【CP・閲覧注意】幼少期からウタの匂いを嗅ぐのが好きなルフィ PART3

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:17:21
  • 2123/01/03(火) 20:17:53
  • 3二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:18:11

    >>1

    期待

  • 4123/01/03(火) 20:19:29

    ここはウタ限定匂いフェチな幼ルフィと「ルフィならまあいいよ」な幼ウタが嗅ぎつ嗅がれつしたり石鹸作ったりする文をスレ主がつらつらと投げていくスレです

    前スレで真実を教えてもらったウタがゴードンさんに連れられてフーシャ村に帰ってきてルフィの胸で泣きました

  • 5123/01/03(火) 20:21:22

    じゃあ今日の分をちまちまと

  • 6123/01/03(火) 20:22:29

    「ウタちゃん」

    「?」

    「ゴードンさんから聞いたわ。その……ウタちゃんが帰ってこなかった日に何があったとか、事情は……」

    「…………そっか」

    「ルフィには話したのか?」

    「まだ。自分で説明したらたぶん……泣いちゃうから」

    「………………」


    「ルフィ君にも私から話そうか?その方がウタも辛い思いをせずに済むだろう。

    それとも、彼には真実を伝えない方が……」

    「それじゃあ多分納得しないわ。アイツ言い出したら聞かないんだから」

    「しかし……」

  • 7123/01/03(火) 20:25:35

    「……泣いちゃうかもしれないからさっきはやめちゃったけど、今度は自分で説明してみる。

    アイツ、わたしの次ぐらいにシャンクスのこと好きだったもん。初めて会ったゴードンさんにあれこれ言われても、多分信じないし……」

    「…………わかった。ならば口出しはしないでおこう」


    「お待たせー!」

    「遅いわよルフィ。女の子を待たせるなんて減点よ、げ・ん・て・ん」

    「何だよ!せっかくウタ用に作ったとっておきのやつ持ってきてやったのに!」

    「わたし用……ん、ま、まあ今回は許してあげるわ。じゃあ行きましょ」

    「おう!」



    「「「………………」」」


    「……あのくらいの子供達は男女でも一緒にお風呂に入るのが普通なのか?」

    「さあ……今まで気にしたことなかったですけど……」

    「……まあ、今は2人にしておいてやる方がええじゃろう」

  • 8123/01/03(火) 20:28:40

    「しかし、ルフィと会った途端に元気になったようにも見えたが……」

    「一度ルフィの前で泣いて、幾らか気が楽になったのかもしれませんね。

    間違いなく優しい子なんですけど……フーシャ村にいた時は案外気が強くて、特にルフィに対してはお姉さんぶりたがる子だったので」


    「…………」

    「……ゴードンさん?」

    「……いや、すまない。ルフィ君だけでああも元気になったところを見ると、シャンクス達に会わせてやれなかったことが悔やまれてな……」

    「それは……さっきも言ってたじゃないですか。船長さん達がいたからフーシャ村に来られなかったんでしょう?

    それなら、ゴードンさんが気に病むことじゃありませんよ。むしろルフィだけでも会えてよかったです」

    「しかし…………」


    「…………自分を責め過ぎるのも考えものじゃな」

  • 9123/01/03(火) 20:32:33

    「あの子もそうじゃ。ルフィの前でこそ気丈に振る舞っておるが、ゴードン殿の言う通り内心は散らかったままじゃろう。

    優しい子ほど自分を責めがちじゃ。あの子に罪は無いとは言え、現に人が大勢亡くなったことは事実。ああやって強がれるだけでも大したもんじゃ」

    「……………………」


    「……あの子が真実をどこまで話せるか、そしてルフィがどれほど受け止めてやれるか……

    まだ小さいあの子らに、そんなことを丸投げするのはちと酷かもしれんがな……」

    「ですが、ウタちゃんの言うことも分かります。ルフィを納得させるには、きっとウタちゃんから説明しないと……」


    ───────────


    「はふぅ〜……」

    「うひゃひゃ、おもしれー顔してんなウタ!」

    「何よ!気持ちよかったらアンタもこんな顔になるでしょ!」

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 20:33:10

    スレ立て乙です!

  • 11123/01/03(火) 20:35:21

    「よしウタ!髪洗ってやるよ!」

    「えー?前みたいに乱暴にしないでよね、髪は女のいのちなんだから」

    「任せとけって!よっと」


    わしゃわしゃ

    ごしごし


    「……け、結構上手いじゃない……あ、そこ気持ちい……」

    「まーな、練習したんだ」

    「練習?」

    「おう!前にウタに怒られたからな!見返してやろうと思ったんだ!どうだ!」

    「…………ん、見直したわ」


    「身体はどうする?」

    「か、身体は流石に自分で洗うわよ!」

  • 12123/01/03(火) 20:38:28

    「ふぃ〜……力抜ける〜……」

    「ほーら見なさい、アンタも情けない顔になってるじゃない。

    ところでアンタ、あれからも毎日お風呂入ってるの?」

    「ん?まあ一応な。約束だかんな」

    「意外と律儀なのねアンタ」

    「おれウタのニオイ好きだもん!風呂入んねーと抱きつかせてくれねーんだろ?」

    「……ちょっとは遠慮しなさいよ、えっちルフィ」

    「ししし、やだ!」


    「まったくもー……


    ……………………



    …………ねえ、ルフィ」

  • 13123/01/03(火) 20:41:44

    「ん?」

    「ルフィは、ゴードンさんからまだ何も聞いてないのよね?」

    「何がだ?」

    「私がゴードンさんと一緒にいた理由とか……あの時私が船にいなかった理由とか」

    「ああ、そういや聞くまえにウタ起こしちまったな。

    じゃあウタから教えてくれよ、おれウタから聞きてェ」

    「……分かった。じゃあ話す。


    ………………でもねルフィ、ひとつだけ」

    「?」


    「……多分、話してる途中、わたしいっぱい泣いちゃうと思う」

  • 14123/01/03(火) 20:44:08

    「え…………」


    「……さっきよりも泣いちゃうと思うし……

    鼻水とか、よだれとか……さっきの顔なんか目じゃないぐらい酷い顔になっちゃうと思うけど……」

    「………………」


    「それでも、笑わないでちゃんと最後まで、聞いてくれる?」



    「…………分かった、ちゃんと聞く」



    「…………ありがと。


    じゃあ、話すね……」

  • 15123/01/03(火) 20:45:23

    本日はここまで
    いやあ歳の近い友達ってのはいいもんだな(目逸らし)

  • 16二次元好きの匿名さん23/01/03(火) 21:31:29

    デデデデ!ありがとよ麦わら!
    清い涙を流し放題だ!

  • 17二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 06:12:45

    大人組もルフィもウタもしっかりしてる

  • 18二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 14:59:19

    あげとこ

  • 19二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 20:53:36

    保守

  • 20123/01/04(水) 21:34:47

    よーし今日も三点リーダーを酷使するぞ

  • 21二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 21:35:20

    Foooo

  • 22123/01/04(水) 21:36:25

    ふう、と一つ深呼吸をした後、そもそもの前提を確認し忘れていたことを思い出した。


    「……あ、そういえばわたし達がどこに行ってたかルフィに言ってたっけ?」

    「んー……聞いたような聞いてないような……忘れちまった」

    「じゃあもう一回言っておくわ。エレジアって島に行ってたのよ、世界一の音楽の国にね」

    「へー、音楽の島かあ。ウタが行きたかったのか?」

    「うん。まあシャンクス達が『こんな島はどうだ?』って言ってくれて、それにわたしが行きたいって言っただけなんだけどね」

    「ふーん……ん?


    あれ、じゃあもしかして歌手になるために船を降りたってほんとだったのか?」



    え?

  • 23123/01/04(水) 21:41:43

    「……何の話?」

    「え、違うのか?ウタが帰ってこなかった日、おれシャンクスにウタはどうしたんだって聞いたんだよ。

    そしたら『歌手になるために船を降りた』ってさ。それ以上は教えてくれなかった」

    「………………」


    歌手になるため……か。

    ……そんな風に説明してたんだ。


    「ウタ、シャンクス達のこと大好きだっただろ?だからそんなわけねーって思って、シャンクスとケンカして、絶交までしたんだけど……

    もしシャンクス達がウソついてなかったんなら、おれシャンクスに怒鳴っちまって悪いことしたなァ。また会った時謝んねェと……」

    「………………」


    「でもシャンクス達だって悪いぞ、あんな絶対何か隠してるーって感じで話されたらおれだって……

    …………あれ、ウタ?」



    「……ちょっと、違うかな」

  • 24123/01/04(水) 21:46:53

    1人で興奮し始めたルフィを見ても、わたしの心は不思議と落ち着いていた。

    冷めてるのともまた違う、何なんだろうこの感じ。変な感じ……


    「……違うのか?」

    「あのねルフィ……あのね……

    確かにエレジアは素敵な国だったし、大勢の前で歌うのも楽しかったけど……

    ……それでも、わたしからシャンクスの船を降りるなんてことは絶対にないの。絶対。


    …………ルフィの言う通り、シャンクス達のこと、大好きだったもん」


    「……どういうことだ?ウタの方からは降りないって、それなら……」

    「…………うん。


    置いて行かれちゃったんだ、わたし」

  • 25123/01/04(水) 21:51:08

    ルフィの顔は驚き半分、困惑半分って感じだった。

    どっちにしろ、わたしの言ってる意味がよく分かってない……というか、理解したくないというか。


    「シャンクス達が?ウタを……置いて行った?」

    「うん」


    「………………なんでだ?」


    ルフィの声にちょっとだけ怒りが混ざり始めた。

    怒ってくれるんだ。ルフィは優しいね。


    「……わたしもよく分かってないんだ。ゴードンさんに教えてはもらったんだけどね」

    「おっさんから聞いたって……シャンクス達はウタに何も言わずに置いて行ったってことか!?」


    「…………そうなる、かなぁ。わたしが寝てる間に行っちゃったから……」

  • 26123/01/04(水) 21:54:09

    ルフィの顔がどんどん怒りに染まっていく。

    顰めっ面ならよく見たけど、こんなに怒ってるルフィはちょっと見たことない。


    「なんで……なんでだよ!?なんだってウタを置いていくなんてそんな……」

    「………………」

    「おっさんには?何て言われたんだ?何か理由があったんだろ!?」


    「…………ルフィはさ」

    「?」


    「…………わざとじゃなくても……


    自分のせいで誰かが……その、死んじゃったって言われたら……



    …………どう思う?」

  • 27123/01/04(水) 21:58:50

    「……何言ってんだ?」


    怒り顔のルフィの頭の上にまた?マークが浮かんだ。

    質問に答えないで急に変なこと言われたらそりゃそうだよね。


    「……ごめんね、変なこと聞いて。

    でも、もうひとつだけ聞いてもいい?」

    「な、何だよ……」


    「わたしとゴードンさんがこないだまで居たエレジア、今どうなってると思う?」

    「どうなってるって……そりゃ、音楽の島っていうぐらいならみんな歌ったりしてるんじゃ……」

    「残念、はずれ。



    ………………死んじゃったんだ。みんな」

  • 28123/01/04(水) 22:02:45

    「…………へ?」

    「生きてたのはわたしとゴードンさんだけ。後はみーんな…………

    ……だから、ゴードンさんとわたしがいない今、エレジアには誰もいないの。だーれもね」

    「……ちょ、ちょっと待てよ、何言ってんだ?みんな死んだって、それ……」


    「ひどいよね、一晩の間に国が一つ無くなっちゃったんだよ。財宝まで持って行っちゃって……

    こんなの、すっごく強くて、すっごく悪い……


    海賊、でもないと出来ないよね。


    ねえルフィ、誰がやったんだと思う?」


    「…………強くて悪い……海賊……




    ……………………シャンクス?」

  • 29123/01/04(水) 22:09:08

    「…………」


    「……さっきからウタが言ってること、よくわかんねーけど……

    まさかシャンクスが、そのエレジアって国をめちゃくちゃにしちまったって言うのか?」


    「………………」


    「シャンクス達が……みんな、殺しちまったって言うのか……?」


    「……………………」


    「…………何とか言ってくれよ、ウタ」



    「…………




    そうだよ。

    シャンクス達が、エレジアを滅ぼしちゃったんだ」

  • 30123/01/04(水) 22:14:48

    「なんで……」


    「ほら、わたしって歌上手いでしょ?だから、シャンクス達はわたしの歌声を利用して、エレジアに近づいて……

    それで、国を滅ぼして財宝を奪って、用済みになったわたしはそのまま置いて行かれちゃったんだ……滅んだエレジアにね」


    「………………」

    「……これがゴードンさんに聞かされた話。ルフィは……」


    「……シャンクスが……」

    「!」


    「シャンクスがそんな「そんなことするわけない!!!」


    …………え……」



    やっぱり。

    ルフィならそう言うと思った。

  • 31123/01/04(水) 22:19:10

    「…………やっぱり、ルフィもそう思うよね。

    もちろん、わたしも信じられなかったし、信じたくなかったよ。

    でも、本当のことを知るのが怖くて……なかなか聞き出せなかったんだ。

    それで、アンタに貰ったせっけんを使って、なんとか勇気を出して……

    ようやく聞けたんだ。本当のことを教えてって」

    「………………」


    「……そしたら、思った通りだった。シャンクス達もゴードンさんも、みんなウソついてた。」

    「そりゃそうだろ!!シャンクス達がそんなことするわけ……」


    「……でも、エレジアが滅んじゃったのは本当なんだ。今はもう誰もいないの。シャンクス達は何もしてないのに」

    「え…………」


    「それに、どうしてそんなウソをつくのかが分からなかった。なんでわざわざ、わたしを遠ざけるようなウソをつくんだろうって」

    「……確かに……なんでだ?」

  • 32123/01/04(水) 22:23:36

    「…………ゴードンさんに本当のことを教えてもらったんだけどね。

    シャンクス達がやってないなら、誰がエレジアを滅ぼしたんだと思う?」

    「誰って……他のもっと悪い海賊とかか?それとも、デっケェ怪獣とか……」

    「どっちも違うよ。そんな奴らが相手なら、シャンクス達が負けるわけないでしょ」

    「確かに……じゃあ誰がやったんだ?それに、シャンクス達はなんでウタに……」


    「……シャンクス達がウソをついた理由も、わたしを置いて行った理由も……



    全部、わたしのせいだったんだ」



    「…………へ?」



    「エレジアを滅ぼしたのも、


    ……みんなを、不幸にしちゃったのも…………」

  • 33123/01/04(水) 22:26:30

    ㅤㅤ

    ㅤㅤ
    ㅤㅤ
    ㅤㅤ
    ㅤㅤ
    ㅤㅤ


    「…………わたし、だったんだ。」

  • 34123/01/04(水) 22:30:18

    ※深刻な話をしていますが2人は今全裸です(本日はここまで)

  • 35二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 22:31:23

    滅茶苦茶気になるところで……

  • 36二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 22:58:39

    全裸……そうか、全裸……

  • 37二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:11:31

    おつです!
    話が長引いて風邪をひいたりのぼせたりしないか心配になってしまう……!(親目線)

  • 38二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:29:37

    >>34

    …すごい性癖が生まれそう

  • 39二次元好きの匿名さん23/01/04(水) 23:48:39

    >>38

    そも匂いフェチがスタートだしねぇ笑

  • 40二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 07:21:21

    拗らせそう

  • 41二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 07:26:15

    風邪を?

  • 42二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 15:37:04

    ほしゅ

  • 43123/01/05(木) 20:32:00

    只今苦戦中

  • 44二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 21:10:02

    待つさ……いくらでもな……

  • 45123/01/05(木) 22:25:37

    ああダメだ
    今日はごめんよ

  • 46二次元好きの匿名さん23/01/05(木) 22:38:54

    おつかれさまです!

  • 47二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 07:38:40

  • 48二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 09:51:58

    いつまでも待つぜ

  • 49二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 19:35:04

    待機

  • 50123/01/06(金) 21:43:41

    sukoshi

  • 51123/01/06(金) 21:46:17

    「…………………………


    ?」


    ルフィは心底理解できないという顔をしていた。

    というより、わたしが何を言っているか分からない、と言った方がよさそう。


    ごめんねルフィ。

    シャンクスが悪いみたいな言い方してたのに、急にわたしのせいだったなんて話して。


    「……もちろん、わたしが剣やピストルを使ってやったわけじゃないよ。そんなことできないし、第一怖いもん」

    「ちょ、ちょっと待て……」

    「考えてみたら、流石にシャンクス達でも私が寝てる間に国を丸ごと滅ぼしちゃうなんて出来ないよね」

    「待てって、待ってくれよ!」

    「でもねルフィ、わたしが」



    「ウタ!!!」

  • 52123/01/06(金) 21:50:54

    「………………」

    「はぁ、はぁ……」

    「……どうしたの?どうして止めるの?」

    「な、何言ってんだよさっきから……国がどうとか、人がどうとか……!!

    ウタがそんなことするわけねェだろ……!?ねェよな!?なあ!!」


    「……ありがと。そう言ってくれて嬉しいな。


    …………でも、最後まで話させて。

    出来るだけ……泣かないように、がんばるから。


    だから、お願い」



    「………………………………わかった」

  • 53123/01/06(金) 21:56:43

    「ありがと。


    ……ルフィはさ、もし一人でに動く楽譜があるって言われたら……信じる?」

    「楽譜……?」

    「うん。エレジアにね、そんな楽譜があったの。普段は封印されてるらしいんだけどね。

    あの日はパーティがあったんだ。私がエレジアから帰るって言ったら、ゴードンさんが用意してくれて……

    それで、みんなわたしに色んな歌を歌わせてくれたの。可愛い曲とか、綺麗な曲とか、とにかくたくさん。

    ……そしたら、わたしの歌が聞こえたその楽譜が、封印を解いて勝手に出てきちゃったんだ」


    「……それで、どうなったんだ?」


    「その楽譜、見てみたらすっごくいい曲でね。

    誰かの落とし物かなとも思ったんだけど、あんまりいい歌だったから……つい、歌っちゃったんだ。




    それがダメだったんだ」

  • 54123/01/06(金) 22:03:17

    「ダメだった……?」

    「……そこから先は記憶が無くて、気がついた時にはお城のベッドで寝かされてた。

    それで外を見てみたら、さっきまでとっても綺麗だったエレジアがめちゃくちゃになってて……

    慌てて外に行ったら、ケガをしたゴードンさんがいたの。何があったのって聞いたら、さっきのシャンクス達が悪者の話を聞かされて……


    ……………………」


    「ウタ?」

    「…………んん、何でもない。

    でも、本当は違ったって話はしたよね。シャンクス達は悪くないって。


    本当は、さっき言ってた楽譜だったんだ。


    その楽譜の歌を歌ったら、実はその楽譜が悪者で、すっごく大きな怪物みたいなのが出てきて……



    それで、その怪物がエレジアを滅ぼしちゃったんだって。わたしは覚えてないんだけどね」

  • 55123/01/06(金) 22:09:56

    「…………………」


    「わたしはその怪物に取り込まれてたらしいの。それも覚えてないけど……

    シャンクス達はエレジアの人たちを守るために、みんなでその怪物と戦ってくれてたんだって。

    でも、シャンクス達でも敵わなかった。結局、その怪物はゴードンさん以外みんな殺しちゃったんだ。


    だから、わたしのせいって言ったのはそういうこと。


    直接エレジアを滅ぼしたのはシャンクスでもわたしでもないけど……


    その歌を歌っちゃったのはわたしだから、悪いのはわたしなの。


    わたしが悪いの。



    そういうことなんだ。」

  • 56123/01/06(金) 22:14:20

    「………………」

    「ゴードンさんは毎日『わたしは悪くない』って言ってくれるし、最初はわたしも『そうなのかな』って思ったりもしたけど……」

    「…………」

    「……やっぱり、わたしが悪いよね。知らなかったってだけで許されることじゃ、ないよね」

    「……」

    「シャンクス達が私を置いて行った理由も、ゴードンさんは『わたしに罪を着せないため』だって言ってたけど……


    ほんとは、『そんな怪物を呼び出すような奴なんて娘じゃない』って思って、置いて行っちゃったんじゃ

    「やめろ!!!」


    ……………………」

  • 57123/01/06(金) 22:19:55

    「黙って聞いてたけどもうガマンできねェ!!そんなんやめろウタ!!

    悪いのは全部その楽譜と怪物じゃねェか!!ウタは何にも悪くねェじゃねェか!!!

    ウタは知らなかったんだろ!?わざとそんなの歌ったんじゃねェだろ!!?」

    「……わざととか、わざとじゃないとか、そういう問題じゃ……」

    「そういう問題だ!!ウタのせいじゃねェ!!ぜーったいウタのせいじゃねェ!!!

    そんな楽譜おれに渡せ!!ビリビリに破って海に捨ててやる!!!」


    「…………………」


    必死にわたしを庇ってくれるルフィ。

    そんなルフィを見ていると、何故だかわたしの中によくない感情が湧き上がってきた。


    「…………じゃあ、ルフィ。

    もしルフィが言う通り、わたしが悪くないなら……



    ……シャンクス達は、どうしてわたしの罪を被ろうとしたの?」

  • 58123/01/06(金) 22:23:38

    短いですが本日はここまで

    明日も似たような長さになるかもしれない

  • 59二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 22:34:18

    う、ウタちゃんの感情がすごく言語化の難しい状況になっているですウ

  • 60二次元好きの匿名さん23/01/06(金) 22:34:36

    つらい...

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 07:24:53

    保守するよォ〜

  • 62二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 11:39:04

    重い…

  • 63二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 11:48:02

    ああ…なんて言い返せばいいんだコレ…

  • 64二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 21:01:09

    賢すぎた9歳

  • 65123/01/07(土) 22:01:37

  • 66123/01/07(土) 22:03:14

    「それは!!ウタが……」


    「シャンクス達がわたしは悪くないと思ってるなら、シャンクス達も罪を被らなきゃいけないなんて思わないはずだよ。


    それなのに、シャンクス達はわたしを置いて行っちゃった。


    ……それってつまり、シャンクス達も本当はわたしが悪いと思ってるんじゃないかな?」

    「そ……そんなわけねェだろ!!シャンクス達だってウタは悪くねェって分かってるはずだ!!!」


    「じゃあなんでシャンクス達はわたしを置いて行ったの?


    わたしが悪くないなら、どうしてわたしが置いて行かれなきゃならなかったの?



    ねえルフィ、教えてよ」

  • 67二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 22:05:52

    そうよな…

    俺たちはシャンクスがウタをカタギにしたいって思ってることを知ってるけど、前の日にずっと一緒って約束してるもんな…

  • 68123/01/07(土) 22:07:31

    「そ、それは……」



    ……何やってるんだろう、わたし。


    本当は分かってる。


    今わたしが言ってるのは、全部くだらない言いがかり。


    ルフィを困らせるだけの、堂々巡りのへりくつ。


    ルフィにぶつけたって仕方のない、最低のやつあたり。


    せっかく話を聞いてくれて、何とかしてわたしを励まそうとしてくれてる相手に、こんな仕打ち。


    自分で自分が嫌になる。

    それでも、わたしの言葉は止まってくれない。



    「…………わたしだって……」

  • 69123/01/07(土) 22:11:27

    「……わたしだって、分かってるよ。


    シャンクス達が、そんなつもりじゃなかったってことも、

    シャンクス達が、わたしを嫌いになったわけじゃないってことも。


    …………分かってる……つもりだよ」


    頭では分かってる。つもり。


    あの日のゴードンさんの言葉に、きっとウソはなかった。

    シャンクスとの約束を破ってまで、わたしに本当のことを教えてくれた。


    わたしなりにぐちゃぐちゃになった頭の中を必死で整理して、何とか飲み込めそうなところまで持ってこられた。

    全部を受け止めるのはたぶん一生かかっても無理だけど、それでも何とかして、無理やりにでも前を向こうと思った。


    そうやって前を向こうと顔を上げる度に。



    何度も夢に出てきた、小さくなっていくシャンクス達の背中が、またわたしの邪魔をする。

  • 70123/01/07(土) 22:15:41

    「…………それでも……」


    ゴードンさんやルフィのおかげで、正直なところ罪悪感は少しずつ……ほんの少しずつではあるけれど薄れてきた。

    あれだけ必死に「わたしは悪くない」って毎日言ってくれてるのに、わたしばっかり後ろを向いているのはきっとよくない。


    だけど、罪悪感が薄れれば、その分また違う気持ちが大きくなり始める。

    考えれば考えるほど、『なんで』『どうして』という疑問が頭から離れなくなってしまう。


    そして結局、今のわたしに残っているのは、


    誰にぶつければいいかわからない『怒り』と


    ただただどうしようもない



    『寂しい』



    という気持ちだけだった。

  • 71123/01/07(土) 22:20:15

    「……わたし、そんなこと頼んでない……



    誰も悪くないなら……罪なんて、かぶらないでほしかった……


    また、海に連れて行ってほしかった……!


    一緒に……うたってほしかった……!!



    おいていかないで……ほしかった…………!!!



    ……わたしは……シャンクスたちと……


    いっしょにいられれば、よかったのに……




    ……いっしょに、いたかった……だけなの、に…………!!!」

  • 72123/01/07(土) 22:25:44

    やっぱり、我慢しきれなかった。

    大粒の涙がボロボロとほっぺたを転げ落ちていく。


    せっかくルフィが洗ってくれた髪がまた汚れちゃう。

    それでも、この涙はしばらく止まってくれそうにない。


    シャンクス達が必死に考えた結果であろう行動を否定する、またまた最低なわたし。


    それでも、こればっかりは譲れなかった。


    紛れもなく、わたしの為にやってくれたことだからこそ。



    ほんの少しでいいから、わたしの気持ちにも目を向けて欲しかった。

  • 73123/01/07(土) 22:29:51

    途中から、ルフィの顔は見ていない。


    顔を見るのが怖かった。見る余裕もなかった。

    だから、結局ルフィがこの時どんな顔をしていたのかは、結局わたしは知らない。


    一度だけ、声は聞こえた。


    泣きじゃくるわたしの嗚咽にかき消されそうなぐらい小さな声で、



    「…………ごめん」



    と、一言だけ謝って。


    それきりルフィは、何も言ってくれなくなった。




    その代わりと言わんばかりに握ってくれた手は、太陽みたいに暖かかった。

  • 74123/01/07(土) 22:32:08

    本日はここまで

    まあ難しいよね

  • 75二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 22:33:08

    映画だと、約10年はこんな感じで生きてきたんすよね……

  • 76二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 22:33:51

    お疲れ様です
    ありがとうございます

    シャンクス達……
    いや、気持ちと考えは理解出来るんだけど……

  • 77123/01/07(土) 22:38:25

    一応言っとくとここでシャンクス叩きとか始めたらマジでアレだかんな

  • 78二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 22:58:34

    ※全裸です

  • 79二次元好きの匿名さん23/01/07(土) 23:01:40

    おつらい…けど自分の本音を他の誰かに言えてちょっと安心してる

  • 80二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 01:50:45

    おつです!

    ここでパーフェクトコミュニケーション取れたらルフィが太陽神すぎますからねぇw
    言いたいことを溜め込んでREDするよりは遥かに救いのある展開……
    ルフィがシャンクスたちと再会する目的に、ウタの気持ちを伝える(ウタの気持ちを考えろと焚きつける)というのが加わりそうな感じですな
    この先がさらに楽しみになりました。無理せず頑張ってください

  • 81二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 02:00:41

    ルフィどんな顔してたか・・・

  • 82二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 02:05:07

    ウタ晴れるか

  • 83二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 07:35:07

    7歳と9歳の子供がこんな残酷な事件を真面に受け入れられる訳無いんよな

  • 84二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 17:40:55

    ほひゅ

  • 85123/01/08(日) 22:10:58

    誤操作で今日の分消し飛ばしちゃったので今日はごめんなさい

  • 86二次元好きの匿名さん23/01/08(日) 22:15:01

    どんまいです!

  • 87二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 00:25:41

    >>80

    REDするとかいう最悪の動詞やめろ

  • 88二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 07:45:51

    期待

  • 89二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 12:22:06

  • 90123/01/09(月) 19:14:12

    それでは今日の分(昨日の分)を

  • 91123/01/09(月) 19:15:46

    結局わたしは、あまりにお風呂が長いからとマキノさんが様子を見に来るまでずっと泣いてた。

    何とか泣き止んでパジャマに着替えて、そこでようやくルフィの顔を見ることができたけど……

    ルフィは何だか見たこともないような難しい顔をしていた。落ち込んでいるような、何かを考え込んでいるような……

    まあ、ついさっきわたしがルフィにやってしまったことを思えば、それも当然の話だ。


    お風呂から上がれば、マキノさんが作ってくれた晩ご飯の時間。

    食欲なんてまるで無かったけど、運ばれてきた料理の美味しそうな匂いは鼻をくすぐる。

    ゴードンさんのレシピ通りのきっちりした料理に慣れてきたところに、マキノさんのアレンジを効かせた優しい味わいの料理。

    当然美味しさも保証付きの料理は何だか胃にも優しいような気がして、食欲が無いなりにちまちまと食べすすめていく。


    だけど、そんな晩ご飯の時間になっても、ルフィの難しい顔が変わらなかったのはちょっと意外だった。

    あの食いしん坊なルフィが、ご飯そっちのけで。

  • 92123/01/09(月) 19:19:20

    「………………」

    「ど、どうしたのルフィ……?」


    シャンクス達が行ってしまったからこんな風になってるのかとも思ったけど、マキノさんの反応的にそうでもないみたい。

    確かに元気がないことも偶にはあったけど、こんなルフィは初めて見たらしい。

    ゴードンさんも雰囲気で何かがおかしいことを察したみたいで、わたしにそっと耳打ちしてきた。


    「ウタ、一体風呂で何があったんだ……?」

    「………………」


    でも、わたしはわたしで自己嫌悪と罪悪感の渦の真っ只中。

    ルフィがこんな風になってしまっているのは、どう考えてもわたしのせいだった。


    「…………言いたくない」

    「……そうか」

  • 93123/01/09(月) 19:23:07

    「………………はー」

    「!」


    ふと、ルフィが一つ力のないため息を漏らした。

    悪い方へ悪い方へと頭の中が傾いている今のわたしには、何かを見放したとか諦めたとか、そんな風にも聞こえてしまう。

    ルフィにそんなつもりはない?そんな保証どこにもない。


    「いただきまーす」

    ただ、そんな状態でもご飯の存在自体は把握してたらしい。

    挨拶を軽く済ませたかと思えば、あっという間に自分の分を食べ尽くしてしまった。

    いつもならこの後「まだ足りねェ!」と言いながらわたしの分も狙ってくる。それでよくケンカになったっけ。

    でも、今日はそれを言ってきたら素直にあげるつもり。

    マキノさんの料理は美味しかったけどやっぱり食欲がないのは変わらなくて、わたしの分は未だに半分ぐらい残っている。



    だけどルフィは、わたしの方を一度ちらりと見ただけで、おかわりの催促もなくそのまま何処かへ行ってしまった。

  • 94123/01/09(月) 19:27:53

    「…………ルフィ……」

    「どうしたのかしら……何だか様子が変だったけど……」

    「………………」


    結局わたしもそれ以上食べる気になれなくて、そのまま残してしまった。

    ゴードンさんの心配そうな視線が痛かったけど、そっちに気を向ける余裕もなかった。


    せっかくゴードンさんが無理をしてまで連れてきてくれたのに、どんどん気分が落ち込んでいく。

    ルフィに会えた時は嬉しかったけど、せっかく話を聞いてくれようとしたルフィに酷いこと言って傷つけて……


    これじゃ逆効果。ずるずると悪い方に思考が滑り落ちていくのが自分でもわかる。

    それがいろんな人に申し訳なくなって、また一つ憂鬱になった。

  • 95123/01/09(月) 19:31:24

    これ以上考えてたらエレジアにいた時よりも酷くなりそうだったから、気を紛らわすために一度外に出た。

    外はすっかり暗くなっていて、明かりの少ないフーシャ村では星も月もよく見える。


    「………………」


    ふと思い出したのは、海を行くレッドフォース号の思い出。

    海が荒れてる日は船室から出してもらえなかったけど、穏やかな日はシャンクス達はよく海の上でも宴をしていた。

    宴が終わって夜になれば、星も見えるし月も見える。

    酔っ払ってちょっとお酒くさいシャンクスと並んで見上げた星空は、今こうやって見上げている星空と同じぐらいキレイだった。

    だけど、今は1人。隣に誰もいないってだけで、吸い込まれそうな星空がこんなにも心細く感じるなんて……



    「綺麗な星空ね」

  • 96123/01/09(月) 19:35:23

    「え……」


    いつの間にかマキノさんが隣に座っていた。

    とても優しい笑顔をわたしに向けてくれるマキノさん。改めて見てもやっぱりキレイだ。


    「いつも綺麗だけど、こんなに綺麗な空は久しぶりだわ。ウタちゃんにはどう見える?」

    「……うん、キレイに見える」


    空のキレイさ自体はエレジアでも多分あまり変わらない。

    だけど、あっちでは夜に外に出て星を見上げるなんて気にはとてもなれなかった。

    部屋の窓から見える星をただ眺めるだけ。ガラス越しの星空は、少し濁って見えていた気がする。

    だから、こんな風に星空の真下にいるのがすごく久しぶりに感じた。


    「……ねえマキノさん」

    「何かしら?」



    「…………さっきのルフィ、何考えてたと思う?」

  • 97123/01/09(月) 19:39:28

    わたしが考えても良くない想像ばかりになってしまうから、思い切ってマキノさんに聞いてみた。

    わたしより大人ならマキノさんなら、何か答えを持ってるかもと思ったけど……


    「さあ、分からないわ」


    ちょっとあっさりすぎるぐらい、その幻想はあっさりと砕かれた。


    「ルフィの気持ちはルフィにしかわからないもの。

    もし気になるなら、直接聞いてみるのも手よ?」

    「……そんなこと聞けないよ」

    「あら、どうして?」


    「…………わたし、ルフィに酷いこと言っちゃったもん」


    「…………そっか。



    じゃ、ルフィはウタちゃんのことを考えてるのかもしれないわね」

  • 98123/01/09(月) 19:44:55

    「……え?」

    「きっと、さっきのお風呂での話でしょ?どんな話をしたかは聞かないでおくけど。

    ルフィだって落ち込む時は落ち込むし、ウタちゃんが本当にルフィに酷いことを言ったなら、それで落ち込んでるのかもしれないけど……

    ウタちゃんが落ち込んでるのを見て、どうにかして励ましてあげられないか、ルフィなりに考えてるのかもしれないわよ」

    「…………だと、いいけど……」

    「……それから」

    「?」


    「中々切り替えるのは難しいと思うけど、あんまり後ろ向きに考え過ぎないこと。

    ルフィがウタちゃんのことを嫌いになるはずないでしょ?ルフィったら、ウタちゃん達が帰ってくるのいっつも楽しみにしてたんだから」


    「………………」


    後ろ向きに考えない→ルフィの話に繋がるのはよく分からなかったけど、マキノさんが言うなら多分そうなんだと思う。

    ルフィの知らない一面を知らされて、なぜだかこっちが気恥ずかしくなってしまった。

  • 99123/01/09(月) 19:48:40

    「さ、今日はもう遅いし、そろそろ休みましょ。

    ゴードンさんは村長のお家にお世話になるみたいだけど、ウタちゃんはどうする?うちで良ければ部屋も空いてるわよ」

    「……じゃあ、マキノさん家がいい」

    「うん、分かったわ。じゃあ部屋を準備するから、少しだけ待っててね」


    星空とマキノさんのおかげで、少しだけ気分が晴れた。

    明日、ルフィに謝ろう。

    今日ルフィがどこかに行っちゃったのは、多分きっとわたしに怒ってるから。

    頑固だから、許してくれるか分からないけど……

    許してくれるまで、何度でも謝ろう。

    わたしの、大切な友達だから。


    そんなことを考えながら、わたしはマキノさんが用意してくれたベッドに潜り込んだ。

  • 100123/01/09(月) 19:53:14

    ─────────────

    「……はあ。

    ウタちゃん、ちょっと立ち直るまで時間がかかりそうね……

    何とか励ましてあげたいけど……どうすれば……」



    コンコン



    「……? こんな時間に誰かしら……


    ……あら?どうしたの、こんな時間に?」




    「ウタ、いるか?」

  • 101123/01/09(月) 19:55:00

    本日はここまで

    みんな誤タップには気をつけような

  • 102二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 20:11:02

    お疲れ様です

    ここからどう動くんだろう

  • 103123/01/09(月) 20:43:27

    というかもうスレ半分終わったのかよ

  • 104二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 23:13:59

    ルフィは何を想ったんだ

  • 105二次元好きの匿名さん23/01/09(月) 23:24:14

    シャンクスはウタを悲しませた…しかしルフィにとっては命の恩人である偉大な男だ
    今のルフィのシャンクスに対する感情やいかに?

    それはそれとして匂いフェチ展開が恋しい

  • 106二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 06:59:49

    おはよう

  • 107二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 12:00:22

    待機

  • 108二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 18:16:01

    おっほっほほホオウホッホアー!!!(保守)

  • 109123/01/10(火) 21:56:26

    >>105

    だよな、おれも恋しい


    というわけで今日の分を

  • 110123/01/10(火) 21:56:46

    ──────────

    「………………」


    昼間ルフィの背中でぐっすり寝ちゃったから、ベッドに入っても中々眠れなかった。

    マキノさんはまだお店の方にいる。時々物音が聞こえるから、明日の準備してるのかな?



    コンコン

    「?」


    「ウタ、起きてるか?」

    「え?」


    マキノさん……じゃない? 今の声は……



    「……ルフィ?」

  • 111123/01/10(火) 21:59:50

    「おう、おれだ。起きてんなら入っていいか?」

    「……うん、いいよ」


    明日会いに行こうとしてたのに、向こうから来てくれた。

    こんな時間にどうしたんだろう。何か用でもあったのかな?


    「どうしたのルフィ、何かあったの?」

    「…………」

    「……ルフィ?」


    「……おれも分かんねェ」

    「へ?」



    「けど、何か急にすげーウタに会いたくなった。

    だから来た」

  • 112123/01/10(火) 22:03:08

    「……何だそれ」


    理由も分からないくせに、会いたくなったから来たって……

    わざわざこんな時間に来なくてもいいのに。


    「……でも、来てくれてありがと。

    わたしも会いたいと思ってたんだ。まあわたしは明日行くつもりだったけど……」

    「そか、じゃあ丁度よかった」


    ニシシ、とルフィは見慣れた笑顔を見せてくれた。

    服もパジャマだったし、見たところ何も持ってきてなさそうなルフィ。

    もし本当に、「会いたい」ってだけで来てくれたんなら……


    …………嬉しいな。

  • 113123/01/10(火) 22:06:19

    かと言って、わたしの罪悪感とかその類いの感情が消えたわけじゃない。

    本当なら明日朝イチで謝りに行こうとしてた相手。それが少し早まっただけのこと。


    それに、泣いたり寝たり八つ当たりしたりで、結局今日はちゃんとルフィと話せてない。

    せっかく来てくれたんだ。このチャンスを逃すわけにはいかない。



    ……もうちょっと、ルフィと一緒にいたい。



    「……ねえルフィ、もう寝る準備は済んでる?」

    「ん?」


    「……一緒に、寝てくれないかな」

  • 114123/01/10(火) 22:09:55

    「一緒に?」

    「……………うん」


    いつだったか、わたしが風邪を引いた時にシャンクスが一緒に寝てくれたのを思い出した。

    1人だとすごく心細かったけど、シャンクスが隣にいてくれると安心できて、すぐに寝ちゃったっけ。


    でも今のわたしは、風邪でもないのにあの時と同じぐらいの心細さを感じてる。

    もしルフィが来てくれてなかったら、マキノさんに一緒に寝てもらえないか頼んでたかもしれない。



    「おう!いいぞ!」


    ……だから、わたしの突拍子もない提案にも笑顔で即答してくれたルフィが、すごく嬉しかった。


    「……ありがと、ルフィ」

  • 115123/01/10(火) 22:13:25

    ────────────


    「……狭くない?」

    「狭ェ」


    意気揚々とベッドに潜り込んできたルフィだけど、いざ寝るとなるとだいぶ窮屈そうにしていた。

    1人用のベッドに2人で寝るんだからそりゃそうだ。どうしてもルフィとわたしの身体はくっついてしまう。


    「う、きゃあ!どこ触ってるのエッチ!」

    「ん?あ、わりィ」

    「もう……」


    これだけ密着してるんだから、少し動くだけで胸なりおしりなりにルフィの手が当たるのも正直仕方がない。

    あんまりくっついて寝るのはちょっと恥ずかしいけど……


    1人で寝るより、ずっといい。



    「…………さっきは、ごめんね」

  • 116123/01/10(火) 22:17:10

    「ん?何がだ?」

    「……さっき、お風呂でルフィに酷いこと言っちゃった。

    あんなの、ただのやつあたりなのに……」


    今の態度を見る限り、わたしが思ってるよりもルフィは気にしてないのかもしれない。

    でも、それでなあなあにしてしまうのもわたしの気が済まない。

    せっかく来てくれたんだし、ちゃんと謝らなきゃ。これだけくっついてるなら、ルフィもちゃんと聞いてくれるはず。


    だけど、ルフィは少しだけ考え込んだ後……


    「…………んー」

    「?」



    「や、おれの方こそ悪かった。ごめん」

  • 117123/01/10(火) 22:20:34

    「……な、なんでルフィが謝るの?」


    「……ウタの方が辛ェからだ」

    「!」


    暗くてよく見えなかったけど、ルフィの目が真っ直ぐわたしを見ているのは不思議とよく分かった。


    「……おれ、ウタが落ち込んでるのに何も言えなかった。

    何か言ってやりたかったけど、何にも出てこなかった」

    「そんなこと……」


    「これじゃダメだと思って、あの後メシ食う前も後もずっと考えてたんだけどよ……

    ……やっぱダメだ。ウタに何て言ってやればいいか、全然浮かばなかった」

  • 118123/01/10(火) 22:24:37

    「……………………」


    どうやらマキノさんの言った通りだったみたい。

    お風呂で最後に聞こえた小さな「ごめん」は、ルフィなりに頭を回転させてようやく絞り出した言葉だったらしい。


    「……ありがとう、ルフィ。

    その気持ちだけで……うれしいな」


    あんなに酷いこと言ったのに、それでもわたしのために色々考えてくれていたルフィ。

    そんなことを考えてると、どうしてもルフィが愛おしくなって、気がついたらわたしの口は勝手に動いていた。


    「……ねえルフィ」

    「ん?」



    「…………ぎゅって、していい?」

  • 119123/01/10(火) 22:29:18

    「…………」


    今でさえかなり密着してるのに、ここからルフィを抱きしめてもっと近づきたいという提案。

    暑苦しいからイヤだって断られるのも覚悟の上だった。


    だけど、返ってきたのは……


    「…………ん」


    ルフィらしくもない、何だか曖昧な返事だった。


    「……いいの?」

    「ん」


    そのままルフィはわたしと反対側を向いてしまった。

    だけどそれ以上の抵抗の様子はない。


    これは……行ってもいいのかな?

  • 120123/01/10(火) 22:33:10

    「………………

    えいっ」ギュッ

    「!」


    向こうを向いたままのルフィに、背中から抱きついた。

    ルフィはぴくんと一瞬跳ねただけで、それ以上動くそぶりはなかった。


    「……えへへ」

    「………………」

    「……ルフィ、あったかいね」

    「…………ん」


    相変わらずルフィは顔を見せてくれない。

    それでも、こうやってルフィと一緒にいられるだけで今はよかった。

  • 121123/01/10(火) 22:37:36

    ただ、ルフィを後ろから抱きしめただけ。

    それ以上のことはしないし、わたしもルフィもそれ以上のことはまだ知らない。


    ルフィに対する今のわたしの気持ちはたぶん、感謝とか、申し訳なさとか、ほんの少しの嫉妬とか、色んなものが混ざってる。

    その中に、『そういう気持ち』があるかは今のわたしには分からないし、出来れば無いほうがいい。

    わたしの初めての『そういう気持ち』は、こんな入り混ざった感情の中にいてほしくない。

    もっとこう……ロマンチックな場所とか、シチュエーションとか……そういうのを大事にしたい。


    ……だけど、もしいつかわたしが『そういう気持ち』を誰かに抱くなら……



    …………その相手は、ルフィがいいな。

  • 122123/01/10(火) 22:40:44

    「…………ねえ」

    「………………」


    「……ルフィ?」

    「………………」


    「……寝ちゃったのかな」


    もうちょっと話したかったけど、寝ちゃったなら仕方ないか。

    わたしもちょっと眠くなってきたし……


    「……このまま、寝ちゃってもいいよね」


    返事がないのをいいことに、わたしはルフィを抱きしめたままゆっくりと目を閉じる。

    目を瞑ると、ルフィ自作のせっけんのいい香りが鼻をくすぐる。

    そのまま、わたしの意識は少しずつ微睡んでいった。

  • 123123/01/10(火) 22:42:40

    おれも幼馴染欲しかった(本日はここまで?)

  • 124二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:45:55

    平和……

  • 125二次元好きの匿名さん23/01/10(火) 22:55:10

    うーん、純な愛…
    昔異性の幼馴染いた気がするけど最後に話したの十数年前だなあ…

  • 126二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 00:28:52

    今のウタは辛いのかもしれないけどその状況の中では一番幸せなところにいる気がするんだ
    ルフィとウタの関係が美しい…

  • 127123/01/11(水) 04:33:16

    こんな時間にこっそりと

  • 128123/01/11(水) 04:33:32

    ───────────


    ウタの寝息が聞こえ始めた頃。

    ひと足先に眠りについていたと思われたルフィだったが……


    (…………寝れねェ)


    実はただ単に声を発さずにいただけ。

    眠るどころかその目はむしろ冴えてすらいた。


    「………………」


    何故ルフィが眠れずにいるのか。


    最早言うまでもないであろうが、その原因はルフィのすぐ隣で眠る幼馴染にあった。

  • 129123/01/11(水) 04:35:18

    今ルフィは、状況としては後ろからウタに抱きしめられている。

    自分から抱きつきに行くことは度々あったが、ウタの方からこうやって抱きつかれるというのは、ルフィにとってもあまり記憶にない。

    しかもウタはそのまま寝てしまった。

    痛みや息苦しさこそないが、思いの外強めの力で抱きしめられているため、無理に動こうとすればきっとウタは起きてしまう。

    起こしてしまうのは悪いし、そもそも自分が拒否しなかったからこうなっているのだとも考え、今の状況を甘んじて受け入れていた。


    そこまではいい。

    多少寝苦しさがあったところで、いつものルフィならすぐに眠れていたはず。


    ならば今日眠れないのは何故か?

  • 130123/01/11(水) 04:37:35

    今のルフィは、少々意地の悪い言い方をすれば「逃げ場がない」状態。

    多少身を捩る程度なら問題はないが、「起こしてはいけない」というルフィの認識も相俟って、眠ったウタのされるがままになっている。


    だがしかし、そもそもルフィ自身もこの状況を打開する気は微塵も起こっていなかった。



    (…………すげェ、いいニオイする……)



    背を向けているとはいえ、長時間密着していることでそれは存分に感じられた。

    同じ石鹸を使ったはずなのに、明らかに自分よりいいニオイ、自分好みのニオイがほわほわとベッドの中を漂っている。


    自らを抱きしめる幼馴染から発せられる、自分が大好きないいニオイを逃げ場のない状態で浴び続ける。

    如何にルフィといえど、そんな状態で落ち着いて眠れるわけもなく。

    深く眠りに落ちていくウタに対して、ルフィの目は冴えていく一方だった。

  • 131123/01/11(水) 04:40:14

    「………………」


    せめてもの抵抗なのか、ルフィは少しだけ身を捩り、ウタの顔が見えるように体勢を変えた。

    幸い先程よりもウタの眠りは深くなっていたらしく、多少大きく動いてもウタが目を覚ますことはなかった。


    「……ん…………」


    あとほんの数センチでも近づけば鼻の頭同士がくっつきそうなほど、ウタの顔がすぐ近くにあった。

    以前はよく見た強気な顔とも、今日見せた不安そうな顔ともまた違う、とても安らかな寝顔を覗かせるウタ。

    心なしかその口には笑みが浮かんでおり、頰もほんのり紅く染まっている。


    そんな寝顔が近くにあるのを見て、ルフィは今まで経験したことがない感情が湧き上がってくるのを感じていた。

  • 132123/01/11(水) 04:43:04

    「……何だ、これ……」


    どれか1つ程度なら、さして影響は無かったのかもしれない。

    ルフィという少年は決して鈍感では無いが、その手の感覚にはまだ疎かった。


    だが、先に説明した間近にある寝顔。

    それから、(お互いに子供ではあるが)子供特有の高めの体温や、寝息に合わせたゆったりとした揺れ。


    そして、『大好きな』『ウタ』の『ニオイ』に包まれて。


    普段なら眠気の一つも感じそうなそれぞれの要素が、相乗効果を以て逆にルフィの「何か」を刺激する。

    時間が経てば経つほど増していく、興奮にも似た不思議な高揚感に、ルフィの眠気が付け入る隙は無く……



    結局ルフィはその日、生まれて初めて「一睡も出来ない」夜を体験することとなった。

  • 133123/01/11(水) 04:44:16

    ホントの本日はここまで

  • 134二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 04:44:34

    あら~…

  • 135二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 07:39:16

    幼馴染とはいいものだ…

  • 136二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 10:15:02

    ここへ来て過剰な量のウタニウムを半強制的に摂取してしまったルフィ少年の明日はどっちだ

  • 137二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 11:28:07

    …美しい
    これ以上の純愛は存在しえないでしょう
    お父シャンの前でそのイチャつきを晒してようやくこの純愛は完成を迎えるのです

  • 138二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 19:07:07

    なんか親密度深まったな……

  • 139二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 21:40:46

    目覚めか…

  • 140123/01/11(水) 21:54:01

    昨日投げた分で5万字を超えたらしいです
    ゴールまでの道筋は立っていますがゴールは未だに見えません

    それでは本日の分を

  • 141123/01/11(水) 21:54:39

    ──────────

    翌朝。

    窓から入ってくる優しい光に起こされるまで、わたしはぐっすり眠っていたらしい。

    こんなによく眠れたの久しぶりな気がする。なんだか目覚めも気持ちいい……


    「んー……」


    「おう、おはようウタ」


    「ひゅっ!?

    ……あー、びっくりした……起きてたんだねルフィ」

    「うん、起きてた」


    目を開けると、まさに目と鼻の先にルフィの顔があった。

    寝る時はむこうを向いてたはずなのに、いつの間にこっち向いたんだろう……


    「わたしずっとルフィのこと抱きしめてたんだ……起きたんなら言ってくれればよかったのに」

    「言ったらウタが起きちまうだろ。別にいいよ、おれもウタに抱きしめられんのイヤじゃねェしな」

  • 142123/01/11(水) 21:57:23

    「………………」


    イヤじゃない……かぁ。

    ルフィってば嬉しいこと言ってくれるじゃん


    「? どうした?」

    「……んーん、何でも」


    ぎゅっ


    「!」

    「……イヤじゃないなら、もうちょっとこうしててもいい?」


    「…………ん」

    「ふふ、ありがと。じゃあもうちょっとだけ……」


    改めてもう一度ルフィを抱きしめ直す。

    ……何だかルフィが昨日よりあったかい気がするのは、気のせいかな?

  • 143123/01/11(水) 22:02:01

    しばらくルフィを抱きしめた後、パジャマを着替えてお店の方に行くとゴードンさんがコーヒーを啜っていた。

    わたし達が起きるより前にもう来てたみたい。コーヒー片手に新聞を読むゴードンさんは何だか妙に様になっている気がする。


    「おはよう、ゴードンさん」

    「ああ、おはようウタ。昨日はよく眠れたかい?」

    「うん。ルフィが一緒に寝てくれたからぐっすり眠れたよ」

    「ルフィ君が……? そうか、それはよかった。

    それで、そのルフィ君はどこに?」

    「まだ部屋でぼーっとしてるわ、何かまだ眠いみたい。

    わたしより早く寝たはずなのに。ルフィってば寝坊助なんだから……」

    「……フフ、そうか」


    ……何だろう、今の間。気になる。

  • 144123/01/11(水) 22:06:17

    「おはようウタちゃん、朝ごはん出来てるわよ」

    「あ、おはようマキノさん」

    「昨日はよく眠れた?急にルフィが来たからビックリしたでしょ」

    「うんまあ、びっくりはしたけど……おんなじぐらい嬉しかったなぁ。

    ねえ、マキノさんはルフィがなんであんな時間に来たか聞いた?」

    「え? いいえ、聞いてないけど……」


    「……んふ、ふふふ……

    ルフィってばね、ただ単にわたしに会いたくなったから来たんだって!

    別にわたしは今日でもよかったのにな〜!居ても立っても居られなくなってあんな時間に来るなんて、ルフィってば甘えん坊だな〜!」


    「そ、そうなの……?」

    「うん!だってルフィが自分で言ってたからね!ルフィはウソ下手だし、これはきっと本心ってことだよ!」

  • 145123/01/11(水) 22:10:58

    なんでこんなに興奮しちゃってるのか自分でもわからないけど、とにかく昨日ルフィが来てくれたのがすごく嬉しかった。

    興奮しすぎて2人がちょっと苦笑いしてるのに気がついた時は、流石にちょっと恥ずかしくなったけど。


    「そ、そうか。とにかくゆっくり休めたようで何よりだ。

    私もウタも今日から暫くはこの村に滞在する予定だ。この村で穏やかに過ごして、君の心が少しでも癒されればいいんだが……」

    「……うん、そうする。


    ……ねえ、ゴードンさん」

    「?」


    「……わたし、あのままエレジアにいたら、多分どこかでおかしくなっちゃってたと思う。

    でも、ゴードンさんがフーシャ村に連れてきてくれたから、ルフィやマキノさんとも会えたし……

    ちょっとだけど、前向きになれそうだよ。

    ……ありがとう、ゴードンさん」

  • 146123/01/11(水) 22:14:20

    「……そうか。

    だが、私は何もしていない。ただ君をこの村に連れて来ただけだ。

    もし君が前向きになれそうだと言うのなら、それはきっと彼女、マキノさんや……」


    「ふぁ〜…………」


    「……彼のおかげだろうな」


    ゴードンさんは、大欠伸をしながら部屋から出てきたルフィを見ながら言った。

    当のルフィは相変わらず眠そうな顔してる。マキノさんからの問いかけにもぼんやりとした返事しか返してない。


    ……あれ? もしかして、わたしが抱きしめてたせいであんまり眠れてないんじゃ……?


    「る、ルフィ、大丈夫……?」

    「ん……おー、ウタ……」

  • 147123/01/11(水) 22:18:45

    ルフィはフラフラしながらこっち近づいてきた。わたしに抱きしめられてる間はこんなんじゃなかったのに……

    もしかして、我慢してたのかな……?


    「ちょっと、ホントに大丈夫……?」

    「んー…………」


    ガシッ


    「うわ!」

    「ししし……ウタのニオイだァ…………


    …………Zzz……」


    「ええ……?」


    いきなり抱きついて顔を埋めてきたかと思ったら、そのままいびきが聞こえてきた。

    ……わたしの寝てる間に、一体ルフィに何があったんだろう……?

  • 148123/01/11(水) 22:22:41

    本日はちょっと短め

    ウタニウム……いい響きだ

  • 149二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 22:31:17

    ちょっとお姉さんぶりたいウタちゃんが復活してて、ルフィニウムがたいへんに充足しているようですね善き哉善き哉

  • 150二次元好きの匿名さん23/01/11(水) 23:07:31

    よき

  • 151二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 07:12:47

    おはようの保守

  • 152二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 14:00:28

    そのまま末永くイチャついてくれ

  • 153二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 16:46:34

    チューしてないだけまだ理性働いてるよ

  • 154123/01/12(木) 22:33:12

    いいや ここから少しの間イチャイチャすることになっている

  • 155二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:33:18

    楽しみだなぁ

  • 156123/01/12(木) 22:35:11

    ──────────

    何となく引っぺがす気にもなれなくてどうしようかと悩んでると、マキノさんが朝ご飯を運んできてくれた。

    ルフィに張り付かれたまま朝ご飯を食べてると、その匂いに釣られたのかルフィがのそのそと動き始めた。


    「んあ…………これは……メシ……?」

    「わたしはご飯じゃないっての……

    おはよルフィ。マキノさんが朝ご飯作ってくれてるよ」

    「おー!ありがとうマキノ!」

    「どういたしまして。でも先に着替えて顔洗ってらっしゃい」

    「分かった!」


    そのままルフィは自分の家の方に飛び出して行った。

    さっきまであんな眠そうだったのによくあんなに元気に動けるなあ……

  • 157123/01/12(木) 22:39:06

    「ごちそーさまでした!!」
    「ごちそうさまでした」


    先に食べ始めたわたしと、着替えて戻ってきてから食べ始めたルフィが食べ終わったのはほとんど同時だった。

    ……何かあっさり完食出来ちゃった。昨日はあんなに食欲なかったのに。

    食べ終わったお皿をマキノさんに持って行ったら、何だかちょっと嬉しそうな顔されてこっちまで嬉しくなった。


    「うっし!メシも食ったし、ウタ!今日は何の勝負する!?」

    「また勝負?ほんと子供なんだから〜……

    ……勝負もいいけど、またにしない?今日はルフィと話がしたいの」

    「話?何のだ?」

    「色々よ、色々。聞きたいこととか、知りたいこととか、いろいろあるし……」

  • 158123/01/12(木) 22:43:42

    「んー……わかった!じゃあ昨日とおんなじ丘に行くぞ!あそこ好きなんだおれ!」

    「あーあそこ、いいじゃない。眺めもいいし、わたしも好きだなあ」

    「どっちが先に着けるか、勝負するか?」

    「だから勝負はいいってば。それより今日は……」


    ぎゅっ


    「!」


    「……手、繋いで行きたいな」


    「………………


    ……おう」

  • 159二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:45:12

    あら~

  • 160123/01/12(木) 22:48:35

    「じゃあマキノさん、朝ご飯ありがとう。

    ゴードンさん、夕方までには戻るようにするね」


    「ええ、分かったわ」

    「2人とも気をつけて行くんだよ」


    「うん!」

    「おう!」


    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


    「……何だか、見違えるように元気になったな……

    昨日の夜時点ではまだ元気がなかったように見えたが…….夜の間に何かあったのだろうか……?」


    「……うふふ」

    「?」

    「ゴードンさん、実は私見ちゃったんです。昨日の夜何があったか…………」

  • 161123/01/12(木) 22:52:01

    ───────────


    「…………………」

    「…………………」


    ルフィの手、あったかい。


    自分でもよく分からないけど、何だか今朝から……

    ううん、昨日の寝る前ぐらいから、わたしの中の何かがおかしい。


    前よりも、ルフィと一緒にいたいと思っちゃってる。

    今だって、「手を繋ぎたい」なんて言うつもりはほんとはなかったのに……


    ルフィはルフィで、何かヘン。

    前まで黙ってる時間の方が少ないぐらいだったのに、今日は全然喋らない。


    わたし達、どうしちゃったんだろう。

  • 162123/01/12(木) 22:55:17

    「…………なあよ」

    「?」


    「ウタは……村に帰って来るまで、何してたんだ?」

    「へ?」

    「その……シャンクス達に……」

    「………………」


    「…………ごめん、やっぱ何でもねェ」


    ……謝るなら最初から聞かなきゃいいのに。

    でも、ルフィもそういう気遣えるんだ。ちょっと意外。



    「…………毎日泣いてたよ」

  • 163123/01/12(木) 22:59:12

    「え……」

    「うん……泣いてない日なんてほとんど無かったんじゃないかな。

    置いてかれてすぐは、ゴードンさんがついてたウソしか知らなかったから、なんでだよーって気持ちが一番でさ。

    でも、本当のことを知ってからは、エレジアの人達にもシャンクス達にも毎日謝ってた」

    「………………」


    「最初は毎日シャンクス達に置いてかれる時の夢見てたから、ちゃんと寝れもしなかったなあ。

    本当のことを知ってからの夢は……うーん、なんて言ったらいいかな……」


    「……何でもいいよ、ウタは悪くねェ」


    「……ありがと。

    でも、もし仮にわたしに責任が無かったとしても、原因がわたしなのは間違いないから。


    綺麗さっぱり忘れたり、開き直るようなことは……わたしにはできないし、したくない。

    庇ってくれたシャンクス達には悪いけど……もう本当のことを知っちゃったから」

  • 164123/01/12(木) 23:04:52

    本日は短めのここまで

    明日からちょっと隔日になったりならなかったりするかもしれない

  • 165二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 23:11:42

    乙です!
    待つさ……いくらでもな……

    付き合い始めのカップルかな?
    もういい曇らなくていいから、抱き締めあって、互いの匂いを嗅ぎまくるんだ! 嗅げー!!

  • 166二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 05:30:10

    2人は将来どうするんやろ
    船出かな

  • 167二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 07:45:07

    忘れてたけどこの後ガープという嵐が来るんだよね。

  • 168二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 08:34:32

    いくらでも待つ
    この二人を幸せにしてくれ…

  • 169二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 08:48:15

    このレスは削除されています

  • 170二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 17:00:42

    あげとこ

  • 171二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 22:25:44

    ふたりは離れてはいけない

  • 172123/01/13(金) 22:43:06

    また明日

  • 173二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 07:33:16

    ただ一緒に船出してしまうとライブ当日無臭バレの前提が崩れてしまうのだ

  • 174123/01/14(土) 14:10:46

    お昼にちょろっと

  • 175123/01/14(土) 14:11:43

    「…………」

    「と言っても、何をすればいいかとかはまだ何もわかんないんだけどね。

    その辺はこれから考えて行くつもり。出来ることは色々あると思うから」

    「………………」


    ルフィはしばらく口を結んだまま黙ってたけど……

    しばらくしたら、何か吹っ切れたみたいな顔でまた「にっ」と笑ってくれた。


    「……そか、わかった!」

    「ありがと。じゃあ今度はルフィの番ね。

    ルフィの話、たくさん聞きたいな」

    「おう!何の話が聞きたいんだ?」


    「じゃあ、シャンクスの話が聞きたいな」

    「よし任せろ!いっぱい話してやるからな!」

  • 176123/01/14(土) 14:15:05

    ルフィは色んなことを話してくれた。


    わたしを置いて行った後の赤髪海賊団がどんな風だったとか、

    ルフィとシャンクスがどんなケンカをしたとか、

    ルフィも変な実を食べたせいで泳げなくなった話とか、

    やっぱりシャンクスは大人気ないって話とか。

    握られた手の力が、ルフィの気持ちに合わせて強くなったり緩んだり振り回されたりして、ちょっと面白かった。


    それから……


    「……ねえ、ところでさ」

    「何だ?」


    「その帽子、シャンクスのだよね?」

  • 177123/01/14(土) 14:19:10

    わたしがルフィを見つけるきっかけにもなった麦わら帽子。

    麦わら帽子なんてどこにでもあるなんて言われればそれまでだけど、毎日見てきたその帽子をわたしが見間違えるはずもなかった。


    「ああこれか。うん、シャンクスのだ」

    「やっぱり。なんでルフィが持ってるの?」


    「あずかった!」

    「あずかった?」


    「ああ!おれが海賊王になるからな!」


    「…………?」


    話のつながりがよく見えない。

    ルフィが海賊王になるのとシャンクスの帽子に何の関係が……?

  • 178123/01/14(土) 14:23:16

    「……どういうこと?」

    「んー、どう話しゃいいかな……」

    「そもそもアンタあんなにシャンクスの船に乗りたがってたじゃない。それはもう諦めたの?」

    「まー結局最後まで航海には連れてってくれなかったからな。

    ……でも、シャンクス達が船に乗せてくれなかった理由も分かった。おれ、まだまだ全然足りなかった。

    うん、それはもういいんだ!いつかおれも海に出て、海賊には自分でなることにしたんだ!」


    「……ほー」

    「シャンクスはやっぱすげェや!あんな海賊になりてェって思えた!

    おれもいつか海に出て、そんでシャンクス達にも負けない仲間を集めて、世界一の財宝を見つけて……


    海賊王になってやるんだ!シャンクス達だっていつか超えてやる!」

  • 179123/01/14(土) 14:27:31

    「……ふーん」

    キラキラした顔で言うルフィは、何だかすごく眩しく見えた。

    ……いいなあ。わたしが泣いてた間にも、ルフィは色んなことを経験してたんだね。


    「……アンタがシャンクス達を超えるって?無理だと思うけどなあ」

    「無理じゃねェ!!絶対いつか超えてやる!!

    じゃねェとこの帽子も返せねェからな!」

    「そこで帽子?」

    「ああ!シャンクスが預けてくれたんだ!


    『おれの大切な帽子だ。いつか立派な海賊になって返しに来い』ってな!」

  • 180123/01/14(土) 14:31:33

    昼はここまで

  • 181二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 14:43:43

    シャンクスがルフィを助けるために左腕をなくした話はまだしてないっぽいな。

  • 182二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 22:00:43

    平和…

  • 183123/01/14(土) 22:10:00

    夜の部行こうか

  • 184123/01/14(土) 22:10:33

    「………………」

    「シャンクス達に認められるぐらい立派な海賊になるなら、海賊王にぐらいなれねェとダメだ。

    だから次に会う時は海賊の高みだ!もっともっと強くならねェと!」

    「…………そっか」


    「……んでも、決めた!」

    「……? 何を?」

    「シャンクスに会って、帽子を返した時……


    おれ、シャンクスのことぶん殴ってやる!!」

    「ええ!?」


    「2発!!」

    「2発も!?」

  • 185123/01/14(土) 22:15:23

    「ど、どうしたの急に……?シャンクスに憧れてたんじゃなかったの?」

    「憧れてるけどそれとこれとは別だ!!シャンクスのやつ許せねェ!!

    まずおれにウソついてた分で1発!!」

    「ウソって、わたしが歌手になるために船を降りたって話?」

    「そうだ!!あん時は聞かなかったけど……ウタの話聞いてたらやっぱ腹立ってきた!!


    それから、ウタを寂しがらせた分でもう1発!!」


    「え……」

    「こっちの方が許せねェ!!シャンクスめ、ウタをあんなに泣かせるなんて男しっかくだ!!」


    「………………」

    「でもそのためにはもっと鍛えねェと……今のパンチじゃシャンクスには効かねェし届かねェし……ぶつぶつ」



    「…………ぷっ」

  • 186123/01/14(土) 22:20:33

    「あ?」

    「アハハ、ルフィってば気が早いんだから。シャンクスを超えるどころか、海賊になるのだって何年先の話?

    そもそもアンタも変な実食べて泳げなくなっちゃったんでしょ?ホントに海賊なんてなれるの?」

    「う……うるせーな!!人がせっかくやる気に……」

    「……まあ、わたしのことで怒ってくれるのは嬉しいけど……


    ……でも、わたしの分の1発はわたしにやらせてよ」


    「へ?」

    「……ふふ。何かもう、アンタ見てたらいつまでもウジウジしてられないって思えてきたわ!


    わたしもシャンクス達にムカついてきた!こうなったら次会った時全員正座させて引っ叩いてやるんだから!」

  • 187123/01/14(土) 22:26:06

    「お、おお!何かコエーけどがんばれウタ!」

    「……でも、問題はどうやってシャンクス達に会うかなのよね……

    わたしから会いには行けないし、何とか迎えにきて来てもらうか……それとも……」


    ルフィもシャンクス達がどこに行ったか知らないみたいだし、もし知っててもわたしが行く方法がない。どうすれば……


    …………そういえば、シャンクスあの時……


    「……じゃあよ、ウタ」

    「?」


    1人で考え込んでしまいそうになっていたわたしを、ルフィの声が引っ張り上げた。

    ルフィはいつになく真面目な顔で、わたしの手をぎゅっと握りながら……




    「おれの仲間になってくれよ!」

  • 188123/01/14(土) 22:31:04

    「え……」

    「ししし!おれの最初の仲間だ!

    コックと音楽家は絶対仲間にするって決めてんだ!海の上でも美味いメシは食いてェし、海賊は歌うんだろ?」


    「ルフィの、仲間……」


    ルフィが海賊になるんならそんな道もありかなって、頭の片隅にそんな考えがぼんやりと浮かんでいた。

    こうしてはっきりと言葉にして言われると、何となく言葉の重みみたいなものを感じる。


    「……最初の仲間かあ」

    「ああ!いつかおれは海賊王になって、シャンクスに会いに行く!


    そん時にウタ!2人でシャンクスのことぶん殴ってやろう!」

  • 189二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 22:38:38

    このレスは削除されています

  • 190123/01/14(土) 22:42:41

    ─────────────


    「「ただいまー!」」


    「おかえりなさい2人とも。2人でお話しするのは楽しかった?」

    「うん!」

    「楽しかった!」


    酒場に戻るとマキノさんが出迎えてくれた。

    ゴードンさんは見当たらない。


    「あれ、おっさんは?」

    「ゴードンさんなら船着場に行くって言ってたわ。次の商船のことを調べてるんじゃないかしら」

    「そっか……」



    「じゃあルフィ、わたしゴードンさんのとこに行ってくるね!善は急げって言うでしょ!」

  • 191123/01/14(土) 22:48:17

    「え?」

    「おう!気をつけて行ってこいよー!」

    「はーい!!」


    ルフィに見送られて、わたしはゴードンさんのいる船着場へ走り出した。

    隣で見ていたマキノさんは何だかポカンとしていた気がする。後でちゃんと説明しよう。


    「……ルフィ、ウタちゃんはどうしたの?走って行っちゃったけど」

    「ああ、おっさんに話があるんだ!」

    「ゴードンさんに……?」


    「なあマキノ!やっぱりよ……!」

    「?」



    「やっぱ、ウタはすげェや!おれも負けてらんねェな!」

  • 192123/01/14(土) 22:53:51

    ──────────────


    「ゴードンさーん!」

    「ん? ……おや、ウタか。もう酒場に戻ったのかい」

    「うん。ここにいるって聞いたから」

    「そうか。次の商船の日を調べていてね、次はまた数日後に来るそうだ」

    「そっか……それに乗って帰るの?」

    「……いや、ウタ。実は君に話があるんだが……」



    「……わたしを置いていくつもりって話?」



    「!?」

    「……何となくだけど分かっちゃったんだ。知り合いがどうとか、住む場所はあるのかとか聞いてきたり……

    この村に来てからも、わたしはそれどころじゃなかったけどゴードンさんも何かちょっとヘンだったし」

  • 193123/01/14(土) 22:57:16

    「そ、それは……すまない。君に言うのが遅くなってしまった。

    今の君にとって、置いていかれるというのは何よりも辛いことだろうが……」

    「ううん、大丈夫。ちゃんと事前に相談しようとしてくれてたし、この村にいた方がいいって思うのはわたしもおなじだから」

    「それなら……」


    「……でも」

    「?」


    「……ゴードンさん、お願いがあるの」

    「お願い……?」


    「ゴードンさん……




    ……わたしに、歌を教えてください!!」

  • 194123/01/14(土) 23:01:49

    本日&本スレはここまで

    ところでこんなになっちゃったスレだけど次スレからスレタイにSSってつけたほうがいいと思う?

  • 195二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 23:08:48

    >>194

    念の為つけといてもいいと思うよ

  • 196二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 23:10:12

    お疲れ様です
    付けた方が良さそうだと思います

    たとえ、進む道は違えど……

  • 197二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 23:20:12

    この感じなら前向きにライブ開けそうだな

  • 198二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 00:29:22

    海賊王の隣に立つ歌姫になるために…!

  • 199123/01/15(日) 10:16:41
  • 200二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 10:38:16

    お疲れ様です

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