- 1二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 13:02:48(ようやく分かったSSを書ける人は凄いのだ)6|あにまん掲示板「初めてSSを書いてみたら難しすぎて一作品完成させる事とすらできなかったのだ。スレでハートを50近く貰う人…pixivでランキングに乗る人は雲の上の存在なのだ」という初代>>1の嘆きに応え…bbs.animanch.com
スレを建てるべきと言われたので、建てました
n番煎じでしかも駄文ですが、よろしくお願いいたします
どうか解釈違いなどを理由に荒らさないで下さい
ルール
スズカを絶対に死なせない
ステちゃんは卑屈でクソボケにする
これまでのスレ
🎲私はウマ娘・ステイゴールド|あにまん掲示板並行世界の謎の4本脚の生き物の私は怒りっぽいですが、こっちの私はむしろdice1d31=@8 (8)@ と言われています、自覚は無いのですが…1泣き虫2卑屈4寂しがり屋8スズカやスペ達にクソデカ感情を…bbs.animanch.com - 2とりあえず書き溜めを投稿23/01/19(木) 13:04:15
私がサイレンススズカとスペシャルウィークの2人と初めて出会ったのは、確か、マチカネフクキタルに菊花賞で惨敗した後、早朝に走り込みをしていた時だったと思う
私を2人のウマ娘が追い抜いた事でふと湧いた闘争心で抜き返してみると、思わぬデットヒートになり、そのまま寮まで戻って来てしまった
スペちゃん「待って下さいよスズカさん…」
スズカ「はあ…はあ…先頭の…景色は…譲らないわ…!」
ステイ「はあ…はあ…流石だね…速い…」
スズカ「ありがとう…?貴方、私の事を知ってるのかしら?」
ステイ「うん、日本ダービー、走ってたよね、見てたよ」
私は一度見たウマ娘は忘れない体質なんだ
スズカ「そう…負けてしまったから忘れて欲しいわ…」
ステイ「出走すら出来てない私なんかよりはずっと凄いよ」
スズカ「ふふっ、ありがとう。改めまして、私はサイレンススズカ。よろしくね」
ステイ「うん!私はステイゴールド。こちらこそ!で、この娘は?」
スペちゃん「私はスペシャルウィークです!よろしくお願いします!」
スズカ「期待の後輩なのよ、この娘も応援してあげてね」
「もちろんだよ!」
担当トレーナーのいない私は1人でトレーニングするしかなく、それ故にスズカ達と出会う回数は多くなり、そのうち一緒に3人で待ち合わせして走り込みをする仲になった
スズカとは互いに勝てない日々が続いたが、それでもとても楽しかった - 3二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 13:06:14
そんな中、朗報が入った
スペちゃんが重賞を穫ったんだ
3人で祝勝会を行った
スズカ「おめでとうスペちゃん!これで夢に一歩近づいたわね!」
ステイ「確か、日本一のウマ娘になる事だっけ?」
スペちゃん「はい!いつの日か、その座をスズカさんやステイさん達と争いたいです!」
ステイ「スズカは兎も角、私はちょっと荷が重くて難しいかな…」
スズカ「あら?ステちゃんも菊花賞出走してるんだし、素質はあるんじゃないかしら?」
スペちゃん「そうですよ〜」
ステイ「だったらいいんだけどなあ…」
翌月、スズカも重賞を穫った
もちろん祝った
スズカ「後はステちゃんだけね!」
スペちゃん「そうですね…!」
ステイ「直近だと日経賞、その次は春天を走りたいね…勝てるかな?」
スペちゃん「勝てますよ!」
スズカ「1ついいかしら?」
ステイ「いいよ」
スズカ「走る前から負ける事を考えていたら絶対に勝てないわ!」
ステイ「…確かに!もう弱音は吐かないようにするよ」
スペちゃん「応援してます!」
しかし、結局私は勝てなかった
『メジロブライト優勝、ゴールイン!』
ステイ「2着か…」 - 4二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 13:09:26
スズカ「惜しかったわね、お疲れ様」
スペちゃん「もの凄く強かったね〜ブライトさん…」
ステイ「うん…でもここで悔やんでもしょうがないよね」
スズカ「ええ、次の目標は宝塚記念かしら?」
スペちゃん「たしかスズカさんも走るんですよね?」
ステイ「なら直接対決だね!楽しみ〜!」
スズカ「ええ!でもその前にスペちゃんの日本ダービーよ!当然応援するわね?」
ステイ「もちろん!」
そして当日
私たちはレース場の応援席にいた
スズカとスペちゃんのトレーナー(2人を兼任している)も一緒だった
勝てるか心配だったが、全ては完全に杞憂だった
『並ばない!並ばない!あっという間に交わした!』
トレーナー「うおおおおお!いけえええええ!」
ステイ「あと少しだ!走れ!」
スズカ「スペちゃん!スペちゃん!」
『夢を掴んだスペシャルウィーク!遂にダービーウマ娘の夢を掴み取りました!』
トレーナー「しゃあああああ!」
スズカ「やった…!」
ステイ「おめでとう!」
友人がG1ウマ娘になる
日本ダービーに間に合わなかった私にとってこれ以上の喜びはあるだろうか?
私とスズカはライブを終えて戻ってきたスぺちゃんを思い切り抱き締めた - 5とりあえず書き溜めを投稿23/01/19(木) 13:12:59
スズカ「おめでとうスペちゃん!」
ステイ「スペちゃんは私の誇りだよ!」
スペちゃん「グスッ…ありがとうございます…!」
この後打ち上げに行った
なぜか担当ウマ娘ではない私も一緒だった
ステイ「私が一緒でいいの?」
スペちゃん「いいんです!だって大切な人なんですから!」
トレーナー「なあ、何なら俺の担当にならないか?」
ステイ「いや〜、それが…」
スズカ「?」
ステイ「実は勝ち上がる前に体の不調で競争中止しろって指示が出たんだけど…」
「それを無視して走ったせいで解消された事があって…」
「だから私なんかにトレーナーを着かせる訳にはいかないって思って…」
トレーナー「そうか…それが君の選択なら、しょうがないか」
ステイ「それより!スペちゃんが日本ダービー穫ったんだし、私も宝塚記念に向けて頑張らないとね!(その前に目黒記念もあるけど)」
スズカ「そうね!私も先頭の景色を見る為に全力を尽くすわ!」 - 6とりあえず書き溜めを投稿23/01/19(木) 13:28:04
そして迎えた宝塚記念当日
逃げるスズカを追う展開になった
レースが後半に差し掛かり、私が末脚を魅せる時が来た
そのまま追い縋り、後少し、という時だった
伸びたんだ、スズカの脚が
まだ脚を溜めていたなんて!
完全にペースを乱された私は後ろから迫ってきたエアグルーヴさんに刺されない様にするのがやっとだった
結局私はまた2着だった
エアグルーヴさんとスズカが握手をして健闘を称えあっている
私もスズカと握手をした
ステイ「G1おめでとう、スズカ」
スズカ「ステちゃんも速かったわ」
ステイ「ありがとう、でもこの負けは後で必ずリベンジするよ。天皇賞秋、待っていてね」
スズカ「ええ!」
でも私は知らなかった
知らなかったんだ
スズカとはもう走れなくなってしまうという事に - 7二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 13:29:21
書き溜めはこれで終わりです
スレを建てておかないと私がサボってしまう可能性があるので、
こういった処置とさせていただきました - 8二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 14:11:26
このレスは削除されています
- 9二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 14:18:24
自演で保守なのだ
- 10二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 14:18:48
続きは後なのだ
- 11二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 16:27:25
タロットはよく分からないからpixivではおみくじに変更しておくのだ
争ひ事『障りあり』とかにしておくのだ! - 12おみくじ仕様&スズカ視点に変更23/01/19(木) 16:50:35
IPが変わって消せないので、再投稿します
フクキタル「あのぉ~スズカさん?」
秋天を週末に控えたある日、フクキタルが訪ねて来た
スズカ「フクキタル?どうしたのかしら?」
フクキタル「スズカさん…悪いことは言いません、秋天を回避して下さい!」
スズカ「なぜかしら?私、ステちゃんと再戦出来るの、凄く楽しみにしてるのよ?回避なんてする訳ないわ」
フクキタル「実はスズカさんに関して占ってみたんですよ…そうしたら、何度占っても凶以下なんですよ」
スズカ「う~ん、凶ねえ…、禄でもない状態なのは分かるわ、内容だけ聞くわよ」
フクキタル「はい、争い事に限りますと、「控えて吉」「さわりあるべし」「心和かにして吉」ばかりでして…」
スズカ「考えすぎよ、フクキタル。占いなんてそんなものじゃないかしら?」
フクキタル「いいえ!私なんかが菊花賞を勝てたのもシラオキ様の御加護のお蔭でして…」
スズカ「はいはい、分かったわ。走って来るわね」
スズカ「なんてことがあったのよ」
ステちゃん「フクキタルも心配してるんだね」
スズカ「ふふっ、大丈夫よ。フクキタルの占いは当たらないもの」
ステちゃん「ただ…」
スズカ「ただ?」
ステちゃん「『走ったら負ける』じゃなくて『そもそも走るな、無理なら本気を出すな』とも取れる内容なのが気になってねぇ…」
スズカ「気にしすぎよ、ステちゃん」
後から振り返ってみると、それは後付けでしかないけど、予兆だったのよ… - 13二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 16:51:32
これってタロットの順番は出てきた順?
- 14二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 16:53:51
- 15二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 16:59:56
- 16二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 21:29:59
私は大逃げで誰よりも早く1000mを通過した
(ああ…これが…先頭の景色…!)
このまま誰よりも速く、誰にも、ステちゃんにすら邪魔されずにゴールに辿り着く…そう思っていたのに
大欅に差し掛かった瞬間、左足首に激痛が走り、私は走れなくなった
私だけの景色が…遠のいていく…
スぺちゃん「スズカさん!足を地面に着けないで下さい!」
気付いたらスぺちゃんが目の前にいて、私を抱きかかえてくれた
ステちゃん「スズカ!しっかりしてよ!」
ステちゃんも来てくれた、その安堵感から、私は意識を手放した…
_____________________
スズカを救急隊員に引き渡した後、私とスぺちゃんは付き添いで救急車に同乗した
どうせウイニングライブは中止だから私がここにいても大丈夫だろうという判断だ
ステイ「スズカは、また走れますよね?治りますよね?」
救急隊員「最善を尽くします」
スぺちゃん「……」
そして病院でトレーナーと合流した
後からフクキタル達もやって来た
一緒に走ったブライトさんからやはりライブは中止になったという事は聞いた - 17二次元好きの匿名さん23/01/19(木) 23:39:30
ステイ「ごめんフクキタル…私がもっと深刻に占いの結果を受け止めていたら…」
フクキタル「しょうがないですよ…まさかこんなことになるなんて…」
するとお医者さんがやって来て、手術が終わった事と、スズカがいる病室を教えてくれた
全員でお見舞いに行った
スズカはベッドの上で寝息をたてていた
が、その左足は痛々しいギプスで吊られていた…
スぺちゃんがスズカの手を握るとスズカは目を開いた
シャトル「スズカ!」
スズカ「うう…みんな?そう…私は…」
エアグルーヴさん「大丈夫だ、また走れる様になるはずだ!」
スズカ「そう、よね!あの景色を、再び、必ず…!」
スぺちゃん「そうですよ!私、スズカさんとG1戦線で走りたいです!」
スズカ「そうね!あ、そういえばステちゃんは何着だったの?」
ステイ「2着だったよ…何故か今日に限ってあの末脚が出せなくて…」
それからはみんなで他愛もない話で盛り上がった
トレーナーが死んだ目で病室に入って来るまでは…
トレーナー「ごめん…スズカ…ごめん…ごめん…!」
スズカ「トレーナーさん!?」
トレーナー「スズカ…医者からの宣告だ…君は
もう2度と走れない。いや、歩くことすら叶わないだろう
」
スズカ「!?」
ステイ「嘘だ…」
トレーナー「俺のせいだ…俺がスズカを殺してしまった…ごめん…ごめん…!」 - 18二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 11:37:07
私は目の前が真っ暗になった
それからの私には、しばらく記憶が無かった
気が付いたら翌日の昼で、私はスズカの隣のベッドに寝かされていた
スズカ曰く、散々に暴れていたらしい
トレーナーに「お前が変なトレーニングをやらせたんだろう!」なんて暴言も吐いたらしい
スズカ「取り押さえるの、みんな苦労してたわ…」
ステイ「そっか…迷惑かけてごめんね…スぺちゃん達にも謝らなきゃね」
スズカ「ふふっ気にしてないわ、大丈夫よ」
ステイ「ありがとう、…どうしてスズカなんだろう…」
スズカ「ステちゃん?」
ステイ「だってそうだろ?スズカはまだまだこれからだったのに…グズッ」
「どうして重賞すら勝ってない、ヒック何の価値も無い私なんかが無事で、」
「スズカの脚が壊れちゃったんだろうって…」
スズカ「ステちゃん…」
私たちはそのまま抱き合って泣いた
散々泣いて、そしてしばらくして、スズカが口を開いた
スズカ「いけないわ…自分に価値が無いなんて、言わないで…」
ステイ「だって…」
スズカ「だって貴方には走れる脚があるんだもの、まだまだチャンスはあるわ」
「むしろ価値が無いのは走れなくなった私の方よ」
ステイ「そんな!」 - 19二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 23:21:45
スズカ「だって、走れない私なんかに何の価値があるって言うの?」
ステイ「やめて!そんなの言わないでよ!」
スズカ「だからねステちゃん、ここにはもう来ない方がいいわ、そんな時間があったら脚を磨きなさい」
「大丈夫よ、ステちゃんなら絶対にG1を獲れるわ」
ステイ「嫌だよ…スズカを放っておけないよ…寄り添ってないと消えちゃいそうなんだ…」
スズカ「ふふっ、あの時本当に死んでおけば良かったのに…生きる希望なんてもう私には…」
「それ…本気で言ってるんですか?」
扉が開いて中に入って来たのは
スズカ「スぺちゃん」
スぺちゃん「ごめんなさい、立ち聞きするつもりは無かったのですが」
「2人とも泣いていて、入れる雰囲気じゃなかったんです、そんなことより!」
「どういうことですか!死んだ方がマシだなんて!」
スズカ「そのままの意味よ、私の心はもう死んでしまったわ」
「このまま死んだ様に生かされる位なら、いっそのこと…」
スぺちゃん「そんなの!他に希望が!」
ステイ「いや…本人が無いって言ってるなら、無いんだろうね…」
スぺちゃん「ステイさんまで何言ってるんですか!」
ステイ「でもね、一度産まれたからには、勝手に人生を終わらせる訳にはいかないんだよ!」
「どんなに辛くても、生きるしか無いんだ…それにね」
「スズカが逝っちゃったら寂しいんだよ!私の心も一緒に死んじゃうんだ!嫌だよ…!一緒に生きようよぉ…!」
スズカ「ステちゃん…」
枯れたはずの涙がまた流れ出した
私たちは3人で抱き合って泣き続けた - 20二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 11:14:20
スズカ「ごめんなさい…それでもどうしても生きる希望が見つからないの…」
ステイ「だったら!私がスズカの希望になる!スズカの分まで走る!それで満足してくれるかは分からないけど…」
スズスぺ「!」
スぺちゃん「わ、私も走ります!スズカさんにG1を捧げます!」
ステイ「来年の秋天に…今年の忘れ物を取りに行こう、もちろんそれまでも勝とう!」
スぺちゃん「はい!」
スズカ「ありがとう、2人とも…」
だけど、それで勝てたら誰も苦労はしなかった
本来なら3人で初めての対戦となるはずだったジャパンカップで、私たちは大きく調子を落としたんだ
先行するスぺちゃんの走りに力強さが無かった
後ろから思い切り激を入れたかった
でもそれが出来る余裕なんて、私にも無かった
結局私は10着、スぺちゃんは3着だった
そして有馬記念でも敗北し、年越しを迎えた…