- 1二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 21:50:41
あけおめ
この前書いたやつ
①
閲覧注意 エリアゼロが全裸必須地帯だったら|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/board/1402299/しょうがないよね、こんな見ちゃったら、書いちゃうよねbbs.animanch.com②
閲覧注意 エリアゼロが全裸必須地帯だったら part 2|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/1410158/?res=184スレ絵は絵師さんが描いてくれました。あらすじペパーはサワロ・タイム・クラベルの3人の師の教えとともに…bbs.animanch.com時系列的には続きですが、基本的に本編をそのまま文字化したよーなモンなので、
初見さんも気にせず一緒に楽しみましょう。前スレから来てくれた人はありがとうございます。またご一緒しましょ。
- 2二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 21:51:35
なげやりのキマワリ。芸術家コルサの乾坤一擲の一作である。パルデア全土に彼の名声を轟かせた名作を擁するボウルタウンを、明月の光が優しく照らしている。昼間の喧騒のなごりを残す夜の賑わいは、今日もこの街のどこかで誰か宴を催していることを知らせてくれる。コルサは自らのアトリエの一隅に一人佇んでいた。
窓の外、どこからともなく、人々の営みが音楽となって、彼のアトリエに染みこんでいくのを、コルサは灯かりを点けずに暗い部屋の中に差す月明りを避けるように、一隅の椅子に乱雑に腰かけながら、虚ろに見つめていた。
傍らのサイドテーブルには友人が故郷から持ってきたという火酒。竜の息吹を思わせる力強い酒精を安物のキャンディで色づけて流し込む。強い酒は、歓びを昂らせ悲しみを鈍らせると、少年の日にどこかで聞いた。それも大人の特権なのだと思っていた。酒は嫌いではない。だが、今の彼は竜の火酒をもってしても、その愁いを押し流すことはできなかった。
創作は産みの苦しみ、表現は生の喜び
一流の芸術家たるコルサは今、次作の糸口をつかみかねていた。スランプというにはあまりに短い、余人にはささやかな悩み。だが、当の本人には自らの生の意義を問う重大な悩みでもあった。描きたいものはある。伝えたい思いがある。心の奥深くから湧き出る精を掬いとる器を、コルサは独り暗いアトリエで探し求めていた。
うねりのかかった髪をかき分けて、両手の爪が頭皮に深く食い込む。血がにじむ。その痛みは彼の正気の糸をつかむ大事な要素でもある。
命を描きたい・・・!生を描きたい・・・!むき出しの命を!力強い生を!
コルサは作業台の一隅に飾ってあるコルクボードに視線を落とした。芸術家としての数々の表彰、友であり師であるハッサクとの交流、そしてジムチャレンジに来た少女アオイ・・・
数々の写真に目を通した彼にはふと一筋の光明が見えてきた・・・。
後日、ペパーはアオイ、ネモ、ボタン女子たち3人の前で再びその肌を晒していた。 - 3二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 21:57:55
その夜、コルサの脳裏に閃いたのは、師ハッサクがたびたび語っていた若さの力を借りること。
瑞々しいその躍動を取り入れ、命を描くことこそ、彼の求める一つの答えであると、コルサは直感した。その直感を形にするため、彼はメモを片手にハッサクに連絡を取ろうとしたが、夜のとばりが降りた窓の外の景色を見て、日を改めることにした。
翌朝、コルサはハッサクに連絡を取り、近く、相談したいことがあると伝えた。幸いハッサクは手元の仕事に余裕が生じていたため、その日の間にテーブルシティのバーで落ち合うこととなった。
バーに到着したのはどちらが先ともないようだ。バーの薄暗いオレンジ色の照明が店内の客たちを優しく包む。二人の前に置かれたバーボンが同時にカランと音を立てた。二人は挨拶もそこそこに本題に入る。
「それでコルさん、相談したい話というのは・・・?」
「ハッさんの意見と力を借りたいことがあってね・・・モデルを探しているんだ」
コルサの話はハッサクにとっては不自然な話ではなかった。
新しいテーマを探している。力強い生命力を感じさせるものがいい。瑞々しい躍動感を感じさせるものがいい。
いいモデルを知らないか、性別年齢は問わない・・・というもの
ここまで聞けばハッサクにも目の前の友人が自分に何を求めているのか分かる。
「アカデミーの学生をモデルにしたいということですね?本人の望めば小生はそれを止める立場ではないものの、積極的に部外者との合作を薦めるというのは少々角が立つような気が・・・」ハッサクは友の苦悩に理解を示しつつ教師としての倫理を説いた。 - 4二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:01:55
しかし、それを聞くコルサの表情には不敵な力強さがあった。
「いかに私とてそのくらいの良識はわきまえているつもりだよ、ハッさん。」ハッサクを見据え、口元にはどこか笑みを浮かべながら続ける。
「スマホロトム・イラスト生成プログラムというものを聞いてね。あれで生成したものを人間の「作品」と評するにはまだ議論がいないようだが、少なくとも私はアレを利用して何かを生み出せるとすれば、「多少賢い色鉛筆」と考えてもいいと思っているのだが・・・」
ハッサクは手のひらを向けてコルサの話をやんわりと遮った。彼の脳裏にピンと来るものがあったのか、その表情には確信の色が見て取れる。
「そこからは小生に言わせてほしい。イラスト生成プログラムを利用してテーマに対する再解釈を促すというのが、コルさん、キミのスタンスですね?」声に出さず、うなずきもせず、眼光と口元の笑みだけで続きを促すコルサ。
「キミのことです。プログラム生成で「学生」というテーマを描こうというのはないだろう。他者の目をもってテーマの再解釈を促し、それをもって自らのモチーフとする・・・。つまり、学生に「学生」を描かせ、その作品をキミが再解釈してさらなる芸術作品へと昇華させる・・・といったところかな?」疑問形で答えはしたが、ハッサクには自信があった。手が震える。学生たちの瑞々しい感性と友人の研ぎ澄まされた美感が織りなす美の世界に心が躍り始めている。
「そうなのだよ、ハッさん!私独りの目だけで見るよりも、まだ青い苗木たちが観る世界を取り入れ、私がさらに芸術として昇華させれば・・・それはもう、じつに、
ア ヴァ ン ギャ ル ド !!!!」
芸術家として新たなステージのヒントを友人が持ってきてくれ、しかも学生たちの瑞々しい視点が自分をさらに高みへと連れて行ってくれるかもしれない・・・ハッサクは湧き上がる涙を抑えることができなかった。
「おお・・・!おおお・・・!じょうぜいもなんだが極まっできで・・・・
ド ラ ゴ ー ー ー ー ン !!!!」
二人の中年男性があげる奇声を肴に、テーブルシティのバーに集まった客たちは、新たなる芸術の誕生を予期する。
「フフフ、あの二人は相変わらずね」「ベストコンビの復活だな」「こいつはいい日だ」「それじゃあ新しい芸術の門出に」
「「「乾 杯」」」
カ ラ ン … - 5二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:03:52
始まったか・・・(明けましておめでとうございます。またよろしくお願いします。)
- 6二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:08:49
まさかスピンオフとは
- 7二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:10:48
あけましておめでとうございます
前回に興味本位で覗いた結果なんだかんだ最後まで読まされてしまったスレ主の文章が好きだよ
今回も最後まで付き合うぜ
>>本編をそのまま文字化したよーなモン
ワイそんな本編知らんぞ
- 8二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:19:09
タイトルのクセが強い!!
- 9二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:26:22
"本編をそのまま文字化したよーなモン"
ホントに?
ホントにそのまま?
なんか色々足りなくない? - 10二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:27:44
また濃いメンツが集まるバーだな・・・
カ ラ ン
じゃないんよw - 11二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:28:18
その日、ペパー自室の椅子に腰かけていた。時刻はもう夕過ぎだろうか、窓の外にはテーブルシティをパルデアを照らす太陽の光がもうすっかりオレンジ色に変わった様子が見て取れる。先ほど部屋に戻る前に運動場をふと見れば、最強生徒会長ネモと、同じく最強チャンピオンクラスのアオイが延々と勝負を繰り広げていた。大穴を冒険していたときのような、ほんの一分の隙もない緊張感のある勝負という感じでもないようで、色とりどりの技の応酬は明らかにギャラリーの存在を意識したものだろう。アオイの傍らにちょこんと座るボタンも、控え目ながら両手を叩いて雰囲気を盛り上げている。
美しい勝負、楽しい勝負、ポケモンたちの無限の可能性を感じさせる勝負を繰り広げる彼女たちは、今明らかに運動場にいる全生徒、いや、運動場に居ずとも外からこの勝負を見る全生徒たちにポケモン勝負の素晴らしさを再認識させている。
2人はこのところ週に何度かこのような勝負を見せてくれる。一度勝負が始まれば2時間はそのまま終わらない。それでもその勝負を終わりまで見続ける生徒も少なくないため、ネモとアオイによる「ポケモン勝負PR作戦」は功を奏していると言えるだろう。
通りがかったペパーは、さすがに2時間勝負を見続ける訳にはいかず、キリのいいところで自室に戻ることにした。料理の研究、食材の勉強、器具の手入れ、そして仲間たちの食事。ペパーは今自分が進むべき道が見つかりそうな手ごたえを日々の生活の中で感じていた。そしてそれは確かな充実感とともに彼の心を豊かにしてくれている。心も体も充実していれば、健康だからこそ必要なことというものも生じてくる。
心身が健康になった青年が独りで自室にこもってすることと言えば、読者諸賢には察しがつくことだろう。 - 12二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:31:23
テラバーストする気か!!
- 13二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:34:26
テ ラ バ ー ス ト !!!!
- 14二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 22:54:28
自室でどんな格好をしようと、部屋の主の自由である。また、どんな格好をしなかろうと、それもまた自由である。
エリアゼロを踏破したことでペパーは自由とは何かという問いについて、つかみかけているものがあった。自由とは、束縛からの解放。友人ネモは天才ゆえの孤独から、友人ボタンはいじめの輪廻から、親友アオイは日々を蝕む退屈からの解放こそが真の自由なのだと、身をもって示してくれていた。
では自分にとっての自由とは何か、その答えはまだ上手くつかめてはいない。だが、そのおぼろげな輪郭は見えかけている。近い将来つかめるであろうその答えにワクワクと心を躍らせながら、ペパーは自室のベッドに腰かけ、上着を脱ぎ去った。
そして、目をつむってゆっくりとあの日を思い出す。エリアゼロに挑んだ、あの最初の日のゲート施設の時間を脳内で再生する。
目隠ししている自分、四方から伸びてくる手、耳に甘美な女子たちの明るい声・・・
あの日を思い出しながら、ペパーは自身の下着に手をかけ、ゆっくりと、だが確実に、下へ下へ、降ろしていく。実際にはここはゲート施設ではなく、彼の自室であり、周りに女子たちはおらず彼一人、マフィティフたちもボールの中で寝入っているようで、正真正銘ペパー独りのはずだが、今の彼にはエリアゼロの冷たい空気と女子たちの甘やかな匂いが、確かに感じ取れていた。
エリアゼロでの冒険の日々を思い出すのは、これが初めてではなく、また二度めや三度めでもない。彼が身のうちに巣くう獣性の手綱を手放すことは、ここのところ、ほぼ毎日の日課に近くなっていた。初めのうちにあった罪悪感もいまや一種のスパイスにしかなっていない。このことをもって彼の不徳を責めるのは、少々酷というものである。大穴でのペパーはまさしく紳士だったのだから。 - 15二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 23:08:12
あなたを待っていた。
- 16二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 23:13:11
十数分後、部屋の窓際には、実に晴れやかな表情でパルデアに傾く太陽を見つめるペパーの姿があった。下着、上着を洗濯カゴに入れ、シャワーを浴びる彼の瞳にはのどやかな慈悲があふれ、その後ろ姿はどこか地母神像を彷彿とさせる神々しさがあった。
シャワーを浴びて、服を着なおし、再度部屋を後にするペパー。その長い髪はしっとりと潤い、その精神と相まって、ほんの少し上気した頬はどことなく色気を漂わせている。運動場から帰る途中の汗だくのアオイは、そんなペパーが前から歩いて来るのを見て、大いに焦った。今の自分は汗臭いだろう、こんな自分を見てほしくない、髪も乱れている、かわいい自分だけを彼に見せたいのに。そんな思いから彼女の口から飛び出たのは、
「ペパー!臭いからこっち来ないで!」であった。
一瞬にして悲しみの底に囚われたペパーだったが、傍らに居たネモとボタンが、走り去っていったアオイの代わりにフォローをしてくれたおかげで、購買までたどり着く気力はどうにか回復したのだった。 - 17二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 23:16:49
ペパーも栗の花臭いしな…
- 18二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 23:19:02
シャワー浴びたのに臭いするのか・・・
- 19二次元好きの匿名さん23/01/02(月) 23:49:02
青春してるなあ
いいぞ - 20二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 00:36:37
汗まみれの体をおして、アオイは自室にたどり着いた。早くシャワーを浴びたいアオイだったが、ルーティンワークのように、部屋の書簡受けに手を伸ばす。学校からの公式の便りは、スマホロトムへの電子メール送信と自室への文書送達が併用される。重要なものの場合は、受信確認の返信が義務付けられることもある。だが、学校から便りが来ること自体があまり多くない。そもそも学校に住んでいるのだから、用があるなら直接伝えに来ればいい。実際、今までアオイのもとに来たのは学校最強大会開催や避難訓練などの報せだけだった。だから今回も書簡受けは空っぽか、形式的な何かの報せが入っているくらいだろうと思っていた。
書簡受けに伸ばした手の先に、紙の端が当たる感触がある。いつもなら何の報せか確かめるため、すぐに確認するアオイだが、今日は早くシャワーを浴びたい気分だった。紙の端を取って、内容を確認せずにいったん机の上に置いておく。
早くシャワーを浴びよう、ペパーは購買だろうか、食堂だろうか、急げば間に合うかもしれない、夕食のあとにペパーの部屋に行ってみようかな、散策に誘ってみようかな
アオイは先ほどペパーにひどいことを言ってしまったことになど気づくはずもなく、この後の予定を考えていた。
ここのところ、なんだかペパーのことを良く考えている自分がいる。いつも優しいペパー、一緒にピクニックに行ってくれるペパー、美味しいサンドイッチを作ってくれるペパー、いつも頼りになるのにたまにかわいいペパー・・・大穴でのカッコよかったペパー、全裸でエリアゼロを闊歩するペパー、戦闘中は股間を隠さないペパー、全裸で敵に囲まれているのに勇敢に獰猛に笑うペパー・・・。
様々なペパーのことを考えているとどこか甘く苦しい気分があったが、存外アオイはその苦しみが嫌いではなかった。つい先ほどは近寄れなかったが、今度は彼のそばにもう一歩寄るため、アオイはシャワーを浴びながら、鼻歌まじりに今日はどの石けんを使おうか、選んでいる。
このときめきのかけらのような感情の名前を、彼女はまだ知らない。 - 21二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 00:38:15
おや、日付をまたいでしまいました。
今夜はここまでにします。また明日、というか、また後ほど。 - 22二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 00:47:17
この丁寧な導入は、やはりあなたか
- 23二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:23:58
ヌードモデル編が気になり過ぎて睡眠もままならず困っていたところだったんだ
本編に続きこっちも最後まで応援してる! - 24二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 07:31:32
待ってた
- 25二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:06:39
甘酸っぱいことすればするほど、前回全裸だった事実がパンチ効いてくる
- 26二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:07:36
今回も全裸になるのは確定した事実なんだよな…
- 27二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:10:18
初恋の甘酸っぱいトキメキに普通なら入らんはずの映像が混入してくるの腹筋が死ぬ
- 28二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:12:48
>戦闘中は股間を隠さないペパー
股 間 を 隠 さ な い
- 29二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:23:13
"その後ろ姿はどこか地母神像を彷彿とさせる神々しさがあった。"
あまりにも言葉のチョイスがいい - 30二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:25:44
石けんは、ペパーの好きな果物の香り。甘い香りに身を包んでシャツの袖に腕を通す。夕食前の黄昏日が窓から煌々とした赤い光を届けてくれている。会う約束をしているわけではない。ただ彼に一目会えるかもしれない期待がアオイの心を弾ませる。いつも会っている。いつでも会える。そんな相手に偶然会えるかもしれないことに心が弾むのはなぜだろう。先ほどまで華麗な戦いを見せてくれた最強のチャンピオンは、頬を薄紅に染めて、鏡の前で入念に髪を梳いていた。
部屋を出る。まずは購買へ向かう。いなければ食堂へ向かう。いなければ飲み物を買って彼の部屋に行ってみようか、それでも留守ならメールをしてみようか、それも返信がなければ今日は諦めてあの冒険の日々の写真を見返そうか。
そう計画して部屋を出たアオイは、まずは購買部に向かう。すると、待たしても前からペパーが歩いて来るのが見えた。早々に彼に会えたことに運命的なものすら感じ、乱れてもいない服を整え、アオイは努めて明るくペパーに話しかける。
「ペパー!さっきはごめんね、急に走っちゃって。もうご飯食べた?」
アオイが自分を罵って逃げたのではないと分かってはいたが、目の前のアオイの態度に心底安心したペパー。
「いや、マフィティフたちの飯作ってたら自分の分が足りなかったから、簡単なもん買ってきたとこ。もう腹ペコちゃんだぜ。アオイは?」 - 31二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:25:56
「私もペコペコ!・・・それでさ?ペパーこのあと予定とかなかったらさ・・・あの・・・、私の部屋で食べない・・・かな・・・?」別に悪いことを言ってるわけでも、恥ずかしいことを提案しているわけでもない。だが、なぜかアオイはこの提案をするのに勇気をふりしぼった。ペパーを部屋に招くのになぜこんなにも勇気が要るのか、アオイ本人も分かっていない。
「お、いいな、それ!なんなら俺がなんか一品作って・・・」何気ないペパーの返答。
「・・・っ!」その返答を聴いた途端、アオイの脳裏に浮かんだのは、ともに台所に立つ二人の姿だった。
「あ・・・」ペパーも同じ想像に至る。二人ははっきりと自覚した。
それってまるで仲良し夫婦みたいな・・・
「「・・・・///////」」二人同時に赤面して黙り込む。
「と、とりあえず、俺の部屋から、食材持ってくるぜ・・・」とペパー。斜め上に視線をそらして言う。
「うん・・・準備しとくね・・・」とアオイ。同じく斜め上に視線をそらして言う。
今日の2人は全裸ではないということを強調しておきたい。 - 32二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:42:43
今裸エプロンでペパーが料理するって言った?
- 33二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:49:36
この作者にエサを与えるな(もっとやれ)
- 34二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:54:31
既に全裸で一夜を共にした(一夜どころではない)関係なのに何故ここまでキュンキュン出来る文章を書けるのか
- 35二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 14:24:32
「外部特別依頼?」隣合せに並べられた食器を前に、席に座って煮込みを待っているペパーとアオイ。アオイがわざと少し近くに席同士を置いたことは秘密だ。
「うん、さっき手紙が来てるのに気が付いたの。受けるかどうかは別として話だけでも聞いてほしいって書いてあるよね。まぁ学校からの公式のマークも付いてるし、窓口がハッサク先生だからイヤなことにはならないと思う。依頼主のコルサさんってとこだけちょびっと心配だけど・・・へへっ
それでね?仲いい友達と一緒に来てって話なんだけど、ペパーどう?ネモとボタンにも言うつもりだけどさ。」アオイは、ネモとボタンとペパーの3人とまた何かを一緒にできるかもしれないことが嬉しかった。それほどに、エリアゼロを4人で冒険した日々は彼女にとって大切な宝物となっていた。
「ああ!アオイが言うなんなら何だってやってやるよ。任せろちゃんだぜ。」二つ返事とともにペパーが屈託ない笑顔を見せる。今この笑顔を見ているのはアオイだけである。
「ホント!?やったぁ!」思わずぺパーの腕に抱き着いて喜びを表すアオイ。
アオイはこの幸福感を言葉にする語彙を持っていない。ペパーが自分のお願いを聞いてくれた。何の頼みかすらも分からない頼みを聞くと言ってくれた。それも自分の頼みならなんだって聞くと、笑顔で言ってくれた。それが何よりも嬉しい。ペパーが自分のことを大事に思ってくれている、その実感がアオイの心を満たし、温めてくれる。胸の中に甘い痺れを感じる。アオイはまだ恋を知らないが、この気持ちが「幸せ」ということだけは確信していた。
「ア、アオイ・・・?」抱き着かれた腕にアオイの柔らかさを感じつつも、ペパーは紳士的な態度を崩さない。
「っ・・・////。そうだ、鍋!煮込みがそろそろ出来上がりちゃんだぜ!」と思わず声を上ずらせながら、ペパーは渾身の煮込み料理に助けを求めた。ペパーの顔が赤く見えるのは、鍋の温度で室内が暑いからか、それとも・・・。
「あっ・・・///」アオイも自分があまりに大胆すぎたことを自覚して頬を染める。
「「・・・・////。と、とりあえず食事を・・・」」二人は全く同じセリフを、全く同じタイミングでこぼし、顔を見合って笑いあった。
重ねていうが、彼女らは服を着ている。 - 36二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 14:36:40
そんなに着衣を強調されると逆に全裸なのかな?って疑ってしまう
- 37二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 14:54:31
- 38二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 15:07:37
改めて見ても表現豊かで甘酸っぱい青春の様子が分かりやすい文章だ…
…なんで全裸にした? - 39二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 15:18:58
ま、まだ脱いでないから・・・
- 40二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 15:20:11
全裸でこの甘酸っぱい感じ出したら、事に及んでしまうんじゃないだろうか・・・
いやそういえば前回全裸で一緒に寝てたわ・・・ - 41二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 15:24:46
- 42二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 15:41:08
その日のうちにネモとボタンに事情を話し、翌日そろいの制服を身にまとって職員室のハッサクをたずねる4人の姿があった。ネモとボタンも二つ返事で快諾してくれたことについては、もはや言うまでもないだろう。
芸術家コルサからの依頼で、絵を描いてほしい、学生を学生が描くことに意味がある、上手い下手は問わない、その視点と表現にこそ意味がある・・・
内容を聞きながらアオイは冒険の旅に出るわけではないと知り、ほんの少しばかり落胆したが、それでも親友たちとともに何かに取り組むこと自体のワクワクはしっかりと感じていた。他の3人にも特に断る理由はなかった。
「今回の依頼は、学校を経由した正式なものですから、必要な道具や経費などはすべて支給されます。もしどこかの自然を背景にしたいのならタクシーの手配も必要なら小生が行いましょう。皆さんはのびのびと絵に集中してください。
あぁ、それと。本来ならこのような場合は教員が同行するものですが、今回のコンセプトは学生の自由な視点。小生が居ては気が休まらない部分もあるでしょうから、行動はキミたちだけです。遠出するなら行先くらいは教えてくださいね。身の安全についてもキミたちを害することができる者などこのパルデアにはいないでしょうから安心です。」
ハッサクはこの4人に対して全幅の信頼を寄せている。人格も倫理観もトレーナーとしての力量も冒険家としての心構えも、この4人は尊敬に値すると考えている。だからこそ、その中心にいるアオイにハッサクはこの依頼を通したのだった。 - 43二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 15:42:21
職員室を後にした4人はアカデミーの廊下を歩きながら、話し合う。
「まさか、ウチらに画家みたいなこと頼む人がいるとは・・・」
「私たちが描いた絵を見て、さらに作品を作るって言ってたね」
「まずはどこで描くか決めねぇとなー。アオイはなんかアイディアあるか?」
「ふぇ!?わ、私?」
「アオイはアオイだけだよ~」
「・・・・・・」
ボタンはアオイの顔色にわずかな変化があったことを見逃さなかった。ネモは気づいていないようだが、チラチラとペパーの顔を伺っているように見える。だが、ケンカして気まずいという訳でもないようだ。ボタンの洞察力なら、この時点で結論を出してもおかしくはないはずだが、彼女はアオイの態度変化の理由をつかめなかった。ボタンもいまだ恋を知らないからである。
一旦それぞれの部屋に戻り、筆記用具や相棒たちを連れて再度エントランスロビーに集まることにした。パルデア百景の写真集などを眺めながら実際に自分たちが向かうべき写生地を決めようという意図である。
改めて写真でパルデアの地を見てみると、冒険の日々の思い出が蘇ってくる。4人は思い出話に花を咲かせつつ、自分が知らない部分については互いに情報交換をし、自らが立つパルデアという大地への解像度を高めていった。
結果、せっかく4人もメンバーがいるのだから、4つの地域を巡りつつ、それぞれがモデルになるという方向で話が決まっていった。
ちなみに描き手の技量については、意外にもみなそれなりに絵心があるらしい。絵心には目の前のものを観察する力が重要なもの。一流の冒険家たる4人は警戒能力が極めて高い。警戒能力の高さは視点の多さを意味し、それは観察力に通じていく。もちろん絵画のための専門訓練を受けているわけではないので、技巧が際立って優れているというものではないが、皆スケッチ程度ならそれなりにこなせるのであった。その中でもネモは芸術に触れやすい育ちからか、他の3人より頭一つ分抜きん出ていた。 - 44二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 15:42:36
とりあえずのところ、ハッコウシティを背景にネモが、学校近くの岸壁地帯を背景にボタンが、オージャの湖から観たナッペ山を背景にアオイが、そしてオージャの湖の大瀑布を背景にペパーがモデルになることで一致した。
その計画をハッサクに伝え、画材の準備やタクシーの手配などを頼んでおき、明日から行うことになった。
学校から遠方に向かったのでは太陽が落ちた頃にしか絵を描けないだろうと考え、ハッサクは宿泊が必要なら使うようにと、全国の街で使えるホテルの回数券を全員に渡してくれた。 - 45二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 16:18:56
- 46二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 16:51:51
- 47二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 17:11:58
そうだなおかし……いやまて何もおかしくない
- 48二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 17:57:04
その夜、アオイは廊下を歩きながら月を眺めていた。今日の月は満月とは言えないが、可愛らしい楕円を描きつつ優しい光を放っている。
明日の出発の準備はすっかり済んでいる。ネモとボタンと出かけることはかなり多い。泊まりがけこそないものの、誰かの部屋に3人集まってそのまま夜を明かすことも珍しくはない。ペパーとはよくピクニックに行く。4人でピクニックに行くこともあった。だが、完全に泊りがけになる想定で遠出するのは初めてだった。遠足前の子どものように、アオイは明日から始まる4人の旅が、もちろん旅といっても冒険とまではいえない小旅行程度ではあるが、楽しみで仕方がない。
親友たちと、そして気になる男の子と一緒にパルデアを回る。こんなにも心躍る日々を過ごしていると彼女の母が知ったらどれほど喜ぶことだろうか。 - 49二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 17:57:26
校庭端のベンチに腰掛けたアオイの耳に、コツ・・・コツ・・・と遠くから足音が聞こえる。目で見ずともアオイには誰なのか分かった。その人物が自分のすぐ隣に腰かけたのと同時に、満面の笑みを浮かべて振り向く。
「ペパー。」とアオイ。
「よっ、ちょっと冷えるな。」とペパー。
ペパーから「冷えるな」という一言はアオイにエリアゼロの洞窟でペパーがたき火をつけてくれた光景を思い出させた。
あのときのペパーはカッコよかった、服を着ていないのだから自分も寒さは感じてるはずなのに、何よりも自分たち女子を気にかけてくれた紳士的なペパー。肌に汗を流すペパーの顔、肩、背中・・・。
月明りに照らされるペパーの顔はアオイにとって特別なスパイスのように力をくれるものだった。月光がキラキラと校庭の装飾部に反射して、エリアゼロの結晶洞を想起させる。ペパーの脳裏には前を歩くアオイの白い尻が、アオイの脳裏には雄たけびを上げるペパーのイダイナキバが、それぞれ思い起こされていた。
「んっ」とペパーがアオイに飲み物を渡す。温かいレモネードだ。
「ありがと」とアオイが受け取る。冷えた指先に熱が移る。
静かな校庭でアオイとペパーは他愛もない話を交わす。その他愛もないひとときが二人には格別に幸せな時間だった。
「今日は満月じゃないんだな。アオイがモデルになる頃には、ちょうどキレーな満月ちゃんだろうな。」
アオイは、この一言で自分は背景に必ず満月を擁して描いてもらおうと固く決意した。明るい昼間では赤面を描かれてしまうだろうから。 - 50二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 18:31:24
甘酸っぱいな(過去から目をそらしながら)
- 51二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 18:38:50
青春なのに全裸記憶挟まってくるのバグすぎる
- 52二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 19:40:00
このあと作者がどれだけ真面目に書いても全部意味深の描写に変えてしまう前作のパワーよ・・・
なお今回も全裸になるのは避けられない模様。 - 53二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 19:40:23
ペパーの性癖ばかり心配してたがこれアオイの方もペパー相手限定で変な方向に芽生えてない?大丈夫??
- 54二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:24:53
この空気感たまらん
- 55二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:34:03
今更だけどスレタイカオスすぎてわろてる
- 56二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:37:41
翌日いよいよ出発を前に、テーブルシティ東門にそろった4人。
一行は学校に近いところから順にボタン、ネモ、アオイ、ペパーの順で、一日ずつ現地に滞在することにした。
アオイだけは本人の希望で夜に写生することになっているが、それ以外の三人は日が出ているうちに済ませ、夕方には観光をしようという段取りとなった。
まずは岩壁地帯を背景にボタンの番である。この地帯はヌシ討伐の旅の第一歩としてアオイとペパーに取っては思い出深い土地でもある。周囲にいる野生のポケモンのレベルは決して高くない。4人は和やかに世間話をしながらも、最低限の警戒を怠らない。旅の玄人である彼女らに隙などない。久々の空気感の中、4人が思っていたことは、
「裸で岩壁をよじ登る機会がなくて良かった」である。
ボタンは、ある程度広さがあって見栄えがよく、安定して絵を描ける場所を探す。
「お。ここよさげ。ウチここがいい。」
大穴の山脈を背にして、岩壁地帯を一望できる高台。赤茶けた大地と緑の平原がよいコントラストになっている。遠くの方には東パルデア海が見える。ボタンはこの場所でモデルになると決めた。
奇しくもそこは、ヌシの巨大ガケガニが貼りついていたあの岩壁だった。ペパーもアオイも思わず目を合わせる。
アオイはガケガニを捕獲していない。スパイスの影響が抜けて本来の大きさに戻ったあのガケガニはこの岩壁地帯のどこかで今も暮らしているのだろうか。 - 57二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:39:50
スレタイと文体の温度差でガラス割れそう
- 58二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:53:48
モデルというのは本来専門の訓練を受けて行うもの。当然単なる学生であるボタンにとっては初めての試み。とはいえ、彼女は存外楽しんでいた。アオイの活躍がなければ、彼女が今こんな風に他人に笑顔を見せることなどなかっただろう。ボタンにとってもこの4人はかけがえのない宝物である。このつながりを守るためなら彼女は何だってできるだろう。それこそ生身でエリアゼロに飛び込んだ経験と比べれば、怖いものなど何一つない。
今回は1人につき1日、一か所につき4枚ずつ描くことにしている。
太陽の光を受けたボタンの皮膚は多少青白さは残っているものの、概ね健康的で瑞々しい若さの拍動を感じさせる。ポーズを固定するには体力を消耗することに気づいたボタンは、2つめのポーズからは体力消費の少ないものを自然と選んでいく。描く方も2枚目からはクオリティがある程度保証されたものになっていった。
ペパーは記憶と照らし合わせ、裸もいいが、むしろ着衣の方が劣情をそそるかもしれないと感じてしまった自分を恥じたが、その表情には一切の変化を見せなかった。エリアゼロの旅は青年を大きく成長させたのだ。 - 59二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:58:24
*成長した=ムラッときたのを隠せるようになった
- 60二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 22:28:00
キッと口を結んで遠くを見つめるボタン、ブイブイたちと戯れるボタン、岩場に腰かけて微笑みかけるボタン
モデルとなるのは初めてだが、ボタンは頑張って様々な表情を見せてくれた。
誰かに視線をもらうこと。それはボタンにとって好ましいことではなかった。複数人から見られることはそのままいじめへと直結し、居場所を失うことにつながっていったからである。ボタンにとって視線は、自分に悪意を伝えるものでしかなかった。
アオイの活躍は、そのトラウマをはねつけてくれた。エリアゼロでの一糸まとわぬ冒険は、大切な友だちを授けてくれた。
今のボタンにとって視線とは怖いものではない。気恥ずかしさはあるものの、ボタンはこの3人の頼みなら何でもやってあげたいと思っていた。
順調に写生は進み、ボタンのモデル体験は無事終了となった。
ボウルタウンの一角にネモが前もってホテルを手配しておいたため、一旦はそこに向かい、夜はボウルタウンを観光することで一同は合意した。 - 61二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 22:31:04
今日はここまでですな。
うーむ、なんか違う。こんな平和でいいはずがない。こんな甘酸っぱいのは求められていない!
読者が求めていのは全裸のペパーが屋外を闊歩する様子のはず。
しかし、ペパーが脱ぐまでの道のりも大事・・・辛抱が必要ですな。難しい・・・ - 62二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 22:41:34
もちろん全裸闊歩ペパー君も楽しみだけど今回みたいなほのぼの平和4人組も好きやで
- 63二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 00:59:58
料理は下ごしらえが大事だってペパーも言ってた
丁寧な前振りは大きな感動を生むのです… - 64二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 10:35:04
全裸はガツンとした主菜のステーキみたいなものだから…
ベースとなる仲良し4人の主食やほのぼの爽やかな副菜やイチャイチャ甘酸っぱいフルーツも大事ですぜ - 65二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 10:35:14
平和も大事だよ、うん
- 66二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 10:40:46
脱がせたいスレ主となだめる読者の構図になってて草
- 67二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 14:29:10
風車と花の街ボウルタウンはじつに散策しがいのある街だった。以前この街にやってきたとき、ペパーには人々の営みを見て回る余裕などなかったため、ほとんど初めてきたようなものであり、それはボタンも同様である。
だが、ペパーは街並みよりも、人々の営みよりも、巧みに配置された芸術作品の数々よりも、2~3枚の花びらを含んだ風に吹かれるアオイの横顔に目を奪われていた。
ふとアオイと目が合う。
「「・・・///」」何を言うでもなく、同時に目をそらす二人。
その様子を生暖かい目で見ていたネモとボタンは、ここは泳がせておき、ホテルの部屋に帰ったらいじくりまわそうと決意した。 - 68二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 14:45:19
ホテルに帰った男子と女子で分かれ、部屋に戻っていく。といっても、ペパーひとりが離れるだけであるため、女子たちの雰囲気はあまり変わらない。
「さてと」とネモがわざとらしく手を叩く。
「夜はまだまだこれから」とボタンが眼鏡を光らせる。
「「ずいぶん仲良かったね~~?ア オ イ?」」二人の少女はニヤニヤと微笑みながら、アオイの退路を塞いでいく。
「な、なに!?ちょっ!?どうしたの!?」アオイは親友二人の豹変が明らかに自分を標的にしていると感じているが、その真意にまではたどり着けない。
「「ペパーとどこまでいってるのかな~?」」副音声のごとく、ネモとボタンはタイミングを合わせてアオイをアオイ詰めていく。
パルデア最強チャンピオンのネモ、圧倒的天才ハッカーのボタン
無敵の武力と至上の技術力。この二人に追い詰められて逃げられる者はこの世にいないだろう。アオイといえど容易にからめとられ、ペパーとのやり取りとそれに伴った感情の動きを洗いざらい語ることから逃れられはしなかった。マトマの実のごとき赤面が添えられていたことについては言うまでもないだろう。
一方のペパーは、エリアゼロでの戦いの記憶を思い出していた。ゴルダックやブイゼルの群れとの戦い。正しくはその戦いの直後のネモやアオイの濡れた黒髪やボタンが肌を拭くしぐさを思い出していた。当然強烈なテラバーストを放つことになったことは、読者諸賢にはお見通しだろう。 - 69二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 15:11:05
翌日、一行はネモの背景とするためハッコウシティの近郊に訪れていた。
昼のハッコウシティを背景に仁王立ちのような立ち姿をとるネモ。ペパーの脳裏にかすめたのは、エリアゼロのゲート施設で3人が躊躇なく服を脱ぎ去った、あのシーンだった。あのときもネモはこんな風に神々しさすら感じさせる立ち姿だったなと、ペパーは下腹部に熱がこもるのを感じたが、今回は画板を持っているため、彼の腰のウミディグダは悠々とズボンの一部を持ち上げることが許されていた。
微笑みをたたえつつ、力強く前を見据えるネモ。ボタンとはまた違う、確かな自信とあふれる活力は同じチャンピオンクラスであるアオイにとって憧憬の的であったし、ボタンにとっては安心感すら感じさせてくれるものであったが、ペパーにとっては脳内の不徳を責められているような気分にさせるものでもあった。
パルデアの地では数少ない大都市圏であるハッコウシティ。学園都市であるテーブルシティと商業都市であるカラフシティと比べれば若干無骨なイメージを感じさせるのはエネルギー産業を基軸とする工業都市だからだろうか。それでも昼間でもなお煌びやか街並みは、最強生徒会長ネモの迫力をより磨き上げてくれる。
いくつかポーズを変えていく過程で描き手もポジションを変えていった。ペパーはネモの横顔がよく見える位置に陣取ったが、その位置関係はペパーに大穴の冒険でのネモの勇姿、その背中や腋を思い出させた。彼が荒れ狂うウミディグダを画板で押さえつけながら、親友を絵に収めていることは、この場の誰にも気付かれてはいない。
さすがにこの屋外でテラバーストするわけにもいかないため、ペパーはかなり苦労したが、それでも無事、射s・・・写生を終え、ハッコウシティ観光に繰り出すことができたのだった。 - 70二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 15:35:35
ハッコウシティの散策も和やかに終え、翌日に備えて早めに休むことにした4人。
女子たちは懲りずに恋バナに励んでいたが、顔をから火が出そうなアオイがギブアップした辺りでお開きとなり、早い時間から布団に入ることになった。翌日はアオイがモデルとなる。背景はナッペ山。プルピケ山道を通ってオージャの湖へと渡り、さらに突き抜けてナッペ山の麓に立つアオイを描く。移動だけでもかなりの時間だろうが、アオイの希望は夜の満月を背景にすること。コライドンの力を借りれば、時間的にはちょうど良さそうだ。 - 71二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:22:45
- 72二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:26:12
- 73二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:33:45
あ、気づいたかも。
この作者さんはストーリーの節目を最初に作っちゃって進行していくタイプなんだ。
第1~第4観測ユニットも端折らず全部丁寧に描写してたし、
今回はボタン→ネモ→アオイちゃん→ペパーで順番に進行していくんだな。 - 74二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:35:58
- 75二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:54:02
ナッペ山の地下道を通に抜けて、チャンプルタウンに向かう一行。
洞窟内の冷たい空気はあの結晶洞の中を思い出させる。
様々な色の光が煌めくあの美しい光景には比べるまでもないほどに、殺風景で退屈な洞窟山道だったが、コライドンのスピード感はそんな退屈も吹き飛ばしてくれる爽快感があった。アオイはその爽快感があのエリアゼロの爽快感と重なって今自分は服を着ていないかのような錯覚に陥っていた。
ほんの数時間で山道を突き抜けたアオイたちは、いったん休憩を取り頑張ってくれたコライドンを労わることにした。せっかくなので手持ちの仲間たちもみんな呼び出してピクニックといこう。ネモの提案を受けて、ペパーは腕の見せ所に奮発してる。時間的な余裕もあるため、女子たち3人は青々とした平原の草を枕に寝転びながら、てきぱきと動き回るペパーの様子を眺めていた。
すると、ススッと二人がアオイの背後に貼りついて一言つぶやく。
「「い~い旦那様になりそうですね~?」」
アオイは自分の顔がボッと上気するのを感じた。すぐに起き上がって、きゃっきゃと高い声を上げながら逃げ回る2人を追いかける。それを見ていたマスカーニャたちも追いかけっこを始めた。ぺパーは自分の傍らにいるマフィティフの背を撫でながら、その光景を眺め爽やかな風を感じていた。
「あいつらこないだは裸で走り回ってたんだよな・・・」と独りつぶやく。今日のテラバーストの予兆をほのかに感じつつ、ペパーは優しく彼女らを見つめている。
パルデアの大地を駆ける青い風を受けるペパーの独り言を聞くのは、傍らのマフィティフたちだけである。 - 76二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 17:56:54
深刻な誤字を発見してしまいました。
68の"アオイをアオイ詰めていく"は"アオイを追い詰めていく"ですね。
誤字には気をつけているつもりなんですが・・・
さて、ようやくオージャの湖までやって来れました。ペパー全裸まであと少し!! - 77二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 18:08:11
>ペパー全裸まであと少し!!
こんなワクワクする次回予告そう無いと思う
- 78二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 18:19:39
>ペパー全裸まであと少し!
なぜ私はこれで心躍ってるの?
- 79二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 18:24:42
今までがすごい普通だったから忘れかけてた
そうだこの後ペパー全裸になるんだった - 80二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 18:28:17
全裸が約束されていることが喜ばれる男キャラって初めて
- 81二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 18:42:21
ピクニックを終え、再びコライドンの背にまたがった一行はオージャの湖を大きく迂回して、ナッペ山の麓を目指す。
オコゲ林道を通りながら、ナッペ山が映えて見えるポイントを探していく。このあたりの野生のポケモンはおしなべてレベルが高いが、エリアゼロすら踏破した4人の敵ではない。突然の奇襲でも食らわない限りは手傷にもならないが、旅の達人たちがそんな隙を与えることなどない。
結局、日が暮れる前にいいポイントを見つけ、月が出るまで待機することにした。夜の暗がりの中で絵を描くのは大変だが、スマホロトムが手元を明るく照らしてくれるので、大きな問題はないだろう。
アオイはペパーに見つめられることが、自らの頬を赤く染めるのだということをしっかりと自覚していた。ネモとボタンに挟まれて連日色恋話を追及され、アオイはすっかりペパーを意識してしまっている。こんなにも赤く染まった顔を見つめられるのは、心臓に悪い。顔の火照りを隠すため、満月を背景したいと希望したのは英断だったと、アオイは心の中で自分を褒めた。
「できれば、またいつかペパーと一緒にエリアゼロに行きたいな」
ペパーがアオイたちの肢体に心を揺さぶられていたのと同様に、アオイもまた、ぺパーの肉体に心の中の熱を昂らせられていた。
ナッペ山にかかる満月を背景に、アオイはモデルとして3人の前に立ち始めた。夜はまだ始まったばかりである。 - 82二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 21:28:31
>ペパー全裸まであと少し!!
待ちきれねえ……ペパーの全裸が……
- 83二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 22:25:25
いまアオイちゃんがモデルになってるとこだから、ペパーは次だよな!?
次はペパーが脱ぐんだよな!?
な!? - 84二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 22:35:49
タイトルの時点で本文がどれだけ平穏でもペパーが脱がされることが決定してるのホントすき
- 85二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 22:54:25
オコゲ林道を吹く風は、オージャの湖の上を通っているためか、少し湿り気を帯びてアオイたち一行の体を冷やす。
アオイはわざわざ着替えて絵のモデルに臨んでいる。ペパーの注視に耐えるためには普段の自分よりももう少し工夫を凝らしたいところだった。ハッコウシティのブティックで手に入れた白いワンピースは、彼女に、気になる男の子の前に立つ勇気を足してくれた。ペパーはアオイの正面に陣取り、彼女に真剣な眼差しを向ける。ボタンとネモは少しばかり距離を取ってアオイとナッペ山を画角に収めていた。まるでペパーとアオイを二人きりにするかのようなアオイは多少頬を膨らますが、赤らんだ今彼女の顔では可愛らしさが増すばかりであった。
白いワンピースは月明りを受けてかすかに彼女の体を浮かび上がらせる。ペパーはすでに彼女のすべてを見ている。神秘的な雰囲気すら漂う今の眼前の彼女の姿は、エリアゼロで見た彼女の、幼さが残りながらも活発で可愛らしい姿ではなく、それは一言でいうならば、
「 妖 艶 」であった。
月明りを背にしているので細かな表情がよく見えているわけではないが、微笑むように細められたアオイの眼差しを受けて、ペパーは自分が生唾を呑み込む音が彼女に聞こえはしないかと感じていた。それほどに彼は、彼女に集中していた。
ネモとボタンもまた、アオイの姿に自然と目を奪われている。
幼い、あどけない少女の放つ、蠱惑的な色香・・・
パルデア最強のチャンピオンは、今間違いなく、その挙動だけでこの場を支配しているのだった。 - 86二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 22:59:14
このレスは削除されています
- 87二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:04:46
- 88二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:09:05
ぶっ飛んだ全裸アオイちゃんを摂取してしまったせいでえっちとは何なのかよく分からなくなってしまいましたが、このアオイちゃんは大変えっちだと思います
- 89二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:10:28
今日はここまでです!
アオイちゃんの雰囲気が伝われば幸いです。
さて、明日はいよいよ・・・ですな。
どうやって引ん剝こうかな・・・ - 90二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:11:48
- 91二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:42:42
果たして女子3人の視線が集まる中でもペパーのウミディグダはテラスタルせずに居られるのか…
脱衣ペパーの明日が楽しみです - 92二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 00:26:56
ちょっと待って、ペパー先輩明日になったら、このえっちなアオイちゃんに見つめられるってこと?全裸で?
ダイマックスからのテラバースト不可避じゃん、そんなの - 93二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 03:46:27
このレスは削除されています
- 94二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 03:50:22
- 95二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 03:57:07
ふつくしい…
- 96二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 07:28:01
透けててえっちだ・・・
- 97二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 08:45:47
- 98二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 08:46:20
???「アオイちゃんはえっちな生き物です!」
- 99二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 08:59:38
当のアオイは、ペパーの真剣な眼差しを受けて、背筋にぞくぞくとした甘い電流が走るのを感じていた。
あのペパーが今度は服を着て自分のことを見ている。
あの優しい、たくましい、色白で、筋肉があって、腹筋が魅力的なペパーが自分のことをあんなにも真剣に見ている。
この場の雰囲気を支配しているのはアオイだったが、アオイの心中を埋め尽くしているのはペパーの目だった。
ネモとボタンも流石にアオイの心中まで察することはできていない。柔らかくも妖艶な雰囲気を放つアオイの微笑みに心を奪われそうになりながらもスケッチを続けていく。
この場の誰も服を脱いでなどいない。
それでありながら、エリアゼロでの、あの一糸まとわぬ姿を晒し合ったあの冒険のときよりも、艶やかで、妖しく、柔らかで、心をかきむしりたくなるような、甘美な空気感が一行を包み込んでいることに気付いているのは、一応の警戒のため一行を少し離れた所から眺めていたマフィティフたち旅の仲間だけだった。 - 100二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 09:38:14
- 101二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 10:12:02
- 102二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 11:45:42
ぺパ先、絵めっちゃ上手いな・・・
- 103二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 12:07:40
- 104二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 12:10:00
- 105二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 13:55:04
- 106二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 13:55:55
こんなスレタイ100回も見たらそれこそ戻って来れないレベルで狂うのでは?
- 107二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 15:02:38
3人がアオイの姿を描き切ったとき、月はすでに大きく傾いてナッペ山の側面を照らしていた。遠くの雪が月明りを受けて神秘的に輝いている様子は心を澄ましてくれる。アオイの、モデルとしての意外な才能に呑み込まれていた一行も心を洗われるかのような感覚があった。青年も少女たちも一様にこの風景と今日の絵の出来に満足している。
どこか満ち足りた気分でオコゲ林道を通ってオージャの湖を迂回していく4人。この湖には明日もやってきて大滝を背景にペパーを描くことになっている。
チャンプルタウンにホテルを取っているため、この夜更けに寄り道するわけはいかない。実際に細かい配置決めは明日現地に着いてから行おうというペパーの意見は、至極当然のこととして受け入れられた。
オージャの湖は深い黒に染まった水面を見せて、物言わずアオイたちの帰途を見守っている。
アオイは今日という日が特筆にあたるほどに心に残っていた。親友たちとピクニックを楽しんだ上、気になる男の子の視線を独り占めできた。そのうえ見せることができたのは、おろしたての白いワンピース。一番かわいい自分を、彼に見せることができた。月も山も味方してくれた。アオイはまだ恋を知らない。しかし、このときめきは確かに彼女の心に青い春のかけらを届けてくれていた。彼女の春に桜が咲き乱れる日はそう遠くはないだろう。
青年は3人の女子たちと歩きながら、今日の出来事を反芻し脳内に刻み付けていた。これほどまでに心奪われるような光景が今まであっただろうか。夢中になることはあった。相棒のマフィティフと遊んでいるときなど、時間を忘れて過ごすことはなんどもあった。だが、今日のように一人の人間に、一人の少女に目と心を奪われるようなことは、彼の人生にはたしてあっただろうか。当然、ペパーにはそんな記憶はない。ペパーはまだ恋を知らない。誰か女子生徒を「いいな」と思ったことすらない。その実、ペパーは他人に対する情緒は十分に発達していながら、恋心だけを置き忘れてきてしまっていた。自分が誰かに好かれることなどない、そんな思い込みが彼の心を蝕んでいた。だが、それもつい先日まで。4人で、裸で、果敢な冒険に挑んだあの日々は、青年に信頼と愛とを見せてくれた。彼にはまだ将来の夢はない。恋焦がれる少女もいない。しかし、そんな日々に転機が訪れる日は、これもまた、遠くはないだろう。 - 108二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 16:16:23
"自分が誰かに好かれることなどない、そんな思い込みが彼の心を蝕んでいた"
突然こう胸がギュッとなるような描写が来ると…涙腺が脆いもので…
ペパー、幸せになっておくれ。そして全裸になっておくれ。 - 109二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 17:12:08
幸せと全裸は両立する!
- 110二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 17:31:35
チャンプルタウンのホテルに帰った一行は前日と同じように男子のペパーと女子の3人に分かれてそれぞれの部屋へと戻っていく。
ペパーは部屋の扉を閉めるとマフィティフたち旅の仲間をボールから解放し一日の労を労った。キョジオーンだけは収まる部屋の大きさではなかったので、またの機会となったが、それでも彼は努めて分け隔てなく仲間たちと触れ合うことにしていた。さすがにマフィティフは特別だったが、彼の仲間もペパーに対する信頼をはっきりと見せている。ペパーはここしばらく上機嫌が続いていて、仲間たちも嬉しく思っていた。
さて、いくら読者諸賢といえども、このペパー青年は独りシャワールームにこもり、日課のテラバーストを虚空に向けて放つことになることについては、秘密である。
一方の女子部屋では、相も変わらずアオイがネモとボタンに挟まれて逃げ場を失っていた。
「にゃ、にゃおちゃん!助けて!」と長年の相棒に向けて助けを求めるが、当のマスカーニャはアオイの手を優しく握り、押し返すだけ。むなしく押し返された手の中には、小さく折りたたまれたペパーの写真が入っていた。
「んん!!???///////にゃおちゃんっ!コラッ!/////」マスカーニャの手品は今日も実に冴えわたっている。とはいえ、その写真を彼に無断で撮ったのは当のアオイ自身であるため叱るに𠮟れない。
付け加えるなら、アオイはネモもボタンも写真に収めてはいる。ただペパーの写真がほんの数枚だけ多いだけのことである。
最古参の仲間にすら弄ばれる最強チャンピオンは、今日も親友たちのおもちゃとなる定めのようだった。 - 111二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 19:02:23
>さて、いくら読者諸賢といえども、このペパー青年は独りシャワールームにこもり、日課のテラバーストを虚空に向けて放つことになることについては、秘密である。
完全にナレーションに悪意がこもってやがるw
- 112二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 21:17:05
翌日早い時間からチャンプルタウンを出て再びオージャの湖にやってきたペパーたちの目の前には、轟轟と音を立てて大水を吞み込んでいる、パルデアの大滝があった。
太陽の爽やかな光を受けて煌めく水しぶきは、エリアゼロの水場の巨大な瀑布を思い起こさせる。規模でいえばあの大滝をはるかに超すであろう目の前の大瀑布は、見上げるペパーたちにぞくりとした鋭い何かを感じさせていた。
ポジション取りは案外あっという間に決まった。やはり前日近くまで来ていたのが功を奏したのか、ペパーは「よし、じゃあ俺ここにするぜ、ようやく初めてのモデルちゃんだな」と上機嫌でポーズを取り始めた。 - 113二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:07:29
ペパーの全裸モデルターンきたあああ
- 114二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:09:35
ちょうどそのとき一行の後ろにある広大な自然湖、オージャの湖には強めの風が吹いていた。ナッペ山と低地との間に位置する断層湖であるオージャの湖には、ときおり強い上向きの風が吹く。とはいえ、はるか上方にいるペパーたちに届くほどではない。今日の風も下方では強風だが、上方にいくにつれてそよ風となってペパーたちの頬を撫でていた。
しかし。
何の因果か。そのときのオージャの湖にはギャラドスが大量発生していた。本来単体でも強力かつ凶悪なポケモンであるギャラドスが、複数体。距離は一行から数えて100m近くあるが、ギャラドスにはある技があった。
「ぼうふう」ひこうタイプの強力な一撃である。ギャラドスたちはお互いの牽制に「ぼうふう」を連発して大きな水しぶきを上げていた。
至近距離ならば手持ちの仲間が緊急出動してトレーナーたちを守っただろう。しかし、距離がこうも離れていればトレーナーたちに危害が及ぶことはない。マフィティフたちの判断は決して間違ってはいなかった。事実誰もケガはしていない。
ただ、位置が悪かった。
付近で連発される「ぼうふう」による強烈な風力、自然環境による上昇気流、断層による絶壁、そして巨大な大滝・・・。
湖上で発生した突風は上昇気流にのって駆け上がり、断崖の壁を滑って軌道をを変え、大滝の水をペパーにぶちまける使命を果たしてしまった。
そして、ここは至近ではないとはいえ、雪山であるナッペ山の領域。濡れた衣服ではあっという間に体温を奪われてしまう。 - 115二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:09:58
天がペパーを脱がそうとしている・・・?
- 116二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:47:00
「ぺパー!!あーー!びしょびしょ!大変!」ずぶ濡れになってしまったペパーを見て、アオイは本人よりも慌てていた。
着替えなど持ってきていない。画板と多少の軽食くらいしか手荷物の中には入っていなかった。
「うわー、いきなりだったね!とりあえず、上着かして。干しといたげる!」ネモはすぐにペパーを気遣った。手頃な枝や柵に、手際よくペパーの上着をかけていく。
「・・・・・」ボタンは濡れ鼠状態の友人を見て、ある良くない予感を感じ取ってしまった。警戒能力が高く洞察力にも優れているボタンは、ペパーが風邪を引いてしまう可能性があるとして、すぐに水分をふき取る必要性を訴えた。
他ならぬボタンの提案である。女子たちはすぐにうなずき、手に持っていたハンカチと昼食用のランチョンマットでペパーの体を拭いていく。
当のペパーは女子に体を拭かれるのが恥ずかしいのか、しきりに断りの言葉を述べるが、女子たちは遠慮するなの一点張りで聞く耳を持たない。
「あー、下着までぐっしょぐしょだねぇ・・・。」とネモがつぶやいたその時、アオイの脳裏に悪魔が囁いた。
「ねえ、ペパー・・・?ここって結構冷えるしさ・・・そのままだと風邪ひいちゃうよ・・・下着も脱いじゃいなよ・・・ね?」アオイの目には暗い悪意が宿っていたが、そのことに気づいている者はいない。
「ん~~、そうだね!確かに脱いじゃった方が早く乾くよ!」と元気よくネモが同調する。
「まあ、確かに。別に街中でもないし、ここって人通らないし。脱いじゃえば?」とボタンまでもがアオイに賛成した。
当のペパーは状況展開の速さに頭がついていけていない。いま、この少女たちは自分になんと言った?下着を脱げと言ったのか?この状況で?下着を?
「ねえ、ペパー・・・?この辺のポケモンってレベル高いし、毒とかも使うし危ないからさ・・・ここで脱いじゃなよ」
え?
「うん、それは言えてる。オージャの湖もオコゲ林道も強いよね。危ないから私も見てる!」
え?
「ウチもペパー見てる。また暴風が飛んできたら危ないし。」
え?
「「「ほら、ペパー・・・早く自分でパンツ脱いで・・・?」」」 - 117二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:50:57
今日はここまでです。
ようやくペパーを正しい方向に導くことができそうです。
あと、ファンアートめっちゃキレイですね。テンション上がります。
そのうち私も鉛筆でなんか描いて上げますね。
もっともっと描いてくれちゃっても、いいのよ・・・? - 118二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:52:04
全裸展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
- 119二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 23:30:49
前作のセルフオマージュ取り入れててグラスフィールド
- 120二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 00:41:15
ペパーが脱ぐことは運命付けられているというわけだな…
- 121二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 00:59:25
- 122二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 03:30:52
えっちだ!!!!アオイちゃんの位置のせいでより一層えっちさが増している!!!
- 123二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 07:16:12
ペパーに風邪を引いてほしくない女子たちの優しさが見てとれる、とても優しい絵ですね・・・
- 124二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 07:44:46
服を着てるのにアオイちゃんのお尻がエッチだ
- 125二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 09:53:30
女子の前で下着を下すこと
それは大抵法と秩序の壁に阻まれ、倫理の鎖に押さえつけられた禁断の秘儀。
互いに交わされる深い愛情以外をもってその神秘のベールを取り払うことは許されない。
砦に住まう竜を解き放ち、森林に潜む虎の尾を掴むことに他ならない。
下着を下せば当然女子たちの視線はその中に悠然とたたずむ腰の猛獣に集まっていくことだろう。
ペパーはこの状況には、覚えがある。忘れもしないエリアゼロ上ゲート施設の中での出来事。オーリム博士からの通信によって判明した「衣服着用不可の原則」。それによってもたらされた脱衣劇。当然それはイレギュラーであり、ぺパーにとって忘れられない大切な思い出であるとともに、忘れたい羞恥でもあった。(忘れたいと思っておきながら、毎晩のように思い起こしては自らを奮わせていることについては、今は言及しないでおく。)
「いやっ・・・ちょっ・・・まっ・・・」青年の口から漏れ出るのは狼狽のみ。
「「「ほらペパー・・・風邪ひいちゃうよ・・・?早く脱がないと・・・・ね?」」」3人の少女はまるで何かに囚われたかのように同じタイミングで同じセリフを放つ。これは「早くペパーのパンツを脱がさなくては」という目的意識によって3人の言動が収斂されていった結果と言える。古の災厄がこの近くに封じられていることとは何の関係もない。
少女たちの堅固な攻勢に意気を折られた青年には、戸惑いながらも自らの下着のゴムに手をかけるしか道が残されていなかった。あのときのゲート施設内のように、ペパーは女子たちの前で、自らの手でパンツを下していく。あのときと違うのは、ここが屋外であるということ。一陣の風はペパーの肌を優しく撫でて去っていく。太陽が、本来照らされることのない部分に光を当てる。そしてもうひとつ、彼にとっては重大な違いがある。それは、あのときと違い今回は目隠しをしていないということ。
ふさがれることなく明朗な視界をもって、ペパーの目は自身を見つめる女子たちの視線をペパー自身に明確に感知させる。幼少期から親にすらろくに見てもらえなかった彼が、いま他人に見られることにどこか後ろ暗い快感を感じていたとしても、それは責められることではないだろう。
下へ下へと下がっていくペパーの両手とその中の下着は、広大なパルデアの大地を渡っていま眼前に流れ落ちる滝のように力強く悠然としていた。 - 126二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 09:55:22
明らかに筆がノッてやがるww
イキイキしてるwww - 127二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 11:27:35
このスレ本当に好き。無限に書き続けてほしい
- 128二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 11:44:00
下へ下へと下がっていくペパーの両手とその中の下着シリーズ大好き。一生続いてくれ
- 129二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 12:01:12
ペパーがパンツ脱ぐだけのシーンにかける情熱が伝わってくる
- 130二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 14:43:29
ペパーの下着はすでにその定位置を離れはじめていたが、事態はスムーズには進んでいかない。
生物は常に変化を続けてその生を全うしようとあらゆる努力を尽くすもの。人もまた同様、日々成長を続け生に彩りを添えていく。
10代の成長期であるペパーの肉体は、下着メーカーの想定よりもほんの少しだけ成長していたためか、下着が腰の大きさに合っていなかった。もちろんこれはよく観察してみないと分からない程度のものであったが、これによりペパーにとって更なる試練が訪れることになった。
吹き付けられた風と水による体温の低下、そして軽い締め付けからの解放は、血流の増大を促す。結果ペパーの下半身には通常時よりもほんの少しだけ多くの血液が集まっていた。そして、今、彼は見知った親密な女子たち3人の視線を受けてどこか倒錯的な快感を感じている。想定をはるかに超えた状況に彼の脳は混乱してもいる。
ゆっくりと確実に下された彼の下着。水浸しになって衣服としての使命を放棄したその一枚の布から足を引き抜いた青年の腰には年齢の割に体躯の大きな猛獣が潜んでいた。だが、話はそこでは終わらない。
人は変化し、成長する。心がその形を変えるように、肉体もまた時に瑞々しく、時に雄々しく、その身を変貌させていく。
ボタンの脳裏には自室の壁に飾ってある変身ヒーローのポスターが見えていた。傍らには仲間たちがいる。ボタンの仲間たちは皆可能性の幅を象徴する存在である。脳内に映っていた自分は仲間たちに叫ぶ。なりたい自分に変身して、と。
ペパーの腰に住まう猛獣、いや猛龍が、その姿を変貌させ、はるか高みに座す星を睨む龍のごとく、猛々しい首をもたげた様を見て、ボタンは静かにこうつぶやいた。
「テラスタル・・・・・」と。 - 131二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 14:54:12
テラスタルは共通認識かいwww
- 132二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 15:04:08
パンツ脱いでおっ起しただけなのに、なぜここまで言葉を繋げられるんだ・・・
- 133二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 15:33:42
この神々しさはなんなんだ
- 134二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 16:28:56
何ですか、ソレのことをテラスタルって呼ぶってことは、じゃあアレですか、アレのことをテラバーストとでも呼ぶんですか!?
- 135二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 16:49:21
- 136二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 16:55:15
お前らが脱げって言ったじゃん!
- 137二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 17:08:12
これがバイオレットブックか・・・
- 138二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 18:10:27
これネモ会長ちょっと威嚇してない・・・?
- 139二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 18:20:33
おい左なんだその表情
- 140二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 19:21:53
ボタちゃん?その指差しは何かな?何か言いたいことでもあるのかな?
- 141二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 20:14:57
アオイは前の冒険の際、ペパーの龍が猛る様をすでに見たことがある。
よって、アオイにとっては二度目の相対となるわけだが、彼女の心理は前回とは違っていた。ここ最近彼女はペパーとともに行動することが多かった。それは意図してのことでもあるし、無意識によるものでもあったが、詳細はともかく、アオイはペパーと多くの時間を過ごし、彼に対して人間的信頼や尊敬以外の何かを感じていることは間違いない。その何かの名前をアオイはまだつかめていないが、それは確実にアオイの中のペパーに対する評価に一言(いちげん)を加えていた。
「・・・・・・・ペパー・・・・・それ、・・・・大丈夫・・・?」アオイは、気になる男の子の芯から目を離さずポツリと言葉をこぼした。それは相手の安否を気遣う言葉。混乱の中でもこのペパーを気遣う言葉が口から出てきたことは、彼女の人格の大部分を構成するのは、あくまでも優しさであることを示してくれる証左そのものであった。徐々に上気しつつある顔は火照りをたずさえ始めているが、それは傍らにいるネモにも、ボタンにも、本人にも分からない。ただ一人、正面に勃つ、いや立つペパーを除いて。
ペパーは、地獄というものがあるのなら、きっとこのようなことを言うのだろうと確信していた。
女子たちに見つめられながら、それも親しい女子に、恩もある、縁も深い女子たちに見つめられながら、下着を下し、中から現れたのは、なぜかテラスタルしている己の分身。そして、その分身のはしたない姿を見ながら、徐々に、本当にゆっくりと顔を赤らめていく少女の口から出た一言は、自分を気遣う言葉である。 - 142二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 20:15:07
つまり、ペパーはこのあと、「コレ」はケガでも病気でもなく、正常な反応なのだと説明しなければならない。そのことに気づいたペパーは、「目の前がまっくろになれば、まだいくらか気が楽だろう」と思ったが、重ねて不幸なことに太陽は彼の目と腰に優しい光を届けており、行き場のない絶望を心の中で太陽にぶつけるしかなかった。
ちなみに、このとき、ネモははじめて見る光景に衝撃を受けていた。もちろん彼女もエリアゼロでの冒険の際に、ペパーのすべてを見ている。生来聡明な彼女はペパーの肉体の細部まで鮮明に記憶していた。だが、そんな彼女のも至近距離で雄々しく猛る地龍を目撃するのは初めてだった。思わず真顔になってしまう彼女を責めることなどできないが、その真顔もペパーの心に剣を向けていることを、読者諸賢だけは分かってあげてほしい。
また、さらに加えると、ボタンはすでに様々な媒体で、男がその身に龍を住まわせていることを理解していた上に、あのエリアゼロでの冒険が彼女の中の男体に対する解像度を引き上げていた。もちろん、地を這うモグラがみるみるうちに豪壮な龍へと変貌していく様を見るのは初めてだったが、2人とは違い、少しは余裕を持って見つめることができた。その余裕は彼女の表情に不敵な微笑みとなって現れ、ペパーとの気安い関係性もあって、まるでからかうような視線となっていた。この視線がペパーを悩ませることになっていることについては、もはや言及を避けるのが人情であろう。 - 143二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 21:09:58
三者三様の描写が素晴らしいね
そしてペパー君、どうか強く生きておくれ… - 144二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 21:41:59
ペパーのテラスタルの描写があまりに神々しくて盛大に笑ってしまった。
もっと続いてほしい。 - 145二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 21:47:39
やはりペパーは見られることに快感を得る体になってしまっていたか…これも全てエリアゼロのせいなんだ、ペパーは悪くないんだ、多分。
- 146二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 21:56:43
幼少期にろくにかまってもらえなかった
↓
友だちはマフィティフだけ
↓
人にかまってもらうことがなかった
↓
心から信頼する友人に注目されてる
↓
かまってもらう幸福感や安心感
↓
見られて感じるペパー爆誕
ちくしょう、なんでこんなネタで因果が通ってるんだ・・・・!
- 147二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 22:01:32
"はるか高みに座す星を睨む龍"
"龍が猛る様"
"テラスタルしている己の分身"
"雄々しく猛る地龍"
"豪壮な龍"
これらが全部チ〇コのことという恐ろしさよ・・・無駄に豊富な表現力で殴ってくるのズルい - 148二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 22:37:21
星を睨む→方向の指定
地龍→カラー指定
テラスタル→硬度指定
その他龍描写→長さ指定
と、様々な形でペパーのアレに対する俺らの解像度を上げてくるんだよなぁ - 149二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:12:22
気の置けない親友たちに全てを見られる。それはどれほどの屈辱と羞恥をもたらすのだろうか。ペパーはもはや何を見ることも拒否したい一心で両手で顔を覆って空を仰いだ。手の中の顔と同じように、腰の龍も空に向かっている。もし今、彼をそそのかす悪魔がいたならいとも容易く彼を手玉にとれるだろう。それほどの地獄をペパーは味わっていた。だが、彼の脳内には「裸を見られるのは初めてじゃない、俺もこいつらの裸を見たことがある」というか細い糸が降りていた。それはまさしく暗黒の曇天に垂れるタマンチュラの糸のようであり、彼の自我が羞恥心に押しつぶされないための最後の砦でもあった。
みんなが落ち着けば、腰布の代わりなり、局部だけでも隠すなり、木の影に隠れるなり、何かしらの策がとれるはず・・・。
しかし、彼への試練はそう簡単には終わらない。
すでに動転の極致にいるペパーを更なる奈落に落としたのは、悪魔ではなく、天使だった。
「ねえ、ペパー?日も出てるしさ・・・光があればあったかいよね・・・だからさ・・・モデルやりなよ・・・」と言い出したのは、彼の最大の恩人、アオイだった。少女の目はなぜかハイライトを失ったような不純さに満ちていたが、それに気づいているのは相棒のマスカーニャだけであり、そのマスカーニャは一行から少し離れた場所で鼻ちょうちんを作っている。
「ん~~、確かにこれだけ日が出てればペパーも暖かいだろうし、服もすぐに乾くよ!その間にモデル!いいんじゃないかな!」ネモはいつのまにか真顔がとけて朗らかな笑顔を見せていた。
「ヌードモデルってもあるし。体格いいヤツがポーズ取ったら映えるのは事実か・・・。」ボタンは独りごとのようでありながら皆に伝わるようにつぶやいた。表情は不敵な笑みのままである。
「「「さ、ペパー?ヌードモデル、やってみよ?」」」
こうしてペパーは一糸まとわぬ姿をさらして女子たちの前で立ち続ける使命を帯びたのだった。 - 150二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:14:31
今日はここまでです!
いや、楽しい。ペパーを脱がすことがこんなにも楽しいとは。
あとは絵を描いて帰るだけですが、できるだけ上品な作品になるように心がけますね。
イラストいいですな・・・いい・・・ - 151二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:23:53
ペパー結構がっしりした体格だから、ヌードモデルとしてはアリだな
コルサさんに完成品渡るかどうかは…うーん…ハッサク先生が止めそうな気がする… - 152二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:55:52
- 153二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:56:02
タイトル回収アツすぎだろ!!!
- 154二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:56:28
- 155二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:56:50
- 156二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:56:53
多分この三人は作品を先生に提出するってこと頭から抜けてると思う
- 157二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 23:59:46
女子1 岩場背景で健全
女子2 都市背景で強そう
女子3 雪山と満月背景で妖艶
男子1 びしょ濡れで全裸
これはアヴァンギャルドですね - 158二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 00:00:56
ラフ画だけど、これ3人とも象さん描いてないか!?
- 159二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 00:11:39
みんなペパーのダイオウドウのことしか考えてねぇ!!
- 160二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 00:42:45
ダメだこの三人娘…当初の目的どころかペパーのポケットのモンスター以外の事が頭にない……
- 161二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 08:19:06
初めてドラゴン見て頭いっぱいいっぱいになってる女の子いいよね
- 162二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 13:21:40
林道を通る風は新緑の香りを含み、その香りを嗅ぐ者にひとときの癒しをもたらす。ペパーも爽やかな森の匂いを鼻腔に取り入れ肺腑を洗う喜びを感じていた。ただその喜びは眼前に迫る大津波のような羞恥心を和らげるには、あまりにもささやかすぎるものだった。腰に座すイダイナキバはその巨大な鼻をもたげて、少女たちに威光を振りまいている。また、その少女たちは、普段なら和気あいあいと歓談に興じているはずが、一語の雑言もなくただ一心にペパーと画板とを交互に見つめるばかりである。多くの死線をくぐり、戦士として、冒険家として、一流の更に上澄みにいるペパーも、さすがに年頃の女子たちに生まれたままの裸身を見せつけた経験はなく、その羞恥心を持て余していた。
それでも課せられた使命だけは果たさんとして、モデルとしてポーズを取り続けるペパー。今のポーズは右足をほんの少し伸ばし開いて左重心を取り、両手は頭の後ろで組んで腕と胴体の肉体美を見せつけるような姿勢。維持するのに体力を使うものではないが、如何せん両手を組んでしまっているので、自らの体を隠す抵抗の一切が封じられていることが問題だった。ちなみに、このポーズを力強く提案した張本人のアオイは血走らんばかりの眼力をこめて、鬼気迫る集中力を発揮している。ネモはペパーの隆々とした肉体の造形美に感心し、ボタンは友人でありアスリートでもあるビワの肉体を思い浮かべ、男性の肉体の剛健な筋肉に純粋な興味を持っていた。 - 163二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 13:21:54
剛烈な屹立を女子に見せてしまっていることも当然だが、もう一つ、ペパーを悩ませているものがあった。時間とともに徐々に熱を失っていく下腹部である。ペパーはまだ10代、いくらでも回復が可能。とはいえ、テラバーストも許されず、ただ剛直に居続けるというのは、生理的に不可能であった。数十分間は浮き出ていた血管も、流石に鳴りを潜め始め、少しずつ力を失っていくかつての猛龍は、すでに凡庸な蛇に、地を這うモグラに姿を変えようとしていた。3人の女子たちの前で力尽きたその姿は決して弱々しさを感じさせるものではない。なぜなら彼女らはすでになんどもこの状態のペパーの獣を見たことがあるからである。前の冒険の日々はこんな形でも彼女らの中で思い出として光を放っていた。
「やっぱりペパーはこうでなくっちゃ・・・!」アオイの発言にネモが鼻先をこすりながら、へへっとうなずく。ボタンも微笑みをもって同意する。
一方のペパーは、
「・・・・っっ!?」
女子たちが何に感心しているのか分からず、パニックになりながらもポーズを取り続けていた。そのパニックがかえって興奮を呼び、再度かの龍を奮い起こすことになるのだが、この時点での彼はそのメカニズムを理解できてはいなかった。 - 164二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 13:53:46
女子たちの辱めが高度過ぎる…
- 165二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 14:44:02
- 166二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 14:57:01
ミミズズみたいな鼻のイダイナキバ…あっ
- 167二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 15:07:54
- 168二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 15:14:48
- 169二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 15:29:04
>再度かの龍を奮い起こすことになる
この文だけ見ればバトルファンタジー物のクライマックスなんだけどな…まさかTNTNのこととは思うまい…
- 170二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 16:02:12
- 171二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 16:05:37
パーモットの表情すき
- 172二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 16:18:03
- 173二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 17:16:31
「ねえ、ペパー・・・それ一回止めらんないの?さっきから大っきくなったりちっちゃくなったり、動いてばっかりで・・・」アオイは伸縮を繰り返すペパーの一部が思うように描けず、思わず本人にヘルプを求めた。
「そんなの・・・・今さらずりぃよ・・・」ペパーは涙目になってアオイの要望に応えようとするも、無慈悲なパラドックスが彼自身を追い詰めていく。
その後も女子3人に何度も追い詰められながら、ペパーはもはや残っているのかも分からない己の尊厳のために、自我を守り抜いた。発狂することも容易かったが、魔道に堕ちそうになる度に、偉大な母オーリムの言葉が蘇った。
「キミなら、どんなに辛いことがあっても、歩き抜いていけるだろう」この言葉が遠い未来で息子を支えていることを、ちょうど古代の世界のオージャの湖を眺めてサケブシッポを愛でているオーリムAI自身は、知るべくもない。
目の奥がチカチカと明滅するような羞恥心に苛まれつつ、どうにか無事、ペパーのモデル体験は終了したが、彼の表情は晴れない。「いつか必ず誰かを・・・」とまだ見ぬ伴侶にこの日の羞恥をぶつけることを無意識でありながら堅く心に決めたペパー。生涯の伴侶とはすでに出会っていることに、そしてすでに深い絆を結んでいることに、このときの彼はまだ気づいていない。
服はまだ多少湿っている。だが、ペパーは一刻も早く肌を隠す布が欲しかった。そのため、ネモの制止も効かず湿った服をはおり、凍てついた心に暖を求め、彼方に吹き飛んでいった尊厳を癒すペパーの姿は、どこか哀愁すら漂っていた。
4人は無事求められた依頼をこなした。後はテーブルシティに、アカデミーに帰るだけである。この旅で得た思い出は3人の少女たちにかけがえのない輝きを、1人の青年に言いようのない痛みを与えるだろう。
テーブルシティまでの道のりを考え、4人は一旦チャンプルタウンのホテルで一晩を明かすため、オージャの湖を後にする。奇しくも、そのタイミングは、古代の世界でオーリムAIが次の目的地を求めて出発するのと、重なっていた。
オーリムAIの服装については、もはや言うまでもないだろう。 - 174二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 19:51:16
は、博士・・・・!!!
- 175二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 20:09:43
- 176二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 21:02:12
アギャ!アギャス!
- 177二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 21:50:36
ペパーくんもうお婿にいけない…って一瞬言おうとしたけど生涯の伴侶もう決まってるから杞憂だったな
安心して羞恥責めできますね - 178二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 22:03:21
- 179二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 23:51:20
チャンプルタウンのホテルで女子たちがどのような会話を繰り広げたか、それを余さず伝えるには上品な語彙ではあまりに力が足りず、女子たちのむき出しの論争を、品位を落とさず描写する語彙を著者が持たないことを許してほしい。
ペパーが灯もつけずに真っ暗な部屋の中で呆然と過ごしたその日の晩は、月明りが妙に爽やかだった。
翌朝少し早い時間にチャンプルタウンを出た一行は、ときにはコライドンの背を借りつつ歩き進め、まだ明るいうちにテーブルシティに到着した。学校にいけばハッサクが4人の成果を楽しみに待っているだろう。ボタンが買い食いを望み、それにほかの3人も賛同したが、ペパーの人生で今日ほど味のしないサンドイッチはなかっただろう。テーブルシティに降り注ぐ太陽の光は、少し南に傾いて、学校や街並み、行き交う人々を温かく照らす。ペパーももちろんそのうちの一人だが、そう簡単には彼の心身が癒えることはないだろう。
彼のとなりを歩くアオイが、その顔にわずかに走る汗を太陽で照らしながら、満面の笑みで見つめていることにペパーは遅れながら気づいた。
「すっごく楽しかったね!ペパー!」にっこりと笑うアオイの笑顔はペパーの心に巣くった影を払い、陽光と薫風を与えた。
「・・・っ!あぁ・・・ああ!そうだな!楽しかったちゃんだよな!アオイ!」
心身の癒えは簡単ではないだろうという前言を撤回させてほしい。ペパーの心と尊厳は完全に回復し足どりも心なしか軽く、浮かぶようである。
職員室で待つハッサクのもとへ着くまで後数分、4人の小旅行も終わりを告げる。 - 180二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 23:52:34
よーし明日で最後ですね!とりあえず今日はここまでです!
200までに終わりそうで良かった! - 181二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 03:48:44
深夜に読むもんじゃねぇ…眠れなくなった
- 182二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 12:48:22
ペパーには強く生きてほしい・・・
- 183二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 14:30:55
「 ア ヴァ ン ギャ ル ド !!!! 」
ハッサクからペパーらの作品を手渡されたコルサは、作品を見た途端に絶叫していた。ペパーたちが作品をハッサクに提出しに来たその日、偶然にもコルサは所用でテーブルシティにやってきていた。ハッサクから連絡を受けた彼は一も二もなく学校へ飛んでいき来客室でハッサクと二人、作品を鑑賞していた。
「実に鮮やかな視点だ!画力については多少不安を抱いていたが十分鑑賞にたえ得る!背景の岩場や都市などデフォルメやハイライトが実に面白い!それにチャンピオンはモデルの才があるのかもしれん!雪山に満月を添えて背景を彩りつつも、これほど鮮烈な印象をもつ背景を呑み込むほどの圧倒的存在感!妖艶とでも言うべきか、見事だ!それを写し取る学友たちの表現力もまた見事!」
「コルさん、ここは学校です。落ち着いて・・・ただ、気持ちは分かります。これほど豊かなイメージを見せてくれるとは、彼女らに頼んだかいがありました。力強いタッチ・・・龍のようだ・・・・小生もなんだか感極まって来・・・・ん?」
「どうしたのだね、ハッさん?・・・これは・・・・」
「「なぜ彼だけヌードなのだろう・・・・」」 - 184二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 14:51:06
その日の晩、ペパーの部屋にはアオイとネモ、ボタンが集まっていた。互いにこの小旅行の思い出を語り合い、部屋の中には明るい笑顔があふれている。仲間たちは見えていないが、ボールの中からこの場の雰囲気を楽しんでいるような気配が伝わってくるのを、一流トレーナーである彼らは感じていた。
今日はペパーの部屋で一緒に料理を作って食べることになっている。提案したのは意外にもボタンだった。途中ピクニックをする案も出たが、夜ということもあり、多少狭くはあるが、ペパーの部屋での小さなパーティという運びになった。4人とも大いに楽しんでいるが、この場で最も楽しんでいるのはペパー本人である。心より信頼する友人たちが自分の料理に、旨い旨いと夢中になっている様は彼の自尊心を大いに満たしてくれた。
ともに台所にたつアオイとペパーを見て、ネモとボタンがアオイにだけ分かるようなからかいの言葉をかけたり、アオイの鼻先についた生クリームをペパーが舐め取ってアオイが気絶しそうになったりといった出来事もあったが、そこは割愛しよう。
片付けの段となって、アオイが笑顔でペパーに近づいてきた。
「ね、ペパー!美味しかった!すっごく!」満面の笑みはペパーにとっては最良の労いとなる。
「私も私も!ペパーは天才だよ!」
「このこだわりようは、もうプロの域」とネモとボタンもペパーを労う。
「今回の旅行もすっごい楽しかった!またみんなで絵描きに行きたいね!ペパー!」とアオイ。
これに対するペパーの答えは決まっている。彼は満面の笑みを返して、こう答えた。
「ぜっっったい、嫌だよ」
完 - 185二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 15:13:49
- 186二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 15:15:26
- 187二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 15:25:10
ペパー青年の願いは届かずっ!
次回!全員全裸!
面白かったです、次も楽しみ - 188二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 16:04:37
- 189二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 16:27:38
謎に感動してしまった
あなたの書く文章が大好きです
神絵師さんもお疲れ様! - 190二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 16:50:06
モデルの才のある方が生涯の伴侶だしいつか伴侶をひん剥く日を夢見て、ペパーくんはひん剥かれつづけてほしい。
それはそれとして、やはり全員ひん剥かれることでペパーの羞恥心がさらに上がるので全員ひん剥いてほしい。
そして、それをこの最高の文体で見させていただきたいです。今作も最高でした…。 - 191二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 17:04:43
最高のオチ!
作者さんお疲れ様でした
ファンアート描かれていた方もお疲れ様です
今回も心のオアシスとなる愉快軽快なスレでした…最高に楽しませて頂きました、ありがとうございます
全裸なのにここまで健全なSSはきっと唯一無二でしょう
青春を全裸に捧げる4人の旅はまだまだ続く…続くったら続く - 192二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 20:27:01
イラストありがとうございます!
絵師さんたちのファンアートをまとめて紹介する独立スレもいつか立てたいですね。
パラドックスポケモン調査依頼チリちゃん引率編の冒頭を上げておきます。
そのうち、またご一緒しましょう! - 193二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 20:27:30
「いやいや、いやいやいやいや・・・何しとるん!?」
眼前で勢いよく衣服を脱ぎ捨てた女子たちを見て、チリは黙ってはいられなかった。
「エリアゼロでは服着てたら危ないんですよ!チリさんも早く!」
「どういうこっちゃねん!?裸で行けっちゅうんか!?」
「あの・・・そうなんです・・・」自分が悪い訳でもないのに、なぜか申し訳なさそうにペパーがつぶやいた。
「エリアゼロではテラスタル結晶の粒子が飛んでます。生物の体の中では何も起こらないみたいだけど、無機物とか植物とかに付着すると急成長を遂げて体を傷つける可能性が高いんです。実際、ウチたちが見たときは建物の外壁も貫通してましたし、何より博士のロボットが急に結晶に包まれていくのも見ました。」リーグのデータセキュリティを管理するために何度かリーグ本部に出入りしてチリと面識を持っていたボタンが説明をした。
「そんなん言うても、男子の前やで!?」
「えー、でも前もこんな感じでしたよ?」ネモのあまりにあっけらかんとした返答がチリの常識を揺さぶっていく。
「いやいや、おかしいやろ・・・どないしよ・・・いくら正式な調査依頼いうても子どもらだけで危険地帯送るいうんはさすがに・・・いやでも全裸やで?いまから屋外行くんやろ?・・・ペパー君も全然気にしとらん感じやし、ええんか?・・・いやいや・・・」チリの独り言は思考が堂々巡りになっていることを如実に表していた。
「おし・・・誰に見られるもんでもなし!やったる!チリちゃんも一緒やで!」
チリは力強く宣言した。その表情は明らかに赤らんでおり、見る者に彼女のからげんきを密告してしまっていた。
ぺパーは、恥じらいというスパイスがもたらす効果について脳内で2,3篇の論文を書き上げていたが、チリが上着に手をかけた時点で、急いでタイム先生を召喚するに至った。恩師たちの力なくては、彼はまだまだ若すぎる。
アオイは、いまこの瞬間、ペパーの性癖に揺らぎがあったことを敏感に感じ取っていたが、それが何なのかを理解するには、彼女は清すぎている。
4人は一人の引率者を伴って、生まれた姿のまま、再び死地に挑む。 - 194二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 20:30:54
- 195二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 20:31:12
- 196二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 20:44:49
最高のSSと最高のイラストが楽しめる最高のスレ
- 197二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 20:47:14
文章も楽しみだがイラストも楽しみだ・・・
書画を嗜む高尚なスレですね。次作も追っかけます! - 198二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 22:00:47
- 199二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 22:04:27
…ふぅ
- 200二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 22:35:56
全裸をモチーフにして毎回スレが完走してるのホント好き