- 1二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 17:51:53
- 2二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:07:50
- 3二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:08:46
それなw
- 4二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:11:15
たきなが赤ちゃんなんだと思ってきたんだが
- 5二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:15:04
お前らさぁ…俺もだけど
- 6二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:16:15
あれ、たきなじゃないのか
- 7二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:16:36
百合に赤ちゃんを挟むな
- 8二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:16:50
思ったよりシリアスな人情噺が始まりそうな予感
- 9二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:18:16
親が見つからないならリコリス行きか…?
- 10二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:18:48
張れって言われた気がした
リコリス・リコイルまんが。
とあるリコリスバディの健全な日常です! — 弐尉マルコ@らぶらぶ作戦①~⑱巻発売中! (nanashirogorou) 2022年11月08日 - 11二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:19:03
母性を持て余してるのはミズキなんだよな
- 12二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:20:05
つまりクルミに授乳プレイするミズキ…・・・
ありじゃね? - 13二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:24:19
みんな千束への偏見ひどくて草
そういう俺もスレ開くまでたきなとの赤ちゃんプレイだと思った - 14二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:25:23
以後ちさたき赤ちゃんプレイスレ
- 15二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:25:28
NYの同性カップルが地下鉄で赤ちゃん拾って育てることになった話昔ニュースで見たな……
- 16二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:29:00
- 17二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:30:00
3行目読むまでは赤ちゃんたきなかと思ってました
- 18二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:38:37
素面に戻るの草
- 19二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:41:31
- 20二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:49:44
- 21二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:51:21
- 22二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:51:35
閲覧注意スレと化してて草
- 23二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:52:28
絶対にスレ主の望んだ方向での話の膨らみ方ではないことは断言できる
- 24二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:52:34
桜満開の昼間の公園でする会話じゃないんだわ
- 25二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:58:12
- 26二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:59:03
- 27二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 18:59:40
愛のかたちはさまざまってことか
- 28二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:01:38
- 29二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:03:41
- 30二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:08:51
マジ?リコリコ見ます
- 31二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:22:03
この流れで?!?!
- 32二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:23:14
- 33二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:26:31
何をしたくてスレ立てたw
良い感じなのが始まったと思ったのに - 34二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:27:25
需要と供給を見誤ったな
- 35二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:33:52
多分吉松は「私は見誤っていたようだ。千束は殺しではなく、(赤ん坊の)あやしの才能が具わっていたようだね」と納得してくれるよ
- 36二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:40:31
- 37二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:41:10
私は私を甘やかしてくれるスレだと思って開きましたよ
- 38二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 19:41:27
- 39スレ主23/01/27(金) 21:16:53
まあこうなるかなとは思ったよ
- 40223/01/27(金) 21:27:47
SSかと思って10分は我慢したことに褒めてほしい
- 41スレ主23/01/27(金) 21:30:59
- 42223/01/27(金) 21:33:03
- 43二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 21:33:35
お前らw
- 44二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 21:33:39
人々は常にちさたきを求めてるんやなって
- 45スレ主23/01/27(金) 21:34:57
- 46二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 21:36:26
既にちさたき赤ちゃんプレイの二次創作があったこと
あにまん民の千束への偏見
大体これが悪い - 47二次元好きの匿名さん23/01/27(金) 22:06:19
ガルパン以外でも平常運転で安心した
- 48二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 07:02:43
それはそれとして1のシリアスルートの考察も気になるぞ
- 49二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 07:44:58
たきなは(情緒が)赤ちゃんバブちゃんて言われてたから赤ちゃんて聞くとたきなさんを連想しちゃいますね
- 50二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 14:07:26
このレスは削除されています
- 51二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 14:11:45
「まあ街灯のカメラから割り出してもらうとして……しばらくは千束が世話すればいいはずですね、あんなに懐いているんで」
「千束の方が赤ちゃんに懐いてんだろ」
ミズキさんもミズキさんでゼクツィの子育てページに付箋を貼っていますね、千束が口が悪いのに世話焼きなのは
どうもミズキさんの影響でしょう。
「まあ……店の前に迷子のポスターを貼っておくことはできるが……」
店長もカウンターをほっぼり出して千束と赤ちゃんの周りに来る。
「どうします?」
「どうせ飽きるんだからほっとけほっとけ」
クルミは押し入れに戻ってキーを叩いている。
わたしは……まあせめてみんなが子育て業務に専念できるようにカウンターに居ましょう。
……今日に限って誰も来ませんね。
- 52二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 14:16:21
...千束、私の胸なんか吸って楽しいんです?千束のに比べ貧相ですが...
- 53二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 14:31:18
「たきなが私を産んだんだから責任持って世話してね」
「産んだ覚えがないんですが…」
「私達リコリスは親が誰か分からないんだから、たきなかもしれないじゃん?シュレディンガーのたきなだよ」
「年齢的にありえなくないですか?」
「年齢だってDAが勝手に決めたもんじゃん」
「それはそうですが…」 - 54二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 14:33:51
- 55二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 15:08:26
バリタチスレでは全然勝ててないので
- 56二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:29:06
- 57二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:31:52
- 58二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 22:36:57
- 59二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 01:45:56
- 60二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 07:36:28
あにまんをみる電波塔さん…
- 61二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 07:41:55
ガルパンは首輪付けられてるから余所で発散してるなぁ。
- 62二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 14:33:43
千束たちがヨシヨシしすぎているから赤ちゃんは気が散って眠れないのではないか?
とは思うけれど、時折口を大きく開けて笑ったり、嬉しそうな表情をしているので
あれはあれで正解なんだろう。
「でも、ずっとこのままじゃよくないですよね」
千束は赤ちゃんに掛かり切りで、多分……夜も眠れてないし。
寝不足は集中力を切らす元で、そしたら自慢の弾避けも出来なくなったりするかもしれません。
リコリコの奥のお座敷に布団を敷いて寝かせていますけど、千束はそこに泊まりっぱなしです。
眠っている際は無防備で、いつ襲撃を喰らうか分からないのに。なんでご自分がいくつもの
セーフハウスを持っているかご理解していないようですよね?
赤ちゃんも、千束も危険にさらしているのを理解してない。
かといって、千束の家に連れて帰ることを提案しても、それは……と口ごもられる。
連れて帰ったらより一層情が湧くことを自身でよくわかっているのに構う。
どういうつもりなんだろう?
- 63二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 14:35:25
百合に赤ちゃんを挟むな
- 64二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 14:40:05
挟まなかったら赤ちゃんが一人ぼっちになるだろうが
- 65二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 14:44:13
千束は勝手です。いつもそうです。気まぐれに手を差し伸べて
自分が満足したら引っ込める。どうせなら最初から伸ばしてくれなかった方がどんなに良かったか、
なんて考えたことはないとはいわない。
そうやって赤ちゃんにも心を乱させるのでしょう。
まあ……いや、この場合は保護という真っ当な理由があるからいいでしょう。
文字通り何もわからない子です。
「千束、もう二時間もあやしてますよ、交代しましょう」
「あ、そっか、あー。配達もあるし、行ってくるね!」
店長にその子を任せるとスタタ、と駆けていく。
走らないでくださいね、と声を掛けるいとまもなく。
ふぅん、いつもは寄り道して帰ってくる人なのに、わたしがどれだけ真っすぐ帰ってきてくださいと言っても
ちょこちょこ寄り道してくるくせに、あれは直ぐに帰ってくるやつだ。
店長に任せるのは合理的だ。大柄だし、子育て経験者ですし。
ミズキさんにもそうだ。子育ては……したことないでしょうけど。一番母親っぽいですし。
わたしには任せない。何故?
- 66二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 22:01:32
クルミはハッカーって立場だからか、赤ちゃんと絡む様子想像つかないんだよな
子供が子供育ててるみたいな絵面になりそうだからか - 67二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 22:56:44
「店長、赤ちゃんを奥に置いておいたらどうです? どうやら落ち着いているようですし」
店長は二十分ぐらい抱いているけど、朝から考えたら結構付きっ切りですし、
それに珈琲の焙煎なんかのお仕事があるので、あまりそちらに居られるのも……ですし。
「そうだな……ミズキ、おねがいできるか?」
ほら、また。
「いいわよ、って……なんで産んでもないガキの世話をしなきゃいけねーんだよ」
とか言いながら、一番上手に抱きかかえていますよね。首がふらふらしないように支えていて、
時折指を差し出し、赤ちゃんがそれをぎゅっと握ると顔を綻ばせています。
そのまま奥の座敷に運んで行って、一緒に横になるのです。
クルミ……は赤ちゃんの周りに小型のカメラをいくつか置きながら、多分見守っているのかもしれません。
わたしたちが手を掛けられない時はそれに反応して適切な人員を呼んでくるとか、ガラガラを鳴らしてみるとか、色々試行錯誤してくれています。
わたしだって……色々できるはずなんです。でも誰も頼りにしてくれない。
無理やり奪ってどうこう出来るものではないですし。皆さんからのわたしへの信頼がないと考えて諦めましょう。
……。でも何故? わたしは頼りないでしょうか。
口数が少ないから? 赤ちゃんには怖いから? どうして? わたしが抱っこした時に大泣きしたみたいなことは
なかったのに、どうして任せてくれないのだろう?
「まあ……適材適所は合理的ですし」
わたしは料理を任されるほうが合っているのでしょう。前に比べて技量が上がったと考えれば、
そっちも名誉なんでしょう。
うまく巻けるようになった卵焼き、こんな気持でもちゃんと甘く、綺麗に作れる。
ほら、こっちの方が向いてるんだ。
- 68二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 07:40:55
実際、二人で育てたらいいこになりそうではある。優しく賢く強いような
- 69二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 12:43:24
千束のことですか? ええ、好きですよ?
- 70二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 21:17:10
「……もうそろそろ泣く頃ですよね」
ちらっと時計を見る。あの子がリコリコに来てから五日ぐらい。午後三時ぐらいになると
ぐずりだすことは何となくの傾向でわかる。
「ミルクの準備でもしておきますか。ミズキさんは爆睡してますし」
タオルケットを赤ちゃんに掛けて、お腹をトントンとしていて寝かしつけている間に自分も
寝てしまったんだろう。眼鏡を掛けたまま眠ってしまうのは結構疲れている証左でしょう。
ミズキさんにも掛けてあげなきゃ。部屋の隅に畳んである毛布をミズキさんにかけておいて、
あ、そうだ。メニュー書き換えておかないと。千束に任せた方が可愛い絵も描いてくれるから
そうして欲しいんですけど、ちょっと今は大変そうですしね。
……わたしのペンギンは描いてもいいですけど、千束が下手だなあ、とか思ってそうなのでやめておきます。
ドアベルの音をなんとか小さくできないかな? と思ってベルの中に磁石を入れて吸いつけて止める。
カランカランという音が鳴ると泣いちゃうんですよね。
あ、そうだ。赤ちゃん用のスプーンは別途使い捨てスプーン用意しておいたんでした。
なんか、哺乳瓶からは吸わないけどスプーンから啜ったら飲める、みたいなこともあるそうです。
直ぐとれるところに置いておかないと。千束ならが自分で食べたスプーンで「あーん」しかねません……不衛生ですよ。
おむつの在庫はまだありますね。よし……と。ミルクしか飲んでないのによく出せますよね、あんなに。
子供って不思議です。
- 71二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 22:14:03
「ただぃまぁっ……と」
千束がドアをゆっくり開けて入ってきます。
いつもは注意しても「千束が来ましたー!」って大声で来るのに。
「よく寝てますよ、千束も少し休憩したらどうですか?」
カウンターに誘う。
最近……千束と話せてない。何かって言うと赤ちゃんの方へ行ってしまいます。
DAからの仕事がないこともそれを促している気もします。
「あ、ありがとう! ごめんね、気を遣わせちゃって」
今の千束には、ミルクとお砂糖たっぷりの一杯がいい筈です。
「いいえ、わたしがしたかったんで」
「ほんとに? なら二倍嬉しいな」
なんて、千束は言いながら、渡したカップの中身を美味しそうに啜っています。
その笑顔は屈託がなくて、キラキラして眩しくて。
「あの、千束。わたしも赤ちゃんの面倒みられます。千束にばかり負担を掛けるのは……その」
「どうしたの? たきな。私は負担じゃないよ」
「寝不足なはずですよ。クルミが言ってました」
「あのリスめ……監視してたな」
クルミは何も言ってませんでした。嘘です。
でもこの反応は千束は本当に寝不足なんだな。
「それとも、わたしじゃ不安ですか? わたしじゃうまくできないって思ってますか?」
ずっと胸の内にあった不安、千束だけじゃなくて他の人にも抱いていた疑念。
わたしにだけは何も振られないことへの疎外感。
「え? たきなは何も言われなくても全部やってくれてるじゃん」
え? - 72二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 22:15:19
流れ変わったな
- 73二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 22:44:11
「この子の新しい服を用意してくれたのは?」
「……わたしですけど」
近所のリサイクルショップにたくさんあったのを覚えていて、買って来たんだった。
子供の服ってすぐに汚したりキツくなっちゃうから数が必要で、よく中古で安く売られているらしいと読んで。
「ミルクの用意してくれるのは?」
「やりました」
「おむつの数の把握とか」
「……やってました」
「ね、それに他の人のフォローとか、気を回して仕事を代ってくれたり色々してるじゃん。厨房はどうしても時間かかるし目も離せないからたきながやってくれて助かる。何にも言われなくても自分がどう動けばいいか分かって行動してくれてる。たきなだって立派に子育てに貢献してるってことだよ」
千束はマグカップで出されたカフェオレをごきゅっと豪快な音を立てて飲み干す。
そしてそのままカウンター内に移動してきて、それを洗う。
「そう、だったんですか、わたしてっきり――」
「たきなが頼りないなんて思ったこと、一回もないよ」
- 74二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 22:44:46
……そこまで強い言葉をそんな顔で言うんですかあなたは。
なんでもないような雰囲気で、洗い物をしながら。
「あーでも? たきなが赤ちゃんに構いっきりになったら千束さん妬いちゃうなー」
「もう、赤ちゃんに妬くなんて大人げないですよ」
「えへへー私まだ子供です~ 千束ちゃん8歳!」
千束はおどけて、奥の座敷に顔を出す。ミズキさんと一緒に寝ているその子を見て
多分、噴水の前でわたしに向けたようなほころんだ笑顔を浮かべているのでしょう。
そういう意味なら、わたしもまだ子供でいいです。大人げない子供のままで。自分の事なんか棚に上げて。
「千束ちゃん、お姉ちゃんなんだから静かにしないとだめですよ」
わたしがボソッと呟いたのを耳聡く捉えて、千束はわたしに駆け寄り「もう一回言え」とせがむ。
「いやです。新しくできた妹ばっかりに構う人なんか嫌いです」
別にあの子は妹でもなんでもないけれど、わたしたちは孤児なんだから広い意味ではきょうだいと言ってもいいかもしれない。だから敢えて、千束にしょうもないことを言った。
そして千束は、なんだかわからない複雑な表情をしてわたしを抱きしめて、頭を撫でた。
ずっと、こうしてほしかった気がする。とっても嬉しい。嬉しい。ほんの少しミルクの香りがする千束は
今はわたしのものだ。
おしまい。
――
「あ、お邪魔でしたか……?」
「わ! き、北村さん! なんで!」
常連の北村さんがいてる! え、分からんかったなんで?
あっ! わたしのアホ、ドアベル鳴らんようにしてた!
- 75二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 22:47:03
これは当たりの千束…!!
- 76二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 23:03:15
地獄のようなレスからよくぞここまで……
- 77二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 06:33:25
スレ主だけど、ss書きの人には感謝してもしきれない
流れ変えてくれたの嬉しかったし、何より俺が見たかったもの全部見せてくれた
今ものすごく満足してる
ありがとうございました - 78二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 07:33:50
- 79二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 12:35:49
たきなの赤ちゃん返りが見られた訳さ…
- 80二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 12:44:39
- 81二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 12:51:27
- 82二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 12:55:53
でもやりたいこと最優先だからな...縛りになるようなことはしなさそう、あと先天性心疾患遺伝もね
- 83二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 13:00:00
何より千束が戸籍も無けりゃいつ死ぬかも分からん仕事してるし、子供のこと考えるとな…
- 84二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 13:02:38
あと千束さんは保育園の仕事もやってるし母性解消してそう、そもそも本編後はたきな専だし
- 85二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 13:12:11
- 86二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 13:12:45
ウォールナットのレス
- 87二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 21:52:06
クルミを膝にのせて、ほっぺを無駄にもちもちしているたきなは見たい
- 88二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 00:17:12
そろそろちさたき赤ちゃんプレイSSが出てくる頃合い
- 89二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 00:39:40
「つーん、としたたきなも可愛かったな、赤ちゃんに嫉妬するとか可愛すぎだろ……」
赤ちゃんを抱きかかえながらほっこりとした気分を二重に味わう。
よーしよしよし、かわいいねぇ……この子、目がキリッとしてて、どっちかってとたきなっぽい雰囲気がある。
「たきなも赤ちゃんの頃があったんだよねえ、可愛いだろうなぁ」
一般の人たちだったら赤ちゃんの頃の写真見せてよ~ってせがんだりするんだろうけど生憎私たちにはない。
ああ、私の場合は結構小さい頃の写真は残ってんだけどね。
うーん……。
「ねえ、たきな、ちょっとこの子抱いてくれる?」
「え? どうしたんです?」
なんかちょっと嬉しそう。私が胡坐をかいているところまで寄ってきてくれて、腰を下ろしてこの子を抱きとめ……ようとしてきたところで、たきなは首をかしげる。
「あの、抱っこするんですよね、わたし」
「んー。たきなも私の足の間に座って? で、たきながこの子を抱っこするの」
「何がしたいんですか千束は……」
たきなは微妙な顔をしながら、それでも私の足の間に座る。胡坐をかいた私の太ももにたきなの背中が来る。
横、かな? たきなをお姫様抱っこするような感じだ。そしてたきなが同じように赤ちゃんを抱く。
マト……マトシシカ? うーんなんかそういうの。
たきなも赤ちゃんも味わえるとか最高かな?
- 90二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 00:46:26
「マトリョーシカみたいですね千束」
この子女の子です? - 91二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 00:53:11
- 92二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:01:07
- 93二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:02:55
- 94二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:07:05
- 95二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 07:33:35
こっから徐々に…
- 96二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 08:26:36
DA「引き取りますよ」
- 97二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 11:37:37
ボクが挟まらないとマトリョシュカとして不完全だぞ
- 98二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 12:39:52
めっちゃ重いやん
- 99二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 12:42:04
赤ちゃん、くるみ、たきな、千束の順でマトリョーシカか
千束さんの足が… - 100二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 20:13:22
「たきなちゃん……ツーンツーン」
普段ツンツンたきなはこうやって眠ってると天使みたい。いや、起きてても十分に天使なんだけど。
ほっぺを突いても起きる様子がない。あ、これマジの「寝」だわ。仮眠とります、とかそういうのじゃない。
「赤ちゃんの方は……まあ、こっちも寝てるね、さっきおしめ取り換えたばっかりだし、ミルクも飲んだし」
一安心ってところかな? それにしても……めちゃ似てるよね。
姉妹ってセンあったりすんのかな? いや……ありえないっしょ?
「それがあり得るんだな」
「うぉっクルミ! なんだよ、なんで考えてたことが分かんだよ! あっ、ついに脳ハック……!」
リコリコの黄色い制服をだらしなぐ歪めて疲れた顔で座敷に上がって一息を吐く。
今日はうってかわって人がたくさん来ていて、クルミまで駆り出されてやっと解放された感じ。
手にはソフトクリームあんみつがあるから、どっかでガメてきたんだろう。
「いや、赤ん坊とたきなの顔を熱心に見比べてたらわかるだろ」
もきゅもきゅと求肥とソフトクリームを口に運ぶ姿は確かにリスそのものだ。
「なんであり得るんだよ」
「いや、原理上の話だけどな。たきなにも生物学的な両親はいるはずだ」
「そうだけど……」
「その両親がまた新しく子供を作って、ここに捨てた」
捨てた、というところでピッとここの畳を指さす。
暫く意識的に忘れようとしていた事実をリスは掘り起こした。
こんなかわいい子をどうして捨てられるんだろう?
とてものっぴきならない事情があるとか?
「んー……まあないことはないか」
- 101二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 20:17:33
「殆どないことだろうが。あ、たきなの髪の毛とその子の髪の毛から調べたらわかるかもな」
「それはいいよ別に」
もし姉妹だったら面白いけど、そうでなくても可愛がるし。
「んーそうか。まあ、それはいいんだけど……なぁ、どうすんだよ。いつまでも置いておくことなんてできないんだぞ? いや出来るけどそういう事じゃなくてさ」
このリス、私が忘れたいとか、知らない振りをしていたことを容赦なく突いてくる。
「DAには預けないとは決めてる」
「そうか。まあ、ミズキもいい顔しないだろうしな」
「うん……」
先生と、ミズキと、それからなによりたきなと出会えた大切な場所なのはその通りだ。
でも、あそこに行かせるということは、死地に追いやることと変わらない。
クルミに頼めば戸籍の一つや二つ、勝手に生やしてくれることは期待できるけど、
それはこの子の為になるんだろうか?
そもそも、私は子供を育てていいんだろうか? いや、私たちは、だ。
心臓の寿命は延ばされたけれど、こんな仕事だ。死なないとは限らない。
それはたきなだってそう。もっと平和的な所にいってくれる方がいいに決まってる。
「お別れしないといけないよね」
「……育てるなら、用意ぐらいはしてやる」
ミズキの恨みの籠った怒声をめんどくさそうな表情で受けてクルミはホールに戻っていく。
しっかりあんみつは空にされて。
- 102二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 22:48:50
流れがシリアスだ
- 103二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 22:51:07
絶対に落とすな
- 104二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 23:54:21
かといって……拾わなきゃよかったんだろうか? そんなわけない。
拾ってくださいなんて書かれた捨て子をほっとける奴なんかいる?
どんな悪人だって少しは情が湧いちゃうってもんだ。
最初はほんの午前中だけ見ようって思った。
でも、明日でもいいかなって思っちゃった。それで、次の日でもいいかって。
それで……もう何日にもなる。DAの仕事も入ってこないことも私をこんな暢気な雰囲気にさせてる原因の一つだ。
少しは血生臭い現場の感覚があれば
さっさと必要な場所に送っちゃうんだけど、ハワイ以降あまり仕事がない。
私の本業は看板娘に軸足が移ったのかな? と思い始めた矢先の「訪問」だった。
ポスターは作って近所にばらまいているし、クルミが親の足取りを追ってくれてるのも
みんな全部、この子を元の場所に戻すためだ。
でも……でもだよ? 捨てるような親の許に帰して幸せになれると思う?
ふざけんな、って思う。発見が遅れてたら死んでたんだよ?
そんな場所に置いておくような奴、私は許さない。事情があったんだと思うけど許さないから。
でだ、私は何ができるの? ってわけ。
このままずっと育ててくのは……出来るか分からない。私ももうそろリコリスの現役は過ぎちゃうから
仕事が変わってく。もしかしたら外国に行くことになるかもだし、たきなもそう。
先生やミズキに任せる? あ、クルミもいるか。
私が頼めば先生は育ててくれると思う。ミズキも嫌々みたいなこと言いながらも。
でも、私を育ててくれたあとは自由になってもらいたい。
私のわがままでDAを抜けてきて、喫茶店も手助けしてくれて、もうそろそろ自由にさせてあげないと。
だから、たきなに言わせれば、私が取るべき行動はたった一つに集約される。
この子をしかるべき場所に送ることだと。
- 105二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 07:05:20
湿っぽくなってきたぞ
- 106二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 12:32:52
手続きはクルミがいるけど…
- 107二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 20:59:23
答えは出てる。たきなならきっとそれに向かって疑問を持たないでやっていけると思う。
でも、私は違う。なんかうじうじして前に一歩も進めない。
曖昧さを残してしまう。
私の腕の中で眠っているたきなは、とっても愛おしくて大切で……
それなのに何も言えていない。たきなは私のことをアホな先輩ぐらいに思ってるんだろうけど
私は仕事のつながりを越えた人間だと思ってる。
たきなが「離してあげましょうよ」というなら、そうできるかもしれない。
ただ、たきなは……表立って私に反対しないと思う。
寧ろ「しょうがないですね千束は」とか言いながら本格的にベビーベッドとかを組み立ててくれそうだし
早いうちから教育してくれそうでもある。
クルミも意外とそういう奴で、さっきも「育てるなら用意ぐらいはしてやる」って言ってくれた。
私がしたいことを最優先してくれる。みんなの負担になってるのは分かってる。
それなのに心地よくて甘えてしまう。
「……赤ちゃんなのはどっちだよ……」
きっと私だ。
- 108二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 07:30:25
ドキドキ
- 109二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 12:18:44
どうすんだろうね
- 110二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 21:24:50
暫くたきなを寝かしていたのだけど、あかちゃんがぐずらないのは不思議だ。
たきなの上で眠っている方が、この子はなんだかリラックスしているみたい。
私の時は結構、グズグズしてたのにな。
あれか、私が構っているのは前半の方で、たきなは後半で来たから疲れてるときと重なったのかな?
まあ、体力なら無尽蔵な千束さんだけど流石にキツいときもあるからたきなに抱いてもらえると結構たすかる。
でも……ちょっと足が痺れてきたかな。
一時間は経っちゃったしたきなが幾ら細いと言っても……血管には悪い。
それに、こんな綺麗な顔を間近で見続けるのも、身体に悪い。
たきなが赤ちゃんだったらなあ……。
探偵少年みたいに何かの拍子で小さくなってしまって私が養うの。
今この子に被さってる厄介事が全てなくなってて
今の生活がずっと続いて、でもたきなが私にくっついている感じ
まあ、ありえないけど。
「ん……ちしゃと……」
たきなが私が足をむずむずさせたのに気づいて起きてしまった。
「ごめん、起こしちゃったかな」
「んん、すみませんわたし……」
「いいの、寧ろこうしてほしかったぐらいだし」
「……? そうなんですか」
次第にたきなの意識がはっきりしてくる。
- 111二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 21:26:55
だいじょうぶ、たきなは赤ちゃんだよ(情緒と特定の知識限定)
- 112二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 08:05:47
「この子、ほんと大人しいですよね。生きてます?」
ふんわりその子を抱きかかえてたきなは半身を起こす。
「生きてるよ~勝手に殺すなよな」
たきなもこんな冗談を言うようになったんだね。ちょっぴり嬉しい。
「千束。こんな格好で聞くのはアレなんですが」
たきなは今、わたしの足の間に居るわけだ。
「んん?」
「この子、どうしますか? わたしたちで育てるなら色々手続きなどしなければいけないのですが」
ああ、ついに言われちゃったか、たきなにも。
クルミとたきなはこういうところで息が合ってる。いいや、私の居ない間に
きっと幾度か話し合われてたこともあったのだろうな。
「私たちって、明日をも知らない身じゃない? だから手放した方がいいってことはわかるんだけど」
「はい」
「離れがたいんだよね、なんか」
……。
カチッカチッと時計が空間を叩く。
たきなは私とは目を合わさないで、じっと襖の方を見ている。
- 113二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:17:35
「わかります、わたしなんかすぐに死んでしまうでしょうし」
「ちょっ、たきな」
「わたしは千束より弱いですから」
「そんなことないって」
たきながそういうことを言うのは純粋に悲しい。
この子はいつもそうだ。自分自身のことなんてすぐに勘定から外してしまう。
自分が死ぬことを当然としている節があるし、自分に不利益が来ることも
必要とあらばやってしまう。
そんなたきなが言う、自分なんかすぐ死ぬだろうということは、いやに現実感を伴って響くし
そんな風に聞こえてしまう。
「でも、ですよ? 仮に千束がやられてしまうとしたら……いったい誰が跡を継げるって言うんです?」
「どういうこと?」
たきなは私の膝に抱かれていながらも、私の目をスッと見つめる。
紫色のその目は、私の中の何をいつも見ているんだろう?
「最強のリコリス――まあ、千束はこう言われるのは好きじゃないことは分かってますけど、
その千束が諦めちゃうのなら、誰にもあとは引き継げないわけじゃないですか」
「千束だから、この子を育てられるんじゃないですか?」
- 114二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:28:35
頭を殴られたような衝撃って実際、陳腐な表現だと思う。
でも、これはマジでそうだった。
たきなが、私に折れたとか、成り行きで流されてとかではなくて、たきなの意思として
私に子育てができるだろうと評価してくれていることが
何より驚きで、そして嬉しくなってしまった。
「え、私に……できるのかな」
否定されることを念頭に置いていたから、逆に肯定されちゃうとたじろぐ。
そういうことってない?
「それともなんですか? 千束は気まぐれに優しくしたってだけなんですか?」
「気まぐれっていうか、その……なんといいますか? 困ってる人を助けたいというのは一緒だよ?」
「それは分かってますよ。千束ですもの」
千束ですもの、だって……! うへへ、マジ? なんでこんな信頼されてんだろ私
いけないいけない。そんなんでテンション上げてないで。
「たきなが高く私のことを買ってくれてるのは嬉しい。でもね」
心臓の寿命は延びたけど、不具合が起きないとも限らない。
戦闘中に死なないとも限らない。
18以上になったリコリスは外国に行くこともあるかも。
元の親に戻すのもの不安なこと。
DAには送りたくないこと。
それから……先生やミズキも自由にさせてあげたいこと。
思い悩んでいた言葉がスルスルと、不思議とつっかえることもなく出てきてしまった。
それを遮ることもなくずっと、辛抱強く聞いてくれて単純に嬉しかった。
たきなからしたら合理的じゃない感覚なのはわかってる。それでも、私の中に生まれてしまった気持ちは、
どうしようもないものばっかりだから。
- 115二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:34:35
こ、これは育てる流れ…!!
- 116二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:38:47
「千束は優しい子ですね」
赤ちゃんを抱きかかえながら、たきなは私の頭を撫でた。
あまりに予想外の行動に反応が遅れる。
「子……ってなんだよ、私の方がお姉ちゃんなんだからな!」
私にとっては正当な抗議のつもりだったんだけど、たきなには不貞腐れた子供みたいに
受け取られて微笑まれただけ。
「千束はみんなのこと大好きなんでしょう?」
「うん……大すき」
「この子を元に戻すのも育てるのも、みんなで決めなきゃいけないことだとは思いませんか? みんなが幸せになるために。少なくとも、この子が将来、自我を持って自分の環境に疑問を抱いたときにちゃんと説明してあげられるようにしないといけませんよね」
この子の将来……? そうか。そうだった。私は、ずっと私のことしか考えていなかった。
「捨てられていたことは説明しなきゃいけないでしょう。その時に千束が『なんとなく流れで置いといたわ』なんて言ったらきっと悲しみますよ」
「そ! そんなこと言わないよ」
たきなの中の私って、こんななの? と抗議したかったけど実際そうだから強くは言えない。
「もし、他の孤児院みたいなところに入れるにしても『その時に選択できる中で一番いい施設を選んだんだよ』と言ってあげられる方がいいでしょう?」
「うん……」
「わたしたちには、親というものが縁遠いですしそれで結果的に今は幸せですけれど、そうではない仲間たちも大勢いましたよね。その人たちは自分の境遇を恨んでいた。『なんで私はこんなところに!』とか」
疑問に思わないことが一番の幸せ、というのが基本理念であるDAではしばしばこういうのは不幸を産んだ。
「ですから、ちゃんと考えましょう。育てるにしても、お別れするにしても」
たきなに縋って甘えてしまいたくなるような、そんな雰囲気だ。
- 117二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 10:01:33
いいぞ
- 118二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 14:16:14
たきなにバブみを感じておぎゃる千束さん…
- 119二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 21:49:15
たきなが頼もしい。
きっと私が居なくなっても、リコリコはきっとうまくやっていけるはずだって確信めいたものを感じる。
ああ、ただ可愛いとかではなくて心の底からの信頼の情を彼女に抱いてしまった。
頭の中が熱くなって、それが顔にも出てしまう。クソ……顔が真っ赤なのがバレる。
「……千束?! 顔が真っ赤ですよ! やっぱり寝不足だから」
「ち、違う! ちょっとくっつき過ぎて暑くなり過ぎたの!」
まるっきりの嘘ではない。くっつき過ぎて暑くなったというのは嘘ではないし。
「あ、確かにですね、離れたほうがいいかもです」
あっ……。たきなが行っちゃう。でもここで止めるのもなんか違うしな……。
ということでたきなに赤ちゃんを任せて久々に軽くなった身体をぐっと伸ばす。
たきなはその子を抱えて正座してゆらゆらさせている。
……いーなー。
「たきなー。いいお膝?」
たきなの了解を得る前に、たきなの膝に頭を少し載せる。
枕にするにはちょっとばかり高くて硬いけれど、安心できる。
「くっついたからそうなったのに、自分からくっ付こうとするのは意味が分からないのですが」
「う゛ーそんなこと言うなよな」
ゴロゴロとしていたけれど、ミズキがまた怒鳴っているから……やれやれ、千束さんが行ってくるか。
- 120二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 22:50:46
「にゃう……」
たきなの膝を取り敢えず独占した。
リコリコ営業終了後、今後のことを考えたいということで無理言ってクルミに
赤ちゃんを取り敢えず押し付けて私の家に呼んだ。
二人して簡単なご飯を作って(こういう時は大抵ミートソースリゾットを私が作る。炊いたご飯を鍋に入れて、
ミートソース缶で煮込むだけだからね)、二人でソファに移った。
たきなも思いのほか疲れているらしく、ソファに座ったっきりあまりまともに思考できていないようで
かなり隙があった。その隙にたきなの膝を枕にしてしまった!
怒られるかな……? と思ってちらっとたきなの方を見上げるけど、特に何も反応はないようだ。
――それはそれでなんか悲しいけど!
点いてないテレビの方をぼうっと見ているだけ。
「たーきな?」
「なんです?」
「お疲れだねぇ」
「まあ……大きな赤ちゃんが今のとこすり寄ってきていますからね」
「えへへ、なんか落ち着くから」
「……そうやって赤ちゃん返りしちゃうんですか?」
「え?」
いつものたきなっぽくない、ちょっとお腹のそこからぞっとしてくるような声。
- 121二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 07:48:41
保守
- 122二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 12:27:02
不穏…
- 123二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 23:02:18
「ど、どしたの?」
流石の私も不穏な空気を感じ取ってたきなの方を見上げて目を合わせる。
たきなの紫色の瞳は少し細められてしまった。
「いいえ、千束ちゃんよしよし」
「……っ!?」
どうも不機嫌そうな表情と言葉とが釣り合わない。一種の不気味さすら感じる。
なにか怒らせてしまっただろうか? でもそんなタイミングないし……。
そう逡巡している間にもたきなは私の髪をさらさらと梳るように撫でて
それがとても気持ちよくて、微睡みそうになる。
「た……たきな、どうして?」
「千束ちゃんはお疲れなんでしょうかね?」
「え……うん」
「じゃあゆっくりお休み? わたしは逃げませんから」
逃げるとか逃げないとかいう台詞をたきなが使うときは、あの「前科」についてチクリと刺したいときだ。
それはつまりは……やっぱり何か怒ってるときだ。
「た、たきな……ごめんなさい」
「なにを謝ってるのかな?」
あくまでも優しい感じのたきな。それでも宛先のない謝罪を受け入れてはくれない。当たり前か。
「なんか怒らせちゃった……よね」
心当たりがないので素直に謝る他ない。ここでめっちゃ怒られたとしても、ちゃんと理由が分かる方がいい。
誤魔化すよりは。
するとたきなはいつもの笑顔で笑う。少しだけ安心したのは内緒だ。
「なんとなく、千束のわがままさを赤ちゃんのそれだと思ったら愛おしくなれるか? って思ったんですよ」
「……何それ?」
「勿論、今のままの千束も好きですよ? でも、疲れてしまうのは偽らざる本心です」
「う、うん……」
内容だけを聞くとたきなは私に不満を持っているようだけれど……それだけを含んでるようではない。
なにかもっと別の……。
- 124二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 07:45:19
待機
- 125二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 12:07:54
ヤんでる…?
- 126二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 21:04:12
- 127二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 07:50:29
保守
- 128二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 12:34:44
一応保守
- 129二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 23:19:03
続きは?
- 130二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 01:38:06
どうしたらいいのか正直分からない。
起き上がろうとすると額を少し押されて防がれる。
額を押されると動けなくなるって、たきなわかったんだな……。手強い。
じゃなくて、怒られているのに、たきなは笑ってて、しかも頭を撫でられているんだ。
判断の仕方に迷う。これは……あれなのか? 皮肉なのか?
それとも不器用なたきななりの冗談なんだろうか?
「赤ちゃんですね、千束は」
「う……」
赤ちゃん扱いされてしまう。普通に考えたら侮辱なのに、意外と気分が悪くない自分に驚く。
「自分の好きなことばっかりして、ご飯食べてお腹いっぱいになって、膝があったら寝て」
批難されているのに頭を撫でられているお陰で反論できないし、そうでなくとも
全て図星だから黙っているほかない。
- 131二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 08:16:47
プレイ開始の流れか
- 132二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 09:08:35
赤ちゃんに赤ちゃんと言われてる
- 133二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 12:40:18
たきなもたまには怒るよなあ
- 134二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 20:42:49
保守
- 135二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 23:08:44
「わたしにも、母性ってあったんですよ、びっくりですよね」
たきなが衝撃の告白風に言ってくるけど、そんなに驚くような事柄じゃない。
たきなは赤ちゃんが来る前から母性の塊だったよ?
そういう風に訴えかけるような私の目に書かれた台詞をたきなのあの紫水晶の瞳が、読んだ。
「なんていうか、グズグズしている赤ちゃんを見て、昔の自分ならイラついてほっといていたでしょう。
でも、今は違うんです。どうにかして笑顔になってもらいたいって思うんです。そのためになら
だっこもしますし、ゆらゆらさせたりも、おむつだって頻繁に替えました。
――それは別に泣き止んでくれた方が便利だから、とかじゃなくて」
「その方がきっと相手も幸せだからです」
たきなの言葉が私に降ってくる。さっきまでのぞっとするような雰囲気なんて微塵も感じさせない。
むしろ神々しさすら感じさせる。私は、その美しい瞳から目を離すことができない。
「だからね、千束。千束がわがままを言うのは、グズッてるってことなんですよね?」
「だからいっぱいあやしてあげますよ、千束……ちゃん?」
- 136二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 08:29:28
ほのぼの? やな!
- 137二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 12:19:19
おかしくなったじゃん
責任とれ錦木! - 138二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 22:26:08
「へ……へぇ、あやしてくれんだ。たきなったらお姉さんだね」
私は精一杯余裕そうな表情と声を作ってたきなに対抗する。
この雰囲気にのまれないぞ! という決心を見せつけるためだ。
表面上はたきながやってる「おままごと」に乗っかってる風を装っておこう。
たきなの母性が暴走しただけなんだから。
でも、実際は私がコントロールしている。そういう感じだ。
やれやれ、たきなってばちょっと疲れて母性を持て余してしまったからって
お姉さんである私にその矛先を向けるとは……可愛いなあ。
「千束ちゃんはお眠の時間ですよね?」
胸をトントンしてくる。あはは、やっぱこいつ私の胸好きすぎだろ。よーし、これは乗っかっておこ。
「ねむいよぉ……」
いかにも幼げな表情の声を出す。
たきなの目がすっと、細くなってそして逆の三日月型に曲がった。
それが笑顔と呼ばれ得る表情だと、後から分かる。その顔は、今の私にとってはなんとも表現しようがない。
「おーよしよし。お膝の上で寝ちゃうのかな?」
私が幼い声だしたら、途端にたきながお母さんみたいな口調になってきやがる。
くそ……舐めやがって。
でも……案外悪くないというか……なんかたきなカワイイし……もっと聞きたくなってしまって。
- 139二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 09:02:37
堕ちそうじゃん千束、、がんばってくれよ
- 140二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 12:17:25
大丈夫……何かが狂った時は真島さんがバランス取ってくれるはずだ……!
- 141l23/02/11(土) 12:22:55
堕ちてもいいのでは?
- 142二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 15:39:48
お助けキャラで草
- 143二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 15:43:48
- 144二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 16:41:09
- 145二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 23:49:45
- 146二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 01:32:18
わかる
- 147二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 09:47:01
保守
- 148二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 13:51:50
保守ありがと、たきなママ概念はあると思います。
「うにゅう……」
自分でも意味不明な音を口から出してみる。
「千束ちゃんは赤ちゃんだから何も言えないんだね? こうしてほしいのかな?」
た! たきな! ダメ! ちがう!
たきなの指が私の口の周りをさわ、さわ、と動く。
こんなことする子じゃない! たきなは……違う。
でも、これをするたきなの口調はいつもと違って、なんというか
気を抜いたときに方言が混じるとかじゃなくて、明らかに「幼い子」を前にした言動。
でもそれだけじゃない、保育園の子供たちには絶対にしないこと。
「う……うん」
結局私は頷くしかなかった。
カラカラになった唇をたきなの指がなぞる。
- 149二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 20:23:11
お、これは
- 150二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 20:24:02
たきなが信じられないママ味を出してる
- 151二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 01:04:33
- 152二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 08:12:49
待機
- 153二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 12:20:26
頑張れ千束!
- 154二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 20:55:10
たきなの顔はポーカーフェイス笑顔だ。
変な表現だけどそうとしか言えない。
ずっと笑顔なんだけど、そのまま固まってるみたいな。
可愛いと綺麗の中間を保っていて、無表情にも近いんだけど
でも笑ってるの。なんだろうねこれ。
唯一つ言えることは、目が離せなくなるということ。
その綺麗な瞳にうっとりと吸い込まれてしまって、私はいつの間にか全身の力が失われてしまう。
「千束ちゃんのほっぺぷにぷにですね」
たきなの細くて、白くて、長い指が私の頬を撫でたり掻いたりする。
頬なのに、首元がモゾモゾしてくる。
ぞくぞく、といえばいいのかな。首筋にまで鳥肌が立つ。
決して怖かったり、気持ち悪いからではない。
それがとても心地いいのだ。
- 155二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:48:54
落ちかけてね?
- 156二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 06:32:35
ちょろい
- 157二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 12:18:07
たきな何考えてるんだろ
- 158二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:35:14
甘やかしたいだけでは…(震え)
- 159二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 01:10:17
感情暴走してるんじゃないか
- 160二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 07:52:39
保守
- 161二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 12:33:07
ほ
- 162二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 22:15:55
「た、たきな?」
「可愛い」
私の困ったような声を無視して、それだけ噛みしめるように言う。
「ねえ、千束ちゃん?」
「な、なんだよ」
ちゃん付けも悪くないかも……? なんて蕩けた頭で浮かぶ。
「わたしだって少しは寂しいんですよ、この前も言いましたけど」
「千束だって少しはそうじゃなかったですか? ここ数日、『お姉ちゃん』とか『お母さん』として気を張っていたんじゃないですか?」
時々「ちゃん」が抜けてきて素のたきなが見え隠れする。
そういう不器用なところも好き。必死に私を慰めてくれるような。
「赤ちゃんは片時も目を離せないですからね。お話し合いもしたかったですけど、久しぶりにゆっくりしましょ?」
- 163二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 07:42:08
病みじゃなかった
- 164二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 12:16:31
優しいじゃんやったね千束()
- 165二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:01:25
平穏な流れきたな
- 166二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 08:10:45
一応保守
- 167二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 12:37:34
保守〜
- 168二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:24:58
たきなにあやされて私はさっきまでの緊張が一気に解れていく。
何かまずいことをしてしまったのではないか、
怒らせているんじゃないだろうか?
みたいな色々な懸念が解かれていく。
安心してたきなの膝に身を任せることができる。
だからだろうか? 思わず口に出る。
「たきなお母さん……」
というなんとも間抜けな台詞。
お姉ちゃんを飛び越して、お母さんとか、自分でも後から考えると笑っちゃうんだけど
その時はそう思ってしまったんだから仕方がない。
本当の意味でのお母さんを知らない私は、これが母の愛情なのかどうかは
わからないけれど、きっとこんなに素敵なものなら、世界中の子供たちはなんて幸せなんだろう
なんて思った。
- 169二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:20:07
闇方向に行かないでよかった
- 170二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 14:40:37
甘えさせる方法ってあんまり体得指定なさそうだよね
とくにたきな - 171二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 23:44:33
「どうしたのかな?」
私のお母さん呼びを受けて、返答したんだと思うけど……。
「千束……確かに甘えたかった……かも」
私の口が私でないみたいだった。「私」じゃなくて「千束」になってしまったし。
そんなこと言うつもりはなかったのに、ついうっかり雰囲気に圧されて。
甘えたかった、なんて言うわけないじゃん。
そもそも私は結構たきなに甘えているはずだ。いや、なんというかスキンシップ多めなのはそうだし、
何かって言うとやってもらったり構ってもらってるんだから、甘えたかったなんて改めて言う必要もない。
だからこんなこと言ったらたきなに呆れられちゃう……。
「ふふふ、いいよ。目いっぱい甘えて?」
ど……どういうこと?
- 172二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 06:04:17
たきなママ…
- 173二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 13:59:05
千束落ち…
- 174二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 21:14:41
「たきな……? えっと……」
「お母さんとか、ママとか、呼び方あるんじゃないですか?」
う、まだそういうモードなの?
えっと……恥ずかしいんだけど?
「そ、そんなの変だよ、私たちはそういうんじゃないし……!」
「最初に言ったのは千束ですよ?」
「あれはノリっていうかなんていうか……」
「遊び、だったんですか? わたしとは」
「!? いや、意味わかって言ってんの? たきなその台詞」
「分かってたらどうします?」
「あんまお姉さんを揶揄うんじゃないよ、たきなちゃん?」
「……その呼び方は少し不快な思い出があるのでやめてください」
うお、ガチトーンじゃん。なんかごめん。
「わ、わかったごめんね?」
「わたしを不快にさせたお詫びに、ちゃんと呼び方を変えてくださいね?」
「う……」
たきなってば、こんな手練れめいたことできたっけ?
- 175二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 08:23:39
- 176二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 12:36:52
保守
- 177二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 22:43:34
- 178二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 22:48:28
- 179二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 22:53:27
- 180二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 07:26:08
無理すんな
- 181二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:41:41
ママ役を取り合ってそう
- 182二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 22:49:54
正直、「お父さん」は何回か言ったことあるんだけど、お母さんは人生の中でマジでないんだよな……。
なんかのアニメで「○○は私の母となってくれるはずだった人だ」みたいなのを聞いて意味不明だったんだけど
今回はなんかわかる気がする。
でも人生初のお母さんがたきなか……。いや、わるくないかもしれないな?
よし、ここはノリが重要だ。
「お母さん……?」
「ここにいますよ」
たきなの返答。あ、やばいなこれ。癖になりそう。ない筈の心臓がトクンって言う気がする。
慈愛の籠った眼差しというか、頭を撫でる優しくて柔らかい手とか、全部がクリティカルヒット過ぎる。
気づけば何回もたきなのことをそう呼んでしまっていた。そのたびにたきなはニコニコしながら
応えてくれる。あ……これはまずい、まずいって……。
あと一回だけ、と思ってもまだもう一回したいと思ってしまう。
これは……。
- 183二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 08:47:17
あーあ
- 184二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 12:15:05
たきなもひどいやつだ
- 185二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 22:55:59
あの日以来、週に一回はクルミに赤ちゃんを預けて、たきなお母さんに甘えるみたいな
変な習慣が出来てしまった。
勿論、お店とか、他の場所ではやってないよ。変じゃん?
そのうちに、たきなお母さんの膝に頭を載せながら考えて、やっぱり出さなければならない結論を私は出す。
先延ばしに、先延ばしにしてしまっていたお話。
「……あの子は、もっと大切にしてくれる場所に連れて行った方がいいと思う」
甘えた声からすっと、いつもの声に。寧ろ任務中の声に近づいたもの。
たきなも柔和な笑みから、いつもの鋭い目に。
「いいんですか? 千束はそれで」
「……うん。私たちじゃ育てられないよね」
「本当にですか?」
「いや……うん」
たきなが柄にもなく? たくさん問い詰めてくる。どうたんだろう?
たきなも別れたくないのかな。知ってるんだぞ? こっそり高い高いしながらニコニコしてるの。
- 186二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 08:43:16
おっとたきなが
- 187二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 16:37:24
放したくない感じか
- 188二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 16:40:08
これがBuddy Mommiesですか
- 189二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 00:33:17
気になりますね
- 190二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 07:11:25
- 191二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 08:25:43
- 192二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 12:43:37
急激に増えた印象
- 193二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 00:02:19
特にこのコンビはどっちもママだし娘属性もある
- 194二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 11:28:24
たきながわるいよーたきながー
- 195二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 23:16:40
「いえ、そういうわけでは……でも寂しさを感じてるのは事実です」
「そうなんだ。たきな結構お世話してるもんね」
よしよし、とたきなを撫でる。最近は嫌がらないで撫でられてくれているのも結構嬉しい。
「わたしたちがこんな仕事をしていなければ……と思ってしまいますね」
たきなっぽくないことまで言い出している。少し驚いた。
リコリスの仕事に誇りを持ってたたきな。人って変わってしまうんだなぁ、なんて口は出さないけど。
「だよね、あの子にも危険が及ぶかもしれないし、私たちのどちらかが……」
その先はあまり言いたくはない。
「なので、そうですね、ちゃんと育ててくれるところを探しましょう」
そのアメジストの瞳が一層大きくなっているのを私は何も言わず眺めて、そして彼女の髪をさらさらと撫で続けた。
――
「アランとも関わりがなく、犯罪歴のある職員がない孤児院だとここらへんかな」
クルミが出してくれた候補を一軒一軒廻ってみる。そう数は多くもないので少し散歩がてら。
今日は歩き回るのにいい天気で、風も寒くもなく、暑くもなく……という嬉しい気候。
木々の陰にあるベンチでほっと一息休憩。
午前中に見たひとつが、とても雰囲気が良くて、それに先生がなんとなく楠木さんに似てて私的には好印象。
たきなは少し強張ってたけど、そこが可愛かったなぁなんて思いながらペットボトルのお茶を一口。
- 196二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 23:18:32
「ねえ、千束」
ねえ、だって。今まではそんな風に呼びかけられたことなんか少なくて、私も嬉しくなってしまう。
あの、じゃなくて、ねぇ。
「どうしたのたきな?」
「わたしたちって定年あるじゃないですか」
たきなにしては明るい声。
「あ……うん」
私の返答が暗いのをたきなは感じて、それでもたきなは私の反応を敢えて気にしないで明るく続けた。
「もし、そこから少しして無事に戻ってこられたら、あの子を……引き取れませんかね」
私も正直それは思っていた。なにも孤児院はずっとそこに住んでいなければいけない場所ではないから。
用意が揃えば迎えに来られる子もいる。――私たちはそうじゃなかったけど。
「いい……かもしれないね」
私はそう答えた。ただ、とてつもない高いハードルがあるってことを私たち二人は知っていたし、きっと叶わない約束になってしまうのだろうなとも予感していた。
「……たきな」
「はい」
「強くなろうね、お互いに」
私たちは、いつか来るその日の為に目標を立てた。それは、リコリスとしてではない、初めての目標かもしれなかった。
- 197二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 08:15:31
一応保守
- 198二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 13:09:33
- 199二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:37:56
ええんちゃう?