- 1二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:24:52
──悪夢を見た
同じ視座に立ち 苦楽を共にするトレーナーが自分から離れていく夢
涙ながらに自分の力量不足を告げられ 暗闇の中に消えていく夢
彼を追いかけ背中に手を伸ばすもその手が届くことなく深夜に目が覚める
「...最悪な夢だ」
結構そのまま眠ることができずに朝を迎えた
寝不足で重い瞼を擦りながら登校しているとトレーナーと出会った
「おはようルドルフ 丁度良かったこれからのトレーニングについて話が...」
そう話しかけられ 今朝見た悪夢を思い出す
鳥肌が立ち 冷や汗をかく
(私から離れる?彼が?...嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ)
気がついたら人目もはばからずに彼を抱きしめていた
ハッとして離すも もう遅かった
「えっと...ルドルフ?どうかしたのか?」
心配そうに声をかけてくる
「す...すまない なんでもないよ 大丈夫だ...大丈夫...」
そう答える自分の声は自分でも分かるくらいにハッキリと震えていた
いたたまれなくなりその場離れようとすると 今度は彼の方から抱きしめてきた
「ルドルフ...何か不安になることでもあったんだろう そしてそれにはきっと俺が関係してる...それがなんなのか 具体的なことは分からないけど 君を支える者として君を不安に差せないと違うよ だから...たまには俺に甘えて欲しい」
みたいなルドトレが見たいです!!!!!! - 2二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:25:55
昔あった気がする…ルナちゃんモード的な話で
- 3二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:27:35
続きを書けばいいんじゃない?
- 4二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:29:32
- 5二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:29:59
素晴らしい…素晴らしいので続きを書け(無慈悲)
深夜は物書きがしやすい時間帯だ - 6二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:33:35
このレスは削除されています
- 7二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:33:38
- 8二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:34:30
前にルドルフが悪夢を見る話自体は書いたことがある
のだが
【SS】皇帝の悪夢の話|あにまん掲示板当SSは、以下のスレ「俺は悪夢を見せる悪霊...」の概念を参考にしたSSです。若干のトレウマ及び曇らせ要素が若干あるので、ご了承のうえ、お読み下さい。https://bbs.animanch.com/…bbs.animanch.comそれを機に甘える話ではないので、そのへんは>>1が書いてほしい
- 9二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 01:56:02
あっすっごい文才♡ 四字熟語を言わせれない俺とはダンチだ...
- 10二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 02:02:45
甘えん坊ルドルフかぁ...
- 11二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 02:41:36
拙者普段は退廃的概念好き侍。
>>1の文をお借りし、無礼を覚悟で失礼する。
辻SSの上、スレ主が書く上で邪魔とあらば、介錯の程お願いしたく候。
──悪夢を見た。
同じ視座に立つと誓ってくれたはずの彼が。
重圧に負け、心が折れたと、涙ながらに自分の力量不足を告げて。私の返答を待つことなく、こちらに背を向けて立ち去る夢。
駆け寄ろうとする脚はぴくりとも動かず、遠ざかる背へ手を伸ばすのが精一杯で、それでは到底届くはずもなく。呼び止めようとしても、歩みは止まらず。
やがて、見えなくなった背中へ慟哭する中で、目を覚ました。
──酷い夢だ。疲れているのだろうか。それとも。
所詮は夢に過ぎない。彼に限ってそんなことはない。
自分の中の理性が必死にそう訴えても、気分が晴れることはなく。
結局その後は、眠ることも忘れることもできないまま、次の朝日を見ることになった。
- 12二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 02:42:24
寝不足でいつもより重い瞼を擦りながら用意を済ませ、生徒たちのほとんどよりも早くに登校して、そして。
「おはようルドルフ。いつも早いね」
まだ誰もいない、生徒会室の前で。
丁度『彼』と出会った。出会ってしまった。
「ごめんね、ちょっとだけ時間いいかな。今日のトレーニングについて少し話が……」
トレーナー君の顔を見た途端、話しかけられた内容は頭に入ってこなくなった。脳はひたすら、昨日の悪夢を再生する。冷や汗が止まらない。脚が震えだす。
──彼が、私から、離れる。
背を向けて立ち去る……そんなの、嫌だ。
嫌だ嫌だ嫌だ。背を向けないで。
気がつけば、彼を、抱きしめていた。
胸に額を埋め、念じるまま、きつく目を閉じる。
……自分の姿を俯瞰できたときには、もう遅かった。
「えっと...ルドルフ?どうかしたのか?」
心配そうな声音を受けた耳と、少し遅れて身体が、びくりと震える。
「……いや、すまない。こんな風紀紊乱な行い、私がするものじゃないね」
慌てて声と顔を作り、形だけの謝罪をしながら身を離す。
「……なに、ちょっとした戯れだよ。吃驚させたかな、ふふ」
咄嗟の言い訳を並べる声は、自分でも震えているのがわかる。
不審な様子に、こちらの一挙一動を見逃すまいとする彼の視線に耐えかねて、とにかくその場を離れようと一歩を踏み出そうとする。 - 13二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 02:45:03
……動けなかった。今度は彼の方から、私を抱きしめたのだとわかった。こちらの頭を抱えるように。私の顔を見ないように。
「ルドルフ……何か、あったんだね」
見抜かれた悔しさと、羞恥と……安心で胸がいっぱいになって。温かな腕の中で、涙が堰を切ったように溢れ出す。
それでも、問いには首を横に振ってしまう。この期に及んでまだ、自分の異常を、不安を、彼から隠そうとしてしまう。
「そうか……ごめんね。話したくないのは何故なのか、それがなんなのかさえも、具体的なことは分からないけど」
構わず続ける彼は、異変の原因がわからないことを、心から悔しがっているような、苦しげな声で続けた。
私からすれば彼に非は全く無いのに。
なにせ原因は、私が勝手に不安になって、勝手に見た悪夢なのだから。
「力不足は重々わかってるんだ。頼るのが不安なのも、わかるよ。……でも、できるなら、不安な時は甘えてほしい。受け止めるから。
…これでも、君と同じ視座に立つと誓ったんだ。その役割を、果たさせて欲しいな」
その言葉を受けて、耐えかねたように心が吐き出した長い独白を、彼はただ聞いてくれた。
それで充分だった。
了 - 14二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 02:49:28
侍さんいつもありがとうございます……
- 15二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 08:53:24
侍...!俺の拙い文章を改変してくれるとは...!
ありがとう - 16二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 08:56:24
いいじゃない…!
ウマカテに生息しているお侍さん文章もキャラエミュも上手いから好き - 17二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:28:08
SSの作り方を学べた...感謝する