- 1二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:19:32
そのサーヴァントのSSを書くまでこの部屋からは出られません
SSの長さは自由、形式も自由とします、出演キャラもメインが思い浮かべたサーヴァントならあとは自由です
内容も自由ですがR18になる場合や人を選ぶ内容の際はなるべく暈すか外部を用いてください
前スレ落ちちゃったので再び監獄に
【閲覧注意】推しのサーヴァントを一騎選んでスレを開いてください【閲覧覚悟】|あにまん掲示板そのサーヴァントのSSを書くまでこの部屋からは出られませんSSの長さは自由、形式も自由とします、出演キャラもメインが思い浮かべたサーヴァントならあとは自由ですただしR18になる場合はなるべく暈すか外部…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:19:57
またトラップじゃねーか!!
- 3二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:20:30
よく考えたらこのスレってうっかり覗いても過去ログ行ってたら永遠に出られなくなるのでは…?
- 4二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:22:47
流石に過去ログ行った瞬間にドアが開くのでは?
- 5二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:36:14
「似合ってるぜマスター!どう?被り心地は悪くないかい?」
『なんだか不思議な気分、けど安心する』
「だろー?見た目はボクのとそっくりだけど素材には拘ったからね!」
活発で頑張り屋、衣装を仕立てることに全力をそそぐ小さな妖精ハベトロットはその特徴的な帽子を指しながら笑顔で告げる。
事のあらましはバレンタイン。すっかりチョコを渡すイベントとして染み着いたがハベトロットはあまりそちらを得意とせず、今マスターが被っているハベトロットのものと同じ見た目の帽子、通称ハベにゃんハットを渡すに至った。
そして後日、実際に被った姿をマスターが見せに来たのが今の話。家に帰ってから被ってもらってもよかったが、やはり職人魂なのか実際に見てもおきたかったハベトロットにはその行いが僥倖であった。
『本当にお返しいらないの?』
「ふふーん、ボクにとってはその被った姿を見せてくれるのが何よりのお返しになるんだよ、だからそう気にしなくてもいいって!」
『あははは、なら普段も被ってようかな?』
「いやそれは流石に恥ずかしいかな!」
コロコロと表情を変えるハベトロットの姿にマスターも思わず頬が緩む。なに笑ってるんだい、とジト目で見上げられても小さな妖精の彼女がすればむしろ愛らしさを増す。
一方、せっかくの贈り物に何かお返しをしたかった気分であるがハベトロットがこうも自信満々かつ他意もなく言ってくると余計なことをしているようで少し気後れするマスターのそれをハベトロットは知ってか知らずか。
「でもそうだなー、もしその気になったらボクのところに来てくれよな!その時にもらうからさ!」
『ほんと?じゃあ何が』
「君の(花婿/花嫁)衣装を仕立てる時間をもらうからね!」
『気が早いんじゃないかな!!』
部屋に発される楽しげな笑い声。楽しい時間を過ごす証のそれ。しかしハベトロットは内心で思う。
仕立ててもいい頃には自分は居ないかもしれない。サーヴァントの役割を終えるということはそういうこと。だからマスターはそう言うけれど、その発言は彼女にとっては本当に、精一杯の我儘でもある。
それを吐露する日が来るのか、もしくはマスターがそういう話をするために彼女の居る部屋の扉を叩くのか。それはまだ、知りようもない未来のお話である。 - 6二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:36:58
囚われついでの保守
- 7二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:37:25
へっへっへ、書こうと覗いたら落ちてたから保守しとくぜ
- 8二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:38:43
SS保管庫みたいなスレだから正直助かる
- 9二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:48:09
なあマスター?なんでまた俺はこの格好で発光する羽目になってるのか聞いてもいいか?
成る程成る程、教授がまーたやらかしたと。で、それを解決するためには俺の力も必要ってことか。ふむふむ
いや俺が光る意味はどこにあるんだい?え?名指しで光らせろって言われた?あの教授は何が目的なのかねぇ?
よし現場に来てわかったな、確かにこんな暗がりじゃ照明が必要だ、だがそれが俺である必要あるかなぁ!?さては教授面白がってんな!?おいそこの探偵、笑うんじゃないよ!
つーか虫!虫寄ってくるんだけどマスター!?笑ってないでせめて虫除けくれない!?ほいありがと!早いとこ解決しちまおう!
思いの外あっさり解決したな、流石は好敵手ってところかね?やれやれ、年甲斐もなく遊ぶのは構わないんだがもう少し迷惑のかからない範囲でやってほしいもんだ、言っても無駄だろうけど。マスターどう?一っ風呂浴びてく?
いいねぇ、そうこなくっちゃ。ならこの燕青、マスターの背中でもお流し…ん?マスターも俺の背中を流してくれるのかい?いやいやそこまでしてもらわなくても…って言っても引き下がってくれないよなぁ、マスター変なとこで頑固だし
そうと来たら流し合いっこだな、俺は平気だと思うけどマスターは痛かったらしっかり言ってくれよ?何せ他人の背中を洗うのは初めてだからね俺。そんじゃ行きますか、いい湯でスッキリしていこう
(つづかない) - 10二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 13:50:20
いきなり二つ…見事やな…
- 11二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 00:31:36
「あれまあ旦那はん、なんや楽しげやねえ」
『酒呑童子、そう見える?』
「そう見えはるよ、なにかええことでもあったん?」
『実はね……』
たまたま通路で遭遇したマスターと酒呑童子の会話は突然に始まる。マスターの述べる内容は至極単純なもの。
次の休憩時間には金時を含めた少年組で男子ならば一度はしてみたい遊びをするというもの。もっともはしゃいで言ってしまったがために少々照れ臭そうにするのだが、それも酒呑童子にとっては良い肴である。
「ふふ、小僧らもまだまだお子様やねぇ。ふふ、気にせんとき、うちはそういうのも好きやさかい」
『そ、そう?』
「ほんまやえ?ふふ、でもそやなあ……なんでうちは誘われへんのやろか、別に嫌やいうた覚えもないんやけど」
『じゃあ好き?一緒にやる?』
いじけたような振る舞いの酒呑童子はマスターの、つい口から出たという言葉にキョトンとした様子を見せればその顔をすぐに笑顔に変える。よくわかってる、と言いたげに。
「ふふふふふ、いけんよ旦那はん。鬼にそういうの聞いたら大変なことになるさかい。それにお誘いは嬉しいけど、うぅん」
「あぁ、ええこと思いついたわ旦那はん。ちょっとお耳借りてもええ?」
『うん?』
――――休憩時間。
『大将……やりづれえんだが』
『主が連れてきた以上無下にはしませんが…その些か』
『うんわかってるよ、金時、小太郎』
「なぁに皆して、うちが敵役じゃ不満なん?」
「酒呑ー!そんなやつらやっつけてしまえー!」
「応援しておりますお三方、必要ならばこの段蔵も支援を」
『『『やりにくい!』』』
酒呑童子扮する悪役の怪人をマスター、金時、小太郎扮する三人のヒーローがやっつけるという設定の遊びが、茨木童子と加藤段蔵が見守る中で行われたのであった。 - 12二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 07:42:03
ほ
- 13二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 08:04:58
エミュ上手い……良いなぁ……
- 14二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 12:04:40
「ちょっと重かったかしら」
お腹に刻まれた呪いの印を撫でながら呟く。痛覚共有の呪い…かつてはイリヤの痛みをわたしに伝えるための術式だったが、今は別の人との繋がりを有するものになっている。
「でもこれぐらいがちょうど良いと思うのよね。あの人、自分のことに関しては結構雑だし」
つい先程の出来事だ。わたしはこの痛覚共有の呪いの対象をマスターとわたしへと書き換えたのだ。まあ書き換えには彼の血が少し必要だったので単刀直入にそのことを伝えたら、わたしに辛い思いをさせたくないとのことで多少は抵抗された。正直、自分が辛い思いをしているという自覚がある時点で色々言いたくなったが、そこは我慢してなんとか血をもらうことに成功した。
とはいえ、このままではマスターが罪悪感で潰れてしまうのが目に見えてたので、わたしなりに心配してのことであるのを伝えておいた。それでも納得しきってない顔はしてたけど。本当、優しすぎるのも考えものね。
どちらにせよ目的を達成できたことには変わりないので、また色々と言われない内に自分の部屋に戻ってきて今に至るというわけだ。
「ねえマスター。わたしはあなたのことが好きだからここまでするのよ?」
それが信頼からくる好きなのか恋愛的な意味での好きなのかはよく分からない。もしかしたらその両方かもしれないし、また別の"好き"なのかもしれない。
「あなたが苦しんでいることに気づかなくて寄り添ってあげられないのはもう嫌なの」
聞こえるはずがないのに呼びかけてみる。いや、むしろ聞こえないからこそだったのかもしれない。日頃マスターをからかう言動はできるのに、こういうことは直接言えないのがわたしの悪い癖だ。
「それにね。本音を言うと、他の人には無いわたしとあなただけの繋がりっていうのが結構嬉しかったりするのよ」
次々と紡がれる本心。これをイリヤ辺りに聞かれたらどうなることやら。
「だからマスター…」
そこで一旦言葉を止め、軽く深呼吸する。ただの独り言のはずなのにすごく緊張している。言ってしまえばわたしの自分勝手な好意の押し付けなのかもしれない…そんな後ろめたさがあるからだろう。けれどここまで口にしたなら、もう残さず出し切ってしまいたい。
「わたしとの繋がり、大切にしてほしいな」 - 15二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 19:44:15
- 16二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 20:42:19
目を覚ますと同時に、ベッドの中に何かがいることに気づく。
見てみると、熟睡中の清姫だった。ベッドの下にいることが多い彼女だったが、最近はいつの間にかベッドの中に入り込んでいることが多い。一部のサーヴァントに知られたら自分も彼女もとても叱られる。自分自身、こんな年頃の美少女と同衾するなど危険だと思う。主に、理性の問題だが。
「旦那様……」
見計らったようにぽつりと出た寝言に頬が緩んでしまう。
愛おしいなあ、と心から思った。
おまえなんて、安珍の代わりなのに?
彼女が愛しているのは、おまえ自身じゃなくて、安珍のようなおまえなのに?
心の中の醜い部分が嘲笑を浮かべる。
「……清姫」
俺は清姫に、そして自分自身に告げる。
「愛してる」
君の愛が嘘だとしても、構わない。
何度でも、虚ろな唇を重ねよう。 - 17クロエのSS書いた人23/01/24(火) 21:04:34
ありがとうございます!
- 18二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 00:32:12
- 19二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:37:35
清姫は>>16や
- 20二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 18:48:59
未だ出られず
- 21二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:28:49
「やっと解放された!!」
辺りが橙色の陽光に包まれる黄昏時。元気な叫び声が響く。この日は期末テストが終わり。勉学に努める彼らの気が緩む瞬間の一つだ。
「カラオケ行かね?」「いいね!」
一人が寄道を提案し、友人たちも賛同する。遊びたい盛りの少年だ。羽目を外したくなるのは無理もない。が、それが彼らの注意力を鈍らせた。
友人と雑談しながら歩いていた男子が通行人とぶつかった。
「おっと、すみません……ひ!」
謝罪のために相手と向き合ったと同時に、ぎょっとした。ぶつかった相手の男に、所謂その筋の人のような迫力があったからだ。褐色肌に、燃えるような赤い髪。厳つい顔つきに鋭い眼。明らかに日本人ではない風貌と大柄な体格も相まって、恐怖で固まってしまった。どうしよう、怒らせてしまっただろうか?
「歩くときは前を見ろ前を」
男はため息をつくと、彼らの前を素通りした。
「気をつけて帰れよ」
去り際の男の言葉が静かに、しかし矢鱈とはっきりとした声音で響いた。
続く - 22二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:36:17
- 23二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 00:25:50
>>21続 「遅くなっちゃった、てへ」
心のまま好きな楽曲を熱唱し、時間の許す限り皆で盛り上がり、カラオケ店を後にする頃にはすっかり辺りは暗くなっていた。
友人たちと楽しい時間を満喫した彼の声は掠れていて、疲労と満足感が混在している。
ふと、声が聴こえた。最初は猫かと思って探していたが、何かが違うことに気付いた。元を辿っていくうちに嫌な予感を覚えた。声が近づくにつれて頭の中でも音がし始め、徐々に大きくなり、やがてそれが本能的な警鐘だと悟るが、捜索を止めることはできなかった。
「どうしてこんな場所に!?」
声の主は赤ん坊だった。路地裏のゴミ箱に隠すように入れられていた。こんな時代に子棄てが存在するとは思わなかった。棄てるにしたって施設や病院の前とか他にあったんじゃないか?
想定外の事態に混乱する彼に忍び寄る者がいた。「まさかこんなところに……その赤子を渡せ」
突然静寂を破り、飛びこんできた声。暗い目付きの痩せ型。足音がなかった。いつから背後に?
直感で解った。この男は、兎に角普通ではない。
少年は男に背を向け、赤ん坊を抱くと駆け出す。彼は要求を突っぱねた上での逃走を選択した。
狭く曲がり角の多い道をランダムに迂回しながら駆ける。幸い土地勘がある。複雑な道を利用して追手を撒いてから大通りに出れば、逃げ切って赤ん坊を安全な場所へ……。そんな甘い希望は打ち砕かれる。
出口まであと少しのところで、痩せた男は立ち塞がった。通ってきた道を戻って逃れようとするが、足が縺れて、転倒してしまった。
「大人しく従えば良かったものを」
男の無機質で無情な圧に当てられた少年は、その場でへたり込んでしまい、動けなかった。このまま二人とも助からないのか?絶望が胸のうちを満たした、そのときだ。突然空気が熱く、夜明けのように辺りが明るくなった。
「スダルシャンチャクラ・ヤムラージ!!」
- 24二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 00:54:49
>>23続き 同時に響く雄叫びのような声。細い男を吹っ飛ばしながら現れたのはフルフェイスの兜を被った人影だ。
顔は隠されていて見えないが、その声には聞き覚えがあった。
「あんた、もしかして夕方の!?」
放課後に友人がよそ見歩きをしてぶつかった相手……赤毛の男だった。
その後、気絶した細い男を路地裏に残して移動した後、赤髪の男、アーチャーから事情を説明された。
アーチャーはとある金持ちに護衛として雇われていて、赤ん坊はその雇い主の親族の子であり、恐らく血縁を絶つ目的で狙われた、とのことだ。所々不自然な部分や歯切れの悪い部分はあったが、詮索は止しておいた。深入りは良くないし、アーチャーは信用していいと直感で判断した。
「感謝するぜ、その子を守ってくれてよ!!」
アーチャーは威勢のいい声で礼を述べながら少年の背中を叩く。彼に悪気はないだろうが不意を突かれて噎せてしまった。
明るい道までアーチャーに途中まで送り届けられると、赤ん坊を託して別れたのだった。
完
- 25二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 10:57:23
- 26二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 11:58:49
- 27二次元好きの匿名さん23/01/26(木) 21:53:06
うっかりミス防止のためにもメモに書いたのをコピペしたほうがいいと思う
- 28二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 07:39:36
まだ書けてないの……