ファン感謝祭ではこれを売ります

1二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 00:11:56

「おにんぎょう！」
「そうです。お馴染みマーチャン人形です」
ファン感謝祭が間近に迫ったある日、アストンマーチャンはトレーナー宅を訪れていた。
その無駄に広いリビングで、自分の店に出す予定の商品であるマーチャン人形を一人の少年に見せていた。
「お店は一人ではできません」
「うん」
「だからポンちゃんにお手伝いして欲しいです。手伝ってくれたらコアラのマーチを買ってあげます」
「おてつだいするー！」
ポンちゃんと呼ばれた少年は幼稚園児特有の素直さであっさりとコアラのマーチに釣られた。
この少年はマーチャンのトレーナーの子供である。
マーチャンとは以前から親交があり、彼の両親からポンちゃんと呼ばれていたことで、マーチャンからもそう呼ばれていた。
「ですが、お店の商品がこれだけなのは味気ないです」
「じゃあこれうっていいよ！」
そう言って少年は一枚の画用紙を持ってきた。
「ようちえんでかいた、おねえちゃんのにがおえ！」
「……これはマーチャンのお部屋に飾るので売っちゃだめです」
マーチャンは似顔絵の描かれた画用紙を受け取り、どこからか取り出した額縁に入れて鞄にしまった。
「じゃあこれは？」
少年は今度は粘土細工を持ってきた。幼稚園で作った1/30マーチャンであった。
「これもだめです。これはマーチャンの宝物になります」
「だめなの？」
どこからか取り出したケースにしまいながらマーチャンが語る。
「グッズというものは唯一無二なものではだめなのです。ポンちゃんが作ったマーチャンの似顔絵や粘土は世界に一つしかないです。それに値段をつけてマーチャン以外の誰かに売り渡すなんてできません。マーチャンの宝物なのですから。なので」
マーチャンは代わりに数枚の紙を取り出した。
紙には、手足を広げた二頭身デフォルメマーチャンがたくさんいた。
「こういう量産しやすいものを売ります」
「これなあに？」
「マーチャン紙相撲です。これを今からチョキチョキして作ります」
「つくるー！」
「この人形と紙相撲で、私達だけのお店を成功させるのです！」

2二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 00:12:08

そしてこのリビングの少し離れたところで、携帯片手にパソコンを打ってる男がいた。
「あ、もしもし。ライトハローさんでしょうか？すみません、ちょっと依頼がありまして。いくつか広告を出して欲しいんです。はい、うちの担当が今回ファン感謝祭で店を出すので」
アストンマーチャントレーナーは、マーチャンの知らぬところで広報のために暗躍していたのであった。

3二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 00:12:32

ssパート終了です

4二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 00:12:58

何が始まるんです？

5二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 00:14:19

概念ぶん投げスレです
「マーチャンとトレ息子でやるファン感謝祭のマーチャングッズショップスレ」です

6二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 00:25:32

子供が描いた絵持ち帰って飾ってるのいいね

>>19

7二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 00:31:16

ssに起承転結がないのは自分でも何となくわかってる
同じ概念で今度ちゃんと書き直したら、また投稿してもいいだろうか？

>>9