- 1二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:23:16
「でもジャムおじさん、ボクに乳首はありませんよ」
アンパンマンは少し言いにくそうに、自らの胸を見下ろしながら答えた。アンパンにいのちの星が宿って生まれた彼は、その時からずっと服を着たままだった。誰一人としてアンパンマンの服の下を知る者はいないのだ。皆の夢を守ってきた茶のマントに赤いスーツは、彼の身体もまた守っていた。
しかし、ジャムおじさんはそれらの事実を否定するように優しい笑みを浮かべた。
「アンパンマン、シュレディンガーの猫を知っているかな?」
柔らかな餡子が詰まった頭にはない言葉だった。いいえ知りません、という返答に、ジャムおじさんは一段と笑みを深めた。
「実際見てみるまでは結果は分からない、ということさ。アンパンマンの服の下には、乳首があるかもしれないし、無いかもしれない」
アンパンマンはたじろいだ。彼自身も、自らの服の下がどうなっているのかは知らなかった。パン工場で生まれた時から、苦楽を共にしてきたヒーロースーツを脱いだことは一度たりともなかった。もしかすると、ジャムおじさんの言うように乳首があるのかもしれない……。 - 2二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:23:40
「アンアーン!(ちょっと待ってください!)」
そんな思考は聞き覚えのある鳴き声にかき乱され、すぐにどこかに霧散してしまった。パン工場の入口に仁王立ちする名犬は普段よりさらに頼もしく見えた。
「アン!アンアン、アーン!(シュレディンガーの猫の意味が異なっています!元々は他者の理論を否定するための思考実験であり、二つの結果が混在するなんてあり得ないだろうという皮肉なんです!)」
とても賢い名犬チーズは、近年増えているシュレディンガーの猫に関する誤解が許せなかった。誤用を目にする度にTwitterで指摘することを欠かさず、先日はフォロワーがついに10人を越えた。毎日「シュレディンガーの猫 or シュレーディンガーの猫」でパブサを行い、丁寧なリプライを残してきた成果だった。
「アーン、アン……!?(昨今の漫画やライトノベルによってこの誤解が広まったのは理解しています、が……!?)」
気がついた時には既に遅かった。小さな名犬の身体にはジャムおじさんの手がしっかりと回っていた。長年パンを作り続けてきた、がっちりとした職人の手。簡単に抱えられてしまうような犬一匹ではまともな抵抗もできなかった。
まるでパンを捏ねるかのように、力強くしかし優しく、ジャムおじさんの手はチーズの胸部を弄った。茶色の毛に隠れた突起をつまめば、子犬は身体を捩り鳴いた。
「アン♡ア♡アーン♡」
やがてチーズは身体を痙攣させ、ぐたりと脱力した。その身体をそっと床に横たえ、ジャムおじさんはアンパンマンに微笑んだ。
「ほら、何事も見てみるまでわからないものだろう?」
おわり - 3二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:24:14
なにこれ?
- 4二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:24:35
助けてくれ
- 5二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:25:49
シュレティンガーの猫はむしろ状態見分けの原理の否定のために作られた例え話なんだよなぁ
- 6二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:26:02
画像でボケるのかSSでボケるのかどっちかにしろ
- 7二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:26:04
頭おかしいのはまあいいんだけど、変なワード出てきすぎだろ
- 8二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:26:12
Twitterで一々訂正クソリプ送るチーズやだな……
- 9二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:26:39
雄犬でも乳首で感じるのか?
- 10二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:30:38
いや画像はふざけてないよ?
- 11二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:31:56
きっしょ
- 12二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:33:02
新手のアンパンチか何か?
- 13二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:34:09
無駄に色々知識あるのやめろ。せめてバカであれ
- 14二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 16:21:24
パンチのある文章だった
- 15二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 20:44:09
こわい