俺は見たい部分から完成させていくSS書き

  • 1二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:23:47
  • 2二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:26:24

    ていうか助けてくれ
    マジでどうすればゴルシを救えるのかわからんのよ
    そもそも俺SFの定石とか知らんし
    俺はなんかこう、ガバガバエミュタキオンにそれっぽくエモい事を言わせる事しかできねぇ

  • 3二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:30:08

    ネタは温存しとくのも手だとは思うけど眠らせておくだけだったら出したほうがいいし難しいね。

  • 4二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:30:34

    こういう時はタキオンに頼らず、ゴルシの身の回りがどういう状況だったのかマックイーンとマックイーンの仲間で探索させたらいいのでは?
    それで訳がわからないなりにヒントを得て、マックイーンだからこそ気づけた手がかりを元にゴルシが戻るチャンスを得て…っていうのとか

    あくまで参考に…

  • 5二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:42:05

    とりあえず出すだけ出して考えてみるか…
    手掛かりを探すマックイーンがタキオンの下を訪ねるシーンからスタートで

  • 6二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:42:59

    「──ふぅン、なるほど。そのゴールドシップなるウマ娘は、確かに『ドーナツの穴を切り取る方法を見つけた』と言ったのだね?」

    「ええ。けれど、どういう事か全く分からなくて……」

    「……いやはや、そのゴールドシップ君は大変な才能の持ち主だね。そんな鬼才、本当に居るのかどうかすら怪しくなってきたよ。まあ、現状としては居ないんだが」

    「なっ……!? そんなジョークを言ってる場合じゃないでしょう!? ウマ娘が一人消えてるんですのよ!?」

    「そうは言うがね、私としても俄かに信じがたい話なんだよ。彼女の存在が……ではなく、彼女の言っている内容の方がね。ハッキリ言って、全て君の妄想だった方が数段マシに思えるくらいさ」

    「ど、どういう事ですの……?」

    「そうだな……君は老子という中国の偉人を知ってるかい?『無』の概念を用いて世界を説明しようとした思想家なんだが」

    「……いえ、全く」

    「そうか。まぁ彼の詳しい説明については一旦置いておくとして、彼は自身の思想について興味深い言葉を残している」

  • 7二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:43:39

     粘土をこねて作った器が役に立つのは、
     その器の中が空虚になっているからである。

     戸や窓の部分が開くように作った部屋が役に立つのは、
     戸や窓の空虚の所から出入りができるからである。

  • 8二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:47:07

    「…つまり、どういう事ですの?」

    「有り体に解説すれば、一部の物の本質というのは、その物体そのものではなく、それが形作る『空間』だという事さ。空間があるから物体が本質を獲得し、物体があるから空間に意味が生まれる」

    「ドーナツの穴はその最たる例と言っていい。ドーナツ本体があるから『穴』が生まれるし、ドーナツに『穴』がある様に見えるのは中に空間があるからだ。何もない空間がドーナツの一部として認識されるのは、ひとえにこの現象が働いている為だね」

    「……言われてみればそうですわね。食べられるわけでもないのにドーナツの一部というのもおかしな話ですし」

    「だが、ここで一つの疑問が生じる。『ドーナツの穴は一体どこまでが穴なのか?』という問題だ」

    「どこまで……? それはまぁ、ドーナツで囲われている所まででしょう?」

    「いやいや、考えてもみたまえよ。横から見れば、ドーナツの『穴』とそうでない空間を仕切る物はどこにもない。であれば、ドーナツの『穴』に面する空間は全て『穴』と言っても過言ではないだろう?」

    「そ、そう言われれば──いや、それはおかしくありませんこと!? そんな事を言ったら、ドーナツの『穴』が無限に増えてしまうではありませんか!」

    「ああそうだ。宇宙全ての空間がドーナツの一部だなんてバカげた話があるはずもない。そもそもの話、ドーナツの『穴』なんて物は存在していないんだ。質量も無ければ計器で計る事もできないのだからね」

    「だが、私達は影も形もない『それ』を確かに認識している。つまり、私達が見ているドーナツの『穴』とは、我々の集合的無意識が生み出した『概念』を指しているのだよ」

    「……頭が痛くなる話ですわね。つまり、ドーナツの『穴』なる物は私達の頭の中にしかない存在だと?」

    「砕けた言い方をすればそうなるねぇ。……だが、本題はここからだよ」

  • 9二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:50:09

    「さて、ここでかのゴールドシップ君が言った事をもう一度考えてみよう。……確か、『ドーナツの穴だけを切り取る方法を見つけた』、だったかな?」

    「ええ、そうですわね。確かにそう言っていました」

    「今の君なら、これが物理的に不可能な事くらい分かるだろう? 何せドーナツの『穴』は概念、つまり私達の頭の中にある物でしかないんだ。目の前のドーナツをいくらハサミで切り刻んでも、『穴』を切り取る事はできない」

    「だが、もし彼女の言う事を文字通り受け取ったとしたらどうだろう? 我々……いや、全人類の中にある『概念』そのものを物質の様に扱い、あまつさえそれを切り取ったり破壊する事が出来たとしたら?」

    「ちょ、ちょっと待ってください! 全人類? 概念? 一体何の話をしてますの!? 私はただ、ゴールドシップさんの行方を……」

    「話は最後まで聞きたまえよ。私は結論を話しているんだ。いいかい、彼女は何らかの方法で概念を具現化させ、それを動かす力を手に入れた。だがそれは自分も例外ではなかった。恐らく彼女は何かの拍子に力の使い方を誤り、自分という概念を『切り取って』しまったんだ。その結果──」

  • 10二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:50:37

    「──彼女の質量はこの世から消えてしまった。まるで、最初から存在自体が無かったかのように」

  • 11二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:51:47

    「もはや彼女は世界のどこにもいない。物質世界にも、概念の世界にすら存在しないんだ。唯一存在するのは君の頭の中だけ。……さて、ここまで来てもまだ世界を疑うかい?」

  • 12二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:52:13

    はえーなるほどね

  • 13二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 02:54:41

    自分で書いてて思うんだけど、やっぱ頭良いキャラが小難しい話を小市民相手にダラダラ垂れ流すシーンってめちゃくちゃ面白いよな
    理想は京極堂シリーズの雑学話レベルだけど、まぁあれをゴールにしてたらいつまでも終わらないっていうか…

  • 14二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 10:51:26

    普通に続きが読みたいんだが?
    自分もSFは雰囲気で摂取してるのでアレだけど、世界や事象は観測者に観測=認識されて初めて存在が成立する的なヤツを逆手に取ってマックがゴルシの存在を認識している限り完全に消えてはいない的な力技でワンチャンどうにかならんだろうか…
    (思いついた上でボツにしてたら申し訳ない)

オススメ

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