VIP・ざ・ろっく!第五話

  • 1二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:12:22
  • 2二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:16:35

    ―それから二週間後
    やらない夫「よう、やる夫。ギターの練習の調子はどうだ?」
    やる夫「思ったより上手くできるようになってきたお。2週間前まではコードとかさっぱりだったけれど、今ではちゃ
    んと覚えることができたお!今はカントリーロードを練習しているお!」
    やらない夫「そうか。いつか俺にも聴かせてくれよ。」
    やる夫「当たり前だお!」
    虹夏「おーい、やる夫君とやらない夫くーん!」
    やらない夫「虹夏さんだろ。」
    やる夫「えらい大量の食材やエナドリを抱えているお。手伝いますお。」
    やらない夫「お疲れ様ですだろ。俺も代わりに持つだろ。」
    虹夏「ありがとー!いやー、重くてちょっと疲れていたんだ。」
    やる夫「いえいえ、頼みたいことがあれば何でも頼んでくださいお。」
    やらない夫「それにこういう力仕事は俺たちの役目ですだろ、JK。」
    山田「あ、虹夏。男二人侍らせてどうしたの。ヒューヒュー。」
    虹夏「違うってば、リョウ!もー...。」
    やるやら「「あはは...。」」
    ―Starry
    虹夏「たっだいまー!!」
    山田「風呂、飯、布団!!」
    喜多「先輩方、おかえりなさ~い。」
    ぼっち「あ・・おかえりなさい。まだ晩御飯には早いと思います・・・。」
    やる夫「やらない夫、そういや今日は何をするんだお?」
    やらない夫「そういや言われてないだろ。店長、今日ライブの予定とかありましたっけ?」
    星歌「あ~、今日は何もねえぞ。練習でもしてこい。あと虹夏...」
    虹夏「何―?」
    星歌「明日、誕生日だったろ?すまん、行かなきゃならん用事ができた。」
    虹夏「えっ..。けどお姉ちゃん、明日は用事ないって..。」
    星歌「できたんだよ。だから無理になったって・・」
    虹夏「けど・・」
    星歌「あぁもう、お前ももう子供じゃないんだからわかってくれよ。だから行けなくなったって何度言えば・・・」

  • 3二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:20:08

    (グスッ)
    虹夏「お姉ちゃんのバカ!もう知らない!洗濯物も干してやらないし、朝起こしてもやらないからー!」(ガタガタガタ、バン!!)←ドアが閉まる音
    星歌「あっ・・ちょっ・・!」
    やる夫「虹夏さんがいきなり出ていったお・・。」
    やらない夫「店長って意外とずぼらだったんだな...。って違うだろ」
    ぼ喜多「「あばばばば」」
    やる夫「二人とも顔面崩壊してるお」
    やらない夫「そりゃそうだろ、修羅場的に考えて...。」
    山田「取り敢えず練習するよ。」
    喜多「えっ。伊地知先輩は構わないんで・・・。」
    山田「安心して。六時には多分帰ってくる。」
    やらない夫(そうかな...そう?)
    やる夫「やる夫も練習するかお・・・。今日でカントリーロードを間違えずに弾けるようになるお!」
    ―練習部屋
    ぼっち「…」
    喜多「…」
    山田「…」
    ドラム(シーン)
    やる夫「~♪ ジャン!よし!間違えずに弾けた・・・お・・。」
    やらない夫「良かった・・な、おめでと・・う。」
    喜多「もう6時まわって7時になりましたね...。」
    ぼっち「そろそろもう・・探しに行かないと・・・まずいんじゃ。」
    山田「ここまで帰らないとは思わなかった。ロインの返信も来ない。いるとしたら・・。」
    やる夫「もう居ても立ってもいられないお!やる夫だけでも探しに行くお!」(ガチャ!ドン!)
    やらない夫「あ!待て!!…」

  • 4二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:21:02

    やる夫(四人揃ってこその結束バンドなんだお!やる夫は人と離れ離れになるのは嫌なんだお!)
    PAさん「ちょっと待ってくださーい。」(スッ)
    やる夫「あ、PAさん..。今から虹夏さんを探しに行くんですお。ン?これは・・、分かりましたお。」
    PAさん「気をつけてくださいね―。」
    やる夫「ありがとうございますお。それでは・・。」

    星歌「・・・(グイッ)。ヒクッ。」
    PAさん「店長、あのことは言わないでいいんですか?」
    星歌「まーたやっちまったよ。母さんにもいわれていたのに・・・。」
    PAさん「そう普段は強がってはすぐ泣きますね。そういうところ、虹夏さんに似ていますよ。」
    星歌「あーもう、わかってんだよ...。(虹夏・・・)」

  • 5二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:22:18

    ―公園
    やる夫「ここがPAさんが地図で教えてくれた公園かお。虹夏さんは・・。あ・・。」
    虹夏「あ、やる夫君・・・。」
    ピー、ガチャン、ゴトン。
    やる夫「缶コーヒーですお。」
    虹夏「ありがとう(ズズー)。あの・・、みんなはどんな感じ?」
    やる夫「普通に練習していましたお。ただ、皆なんか物憂げな感じでしたお。」
    虹夏「そっか・・。ねぇ、やる夫君。」
    やる夫「はい?」
    虹夏「Starryのバイト、楽しい?」
    やる夫「楽しいですお!いい人ばかりで、しかもいろんなバンドのライブを仕事がてらに聞けますし、何より一度は諦めてたギターも弾けるようになったんですお!今日だってカントリーロードを楽譜通りに・・・。」
    虹夏「カントリーロード?」
    やる夫「どうかしましたかお?」
    虹夏「・・・私、その曲あまり好きじゃないの。なんか悲しくて…。」
    やる夫「分かりますお。確かに物悲しい曲ですお。」
    虹夏「それに時々聴いてると不安になるんだ。皆無理してないかなって。」
    やる夫「無理?」
    虹夏「本当は別のことをしたいんじゃないか、本当はバンドが嫌なんじゃないか、無理に私の夢に付き合わせているんじゃないかって。」
    やる夫「夢、ですかお。」
    虹夏「言っていいかな?私のお姉ちゃんね、昔バンドをやってて、それに憧れてバンドをやりたいと思ったの。」
    やる夫「店長もバンドやってたんですかお。」
    虹夏「そんな私をお姉ちゃんは見ててね、バンドを辞めてまで、このStarryを建ててくれたんだと思うんだ。だから、私の夢はね―」

    やる夫「いい夢じゃないですかお。皆わかってくれますお。」
    虹夏「けどお姉ちゃんと我儘な喧嘩して勝手に出ていったし、皆やっぱり呆れて怒るんじゃ・・・。」
    やる夫「話せば分かってくれますお!あ、もしもしやらない夫―?」

  • 6二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:23:40

    ―Starry
    虹夏「皆、本当にごめんなさい!勝手に喧嘩して出ていってしまって迷惑かけて...」
    リョウ「大丈夫。虹夏が無事で良かった。」
    喜多「はあぁ~。良かった無事で。怖かったんですよ!ドラムの音が聞こえないの!」
    ぼっち「あ、虹夏ちゃん。無事で・・安心しました。」
    やらない夫「無事で良かっただろ。この3時間位冷や汗が止まらなかっただろ。」

    星歌「虹夏・・」
    虹夏「あ・・お姉ちゃん。さっきは無理言ってごめんなさい。その、怒ってるよね?」
    星歌「ああ、怒ってるよ。勝手に喧嘩して出ていくわメンバーをほっぽいておくわ...」
    虹夏「ごめんなさい…。」
    星歌「まぁ、いいんだ。私もきつく言い過ぎた。あと、急に予定が変わって明日の誕生日は行けるようになったよ。」
    虹夏「え、ホント!やった―!」
    喜多「よかった―。丸く収まって。」
    やる夫「ほんと良かったですお。あぁ、安心した...。」
    ぼっち「やる夫くん・・。お疲れ様です。」
    やらない夫「ほんとお疲れだったろ、やる夫。ほれお礼のコーラだ。」
    山田「やる夫、よくやった。褒めてつかわす。」
    やる夫「へへーっ、有難きお褒めの言葉恐悦至極...。ってなにやらすんですかお。」
    虹夏「みんな本当に迷惑かけてごめんね。あのー、無理だったらいいんだけど、明日の誕生日会お詫びも兼ねてなんだけど、来てくれるかな?やっぱ虫が良すぎるかな..?」
    ぼっち「あ・・。私はいけます。」
    山田「飯が食えるならいいよ。」
    喜多「モチのロンですよ、伊地知先輩!」
    やらない夫「当たり前だろ。仲間的に考えて。」
    やる夫「やる夫もモチのロンですお!これまで練習してきたカントリーロードを披露しますお!」
    虹夏「皆、ありがとー!じゃ、今日はもう遅いからまた明日ね!」
    やる夫「また明日ですお!」バイバーイ

  • 7二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:24:27

    ―みんな帰ったあと
    トントントントン、ジュー。
    虹夏「もうすぐご飯できるよ。」
    星歌「なぁ、虹夏。」
    虹夏「ん?」
    星歌「お前の夢、私はずっと応援しているから頑張れよ。」
    虹夏「んへへ、ありがとう。」
    第五話 Starry (終)

  • 8二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:26:02

    次回予告
    どーも…、後藤ひとりです。あっ、次回は番外編として虹夏ちゃんの誕生日会をお送りします。
    次回、VIP・ざ・ろっく!番外編「Happy Birthday!」。み、見てください。 

  • 9二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:35:05

    個人的には、虹夏ちゃんの誕生日は初夏だと思っております。と思って書いたあとに調べてみたら、初夏の5月29日でしたね。図らずとも予想が当たりました。初夏の季節は、暑さがしつこくなくて基本的に涼やかなのが最高です。

  • 10二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 08:42:34

    あと書いてて困ったのが、喧嘩の動機づけでした。最初は、冷蔵庫のアイスを間違って食われたのつもりでした。ですがそれで脱走するほどの喧嘩をするのはありえない話です。子供ならまだしももう高校生です。なので、あの下北沢の大天使が脱走するほどの出来事とはなにか?あるとしたら、家族関係ではないかと思いました。

  • 11二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 09:08:53

    あと虹夏ちゃんの夢を直に聞いて知っているのは、今のところはやる夫と星歌さんくらいです。最終的にはぼっちちゃんも知ることになるわけですが…。山田は何となく察しています。そういや喜多ちゃんは知っているんだろうか…?

  • 12二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 09:22:56

    後、歳を取るとどうしても色んな事に涙もろくなります。人が死ぬのも辛いし、ニュースを見ても辛いし、廃墟を見るのも辛くなる。5巻を読んだのですが、過去編を読んで思わずグッと来るところがありました。やっぱ嫌だよ…、あまり話せないまま家族と今生の別れになるのは。

  • 13二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 09:27:02

    忘れがちなんですけど、もうすぐ虹夏ちゃんと山田は高校を卒業するんですよね。これから結束バンドはどうなるんでしょう…。以上、おしまい。

  • 14二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:20:00

    ぽいずん♡やみです。

  • 15二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:20:29

    どっちにしようかな

  • 16二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:17:17

    質問とか感想がありましたらどしどし書き込んでください。励みになります。

  • 17二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:18:20

    ぼざろ以外の版権キャラとかokなの?

  • 18二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:28:48

    >>17

    基本的にやる夫スレの形式なので...。まぁ、まだぼざろの全キャラのAAが揃ってないという事情もあるんですが

  • 19二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:31:54

    >>18

    やる夫たちの家族についても出番あってもいいかとは思います

    あとぽいずんさんはaaないのでしょうか

  • 20二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:57:25

    >>19

    AAMZ Vieweraa.yaruyomi.com

    ここ見てくれたら分かると思うんですが、まだないですね‥。

    やる夫達の家族の出番は今のところ検討中です

  • 21二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 13:17:37

    シェルターとか狐板でやればいいのに

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています