【🎲観覧注意？/オリキャラ】ホーミング聖が最後に買った奴隷 part4

[1 1 23/01/11(水) 23:53:14]

ホーミング聖が下界に降りる1年前に出会った奴隷こと敬語紳士お兄さん(お姉さん)と属性過多なタンチョウのスレpart4

フレバンス編佳境(予定)です
本編には全く出てきませんがホーミング聖は奥様と一緒に王下七武海入りしたドフラミンゴを祝う為のワインを選んでる最中です
いつでも帰ってくるといい、息子たちよ

[2 1 23/01/11(水) 23:54:48]

初代スレ

【観覧注意？】🎲ホーミング聖が最後に手に入れた｜あにまん掲示板

part2

【観覧注意？】🎲ホーミング聖が最後に手に入れた　フレバンス準備編｜あにまん掲示板

part3

【🎲観覧注意？/オリキャラ】ホーミング聖が最後に買った奴隷 part3｜あにまん掲示板

[3 1 23/01/12(木) 00:06:59]

タンチョウまとめ一覧

タンチョウまとめ

原作突入時

タンチョウ原作時のまとめ

[4 1 23/01/12(木) 00:07:38]

スレ主が幻覚で書いたSS集

出逢い

乾杯

兄上とおれ

クリスマスの話

フレバンスとスパイダーマイルズの位置関係の話(このスレ内の設定)

フレバンスとスパイダーマイルズの位置関係考察

[5 1 23/01/12(木) 00:08:34]

スレ内で描いていただいた神絵師さんだ！

お前は語り継がれる……(問題あれば次partから載せません)

そしてこいつは初代スレでスレ民が作ってくれたピクルー産タンチョウ

https://bbs.animanch.com/storage/img/1308797/124

タンチョウはこのスレ内ならパブリックフリーです

用法用量を守ってご自由にどうぞ

[7 1 23/01/12(木) 00:12:19]

前回までのあらすじ(part1まで)

なんとなく人間屋を襲撃してなんとなく奴隷になることにした敬語紳士青モフコートの賞金稼ぎお姉さんのタンチョウ

一目惚れしたホーミング聖に自分を売り込むことに成功し、ドンキホーテ一家が下界に降りる1年前に彼等の奴隷となった

その際に更にドフラミンゴにも一目惚れし、下界の知識を色々教えたりしつつ至福の時を過ごす

下界に降りた際は別離してしまったが1年掛けてドンキホーテ一家へと追い付き、名実共に家族としての立ち位置を手に入れたのだった

ある日ドフラミンゴがトレーボルたちに王としての素質を見ぬかれドンキホーテ海賊を結成、ハリケーン♡相手であるドフラミンゴの力になる為に幹部としてドンキホーテ海賊に所属することにした

[8 1 23/01/12(木) 00:13:57]

あらすじ2(part2)

奴隷になる前に出会っていたフレバンスのヤバイ王族から鉛中毒がいずれフレバンスの民を苦しめると知っていたタンチョウはこんな圧政者めちゃ赦せんよなあ！
と当時その王族に奇襲を仕掛けていた……が賞金首にこそなったものの何故か襲ったことが全くバレていなかった

鉛中毒について思い出したタンチョウは単身フレバンスを訪れ、そこで出会った善意の医師、トラファルガーと共に鉛中毒の治療法を探っていくことになる

幾人かの協力者を得て10年近くの年月を掛け、治療薬を開発したトラファルガー医師はフレバンスの王族に鉛中毒について公表してもらい、治療法を認可して欲しいと頼む為に王族への謁見の手廻しをしていた……



一方タンチョウはヤバイ王族の存在を知っていた為謁見が上手く行かないかもしれないという疑念を抱えていた

そこで王族の落胤(隠し子)を見つけ、擁立してそいつに鉛中毒について認知させようぜ！と思い付く

落胤を見つける為、ドンキホーテ海賊へ潜入中(ドフラミンゴ認識済み)のロシナンテを伴いフレバンスの王城へ忍びこむのだった……
まさかガバガバ警備兵が多数いる城だとは思わずに……

[9 1 23/01/12(木) 00:14:41]

あらすじ3(part3)
ガバガバ警備兵から難なく逃れ、フレバンスの城から王族を離れた人物や隠し子の情報を手に入れたタンチョウとロシナンテ
その足でトラファルガー医師に会いに行ったタンチョウだったが、トラファルガー医師が難色を示したことにより一方的に仲違いしてしまう
このまま連絡を取り合わなくなるなんて良くないというロシナンテがトラファルガー医師の電伝虫に連絡を入れると電伝虫に出たのは息子のローだった

咄嗟に海賊だとバレないようクールという偽名を名乗ったロシナンテとローが親交を深めるが、ある日ローからトラファルガー医師と他の人間が捕まったと連絡が入る
それを聞いたドフラミンゴとロシナンテ、タンチョウが先行する形でフレバンスを訪れてトラファルガー医師達を助けようと行動を開始する
途中キャラの濃い医師達や王族を離れた人物達と出会いつつ、フレバンスの闇を払う為に暗躍する一行だったが、モルガンズにリークした鉛中毒についての情報が世界中にばら撒かれるまであと少し

タンチョウは後から合流したピーカ軍と共にトラファルガー医師達を王城から脱出させるべく再びフレバンスの城に潜入するのだった……

[11 1 23/01/12(木) 00:16:37]

タンチョウ以外の登場人物



ホーミング聖とその奥様

お人好しだが非常に理知的な二人

とある北の海の非加盟国にある屋敷で息子達が時折帰ってくるのを楽しみに暮らしている

ホーミング聖がハリケーン♡対象だったことには二人とも気付いていない



ドフラミンゴ

王の器を見出され海賊の船長をしている

家族仲も良好で家族を守る力を得る為に序に海賊をやっている

タンチョウから鉛中毒の話を聞いて何か力になれるだろうと王下七武海RTAを制覇した男である

ロシナンテが海軍に入ったことを知っていた為、彼が自身のファミリーに入る時に全部話を聞き頭を抱えながらコラソンの座に着けさせた

タンチョウからハリケーン♡対象にされているとはまだ気が付いていない



ロシナンテ

家族から愛を受けて育った末っ子ロシナンテ

海軍に入ってから叩き上げられたこともあって優秀だが兄上なら何とかしてくれるいう甘えもあるドジっ子
今のところ唯一タンチョウがドフラミンゴにハリケーン♡してることに気が付いている

ドンキホーテファミリー
とてもホワイトな海賊
ドンキホーテファミリーよいとこいちどはおいで

トラファルガー医師
可愛い奥さんと二人の子供がいる善意の医師
とっても優秀
現在フレバンスの城で他の医師と治験協力者と共に捕まっている

ロー
母と妹ラミと共に王族の手のものに見つからないよう隠れている

[12 1 23/01/12(木) 07:57:05]

朝の保守ダイスのお時間です

そういえば振ってなかった好感度ダイス

今一緒にいるピーカ軍編

ピーカとの好感度(左がタンチョウ、右がピーカ)

dice2d100=34 31 (65) +20

バッファローとの好感度(左がタンチョウ、右がバッファロー)

dice2d100=64 14 (78) +20

[13 1 23/01/12(木) 12:06:54]

ピーカが壁の中に潜ってから十数分後。戻ってきたピーカから伝えられたのは牢屋にいる人数だった。
トラファルガー医師を含めた医師が3人、それと医師達と牢屋と牢屋越しに話をしている人物が3人……。もしや治験協力者も捕らえられている？
思ったより大人数を連れださなければならない可能性に気が付き険しい顔になる。流石にあの小舟では2往復しないと全員は運び切れないだろう、ピーカ軍も1回目の往復では乗っている訳だし。

ピーカの能力で塀を一時的に橋にして渡すことも出来るが、目立ちすぎるのでこれは却下。
また、警備兵の目を掻い潜ることを考えると結構難易度が高いミッションに早変わりしたとも言える。……ロシナンテを連れて来るべきだったかもしれない。能力をファミリーに明かしてないので勿論そんなことは出来ないのだが。

[14 1 23/01/12(木) 14:02:25]

取り敢えず今のうちにグラディウス達に連絡をして救出する人数を伝えるべきだろう。適当な部屋に入り持たされたばかりの子電伝虫で連絡を取ることにした。

捕まっている人数が想定より多いかもしれない、という話に子電伝虫の表情が歪む。作戦が失敗するリスクが高まったのだから当然だろう。警備兵の件をなかったことにしつつタンチョウはグラディウスからの返事を待つ。

｢医者だけ連れ出すのは駄目なのか？　そいつらは最悪後回しでも問題ないだろう｣

グラディウスの指摘に首を横に振ってから、電伝虫が仕草を真似てくれたか分からないことに気が付き答える。
そんなことをしたら医師達は牢から出て来ないだろう。お人好しな集団だ、他の人間が治験協力者だとしたら消されるのが分かっている場所に置いて行く訳がない……。幾ら翌日には記事が出回ると言っても信用しきれないだろうし。

そう伝えるとグラディウスは分かった、とっとと連れて来いと返事をして電伝虫を切られた。時間は有限だからさっさと動けということか。
まあ確かにこのまま此処で状況を報告しているだけでいても仕方ない。ピーカに部屋の外の様子を確認してもらってから廊下に出て牢を目指すことにした。

これ以上警備兵にかち合わないようにピーカの案内で行動する！
牢屋まで辿り着くのに掛かった時間
1d50= 分

[15 1 23/01/12(木) 14:02:50]

>>14

ダイスミス

dice1d50=37 (37) 分

[16 1 23/01/12(木) 16:32:53]

警備兵の目に付かないよう移動し、37分ほど掛けて牢屋の前に辿り着いたタンチョウとピーカ。

そこには

1→疲れきった様子のトラファルガー医師達がいた

2→少し窶れた様子のトラファルガー医師達がいた

3→少し疲れた顔をしているものの元気そうなトラファルガー医師達がいた

dice1d3=2 (2)

怪我をさせた警備兵が発見されたかのダイス

10分ごとに1回の判定(65以上で発見される)

dice3d100=77 7 40 (124)

[17 1 23/01/12(木) 20:53:12]

初手発見されてるや

発見された警備兵

1→手当に奔走、下手人を探す余裕なし

2→手当はすぐに済み、目が覚めたら事情聴取

3→手当はすぐに済み、下手人探し

dice1d3=3 (3)

医師達は俯きがちに壁に寄りかかって休んでいるようだった。久し振りに見たトラファルガー医師の顔は少し窶れているように見える。……どう声を掛ければいいのだろうか。

タンチョウが僅かに迷っているとピーカが痺れを切らしたように石を擦り合わせるような音を立てた。

その音で人が来たことに気が付いたのだろう、医師達は顔を上げてタンチョウが入ってきた扉の方を見た。

タンチョウの反応

1→何とか｢お久し振りです｣と声を掛けた

2→何も言えず黙り込んでいる

3→タンチョウが口を開く前にトラファルガー医師が口を開いた

4→｢助けに来ました｣と全てを後回しにして告げる

dice1d4=3 (3)

[18 1 23/01/13(金) 00:10:50]

｢タンチョウさん、どうして此処に……？｣

トラファルガー医師の啞然とした声を聞いてタンチョウは覚悟を決める。ええいままよ。

とも、叛逆の同志を助けにきて何が悪い！

暫くの無言の後、トラファルガー医師はその窶れた顔に僅かに笑みを浮かべて囁いた。

｢うん、ありがとうタンチョウさん。……けれど、どうする気なんだい？　此処を抜け出しても結局鉛中毒について公表させられなかった以上は……｣

聞きたいことは分かるが、今この場で話をしていては警備兵に見つかる可能性がある。既に手は打ってある、とだけ伝えて医師達を逃がすことにした。

後で必ず話すと告げれば不安そうにしながら医師達は此処から逃げることを了承してくれた。何、明日の朝にはモルガンズの手で世界中にリークされるのだ。心置きなく脱出出来るさ。

ピーカによって牢屋の横の壁が動き、人が通れる通路を作り出す。相変わらずこういう場所では頼りになる能力だ。

海の上ではなかなか真価を発揮しがたいが……こういう人里だと非常に強力だ。医師達から治験協力者もこの場に数名居ると聞きその面々も牢屋から出して人数を数える。……計6人か。

音を聞きつけて騒ぎ出しそうな別の囚人達をピーカが先手を打って鼻呼吸出来るようにしつつ壁に拘束していくのを見守りながら連れ出す面々の様子を確認する。

……特に歩けなくなっているような人間は居ないようだ。不幸中の幸いかもしれない。いざとなったら背負う気では居たが手足が空いている方が何かあったら対処出来る。

タンチョウは再びピーカの先導に従い、牢のある一角から出ると城が少し騒がしいことに気が付いた。……もしやあの警備兵が見つかったのだろうか？

となると隠密行動は難しくなるかもしれない。

1→いっそピーカの能力で壁に穴を開けてそこから外に出てしまおう

2→時間が掛かっても城内を人に会わないように回り道しながら通る方が安全だ

3→最短ルートで城内を通り脱出しよう、警備兵が近くに来たらやり過ごせばいい

dice1d3=3 (3)

[19 1 23/01/13(金) 07:46:17]

朝の保守与太ダイスのお時間です

タンチョウは

1→細かい作業も得意

2→細かい作業が苦手

dice1d2=1 (1)

[20 1 23/01/13(金) 14:11:27]

与太ダイスなるべく内容被らないもので考えてるけど万が一被ってるのがあったら最初に回したダイスのほうが正しいです

あとこの世界線でドフラミンゴがベビー5拾った時の話とかが何となく頭に浮かんだので時間があれば書きたい、かも

あとドフラミンゴがローからぬいぐるみを回収した時の話とか

−−−

騒がしい城内を下手に歩きまわる方がリスクが高まる。此処はいっそ最短距離で脱出を目指そう。結局明日の朝には脱走がどうのだの言ってる暇がなくなるのだから。

以前来た時に通ったルートとドフラミンゴが持ち出して来た図面から書き出したマップ、今回通ってきた道を頭の中で整理する。……よし、行けそうだ。

最短ルートで何事も無ければ掛かる時間(今回ピーカの先導で着いた時間が37分なのでそれ以下になる)

dice1d30=24 (24) 分

警備兵の警戒度

dice1d100=10 (10) +20(怪我した警備兵が見つかっている為)

タンチョウたちの索敵度

dice1d100=38 (38) +10(ピーカの索敵分)

警戒度より数字が高ければタンチョウたちは警備兵にかち合わずに脱出できる

[21 1 23/01/13(金) 14:29:05]

先程よりも少し短い時間で城の内部を抜けることが出来た。

やはり隠密行動は大得意だ。城との同化を解除したピーカが何とも言えない顔で此方を見ている気がするが気のせいだろう。

医師達は悪魔の実の能力を初めて見たのか驚きの声を上げている。そういえばタンチョウ自身も能力を見せたことがなかったし当然かもしれない。普通に生きてれば目にする機会も少ないだろうし。

｢思っていたより早かったな｣

グラディウスが此方に気が付き声を掛けてくる。バッファローはというと。姿が見えないようだが……？

｢ああ、城内が騒がしくなったから上から様子を見てもらっているが……そろそろ戻ってくる筈だ｣

その言葉と同時に身体を回転させて飛んでいたバッファローが降りてくる。降りてきた拍子にバランスを崩しそうになり、それをピーカが片手で支えている。何だかんだ面倒見がいい。

｢城の様子を確認しただすやん！　今のところ外には誰も出てきてないみたいだすやん｣

それなら好都合だ。内部で起きた出来事なのでまだ外に人が出てきていないらしい。さっさと城を出ていくとしよう。

船に一度に乗れる人数

dice1d5=1 (1)

[22 1 23/01/13(金) 14:33:41]

助け出すのに何しに来てるんです？

ピーカ軍の人数を含めないとこの船には1人しか乗れない。小回りが利きやすいのと人目に付かず持ち運びをすることを考えてのサイズだったが……。思った以上に脱出させる人間がいたことが災いしてしまった。

バッファローに誰か掴まって水堀を渡る、というのはバッファロー自身が大人の重さに耐えられるとは思えない。タンチョウも塀の上からなら一人くらい抱えて飛ぶことは問題ないが……。

1→小舟で音がしないよう往復する

2→数人は小舟で、その間タンチョウがdice1d3=1 (1) 人抱えて水堀を飛び越える

3→目立つ可能性はあるが時間を掛けない為にピーカの能力で石橋を作って渡る

dice1d3=1 (1)

[23 1 23/01/13(金) 16:50:40]

時間は掛かるが確実な方法で渡らせた方が良いだろう。能力の関係上最後まで残るのはピーカとして、グラディウスとタンチョウが舟を漕いで往復することになる。

最初に治験協力者を1人渡らせてバッファローもそのタイミングで降ろす。次は2人乗せて渡らせ、その次も2人。最後にピーカと残りの1人を乗せて渡らせたら全員水堀を渡りきることになる。

大体平均にすると片道5分程度を5回なので30分には満たないが……。

全員渡りきるまでに掛かる時間

dice5d8=1 8 2 3 4 (18) 分

警備兵は外に出てくるか

1→出てきた

2→まだだよ

3→10+dice1d5=5 (5) 分かかると出てくるよ

dice1d3=3 (3)

[24 1 23/01/13(金) 21:02:07]

リザルト

全員渡りきるまでにかかる時間:18分後

警備兵が出てくる時間:15分後

最後の1人を乗せようとしたところでピーカが何かに気が付いたように振り向いてから手を伸ばして塀と同化した。

タンチョウの位置からでは中が見えないが、もしかして。医師が通り過ぎたのを確認するようにスルスルと塀が一番最初の状態に戻っていく。

ピーカは外に出て来た警備兵達に気付かれないように塀を戻せたか

ピーカの数字が高ければ成功！

警備兵

dice1d100=69 (69)

ピーカ

dice1d100=21 (21) +10(警備兵が出てくる前に最後の船渡しが始まった為プラス補正)

[25 1 23/01/13(金) 23:36:35]

警備兵側の出目が高いので見つかってますね

ピーカが塀の形を元に戻したと同時に大声で人を呼ぶ声が聞こえ始める。塀が動いたのが見えてしまったようだ。

此方側に出てきたピーカが能力を解除して舟の上に降りる。……早いところ漕ぎ出して離れよう。

警備兵の反応

1→夢でも見てたのか……？

2→間違いない、悪魔の実の能力だ！

3→何だか分からないが誰かがいたぞ！

dice1d3=3 (3)

[26 1 23/01/14(土) 10:16:18]

おはようございます、朝の保守与太ダイスです

タンチョウは何かを学ぶ時に

1→本を読むタイプ

2→実体験こそ学びの基本だと思っている

3→先人に学ぶものだと思っている

dice1d3=3 (3)

[27 1 23/01/14(土) 13:59:34]

小舟を急いで漕いで水堀を渡りきらなければならない。

タンチョウとグラディウスは手に持つパドルを急いで動かし始めた。ピーカはというと警戒した様子で塀の方を見ている。

すぐに塀の上に人が出て来ることはないだろうが……。

塀の上に警備兵がやってきて小舟に乗っているところを見られるか？

1→見られる

2→見られない

dice1d2=2 (2)

[28 1 23/01/14(土) 17:05:19]

また自分達の姿を見せずに動くことには成功している……

無事全員で水堀を渡りきり医師達と治験協力者達を連れてヌマンシア･フラミンゴ号に戻ることにした。勿論小舟も調べられないよう回収していくことになるが。

流石に騒ぎが起きている以上大きなものを持っていては目立つかもしれない……。

1→破壊していく

2→グラディウスの能力で爆発させる

3→持ち帰る

dice1d3=2 (2)

[29 1 23/01/14(土) 22:16:30]

今夜は眠いのでこれだけ置いていきます

やはりブツが残らないに限る……引き揚げた小舟にグラディウスが触れ、流れるようにピーカが石畳に同化して小舟を囲っている。音が漏れないようにとの配慮だ。やはり普段から同じチームで連携を取り合っているので素晴らしいコンビネーションだ。

一応医師達に離れるように指示してからグラディウスの能力で小舟を爆発させる。

爆発音は

1→殆ど漏れなかった

2→そこそこ聞こえた

3→全く聞こえなかった

4→普通に聞こえた

dice1d4=1 (1)

[30 1 23/01/15(日) 07:33:03]

おはようございます

朝の保守与太ダイスのお時間です

タンチョウは元々は

1→泳げた

2→カナヅチだった

dice1d2=2 (2)

[31 1 23/01/15(日) 13:04:14]

ワザマエ！　見事な証拠隠滅術、やはりコンビネーションが抜群な二人だ……。

タンチョウはピーカにより僅かに削れた跡が残る石畳が元の形に戻されるのを確認し、医師達を連れて船に戻った。

幹部たちはいる？

1→ドフラミンゴのみいる

2→ロシナンテのみいる

3→トレーボルのみいる

4→1+2

5→2+3

6→1+2+3

dice1d6=3 (3)

[32 1 23/01/15(日) 21:54:54]

城から連れてきた面々をヌマンシア･フラミンゴ号の室内に招き入れ、トレーボルと会話をする。

｢ドフィとコラソン？　2人なら出掛けてるんねーっ｣

す、と顔を近寄らせてくるトレーボルの頬を片手でそっと抑えながらタンチョウは考える。2人が夜中に態々……？

明日の記事の件で動いているのだろうか。

1→そうだよ

2→違うよ

dice1d2=2 (2)

[33 1 23/01/15(日) 23:32:34]

……。2人が居ないのであればどうしたものだろうか。

トラファルガー医師に説明してほしい、と言われていたことを思い出しながら考える。説明。明らかに堅気じゃない船に連れられてきたことからタンチョウのことを一般人じゃないとは気が付いているであろうトラファルガー医師、とその他の面々に向き直る。

ドフラミンゴ達が戻って来るまでに言うべきことは言っておくべきだろう。

1→これまでのことをすべて話す

2→海賊であることは見れば分かるのでそれは省いてフレバンスに来てからのことを話す

3→明日の朝にはモルガンズにより鉛中毒についてとフレバンスの王族についての記事が世界に出回ることを伝える

dice1d3=1 (1)

[34 1 23/01/16(月) 08:07:28]

朝の保守与太ダイス

タンチョウは音楽に詳しいが歌ったりは？

dice1d100=55 (55)

数字が大きいほど歌が上手い

[35 1 23/01/16(月) 13:43:52]

タンチョウの話を聞き終えた人々の反応

1→海賊なのにフレバンスの人々の為に行動してくれたのかい？(困惑)

2→思うことはなくはないがそれはそれとしてタンチョウがいい人であると再認識する

3→我々は人々を救う手段を広めることが出来るのだと喜ぶ

4→助かったと思うものの海賊と聞いて恐怖を抱く

dice3d4=4 2 4 (10)

左からトラファルガー医師、他の医師、治験協力者

ドンキホーテファミリーの反応

1→離れてる間に何してたんだこの人

2→だからドフィ(若様)が手を尽くしてたのか

3→それはそれとして書類仕事はきちんとしてから動け、ドフィ(若様)に迷惑を掛けるな

dice3d3=2 1 2 (5)

左からトレーボル、ピーカ、ディアマンテ

バッファローは年齢的に難しい話なので除く

※勿論治験協力していたことは話してません

[36 1 23/01/16(月) 14:08:04]

トラファルガー医師……そんな……


タンチョウの話を聞き終え、室内が無言になる。トラファルガー医師達の顔が僅かに青ざめて見えるのは気のせいだろうか。いや、気のせいではないだろう。
海賊と聞いて一般人が恐怖を感じずにはいられない訳がないのだ。やはり全てを話すべきではなかったのかもしれない……とタンチョウが考え始めた時。

｢フッフッフ、戻ったか全員｣

特徴的な笑い声と共に部屋の扉が開いた。その声に全員が釣られるように扉へと視線を向けるとそこには両手に料理の載った皿を何枚か乗せたドフラミンゴがいた。……！？
ドフラミンゴを見て重苦しかった空気が離散した室内を見渡し。ドフラミンゴはタンチョウと視線が合うと片頬を笑みの形に吊り上げた。どうやら室内の状況が分かった上で敢えて気が緩みそうな感じで入ってきたらしい。
若様、おれが。とドフラミンゴに近寄ろうとしたグラディウスをその場に留めドフラミンゴは部屋の中央に置かれた机の上に皿を置いていく。

｢この船に来たゲストだ、船長直々に饗さなきゃな｣
｢君が船長だって……？｣

しれっと自身の立場を明かして感情を自分に向けるところもスマートだ。ただタンチョウに向けられていた恐怖とは違い、ドフラミンゴへ向けられているのは成人したてであろうこの青年が……？　といった感情だ。

｢ま、タンチョウの話だけじゃどうせ言葉足らずなところがあるに違いねえ。何せ家族以外には冷めてやがるからな！　気になることもあるだろうが……まずは腹を満たすといい。極限状態じゃきちんとした判断も出来なくなる｣

おれが手ずから作ったものだ。味は保証するさ。とドフラミンゴが真っ先に一口ずつ料理を食べて見せてから笑う。
そんなドフラミンゴに毒気が抜かれたのか。医師達と治験協力者達は顔を見合わせてから料理に手を伸ばし始めた。

[37 1 23/01/16(月) 21:41:57]

食卓は静かなものだったが腹が満たされたことで少し落ち着けたらしい。医師達と治験協力者達の顔色が僅かだがよくなったようだ。
ドフラミンゴが料理するなんて滅多にないことだったが、こうなるのを見越して動いていたのだろう。極限状態の人間に思考をさせるほど碌でもないことはない……。それをドフラミンゴはよくよく理解していた。

｢ちっとは落ち着いたか？｣

皿がある程度空になるまで黙ってグラスを傾けていたドフラミンゴがトラファルガー医師を見て問うた。数日前にローに会ったこともあり、彼がトラファルガー医師だと分かったのだろう。硬い声色でああ、そうだね……と頷いているトラファルガー医師を解すように柔らかい声を出して話し掛けている。

｢何、別にとって食おうなんざ思ってねェからそう硬くなるな。興味もねえ。そもそもおれはタンチョウがフレバンスに入れ込んでなきゃ此処まで来て何くれと世話を焼いてやる気はなかったんだが……｣

柔らかい声とは裏腹に内容はぶっそ、いやそもそも世話を焼く気がなかった……？　静かにしてろ、のジェスチャーをされてタンチョウは黙り込む。此処はドフラミンゴに任せておくのが一番いいだろう。

[38 1 23/01/17(火) 00:10:05]

それはそうとロシナンテの方はまだ戻って来ていないみたいだが……？

1→センゴクさんへの定期報告書を書いている

2→城の様子を探っている

3→寝てる

dice1d3=3 (3)

[39 二次元好きの匿名さん 23/01/17(火) 00:42:51]

寝てるのか草　暢気してんなァ

[40 1 23/01/17(火) 09:14:01]

睡眠の……コラさん！

英気を養っているのかもしれない……

朝の保守与太ダイス

トカゲスタイルのタンチョウをファミリー所属の子どもたちは

1→アスレチックみたいにして登って遊ぶ

2→尻尾を滑り台に見立てて滑る

3→そういうのはしない

dice1d3=2 (2)

[41 1 23/01/17(火) 14:07:30]

ドフラミンゴにより現在どうなっているのかが話されている。トラファルガー医師達はタンチョウが話をした時よりも冷静に話を聞けているようだ。それは何より。

ピーカが眠そうにしていたバッファローを寝かせてくる、と抱き上げて部屋を出て行くのを見送りながらなるべくドフラミンゴ達の話の邪魔にならないよう部屋の端に寄っておく。

話をしながらもトラファルガー医師の視線が此方にチラチラ向くのを見ない振りしてトレーボルから手渡された炭酸水を飲み干した。

｢……と、まあタンチョウの奴が話した内容もあるだろうがこんなところだな。質問はあるか？｣

ドフラミンゴの締めくくりの言葉を聞いた医師達は顔を見合わせてから代表してトラファルガー医師が口を開いた。

1→先程タンチョウさんがフレバンスを気にしてなかったらと言っていたけれど？

2→海賊なのに何故人を助ける為に動くんだい？

3→……話は分かった。感謝するよ、ありがとう

dice1d3=1 (1)

[42 1 23/01/17(火) 16:59:24]

トラファルガー医師の質問を受け、ドフラミンゴが優雅に足を組み直し。指をくい、と動かすとタンチョウの身体が部屋の外へと動き始める。ど、ドフィ？
切ろうと思えば切ることが出来る程度の糸の強度だが、ドフラミンゴがそうしたいと思ったのであれば従った方が良いのだろう。
タンチョウさん、というトラファルガー医師の言葉に答えようと迷ったと同時にタンチョウは部屋の外に完全に出て扉を閉めていた。

[43 1 23/01/18(水) 00:05:50]

−−−
タンチョウを外に出て行かせ、トラファルガーの質問に答えてやることにした。別に本人がいるところで伝えてやっても良かったんだが……まァ聞かせる程でもねえ。少しは他人の考えや気持ちについて考えを巡らせるキッカケにでもしやがれ。

｢聞きてェだろうからハッキリ言ってやるが。例えこの国の現状を知っていたところでおれ自身が関わる気は全くなかっただろうよ。聞き齧っただけでも面倒事の臭いがプンプンしてやがるからな｣

本当に。タンチョウ……家族が言い出さなきゃフレバンスに関わるつもりは全くなかった。何せ世界政府が王族と懇ろになって鉛中毒を隠していることなんざ出てくる情報を繋ぎ合わせりゃァすぐに分かった。フレバンスの王族の方は大方珀鉛事業で得られる利益に目が眩んだんだろうが。世界政府の方は何故その隠蔽に噛んだのかが理解出来ねえ。珀鉛事業の利益なんざ世界政府には関係ねェしな。となると世界政府の中でも上の立場の何者かによる指示なのか、鉛中毒自体が世界政府にとっちゃ好都合だったのか。
厄介事の臭いしかしてこねェ。タンチョウが話を持ち込んでこなきゃフレバンスの現状について知る機会もなかったが、仮に元から知ってたところで深入りすることも出来ないままだったろうよ。
タンチョウの奴が何処まで把握してたのかなんざ聞きやしなかったが……。

｢まァ話を聞いた時にゃ碌なことにならねェだろうと予測が付いたからな。タンチョウに感謝しとくといい、アイツが言い出さなきゃ介入する理由付けの為に王下七武海入りを早めることもなかったんだからな｣
｢七武海……そのピンクのファーコート、まさか｣

特に名乗りもしていなかったんで予想はしていたが。王下七武海にこんなに若い人間がなっているなんざ思いもよらなかったんだろう。

｢フッフ！　……改めて自己紹介するぜ。ドンキホーテ･ドフラミンゴ。ドンキホーテファミリーの船長だ｣

[44 1 23/01/18(水) 09:36:54]

保守代わりの朝の小ネタ

スレパート2(フレバンス準備編)で出てきた
教会前の掃き掃除をしていた少女は原作に出て来ていたフレバンスのシスターのつもりでした

[45 1 23/01/18(水) 19:07:18]

｢君が王下七武海だって……？｣
｢……若様｣
｢あァ、よく驚かれるぜ。でも伊達や酔狂で嘘を名乗る必要もねェだろう？｣

驚いた声を上げる医者達にグラディウスがイラ、としそうになるのを手を上げて抑えてやる。一般人が海賊の殺気に耐えられるなんて思わねェし、今はそういう状況じゃねェんだ。
それよりも明日の話をしねェとな。

｢で、明日全世界中に鉛中毒についてとフレバンスの王族の記事が出回る訳だが……｣

その辺りはタンチョウが外に伝えてくれる期待もしてたんだろ？　と見やれば医者達がまあ……と微妙な反応をしている。何だ、あのぶっ飛んだ2人の医者が言ってたことだったがこっちの医者共はそう考えてなかったか？
それか現実的な期待じゃなかったか。今更気にすることでもねえが。

｢そっからは時間との勝負になる。なんせ世界政府とフレバンスの王族が揉み消しに走る前に全てを終わらせねェとならねェからな！｣

そうだな……記事が出回り人々に浸透してそうな時間を狙って動き始めるのがいいな。民意を扇動して王族がフレバンスを治めるのに相応しくないって印象付けて、正当な血筋の王ってやつにすげ替えちまえばいい。
反乱、革命？　呼び方は自由だが。願わくば穏便に済めばいいが、ある程度荒っぽいやり方になるかもな。そこまで伝えてやることもねェな。タンチョウの話だとそこまで話すと反対されそうだ。

[46 1 23/01/18(水) 23:23:13]

聞きたそうにしている医者達の顔を見て笑顔で黙殺して。一度休んでくるといい、と部屋を辞させた。
流石に街の何処かで休ませる訳にゃいかないからこの船の中で過ごしてもらうことにゃなるが……それなりに質のいい寝床は提供出来るだろう。明日の件が終わったら馬車馬のように働かなきゃならなくなるだろうからな。

……さて。指先に糸を出してなんとなしに躍らせながら思考を巡らせる。
フレバンス自体は裕福で表面上王族への不満もない平和な国だ。
だが、それは国民が背負っているマイナスを知らないから上手くいっているだけのハリボテのモンであり。ロシーとタンチョウが持ち出してきたリストの人物の戸籍謄本を探す序に出生率や平均寿命などを纏めたモンも見てみたが……。
記録が残っているだけでも此処数十年。ジワジワと平均寿命が短くなってやがる。このご時世だ、若くして……なんてこともざらにある話ではあるんだがなァ。
死因についての年間報告書を見ていても海賊の戦いに巻き込まれて、なんて項目に書かれた件数と年間死亡者数が全然合わねェ。一応老衰なんて書かれちゃァいるが。
医者共も気付かねえモンなのか？　……いや、意図的に隠されていたのか。それとも平均寿命がジワジワ短くなっていることは長期スパン過ぎて気付きにくくなっちまってたのか。だとしても鉛中毒について知らなきゃ原因について結びつき様もねェ。
まるで国1つ使って実験でもしてるのか、それとも傍目から見て気付かれないようにフレバンス自体を滅ぼしたかったのか……っと、余計なことに気を回している場合じゃねェな。今考えるべきはこれからのことだ。

モルガンズの野郎にリークした情報はあくまでも事実のみ。これを奴がどう料理するのかまでは探らなかったが……。あの喰えねェ鳥野郎のことだ、事実を書きつつも世界政府とフレバンスの王族が繋がっていたことは記事にせず王族だけを叩くだろう。世界政府の弱みを握りつつ借りを作ることも出来るしな。

[47 1 23/01/18(水) 23:29:19]

おれとしちゃこれが他国の王族にも早く話が伝わるのが理想だ。フレバンスは世界政府加盟国だからなァ……？
そんな非人道的なことをしていると各国から責められる構図を作ることが出来れば市井に降りた元王族を担ぎ上げる理由付けには最適だ。民意を呷れば担ぎ上げるのも難しくはねェだろうな。
それにあの老人は人格者のようだし王位につけちまえば勝手に回りが支えて国が安泰になる。娘の方も才覚がありそうだし、上手いこと政治の世界も渡れるだろうよ。なんせ王下七武海がフレバンスを縄張りにするんだからな、それもあって立ち回りさえ上手くやれりゃァ国民の信頼を取り戻しつつ白鉛に頼らない生活づくりって奴を実現するんじゃねェか？
それに王下七武海がフレバンスのバックにいる、って話になればそれこそ世界政府としても下手に内政干渉なんかもしにくくなるだろうしな。王下七武海は世界政府が世界の安寧の為に治安を維持する海賊を集めたってテイの集まりだ。縄張りってことにしちまえば問題ねェだろ。
……本来ならドンキホーテ一族が治めていたと伝わるドレスローザでこうしたかったんだが、家族が気にしてる土地だし仕方ねェ。別に縄張りは幾つ持っていても問題はねェし。
まァそっちは新世界に進出したら一度ドレスローザの王族に会ってから考えてみるとするか。噂程度だがあっちは良い国らしいしな、こっちも国盗りをする気はこれっぽちもねェ。悪政を敷いているなら考えなくもないが……余計な立場は家族を守るなら邪魔なだけだからな。必要ならやるがな。

[48 1 23/01/19(木) 09:09:22]

おはようございます

朝の保守与太ダイスのお時間です

フレバンスに来ている残りの幹部であるトレーボルとの好感度

dice2d100=26 81 (107)

左がタンチョウ、右がトレーボル

[49 1 23/01/19(木) 14:23:18]

絶妙に"ぽい"出目だぁ……

あァ、そういやフレバンスの件の片が付いたらタンチョウが見つけたって言っていた古書の方も確認しねェとな……。マリージョアと記載されてたなんざ厄ネタ感はあるが、放置しておく方が面倒だ。それとあのぬいぐるみの件もある、何だかんだと確認する時間は取れなかったからな。

一旦思考を止めて皿を片付けようとしたら片付けはおれが、とグラディウスに言われたので任せることにした。トレーボルももう休むって言ってたし、とっとと部屋に引き上げてるだろう。……さて、夜明けまでは時間がある。どうしたモンか。

1→ロシナンテの様子を見に行く

2→タンチョウの様子を見に行く

3→明日に備えて仮眠する

4→時間は有限だ、下見してくっか

5→シロクマのぬいぐるみを調べる

dice1d5=3 (3)

[50 1 23/01/19(木) 16:39:38]

この兄弟すぐ寝るや

……明日に響いても良くねェな、一旦仮眠してから動くか。
自室に戻りサングラスを外し、丁寧に拭き上げてからサイドデスクへ置く。よく見え過ぎる視界に目を細めながらソファに座って目を閉じる。
潮騒の音が遠く聞こえる中、うつらうつらと意識が遠のいていった。

[51 1 23/01/19(木) 22:52:43]

−−−

[52 1 23/01/19(木) 22:58:16]

運命の朝。

モルガンズによって発行されたその記事はニュース･クーが世界中へとバラ撒き、波紋を呼んだ。

数字が大きいほど認知され、反響が大きい

全世界の一般人の認知度

dice1d100=81 (81)

医療従事者達の認知度

dice1d100=42 (42) +10

各国のトップ達の認知度

dice1d100=55 (55) +20

フレバンスの人々の認知度

dice1d100=4 (4) +30

フレバンスの王族の認知度

dice1d100=22 (22) +30

[53 1 23/01/19(木) 23:34:22]

ふ、フレバンスの人たち……？？

タンチョウがヌマンシア･フラミンゴ号の一室に入ると険しい顔をしたドフラミンゴとロシナンテ以外の幹部達、そしてこの船で休んでいた医師達が揃っていた。

予定では既に記事がバラ撒かれている筈だが……どうしたのだろうか。

｢……予定より騒がれてねェ。単純にまだフレバンス中に記事が出回ってねえのか、それとも……｣

ドフラミンゴの言葉に確かに、と船の外の気配を探る。

大きな騒ぎは起きていないようだ。そうなると元々の予定が崩れてしまうのでは……？

1→まだ記事がフレバンス中に広がってないので騒ぎが起きてないだけ

2→王族が早めに記事に気が付いて回収させている

3→王族がそんな真似をする訳がないと思われている

dice1d3=3 (3)

[54 1 23/01/20(金) 07:49:56]

フレバンスの人たち！？？？

朝の保守与太ダイス

タンチョウの絵心

dice1d100=6 (6)

数字が大きければ大きいほど上手い

[55 1 23/01/20(金) 11:05:21]

思ったより上手いこと民衆を扇動できなかったので、ドフラミンゴは次の手を考えているようだ。
といってもある程度方針を決めているのだろうが……何を迷っているのだろうか。

｢……一先ず、コラソンについてだ。今アイツは城に潜入している｣

は、何故再び城に……？
タンチョウの疑問の声にドフラミンゴが視線を此方に向ける。

｢幾つか考えていたプランはある、……が。なるべくなら一般人の犠牲は避けてェ｣

暴動などはなるべくなら避けたいということか。つまりプランの中には荒っぽいものもあるという訳で。……確かに昨日そんな話もしていたな。

｢潜入したコラソンには映像電伝虫を持たせてある。王族が他の国から寄越される電伝虫の会話を上手いこと映せれば一発でフレバンスの国民も理解するだろうが……｣

果たして、といったところか。

[56 1 23/01/20(金) 14:07:27]

ロシナンテの潜入場所

1→王族の居住区

2→謁見の間付近

3→執務室付近

4→潜入出来る場所が見つからず外にいる

dice1d4=2 (2)

[57 1 23/01/20(金) 14:21:46]

スレ主は

ドフラミンゴ→割とチート

コラさん→どちらかというと対人(コミュニケーション)特化(普通に物理的にも強いけど)

タンチョウ→諜報+力こそパワー

なイメージで書いてる

−−−

早めに起きて城に一人で潜入してこいなんて兄上も無茶振りが過ぎるぜ。能力を過信されてる気もするし、信頼されてる気もする。まぁ悪い気はしねェけどな。

くぁ、と漏れそうになる欠伸を噛み殺しながらおれは1人謁見の間……の上部の吹き抜けの通路に隠れていた。

本当なら執務室とかそういうところに隠れたかったんだけど、いざって時に脱出出来るルートを考えたら余り深入りは出来ねえもんな。

凪を自分に掛けた状態で持たされた映像電伝虫を取り出す。

寝てるとこ悪いけど仕事の時間だぜ。

一匹は

1→執務室

2→王族の居住区

dice1d2=2 (2)

に仕掛けてこれたからその映像を確認することになる。

あとは兄上たちがフレバンスの街中に受信する映像電伝虫を複数配置してるらしいからそれ次第ってとこだな。

フレバンス中に配置されている受信映像電伝虫の数

dice1d100=51 (51) 最低保証値20

[58 1 23/01/20(金) 14:26:22]

凪じゃなくてサイレントでした。

一応人の気配がないことを確認してから映像電伝虫を軽く突いて起こす。

……よし、向こうの電伝虫はしっかり居住区の様子を映してくれてるな。

きょろ、と部屋の中を見渡している電伝虫の視界は遮るものもなく良好だ。一応バレないようにカモフラージュはしてきてるけど、何処まで気付かれないかだよなァ……。

1→映像電伝虫から怒鳴り声が聞こえてきた

2→記事を持った人間が居住区に飛び込んできた

3→何事もない

dice1d3=3 (3)

[59 1 23/01/20(金) 21:05:40]

……あ、そっか。まだ早い時間だから誰も起きてねえ！

起きてても警備兵とか使用人とかか！

となると暫くは此処で隠れたまんまだな。

そういうのは海軍で訓練されてたから慣れっこというか寧ろ得意だから良いんだけどよ。

これで何の反応もされなかったら手詰まりになるよなあ。

うーん、と腕を組む。そういやァなんで王族を引き摺り下ろすことになったんだったっけか。

タンチョウさんが王族をすげ替える発言したからか？

でもこの状況で王族が鉛中毒についてこれ以上隠蔽できなくなるんだし、関係ねェ……よな？

どっちかって言うと兄上の方が革命を起こしたい、ような？

……。何だろう、何か気に掛かるけどこう喉元まで出かかって思い付かない感じが。

確か、隠蔽するのに王族だけじゃ無理があるとか何とか。

……いやいやいや、まさかな。第三者とかそんな訳ないよな。

1→電伝虫に動きが！

2→変わらず

dice1d2=1 (1)

[60 1 23/01/21(土) 00:39:52]

1→映像電伝虫から怒鳴り声が聞こえてきた

2→記事を持った人間が居住区に飛び込んできた

3→映像電伝虫が見つかった

dice1d3=3 (3)

[61 1 23/01/21(土) 09:22:19]

やばいのでは？

映像電伝虫が見つかった相手

1→王族

2→記事を見て王族を疑っている使用人

3→王族の忠実な使用人

4→元々王族に不満を持っている部下

dice1d4=1 (1)

[62 1 23/01/21(土) 14:46:41]

なんだ、この電伝虫は。
やべえ、ドジった！　声が聞こえ、すぐに持っていた電伝虫を懐に仕舞って撤退を決める。
こうなったら王族の失言を狙うのも難しい。兄上がどうするつもりか分からないけど、何とかなるよな……？

おれは凪を自分に掛け直してから周囲の音や気配に気を配って城を脱出した。

[63 1 23/01/21(土) 20:13:41]

此処からはダイスでダイジェストをさくさくやる

フレバンスのその後

1→王族は変わらず、鉛中毒について王族は知らなかったと公表され鉛中毒の治療法を認可してフレバンスの人々を治療していく

2→世界各国からの反発が大きく現王室は失脚、例の老人と娘が新しく王族となり国を治めることになる

3→世界各国と王族が揉めている間に鉛中毒の症状が人々に現れるようになり、フレバンスの人々を救う為に医師達が奔走する

4→世界各国と王族が揉め、あわや戦争というところでドンキホーテ海賊が武力介入。原作でのドレスローザのように王族を糸で操り失脚させる

dice1d4=2 (2)

[64 1 23/01/21(土) 20:21:24]

想定していたよりもフレバンスの王族が失脚したのでドンキホーテ海賊がバックについた状態で人々は鉛中毒の治療や珀鉛に変わる産業を得るために奔走することになった

フレバンスは今後

1→鉛中毒の治療法を発見したことで医療大国の道を歩み始める

2→観光地として栄える為そちらに力を入れる

3→白く美しい街の名を受け継ぐように芸術の国を目指す

4→人々からの要望があり珀鉛が体内に蓄積しないようにする方法を探し、見つかれば珀鉛産業を残す

dice1d4=1 (1)

[65 1 23/01/22(日) 07:20:46]

医療大国エンド

フレバンス関係はもうちょっとだけ続くんじゃ

朝の保守与太ダイス

タンチョウは化粧を

1→する

2→しない

dice1d2=2 (2)

[66 1 23/01/22(日) 13:03:00]

フレバンス編後日談

あれから。
タンチョウはヌマンシア･フラミンゴ号ですぐにフレバンスを離れていた。
ドフラミンゴだけは後処理があるから、と残っていたがその他の面々は一般人を怖がらせるからという配慮からタンチョウと同じタイミングでフレバンスを離れている。
まあ、見た目からして怖がらせる。妥当な判断だろう。

｢結局ローに会わずじまいだったなあ……｣

はあ、と溜息を吐きながらロシナンテがポツリと呟く。
今はロシナンテの部屋で２人、お茶をしているところだったので喋れることを疑問に思う人間もいない。
タンチョウは紅茶の入ったカップを傾けながら首を傾げる。
……確かロシナンテはローに名前を偽ってなかっただろうか。今後会う機会もないだろうから名前くらい教えても良かったんじゃないだろうか？

｢そうは言うけど海賊だってバレて怖がらせたら良くねえかなって……でもまあ、兄上がローに会ったし多分バレたよな〜｣

ドフラミンゴは見た目も分かりやすいし新聞で王下七武海入りしたことも記事にされていたしバレていそうだ。
海賊だとバレた状態で会うのもリスクがあるし、会わない選択肢は正解だったんじゃないだろうか……？
今後タンチョウ自身もローやラミと会う気はないので海賊バレしたところで失うものは何もない訳だし。

｢だからそういうところだってタンチョウさん。……でもあれだよな、確かトラファルガーさんと話してたよな？｣

ああ、出航前の話か。
タンチョウはロシナンテに言われて出航前に話をした内容を思い出した。

[67 1 23/01/22(日) 16:15:06]

｢タンチョウさん｣

潮騒が聞こえる中、トラファルガー医師とタンチョウは向き合っていた。
朝早い時間帯の為周囲に人影は少なく、澄んだ空気の中放たれた言葉は存外大きく聞こえ、何処か落ち着かない。
タンチョウが感じている気まずさをトラファルガー医師は感じているのかいないのか、表面上は変わりがない、ように思える。

｢まずはお礼を言わせて欲しいんだ。……フレバンスを救おうと動いてくれてありがとう｣

何を今更、とタンチョウは口を開きかけてから言葉にするのを止める。
トラファルガー医師の表情は真剣なもので、此処で茶化したり誤魔化したりするのは許されない雰囲気だった。
気に食わなかっただけだからそんな大層なことはしたつもりがない、と何とかタンチョウが言葉を絞り出してもトラファルガー医師の表情は変わらない。

｢うん、タンチョウさんはそういうことを言う人だっていうのは百も承知だ。それでも全てが終わったら伝えたかったんだ｣

ふ、とトラファルガー医師の表情が和らぐ。
治験期間中、何でもない雑談を振られた時に見せていた表情だ。
この表情を見るとタンチョウはむず痒いような、そわそわするような不思議な感覚を覚える。
それに悪くない、と思えるようになったのはいつからだったか。

｢……まだ終わりじゃないでしょう、これからフレバンスの人々への治療を始めるのですから｣
｢！　……はは、その通りだ。まだこれからだね｣
｢そうですよ。……全てが終わったら約束通り、お酒を飲みましょう｣
｢うん、楽しみにしているよ｣

そうして。トラファルガー医師と握手を交わしてタンチョウは船に乗りフレバンスを後にしたのだ。

[68 1 23/01/22(日) 20:44:58]

そういえばあの時タンチョウとトラファルガー医師が会話してるのを見てロシナンテが何故か泣いていたような。

｢そりゃ泣くに決まってんだろ！？　このまま喧嘩別れみたいな形になって終わっちまうのかって思ってたんだからよ。……話は聞こえてなかったけど、いい感じで別れられたんだろ？｣

ロシナンテと２人でフレバンスに行った時のことを気にしてヤキモキしていたらしい。
ロシナンテらしいというか、なんというか。
そのお陰でフレバンスでトラファルガー医師達が捕らえられたことを知ることが出来たので感謝しているのだが。

[69 1 23/01/23(月) 00:12:34]

眠いので落ちないようにダイス置いて行く

帰ったら美味しい酒を探さないといけないが、その前に書類仕事か。

うーん、先が長そうだ。

タンチョウが仕事を終えて美味しいお酒を手に入れる確率

dice1d100=43 (43)

[70 1 23/01/23(月) 10:24:17]

朝の保守ダイスのお時間です

タンチョウは戦闘時にメリケンサックを使う徒手空拳スタイルだが

1→足技も使う

2→基本パンチスタイル

3→搦手で絞め技とかも使う

dice1d3=3 (3)

[71 1 23/01/23(月) 13:58:56]

それからの話

トラファルガー医師とは

1→今でも連絡を取り合っている

2→必要な時以外はタンチョウから掛けることはないが結構な頻度で電伝虫が掛かってくる

3→家族の惚気などを時々聞かされている

dice1d3=3 (3)

[72 1 23/01/23(月) 22:56:24]

トラファルガー医師とはあれからも連絡を取り合っている。

大抵は家族の惚気を聞かされているのだが、時々治療法の進歩なども話してくれることがある。

どちらかというと治療法の方をメインに聞きたいのだがトラファルガー医師の気分転換も兼ねているのだろう。

そこそこ長い付き合いだ、ガス抜きをせずに根を詰める人間だということは分かっている。

そんなある日、トラファルガー医師がやけに真剣な口調でこんなことを尋ねてきた。

｢タンチョウさん、ちょっと聞きたいんだけど。悪魔の実の能力で怪我や病気の治療が出来そうな能力とかあるのかい？｣

悪魔の実の能力で？

急にどうしたのかと驚きつつも以前悪魔の実の能力について纏められていた本の内容を思い出す。

幾つか治療系の能力はあったと思うが……パッと思い付くのはチユチユの実やオペオペの実だろうか？

治療系の実は普通の悪魔の実に比べて希少価値が非常に高く、実際に手に入れるのは難しいと聞くが。

｢そうかい……いや、すまないねタンチョウさん。何でもないんだ｣

何でもないことはないと思うが。

トラファルガー医師のことを

1→問い詰める

2→問い詰めない

dice1d2=2 (2)

[73 1 23/01/24(火) 08:24:48]

また深追いしないよ

朝の保守与太ダイス

タンチョウはイベント事に

1→興味がある

2→興味がない

dice1d2=1 (1)

どちらの場合でもドフラミンゴの意向で季節のイベント等に参加している

[74 二次元好きの匿名さん 23/01/24(火) 18:51:53]

保守

[75 1 23/01/24(火) 21:02:19]

保守ありがとうございます、来れなかったので助かりました

……。
トラファルガー医師も子どもではないのだ、困っていることがあるならばきちんと相談をしてくれるだろう。
とはいえ今になって治療系の悪魔の実の能力について聞いてくるのが気にならないといえば嘘になるのだが。

｢……困っているなら相談してくださいね｣
｢ああ、勿論。今更遠慮はしないよ｣

電伝虫越しに苦笑している気配が伝わってくる。
何事もなければいいのだが……。

そんな話をしてから暫く経ち。
ドンキホーテファミリーのアジトの中にトラファルガー･ローの姿があった。

[76 1 23/01/24(火) 23:46:53]

何で？ロー何で？？
タンチョウは連絡を受けて集められた幹部達の中にいた。
ローからそっと目を逸らしているが、何故か視線を凄く感じる……。
その視線も時折幹部陣へと逸れて誰かを探しているようだが……。

｢フッフッフ、まさか海賊のアジトにノコノコとやってくるガキがいるなんてなァ！……で、うちにガキが何の用だ？｣

ドフラミンゴが声を掛けるとローの視線がドフラミンゴの方へと向き、ぎゅっと拳を握り締めながら口を開いた。

｢取引をしたい｣
｢べへへ！取引？取引だってよドフィ！｣

ローの言葉を聞いて面白そうにトレーボルが笑いながらドフラミンゴに顔を近づけている。
顔が……近い……！

｢取引、なァ……。取引ってのは互いが利益を得るか同等の立場じゃねェと成り立たねえ。おれとただのガキのお前とでおれは利益を得るか？そもそも同等の立場か？……違ェよな？｣

トレーボルを気にした様子もなくローに圧を掛けるドフラミンゴ。
知っているのに敢えて名前を呼ぶこともしない辺り、ドフラミンゴ側からは見知らぬ子ども相手という体を貫くのだろう。
ローの方はそれに僅かに怯んだように後退りし掛けてからぐ、と顎を引いて被っていた帽子を直す仕草をしている。

｢いいや、取引になる筈だ。おれはオペオペの実を食いたい。此処なら情報も集まるだろうし、手に入れられる算段が高い。もし取引に応じてくれるなら｣

ローの視線がタンチョウの方を向く。
……何だろうか。

｢能力でタンチョウさんの診察をしてやる｣

[77 1 23/01/24(火) 23:47:46]

……あ、まさか。
思い当たった瞬間、冷や汗がドッと出る。

｢タンチョウの診察だあ？何を意味が分からねえことを｣

ドフラミンゴの顔が怪訝なものを見るものに変わっている。
そして此方を見るローの顔はとても悪い顔になっている。
慌てて口を抑えようと動こうとした瞬間、ローの口から言葉が放たれていた。

｢鉛中毒の治験協力の為に何度も珀鉛を食べていたタンチョウさんの診察をするって言ったんだ｣
｢……あ？｣

ドフラミンゴの低い低い声が部屋の中に響き、息ができない程の覇気が部屋中に広がった。

[78 1 23/01/25(水) 10:05:08]

クリスマスSS内でタンチョウが言っていたローが来た当初の大変だったことその①が鉛中毒の治験協力をしてたことがバレる

朝の保守与太ダイス

タンチョウには直属の部下が

1→いる

2→いない

dice1d2=1 (1)

[79 二次元好きの匿名さん 23/01/25(水) 21:59:24]

支援

[80 1 23/01/25(水) 22:00:09]

落ち着いて欲しい……。
ドフラミンゴの表情を見ることが出来ないが何とかそう絞り出す。
幹部陣はともかくローが気絶しそうになっているのだ。

｢……、で。治験協力をしてたって？｣

深い溜息と共にドフラミンゴの覇気が収められ、タンチョウの方を一瞬見てから再びローの方へ視線を戻すドフラミンゴ。
これ、後で絶対怒られるやつでは。
こうなるから話したくなかったというのに……。
ロシナンテもそれは自業自得とメモを見せてきている。
分かってはいるけどもう過ぎたことだしノーカンにしてほしい。

[81 1 23/01/25(水) 22:08:28]

｢幾ら薬で珀鉛を取り除いたって言っても短期間で摂取しては薬を試してたんだ。症状が出ていなくても体に悪影響がある可能性がある。……オペオペの実を食べたらその診察をしてやるって言ってるんだ｣

立派な取引だろ、とローが真っ直ぐドフラミンゴを見つめる。

｢それじゃあ弱いな。オペオペの実を手に入れて一人だけ診察？んなモンお前に食わせるより別の奴に食わせちまえばいい話だ、お前と取引してまで得られるモンじゃねえな｣
｢言っとくけど、今フレバンスで治療に当たってる医者以外でおれほど詳しい奴はいねえ！それに他にも取引材料に出来るモンがある｣

この海賊、腕のいい医者がいねえだろ。
ローの指摘は間違っていない。
いないのだが、何故それを知って。
……ロシナンテ？
何故冷や汗を垂らしてそっぽ向いてるんだ。
声に出さないでやべ、って口を動かしてるのが見えたぞ。

[82 1 23/01/25(水) 22:16:12]

｢おれがこの海賊の専門医になってやる｣
｢……｣
｢それに今更医者の知識と技術を持ってる奴を専門医として船に乗せて戦えるようにすんのは無理がある、その点おれはまだ子どもで鍛えるには最適、将来有望だ！｣

ローがこれでも足りないか？！と声を張っている。
つまりローは。
自身の未来も担保にして何がなんでもオペオペの実を手に入れたいと言っているのだ。
何故そんなことを……？
トラファルガー医師の先日の連絡もあり、疑問が浮かぶ。

｢……ふ、フッフ、フッフッフ！面白ェ、海賊の、それも王下七武海相手にそこまで言い切るか！｣

ドフラミンゴのいつになく上機嫌な笑い声に思考を止める。

｢良いぜ、取引成立だ。これからお前を未来の右腕候補として扱いてやる。……だがな、あくまでも候補だ。おれに理がねえ、相応しくねえと判断したらお前をファミリーから追い出す。その時点で取引は不成立だ。良いな？｣
｢異論はねえ｣

[83 1 23/01/25(水) 22:37:31]

あれよあれよという間にローの歓迎会をするから準備しろ、と告げて部屋から出ようとしたドフラミンゴにローが待ったを掛ける。

｢まだ何かあんのか｣
｢此処にクールって人が居るんだろ。あの人は何処に？｣
｢クール？｣

何だクールって。
ロシナンテ以外に連絡を取り合っていた相手がいたんだろうか。

｢あの時フレバンスにも来てた人なんだ、タンチョウさんを連れて来てくれるって言って｣

……ロシナンテ？名前を偽って伝えてたの？
視線だけでロシナンテの方を見ると口笛で誤魔化そうとしている。
いや吹けてないけど。
ローの言葉に嗚呼、と誰か分かったらしいドフラミンゴが頷き。

｢アイツはシャイだからなァ。ここに所属しちゃいるがこういう場には出てこねえのさ｣

偽名を使ったロシナンテの意思を尊重してかそう嘯いた。
あれは面白がってる顔な気もするけど、ロシナンテ=コラソン=クールとかいう訳が分からない状況を説明するのも面倒という判断なのかもしれない。
……結果、ややこしくなっただけでは？

[84 1 23/01/25(水) 23:52:51]

ドフラミンゴの言葉に分かったと頷いているロー。
聞き分けがいい。
今度こそ質問はないな、とドフラミンゴが再び部屋を出る直前。
タンチョウとロシナンテの足が勝手にドフラミンゴを追い掛けていた。
逃げても説教が多くなるだけなので事ここに来ては逃げる気はない。
ないのだが……。
お手柔らかにしてもらいたい。

あ、というローの声が聞こえてきたがそれを無視するような形で3人で部屋を出たのだった。

[85 1 23/01/26(木) 08:18:23]

朝の保守代わりの小ネタ
ローが取引するときに言っていた医者がいない発言はコラさんと連絡を取り合ってた時
ドジったコラさんが怪我した時のことを面白おかしく話してローを笑わせようとしたのでバレていた
あと普通にタンチョウは鉛中毒の後遺症もなく完治してる

[86 1 23/01/26(木) 11:08:22]

｢……一先ずここまでにしてやる。それでタンチョウ、何かトラファルガーから聞いてねえのか？｣

あれから２人してドフラミンゴから事情聴取、並びに怒られたのだが。
サングラスをずらし、目元を揉みながらドフラミンゴが言う。
話がこれからについてのことに変わったのを感じ、ホッと一息ついてから答える。
トラファルガー医師と最後に通話した時には変わったことといえば悪魔の実の能力で治療できるものがないかという話をしたくらいだろうか。
というか、トラファルガー医師はローが此処に来ていることを知ってるのだろうか……。

｢知らないんじゃねェか？｣

ドフラミンゴがさら、と言う。
確かに海賊と取引するなんて聞いたらトラファルガー医師を筆頭に家族全員止めるだろう。
そうなると独断で、それも結構な距離を歩いて来たことになるのだが……。

[87 1 23/01/26(木) 14:08:54]

一旦連絡を取ったほうが良いかもしれない。
とはいえどう説明すればいいのやら……。

｢そのまま説明したらこっちまでトラファルガーさんやって来そうだしなあ｣

ロシナンテの言葉に頷く。
トラファルガー医師が来れなくとも妻の方が来る可能性が高い。
流石に海賊のアジトに乗り込んでくるとは思いたくないが……。
というか取引を持ちかけてくる事自体意味が分からない。
賢いのは話を聞いていて知っていたがそんな知恵を何処から身につけてきたんだ。

｢あァ、そりゃおれだろうな｣

ドフラミンゴがサングラスを掛け直しながらなんてことないような口ぶりでとんでもないことを言い出した。
ドフィ？

｢ぬいぐるみを回収しに行った時に色々と質問攻めにされてな。……そん時ゃ時間もなかったし此方に理がねェって適当にあしらってやったんでな。それを覚えてたんだろうよ｣

[88 1 23/01/26(木) 16:49:13]

つまるところ原因の一因はここに居るメンバーが負っているのでは……？
すん、と真顔になるタンチョウとロシナンテを余所にドフラミンゴは非常に楽しそうだ。

｢フッフ！あの肝の座り方は大物になるぜ。何処まで分かってるんだか知らねえがオペオペの実を食っても自分の身を守れるだけの力を寄越せって言ってるしな。右腕候補ってことにしときゃそれなりに幹部連中から訓練を付けたりと優遇される理由にもなる。こっちとしてもオペオペの能力は有用だ。別に本当に右腕になれとまでは言わねェが……ま、提携先が増えると考えりゃ旨味はある｣

ああ、ドフラミンゴはそういうところを気に入った訳だ。
というか右腕候補とか言っておきつつ本気ではないのか……。
まあ右腕はヴェルゴのものだろうし、そこはそうだろう。
互いに相棒と呼び合う程に気を許し合っているのだ、右腕から外す訳がない。
少しジェラシーは感じるが。

｢タンチョウはまあ良いとしてだ。ロシー、お前はどうする気だ？いつまでもクールなんて虚構で通せる訳がねェ｣
｢そうなんだよなあ……まさか此処に来るなんて思ってもみなかったから海賊だってバレないようにする為に偽名を使ったんだけどよぉ｣

煙草を吸おうとしているロシナンテから煙草を取り上げながらドフラミンゴが尋ねる。
ロシナンテの方は困り顔で考え込んでいる。
なるようにしかならないのでは……？

｢それにコラソンとして子ども嫌いで通してる以上、ローのこともそういう扱いで通さねえとならねえ｣

うわあ。
最早治験協力バレしたタンチョウは何も憂いがないがロシナンテが二重苦に陥っている……。
嘘をついたのが良くなかったのだが、少し可哀想になる。

[89 1 23/01/26(木) 23:58:06]

｢だが良かったんじゃねェか？コラソンとクールが同一人物だって分かっちまってたらコラソンの演技もし難いだろうよ｣
｢それはそうなんだけどよ。……せっかく懐いてくれたのに最初からどころかマイナスになっちまうなぁ｣

それはそう。
ドフラミンゴの言葉は正論だ。
正論ではあるのだが……。
理性で納得していても感情で納得するのは難しい。
どんなやり取りをしていたのかまでは知らないが肩を下げてしょんぼりしているロシナンテの肩を軽く叩いた。
落ち込んでても仕方ない、まあなるようになる。

｢タンチョウも今夜にはトラファルガーに連絡しておけよ。距離的に数日どころか何週間も前から家を飛び出してる可能性もあるからな｣

ドフラミンゴの糸で飛んだ際も休み休みとはいえ日数が掛かっている。
ローはそれ以上時間を掛けて来ていることは間違いないだろう……。
今頃フレバンスでトラファルガー医師たちが阿鼻叫喚になっているかもしれない。
そこに連絡をするのか……気が遠くなりそうだ。
だがローのことを探し、心配していることは分かる。
居場所を知っている以上それを伝えよう。

[90 二次元好きの匿名さん 23/01/27(金) 07:09:49]

ヴェルゴさん良かったね

[91 1 23/01/27(金) 09:13:22]

保守代わりの小ネタ

あくまでコラさんは仕事がしやすいようにということでコラソンの座に座らせてるだけなのでドフラミンゴの右腕はヴェルゴさんから変わらずの設定

[92 1 23/01/27(金) 14:14:46]

トラファルガー医師と連絡を取ってみると非常に弱り切った声で電伝虫に出た。

大丈夫、ではなさそうだ……。

｢タンチョウさんから連絡が来るなんて珍しいね、どうしたんだい｣

電伝虫を掛けるまではどう伝えたものか迷っていたが、これは下手に隠さない方がトラファルガー医師のメンタルには良いかもしれない。

どうしようか。

1→それとなく家族について聞く

2→ローがドンキホーテファミリーのアジトに来たことを言う(反応を様子見)

3→ローがドンキホーテファミリーに加入したことを言う

dice1d3=2 (2)

[94 1 23/01/27(金) 23:31:05]

実はローがドンキホーテファミリーのアジトまで来たんだけれど。
……？
反応がない。
電伝虫が切れたのかと電伝虫の顔を見るがトラファルガー医師の顔を真似したままだ。
これは一体……？
訝しんでいると電伝虫の受話器からガタ、ドサという鈍い音が聞こえた。
……もしかして気絶したのだろうか。
えっ来たことを伝えただけで……？

暫く起きて来ないかと待ってみたものの電伝虫からは何も聞こえてこない。
日を改めたほうが良さそうだ。
鉛中毒の治療に奔走しながらローを探して神経を擦り減らしてただろうし疲労も溜まっていたんだろうな……。
タンチョウはそっと電伝虫の受話器を置いて明日以降に連絡することにした。

[95 二次元好きの匿名さん 23/01/28(土) 09:37:58]

大変だな

[96 1 23/01/28(土) 10:58:41]

翌朝。
ドフラミンゴにトラファルガー医師と連絡を取ったら気絶したようだと伝えたら｢そうか……｣と何とも言えない表情で頷かれた。
まさか話を殆ど出来ていないとは思っていなかったのだろう。
トラファルガー医師には後でまた連絡を入れるつもりだが、その前にローに事情聴取した方が話がスムーズに行きそうだ。
あの様子だとローが此処に来るきっかけになりそうなことを知ってるか分からない。

｢事情聴取自体はおれも考えちゃいたが。……ローが事情を話しそうなのはタンチョウかロシー、いやクールの方か｣

その二択ならタンチョウ自身よりロシナンテの方が話を聞き出せそうだ。
よく話をしていたのはロシナンテな訳だし。
ただそうなると顔を見せろって話になりそうだが……。

｢フッフ、その辺りはロシーに任せておけ｣

隠したきゃ隠すし隠さずにいくなら自分で話すさ。
昨日今日で決められることではないと思うが……。
まあ偽名だったことを伝えるには早めの方が後を引かないし、そこはドフラミンゴの言うとおりロシナンテ次第か。

[97 1 23/01/28(土) 20:24:51]

−−−

兄上からローの話を聞いてこいと言われちまった。

方法は任せる、そうだが……。

うーんと腕を組む。

きちんと偽名だったことを伝えた方が話しやすいかどうか。

1→偽名だったことをバラして普通に話す

2→深入りさせたくないので電伝虫越しに偽名のまま話す

dice1d2=1 (1)

[98 1 23/01/29(日) 01:26:18]

深入りはさせたくねえけど話を聞くってんのにこっちが騙したままなのもなあ。

海軍だってことをバラす訳でもねえしそれくらいは明かしてもいいか。

ローが今夜電伝虫を掛けてくるか、それとも明日の日中に顔を見て話をするか。

それ次第だな。

ただまァ、今日の日中いっぱいはローが近寄ってきたら他のガキ共みてえに扱わないとならねえしなるべく距離を取っておくか。

偽名だってことバラす前に警戒されちゃ意味ねえもんな。

1→ローから電伝虫で連絡が来る

2→来ないので翌日２人で話す時間を設ける

dice1d2=2 (2)

[99 1 23/01/29(日) 08:12:55]

朝の保守ダイス

ロシナンテがローと話すまでにタンチョウ宛てにトラファルガー医師から連絡は

1→きている

2→きていない

dice1d2=2 (2)

[100 1 23/01/29(日) 09:21:06]

トラファルガー医師は卒倒したので心の準備が必要なのかもしれない
タンチョウが居る場所ならとりあえず命の危機はないので


なるべく子ども達に近付かないようにしながらその日は過ごして、っても何度かベビー５とバッファローは走り寄って来てたけどな！
夜に連絡が来るか待ってみることにした。
と思ったけどローから連絡もなく、ナギナギの能力を使ってこっそり子ども部屋を覗いたら疲れきった様子で机の前で本を開いたまま眠ってたのでそっとベッドに運んで毛布を掛け直してやった。
ローが意味のなさないもにょもにょとした言葉を呟きながら毛布の中で丸まって寝ているのをなんとなーしに眺めてから、机の上の本を見る。
……細かいことは分からねえけど医学書だ。
目に付いた付箋を開いていたページに挟んで閉じておく。
初っ端っから幹部達に代わる代わる扱かれ、夜は勉強してるんだから疲れるのも当たり前だよなあ。
明日の昼間に休ませるのも兼ねて面と向かって話すっか。
そうと決まればとっとと退散しておれも寝るぜ！

[101 1 23/01/29(日) 13:57:51]

ボタンかけ間違えなし、メイクもバッチリ！

よし、とドジってないかをチェックしてからローのところへ行くことにする。

とりあえず人目に付かねえところに連れ出さねえとだよな。

おれの部屋……はなんか誤解を招きそうだし路地とかか？

サイレントしちまえば音は周りに漏れねえし。

この時間帯だと人が通らなさそうなのは……。

つらつらと考えながら歩いていると、ローの姿が見えた。

お、いたいた。

その場には

1→ローしかいない

2→ベビー5とバッファローもいる

3→グラディウスもいる

4→ディアマンテもいる

dice1d4=3 (3)

[102 1 23/01/29(日) 21:27:21]

どうやらグラディウスが銃の扱いを教えてたとこだったみたいだ。
まずは銃をバラしてみろ、と指示をしている。
使う前に構造を理解させるやり方だ。
あれでなかなか丁寧な教え方するよなあ……。
とぼんやり眺め、やり取りが一段落着くまで煙草を吸う。
グラディウスから離れてろ、と追い払うような仕草をされたので大人しく距離を取る。
流石に火薬に引火したら不味いもんな。
ゴオ、と早速燃えているコートを転がって鎮火して、ゆっくり煙草の煙を堪能する。
あーこれこれ、脳に効く感じ。

｢何の用だコラソン｣

ボーッとしていると一通り説明を終えたらしいグラディウスが近寄ってくる。
子ども嫌いを公言してる人間が子どもがいるところに来るのが不思議なんだろう。

『兄上から 命令 ローの 事情聴取』
「何、お前がか？」
『命令だから 仕方ない 訓練が終わったら 連絡しろ 迎えに来る』

胡乱げな目線を貰ったけど気付かないふりをする。
事情聴取自体は兄上から頼まれてるんだ、グラディウスが疑問に思ったところでそれ以上もそれ以下もねえぜ。

[103 1 23/01/30(月) 01:07:37]

見られてちゃ集中出来ないだろうとグラディウスに背を押されてその場を離れた。
にしても訓練ってどのくらい時間掛かるんだ……？
暫く時間が掛かるなら部屋でセンゴクさんへ報告でもしてるかな。

フレバンスの一件についてまとめ終わり、センゴクさんへ報告を上げる。
あの件に絡んでいたのか……と電伝虫越しに聞こえてくる苦々しい声に謝っていると、ふと部屋の扉がノックされた。
どうやら待ち人が来たみたいだ。
センゴクさんに断りを入れて電伝虫の回線を切ると部屋の扉を開ける。
そこにはローの姿があった。
おれがどんな人間か他の幹部陣に聞いたんだろう、緊張した様子だ。
……別にとって食おうなんて思っちゃいねえんだからそんな警戒しなくてもいいんだけどなァ。

[104 1 23/01/30(月) 11:05:12]

『場所 移す』

書いたメモを見せてから部屋を出て、歩き出すと後ろから追ってくる足音。
路地裏……よか空き部屋でいいか。
幹部連中が使ってる一画にある空き部屋にローを連れて行く。

「……事情聴取ってお前がするのかよ」

刺々した雰囲気を漂わせているローにしっかり目線を合わせてから。

「サイレント」

パチン、と指を鳴らして能力を展開する。
ブン、と円形に部屋が出来上がってローとおれを包むのを確認して再び口を開こうとする……ところで、ポカンとした表情のローがおれを見ている。

「……？おい、どうしたんだロー？」
「その声、クールか？！」

お、おお……。
声聞いただけですぐ分かっちまうもんなんだな……。

[105 1 23/01/30(月) 14:01:24]

びっくり！と目を見開いてると「いや分かるよ！」とツッコまれてしまった。
そんなに声特徴的か？
同期と(ノンアルコール)飲み会してる時に歌ったりしたら歌の旨さで盛り上がったりしてたけどよ。
気を取り直して。
咳払いを一つして本題に入る。

「改めてだ。おれはドンキホーテ･ロシナンテ、兄上……ドフィの実弟で今はファミリーの中じゃコラソンをやってる」
「全然クールと名前が被ってねえじゃねえか」
「あれは咄嗟に出た偽名だ！海賊だってバレねえようにしたんだ」
「いや結構最初からバレてたよ」
「えっ」

ローのツッコミにそーなの！？と驚いてしまう。
全然そんな素振り見せてなかったじゃねえか！

[106 1 23/01/30(月) 21:09:50]

「……ま、まあそれは置いといてだ！そもそも何でオペオペの実を手に入れてえんだ？」

何とか話の主軸を戻そうと気になってたことを尋ねる。
ローはというとその言葉にキュ、と口を真一文字に結んでいる。
話したくねえのかな……。
それなりに仲良くなれたと思ってたんだけど、流石に踏み込んだことは聞かれたくねえか？
ローをじっと見つめて口を開くのを待つ。
これでも我慢強い方なんだ、ローが諦めて口を開くまで待ち続けるぜ。
軽い気持ちで手に入れたいなんて言い出した訳じゃねえってことはおれにも分かる。
それこそオペオペの実がないと解決出来ないような、そんな何かがあったんじゃないかって思うんだよな。
本当はガキが危ないことなんてして欲しくねえし、帰るように促したいところだけど……。
でもそれを考えるのは訳を聞いてからだ。

暫しの沈黙の後、ローがその沈黙に負けたように口を開いた。

[107 1 23/01/31(火) 00:58:59]

「ラミが、」

ラミっていうとローの妹の。
先を促したいけど此処で変に反応したらきっとローが口に出しづらくなっちまう。
ぐっと堪えて逡巡するローが再び口を開くのを待ってやる。

「鉛中毒の症状がおれより進行してるんだ。……おれ達が知らない間に友達からプレゼントで貰っていたお菓子に規定値以上の珀鉛が使われてたらしい。ドレッサーの奥に仕舞って時々こっそり食べてたんだ」

それって。症状が重いってことか……？
まだ子どもに投与出来る薬は配合が見つかっていない。
確か最初に作った薬で対症療法的に進行を抑えるくらいしか出来ないんじゃなかったか？
そんな話を兄上とタンチョウさんが話してた記憶がある。
それに、ドレッサーの奥。
確かタンチョウさんとトラファルガーさんの家に入った時、子ども部屋でタンチョウさんが見つけていた瓶ってもしかして……。
あれが件の飴だったのかもしれねえ。

[108 1 23/01/31(火) 10:32:39]

「ラミ以外にもそのお菓子を食べてる奴もいるし、症状の進行が早い奴も何人かいる。……別に今すぐどうこうなる訳じゃない、父様達が治療の為に研究してくれてるんだ。でも」

もし間に合わなかったら、とローが呟く。
確かにオペオペの実の能力があれば鉛を取り除ける。
話をどう聞いたのか分からねえけど、タンチョウさんとトラファルガーさんの話を聞いてそう考えたんだろうな。
それが理由なら納得だ。
雲を掴むような話ではあるけど、自分に出来る事を精一杯考えて動いたんだろうなァ。
ぐ、と何だか泣きそうになるのを堪える。
何を泣きそうになってるんだ。
泣きたいのはローの方だ、家族を、妹を助ける為に必死で踏ん張ってるんだ。
おれにはそれを否定なんて出来やしねえ。
……これで下手に追い出して此処以外の海賊に入っちまう方が問題だろうし。
帰したいけど、本当は危険な事に首なんて突っ込んでほしくねえけど！
オペオペの実を食べたら世界中から狙われるんだ、それをこんな小せえガキに背負わせたくはねえけど！
ローが兄上みたいな家族を守る目をしているからテコでも諦めねえのが分かる。
兄上もそうだから分かるんだよな。

[109 1 23/01/31(火) 13:26:36]

此処に来た理由は分かった、そんでローは多分帰らないだろうなってのもよーく理解した。
となると見守る、しかねえんだろうなあ……。
兄上にこの話したらますます気に入るだろうし。
タンチョウさんは……どうなんだろ、ロー本人が分かってて決めたことなら口出ししねえ気もする。
他メンバーは兄上が決めたことに異議を唱えねえから置いておいて。
でも何処まで分かってるんだろう、オペオペの実の能力の価値ってやつを。
そこは釘刺しておかねえと、食ってから後悔したんじゃ遅えからな。

「ロー、オペオペの実を食ってラミちゃんを治したいってのは分かった。でも本当にわかってるんだよな？オペオペの実を食べるってことは世界中から狙われるってことだ」
「世界中から？世界に数ある悪魔の実を食べただけなのにか？」

怪訝そうな顔をするローに精一杯怖い顔をしてみせる。
怖がらせるような真似をするのは心が痛むけど、心を鬼にするしかねえ。

「いいか、オペオペの実には究極の能力がある！……能力者自身の命と引き換えに不老手術が出来るんだ。そんなもの、世の中の誰だって欲しいに決まってる。お前が実を食べたことがバレたら、お前に不老手術をさせてえ奴が世界中から狙ってくるんだ」

その言葉に僅かに目を見張ってから、ローはそれでも引かなかった。
帽子をギュ、と被り直す仕草をした後におれを鋭い目つきで見つめ直す。

「そんなモンおれがオペオペの実を食わねえ理由にならねェ」

[110 1 23/01/31(火) 21:01:28]

世界からその能力を欲されても関係がないと言い切るロー。
決意は固いんだな、それならおれがこれ以上何を言っても野暮だろう。

「……分かった、そこまで言うならおれもこれ以上帰れだの何だの野暮なことは言わねえよ」
「クー、いや。コラソ……コラさんありがとう」

肩の力が抜けたのか少し柔らかい声でお礼を言われる。
……お、おお。
コラさんなんて言われて何というか、ジーンと来てしまう。
おれ、そういう風に呼んでもらえるくらいには信用してもらってるんだな。
ぐす、と鼻を鳴らしてからそれを誤魔化すように上を向いて言わなくちゃならないことをローに伝えることにした。

「それからロー。おれが喋れることは誰にも言うんじゃねえぞ。おれが話せることを知ってるのは兄上、ドフラミンゴとタンチョウさんだけだ」
「え、話せないフリしてんのか？」
「おれはドジっ子だからな、余計なことを言わねえように話せないフリしてるんだ」
「自分でドジっ子って言うか？」
「良いだろ〜？」
「コラさん幾つだよ」
「25歳だ！」

ピースして見せると見えねえ……と呟かれる。
これでも落ち着いたんだぞ、おれは大人だからな！

「それから」
「まだ何かあるのか？」
「おれ、というかコラソンは子ども嫌いで通ってるんだ。だから外で会ったら容赦なく蹴り飛ばしたり放り投げたりする」
「？」
「あ、決して嫌ってる訳じゃねえからな？幼気なガキが海賊に居着かねえように追い出そうとしてるからだからな？」
「コラさんも海賊なのに何でそんなことしてるんだよ……」

[111 1 23/01/31(火) 21:06:10]

いやあ、居場所がなくて仕方なく海賊になろうとするならそれ以外の道を示してやりたいっつーか。
おれ自身が海兵を選んだように別の道を志すことも出来るって教えてあげたいんだよな。
それに海賊になってお尋ね者になっちまったら他のことをしたくなっても出来なくなっちまうしな。
無法者になるのを黙って見ておくなんて海兵じゃねえしな！
秘密だ！とニカッと笑って誤魔化してローの頭を帽子の上から撫でくり回してやった。

「だからおれと話したかったら夜に電伝虫か後はそうだなあ……」

訓練時間とかか？
って言っても剣はディアマンテが、銃はグラディウスが教えてるだろ？
知識なんかもそれぞれ教える幹部がいるし……お、そうだ。
潜伏とか潜入とかそういうのなら教えられるんじゃねえか？
兄上に聞いてみるか。

[112 二次元好きの匿名さん 23/02/01(水) 09:04:04]

保守

[113 1 23/02/01(水) 09:22:50]

−−−

「……って感じだったぜ」

ロシナンテからローの事情について聞いた。
そういう理由ならオペオペの実を食べたがるのは理解が出来る。
ドフラミンゴの方も妹の為と聞いて俄然ローのことを気に入っているようだ。

「元々取引って話だったしな、しっかり探してやってるが……」

自分達じゃ使えねえ情報網も使うか、と呟いている。
恐らく自身の相棒のことを思い浮かべているであろうドフラミンゴにタンチョウもそれが良いと頷いてみせた。
ロシナンテの方はピンときていないようだが。

[114 1 23/02/01(水) 15:38:24]

オペオペの実を手に入れるまでに子ども向けの薬は開発出来るのか

1→出来る

2→出来ない

3→最終調整までは出来る

dice1d3=2 (2)

オペオペの実を手に入れるのは原作と同じミニオン島での出来事

1→潜入してオペオペの実だけ持ち出してくる

2→海軍と取引する前にドンパチして奪う

dice1d2=1 (1)

[115 1 23/02/01(水) 21:10:46]

トラファルガー医師と話さねばなるまい。

タンチョウは一昨日の夜気絶したらしいトラファルガー医師と再び連絡を取る為に電伝虫の前に座っていた。

日にちも置いたし落ち着いて話が出来ると良いのだが……。

電伝虫越しに

1→トラファルガー医師の落ち着いた声が聞こえてきた

2→トラファルガー医師の妻の声が聞こえてきた

3→繋がらなかった(不在)

dice1d3=2 (2)

[116 1 23/02/01(水) 23:20:45]

女性の声が聞こえてくる。

これは……トラファルガー医師の妻？

「昨日の朝あの人が倒れているのを見つけて、過労と診断されたので入院させました」

過労。

それは……トドメを刺したのは此方からの話が原因だろう。

申し訳ないことをしてしまったかもしれない。

タンチョウとて良心はあるのでそこは謝っておく。

決して気絶させたい訳ではなかったのだが仕方ないのだ。

事実ローはドンキホーテファミリーのアジトに来てしまっていた訳だし。

トラファルガー医師の妻の方がメンタル的には強いのはこれまでの関わりから分かっている。

何せトラファルガー医師が捕まるかもしれないことを分かっていながら家族全員フレバンスに残る決断をしたのは彼女だ。

彼女には普通に経緯を説明してもいいかもしれない……。

1→ロシナンテがヒアリングしたローの動機も含めて話す

2→やんわりぼかして海賊になるとやってきたことを話す

dice1d2=1 (1)

[117 1 23/02/02(木) 08:10:33]

トラファルガー医師の妻の反応

1→流石にローが海賊に取引をしたことを知って驚きを隠せない

2→心配で仕方ないがフレバンスの為に動いてくれたタンチョウ達の所属する海賊なら……と納得してくれる

3→ローがドンキホーテファミリーのアジトに来たことはトラファルガー医師から聞いていたので覚悟はしていた

dice1d3=2 (2)

[118 1 23/02/02(木) 12:05:40]

これまでの交流と経験が生きた。
トラファルガー医師の妻はどうにか納得してくれたので一安心だ。
トラファルガー医師にも妻の方から伝えてもらえることになったので何とかなるだろう。
多分きっと。
此方のことは任せて薬の開発を頑張って欲しい。
オペオペの実は必ず手に入るかまでは分からないのだから。
食べている人間がいればその人間を連れて来て治療させるくらいしかないが、まあオペオペの実を食べた人物の噂の影もないので現時点で食べている者もいないのだろう。
価値の分からない人間が手に入れて保管している場合が一番怖いな。

トラファルガー医師やその妻にローの様子を時折報告しながら月日が流れていく。
そうして3年程経ったある日のこと。
ヴェルゴから「海軍と海賊がオペオペの実の取引をする」という一報が齎された。

[119 1 23/02/02(木) 13:43:30]

ミニオン島のオペオペの実争奪戦時点でタンチョウは45歳くらいだなとふと思いました

ミニオン島に潜入する人数

dice1d10=4 (4)

[120 1 23/02/02(木) 13:45:17]

>>119

ダイスミス

dice1d11=5 (5)

[121 1 23/02/02(木) 13:48:41]

潜入するのは誰？

被ったら振り直し

dice5d11=2 8 6 11 4 (31)

1→ドフラミンゴ

2→コラソン

3→トレーボル

4→ディアマンテ

5→ピーカ

6→ジョーラ

7→ラオG

8→マッハ･バイス

9→セニョール

10→グラディウス

11→タンチョウ

子ども達は船で待機

幹部はミニオン島に来ているものの持ってる能力次第で待機になる場合もあり

[122 1 23/02/02(木) 13:52:04]

そりゃコラさんはやって来る
ダイスが原作に寄せてきてる感

ミニオン島に来る幹部
･コラソン
･ディアマンテ
･ジョーラ
･マッハ･バイス
･タンチョウ

[123 1 23/02/02(木) 21:09:03]

ロシナンテに海軍との取引の場の前にオペオペの実を奪おうとしていることは伝わっているか

1→伝わっている

2→伝わっていない

3→伝えられていないが大金が動く取引と聞いているので海軍が関わっているのではないかと疑っている

dice1d3=3 (3)

1、3のどちらかが出ている時のロシナンテの心境(上記ダイスで1が出ている場合は+20、3が出ている場合は+10)

dice1d100=62 (62)

50以上で海軍の情報を何故知っているのかドフラミンゴを問い質す

90以上でセンゴクさんに情報が筒抜けだったことを報告する

ゾロ目でドンキホーテファミリーの関与が疑われないよう一人でオペオペの実を奪いに行く

[124 1 23/02/02(木) 23:51:37]

ドフラミンゴの反応

1→あっさりと相棒を海軍に入隊させていることを伝える

2→ツテがあるのだと暈して伝える

3→話さない

dice1d3=1 (1)

[125 1 23/02/03(金) 09:54:40]

｢ああ、海軍にはおれの相棒が入ってるからな。情報くらい此方に流れてくんのさ｣

隠すことでもない、と言いたげなドフラミンゴの言葉にロシナンテが固まっている。

｢そもそもロシー、お前だって海軍の命令で此処に来てるんだ。お互い様だと思わねェか？｣

ドフラミンゴの言葉にロシナンテは

1→確かに……

2→それとこれとは話が別なんじゃねえかな

dice1d2=2 (2)

と思った。

[126 1 23/02/03(金) 18:56:26]

ミニオン島へ行く前に少しピリつく２人に幹部陣もピリついている……。

私情を持ち込む面々ではないことは分かっているがミニオン島での潜入に差し支えなければ良いのだが。

ミニオン島での行動者(潜入組)

･ロシナンテ

･タンチョウ

その他の面々

1→船で待機

2→ジョーラのみ船でローと待機、いざとなったらディアマンテとマッハ･バイスは陽動出来るようミニオン島に上陸している

dice1d2=1 (1)

[127 1 23/02/04(土) 00:23:04]

ミニオン島に上陸したのはタンチョウとロシナンテだった。

他の面々は能力的にも隠密に向いていない、潜入がバレた時に白兵戦をしに出てきてもらうことになる。

ローは鉛中毒を

1→薬が使えるくらいの歳なので治している

2→薬が使えるくらいの歳だが自身でオペオペの能力を試す為に治していない

3→薬を投与できない年齢なので治っていない

dice1d3=3 (3)

[128 1 23/02/04(土) 10:35:32]

事ここに来てロシナンテは迷っているような素振りを見せている。

ここにはタンチョウとロシナンテの２人しか居ない。

潜入前に憂いを断つのは大事だ、話を聞いてみようか？

1→話を聞く

2→聞かない

3→時間もないしこの件が終わってから聞こう

dice1d3=1 (1)

ロシナンテが迷っている内容

1→オペオペの実を食べたローがドンキホーテファミリーに所属したままで良いのかどうか

2→兄上が海軍に自分の手の者を潜入させていることを知り、報告するか迷っている

dice1d2=1 (1)

[129 二次元好きの匿名さん 23/02/04(土) 13:46:21]

ついにオペオペ奪取の時が…！
支援絵投下しときます。
三モコの後ろ姿

[130 1 23/02/04(土) 14:42:57]

>>129

神絵師だえ、煮込むえ〜〜！！

身長差が"良い"ですね……ありがとうございます……

まだ取引が始まる時間まで猶予がある。

気になることがあるならYOUゲロっちまいなよ。

暗い空気にならないよう何時もよりもテンションを上げた状態でロシナンテに問い掛ける。

ロシナンテの方も迷う素振りを見せていたものの、軽い調子で聞いたのが良かったのだろう。

ロシナンテは周囲に目を向けて、誰にも見られていないことを確認してから指をパチンと鳴らした。

｢サイレント｣

能力が展開され、ドーム状にロシナンテを中心にした空間が出来上がるとロシナンテが煙草を取り出そうと懐に手を伸ばしている。

……が、これから潜入するのに匂いがついたらマズイと分かっているのだろう、すぐにその手を懐に伸ばすのを辞めてガシガシと自身の頭を帽子越しに掻いた。

｢タンチョウさんはさ、今回のことどう思ってるんだ？｣

さて、どうとは？

ロシナンテが言っていることをイマイチ掴みかねる。

ヴェルゴが海軍に潜入していることか、オペオペの実を奪うことを指しているのか、それともローのことか。

ローのことはロシナンテも納得しているように思えたのだが……。

タンチョウはロシナンテに先を促した。

[131 二次元好きの匿名さん 23/02/04(土) 15:49:25]

>>129

🍢🔥

後ろ姿もこもこマスコットなのに実際はかなりデカいからバグる

[132 1 23/02/04(土) 17:09:51]

実際身長差が凄いのでバグるバグる
という訳で身長差の図
実際にはタンチョウはピンヒールで+8cmされる

左からドフラミンゴ、コラさん、26歳ロー、タンチョウ、タンチョウ(ピンヒール付)

[133 二次元好きの匿名さん 23/02/04(土) 23:02:47]

煮込んでくれて……ありがとう！！！

>>132

タンチョウさん思ってたより小さかった…！！ｶﾞﾋﾞｰﾝ(※結構デカい)

おまけタンチョウさん▼

いつかデフォルメじゃないのも描きたい所存

[134 1 23/02/05(日) 00:54:42]

>>133

おい〜煮込んでええのんか〜〜♡

ゲロっちまいなよのシーン描いていただけると思わなかった

筆が早くて神絵師とは叶わぬ……ﾎﾟﾛｯ

お礼になるか分かりませんが書けたらバレンタインSS上げますね……

｢ローのことだ。兄上が海軍に人を潜入させてたことはまだ納得してねえけど……オペオペの実の取引なんて機密事項だろ？｣

まあそうだろう。

巨額の金が動くのだ、大々的に海軍内で情報が出回っている訳がない。

オペオペの実を手に入れる為にそこまで海軍が骨を折ること自体違和感があるが。

究極の能力……いや、それは置いておこう。

｢ドンキホーテファミリーにオペオペの能力が使えるやつがいるってバレたら兄上の立場的にも拙くなるし、そもそもロー自身も危ねェんじゃねえかって心配なんだ｣

……言わんとすることはなんとなく理解出来た。

世界政府に従っているドンキホーテファミリーが海軍の取引を前もって把握し、なお且つオペオペの実を奪ったことがバレたら王下七武海を辞めさせられても可笑しくはない。

海軍からの追手や追及は激しいものになるだろう。

それをモノともしないくらいには屈強な面々だと自負しているので問題には思えないが。

ただ、ローについてはロシナンテの言い分が正しい。

幾ら幹部達に鍛えられてきているとはいえ実を食べたばかりのローでは能力を使いこなせず、そもそも鉛中毒のせいで発育不足。

圧倒的に身を守る為の力が足りていない。

ファミリーの中にいれば守ることは出来るが……。

「肉体的にローのことは守れても、ローが自由に生きることは出来ねえと思うんだ」

世界中から狙われる能力だ、元々目標にしていたラミや他の子ども達の珀鉛の除去をしにフレバンスに戻れるかも怪しくなる。

……取引がそもそも成立しなくなる、か。

[135 1 23/02/05(日) 10:23:07]

ロシナンテの言い分は分かった。

ドフラミンゴがオペオペの実を持つローを保護すること自体が取引が成立しない要因になり得ることも分かる。

それを踏まえた上でドフラミンゴは取引がきちんと成立するように行動をするだろうが……。

「勿論抜かりのない兄上のことだ、その辺りをどうにかする方法なんて考えてるとは思う。……でもおれはローのやりたいことを尊重する為に兄上が何もかんも抱える必要もねぇとも思ってる。兄上はローのことを気に入ってる。あの人は身内の為なら何でも出来る。タンチョウさんがフレバンスについて話した時も相当無茶して王下七武海に入ってるんだよ。今回の件もきっと無理と無茶を押し通してどうにかする筈だ」

……。

確かにドフラミンゴが王下七武海に入る予定を相当繰り上げて行動していたのは確かだ。

フレバンスの一件が落ち着いた辺りから書類仕事や派手な戦闘も鳴りを潜めている。

ただロー相手にそこまで入れ込んでいるかと言われると否定したくなる、が。

冷静な時のロシナンテは人の機微や行動を見極めるのが得意だ。

ドジっ子と言いつつ潜入できるバイタリティも持っているし。

一旦ロシナンテの話を信用するとして、ロシナンテはどうしたいんだろうか。

オペオペの実を奪取すること自体は反対していない筈だが。

1→ローをこのミニオン島から秘密裏に逃がす

2→ローを連れてファミリーを出奔する

dice1d2=1 (1)

[136 1 23/02/05(日) 13:35:17]

ドフラミンゴへの負担を減らす為、そしてローの目的を果たさせる為にこのミニオン島からローを一人逃がす。

ロシナンテは決して口にはしなかったが、自身の任務の件もある。

ローをドフラミンゴが匿い、目的を果たさせようとするならばオペオペの実について海軍へ報告をしなければならない。

勿論報告しなければいいのだが、フレバンスの一件でロシナンテ自身もスパイ中の海兵としては無茶をした身。

且つ今回の件を隠すのは難しいので報告を挙げざるを得ない。

だからこそその間を突いた対応をしたい、のだろうが。

主に謎の海賊が上陸してオペオペの実を持ち去った、持ち去った主は不明、といったカバーストーリーといったところか。

それは随分と難し……いや、無理が過ぎるのでは。

思わずタンチョウも真顔になってしまう。

現状ジョーラがローに付き添っているしグラディウスとディアマンテが船には残っている。

もしそれをどうにかするなら物理的にやらざるを得ないだろう。

ジョーラだけなら気付かれないように気絶させ、ローを連れ出すことは出来るだろうが……。

グラディウスもディアマンテもそこまで柔ではないし、ドフラミンゴの決めたことを反故にすることは許さないだろう。

弟分のロシナンテが望むなら叶えてやりたい気持ちはあるが、今後を考えると決して利口なやり方ではない。

それこそファミリーに帰ってから逃がす方がまだ目がある。

そもそもドフラミンゴに言えば秘密裏に逃がすことを了承してくれそうではあるのだが。

「それは、そうかもしれねェけど……」

ぐぐ、と唸るロシナンテ。

思ったより海軍にヴェルゴを潜入させてたことで疑心暗鬼になっている感がある。

まあオペオペの実の取引という機密事項がドンキホーテファミリーにバレるなんてヴェルゴが海軍の中でも内部に食い込んで来ている印でもあるからその気持ちも分からないでもないが。

ロシナンテが此処からすぐ逃がすことに拘っている理由

1→実際のところドフラミンゴが把握していないという状況を作った方が海軍本部が信じやすいからそうしたい

2→ドフラミンゴに疑いの目を少し向けているのでドフラミンゴの目のないところでことを行いたい

dice1d2=2 (2)

[137 1 23/02/05(日) 16:06:05]

タンチョウの気持ちとしてはドフラミンゴに従いたい気持ちが高い。

高いのだが。

……ロシナンテ、ホーミング様にどんどん似てきているなあ。

数字が高ければ高いほどロシナンテの言い分を聞きたい気分になる(50を越えればローを逃がすロシナンテに協力する、超えない場合は邪魔はしないが協力もしない)

dice1d100=62 (62) +15(ホーミング聖に似てきた補正)

[138 1 23/02/05(日) 21:38:16]

軽い気持ちで手心補正を入れたけど入れなくても成功してる……

ホーミング様に似た面影で言われるとどうにも弱い。

……反旗を翻したと思われない程度になら手伝おう。

決して裏切った訳ではないことだけ念頭に置いての手伝いだ。

何かあっても保障はしないぞ、ロシナンテ。

「手伝ってくれるだけで助かるぜ、ありがとなタンチョウさん」

嬉しそうにしているところ悪いが、ともあれオペオペの実を奪取出来ないと話も進まない。

まずはそちらに力を入れるとしよう。

取引場所であろう廃墟からは楽しげなドンチャン騒ぎが聞こえてきている。

騒ぎに乗じてこっそり忍び込むのが一番だが、何処から入ろう。

1→窓から侵入(オペオペの実まで隠密行動ロール2回)

2→廃墟の2階部分へ壁をよじ登って侵入(オペオペの実まで隠密行動ロール3回、ダイス補正-20)

3→真正面の扉から侵入(オペオペの実まで隠密行動ロール1回、ダイス補正+20)

dice1d3=1 (1)

[139 1 23/02/06(月) 01:05:16]

こういうのは相場が窓からに決まっているんだ。

乗り込むぞ！

タンチョウは窓へと近寄りロシナンテに合図する。

窓といってもガラスは割れて枠しか残っていないのだが……まあ気分というやつだ。

二人は窓枠からスルリと中に侵入した。

盛り上がっている海賊達の索敵度(最低保証値20)

dice1d80=23 (23)

上記ダイスより数字が低いと見つかる

dice2d100=89 45 (134)