消しゴムのおまじない

  • 1二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:26:36

    「スペ、そこ間違ってる」
    「えっ?あっ!!あぁ〜また間違えちゃいました…」

    定期テスト3日前。泣きべそをかくスペをほっとけず勉強を教えることにしたがなかなか状況は厳しい

    「トレーナーさん、そこにある消しゴムとってくれませんか?」
    「おう」

    それでも真面目に取り組むのはこの子の長所だ、なんとか赤点は回避させてあげたい
    傍にある消しゴムを手にとって自分にも今一度喝をいれる

    (にしてもこれ包みすれっすれまで使い込まれてるな)

    物を大切にするのはスペの長所だけどこれじゃ使いにくいだろう、よかれと思って軽く押し出して

    (ん?これって……)

    「あぁぁぁぁぁぁぁ!トレーナーさんまって!ストップ!!!」

    びっくりするくらいの勢いでスペが強引にむしり取っていった

    「見ました!?見ました?!見てないですよね??」

    鬼気迫る顔でこちらを見つめてくるが…あいにく自分はこんなにいじりがいかあるネタを見ないことには出来なかった

    「いや?ほんの一瞬『優』って文字が見えただけだよ」
    「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

    ニンマリ笑って返せばスペは机に突っ伏して断末魔の如く叫び声をあげる

  • 2二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:27:04

    「へー、ひょっとしてスペの好きな人?1番最初の文字は『優』かぁ〜。優斗とか優介とかあとは…」
    「うわー!!!当てようとしないで下さいよ!!秘密です秘密!!!そもそもトレーナーさんぜっっったい知らない人ですし!!」
    「へー?となると北海道の子かな?」
    「だから当てようとしないで下さいってば!!!やめて!!!ほんとにやめてください!!!!」

    真っ赤な顔に今度は別の意味で半泣きなスペ
    流石にやりすぎてしまったらしい。今日のところはここまでかな

    「そっかぁスペの好きな人は俺には教えてくれないのか……」
    「当たり前ですよ!そもそも知らない人の名前出されても困惑しますよね?!!!はい!おしまいですこの話!」

    そう言ってパンパンと手を叩いて今一度課題に向き合うが、顔は紅いし手もほんのすこし震えてる

    「ごめんごめん、進展あったら教えて欲しいな」
    「い や で す」

    すっかり耳を後ろに倒して不機嫌なのを隠さないようなふくれっ面でこっちを見るが
    それでも彼女が年相応の青春を送っているらしく、年上としてなんだかホッとした

  • 3二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 21:56:23

    続きはまだか?
    昇天する準備は出来てるのだが

  • 4二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:00:26

    優駿

  • 5二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:02:01

    ごめんこれで終わり
    スペちゃんには天然犬系コテコテ北海道弁の幼なじみ会いそうだなと思ってほぼ衝動的に書いたから

  • 6二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:05:02

    なるほど
    トレ×ウマ娘と考えてて続きがあると勘違いしてたよ

  • 7二次元好きの匿名さん21/11/07(日) 22:09:21

    あーやっぱりトレウマに見えるかぁ…
    一応知らない人だってこと強調させたけど難しいな………

  • 8二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 02:09:59

    素晴らしかった...

  • 9二次元好きの匿名さん21/11/08(月) 02:23:21

    すき




    すき…

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