- 1二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 07:35:35
スカイさんを待つ間ポケットに入れていたお手玉をしていると、ファインさんに話しかけられました。
首をかしげたファインさんの手にはサッカーボールが収まっていました。
「……ジャグリング?」
「お手玉っていう遊びですよ。こんな風に落とさないように宙に投げて遊ぶんです」
へえ~、と感心したようにファインさんがまじまじと見つめてきました。
サッカーボールが気になっていた私はファインさんに尋ねました。
「あの、サッカーをするのでしたら私も一緒にやりましょうか?」
なぜかファインさんは目を丸くしています。
そして恥ずかしそうに苦笑しました。
「あー、そうだよね……サッカーって普通みんなでやるものだもんね」
そう言うと足先でポンポンとボールを器用に蹴り始めました。
地面に落とさないよう一定の高さを保ってボールを操るファインさん。
「上手……」
「えへへ、子どものころからずっとやってたから」
言葉とは裏腹にファインさんの目は少し悲しそうでした。
「リフティングってね、一人でずっとやり続けられるの。まるで自分だけの世界になっちゃったみたいで」
ぽーん、とひときわ高くボールが舞い上がります。
「……逃げたいな、って知らないうちに思っていたのかもね」
ファインさんはボールをキャッチすると寂しげな笑みを浮かべました。
「ごめんね、変な話しちゃって」
ぱっといつもの明るい表情を取り繕うファインさん。
でもどこか陰りがあるようにも見えました。
私は思わず口を開いてこう言いました。
「ファインさん、お手玉してみませんか?」 - 2二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 07:35:47
きょとんとしているファインさんにお手玉を手渡します。
リフティングと要領が似ているのかすぐにコツをつかんだみたいでした。
そしてファインさんの投げるテンポに合わせて歌を口ずさみます。
「……歌?」
「ちっちゃい子たちの前でお手玉しながら歌ってあげると結構喜んでくれるんですよ。投げるリズムも取りやすいですし」
私が促すように微笑むと、ファインさんは少し思案してからそっと歌い始めました。
ゆったりとした歌。
歌に合わせてお手玉が高く舞い上がります。
一通り歌い終わると、ファインさんから明るい笑みがこぼれました。
「ふふっ、楽しいね。今度託児所の子たちの前でやってみようかなあ」
「きっと喜んでくれますよ」
私はファインさんの傍らに転がっているボールを手に取ります。
「その……代わりと言ってはなんですけど、私にもリフティング教えてくれますか?」
「……!うん!もちろんだよ!」
ファインさんの顔がぱあっとさらに明るくなりました。
私たちとなんら変わらない、かわいらしい女の子の笑顔でした。 - 3二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 07:36:09
- 4二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 07:36:50
ファインのリフティングとフラワーのお手玉でなにか書きたいなあと思ったので
お目汚し失礼しました - 5二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 07:59:51
朝からいいものを読んだ
- 6二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 08:03:09
ダブル方彼氏面ウーメン良いね
- 7二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 08:05:23
なんてこった!
朝からこんないいものを拝められるなんて
ありがたや、ありがたや - 8二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 08:06:34
後方彼氏面2人いいよね
- 9二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 08:18:42
これで今日一日頑張れる
- 10二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 08:25:51
かわいいなぁ
- 11二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 13:01:26
イイですね
- 12二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 13:03:44
この両名、ダービー以外の二冠という共通点があるな
- 13二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 13:04:38
めっちゃいいじゃないか…ありがとう…