- 1二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 11:13:31
- 2二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 11:14:06
- 3二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 11:14:57
ヘリオス(乾燥機)がいてようやく適正湿度か
- 4二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 11:15:09
梅雨時の屋外みてえな湿気だあ…
- 5二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 11:15:11
不良品じゃねえか
- 6二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 11:15:55
半減させてるから効果はあるだろ
- 7二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 11:16:05
- 8二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:45:48
飼っていた乾燥機が死んだ。
無機質な円柱は、最期の頃には老いた陸亀のように浅い呼吸を繰り返すだけだった。
それでも、ガタゴトと揺れながら、しぶとく吸ったり吐いたりするので、私は理由もなく「こいつは長生きしてくれる」と安堵していた。今ではボタンを押してもコンセントを抜き差ししても動かない。
メジロパーマーを担当したその日に買い、延々と醸し出される彼女の湿気を幾度となく除湿し、私を助けてくれた相棒の最後はあっけなく、私はまだ立ち直れずにいる。
「もう古かったし、新しいの買えばいいじゃん」
とパーマー。
君が今よりもっと湿気っていた頃、君が来るたびに唸り声を上げて空気中の水分を吸っていた彼のことを、君は覚えていないのだろうか。
夏のこの部屋を快適に保ってくれていたのは誰だったと思っているのだろうか。
乾燥機は私の戦友だった。
専属という、ほぼ全ての業務を一人で行わなければいけないトレーナーにとって、担当の湿度を文句ひとつ溢さず下げてくれる乾燥機はかけがえのない存在だった。
私が業務に追われてどうしても対応できない時、否応なしに湿気るパーマーの湿度を下げてくれたのは彼だった。
世界で唯一、自分の仕事を託すことができる存在だった。
そんな彼を見下ろしながら、思う。
冬のボーナスを当てにして新しい機種を買った時、私は、やっぱり新しい機種はいいな、と彼のことを忘れてしまうのだろうか。新しい機種が寿命を迎えた時、また今日のような気持ちになるのだろうか。 - 9二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:49:35
お前も相当な湿度出たらやないか
- 10二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 12:51:57
トレ×乾燥機
- 11二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:08:57
乾燥機「抵抗し、務めを果たせ」
- 12二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:10:58
新しいの買えばいいじゃん、か……
そういえばパーマー号もそろそろ限界だし新しい車を考えようか - 13二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:12:52
もしかしてこの乾燥機パーマーだけじゃなくてトレーナーの湿度も半分吸い取ってくれてたんか…
あれ?もしかしてかなりやばい? - 14二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:40:12
「そういえば、パーマー号も買い換え時かな」
朝食を食べ終えてからそう切り出した。
敢えて新聞紙で顔を隠し、妻の表情を見てしまわないようにしつつの発言だった。
見えていないにも拘らず、新聞の向こうで相手の雰囲気が質量を帯びていくのを感じた。
心臓が強く脈打ち、私は新聞に書いてある内容が分からなくなった。
「もう10万キロ走ったし、ほら、税金も安くなるからさ」
そこまで言い切ってから、私は自分を守るように広げていた塹壕代わりの新聞紙から、銃撃戦に怯える新兵のように顔を出した。
私の理論武装は完璧だった。
新車は税の優遇措置があること。家計に問題はないこと。現在エアコンが壊れており、直すには相当の費用が必要なこと。将来的に子供が生まれた時大きな車の方が何かと便利なこと。
これらを剣に、盾に、私は戦うつもりだった。
だが部屋中にスチームサウナのような湿気が充満していることに気づき、私はこの話し合いにおける己の敗北を悟った。 - 15二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 13:57:05
イア!イア!ハルキ!ムラカミ!
- 16二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 14:31:27
買い換えられないなら事故って廃車にするしかねぇなぁ…
- 17二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:57:12
パーマーが悲しむ……
- 18二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 21:08:39
このレスは削除されています
- 19二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 21:20:18
しれっと結婚してて草