- 1二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:00:12
なんやかんや心霊スポットに凸らないといけなくなった5人
凸先は
1.廃村/2.廃病院/3.廃校
dice1d3=2 (2)
5人のホラー耐性値(出目が高い程心霊現象が起きても平常心でいられる)
敦:dice1d100=11 (11)
鏡花:dice1d100=79 (79)
芥川:dice1d100=96 (96)
中也:dice1d100=61 (61)
太宰:dice1d100=9 (9)
霊感(出目が高い程何かが見えたり聞こえたりする)
敦:dice1d100=29 (29)
鏡花:dice1d100=89 (89)
芥川:dice1d100=62 (62)
中也:dice1d100=20 (20)
太宰:dice1d100=39 (39)
ホラー映画は
1.好き/2.嫌い/3.普通/4.興味なし
敦:dice1d4=2 (2)
鏡花:dice1d4=3 (3)
芥川:dice1d4=2 (2)
中也:dice1d4=2 (2)
太宰:dice1d4=1 (1)
- 2二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:14:11
敦「うぅ……ただでさえ夜中の病院って怖いのに、まさか心霊スポットで有名な○○病院に来ちゃったなんて……」
中也「噂じゃあ○○病院はdice1d3=」
1.昔大きな火災があった
2.人体実験の結果被験者たちが暴走した
3.入った人間が行方不明になる
- 3二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:14:57
- 4二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:30:05
中也「噂じゃあ○○病院は入った人間が行方不明になるらしいぜ。まぁうちは首領の命令だからな……びびってるんなら探偵社は帰れよ」
敦「怖いだなんてそんな……」
鏡花「大丈夫。貴方は私が守る」
太宰「鏡花ちゃんは頼りになるねぇ……でも、怖がっていても帰る事はできないよ。何故なら我々がいるのは山奥、そして乗ってきたバスは最終便だ。心底嫌だが腹をくくるしか無いさ」
敦「そんなぁ……って、芥川?何処見てるんだよ」
dice1d3=3 (3)
1.三階の窓/2.周辺の森/3.入口
- 5二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:38:58
芥川「入口箇所に生物の気配を感じただけの事」
太宰「ちょっと止めてよ君霊感あるとかそういうタイプじゃないでしょ」
芥川「幽霊かは判りませぬが何者かがいるのは確実かと」
鏡花「私も感じた。人間だとしたら相当隠れるのが上手い」
中也「まじかよ、俺は何も感じねぇが……見た所
dice1d4=4 (4)
廃病院の外観
1.蔦だらけだが壁は綺麗
2.外も中もボロボロ
3.スプレーの落書きだらけ
4.今も運営してそうな程綺麗
- 6二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:53:18
探偵社側びびり多いな…
- 7二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 10:59:28
中也「今も運営してそうなくらい綺麗だしな。誰かが住み着いてても可笑しかねぇだろ」
敦「そ、そうですよね!遊びに来てる人達の可能性もありますし!」
芥川「入ってみれば判る。無法者であれば刻み捨てるまで」
敦「それはやめろ」
太宰「ま。どちらにせよ調べてみるしか無さそうだねぇ」
鏡花「なら、dice1d3=2 (2)
1.全員で外周を回ろう
2.二手に分かれて外周を回ろう
3.早速中に入る
- 8二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:03:55
鏡花「二手に分かれて一周する。怪しい人間が居たら追い込める筈」
分かれ方
敦:dice1d2=1 (1)
鏡花:dice1d2=2 (2)
芥川:dice1d2=2 (2)
中也:dice1d2=1 (1)
太宰:dice1d2=1 (1)
- 9二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:11:01
見事に上下半分で分かれたな
…これ中也さんが苦労する奴? - 10二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:27:54
グッパーの結果敦、中也、太宰と鏡花、芥川で分かれる事になりました
太宰「最悪、最悪。敦くんもう私たち二人で行こう。蛞蝓は壁でも這ってなよ」
中也「あ゛?やんのか?幽霊調査の前に手前をこ.ろしても良いんだぜ俺は」
敦「如何して心霊スポットまで来て喧嘩するんですかもう!」
鏡花「半周したら折り返す?」
芥川「一周して此処に戻ってくる方が効率的だろう」
太宰「君たち如何してそんなに落ち着いてるの?」
芥川「太宰さんに僕の優質さを証明する機会故」
太宰「あぁ……そう……」
敦「何の優質さだよ。鏡花ちゃん大丈夫?芥川と二人なんてそっちの方が危険なんじゃ……」
鏡花「私は平気」
敦「そ、そっか……」
中也「おい、早く行くぞ。俺たちはdice1d2=2 (2)
1.右
2.左
左右の危険度(出目が高い程危険)
右:dice1d100=86 (86)
左:dice1d100=78 (78)
- 11二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:34:18
どっちも危険じゃん…
- 12二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:34:45
中也さんナイス!よわよわ組が低い方選べたな
- 13二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:35:09
誤差では…?
- 14二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:45:39
ここからは合流するまで左右のパートで分けます
【敦、中也、太宰パート】
中也を先頭に左側へ歩き出す三人
太宰「あ~嫌だ本当に嫌だ何だか嫌な予感がする……」
敦「僕も帰りたいです……」
中也「人虎はともかく青鯖はホラー映画好きだっただろうが」
太宰「エンタメと現実を一緒にしないでくれ給え脳筋チビッ……ん?」
心霊現象遭遇(出目が耐性値を上回ると異常を感じ取ります)
敦(11):dice1d100=85 (85)
中也(61):dice1d100=59 (59)
太宰(9):dice1d100=80 (80)
- 15二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 11:57:02
中也さんだけダイスに味方されてる
- 16二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:00:15
太宰「……」
敦「……」
突然後方の二人が立ち止まります
中也「あ?ンだよ」
太宰「中也……見えて無いの?」
中也「は?」
敦「そ、そこ……曲がり角、に、」
dice1d3=3 (3)
1.顔に真っ黒な穴のあいた入院着の子供
2.内臓を引きずった上半身だけの女
3.顔のパーツがぐちゃぐちゃな男
- 17二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:13:59
曲がり角に立っていたのは両目が妙に大きく睫毛が横を向いている男でした。唇は頬まで伸びており、剥き出しの歯からは血液の様な物が零れています。
突如現れた明らかに異形の……然し身体は正常な男に敦と太宰は足を止め、見えていない中也は首を傾げます。
中也「角ぉ?何もいねぇじゃねえか」
敦「い、います!いますよ!」
太宰「Qの様な精神操作系の異能者、否、私が見えているのだから幻覚では無いんだろう」
dice1d3=3 (3)
異形の行動
1.病院の壁を通り抜け中に入って行く
2.曲がり角の先へ進む
3.三人の方向を向く
- 18二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:19:11
あーーーオワッタ……
- 19二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:29:01
- 20二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:41:11
視点移ります
【鏡花、芥川パート】
文句を言いながら歩き出した左三人を背に、鏡花と芥川は怪しげな雰囲気の右側へと踏み出します。
早々に角を曲がった二人は異変を感じ取りました。
身体がざわざわとし、鏡花は懐刀を構え芥川は黒布を伸ばします。
心霊現象遭遇(出目が霊感を下回ると異常を感じ取ります)
鏡花(89):dice1d100=30 (30)
芥川(62):dice1d100=46 (46)
- 21二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:49:19
すいません、「異常を感じ取ります」→「幽霊を視認します」です
- 22二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:55:11
二人の目には壁沿いに直立する人間たちが見えました。
老若男女問わず、表情は俯いている為見えませんがまるで廊下に立たされた子供の様に壁に背を向けています。
芥川「……幻像の異能か?」
鏡花「判らない。でも、此方を襲ってくる気配も無い」
dice1d2=2 (2)
二人の行動
1.警戒しつつ通り過ぎる
2.先手必勝。殺さない様足を狙って拘束を試みる
- 23二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 12:57:42
行動力の化身…流石メンタルトップ2だな
- 24二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 13:02:12
こっちの方が右寄り危険なんだよな……
- 25二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 13:06:40
- 26二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 13:07:30
- 27二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 14:29:58
成功しちゃうの逆に怖いな
- 28二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 15:20:50
手前にいた数人を芥川の黒布が足元から掬い身動きを封じます。拍子に俯いていて見えなかった顔が見えましたが、全員生気を失ったようにぼんやりとしているだけの人間でした。拘束された瞬間脱力し芥川が入り口の方に黒布を伸ばして運んでしまいます。
芥川「肝試しに来た人間だろう。山から下りれず精神崩壊したか」
鏡花「判らない。でも、早く病院に連れて行った方が良い」
芥川「この中にでも連れて行くか」
半分程の人間を拘束し移動させた時、ふと鏡花が上を見上げます。
心霊現象遭遇(出目が霊感を下回ると遭遇)
鏡花(89):dice1d100=26 (26)
芥川(62):dice1d100=24 (24)
- 29二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 15:43:51
この二人全然びびらない…
- 30二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 15:50:18
上を見上げた鏡花につられ、芥川も上を向きます。
そこには屋上から垂れ下がった腕がぷら、ぷら、風に揺られている様に動いていました。
その腕がピタリと止まったかと思うとするすると二人のいる方、地面に向かって伸びてきます。
二人はその腕を
dice1d2=1 (1)
1.視線を逸らさず見つめ続ける
2.一度曲がり角まで下がる
- 31二次元好きの匿名さん23/01/29(日) 16:41:33
なんかじっと見続けるの想像つくの草
- 32二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 00:09:49
保守
- 33二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 07:57:22
保守
- 34二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 17:59:51
すいません巻き込まれIP規制されてました……保守ありがとうございます
二人が腕から視線を逸らさずにいると、その腕は人間とは思えない程掌を広げます。
その掌は未だ壁際に立っていた人間の頭を掴みするすると屋上に戻って行きます。
それを見た二人は
dice1d2=1 (1)
1.腕がもう一度降りてくる前に残りの人間を非難させる
2.外壁を使って屋上に上がる
- 35二次元好きの匿名さん23/01/30(月) 18:32:53
鏡花「戻ってくる前に運んでしまおう」
夜叉を呼び出し、二人がかりで残り半分程の人間たちを入口の方に運んでしまいます。
芥川「屋上のアレはなんなのだ」
鏡花「知らない。それを調べるのが私たち探偵社の仕事」
芥川「……探偵社には慣れたか」
鏡花「判らない……けど、やり甲斐は感じている」
芥川「……そうか」
動かない人間たちを運び、二人は入口付近に戻ってきます。
腕は二人を追ってくる事はありませんでした。
ただ、二人の背後からはバンバンとコンクリートを叩く音が響いていました。
次から右ルートに戻ります。 - 36二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 01:35:29
保守
- 37二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 03:25:37
保守
- 38二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 10:33:01
保守
- 39二次元好きの匿名さん23/01/31(火) 18:17:39
【敦、中也、太宰パート】
鏡花、芥川が玄関に戻ってきた頃。
左に進んだ三人……正確には見えない中也以外の二人は異形と目を合わせていました。
首を曲げた異形は足を踏み出し、ゆっくりと歩き出しました。
その足は
心霊現象遭遇(出目が一番高い人間に狙いを定めます)
敦:dice1d100=55 (55)
中也:dice1d100=90 (90)
太宰:dice1d100=43 (43)
- 40二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 00:58:24
中也さんの引きがやばい
- 41二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 11:30:21
保守
- 42二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 19:48:03
怖がり二人に行かなくて良かった…のか?
- 43二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 00:02:08
保守
- 44二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 11:10:37
保守
- 45二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 17:12:04
異形は敦と太宰を振り返っていた中也の背後で歩みを止めました。
近づいてくると異形の背はとても高く、長身の太宰ですら見上げる程です。
太宰「ちゅ、中也……」
中也「んだよ」
敦「ほ、本当に何も見えないんですか……?」
中也「だから何がいるんだよ」
中也は二人の青ざめた顔を見て
dice1d3=1 (1)
1.後ろを振り返る
2.後ろに拳を伸ばす
3.後ろに異能力を使う
- 46二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 20:40:50
中也は二人の青ざめた顔を見て後ろを振り返ります。然し不気味な森に囲われた病院の側壁しか見えません。
異形はじっと中也の帽子に覆われた頭頂部を見つめます。
黒々とした大きな瞳が左右に揺れ、
dice1d3=1 (1)
1.壁をすり抜け病院の中に入っていく
2.森の中に帰っていく
3.壁をつたって屋上へ
- 47二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:28:27
見逃して貰えた……?
- 48二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 07:56:49
保守
- 49二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 16:08:27
異形は中也から視線を逸らさないまま、壁をすり抜け病院の中に入っていきます。
窓の奥は暗く、異形が中に入り切ってしまうと何処に行ったか判らなくなってしました。
心霊現象遭遇(出目が耐性値より上回ると病院の中に入ろうとします)
敦(11):dice1d100=27 (27)
中也(61):dice1d100=38 (38)
太宰(9):dice1d100=51 (51)
- 50二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 00:03:47
保守
- 51二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 10:41:24
保守
- 52二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:44:41
敦「お、追いかけないと!」
中也「いなくなったのか?」
太宰「病院の中に入って行った。中也、窓割って」
中也「玄関から入りゃ良いだろ」
敦「でも早く追いかけないと……」
中也「だから何でだよ。中入るんなら丁稚らと合流してからで良いだろって」
太宰「もういい私が割る」
窓ガラスは
dice1d2=2 (2)
1.割れる
2.割れない
- 53二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:57:30
窓ガラスは割れません。
敦「え……」
中也「……どけ、俺が割る」
呆然とした太宰を押し退けた中也ですが、異能力を使っても窓ガラスにはヒビ一つ入りません。
ただならぬ現象に流石に焦りを覚えた中也は、それでもどうにか病院に入ろうとする敦と太宰を引きずって来た道を戻ります。
次回から合流・病院内パートです - 54二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 00:18:45
ワクワクしてきた
保守 - 55二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 11:33:14
保守
- 56二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 16:16:29
保守
- 57二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 17:50:34
なんだか落ち着かない敦と太宰を引き連れた中也が玄関まで戻ってくるとそこには会話もせず立っている鏡花と芥川、そして十数人の転がされた人間たちが待っていました。
中也「なんだよこいつら」
芥川「捕らえました。意識が混濁していますが外傷はありません」
鏡花「私たちは一周できなかった。其方も何かあった?」
敦「鏡花ちゃん……」
顔色の悪い敦、太宰を見た鏡花が問いかけます。
心配そうな鏡花の顔に敦は落ち着きを取り戻し、左側で起きた事を話しました。
異形に会った事、その異形は病院の中に入って行った事、追いかけようとしたが窓ガラスに傷一つつけられなかった事。
敦が話終えると、今度は鏡花が右側での出来事を話し出します。
様子の可笑しい人間が壁沿いに連なっていた事、捕らえても何の反応も示さなかった事、屋上から明らかに人間の長さでは無い腕が伸びてきた事、連なっていた人間の一人が屋上に連れていかれた事。 - 58二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 18:07:02
中也「まじかよ……異能力者か?」
芥川「少なくとも屋上、ひいてはこの病院に何かがいるのは確実かと」
太宰「如何するの。私もう帰りたいのだけれど」
敦「僕も……この人たちを病院にも連れて行かないといけないですし一度迎えに来てもらいましょうよ」
鏡花「携帯……」
誰にかける
dice1d4=2 (2)
1.国木田
2.与謝野
3.乱歩
4.谷崎
- 59二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 18:12:32
鏡花「与謝野医師に電話する」
敦「与謝野先生……起きてるかなぁ」
電話はdice1d2=1 (1)
1.繋がる
2.繋がらない
- 60二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 18:18:01
これちゃんと繋がる?大丈夫…?
- 61二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:58:57
保守
続き楽しみ - 62二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:59:25
保守
- 63二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 10:03:56
保守
- 64二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 15:19:57
Prrr...Prrr...
ピッ
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
敦「えっ、○○病院って……ここ?」
鏡花がかけた電話は繋がったと思いきや与謝野とは違う若い女性の声が応答しました。
漏れた音から聞こえた病院名に全員が驚きます。
スピーカーモードに切り替えた鏡花が無言のまま次の言葉を待ちました。
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
中也「何だよ……女医の悪戯か?」
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
太宰「与謝野先生はこんな事しないよ」
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
芥川「耳障りだ、さっさと切れ」
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
鏡花「……」
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
女性の声は止まりません。一定のリズムで同じ言葉を繰り返しています。
鏡花は電話を切る事が
dice1d2=2 (2)
1.できる
2.できない
- 65二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 15:27:12
鏡花「……切れない」
『お電話ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
鏡花が何度終了ボタンを押しても電話は途切れません。
そのうちに女性の声にはノイズが混じってきました。
『お電…りがとう…ます。此方〇〇病院受付でございます』
『お…とう…ます。此方〇〇病院受付でございます』
『…ます。此方〇〇病院受付でございます』
女性の声はどんどん聞こえなくなっていきます。
全員が固唾を飲んで耳を澄ませていました。
女性の声は未だ繰り返されます。
『…ます。此方〇〇病院受付でございます』
『…ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』
『ご来院ありがとうございます。此方〇〇病院受付でございます』 - 66二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 22:56:07
こわ……
- 67二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 07:55:16
なんか普通にホラーになってきたぞ……
- 68二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 12:41:52
こういう展開大好き
- 69二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 20:39:01
────プッ
電話が途切れた瞬間、ギイっと硝子張りの玄関が開かれました。
芥川「入れ、と云う事か」
鏡花「行くしかない」
二人が率先して歩きだします。
敦「あ、え、きょ、鏡花ちゃん……!」
中也「置いてくぞ青鯖」
太宰「……五月蝿いなぁ」
その後ろを三人が追いかけ、無事全員が病院内に足を踏み入れました。
次回から病院内探索です - 70二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 20:43:46
スローペースですみません、保守ありがとうございます
- 71二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 01:10:38
スレ主のペースで大丈夫だよ
続き楽しみにしてる、応援してる
保守 - 72二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 10:04:19
保守
- 73二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 19:00:37
病院内の様子
dice1d3=3 (3)
1.外観通り現在でも使われていそうな程綺麗
2.外観通り現在でも使われていそうな程綺麗だが物が乱雑に散らばっている
3.外観とは想像がつかない程ボロボロ
現在の精神状態(出目が体制値より高い場合不安感が強く取り乱しやすくなる)
敦(11):dice1d100=25 (25)
鏡花(79):dice1d100=54 (54)
芥川(96):dice1d100=71 (71)
中也(61):dice1d100=98 (98)
太宰(9):dice1d100=18 (18)
- 74二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 00:51:36
5人が中に足を踏み入れると、廃屋とは思えなかった外観とは打って変わり荒れ果てた内装が待っていました。
薄らと見える床は携帯電話で照らすと硝子が散らばっており、待合席であろう長椅子は中の綿が切り裂かれた箇所から溢れています。
中也「何だよ、これ……」
敦「窓……あんなに割れなかったのに……」
太宰「……」
呆然と立ち尽くす三人を置いて、鏡花と芥川は受付の奥へ進み壁に備え付けられた電気釦を押します。
院内の電気は
dice1d=
1.つく
2.つかない
- 75二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 00:52:17
- 76二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 11:43:41
保守
- 77二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 14:10:10
ワクワク
保守✨ - 78二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 22:06:18
鏡花「電気は付かない」
芥川「そもそも通っていないだろう」
鏡花「ブレーカーを上げる?今のままじゃ探索には非効率」
芥川「電気室を最短で行くルートは」
鏡花「館内地図がある筈」
敦「あ、地図ならそこに……」
館内地図は
dice1d2=2 (2)
1.汚れている
2.バラバラになっている
- 79二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 22:49:27
敦が指をさした方向には壁に掛けられた館内地図がありました。
但し所々が欠けており、大まかな配置しか分かりません。
太宰「ボロボロだねぇ……あぁ、階段の位置は分かるけど」
中也「あー……電気室なら1階にあるんじゃねぇのか。ほらこれ、電って文字があるぜ」
敦「ず、随分奥ですね……でも全部を調べるなら行った方が良いのかな……」
太宰「…………そうだね、異変が何処にあるか判らない以上全室を調査すべきだ」
敦「ですよね……」
鏡花「怖いなら私がブレーカーが上がるか試してくる」
敦「危ないよ!だ、大丈夫、皆で行こう」
中也「……」
芥川「残られても構いませんが」
中也「うるせぇな行くぞ!」
次回から館内散策パートです - 80二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 09:02:16
ホラーあるある電気室ミッションじゃん……こっわ
- 81二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 16:23:16
五人は暗い廊下を携帯電話の灯りを頼りに進みます。
太宰「はぁ……国木田くんがいれば懐中電灯を出して貰えたのに」
敦「持って来れば良かったですね」
パリ、ジャリ、硝子と砂の混じった床を踏んでいるとT字路となった突き当たりまで辿り着きました。
正面玄関から受付を周り真っ直ぐ進んだ、初めての分かれ道です。
鏡花「上に行けば電気室がある筈」
鏡花が言う通り館内地図上だとこのT字路を過ぎれば電気室です。
地図上ではどちらでも上に行けますが、右手は今までよりも更に暗く敦の虎の目を持っても如何にか部屋があるのが見える程度です。
反対の左手側には大きな窓でもあるのか今までと比べて異様に明るく、廊下も歩きやすそうです。
中也「どっちでも電気室には行けんだろ?なら……」
dice1d2=1 (1)
1.真っ暗な右
2.明るい左
- 82二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 18:14:14
中也「左はあからさまに怪しいし、右に行くか」
五人は真っ暗な道を進みます。
然しここから先は道が狭く、横に並べても三人までの通路です。
前を歩くのは
dice2d5=5 3 (8)
1.敦
2.鏡花
3.芥川
4.中也
5.太宰
- 83二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 18:27:13
背の順じゃん
太宰さんと一緒で良かったね芥川くん… - 84二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:53:37
地味に耐性値ワーストとトップ二人だ
- 85二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 11:31:52
太宰「さっさと行ってさっさと出よう。またアイツに会ったら堪らないからね」
一番に歩き出した太宰に芥川が着いて行き、更にその後ろを敦、鏡花、中也が着いて行きます。
パリ、パリ。薄暗い廊下を小さな灯り頼りで進んでいると、五人の進む先から微かに物音が聞こえてきます。
虎の耳を持つ敦はそれに気づきます。
前を歩いている二人は
心霊現象遭遇(霊感より低い場合物音に気付きます)
芥川(62):dice1d100=18 (18)
太宰(39):dice1d100=13 (13)
- 86二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 17:13:47
前を歩いていた芥川、太宰が足を止めます。その後ろを歩いていた敦も耳に手を添えて立ち止まりました。
中也「おい、なんだよ」
足を止めると微かにパリ、パリ、硝子の上を歩く音が聞こえます。全員が静止しており明らかに自分たち以外の要因で音が出ているのが分かりました。
肝試しに来た人間か、それとも敦たちが会った異形か、鏡花たちがあった不可思議な腕か。
五人が息を止め思考している内に今度はまた別の音が聞こえてきました。
ぺた、ぺた。まるで裸足で廊下を歩いている様な音は今度は五人の来た方向から、後ろから聞こえてきます。
鏡花「……挟まれた」
敦「で、でももしかしたら幽霊じゃなくて人間かも……」
芥川「愚者め、前方はともかく後方が人間の可能性は低すぎる。この床を見た正常な人間が裸足で出歩くと思うか」
そうこうしている内に後方からの足音はどんどん大きくなっています。
太宰「……前に進もう。もし何かが現れてはぐれてしまった場合は各自電気室に集合しようか」
地図は覚えているよね、と言う太宰の言葉に全員が頷きゆっくり、静かに再び歩き出します。 - 87二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 18:16:00
ぱり、ぱり。じゃり、じゃり。ぺた、ぺた。ぱり、ぱり。じゃり、じゃり。ぺた、ぺた。
不規則な様な規則的な音が狭い廊下に響きます。
ぱり、ぱり。じゃり、じゃり。ぺた、ぺた。ぱり、ぱり。じゃり、じゃり。ぺた、ぺた。
ぱり、ぱり。じゃり、じゃり。ぺた、ぺた。ぱり、ぱり。じゃり、じゃり。ぺた、ぺた。
その内に、何もなかった廊下の壁に二つの扉が見えてきました。
敦「この部屋、何でしたっけ」
中也「左奥がリハビリ室だな。右手前は割れていて見えなかったが」
ぱり、ぱり。じゃり、じゃり。ぺた、ぺた、ぺた、ぺた。ぱり、ぱり。じゃり、じゃり。ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた。
ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた、ぺた。
敦と中也の声に反応したのか、後ろからのぺたぺたした音の感覚が短くなります。どんどん大きくなってくるその音はまるで幼子が走っている様に聞こえます。
それぞれの部屋に一番近かった太宰と中也が咄嗟に扉を開けました。
太宰は隣にいた芥川の腕を掴み、中也は驚き動きを止めた敦と鏡花を小脇に抱え中に入ります。
その間にも音はどんどん大きくなります。
二人は扉を閉める事に
1.成功/2.失敗
中也:dice1d2=1 (1)
太宰:dice1d2=2 (2)
- 88二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 00:19:31
ちっちゃいものクラブ可愛いな……
- 89二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 10:10:55
保 守
- 90二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 14:24:37
【右の部屋】
敦と鏡花を抱えた中也は右手の部屋に転がり込み扉を閉めます。
鏡花は携帯電話の光を消し、敦は自身の口元に手を当てて息を殺しています。
ぺたぺたぺたぺたぺたぺた……ぺたっ。
音が扉の前で止まります。
中也「……?」
三人は息を潜めたままです。
それでも確かに"何か"が扉の向こうにいるのに気づきました。
ぺた……ぺた……ぺた……、先程よりもはるかにゆっくり、その場で音を立てている何かに三人は
心霊現象遭遇(出目が耐性値を上回った場合声を出してしまします)
敦(11):dice1d100=7 (7)
鏡花(79):dice1d100=56 (56)
中也(61):dice1d100=29 (29)
- 91二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 15:45:39
【左の部屋】
太宰は隣にいた芥川の腕を掴み左手側、リハビリ室に転がり込みます。然し咄嗟の事で中に入り態勢を崩した太宰は扉を閉められませんでした。
しまった、という太宰の顔を見て芥川が外套を使いノブに手をかけます。
ぺたぺたぺたぺたぺたぺた……ぺたっ。
けれどもその瞬間、二人は息をのんでピタリと止まります。
扉の前には"何か"がいました。携帯電話は転がった衝撃で室内に落とし殆どが暗闇の廊下です。
扉を閉めようと立ち上がった芥川の視界には膝小僧のような物が、尻もちをついた太宰が見上げる先には露出した骨が。
明らかに人間では無いサイズの"何か"はリハビリ室の前で静止したままです。
心霊現象遭遇(出目が耐性値を上回った場合声を出してしまします)
芥川(96):dice1d100=80 (80)
太宰(9):dice1d100=4 (4)
- 92二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 23:10:57
全員堪えた…………!!!!
- 93二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 10:19:17
保守
- 94二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 20:21:23
保守
- 95二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 00:44:31
外にいたのは別のかな…こわっ
- 96二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 10:58:35
保守
- 97二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 17:45:52
なんとか声を飲み込んだ二人を尻目に、"何か"は巨体を折り曲げ天井に頭をこすり付けながら敦、鏡花、中也が入った方の扉に手をつきます。
その手は人間の頭をすっぽり覆える程大きく不気味な物でした。
芥川と太宰が静かに観察していると、不意に"何か"の右手は扉をガンガン叩き出します。
ガンッガンッガンッ、鉄製の扉を壊してしまいそうな程の勢いに
dice1d2=2 (2)
1.芥川
2.太宰
- 98二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 18:03:25
ガンッガンッガンッ、鉄製の扉を壊してしまいそうな程の勢いに太宰は傍に落ちていた自身の携帯電話を拾います。
そうして立ち上がり扉の前にいた芥川を下げ来た道……右側に携帯電話を勢いよく投げました。
"何か"は微かに身体を止めます。然し直ぐにまた扉をガンガン叩き始めました。
太宰「携帯出して」
小さな小さな、音に掻き消えそうな程の声に芥川はすぐさま反応して外套から携帯電話を取り出します。
差し出された太宰の手に乗せると、太宰は我が物顔で芥川の携帯を操作します。
~~♪~♪
すると暗い院内に何とも明るい音楽が鳴りだしました。
太宰が自分に電話を掛けたのです。
"何か"は段々と叩くのをやめ、窮屈そうに廊下の壁を使って反転しました。
そうして音の方向、太宰の携帯電話の方にゆっくり歩きだします。
ぺた、ぺた。ぺた、ぺた。ぺた、ぺた。 - 99二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 01:42:59
保守
- 100二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 10:26:25
保守
- 101二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:52:46
保守
- 102二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 07:56:26
保守
- 103二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 18:26:31
保守
- 104二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 00:08:57
これ太宰さん光源失う奴…………
- 105二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 09:44:04
"何か"は再び暗闇の中に消えていきました。
芥川「音に反応していたのでしょうか」
太宰「多分ね……中也はともかく敦くんと鏡花ちゃんが心配だ、早く開けてあげよう」
太宰が閉まっている反対側の扉に手をかけ
dice1d2=1 (1)
1.扉を開ける
2.ノックする
- 106二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 10:06:56
太宰は反対側の扉を開けました。
部屋の中は真っ暗で、携帯電話の光を消しているにしても人の気配もありません。
太宰「敦くん、鏡花ちゃん、もう大丈夫……とは言えないけど一度外に出よう」
太宰が声を掛けても返事はありません。
太宰「敦くん?鏡花ちゃん?」
返事は返ってきません。
太宰「一寸……中也?」
返事はありません。
芥川「太宰さん、様子が可笑しいです」
太宰が芥川の携帯電話で部屋を照らします。
然し、ぐるりと光を回しても三人の姿は見当たりません。
部屋は倉庫の様にダンボールが少々転がっておりますが、三人が隠れられる程のスペースはありませんでした。 - 107二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 20:38:26
保守
- 108二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 06:56:44
保守
- 109二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 17:32:40
【右の部屋】
ガンッガンッガンッ
ガンッガンッガンッ
ガンッ…ガンッ…ガンッ…
ガンッ……ガンッ……ガンッ……
…
……
………ぺた、ぺた。ぺた、ぺた。ぺた、ぺた。
中也「……行った、か?」
鏡花「多分」
敦「良かったぁ……」
"何か"の音と気配が消え三人が緊張を解きます。
中也「何なんだよここは……とりあえず出るか」
扉を開けるのは
dice1d3=1 (1)
1.敦
2.鏡花
3.中也
- 110二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 17:46:49
敦「ですね。芥川は兎も角太宰さんが心配ですし」
中也「青鯖の方はくたばってて欲しいがな」
一番に立ち上がった敦が扉に手をかけます。
そしてノブを回そうとした瞬間、扉の向こうから薄っすらと光が漏れているのに気が付きました。
敦「あれ……明るい?」
ぐっと敦が扉を引き、三人の目に入った光景は
dice1d2=2 (2)
1.相変わらずボロボロだが明るい廊下
2.外壁同様今も使われていそうな程綺麗な廊下
- 111二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 17:52:08
敦「……え?」
扉が開かれ三人の目に入ったのは外壁同様今でも使われていそうな程綺麗な廊下と、病院らしい白く清潔な灯りでした。
心霊現象遭遇(出目が耐性値を上回ると取り乱します)
敦(11):dice1d100=66 (66)
鏡花(79):dice1d100=6 (6)
中也(61):dice1d100=22 (22)
- 112二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 00:57:10
保守
- 113二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 11:13:59
中也と鏡花が呆然と廊下を見ていると敦が大きな声で狼狽え始めました。
敦「おかしい……おかしいですよ、これ!」
中也「落ち着け、あんまでけぇ声出すんじゃねぇよ!」
敦「だって、だって……太宰さんを呼ばないと!」
中也「おい人虎!」
敦は静止を振り切り勢いよく部屋を飛び出し廊下に出てしまいます。太宰たちが入って行ったであろう反対側の部屋を勢いよく開けて叫びます。
敦「太宰さん!廊下が変なんです!……太宰さん?芥川?」
然し反対側の部屋はもぬけの殻でした。
慌てて追いかけた鏡花もぐるりと部屋を見回しますが病院らしい器具や机があるだけで至って綺麗な院内です。 - 114二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 11:22:56
敦「も、っもしかして……何処かに連れて行かれたんじゃ……」
鏡花「落ち着いて。先に進んだのかもしれない」
中也「俺たちに声もかけずにか」
鏡花「……今は判らない。少なくともこの部屋にはいないのだから移動したと判断すべき」
中也「案外、俺たちが移動したかもしれねぇな」
敦「どうしよう……どうしよう……どうしよう……」
鏡花「……」
三人は
dice1d2=1 (1)
1.二人に電話をかける
2.はぐれた際の待ち合わせ場所(電気室)に向かう
- 115二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 22:02:13
絶対繋がらない奴…
- 116二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 08:55:58
保守
- 117二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 17:29:00
鏡花「私が彼に電話する。貴方は落ち着いて」
敦「ご、ごめん……」
鏡花が太宰へと電話をかけます。
Prrr...Prrr...Prrr...Prrr...Prrr...Prrr...Prrr...Prrr...
中也「出ないのか、出られねぇのか、それとも繋がらねぇのか」
鏡花「……灯りがいらなさそうだから、このままかけ続ける」
中也「そうかよ。まぁ……俺も丁稚にかけてみるか」
芥川の携帯は
dice1d2=2 (2)
1.繋がる
2.繋がらない
- 118二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 17:39:35
Prrr...Prrr...ブツッ
芥川への電話は繋がりませんでした。
それも太宰への電話とは違い明確に切られて画面が戻ります。
中也「……彼奴等もバラバラになってたりしねぇだろうな」
鏡花「探してみる?」
鏡花の携帯電話は相変わらず呼び出し音を鳴らしています。
中也「じっとしてても迎えが来る様な場所じゃ無さそうだしなぁ……」
鏡花「行くなら電気室。あの人は集合場所を電気室と言っていた」
中也「仕方ねぇ、行くか」
動揺する敦の手を鏡花が引いて三人は電気室に向かいます。
次から芥川、太宰の方に移ります - 119二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 17:59:48
【芥川、太宰視点】
部屋は倉庫の様にダンボールが少々転がっておりますが、三人が隠れられる程のスペースはありませんでした。
芥川「……隠し通路でもあるのでしょうか」
太宰「あったとしても、こうも暗いと判らないよ」
通話を切った太宰が携帯を芥川に返します。
芥川「では電気室に向かいますか。電力が入るかは判らぬが」
太宰「……まぁ、そうするしか無いでしょう」
二人は最後にぐるりと室内を見回します。
【出目が霊感より低いと室内の変化に気付きます】
芥川(62):dice1d100=95 (95)
太宰(39):dice1d100=48 (48)
- 120二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 01:17:58
ほしゅ
- 121二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 11:05:09
うわ…二人とも気づかないのか…
- 122二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:29:56
保守
- 123二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 00:43:45
保守
- 124二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 09:49:33
ほしゅ
- 125二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:11:25
廊下を出た二人は音を立てない様に歩き、そうして本来の目的地である電気室に辿り着きました。
太宰「……三人は、いないみたいだねぇ」
暗闇の中携帯電話の光を当てても人は見当たりません。
芥川「人虎はともかく中也さんや鏡花が簡単に拐われるでしょうか」
太宰「自分たちの意思でいなくなる利は無いね。廊下にいた奴の他に襲われて何処からか逃げたのか隠れたのか……とりあえずブレーカーを上げてみようか」
芥川がブレーカーを持ち上げます。
電気は
dice1d2=1 (1)
1.つく
2.つかない
- 126二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 00:21:58
芥川がブレーカーを上げるとジジっと音を立てて光が付きました。
芥川「真逆……電気が通っているとは」
太宰「……はぁ、もう嫌になってしまうね」
芥川「電気が付くのは善い事では?」
太宰「廃墟に電気が通ってるのは可笑しいでしょう」
二人は明るい電気室で
dice1d2=1 (1)
1.三人を探しに行く
2.電気室で三人を待つ
- 127二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 10:56:36
保守
- 128二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 18:38:31
面白い保守
- 129二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 23:59:45
ほしゅ
- 130二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 08:13:29
ほしゅ
- 131二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 15:06:49
二人は明るくなった電気室にメモを残して三人を探しに行くことにしました。
芥川「何方に行くのですか」
太宰「とりあえず電気も付いたから先程の部屋で抜け道を探そうか」
芥川「承知」
電気室の扉を跨いだ太宰がため息をつきます。
太宰「本当なら一度外に出たいのだけれどね」
敦、鏡花、中也パートに移ります - 132二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 15:32:53
【敦、鏡花、中也視点】
中也「にしても、ここに来てから変な事ばっかだな。幻覚を見せる異能か……組合の異能者みてぇな別空間に飛ばす異能か」
敦「で、でも、太宰さんがいるなら異能力は無効化されるんじゃ」
鏡花「異能者本人に触れないといけないのかもしれない」
三人はすっかり綺麗になった廊下を歩いています。
すると電気室までもう少し、という所で再び電気が起きてしまいました。
中也「あ……?」
鏡花が素早く携帯電話で辺りを照らします。
鏡花「景色に変化はない」
敦「さっきみたいな足音もしないです……」
三人は道をdice1d2=2 (2)
1.引き返す
2.引き返さない
- 133二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 15:53:07
中也「……行くしかねぇだろ。人虎、手前も自分で足元の光くらい用意しろよ」
携帯を取り出した中也が歩き出します。
鏡花もその後に続きますが敦だけはその場に立ち竦んでいました。
鏡花「如何したの?」
敦「携帯、何処かに落としちゃったみたいで……」
中也「さっきの部屋か?仕方ねぇな、ブレーカー上げてから探すか」
敦「すみません……」
鏡花「大丈夫。私の携帯電話がある」
敦「ご、ごめんね鏡花ちゃん……ありがとう」 - 134二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 20:18:13
中也さんと鏡花ちゃんの安定感よ
敦くん超頑張れ…… - 135二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 23:19:29
ほしゅ
- 136二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 09:51:04
保守
- 137二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 18:03:33
これ三人は異世界行ってんのかな…
- 138二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 00:58:36
ほしゅ
- 139二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 10:05:27
保守
- 140二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 11:15:14
暗闇の中、三人は漸く電気室に辿り着きました。
扉は開け放たれており真っ暗な中唯一か細く光るブレーカーを中也が持ち上げます。
するとパチパチ、と音を立てて再び灯りが付きました。
敦「よ、良かった……ちゃんと付きましたね」
ほっと胸をなでおろす敦の横で鏡花が配電盤に挟まれた紙を見つけました。
鏡花「……メモ?」
中也「俺が開ける。お前ら外出てろ」
慎重に紙を持ち上げた中也が折りたたまれていた紙を開きます。
そこには
dice1d2=1 (1)
1.君たちがいた部屋にいるよ
2.ここで待っていて
- 141二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 12:57:29
中也が折りたたまれていた紙を開くと、そこには『君たちがいた部屋にいるよ』と書かれていました。
敦と鏡花も駆け寄り、三人はその文字の主に気が付きます。
敦「これ、太宰さんの字ですよ!ここに来てたんだ……!」
中也「……妙だな」
喜ぶ敦の横で中也と鏡花が眉をひそめています。
敦「え、妙……?」
鏡花「私たちは暗闇の中とはいえ最短ルートでここまで来た。それなのにすれ違っていないのなら二人は反対側を通ったという事。正体不明の何かがいるのにわざわざ反対側を通るのは、あの人らしく無い」
中也「まぁ罠だろうと他に手がかりも無ぇしな」
三人は再び明るい廊下へと出ます。 - 142二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 17:58:46
【芥川、太宰視点】
二人は幾分か明るくなった廊下を歩いています。
床の砂やガラスの破片で音を立てない様、いくつか抜けている所に踏み込まない様慎重です。
芥川「太宰さん」
太宰「何かな」
芥川「何故窓の無い通路に大量のガラスの破片が散らばっているのでしょうか」
太宰「さあ」
芥川「太宰さん」
太宰「何だい」
芥川「先程の怪物は異能なのでしょうか」
太宰「さあ」
はぁ、と明らかに芥川へとつかれたため息に押し黙ります。
暫くして二人は先程までいた三人が消えた部屋へとやってきました。
太宰「さて、何処から調べようか」
嫌そうに顔を顰めていた太宰が先に入り、芥川は廊下に立ったままです。
芥川「太宰さん」
太宰「もう、何さ」
開け放たれたの部屋の中から太宰が振り向きます。
芥川は無言のまま、先刻二人が入っていたリハビリ室に視線を向けています。
確かに開いて出てきたリハビリ室の扉は、閉まっていました。
dice1d2=2 (2)
1.リハビリ室を開ける
2.三人のいた部屋を調べる
- 143二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 00:23:46
保守
- 144二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 11:33:34
ほしゅ
- 145二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 22:02:06
保守
- 146二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 08:51:21
保守
- 147二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 15:48:27
太宰と芥川は最初に部屋に入った時も出た時も扉を閉めた記憶はありません。
太宰「中也達……じゃ、ないよね。先に此方を調べよう」
芥川に中へ入れと促した瞬間、ジジッと何かが焼ける音がします。
と、同時に室内は再び暗闇に包まれました。
また、ズリズリと何かが引きずられる音も聞こえてきます。
先程奥へとやった"何か"でしょうか。
芥川は素早く太宰のいる部屋に身を滑り込ませます。
そうして携帯電話を操作し、放り投げられたままの筈の太宰の番号に発信しました。 - 148二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 15:51:51
Prrr...Prrr...Prrr...Prrr...
無機質な機械音が廊下の奥から聞こえてきました。
然しズリズリと鳴る音は止まりません。
ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...
交互に聞こえてくる音に二人は
dice1d2=2 (2)
1.扉を閉める
2.開いたままにする
- 149二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 17:03:49
ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...
二人は扉を開いたまま廊下を凝視しています。
音は段々と近づいていき、ついには警戒態勢となった二人の真横まで辿り着きました。
"それ"は先程の何かと同じでした。然し、先程より明らかに一回りも二回りも大きくなっておりゆっくりとした動きです。
dice1d2=2 (2)
1.太宰
2.芥川
- 150二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 17:07:20
"何か"は二人のいる部屋を通り越し電気室の方へと向かっていきます。
その後ろ姿を見ていた芥川は、太宰の携帯電話がアレの中にある事に気が付きます。
ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...
ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...ズリ、ズリ。Prrr...Prrr...
ズリ、ズリ。Prrr...ズリ、ズリ。Prrr...
ズリ...ズリ...Prrr... - 151二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 17:19:58
"何か"が完全に通り過ぎ、二人は息を吐き出します。
芥川「……ブレーカーを上げに行きますか?」
太宰「……辞めてよ」
太宰が室内をもう一度見渡します。
すると、Prrr...と着信音が鳴りだしました。
芥川の手の中は未だ太宰の携帯へと電話をかけています。
それでは、鳴っているのは一緒に来た三人の者でしょうか。
太宰が目を細め、芥川も通話モードから切り替え光を翳します。
Prrr...Prrr...
太宰「携帯……敦くんのだ」
音を頼りに脇の方を調べていると太宰が敦の携帯電話を見つけます。
芥川「メモ代わりでしょうか」
太宰「それなら電話すれば善いと思うけどね」
Prrr...Prrr...
敦の携帯電話は鳴ったままです。
警戒しながら二つ折りのそれを開きます。
画面には鏡花の名前が表記されていました。
次から敦、鏡花、中也視点です
行ったり来たりですみません - 152二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 00:03:11
保守
- 153二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 11:03:29
ほしゅ
- 154二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 22:16:47
保守
- 155二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 08:37:30
ほしゅ
- 156二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 17:50:03
【敦、鏡花、中也視点】
三人は明るい廊下を歩いています。
上の階から何やら物音がする中、先程隠れていたリハビリ室の反対部屋に辿り着きました。
鏡花「電話、鳴らしてみる」
敦「ごめんね……」
Prrr...Prrr... Prrr...Prrr...
呼び出し音は鳴りますが着信音は鳴りません。
中也「あっちか?」
出てくる時に閉めたままだったリハビリ室に中也が手をかけようとします。
その時、ぷッと呼び出し音が切れました。
鏡花の携帯画面には"通話中"という文字が映っています。 - 157二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 01:06:27
保守
- 158二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 11:38:53
鏡花「……」
"通話中"に切り替わったのを確認した鏡花はスピーカーモードにします。
『……』
鏡花「……」
互いに無言が続き敦と中也はそれを見守っています。
暫くの沈黙の末、携帯電話から音がしました。
『……鏡花ちゃん?』
鏡花「!」
院内に入る前のそれとは違ったはっきりとした人間の声、それも三人とも聞きなれた探偵社員の声でした。
敦「太宰さんっ!」
『おや敦くん……と云う事は蛞蝓も揃っているのかな?』
中也「残念な事にな。手前こそ芥川は一緒だろうな」
『揃っているよ。まったく、迷子になった時はその場から動かないって姐さんに教わらなかったの?』
中也「手前……」
鏡花「私たちは真っ直ぐ電気室に行った。其方こそ、如何して大回りしたの?」
敦「そうですよ。いくら二部屋に別れたからって置いていくなんて……」
『一寸待って、君たち今何処にいるの?』 - 159二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 15:04:03
中也「何処って、手前のメモどおり部屋に戻ってきたっつの」
廊下から返事をした中也がリハビリ室の扉を開きます。
すると電話口から小さな別の声が聞こえてきました。
『太宰さん、扉が』
芥川の声でした。
太宰に呼びかける声は少し遠くからでした。
太宰は芥川へ返事をせず三人の方に尋ねます。
『ねぇ。誰かリハビリ室の扉開けた?』
敦「あ、はい。中也さんが」
中也「つかこっちにもいねぇし。お前らマジで何処にいんだよ」
『君たちが居た部屋だよ』
鏡花が周囲を見渡します。
が、太宰も芥川も見つかりません。そもそも誰かが隠れる程のスペースも無い部屋です、二人がこの部屋にいるのなら直ぐに判る筈です。
【出目が霊感値を上回る場合部屋の変化に気が付きます】
敦(29):dice1d100=40 (40)
鏡花(89):dice1d100=4 (4)
中也(20):dice1d100=99 (99)
- 160二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 17:28:49
周りを見渡していた鏡花はある事に気が付きます。
鏡花「棚が動いてる?」
『今動かしてるよ。やっぱり同じ部屋に居るけど見えないみたいだね』
『暗闇だからでしょうか』
中也「真っ暗ぁ?電気なら着いてるだろ」
『先程まで着いておりましたが』
中也「は……?」
敦、鏡花、中也は上を見上げます。
部屋は綺麗な物で電球だってきちんと天井で光っています。
鏡花「廊下は綺麗だった?」
『まさか。硝子だらけで歩けた物じゃないよ』
太宰の言葉に敦が目を見開きます。
敦「僕達……死んじゃったんですか……?」 - 161二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 17:51:04
震える声で俯いた敦の背中を中也が叩きます。
中也「馬鹿、何でそうなンだよ。ポートマフィアと探偵社員が揃って気付かないまま殺される訳ねぇだろ」
鏡花「何方にしろ、全員合流すべき」
『そうだねぇ……参考までに君たちの移動ルートを教えて貰えるかな』
次回から芥川、太宰視点に戻ります。 - 162二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 00:28:14
保守
- 163二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 11:11:01
保守
面白いから続いてほしい - 164二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 17:10:38
【芥川、太宰視点】
三人から一通り話を聞き、太宰は神妙に頷きます。
太宰「成程ね……恐らくだけど私たちは別次元の同じ部屋にいる、もしくは別時間の同じ部屋にいるのかな」
芥川「その様な事があるのですか?」
太宰「異能なんて何でも有りだろう」
鏡花『だから電気がついたり消えたりしているの?』
太宰「多分ね。タイミング的にも此方がついたら其方が消える、其方がついたら此方が消える……片方しかつけられないんだと思うよ」
中也『如何すんだよ』
太宰「合流するしかないでしょ」
五人は合流の為に部屋を
dice1d2=1 (1)
1.出る
2.出ない
- 165二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 21:31:06
コープスパーティーを思い出した
- 166二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 08:52:58
面白い
保守 - 167二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 17:17:57
太宰「まずは部屋を出ようか。館内地図の所まで戻れる?」
鏡花『判った』
通話を切らない様にしながら二人と三人が廊下に出ます。
先程這って行った物に気付かれない様、なるべく足音を殺しています。
太宰「其方の様子は如何かな?何か変わった物は?」
鏡花『人の気配も何かがいる気配も無い』
敦『相変わらず綺麗です。まるで本当に運営してるみたいで』
不意に敦の声が途切れます。
太宰「敦くん?」
敦『あ、すみません。なんだか音が違うような……』
芥川「先程の異形がいるのでは無いのか」
鏡花『此方に来てからは見ていない。私には音も気配も感じないけれど』
太宰「……そう」
五人は足を揃えてT字路を曲がります。
すると、電話越しに三人の声が止まりました。
太宰「如何したの?」
敦『太宰さん……』
太宰「うん」
敦『階段が、無くなってます……』
次から敦、鏡花、中也視点です - 168二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 18:12:58
【敦、鏡花、中也視点】
敦「太宰さん……」
太宰『うん』
敦「階段が、無くなってます……」
三人の視界には来るときに見た上り階段が無くなっていました。
代わりと云うように元の位置より受付側、入口に近しい方に下り階段がありました。
芥川『窓の外は如何なっている』
鏡花「よく、判らない。窓の外は霧がかかっている」
中也「何時かのヨコハマみてぇだな」
出目が耐性値より低いと窓を調べられます
敦(11):dice1d100=21 (21)
鏡花(79):dice1d100=66 (66)
中也(61):dice1d100=63 (63)
- 169二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 00:21:25
ほしゅ
- 170二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 11:26:30
保守
- 171二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 13:42:07
横浜全体を巻き込んだ何時かの霧を思い出しながら鏡花が窓へと近づきました。
鏡花「濃い霧で下は見えないけれど先刻より月の光が近い気がする」
芥川『霧があるのに月が見えるのか』
鏡花「薄っすらとだけ」
そういい終わった瞬間、鏡花の目の前に黒い何かがばんっと叩きつけられました。
驚き僅かに後ろに下がった鏡花は小刀を取り出しますが、幸いにも黒い物体は外からのようでガラスに阻まれています。
黒い物体はばんばん、ばんばん、力強くガラスを叩いています。
敦「鏡花ちゃん!」
中也「外に何かいんぞ。ガラス割られちゃ堪らねぇ、一度隠れるぞ」
太宰『何かって何?』
中也「知るか」
鏡花はじっと黒い物体を観察していました。
そうして気が付きます。
鏡花「此れ……先刻見た」
敦「え?」
鏡花「外周の確認をしていた時、屋上から伸びてきた腕と同じ形」
中也「まじかよ……」
三人は
dice1d2=1 (1)
1.窓を開けてみる
2.受付に隠れる
- 172二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 23:16:19
保守
- 173二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 10:23:22
ほしゅ
- 174二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 17:33:28
鏡花「外は元の場所なのかもしれない」
小刀を構えたまま、鏡花が手のある窓から少し離れた窓に手をかけます。
敦「あ、危ないよ鏡花ちゃん」
鏡花「貴方は隠れていて」
そう言って腕を動かしますが窓はびくともしません。
鏡花「……開かない」
中也「そういや外側から割ろうとした時も無理だったな」
芥川『手は何かを探している動きは無いのか』
敦「探してる……?」
芥川『外周から見た際、腕は人間の元に真っ直ぐ向かってきていた。貴様ら目掛けてで無ければ他の人間がいる可能性もあるかと思ったまで』
中也「あー……探してるっつーか動かなくなったな」
太宰『そう……なら』
dice1d2=1 (1)
1.放置する
2.屋上を見てみる
- 175二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 20:40:13
保守
- 176二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 03:04:37
保守
- 177二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 13:16:41
ほしゅ
- 178二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 23:14:47
太宰『一度様子を見ようか』
敦「ほ、放置して大丈夫なんですかね?」
太宰『開かないならどうしようも無いさ。それよりも何か他の様子は無いかな?玄関入口の先はどうなっている?』
中也「窓からの景色と一緒だ、霧だらけで見れたもんじゃねぇ」
芥川『玄関扉も開きませぬか』
中也「あぁ……」
中也がガラス張りの扉を開けようとした時、機械音が聞こえてきました。
Prrr...Prrr... Prrr...Prrr...
中也「……あ?」
敦「え……」
受付に置いてあった置き電話から音がしました。
電話を取るのは
dice1d3=3 (3)
1.敦
2.鏡花
3.中也
- 179二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 09:57:37
ほしゅ
- 180二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 21:00:20
保守
- 181二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 01:40:26
ほしゅ
- 182二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 09:21:22
保守
- 183二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 16:59:11
太宰『……何の音?』
敦「あ、で、電話が……」
中也が受付に向かい電話を取ります。
『ただ今の時間は受付時間外となっております、御用の方は緊急外来へお越しください』
ピーと音がして電話が切れました。
【出目が霊感より低い場合異変に気が付きます】
中也(20):dice1d100=30 (30)
- 184二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 01:27:20
ほしゅ
- 185二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 11:48:38
ツー…ツー…
電話が途切れ、中也が受話器を置きます。
鏡花「何か言っていた?」
中也「救急外来へ来い、ってよ」
芥川『明らかな罠では?』
中也「他に行く場所もねぇだろ」
太宰『緊急外来は何処にあるの?』
敦「受付から左手にあるみたいです。結構遠いかも」
太宰『ふむ……携帯の充電はどのくらいあるかな?』
鏡花の携帯(三人側):dice1d100=28 (28)
敦の携帯(二人側):dice1d100=61 (61)
- 186二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 17:46:16
鏡花「私の電話は28%……入った時はもっとあったのに」
太宰『そっか。此方はまだ半分以上あるけど一度通話を切って節約しようか』
中也「また繋がる保証はあんのか?」
太宰『勘。といっても、多分君たちの方から敦くんの携帯にかけて貰わないといけないかな』
敦「僕の、ですか?」
太宰『恐らく君の本体は其方に、携帯電話は此方にあるからかな?先程芥川くんの携帯から中也にかけたんだけど繋がらなかったよ』
中也「着信入ってねぇぞ」
太宰『だから繋がらないんだって。話進めるけど、君たちは緊急外来に向かうんだよね?』
dice1d2=1 (1)
1.一緒に緊急外来に行く
2.受付を調べてから行く
- 187二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 00:20:55
保守
- 188二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 10:11:53
保守
- 189二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 18:28:26
太宰『私たちも一緒に行くよ』
鏡花「なら、一度切って緊急外来に着いたらメモで会話する」
中也「紙と筆あんのか?」
敦「あ、僕持ってます」
太宰『決まりだね、あまり音も立てれないから丁度良い。……そういえば、其方は廊下にいた変な奴はいないの?私たちの方は電気室に向かってたけど』
鏡花「屋外のしか見ていない。すれ違える道も無いから、もしかしたらいないのかも」
太宰『そう……何方にせよ油断はできないから、気を付けてね』
鏡花「判った」
敦「太宰さんも気を付けて下さいね。……あと、一応芥川も」
芥川『人の心配をするなら中也さんや鏡花の足を引っ張らない様にしろ』
敦「なっ!」
中也「こんな時にまで喧嘩すんな!」
次から芥川、太宰視点です - 190二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 00:40:59
【芥川、太宰視点】
ピッ。
諌める様に怒鳴る中也の声を聞きながら太宰が通話を切ります。
太宰「却説。我々も緊急外来とやらに行こうでは無いか」
真っ暗闇だった廊下から変わり、何事も無く歩けた二人は薄暗い月明かりを頼りに受付を見渡します。
芥川「"何か"がいるとしたら此方側でしょうか」
太宰「さぁ。判らないけど此処から出る手掛かりは此方にありそうだ」
芥川「此処から……?中也さん達は兎も角、僕らは此の出入口から出れば善いのではないのですか?」
太宰「向こうの三人には伝えなかったけど、多分此処も異世界……異空間だよ。でなければあんなに綺麗な外観でこの床な説明が付かないだろう」
二人は受付に置かれた館内図を照らします。
緊急外来への道は
dice1d2=2 (2)
1.見える
2.砕けて見えない
- 191二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 11:00:21
太宰「経路は駄目そうだね。恐らくこの辺りだとは思うけど」
芥川「丁度外から太宰さんたちが開けようとしていた辺りですね」
太宰「厭な事を思い出させないでくれるかな……もうアレには会いたくないのだけれど」
芥川「では此処で待たれるか」
太宰「少しは頭を働かせ給えポンコツ。あのね、唯でさえ二手に分けられているのにこれ以上バラバラになって如何するんだい」
芥川「ポンコツではありませぬ」
太宰「ああそう……良いから行くよ、敦くんの携帯はなるべく温存したいから君の携帯電話で照らしてよ」
二人は緊急外来の方、受付から左手側に歩き出します。
芥川(62):dice1d100=99 (99)
太宰(39):dice1d100=43 (43)
- 192二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 20:13:34
保守
- 193二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 00:48:00
そろそろ次スレ行くかな?
保守 - 194二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 09:57:59
保守
- 195二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 21:15:48
二人は真っ暗な道を進んでいます。
芥川「思ったのですが、何故中也さん等は異空間に行ったのでしょうか。あの部屋に何かあるのですか?」
太宰「あの部屋は特に何も無かったよ。どちらかというと行動じゃないかな」
芥川「僕等とは違う行動をしたのですか」
太宰「扉さ。私達はあの時扉を閉めなかっただろう」
芥川「では同じ行動をして貰えれば戻って来れるのですか?」
太宰「此方に戻るのが正解とは限らないけどね」
次回から敦、鏡花、中也視点です - 196二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 00:14:27
ほしゅ
- 197二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 10:55:23
【敦、鏡花、中也視点】
電話を切った三人は緊急外来の方へ歩きだします。
敦「変な奴らはいないけど、登り階段が無いのはどうしてなんだろう……」
鏡花「気になるなら降りてみる?」
敦「いやいやいや!や、やめとこうよ!」
中也「ビビり過ぎだろ……」
敦「あはは……そういえば、中也さんが取った電話ってどんな声だったんですか?」
中也「あー……多分、探偵社の女医にかけた時の声だったな。直ぐに切れたから確証はねぇが」
鏡花「どうして緊急外来だったの?」
中也「知らねぇよ」
三人が真っ直ぐな道を歩いて暫くすると、左手側に非常口の扉が見えました。
敦「非常口……?」
鏡花「外に出られるかもしれない」
三人は非常口を開けるのを
dice1d2=2 (2)
1.試す
2.試さない
- 198二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 20:36:48
次スレも期待
- 199二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 00:06:37
- 200二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 00:06:52
うめ