【再投稿】【閲覧・曇らせ注意】お兄ちゃんがダメニートになった理由を知ってしまった…

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:35:54

    注意!
    一度投稿しましたが、時間切れで過去ログになってしまったので再投稿です。
    これはおにまいについて原作未読、アニメも1話を見たきり、知識もネットで多少かじった程度のスレ主によるエアプの話です。
    ここの掲示板ではまひろの可愛さを愛でるのがほとんどなので、妹のみはり(まひろもある)について(あくまで)第一印象のままに書いた話です。なので、キャラに対する解釈違いも当然なのも分かっていますが、どうかそこを了承の上で自分の書きたいように書いた話を最後まで見てもらえたら嬉しいです。

  • 2二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:36:27

    みはりサイド
    それは家の掃除と片付けをしていた時のこと。私、みはりはある部屋の狭い隙間のところにあるノートを見つけた。『呪いノート』と書かれたノートで、「見るな!見たら呪われる」という注意書きも書かれていてテープも巻かれていた。けどよく見たらその筆跡がお兄ちゃんのものだったからお兄ちゃんのノートだと分かって「厨二病でこういうの書いてたのかな?可愛い❤️」と微笑ましく思いながら、興味本位でテープを剥がしてノートの内容を見てしまった。

  • 3二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:37:01

    それは日記の形式で、序盤の内容は優秀な私に相応しい兄となるために勉強も運動も同じくらい、時にはそれ以上に頑張ってるのに追いつかないどころかますますかけ離れていっているようで、その度に周囲から私と比べられて馬鹿にされ続けてきたことや理想の兄らしくなれない悔しさが書かれていた。この時点で穏やかな話じゃないと分かりつつ、私に関わる話だとも分かり見る目と手を止められなかった。

  • 4二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:37:49

    中盤になっていくごとにやがて私の優秀さへの嫉妬がむき出しになっていき、中盤では面と向かって言えないくらいにコンプレックスむき出し、逆恨み上等なくらいの妹への罵詈雑言が書かれていた。私が死んで地獄に落ちることを望んでいたり、そもそも生まれてきたことを否定したり等酷いもので、あの優しいお兄ちゃんが書いてるとは思えないくらいまさしく呪いの言葉だった。けどそれでも筆跡はやっぱりお兄ちゃんのものだった。

  • 5二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:38:44

    終盤は冷静になったのか、このノートを書き始めた理由として、ネットでノートにストレスを感じることを書いてスッキリできるとして私に対して面と向かって言えない負の感情を書いていけばスッキリして少しはましに生きられるかと思っていたこと、けどむしろ余計に自分が悲しく虚しくなるだけだったと悟り「こんな不毛なことを書き続けるよりゲームで紛らわせた方がましだ」という文章を最後に日記は終わった。

  • 6二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:39:41

    最後の日記の日付を見て、思えばその日くらいからお兄ちゃんが引きこもるようになったことに気づいて理解してしまった。理解したくなかった。私がお兄ちゃんのために頑張ってきたことはお兄ちゃんにとって苦痛でしかなかったこと、だからこそお兄ちゃんをダメニートになるまで追いつめてしまっていたことを。それを悟った瞬間目の前が真っ暗になった。口にこそ出さなかったけど、私の中で暗闇に突き落とされたかのような絶望が大きく叫んでいた。

  • 7二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:40:43

    私のお兄ちゃんはいつしかゲーム三昧のダメニートになっていた。ならなぜダメニートになったか考えたことはあったか、いやない。想像したこともない。大好きな優しいお兄ちゃんでしかなかったから。例のノートを見て全て悟ってしまった。私だ。全部私が悪かったんだ。それなのによくもまあダメニートと小馬鹿にしたりかつてのお兄ちゃんに戻そうと更生させようと偉そうなことを考えていたものだ。お兄ちゃんがダメニートならそんなになるまで追いつめた私はもっとダメ人間じゃないか。

  • 8二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:42:10

    今までの何も知らなかった私は本当に幸せだった。頑張るごとに皆が私を喜んでくれて、何よりお兄ちゃんが私に笑顔を向けて褒めて喜んでくれる時はなんと気持ちよかっただろう。その笑顔の裏に隠された気持ちと向き合わず何も知らなかった時はなんて幸せだっただろう。その幸せの裏でまさかお兄ちゃんが私と比べられて辛い思いをしてきたなんて。私の幸せはそんなお兄ちゃんの犠牲の上に成り立っていたようなものだなんて。その幸せも今となっては吐き気がする。幸せを幸せと感じられなくなった。

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:43:20

    お兄ちゃんに褒められたい、役に立ちたい、喜んで欲しい。そんなことを求めるばかりで自分がどれほどの存在かをわきまえず、お兄ちゃんの気持ちを考えず、考えようともしなかった私はなんて残酷で最低な妹だっただろう。引きこもるようになったお兄ちゃんと顔を合わせなくなったのも納得だ。嫌われて当然のことをしてきたんだから。だから、もう私は何も頑張れない。何もやりたくない。少しでも頑張ろうと思うこと自体自分が憎くなるくらいに。私が頑張れば頑張るほどお兄ちゃんは周囲から私と比べられて馬鹿にされて苦しみ続けると思うとゾッとする。そんなのは嫌だ。私はそんなの望んでない。本当に苦しまなくちゃいけないのは私なのに。

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:44:32

    お兄ちゃんを実験の成果と更生させるための一環として年齢を下げて女体化させる薬を作ったりしたけど、それがなんだ。そんなの本当に向き合うべき問題を先送りしてただけだ。ただでさえ酷いことしてきたのに勝手に性別と年齢を変えるなんてますます最低だ。だから私はお兄ちゃんを今通っている中学校を転校という形でやめさせて、元の性別と年齢に戻す薬を作って飲ませて元に戻した。そしてそれっきり私は家を出なくなっていった。私が頑張るせいでお兄ちゃんが私と比べられて馬鹿にされるくらいなら、私はもうどこにも出ない。もう私はお兄ちゃんに誇れる妹になれない。

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:45:39

    まひろサイド
    俺、まひろは妹のみはりに対して愛憎混じった兄妹愛を抱いていた。昔は理想の兄らしく、分からないところを教えてあげたり、おんぶをせがまれたら呆れつつおんぶしてあげたりしたこともあった。それがいつしか教えてやる必要もないくらいに頭脳明晰・スポーツ万能な優秀な才女になってしまっていた。

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:46:36

    おかげで俺は周囲からみはりと常に比べられるようになってしまった。みはりよりも凡人であることに馬鹿にしてくるやつも少なくなかった。それは何より俺自身が痛感していたから、その悔しさをバネにして、みはりと同じくらいに、時にはそれ以上に勉強も運動も頑張ってきたつもりだった。なのに縮まるどころかますます遠のくばかりだった。その度に俺を馬鹿にするやつも多くなっていった。

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:47:44

    いつまでもみはりに追いつけない焦りと劣等感が大きくなっていった。みはりに対して抱きたくない負の感情もどんどん大きくなっていった。このままじゃいつか爆発してどうかしてしまう。みはりを酷く傷つけてしまう。そう思い、ネットで調べて、ノートにストレスを抱えていることを書いていけばスッキリすると分かり、ノートで常日頃抱いていた感情を書いていくようになった。

  • 14二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:49:13

    どれだけ頑張ってもみはりに追いつけない。その度に皆はみはりと比べて俺を馬鹿にする。みはりにとって理想の兄になれない。なんでみはりは俺より優秀になってしまったんだ。なんで俺を理想の兄でいさせてくれない。俺は、みはりが憎い。腹が立つ。死んでしまえ。理想を叶えさせてくれない悪い妹なんて地獄に落ちてしまえ。そもそもなんで生まれてきた。生まれてこなければ良かったのに。大切な妹だからこそ面と向かって言えないことを長い間書き続けてきた。長い間でみはりに対する嫉妬と憎悪を募らせていった。しかしどんな強い感情も長く続けていればいつかは疲れてくるわけで。やっぱりみはりは俺にとって大切な妹なわけで。後、そんな時間を費やすくらいならそれこそ勉強に時間を費やせば良かったわけで。だから俺は大学受験に失敗して、みはりは高校受験どころか大学に飛び級で合格してしまった。ますます格差が広がった。

  • 15二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:51:24

    もう疲れた。俺にとってノートに書いていくことは全然スッキリしなかった。むしろ自分の情けなさに悲しく、虚しくなった。もはやノートに書き留めることに価値はなくなっていた。そうなるとこのノートはどうなるか。内容が内容だから、これをみはりが見たら深く傷つくことは目に見えている。だから当然兄としてこんなノートは燃やして処分するべきなんだ。捨てようと、思っていた。けど、みはりにとってはどんなに理不尽でも、あいつのためにずっと苦しい思いをしてきたのは事実。例え傷つくと分かっていても、みはりに心のどこかで自分が苦しい思いをしてきたことを分かって欲しいと思っていた。だから『呪いノート』と名付け、注意書きも書いて、テープも巻き付けて、めったに来ない部屋の狭い隙間に隠すのが精一杯だった。決して見つかりませんようにと。実際それでノートは2年間の引きこもり生活とみはりの薬でJC化して中学校生活してしばらくの間まで見つかることはなかった。そしてそんな邪心を抱いた時点で俺の中の理想の兄貴像は完全に崩れ去ってしまった。全てなくなり、俺はみはりを始め全てを見るのが嫌になった。もはや俺にとってゲームに逃げ、引きこもるしかできなくなったのだ。

  • 16二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:52:42

    けど、みはりが俺をJC化させて新たな人生を歩むようになった時、世界は変わった。みはりの妹になったことで届いてもいなかった背伸びをする必要がなくなり、分相応になって気楽になれて、みはりが俺についてどう思っていたかも思い知って、色々な友達も増えていってから何もかもが楽しい。今までの苦しみももはや過去のものになろうとしていた。女になった時は始めこそキレたが、慣れてみれば女も悪くない。可愛い衣装を楽しんだりできるし、男子をからかったりも楽しいし。このまま女として第二の人生を歩んでいってもいいと思っていた。みはりが例のノートを見つけるまでは。

  • 17二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:54:36

    結構長いニート生活でつい忘れてしまっていたが、過去は俺たちを逃がしてくれなかった。けど分かっていたはずだ、いつかこの日が来ることを。俺の望み通り、みはりはようやく俺がどれだけ苦しい思いをしてきたかを理解したんだ。それでみはりは深く傷つくことも分かっていたはずだ。けど、みはりは思った以上に俺のことで傷ついてしまった。例のノートは俺が後でようやく処分した。見られた以上後の祭りであることを後悔しながら。そしてみはりは俺に「転校すると先生たちに話しておいたからもう学校辞めてもいいよ」と話を勝手に進められていた。それについて何か言い返したかったが、深く傷つけてしまった手前、言い返せず受け入れた。そして俺を薬で元の性別と年齢に戻した。

  • 18二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 02:56:16

    それっきりみはりは家に引きこもってしまった。何か頑張ろうとしたらまた俺が自分と比べられて馬鹿にされ続けることを恐れ、何もしたくなくなったのだ。俺が何か励ましてやりたかったが、深く傷つけておいて、理想の兄になれない俺が今更何をしてやれる?事実、俺がみはりのいる部屋に声をかけても「来ないで!」とキレられて追い返されてしまう。本当は俺に嫌われてると思って優しくされるのがかえって辛いのだろう。今のみはりには何を言っても届かない。だから今は俺にできることをやるしかない。俺はみはりの担当教授の助手を、みはりの後を継ぐことにした。償いなんて大層なものじゃないが、それでもみはりの何かを少しでも力になりたいから。俺はみはりの大学に受かるために、猛勉強を始めた。

  • 19二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 03:04:59

    ひとまずはこれで終わりです。自分はおにまいに関してエアプだからこそ言える部分もあるのですが、みはりというキャラに対して少しアンチ入ってる部分があります。いくらニートから更生させたいからとはいえ、知らない間に薬を盛るとか非常識なところがあるのはちょっと…と思ってしまいます。後、まひろがニートになったのはみはりが優秀過ぎて周囲からその格差で色々言われる等みはりへのコンプレックスが理由なのをみはり側が知らないのがみはりに対して理不尽と思いつつもモヤッとしてしまいます。ギャグ漫画に対して何真面目になってるのというのも確かな話ではありますが。

  • 20二次元好きの匿名さん23/01/28(土) 03:10:07

    とにかく、エアプの身分でありながら、みはりというキャラに対して一石を投げてみたいと思い、みはりがまひろがニートになった理由を知ったらという意地の悪い話を、原作でも今後あるかもしれなく気が早いかもですが、書いてみたかったのがこのスレです。ここまでのお付き合いありがとうございます。

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