- 1◆ZnBI2EKkq.21/11/10(水) 11:01:24
それはある日のことだった、いつも通りグラウンドでトレーニングをしようとしてるとカフェがあたりを見回していた。
カフェ「あれは...どなた...」
トレーナー「どうしたんだい?カフェ。」
カフェ「...お友達が...どなたかとお話ししています...」
トレーナー「お友達が?同じ類の物と話しているのかい?」
カフェ「はい...そうなんです...でも...初めて見ました...」
カフェ曰く、お友達はあまり周りの幽霊などとは話さず孤高のウマ娘だという。
トレーナー「誰と話しているか分かったりする?」
カフェ「...高齢の女性ですね...顔は見えませんが...ごく普通の...」
お友達が話してるごく普通の高齢の女性...?ファンとか...?
トレーナー「気になるな...」
カフェ「私もです...」
とはいっても、お話し中だしな。話し終わったら聞いてみることにしよう。 - 2◆ZnBI2EKkq.21/11/10(水) 11:01:53
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昼休み、弁当をもってグラウンドでカフェを探していると、突然背中に衝撃が走った。またかと思いあたりを見ると地面に矢印が書かれていた。その向きに歩いていくと枯れた木の前にたどり着いた。そこには誰かと話しているカフェがいた。
トレーナー「ここでなにしてるんだい、カフェ。」
カフェ「...!!ど、どうしてここが...」
何やら慌てているカフェ、話しかけたらまずかったかな。そう思っているとカフェがあたりを何かを探すように見渡した。
カフェ「...いなくなった」
トレーナー「...ごめん」
二人で弁当を食べながら話した、誰とお話をしていたかと。
カフェ「...知りたいですか...」
トレーナー「...うん?...うん...」
彼女はぽつりと、貴方の母親とつぶやいた。 - 3◆ZnBI2EKkq.21/11/10(水) 11:02:00
カフェ「さっき...お友達が話していた人も同じです...」
トレーナー「え...俺の...?」
カフェは箸を置くとあるものを手渡した。それはかつてトレーナーが母親にプレゼントした時計だった。
トレーナー「...?!?!??!」
カフェ「...どうやらトレーナーさんのお母さんは...トレーナーさんがちゃんと暮らせてるか気になっていて...でも成長した貴方がだれかわからなくて...そこでお友達にきいてお話ししてたようです...」
トレーナー「そう...なのか...」
カフェ「ところで...トレーナーさん...お母さんは...どんな人だったんですか...?」
トレーナーはどこか遠くを見る目をして話し始めた。
トレーナーさんの母親は過保護だったがいい母親だったらしい...夢を応援してくれて、いつも前向きで、優しくて、あの人が母親でよかったといった。でもトレーナーさんがまだ中学生のころになくなってしまったらしい...
カフェ「そうだったんですか...」
トレーナー「この時計も、俺が貯金してプレゼントしたんだ...何で渡したんだ...?」
カフェ「トレーナーさんのお母さんは...とてもうれしがってましたよ...立派に育ってよかった、夢をかなえてよかった...と...あと時計の電池がないから取り替えてくれ...と...」
トレーナー「...かなわんな...今も昔も...それに...」
いいお嫁さんまでいるのね!!
カフェは少し顔を赤らめてそっぽを向いた。
トレーナーさんは立ち上がると、空を見上げた。
トレーナー「...来週...墓参りに行こう...」
カフェ「...私も行きます...ご挨拶をあらためてしたいので...」
二人はしんみりとしながらお弁当を食べた、ほんのり懐かしい母親の味だ。 - 4二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 11:04:56
しっとりひんやりしていいね…気ぶり勢が増えてる…
- 5二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 11:10:14
ええ話や…
- 6二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 11:47:49
親ネタに俺は弱いんじゃ
- 7二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 11:49:19
あらあら
- 8二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 12:21:33
お嫁さんカフェ…とてもいい…
- 9二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 13:26:14
うそでしょ…結婚報告に行ってる…
- 10二次元好きの匿名さん21/11/10(水) 13:29:03
母親ってこんな味かぁ…