同級生に性癖壊された話3

  • 1二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 22:50:03
  • 2二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 22:50:24

    待ってた!!!

  • 3二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 22:51:53

    いいぞいいぞ!

  • 4>>121/11/06(土) 22:52:22

    あの日以来、Hは少しずつ以前の調子を取り戻し、二週間かそこらで再びクラスのエロガキの地位に返り咲いた。Hは自分の“性質”を隠し立て(元より周囲が相手にしなかっただけで、隠している訳ではなかったが)するつもりはないようで「>>1が言いたければ、言っちまってもいいぞ」なんてヘラヘラと笑っていたが、結局俺が例の件を男子達に話すことはなかった。

  • 5>>121/11/06(土) 22:54:16

    また、何がどうなればそうなるのか分からないが、俺は男子組の間で“金玉を傷付けられたことをネタに、裏でHを強請っている”ことになっていた。半ば冗談交じりの噂とはいえ、自分としては堪ったもんじゃないと即座に否定したが、面白がったHが「金だけじゃなく下の世話もさせられてた」と軽口を叩いたおかげで、この噂の真偽はすぐに有耶無耶になった。

  • 6>>121/11/06(土) 22:54:36

    こうなることを見越しての行動だったのか、或いは単純にHが茶化したかっただけなのかは定かではないが、結果的に俺がクラスで非難の的にされることはなかった。

  • 7二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 22:55:39

    これHが茶化さなかったらけっこうやばかったのでは?噂って怖いわ

  • 8>>121/11/06(土) 22:55:51

    ウチの学校は11月中旬になると期末試験に向けたテスト週間に突入する。部活動は全面的に休止となり、短縮授業によって下校時間も早まるが、だからといって放課後に遊ぶ約束を交わせる雰囲気ではない。

  • 9>>121/11/06(土) 22:56:19

    暇を持て余した男子たちは、よく図書館や公民館に集合して「勉強会」を開いた。ワークや教科書類を持ち寄って、互いの苦手科目を教え合う…というのが当初の目的だったが、数十分もすれば各々持参したゲーム機で遊び始めるとこまでがテンプレだった。

  • 10>>121/11/06(土) 22:57:15

    Hもその手の男子の一人だったが、ムカつくことにコイツは成績優秀で、どんな科目をソツなくこなす上にやることなすこと無駄がなく、夏休みの課題を初日で片付けられるタイプの人間だった。

  • 11二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 22:59:35

    同級生に性癖壊された話3-3だな

  • 12>>121/11/06(土) 22:59:41

    対して俺は、文系科目や暗記モノはともかく、理数系がてんで駄目で、特に苦手科目の数学に至っては一桁の点数をとったこともある破滅的な数学音痴。両親も自分の将来を危惧したのか、中一から学習塾に通わせるようになったのだが、依然として成果は得られていない。

  • 13>>121/11/06(土) 23:01:10

    このことを何気なくHに相談してみると、Hは普段の軽薄な振る舞いとは打って変わって、驚くほど親身に話を聞いてくれた。


    「苦手に感じる部分はどこか?」とか「何に躓いているのか?」といった幾つかの簡単な質問した後、Hは「>>1が良ければ、今週の土曜日に数学をみてやってもいい」と言い出した。


    てっきり嫌味の一つでも返してくるかと身構えていた自分は、Hの懇切丁寧な対応にいささか拍子抜けしつつも提案を受け入れた。何だかんだ言ってもHとの勉強会は楽しみだったし、何よりもHの心遣いが素直に嬉しかった。

  • 14二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:02:05

    親友に頼られたらそれは嬉しいよなH.....

  • 15>>121/11/06(土) 23:02:39

    Hとの勉強会は何故か午前9時から始まった。
    「二人で昼飯食って午後から始めればいいだろ」と自分も言ってはみたが、Hは「人間は昼を過ぎると脳の働きが鈍る」といって譲らなかった。曰く“夏休みの宿題も午前中に片付けた”とのこと。

  • 16>>121/11/06(土) 23:04:53

    そんなこんなで俺は朝8時半に家を出発することを余儀なくされた。集合場所は中央児童館。日中は親子連れで賑わう地元の公共施設だが、屋内の図書室は、暖房設備も万全で飲食も可能という隠れた自習スポットだ。

  • 17>>121/11/06(土) 23:07:01

    あの時、Hに教えてもらったのは「証明」だったと思う。模範解答を読んでも何が起こってるのか理解不能な問題は初めてだった。


    >>1が分かるまでとことん付き合う」などと意気込んでいたHも、想像を遥かに上回る俺の理解力のなさに頭を抱えてるようだった。こちらとしてもHの努力には報いたいのだが、分からないものは分からない。口から溢れそうになる自分への暴言を必死に堰き止め、悪戦苦闘するHの姿はなかなか見ものだったけれど


    コトが起きたのは11時過ぎだった。

  • 18>>121/11/06(土) 23:15:40

    「おっ、Hと>>1じゃん!」


    大人数を引き連れて現れたのは同じクラスのNだ。Nはサッカー部に所属する絵に描いたような優等生で、Hとは真反対の爽やか系。やれ「誰々に告られた」だの「誰々と付き合ってる」だの、そんな噂が一ヶ月ごとに流れる学年屈指のモテ男なのだが、どういう訳か下ネタに対する免疫がこれっぽっちもなく、エロガキの巣窟であるウチのクラスでは、皆から可愛がられるイジられキャラだった。

  • 19二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:21:35

    わくわく

  • 20>>121/11/06(土) 23:22:42

    「俺らもそこ入っていい!?」

    Nが言った。
    悪気はなかったはずだ。友人達と訪れた場所に見知った者がいれば声をかけるのは普通だし、そこに合流しようとするのも自然な流れだ。どうやらNもテスト勉強をするために児童館にやって来たらしく、同級生で目的も同じとなれば俺とHに断る理由はなかった。

  • 21二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:23:19

    Nくん…

  • 22二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:23:28

    俺も混ぜてよw

  • 23>>121/11/06(土) 23:26:14

    想定していたものではなかったが、Nたちとの勉強会は充実したものだった。リーダー気質なNがストッパーとして機能していたこともあり、“ハメを外しすぎる”といったこともなく、彼らが持参したスナック菓子を摘みながら、和気あいあいとした雰囲気で勉強会は進行した。

    気掛かりなのはHのほうだ。

  • 24二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:26:29

    百合に挟まる男ムーブやんけwww

  • 25二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:26:52

    自然な流れではあるんだが事情を知ってるとこう、なんというか

  • 26>>121/11/06(土) 23:30:33

    言い方は悪いが、Nの登場によってHの当初の予定は台無しになったと言える。この状況に不平不満がない筈はない。それでもHはそんなことはおくびにも出さず、いつもと変わらない様子でヘラヘラと笑っていた。

  • 27>>121/11/06(土) 23:33:34

    「Hは付き合ってる人とかいるん?」


    自身の恋愛遍歴でイジられていたNが、矛先を逸らそうとHに話を振った。


    「オレ?」


    「そりゃHしか聞く人いないでしょ。>>1はその… アレだし…」


    Nは悪意なくこういうことを言う。

    まあ、言いたいことはわかるので反論の余地はないが

  • 28>>121/11/06(土) 23:37:32

    「今はいない」

    と、Hはありがちな返しをした。
    「引く手あまただが、今の自分には必要ない」とでも言いたげなドヤ顔だったが、自分にはただの見栄っ張りにみえた。

  • 29二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:38:35

    「今は」なぁ

  • 30>>121/11/06(土) 23:40:28

    N「じゃあ、付き合えるヤツがいれば付き合うってこと?」

    H「は?」

    N「ほら、C組のAっているじゃん?この前の音楽祭でピアノ弾いてた女子。アイツ、Hのこと好きだって聞いたよ」

  • 31>>121/11/06(土) 23:41:31

    「自分とは次元の違う会話だ」と思った。
    異性との恋愛経験が全くないというのもあるが、そもそも俺は他クラスというものに全く関心がもてなかった。同級生の女子ですら名前を覚えきれてないし、交友関係を保つのも同じクラスの男子組で手一杯だ。友達の間で他クラスの話題が挙がる度に「みんなはどこでそんな連中と知り合ってるんだろうか」とよく疑問に思っていた。

  • 32二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:45:50

    分かる、どこでそんな情報聞いてくるんだろって思う

  • 33>>121/11/06(土) 23:46:19

    H「…陸上部のやつだろ?たまに部活覗きに来てるわ」

    Hはぶっきら棒に答えた。
    口調こそ抑揚がなく気怠げだが、Hの表情は何となく満更でもなさそうだ。

  • 34>>121/11/06(土) 23:48:20

    N「うっわ、完全に脈アリじゃん!」

    H「やめろ、テスト明けにどう接すればいいか分からなくなるわ」

    N「付き合っちゃえばよくね?」

    H「うるせぇよ」

  • 35二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:48:30

    >>32

    部活とか前の学年で同じクラスだった友達とかじゃない?

  • 36二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:48:32

    ほぅ...

  • 37>>121/11/06(土) 23:52:15

    N「HはAのこと嫌いなの?」

    H「いや、別に嫌いって訳じゃない。ただあんまり話したことないし、そもそもタイプじゃないっていうか…」

    N「話したこともないのに自分のタイプじゃないって分かるん?まあ、そういうのはアレだよ。相手の好きなとこは付き合い始めてから見つけてく的な…」

    H「性格じゃなくて体の話ね」

    N「H最ッ低だな!体目当てかよ!ならどうしようもねぇじゃん!」

  • 38>>121/11/06(土) 23:53:47

    Nとの恋バナはしばらくの間続いたが、具体的な答えを求められる度に、Hは下ネタを挟んで言葉を濁しているようだった。自分には無縁な話題だったとはいえ、今にして思えば、横からでもHに助け舟を出してやるべきだったんだろうか。

  • 39二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:55:14

    いや〜陽キャの会話に口挟むのもなかなかキツいものがあるからなぁ

  • 40二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:55:23

    こんなん絶対ストレスで爆発する流れやん

  • 41二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:58:18

    悪意ない分きつそう…

  • 42二次元好きの匿名さん21/11/06(土) 23:59:29

    このレスは削除されています

  • 43>>121/11/07(日) 00:00:24

    12時を過ぎるとNたちは児童館から出ていった。なんでも近くのファミレスで昼食を取るという。自分とHも誘いを受けたが、俺たちには昼飯用のコンビニおにぎりがあったため、Nとのランチは断ることにした。

  • 44>>121/11/07(日) 00:05:41

    「やっぱHも女子にモテると嬉しいのか?」

    教科書にこびりついたポテチの欠片を払い落としながら俺は尋ねた。ここ最近ずっと抱いていた疑問だったが、先程のHとNの恋愛トークを聞いていて俄然興味が湧いた。

  • 45>>121/11/07(日) 00:06:16

    Hが女子を恋愛対象として見れないことは知っている。だが、体育祭や部活動で女子の声援に楽しそうに応えるHの姿は、どう見ても演技には思えない。さっきのNとのやり取りだってそうだ。Aから好意を寄せられていると伝えられたHは、どこか嬉しそうだった。

  • 46二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 00:07:54

    教科書にこびりついたポテチの欠片を払い落としながら
    1さんの描写表現すき

  • 47>>121/11/07(日) 00:13:24

    H「どしたいきなり?」


    >>1「いや、Hって男が好きな訳だろ?なんで体育の時とかに女子に媚びを売るような真似すんのかなって」


    H「嫉妬か?」


    >>1「違ぇわ」


    俺をからかったHは、ひとしきり愉快そうに笑った後、少し改まった調子で言った。

  • 48>>121/11/07(日) 00:16:47

    H「オレさ、小学生の頃に女子と付き合ったことあるんだよ」


    >>1「はぁ?」


    意外の返答に、思わず間抜けな声をあげてしまう。ただ、改めて考えるとそこまでおかしな話ではない。現在のHでさえ自分の“性質”を掴み切れていないのだ。それが小学生の頃ともなれば、ただ「男が好き」という感覚にすら辿り着いていなかったのかもしれない。

  • 49>>121/11/07(日) 00:26:30

    >>1「その頃は女子が好きだったとか?」


    H「いや、たぶんその頃も男が好きだったよ。自覚はなかったけど」


    >>1「じゃあ、何で付き合ったん?Hから告白したって訳じゃないんでしょ?」


    H「うーん、“付き合う”っていうのがどういう感じなのか知りたかったからかね。何せ告られたのは初めてだったし」

  • 50二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 00:35:00

    異性と付き合ったことないと逆に同性愛を確信できないってのはなるほど

  • 51>>121/11/07(日) 00:36:07

    H「でも、まあ… オレが求めてるものではなかったけど、つまらなくはなかったんだよな。やっぱり自分のしたことで誰かを喜ばせてあげるっていうのは楽しいモンだよ」

    「クサい台詞だな」とHは苦笑交じりに言った。さすがに照れくさかったのか、Hは短く咳払いしてから、気恥しげに話を続ける。

    H「だから、別にオレから好きって気持ちが相手に行かなくても、向こうが俺に“好き”って言ってくれるならオレは気持ちがいいっていうか、充分なんだ」

  • 52二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 00:37:41

    ええ奴や…

  • 53二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 00:37:56

    自分が必ず応えられるわけじゃないけど、誰かから好きって言ってもらえるのって、嬉しいよね

  • 54二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 00:53:40

    このレスは削除されています

  • 55>>121/11/07(日) 00:55:33

    「だからまぁ… 体育の授業中のアレは、その延長みたいものかな」


    Hは頭を掻きながら言った。


    「ほら、オレって考え方っていうか、性癖がおかしいだろ?実際>>1にもいろいろ迷惑かけちゃってるし、付き合うとか結婚とか…ぶっちゃけ、セックスだってできないじゃん?だからこうやって溜まってるもんを時々出してリラックスするんだよ。要するにオナニーだな!」


    品のない下ネタを言いながら薄ら笑いを浮かべる姿はいつもと変わりないはずなのに、その時のHは酷く痛々しく見えた。

  • 56二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 00:59:12

    今までで全体の何分の一ぐらい?

  • 57>>121/11/07(日) 01:01:52

    >>56

    たぶん100までには区切りついちゃう


    >>1「俺が言えた義理じゃないけどさ。別に今からそういうのを諦めなくてもいいんじゃない?」


    H「おっ、童貞が一丁前に恋愛を語るのか?悪いけどオレの方が経験は豊富だぞ」


    Hは保冷バッグからおにぎりを三つほど取り出し、その内の一つをこちらに投げ渡した。俺の話を、飯の菜にでもするつもりなのだろう。

  • 58>>121/11/07(日) 01:06:05

    H「オレだって真面目に聞いてるよ」

    Hはツナマヨおにぎりを頬張りながら、机に身を乗り出した。態度はどうあれ、話に興味を持ってくれているのは確かなようだ。

  • 59>>121/11/07(日) 01:10:36

    >>1「だから… Hみたいに“男が好き”って人は他にも絶対にいると思うんよ」


    H「>>1は会ったことあんのか?勿論、俺以外で」


    >>1「いや、まだいないけど…」


    H「だろ?」


    Hはどこか勝ち誇った笑みを浮かべて、次のおにぎりの包みを裂いた。

  • 60二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:14:43

    中学生じゃそうそう遭遇しねぇよなぁ

  • 61>>121/11/07(日) 01:16:57

    H「大体さぁ… 仮にオレみたいな人間が他にいたとして、オレと同じように“男が好き”だなんて大っぴらに言えると思うか?」

    Hは、鮭おにぎりをモゴモゴと咀嚼しながら話を続ける。

    H「ただでさえ少数派なのに、そんなヤツらとオレが偶然出会って、恋に発展する確率なんて何%だよ?期待するのは勝手だけど、それが叶わなかった時の反動はデカいぞ?」

  • 62二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:17:40

    身近にいたとしても、カミングアウトする人はそうそういないだろうしね....
    Hが1に言ったのも相当勇気必要だったと思うよ

  • 63二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:18:24

    Hも1もだけど本当に中学生???

  • 64二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:22:26

    中学の頃ってなんだかんだで色々と考えてるモンよね

  • 65>>121/11/07(日) 01:23:30

    Hは口調こそヘラヘラとしているものの、自分の将来の展望には終始悲観的なようで、こちらの意見を真面目に取り合おうとする気は薄かった。


    そうしたHの態度に苛立ったというのもある。

    俺は後先を考えず、勢いに任せて無責任なことを言ってしまった。


    >>1「じゃあ、俺と付き合うってのは?」

  • 66二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:24:02

    1ー!!!!!

  • 67二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:24:59

    キターーーーアア!!!!
    そして思うけどここまで性癖壊されてないよ!?!?!?

  • 68二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:28:03

    自分から見えてる地雷に突撃しやがった…

  • 69>>121/11/07(日) 01:30:38

    重苦しい沈黙が何秒か続いた。
    Hは食べかけのおにぎりをそっと机に置き、こちらに冷淡な視線を向けた。

    「二度とそんなこと言うなよ」

    先程までの上機嫌な態度から一転、Hは突き放すように言った。怒気を含んだ口調とは裏腹に、Hの表情はどこか悲しげで、キレていると言うより何かに失望しているようだった。

  • 70二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:33:10

    >>69

  • 71二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:33:51

    すれ違い発生?

  • 72二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:35:11

    軽い気持ち、いや気を使ったが故の言葉と思ったんかもな.....あとは関係が壊れる可能性を憂いたか

  • 73>>121/11/07(日) 01:37:07

    “やっちまった”と思った。


    H「いや、俺は別に>>1と付き合いたくないって訳じゃないんだよ。そこはわかってほしい」


    そんなに不安が表情に出ていたのか、Hは俺の顔を見るやいなや早口で言った。フラれたのはこちら側のはずなのに、向こうのほうが何だか辛そうだ。

  • 74二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 01:38:58

    お互いにつらいな...

  • 75>>121/11/07(日) 01:42:37

    「オレは>>1はどんな思いでそんなことを言ったのかまでは分からん。勢いで言っちゃったのかもしれないし、本気だったら… >>1の気持ちを裏切る形になっちゃってごめんとしか言いようがない」


    Hの様子は、まるで命乞いでもしているかのようだった。間違いなくこちらに対して不平不満を抱いてはいるが、そうした負の感情を抑えながら懇願するようにHは言う。


    「でも、その言葉は俺なんかのために使わないほうがいい。この先絶対に後悔するぞ」

  • 76>>121/11/07(日) 01:51:45

    そこから先は、とても勉強会を続けられる空気じゃなかった。自分とHは何かとりとめのない話をしながら机に広げた筆記用具やらおにぎりのゴミを片付けた。どんな会話の内容だったかはまるで覚えていない。

    児童館を出ると俺たちは早々に別れた。
    やろうと思えば、同じルートで帰ることもできたが、その時は何となくHと一緒の空間にいてはいけない気がした。たぶんHもそう思っていたはずだ。

  • 77>>121/11/07(日) 01:56:09

    俺はHのことを異性としては見れてなかったし、この好意だって仲の良い友達に対するもののはずだった。傍から見れば俺はHの告白したことになるが、そもそも自分はHに対して恋愛感情などなく、あの“言葉”も感情に任せて口走ってしまったものだ。

    それでもその日の夜は、飯が全く喉を通らず、気づけば湯船にも一時間近く浸かっていた。

  • 78>>121/11/07(日) 02:05:44

    風呂から出ると妙な悪寒がした。
    両親は当時巷で流行っていたインフルエンザを心配して、早めに布団に入るようにと言った。この症状が感染症に由来するものではないということは何となく分かっていたが、俺はその指示に従った。

  • 79二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 02:24:12

    わくてか

  • 80>>121/11/07(日) 02:25:46

    厚い毛布に包まりながら、今日の出来事を振り返る。別に悲しい訳じゃないし、涙だって流れてこない。ただ胸に鉄パイプがぶっ刺さってるような鈍い痛みがあるだけだ。何だか指先が氷水に浸かっているように冷たかった。

    回想のなかにHの姿が出てきた。
    自分にとって都合の悪い部分だけを取り除いた、美化された記憶だ。いつものようにヘラヘラとした軽薄な態度で下ネタを連発する姿、理解力のない自分のために何度も同じ説明を繰り返す姿。

    そんなHのことを頭に思い浮かべていると自然と体に熱が戻ってきた。その夜は、眠りにつくまでHとの理想的な関係を頭の中で模索していた。

    俺は同級生に性癖を壊された。

  • 81二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 02:28:32

    タイトル回収良し!

  • 82二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 02:29:33

    失ってから気が付いた…みたいな?

  • 83二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 07:16:54

    ええ…しんど…

  • 84二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 07:34:10

    軽い気持ちで見たら文豪の失恋小説読み終えた気分になったわ>>1は小説家になった方がいい

  • 85二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 18:11:36

    せつねぇよぉ!
    いったいこの先どうなるんだ……

  • 86二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 19:43:29

    長いくせして…。

  • 87二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 19:57:51

    なんつーか性癖壊されたってより失恋ぽいね

  • 88二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:16:28

    あれこれ続きあるよね…?
    一度付き合ったんだよね……?

  • 89二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:53:45

    昨日からずっとパンツ脱いだままなんだが

  • 90二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:08:53

    タイトル回収ナイス!!
    付き合うまでの過程も教えてくれ!!(欲張り)

  • 91二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 23:08:26

    それでどうなったの?

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています