(SS注意)キタちゃんが色んな服を着る話

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:55:45
    (SS注意)キタちゃんがもう一度ウマドルになる話|あにまん掲示板「キタちゃんお願い!またウマドルやってほしいの!」「うぇぇ!?ファル子さんまたですか?!」 ウマドル活動をお助けしてから偶にファル子さんにウマドルに誘われることがある。 どうやら前にやったときにファン…bbs.animanch.com

    こちらスレで着せ替えキタちゃんが見たいと言ってくださった方がいましたので書いてみました。


     やはりあたしのことを知っている二人には敵わなかった…。トレーナーさんがあたしの行動パターン分析して、それをダイヤちゃんに伝えて指示したみたいで、上手く脇道に誘導されて最後にあたしは捕まってしまった。後ろは壁だしここは狭いからどうすることもできないよぉ…。


    「うぅ…、これからあたしをファル子さんのところに連れて行くの…?」

    「はじめはそう思ったけど、大切なことに気づいたから、キタちゃんのトレーナーさんとお話してやめることにしたの。」

    「トレーナーさんとお話して?でもあの人もファル子さん側についてたのに…。」


     大切な二人に頼ることが出来なかったから、あたしは全力でみんなから逃げたのに、どういう風の吹き回しだろう?


    「うん、そのことを話をしたら迷うことなく私側について協力するって言ってくれたよ。ファル子さんににはトレーナーさんから断りに行くって。」

    「そうなんだ…。」


     これもある意味二人のせいなところがあるのになぁ…。とりあえずファル子さんにはトレーナーさんから話をするみたいだから大丈夫かな?でも申し訳ないから改めてファル子さんには謝りに行こう。


    「でもなんでウマドルにしようとしてたのをやめたの?あんなにあたしのことを推してくれてたのに…。」

    「…キタちゃんがウマドルになったら、可愛い姿をたくさんの人たちが見ることが出来るんだよね?」

    「ま、まぁそうかもね…。」


     ぽつぽつと話しだしたダイヤちゃんの声は、いつもの明るさがなくなってて暗く悲しそうだった。あまりそういう顔は見たくないよ…。


    「確かに可愛いキタちゃんを知ってほしいよ。でも私もレースがあったりで予定が合わなくて、キタちゃんを直接推せないことがあるかもしれない…。そうしたらみんなは知っている私の知らないキタちゃんを、私は見られないのは寂しいなって、そう思っちゃったの…。」

    「ダイヤちゃん…」


     悲しそうな瞳をしているダイヤちゃんに声をかけることが出来なかった。どうしていいか分からなくて視線を泳がしてしまう。

  • 2二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:56:20

    「だからね!」
    「うわっ!?」

     突然声を上げるダイヤちゃんに驚いて身を引いてしまう。ダイヤちゃんの目は先程の悲しみなんかなかったかのように、ギラギラと燃えている。あっ…あの熱量は、あたしがウマドルやってて怖いと感じたやつと同じだ…。

    「私の知らなかった可愛いキタちゃんを!私自身で作り上げようと思うの!」
    「何言ってるのダイヤちゃん!?」
    「ふふふ、あのとき言ったよね?可愛い服たくさん買おうねって!その時が早まっただけだよ!」
    「あ、あぁ…。」

     ジリジリ近づいてくるダイヤちゃんに怯えてしまう…。助けてトレーナーさん!

    「トレーナーさんに助けを求めようとしても駄目だよ!トレーナーさんも可愛いキタちゃんの姿を見られなかったことを、かなり気に病んでたの。だからこそ私に協力してるんだからね!!」
    「トレーナーさん?!?」

     だからダイヤちゃんに協力するって言っちゃったんだ?!そんなにあたしのウマドル姿見たかったの!?あたしのことを好きすぎるんじゃないかなぁ?!

    「さぁ、大人しくして!」
    「うぅう…」

     自分の興味あることについて突き進むときの親友は、あたしでもどうすることもできないくらい強い。あたしは諦めてダイヤちゃんに従う他なかった…。

  • 3二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:56:50

    「というわけでキタちゃん!服屋さんに来たよ!」
    「よし!じゃあ始めようか!」
    「テンション高いですね二人共…。」

     その後ダイヤちゃんや合流したトレーナーさんと共に服屋さんに連行された。いつでもあたしを助けてくれる頼りになるトレーナーさんの姿はなく、そこにいるのは担当愛に溢れる変な人だった。
     服屋さんはとても広くて、あたしが着ることがない服がたくさんあるからか、色々見て回ってる二人。それを静かに待つしかないあたしは何処か手持ち無沙汰である。早速服を見つけてきたダイヤちゃんは、

    「こういう服はどうかな!キタちゃん!」
    「えぇ…あたしに似合うかな?」
    「ものは試しだ、着てみようキタサン。」

     二人に推されて渋々着てみることに。渡されたのはあたしがあまり着ないワンピース。うぅ…こんなに可愛い服着るの恥ずかしいよぉ…。

    「着てみたよ…。どうかな二人共…?」
    「「か…」」
    「あっ、なんか見たことある流れ…。」
    「「かわいい!!!」」
    「店内だから静かにね…」

     あたしの普段着てる服は、シャツにパーカーを羽織りズボンという動きやすい格好だ。今着てるワンピースも動きやすいとは思うけど…フリルがついてて女の子って感じで、何より胸についてるリボンが可愛らしさを強調してるみたいだった。あたしに似合う服なのかなぁ…?

    「キタサンは肌が白いからこういう黒のワンピースがよく似合うね。」
    「ですよね!でも恥ずかしがって着てくれないんですよね…。勿体ない!」
    「うぅ…。」

     そして始まる品評会。かけられる言葉はわかってるはずなのにそれを受け流すことが出来なくてただただ固まるしかなかった。

  • 4二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:57:14

    「次はこれ着てみよう!」
    「はい…。」

     今度の服はふわふわしたスカートに涼しげな感じのセーターでいかにも清楚系な感じであたしには似合うとは思えなかった。

    「「いいね。」」
    「今度は配慮してる…。」
    「キタサンは活発な印象があるけど、綺麗な服でお淑やかな雰囲気もあってると思う。」
    「当然です!キタちゃんはどんな服にも合うんです!」
    「うぅう……。」

     褒めたって顔が赤くなってるあたししか出ないのに…。そんなにあたしを褒めるのはやめて…。恥ずかしくて死にそうだよぉ…。

    「やっぱり俺はこういう服がいいと思う。」
    「トレーナーさんからもあるんですね…。」

     トレーナーさんに渡された服はさっきまでとは違い、ジャケットにシャツにパンツでさっきまでのものに比べると断然着るのに抵抗がない。

    「着てみたけどどうかな?」
    「キタちゃん、いいよ!」
    「これなら恥ずかしくないかもだけど…。」

     肌の露出が少なくてスラッとした印象があり、凄く大人な女性って感じだ。あたしはクールって感じには程遠いから、まだまだ服を着せられてるような感じがするけど…。

    「キタサンは身長が高いからこういうのが似合うと思ってね。」
    「に、似合ってますか…?そ、そうですか……えへへ…。」
    「その格好で照れるキタちゃんいいね!」

  • 5二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 19:57:37

     その後も二人にいろんな服を用意されて着替えることなり、どんどんと着せ替えられていく。二人の熱い思いを前にただただ為す術もなく受け入れていくしかなかった…。

    「猫をモチーフにしたパーカーなんて似合わないよぉ…」
    「確かにキタサンはどっちかというと犬だもんな。」
    「そうじゃないですよ!?」

    「スーツ着ててまるで働いてる人みたい…。」
    「大人になったキタちゃんは今以上に素敵なんだろうなぁ…。」
    「すごい遠い目をしてる…。」 

    「これいつも着てるのと何か違うの…?」
    「あえてね!あえていつもの服に似た感じを!」
    「原点回帰だな!」
    「もう何言ってるかわからないよぉ…。」
     

     たくさんの服を着せられては褒められてを繰り返し、あたしの頭の中はふわふわしてきていた。ここまで可愛いと言われるのはあまりないからもうどうにかなっちゃいそうだった。

    「じゃあこの服全部買うね。」
    「待ってくれ俺が選んだのはこっちで買うよ」
    「えっ、全部買うんですか!?」

     とんでもないことを聞いて正気に戻ったあたし。何を言い出してるのこの二人!?

    「もちろんだよ、今までと違うキタちゃんをもっとたくさん見てみたいからね。」
    「俺からは普段頑張ってるプレゼントと言うことでどうかな?」
    「む、むぅ…。どうせあたしが駄目だって言っても聞かないんですよね…。仕方ないなぁもう…。」

     言い出したら止まらないしきっとあたしじゃ止められないんだろうな…。それでも嬉しそうな二人を前にしてあたしも思わず笑みが溢れる。あたしのことが大切だからこそこんなにもしてくれるのだ。こんなあたしを好きになってくれてありがとう。こういう気持ちを伝えるのはまだまだ照れちゃうから言えないけど、それでもいつか伝えたいな。
     大量の服が購入されている光景を見ないふりしながらあたしはそう思うのだった。

  • 6スレ主23/01/25(水) 20:00:48

    前回見ていただき続編が見たいと言っていただきありがとうございます。
    ごめんなさい服の描写がちょっと甘いのは服に詳しくなさすぎたからです。
    頑張って調べてみてなんとか書いてみました。
    個人的にはゴスロリ着たキタちゃんが見たい…

  • 7二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 20:04:15

    いいよね…キタちゃんの162cm…
    クールな服も似合いそうだけど愛嬌のギャップで虜になる人多そう

  • 8スレ主23/01/25(水) 20:07:50

    >>7

    身長が年齢にしては高いですよね…そこが可愛いんですけど。

    愛嬌が凄くあるからギャップにやられる子はきっと多いですよね。

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/25(水) 20:16:28

    あれ?キタちゃん割と早くから受け入れてない?

    このまま「可愛い」って言われることに慣れていって最終的には自分から「可愛いですか?」って聞けるようになると最高だと私の中のデジたんが申しております。


    >あたしのことを好きすぎるんじゃないかなぁ?!

    ここ一番良かった。

    愛され自覚があるのがいい。

    あにまん民でなきゃ見逃しちゃうね。

  • 10スレ主23/01/25(水) 20:20:46

    >>9

    結構入れるかどうか迷ったんですよ。

    自己評価が低めなところがあるからもしかしたら違うんじゃないかと思ったんですけど少なくとも自分のトレーナーを信じてる子だし感謝してるのは本当なので入れました。

    見逃されなかったのは少しドキッとしますね…。

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています