- 1123/01/20(金) 02:53:40
- 2123/01/20(金) 02:55:18
決して楽しいスレにはならないしオチもつかないです。
映画の内容よりはウタの人生に焦点があてられてます。
深入りすると読んでるだけで気分が沈んでくると思うので【閲覧微注意】としました。
もし気分が悪くなったら楽しいウタスレへブラウザバック推奨。
・これ以上煮込んでも進展がなさそうなので見切り発車。
・当然映画のネタバレだらけだよ。
・>>1は心理の専門家ではない一般素人。自分でSS書くときに解像度を高めるための備忘録的なものです。
・>>1のREDリピート回数は10月に1回見て、最近2回目を見た程度。小説は両方読んだ。特典本は読めてない(「CHRONICLE OF UTA」は読んだ)。副音声は聞けてない。
・映画や小説の描写にない部分も想像で補っているので>>1の思い込み、勘違い、願望も多分に含まれています。そういうところはなるべく「~だろう」「~かもしれない」と書くようにしてます(できてないかも)。
・間違いや補足したいことがあれば遠慮なく指摘してくださると嬉しいです。反応・感想レスも遠慮なくどうぞ。
でも「誰が悪かったのか」という犯人捜しやキャラ叩きは避けるようにしてください。
こんな感じですがよかったらお付き合いください。
- 31/前書き23/01/20(金) 02:57:52
【心の傷(トラウマ)ってどんなもの?】
ひとことで言えば精神的苦痛。
「ちょっとやだなぁ」程度では済まないレベル。「同じことがまた繰り返されるかもしれない……」という思い込みに繋がるほど精神的苦痛を伴う経験。
それによって苦痛を避けようとして「行動を変化」させたり、今まで出来ていた(出来ると思ってた)ことが出来なくなる「心の壁」になったりするよ。
どういうことか一般的な例を挙げると
・子供の頃は「ししとう」をおいしく食べられた(ナチュラルな状態)
・あるとき、メチャクチャに辛い「ししとう」を食べてしまう(精神的苦痛を経験)
・それ以降、「ししとう」そのものを忌避するようになる(行動の変化)
・しかし、恋人の手料理として「ししとう」を出され、食べてあげたいのに箸が止まってしまう(心の壁)
これをウタの場合に当てはめると
・子供の頃は海賊が大好きだった(ナチュラルな状態)
・あるとき「海賊たちが財宝のために自分を利用した」という出来事を経験し、また「海賊は人々を苦しめる悪者である」という現実を突きつけられる(精神的苦痛を経験)
・それ以降、積極的に「海賊嫌い」というファンの求めるキャラクターを演じるようになる(行動の変化)
・しかし、「実は海賊に自身の罪を被ってもらって、ずっと守られていた」という真実を知り、「海賊嫌い」を演じることがさらに苦痛を生むようになる(心の壁)
といった感じ。
これに当てはめて、それぞれのトラウマによって映画本編での行動がどう変化したのか細かく分析したかった(できてません)。
また心の傷同士が関連している、連鎖的に発生しているものもあります。
発端となった要素は■、派生した要素は□のマークで表してます。
- 41/前書き23/01/20(金) 03:00:57
【ウタの心の性質】
幼少のウタには、その境遇から心に未発達な部分があったり、一般人と比べれば歪んでいた部分がありました。これはウタの性格や特性と言えるもので、一概に悪いことばかりではなかったけれど、後に心の傷や壁を大きくする要因にもなりました。
■ウタの家は海賊船
2歳のときに海賊に攫われて本当の両親と離れ離れになり、偶然拾われた赤髪海賊団の船で育つ。ウタにとって故郷・帰るべき場所とは特定の国や町ではなく、赤髪海賊団の船そのものであり、シャンクス達でもあった。
■狭すぎる人間関係
海賊という職業柄「非定住生活」を続けたことで乗組員以外に誰とも関係を築くことができず、それ以外の人間関係を育む機会がほとんどなかった。その反動で、フーシャ村で初めてできた歳の近い友達であるルフィとの「楽しい思い出」が濃密に刻まれることになった。
□父親たちへの強い依存
ずっと父親代わりの年上男性集団の中で生活しており、母親代わりの存在がいなかった。ひたすら温室環境で甘やかされ、自由奔放・天真爛漫にのびのびと育ち、厳しく接してくれる存在がいなかった。その結果、シャンクスや赤髪海賊団から父離れできない、強い執着心・依存心(ファザコン的な側面)が育まれていった。ウタの自尊心は、シャンクス達の存在に根差す部分が大きかった。
これらは成長過程で自立心が芽生えるうちに徐々に小さくなっていくはずだった。
■純真無垢なまま育った
戦闘の危険から意図的に遠ざけられ、厳しい現実の闇を目にする機会を奪われたことで「海賊は楽しくて良いもの」「海賊が大好き」という世間とズレた認識を持ち、それを正すことができなかった。「立派な海賊になる」とはどういうことなのかもわかっていなかった。
そのおかげで純粋に平和を願う歌を唄うことができた。
□夢と現実の分別が不完全
自分の持つ特異な能力と、いつも退屈な船番をさせられた経験から、常習的に「楽しくて幸せな夢の世界」に浸っていく。それによって「永遠に平和な夢の世界が現実になればいい」という現実離れした夢を抱くようになる。
これは「幸せに肉体は必要ない。大事なのは心である」という歪んだ認識が育まれる土壌となった。
- 5[12年前]23/01/20(金) 03:08:25
【心の傷】
(やっと本題)
こんなウタがどんなトラウマを経験したのか、ここから時系列順にウタに起こった出来事を列挙していきます。
※印で補足だったり>>1の考えたことだったりを付け加えてます。
――――[12年前]――――
事件が起こったその日。エレジアの滅亡、赤髪海賊団の蛮行、自分が置き去りにされたという現実を突きつけられ、そしてシャンクス達と離れ離れになってしまう。
■ショッキングな提案をされた
シャンクス達と別れてエレジアで暮らすかどうか選択を迫られる。シャンクス達に強く依存していたウタは、この先何があってもずっと一緒にいると信じきっていた。ウタにとって、そのような提案を他でもないシャンクスからされたこと自体がショックであり、悲しみのあまり泣き出してしまった。
※この出来事は後に「シャンクスは最初から自分をエレジアに置き去りにする予定だったのではないか」という考えを補強してしまったかもしれない。
- 6[12年前]23/01/20(金) 03:11:08
■家族との突然の別離
何の説明もされないままエレジアに置き去りにされ、シャンクス達と離れ離れになり、「シャンクス達とずっと一緒にいる」という思いを踏みにじられた。
□大好きな海賊に裏切られた
「シャンクスはウタを利用してエレジアに近づき、国を滅ぼして財宝を奪った」という嘘を吹き込まれた。ウタはそれを聞き入れずにシャンクス達を信じたかったが、状況とゴードンの演技がそれを物語っており不承不承受け入れざるを得なかった。
海賊嫌いの種がここで植え付けられ、『逆光』へと繋がっていく。
⇒「なんで海賊をきらいになったんだ!」「シャンクスのせいだよ」
□これまでの人生の否定
家族からの裏切りを受けて「シャンクス達から受けた愛はウソだった」と思い込んでしまった。自分の中にある家族との楽しい思い出が、すべて苦しみに変わってしまった。
⇒「……みんな家族だと思っていた。でもそれはあいつらにとってはウソだった」
□言外に無価値宣告を受けた
自分の代わりに財宝を船に積み、笑って酒を飲みながら遠ざかる背中を見せつけられた。それは「自分はあの財宝以下の存在だ」と宣告を受けたことに等しく、自尊心が著しく損なわれたと思われる。
□声が届かない
喉が千切れるほどの大声で叫んでも大砲の音や笑い声にかき消されてしまい、自分の声がシャンクス達に届くことはなかった。これ以来、「誰かに自分の声や思いを届ける」経験を一切せずに過ごすことになる。
後に拾う特殊電伝虫は海をこえて自分の声をたくさんの人々に届けられる夢のような装置であり、声を届けられずに傷ついたウタにとってあまりにも効きすぎる劇薬となった。
- 7二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 03:12:58
見てるよ
- 8[12年前]23/01/20(金) 03:13:59
■火災の只中にいた
眠りから目覚めた後、町が燃え盛る光景を目の当たりにした。美しく居心地がいいと思っていた場所が、地獄に変わり果ててしまったことにショックを受けた。
□大量死に遭遇した
自分の歌声を褒めたたえてくれたエレジア国民が、ゴードンを除いて全員死んだという事実を突きつけられ、ウタの心に重く圧し掛かっていく。
□死体を見た
死体の転がる町の中を無我夢中で走った。その中には、エレジア滞在中に顔見知りになった人物の死体もあったかもしれない。
■帰る場所の喪失
心の寄る辺(帰る場所・自分の家・故郷と呼べるもの)を失う。それからはゴードンの城(他人の家)に住むことになるが、そこを新しい自分の家だと思うことはできず、心は12年間出かけたままだった。
□自由の喪失
海を渡って旅をする方法、自分を導いてくれる存在を失った。
□夢の挫折
「赤髪海賊団の一員として世界を巡り、自分の歌声で平和な新時代を作る」という夢を叶える手段を失った。
□友達との別離
ルフィと再会を約束していたのに、会えなくなった。
- 9[10年間] >>7ありがとう23/01/20(金) 03:17:05
――――[10年間]――――
心の傷が癒されないまま時間だけが経過する虚しい生活。生きる気力は湧かないが、寂しく苦しい環境でただ生き続けてしまう。
誰かに聴かせる手段もなく上達する意味がないのに、ひたすらゴードンに従って歌のレッスンを受け続けた。それはシャンクスの「世界一の歌い手になったら迎えに来てやる」という言葉に縋りたかったのかもしれない。
■死の痕跡の残る悪環境で生活した
廃墟だらけのエレジアで暮らした。「人が住んでいたが、死んだ」「これは赤髪海賊団の仕業だ」というトラウマを常に想起させられる環境に10年間身を置き続け、事件を忘れることもできず、心の傷が癒されることはなかった。
※描写はないが、死体は片付けられている。ゴードンが一人で片付けたり、事後処理で来た海軍の手助けで片付けられたと推測できるが、ひょっとしたらウタ自身が死体を何度も直視したかもしれないし、死体の片づけに関わったかもしれない。
※ゴードンはウタの力を恐れてエレジアから外に出そうとせず、ウタ自身も気力が湧かず自ら外に出ようとはしなかった。そのため進んで生活環境を変えることもできず、外の世界との繋がりも途絶えた。新聞を読むこともできず、外の世界の情報はわずかな漂着物頼りだった。そのため二人の生活は変化に乏しく、新しい風が吹き込まれることもなく心機一転する機会がなかった。
- 10[10年間] 23/01/20(金) 03:23:48
■耐え難い寂しさ
そばにいることが当たり前だった親たちと離れ離れになり、寂しさを愛情で埋めてくれる存在を失ったことは、自立心の芽生えていないウタにとって凄まじい苦痛であった。ルフィもまた寂しさを埋め合わせてくれる存在だったが、会うこともできなかった。
□アイデンティティの喪失
「自分は赤髪海賊団の音楽家、シャンクスの娘である」と自分自身を定義していた外的存在を失ったことで、「自分は何者なのか」を定義できなくなった。唯一残された「歌の才能」「新時代のマーク」以外に自らを確立できるものがなく、「いつか海の向こうからシャンクスが迎えに来て、元に戻れる」という淡い期待に縋るしかなかった。
□ジレンマに囚われる
レッスン以外の時間、海岸に座ってシャンクスを待ち続けたが、実際に迎えに来ることは12年間一度も無かった。「期待しても叶うことがない」「だがそれに縋るしかない」というジレンマが心を縛り続けた。
⇒「あいつはわたしを捨てたんだよ? 来るわけない」
□疑念の未解消
シャンクスを信じたい気持ちを抱き続けていたが、「本当にシャンクスは自分を利用したのか」「どうして自分を捨てたのか」「どうして迎えに来てくれないのか」という疑問に答えが出せず、またゴードンを問い詰めることもできず、疑念に悩まされ続けた。
⇒「シャンクスがそんなことするか! お前だって知ってんだろ!」「じゃあわたしの12年はなんだ!」 - 11[10年間] 23/01/20(金) 03:25:50
□ぎこちない関係と精神的孤独
ウタとゴードンはお互いに後ろめたさを抱えており相手の心に踏み込めず、親しい関係を築くことができなかったようだ。それでもゴードンは親切に接し、ウタも気丈に振る舞って乾いた微笑みを浮かべる関係が続く。表面上はうまくいっていたがふたりの間には心理的な壁があり、本質的には孤独なままだった。
※ウタからすれば、ある意味で自分せいでゴードンがすべてを失ったようなものなのに、なぜ自分に親切にするのかわからなかったはずだ。
□歌への逃避を繰り返す
寂しさや疑念の思考から逃げるように、ひとりになると仲間との思い出の歌(世界のつづき)を口ずさむようになる。それは一時的な慰めになるだけで現実を変えることはできず、やりきれない気持ちや無力感を抱いたことだろう。
※過度なストレスに対して、叫び声をあげたり物や人に当たるといった行動を示すのと本質的には同じはず。
- 12[2年前]23/01/20(金) 03:31:16
――――[2年前]――――
ウタに転機が訪れる。特殊電伝虫を拾い、外の世界と間接的につながる。「歌声を聴いてもらえる、自分の存在を認めてもらえる喜び」から生きがいを得て、10年間の鬱屈を昇華させるように配信・作曲の活動を始める。歌を届ける手段を手に入れたことでエレジア中を走り回るほど喜び、数多くのファンと繋がれたことは泣くほど嬉しかった。悲しみで傷ついた心も少しずつ癒えていく。失ったままのアイデンティティをようやく取り戻し、自分が何者なのかを定義できるようになった。ゴードンもウタの笑顔が増えたことで安心し、ウタを自由に活動させた。しかし……
みんなの気持ちを癒すために『新時代』を発表。身の丈に余るほどのファンを獲得し、世界中から注目を浴びるようになる。そして『逆光』を発表。歌詞に込めた「寂しい気持ちを怒りとして打ち明ける」ような思いではなく、「悪党への怒り」が主に汲み取られ、「海賊のいる苦しい世界から救ってくれる救世主」という過剰な期待を背負っていく。止まらない人気、止まらない期待、止まらないファンの増加。その一方で世界中の人々に認められたことをウタは素直に喜び、配信活動を止めようとはしなかった。
- 13[2年前]23/01/20(金) 03:38:16
■現実の闇を知る
純粋無垢だったウタに、「海賊は悪である」「政府も海軍もすべてを助けてくれない」「世界は苦しみに満ちている」「ウタよりも辛い思いをしている人たちが大勢いる」という厳しい現実が突きつけられる。
ウタは自分の不幸を知ってもらうことよりも、他人の不幸に耳を傾けることを選んでいく。
□経歴を偽る
「海賊は悪である」という世間の認識に対し、「海賊に育てられた」「海賊が大好きだった」という自分の経歴を秘密にせざるを得なくなった。秘密を抱えることはファンの思いに対する裏切りであり、後ろめたさを抱えることになった。
■使命感に駆り立てられる
ファンが増えるにつれて、電伝虫(設定段階ではファンレター)を通してウタに助けを求める声も増える。ウタはそれを自分の事のように実直に受け止めてしまう。「ここから逃げたい、ウタちゃんの世界にずっと居たい」というメッセージが心に深く刻まれ、「自分がファンを助けなくちゃ」という責任感・使命感に縛られるようになる。それはウタ自身の心を少しずつすり減らしていく。
□心を偽って「海賊嫌い」になる
ファンの求める救世主像に応えたい気持ち、ファンを苦しめる海賊への嫌悪感、エレジアを滅ぼした(と思い込まされている)シャンクスへの鬱屈とした思いがない交ぜになり、「海賊が大好きだった」という過去を偽って「海賊嫌い」と公言するようになった。自分に嘘を吐くことが常習化していく。
- 14[1年前]23/01/20(金) 03:41:16
――――[1年前]――――
『真実』を記録した映像電伝虫(設定段階では音貝)を拾い、たった一人で見てしまう。
■急激に圧し掛かる罪悪感
「エレジアを滅ぼしたのはシャンクス達ではなかった」ことを知れて安堵したものの、即座に「自分がエレジアを滅ぼし、人々の命を奪った大量虐殺者だった」「その罪をシャンクス達に背負わせた」「ずっと守ってもらっていた大恩人を恨み続けていた」という新たな罪を背負ってしまった。その落差がより一層心の傷を深いものにした。
※「どうしてシャンクスは自分を捨てたのか」という疑問に対し、「トットムジカを呼び出してエレジアを滅ぼした危険な存在だから」という納得のできる答えを見つけ出してしまったのかもしれない。自尊心の低下に拍車がかかる。
□会いたいのに会えないジレンマが加速
配信活動に没頭して抑えられていた「シャンクスに会いたい」という気持ちが一気に再燃。しかし「海賊嫌い」の歌姫が海賊のシャンクスを探すこともできず、会って謝罪することもできなかった。
□海賊好きなのに海賊嫌いのジレンマが加速
海賊(シャンクス)を恨む資格もないと思うようになる。「海賊が大好きだった」本当の自分と、ファンのために作り出した「海賊嫌い」というキャラクターとの間で板挟みになる。
- 15[1年前]23/01/20(金) 03:48:57
■アイデンティティの否定
「自分の歌声が世界を滅ぼす」という強烈な言葉が刻みこまれ、心の底から楽しく唄うことができなくなった。
□歌という逃げ場所の喪失
ファンに求められるがまま楽しく歌を唄い、海賊嫌いの救世主を演じていれば心が晴れていた。しかし自分の歌声が世界を滅ぼしかねないことを知り、さらに「海賊嫌い」を演じるために心を押し殺すようになったことで、唄うことそのものが苦しみを生むようになった。
それでもファンを救いたい気持ちも捨てられなかった。
□使命感の加速
自分を救ってくれたファンへの恩、自分を求めてくれる人々のために、もう引き返すことができないと思い込む。
自分に嘘をついて「清く正しい歌姫」「民衆の代弁者」「海賊嫌い」を演じて心を削りながら唄い続けた。
■秘密を抱え込む
真実を知ったことをゴードンやファンに打ち明けることもできず、ひとりで抱え続けた。
□ゴードンへの後ろめたさが加速
全てを奪ってしまったゴードンに対して改めて申し訳ない気持ちを抱く。心理的な距離が一層遠のき、後にライブを開くことすら相談しなかった。
※ここでゴードンに打ち明けられなかった理由が不明確なので推測になる。世界中で苦しんでいるファンと、平穏に暮らせているゴードンを比べて、ファンを優先してしまったのかもしれない。今の関係が壊れ、活動を止められる可能性を危惧したのかもしれない。あるいは真実を知ったことを明かせば、ゴードンまで追い詰めてしまうと考えたのかもしれない。
※真実に向き合わず嘘をつき続けるゴードンに対して、映画本編では「楽な方へ逃げ続けている」と揶揄した。だが事前に相談したら止めようとする(怒ってくれる)ことをウタはわかっており、ゴードンと向き合わずにライブを強行して逃げてしまった自分を皮肉っている……ようにも見える。
⇒「怒ってる? 相談もしないで勝手にライブ開いちゃって」「そうやって逃げるんだ。気楽でいいよね」
■メンタル限界寸前
これまでの全てによってウタの心は追い詰められてしまい、ただ「逃げ出したい」「救われたい」という感情が心を支配するようになる。
- 16[RED直前]23/01/20(金) 03:53:05
――――[RED直前]――――
あるときネズキノコと自分の能力の相性に気づく。自分自身とすべてのファンを現実世界から救い出し、あわよくば最期にシャンクスに会って謝罪するために、世界中を巻き込んだ巨大なライブを行う計画を思いついてしまう。「幸せに肉体は必要ない」という歪んだ認識がそれを後押しする。永遠のウタワールドだけがすべてを解決できる「新時代」だと考える。それは本来ウタが目指したはずの「新時代」ではない。歪みを自覚しながらも、追い詰められたウタは恐ろしい計画を実行に移してしまう。
そしてゴードンに黙ってトットムジカの楽譜を手に入れる。トラウマを作った原因を、自身の計画を完遂させるために切り札として利用しようとする矛盾。楽譜を捨てなかったことに疑念を抱きながらも、ゴードンに対する罪を重ねてしまう。 - 17二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 03:56:41
切り分けと言語化が丁寧で良い
- 18[RED直前]23/01/20(金) 04:01:36
■夢の歪曲
本来自分が作りたかった「新時代」の内容を捻じ曲げ、全くの別物に変えてしまった。
⇒「こんなの新時代じゃねェ! お前が誰よりもわかってんだろ!」
□大切な思い出を自ら傷つける
夢を捻じ曲げてしまうことは、ルフィと交わした「新時代の誓い」を破ることに他ならなかっただろう。
これまで起こった事件、ジレンマや嘘で縋れる存在を失ってきたウタに唯一残されていた「新時代のマーク」に対しても、ついに後ろめたさが付き纏うようになってしまった。
■自らの意思で毒物を食べる
本来忌避すべきものを口にすることは耐え難い苦痛があっただろう。
そして一度始めたら止めることのできない状況に、自ら足を踏み入れてしまう。
- 19123/01/20(金) 04:24:27
- 20二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 04:30:21
なんて語彙力と思考力なんだ……
ウタちゃんについて考える上での参考になりまくる - 21二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:27:42
わかりやすく丁寧にまとめられていて良かったです
思わず読み込んでしまった - 22二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:43:45
あぁそっか「自分の歌声が破滅をもたらす」って解釈したからウタはウタでウタワールドしかみんなを救える答えはない!って思うようになっちゃったのか
- 23二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:47:06
めちゃくちゃ深く読み込んでてわかりやすい
改めてこの子の精神状態がドン底なのが辛いな - 24二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:48:28
興味深いよ
今は時間足りないので帰宅して読みます - 25二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 08:52:45
確かにエレジアはウタにとって確かに住むべき場所ではないんだよな
12年前の時点ですでに「シャンクスたちのせいで滅んだ国、人々」だし
それに死体処理とかもウタもずっとしてた可能性あるし - 26二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 09:04:01
- 27二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 09:07:09
こう見ると運が悪かっただけじゃなくて心を理解しあえなかったことが原因でREDの事件が起きたんだなと思う
- 28二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 09:26:45
めっちゃ分かりやすいしスレ主の文章凄く読みやすい
- 29二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 09:53:50
「大切なのは身体より心でしょ?」って言ってたウタも自分の心を理解しきれてなかったんだろうなと思うとやるせないな
- 30二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 12:17:10
なんかこう凄いスレに出会ってしまった気がする。これは期待
- 31二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 12:29:54
言われてる通りウタは自分の本心を理解できてないんだよな
理解できてたらできてたら耐えられなくて押し潰れちゃう可能性あるけど - 32二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 19:16:44
このスレだけで大変深掘りがなされていて終わらせるのが惜しい