【CP・閲覧注意】「アオイ、好きだ。オレと付き合ってくれ!」 「いいよ!」

  • 1123/01/23(月) 20:09:17

    オレの一世一代の告白は目の前の少女にあっさりと受け入れられた。少し呆気に取られたが、すぐに我に帰り、いつものようにニコニコとしているアオイのことを抱きしめた。

    心の底からこの喜びに浸っていると、オレの中にふと疑問が生まれた。
    “アオイは優しいから告白を了承してくれたのであって、オレのことが恋愛的に好きというわけではないんじゃないか?“

  • 2123/01/23(月) 20:09:59

    たった今了承の言葉を得たのに何を、と思うが一度そんなことを考えてしまうと、鬱屈とした思いが頭の中でぐるぐると止まらなくなってしまった

    もしも、アオイにほかに好きなやつがいたら

    もしも、他のやつが先にアオイに告白していたら

    ……自分は本当にアオイに選ばれていたのだろうか?

    アオイのなんでもイエスちゃん体質はオレが一番よく知ってる。だが同時に、アオイは同情だけで付き合うような人間じゃないということも知っている。現に今アオイに告白し、選ばれたのは紛れもない自分自身だ。
    こんなことを考えていてもどうにもならないのは分かっている。なのになぜ、不安で不安で仕方がないんだろうか

    「………なぁ、アオイ。オマエはオレのこと本当に好きなのか?」

  • 3123/01/23(月) 20:11:54

    つい口から出てしまった言葉にしまった、と思い口を抑える。今さっき恋人になったばかりだというのにいきなりこんな質問をするだなんて

    「あっいや、ちがっ……い、今の言葉は忘れてくれ!」

    慌てて訂正しようとしているとアオイはくすくすと笑っいながら言った

    「もー!ペパーったら付き合ってそうそう不安になっちゃった?」

    「うぐ…………悪いかよ?」

    「ううん、全然!………あ!でもどうやったらわたしがペパーのこと好きだってわかってくれるの?」

    「えっ!あー……そうだなー…………オレの好きなところを言う、とか……?」

  • 4123/01/23(月) 20:12:36

    そうは言ったものの、自分の魅力というものは思い浮かばない。強いて言うならば料理なのだが、それもまだまだ修行中の身であり、プロと並べるほどではない。

    だが、手っ取り早く安心するには相手の思いを知ることだろう
    オレの言葉を受け、アオイは少し目を瞬かせた後、それなら簡単だ!とでも言うような顔をして、口火を切った

    「わたしのペパーの好きなところはね…………」

  • 5二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:14:34

    期待

  • 6123/01/23(月) 20:34:32

    オレはあの質問をしたことを少し後悔し始めていた。なにせアオイは一切言葉を詰まらせることなくすらすらとこちらに愛を示してくる。
    好意の言葉の数々に段々と顔に熱が集まっていくのがわかる。嬉しいやら恥ずかしいやらでもはや拷問にかけられているみたいだ。今のオレの顔を鏡で見てみたらスコヴィランの片割れよりも真っ赤になっていることだろう。

  • 7123/01/23(月) 20:35:18

    「〜〜〜〜〜〜でね!ペパーのフワフワしてる髪が好き!それとマフィティフのこと話すときとかにキラキラしてる緑色の目でしょ? あっ、あと料理が上手で〜いつも部屋がいい匂いがしてるところも好きだよ!バトルが苦手って言いつつも確かな実力があるところも好きだし〜、手持ちのポケモンたちに向ける優しい顔も好き!それとねそれとね……」

    「ちょ、ちょっと一回ストップちゃんだ!!」

    さらに追い打ちをかけるつもりのアオイに待ったをかける。どうしていつもこうもオレが喜ぶことばかり言ってくれるのだろうか。
    アオイからの好意はオレに効果はバツグンで、その言葉一つ一つが急所に当たり、もうひんし直前になっていた。

  • 8123/01/23(月) 20:36:46

    「……あのね、ペパー」

    アオイはこちらに向き直り、真剣な眼差しで言う

    「確かにわたしはあんまり頼み事断らないかもしれないけど、誰にもでもイエスちゃんじゃないんだよ」

    「ちゃんとお願い聞く相手は見分けてるつもりだし……それに、わたしの好きな人は……ずーっとこの先も一緒にいてほしいって思う人はペパーだけだよ。
    …………なんかプロポーズみたいになっちゃったね」

  • 9123/01/23(月) 20:42:15

    「ぺ、ペパー……?な、なんか言って………」
    黙り込んだオレに、アオイは一気に恥ずかしさが来たらしく、さっきまでの威勢をどこへやったのか、頬を赤くして少しうつむき、視線を右往左往させている。
    ああ、オレはなにを恐れていたんだろうか。アオイはいつだって真っ直ぐにオレのことを見ていてくれたじゃないか。

    きっとこの先何度も不安になることはあるだろう。でも、アオイならその度にその憂いを晴らしてくれるはずだ。


    アオイ、アオイ

    オレの太陽、オレの愛しい人

    オレは照れながらこちらの様子を伺っている愛しい愛しいオレンジの片割れに唇を重ねた

  • 10123/01/23(月) 20:42:47

    以上が前にどっかのスレに書いた
    アオイに告白したが不安になり本当に自分のことが好きなのか考え込む(が、すぐさま愛を説かれる)ペパーSSです

    SS書いたの初めてだから全部ゆるして

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 20:54:25

    おつです
    ほっこりする良いお話でした…!イラストも可愛い!!

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:16:38

    ヨクゾ…
    ヨクゾ カキシルシタ!

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 21:37:17

    ~ℍ𝔸ℙℙ𝕐 𝔼ℕ𝔻~

    (照れるとぴこぴこ動きそうなアオイちゃんのアホ毛かわいい)

  • 14二次元好きの匿名さん23/01/23(月) 22:50:37

    可愛い。書いてくれてありがとう!
    良いよね、この2人...

  • 15123/01/23(月) 23:05:21

    感想もらえてありがたいし嬉しい……

    これは>>13を見て描いたぴこぴこアオイちゃん

  • 16二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 08:06:50

    >>15

    ちょーかわいい。

    ペパーにそこで照れんなよって言われてうぅぅって悶えてるとよい

  • 17二次元好きの匿名さん23/01/24(火) 18:33:12

    ペパーが考えすぎて闇落ちする前にアオイが真正面から圧倒的光で解決するの解釈一致ですねぇ!

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