真島SSスレ part1-3

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:38:48

    臨時

  • 2二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:39:10
  • 3二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:40:13

    前スレがあれなので新規に立てました

  • 4二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:43:07

  • 5二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:43:18

    し 

  • 6二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:43:31

  • 7二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:43:53

  • 8二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:44:03

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:44:15

    す   

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 22:44:26

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 23:24:59

    あ、国賓作者っす。いやーヤバいなww

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/12(木) 23:37:46

    前スレまでのあらすじ
    ・とある小国で革命に成功し、日本に国賓として呼ばれた真島
    ・千束とたきなに日本での護衛を依頼する
    ・そして三人で水族館に行ったり、お好み焼きを食べている状態

    そして今、ミカがいるリコリコへ訪問してもよいのか思案中。
    たきなは、いい金づるになるのではないかと思っているところ。
    千束は少し迷っている様子。

    「……やっぱ先生はやめとこ」
    「まあ、いきなりは驚いちゃいますし、他のお客さんがたくさんいる状態で紛れ込ませましょう」
    「う、うん……それならいきなり撃ったりできないし」
     千束も撃つって予想してたんですね……。
     まあわたしだって撃ちますよ。……でもどうやって耐えたんだろうわたし。
     千束が止めてくれたり、諭してくれたりしたからですよね。勿論、テレビでの報道があったのは事実ですし。

     あとは、なんでしょう、自分の視点に疑問を抱いたというのも大きいかもしれません。
    わたしが引き金を引く正当性について、ガツンと一発殴られたような、そういうもの。
    わたしも、一応公的なエージェントですから、雇い主である日本の意向は守らないといけないとは思ってます。
    その日本が許しているのだから……まあ、許してもよいのかもしれないとも。

    でも結局は、斜め前にいる千束が、良好な関係を望んでいるからというのが一番の理由です。
    千束が真島のことを殺してくれと頼んだら、いくら日本が許していても……普通に撃ちますね。
    まあ、千束はそんなこと言わないでしょうけど。
    ……千束こそどうなつてるんでしょう? 危うく殺されかけたのに。

    アランの絆? 考えるだけで寒気がしますが。

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 08:02:45

    一応保守しとくか

  • 14二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 08:52:45

    平和になったね。内容は平和とは言い難いけど。こいつらなに考えてるんだw

  • 15二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 12:02:54

    振れてるたきな
    真島スレ??

  • 16二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 12:50:54

    じつは始まりはまじたきスレやから…

  • 17二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 22:14:38

    まだへいわかも

  • 18二次元好きの匿名さん23/01/13(金) 22:42:18

    >>12

     ……まさか、とは思いますけど、その……好意が芽生えたみたいなのは

    千束が見てた映画の中で、敵同士だけど共闘して勝利。二人はベッドに倒れ込んで……。

    「だ、ダメですよ! 千束! そんなのわたしが許しません!」

     ……はっ! 

     わたしはいつの間にか妄想を声に出してしまったようで、二人を驚かしている。

     丁度千束がひっくり返そうとしていた瞬間で、固まってしまっている。

    「あ、ごめん、たきな……でももう焦げちゃうから……」

     本当にいいタイミングみたいで、もうヘラがお好み焼きの下に差し込まれている。

    「あ、あああ……! いいんです、気にしないでください! ごめんなさい!」

     もう、千束の顔なんか見られないで手を前の方に近づけてブンブンふる他ない。

     はー……。わたしってアホ?

     

     まあ、これは単に疲れているだけです。頭が悪くなっただけ、そんなことはあり得ません。

    もしあり得たら後ろから撃ちます。二人とも。

     ……クッソ、二人とも絶対避けるでしょ、いや、寝てたら……。いや、寝てるとかどういう状況ですか。

    絶対許しません。


    ちょっとお手洗いに行って顔でも洗ってきますか……。

    こんなに鉄板からの熱気がくるのが悪い。わたしの所為ではない。よし……。

  • 19二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 00:54:56

    立て乙。

    災難だったね……

  • 20二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 09:22:02

    >>18

     くっ……。わたしはとりあえずぱしゃぱしゃと顔を洗い、きっ、っと鏡で自分の顔を見つめる。

    いつものような無表情です。動揺は隠せているはず。

    ……わたしらしくもない。

    千束が誰と仲良くなろうが、彼女の勝手だ。わたしがどうこうできるものでもないし。

    危険でないなら、それでいい。今は多分全然危険な状態ではないから、問題はないはず。


    「お、たきなー。分けておいたからね」

     席に戻ると千束が親切に分けておいてくれたし、食べないで待っていてくれた。

    そういうところ、ありますよね。

    好き勝手にやってるように見えて、だいぶ人に気を遣ってる。

    ……真島も一応待っててくれるみたいな感じですが。

    多分、なんか言ってもバランス理論で返答される気がします。

    食ってる奴と食ってない奴がいるのはバランスが悪い云々。

    単に食べ始めるのが早いか遅いかってだけなのに……。千束もよくわからないこと言いますけど、

    この人も大概意味不明ですよね。なんというか、内的な価値観が強い。


    ただ、この真っ赤なやつはどうかと思いますけど……。


    「これ食べたら行きますかー?」

     スマホをポチポチしながら千束が言う。次の予定地は大体決まっているから後は出発時間だけですよね。

    「行きましょうか、真島もいいですよね?」

    「ああ、どこに連れてってくれんのかな?」

    「そりゃあもう、楽しいところですよ~」

     ニッヒッヒ……という笑い方。あーまたなんか悪だくみしてんなコイツとは思う。

    でもこの顔の時に、着いて行ってつまらなかった記憶がないので、それなりに信頼してはいます。

    真島は……なんか微妙な顔をしていますが、まあそれは仕方がありません。不安を感じるのはわかります。

    ちょっとこう、なんでしょう、いじわるでもしてみますか。

    「その楽しさが真島に分かるかどうかが問題ですね」

     安い挑発、それに乗っかってくるかどうか、ちょっと見て見たかったんですよ。

  • 21二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 10:03:13

    ミカのところじゃないのかw

  • 22二次元好きの匿名さん23/01/14(土) 19:21:28

    安い挑発に一番乗りのそうなのがたきななんだよなあ

  • 23二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 00:18:05

  • 24二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 07:41:57

    お互い挑発し合う関係性だろうな

  • 25二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 15:25:14

    保守

  • 26二次元好きの匿名さん23/01/15(日) 22:10:43

    保守っ

  • 27二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 08:19:24

    作者待機

  • 28二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 12:52:39

  • 29二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 23:02:08

    >>20

    「いやぁ、御馳走さまですぅ真島さぁん」

     真島にヘコついている千束を横目に見て少しため息。

    いえ、ちゃんと予算も貰ってたのに使わないで真島に払わせてしまった。

    ……経費はちゃんと後で返しておかなきゃ。


    「ガキに払わせるなんてカッコワリィからな」

    「おっ、流石ですぅ」

     本格的に真島の手下になった千束はほっときましょう。

     このお金はある程度は饗応費用として政府から出ているので、わたしたちガキから出ているわけではないのですが

    そういうのは多分関係ないのでしょうね。

    「次なんだけど、まあ真島は男の子だからね、服でも買おうよ」

     千束は誰にでも服を買おうとする、確かに真島はずっとその格好だ。正直今の季節にそれはないだろうとは思う。

    「服ぅ? そんなん要らねえよ……あ、まあ銃撃戦用のがあればいいが」

    「銃撃戦用のシャツですか? ……そんなの……あるな。ありはするわ」

     いつかのやりとりが急に頭の中に蘇ってきてしまう。

    あの頃は……まあ今思い返すと酷い台詞ばっかだな……。恥ずかしくてやってられません。

    「まー。一着ぐらいいいじゃん、真島細くて背も高いからもっとマシなの着ればカッコイイって」

    「んー……まあ防弾なのはコートだからな。中に着るやつなら……」

     これ以上渋るともっとめんどくさくなると学びましたね。

     

  • 30二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 08:29:18

    保守しとく

  • 31二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 12:17:44

    例の回だなあ

  • 32二次元好きの匿名さん23/01/17(火) 22:56:37

    >>29

    「え? あれっ中にも着てなかったっけ防弾」

     中……? 千束が示す所を見ると、シャツの下? そんな薄い防弾装備ってあるんですね。

    まあ、リコリスの制服も中々薄いのでありえなくは――えっ?


     なんで千束が真島の千束のシャツの下の様子を知ってるんですか?

     真島ってコート全然脱がないですし、シャツだけの姿になることも、わたしの知る限りなかったわけです。

    お好み焼きだってついぞ上着を脱がないで食べてましたよ。

     ……? 千束の家にこいつ来てましたよね。

     え? まさかそんなこと……ないですよね?


    「千束」

    「んん? あ、たきなの服も買おうよ!」

    「……あの真島の、」

    「ああ、真島のも買うよ? まったく季節感がマジないんだから、暑いのにそんな恰好はバランスとれなくないの?」

     わたしが口ごもってる意味を千束は受け取ってくれない。

     あ、いや……受け取られなくてよかった。

    「お前らだってずっと同じ服だろうが」

     きょろっとした目で千束とわたしを交互に見る。

    「ざんねんでした~ちゃんと夏服、冬服あります~」

    「あーそうだったな」

     こんなに楽しそうにしているってことは……そういうことだってあり得るんだろうか?

     千束は「いざ」ってときに備えているわけですが、それはいつでもですかね?


    「……? どったのたきな?」

    「いいえ、大丈夫ですよ?」

     まあ、もし千束がそうなったとしても今はもう止める言われがない。

     もしそうなったとしたら、ちゃんと向こうで戸籍みたいなの作ってもらえて今より自由になれるのかもしれない。

     そう考えたら、結構……手助けした方がいいかな?

  • 33二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 08:42:54

    保守

  • 34二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 12:21:23

    土井さん回が再現されちゃうやつじゃん

  • 35二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:53:23

    いやぁでもやらんやろ……?

  • 36二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 08:18:15

  • 37二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 12:30:44

    まあ思い込んだら一直線なので
    千束の為と思いこめば

  • 38二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 21:42:38

    >>32

    「っとは言っても私、男用の服とか知らんのだけど……」

    「わたしが知ってるとでも思ってるんですか? 逆に」

     千束がちらっとわたしの方を向くので、ぴしゃっと言ってしまう。

    千束だって時折男の子っぽい服を着ていますがあれは違うですかね?

    あれが違うというのならわたしにはお手上げです。そもそも自分の服すら……あまり買おうとは思わないのですから。

     まあでも、言ってくれたら探しますけどね、手元のスマホを用意しようかと思ったとき

    千束が急に「あ! ここでいいじゃん!」と言う。

    ショッピングモールの中で大声を出さないで欲しいんですけど……。

     幸い、行き交う人もちらっと千束を見ただけで素通りしていく。あんまり目立つような行動は厳禁ですよ。


    「アウトドア用品ならいいんじゃない? 男女問わないで売ってるし!」

    「んー。まあ、なんでもいいが……」

     真島は早々に千束への抗弁を諦め、なすがままにされている。

     ……娘が勝手に歩き回るのをヤレヤレという顔をしながら着いて行く父親のようですが。

    まあ、年の差を考えたら兄妹ぐらいが妥当なんでしょうけど、なんかまあ親子の方がしっくりきますね。


    千束が言う通り、アウトドアショップには男女問わず様々な服がおいてあります。

    なるほど、こうすれば両方の店を廻らなくて済むということですね、合理的です、さすが千束。

    それに、鍋やテーブル、食器なども置いてあります。栄養価の高い食品もある。

    ……もうこの世のお店これ一つだけでいいんじゃないでしょうか?

    テーブルも椅子も、靴もありますし。


    DAにいた頃、野営の訓練もあって、結構好みだったんですよねこういうの。

  • 39二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:09:15

    逆にたきなが男用の服をよく知ってて
    表面上は「頼りになるねぇ、さすが相棒!」
    とか言ってるけど、内心「え、なんで? たきな自分の服だってまともに選ばなかったじゃん、なんで?」
    ってモヤってる千束概念

  • 40二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 12:43:28

    グツグツコトコトしやがって…

  • 41二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:22:09

    SSスレだけど、まじちさたきの好きなシチュとかも書いていいのかな?

  • 42二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 09:43:57

    ええんちゃう?

  • 43二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 20:09:30

    >>38

    「このコップ……取っ手が畳めますね。これは便利……なのでしょうか? 畳む必要ありますかね?」

     ステンレスのマグカップがあります。分厚いですね、真空断熱でしょう。

     それにしてもなぜこんな取っ手が可動するんでしょう?

     うちにあるカップは割れないように大抵プラですけど断熱性の高いステンレスにするのもいいかもしれませんね。

    「あーたきなたきなーそっちは後で見よ、ねっ」

     わたしの手を取って千束はズルズルと奥の方へ引っ張っていく。


    「……アランの方が妹みたいだな」

    「その名前は止めてください。やっと千束は自由になったんですから」

     千束が引っ張っていった癖に、わたしたち二人を置いてどっかカゴを持ってスタコラ駆けていきました。

     二人っきりで残されて……あまり会話の切っ掛けがつかめなかったのですが、

    何故かこいつは気を回してきます。ただ、やり方が間違ってましたが。

    「そうか、それはすまなかったな。ヨシさんは結局どうなったんだっけか」

     まあ、座れよ、と言われてしまい靴選び用のスツールにわたしは腰かけて、真島はわたしの斜め前に

    ふらーっと立っている。自分の髪の毛が気になるのか、鏡に写った髪をチョイチョイと直している。

    そろそろさっぱり切ったらどうです? ……と脳を誤魔化していましたが、その質問は辛い。

    「それは……」

    「あいつには言ってねえのか」

    「……ええ」

    「もう答えを言ってるようなもんだな、それって」


    そうだ。言ってるようなもんだ。千束だって気づいているよね。

    そして、敢えて訊いてこないんだから、わたしだって……まさしく傷口を開くような真似をする必要なんかない。

    「あいつがまあ、気に病んでないならいいんだ」

    「随分と優しいですね、千束に」

     これは別に皮肉じゃない。実際そう思ったから。

    「まあな……」

     まあな、の次に何が来るんだ? 変な所で止めないでくださいよ。

  • 44二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:49:20

    保~

  • 45二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 11:06:07

    保守

  • 46二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 13:09:54

    真島とたきなを二人っきりにしておく千束も大概では……?

  • 47二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 23:26:40

    >>43

    「……んだよ」

     わたしがそちらをじーっと見ていることに気が付いたのか、真島は何かきまりがわるいようで

    フィっとこちらから目を逸らす。

    「いえ、気になってたんです。真島って大分千束にご執心ですよね。なんでなんです?」

    「そりゃ――」

    「アランだからですか?」

     先手を打った。これは本当の理由ではないだろうな。なんて、わたしの直観が告げる。

     アランチルドレンだからって追い回すんだったら世界中にたくさんいるはずなんだ。

    千束を執念深く追う理由にはならないと思う。

    「まあ……それだけじゃねぇが」

    「それがなんだか知りたいんですよ」

    「……おまえとたぶん一緒だぞ?」

     ハア……と大きなため息を真島は吐いて、わたしの一個となりの席に座る。

    「千束の相棒じゃないでしょあなたは」

    「相棒だからって理由だけか?」

     そう問われて戸惑う。千束にわたしはどんな感情を向けてるんだろう? 相棒? 友情? 

    少なくとも今までのわたしの仕事相手よりは、そうだな、表現が難しい。少しは親しみを感じてると思う。

    でもそれをうまく言えない。なぜなら、他の人にはこういう気持ちにはならないから

    比較して名づけることもできない。


    「まあ、そういう感じよ」

     何やら真島は得意げにこちらを見る。なぁに勝ち誇ってんだか。クソ真島。

  • 48二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 23:38:51

    処す?処す?

  • 49二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 07:19:05

    処そう処そう

  • 50二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 12:33:26

    処す物語か……

  • 51二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 22:04:21

    でも、真島が千束のことを恋愛的に好きなのって想像出来ないんだよなぁ

  • 52二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 00:41:11

    真島と千束は幼馴染だからね
    幼馴染とは結ばれないってお約束もあるし(曲解)

  • 53二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 07:39:30

    お互い小学生っぽいからくっ付かない(付けない)っぽいな

  • 54二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 12:41:00

    情緒小学生三人組

  • 55二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:03:07

    >>47

    「まあ……真面目に言った方がいいか」

    「何かあるんですか」

     今までは真面目ではなかったということか?

     千束といい、真島といい、わたしの周りには不真面目星人しかいないんですかね。

    「答え次第によっては真島は日本で行方不明になります」

     またはロリコンとして逮捕されたり、消されたりしますね。国家の恥です。

    「おーこわ」

     と、千束がやるように肩を竦める。いや、千束は映画の真似でしょうから、あ、でも

    そうするとこれは千束の真似ではないのでいいか。

    「って言っても、わたしの攻撃なんか当たらないでしょ」

    「当てられたぞ? しっかりな」

    「……そうでしたっけ?」

    「ったく、人の顔面蹴っておいてよく言うぜ」

    「? いや、そんな……」

     ことしたっけ? え、なんか腕を掴まれて排除された気はしましたけど、蹴ったことはないような気がします。

    「お前、自分が人に何をしたかよく覚えてないだろ」

    「……まあ、わたしが他の人にされたこともよく覚えてないですから」

    「バランスが取れてていいな」

    「どうも……」

  • 56二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:59:39

    保守

  • 57二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 12:48:28

    保守

  • 58二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 23:16:04

    >>55

    「アランの被支援者ってのは、知ってるよな。その才能を生かすことを喜びとしているわけだ」

     ボッケに手を入れながらぐいっと背中を逸らす。

     千束もよくやるんだ、この動き。お行儀が悪いのですが、気持ちよさそうに伸びをしている

    千束を見ると注意する気がどんどん失せていきますからそのままです。

    「ええ、この前もなんか金メダル取ってましたよね」

    「そう、なんというかだな、自分が得意なことをしている時って楽しくないか? たとえば黒いの、お前は射撃が得意なはずだろ」

    「え、わたしですか?」

     わたしは、確かにそこそこ上手いと思いますが、そんなに自信をつける程でも……とは思いますけど、たしかにやってて割と悪い気はしないですね。ただ、これをうまく伝えることはできない。

     まあ、料理なんかよりはやってて楽しいです。あれはなんかうまくできません。


    「まあ、割と楽しいですね」

    「だろ? そこそこの才能の持ち主だって、自分の持っている物を使えれば楽しいはずだ。で、神から選ばれたレベルやつがそれを振るうときの快感はもう、そりぁあ大きいわけさ」

    「あなたが快楽殺人者に見えてきました」

    「ハハッ、それは違うが。まあ、神からのギフトを振るう事より楽しいことを見つけた奴ってどんな奴かって気になるるんだ。で、周りにはお前らがいたってわけ」

  • 59二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 07:01:30

    保守

  • 60二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 12:51:18

    まだ料理に苦手意識を持つたきなさん

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 22:40:07

    >>58

    「周りの人が千束を楽しませているから、そっちの方に行かないという風に分析しているんですか?」


     確かにまあ、ミズキさんとかクルミ、それに店長は千束をお世話しているわけですし、アランの意思を尊重するならみんなと別れなければならないですよね。DAに居ながら実弾撃ってればいいわけですし。

    「……んー。それは相互のバランスだな。寧ろ俺は、あいつがみんなを世話しているようにも見える」

    「それは……まあ、なくはない。か」

     千束は優しい。困った人を見捨てては置けない人だ。

     でもまあ? その分家では自分をほったらかしにしているのかもしれない。

     わたしも千束の所為で困ってるんですけど助けてくれないですかね?


    「あいつの周りに人は勝手に集まってくるようなもんだ。ただ、集めておいて勝手に消える気はする」

    「……千束から聞いたんですか?」

    「何のことだ?」

     島に逃亡したことに就いては聞いてないのか。だとするとこいつ、まあ……ある種の似た者同士だということは

    認めましょう。

    「いえ、確かにそういう人です。十分に人を集めて賑やかにした後にプイっといなくなっちゃうんです。主催者なのに……ほら、今も」

     千束はわたしたちをほっといてどこに行ってんだろう? 棚の向こうにヒョコヒョコ金髪が見えるから

    そこまで心配はしてないけども。

    「まあ、なんというか、自分が居なくなったとしても集めた人同士で仲良くなってくれたらいいとでも思ってんだろ。アレの所為だろうけど」

     ア、レ、と言いながら真島は胸を叩いた。

     なんなんですかね、この人。わたしが思いつかない千束の思考回路をそっくりトレースしているようだ。

     千束と出会ってから随分と人間らしくなったと思ったのに、まだこいつには負けるのか。

    いや、千束が特殊過ぎるのか。

  • 62二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 07:40:37

    一応保守

  • 63二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 12:31:25

  • 64二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 21:46:03

    久々に見に来たけど、このスレ長生きしてるね

  • 65二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 08:26:03

    続け続け

  • 66二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 19:39:28

    保守

  • 67二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 00:11:45

    全うな真島っていいな

  • 68二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 05:52:29

    >>67

    自称正義の味方やしな。ハマれば

  • 69二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 15:00:25

    いつも保守有難う

    >>61

    「千束を待つのって怖いんですよ」

    「一緒にいる方が怖くねえか?」

     

    「……」

     わたしが少し黙ると、真島はなぜかバツの悪そうな表情をしながら小さく謝る。

    「あ、いえ、こちらこそごめんなさい。えっと、帰ってこない気がして」

    「放浪癖でもあんのかあのリコリスは」

     あんな施設で飼われているのに自由だな、とDAの所在地を知っていることを仄めかされましたが

    まあここは些末な問題です。

    「いつもはないんですけど、ふとどこか遠くへ行ってしまうことはありました。そのまま自分一人でこの世から消えるつもりだったようです」

    「ねこかよ……」

     流石の真島もドン引きしてくれているようでなんか嬉しいですね。

     リコリコのみんなに言っても「まあ、あいつはそういう奴だから……」とある種の許容というか諦めが

    先に来るので。

    「どうせあれだろ?『相棒には死に目を見られたくないの!』みたいな感じだろ?」

    「まあ、大方そうでしょう」

    「バカなやつだ。お前を……助けるために俺を殺そうとしたのにな」

     真島にしては感情が上滑りしてない声と表情だ。

     いつもは高い声がスラスラと思考の前に出てきているような奴なのに。

     ぇ、何? わたしの為に真島をって初耳なんですが。

  • 70二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 00:48:56

    >>69

    「お前、延空木に来たろ。展望台にあの時」

    「え、ええ……」

     真島に踏みつけられていた千束の姿がフラッシュバックする。

     

    「あいつ、どんなだけ挑発しても死なない弾しか撃たなかったんだぜ? それなのにお前が来た途端俺を地獄に引きずり込んだんだ。――殺す気でな。初めてだった」

     いつもの緩みまくった表情ではない真島の、いつもの甲高い声ではない落ち着いた声に。

     そして、千束から殺意を感じたという証言に。

    「そんな……え?」

     わたしは戸惑うしかなかった。

  • 71二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 07:37:19

    保守

  • 72二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 12:20:32

  • 73二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 22:59:35

    しゅ

  • 74二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 07:41:37

    待ち

  • 75二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 12:34:50

  • 76二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 23:46:29

    >>70

    「……ほんとは電波塔本人から聞くべきだとは思うんだが、どうせあいつは忘れてるし覚えててもこればっかりは言ってくれないだろうからな……お前も俺から聞いたことは、忘れておけ」

    「墓まで持っていきますから、もっと教えてください」

     真島の方を、わたしは初めてかもしれない、能動的に向いたのは。

     真島は「話題に出すんじゃなかった」みたいな顔をしながら頬を掻く。

     目を逸らしてくるが、わたしは椅子から離れて、寧ろ正面に立ちます。


    「わかった、わかった。でもこれは俺の主観だからな? その時に感じたことを話すだけだ。いいか?」

     とうとう根負けしたのか、そう前置きをして真島は話し始める。

    「あいつは……人を殺したくないんだろ? どんな理由かはよく知らないが」

    「はい」

     人の時間を奪いたくないんだ、という彼女の台詞を反芻する。でも今の本筋にはあまり関係がない。

     続けさせた。

    「俺みたいなやつなんか、さっさと殺しておいた方がいいはずなのにそれでも殺さなかった」

    「ええ」

    「それなのに、おまえが来た途端、あいつは俺を殺す気になった。――どうしてだと思う?」

  • 77二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 08:12:51

    引き!

  • 78二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 12:35:54

    はひふへ保守

  • 79二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 22:19:21

    >>76

    「あんなところに人が来たら、そりゃ……」

    「ハ、マジで言ってんのか……お前は。こりゃああいつも大変だな」

     いや、こいつが何言ってんのか分からないんですけど?

    「ちゃんとあいつのそばにいてやれよ?」

    「だから、わたしは居ますって。居なくなるのは千束の方ですってば」

     千束が急に姿を消して何カ月もわたしの前からいなくなったこと、

     もし見つけられなかったらずっとそのままだっただろうこと、

     自分の心臓の状態を知らないままだったから、充電切れの可能性もあったこと。

    などを話してしまった。こいつに。

     もう敵じゃないんだからいいでしょう。もし敵であったら絶対に言いませんでしたが。

     

     それから……これは癪なんですけど、千束は真島の意見なら少しぐらいは耳を傾けるような気がしています。

    本当に悔しいですけど。

     真島からですね、「もう少し黒いののことも考えやれよ」と言われた千束は、そうなってくれるでしょうか?

     でも、まあ、わたしのことを考えろってのは違いますね。

     わたしは千束が自由で楽しくやってくれればそれでいいです。

     わたしのことはどうでもいいんで、あんまり無茶しないでくれればいい。


    「お互い目が見えてねえのな」

    「目……?」

  • 80二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 07:25:35

    保守

  • 81二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 12:29:07

    また真島スレ作られてて草

  • 82二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 14:13:49

    なんとなく読み始めたがとてもキャラ理解度の高い質の良いSSがお出しされてて驚いてる

  • 83二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 15:47:40

    たきなも千束もまだ若いからな
    特にたきなは世の中経験少ないし
    30代真島さんとはやっぱり見えるものが違うよなあ

  • 84二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 22:12:11

    保守してくれたり褒めてくれたりして嬉しい!

    >>79

    「これ以上は言えねえな」

    「……バランスが悪いからですか?」

     いっつもいいところで止めやがる。

     なんでもお見通しって口ぶりをしながら、何一つ明確なことを言わない。

    周辺概念でうろうろとしてる。

    きっと勘のいいひとなら直ぐにでも分かるぐらいの所だろうか?

    悔しいけれど、わたしにはまだ、そういう機微は分からない。


    そういう振る舞い。まるで――千束みたい。認めたくはないけれど。


    ……するとこの二人はですよ? 言わなくても通じ合えるようなそういう感じなんでしょうか?

    は? なんで? 相棒のわたしがいるのにですよ?

    「……千束のこともっと知りたいです」

    「俺に言ってどうすんだよ」

    「隠すのは性に合わないのでちゃんと言いますが、一年以上一緒にいるわたしより、数回殺し合っただけのあなたの方がより深く千束を理解しているのは――バランスが悪いんですよね」

    「ハハハ、そうか? そんなことないだろ」

    「もしかして、何回も会ってます?」

    「え、いや……そんなにではないが……」

    「? ん? 嘘ついてないです?」

    「いや、吐いてない。これはマジ」

  • 85二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 22:15:24

    >>84

     千束の家に出没したことは知ってる。そんなにでもない、という言葉を

    何回か、という意味で捉える。そこで何をした?

    「怪しいな」

     ぎろっとした目になってる自覚はある。

    「あいつに訊いてみろよな……」

     わたしの目線から逃げようと真島は頑張っていますが絶対放すつもりはない。

    「千束が嘘を言わないとは限らないんで、わからないんですけど」

     もし、千束に「真島と仲良くしてた?」と聞いたところで、うまいこと誤魔化されるのは

    想定内です。

    「そうかい」

    「あ、そうだ。千束の前でコート脱ぎました?」

    なんで千束が真島の千束のシャツの下の様子を知ってるんですか?

    というさっき抱いた疑問をぶつける。

    「え、」

     声が裏返ったな?

    「嘘ついたら分かってますね?」

    「脱いでない……と思う」

     思う? どういうことだ?

  • 86二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:09:24

    攻められると弱い真島、そういうのもあるのか

  • 87二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 07:02:55

    たじたじ真島やん

  • 88二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 12:25:14

    >>86

    普段攻めてるほうは防御にはなれてないからな

  • 89二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 20:26:10

    嘘をついたらこうなる↓

  • 90二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 21:53:27

    >>85

    「あ! たきなー! あと真島。服見繕って来たけど~!?」

     両手の籠一杯に服を突っ込んだ千束が駆けよってきます。

    「お! でかした! 電波塔!」

     脱兎のごとくスツールから飛び出して千束の方に合流する真島、おいこら、わたしの質問に答えてへんやろ!

     真島はいかにも楽しそうに籠の中身を漁っていますが、わたしからの追及を逃れられたことが

    嬉しいのではないですか?

    「んー? どうしたの、たきな、なんか目が怖いよ? まさか真島になにかされた?」

    「いいえ。なにもされませんでしたよ?」

     あと、千束は公共の場で胸を揉まれることには抵抗を示すのに、

    公共の場でわたしに抱き着いたり首元をスンスンと嗅ぐのはいいんですね?

    バラ……いいえ、不公平では?

    「んー。硝煙の香りはしない、別に戦ってたわけじゃないね」

    「こんなとこで戦ったりはしませんよ」

    「そだよね、ほら、たきなにも服選んで来たんだから、一次予選しよっ!」


     千束の言う一次予選というのは、鏡の前にわたしが立ってですね、

    千束が服をわたしの身体に当てて唸る。みたいなやつです。

    それでちょっと千束的に良くないやつ? を外していって、残った服にようやく袖を通す。

    袖を通す段階は二次予選らしいです。

  • 91二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 21:54:35

    >>90

    「真島にも選んで来たんだけど、ちょっとイメージがわかなくてさ。派手好きってことでいいんだっけ?」

     確かに千束が運んで来た籠の中は色々鮮やかなシャツとか短パンが多い。

    「まあな、こういうのは好きだ。お前もよくわかってんな」

    「分かりやすいからねー」

     でも、千束の趣旨だと、今までとちょっと違う雰囲気のものを選びたいからではなかったのかな?

     これじゃ同じじゃないですか。

    「もうちょっと単色のとか選ばなかったんですか?」

     ほら、と千束に後ろの棚を指さす。単色のシャツやマウンテンパーカーもありますし。

     丁度深緑色のもので、真島の髪と同系統で収まりもいいでしょう。

     ただそれだけのはずだったのに。


    「え……たきな?!」

     なんで驚いているんですか? 千束は。

  • 92二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 08:45:47

    これは驚くな

  • 93二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 12:20:29

    >>91

    「なに驚いてるんです?」

     あくまでもきょとんとした顔。たきな特有のあの綺麗な目の焦点を一点に固定して

    こくん? と首をかしげるあのカワイイあれ。

     纏われた黒くてツヤツヤした髪もそれにつられてふわり、と舞うのもいい。

    じゃなくて!

    「いや……」

     そりゃあ驚くよね? いや、あのたきながだよ? 

     他人の服装に関心を持ってることにだよ! 

     し・か・も! あの真島に対してだよ? ありえなくない?


     それに、結構趣味いいじゃん……。派手な緑ではなくて、抹茶のような

    落ち着いた色合いの緑だ。遠目には黒に見えるかもしれないいい配色。

    少なくとも今のシャツよりは全然悪趣味じゃない。

    「いいかも、これも着てみなよ」

     たきなが示したやつも籠に入れてみる。

    「ふーん……なるほどねえ」

     真島はそれを広げてまじまじと見る、真島だけに。いや、つまらんわ。

    「たきなが選んだ奴だからな~? 無下に扱うなよ~?」

     私は茶化しながらそれを推す。私だってあんまりたきなに服選んでもらってないんだからな!

     幾度か真島はその記事をすーっと撫でて、その滑らかさを堪能した後

    「わかったわかった。ん、これはいいな汚れが落ちやすそうだ」

    「それは合理的でよいですね」

     とまあ、それを買うことは決まったようだ。

     

  • 94二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 14:16:35

    機能性重視といいつつわりとシックな服がお気に入ってそう

  • 95二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:29:29

    >>94

    わりと例のコートとかそういう系統だしな

  • 96二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 22:18:35

    クソダサジャージ真島概念も捨てがたい

  • 97二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 00:45:16

    >>96

    クソださジャージ千束とお揃いええやん

  • 98二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 10:03:00

    保守

  • 99二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 20:03:12

    >>93

    「たきなにはこれかなぁ?」

     千束さんセレクトの服を次々にあてがっていく。

     たきなはスレンダーだし、何より素材がいいから何でも似合う。

    それだからこそ、どれを着させるかかなり迷うんだよな~。

     アウトドア系の服って今までたきなに紹介してこなかったから、私もちょっと勘が掴めない。

    取り敢えず、たきなに似合うのは紺色なのはその通りなので、それ主体の襟付きのシャツと

    ベージュの膝丈スカート。コットンで少しハリがある感じ、カジュアル目なんだけどきっと似合うと

    思うんだけど……。


    「悪くないな」

     こら、一番に感想を言うのは私の役目じゃい、ボケぇ。

     真島の率直な感想もまあ役には立つ? かもしれないし、そのままにしておく。

  • 100二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 22:33:14

    まだ続いてるのすごい……
    いや、保守力とかじゃなくて、よくそんなに話湧いてくるなと。
    これも真島だから?

  • 101二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 07:46:53

    真島って丁度いいキャラだなとは思う

  • 102二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 12:09:03

    二人に新たな視点をあげるキャラとしてはいいかも

  • 103二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 22:57:55

    >>102

    丁度二人の中間みたいな性格をしているのもいい。

    理想主義者だけど、自分で現場でて戦うみたいなの

  • 104二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 07:43:57

  • 105二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 12:23:16

  • 106二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 23:04:14

    話題は結構湧いてくるんだけど、あんまり筆が早くなくて申し訳なく思います。

    >>99

    「いや、お前らどうせよく動くんだから汗が乾きやすい方がいいし、そのスカートは丈夫そうだ。

    それに黒いのの白い肌が良く映えんじゃねーの?」

    「そう……ですか」

     はい、問題なのはたきなさんの反応ですよ、なになんかモジモジしてらっしゃるんですかね、たきなさん。

     真島に褒められても、たきななら「そうですか」って言うだけじゃん? いや、文字面としては一緒だったわ。

     でも、私の知ってるたきなそんな、なんか、目を地面に伏せたりしない!

     ひざ下まであるスカートの裾をいじるたきなはめっちゃ可愛いけど、それの原因が真島の誉め言葉ってのは

    気に食わないなー。

     本当なら真島に褒められた服は一次落ちにしたいところだけど、こうやって宛がってるだけでもカワイイから

    是非着て欲しいので……仕方なく予選通過の籠に入れる。


    「じゃあ他にはこれは?」

     紺色と白のギンガムチェックのコットンシャツにオリーブドラブのナイロンのスカート。裾に行くにしたがって外に広がってくからふんわりしてて綺麗なんだけど、流石アウトドアショップ、撥水加工のツルツルとした素材で少し薄いからくたりと下にドレープが落ちる仕様になってる。丈はふくらはぎまであっていい感じ。

    「わたしは好きですよ、千束が選んだものなら」

    「……! たきなぁ、ううう……」

    「どうしたんです? あ、そうですね。候補は絞らないとですもんね」

     たきなのそういうとこ攻撃は止みそうにない。

    「一応、真島はどう思います? 目立ちすぎたりはしてませんか?」

     たきなさん……一応、とか言ってるけどちゃんと意見を求めるのね。

    「……相棒が選んでくれてんだからいいだろうが、まあ。チェックの間隔が狭いからな。今までの傾向とあってんじゃねーの? それにしても紺色がおおいな……」

     真島は私の持ってきた籠をちらっと見遣ってぼやく。

     まあ、なんとなくそういうのを取ってきちゃうんだよな、たきなの白い肌によく似合う――ってこれ

    真島とおんなじ感想でちょっとヤな感じ。

    「確かに。紺とか、灰色のような抑えめな色を自分でもよく選んじゃいますね」

     たきなが選んでる理由は、多分普通に制服の延長で選んでるからだね……。

  • 107二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 07:08:32

    おや、たきなの様子が

  • 108二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 12:19:05

    保守

  • 109二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 23:07:24

    >>106

    「まあ、何でも似合うだろうけどな」

    「そう! そうなんだよ! 分かってるやん真島!」

     ん? 勢いで同意しちゃっけどこれでいいのか? 

     まあたきなをめっちゃ褒めてくれるんだったらいいか?


    「二人とも盛り上がってますね……」

     たきなが少し困惑しているようだけど、それはちょっと我慢してもらおう。

    「やっぱたきなは男の目から見ても魅力的だよね~?」

    「まあな、嫌いな奴はいないんじゃねーの?」

     若干投げやりな返答だけど、これぐらいがちょうどいい。

     真島の口から「俺も好きだぜ」みたいな言葉が出たら銃弾が空を飛ぶことになる。

     

     次に選んだ服は、ポケットがいっぱいついたベージュのパーカー。それからバーガンディーのボトム。

    ベージュに赤っぽい色って結構好きなんだよね。

     これはたきなからも動きやすいし、ボッケがたくさんついてていい! と大好評で試着室に潜ってる。

     さっきまで選んだ服を全部着てみるそうだ。


    「それにしても……」

     真島が感慨深げに顎を触りながら何かを口に出そうとするが、私の方を見て引っ込ませる。

    「ん? なんだよ気持ち悪いな……言えよ」

     それもそれでちょっと気持ち悪いから言わせる。

     それでも、真島はちょっと躊躇う様子を隠さない。

     暫く黙って私の隣に立っていたが……やがて口を開く。

    「お前の独占欲の強さには恐れ入るぜ」

    「……なにそれ」

  • 110二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 08:25:40

    保守保守

  • 111二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 12:24:49

    たきなファンクラブになってきた

  • 112二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 12:49:02

    真島さんが百合な二人を見守りおじさんになってきつつある

  • 113二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 18:18:13

    距離感がエロくなくていいかな

  • 114二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 23:39:31

    妹とその友達を見守る兄的な

  • 115二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 23:48:30

    真島さんは本編でもエロ目線は全くなかったからな

  • 116二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 08:19:42

    そこがいい

  • 117二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 12:57:07

    保守

  • 118二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 22:44:33

    >>109

    「こんなクソ暑い季節に袖がないのや、ミニスカートやショートパンツを選んでこないとこ、分かりやすいだろ」

     ドキとした。してないけど。

     ミニスカとかは確かに意識して履かせてない訳じゃない。

     ただなんとなく……。避けてしまってるだけだ。本当は確かに見えたほう暑くないし、それに綺麗なの分かってる。

    でもそれを言うときっと、深層心理までたきなのこと気になり過ぎだろとかって煽られるのは目に見えてる。


    それに、前段のところは真島にだって責任あるんだからな? それを知らないでいけしゃあしゃあとからかってきやがって。


    「たきなに傷をつけた原因、おまえだからな」

    「俺か? またなんでだ」

     全然理解してない様子。そりゃそうだろう。私だって分からなかった。気づいたら吊られてて。後で気づいたんだし。

    「たきなには傷が……私を助けるときに付いたの。もとはと言えばあんたの所為なんだからあんたがたきなに傷をつけたのと一緒でしょ?」

     言いがかりめいてきてることは分かってるけど、頭に渦巻いている言葉を一つずつ出すとそうなるしかない。

     私が吊られてるときには、多分こいつは普通に自由落下してたと思う。改めて思うけどよく生きてんなこいつ。


    「そうか……。なるほどな。すまんな」

     は? なんで謝んだよおめえ。もっとなんか悪者っぽい仕草あるだろうが。

     表情だってニヤニヤしておけよ。なんでちょっと俯いてんだよ。

    「全然普通に見えたからな、気づかなかった。どこなんだ?」

    「肩。後遺症はないみたいだからね、それはよかったけど」

     けど、あれじゃあ肩出しは勧められないと思う。たきなは気にしてないかもしれないけど、

    私がそれを見ると罪悪感で心がズタズタになりそうになる。

     はは、自分の気持ちの為にたきなの服も制限してんだな、私。


    「じゃあ、俺が責任取ってやろうかな?」

    「は? 何言ってんだテメエ……」

  • 119二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:04:19

    こいつ処そう

  • 120二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:18:07

    真島それはいけない

  • 121二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 08:58:35

    挟まろうとしているな!

  • 122二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 16:04:51

    処すぞ

  • 123二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 17:08:42

    真島さん命を捧げて真実に気付かせようと…

  • 124二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 22:59:30

    健気や

  • 125二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 04:15:08

    傷は公式か……

  • 126二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 13:44:23

    >>118

    「お前それどういう意味で言ってんの? いい冗談と悪い冗談があるって分からない?」

    「なんで怒ってやがる、お前のじゃないんだろ?」

    「そりゃあ、そうだけど」

     と考えて、少し思考が止まる。

     私はただのリコリス。将来のことも分からない。DAの支援金なしで経営はできるようになったとはいえ

    明日には死んでるかもしれないし? まあ最強千束さんは死なないだろうけどね、万が一万が一だから。


     一方真島は一国の首脳? えらいひと。

     うーん、あれ、経済的には不自由させなくない?

     それに、もう平和な国らしいし?

     いや、だめだ。真島だって革命返しされたら終わるし、近くにいたたきなも死ぬかもしれないじゃん。

    ダメダメ。

     それに、聞いたことのない国だし、きっとご飯はまずいし。

     いや、たきなはご飯あんまりこだわりないわ……。


     違う、そういう事じゃない

  • 127二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 15:40:50

    対人は無敵だがひとり相撲は弱い千束

  • 128二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 19:48:27

    千束とたきなはからかうとめっちゃ面白いのはわかるわ

  • 129二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 00:53:01

    >>126

    「たきなは、そういうの求めてないから。相手に重荷を背負わせる嫌いなの。だから、『俺が責任取る』とか

    そういう申し出は断るのよ、残念でした!」

     そう、たきなはそういう子。なにせ、されたこと/したことを完璧に忘れちゃう子だから。

    「へえ、そうか……。じゃあお前も中々大変だな」

    「なにがだよ」

     真島のこの、何でも見透かしているような目が、時折怖い。

     目も、耳も良さそうで、なんでも理解していそうで、自分の防御が薄っぺらく感じられて

     まるで丸裸であいつの前に立っているかのよう。

     それに、一番ムカつくのは、真島が私を見透かすことに何の労力も使ってなさそうなところ。


     あっさり、余裕でそうされると、私としても無力感でいっぱいだ。

     戦って勝つことはできたけど、それ以外では全く歯が立たないことを自覚させられる。

     最強の私――という看板が崩れかける。尤も、そこに執着していないからいいんだけど……。

     ともかく、その目で見られるとゾワっとする。それだけ。


    「お前のことだから、あいつに近づくために、回りくどいことするつもりだろ」

    「はぁ? なにそれいみわかんないんだけど?」

    「それが効力がないって自分で分かってんだもんな、難儀な話だ」

     意味わかんなくなんて……ないよ。


     キズモノにしちゃった責任取るね、みたいな言い訳がましい台詞が何度も頭に浮かんだ。

     「キズモノ」なんて表現を使いたくなかったから、ずっと「傷がついた」みたいな風に言ってた。

     でも、たきなにそういう風に迫る時を想像したら、今みたいな台詞しか出てこなかったんだ。


     罪悪感に駆られている錦木千束が可哀そうだから、くっ付いてくれる井ノ上たきな。みたいな図が出来たら

    楽だろうななんて考えてしまったことは何回もある。


     それを見透かされているなんて恥ずかしいにもほどがあるよ。

  • 130二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 08:09:23

    保守

  • 131二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 08:31:03

    戦闘力じゃ千束の勝ちだけどこういう部分じゃ一回り以上下手したら倍近い年齢の真島には敵わないよなあ

  • 132二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 12:13:46

    真島は意外と組織人やからな

  • 133二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 14:30:58

    >>132

    千束は寿命と向き合ってたぶん精神的には大人びたとこあるけど真島は多くの荒くれ率いてきた実績あるんだろうからな

  • 134二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 22:04:05

    >>相手に重荷を背負わせる嫌いなの。


    二人ともそうですね! この両想いめ!

  • 135二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:33:51

    テロリストがオフのときの真島はこんな感じなんだろうなって感じがすごいする。

  • 136二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 06:38:02

    三人で共闘したら最強だろうな

  • 137二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 10:54:58

     新作アニメどうなるかな。
     真島出る可能性はそれなりにあるけど、敵対より共闘の方が見たいし、展開によってはありえるかも

  • 138二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 12:24:41

    弱そうな方の味方をしてるの見たいわ

  • 139二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:30:34

    保守

  • 140二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 01:08:44

    >>134

    これが見抜かれてるんやろうなあ

  • 141二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 08:29:05

    保守

  • 142二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 12:24:54

    保守っとく

  • 143二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 22:03:37

    大分あいてしまった、保守ありがとう

    >>129

    「お前は弾だけでなくても気持ちも避けるのか?」

    「おまえ……なんでそんなことばっかり言うんだよ。真島の癖に」

     真島は人の気持ちなんか分かんないと思ってたけどさ、

    意外と……わかるんだな。


    「うっせえな、俺の周りでお互いに中らない弾を撃ち合ってる奴らがいるとウゼぇんだよ」


     ってか、真島の話だとさ。たきなも私のことを大切に思ってくれてるってことじゃん?

    そりゃぁ、大切にしてもらってるよ?

     でも、そういうのじゃないじゃん。


     それに! 私のだって「そう」というわけでもないしさ。

  • 144二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 07:39:50

    保守

  • 145二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 09:30:16

    気持ちでも言葉でもなんでも自分の方に飛んできたら避けちゃう千束って面白い解釈だ。

  • 146二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 11:12:00

    >>145

    天才的避け仕草があらゆるところに組み込まれてるんだな

  • 147二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 12:26:36

    百合の確定は避けてるな

  • 148二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 20:44:11

    >>143

    「まあ……お前も先は長いんだろ? ゆっくり考えろ」

    「うん、まあ……なんかよくわからない気分だよ。急に後何十年も生きますよ~ってなったら」

    「明日死ぬつもりで生きて来たのか」


    「それはちょっと違うかな。近い所あるけど。正確には、今日死ぬことを考えてた」

     

     真島は驚かないし、遮らない。だから……かもしれないけど。


    「明日、とか考えてないのよ私。全部今日なの。これって明日死んでるかもしれないリコリスならみんなそうだと思ってたんだけど、実は違うって気づいたのは数年ぐらい前のことでさ。考えないようにしててもアレのことがずっと頭にあったんだなって。あああ、普段はあんまり気にしてないよ? えっと、真島だってさぁ、『お、今心臓が収縮している……! とか拡張されてる……!』とか考えない訳じゃん? そういう感じ。あはは、なんかずっとそうやって無意識でもそう思っててたらさ、抜けるわけないよね習慣ってやつは」


     私は結構おしゃべりな方だと思うけど、こんなふうに意味の通るようにした一文をつなげることは少ない。

    応酬が多いのが私のはず。まあ、あいてのおしゃべり度によるんだけど。

  • 149二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:07:48

    人と話すのは好きなのだろうけど得意かっていうとそうでもなさそうな千束

  • 150二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 07:31:26

    保守

  • 151二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 12:26:27

    >>149

    千束は寅さんみたいな奴じゃないかな

    面白いけどふいっと消えちゃう

  • 152二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:17:17

    >>148

    「それはお前にしか分からないことなのかもしれないな」

    「あ、うん……そうかも」

    「まあ、お前が悩むのはそれでもいいとして、問題はあいつの方じゃねえか?」

    「どういうこと?」


    「いや? 昔は『千束のことほっとけません!!!』って感じだったけど、今はそうしなくてもよいわけで、

    案外別の奴とくっ付いたり……とかな」

     真島のバカみたいなモノマネは意外と特徴を捉えていてムカつく。


    「は? たきなだよ? 休みの日は大体一緒にいるんだからそんなことしてませんー!」

     たきなは私がいないとずっとカロリーメイトとウィダーとジャージなんだよ? そんな子に他の人が……。

     たきなはジャージでもめちゃ可愛いじゃん……。

    「もしもの話だ。いいのか? 他の奴にだってあいつは魅力的に見えんだろ? お前がメソメソしている間に……な」

     そりゃあ、たきなは魅力的だ。でも、それは長く付き合わないと分からないはず。

     初対面だったらツンケンで、プイッだ。だから大丈夫……。


     あれ、そうとも言えなくなってきたのが今のたきなだ。

     リコリコの接客や保育園、日本語学校なんかの経験によって普通ににこやかになれるし、みんなに人気も出てきてる。あれ……たきなの成長を心から喜んでいたはずなのに、今はなぜかそれが辛い。

     

  • 153二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:18:44

    保守

  • 154二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 13:29:20

    千束を闇落ちさせてニヤつく真島ェ……

  • 155二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 23:30:43

    >>152

    土井さん、リコリコに来てくれる常連の人のことをたきなは好きなんじゃないのか?

    って疑ってたことがあるんだけど、それは笑える勘違いだった。


    でも、まあ……ああいうことが今後も起きないとは限らないよね。

    リコリコの客層的には30代以上の人が多いけれど、SNSで人気になってからは

    随分いろんな人が来るようになってる。


    社交的な美人になってしまったたきなは、高嶺の花ではなくて

    野に咲く親しみやすい花になっているのかもしれない。


    私が望んでいたことでもある。

    でもそれは――


    私がすぐに死んでしまうから、という理由付きだった。

    私が想定よりもすぐに死んでしまって、リコリコにたきなだけが残されてしまったら、

    そしたらあんなツンツンではきっと仕事は上手くいかない。

    だから、もっと親しみやすい人になってもらう必要があった。


    今になって、そうさせてしまったことに、おかしいかな? 後悔の念が少し湧いてしまう。

    私しか登れない高い崖に咲く一輪の花であってほしかった……のか?

  • 156二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 06:02:33

    保守

  • 157二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 13:53:51

    そこは後悔しなくてもいいんだよ千束

  • 158二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 19:39:15

    親心的な何かも混じってそう

  • 159二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 23:21:57

    待ち

  • 160二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 08:19:15

    これは保護者真島

  • 161二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 12:16:31

    保護者真島www

  • 162二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 22:05:03

    これに限らず、人生が急に延びて
    計画や想定が変わっちゃったのって
    対応できないよねえ

  • 163二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 01:40:56

    >>162

    ぶっちゃけ若い頃の価値観って一生モノだしね

  • 164二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 07:58:50

    保守

  • 165二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:40:10

    保守

  • 166二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 22:58:38

    >>155


    ――


    「ほんとにこんなところに一国の首脳いるっていうのか?」

    「情報だと確かだ。ショッピングモールの監視カメラぐらい覗ける奴がいるからな」

     二人の男たちは話す。助手席と運転席に座った二人だ。

     大きなバンの中にぎゅうぎゅうに詰まった六人組。

     それぞれ思い思いの銃火器を携え、服や装備はバラバラ。一目で正規兵でないことが分かる。

     その割には筋肉でよく膨れた胸や腕、太腿をしている者が多く、ともかくどこかで訓練を受けているのだろうことは

    想像に難くない。


    「まあ前金で腐るほど銃と爆弾も買えたしな、ちょろまかしても平気なぐらいだった」

    「あの前金だけでも普段の全額の三倍ってどういうことなんだ?」

    「よっぽど殺したい奴がいるらしいな、あいつのこと」

    「絶対に死なないって噂だろ?」

    「実はもう死んでて、幽霊なんだって話も」

    「幽霊に政治家は無理があるだろ」


     高速道路を走るその車は周囲から浮かないような速度を努めて守る。

    しかし、仲で繰り広げられている会話は物騒以外の何物でもない。


    「さて、もうそろそろ目的地に着く。対象の名前を確認しておこう」


     一人がぺらっと出してきた紙には、荒れた髪を持つ長身の男の写真が載せられていた。

    名前は――

  • 167二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 08:28:34

    テロリストがテロに遭う展開や

  • 168二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 10:10:25

    誰のドタマがブロッコリーみてぇだとォ?

  • 169二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 12:44:40

    そこまで言ってねえだるぉ

  • 170二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:34:11

    どうなるんや

  • 171二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 08:13:58

    保守

  • 172二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 12:14:25

    ワクワク

  • 173二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 23:41:50

    >>166

    「ただ、護衛が厄介だ」

     後部座席で紙の書類をいじっている一人が声を上げる。

     パラ……という音とともに次々と示されるその画像は確かに男たちをして心胆寒からしめるものであった。

     写っているのは単なる少女には違いないのだか……。


    「これがリコリスか」

     一人が苦々しい顔で写真を睨みつける。そして仲間内に回覧させる。

     見るたびに全員顔を顰めることからして、その「リコリス」の名は彼らの中でも響き渡っていて、

    そして嫌なものの対象として覚えられていたことが察せられる。

    「このターゲットもおかしいだろ? なんで自分が殺し合いをしたような奴を護衛につけるんだよ」

    「……それは同感」

    「それ、ただの護衛じゃないかもしれないぞ?」

     彼らの常識からすると訳が分からないが、一人が何かを思いついたようだ。

  • 174二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 08:37:55

    保守

  • 175二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 12:57:20

  • 176二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 23:50:59

  • 177二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 10:53:58

  • 178二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 19:44:19

  • 179二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 01:52:27

    こっから銃撃戦か?

  • 180二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 13:07:03

    待機

  • 181二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:37:18

    >>173

    「千束、聞こえるか? たきなも」

     ザザっと耳に入っているワイヤレスイヤホン風のインカムからクルミの声が聞こえる。

     いままでずっとモニタリングしてくれていたクルミ。

     

     クルミも真島が国賓になってて、しかもその護衛が私らだって聞いてメチャメチャ笑ってた。

    あんなに大笑いしたクルミを見たことなかったよね……。

     ともかく、クルミは異常事態がなきゃ話しかけてこない段取りだ。何かあったのか?

     真島から少し距離を取って……(無駄だろうけど)クルミに声を掛ける。


    「どうした? あ、たきなと真島の会話、あとでちゃんと聞かせてね?」

    「まあ、それは考えといてやるよ。一応プライバシーだからな……っとそれより、周囲にお前ら以外に非合法的に銃を所持している奴らが近づいてる。今いるショッピングモールの駐車場に近づいてるってことは、そこが被害の対象になると思う」

     嘘だろおい……。

     ガタ! という音がしたかと思えばリコリス制服に身を包んだたきなが傍に立っていた。

     相変わらずの早着替え。たきなも耳で聞いていたのか、当然。


    「真島、ここは危険です。退避しましょう」

  • 182二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 07:28:54

  • 183二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 12:57:47

    クルミぃ! これで勝つる

  • 184二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 23:24:55

    保守

  • 185二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 07:56:14

    ずっと聞いてたのか、めっちゃ所々笑ってそうだな

  • 186二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 12:47:53

    保守

  • 187二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 22:28:05

    >>181

    「俺を狙ってる奴がいるらしいな」

     ほんと、真島の耳って異常だよね? 私たちが付けてるイヤホンから漏れ出た音を拾っているってことでしょ?

    ありえなくない? まだ私の銃弾避けの方が人から理解されると思うんだけど。

     あ、そうか……今までリコリスたちがボコされてたのって、インカムでの通信が丸聞こえだったのがあるな?

     こいつの耳を欺くにはもう手話ぐらいしかないだろ、なんてしょうもないものが頭に去来する。


    「そうですね、いや、まだはっきりとしたことはわかりません。ただ武装グループがここに近づいているとの情報だけです」

     たきなの凛とした、緊張感の伴った声。

     私たちは早急にあのお店から退避して(片付けなくてごめんなさい)駐車場へと向かう。

     行き交う人々をするっするっと避けて、エスカレータやエレベータではなく階段を下りる。

    その度に私は先頭に立ちクリアリング。たきなは真島の前に立って警戒。

     スーパーカーを用意したのも実はこういう事態を口実にはしておいてはいる。

     要人警護のために、最速で逃げられるような車両を手配してくれ、というような。

     ただ、守られるほうが暢気に構えているわけで……。


    「その先には別に何もいないぜ」

    「ただの買い物客だな。ビニール袋には金属の音がしない」

     などとご自慢の聴力を駆使して、寧ろ先導してくれさえしそうだ。


    「……やっぱり便利ですね真島って。耳だけ欲しいです」

     たきなってたまに物騒なこと言うよね。

  • 188二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 08:30:43

    妖怪耳置いてけだ

  • 189二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 12:25:50

    心臓おいてけでもあったしな

  • 190二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 23:55:07

    >>187

    「お前んとこのハッカーもまあ優秀だわな、まだ俺を狙ってる奴はここにまだ来てないんだろ?」

    「そう。ここで発砲されたらたくさんのひとを巻きこんじゃう。だからさっさと逃げるって訳よ」

     私も暢気に構えているってノリじゃない。

     こんなショッピングモールに銃持った奴入れてみ? 興奮してたら乱射だよ? もう縁起でもない。

     あいつらの目標は十中八九真島だろう。真島を連れて逃げればとりあえずここは平気だ。


    「――クルミ、ほんとにターゲットは真島ってことでいいの?」

    「テログループの会話を拾ってみたけど、『マジマ』って言ってるから間違いない」

    「ははぁん、人気者だねぇ」

     どうやってクルミがその音声を拾ってきてるかはあんまり聞かないでおく。聞いても理解できないし、


     もうすっかり抜き身の銃を構えながら階段を降りている私たち。

     あと少しで地下駐車場だ。……こういうとこで油断しちゃうんだよな。

    「まったく千束ってば、護衛対象を囮にするつもりですか?」

     たきなの台詞、緊張しながらも少しばかり余裕のあるような声色。

    「いや? え、あ、まあ……結果的にはそうなるけどさぁ」

     真島を連れて逃げれば、こっちについてくるだろうってのは確かに囮に見えるだろうけど。


    「おいおい、電波塔、俺を守ってくれよ?」

    「お前なんか別に死なないでしょーよ」

  • 191二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 08:42:55

    護衛対象を囮にしたら駄目ですよね
    たきなさん

  • 192二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 12:58:48

  • 193二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 22:59:44

    >>191

    せ、成長したから

  • 194二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 08:44:11

    保守

  • 195二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 12:44:31

    もうすぐスレが終わるな

  • 196二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 23:17:47

    >>190

    「取り敢えず、車乗ったね?」

    「おうよ、頼もしいな、電波塔さん」

    「真島は頭を低くしていてください」

     こういう時の席順を決めておいてよかった。

     私が運転して、たきなは真島の横に陣取って後ろを警戒するってやつだ。

    近づいてきた車両が武装している奴らのだったらたきなが後部座席から撃つ、特にタイヤとか、

    みたいな作戦にしてある。

    とにかく、追いつかれなければこっちのもんだ。市街地で銃撃戦するわけにもいかないしね。

    撒けた地点をクルミ経由でクリーナーに伝えれば問題ないはずだ。


     たきなも、真島と隣同士なのはあんまりいい顔しないけど緊急事態だから仕方ないよね。


     あのモジャい緑髪を低くさせて、あれ? なんかたきな笑ってるし。

     ルームミラー越しに見るとなんかちゃんと笑ってるよね? なんかウケたのかな? 唇がカーブしているぞ?


    「千束、ゆっくり急いでくださいね」

    「……おうよ」

     私のペダル捌きをとくと見よ! エンジンが吹かされ綺麗にゲートから出ていく。事前にクルミがハックしてくれていたおかげで前方車両もかなりスムーズに出て行ってくれる。(駐車料金を全部1000円にいじったらしくておつりを出したり取ったりという時間が削減される!)


    ゲートから出て向かう予定地を確認!

  • 197二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 09:06:43

    保守なの

  • 198二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 17:10:47

    次スレ待機

  • 199二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 01:14:55
  • 200二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 12:30:03

    200なら次荒れない

オススメ

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