目が覚めると…棺の中でした… 【CP注意】

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:39:02

    今私は…ルフィから…その…愛の告白?されています…
    出るタイミングが…わかりません

  • 2二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:39:47

    とっとと出てこい

  • 3二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:39:58

    早く出てこいアホンダラ

  • 4二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:40:25

    こんな感じで出れば大丈夫よ

  • 5二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:40:32

    待っててもタイミングなんて来ないからはやく出よう!!

  • 6二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:41:33

    ??「早よ開けんかいコラァ‼︎‼︎‼︎」

  • 7二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 22:49:13

    全員エネル顔はするけど喜んではくれるよ

  • 8二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:02:05

    ガープみたいに棺殴り飛ばして出てこい

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:04:35

    ルフィの言葉に返事する流れで起きていけばいいと思うよ

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:07:36

    これでいこう

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:08:22

    ルフィは嬉しいけど恥ずかしいなこれ

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:46:40

    ルフィ泣きながら言ってない?

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/18(水) 23:48:35

    ちょっと棺を揺らすぐらい身体を動かしてみるのはどう?

  • 14二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 00:11:52

    手動かせるなら蓋をドンドン叩けばいい

  • 15二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 01:08:16

    >>8

    ガープが棺入り経験済み前提なの草

  • 16二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 01:09:59
  • 17二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 01:12:57

    なにいざとなったら太陽の光でなんやかんやで生き返ったとすれば誤魔化せると宇宙戦艦の船務長が言ってた

  • 18二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 08:49:30

    あれって確か誤診だったからこっちも誤診だろうなぁ
    ホンゴウさんが間違えたのか?可能性低そうだし他の奴が誤診したかもしれない

  • 19二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 08:59:25

    自分で出るのが気まずいなら棺の壁コンコンやって開けさせよう

  • 20二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 09:15:59

    恐らく一時的には本当に死んでしまったんだと思う
    そして奇跡的に復活

  • 21二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 20:24:48

    仮死状態か納得

  • 22二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 07:36:16

    目が覚めてから棺の前に立った後(おそらく赤髪海賊団の気遣いで船員は船内に引っ込んでいてルフィ1人だけ)
    さっきまで夢の世界で自分と話していた大切な幼馴染を喪(うしな)ってしまったことを実感し
    棺に前のめりに倒れかかって涙ながらに今更自覚した恋心をウタの遺体(ルフィ視点)に向かって吐露するルフィを想像したら興奮するえ〜

  • 23二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:27:00

    起きたら自分の葬式やってるとか気まずいな…

  • 24二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:30:25

    テンパってウタウタでルフィ眠らせて逃げ出しそう
    麦わらの一味にも赤髪海賊団にもめちゃくちゃ追われるし逃げ切れないだろうけど

  • 25二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 11:03:01

    とりあえず出て来い

  • 26二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:31:54

    >>24

    眠らせて脱出→空の棺桶を見た赤髪麦わら(+ハート)総出で捜索される→捕まって改めて告白される→エンダー

    ドタバタラブコメにしかならんな!

  • 27二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:26:53

    一時的にウタワールドにルフィを閉じ込めるのか
    でもウタ自身も眠くなるんじゃなかった?
    眠らないように根性で逃げるのはキツイと思う
    あの新世界の大海原をたった1人では無理そう、航海技術とか持ってなさそうだし
    気まずいが普通に棺から出て祝福されながら結ばれなよウタ…

  • 28二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 07:31:11

    ほしゅ

  • 29二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:07:46

    この設定でSS初執筆中につき保守するえ

    今のところルフィ→ウタは確定だけどウタ側の感情は未確定…ッ
    つまり最初からルフィに恋愛感情を抱いていて好き好き大好き結婚しようから弟のように見ていたけどルフィの告白?を経て意識し始めるまで無限にあるんだえ〜!
    生きてりゃ無限にあるってこういうことか…

  • 30二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 01:18:21

    SSを書いてくれる方がいるとは…ありがてぇ…!

  • 31二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 09:41:37

    構成決まって肉付けしていってるけど
    冒頭のルフィ曇らせ描写に筆が乗り過ぎているえ〜
    ルフィに感情移入して泣きそうになりながら書くの気持ち良すぎだえ!
    まぁウタは生きてるんすがね(約束されたハッピーエンド)

    テンパってウタウタで眠らせるのいいなって思ったので取り入れてるえ〜

  • 32二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 09:49:09

    気合の入った神がいると、下々の民は心が安らぐってもんだ..,

  • 33二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 16:15:12

    ダイス振って保守します

  • 34二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 16:15:31

    dice1d100=59 (59)

  • 35二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 00:34:07

    約束されたハッピーエンド これだけで楽しみになる

  • 36二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 00:36:10

    ウタちゃんが幸せになってるスレを見ると心がポカポカするんだえ〜

  • 37二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 11:40:14

    素晴らしい
    約束されたハッピーエンド

  • 38二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 11:49:13

    銀魂の神楽の葬式のギャグ抜きになりそう

  • 39二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 12:06:02

    >>38

    銀魂の方だって銀さん達にバレるまでは神楽以外シリアスな気持ちだったし...

    なんか気づいてたドSは居たけど...

  • 40二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 22:29:31

    ほー

  • 41二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:20:02

    もう中盤まで書き終わったので
    添削が終わった分から投稿していくえ〜

    いつだってあなたへ

    ━━━ レッドフォース号 ━━━


    ここは四皇赤髪海賊団のナワバリの港

    そこには現在2つの海賊船が停泊している

    その内の1つレッドフォース号の船内には人の気配は無く

    甲板に置かれた棺の前に麦わら帽子を被った少年だけがぽつんと立っていた

    「ウタ………」

    そう呟く少年の顔にいつもの太陽の様な笑顔は無く、必死に何かを堪えている様な形相をしている

    さっきまで夢の世界で話をしていた大切な幼馴染の女の子、ライバルであり、姉の様でもあり、新時代を誓い合った同志であり、そして今になってやっと自覚した感情…その少年、モンキー・D・ルフィにとってウタという少女は

    _____”初恋”の相手でもあったのだ

  • 42二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:33:50

    ウタが目の前の棺で永眠(ねむ)っているという”現実”を直視したからだろう

    先ほどからルフィの頭に浮かんでくるのはどれもウタとの思い出ばかり

    その1つ1つが何ものにも代え難く、尊く、そしてその記憶に在るどのウタも堪らなく愛おしかった

    そしてウタが帰ってこなかったあの日に抱いた大きな喪失感と溢れ出して止まらなかった涙…夢の世界での別れの時に堪えきれずまた流してしまった涙も

    今思えばあの痛みはウタだけのものだった
    感情の大小ではない、種類が違った
    ルフィは恋していたのだ、ずっと昔から”歌が大好きな優しい女の子”に

    おそらく彼女の歌を初めて聴いたあの日から…

    自覚した途端に溢れ出したウタへの愛情

    そしてウタを愛しいと思えば思うほど

    そんな愛しいウタを救えなかった悔しさ、苦しさ、悲しさ、無力感

    ウタへの愛が強い故に、自覚してしまったが故に、元々抱いていたそれらの感情が爆発的に高まり

    自分の無力を憎まずにはいられない

  • 43二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:42:34

    自分のこれまでの修行は何だったのか
    どうしてあの時手を離してしまったのか
    どうしてこんなことになるまでに自分が助けに行けなかったのか
    サニー号で流れていた歌声をもっとちゃんと聴いていたら何か気づけたのではないか
    新聞を読んでいればウタの写真や記事が載っていたのではないか
    どうしてウタが孤独で苦しくて辛い時に側に居てあげられなかったのか
    どうして無理矢理にでもウタが降りた場所を聞き出さなかったのか
    どうして…

    今にも叫び出してしまいそうだ

    耐えられているのは今までにも大きな喪失を経験し乗り越えた強さと
    人はしねば骨だ、今更後悔してももうどうにもならないという虚無感故だ

    「ヴ タ゛ァ゛…ぅ゛っ゛……ぁ゛……ぅ゛ぇ゛っ゛」

    ルフィは胸中の感情を全て噛み締める様に静かに泣いた

    無意識に愛しい存在に癒しを求めたのか、崩れ落ちる様に膝をつき

    今感じている苦しみの原因でもある少女が眠っている棺に縋りついた

  • 44二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:51:32

    それまでは静かに泣くばかりだったが

    ルフィがもう全て手遅れになってから自覚してしまったウタへの愛情は大きすぎた

    ルフィは遂に堪えきれずもうこの世には居ない相手に向かって愛を叫んだ

    「ヴ タ゛ァ゛! 好゛き゛だ ! 大゛好゛き゛だ ! 愛゛し゛て゛る゛! こ゛ん゛な゛気゛持゛ぢ ! ヴ タ゛以゛外゛に゛居゛ね゛ェ゛ん゛だ ! 嫌゛だ ! ヴ タ゛が 居゛ね゛ェ゛な゛ん゛て゛嫌゛だ ァ゛ァ゛ァ゛! ! ! ! !
    ぁ゛ぁ゛………う゛ぅ……………も゛し゛新゛時゛代゛作゛を゛作゛っ゛て゛も゛よ゛ぉ゛!
    ウタが居ないと意味が無ねェ…ウタには1番に見せてェんだおれの隣でおれの新時代を…そんでよおれの作った新時代でおれがウタを幸せにしてェんだ誰よりも!
    だからよぉ…!居なくなるなよ…生きててくれたらもうそれでいいからよぉ…勝負は全部お前の勝ちでいいしお宝だって肉だって全部やる!だから…「この風は〜♪
    …え?


    今日はここまで
    明日からまた投稿していくえ

  • 45二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:55:53

    めちゃくちゃ気になるところで…お待ちしております

  • 46二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 06:57:44

    続きが気になる...待ってます

  • 47二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 16:49:35

    場面転換するけど今日中にウタ側の描写は出すえ


    ━━━ ナワバリの島内・市場 ━━━


    「ベックは1人で留守番かァ、まァここはおれたちのナワバリだしベックなら滅多なことはねェと思うが」

    「ああ、それにルフィも居る…まだあいつに会う訳にはいかねェからな
    ………おれたちが引き裂いた…遅れちまったおれたちの代わりにウタを救おうと頑張ってくれた…今は2人にさせてやりてェ…」

    「まったく大急ぎで最寄りのナワバリまで舵を取ってあっちに電伝虫を繋げたと思ったらルフィんとこのクルーに要件だけ伝えちまうんだからなこの人は」

    「しょうがねェだろ!?ウタの遺体がまだ綺麗な内に会わせてやりたかったんだから!
    ………親子の問題に巻き込んで悪りぃことしちまった…このくらいやらねェと筋が通らねェ」

    「レッドフォース号に来るのはルフィ1人、赤髪海賊団は船外に見張りを最低限つけて残りは全員街へ、麦わら海賊団の船の出港を確認後レッドフォース号に総員帰還する、だったか?」

    「ああ…それと補給を中断してエレジアまで最短距離を全速で突っ切ったからな、補給もしていこうと思ってる」

    ふと市場の露店で売られている装飾品が目に留まった

    「…綺麗な装飾品だな……ウタが喜びそうだ………これも棺に入れておいてやろう…………これ幾らだ?」

    (泣くな…おれにそんな資格はない………)

  • 48二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 16:54:48

    ━━━ サニー号 ━━━


    「ルフィ…」

    「「プ ゛リ゛ン゛セ゛ズ ヴ タ゛〜 !」」

    「ウタちゃん…クソッ」

    (この中でウタちゃんがネズキノコを食べていたことに1番早く気づけたのはおれだ…!)

    (アレはウタちゃんが出してくれた食材に混ざっていた)

    (あの時に聞けていれば…何か変えられたんじゃねェか…!)

    「テメェらまだ泣いてんのか」

    「ンだとマリモ!そう言うテメェは船長の昔馴染みが死んだってのにえらく淡白じゃねェか!」

    「やめんか!」

    「ルフィが帰ってくるまでは好きにしろ
    だがあいつが幼馴染に別れを済ませた後にまだ同じことでメソメソしやがるやつァ俺が許さねェ」

    「ぐっ…」

  • 49二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 16:56:22

    「それに友好的とはいえここは四皇のナワバリだもの、少しは緊張感を持った方がいいわ…
    例えばこの島自体が大きな迎撃要塞だったりして」

    「コエーよ!」

    「アウ!! 心配すんな!もしものことがあっても!このサニー号のスーパーな逃げ足で逃げ切ってやるぜ!」

    「いや逃げる前提なのかよ…」

    「彼女は尊敬できる音楽家でした…同じ海賊の音楽家としてウタさんにこの曲を捧げます…」

  • 50二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:10:02

    ━━━ ?黄泉? ━━━
    〜時は冒頭から少し前に遡る〜


    ルフィに麦わら帽子を返した後ウタワールドを閉じ現実世界で力尽きたあたしは今、とても暗くて寒い場所に居た

    (暗い…寒い…寂しいよ…ルフィ…シャンクス…
    死ぬ時ってこんなに辛いんだ…あたしが殺したエレジアの人達もこんな思いをしてたのかな…)

    そんなことを思っていると何かが光った気がして上を見ると

    暗闇にたくさんの青い火の玉が浮かんでいるのが見えた…

    よく見ると1つだけ赤い火の玉も浮かんでいる

    そのままぼーっと見上げていると

    (えっ!?何っ!?)

    たくさんの青い火が全てこっちに向かって来てあたしに入ってきた

    (暖かい…それになんだか励まされてるような感じがする)

  • 51二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:12:14

    そして何かが聞こえてくる

    【ウタ】

    【あなたは】

    【あなたのせいじゃない】

    【あなたの罪じゃない】

    これは…声…?違う、これは歌だ

    どこかで聞いたことのあるような歌声も混ざっている

    (この歌声…もしかして…)

    そう思うと色々なものが込み上げてくる

    【あなたの幸せが私たちの願い】

    この歌を聞いているとずっと胸につっかえていたものが消えていくような気がする…

    (あたしの幸せ…いいのかな、あたしなんかが幸せになっても)

    (もし許されるなら…あたしはもう1度みんなに…ルフィに会いたい)

    そう思い新時代のマークを握りしめたのと同時に赤い火が私の前に来て数回激しく揺らめき
    あたしから数メートルほど離れた後また数回激しく揺らめいた

  • 52二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:19:27

    (あたしを呼んでるの…?)

    赤い火があたしを導いてくれるようだ

    導かれるままに進んでいると光が見えてきた…!

    (そんな…)

    でも喜んだのも束の間、どうやらここからは足場が無いらしい…
    向こう岸までが遠すぎる

    やっぱりもうルフィ達には会えないのかな…

    【大丈夫よ】

    すると突然上からとても大きくて長い鍵盤が降ってきて橋になった

    先端の手のような部分で向こう岸を掴んでくれているらしい

    【さぁその手を伝って】

    【光の方へ】

    (ありがとう!)

    振り返って礼を言うが鍵盤の腕の主の姿は見えない

  • 53二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:21:55

    【あなたの夢は私たちの幸せ】

    【ああここにはない】

    【あの子しか持ってない】

    【その温もりで】

    【あなたは幸せ】

    あたしはその歌に背中を押されるままに鍵盤の道を進み続けた

    そして光の前に着いた時、鍵盤の腕はどこか名残惜しそうに闇の向こうへと消えていった

    光へ一歩進むとあたしは眩い光に包まれて意識が途切れる_______


    『これでいいんだろ?あんたらの”火”はしっかりと歌姫に届いた筈だぜ、こんな大人数が魂を削ってまであっちに送り返すたァ歌姫ってのはやっぱり愛されてんだな…』

    【ありがとう】

    『ん?ああ良いってことよ!あの歌姫はおれの弟にとっても大事な人みてェだからな』

    『デカいパンケーキ!歌姫の魂を捕まえててくれて助かった!腕で帰り道も作ってくれてありがとな』

    『…って自分で送り返しといて寂しそうにすんじゃねェよ…』

    『お前もこの魂達と一緒に黄泉に行くんだろ?なら100年もすりゃあ会えるさ!元気出せよ』

  • 54二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:39:54

    ━━━ 再びレッドフォース号 ━━━


    (ん…ここは…あたしちゃんと帰ってこれたのかな…?)

    (体が熱い…すぐには体を動かせそうにないや)

    (ここはどこ?暗いけどあの暗闇とは違うよね…)

    (ルフィには謝らず終いだったからなぁ…まずルフィに謝って…)

    ヴ タ゛ァ゛!

    (ひえっ!?ルフィ!?ルフィの声!?ここの外に居るの!?謝りたいとは思ってたけどまだ体動かないし心の準備が…)

  • 55二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:42:30

    好゛き゛だ ! 

    (えっ)

    大゛好゛き゛だ ! 

    (ひゃっ)

    愛゛し゛て゛る゛! 

    (ひゃー…)

    こ゛ん゛な゛気゛持゛ぢ ! ヴ タ゛以゛外゛に゛居゛ね゛ェ゛ん゛だ ! 

    (ちょ…!ちょっと待って!)

    嫌゛だ ! ヴ タ゛が 居゛ね゛ェ゛な゛ん゛て゛嫌゛だ ァ゛ァ゛ァ゛! ! ! ! !

    (!そっか…ルフィはあたしが死んでると思ってるんだ…)

    ぁ゛ぁ゛………う゛ぅ……………も゛し゛新゛時゛代゛作゛を゛っ゛て゛も゛よ゛ぉ゛!
    ウタが居ないと意味が無ねェ…

    (ルフィ…)

    ウタには1番に見せてェんだおれの隣でおれの新時代を…そんでよおれの作った新時代でおれがウタを幸せにしてェんだ誰よりも!

    (…ルフィの告白?は正直すごく嬉しい…こんなあたしを…ルフィにあんなにひどい事したあたしをこんなに想ってくれてるなんて…)

  • 56二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:44:20

    (胸の中が幸せでいっぱいになってもうルフィの事しか考えられない)

    (心臓がうるさいし顔も熱い)

    (あたしもルフィに恋しちゃってたんだ…たぶんずっと昔から…だってルフィとの誓いは心の支えだったんだもん)

    だからよぉ…!居なくなるなよ…生きててくれたらもうそれでいいからよぉ…

    (あたしが生きてることを伝えてあげないと…)

    (でもどうしよう…ルフィは聞かれてると思ってないんだよね…勝手に聞いちゃってごめんねルフィ…気まずいよぉ…まだ体も動かないし何より)

    (出るタイミングが…わかりません…!)

  • 57二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:46:33

    勝負は全部お前の勝ちでいいしお宝だって肉だって全部やる!だから…

    (あっ口なら動かせそう!はっ早く!何か言わないとっ!)
    「この風は〜♪」

    え…?

    (何やってんだあたしィ!)

    「………取り敢えず棺から出よう…もう体も動かせそうだし…んん…!しょっ!この棺…中から開けにくい…!中に入れた人が生き返った時のことを考えなさいよ!」

    「なんとか出られたけど…一旦隠れよう…ルフィになんて説明するか考える時間が欲しい…あたしにもよく分かってないし…」

    「それに…!愛の告白?の返事はもちろんYESだけど勝手に聞かれたのをルフィが知ったら傷つくかもしれないし…!上手く考えないと」

    ウタは船内を徘徊し始めた

    「それにしても…人の気配がしないけどレッドフォース号には今誰も居ないのかな…」

    「今は好都合だけど…あっ!ここに隠れよう」

    「まだ体力が回復してなくて長い時間ウタワールドを維持できそうにないからすぐに隠れ場所が見つかってよかったぁ…」

  • 58二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:19:05

    ルフィのシリアスな雰囲気とギャグみたいな状況の温度差で風邪ひきそう

  • 59二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:25:54

    大丈夫?そこ問題をさらに大きくする所だったりしない?

  • 60二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:39:49

    とりあえずエースイケメンやな

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:43:43

    不覚にも【あなたの幸せが私たちの願い】で泣いてしまった

  • 62二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 21:37:25

    ━━━ ウタワールド ━━━


    「え…?」

    「あ、や、やっぱ生きてた〜…なんて…」

    (うわ〜!そうじゃん!あっちで寝ててもこっちでは起きてるから意味ないじゃん!テンパって選択肢ミスったァ〜!)

    (でもまだ策はあるよ!それは…
    逃げるんだよォォォ──────ッ)

    ウタは未だ先ほどの動揺が収まっていないのか、まるで危ないキノコでもキメているのかと言わんばかりだ

    先ほどまで気まずそうにしていたウタは突然大きな羽を生やして空へと飛び立った

    (いつもの羽の10倍の大きさで推力10倍!いつもの倍のエネルギーで飛ぶことで20倍!更に追い風を吹かせることで100倍の速さで飛べる!これならルフィでも…)

    ウタは下に居るルフィをチラリと見る

  • 63二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 21:40:19

    「待ってくれよウタ…」

    (あっ…)

    「行かねェでくれよ…」

    (そうだ…ルフィがどれだけあたしを想ってくれてるかさっき聞いたばっかりなのに…)

    目にしたルフィの様子にウタは冷静さを取り戻す

    そしてルフィの前に舞い降り、頭ひとつ分ほど浮いたままでルフィのことをその両腕で優しく抱きしめ更に大きな両翼でルフィを包み込んだ

    「ごめんね…大丈夫…大丈夫だよルフィ…もうどこにも行ったりしないから…」

    ルフィの背中を優しくさすりながら言った

    「…!ぐずっ…ウタぁ…」

    ルフィもウタの胸の中で泣きながら抱き返し、暫しそのままで抱き合う

    (ルフィの温もり…安心する…落ち着いたね…ルフィをもっと強く感じたい)

    ルフィが落ち着いたのを感じたウタは背中をさする手を止めて抱きしめる力を少し強めた

    ルフィとウタはお互いを感じる事に集中する
    無言の抱擁をもう暫く続けた後

    「もう…やっと泣き止んだ、そんなんじゃいつまで立ってもその帽子が似合う男になれないよ!」

  • 64二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 21:41:39

    ウタは少し名残惜しそうにしつつ抱擁を解き、ルフィもまたウタの背中に回していた手を同じ様に名残惜しそうにしつつ離した

    ウタは羽を消して地面に降り立つ

    「おれは…泣いてねェ」

    「あ〜!出た!負け惜しみ〜!」

    両手をわきわきとさせながら揶揄う様に言う

    「色々と説明したいけど、体力がまだ戻ってなくてさ、もう現実の体が眠っちゃいそうなんだ」

    「そうなのか…ってか解毒剤飲んでなかったってホンゴウが言ってたぞ!?毒は大丈夫なのか!?なんでそんな無茶すんだ!」

    「…また死んじまったらどうすんだ」

    「…ごめん、でも普通に眠いしネズキノコの毒は大丈夫だと思う…起きた時は体がすごく熱かったけどね」

    「とにかく大丈夫なんだな?…でもやっぱ心配だからよ、おれが起きたらすぐにチョッパーに診てもらおう、ホンゴウは今船に居ねェからな」

    「うん…」

    (…もうダメ…あっ…ルフィにあたしの場所を言い忘れちゃった…)

    「ルフィ…あたしの場所はね_____
    ♪♬♩♫

    ウタワールドが閉じた

  • 65二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 21:54:44

    儚いな

  • 66二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 21:55:36

    なんか羽が性感帯のスレ思い出したな...

  • 67二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 21:59:01

    >>66

    奇遇だな

  • 68二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 22:05:47

    >>66一緒だ

  • 69二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 22:53:32

    羽性感帯概念はルウタ界のベガパンクだと思ってるえ 投稿再開

    ━━━ サニー号の医務室 ━━━


    眠りから覚めたウタは目を瞑ったまま伸びをして”違和感”に気づいた

    「ん〜…あれ…?なんでベッドに…っていうかここどこ!?」

    今日だけで2度も知らない場所で目を覚ますという経験をしたウタだが慣れるものでもない

    なぜ自分は知らない部屋のベッドで目を覚ましたのか…

    「あっ!ウタ起きたのか!チョッパーに診てもらったんだけどよ、毒は消えてるらしいぞ!良かったな〜」

    声がした方を見るとなぜかボコボコのルフィが居た、その後ろにイスに座ったたぬき…?が居る

    (あの子がチョッパー君かな?ライブにも来てくれてたよね
    つまりここはルフィの船の医務室か)

    「今ルフィから聞いた通りだ、原因はわからないんだけど…ネズキノコの毒は完全に消えてた」

    「あとルフィから聞いたけどウタが起きた直後の高熱の原因も分からないんだ…どこを調べても健康そのものなんだ」

    「でも体力が戻ってなかったとも聞いたからサンジが持ってきてくれた食事を摂ってベッドで休んでてくれ」

  • 70二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 22:56:09

    「うん…わかった、診てくれてありがとねチョッパー君…で合ってるよね?」

    「ウタにお礼を言われた…!嬉しくねーぞコノヤロー♡」

    (すっごく嬉しそうなんだけど…?)

    「なあチョッパー」

    「あっ!ルフィがウタと2人で話したい事があるみたいなんだ、ウタが起きて大丈夫そうならおれが席を外すことになってるんだけど…ウタは大丈夫か?」

    「うん!あたしは平気!」

    「じゃあ暫く部屋の外に出てるけど…なんかあったらおれを呼んでくれよ」

    「ありがとなチョッパー!」

    チョッパーは部屋から出た

    「ルフィの友達って面白いし良い人だよね、ところでさルフィ…話の前に聞きたいことがあるんだけど…なんでそんなにボコボコなの?」

    「あぁ!これか?ウタをサニー号に連れてきたらよ、あいつらなんか怒ってボコボコにされた!」

    「それ多分ルフィがあたしの遺体を無断で持っていこうとしたって勘違いされたんじゃ…
    あたしのせいでごめんね」

  • 71二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:00:34

    「気にすんな!ちょっとでも早くウタをチョッパーに診せてやりたかったからな!」

    (好きだな…ルフィのこういうところ
    あっそうだ)

    「もう一つ…いい?あたしルフィにあたしの場所を伝えてなかったと思うんだけど…どうしてあたしが宝箱の中に隠れてるって分かったの?」

    「おう!起きたら棺が開いてるしウタも居ねェしびっくりしたぞ!
    …あの宝箱、おれがレッドフォース号に忍び込んだ時に隠れてた宝箱なんだ…ウタには見つかっちまったけどな」

    「そうそう、あの時のルフィ、宝箱の中身を全部出して周りに置いてたからすぐ分かったんだよね…懐かしい…ふふっ…」

    「そんでな…起きた後レッドフォース号の中でウタを探してたらよ…そん時のことを思い出してな…あの宝箱を見つけて開けてみたら眠ってるウタが居たんだ」

    「そっか…見つけてくれてありがとう、ルフィ」

    (なんだかルフィと心で繋がってるみたい…嬉しいな)

  • 72二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:08:40

    「ししし!これでかくれんぼはおれの勝ちだな!あん時やった身長対決も含めておれの186連勝だ!」

    「残念、その2つは勝負なんて言ってなかったもん、未だに私の184連勝中なんだから!」

    「なァ!?ずりィぞウタ!」

    「あ!出た!負け惜しみ〜!」

    「「あははははは!」」

    「ウタ!まだメシ食ってねェだろ?サンジのメシは最高なんだ!話はメシの後にしよう!おれも肉食う!」

    「うん、ありがとうルフィ、サンジ君にも後でお礼を言わなくちゃ」

    「!…ん〜!美味しい!これすっごく美味しいよ!」

    「ししし、だろ?」

    ルフィはそう言うと自らも肉を食べ始める
    自分が先に食べ終わる事でウタが無理をして料理をかき込まないようにかゴム人間にしてはゆっくりなペースで肉に齧り付く

    そして2人はほぼ同時に食事を終えた

    「ごちそうさま…美味しかったァ〜」

    「ふィ〜うまかった!んじゃあおれの話してもいいか?」

    「いいよ、何?」

  • 73二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:13:35

    「ウタ、棺の中に居た時おれの言ったこと…聞いてたか?別に怒ってんじゃねェぞ!大事なことだからよ!」

    「うん…ごめんね…聞いちゃった」

    「怒ってねェって言ったろ?
    やっぱな…どうりで様子がおかしいと思ったんだよな〜」

    「でも嬉しかったな…ルフィがあんなにあたしの事を想ってくれてるって分かって」

    「ああ…好きだからなウタのこと…なァウタ、おれの女になれよ!」

    「いいの…?あたしはルフィの友達にひどい事して…シャンクスから託された麦わら帽子も破って…なんにも悪くないルフィに散々当たって…ぐすっ…あんなにルフィを傷つけた…ルフィは知らないと思うけど…もしシャンクスが来てくれなかったら…
    あ…あたし…ルフィを刺し殺してたんだよ…あたしは最低な女なんだよ…」

    「自分のことそんな風に言うんじゃねェ…!おれたちちょっと喧嘩しただけじゃねェか、これから10年でも20年でも一緒に生きてりゃ喧嘩することくらいあんだろ!
    おれは死んでねェ!あいつらも気にしてねェ!それに言ったろ?おれにはウタしか居ねェんだ!」

  • 74二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:16:44

    「グズッ…ゔぅ…ごめんなさい…!友達にひどい事してごめんなさい…!大事な帽子を破ってごめんなさい…!ルフィをたくさん傷つけて…殺そうとしてごめんなざい゛!」

    「あ゛だ し゛を゛愛゛し゛て゛く゛れ゛て゛………あ゛り゛が ど う゛…!!!」

    「許す!!!ウタも辛かったよな…!今まで寂しかったよな…!今まで何もできなくてゴメン!」

    「ぞんなごど…ぐすっ…ない…ルフィがくれた新時代のマークはあたしを支えてくれたもん…!ルフィは何も悪くない…」

    「お互い謝ってお互い許した!これで喧嘩はお終いだな!ししし!」

    「うん…!うん…!」

    「すっげー顔してんぞウタ」

    「バカ!ほんとデリカシーないんだから!『おれの女になれ』なんてカッコよくきめたと思ったらこれなんだから…!」

    「なっはっは!ベックの真似だ!カッコよかったのか!うれしいぞ!」

    「子どもに何聞かせてんのベック…うぅ〜涙と鼻水でぐちゃぐちゃの顔ルフィに見られた〜…今更か…」

    「鼻水出しててもウタはかわいいぞ?笑った顔が1番好きだけどな!」

    「もう〜!そういう問題じゃないの!も〜!もぉ〜!」

    不満そうにしつつもウタはどこか満更でもなさそうだ

  • 75二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:23:18

    「牛みてェになってんなァ〜…ん〜ウタ」

    「何?話すことがまだあるの?」

    「ああ…ウタがおれの妻になってくれたのはすっげー嬉しいけどよ、大事な話をしなくちゃならねェ…ウタ、シャンクスの船とおれの船、どっちに乗るんだ?」

    「あっ…そう…だよね…」

    (そうだ…このままルフィと一緒に冒険するなら…シャンクス達の船には居られない)

    「夫婦ってのは一緒に居るもんなんだろ?
    おれはウタの側に居てェし、ウタにはおれの隣で新時代を見て欲しいし、ウタを守ることだけは他の誰にも任せたくねェ」

    「でもウタがシャンクス達と一緒に居てェなら無理強いはできねェ…ウタが決めてくれ」

    「あ、あた…しは…」

    その瞬間、ウタの脳内に溢れ出した、ルフィと、赤髪海賊団との思い出
    一つ一つの記憶が短く場面として浮かび
    そして最後に思い出した記憶は…
    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

    『こいつは…おれの娘だ
    おれたちの大切な家族だ
    それを奪うつもりなら…
    死ぬ気でこい!』

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    「………ルフィ、あたし決めたよ」

  • 76二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:35:16

    「…!」

    「あたしは…ルフィの船に乗る!」ドン‼︎

    「!?…いいのか!?」

    「なぁに?やっぱりあたしに乗って欲しくないの?」

    「!そんな訳ねェ!でもいいのかよ…あんなに赤髪海賊団が大好きだったじゃねェか」

    「うん…シャンクス達のことは大好き…今まであたしは『赤髪海賊団の音楽家』じゃないとシャンクスたちと家族でいられないと思ってた…」

    「でもエレジアで海軍に囲まれた時シャンクスが言ってくれたの『おれたちの大切な家族だ』って…12年も離れてたのに…」

    「だからあたしはシャンクス達から離れてでも夢を追うよ!ルフィと…夫婦で一緒に新時代を作るために!だって離れてても家族だもん!」

    「…!!!わかった、ウタ、ありがとうな、おれと一緒に来てくれて…!んじゃ改めて…」

    「ウタ…おれの妻になってくれ!もうお前に寂しい思いなんて絶対にさせねェ!たとえ離れちまっても!今日みたいにおれが絶対に見つけ出してやる!おれと新時代を作ろう!」

    「うん…!あたしもルフィの妻になりたい!ルフィとずーっと一緒に居る!あなたの側で…
    いつだってあなたへ届くように歌うわ」

  • 77二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 23:40:57

    おれが見たかったREDの続きがここにある…

  • 78二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 10:24:53

    もう、大好きです!

  • 79二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 12:23:52

    グッドニュースかどうかは各々で決めて欲しいが、尾田っちって実は棺桶に入れても生かしてるキャラを今も原作で描いてるんだよね

  • 80二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 18:16:00
  • 81二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 18:21:30

    >>80

    ウソップ、ナミ、チョッパー

  • 82二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 18:24:39

    >>81

    いつ棺に入ったよ

  • 83二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 18:36:50

    >>82

    スリラーバーク、と思ったけど

    なんか勘違いしてるかも・・・

  • 84二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 18:40:02

    >>83

    スリラーバークだよ

  • 85二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 04:16:26

    保守

  • 86二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 15:25:33

    保守

  • 87二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 22:27:22

    続きを待ってもええんかな?

  • 88二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 08:12:37

  • 89二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 08:14:15

    待たせてごめんだえ〜!
    このスレでSSを投稿しすぎてイム様にお叱りを受けて投稿できなかったえ…
    これから締めの出航編をゆっくり投稿していくえ〜

    ━━━ サニー号の甲板 ━━━


    あの後ルフィから今回の赤髪海賊団との取り決めの話を聞いた、それでレッドフォース号に誰も居なかったんだ…

    船長のルフィには麦わらの一味のクルーになる許可を貰ったけど

    後でベックにシャンクス達を呼んでもらってそっちにも話を通さないといけない

    けどシャンクス達が戻ってくる前に顔合わせくらいはいいだろう

    今は麦わらの一味のみんなにサニー号の甲板に集まって貰っている

    と言っても最初から殆ど甲板に集まっていて、みんなあたしが生きていたことを喜んでくれたんだけど…

    そこにはなぜかベックも居た…あたしが入っていた棺の上に座っている

    「ベック!?なんでルフィの船に!?」

    「ウタか…生きてるのはさっきから分かってたが、実際見ると込み上げてくるもんがあるな…」

    「船に居る理由は簡単だ、ルフィがお前を抱えてこの船に飛び乗ったからな…」

    「あ〜…そっか、そりゃ様子を見に来るよね…」

    「ウチの船長が勝手に人様の娘を船に連れ込んだ手前、乗船させるしかなかったのよね…」

  • 90二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 11:16:20

    「…お頭にはまだ報告してねェ」

    「そうなの?」

    「あぁ、ウタが生きててその上ルフィに船に連れ込まれたなんてお頭に報告してみろ…」

    「お頭のことだ、取り決めを破って一触即発なんてことになりかねねェ…」

    「あはは…」

    「ベックありがとな!」

    「気にするな…おれはあの時お前に2人の問題だと関わらせなかった…だから今度はお頭にもお前ら2人の時間を守らせただけだ」

    船内に続くドアが開く音がした

    「ん?おれが最後か…待たせちまって悪い」

    「…ドベ」

    「あぁん!?悪かったって言ってんだろうがクソ剣士!」

    この2人仲悪いのかな?戯れてるだけ?

    「ウタちゃん、デザートのパンケーキを持ってきたんだ、ホイップもマシマシだよ、さァこちらへどうぞ」

    すぐに穏やかな顔に戻ってるし、いつものことなんだろうな

    「わァ!ありがとうサンジ君!あたしの大好物なんだ!」

  • 91二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 14:02:21

    ベックカッコ良い

  • 92二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 16:29:28

    サンジ君がパンケーキをテーブルに置いてエスコートしてくれる

    「プリンセスウタが前に配信で言ってたもんな!」

    パンケーキを一口食べる…これは

    「あたし!!!生きててよかったァ!!!」

    美味しすぎて涙が出てくる、この船に乗ったらあたし太っちゃうかも…

    「そんなに喜んでくれるなんて、作った甲斐があるよ」

    数分後パンケーキを食べ終わったあたしは席を立ち、麦わらの一味のみんなに向き直る

    みんなあたしのことを許してくれているとはいえ、生きていることを知られればあたしは追われることになるだろう…最悪この船の誰かに反対されるかもしれない

    でもあたしだって引くつもりはない、ルフィの妻として、一緒に新時代を作るために

  • 93二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 01:54:04

    「麦わらの一味のみんな!船長のルフィに許可を貰ってあたしも今日から麦わらの一味の仲間になります!よろしくお願いします!」

    「「「「「「「「「よろしく〜」」」」」」」」」

    「軽っ!?軽くない!?あたし世界を滅ぼしかけたんだよ!?トットムジカだよ!?なぜか楽譜が無くなってたから今は使えないけどさァ!」

    「それに天竜人を攻撃したとき会場のみんなすごく慌ててたよ!?あれってすごくいけないことなんじゃないの!?」

    「それおれもやったな〜」

    (あたしもやったから何も言えない…!)

    「割と居るだろそんくらい」

    「居てたまるか!!!」

    「あら、そうでもないのよ?」

  • 94二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 08:02:44

    その後この一味のみんなの過去や事情をこれまでの冒険の話も交えながら聞いて、あたしは息を呑んだ

    みんなそれだけのものを背負ってこの船に乗ってるんだ…

    「なんだかルフィらしいや…」

    「おれもついでにすげェこと聞いちまった気がするんだが…」

    ベックはとんだ貰い事故だ

    「というかヤソップが置いてきた息子ってウソップ君だったんだ…なんか…ごめんね」

    「プリンセスウタが気にすることじゃねェさ!それにおれは親父を誇りに思ってる!プリンセスウタの父親の1人だなんて、やっぱり親父はすげー!」

    「ん?待てよ、つまりプリンセスウタはおれの義理の姉ってことにならねェか…!?」

    「ん〜…まァそうなるんじゃないかな?」

  • 95二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 08:05:55

    ルフィとも義兄弟になるのか、なんか良いな

  • 96二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 11:16:51

    「今度、海賊としての親父のお話を聞かせてくださいウタの姉貴ィー!」

    「急に距離縮めたなコイツ」

    「お!じゃあウソップはおれの弟だ!」

    「いやなんでだよ!?」

    「その場のノリで船員を弟にするな!なんでそこを張り合うのよ!?」

    「あ、姉貴…普通にウタでいいよ、あたしもウソップって呼ぶね」

    (ウソップは置いていかれても父親のことをずっと尊敬してる…本当にすごいや
    血の繋がりは関係ない…みんなはあたしを家族だと思ってくれてたんだから
    みんなを信じきれなかったのはあたしの弱さ
    でも、もう迷わない)

    「あ〜…さっきからベックが置いてけぼりだ、ごめんねベック…そういう訳だからあたしは赤髪海賊団の音楽家を…辞めるよ」

    「だからシャンクスを呼んで欲しいんだ、レッドフォース号を降りるってちゃんと伝えないと」

  • 97二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 13:54:47

    「…ウタ、さっきから辞めるだの降りるだの言ってるが………」

    「おれたちがあの日お前をエレジアに置いてっちまった時からお前は”フリー”だ」

    「不承不承とはいえ全員一致で船から下ろしといてまだ赤髪海賊団の音楽家を名乗らせるなんてそれこそ筋が通らねェ」

    「………うん」

    「お前はあの日から赤髪海賊団の音楽家じゃねェ…”おれたちの娘”
    ただそれだけだ、肩書きなんてもんは関係ねェ」

    「!…うん!」

    「だからお頭に話を通す必要はねェ」

    「でも…」

    「ウタ、お前は昔から良い子だった、お前を叱った回数なんてのは赤髪海賊団全員分でも片手の指で足りるだろうよ」

  • 98二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 16:04:06

    「だがな、子どもは親に迷惑をかけるもんだ、親に黙って家出の1つくらいは愛嬌ってもんだろ、後でお頭が何か言ってきても開き直ってやればいい『不良娘?海賊の娘だぞ?聖者でも相手にしてるつもりか?』ってな」

    「それにな、今回の取り決めはお頭が自分で決めたもんだ、お頭とルフィは約束でまだ会えねェからな、ルフィが約束を果たしてお頭に会いに来る時に一緒に顔を見せにこい」

    「わかった…ありがとうベック!」

    「おう…ああそうだ…」

    ベックは立ち上がり、棺の蓋を開けて中身を見せる

    「お前の私物だ、一緒に葬ってやろうってことで入れてたんだが…ここに棺ごと置いとくから好きにしろ」

    「あの時は動揺しすぎてて気付かなかった…こんな…古いものまで…まだ捨てて無かったんだ…」

  • 99二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 19:24:36

    このお話すっごい好きです

  • 100二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 03:14:34

    ベックかっこいい

  • 101二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:20:10

    「用は済んだ、おれは下船する…ルフィ、ウタを…おれたちの娘を頼むぞ」

    「当たり前だ」

    ルフィは静かに、だが確かな決意を持って答える、その答えに満足したのか、ベックもまた静かに下船した

    ベックが下船した後、サニー号がウタを乗せて出航する

    ベックは船着場にあるベンチに腰掛け、タバコを取り出し、火をつけて一服する

    「ふぅ…まァ家出というよりは、駆け落ちだな」

    「おれたちの娘をオトすたァな…立派になったもんだルフィも」

    「さて…お頭にルフィが出航したのを伝えるとするか」

  • 102二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 20:32:28

    ベックマン頼りになるな

  • 103二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 06:40:40

    素晴らしい話を見つけたぞ

  • 104二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 17:00:14

    ベックは懐から電伝虫を取り出してシャンクスへと繋げる

    プルプルプルプルプルプル ガチャ

    『ベックか、どうした?』

    「お頭、ルフィの船が出航した」

    『…そうか、今から補給した物資を持ってそっちに戻る』

    「それとな、ウタが生きてた、今はルフィの船に乗ってる」

    『そうか…ルフィの………?
    ………………………………………!?!?!?』

    『お、おいベック……………今…何て言った…?』

    「ウタ、生きてた、今、ルフィ、船、乗ってる」

    『一旦切る』

  • 105二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 22:18:06

    まぁ混乱するわな

  • 106二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 07:08:00

    楽しみ

  • 107二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 16:49:21

  • 108二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 22:42:42

  • 109二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 06:50:37

  • 110二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 18:01:06

    情報量でフリーズしたなシャンクス

  • 111二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 20:49:46

    ━━━ ナワバリの島内・市場 ━━━


    「なァホンゴウどうしよう」

    「ベックがおかしくなっちまった」

    「ベックを刺激せずに一旦切ったのは正解だな、こちらが意固地になって否定すれば悪化するだろう」

    「くっ…!ベック!そんなに思い詰めてたなんてよ!」

    「無理もねェさ…むしろおれたちもベックみたいになっちまった方が楽かもな…」

    「オイ気を確かに持て!」

    「まずは事実確認するのが最優先だと思ってんすがね…」

    「ウキー!」(お前ら落ち着け)

    「そ、そうだな…とにかく今は港に向かおう…早くベックを船で休ませてやらねェとな」

    (ウタが生きてるんじゃないかなんて船医のおれがしつこいくらいに確認した…どうしちまったんだベック)

  • 112二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 20:57:57

    棺ごと居なくなってるのを見てどんな反応するかな?

  • 113二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 06:59:16

    期待待機

  • 114二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 12:24:15

    ━━━ サニー号 ━━━


    一方その頃、ウタは麦わらの一味から歓迎を受けていた

    「ウタ、すっかり元気になったみたいで良かった!もし体調を崩したりしたら船医のおれを頼ってくれ」

    「おれがスーパーな歌姫に見合うスーパーな船室を作ってやるから覚悟しとけ新人!」

    「女子が増えるのは嬉しいわ」

    「ウタちゃん、今夜の料理も腕によりをかけて作るから期待しててくれ」

    「お前さんの歌は最高じゃった、水の中に居てお前さんからはあまり見えんかったかもしれんが、人魚たちも喜んどったぞ」

    「…酒がうめェな」

    「みんな…ありがとう!」

    「よーし!今日は宴だー!」

  • 115二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 18:20:50

    サニー号は楽しそうなのに...

  • 116二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 18:53:08

    歓迎ムードで良い雰囲気だ、ルフィは宴を宣言した、といってもこれはウタが自分について来てくれた時点で、いや生きていてくれた時点でルフィにとっては確定事項だっただろう、ウタの体調によっては日を改めることもあったかもしれないが、それだけルフィにとってウタは大事な存在である

    ウタと一味の交流は続く

    「ウタ?知ってるかしら、私たちがさっきまで居た島には、その島発祥の昔話があるの」

    「そうなんだ、どんなの?」

    (ロビンさんって物知りだよね、落ち着いてて余裕があって大人の女性って感じ、憧れだな〜)

    「ある親鳥があの島にうっかり卵を落としてしまうのだけど、その卵から産まれた雛鳥は優しい老人に育てられ、親鳥に会うために旅に出るの、その旅の途中で人々に幸せを運んでいき、そして最後には親鳥と再会を果たす…あの島ではそのお話の親鳥と雛鳥の体色から、赤い鳥は富をもたらし、白い鳥は幸せを運ぶと言われているの
    なんだか幸先がいいと思わない?」

    「いいね…それ、歌にしようかな」

    (新時代を作るために…これからの航海はきっと甘くない、でもなんだか上手くいくって気がしてきたかも)

  • 117二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:12:09

    ロビンとの話を終えると、それまで少し距離を取っていたブルックがウタに近づく

    全員が一通り話し終わるまで待っていたのだろうか

    「ヨホホ、どうもウタさん」

    「ブルックさん、どうも」

    「お近づきの印に、パンt「挨拶もそこそこに何やっとんじゃあ!」

    「あはは…」

    ブルックのセクハラにナミのツッコミが炸裂し、ウタは苦笑いする

    「いや〜私、この一味の音楽家で…そういえば私の過去もお話ししたんでした!」

    (元はルンバー海賊団に居たんだっけ
    ロジャーがまだルーキー時代の大先輩だね、陽気で全員音楽が大好きな海賊団…すっごく楽しそう
    あたしも元々別の海賊団の音楽家だったし親近感が湧くな)

    (………ルンバー海賊団は全滅した…ブルックさんをひとり残して…
    それからブルックさんは独りぼっちで50年も海を彷徨ってたんだよね…約束と歌を頼りに…あたしなら…どうなっちゃうんだろう)

  • 118二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 06:55:44

    ho

  • 119二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 09:33:48

    ウタがそんなことを思っていると、ブルックが突然演奏しながら歌い出す

    「私は一度死んで蘇った♪」

    (…!これは答えなきゃだよね!)

    「あたしも一度死んで蘇った♪」

    「「いっしょ!♫」」

    「いや〜これから先ウタさんの歌に合わせて演奏できると思うと、期待に胸が高鳴ります!私、胸無いんですけど!ヨホホホホ」

    「あははは!なにそれ!」

    「スカルジョーク!…この骨の体、今は結構気に入ってるんです、生まれてから長年連れ添った私の体ですからね、1年も必死に探しちゃいました!ヨホホ!」

    「私たちは一度死にましたが、今こうして生きて音楽を楽しめている、生きてるって素晴らしいですよ!」

    ウタはブルックの言葉に込められた思いを理解した

    「…うん!ルフィと一緒に居られるし、ご飯とパンケーキも美味しいし、ブルックさんとデュエットできるし、生きてるって最っ高ー!」

    「ヨホホ、失礼、要らぬ心配でしたね」

    「ううん、あたしが悪いんだもん、心配してくれてありがとうブルックさん」

    「音楽を愛する者同士!なにより同じ船のクルーなんです、どうか気軽にブルックと呼んでください」

    「わかったよブルック!その…いつかラブーンに再会できたらさ、あたしの歌もラブーンに聞いてもらってもいいかな…?」

  • 120二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 13:15:02

    「もちろんです!ラブーンもきっと喜びます!」

    「ありがとう!これから音楽家としても海賊としても大先輩として頼りにしてるよ!ブルック!」

    (ブルックの言う通りだよね、あたしの体は、どこかのお母さんが産んでくれて、シャンクスたちやゴードンが守って育ててくれた…大切な体)

    (それに今は…いつかルフィの赤ちゃんを産んであげるための体だもん、もう絶対に粗末になんかできないよ…元気で丈夫に生まれてきて欲しいもんね)

    (ルフィとの赤ちゃん…幸せがいっぱいな新時代で産んで、育ててあげたい…
    10人はほしいなァ…なんて、まだ作り方も知らないんだけど…ホンゴウさんに人前で言ったり男の人に聞いちゃダメって言われてるからなァ…)

  • 121二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 13:40:52

    ビ、ビッグマム...

  • 122二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 13:56:31

    無知ウタか…お姉さま方出番ですよ!

  • 123二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 18:14:18

    ━━━ ナワバリの港 ━━━


    「きたか…お頭、随分早いな」

    見張りとして周囲を警戒していたベックは、シャンクスの気配に気づく

    シャンクスたちは何やら焦った様子で大急ぎでこちらに向かってくる

    「ベックぅぅぅ!今まで苦労かけてすまん!」

    「お…おう?」

    こちらへ来るなり謝り出したシャンクスにベックは困惑した
    それだけでなく…

    「ベック、今日は肉いっぱい食え」

    「ベック、悪い事は言わねェ、船に戻って寝ろ…」

    「ウキー」(ウタが生きてたってのは本当か副船長?)

    「お頭たちがすいやせんね…」

    1匹以外がベックを労わり始める、労われるのは悪い気はしないが、理由が分からないと気味が悪いものだ

    ベックは少し考えて状況を理解した

  • 124二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 21:04:39

    誤解を解いた瞬間ルフィの船血眼で探しに行きそう

  • 125二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 22:34:44

    (想定してた反応と違ェな………
    ああそういうことか…まァそうだろうな、ホンゴウが死亡確認したんだ
    見張りで警戒しつつ、比較的近くに居てウタが戻ってくるのを感じたおれ以外はそうなって当然か)

    「そうかお頭、ならおれの頼みを1つ聞いてくれ」

    「勿論だ!」

    「あっちをよく見ろ」

    ベックは先ほど出航したルフィの船を指差す

    「野郎ども!総員あっちをよく見ろ!」

    シャンクスが威勢よく号令を出しながら自らもそれを実行し、ほぼ同時にクルーたちもベックの指差した方を見た

    そこには麦わらの一味と楽しそうに歌うウタの姿が!

    「「「「「「「「え〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!?」」」」」」」」

    それを見たシャンクスたちは今にも目が飛び出してしまいそうなほど驚く

    「………どうやらおれもおかしくなっちまったらしい」

    「能力者の攻撃か!?」

    「お頭っ!!無いっ!!!ウタの棺が無いっ!!!」

    「無いっ?!棺がっ!?中身も!?」

  • 126二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 01:26:03

    幻覚見てる訳じゃないから早く現実に戻って来なさい

  • 127二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 08:33:11

    期待

  • 128二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 08:58:02

    まだ現実を受け止め切れていないシャンクス
    その次に、能力者の攻撃を疑う声や、慌ててレッドフォース号の甲板に乗り込み、棺を確認したクルーの混乱した声も聞こえる

    冷静なのはウタを送り出した当人、それと1人と1匹のみであった

    「棺の中にはウタの私物が入ってたからな、おれが棺ごと返しといた」

    「皆さん現実を受け入れた方がいいと思うんすがね…お嬢が生きててよかったじゃないですか」

    「ウキー」(これはもう船長交代か?)

    その三者の声に他のクルーも段々と現実を認識し始め…

    「マジ…なのか…?こんなことありえるのかァ〜!?」

    「夢じゃ…ねェんだな」

    シャンクスもやっと現実を受け入れた様で、我に返ったシャンクスは…

    「ウタァァァァァァァァァァ!!!!!
    なんでだよおおおおおおおおおお!!!!!!!」

    右腕を上げて恥も外聞もなくその場でサニー号に向かって叫び出した
    もっとも、楽しそうに歌っている一味に聞こえているかは怪しいが

  • 129二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 13:18:57

    「それはウタよりも自分の胸に聞いた方がいいぞお頭…おれもだが」

    ベックの正論がシャンクスに突き刺さった

    スン…とシャンクスは静かになり…

    「ヤソップ」

    「ん」

    「あの旗…」

    「何もするなヤソップ!」

    手に持ったタバコをヤソップに向けながらベックが言う

    そしてシャンクスの感情の矛先はベックに向き…

    「ベックてめェ!何でおれに真っ先に言わねェ!」

    「2人きりにさせてやりたいと言ったのはお頭だろう!『敵襲でもない限りルフィの船が出航するまでは戻らない』それがあっちとの取り決めだ!」

    「うるせェ〜!娘が連れ去られたんだぞ!これが敵襲じゃねェってのか!?」

    「ウタは自分の意思でルフィの船に乗った!おれたちが口を出す事じゃねェ!」

    「あいつはおれの船の音楽家だ!」

    「それが通るかどうかはお頭がよく分かってるだろ」

  • 130二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:08:40

    「たとえそうでも12年ぶりに親子水入らずでグランドライン何周かしてからでも良いだろ!?てめェは暫く便所掃除だ!」

    「娘の幸せのためなら安いもんだ、それくらい」

    「…っ!」

    副船長に諭されシャンクスは冷静さを取り戻していく

    「…すまねェ、おれが悪かった、便所掃除もいい、この件は不問にする」

    「いいのかお頭?」

    「筋が通ってるのはベックの方だ、確かにおれはそう命令したし、ベックもそれを守った、おかしいとすりゃあ、それはおれの想定だ」

    「…おれの誤診の責任はどうなる?」

    ベックについての話が一段落した後にホンゴウが自分の責任についてシャンクスに問いかけた

    「案外誤診じゃねェかもな、この世には生き返りの能力を持つ悪魔の実なんてのもあるんだ、ウタウタの実も魂に作用する能力だ、まったくあり得ないとは言い切れねェ
    それにおれの娘だからな!…ってことでお前の責任も不問だホンゴウ」 

    先ほどまでの醜態が嘘のようにシャンクスは船長として今回の件について片付けていく

    「ウキー」(これくらいやって貰わねェと船長は交代だ)

    「赤髪海賊団と麦わらの一味の取り決めはこれで終わった…だがこれからまた海に出る娘に父親として言葉を送るくらいはいいだろ?」

    シャンクスは電伝虫を取り出し、サニー号に繋げる

  • 131二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 01:25:31

    保守

  • 132二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 05:43:16

    プルプルプルプルプルプル ガチャ

    『はーい、こちらサニー号』

    「赤髪海賊団船長、赤髪のシャンクスだ」

    『…ってまた赤髪海賊団?取り決めはもう終わりでしょ?』

    「悪いな、ウタに繋げてくれねェか?」

    『…帰ってこいとでも言うつもり?』

    ナミの返答を聞き、シャンクスはいかにも何かを企んでいそうな笑みを浮かべる

    「…そうだと言ったら?」

    『ならウタに繋げる訳にはいかないわ、悪いけどね…あの子はもう私たちの仲間よ!たとえ相手が四皇だろうと譲らないわ!』

    「ほう…おれたちがまだ見える距離でそこまで言うか!ルフィだけじゃねェ…
    ウタはいい仲間を持ったな」

    『…こっちを試してたってことね』

    「旅立つ娘を心配する親心ってやつだ、理解してほしい」

    「考え方が違うなら親子でも別々の道を好きに行きゃいいんだ、それが海賊ってもんだろ?ただ父親として娘に言葉をかけてやりたいだけだ」

    (さっきまで散々駄々捏ねてたろお頭…)

    船長の顔を立てて口には出さないベックであった

  • 133二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 10:33:18

    『そっちの副船長から聞いてたよりは落ち着いてるわね…警戒して損したわ』

    「ベックのやつおれをどんな風に言ってたんだ?
    まァいいか…それより繋いで貰えるのか?」

    『そういうことなら断れないわね…ウタに繋げるからちょっと待って…ウター!』

    ナミの呼びかけに応じてウタが走ってくる

    『なぁにー?ナミちゃーん!』

    『心配症なお父さんからよ、出てやんなさい』

    『それって…シャンクス?!ナミちゃん貸して!』

    『芝生とはいえ、足滑らせて転んだりしたら危ねェから気ぃつけろよウタ』

    『ゾロ君は大げさだなァ…人間はそんなに柔じゃないよ!』

    『慌てない、電伝虫は逃げないわよ…ほら』

    『ありがとうナミちゃん!
    …もしもし?シャンクス?』

    「ウタか…またこうして話せるとは思わなかった…こんなに嬉しいことはない」

  • 134二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 17:34:07

    『うん…あたしも嬉しいよ、またシャンクスと話ができて』

    「ところで随分仲が良さそうじゃないか、上手くやっていけそうか?」

    『うん!みんなすっごくいい人なんだ!』

    「みたいだな…あんなに楽しそうに歌うお前を見たのは久しぶりだ、安心した」

    『………ごめんね、勝手に出て行って』

    「気にするな!むしろ海賊の娘ならそれくらいでなきゃな!
    …それに元はと言えばおれたちがお前を勝手に船から降ろしたんだ」

    『それについては…もういいよ、あたしを庇ってくれてたんでしょ?』

    「…それだけじゃねェんだ…身勝手な、話だ…お前は…悪くねェんだ、ただ…おれもお前と離れたかった訳じゃ…おれは………お前に…」

    『いいよその先は、あたしの中ではもう折り合いはついたんだ』

    「………すまねェ…
    そういえばお前に渡したいものがあった…いいか?」

    『なになに?気になるけど…ルフィがシャンクスとの約束を果たしたら受け取りに行くよ
    …あっ、食べ物だったらマズイか』

    「いや、半分はこの場で渡す」

  • 135二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 20:49:41

    『…でもどうやって?』

    「麦わらの一味、今から何か飛んでくるが警戒しないでくれ」

    『え…?まさか…投げ渡すつもり!?』

    『いや、親父なら…』

    「ヤソップ…火薬が使えない時のためにパチンコ持ってたよな、それで”これ”をウタに届けてくれねェか」

    シャンクスが何かを包みヤソップに渡した

    「了解!!」

    ヤソップは二つ返事でそれをウタの手前辺りを狙って狙撃した
    ”それ”は時々風に煽られ、減速しながら、しかし確実にサニー号のウタに向かって飛んでいき…

  • 136二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 02:42:35

    何渡すんだろう

  • 137二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 07:13:43

    ほすほす

  • 138二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 09:00:31

    ━━━ サニー号 ━━━


    丁度ウタの手前辺りで軽い音を立てて落ちた

    「ほ、本当に何か飛んできたぞ!」

    「まだ島の近くで比較的安定してるとはいえ…」

    「あり得ねェだろ新世界の気候の性質上…‼︎」

    「パチンコでこれをやるかよ親父…!」

    「やっぱりヤソップはすんげ〜な〜」

    「…開けてみるね」

    ウタが包を開ける、中身は白い羽の飾りがついたブレスレットだった

    「キレイ…」

    『気に入ってくれてよかった、そっちの白い方が雛鳥で、おれの持ってる赤い方が親鳥らしい』

    『店員によれば…この島の昔話の中で再会した鳥の親子がモチーフの縁起物だ』

    『本当は同じ腕につけて両翼にするんだがな
    ………それをお前にやる、もう片方も受け取りに来い、いつか夢を叶えて』

    「…!う゛ん゛……」

  • 139二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 16:23:31

    『必ず無事に顔を見せに来い』

    「…」

    ルフィは静かに麦わら帽子を脱ぎ、未だ涙が止まらないウタに無言で麦わら帽子を深く被せた

    シャンクスは絞り出すように続ける

    『………最後に1つだけ…いいか?おれは父親として間違えてばかりだった…あの日のことも、もっと良いやり方があったかもしれない…おれたちの思いを普段からお前にもっとちゃんと伝えていれば、思いがすれ違うことも無かったかもしれない…家族なんて言ってても、言葉にしねェと何も伝わらないもんだ…なァウタ
    ……おれが、父親でよかったか……?』

    その言葉を聞いたウタは無言で港のシャンクスたちに背を向け、ブレスレットをつけた右腕を天高く掲げた

    「…!」

    数秒
    互いに言葉は無かった

  • 140二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 16:28:37

    うおおおおおお!

  • 141二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 23:44:56

    感動の見送りシーン

  • 142二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 06:54:10

    ほすほす

  • 143二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 09:10:16

    先に沈黙を破ったのはウタの方だった

    「大丈夫だよ!だってあたしは、元赤髪海賊団の音楽家!」

    そこまで言ってからウタは噛み締めるように左の拳を力強く握り、右腕と同じように天に掲げた

    ウタに麦わら帽子を被った少年の姿が重なって見える

    「麦わらの一味の歌姫で、”船長夫人”のモンキー・D・ウタだよ!」ドン‼︎

    ___瞬間、港とサニー号から驚愕の声が響き渡った

    これからウタの歌声もまた、千の海を越えて世界中に響き渡る

    この船と仲間と、そして人生のパートナーである…

    「言ってなかったか?ししし!」

    ”未来の海賊王”と共に

  • 144二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 09:58:35

    完結だえ
    応援、期待、保守してくれたみんな感謝するえ〜!
    国に残る女の子に全員で背を向けて片腕を上げる…
    これが、アラバスタ編ですか(RED鑑賞時)
    ちなみに
    エースが来なかったらムジカ第3楽章がウタの魂を手放したのかについては一切が謎のままだねぇ

  • 145二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 18:53:26

    とても面白く読ませていただきました!ありがとうございました

  • 146二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 06:37:14

    ほき

  • 147二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 15:03:18

    お疲れ様です!素晴らしいSSをありがとうございました!
    ウタちゃんには大好きな夫とその仲間達といっぱい冒険して楽しい日々を過ごしてそして夢を叶えたらまたお父さん達と再会してほしい
    ムジカももう寂しい思いをしなければいいなあ

  • 148二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 22:29:25

    >>145

    >>147

    こちらこそ最後まで付き合ってくれてありがとうだえ〜

    冒険、再開、そして子守唄を歌うだえ〜(随分未来を見た)

    果たしてウタは鍵盤の腕の主がトットムジカだと気づいたかどうか、気づいてなくても死後なら仲良くしそう(リポップせず大人しく黄泉で待ってた訳だし)

    実はこのウタは魂たちの炎を受け取って蘇った影響で”黄泉の冷気”と対になる”魂の炎”的な技が使えるようになった設定が有ったりします

    このSS戦闘描写ないから描写はしなかったえ〜(初見殺しウタウタ以外の戦闘ができるようにするパワーアップ要素)

オススメ

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