- 1二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:06:19
片やひょんな成り行きでトレーナーデビューする事になった技術も知識も無い城戸トレーナーと
片や新進気鋭のガチガチの正統派クール系有能新人な秋山トレーナー。
ウララじゃないけど人格面で理事長に面接採用された城戸真司トレーナーという事でどうか。 - 2二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:07:17
最 終 話 前
- 3二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:09:17
ちょっと頼りないけど頼り無いなりに自分に対して全力なトレーナーをほっとけない系ダスカと
非の打ち所がないぐらい自分好みのカッコいい要素しか無いトレーナーにライクでもラブでもなくリスペクトが天元突破してる系ウオッカ - 4二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:09:44
城戸は担当の応援をしてたらいつの間にか自分も一緒にターフを走ってるようなやつだから
- 5二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:10:28
途中から悪態付いてくるイケメン弁護士兼トレーナーが参加しそう
- 6二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:11:19
トレセン学園カフェテリアの臨時バイト吾郎ちゃん
- 7二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:11:32
- 8二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:12:23
とりあえず城戸はウララのトレーナーやってくれ
- 9二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:12:39
ダスカも手挙げてそうだな
- 10二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:14:55
真司はときどき餃子トレセンの食堂で餃子つくってそう
- 11二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:15:48
- 12二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:17:17
北岡先生はトレセンの専属弁護士でもやってるかな？
- 13二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:18:26
...すみません。コーヒーを
コーヒーは無い。紅茶だけ - 14二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:18:55
その次の回でウオッカの遠征前に秋山トレーナー死んでない？
- 15二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:19:35
やだ…みんな死んでる…
- 16二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:20:33
- 17二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:22:13
- 18二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:22:40
俺さ……昨日からずっと、考えてて……それでも、分かんなくて……。でも、さっき思った……。やっぱり、スカーレットの夢、叶えたい……『誰よりも一番』って……。きっと、すげぇ辛い思いしたり……させたりすると思うけど…………それでも、叶えたい。それが正しいかどうかじゃなくて…………俺の、トレーナーの一人として、叶えてやりたい願いが、それなんだ……。
- 19二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:24:35
- 20二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:26:48
- 21二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:29:45
有馬記念勝利のお祝いにウオッカと秋山トレーナーも駆けつけてくれて
会計時に想定外の金額に一瞬財布開いてフリーズした城戸トレーナーを見て呆れながらも苦笑いしつつ
珍しく自分から「これはお前にじゃなく見事な走りを見せたダイワスカーレットへの祝いだ、折角の祝いだし今回だけはお前の分も出してやる」とそこそこ良いレストランの全員分の会計を出そうとしてくれた秋山トレーナー。
締まらないやら申し訳ないやらで複雑な表情をしていた城戸トレーナーがふと外を見ると
店の外で戯れあいながら駄弁ってるダスカとウオッカのいる場所に居眠り運転のトラックが突っ込んで来ようとしてるのを見て
咄嗟に二人のウマ娘を庇うように突き飛ばした城戸トレーナーのシーンはめちゃくちゃ印象深かったよな
- 22二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:32:07
- 23二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:35:43
- 24二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:36:50
ここかぁ…祭りの場所は……
- 25二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:37:19
- 26二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:40:34
- 27二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:42:14
- 28二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:45:04
担当兼ヒロインのダスカだけじゃなくウオッカも蓮も皆曇るこのシチュエーション堪らんわ
- 29二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:47:07
秋山蓮「…どけ」
ダスカ「どけって！アンタこそ！」
いのーりーをー
とーどけーよーおおおおー
せーかーいーがー
愛にみーちーてーー - 30二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:50:49
- 31二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:54:13
真司は立ち位置的には乙名史記者のアシスタントだろ
- 32二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:56:11
魔王ォー！助けて魔王ォー！！！
- 33二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:56:51
龍騎トレーナー達なんでそんなウマ娘曇らすん？
- 34二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:57:19
- 35二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:58:10
だって､ヤクザと脚本家アマゾンが関わった作品だし…
- 36二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:58:43
- 37二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 22:59:56
浅倉は…ウララで！
- 38二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:00:59
家族皆殺しにする奴の倫理はちょっと…
- 39二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:01:00
トレーニングの内容も指示も完璧で本人の自信も有った筈のレースで思う様な結果が出せず
『トレーナーの期待に応えられなかったカッコ悪い俺』に嫌気が差して蓮と少しだけすれ違うウオッカを立ち直らせたのは
誰よりも近くで二人を見てきた脳天気な城戸真司だし
不器用だけど真っ直ぐにアタシを勝たせる為だけに一生懸命なトレーナーに対して
勝てる筈だったレースで負けた苛立ちもあって、普段は言わない様な事をぶつけてしまい真司とギクシャクしてるダスカに対し
『お前が本気で言った訳じゃ無いのはアイツも気付いてる筈だが、バ鹿だから念の為にフォローでも入れといてやった方がいいんじゃ無いのか』
と穏やかに語りかける蓮とそれを聞いて駆け出すダスカ - 40二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:02:46
曇らせってレベルじゃないんよ
- 41二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:03:40
タキオンのトレーナーになるのを巡って戦う神崎士郎&オーディンVS香川組はどこにありますか？
- 42二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:06:32
この世界線の目覚ましの供給元は神崎なんだろうな
- 43二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:07:14
- 44二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:07:39
- 45二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:09:34
- 46二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:10:42
- 47二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:11:18
そっちはあえてピコーペガサスの担当にしたい
- 48二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:23:10
料理は美味いしダジャレのレベr…相性も最高だし
ちびっ子相手には多分一緒になってこういう事してくれるだろうし
この二人めちゃくちゃ相性良さそう、翔一君の人柄が程よく会長の肩の力抜いてくれそうだし
エアグルーヴをピキらせる翔一君も容易に想像出来る
- 49二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:47:17
夏期合宿にてなんやかんやでお互いのウマ娘の仕上がりを褒める城戸トレーナーと秋山トレーナーの図
- 50二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:49:00
- 51二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:50:20
ウワッー！本気で殺し合ってる！？
- 52二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:51:54
お互いのトレーナーが「期待の新人トレーナー」として雑誌の記事に小さく掲載されているのを見て満更でもないダスカとウオッカの図
- 53二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:54:27
- 54二次元好きの匿名さん21/11/05(金) 23:54:36
5秒でサバイブまで取り出すな
- 55二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:08:13
放課後のトレーニングや諸々を終えて寮に戻ろうとしている最中に
黒いコートを靡かせて愛車のバイクで自宅まで帰ろうとしている秋山トレーナーを見かけたウオッカ - 56二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:09:41
- 57二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:10:58
『文化祭のミスコンに出る事になったからアンタもちゃんとアタシがこっちでも1番取るとこ見にきなさいよ！』
とLINEを送るも既読すら付かずにどうしてやろうかと思っていたら
ふと見ると全然関係ない学年とクラスの出し物の模擬店で何故か満面の笑みで接客してる城戸トレーナーを見付けた時のダスカ - 58二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:12:51
神崎士郎トレーナーとオーディントレーナー早く一緒にいるし最初は方針は一緒だけど途中で違いに育成方面の違いが出そう
- 59二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:26:31
- 60二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:28:51
- 61二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:29:54
「え⁉︎僕女体化するんですか⁉︎」
- 62二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:42:01
- 63二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:45:31
たづなさん！たづなさん！（新衣装シチーを）出してくれ！出してくれよ！！
なんで…なんでこうなるんだよ…俺はただ…シチーとうまぴょいしたかっただけなのに…！ - 64二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:47:46
- 65二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:51:13
- 66二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 00:58:49
正直北岡先生の担当バはオグリにするかセイちゃんにするかで悩んだ
美味しそうにモリモリご飯食べてくれるオグリが可愛くてしょうがないサブトレーナーのゴローちゃんと
ウマ娘本人とトレーナーが真っ当に優秀だから勝ち続けて行くも
志半ばで病死する北岡トレーナーの願いを背負ってレースに挑むオグリが最初に浮かんだんだが
それはそれとしてセイちゃんともキャラが合いそうだし何よりもブッチギリで初恋の人に逃げられてクソデカトラウマ背負う事になるセイちゃんの魅力の方が勝ってしまった
- 67二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 01:04:39
こういうゴチャゴチャした戦いは好きじゃない(作戦逃げ)
- 68二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 01:20:25
- 69二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 01:42:00
休日に一緒に備品を買いに出掛けた際に立ち寄ったゲーセンで
自分の担当ウマ娘がぬいぐるみ化されてる事にテンションが爆上がりし財布がすっからかんになるまで全力コイン投入するも一つも取れずに項垂れる城戸トレーナーを見て
「自分のグッズの為にここまで一生懸命になる担当トレーナー」が満更でも無さすぎるダスカ - 70二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 01:49:54
休日に一緒に備品の買い出しに出掛けた際に
通りがかったゲーセンの景品がライバルであり親友のウマ娘のぬいぐるみである事に気付きそれとなく立ち寄る事を提案するも
「今は大事な時期だ、あまり無駄な時間は使えない」
と言いながらやんわりと拒否されたかと思いきや
100円だけ投入しワンコインで目当てのダスカぬいぐるみを取ってくれた秋山トレーナーに感謝と尊敬が止まらないウオッカ - 71二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 07:24:01
- 72二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 10:22:35
- 73二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 10:29:08
- 74二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 10:31:30
- 75二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 10:39:42
- 76二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 10:44:09
- 77二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 10:54:30
- 78二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 10:59:47
- 79二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 11:16:11
- 80二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 11:24:31
何回見ても邪悪過ぎて笑ういや笑えねえよ
- 81二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 12:52:33
別に本編とリンクしてるとか本編から転移してきたとかでも無いのに死ぬ事が定められている龍騎勢トレーナー達かわいそう
- 82二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 12:58:01
運転免許の取り方教えてくれそう
- 83二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 13:02:31
本編中よりもライダータイムのように20年くらい後のメンツの方がトレーナーっぽい風格あると思う
- 84二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 13:03:02
やっぱ子供向けじゃないってこれ
- 85二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 17:39:34
- 86二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 17:41:07
楽しみだけどやっぱしぬのかぁ
- 87二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 17:42:52
やっぱり死んだか
- 88二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 18:24:30
北岡先生にウンスがハマったから、他の黄金世代も入れたい
佐野にキングはどう？
口先ばかりで精神が伴っていない佐野をキングが叩き直し、真っ当に改心した辺りで御曹司だと発覚。
シニアの夏合宿のころにはキングのおかげで原作ほど傀儡にはならずに、立場と精神をともなった状態でキングに見送られていいとこのお嬢さんとのお祭りデートに向かう。
しかし佐野は道中の川で溺れている子供を見つける。一流の精神に従って助けにゆき、子供を陸に届けることまではできたものの、トレーニング指導の疲れもありそこで力尽き流れに呑まれる佐野。
偶然にも待ち合わせ場所の海辺に流れつくも、暗い夜の海の中の佐野には誰も気づかない。
佐野に助けられた子供の話を偶然耳にしたキングはもしやと思い佐野を探すが、見つけた時には既に…
みたいな。各所荒いのは目をつむってくれ。
- 89二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 18:28:53
1年でトレーナー13人死亡とかトレセン学園史上最大の大惨事だ……
- 9085◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:29:37
- 9185◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:31:20
『晴れ渡る空のもと行われる東京レース場芝2400URAファイナルズ決勝、18人のウマ娘達が挑みます！』
ついにこの日が来た。
アタシとアイツの3年間の集大成。
全てのウマ娘達が目指した夢の舞台に今、アタシは立っている。
『さぁ、会場の期待を一身に背負い1番人気はこの娘！トリプルティアラのウマ娘、ダイワスカーレット！』
会場のややノイズが掛かったスピーカーから流れる実況を聞き流しながら、スタンドにちらりと視線を移すとライバルのウオッカとそのトレーナーの秋山さんが応援に駆け付けてくれていた。
いつもの調子で騒がしく大袈裟にこちらに手を振るウオッカと、クールで無愛想に見えるけどどこか優しげな眼差しでアタシを見ている秋山さん。
自分達のレースが終わった直後なのにわざわざ最前列まで来てくれる辺り、根がお人好しな二人らしいと思う。
でも…どれだけ会場を見渡してもアタシが1番に応援して欲しかったアイツは…
3年間一緒に駆け抜けてきた、おバカだけど誰よりもまっすぐだったアイツは…
アタシの為にいつも1番頑張ってくれて、アタシが大好きだったアイツは…
トレーナーは、もうどこにも居ないーーー - 9285◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:32:10
紆余曲折有ったけど、念願だったトリプルティアラも成し遂げ
更にはシニアで遂に年末の大一番、有馬を制する事が出来たアタシとトレーナー。
まだこの後にURAファイナルズが控えてるっていうのに、有馬記念を勝った時に何故かアイツの方がボロ泣きしてたのには面食らったわね…
それでも沢山のウマ娘が1番を目指す年末の大舞台で1着を取れたのはアタシも嬉しかったし感慨深かったけど、何よりアタシの頑張りだけじゃなくてアイツの努力の結果を皆に知らしめる事が出来たという事にアタシは満足している。
こんなのアイツには言えないし言うつもりもないけれど。
そんな訳でみっともなく鼻水垂らしながらアタシに抱きついてくるトレーナーをなんとか引っぺがして、ようやく落ち着いたと思ったら満面の笑みでアイツは
「ッシャァ！！スカーレット、パーティーするぞ！こんなめでたい日に何もしない訳にいかないだろ！」
なんて脳天気な事を言い出した。
確かに有馬に勝ったのはとてつもなく栄誉な事なのだけれど、URAが控えているアタシ達にとってはまだまだこれから。
とはいえ、目の前でニッコニコしながら
「何食うよ！？焼肉？鍋？寿司でも良いけどパーティーって感じはしないよなぁ〜！」
なんてアホな事言ってるトレーナーに水を差すのも可哀想だし、何よりもここまで支えてついて来てくれたアイツを労ってやりたいというアタシの気持ちもあって
本当はスケジュール的にはよくないのかもしれないけど、アタシとトレーナーはささやかではあるけれどちょっぴり豪華な祝杯を上げる事に決めた。 - 9385◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:33:09
それから数日後、流石にこの時期にガッツリお肉を食べる訳にもいかないし
そもそもウマ娘といえど若い乙女と二人っきりの食事に焼肉やら鍋やら連れて行こうとするおたんこにんじんなアイツにお灸を据えてやる意味も込めて、前にテレビで見たちょっと豪華でお洒落なレストランのビュッフェが良いとお願いしたら
アイツは何も言わずに二つ返事で了承してくれた。
「やっぱそういうとこってドレスコードとか気にした方が良いのかな！？いやでもこれからスカーレットもドンドン活躍していくんだし…今の内からトレーナーの俺もある程度そういうの慣れとかなきゃだよな！」
とかなんとかおバ鹿な事を言ってるアイツにアタシは思わず
「あのねトレーナー！確かにオシャレで高級なレストランかもしれないけど、社交界デビューでもする訳じゃないんだからもっとシャキッとしなさい！」
「アンタのスーツ姿だったらきっとああいうお店でも浮かない程度には似合ってるんだから…もうちょっと自信持ちなさいよ…！」
なんて柄にも無い誉め方しちゃったけど、今日はアタシにとってはトレーナーを労ってあげる日でもあるから
今日ぐらいはちょっぴり優しくしてやろうと思う。
それに普段はラフな格好が多いけど、時々目にするスーツ姿も案外似合ってて悪くないとは思うし…
閑話休題…ともかくそんな訳でアタシとトレーナーは学園から二駅程の街にあるレストランまでやってきた。 - 9485◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:34:19
今までドラマや映画でしか見た事なかった様な豪華な雰囲気の店内に一瞬見惚れたけれども
いつもの3割増しのアホ面でシャンデリアやら何やらを見上げているトレーナーを引っ張りながら、ウェイターさんが案内してくれた席までアタシ達2人はたどり着いた。
それからは美味しい料理を食べながら、ガラス製のフィンガーボウルに入った水を
「やっぱこういうお洒落な店ってグラスも変わっててお洒落なんだなぁ〜！」
なんて言うアイツを慌てて止めたり、柄にもなく2人でこれまでの思い出を語り合ったりした。
トレーナーはいつも通りどこか締まらない感じだけど、でもこの状況ってやややっぱりデートになるのかしら！
アイツは普段と同じおバ鹿なオーラが隠しきれてないけども、お店の雰囲気とアタシがちょっぴり気に入ってるアイツのスーツ姿も相まって物凄く良い雰囲気なんじゃないかしら…！
なんて一人で悶々としてると、アイツはいつもの人懐っこい笑顔を浮かべながら
「そうだスカーレット、俺からのサプライズって程じゃあないんだけど…！」
なんて言いながらこっちを見るもんだから
アタシも流石にいや気持ちは凄く嬉しいんだけどプロポーズはまだ急すぎるっていうか本当はイエスと言ってあげたいけどどうしてもまだアタシももうちょっとは現役で走りたい気持ちもあるし何よりいきなり結婚っていうのも悪くはないしむしろアリ寄りのアリではあるんだけれどもやっぱりこ、恋人を経由してからの夫婦っていうのに憧れる気持ちも強いから今日はとりあえずお付き合いから初めて…
とかほんの一瞬だけちょっとだけ思ったのも束の間、アイツは屈託の無い笑みで
「本日はスペシャルゲストとして！蓮とウオッカにも来てもらいました！イエイ！」
なんて曰うもんだから思わず歴史に残るレベルのジト目でアイツを睨んだアタシは何も悪くない。 - 9585◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:35:19
「…おい城戸、同席するのは構わんがお前まさかスカーレットに何も言ってなかったのか？」
「そりゃゲストなんだから内緒にしてたに決まってただろ！」
「だからお前はバ鹿なんだ。…すまないなスカーレット、俺とウオッカは程々で切り上げるから安心してくれ」
「…それから、有馬記念おめでとう」
今となっては学園名物の一つとなったトレーナー漫才を披露しながらも、こちらを気遣いつつお祝いしてくれる秋山さん。
この人の1ミリでも良いから爪の垢を煎じてアホトレーナーに飲ませてやりたいわ…
なんて考えていると、担当トレーナーとは真逆に無遠慮にアタシの隣に座ったウオッカが肩を組んできた。
「水臭ぇぜスカーレット！せっかくの祝いだって言うなら俺達も最初から誘えよなぁー！おめでとう！スカーレット！」
言わなくても分かると思うけど、こいつとアタシのトレーナーは普通に仲が良い。
そもそも、最初は考えの違いや色々な事があって衝突してた秋山さんとアイツも
お互いの担当ウマ娘同士の距離が近かった事もあって、今ではこの4人でだけじゃなく
トレーナー同士2人で一緒に居る事も増えたぐらいには仲良くなったみたい。
普段はクールな秋山さんもアイツといる時はペースを崩されてわちゃわちゃやってたりするのを見ると、男の子の友情って感じがしててなんだかカワイイし
そういう姿を見るのも実は嫌いじゃなかったりする。
そういう事もあって、アタシとトレーナーはこの3年間二人三脚で頑張って来たのは勿論だけれども
ウオッカと秋山さんの2人、この2人とも競い合って高めあって来た3年間でもあった。
本当に、アタシ達とウオッカ達とは正に家族ぐるみの付き合いの様な感じで…
いや、そんな変な意味ではなくあくまで例えとしての話で…
話が逸れたわね…ともかく、アタシ達4人はこの3年間の戦友であり親友であり…家族の様なものなのだ。 - 9685◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:37:05
2人が合流してからは、さっきまでの思い出話に付け足す様に4人での思い出を語り合ったり笑いあったりした。
トレーナーと2人っきりじゃなくなったのが残念じゃないと言ったら…嘘になるけど
それでもウオッカといつも通り騒いだり
こんなお店でもイメージ通りスマートな秋山さんとアイツを見比べてちょっぴり笑っちゃったり…
アタシにとっていつも通りの幸せで、いつもよりほんの少しだけ煌びやかで大切な思い出になった。
楽しい時間が過ぎるのは早くて、あっという間に寮の門限が迫って来ていた。
「今日の主催は俺だから、皆先に出といてくれ！」
なんてヘラヘラしながらカッコつけるアイツと
それを何故か不安そうな目で見る秋山さんを置いてアタシとウオッカはレストランの外に出た。
お店の前の通りでウオッカとたわいも無い話をしながら振り返ると、何故か秋山さんがお会計に立っていて
アイツはなんだか落ち着かなさそうな様子でその隣に立っていた。
きっと大人な秋山さんが気を利かせて「お祝いだから」と出してくれているのかもしれない。
後できちんとお礼を言わなくちゃね。
もしかすると、あの秋山さんの事だから
「今日お前が出す筈だった分、それでスカーレットをどこかに連れてってやれ。たまには担当ウマ娘を2人っきりで休ませてやる事もトレーナーの義務だ」
なんてアドバイスしてくれているのかもしれない、秋山さんには本当にしっかり後でお礼を言っておかなくちゃ。
そんな2人の様子を見ていると横からウオッカが得意げな顔で
「城戸さんも熱くて面白い兄ちゃんだけどよー、やっぱ俺の相棒の方が大人の渋い男！って感じでカッコいいよなー！」
なんて言うもんだからつい思わず
「あのね！アイツは確かにおバ鹿な所はあるけれど、いつも一生懸命で何事にも全力でアタシを支えてくれる結構やるヤツなんだから！」
と大声で張り合ってしまった… - 9785◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:37:57
それからはアタシとウオッカでどっちのトレーナーが良いかなんて勝負をして騒いで、もしかするとお会計から出てきたアイツと秋山さんに全部聞かれるかもなんて事はすっかり頭から抜けてしまっていた。
なんだかんだでアタシのトレーナーは凄いヤツなんだから、言おうと思えば良いところなんていくらでも出てくるのよ。
そんな事に夢中になっていたからだろう、アタシとウオッカは信号を無視して歩道にまで乗り上げて来たトラックに気付けなかった。
全てが手遅れだと気付いたアタシが最後に見たのは…
迫り来るトラックとそれに乗る眠っていたドライバー。
ではなくーーー
「スカーレット！！ウオッカ！！」
アタシ達2人を押し飛ばそうとするアイツの必死な表情だった。 - 9885◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:40:03
大きな音と大勢の悲鳴が聞こえてきて目を開くと、アタシとウオッカはさっきまで皆で食事をしていたレストランの入り口近くで倒れ込む様な形で意識を失っていた事に気付く。
朦朧とした頭を押さえながら一瞬の記憶を呼び起こして、アタシ達を助けてくれたトレーナーを探そうとすると
何度も聞いた声の男の人が、聞いた事の無い様な声で叫んでいる声が聞こえてきた。
「城戸！！おい！しっかりしろ城戸！！」
秋山さんが血だらけで倒れている『誰か』に必死に呼びかけている。
「ッテテテ…おいスカーレット大丈夫か…よ…」
隣で目を覚ましたウオッカが何か言っているがよく聞こえない。
「城戸…さん？おい…えっ…城戸さん…！！！」
擦りむいた肘をさすっていた筈のウオッカが飛び跳ねる様に駆け出していく。
「おい城戸…！まだ寝るなよ！！頼む！誰か早く救急車を！！」
何が起こったのかが全くわからない。
本当はわかっている、ただ解りたくないだけ。
「トレー…ナー…？」
早く行かなくちゃ、今までのどんなレースよりも何よりも早く走らなくちゃいけない…
その筈なのに脚が鉛の様に重い。
「城戸さん！ダメだろこんなの！！起きてくれよ城戸さん！！」 - 9985◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:41:11
一瞬でも気を抜いたらその場にへたり込みそうになる脚を無理矢理動かす様に前へ進む。
「…！ 城戸！分かるか！？城戸！！」
「城戸さん！？ オレ達がわかるか！？大丈夫だよな！？」
今、走らなくちゃアタシは一生走れない。
解っているのに、アタシ自身が1番走りたいのに脚が上手く動いてくれない。
「…悪い、蓮…ウオッカちゃん…突き飛ばしちゃったわ…あれしか…咄嗟に出来なくて…」
アタシの大好きなトレーナーが、いつもヘラヘラしてる脳天気なアイツが、アタシの1番大切な人が。
想像でも聞きたくなかった様な苦しそうな声で話しているのが聞こえてきてしまう。
「バ鹿野郎…！それより…先に自分の心配しろ…このバ鹿…！」
「貸し…増やして悪いけどさ…スカーレットの事…頼んで良いか…」
嫌だ、どうしてそんな事言うの。
なんでそんな簡単に担当を降りる様な事言うの。
いくらおたんこにんじんなアンタでも、そんな事言う様な奴じゃないでしょ。
「ふざけるな！！スカーレットの担当はお前だろ…！なんで俺がお前の代わりにスカーレットを…！」
そうよ、ビシッと言ってやってよ秋山さん。
アタシのトレーナーは誰が何と言おうとこの人しか居ないんだから。 - 10085◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:42:11
「だけどさ、やっぱり、スカーレットの夢、叶えたい……『誰よりも一番』って……。きっと、すげぇ辛い思いしたり……させたりすると思うけど…………それでも、叶えたい。それが正しいかどうかじゃなくて…………俺の、トレーナーの一人として、叶えてやりたい願いが、それなんだ……」
「だったら…！お前が叶えてやるんだろ…！城戸！！」
立ち尽くしているのか、進んでいるのか分からなかった歩みが
今になってようやく秋山さんとウオッカのすぐ後ろにまで辿り着いた。
「スカーレット…居るのか…？」
「トレーナー…」
2人がずっと呼び掛けていたアタシのトレーナーは血だらけで
医療の事なんか詳しくないアタシが見ても『手遅れ』なのが解ってしまうぐらい血塗れになっていて。
「お願い…トレーナー…」
それでも認めたくなくて。
「お願いだから…トレーナー、死んだりしないで…」
こんな事絶対におかしくて。
「どれだけ退院まで時間が掛かってもアタシ待つから！！絶対に待つから！！だからお願いだから！」
手やお気に入りの服が血で真っ赤になる事なんて気にせずにトレーナーの手を握って。
「だから…死なないでよトレーナー…！死んだら何もかも終わっちゃうのよ…！！」 - 10185◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:43:25
頭の片隅に居る忌々しい程に冷静なアタシが、『これが最後のお別れだから、しっかりトレーナーを見てあげないと後悔する』と言っているのに、大好きな人をちゃんと見てあげたいのに。
「へへ…お前にそんな悲しんで貰えるなんて…俺…ちょっと…」
目の前が滲んで、ぼやけて、上手く前が見えない。
「トレー…ナー…？嘘…よね…？トレーナー…？ねぇトレーナー！！！」
「おい…城戸！！いい加減にしろ…！城戸！！！」
「城戸さん…！起きろよ城戸さん！！」
アタシのトレーナーは。
アタシの大好きな人は。
アタシの1番大切な人は。
ーーーアタシの前から居なくなった。 - 10285◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:45:02
それからの事はあまりハッキリ覚えていない。
アイツのお葬式には沢山の人が来てくれて、よく迷惑かけていたたづなさんは勿論理事長も参列してくれて。
アタシの専属トレーナーの癖にスペ先輩やテイオーやゴールドシップ…他にも沢山のウマ娘もアイツにお別れを言いに来てくれて。
何も出来ないしする気も起きないけど、アイツと出会った時に話をしていた
「じゃあそのティアラも取って、それからあのURAっていうのでも1番目指そうぜ！」
っていう約束だけはアタシも守りたいし、守ってあげたいと思った。
秋山さんに無理を言ってお願いしてみたら、秋山さんはすぐにアタシの分のレース出場権も取って来てくれて、ウオッカとのトレーニングにただ混ぜてもらうだけじゃなく
アタシのトレーニングを重点的に見てくれたりもした。
中距離のアタシとは別枠で、マイルの出場枠としてURAファイナルズに出走予定だったウオッカにも大事な時期なのに申し訳がなかったけど
それでもアタシはあの人と交わした約束だけは守りたい…いや、叶えたかったからウオッカにも頭は下げた。
そしたらウオッカも秋山さんと同じく気にしてない様子で、「むしろトレーニングにハリが出るからどんとこいだぜ！」なんて言ってくれて。
2人だって大変で、特に秋山さんもアイツとは凄く仲が良かったから悲しい筈なのに
ウオッカだってなんだかんだでアイツにも懐いてて、お葬式の間もずっと泣き叫んでたのに。 - 10385◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:45:56
悲しいのは、辛いのはアタシだけじゃないのに皆アタシに優しくしてくれている。
アタシが今ここまで皆に大切にして貰えるのは、アタシが頑張って来たからじゃない。
アタシと一緒に頑張ってきたアイツが、皆に愛される最高のトレーナーだったから。
そんなアイツの担当ウマ娘のアタシが、誰よりも真っ直ぐで優しくて、ちょっとだけおバカなアイツの自慢のウマ娘が。
中途半端で終わる訳ないし、終われない。
『各バ、ゲートイン完了しました！』
ここに立つまで走り続けてきたウマ娘達は皆優秀で、凄い結果を残して来た娘達ばかり。
それでもアタシは負けないし、アイツとの3年間で得た色んな物を出し切れば絶対に勝てる。
願いや祈りなんかじゃなく、アイツと歩んで来た今のアタシはこのレースでも『1番』を取れる確信があった。
それと同時にーーー
『URAファイナルズ、今！スタートしました！』
このレースを走り切った後、アタシはもう二度と走れないのだろうという確信もあった。 - 10485◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 18:50:11
終わりです。
最初に思いついた時からこのダスカはURAファイナルズ決勝も圧勝出来るぐらい育っているのでレース描写はしません。
勝ち確のレースなのです。
この後のウオッカがめちゃくちゃカッコいいウマ娘になる流れは他の方に任せます…
俺はもうこれ以上長いの書けねえ…長編書ける人すげぇよ…
という訳で事前に言ってた通りめっちゃ中途半端な終わり方のバッドエンド且つ色々雑な文章でしたが、スナック菓子感覚でつまんで飲み込んで頂けると幸いです… - 105二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 19:03:01
こんな重たいスナック菓子があってたまるか
- 106二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 19:12:46
とりあえずダスカに対して凄く歪んだ愛情があるのはわかった
- 107二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 19:20:32
- 108二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 19:24:35
スレ画が登場ライダー全滅作品な時点で察しろ
- 109二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 19:33:36
お、おい誰かウオッカ編書けよ
- 110二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 19:38:01
冒頭で死別確定してるのに丁寧なラブコメ挟んでくるの本当に良くない
- 111二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 20:11:42
まだ幸せだったあの頃か…
- 112二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 20:25:20
しんみりとしたけど、良いssだった。
- 113二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 20:31:42
っタイムベント
- 114二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 21:04:46
このレスは削除されています
- 11585◆7rBQgzjEuuWo21/11/06(土) 21:06:10
皆ありがとう…ありがとう…😭
あと今更だけど昨日このスレに影響受けて立てたネタスレのこっちも見に来てくれると嬉しいぜ
https://bbs.animanch.com/board/144149
このスレ見てる人なら多分少しは楽しめる筈…
じゃあの…感想とか後追いウオッカ編執筆とか楽しみにしてるぜ…