閲覧注意 エリアゼロが全裸必須地帯だったら ナンジャモ不審者遭遇編

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:01:34

    ハロー、あにまん民
    前回書いたssが少々物騒な話だったから
    今回は平和にいきたい

    スレ絵は前スレで絵師さんが描いてくれたヤツ

  • 2二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:02:19
  • 3二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:03:20
  • 4二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:04:03
  • 5二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:05:14
  • 6二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:05:21

    不審ジャモ…

  • 7二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:06:00
  • 8二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:06:22

    あ、⑤と⑥間違えました。

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:06:30

    おっ新作や!

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:07:46

    「皆の者~!ドンナモンジャTVのじっかんっだぞ~!!」

    スマホロトムが掲げるカメラの前でナンジャモはいつも通りにこやかに明るい声を響かせた。

    まだ若いながらも視聴者を沸かせる弁舌と企画の運び、また撮影の各所に見える気配りなどの人間的魅力・・・凄腕のジムリーダーであることも手伝って、彼女はすでに街の顔であり、パルデアを代表する配信 者でもある。それが、ナンジャモに対する評であったし、彼女自身もそうであろうと努めてきた。

    「今日は、シンオウ地方のヌケニンに電気テラスさせて風船をもたせてみた!」
    「今日は、電気テラスサザンドラに電気タイプだけで挑んでみた!」
    「今日は、でんき技縛りで100連戦してみた!」
    「今日は・・・」「今日は・・・」

    常に新しいことを「してみる」。それが彼女の日常だった。それが日常でなくてはならなかった。ハッコウシティの看板を背負い、パルデアの配信 者の看板を背負う、皆の頼れる人気者は常に新しいことに挑戦し続ける。そうである必要があった。

    だが、人はしばしば忘れてしまう。

    憧れと呪いは、コインの表裏だということを。

    ナンジャモは追い込まれていた。日夜、配信 者としてのミーティングと撮影、そしてジムリーダーとしての業務、さらにトレーナーとしての鍛錬、そのどれを欠かすこともできない。煌びやかな世界を演出するために、泥をすすって毒を食む。そんな世界に望んで足を踏み入れたのは自分自身。そんな思いが、彼女の心身を締め付ける。

    「っ・・・・ぐっ・・・」若さと未熟さは同義である。まだ若い彼女に熟練者の立ち振る舞いを求める残酷な現実は、確実にナンジャモを苦しめている。彼女はこのところ、突発的な嘔吐を続けている。

    (また、胃液だけ・・・くち・・・ゆすがなきゃ・・・歯とけちゃう・・・)半ば虚ろにすらなった目で水場を往復する時間が、彼女の休暇を圧迫するようになってから、既に数週間が立っていた。

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:09:39

    「あ、ナンジャモだ!」「ナンジャモさん!」「見てるよ!」「かわいい!」「すげえ~」「ナンジャモ」「ジムリーダー!」・・・

    才能は枯れていない。志も失っていない。みんなが私を見ている。まだまだ走り続ける意志はある。ただ、少しだけ、ほんの少しだけ立ち止まって深呼吸がしたい。

    それも多忙な彼女には叶わない。いつしか、彼女のスケジュールは過密さを増していき、数日分の動画を前もって撮り終えてしまっていた。

    極度の多忙と半ば自棄に近くなっていた職務への献身が、彼女に休日をもたらすことになったのは、なんとも皮肉と言うべきか。とにかく、生配信をしないのであれば、ほんの少しだけ時間に空きができた。


    自室にいても気が詰まっていくのを感じたナンジャモは、夜、ハッコウシティを抜け出て郊外へと向かった。行きたいところがあるわけではない。

    彼女はただ避けたかった。

    人の目を。

    街の光を。

    街の近くを流れる川に沿って、誰もいない小さな林まで走る。だれも追いかけてなどいない。それでもナンジャモは何かから逃げるような雰囲気を醸し出していた。

    林の中腹あたり、辺りには誰もいない、光もない川の瀬にへたりと座り込む。涙は流れない。悲しい訳ではないから。ただ少し息が詰まっただけなのだから。

    ふと川面に移る自分を見る。

    いつもの衣装に身を包んだ自分。

    ぎこちなく笑顔を作る。小声でつぶやく。
    「ドンナモンジャTVのじかんだぞ・・・」

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:11:07

    いつもの自分。

    ストリーマーの自分。

    重圧を受けている自分。


    ナンジャモは、衝動的に上着を脱ぎ捨てた。いつもの衣装はもうない。これでストリーマーのナンジャモはいない。ここにいるのはただのナンジャモ。

    仕事着を脱いで素の自分をさらけ出す。誰も見ていないが、だからこそ、許されるいっときの慰み。

    そう。ここまでは慰みである。

    そしてここからは・・・。

    おもむろに下着にも手をかけた彼女の真意を捉えられる者はいない。ただ確実な事実は彼女は屋外の林の中で下着を脱いでいるということのみ。下へ下へと降りていく彼女の両手とその中の下着が暗喩するのは、彼女の狂気だろうか、それともそれが彼女の正気なのだろうか。

    夜闇を破るハッコウシティの煌びやかな姿が、林を抜けて、草原を超えたところに見える。少し遠い。その光がナンジャモのいる林を照らし出すことはないだろう。それでいい。そうでなくては困る。


    彼女は今、全裸なのだから。


    夜気は彼女に己を行動を自覚させるほどには、冷たくない。

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:11:49

    その日、学校の課題を全て前日に終えていたアオイは、午前の授業が終わるやチルタリスの背に乗ってパルデアの空を駆けていた。

    向かう先はハッコウシティ。

    彼女の目的は以前ネモやボタンと共に観光に来た際に立ち寄ったブティック、そこでの買い物だった。

    「新しい服が欲しい」それは年頃の少女にとっては当然の感情である。そして、このときのアオイにとっては、少々特別な意味がこもった感情でもある。

    かわいい服がほしい。きれいな服がほしい。可愛く着飾った姿を見せれば彼はなんと思うだろうか、彼の好みはどんな服だろうか、どんな服を着たら彼は自分をあの逞しい手で優しく撫でてくれるだろうか。

    そんな主人の思いをくみ取ったチルタリスは、ほんのりと歌声を添えて、空の旅を彩ってくれていた。

    ハッコウシティに降りたちブティックを回るアオイ。日も落ちてきて街の明かりが夜空を照らし出したのを見て、食事もここ外食することにする。

    大都市のおしゃれなカフェで一人食事を取る。

    まるで大人の女性になれたような嬉しさと楽しさとほんの少しの気恥ずかしさ。美味しい食事に舌鼓を打ちつつも、思うのは彼のこと。

    (みんなと一緒ならもっと美味しいだろうなぁ・・・ペパーと一緒なら・・・)

    心の中のつぶやきを、以前のアオイなら頭を振って必死に否定しただろうが、今の彼女はもう恋心を自覚し、ふわふわとした恋愛の浮遊感を楽しむ余裕すらある。サンドイッチを口いっぱいにほおばりながら、気になる男の子のことを考える姿は、じつに微笑ましいものであった。

  • 14二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:14:05

    いつの間にか、すっかり暗くなってしまった。学園にはとくに門限などないし、明日は休み。
    恋心に火照った頬を冷ますため、アオイはハッコウシティを抜けて、少し歩くことにした。

    隣には川。きれいな流れの水面をブイゼルが泳いでいる。コダックが水遊びをしている。皆馴染みのあるポケモンたちである。徒に刺激すれば少々危険だが、気ままに接する分にはじつに気のいい隣人となってくれる。

    いつの間にか随分と歩いて来てしまっていた。コダックとブイゼルの戯れを追っている内に数十分も経ってしまったようだ。彼女のバイタリティはこんな距離の徒歩など、ものともしないのだろう。

    だが、不用意に近づきすぎたためか、水遊びに巻き込まれて、アオイはびしょ濡れになってしまった。

    辺りは真っ暗。タオルや助けを借りれる人間は誰もいない。

    つまり、見ている人もいない。

    (しょうがないから、ヤヤ君に持ってもらって乾かそっかな。)アオイは着ている服を脱いでファイアローに預け、その体の熱で乾かそうと考えた。

    見る者がいないとは、ここはエリアゼロではない。全裸になるには少々のためらいがあったが、代わりの着替えなどもちろん持ち合わせていない。アオイは案外すぐに割り切り、身に着けている衣服に手をかけていった。

    彼女の中で、屋外で裸になることのハードルが下がってしまっていることに、アオイ自身は気づいていない。

    全裸になって、服をファイアローに預けたはいいものの、もう少し距離を取ろうと思ったアオイは、川に沿って、前方に見える林を目指して歩く。

  • 15二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 14:15:08

    林の中に入り、サンダルを持ち出す。さすがに林の中の地面は川沿いのふわふわとした草原とは違い、枝や小石などが危険なため、びしょ濡れになった靴の代わりにサンダルを使うことにした。といっても薄手のサンダルだけでは不安なため、まだ多少濡れていて乾ききっていない靴下も履く。

    こうしてアオイは、全裸に靴下という倒錯的な出で立ちで林の中を歩くことになった。もしペパーがこれを見ていたら、悶絶しながら夜のテラバーストの予兆を感じていることだろうが、残念ながら彼はいま学校でボタンと共に補習を受けている。

    服が乾くまで林の中腹辺りで少し待とうとしたアオイの正面の草むらから、突然影が飛び出してきた。明らかに実力差のある相手に、草むらから突如飛び掛かるほど敵意のあるポケモンなどパルデアではそう多くない。アオイは想定外の事態に面食らってしまったが、彼女の常識はさらに揺さぶられる。

    全裸のアオイの目の前に現れたのは、ポケモンではない。


    全裸の不審者、ナンジャモだった。

    「へ・・・、へ・・・」
    「へ・・・、へ・・・」



    「「 変 態 だ あ あ あ ! ! ! ! ? ? ? 」」


    全裸たちの声は誰にも届かない。

  • 16二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 15:30:52

    (どちらに対しても)お前じゃい!

  • 17二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 16:50:08

    ナンジャモ!
    偶然スレを見つけられてよかった
    ナンジャモってアオイより1,2個年齢上な感じ?

  • 18二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 16:56:35

    ナンジャモの気持ち…俺分かるよ

  • 19二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 17:06:41

    プレッシャーの描写がリアルすぎて辛くなってきた・・・ちゅらい

  • 20二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 17:07:33

    そうだった。屋外で全裸になるのは変態なんだった。すっかり忘れてた

  • 21二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 17:31:56

    元ネタコメが経緯が謎なシチュだったからどう剥くのかと思ってたら割と真面目に心配になる方向で来たな…
    他の面子がどう合流してどういう話になるのか予想がつかなくて楽しみだ

  • 22二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 17:35:36

    ハッコウシティの郊外にて
    全裸と全裸が
    出会ってしまったーーーーー

  • 23二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 18:00:44

    >>22

    パルデアぷるるん滞在記

  • 24二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 18:18:40

    判断材料でアオイとナンジャモがいて、その二人が全裸ならば自然なことだって変態ではないのでは

  • 25二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 18:57:59

    「な、なんでこんなところで裸!?てかアオイ氏!?なんで!?変態!?」

    「だ、誰が!ってナンジャモさん!?なんで裸!?変態だったんですか!?」

    「ち、違うよ!」違わない。

    「なんかこう・・・息抜きにこう・・・全裸に・・・」
    「変態じゃないですか!!」

    「ア、アオイ氏だって!アオイ氏だって裸じゃないか!しかも余裕そうじゃないか!」
    「わ、私は服を乾かそうとしてただけで!単に慣れてるだけです!」
    「変態じゃないか!」

    「わたしは!」
    「ボクは!」

    「「変態じゃ!!ない!!」」

  • 26二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 18:58:27

    夜のハッコウシティは煌びやか光で夜空を彩り、そこに住まう人々の営みを支えている。そんな大都市の光の届かない郊外の林の中には、いま2人の全裸が相手の非を認めさせようと争っていた。

    「いくらアオイ氏だって変態扱いはひどいんじゃないかな!!」
    「じゃあなんでこんな林の中で全裸で居て、しかもそのまま全裸で草むらから飛び出してきたのか説明してくださいよ!」

    アオイは本来こんなにも攻撃的な物言いをする人間ではない。極力敵意を持たずに済むように努めている。また、それはナンジャモにも言えることであり、むしろストリーマーとして、人気商売の最前線にいる彼女は、言動への気遣いについてはアオイよりも徹底している。

    そんな彼女たちだが、今全裸であること以外に共通するのは、年若い女子であること。

    花も恥じらう年頃の女子が開口一番露出狂の変態扱いされては、多少気が荒れるのも許されるべきではないだろうか。

    もちろん、二人とも好き好んで屋外で全裸になっているわけではないが、そんなことはもはやこの際どうでもいい。意見の食い違うトレーナーが二人相対しているこの場。

    「もー怒ったぞ、アオイ氏!」「こっちだって!」
    「こーなったら!」「どっちが変態か!」

    「「 勝 負 だ ! ! 」」

    ポケモン勝負の幕が開く。

  • 27二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 19:00:30

    勝ち:全裸の正当性
    負け:変態の称号

    こんなに不毛な勝負ある・・・? 

  • 28二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 19:03:03

    冒頭のシリアスとのギャップ差激しいな

  • 29二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 19:41:04

    「ナンジャモさんは電気使い!ここはマー君!」原種ヌオーを繰り出すアオイ。チャンピオンとしても乙女としてもここで負ける訳にはいかない。

    ヌオーのマサオはつぶらな目をしかめて、この不可解な状況をどうにか理解しようとしている。マサオは見た目に反して頭の回転が鈍い方ではない。ただ目の前には全裸の女性が立ちはだかり、背後には全裸の主人が立っている状況に、理解が追い付かない。

    いったい何故この女性たちは、こんなそこまで茂ってもいない林の中で全裸になって騒いでいるのだろうか、人間は服を着ないと恥ずかしいというのは間違いだったのか

    マサオには分からない。分からないことだけは分かったマサオは、様々な疑問を飲み下し、とりあえず主人に勝利を送ることを決意する。

    「アオイ氏はチャンピオン!ここは本気パで!タイカイデン!」地面技への対策に飛行タイプを持つ相棒をぶつける。彼女とて、街を代表するジムリーダーである。変態呼ばわりなど許すわけにはいかない。

    お互いに弱点タイプはつけない。旗色としては地力の分はアオイのヌオーが、地形などの条件を利用したテクニカルな面ではナンジャモのタイカイデンが優位であった。

    泥仕合というほどではないにしても、精彩にかいた試合運びを最後に制したのはタイカイデンだったが、その彼も直後のゲンガーに急襲され、次鋒のレントラーと入れ替わった。

    二人のポケモンたちの動きにキレがないのは、精神面によるものが大きい。つまり、・・・

    俺たち、なんでこんなことで争ってるんだろう

    という思いである。

    ポケモン勝負に理由など要らないというのが親友ネモの弁だったが、この戦いは全裸同士が互いの全裸を責めるというカオスに侵されている。

    もしペパーがいれば二人にどんなことを言うだろうか。だが、今彼はこの場にいない。




    今はまだ。

  • 30二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 19:42:03

    結局互いのポケモンを全て出し切り引き付けとなった二人。ナンジャモにとっては格上トレーナー相手に大健闘と言える。それほどまでに変態の称号は彼女にとって受け入れがたいものだった。

    「はぁ・・・はぁ・・・さ、さすが・・・アオイ氏・・・」
    「な、ナンジャモさんも・・・やり・・・ますね・・・・はぁ・・・」

    二人の全裸の間には奇妙な絆が生まれていた。

    だが、ここでアオイにとって本質的問題が発生する。

    そもそもアオイが全裸になったのは濡れた服をファイアローに預けて乾かすため。そのファイアローが激しいバトルで戦闘不能になってしまった。

    もちろん、あくまでスポーツとしての勝負のレベルであって大穴のような殺生の領域で戦ったわけではないので命に別状はないが、問題はそこではない。

    ファイアローが倒れた今、アオイの衣服は乾かない。夜であるため、木に干すこともできない。

    こうしてアオイの全裸タイムは延長を強いられることになったが、ナンジャモに訪れた問題に比べれば些細なものである。

    ナンジャモの衣装、いや、衣服は・・・


    勝負の隙にベロバーに盗まれた。

    「っっっっっ!!!!!?????」

    奪い去られていく自らの衣服を涙目で見るナンジャモの口からは、悲鳴すらない。ただただ己の不運を呪うばかり。

    「諦めちゃダメ!追いましょう!」全裸でへたり込むナンジャモを鼓舞するアオイ。追跡させるポケモンも皆倒れている上、林の中で障害物が多すぎてコライドンも走れないが、幸い、ベロバーの機動力はそこまでではない。全力で追えば見逃すことはないはず。

    林から森へと密度を増していく木々の中、二人の全裸の追跡劇が始まる。

  • 31二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 20:37:46

    ポケモン達にまで呆れられてわろた
    いやナンジャモ的には笑い事じゃ無いんだろうけど

  • 32二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 20:48:16

    なぜ俺は全裸でポケモンバトルなんてイラストを描いているんだろうか…

  • 33二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 21:07:15

    呆れてんのに瀕死まで戦わされるポケモンたち・・・

  • 34二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:16:39

    林、いや森の中を駆ける二人の全裸。見据えるものは前方のベロバー。ひょこひょこと見え隠れする姿が見えるため、1匹ではないようだが、そう多くもない。せいぜい2~3匹だろう。

    追いかけるアオイとナンジャモは、可憐で通る年頃の少女に許されざる形相をしている。

    追われるベロバーは、最初はイタズラのつもりだったが、二人の形相に圧された今は明らかに命の危険を感じて逃げている。盗んだ服を置いていけば助かるものを、それをしないのは幼さから来る視野の狭さ故だろうか。

    アオイとナンジャモの手持ちの相棒たちは皆ノックダウン状態。ほんの少し開けたところに出れば、コライドンに乗ってすぐにでも追い付ける。アオイは口惜しく感じていたが、ナンジャモは服を奪われたことを死活問題と感じていた。

    衣装は代えがきく。なんなら完全な同型衣装をいくつか持っている。だが、それらが置いてある自室に戻るまでには、群衆ひしめく大都会、ハッコウシティのど真ん中を通っていかなければならない。有名人であるため、他人を頼ることもできない。

    しかも、ちょうどその日に数日分の撮影を取り終えて、予約配信の手筈まで整えてしまっている。自分が多少いなくなっても探しに来る者はいない。

    つまり、ここで服を奪われると、全裸でハッコウシティを横切る本物の不審者になってしまう。

    一流トレーナーであり、一流ストリーマーであるナンジャモだが、今の彼女は、少女ナンジャモとして、渾身の怒りを込めてベロバーを追っていた。

    複雑に凹凸する地面、行く手を遮る木々、川の支流や沢のぬかるみ・・・

    それらを実に華麗な動きで飛び越えていく二人。乙女の悪敵に誅を下すべく奔る彼女らは、多少脚を大きく広げる必要があっても躊躇しない。

    それでもナンジャモが胸を隠すのは、淑女の最後の嗜みか。アオイが胸を隠さないのは、決して大きさの問題ではないだろう。

    胸を隠す以外は、もはや短距離走者のようなフォームで走る二人の手が、ひた走るベロバーの背に迫る。

  • 35二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:34:06

    追いつかれる直前にベロバーの取った行動。それはナンジャモに取っては最悪極まりない行為だった。

    「すぐ下を流れる川に服を投げて逃げる」

    まさに悪辣非道な所業である。命の危険を感じながらも悪タイプとしての誇りを失わなかったあのベロバーは、今後ナンジャモに見つからなければ、さぞ強いオーロンゲへと進化することだろう。見つかったら地獄を見るだろうことは間違いないが。

    はらりと宙を舞う自分の衣服を見たナンジャモの取った行動は、実に勇敢かつ快闊だった。

    服と一緒に自分も川に飛び込む。
    そこまで高さはないし、流れも極端ではない。大きな滝もない。凶暴なポケモンもいない。

    彼女にとっては、変態の称号と引き換えにびしょ濡れになるなら、天秤にかけるべきですらない。

    ナンジャモが溺れたと思い込んで慌てて自分も飛び込んだアオイと共に、多少川に流されつつもどうにか陸に上がる。ナンジャモの手には水に濡れて見るも無残にしぼんでしまった黄色い衣装が握られている。

    びしょ濡れになったお互いを見て、二人は「ぷっ」と吹き出し、大いに笑い合った。

    ナンジャモは久しぶりに腹のそこから笑うことができたのだということを、アオイは知る由もない。


    びしょ濡れになって大笑いする全裸の主人たちを見て、ボールの中で戦闘不能になっている相棒たちは・・・、

    (((( 何 な ん コ レ ?))))

    と思っていたが、皆黙ってポケモンセンターに連れていかれるのを待っていたのだった。

  • 36二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:35:10

    >>32

    倒れてるヌオーかわいいw

  • 37二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:39:19

    いずれこのベロバーは立派なヌシオーロンゲになるんだろうな

  • 38二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:50:27

    ベロバーよくやった。キミの勇姿は忘れない。

  • 39二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 22:51:04

    このベロバー捕まえてジムチャレンジで使いたいな。

  • 40二次元好きの匿名さん23/01/20(金) 23:23:07

    >>32

    上のコイルも呆れとる…

  • 41二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 05:36:33

    マサオ達があまりにも可愛かったのでFAだ!

  • 42二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 07:23:21

    ええ…?
    どうしよ…?
    みたいな顔ウケるわ

  • 43二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 07:33:45

    >>41

    かわいい絵柄で隠しきれないカオス!

  • 44二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 08:08:10

    髪を下したナンジャモ

  • 45二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 08:16:30

    コイルがドン引きしてるww

  • 46二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 08:48:55

    >>41

    (本気で言うてます?)みたいな顔

  • 47二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 08:59:39

    チリちゃん編のスリル感とのギャップで風邪ひきそう

  • 48二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 10:00:59

    相棒たちをポケモンセンターに連れていくにもまずは服をどうにかしなければならない。

    それに、まずは濡れた体を乾かさなければ風邪を引きかねない。

    二人は協力して乾いた枝を拾い集め、河原でたき火を起こした。火起こしに使ったファイヤーピストンは、ペパーからのプレゼントである。こんな状況でも助けてくれる彼。アオイは居もしないペパーにますます惚れこんで顔が紅くなるのを感じていた。

    口角が引き締まらないまま火に当たるアオイを見てピンと来たナンジャモは、にやりと不敵に笑って背後に回り込んだ。

    「アオイ氏~?な~んか嬉しそーだねぇ~?」
    「へっ!?い、いや、別に・・・あったかいなぁって思って!」

    「ほ~ん?・・・で、その道具・・・ファイヤーピストン?誰にもらったのかな~?」

    ありふれた道具ではない。少なくとも女の子が持ち歩くようなものではない。むしろキャンプや野宿を嗜む男性が使うもの。それを持ち歩く。しかもそれを大事そうに使って、いとおしそうに見つめる。

    「これはもう決まりじゃない!?」

    ナンジャモは推理の結論部だけを口に出した。アオイはナンジャモが何を言っているのか、分からなかったが、“何を言いたいのか”ははっきり分かった。

    ペパーのことを言ったら、絶対いじられる。アオイの予感は正しいのだが、幼い彼女に抗う術などあるはずもなかった。

    うら若い乙女たちにとって恋のすったもんだは主食のようなもの。それこそ最強の新チャンピオンの淡い恋心ともなれば、その盛り上がりもひとしおである。

    ハッコウシティは遠く、光の届かぬ森の河原で、きゃっきゃとじゃれ合う少女たち。

    その肌を隠すものは、糸一本も無い。

  • 49二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 10:02:31

    たき火の前に並んで暖を取る二人の前方。まだ数十mはあるが、近づいてくる人影があった。
    慌てて火を消し、森の茂みの中へ逃げ込むアオイとナンジャモ。その肌はもう乾いているが、さすがに衣服に関しては時間が全く足りなかった。びしょ濡れの服をボールにしまう。

    急に光が消えたため、辺りの視界は一気に真っ暗になったように感じる。人影の人物からもそれは同様なようで急に火を消して茂みに逃げ隠れた者たちを警戒してか、身をかがめている。

    強調するが、アオイとナンジャモは全裸である。エリアゼロでもない、ただの屋外で全裸である。もちろん事情があってのことだが、それを知らない者からすれば今の二人は変態以外の何者でもない。

    当の二人もそれを自覚しているからこそ、身を隠すのに全力を尽くす。ナンジャモは顔も割れている有名人であり、彼女ほどではないにしろ新チャンピオンであるアオイも少々顔の知られている人物である。裸でいるところを見られる訳にはいかない。

    といってもここは河原なので、泳いでいたとか、服が濡れたとか、いくらでも言い訳は利くのだが、裸の乙女にその言い訳をしろというのは、さすがに野暮というものだろう。

    人影の人物はアオイとナンジャモが消した火元を入念に調べ、踏み、河の水をかけている。消火を徹底しているようで、不始末に終わった火の、用心をしているようにも見える。

    アオイとナンジャモの視線に気づいたのか、それ人物は二人のいる方へ向かって歩いてきた。

    「や、やばいよ、どうしようナンジャモさん」
    「ま、待ってアオイ氏、ボクだってこんなの初めてだし・・・!」
    もはや逃げるのも叶わない。茂みが掴まれ、ぐいっと開かれる。

    ((見つかる!!))

    せめて顔だけでも隠そうとする二人。顔を隠したところでナンジャモは唯一無二の髪色からすぐにバレてしまうだろうが、それでも顔を隠さずにはいられない。

    うずくまる二人を見つけた人物。それは・・・、


    全裸のネモだった。

  • 50二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 10:10:29

    ネモさん何やってんの…。

  • 51二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 11:04:28

    全裸が増えた

  • 52二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 11:39:33

    飛んで火に入る夏の全裸

  • 53二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 11:51:55

    全裸のジェットストリームアタックや

  • 54二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 11:58:20

    ネモならワンチャン全裸徘徊にハマっただけも有り得そう…

  • 55二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 12:45:03

    よかった、ただの全裸なネモか

  • 56二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 13:05:34

    このネモの場合、肌感覚すら武器にしてバトルしてそうだから全裸でも…うん…だめ、かな…?

  • 57二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 14:24:25

    三人寄れば全裸の知恵って言うしね

  • 58二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 14:25:25

    >>57

    うn…うん?

  • 59二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 14:41:42

    み、水遊びシテタノカナー!

  • 60二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 14:46:20

    恐る恐るアオイが見上げると、そこには三日月を背景に擁したネモが立っていた。

    「アオイ?こんなところで何してるの?それにナンジャモさん?一緒にいたの?」

    きょとんとした顔で質問するネモ。その表情には寸毫の邪気も含まれてはいない。ただ、そんなネモを見上げるアオイの脳裏にあるのは、ただ一つの疑問。

    「ネモ・・・?なん・・・で、裸なの・・・?」

    全裸が全裸に全裸である故を問う。

    ボールの中でヌオーのマサオは、いつの間にか衣服の存在しない世界に迷い込んでしまったのかと錯覚した。戦闘不能状態ながら、彼の仲間たちも皆ボールの中で、この異様な光景を呑み込むことに苦労していた。もし彼らがこの場に現れ、ネモを目にしたらさらに混乱は加速していくだろう。

    「ん?私?なんかね、先週エリアゼロから帰ってからさ、なんか掴めてきてるっていうか、なんていうか・・・なんか裸になると冴えてくるんだよね。」

    はにかみながら頬をポリポリとかいて笑うネモはいつもの彼女だったが、裸でいることを恥じる様子がないのは、それはそれで異常事態である。もともネモは令嬢であり多少アオイとは前提の世界観が違うのは事実だが、それでも彼女は生徒会長として尊敬と畏怖を集めるだけの豊かな人格があった。

    少なくとも全裸で屋外を闊歩するような人間ではなかった。

    エリアゼロでの体験は彼女に未知の刺激を与えたのだった。ネモはエリアゼロでトレーナーとして大きく成長した。対トレーナーとのポケモン勝負ではなく、命をかけた死に物狂いの生存戦略、四天王チリの手練の技、実際に生命を脅かされる圧迫感・・・

    そのどれもが彼女を大きく成長させた。だが、その成長体験を再現しようと、ネモはあの手この手を尽くしていた。

    そして、見つけた一つの法則。



    “ネモは、全裸になると強くなる”


     

  • 61二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 14:47:11

    「誰も来ないし静かだから休みの日とか、今までもよくこの辺には来てたんだけど、エリアゼロから帰って来てからは、こうやって服を脱いで練習してるの。」

    にこりと笑うその姿は、全裸でさえなければ、まさしく値千金だろう。

    この話を聞くアオイは、ネモの弁が一つたりとも理解できなかった。全裸なら強くなるという言葉の意味も分からなかった。だが、思い返せば確かにエリアゼロでのネモは、なにか神がかったものがあった。
    ボタンに聞いたところ、イダイナキバを独りで圧倒してしまったとのこと。それにツバサノオウからの逃亡戦でも、ネモはチリの神速のボール捌きの一部を習得してしまっていた。

    そのネモ自身が、自分は裸になると強くなるというのだから、納得するしかない。

    一方、ネモの話を聞いていたナンジャモは、冷たい汗が伝うのを感じると共に、力強くうなずきたい気持ちを抑えこんでいた。

    なにしろ、彼女自身、いま全裸になっている理由は、精神的に開放されたいからである。

    チャンピオンネモが裸でいることを肯定してくれたかのようなものである。ナンジャモは、自分の悩みや苦しみを肯定してもらったように感じ、どこかネモに心酔しそうになっているのを自覚していた。

    「じゃ、じゃあ、ネモ氏はここでトレーニングを・・・?」恐る恐る聞くナンジャモ。

    チャンピオンクラスのトレーニングともなれば、トレーナーとして気になるのは仕方のないことだろう。

    「そうです!あれ、ナンジャモさんもアオイもポケモンたち疲れてる・・・さては、二人だけ勝負してたんだ!ズルいズルい!私も!私もやる!」

    先輩然とした微笑みをたたえた表情から一転、急にぱっと顔を明るくし駄々っ子のようにねだる。ネモの人望の理由の一つは、この無邪気さから来るのだろう。

    「はい!これで回復して!早く早く!ナンジャモさんからだよ!勝負しよ!」

    全裸ナンジャモにとっては、本日二度目の全裸チャンピオンとの勝負である。

  • 62二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 15:04:39

    シリーズの中で、このナンジャモ編が最も全裸と向き合ってると思う。設定としての全裸じゃなくて、本当に全裸であることと正面から真摯に向き合って描こうとしてる感じがある。まったく展開が読めない。

  • 63二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 15:09:27

    >>62

    ちょっと何言ってるかわからないですね…(オーバーヒート)

    展開が読めないのはそれはそう

  • 64二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 15:59:26

    全裸と向き合うというパワーワード

  • 65二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 16:44:11

    マジで全裸徘徊にハマってたとは…

  • 66二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 16:59:59

    強くなるなら脱ぐというネモならやりかねない塩梅よ・・・

  • 67二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:23:24
  • 68二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:26:02

    >>67

    エッッッッッッ!!!!!!!!

  • 69二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:29:19

    もしかして全裸ってとてもエッチな姿なんじゃないか?

  • 70二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:32:18

    >>69

    👺

  • 71二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 18:33:24

    全裸のストレス解放と通常の振りの競合・・・
    つまり全裸コートナンジャモちゃんのドンナモンジャTV

  • 72二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 19:44:19

    >>67

    腰まわりがオレの胸をかきむしる・・・

  • 73二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 19:45:21

    個人的には、いま全裸に靴下状態のアオイちゃんもアツいと思う

  • 74二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 19:50:28

    >>67

    ポケモンシールになりそうなできですね。幼い日々を思い出します。

  • 75二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 19:54:24

    >>74

    なったらなったで問題だよ

  • 76二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 21:03:36

    ネモの持っていた回復薬によってナンジャモとアオイのポケモンたちは回復した。しかし、ボールから出ても彼らが安心できるような環境などない。

    ナンジャモによって回復した後、今度こそまともな勝負と意気込み、揚々と飛び出したタイカイデンの目に写ったのは、腰を振るウェーニバルと全裸のネモの姿だった。

    また全裸なのか

    うんざりしそうになったタイカイデンだったが、相手のトレーナーとそのバディの目を見て、気を引き締める。

    明らかに格上の全裸である。

    「行くよ、タイカイデン!「ぼうふう」で吹っ飛ばせー!」元気よく指示を出すナンジャモ。

    アオイは、ネモの勢いによっていつの間にか始まった勝負に動揺していたが、ノリノリで応援することでその困惑をごまかしていた。彼女の頬には困り汗が浮いている。

    ウェーニバルに対して飛行タイプの強力な一撃である「ぼうふう」が襲い掛かるが、ネモもウェーニバルも全く動じていない。

    「もう少し退いて。まだだよ。まだ。」ネモの指示は特殊なものだった。

    ウェーニバルの周りに強烈な風が吹きすさぶが、ウェーニバルは多少立ち位置を変えただけでろくに防御行動すら取らない。

    タイカイデンの「ぼうふう」が敵を討ち取るかと思われたが、「ぼうふう」は不発に終わった。

    「あれ!?外した!?タイカイデン!もう一回!」
    「ウェーニバル」

    ネモは一言だけ、ただ名前を呼んだだけ。たったそれだけの挙動でウェーニバルに指示を与えた。

    不発に終わった「ぼうふう」によって、平らにならされた地を強く踏んで、ウェーニバルは高く跳びあがる。

  • 77二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 21:04:27

    「アクアステップ!!」

    空に浮かぶ三日月と対をなすように、ウェーニバルの体が空中でしなる。

    強烈な一撃を受けたタイカイデンは、一撃で沈められてしまった。

    「え!?あれ!?一撃!?なんで!?」
    弱点をつかれたわけでもないのに、一撃で沈んでいくタイカイデンに驚愕するナンジャモ。

    「空を飛んでるところに暴風があったら姿勢は乱れます。それに足場を平らにならしてもらったので、思いっきり跳んで急所を狙えました。」

    にこりと笑みを浮かべて言うネモだったが、その戦術眼は横で見ていたアオイでも驚愕のものである。そもそも最小限の動きで目に見えない「ぼうふう」をかわすなど、本来、常人にできるはずがない。
    そう。

    「本来」なら。

    「常人」にはできない。

    だが、ここにいるのは、無敵のチャンピオン。その至難の業をいともたやすくやってのけるからこそのチャンピオンである。

    「・・・違う・・・精神論じゃない。」アオイは独りつぶやいた。こんな勝ち方を精神論で納得できるはずがない。
    (どうやって最初の「ぼうふう」を・・・・風は目に見えないのに・・・・目に見えない・・・・目・・・・目以外なら・・・・感覚器官・・・・全身・・・・っっっっっっっ!!!!)


    「わかった!ネモ!全裸!全裸だから風の動きがよく分かったんだ!だから「ぼうふう」をかわすなんて指示ができたんだ!」

    アオイは点と点がつながった感覚に打ち震えた。

    ネモには、全裸には、ポケモン勝負には、こんな奥行きがあるのかと、感動すらした。

  • 78二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 21:04:30

    明 ら か に 格 上 の 全 裸 で あ る

  • 79二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 21:38:06

    >タイカイデンの目に写ったのは、腰を振るウェーニバルと全裸のネモの姿だった。


    言い方ぁ!

  • 80二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 21:45:34

    ぜんらの ちからって すげー!

  • 81二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 21:58:35

    アカン、全裸に正当性が与えられてきてる

  • 82二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:37:47

    「すごい!すごいよ、ネモ!全裸の技だよ!ぜんら・・・Z技だよ!」

    アオイはすっかり興奮していた。ポケモン勝負はこんなにも楽しい、それを教えてくれた先輩トレーナー、ネモはやっぱり凄い。そう心から思い、また、そう思えることが嬉しくてたまらない。

    全裸のアオイの声援を受けるネモは、照れくさそうに笑う。

    一方、対峙しているナンジャモも、ネモのようすから何かをつかもうとしていた。彼女にとってもポケモン勝負は苦俗を忘れることのできる時間なのだ。

    その後も、ネモは驚異的なZ技を見せつけ、ウェーニバル一体でナンジャモのすべての手持ちを倒してしまった。だが、ナンジャモの胸中に痛みはない。もちろん、悔しい。悔しいが、同時に晴れやかな気分でもあった。
    多忙な日々の生活で、少しずつ溜まっていった澱のようなものが、溶けて、ほぐれて、無くなっていくような感覚がった。

    そして彼女の心に去来する一つの思い。

    もっともっと強くなりたい。

    それはジムリーダーであり、ストリーマーである彼女がいつしか失っていた闘争心。
    ジムリーダーは負けてあげることが仕事でもある。それは分かっている。それを承知の上で、それをよく理解した上で、彼女はこの職責に就いている。

    ただ、余力を残して負けるという行為が日常となるにつれて、本当の自分の実力を見てほしい、本当の自分をどこかにさらけ出したい、そんな思いが心の中に積もっていくことになった。

    トレーナーの誇りは見えない手枷となり足枷となって彼女を窒息させ、ストリーマーの誇りは本当の自分を覆い隠していく。

    それが今回の発端だった。

    全裸になることが、彼女の正気をつないだ。

    その全裸が、技へと昇華されていく瞬間を目撃した。全裸が間違っていないと証明してくれた。

    ナンジャモのネモに対する思いは、負けた悔しさと強さへの尊敬と、そして優しく光を放つ恩の気持ちであった。

  • 83二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:47:52

    まーたアローラに風評被害が増えたのか

  • 84二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:49:34

    >>83

    え?アローラってアローラ!(意味深)して解放感を楽しんでる人達がたくさんいる地方じゃないの?(すっとぼけ)

  • 85二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:50:49

    田舎の民は娯楽がないので性に奔放なんだろ?
    子供でも知ってるお伽噺だ

  • 86二次元好きの匿名さん23/01/21(土) 22:56:45

    「さあ!次は私の番だよ!ネモ!早く早く!」

    すっかり興奮しているアオイ。

    自分との勝負を早くしたいとせがむ少女を見るネモが、このとき思ったことは読者諸賢ならよく分かるだろう。(実ったぁあああ!!!)である。

    「もー、アオイ、せっかちだね。ちょっと待ってね。」ニマニマと笑顔でアオイを制するネモ。このときの彼女がどんなに幸せだったかしれない。

    (一度でいいから言ってみたかった・・・バトルをせがまれてちょっと待って、って言ってみたかった・・・!!)

    「オッケー!!始めようか!!アオイ!!」

    あのときのテーブルシティとは違う、人気のない森の中。

    見物人は、ジムリーダーのナンジャモただ独り。

    喧騒はない。あるのは川のせせらぎだけ。

    二人ともチャンピオンクラス、二人とも全裸。

    両雄、再び相まみえる。

    「「 さ あ 、 行 く よ ! ! ! ! 」」

  • 87二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:05:06

    ネモが幸せそうで何より

  • 88二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:27:11

    クソ熱い展開なのに…全裸なんだよなぁ…

  • 89二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:28:20

    ネモ、男子中学生が好きな子に「エッチしよ」って言われたような気分だろうな

  • 90二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 00:54:48

    全裸になると強くなる…
    ゲーム違いだがこの人思い出した

  • 91二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 01:29:48

    >>56

    マジで肌感覚を武器にしてバトルしてて草

  • 92二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 05:07:33

    このレスは削除されています

  • 93二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 06:14:20

    吹っ切れたナンジャモちゃんを未来予知した

  • 94二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 07:47:49

    >>93

    放送事故だよ!

  • 95二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 08:41:22

    >>93

    ジムリーダー更迭不可避

  • 96二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:05:12

    >>93

    これクッソ強いとかだったら余計厄介だな・・・

  • 97二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:49:08

    アオイが先鋒として繰り出したのは、コサジの小道からの古株、ファイアローだった。

    「ヤヤ君!行くよ!」短く、強く言うアオイ。それだけでも絆の深さがうかがい知れる。

    ヤーヤと名付けておきながら一度もきちんと呼んだことがないことを、アオイはまったく覚えていない。

    ヤーヤはアオイの服を乾かすという重要任務を一度脇へ置き、目の前に立ちはだかる強敵を見据える。

    アオイは、ネモが先鋒として先ほどのウェーニバルを継続するだろうと読んでいた。遠距離からの特殊技はネモのZ技で予知され回避されてしまう可能性が高い。ならば接近戦の得意なファイアローに任せ、荷物をおいて「アクロバット」を披露してもらおう、という算段だった。

    だが、ネモが先鋒として繰り出してきたのはウェーニバルではなく、ヌメルゴンだった。もちろん、ネモは後出ししたわけではない。アオイと同時に繰り出しつつアオイの手を読み切ったのである。

    ネモの全裸センサーは、アオイの読みすら上回る。

    「えーっ!!!??」アオイは思わず声に出してしまった。

    普段のアオイなら相手がどれほど予想外の手を打ってきても悲鳴などぜったいに上げない。全裸であることが彼女の奥底に眠る野生をたきつけていた。

    あまりにも相性が悪すぎる。しかもヌメルゴンが取った行動は、接近しての「アクアテール」だった。本来ならかわせるはずだが、ヌメルゴンの一撃はファイアローに直撃した。

    「ええっ!!?速いっ!!」ナンジャモもアオイも、また打たれたファイアローも驚愕している。

    月明りが辺りを優しく照らすこの場において、ネモは天地山水を完全に味方につけていた。

    先ほどのタイカイデンの「ぼうふう」によって巻き上げられた土埃や水滴が辺りの木々の葉に付着し、月の光を微妙に反射するようになっているのを、ネモは利用した。微風によって揺れる木々の葉に乗った水滴の光に、ファイアローの注意がほんの一瞬逸れたとき、その刹那の隙を縫うようにしてヌメルゴンは接近し、速さで劣る相手に必殺の一撃を叩きこむことができた。

  • 98二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:49:28

    自然現象は隠れない。

    天も地も服など着ない。

    大自然は常に全裸である。

    つまり、全裸であることこそが自然なのであり、全裸になることは自然の力をわが物とすることにつながる。ネモは真理に到達しつつあるが、彼女自身がそれを自覚にはまだ若すぎるだろう。

    いずれにせよ、この場は完全に、ネモの全裸の上であった。

    先鋒を討たれたアオイが次に繰り出したのは、最古参の相棒、マスカーニャである。

    「にゃおちゃん!!お願い!!」ヌメルゴンはドラゴンタイプ。マスカーニャには今まで何度も旅の危機を救ってくれた必殺の「じゃれつく」がある。スピード勝負などを考えても十分勝てると判断した。

    だが、忘れてはならない。ネモの全裸はアオイの読みを超えているということを。

    完全に読み切ったネモは、アオイがマスカーニャを繰り出すと同時にヌメルゴンを退かせ、ミミズズを繰り出した。

    「っっっ~~~!!!」

    アオイはもはや声も上げられない。完全に読まれている。かといって勝負を投げる訳にはいかない。ネモに申し訳ないし、何より自分の心はまだ折れていない。

    わずかな手傷だけでも負わせるつもりで、「とんぼがえり」を指示する。すぐに地面技を持つヌオーのマサオと交代させる。

    以降、交代を繰り返すアオイとそれすら読み切ってじわじわと削っていくネモという構図が続き、結局最後のマスカーニャをネモのウェーニバルがインファイトで下し、6対0でアオイの完敗となった。

    飛び跳ねて喜ぶネモ。膝をついて悔しがるアオイ。一度の勝ち負け程度ではこの二人は満足しない。この後も何度も勝負は繰り返されたが、結局アオイはネモに勝つことができなかった。

    チャンピオンクラスの勝負を見ていたナンジャモの脳裏にあったのは、全裸というものの可能性だった。互いに全裸で相対したアオイとネモだったが、かたや「成り行き全裸」、一方は「求道的全裸」。全裸への向き合い方こそが勝敗を分けたのだということは明白であった。

  • 99二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:51:44

    >>95

    「ボクをクビにするだって?そういう話は勝負に勝ってからにしてもらおうか!!」

    全裸ジムリーダーのナンジャモが勝負を仕掛けてきた!

  • 100二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 12:59:01

    大自然は常に全裸である。
    ネモの全裸の上であった。

    そうか…何いっんのかわかんねぇよ!!

  • 101二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 13:01:26

    これが全裸になることで己を高めていた全裸と単に服を乾かすために全裸になったものの違いか…?

  • 102二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 13:09:42

    正直アオイちゃんが勝つと思ってた。でも今までの描写みたらネモがめっちゃ強くなってるのも納得できる。
    納得できちゃって悔しい。

  • 103二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 14:49:43

    普通の技しか出せない奴にZ技叩き込むなんて…

    …テラスタルオーブ持ってないポケモン初心者にテラスタルかますネモだったわ

  • 104二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 15:23:34

    真夜中の決闘

  • 105二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 16:11:22

    全裸なのに普通に熱い展開なのと読ませる文章が俺を狂わせる。

  • 106二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 17:13:52

    下へ下へと降りていく下着シリーズ、ペパー以外だと受ける印象も変わるな…

  • 107二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 17:31:51

    アオイの勝負が終わった後、ナンジャモと組んでダブルバトルを仕掛けもしたが、ついぞネモの手持ちを沈めることはできなかった。それも一体も、である。

    あまりに圧倒的な強さにアオイは少々焦りも感じていた。ネモは自分に対等なライバルとしての関係を望んでいる。親友でありライバルでもあるという関係を維持し続けるには、自分はネモと同等の強さがなくてはならない。

    もちろん、アオイが負け越したり、実力に多少の開きが出来たとしても、何のわだかまりもなく友として接するだろう。ネモは友人を無慈悲に切り捨てるような人間ではないからである。

    そんなことは、アオイも分かっている。だが、ネモに圧倒されるということは、ネモを再び孤高の独峰へと追いやることと同義であった。アオイは、二度と友達に孤独を感じさせまいと、あの日の寄り道の際に強く決意している。

    アオイとナンジャモの腹はもう決まっている。ネモと共に全裸で修行をするのだ。彼女の強さの一端を掴むのだ。

    もっと強くなりたい。その一念のみが二人の原動力となっている。

    普段、運命は挑戦する者に対して厳しい顔を見せる。だが、今回ばかりは、パルデアの大地は、つまり、全裸のパルデアは、彼女たちの前途を見守るかのようだった。

    おあつらえ向きに、アオイは今日から数日間授業も提出物もない上、チャンピオンとしての依頼などもない。また、ナンジャモも、向こう数日分の動画撮影と編集を終え、予約配信の手筈まで整えている。

    言うなれば、二人がこれから数日間全裸で居ても、何の問題もない。

    二人の目を見たネモは、彼女たちが何を言おうとしているのか、聞かずとも分かった。迸る二人の意力に、ネモは穏やかな笑顔で応える。

    「よし!まずは川を上って滝つぼまで行くよ!」「「おー!」」

    走り出す3人の少女、そのむき出しの背中を、パルデアの月は優しく照らしていた。

  • 108二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 17:33:01

    \全裸のパルデア/

  • 109二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 17:54:48

    その日ボタンは一人で出かけていた。

    彼女の相棒であるブイブイたちと共に、森林浴に来ていた。といっても、レジャーで気軽に来られるような深さの森ではない。彼女が凄腕のトレーナーでありエリアゼロを踏破した一流の冒険家でもあるからこそできることである。

    辺りには人の気配はない。

    深緑の森と蒼空の青だけが目を覆う。鳥の歌と川のせせらぎだけが耳を満たす。爽やかな木々の香りが肺腑を洗う。普段は出不精であまり活動的ではないボタンだが、この珠玉の森林浴にはさすがに文句のつけようもない。

    あまり整理整頓が得意ではないボタンの部屋は、年頃の少女の部屋としては少々雑然としている。彼女はそれでもなんら不自由を感じてはいなかったが、彼女の大切な友人たちが口を揃えて苦言を呈するものなので、さすがのボタンも閉口してしまった。

    そんな折に、他の生徒たちが話していた内容が耳に入ってきた。それがこの森林浴なのである。

    森を歩くだけで気分が爽快になるなど半信半疑ではあったが、結果的に彼女は大自然の恵みを大いに享受することができていた。

    もちろん、相棒のブイブイたちはボールから出して、彼女と一緒に森の中を歩いている。そこでボタンの胸中にはある一つの可能性が浮かんだ。

    (これだけの爽快感・・・もし肌でダイレクトに受けたら・・・)

    彼女は理系クラスの生徒である。そして、古今東西の不変の真理を追究するのが理系学問の責務である。真理の追究を支えるのは無限の想像力であり、知りたい・なりたい・したい・行きたいなどの純粋な願望である。

    その意味で、ボタンは実に理系らしい生徒だった。
    今の彼女を突き動かすものの一つは、裸がもたらす爽快感への想像力であり、もう一つは、「脱ぎたい」という純粋な願望であった。

    辺りには誰もいない。
    見ているのは、ブイブイたちだけ。

    彼女の脱衣を止める者など、ここにはいない。

  • 110二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 17:57:56

    また一人来てしまったか…

  • 111二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:03:43

    >>104

    ネモ怖いw

  • 112二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:08:24

    エリアゼロからキラーメ・キラフロルが外へ侵食をしているように
    エリアエロから全裸が侵食を始めている…

  • 113二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:18:38

    もう皆全裸が癖になってるじゃないか…(困惑)

  • 114二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:20:25

    もう皆全裸が癖になってるじゃないか…(歓喜)

  • 115二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:21:23

    >>113

    >>114

    困惑と歓喜が両方来てて草

  • 116二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:22:00

    全裸で吊り橋効果みたいなもの得ちゃったからな

  • 117二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:23:11

    切っ掛けは同じかもしれないけど、ボタンはネモ達に直接影響されずにこの結論(エリアゼロ外でも全裸)に至ったんだね
    これが収斂進化ってやつか…

  • 118二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:25:13

    確か1作目で達人の思考は収斂していくって言ってたから、収斂進化はあながち間違ってない

  • 119二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:25:21

    全裸は健康に良いからね、仕方ないね

  • 120二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:25:53

    >>118

    筋が通ってるシリーズだなあ

  • 121二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:27:19

    なんなら服を着てることに違和感を感じてそう

  • 122二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:29:38

    全裸の理由
    ナンジャモ:ストレス解消
    アオイちゃん:服が濡れたから
    ネモ:高みへと至るため
    ボタちゃん:探求心

    アオイちゃん以外はみんな変態では???

  • 123二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:30:39

    理系って脱ぐんだ・・・知らなかった

  • 124二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:48:13

    >>123

    まあ脱ぐ、不合理とか嫌いなくせに本能も否定しない奴が多いから脱ぐよ

  • 125二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 18:49:04

    >>122

    ナンジャモは嘔吐するぐらいには追い詰められていたから許してやってくれ

    その後?仕方ないね

  • 126二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 19:04:46

    >>123

    まるで文系なら脱がないとでも言いたげだな

  • 127二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 19:06:46

    >>126

    文系希望の星ペパーがいるのにな

  • 128二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 19:12:12

    >>127

    ペパーは今のところ自分から積極的に脱ごうとしたことないだろ!

  • 129二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 19:36:34

    成り行き全裸?????求道的全裸??????
    なにそれ?????????????????????????

  • 130二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 20:14:39

    >>128

    そうだそうだ!ペパーは女子にひん剥かれるのが乙なんだよ!

  • 131二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 22:53:35

    肌を陽の光にさらして森の酸素を胸いっぱいに吸いこむ。

    息を吐いたときには、彼女はすでに世俗の悩みから解放されたかのような表情になっていた。

    (あー、これ、ハマるかも)

    傍らを歩くリーフィアも、はしゃいで先を行っているブラッキーも、森の中の木漏れ日を受けて、実にのびのびとしている。

    「そうだ、シャワーズ・・・泳ぎたい?川、近くみたいだし、行く?」ゆったりと背を撫でながら、ボタンはシャワーズに語り掛ける。深緑の背景に彼女の白い肌はよく映える。

    森の中を歩いていたときは安全面から靴下と靴だけは履いていたが、河原に近づくとボタンは靴も靴下も脱ぎ去ってイーブイリュックにしまい、そのリュックもボールにしまってしまった。

    文字通り、一糸まとわぬ完全な裸。

    だが、見る者もいなければ感じる恥もない。ひとときの間、ポケモンたちと水遊びに夢中になる。これほど心をほぐすのは、果たしていつぶりだろうか。

    いつの間にか陽も暮れ、空は茜色に染まっている。空を行くのはアオガラスの群れだろうか。

    彼女は夢中になっていた。

    夢中とは、夢の中にいると書く。となれば、現のことに気づかないのは自然の成り行き。全裸の自然と戯れる彼女が、背後からの襲撃者たちに気づかなかったのは、ここが安全地帯であり奇襲を受けても大したダメージにはならないからでもある。

    とかく、警戒能力に長けるボタンとしては、かなり珍しく、大き目の岩に腰かけた彼女は、背後から忍び寄る三人の接近を許してしまった。

  • 132二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 22:54:36

    「「「わっ!!!」」」「んひっ!!??」突然驚かすような声に悲鳴を上げるボタン。

    屋外で裸でいるところを見られた。それは上手くフォローしなければ社会的な死をもたらしかねない。対人コミュニケーションが得意ではない彼女は、血の気が引くような思いと共に、慌てて振り返った。

    夕焼けが逆光になり、ちょうど顔の部分だけが見えない。だが、それ以上に不自然なことがある。
    3人の不審者は全員が全裸であった。

    「なっ!?何なん!?へ、変態!!??」全裸のボタンが全裸の不審者を変態となじる。この状況を言い表すことわざは、彼女のボキャブラリーにはなかった。

    3人の全裸に囲まれた1人の全裸
    一瞬の静寂の後、3人の全裸は自分たちの顔が彼女に見えていないことを理解し、それぞれのポジションを変えようと移動を始めた。

    だが、その様子は、当のボタンからすれば、謎の不審者たちが全裸で自分を囲み、ぐるぐると円を描くように回り出したとしか捉えられない。
    また、ボタンにとって不可解なこととして、川遊びをしているブイブイたちがなんの警戒もしめさず、遊びを続けているというところもある。
    まるで謎の山間民族の儀式に囚われたような気分だったが、しばらくすればいくらパニック寸前とはいえ、さすがに彼女も気づいた。

    全裸の不審者とは、全裸のアオイたちだったのだ。

    「アオイ!?なんで裸!?」ボタンの問いに、アオイはにやりと笑いボタンに囁いた

    「ボタンと同じだよ」自分と同じ。裸になっているのは自分と同じ理由。

    「(特訓)してたんでしょ?一人で・・・」クスクスと笑うアオイは夕焼けを背景にして、あどけない幼さの残る顔立ちに、どこか妖艶な雰囲気を纏わせていた。

    「えっ!?い、いや、ウチは・・・」言葉を濁すボタン。

    「脱いで特訓するのって気持ちいいよね!」屈託のないネモの笑顔。
    「えっ、あっ、特訓…、う、うん、そうそう特訓ね、うん、うちも特訓してた、うん、間違いない」

  • 133二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 22:55:07

    「やっぱり!じゃあさ!じゃあさ!勝負しようよ!!そうだ!ナンジャモさんからやりなよ!ボタン初めてでしょ?」親友が特訓していたと聞いて大人しくしているネモではないのは周知のとおりである。

    「えっ!?ナンジャモ・・・さん?ってあのストリーマーの!?」

    「そうだよー」ニコニコと笑うアオイ。ちょこんとした小さな体が可愛らしい。

    「よろしく!行くよ!」ナンジャモは初対面のボタンに短く挨拶した後、素早く臨戦態勢に入った。

    ナンジャモの挨拶を困惑しながら受けたボタンだったが、空気感がシームレスに変わったのを感じ、同じく臨戦態勢に入った。

    「まだ一日、てか一晩だけど!全裸特訓の成果!披露するよ!」

    ボタンは感じていた。目の前にいる全裸は、只者ではない。朗らかな雰囲気とは似つかわしくない明らかな強者のオーラ。もともと人の敵意や警戒心に敏いボタンである。ナンジャモが全裸による感覚器官の性能向上を利用しようとしているをいち早く見抜いた。

    そして先鋒として繰り出したのは、サンダースであった。

    「おっ!もしかして同じ電気使い!?いや、ブイズ使いかな?電気使いならボクの配信に出てもらいたいとこだけど!!」そう吼えるナンジャモの表情は実に獰猛な笑みである。

    ネモが号令を取る。

    「準備はいい!?行くよ!
    よ ー い 、 ド ン ! ! 」

  • 134二次元好きの匿名さん23/01/22(日) 22:59:45

    >>132

    むっつりボタン…

  • 135二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 07:19:24

    一晩中全裸で修行してたのか

  • 136二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:39:54

    結局、勢いのまま流されたボタンが試合を逃すことになったが、その試合内容は決してお粗末なものではなかった。ボタンの操るブイズ軍団、その真髄は変化への可能性である。

    ボタンはもともと周囲の環境の変化を敏感に察知するタイプであり、その鋭敏な知覚は彼女の警戒能力を支えていた。それがナンジャモとの戦いで武器となることを知り、次いでアオイやネモとの戦いでより一層研ぎ澄まされていった。

    されど頂ははるか遠く。

    ナンジャモとボタンは、その裸身の技を冴えわたらせてゆくも、より高みに立つ二人には及ばず。また、その二人の裸身技の間にも筆舌に代えられない隔たりがある。

    しかし、彼女たちは充実していた。

    まるで初心の頃に戻ったような心持ちであった。

    上達していくにつれて、その成長の速度は鈍くなるのは世の常である。それはさしずめ巨大な岩が、最初は同じほど巨大な岩に削られ、次には石礫に削られ、砂に削られ、雨に穿たれ、果ては風に磨かれて、その身を丸くしていくかの様とも言える。

    パルデアでは極致の達人たちである彼女らも例に漏れず、上達の速度はこの上なく鈍っていた。そこに拓かれた「裸で戦う」という天啓。まだ見ぬ技、まだ見ぬ頂、まだ見ぬ世界を予感し、彼女らは初心者へと立ち戻る。

    一方その頃、ペパーは前日の補習を終え、気晴らしに出かけていた。

    相棒たちはこの数日の補習に付き合わされてボーから出してもらえなかった。無論、それに不平を言うような仲間たちではないが、当のペパーは申し訳なさを禁じ得ない。

    彼が選んだのは、ピクニックだった。思い出の地を歩いて人気のない静かな場所で仲間たちとゆっくりピクニックに興じる、それが最高の気晴らしになるだろうという彼の狙いは、当然ながら大正解である。

    ペパーは、仲間たちを得るきっかけとなったヌシ巡りの旅、その足跡を辿ろうとガケガニの岩場を訪れた。今はもう秘伝のスパイスはないが、ここには思い出が染み付いている。

    戦いの思い出、苦難の思い出、仲間の思い出、勝利の思い出、そして親友の思い出。

    ふと脳裏に浮かぶのは、アオイの裸身。にこやかに振り向いて自分の名を呼ぶ脳内の彼女に、ほんの一瞬だけ見惚れるが、すぐにぶんぶんと頭を振って煩悩を押し流す。

    火照ってしまった頬を冷ますため、ペパーは遠くに見える川を目指して歩き始めた。もちろん、今の彼は服を着ている。

  • 137二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:49:04

    主人公来たな。待ってた。

  • 138二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 14:44:38

    なんで服を着てるの?

  • 139二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 17:00:01

    元々彼は森歩きには慣れた方だった。もちろん、それは彼が望んでのことではない。長く苦楽を共にしたマフィティフを救うため、方々を訪ね歩き、ようやく手にした一筋の光明。それが秘伝スパイスであり、ヌシ討伐の旅路だった。

    想像を絶する苛酷な旅であったことは間違いない。それでも彼は現地を練り歩き、土地勘を鍛え、ヌシの居場所を突き止めてマッピングまでした。

    その経験が今の彼を作り、また支えてもいる。

    余人の立ち入れないような深い森の中であっても、ペパーにとっては単なる森林浴でしかない。

    星を見れば方角は分かる。風を読めば天気も分かる。

    そして、相棒たちがいれば何が来ようと怖くはない。

    散々な苦難をもたらしたエリアゼロの冒険だったが、いつの間にかぺパーは並大抵のことではぴくりとも動じない精神力を備えるに至っていた。

    マフィティフたちをボールから出して、森林のふくよかな空気を愉しむ。生の喜びというべきか、ペパーは爽やかな幸福感を感じている。それはもちろん、彼の相棒たちも同様である。

    小さな沢に歩きついたペパーたちは、その小さな流れに沿って歩き、より大きな流れに合流するのを期待した。そして、期待通り本流に行きついたペパーは、その河原にあった大きな岩に腰かけ、マフィティフたちの水遊びを眺めることにした。

    溢れんばかりの慈悲を両の眼にたたえ、ほんの少しだけ口角を持ち上げるペパー。今の彼はテラバーストを経ずに悟人の境地に至ろうとしていた。

    水遊びを中断したマフィティフとヨクバリスが、鳴き声を上げて彼を呼ぶ。一緒に遊ぼうと声をかける。

    その声を聞いたペパーはにこりと笑い、上下の上着を脱ぐ。豊かな髪を後ろで束ねて、精悍な顔立ちがより目立つようになった。見る者もいないのに下着一枚の姿になるのを恥ずかしがったが、予備のトランクスを水着代わりにすることで心の折り合いをつけた。

    命がけの旅を何度も超えてきた彼の体は見事に鍛え上げられている。腹筋には明らかな筋が走り、逞しい背中は芯の強さを思わせる。太い腕と厚い胸板は、少年のような瑞々しい力感と大人の男性のような力強い色気を纏っている。

    もしこの場にアオイが居たなら、何も言えずに赤面して横目でその姿を焼き付けようとするだろう。だが、彼女は今この場にはいない。そう、今は。

  • 140二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 17:19:23

    ペパーのfaを十数分で描けたと思ったらペパーが一瞬で脱いでた

  • 141二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 17:32:21

    ま、まだ水着代わりのパンツは残ってるから・・・

  • 142二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 17:50:06

    水着と同程度までしか脱がないブレーキと人目が無くても躊躇う恥じらいと予備の下着をきちんと持ちっている……(※唯一の男性)

  • 143二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 18:00:49

    やっぱりペパーは女子の前で恥ずかしがりながら涙目でパンツ脱ぐのが一番カワイイと思う

  • 144二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 18:04:10

    男子だけ履いてるのはバランスが悪いね?

  • 145二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 18:10:55

    まだ女子たちと合流してないし、したとしても裸になるとは限らないだろ!()

  • 146二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 19:21:54

    相棒たちの輪に入って子供の頃のようにはしゃぐ。その様子を見ていたマフィティフはなにか、こみ上げるものがあると感じていたが、それを伝えることはしなかった。これからは何度も、何度でもこうして遊ぼう、みんなで過ごそう、決して独りにはしない、そう心の中で強く思うマフィティフとペパーの相棒たちであった。

    木漏れ日の中、ピクニックシートを敷いて横になるペパー。さすがにすっかり疲れてしまった。

    心地よい疲れを感じながら、両腕を頭の後ろで組んで枕にする。極めて無防備な姿勢だが、そもそもこの近辺には凶暴なポケモンはいないし、人もこんなに深い森にはやって来ない。マフィティフたちも近くにいる。多少の間なら眠ってしまっても大丈夫だろう。

    まどろみに落ちていくぺパー。落ちていったその先には、穏やかな草原があった。いつの間にか制服を着て原っぱに横たわっていた彼は、これが夢の中であることを自覚できていない。

    傍らにはマフィティフが横たわっていた。すやすやと静かな寝息を立てている。その姿を見て微笑えむ彼の後方から呼び声がする。

    そこにはウエディングドレスを着こんだ女性がいた。いつの間にか自分もタキシードを着ている。そばに歩み寄り、ゆっくりとヴェールを持ち上げる。女性の姿が見えてくる。

    恩人、友人、仲間、親友、恋人

    色々な肩書の変更を経て、彼のとなりに立っていた女性はアオイだった。ウェディングドレスに身を包んだ彼女は背が少し高くなり大人びていたが、少女のようなあどけなさの残る顔だちは健在だった。その愛しい顔が、自分と目が合った途端、ふわっと柔らかい紅に染まった。

    その紅い頬を見つめていると、彼はいつの間にかどこかの家の台所に立っていた。古くはないが、真新しいというわけでもない、ほんのりと生活の色を感じさせる家である。ペパーは4人分の料理を作ってテーブルに運んでいた。おそらく自分の分であろう大き目の青い皿と、その隣に少し小さめの白い皿、向かい側にはさらに小さい、それこそ子供用のような皿が2枚置いてある。

    料理を置き終わった彼がふと振り向くと、そこには写真立てが飾ってある。マフィティフや相棒たちの写真、今は亡き偉大な両親の写真、そして中心に置かれたひと際大きな写真に写っていたのは、


    全裸の女たちに服を脱がされそうになっている自分だった。

  • 147二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 19:24:18

    痴女だー!!

  • 148二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 19:35:35

    写真に映っているものを理解した瞬間、ペパーの周りの空間が大きく変化した。

    穏やかな家庭の一幕を構成していた家の壁紙が、エリアゼロの岩肌へと変化していく。のどかな雰囲気が荒涼とした空気感へと変わっていく。

    突如殺気を感じて振り向くペパー、その目の前には巨大なトドロクツキが全裸で襲い掛かってきていた。仲間のマフィティフたちもいない。もはやこれまでと覚悟を決めたその瞬間、ペパーの背後から何者かが飛び出した。

    アオイ、ネモ、ボタンである。それも全裸の3人である。

    ポケモンも繰り出さず、巨大な敵を淡々と処理していく女子たち。その目が自分に向けられる。

    「「「なんで?」」」エコーがかかったような声。

    「「「なんで?」」」なにを問うているのか、ペパーには分からない。

    「「「なんで裸なの?」」」なにを言っている、裸なのはお前たちだ、と言おうとしたペパーはすでに裸になっていた。

    「「「恥ずかしいね?」」」恥ずかしい。
    「「「隠したいね?」」」隠したい。

    「「「でも、構ってもらえて嬉しいね?」」」・・・・

    言うまでもなく、これはペパーの夢。そして夢は深層心理を反映するもの。この夢の中のアオイたちの問いかけが何を意味するのか、それを書き記すのは野暮が過ぎるというものだろう。

    急に浮遊感が生じ夢の中から一気に覚めていく感覚。この不思議な夢から、目が覚める。

    だが、ペパーの混乱は夢から覚めただけでは終わらない。なぜなら、目が覚めたとき、彼の目に飛び込んできたのは・・・、

    彼の頭を囲むように至近距離に座って自分を見下ろす、4人の全裸たちだったからである。

  • 149二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 19:40:43

    とうとうペパーも恋を自覚するのかと思ってワクワクしたら斜め上の全裸が来て一層ワクワクしてきた

  • 150二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 19:45:08

    これもうホラーだろ

  • 151二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 19:50:37

    夢の後半と目の前の光景がショッキングすぎて夢の前半おぼえてられないだろこれ

  • 152二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:04:22

    「なっ!!?はっ!?えっ、ちょっ…はっ!????」状況が呑み込めずパニックを起こすペパー。

    起きたら全裸の女たちに囲まれている、その状況を瞬時に呑み込めるものがいるとしたら、それはおそらく古代か未来から来た存在なのだろう。

    がばっと起き上がって距離を取ろうとするが、脚がもつれて立ち上がるので精一杯になっている。

    ほんの少しだけ落ち着いた彼は、周りを取り囲んでいたのが、アオイたちであることを理解した。

    「アオイ・・・!?ネモにボタンも・・・?それと・・・・えっと?」
    どこかで見たことはある。記憶はあるが、何とも頭がパニック状態なのではっきり名前が出てこない。
    「おはこんハロチャオ!ナンジャモです!」元気よくにこやかに挨拶するナンジャモ。
    「おは・・・ん?あの、えー、どうも・・・?ペパーです・・・?」事情が分からないまま挨拶を返すペパー。


    さて、ここで我々は思い出さなくてはならないことが2つほどある。
    一つは、ペパー青年がまだ十代の若くて健康的な男子であるということ。そして、もう一つは、彼はいま起き抜けであるということ。

    いつの世も、朝になれば太陽は高く昇るもの。太陽が昇るとともに、地に伏す龍も天高く舞い上がるものである。朝ではないが、起き抜けともなれば、同義であろう。
    主人の起床に合わせて、ペパーの腰の伏龍は今にも天高く空舞わんとして、その首を持ち上げていた。そして、その様を女子たちに凝視されていた。
    「いや、あの、これはっ・・・////」もはや言葉など出てくるはずがない。

    そのとき、アオイに悪魔の囁きが聞こえた。そして彼女はその悪魔の提案をノータイムで採用した。

    「ペパー・・・なんか苦しそうだね・・・脱いだ方がいいんじゃない?ねえ、みんなもそう思わない?思うよね?ねぇボタン?」
    「えっ、あ、まぁ、うん」
    「え、ペパー苦しいの?じゃあ遠慮しないで脱いじゃいなよ!」
    「ペパー氏?ボクも脱いだ方がいいと思うな!」

    「「「「 さ 、 早 く 自 分 で パ ン ツ 下 ろ し て ? 」」」」

  • 153二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:11:05

    羞恥心に耐えながらパンツを下ろすペパーでしか取れない栄養素がある。

  • 154二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:16:16

    またペパーが女子達に脱衣を強要されてるよ(困惑)

  • 155二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:16:34

    またペパーが女子達に脱衣を強要されてるよ(大歓喜)

  • 156二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:19:50

    三人はペパーの全裸に慣れてるからいいとして、初対面のナンジャモがその発言はアウトだよ…

  • 157二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:21:09

    その文才をこんなとち狂ったスレに使っていいのか…?

  • 158二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:21:22

    好きな子を剥くことに前のめりすぎるアオイと適当に流されるボタンと彼我の全裸に抵抗がなさすぎるネモはともかくとしてナンジャモがノリノリなのはなんなんだよ

  • 159二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:25:54

    本来の思考力が残っていれば、彼も抵抗できただろう。だが、相次ぐパニックに彼の脳は深い思考を放棄してしまっていた。結果、ペパーは女子の眼前での脱衣を大した抵抗もなく受け入れることになった。

    脱ぐのは初めてではないとはいえ、ここはエリアゼロではない。以前、エリアゼロ以外でも女子たちの前で脱ぐことはあったが、そのときはモデルになるという大義名分も、服がぬれてしまったという理解し得る理由もあった。

    だが、今はどうか。

    元々彼が脱がなくてはならない理由などどこにもない。龍が猛っているからといって、別に本人は苦しくとも何ともない。そう、「別に苦しくない」とひと言、そう言えば解決したかもしれないのだ。にもかかわらず、今こうして下着に手をかけている。

    「構ってもらえて嬉しいよね?」

    夢の中で聞こえた声がもう一度聞こえた気がした。

    ちなみに、これは「もしも」の話ではあるが、もしペパーが「別に苦しくないから脱がなくていい」と言ったとしても、アオイはあの手この手でペパーを脱がす算段を瞬時に立てていた。「脱いだ方がいい」と発言した時点で151通りの手を考えついていたが、その全ては日の目を見ることはないだろ。今はまだ。

    ペパーは顔にどんどん血が上っていくのを感じている。いっそこのまま下半身の血も顔まで上ってきてほしいと切望したが、運命はペパーには辛辣なようだった。

    意を決して下着を下ろし始めるペパー。もしも羞恥心を数値化する機械があったら、今の彼は間違いなく計測不能となるだろう。下着のゴムを掴んだ両手はスムーズには動かない。

    もたついている間に、女子たちが近くまで寄ってきていた。何事も隠されたものが見えそうとなれば好奇心をくすぐられるものである。

    いつの間にか太陽は傾いている。パルデアの大地に沈みゆく太陽に照らされたペパーの顔は、陽の光以上に紅く色づいている。下へ下へと降りていくペパーの両手とその中の下着は、まどろみに消えた、あの夢の一幕のように、儚く揺れつつ奥底へと沈んでいった。


    全裸の女子に囲まれる全裸の青年。夕日に照らされる森の木漏れ日が彼らを飾る。鳥の声はその心中を問うているかのようだったが、森の風は何も答えはしない。

  • 160二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:31:10

    傍からみたら森の中で全裸の女の子四人を侍らせて全裸になる変態
    実際は全裸の変態に囲まれ全裸を強要される可哀想な子…

  • 161二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:32:36

    森の風に無茶を聞くな

  • 162二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:51:34

    全裸になったらポケモン勝負が始まるのは世の常である。

    ペパーも例に漏れず、初対面のナンジャモとの一騎打ちは大いに盛り上がり、最終的にはネモやアオイ、ボタンも入り乱れての大合戦となった。竜戦虎争の全裸合戦である。ペパーは後にこのときの心境を「途中でどうでもよくなるかと思ったけど、最後まで死ぬほど恥ずかしかった」と述懐している。

    そんな中でもやはり目を引いたのは、ネモの技であった。アオイがZ技と名付けたその超絶技巧の数々は、全裸という問いに対してネモが至った一つの答えであった。

    そして、そんなZ技をわが物にせんと意気込むアオイとナンジャモ。巻き込まれたボタンとペパー。この一行で、もう一晩だけ特訓をすることになった。

    しかし、ボタンは気づいている。

    ナンジャモの理性が戻り始めていることに、そして、彼女が意識的に狂おうとしていることに。

    狂気の修練をもって実力となす。そんな未知の体験を求めて、ナンジャモはネモの特訓に参加しているようだと、ボタンは捉えていた。そして、それはほとんどが当たっていた。唯一間違っているのは、ネモとアオイに対するナンジャモの感謝と尊敬には、何の打算もないというところである。
    だからこそ、初対面のペパーを裸にしようとする二人に、ナンジャモはすぐに同調したのであった。

    彼女はいま、一つの壁を超えつつある。それはストリーマーとしての壁でも、トレーナーとしての壁でもない。ましてやジムリーダーとしての壁でもない。

    人間としての壁である。

    ストリーマーとして、ジムリーダーとして、成長するため、ナンジャモは自らを律し続けてきた。その結果、彼女の心身は彼女自身を守るため、あらゆる信号を発していたのだ。

    だが、その常識の殻を打ち破り、重圧の壁を乗り越えてこそ、さらなるステージが見えてくる。

    屋外で裸になるという、一見非常識極まる行為が、彼女が殻を破るきっかけとなるとは、どれほどの完璧超人でも予測できなかっただろう。

    全裸になった今なら分かる。天地山水は敵ではない。また、参差錯落(しんしさくらく)の人間社会も、同様に敵ではないのだ。全裸は何も拒まない。故に、何にも拒まれない。それをつかんだナンジャモは一層の飛躍を遂げることだろう。

    *参差錯落(しんしさくらく):色んなやつが混じってること

  • 163二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:33:56

    色は大変だからデザインだけ少しポケカ仕様に雰囲気を近づけてみた

  • 164二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:40:48

    なんで皆さんイイ表情してらっしゃるんですかねぇ・・・

  • 165二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:54:18

    美女は描けないからサワロ先生で支援

  • 166二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:56:48

    こんなことで使われて解説される四字熟語くん可哀想

  • 167二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 22:26:06

    >>165

    支援というか追撃では・・・

  • 168二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 22:29:11

    >>163

    後ろでハラバリーがブイズ感電させたり、マスカーニャがマフィティフと戯れてたり、ファイアローがタイカイデンと一緒に飛んでたり、他にもなんか楽しいことになってる!

    まあペパーはそれどころじゃないけど

  • 169二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 22:31:04

    全裸だけど、人の成長を描いた素敵な作品でとてつもなく感動してる。全裸だけど

  • 170二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 22:35:30

    >>162

    >>全裸になったらポケモン勝負が始まるのは世の常である。<<


    おかしいだろ!!!


    あれ、おかしいよね…?

  • 171二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:05:16

    >>170

    この民明書房感よ

  • 172二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:52:31

    ナンジャモはその壁越えていいの…?

  • 173二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 23:58:04

    そうかパルデア地方では目と目が合っても勝負にならない代わりに互いに全裸になったら勝負になるんだ!!
    実に単純な事じゃないか

  • 174二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 07:05:17

    >>148

    > 突如殺気を感じて振り向くペパー、その目の前には巨大なトドロクツキが全裸で襲い掛かってきていた。

    いや誰かツッコミ入れてくれよ

  • 175二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 07:48:36

    >>173

    アローラじゃねえんだぞ

  • 176二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 09:16:14

    >>175

    Z技といい、風評被害が増えすぎだぞ

  • 177二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:10:26

    全裸になったペパーを交え、一行の修行は深まっていく。

    裸で戦って、走って、食べて、眠って、起きて、また戦う。そんな純粋な時間を経て、自らの魂を研ぎ澄ませていく5人。

    ナンジャモは逃避のために服を脱いだ。
    アオイは護身のために服を脱いだ。
    ネモは求道のために服を脱いだ。
    ボタンは研究のために服を脱いだ。
    そしてペパーは雰囲気に流されて服を脱いだ。

    全裸になる理由は人によって違う。
    力を求める者、狂気に呑まれた者、自由を願う者、争いを拒む者。そこに共通する願いは、「現状からの変化」である。強者ゆえの孤独を変えたい、家族の危機を救いたい、暴走する仲間たちを止めたい、抑圧から逃げ出したい、数多の願いをかなえるための一手、それが全裸である。

    ナンジャモは感じていた。ほんの数日ではあるが、はじめて空の下で肌を晒したこの日々は、生涯の宝物となって輝き続けるだろうということを。

    夕日は落ち、月が上る。残念ながら満月というわけにはいかないが、月明りは十分だった。

    ハッコウシティ近郊の森に着いた5人。翌日は学校もあるし、予約配信の数も切れてくる。夢のような日々もここまで。

    ナンジャモは別れを告げる。その目に涙は浮かばない。成長の喜びを、人生の喜びを思い出させてくれた恩人たちと別れるのに、涙は似つかわしくないから。

    はにかむような笑顔で別れを済ませ、ナンジャモは服を着て林を抜ける。

    その背中が見えなくなるまで4人の学生たちは、いつまでも、いつまでも手を振り続けていた。

  • 178二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:11:36

    イイハナシカナー?

  • 179二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:12:45

    自室に着いたナンジャモ。
    彼女が部屋の中で真っ先にしたことは、ハンカチを目に当てることだった。
    泣いてなどいない。ただハンカチを湿らせたくなっただけ。今生の別れでもないのに、泣くはずがない。
    声が上ずる。呼吸が乱れる。泣いていない。彼女は絶対に泣いてなどいない。強くなった彼女は泣いていないのだ。

    翌日、撮影のためスタジオを訪れたナンジャモの表情は晴れやかだった。数日前まであったどこか鋭すぎる雰囲気は、今はもうない。予定の時間よりほんの少しだけ遅れたのは、目の腫れを隠すメイクのためだろうか。

    鏡の前に立つ。
    本当の自分を見てほしかった。本当の自分を隠さなければならなかった。
    ジムリーダーであり、ストリーマーである重圧で自分が誰なのか分からなくなっていた。

    だが、今は違う。
    むき出しの日々は彼女に自信を与えた。

    「ボクは誰?」何度も問うてきた自分への確認。

    「ボクはナンジャモ。ジムリーダーでストリーマーのナンジャモ!」

    迷いはもうない。

    カメラの前に立つ。高らかに声を上げる。



    「皆の者~!ドンナモンジャTVのじっかんっだぞ~!!」



    ~ナンジャモ不審者遭遇編 完~

  • 180二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:24:45

    いい話だった。感動した。

  • 181二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:31:08

    冷静になるとなんで感動してるんだろうな…

  • 182二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:49:51

    俺のハンカチもなんか湿ってるわ
    決して泣いてなんかないんだけどな

  • 183二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:52:13

    全裸になって一皮剥けたんだね
    ……毎回なんで全裸になってんの?

  • 184二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 10:58:39

    これ誰かに見られたりとかしたらなんかサバトかなんかやってると勘違いされそう

  • 185二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 11:10:12

    将来ナンジャモが何かで炎上しそうになっても
    「おいお前ら、ナンジャモはマジでヤバいからあんま刺激すんな」ってなるヤツ

  • 186二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 11:25:45

    感想ありがとうございます。
    全裸とは何かを自分なりに突き詰めてみました。
    壁を乗り越えたナンジャモはこれからも気高く生きてくれるでしょう。
    この次の番外編がいよいよ完結編となるオモダカさん編です。
    年末から数えてひと月の間ずっと全裸冒険のことばかり考えていて、本編をプレイすると違和感感じたくらいでしたが、感慨深いです。
    例のごとく、冒頭部分が出来上がったら、そのスレに載せますね。

  • 187二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 11:40:07

    トップどうなっちゃうの?

  • 188二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 11:56:53

    どうって・・・そりゃあ・・・ねえ?

  • 189二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 12:20:28

    まあトップの毛量なら今更全裸になったところで…

  • 190二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 12:38:36

    もう完結してしまうの、当初の予定とかなり異なり、読者はつらい

  • 191二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 12:44:19

    >>189

    何いってんだ

    チリちゃんもそうだけど普段服着込んでるやつが脱ぐのは相当破壊力が高いんだぞ

  • 192二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 13:07:56

    雲海を眺めるアオイの表情は硬い。幼い顔立ちに不釣り合いな眉間の皺は、彼女の緊張と恐怖、そしてそれを乗り越える強い意志を示している。これからの戦いは、あのときと同じ、守るための戦いである。それもパルデア全土を守るための命がけの戦いである。
    大穴に入る前からでも分かる、駆け巡るような緊張感。この奥底にアイツがいる。

    チリと共に戦ったあの冒険からひと月、ポケモンリーグ本部は騒然としていた。

    ツバサノオウと四天王の戦い、その顛末が職員たちにも伝わったからである。結果として、四天王は全員無事であり、損害なく敵を追い返した形となり、四天王側の勝利と言える。しかし、実際には四天王たちの力ももってしても仕留めること叶わず、それどころか深手を与えることもできず、ツバサノオウは気まぐれのように巣穴に帰っていったとのこと。

    パルデア最強の4人が仕留めきれないポケモンが、大穴にはいる。その事実は、多くの者にとって恐怖を伴うニュースであった。

    ところ代わってテーブルシティのアカデミーにも、このニュースを独自に掴み、危機感を覚えている者たちがいた。

    アオイ、ネモ、ボタン、ペパーの4人は、ボタンの部屋に集まって、リーグ職員たちに極秘に配布された資料に目を通していた。

    一同の胸に去来した思いは実に複雑である。
    チリをはじめとする四天王たちが無事でいたのは喜ばしい。だが、彼らでも仕留め切れなかったということ、つまり、ヤツがまだ野放しでいるということは、看過できることではない。

    そして、もう一つ見過ごせない報告。
    エリアゼロのバリアを突破するポケモンが出てきたという一報である。パラドックスポケモンでもない、エリアゼロの通常種たちが突破できるほどにバリアの効力が弱まっているということの証左であった。

    エリアゼロの性質上、大部隊を組んで突入することはできない。そして自分たち以上にあの死地について詳しい者たちもいない。

    4人は決意した。今度こそ、全てを終わらせに行くと。
    他の誰でもない、自分たちの手で終わらせなくてはならないと。

    ボタンの部屋の中、力強く意気込む彼らは、今、服を着ていない。

  • 193二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 13:08:51

    リーグ本部、オモダカの私室に集まっていた四天王の面々。その表情は暗い。普段感情の機微を見せないアオキですら、額を歪ませて口を真一文字に結んでいる。
    チリやハッサク、年少のポピーですら同様であった。

    トップは彼らの気持ちをよく分かっていた。同時に悔しくもあった。彼らは自身が腕づくで集めた最強の戦士たちである。戦いに対する彼らの心意気、備え、誇りは十二分に承知している。全力を出しただろう。全力で戦っただろう。それでも敵を逃したということ。その事実が彼ら自身をどれほど責めているだろうか。

    失態などではない。誇り高い彼らにかけるべき言葉は感謝と激励のはずである。

    いまこうしている間にも、バリアを突き破って無数の凶暴なポケモンたちが抜け出してくるかもしれない。そうなれば、パルデアの美しい自然と豊かな文化は踏みにじられ、力と殺意だけが渦巻く修羅の巷となるは必定である。

    オモダカは長い沈黙の末、静かに口を開いた。それは奇しくもボタンの部屋でアオイが口を開いたタイミングと同じだった。

    「かの暴威は、必ずや止めねばなりません」
    「アイツはぜったい止めなきゃいけない」

    「パルデアの未来のため」
    「みんなを守るため」


    「私が行きます」
    「私がやる」


    希望を騙り人為を呑み込む絶望の淵、人外魔境のパルデアの大穴エリアゼロ。その死地は2度の冒険を経てもなお、魔物を擁する試練の宮である。

    古代から続く因縁を断ち切り、輝かしい未来へとつなげるため
    冒険者たちは、再び死地を踏む。

    決意から数日、オモダカはチリを伴ってゼロゲートへと訪れていたが、そこにいたのは、4人の学生たち。その姿を見たオモダカは、彼女の人生としては片手で数えられる程に珍しく、驚愕して声を失っていた。

    ネモ・アオイ・ボタンは全裸となっていたのだから。

  • 194二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 13:24:29

    > ボタンの部屋の中、力強く意気込む彼らは、今、服を着ていない。


    うんうん……ん?

  • 195二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 13:33:56

    なんで作戦会議の段階で脱いでるんだ…
    しかも一番手狭そうなボタンの部屋…

  • 196二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 13:40:34

    ものすごいシリアスな入りだったから全裸描写に安心感を覚える自分がいる

  • 197二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:07:31

    まだペパー脱いでないな

  • 198二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:12:49

    やっぱり全裸が癖になってるじゃないか…

  • 199二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:22:10

    このレスは削除されています

  • 200二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 17:23:21

    ここのトップは表情豊かだな

オススメ

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