(SS注意)キタサンブラックとケーキ1個分を食べる話

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 12:47:53

    「いつもの頑張ってるキタサンにケーキをプレゼントだ。遠慮しないで食べてほしい。」
     いつものようにトレーナー室に入ると突然トレーナーさんからケーキをもらうことになってしまった。

     「トレーナーさんこれ結構人気があって、なかなか手に入らないってダイヤちゃんが言ってましたよ?どうやって…」
     「前から予約してて今日買えたんだ。とは言ってもホールでは買えなくて1個だけだ。ごめんな…」
     「ふふっ、流石にホールまるごと食べたら太っちゃいますよ。」

     今までのあたしなら申し訳なく思っていただろう。でも我慢をしすぎても駄目なんだと温泉のときに気づくことができたし、何よりトレーナーさんの好意がとても嬉しかった。
     「ありがとうございます!ありがたくていただきますね!」
     だから迷うことなく素直な気持ちでお礼を言うことができた。

     「このケーキ美味しいです!!これならすぐに食べちゃいそうです!!」
    こんなに美味しいのにトレーナーさんは自分の分を用意せずに笑顔でこちらを見ている。思わず口が止まった。

  • 2二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 12:49:29

    「トレーナーさんの分はないんですか?」
     「君へのご褒美だからね。」
     きっと優しいトレーナーさんはそう言うと思っていた。あたしのことを一番に考えて遅くまで働いて…。だからこそあたしは少しでも好意を返したい!
     「それならトレーナーさんにこのケーキを半分あげます!」
     「いや…これは君のだから流石に…」
     「前に言ったじゃないですか、嬉しい気持ちを贈りあえたら素敵だって!これがあたしの気持ちなんです!」
     思わず声が大きくなってしまった…。言いすぎてしまっただろうか…。トレーナーさんの顔をなかなか見れない…。ようやくトレーナーさんの顔を見ることができた。
     「君には敵わないな…」
     笑いながらトレーナーさんはあたしの気持ちを受け取ってくれた。

     二人で食べるとなるとやることは一つ。あ~んだ。ダイヤちゃんとあ~んするとき普通に食べるよりも美味しく感じるのだ。
     「トレーナーさん、あ~んしてください。」
     「ちょっと待ってくれ、それはちょっと…」
     なぜかトレーナーさんは困惑した様子を見せている。困らせたいわけじゃない、このままじゃ受け取ってもらえないかもしれない、でもあ~んじゃないと喜びの共有ができない…。そんなのは嫌だ!
    「あたしはトレーナーさんに美味しさを共有したいんです!これが一番美味しくなるんです!ダイヤちゃんとやったときがそうだったんですから!」 
    トレーナーさんにも美味しさをより良く感じてほしい。そんな強い気持ちを伝えると、何度か考えて仕方ないといったような表情をして受け入れてくれた。

  • 3二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 12:50:01

    「あっ、あ~ん…」
     「どうですか!美味しいですか!」
     「あ…あぁ…うん…。美味しかったよ…。」
     トレーナーさんはとても複雑な表情をしながら美味しいと言ってくれた。なんでそんな顔をしているんだろう?
     「ではあたしにもお願いします!」
     「キタサン!?」
     少しわがままを言ってみる。ちょっとくらいいいよね。
     「年下にあ~んしたんだ、これ以上恥ずかしいことなんてないか…わかった!あ~んしてくれ!」
     あ~んしてくれの前に何か言ってたような…なぜかやけになってるような表情であたしにあ~んしてくれた。

     「あ~ん…」
     あれって思った。いつもは感じない照れや恥ずかしい気持ちが、あたしの中に生まれてしまってドキドキが抑えきれなくなった。
     ケーキが近づいてくる。それを受け取ればいいだけなのに、拒みたい気持ちが少しある。
    (どうすればいいんだろうどうするのが正解なんだろうそもそもなんでこんなことになったんだっけこんな気持ちはじめてだよどうすればいいの助けてダイヤちゃん)
     そんなこんなでケーキがあたしの口に入っていった。なぜか味がしない…
     「美味しいか…キタサン…」
     「はひ…おいひい…れす…」
     さっきまでは美味しさを感じていたはずのケーキだけど今は何も感じなくて、ただただ熱くなった顔を冷ますことしかあたしにはできなかった。

  • 4二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 12:53:13

    なんとか自分の中で形にしてSSがかけました。
    前回初めてキタちゃんでSSを書いて感想を頂けて嬉しかったので、また書いてみました。
    キタちゃんとダイヤちゃんはあ~んくらい普通にやってそうだなってことから話を作りました。

  • 5二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 13:19:20

    行動に情緒が追いつかないキタサンかわいいね

  • 6二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 13:20:15

    不器用なキタちゃん可愛い

  • 7二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 13:21:22

    微笑ましくて素晴らしいですね。

    ところで、このことをダイヤちゃんに報告して照れ笑いする来たちゃんを見てニヤニヤするダイヤちゃんと、終いにはじれったくなったダイヤちゃんに指摘されて「そんな、わた、わた、わたしっ・・・!」って真っ赤になってわたわたするキタちゃんのやり取りはまだですか!?

  • 8二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 13:25:10

    >>5

    感想ありがとうございます。結構受けに回ると弱い印象があるので照れが入るとさらに弱弱になりそうですよね。

    >>6

    好意はストレートだけど割と直球で言葉にするのはなかなかできないと可愛いですよね。

    感想ありがとうございます。

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 13:25:41

    何でカギ括弧の前を空けたり空けなかったりしてるんだろう?何か意味とかが?

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 13:38:02

    >>7

    ありがとうございます。せっかくいい案を頂いたのですぐに書けるか自信はないですが考えてみます。

    >>9

    ごめんなさい。自分はカギ括弧のときも1つ空けて書いてて、見直してはいますが開け忘れがあるみたいです。

    見づらくてごめんなさい。

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/16(月) 14:00:48

    >>7

     「だ…ダイヤちゃん…。あのね…トレーナーさんにケーキをもらったの…。だから…一緒に嬉しい気持ちを分け合いたいと思って…あ~んしてみたの…。そしたらね…あ~んしたときなぜか顔が赤くなっちゃって…。味がわからなくなっちゃった…。でもね!嫌だったとかではないんだけど!嬉しかったんだけど!」

     ダイヤちゃんにあのときのことを話してみた。なぜかダイヤちゃんとしたときの楽しさとまた違う感情があったこと、それが嫌ではないんだけど受けとるのを拒みたいと思う気持ちがあったこと…。

     こんな風に話しているとダイヤちゃんはニコニコしながらも頷いていた。

     「でもよかったんだよね、キタちゃん。」

     「そうなんだけどぉ…あんな風に思ったことないからわからなくてぇ…。」

     またもニコニコしているダイヤちゃん。うぅ…こっちは悩んでるのに…。

     ああだこうだ言っていたらダイヤちゃんはビシッ!と指を指して

     「キタちゃん!それはトレーナーさんを恋してるんだよ!!間違いない!!!」

     「こ、恋!?!ちっちが…あた…あたしは…トレーナーさんを…尊敬していて…。でも…好意がないとかではなくて…。」

     「やっぱりそうなんだね…。キタちゃんもそういう年なんだね…。」

     「ち…違うよぉ…。そうじゃないよぉ…。ホントに違うのかな…?あぁわかんないよぉ…。」

     

     こんな感じでしょうか?もしかしたら解釈違いがあるかも…。自信はないですが書いてみました。

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