おすすめの「マストリード◯冊」「〜ガイド」本を教えて

  • 1二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 00:05:59

    ネタバレの性質上嫌われることもあるが、
    すなおに「作者プレゼン上手いな……!」と
    感動する、「いつか読みたいな」と
    勧められたタイトルが心に残る、
    そんな入門書、「おすすめの◯◯冊!」系を
    教えてほしい
    絶版のやつも可 スレ主はほぼミステリですが
    他ジャンルも歓迎です

  • 2二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 00:15:37

    「ミステリー・名著のあらすじ」(永岡書店)矢島誠他

    https://www.amazon.co.jp/ミステリー・名著のあらすじ-コスモ文庫-矢島-誠/dp/4522475608

    本の山に埋もれて見つけ出せず2冊買ったのはこれだけ

    海外24冊、国内12冊の古典・名著を紹介している


    特筆すべきはあらすじの他に「読みどころ」「ミステリー通へのプラス1」そしてネタバレを含む

    「結末のかけら(うっかり読まないようにわざわざページの色が変えてある)」があること

    わりと平易な文で書いてあるが「これはマジで好きな人が書いたんだな」という生き生きした文が

    単純に読んで楽しい

    ちょっとプレミアついてて驚いた

  • 3二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 00:30:00

    有栖川有栖の密室大図鑑(新潮文庫)文:有栖川有栖、絵:磯田和一
    1892年から1998年までのおよそ100年間で出された、国内外の密室ミステリー40編+αを有栖川有栖先生が紹介する短編集
    大体ミステリーだと密室ものは図示されるのは間取りだけだが、ここにプロの描いた外観(想像)と作画pointが加わるとさらに面白くなる
    ノリノリで好きな作品を紹介する有栖川先生の文章の後に
    「面白く描けそうと思ったら具現化難しくて絵に面白みなくなっちゃった」「チベット美術室って何なの……文章だけじゃわかんないよ」(意訳)などの磯田先生のコメントを見る事で短編のギャグみも出てくる
    こちらはネタバレは分かる限りではないので
    ネタバレ嫌いな方も安心して読めます

  • 4二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 00:37:19

    作品では無くキャラクターとしての探偵から主にシリーズ物のミステリーを解説した本
    さすがに時代が古いんだけど、その分、古典や絶版作品の概要を知ることが出来たりする
    ちなみに日本編もあります

  • 5二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 00:46:44

    読み出したら止まらない! 海外ミステリー マストリード100 (日経文芸文庫)杉江松恋
    「2013年時点で手に入れやすい名著から選びました」とあり、たしかに古本屋で見たことのあるタイトルが沢山ある
    「へー!こんな話だったのか kindle値下げとかの時に買っとこ」としやすい
    この本の良いところは各作品の紹介末尾に「さらに興味を持った読者へ」コーナーがあり
    「違う作者だけどこういう本も似た作風でおすすめよ」という情報があるところ
    また、巻末の「愛すべき名探偵たち」のよくまとまったミステリー歴史、「読めなくなってしまった名作たち」で語られる作品も面白い
    これ読みたいな→絶版やんけ!が嫌な方、ネタバレ嫌いな方におすすめ

  • 6二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 00:52:12

    このレスは削除されています

  • 7二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 00:58:54

    コミカル・ミステリー・ツアー 創元推理文庫(いしいひさいち)
    これはガイド本か?と言われると悩む所だが、
    「気軽に作品の存在を知れる」と言う意味では
    そうかなと思ったので紹介

    ミステリー好きの作者が国内外のミステリー・ホラーのパロディを大体4コマで描いた短編集
    ただ、パロディなんですごい方向に逸れたり
    昭和な感じのセクシー描写が入ったりする
    ネタバレというよりは「読んだ人」向けの話が多い

    「時の娘」パロディのオチが紹介者はとても好き
    気軽に犯罪起こすホームズ&ワトソンとかが嫌な人は注意

  • 8二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 01:01:26

    >>4

    郷原宏さん、お名前は良くみかける

    人に絞った紹介本は面白そうですね!

  • 9二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 01:04:36

    >>8

    ちなみに前書きで「仕事で年に百冊以上ミステリーを読んでいると話の筋書きより探偵はじめとしたキャラクターの造形に目が行くようになる」みたいなことが書かれていて、面白い職業上の悩みだなあと思いましたよ

  • 10二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 01:28:19

    サンリオSF文庫総解説 本の雑誌社 牧眞司 大森望 編
    今は亡き「サンリオSF文庫」197冊の全部を紹介するよ!というある意味挑戦者向けガイド
    1978-1987年の間の本ということで、その時代の雰囲気たっぷりの表紙ギャラリーを見るだけでも楽しい本
    作品紹介も大体A5の1Pに3段組でたっぷり書いてあって読み応えたり
    なお、紹介文の筆者が複数名居るため、若干紹介の芸風が異なるのはご愛嬌
    「未刊行作品」「サンリオ未刊行で他から出た本」などの特集もあるほか、SFでないサンリオ文庫もチラッと紹介されてるのが面白い
    前職の上司に貸したら3ヶ月返って来なかった思い出深い本

  • 11二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 01:33:08

    >>10

    これがきっかけでゼラズニィの絶版本を集め始めました

  • 12二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 01:54:57

    いったんここまで
    世界の冒険小説総解説(自由国民社)鎌田三平
    「SFミステリは良く見るが冒険小説とは?」と思い買った本
    海洋、山岳、航空、犯罪、スパイ、パニックと
    あらゆるジャンルで冒険する小説の総解説
    東西ミステリーベスト100のような硬めの紹介だが、「ベスト作品選出で誰がどの作品に投票したか」という謎だが面白いおまけがついていたり、
    「足回り」「銃と作者の思い入れ」「作家の寿命」「冒険者紳士録」などの中間コーナーも読みごたえがあり面白い

    なお、おまけの投票者を抜粋すると
    北方謙三
    郷原宏
    田中光二
    戸川安宣
    新潮文庫編集部
    早川文庫編集部
    文春文庫編集部
    ワセダミステリクラブ
    とガチな人選なのがすごい
    この「総解説」シリーズは「歴史・時代小説」「世界の宗教と経典」「伝記と自叙伝」「大発明・発見・探検」など色々あるようだが
    紹介者はかつて古本市で「海洋文学」「SF文学」を見つけながら予算の都合で断念したのを今で悔やんでいる

  • 13二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 12:30:20

    『名探偵ポワロ』完全ガイド 星海社新書  久我真樹著

    原作ではなく、ロンドン・ウィークエンド・テレビの作ったドラマ版(ようはNHKで沢山再放送するやつ)のガイドである。

    執筆者が「英国ヴィクトリア朝&メイド文化研究者」なので、一般的なドラマファンの知りたい

    「撮影場所はどこ?」「原作にないあのワンシーンは何故?」とかを期待して買うと若干肩透かしを喰らう

    そのかわり、「家」「動機」「各話に出てくるメイドさん含む使用人と衣服の色」はみっちり描写がある なんなんだ

    とは言え、お値段1000円で

    「現場、殺人被害者数、動機」などのリストや

    あらすじ、主要な登場人物をパッと探せるのは

    記憶力がおぼつかなくなったファンにはありがたいと思った

    なお、ドラマに関してはめちゃくちゃ詳しいデータベースサイトがあるので、金出したくない人はこっちもおすすめ

    https://poirot-database.web.app/index.html

    「もっとドラマのワンシーンとか見返したいんすよ!と言う方はデアゴスティーニから昔出てたのを探そう

  • 14二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 18:42:04

    『書評七福神が選ぶ、絶対読み逃せない翻訳ミステリベスト2011-2020』

    翻訳ミステリー大賞シンジケートというサイトで毎月翻訳ミステリーの新刊を7人の書評家がお薦めするコーナーが単行本になったもの。

    サイトで読めるので本を買う必要はあまりないけど、書評家それぞれの視点でオススメ要素を語る高レベルの書評集でもあるので、買って損はないかと。翻訳ミステリーで新刊買うときはだいたいこのサイトを参照している。

    翻訳ミステリー大賞シンジケート翻訳ミステリーの総合情報サイトhonyakumystery.jp
  • 15二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 18:53:47

    『桜庭一樹読書日記』シリーズ
    厳密には書評ではなく、小説家桜庭一樹が読んだ本の感想が日々の記録と共に語られるまさに読書日記。
    東京創元社から出ているため、傾向としてミステリー多めだがとにかく著者の読書の幅広さと感想の鋭さがすごい。博学な編集者との会話も楽しく、紹介されている本が読みたくなるシリーズ。

  • 16二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 20:26:58

    このレスは削除されています

  • 17二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 20:54:31

    >>14

    書籍化してるの知らなかった 情報ありがとうございます

  • 18二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 21:03:17

    そう言えば、SF、ミステリと来て「オカルト・ホラー小説」「ファンタジー小説」のガイド・おすすめ書籍というのはないのだろうか
    雑誌の特集だったり、「ホラー映画ガイド」は見たことあるけど小説は寡聞にして知らない
    「いや、ちゃんとあるんですよ」という方、ご教授頂けるとうれしいです

  • 19二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 21:14:45
  • 20二次元好きの匿名さん21/11/11(木) 00:07:04

    ファンタジーではなく、幻想文学でしたら、こちら。『日本幻想文学大全III 日本幻想文学事典』 著者は名アンソロジスト東 雅夫です。

  • 21二次元好きの匿名さん21/11/11(木) 00:38:46

    情報ありがとうございます!!!

    >>19

    季刊誌!

    数も出てる上にテーマごとにまとまっててすごい 早速好きそうなところを見てみます

    >>20

    怪談えほんの人!wikiで著作追ったらラインナップガチ過ぎる どっから見たらいいのか迷いますね

  • 22二次元好きの匿名さん21/11/11(木) 07:38:40

    SFハンドブック(ハヤカワ文庫)早川書房編集部編
    言わずと知れたハヤカワ文庫SF20周年記念のSF入門書
    「SFの素晴らしさを伝えてみんなにもっとSFを読んでもらうぞ!」という気合と、日本SFが最も華やかなりし頃の息吹が感じられる素晴らしい本
    どれくらいの時代かと言うと、「ニューロマンサー」が「現代SFの最先端」として紹介されている1990年の本である

    SFマガジンで選ばれた「オールタイム・ベスト」作品の紹介、編集部のおすすめ、ゲストのおすすめ、年代SF史と内容もギッチリ詰まっていて楽しい

    間に挟まるコーナーも、ハヤカワ文庫SF第1号の編者野田昌宏氏と高千穂遙先生のトークとか、大森望氏、萩尾望都先生の文とかラインナップでも胃もたれする豪華さである

    人名索引、題名索引、既刊リスト、引用諸誌リストに用語小事典という補項に200ページ弱割いており、
    まだパソコン通信しかなかったころに、網羅的に情報を探せる糸口を作ろうとする熱意が感じられる、実際役立つ……

    オールタイムベスト10が虎よ虎よとリングワールド以外近年リバイバルされてて、評価の確かさに感動した
    余談だが、
    とある人のエッセイの書き出しが「なぜかミステリ・ファンには、頑固で石頭な人が多い。」で始まってて
    『この頃からミステリとSFはこんな風だったのか」と
    面白かった

  • 23二次元好きの匿名さん21/11/11(木) 12:40:05

    東西ミステリーベスト100(文春文庫、文藝春秋)
    なぜ2つ出版社があるかというと、1986年版と2013年版があるからである
    しかしながら、紹介された本が国内海外ともに半分くらい入れ替わっている(これはwikiで順位が確認出来る)、同じ作品紹介文が異なっている、「1986年版と比較しての徹底分析」が載っているなどいろいろ相乗効果があるので、是非復刻した1986年版も一緒にご覧頂きたい
    どちらも「あらすじ」「うんちく」の2項目に、「ランク101-200位のリストというシンプルな構成なのでとても読みやすい
    どちらの国内編でもマイフェイバリットが一位なので
    読むたびニコニコする2冊
    入門書でどちらか一冊だけ買うなら、個人的には2013年版がおすすめ

  • 24二次元好きの匿名さん21/11/11(木) 19:06:26

    『綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー』
    言わずと知れたミステリ作家二人が対談形式で作品を紹介するのだけど、紹介する短編もあわせて収録されているので、ネタバレに配慮しなくて済むというユニークな発想の対談集。

  • 25二次元好きの匿名さん21/11/12(金) 01:50:43

    あなたの頭脳に挑戦する 世界の名探偵50人
    藤原宰太郎 株式会社ベストセラーズ
    ガイドブックとしてはかなり劇物だが、好きなので紹介。
    ひと昔前のミステリファンの間で有名だった
    「原作ネタバレクイズ本を沢山出してる人」こと
    藤原宰太郎先生の本。
    中でもこの本はその最たるもので、
    「有名な名探偵をミステリクイズに登場させました!」という、ネタバレ嫌いな人をショック死させそうな代物である。

    とは言え、クイズになった元作品(Aと言う作品のトリックを探偵Bのクイズで使用する)は伏せてあるので、「まあどの作品かは分からないから致命傷は免れた」と思ったところで、
    「似たようなトリック出てくる作品はこんなのもあるよ!(作品タイトル)(重大なネタバレ)」という丁寧なおまけコーナーの追撃も付いてくる。

    あと筆者がわかるだけで2つは探偵とトリックが一致してるのがあるという3重のトラップ。

    なお、各探偵の紹介コーナーの文章が本当に興味を掻き立てる筆力があるのと、おまけの豆知識が普通に面白いのが、藤原先生の罪な所だと思う。

    ファンの拙い擁護としては、先生は「スポーツトリック編」「世界旅行・日本旅行編」など、テーマに沿ったトリックだけでクイズ本を何冊も出している。
    つまり、「スポーツミステリ」「旅行ミステリ」など、ネット普及前に細かいジャンルのミステリを探す手がかりにはなっていたのだ。

    択山出してるだけあり、2ちゃんでかつてネタにされたようなトンデモもあるが、先生の作品紹介文は魅力的なので、耐性のある方は是非一冊激安のやつでチャレンジして欲しい。

    ちなみに筆者の1番好きな作品は妖怪・悪魔絡みのミステリクイズを集めた「悪魔と名探偵」である。

  • 26二次元好きの匿名さん21/11/12(金) 11:47:05

    mystery classics ~甦る名探偵達(全8巻)森元さとる 講談社
    「昔の名作紹介」ということでご寛恕頂きたい。
    「推理が1番面白い推理漫画は?」と言われたらまずこれを推す。 なんと言っても原作がブラウン神父、ルパン、ソーンダイク博士、ヴァンドゥーゼン、隅の老人などであるから、ラインナップでこれに叶うものはそうそうないだろう。
    ルパン編3巻、ブラウン神父編5巻に分かれている。
    内容は至って真っ当な原作のコミカライズで、原作の1話を出題編・回答編で分けてある。
    途中に入る短編も素晴らしく「みずうみ」「ノトランプ」「ミス・ヒンチ」などはホラーばりの迫力がある。
    古本で安いので是非読んでください マジ面白いので

  • 27二次元好きの匿名さん21/11/12(金) 23:13:30

    かわいいサメ映画図鑑(ライノブックス)東京国際サメ映画祭事務局・他3名

  • 28二次元好きの匿名さん21/11/12(金) 23:20:52

    かわいいサメ映画図鑑(ライノブックス)東京国際サメ映画祭事務局・他3名
    この本はkindleでしか読めない。
    サメ映画とサメ界隈で知られたメンバーが集い、ジョーズからMEGまでのサメ映画を名作からZ級まで約30本紹介する入門本である。
    123pという少ないページ数の中でそれぞれの映画の実際の画像もふんだんに使い、サメ絵師のかわいいイラストでサメ映画内の舞台やガジェットについても解説してあるので、「テーブルゲームのフックにしたい」「サメ映画を見てみたい」と言う方にはオススメできる本である。
    もっと詳しく知りたい人は「サメ映画大全」も買おう。

  • 29二次元好きの匿名さん21/11/12(金) 23:23:25

    >>7

    いしいひさいちは読書量ホントすごいよね

    ガイド本ならほんの一冊とかホン!とかあったな

  • 30二次元好きの匿名さん21/11/13(土) 00:56:16

    >>29

    情報ありがとうございます!面白そう

    読んでる量が凄まじいのはコラム漫画とかからも窺えますよね……

  • 31二次元好きの匿名さん21/11/13(土) 02:47:09

    アガサ・クリスティー完全攻略(ハヤカワ)をKindle格安セールの時に買ったんだがなかなかよくできていた
    クリスティーをそれほど読んでいなかった著者がクリスティー文庫の順番通りに頭から読みながら一冊ずつ解説、おすすめしていく本
    読書ガイド(お勧めの五段階評価)と同時に著者のクリスティーに対する考えとかも深まっていくのが面白かった
    評価の内容の妥当性はファンの間でも少し賛否あるみたいだけど個人的には結構役立つと思う

  • 32二次元好きの匿名さん21/11/13(土) 12:56:13

    ミステリー・ファイル 名探偵・金田一耕助99の謎(二見文庫)
    大多和伴彦

    横溝先生の奥様にインタビューし、ご子息から資料を借りる、と言うガチな姿勢で書かれた本作、
    「金田一耕助」「横溝正史先生」「金田一耕助を演じた俳優たち」「金田一耕助作品のモデルになった場所・漫画版などのtips」など読み応えのある内容で、おまけに横溝先生と江戸川乱歩先生のツーショットなど貴重な写真も多く載っている。
    「金田一耕助」「横溝先生」という2つの人間にスポットを当ててそれぞれ時系列に解説しているのもわかりやすい。
    今でもファンの多い金田一シリーズには「金田一耕助語辞典」などガチかつ情報も豊富な本も最近出ているが、入門としてはこちらの方が値段も手頃で読みやすいと個人的には思う。

  • 33二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 00:01:11

    ホラー小説やファンタジー、「ベスト◯◯」系は見つからなかったが「ガイドブック」にしたらあっさり見つかった
    ジャンル的に争ったり順位付けを好まない人が多いのだろうか……
    他に探しているのは「武侠小説」「恋愛小説」あたりのガイドブック
    あとあんなに本が出てるからハーレクインのガイドブックとかもないもんかな……とは思っている

  • 34二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 09:13:52

    >>5

    これ良いよね

    国内編も含めてこのシリーズは取り上げる作品が網羅的で参考になる

  • 35二次元好きの匿名さん21/11/14(日) 17:50:40

    ミステリーのおきて 102条 阿刀田高(角川文庫)
    ショートショートや推理小説の作家による、ミステリ等にかかわるエッセイ102編。
    と言ってもノックスの十戒みたいなものではなく、
    「面白いなと思い勧めた短編が意外な理由でうけなかった話」「江戸川乱歩賞選考時に悩むポイント」「ボカシたオチについて読者に聞かれて困った話」など、作家、読者、選者としてのさまざまな経験をまとめた話になっている。
    とは言え、その中で引用された本はタイトルだけで2ページにわたる量で、それぞれ短編内で魅力的に紹介されているので、阿刀田先生がどんなことを考えながら本に関わっているのか、どんな本からあの作風が生まれたのかと読むと面白いと思う。

  • 36二次元好きの匿名さん21/11/15(月) 02:26:45

    >>34

    日経文芸文庫のマストリードシリーズどれもいいですよね!

    文庫立ち上げ時の紹介本だったんでめちゃくちゃ気合が感じられる

  • 37二次元好きの匿名さん21/11/15(月) 12:50:55

    ミニ・ミステリ100(上中下)
    アイザック・アシモフ他編 ハヤカワミステリ文庫
    アイザック・アシモフが当時の短編を100個選んだ選集。
    一編が5-6ページで終わるから、気楽に読める!と思いきや、後味悪かったり「つまり、どう言うことだってばよ???」としばらくオチの理解に時間がかかったりで意外と読むのに気力を使う。
    どれも佳作揃いのお話なので、一冊だけでも見つけたら買って損はない。
    旧版の上中下版は表紙のブラックジョークがキツいので個人的には新版がおすすめ。

  • 38二次元好きの匿名さん21/11/16(火) 00:14:34

    読み出したら止まらない! 国内ミステリー マストリード100 日経文芸文庫 千街晶之著

    >>5 の国内版。選考基準が

    >>23 「『東西ミステリー』のベスト50までは外す」

    「『このミステリーがすごい!』『週刊文春ミステリーベスト10』で5位以内のものは外す」

    「なるべく新刊で買えるものを選ぶ(2014年当時)」という縛りを設けているため、

    「なんかガイド本のラインナップどれも似たりよったりやな……」と思っている人でも「おっ!」と思う新たな本が見つけやすい。

    構成は各話紹介+鑑賞ポイント+著者略歴で、シンプルかつ読みやすい。

    おまけに「本書とあわせて読みたいブックガイド」「戦前〜1980年の作家」「1990年代以降デビューの作家」コーナーもあるので、これ一冊で

    とにかく国内ミステリどんなもんか調べたいんや!というガイドブックマニア(居るのか?)にも勧められる逸品である。

  • 39二次元好きの匿名さん21/11/16(火) 04:54:48

    >>23

    2013年版は持ってるけどこれは凄く参考になったな

    とりあえずここにランクインしてる作家をとっかかりにしてミステリーを読み進めてた


    あと旧版と比べると、現代まで残った作家と忘られつつある作家の差が残酷なくらい浮かび上がってるよね

    国内とか60年代くらいの作家がほぼ消えてる…

  • 40二次元好きの匿名さん21/11/16(火) 07:52:31

    最近の海外ミステリーの書評家だと、やっぱり杉江松恋が好きかな。この本おすすめ。

  • 41二次元好きの匿名さん21/11/16(火) 15:54:32

    >>15

    桜庭一樹ってたしか年に400冊くらい本読んでるんだよね やっぱああいう作品書くにはインプットが大事なんだろうな…

  • 42二次元好きの匿名さん21/11/17(水) 01:21:41

    >>41

    作家の桜庭一樹もすごいけど、この読書日記で地味にやばいのは、東京創元社の編集者K島。読書家桜庭一樹のふった本の話に毎回きっちり合わせてきて、更に詳細な解説を加えたりする。作家もすごいと編集者もすごいんだなと思う。

  • 43二次元好きの匿名さん21/11/17(水) 01:22:25

    >>40

    杉江松恋さん、紹介が良い意味でクセがなくて読みやすいですよね

  • 44二次元好きの匿名さん21/11/17(水) 11:50:35

    >>24

    これ好き アンソロジーとしてもとても良い

  • 45二次元好きの匿名さん21/11/17(水) 12:02:21

    >>42

    K島氏はTwitter(この名義でやってる)見ると分かるけどとにかく読書家なのに加えて面白い本の紹介がめちゃくちゃ上手い

    流浪の月の担当編集もこの人なんだよね

  • 46二次元好きの匿名さん21/11/17(水) 22:20:23

    このレスは削除されています

  • 47二次元好きの匿名さん21/11/17(水) 22:21:40

    >>46

    誤字ったので消しました すみません

  • 48二次元好きの匿名さん21/11/17(水) 22:24:52

    ファンタジー・ブックガイド 国書刊行会 石堂 藍

    >>18 であげた「いわゆる国内外のファンタジー小説紹介本てないんすかね?」と言ったのがあったため紹介。

    一般の人が考えるファンタジーについてのガイドだが、ミステリガイド慣れした人間には中々衝撃で


    ・ファンタジーの定義は難しいので、なんとなくファンタジーとみなされてそうなのを選定しました

    ・配列は時代順、五十音順でなく「世界設定と雰囲気が似た順」でならべてます

    ・現時点で品切れ、絶版となってるのも多いですがよくあることなので注記してません


    自由過ぎだろ!!!と突っ込みたいが、2003年の本なので、ハリーポッター以前のファンタジー作品を知りたい人、フィーリングで幻想世界を逍遥したい人にはいいかも知れない。ラインナップは神話からわりと最近のまで広範である。


    もう一つの注意点として、紹介文にクセのある担当が混じっている。なんの前置きもなくKさんとIさんが作品について語らい出す紹介文が出てしばらく???となった。浮世離れし過ぎでしょ……。

    チョイスに少々クセを感じるが、巻末には「おすすめのファンタジーのガイドブック」もあり、さらなる探索にも使える一冊。

  • 49二次元好きの匿名さん21/11/18(木) 07:54:42

    ガイドブックがないと言うと官能小説なんかもそう 淫語辞典なんかはあるのに……
    やはり個人の嗜好に依るところが大き過ぎるとニーズを集約しにくいのだろうか

  • 50二次元好きの匿名さん21/11/18(木) 12:09:20

    個人の嗜好に依りすぎるジャンルの場合、やるとしたらこのラノみたいに年間を通して見るみたいな方法だろうなあ
    ただまあ官能小説にそこまでの市場の広さがあるかというと…

  • 51二次元好きの匿名さん21/11/18(木) 21:59:38

    これは良いスレ

  • 52二次元好きの匿名さん21/11/18(木) 23:38:50

    ホラー・ガイドブック 尾之上浩司(角川ホラー文庫)

    >>18 の「ホラーのガイドブックとかないですかね」といったのを見つけたのでレビュー。

    本書裏表紙の「ジャンル別、時代別に完全カテゴライズした、日本一わかりやすい画期的ガイドブック!」という売り文句は、結論から言うと詐欺だと思った。


    目次は「国内編・海外編」に別れている。

    が、題は「1時間でわかる日本ホラー小説史」「映画史」「実写テレビ史」などで、

    確かにその歴史の説明内で各作品についてあらすじなどの説明はある。

    ただ、紹介タイトルは目次にも掲載されておらず、

    巻末の原題リストにも掲載ページの記載がないので

    「どんな作品が紹介されてたかな」「あの話はどの辺に載ってたかな」を探すには該当するカテゴリの「僕の語る◯◯」を最初から最後まで読まないと探せない。


    国内編は上記のような状態だが、海外編はまだマシで

    海外の作家や作品にチャプターを作り紹介している。

    が、やっぱりこちらも目次に掲載がない上、

    著者の「僕の語る◯◯史」と、時代的にひろゆきで再生される口調の対談集の合間に掲載されている。

    自分で付箋を貼って探せということだろうか。


    擁護するなら、紹介されている各◯◯史は面白く、

    北原尚彦先生、並木史郎先生などの文章はとても真面目に楽しく読めるものとして書かれている。


    この本、タイトルが「1時間で判るホラー◯◯史!〜ホラーマニア達の語る国内外作品評論集」とか、「ホラー小説大全副読本〜マニアの語る◯◯史」とかなら「面白かった!」とスッキリ読めたと思う。

    「これはガイドブックではない」と念頭に置いた上で

    各先生方のファンなら面白いのではないだろうか。

    純粋なガイドブックとしてはおそらく本書の前書きにある通り、風間賢ニ先生著の「ホラー小説大全(増補版)」(角川ホラー文庫)の方が良いのかもしれない。(未読)


    >>48 のファンタジーガイドを「フリーダム過ぎ」とネタにして申し訳なかったと思った。

    ちゃんと作品タイトルと掲載ページを目次に書いて、欄を区切った紹介をしてるのに心から感謝した。

  • 53二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 06:29:17

    >>38

    千街さんはよく見かけるミステリー評論家の中でも特に好きだな

    文庫の解説とか毎回感心する、向日葵の咲かない夏とか

  • 54二次元好きの匿名さん21/11/19(金) 14:07:59

    次の本をミリメシガイドにするか奇書ガイドにするか迷っています

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