- 1二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:49:35
- 2二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:52:39
VIP・ざ・ろっく!第三話『馳せサンズ』
虹夏「それじゃ、私エナドリ買いに行くから店番よろしくねー」
やる夫「・・・とは言われたものの、案外暇だお。」
やらない夫「リョウさんとでも話すことにするだろ。」
やる夫「そうするお。」
ーロッカールームー
山田「Zzz…」
やる夫「寝ているお・・・。」
やらない夫「そっとしておくだろ、JK。」
パチッ
山田「おはよー、虹夏。ご飯作って。」
やる夫「寝惚けてるお・・・」
やらない夫「コーヒーでも入れてくるだろ」
~10分後~
山田「目が覚めた。二人は確か、やる夫とやらない夫?」
やるやら「そうですお(だろ)。」
山田「結束バンドの初ライブ、来てたよね。どうだった?」
やる夫「ライブに来るのは初めてだったけど、結構楽しかったですお!」
やらない夫「俺もやる夫と同意見だろ。テレビとはまた違う迫力を感じただろ。ただ・・・」
山田「ただ?」
やらない夫「本来とは違う違和感を感じただろ。」
やる夫「違和感・・・?」
やらない夫「普通ロックバンドというものはギター、ドラム、ベース、ボーカル
から成り立っているんだ。ところが、結束バンドにはボーカルが見
受けられなかった。そういうところだろ。」
やる夫「なるほど。確かにそれは変だお。一体何があったんですかお?」
山田「逃げた・・・。」
やる夫「へ・・・?」
やらない夫「やる夫、この話はよしておこう。お互い的に考えて。」
山田「よくある話。まぁ今はぼっちがいるし大丈夫。」 - 3二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:55:22
やらない夫「そういやなんで後藤さんはここでバイトしているんだ?」
やる夫「やる夫もそれが気になりますお!」
山田「虹夏が初ライブの日に拾ってきて、参加させた。」
やる夫「あれ?じゃあ、あの日ダンボールにいたのは・・・」
やらない夫「後藤さんっていうところだろ、ロック的に考えて」
やる夫「なるほど???」
虹夏「たっだいまー!リョウ、逃げたギターの子見つかったよー」
3Y「「「えっ」」」
喜多「に、『逃げたギター』の喜多幾代です。何でもしますから平にご容赦を・・・。」
やる夫「これは多分ケジメ展開だお。やる夫は詳しいんだお。」
やらない夫「逃げるだろ。警察が来る前に・・・。」
喜多「えっ、ええぇ・・」
ぼっち「あばばばば」
山田「安心して、優しくするから」
虹夏「はいそこ、不安を煽らない!安心して喜多ちゃん。今日一日カウンターで
接客してもらうだけだから」
星歌「恥ずかしい格好もしてもらおう」
やる夫「!!」
やらない夫「やっぱり逃げるだろ」
~五分後~
キタ~ン!!(メイド姿)
3Y「・・・(グッ!)」
やる夫「やらない夫、何か背徳感がすげーお」///
やらない夫「背中がゾワゾワするだろ」///
山田「いい・・・」(パシャパシャ)
虹夏「三人ともほら早く仕事、仕事!」
3Y「わかっちゃいるけどやめられない」 - 4二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:57:08
~受付~
やらない夫「さぁ買った買った!音よし、楽器よし、ビジュアル良しの三拍子揃った生まれは奥州仙台の
令和の御代の伊達者バンドのコンサートチケットだ!これを買わぬと流行りに乗れぬ・・・」
やる夫・山田・星歌「もう全部あいつ一人でいいんじゃないかな」
~カウンター~
喜多「いらっしゃいませ~!ご注文はお決まりですか?」
やる・ぼ((これが陽キャパワー・・・!!格が違うっっ・・・!))
ダバダバダ
やる夫「後藤さん、コーヒーが溢れているお!」
喜多「はわわ!やる夫君、一応氷嚢持ってきて!私がハンカチで抑えて冷やすから。」
やる夫「分かりましたお!」
喜多「大丈夫?後藤さん。」
ぼっち「あっ、ありがとうございます。」(あれ、この指の感触は・・)
やる夫「氷嚢はいらなさそうですお。ビビったお・・・。」
ぼっち「あっ、心配してくれてありがとうございます・・・。」
やる夫「いえいえ何でもないことですお。」
ぼっち「とっところで喜多さんはなんでバンドに入ろうと思ったんですか?」
喜多「私、山田先輩に憧れていて、今のバンドでメンバーを募集しているのを見て
入ろうと思っていたの。」
やる夫「わかるお、その気持ち。」
喜多「でしょ?でもね、私にはいざというときのやる気がなかったの。だから、合わせにも出る気が消えてしまっ て・・・。だからこそ、もうバンドはすっぱり辞めるつもり。これ以上人に迷惑かけちゃいけないからね」
ぼっち(喜多さん・・・)
やる夫(やる夫もギターを1週間で止めたからなにも言えねぇお・・・)
喜多「なんで二人とも箱に入ってるの?」
やる・ぼ「「何となく・・・」」 - 5二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:58:16
ー業務終了後ー
喜多「それじゃあ私帰りますね。バンド活動、陰ながら応援しています。
今日は有難うございました。」
ぼっち「まっ、待ってください、帰らないで・・・」
やるやら虹喜多山「!?」
ぼっち「このまま・・帰って・・喜多さんはいいんですか」
喜多「私は一度逃げ出した人間だし、結束バンドにはいれないわよ・・・」
ぼっち「けっけど、喜多さんの指はギターを練習してきた人の指でした。
練習してないというなら、そこまでにはならないんです。喜多さん、
本当はバンドを続けたいんじゃ・・ないんですか・・」
喜多「でも私は・・・」
虹夏「私は喜多ちゃんがいてくれると嬉しいなー。」
山田「ギターが増えるとバンドが賑やかになるし、なにより
仲間は多いほうが楽しい。」
やる夫「そうだお。やる夫もスターリーの仲間が多いほうが楽しいお!」
やらない夫「そうだな。みんなの言う通りだ。怯えることはないんだぜ。」
喜多「み、みんな・・・。うん、わかった。私、結束バンドのギターとして頑張る!」
やる夫「ところで、喜多さんはどんなギターを買ったんだお?」
喜多「六弦のを買ったんだけど、低い音しか出なくて・・・」
やらない夫「あ、あれ、これって?」
山田「それ六弦の多弦ベースだ。ギターじゃないよ。」
喜多「えっ。」
やる夫(やる夫も間違ったお・・・。)
喜多「2年分前借りしたお年玉と小遣いが・・・」
山田「私が買い取ってやるから。その分ギターも貸すよ?」
喜多「ありがとうございます・・・(バタンキュー)。」
第三話 馳せサンズ(終) - 6二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 07:59:02
- 7二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 08:08:20
- 8二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 08:24:10
- 9二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 08:37:44
- 10二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 08:43:11
- 11二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 09:01:52
あと『星座になれたら』を聞いてみたのですが、思い感情が伝わってきて不覚にも感動しましたね。個人的にはBeyond the time級のインパクトがあると思います。
【Lyric Video】結束バンド「星座になれたら」/ TVアニメ「ぼっち・ざ・ろっく!」第12話劇中曲
- 12二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 09:17:07
続き これで終わり
ぼざろのキャラクターで一番頭が焼かれたのは、やっぱり虹夏ちゃんですね。あーんな明るくて愛想が良くてかわいい子を嫌いになれますか⁉なれません!絶対自分のクラスにもこの子がいた気がしてならんのです。だからこそ、彼氏がいるとか煙草とかの概念は「嘘だと言ってくれよ・・・」「なんでだよ・・・」という具合に大層頭がはち切れそうになるんです。 - 13二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 12:07:10
感想とか質問などがあれば是非ともどんどん書き込んでください。励みになります。
- 14二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 14:34:52
返事は多分、回線のIP規制が一時的に外れる朝の7時半以降になります。平にご容赦を。