パワポケさんに告白される私……

1二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:41:21

(維織さんには敵わないと思っていた。競うわけじゃなかったけど、パワポケさんは鈍感だから、私の好意なんて少しも気付いてないだろうし、すっかり諦めていたんだ。だけど今の私の隣には、あの人がいる。テンガロンハットのブリムをビシッと伸ばしてカッコつけてるくせに、熱いコーヒーをふぅふぅと冷ます姿はどこかマヌケに見えるけど、それが彼らしい。お店の中でいきなり好きと伝えられた時は、さすがに戸惑ってしまったけど、真っ直ぐな瞳で見つめられると照れちゃって、うなずくしかなかった。そういうところ、結構ずるいよね、なんて……あれ？パワポケさん、どこに行ったの？コーヒー、まだ飲み切ってないのに……行かないでよ……)

あ……！？
ベッド、濡れてる……
汗、ぐっしょりだ……
そっか、これ、夢……私の夢……
ふぅ〜。参っちゃうなぁ。
明日、どんな顔して会えばいいのさ。
いつも以上にいたぶってやろうか……維織さんの前で辱めてやれば……
う……何考えてんだろ、私、最低……
一日ぐらい、休んじゃおうかな……いや、毎日行くって決めたのは、私だから……
……お店に来ないでくれなんて思ったの、初めてだよ、パワポケさん。

2二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 12:42:59

もしも〜し。
そちらの風来坊さん、どこに行くおつもりですか？
……ふふっ。久しぶりだね。
なーに驚いた顔してるのよ。
まあ、やる事もやって、自分の夢も叶えて、落ち着いたな〜っと思ったら、ふとあなたの顔が浮かんできたから……
待ち構えてた。まさか、カラスみたいにゴミ捨て場を漁ってるとは思わなかったけど。
あ、もしかして旅ガラスとかけてた？身体を張ったギャグなのに気づかなくてごめんなさい……
……うん、変わってない。
パワポケさん、変わってないね。
本当に嬉しいよ。信じてた。私が辛くなった時は、また現れて助けてくれるって。
ごめんごめん。立ち話もなんだし、私の家に行こっか。
美味しいコーヒー、よそっちゃうね。
だから、改めて……
お帰りなさいませ、ご主人様♡
……いや、全然キツくないから。現役だから。