【独自設定・閲覧注意】今日もお前と、夢の話を。【イマジナリー総集編】

[1 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 19:51:29]

【前スレ】

【独自設定・閲覧注意】今日も階下を目指し行く 番外編【イマジナリー】｜あにまん掲示板

[2 『人の子』の世界 23/01/31(火) 19:54:03]

それでね、バークったらまた姐さんを怒らせて喧嘩になっちゃってさ…本当困っちゃうよね…。

ハハハ、そりゃ災難だったなぁ。でも、

優桜〜！！

(『人の子』に勢いよく抱きつく)

うおっ！？

[3 『人の子』の世界 23/01/31(火) 19:55:04]

あれ…訪問者さん？…珍しいな、こんなに早く来るなんて。

どうしても貴様に会いたかったそうだぞ。…まったく、面倒くせぇ奴だ…。

傍観者さんまで…！

[4 『人の子』の世界 23/01/31(火) 19:56:42]

…お友達かい？

…！やあ、こんにちはバイアキー。オレは『訪問者』って言って、この優桜の幼馴染だよ。

(『人の子』の頭をぽんぽんする)

幼馴染？…へぇ、そうなんだね。

[5 『人の子』の世界 23/01/31(火) 19:57:54]

うーん…じゃあ、僕は帰るよ。お友達と過ごす時間を盗るのは気が引けるから。

そうか…。

…分かった。じゃあまた今度な、バイアキー。

うん。またね、優桜。

(飛び立っていく)

[6 『人の子』の世界 23/01/31(火) 19:59:30]

フフ…。

(手を振って見送る)

よし…とりあえずあがれよ、二人共…ああいや、"三人共"、か。

フフフ、お邪魔しま〜す。

…ふん…。

"…………………"

[7 『人の子』の世界 23/01/31(火) 20:00:53]

百之助〜、勇作〜。

うん？どうしたゆうさ…あっ。

訪問者殿！それに傍観者殿まで！

こんにちは、二人共。今日も元気そうだね。

…ふん…。

(腕を組みながらそっぽを向く)

(…勇助…下手くそだなぁ…。)

[8 『人の子』の世界 23/01/31(火) 20:02:02]

珍しいな、先週来たばかりなのによ。

…何かあったのですか？

ううん、大丈夫。ただ皆の顔を見たくなっただけだから。

そうですか…よかったです。

[9 『人の子』の世界 23/01/31(火) 20:03:34]

優桜達はどうだった？あれから何かあったか？

いや？特にこれといって何も無かったぜ。

いつも通り、平和な日々を過ごしていたさ。

そうかそうか…それを聞いて安心したよ。

[10 『人の子』の世界 23/01/31(火) 20:05:25]

……何か、安心したらお腹空いてきちゃったや…。

…！えっと…すぐに用意出来るものですと、昼食の鍋の残りだけなのですが…、

鍋！？

わーい！勇作の鍋大好き！

…………………。

フフ…では、少々お待ちくださいね。

(台所へと向かう)

[11 『人の子』の世界 23/01/31(火) 20:08:17]

やったな勇助、勇作の鍋が食べられるぞ〜。

…オレはべつに…、

ん？

……何でもねえよ…。

[12 『人の子』の世界 23/01/31(火) 20:11:54]

…………………。

何か、傍観者さんもだいぶ雰囲気変わってきたな。(小声)

あぁ、そうだな。(小声)

フフ…何でだろうなぁ、妙に嬉しい気持ちになるぜ。(小声)

ハハ…だな。(小声)

[13 二次元好きの匿名さん 23/01/31(火) 21:10:21]

『人の子』の兄弟達！久し振りに見たけど元気そうで良かった…
他の世界と平穏に関わる観測者兄弟達も嬉しい
最後までゆっくり見守らせてもらいます

[14 二次元好きの匿名さん 23/02/01(水) 07:39:15]

久しぶりに人の子のみんなが見れて嬉しい

[15 『人の子』の世界 23/02/01(水) 17:59:21]

〜数十分後〜

あー、美味しかった。やっぱりこの家での食事が一番美味しいや。

(仰向けになって寝転がっている)

……悪くなかった。

フフ…そう言っていただけて嬉しいです。

("ここ"以外でも飯を食わせてもらったことがあるのか…？)

[16 『人の子』の世界 23/02/01(水) 18:01:10]

あっ！そうそう聞いてくれよ優桜！

(勢いよく起き上がる)

うん？どうした？

あのな！この前勇助がな！オレのことゆむぐぅ！？

(勇助に口を塞がれる)

ᛞᚨᛗᚨᚱᛖᚲᛟᚱᛟᛋᚢᛉᛟᚲᚢᛋᛟᚷᚨ

…むぅ…。

[17 『人の子』の世界 23/02/01(水) 18:03:22]

…ほ、本当にどうした…何かあったのか？

ケッ…何でもねえよ、忘れろ。

…？…おう…。

(…さすが『人の子』…勇助とは比べ物にならないほど素直だな…。)

[18 『人の子』の世界 23/02/01(水) 20:18:07]

…………………。

なあ、優桜。

うん？

…今夜、一緒に星を見に行かないか？…オレとお前の二人っきりでさ。

[19 『人の子』の世界 23/02/01(水) 20:19:24]

今夜？

えっと…、

(弟達の方を見る)

…まあ、たまにはいいんじゃないか？行ってこいよ優桜。

えぇ、我々のことは気にしなくてよいですから。

[20 『人の子』の世界 23/02/01(水) 20:21:02]

…………………。

ハハ…お前達にそこまで言われちゃあ断れないな…。

…いいぜ…一緒に行こう、訪問者さん。

やった！ありがとう優桜！

(『人の子』に抱きつく)

フフフ…。

[21 『人の子』の世界 23/02/01(水) 20:22:24]

…………………。

(二人の方を見ている)

"…どうかしたか？勇助…"

いや…相変わらずだなと思っただけだ。

"…そうか…"

[22 『人の子』の世界 23/02/01(水) 20:24:14]

というわけで勇助。

あ？何だ。

勇助には今夜、『百之助と勇作を見守る』という誉れ高き仕事を与えます。よろしくな〜。

(手を振る)

……また子守かよ…。

"フフフ…"

笑ってんじゃねえぞ『導き手』。

[23 『人の子』の世界 23/02/01(水) 20:25:55]

…………………。

フフ…この機会に、もう少しだけでも仲良くなれたら良いですね、兄様。(小声)

えぇ…そうですね、勇作殿。(小声)

[24 二次元好きの匿名さん 23/02/01(水) 21:34:04]

やだ…こっちも後方導き手面（微笑ましく見守ってしまうの意）しちゃう…
今の傍観者さんと人の子百之助・勇作殿との絡みはどうなるか

（DAMARE KOROSUZO KUSOGA
最初に見た時はビビったルーン言語、これはもう語彙が小学生の勢いのそれにしか見えない
かわいいね勇助さん）

[25 『人の子』の世界 23/02/02(木) 08:43:04]

…はぁ…何故オレばかり子守をやらされるんだ…ふざけやがって…。

(小声で呟く)

"…………………"

(…こういう時だけは、オレも実体があればと思うが…うーん…。)

(…まあいいか…オレは皆の様子を眺めているだけで十分楽しいからな……隣で勇助の応援だけしていよう…。)

[26 . 23/02/02(木) 12:56:00]

……………
元気そうだな、ここの俺たちは………
………
ちゃんと 見て いるぜ…
…たまにだけどな

[27 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:40:30]

〜数時間後〜

よーし日が沈んだぞ優桜！ほら、早く行こう！

(『人の子』の腕を引っ張る)

ハハハ、そう慌てなくても星は逃げたりしねえって。

…じゃあ、弟達のことよろしくな、傍観者さん。

……ふん…。

[28 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:42:00]

行ってらっしゃいませ、兄上様。

楽しんでこいよ。

…あぁ。

よし、じゃあ行くぞー、開けゴマッ！

(切れ目を開く)

[29 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:43:36]

ここは…どっかの山の頂上か？

(辺りを見回す)

あぁ。ここなら誰の邪魔も入らずに空を見られると思ってな〜。

(仰向けになって寝転がる)

フフ…たしかに、お前さんの言う通りだな。

(隣に座る)

[30 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:45:07]

"あれがデネブ、アルタイル、ベガ"…♪

(夜空を指差しながら歌を口ずさむ)

おいおい訪問者さん…ここはまだ夏じゃないぞ？

………………、

あぁ…そうだったね…。

…？

[31 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:46:46]

〜数分後〜

……優桜。

ん？

今日はな、お前に話したいことがたくさんあるんだ。

話したいこと？

うん。

[32 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:48:43]

でもその前に…今日はまず、"お前の聞きたいこと"を話したいと思っててな〜。

オレの聞きたいこと…？

あぁ！今日はとっても気分がいいから、何でも聞いてくれて構わないぜ。

[33 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:49:49]

聞きたいこと、か…。

…うーん……。

…………………。

…………………。

[34 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:51:07]

…じゃあ…一つだけ、いいか？

おう、何だ？

……前に、お前さんの鈴を探していた時に会った『裏人格』の"尾形優桜"は…あの後どうなったんだ？

……出来損ない…？

あぁ…アイツのことだけは未だに忘れられなくてな…ずっと気になってたんだ。

[35 『人の子』の世界 23/02/02(木) 20:52:19]

……………………。

……まあ、何でも聞いていいって言ったのはオレだからな…。

…いいよ。…知ってること、全部話してあげる。

…自身を制御する力を失った、地獄行きの暴走列車での物語をな…。

[36 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 20:53:53]

ようやくこの時が来たな…花沢勇作…。

…兄上様…。

…オレはお前に兄と呼ばれるつもりはなかったが…まあ、今くらいはお前を"弟"として見てやろう。

[37 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 20:55:11]

…なあ、誰よりも高潔な心を持った弟よ…オレの愛する百之助のためにも、今ここでオレに殺されてくれないか？

………………。

…いいえ、お断りします。

………………。

[38 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 20:56:26]

兄上様…私は、貴方に兄弟であると認めていただきたくて、ここまで来ました。…三人で生きていく資格を与えてほしくて、ここまで来たのです。

はぁ？

…何ふざけたこと言ってるんだ？"三人で"だと？お前はオレから百之助を奪ったのに？

……、…だからこそ、です。

[39 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 20:58:00]

何…？

兄上様…今からでも遅くはありません。…これからは、私達三人でたくさん思い出を作っていきましょう。

…私達は、生きているのですから。

[40 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:00:07]

…っ！！誰がテメェなんかと…！！

(銃を構えようとする)

"またそうやって弟に銃口を向けるのか？お前も懲りない奴だな"

[41 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:01:22]

…何…？

"それが何を意味するのかもよく分かっていないくせに"

[42 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:02:42]

…兄上様？

何の話だ…！！

"お前は本気で"復讐(それ)"が正しい方法だと思っているのか？"

[43 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:04:22]

うるせぇ！！黙れッ！！勇作を殺せば百之助は戻ってくるんだ！！オレは間違ってなどいないッ！！

"本当かなぁ？それって実はただの思い込みだったりするんじゃないか？"

[44 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:05:09]

違う！！だってコイツが現れた途端、百之助はオレから離れていったじゃないか！！

"お前が百之助からの誘いを全部断ったからだろう。百之助はずっとお前に寄り添おうとしていたさ"

[45 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:06:53]

そんなはずはない！！そんなはずは…っ！！

『優桜、勇作殿のところに行こうよ』

『今日は予定があるんだ、一人で行ってきてくれ』

『優桜…勇作殿が三人で散歩に行きたいって』

『今日は疲れてるから寝させてくれ…』

『…優桜』

『少尉と会う気は無いと何度言えば分かるんだ！ほっといてくれ！』

…………………、

……オ、レは……、

[46 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:07:58]

…兄上様…。

(優桜に歩み寄る)

…っ！！く、来るな！！それ以上近付いたら撃つぞ！！

兄上様…私の声を聞いてください…！

[47 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:08:58]

来るなって言ってんだろッ！！

(銃弾を数発放つ)

………………。

な、何で…何で当たらないんだよ…。

[48 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:10:17]

兄上様！

…な、何だよ…。

兄上様…貴方はもう、理解しているはずです。

…貴方が今何をすべきなのか。…そして、兄様が今、何を望んでいらっしゃるのか。

…っ、

[49 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:11:35]

"…優桜…一緒に帰ろう…"

"そうすれば…きっと、お前も…"

………………、

…百之助……？

そこに、いる、のか…？

[50 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:12:13]

………………、

兄上様…？

………………、

[51 『裏人格』の記憶 23/02/02(木) 21:13:56]

『…勇作がいなければ…"オレ達"に完全な幸福なんて訪れないんだよ』

…オレは……間違っていたのか………ずっと…、

……百之助……、

(気を失う)

兄上様…！

(優桜に駆け寄る)

[52 『人の子』の世界 23/02/02(木) 21:17:21]

━━━━━━━━━━━━

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━━━━━━

…その後はどうなったんだ？

…出来損ないなら、今は病院で寝込んでると思うよ。…まあ、そのうち起きるだろうさ。

そうか…。

……まあ…まだ希望を持てる結末を迎えていたみたいで安心したよ。

…そうだね…。

[53 二次元好きの匿名さん 23/02/02(木) 21:21:52]

わあ…尾形会議…
とりあえずすぐ殺さずに済んでよかった…

[54 二次元好きの匿名さん 23/02/02(木) 22:17:32]

救いは…救いはほんの少しでもそこにあった…

どうかあの世界の百之助も優桜も、勇作殿の傍にいられますように

（>>26はずっと前にもちょっとだけここにお邪魔してたあの人だろうか

その感じだとあちらの方も上手くやれてそう？そうだったら良いな…）

[55 『人の子』の世界 23/02/03(金) 09:19:16]

よし…じゃあここからは、オレが話したいことを話す時間だな。

(起き上がる)

うーん…そうだなぁ…あんまり長話が続くのもアレだし、まずは短い話からするとしようかな。

まあ…話っていうより、報告って言う方があってるかもしれないけど。

"報告"…？

[56 『人の子』の世界 23/02/03(金) 09:31:19]

…数日前にな、勇助がオレのことを一回だけ『優桜』って呼んでくれたんだ。今までずっと『訪問者』って呼んでたのに。

…！じゃあ昼間のアレは、お前さんにその話をさせないようにしてたってことか。

フフ、まあそういうことだね。勇助って結構照れ屋さんだから。

へぇ…随分と可愛らしい奴になっちまって…何だか感慨深いな。

ね〜。

[57 『人の子』の世界 23/02/03(金) 09:50:18]

…あっ、オレからこの話を聞いたってこと、勇助には絶対にバレないようにしてくれよ？流石に今回ばかりは物凄く怒るだろうから…。

ハハハ…言われなくてもちゃんと気をつけるさ。

ほら…今の話は、オレと訪問者さんだけの秘密。

(『訪問者』の手を取り指切りをする)

…これで少しは安心出来るか？

…………………、

うん…ありがとう、優桜。

[58 『人の子』の世界 23/02/03(金) 20:26:30]

〜数分後〜

ねえ、優桜。

うん？

優桜は…生まれ変わったら何になりたい？

生まれ変わったら…？

[59 『人の子』の世界 23/02/03(金) 20:33:22]

そうだなぁ…。

…やっぱり…また百之助と勇作の兄になりたいかなぁ、オレは。

ほう、そうかそうか…。

フフフ、実に優桜らしい答えだな。

[60 『人の子』の世界 23/02/03(金) 20:37:32]

…そう言う訪問者さんは何になりたいんだ？

優桜の友達！

(『人の子』と肩を組む)

…………………。

ハハ…何だそれ、随分と嬉しいこと言ってくれるじゃねえかよ。

(『訪問者』の頭を撫でる)

へへへ。

[61 『人の子』の世界 23/02/03(金) 20:43:46]

しかし…何で急にそんな質問を？

…昔、旅の途中に『旅人』の兄弟のところに行ったことがあっただろう？…その時に、今と同じ質問を臆病者にしたことを思い出してな。

優桜は何て答えるんだろうな〜って思ったから聞いてみたんだ。

なるほど、そういうことだったか…。

[62 『人の子』の世界 23/02/03(金) 20:55:00]

…『旅人』さんは何て答えたんだ？

アイツは意地悪だから答えてくれなかったよ。オレに『何でそんな質問を？』って聞いてきただけだった。

(…まあ、アイツらしいっちゃらしいか…？)

訪問者さんはそれに何て？

[63 『人の子』の世界 23/02/03(金) 21:00:19]

…………………。

(数秒『人の子』の顔を見つめた後、おもむろに立ち上がる)

…？…訪問者さん…？

…あの旅の途中…オレはある夢を見たんだ。

…夢？

[64 『人の子』の世界 23/02/03(金) 21:14:53]

…オレのこの身体が白い花びらになって、散り散りになって…そして、一匹の白い蝶になるんだ。…皆から忘れ去られた状態で、独り寂しく空へと飛び立っていく白い蝶にな。

そして…これはただの夢ではなく…予知夢だった。

え…そ、それって、

大丈夫、今はもう白蝶になることはないから。

…そ、そうか…よかった…。

[65 『人の子』の世界 23/02/03(金) 21:27:49]

でもな…この広い広い世界の何処かには、その夢の通りに白蝶となってしまったオレも存在するんだ。

…お前にすら忘れられて、ひとりぼっちになってしまったオレが、存在するんだ。

(『人の子』の隣に体育座りする)

っ…、

…恐ろしいよな…ボク達、こんなに仲良くなれたのに…ひょっとしたら全部無かったことにされていたかもしれないんだぜ…？…怖いよな…。

…そう…あの時は、本当に、怖かった…ただただ怖くて、寒くて……、

…大丈夫か？訪問者さん…。

(『訪問者』の背中をさする)

[66 『人の子』の世界 23/02/03(金) 21:40:31]

…………………、

…ごめん…今ならちゃんと話せると思ったんだけど…やっぱりダメみたいだな…、

…悪い…この話はもう終わりにするよ。

…………………。

…べつに、無理しなくていいからな…訪問者さん…。

(『訪問者』の頭を撫でる)

…ハハ…ありがとう、優桜。

…やっぱり君は優しい子だね…。

[67 二次元好きの匿名さん 23/02/03(金) 22:41:38]

【独自設定・閲覧注意】鈴の音を辿り行く Part.4【イマジナリー】｜あにまん掲示板

そういえばあの時は旅人優桜さんを人の子優桜さんと勘違いしたままお話してたんだっけな…

夢が夢のまま終わってくれて良かったよ、本当に

[68 『人の子』の世界 23/02/04(土) 09:55:18]

…優桜…。

…どうした？

優桜は…オレのこと好きか？

………………、

ハハ…これまた唐突な奴だな…。

[69 『人の子』の世界 23/02/04(土) 10:07:15]

もちろん大好きだぜ、訪問者さん…だって、お前さんはオレの大切な幼馴染で…一番の親友だからな。

(再び『訪問者』の頭を撫でる)

…………………、

…優桜は本当にずるい奴だ。

え…？

ううん、何でもない。

(…あぁ、好きだなぁ…。)

[70 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:06:57]

〜一方その頃〜

何…？オレ達に質問がしたいだと…？

はい！このような機会は滅多に得られませんから！

勇作殿がもっと二人のことを知りたいらしいんだ…頼めないか？傍観者さん。

…………………、

[71 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:10:27]

……まあ…付き合ってやらんこともない…どうせ暇だしな…。

…！本当か？

ありがとうございます！傍観者殿！

…ふん…。

[72 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:13:42]

…で？一体何が聞きたいんだ？

うーん、そうですね…、

ではまずは、お二人の好物を教えてください！

…好物か…。

"…好物…"

[73 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:19:43]

……オレは食事なんざ滅多にしねぇが…そうだなぁ…魚は少し好きだな…魚…。

魚、ですか…なるほど。

(…アンコウも好きなのかな…。)

鈴桜殿は何がお好きなのでしょうか？

(…"鈴桜殿"…。)

[74 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:25:37]

"…オレは鶏肉が好きだって言ってくれ、勇助…"

…………………。

鈴桜は椎茸が好きだそうだぞ。

"そんなこと言ってない…！"

[75 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:33:31]

えっ…そうなのか？

…あぁ、でも…『導き手』さんも、元は優桜だから…椎茸が嫌いじゃないのも当然か…そうか…。

(まずい…百之助が無駄に落ち込んでしまっている気がする…。)

"おい勇助…お前わざと嘘を、"

ほらほら、他には何が聞きたいんだ？

"無視するな…！"

[76 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:38:27]

うーん…、

では次は、お二人の好きなことを教えてください！

好きなことか…。

"……うーん……"

[77 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:42:00]

…あー…仕事で観測記録をつけている時間は割と好きだな…周りを気にしなくていいから楽だ。

ふむふむ…傍観者殿は仕事熱心な方なのですね。

……ふん…。

(羽をばたつかせている)

(…羽…。)

[78 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:47:19]

鈴桜殿はどうなのでしょうか…？

(……流石に二回も同じことをしたりはしないよな…。)

"…兄弟と一緒に過ごすのが好きだ…心が安らぐからな…"

……………………、

…オレ達と一緒に過ごすのが好き…らしい…。

(更に羽をばたつかせている)

(…本当にしなかった…しかも照れている…。)

[79 『人の子』の世界 23/02/04(土) 21:50:57]

なるほど、そうなのですか！

フフフ…とても素敵な回答ですね。

あぁ、勇作殿の仰る通りだ。

"…フフ…何だか、少し照れ臭くなってきたな…"

……………………。

[80 二次元好きの匿名さん 23/02/05(日) 00:07:31]

悪戯心発揮したり鈴桜さんの好きなことの答えに思い切り照れてる勇助さん
嘘つかれて焦っちゃう鈴桜さん
自分の好物と重ねて小さく一喜一憂（？）する百之助
観測兄弟の好きなものいっぱい知りたがる勇作殿
みんなｶﾜｲｲ ｶﾜｲｲﾈ……

[81 『人の子』の世界 23/02/05(日) 09:47:29]

えっと…では次は、お二人の苦手なものをお聞きしてもよろしいでしょうか？

苦手なもの？

あー…虫はあまり好かんな、気色悪い。

[82 『人の子』の世界 23/02/05(日) 09:51:05]

虫、ですか…少々意外ですね。

…そうか？

えぇ。傍観者殿は何に対しても臆することなく立ち向かえる強さを持った方のように見えますから。

…………………、

………初めて言われたな、そんなこと…。

[83 『人の子』の世界 23/02/05(日) 09:54:35]

(…"弟"だから…だったりするんだろうか…。)

…『導き手』さんは？

"………………………"

"……頭が痛くなるから…大きい音が苦手だって言ってくれ、勇助…"

[84 『人の子』の世界 23/02/05(日) 09:59:32]

………………。

鈴桜は大きい音が苦手だそうだ。

だから貴様等、大声を出さないよう気を付けろよ。

…！は、はい…気を付けます…。

"…べつにそこまで軟弱じゃないぞオレは…"

[85 『人の子』の世界 23/02/05(日) 20:55:17]

では次は…お二人の特技を教えてください。

…特技…？

"……特技……"

"…うーん…オレは速読だとか暗記だとかしか思い浮かばんな…"

…………………。

[86 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:00:57]

鈴桜は速読や暗記が得意だぞ。この前もオレが書いた観測記録をすぐ暗記したしな。

(…まあ、オレ達と違って魔導書は全然読んでいないから呪文は使えんが…。)

なるほど、そうなのですか。

フフ…やはり鈴桜殿もとても凄い方なのですね。

…まあ…そう、だな…。

(控えめに羽をばたつかせている)

(…何故お前が照れる…。)

[87 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:03:32]

傍観者さんは？

………………、

そうだなぁ…"特技"、と言うには少々語弊があるかもしれんが…こんなことなら出来るぞ。

[88 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:06:23]

━━ゴオォォォォォォン……。

…！？…何だ？今の鐘の音…、

それに…いつの間にあんな赤い月が…、

[89 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:08:30]

…………………、

…何か、明らかに様子がおかしいな…一旦帰った方がいいんじゃないか？訪問者さん。

"…………………"

…？訪問者さん…？

[90 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:11:57]

"I can hear them calling to me from HELL…"

("地獄からオレを呼ぶ声がする…")

訪問者さん？

"I feel like my whole body is frozen..."

("全身が凍りつくような感覚がする…")

訪問者さん！？おい！しっかりしろ！

(『訪問者』の肩を掴む)

"I can't see anything anymore..."

("もう何も見えない…")

[91 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:14:25]

訪問者さん…優桜ッ！！

━━…はっ！

わ、悪い、ぼーっとしてた…どうした？優桜。

え…い、いや、えっと…、

[92 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:17:03]

あれ、赤い月だ…勇助、急にどうしたんだろう…。

え…傍観者さん？

あぁ…あの赤い月は勇助が作り出したものなんだ。とっても綺麗だろう？

あの月が見れることはなかなか無いから、もう少し眺めていようぜ〜。

……、……お、おう…。

(…何だったんだ？今のは…。)

[93 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:32:24]

〜数分後〜

(…よし…そろそろあの話をするぞ…。)

…今夜は月が綺麗だね、優桜。

…？…まあ、たしかに綺麗ではあるな…赤いせいでかなり不気味だが。

フフフ…。

(やっぱり知らないんだな…。)

…何で笑うんだよ。

[94 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:35:29]

……知ってるか？優桜…『月が綺麗ですね』っていうのは、『愛してる』と同じ意味なんだってさ。

え…、

じ、じゃあ…今のも？

うん、そうだよ。

[95 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:40:39]

…オレはな、それくらい優桜が大好きなんだ…お前がまだこんな小さかった頃からずーっと、お前のことが大好きなんだよ。

……………………、

(口をぱくぱくさせている)

……………………。

……ごめん…急にこんなこと言われても困るよね……やっぱり、今の無し、

ま、待て待て！

え…？

[96 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:44:42]

あー……こういうのは初めてだから、何て言うのが正しいかは分からんが…、

…すごく嬉しいよ、訪問者さん……オレの『好き』は、お前さんの『好き』には敵わないんだろうけれど…オレも訪問者さんが大好きだから。

…ッ！！！？

[97 『人の子』の世界 23/02/05(日) 21:46:24]

そ、そういうのやめてよ…何か、涙出そうになるから…。
(何だこれ…前に夢の中で話した時と全然違うじゃないか…。)

[98 二次元好きの匿名さん 23/02/05(日) 22:21:55]

>>30も前に夢の中で歌ってた歌だけど優桜さんの記憶には残ってないんだよねって少しだけ寂しくなってたら…同じくなかったことにしちゃった月が綺麗ですねを伝え直してる…！思えばあの時は冗談って言った上で記憶も消すという二段構えの処置だったな…

新たな肩書きを得たからか鈴桜と勇助という兄弟を得たからか少しずつ変わっていったけど最初期から人の子優桜さんが大好きって事は一貫してた訪問者さん…はぁ……

ずっとこの二人が大好きだったので何かもうこっちまで赤面の後感無量になってしまう…

[99 二次元好きの匿名さん 23/02/05(日) 23:11:34]

家ではほのぼのした質疑応答がされてる中で外のお二人…見てるこっちも照れちゃう…
（お互い親愛としての感情だと思うけど、きっとlikeよりloveの方なんだろうなって）
何か不穏なフラグが一瞬見えた気がしたけどもうそのままぶち折っていこうぜ！！

[101 『人の子』の世界 23/02/06(月) 09:34:08]

……………………。

(…よかった…今度はちゃんと伝えられたよ…今も『夢』の中で生き続けている"哀れな白蝶(オレ)"…。)

(……お前にも…この幸せを分けられたらいいのにな…。)

[102 『白昼夢』 23/02/06(月) 09:49:58]

"………？"

"…白蝶さん？どうしたの…？"

"……ゆうさく……"

"…？『ゆうさく』…？それってどの『ゆうさく』だ？"

"……分からない……そもそも、何で急にこの名前が思い浮かんだんだろう…ボクとは関係無いはずなのに……不思議だなぁ…"

[103 二次元好きの匿名さん 23/02/06(月) 17:36:46]

みんなかわいいな…って見守りながら読んでたらここへ来て訪問者さんの新規表情が拝めて悶え転がってしまったな…白蝶さんはまるで恋する乙女のように、ソイツのことが好きで好きでたまらなくなってしまった、って訪問者さんが言ってたのが思い起こされて色んな感情で胸がキュッてなる…
白蝶さんも大事な名前を思い出せたのちょっと良かったなぁ…全部喪失しちゃったけどそれだけは返ってきたんだなぁ ﾁｮｯﾄﾀﾞｹﾔｻｼｲｾｶｲ
訪問者さんの様子が明らかにおかしいのと少し前から疲れて眠りやすくなってるのがめちゃくちゃ気になるんだけどとりあえず今は幸せを噛み締めたい！可愛い！！

[104 『人の子』の世界 23/02/06(月) 21:14:59]

凄かったな…赤い月…。

初めて見ました…。

ハハハ…そうだろうそうだろう。

(羽を思いっきり広げている)

(…勇助…嬉しそうだな…。)

"…フフ…"

[105 『人の子』の世界 23/02/06(月) 21:24:28]

…あ…そういえば傍観者さん…。

ん？何だ。

その…全く関係無い話をしちまって悪いんだが…『導き手』さんって、やっぱり自分の身体を持つ気はないのか…？

"……！"

…………………。

[106 『人の子』の世界 23/02/06(月) 21:28:04]

…妙なことを聞いてくるんだな、貴様…。

いや、えっと…ただ直接話をしてみたいってだけで、べつに俺は、

ふん…貴様等が何かふざけた考えを持つような奴ではないことくらい知っている。少し意地悪をしただけだ。

…そ、そうか……。

(焦った…。)

[107 『人の子』の世界 23/02/06(月) 21:38:51]

…それで、質問の答えだが…鈴桜が言うにはこうだ。

『…オレは…優桜や勇助ほど強い力を持っているわけではない…ただ少し耳がいいだけだ…』

『…そんなちっぽけなオレが自分の身体を持ったりしたら…ただでさえ忙しい二人に、いろいろと迷惑をかけてしまうことになるだろう…』

『……だから、いいんだ……オレはこのままでいいんだ……』

[108 『人の子』の世界 23/02/06(月) 21:52:03]

…そんな理由があったのか…。

…やはり、鈴桜殿もとても優しい心の持ち主なのですね。

……まあ、優しすぎる気がしなくもないがな…。

……鈴桜も……優桜も……。

(…今『優桜』って言ったな…あとで優桜に教えてやろう…。)

(……にしても…"優しい"、か……、)

(…やはり…実際に言われると嬉しいものだな…。)

[109 二次元好きの匿名さん 23/02/06(月) 22:54:39]

鈴桜さんは夢の世界にいた頃からずっと優しかったからな…
ここの百之助や勇作殿にも改めて伝わってくれたのが何か嬉しい

勇助さんがずっとかわいい（かわいい）
やっぱり弟でいいんじゃないかな君

[110 二次元好きの匿名さん 23/02/07(火) 09:46:38]

優桜さんも勇助さんも迷惑だなんて思わないというかそういうのも歓迎しそうだけど鈴桜さんの意思を尊重している感じなのかな
(鈴桜さんは万事控えめで手のかからない長子みがあって逆に甘やかしたくなるというかで…好き…)
訪問者さんが手を差し伸べるタイプの優しさなら導き手さんは見守るタイプの優しさで、傍観者さんとしてはまぁ後者のが通じるものがあるよなと思うけど弟としてはどっちの兄も大好きなのが伝わってきてニコニコしてしまう…

[111 『人の子』の世界 23/02/07(火) 09:53:46]

〜一時間後〜

…兄上様達、なかなか戻ってきませんね。

そうですね…。

………………。

[112 『人の子』の世界 23/02/07(火) 09:59:22]

…鈴桜、奴等の心音は聞こえるか？(小声)

"……あぁ、聞こえている……これはおそらく、吹雪の音だな…"

…吹雪…？(小声)

"…大抵、こういった風の音が聞こえる時はそいつの心が乱れている時だ…だから、少し様子を見に行った方がいいかもしれん…"

…チッ…仕方ねえな…。(小声)

[113 『人の子』の世界 23/02/07(火) 10:03:51]

貴様等、少し待っていろ。奴等の様子を見てくる。

(立ち上がる)

…！…分かった。

ありがとうございます、傍観者殿。

…ふん…。

[114 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:01:34]

……ううん……。

(『人の子』の肩にもたれかかる)

あれ…訪問者さん、寝ちまったのか…。

…………………。

(『訪問者』をそっと寝かせる)

…うーん…、

(…ビヤーキー達に運んでもらうのは難しいだろうし、起きるまで待つしかないな…。)

[115 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:07:04]

…………………。

"不思議なものだな…"

(前方から声がする)

…！？

"お前のようないたって普通の人間が、我々とは一線を画す存在である『訪問者』殿とここまで仲良くなるなんて…"

[116 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:10:21]

(…この冷気…覚えがあるな…。)

…何の用だ。

"…べつに何も？オレはただ話し相手が欲しかったからここに来ただけだ。今日は誰もオレの相手をしてくれなかったんでなァ"

…オレなら相手にするとでも？

"んー…お前はやけに立派な精神を持った奴だからなァ…やはり難しいかァ…"

[117 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:13:38]

"━…━━…"

…！訪問者さん？

"I…I can hear them, calling to me from…HELL…"

(ま、まただ…！)

訪問者さん！しっかりしろ！

(『訪問者』の身体をゆする)

"……………………"

(静かに歩み寄ろうとする)

[118 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:15:48]

…ッ！近付くなよ！どうせテメェのせいなんだろうこれは！

"……、…バレたかァ…"

"んー…オレはただ、こちら側へ『訪問者』殿を招き入れたいだけなんだがなァ"

何…？

[119 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:19:26]

"フフフ…所詮『訪問者』殿もオレ達と同じだ…常に孤独を恐れ、『幸福』を掴み取った奴等を羨む存在でしかないんだよ"

"だから…本当だったら今頃、そいつもオレ達の仲間になってたはずなのになァ…"

……………………。

(『訪問者』の手を握る)

[120 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:21:46]

"………………………"

"…まあもういいや……お前のような物好きな人間が現れたのに加えてあの赤目野郎が生まれちまったせいで、『訪問者』殿が孤独になることはなくなってしまったからなァ…これ以上『訪問者』殿を狙うのは辞めるとしよう…"

"…ではよい『夢』を、『人の子』のオレ…"

(闇の中へと溶けていく)

[121 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:25:23]

(……『夢』…。)

…う、ううん……、

…！…訪問者さん…？

ん…優桜…おはよう…。

(ゆっくりと起き上がる)

[122 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:27:52]

…………………。

…よかった…。

(『訪問者』を抱きしめる)

…？…どうしたの？

…何でもない…何でもないよ、訪問者さん…。

[123 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:31:00]

貴様等、こんなところにいたのか。

(空から降り立ってくる)

…！傍観者さん…！

あ、勇助！今日の月も綺麗だったぞ！

ふん、当然だろう。

[124 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:34:42]

…じゃなくて…今日はもう家に帰れ。弟共が寂しがってんだよ。

百之助と勇作が…？それは早く帰らないとだな。

頼めるか？訪問者さん。

もちろん！

よし、じゃあいくぞ〜。開けゴマ〜。

(切れ目を開く)

[125 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:37:24]

ただいまー。

…！おかえり優桜、訪問者さん。

おかえりなさい！

フフ…ただいま。遅くなってごめんな〜。

[126 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:46:46]

…………………。

"…どうかしたか？勇助…"

…いや……、

……わざわざ様子を見に行ってやったというのに、特にこれといって何も無かったのが腹立つだけだ。

(……星の降る音…。)

[127 『人の子』の世界 23/02/07(火) 21:56:04]

"…まあ、いいじゃないか…こういった時は何も無いことが一番なんだから…"

…それはそうだが…、

"…ん？"

…何でもねえよ。

(羽を二、三度ばたつかせる)

(…やっぱり下手くそだな…。)

[128 二次元好きの匿名さん 23/02/07(火) 22:37:09]

何事か起こりかけてはいたけど、とりあえず何もなくて良かった…良かったね勇助さん…(ﾆﾔﾆﾔ
もしあの場に間に合ってたら絶対止めてただろうしね

（もし『鈴の音を～』で白蝶ルートじゃないもう一つのバッドエンドに進んでたら、傍観者の肩書きを乗っ取られ訪問者にもなれなかった優桜さんがそのまま亡霊の仲間入りしてた…のかなぁ
重ね重ね、みんな独りのままにならなくて良かったよ）

[129 『人の子』の世界 23/02/08(水) 09:49:37]

久しぶりの星空観察はどうだったんだ？優桜。

フフ…とても楽しかったぜ。訪問者さんとたくさんお話しが出来たし、綺麗な月も見れたしな。

そうか…よかったな。

あぁ…。

(……優桜に『大好き』って言ってもらえた時のこと思い出しちゃった…顔が熱い…。)

[130 『人の子』の世界 23/02/08(水) 09:59:53]

訪問者殿…顔が赤くなっておりますが大丈夫ですか？

えっ！？う、うん！大丈夫だよ！

そうですか…？無理はなさらないでくださいね。

うん…ありがとう、勇作。

(…まずい、心を落ち着かせないと…素数でも数えてたら落ち着くかな…。)

[131 二次元好きの匿名さん 23/02/08(水) 17:52:57]

『裏人格』さんが傍観者時代から訪問者さんに絡んだり親友だって思ったりしてる理由、特定個人 ( 表人格百之助と人の子優桜 ) に対する執着があるって共通点からの仲間意識みたいなものも一部ありそうだなって思ってたけど
暴力を伴う執着は改めてだめなんだよ違うんだよーてなるな…いい子にしてておくれ…
( 『優桜』なのだから一皮剥けばみんな自分と同じ、悪夢の住人に堕とせるはずだ、みたいなのもあるのかな )
( 幸せを掴み取れた人の足を引っ張らないでやって…という気持ちとでもそういう分岐キャラクターでこそ『妄想に生きる裏人格』さんなのよなという納得もある )

[132 二次元好きの匿名さん 23/02/08(水) 17:55:35]

訪問者さん素数をCount…ｶﾜｲｲｶﾜｲｲﾈいや本当にかわいいな
顔だけじゃなくて心の中もポッカポカになってそうだし吹雪は…大丈夫そうかな…？にしては裏人格さんの去り際が少し意味深で不穏だった気がするけど…ｺﾜｲｺﾜｲﾈ
『訪問者』の方は無理そうだけど力の弱そうな『導き手』なら堕とせるかもなぁ……とかだったら泣くからな 勇助さんが

[133 『人の子』の世界 23/02/08(水) 21:27:05]

はぁ……、

…おい、もう満足しただろう『訪問者』。そろそろ仕事に戻るぞ。

え？

は？

[134 『人の子』の世界 23/02/08(水) 21:31:23]

…今日は久しぶりに、優桜と一緒に寝たいと思ってたんだけど…。

……………………。

チッ…ワガママ言いやがって……今日だけだからな…。

…！

Спасибо！勇助！

(『傍観者』に抱きつく)

…ふん…。

[135 『人の子』の世界 23/02/08(水) 21:38:43]

…！では今夜は、お二人の分の布団も用意しなければいけませんね。

…いや、オレはいい。羽で傷付ける可能性もあるしな。

あっ…たしかに、それもそうですね…。

しかし…大丈夫ですか？傍観者殿。

硬い床で寝るのは慣れてるから気にするな。

……分かりました…。

(心配だな…。)

[136 『人の子』の世界 23/02/08(水) 21:44:18]

〜数十分後〜

それじゃあおやすみ、百之助、勇作。

おやすみ優桜。

おやすみなさい、兄上様。

勇助、鈴桜、おやすみ〜。

(手を振る)

"……おやすみ…"

……ふん…。

[137 『人の子』の世界 23/02/08(水) 21:46:39]

優桜と一緒に寝るのいつぶりだろうな〜。

あぁ…そういやいつぶりだったかな…久々すぎて忘れちまった。

フフフ…まるでオレみたいなことを言う奴だな。

ハハ…たしかに、今のは少し似てたかもしれんな。

[138 『人の子』の世界 23/02/08(水) 21:49:51]

フフフフフ…、

ふぅ……。

……優桜…。

ん？

…今日、くっついて寝てもいいか？

[139 『人の子』の世界 23/02/08(水) 21:52:03]

…………………。

いいぜ…ほら、来いよ。

(腕を広げる)

…っ……。

[140 『人の子』の世界 23/02/08(水) 21:56:40]

…どうした？

……その…前から思ってたけど……優桜って物凄くかっこいいよな…。

…オレの方が歳上なのに…。

[141 『人の子』の世界 23/02/08(水) 22:00:31]

…………………。

…そういえば、訪問者さんはオレよりずっと大人だったな…、

……いつの間にか、同じ目線になっちまって…。

…………………。

[142 『人の子』の世界 23/02/08(水) 22:05:08]

…ねぇ、優桜…。

(『人の子』の布団に入ってくる)

…ん？

……オレ達…いつかはお別れをしなきゃいけなくなる日が来るんだよな…。

(『人の子』を抱きしめる)

…………………。

……まあ……オレ達が"人間"である以上はどうしようもないことだな…。

(『訪問者』の背中をさする)

[143 『人の子』の世界 23/02/08(水) 22:11:11]

………はぁ………。

…オレも、元の"人間"だった頃に戻りたいよ…お前と一緒に歳をとれる身体に戻りたい……お前に置いてかれるのは嫌だ……。

…訪問者さん…。

……そうか…お前さん方程の力があっても…元に戻すことは出来ないのか…。

…………………。

[144 『人の子』の世界 23/02/08(水) 22:16:39]

…じゃあ…オレはよぼよぼの爺さんになるまで精一杯生きなきゃだな。

それで死んだ後は、また"尾形優桜"として生まれてみせるさ。

……まあ…生まれ変わるまでに何年かかるか分からんし…そもそもオレみたいな存在に来世というものがあるのかも分からんがな…。

…………………。

…ううん、いいよ…大丈夫……その優しさだけで十分嬉しいよ……。

[145 『人の子』の世界 23/02/08(水) 22:21:31]

…訪問者さん…。

………もう、寝よう…優桜……おやすみ…。

……、……おやすみ…。

…………………。

(…ずっと一緒にいてやれたらいいのにな…。)

(『訪問者』を抱きしめる力を強める)

[146 二次元好きの匿名さん 23/02/09(木) 01:04:42]

優桜さんが小さい時に出逢った頃から訪問者（元傍観者）さんはずっと変わらず大人の姿だったんだもんなぁ
出来る限り健康で平和にめいっぱい長生きしろ人の子兄弟……

[147 二次元好きの匿名さん 23/02/09(木) 11:22:01]

少し見れてなかった間に色々な事が起こっていて私は…ドキドキした…
優桜さんは自分の『好き』は訪問者さんの『好き』には敵わないんだろうけれどって言ってたけど、家族ではなく孤独でもない相手に「ずっと一緒にいてやれたらいいのに」って思うのはなんかもうそういう事だよって思ったし優桜さんの優しい気質を通して言語化するとこうなるんだなって感じで大好きな表現だな

[148 暖かくて寂しい夢 23/02/09(木) 20:27:38]

『覗き屋さんはどうしてオレにそっくりなんだ？』

ワタシは未来の君だからだよ、可愛い子

『傍観者さんはどうしてそんなにオレのことが好きなんだ？』

お前がジブンを救ってくれたからだよ、お兄ちゃん

『訪問者さんはどうしていつも寂しそうなんだ？』

……お前との別れが近づいてきているからだよ…優桜…

『…優桜…どうして泣いてるんだ…？』

………お前が誰よりも優しいからだよ……
………オレの好きな人……

[149 『人の子』の世界 23/02/09(木) 20:36:11]

…………………、

…………………。

(……まだ夜なのに目が覚めちゃった…。)

(……優桜…。)

……そっち……行くなよ……、

(寝言を呟いている)

[150 『人の子』の世界 23/02/09(木) 20:41:02]

…………………、

…………………。

(『人の子』の胸元に顔をうずめる)

(…優桜は暖かいなぁ…いつだって…、)

……ぅぅ………、

[151 『人の子』の世界 23/02/09(木) 23:56:01]

〜翌朝〜

……う、ううん……。

(…朝、か…。)

…訪問者さん…起きてるか…？

…う、ん……、

…優桜…？

[152 『人の子』の世界 23/02/09(木) 23:58:50]

おはよう、訪問者さん。よく眠れたか？

…………………。

うん。…とってもいい夢も見れたしね。

…そうか…そりゃよかった。

…じゃあ、二人で朝飯でも食おうか…。

…うん…。

[153 『人の子』の世界 23/02/10(金) 00:02:20]

〜数十分後〜

ごちそうさま、優桜…凄く美味しかったよ。

フフ…ありがとう、訪問者さん。

"…………………"

(…二人共、星の降る音に混じって微かに雨の音がしているな…。)

(……せっかく幸せな時間を過ごせているというのにな…。)

[154 『人の子』の世界 23/02/10(金) 00:06:32]

〜数時間後〜

…今度こそ帰るぞ『訪問者』。

…はーい…分かってるよ、勇助…。

…じゃあ、またな…『人の子』の兄弟達…。

…またいつでも来いよ、三人共…オレ達はいつでも待ってるからな。

怪我とか病気には気を付けろよ。

お仕事も頑張ってくださいね！

[155 『人の子』の世界 23/02/10(金) 00:09:39]

…………………。

ありがとう、皆…絶対にまた来るからね。

……ふん…。

"…………………"

じゃあ、行こうか…開けゴマ。

(切れ目を開き中へと入っていく)

[156 星の海原 23/02/10(金) 00:15:42]

…………………。

………ふぅ………。

…さてと…今日からはちゃんと切り替えて、『訪問者』としての仕事をしなきゃだな…。

………はぁ………。

(その場に座り込む)

…………………。

"…………………"

[157 『人の子』の世界 23/02/10(金) 00:39:04]

………………。

…優桜…。

…ん？

…もう少し引き留めても良かったんじゃないのか？…多分、今の傍観者さんなら許してくれたと思うぞ。

………………、

………………、

[158 『人の子』の世界 23/02/10(金) 00:44:29]

…いつまでも誰かの優しさに縋ってるようじゃ、男としてみっともないだろう…？…いいんだ、これで。

……そうか…。

………………。

………………。

[159 二次元好きの匿名さん 23/02/10(金) 08:08:20]

アッとても幸せととても切ないがワンプレートでやってきた…どうしたらいいのかも分からないのにめちゃくちゃ応援したくなってしまう何これ…
ゆるゆるな憶測の感想だけど、百之助を守る役割で生まれた優桜という存在が他者と心を寄せ合ってるの、本当に一人の人間として完全にアイデンティティを獲得しているんだなって感動してしまう…『人の子』は百之助も勇作も含めて三人とも大事にしあいながらしっかり自立してるからこそこうなれたのかなみたいな…
鈴桜勇助はもちろん百之助勇作の弟組もなんとなく色々察しているのかな

[160 『観測記録：その××』 23/02/10(金) 09:58:09]

19××
以前より『訪問者』が長期睡眠をとる頻度が高くなった。これでは仕事にならないため今は奴の秘密基地の中で休ませている。
今日も様子を見に行ったが、気味が悪いと思えるほどに静かだった。調子が狂う。

1914
とうとう『人の子』の世界にて第一次世界大戦が勃発した。
『訪問者』の様子はまだ落ち着いているため、どうかこのまま大人しくしていることを願う。

1918
第一次世界大戦が終結した。
『訪問者』が早速奴等に会いたいと言い出したので、我々三人で『人の子』の兄弟に会いに行った。
相変わらず元気そうだったおかげか『訪問者』は一日中騒がしくしていた。非常にうるさかったがどこか懐かしい心地がしたのもまた事実だった。
…にしても、『人の子』達もだいぶ大人びてきたな。

[161 『観測記録：その○○』 23/02/10(金) 10:00:24]

1939
第二次世界大戦が始まった。
その影響で『訪問者』の精神もだいぶ荒れてきているため、何か対処法を探さなければ。

19××
『訪問者』がガキみてえに泣き喚く日が数日続いたため、仕方なく『人の子』達を安全な場所へと避難させた。これで少しは落ち着くだろう。
…神よ、世界よ…どうかお赦しください。

1945
第二次世界大戦が終結した。
『訪問者』は安心からかすっかり眠り込んでしまったようだ。
…『人の子』達の方が歳下だというのに、これではまるで父親に寝かしつけられた子供じゃねえか。情けない。
…………………。
…それにしても…お前達、もうそんなに歳をとっていたんだな…。

[162 『観測記録：その＊＊』 23/02/10(金) 10:02:17]

19××
『訪問者』の口調のブレが再び見られるようになってきた。それに加え若干の幼児退行が発生しているようにも見えたため、精神を休ませるためにしばらく眠らせることにした。
…今ではもう、奴等の姿を見せる方が毒になるだろうからな…。

19××
最近、『訪問者』の精神が心音がうまく聞こえなくなるほどに荒れてきていると『導き手』が直接伝えに来た。
『導き手』が『訪問者』の元を離れることなど滅多にないことだ。つまりそれほど奴は酷い状態ということだろう。
…『訪問者』の様子を見に行かなければ。

[163 『観測記録：その━━』 23/02/10(金) 10:02:59]

19××
優桜の様子がおかしい


━以下、白紙

[164 二次元好きの匿名さん 23/02/10(金) 11:26:09]

（うちひしがれる音）
人の子兄弟達が2度の戦争を乗り越えられたらしいのは本当に良かった…良かったけど…

流れる時間は観測者の兄弟達を置いて過ぎ去るだけ
記録で最後に呼んでる名前も咄嗟に出ちゃったほど退っ引きならなくなってそうでつらい
何度思ったか分からないけど滅多なことは考えないでくれよ訪問者さん…

[165 二次元好きの匿名さん 23/02/10(金) 12:24:14]

ワァ…ぁ…
うまく言葉にできない…切ない…

[166 二次元好きの匿名さん 23/02/10(金) 15:27:53]

百之助が1907年の誕生日に25歳になったと仮定して、1914年で32歳、1918年で36歳、1939年で57歳、1945年で63歳

ここだけ2の106で優桜は百之助 より2歳年上と判明

勇作は百之助が物心が付く前に誕生していると思われるので歳はあまり離れていない

つまり162の人の子3兄弟は…

[167 二次元好きの匿名さん 23/02/10(金) 18:18:20]

160～163読んで待っ…！って声出そうになっちゃったナ…
時の流れ、あまりにもはやい 観測者の視点で定命の者を見守る気持ちを追体験させられちゃう…
暖かくて寂しい夢で訪問者さんと優桜さんの関係が少しずつ変化してく過程を感じられたのと、記録の中で「…神よ、世界よ…どうかお赦しください。」って敬語を使ってた勇助さんになんだがぐっときてしまった
どうなるんだろう……

[168 『日記帳』 23/02/10(金) 20:41:04]

6/6
あれからなんねんたったのかな
あれからいくつのものがたりがうまれてはきえていったのかな
あれからなんにんのきょうだいがしんでいったのかな

ゆうすけ、つぎはいつきてくれるかな


6/7
ほんとうに？
(しわくちゃになったページの中央に震えた文字で書かれている)

[169 『観測記録：その???』 23/02/10(金) 20:42:02]

20××
ようやく見つけた
ようやく見つけたぞ、優桜

[170 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 20:48:17]

━20××年・夕刻━


「…はぁ…」
「今日もすっかりお疲れみたいだなぁ、百之助」
「…いいよな優桜は…俺もリモートでやれる仕事がよかった」
「ははっ…家で仕事するのも楽じゃねえぜ？目は疲れるし、肩は凝るし、腰は痛くなるし…」
「ジジイかよ」
「自分、御歳50歳であります〜」
「…何だそれ」
「これか？これはな…」

[171 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 20:49:48]

「…あれ…誰に言われたやつだったっけな…」
「ははぁ…さては優桜、ボケが始まったな？」
「…いや、お前とは二つしか離れてねえんだからそれはあり得ないな」
「何言ってんだよ、俺達は双子だろうが」
「え？」
「…やっぱりボケたな。勇作さんに報告しておくか」
「うるせぇ、ボケてねえよ。それにオレがボケてるならお前もボケてることになるからな」
「ははっ、それこそあり得ないな。俺は三日前の夕食までバッチリ覚えてるぞ」
「それくらいオレだって言えるぞ。豆乳鍋だろ」
「おや、当てられたか…これは予想外だったな…」

[172 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 20:51:50]

「…あ、そういえば優桜…これは逢坂から聞いた話なんだが…」
「どうした？」
「…今日、昼飯を食いに行く途中に俺達とそっくりな奴を見かけたらしいんだ…」
「…ほう」
「お前、今日家から出たりしたか？」
「…いや？」
「……じゃあやっぱりドッペルゲンガーか…」
「…一体どっちのだ？それ」
「さあ…でも、どっちにしろ会いたくねえのは事実だな…」
「…だな…」

[173 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 20:57:07]

「…………………」

「…おい貴様、何してるんだ。早く話しかけてこい」

「………ボクのこと、ちゃんと覚えてるかな…？…二人に怖がられたら、どうしよう……」

"…大丈夫だ、優桜…お前達の絆を信じろ"

「………分かった」

[174 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 20:58:26]

「…こんばんは、二人共」


「ん？」
「…？」

[175 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 21:00:31]

「…と、突然で悪いんだけど…ワタシのことが分かる…？…ボクの声はちゃんと聞こえているかい…？…オレと話したこと、覚えているか？」
(俯きながら自信なさげに話す)

[176 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 21:02:32]

(…誰だ…？妙な話し方をする奴だな…。うーん、俯いてるせいで顔がよく見えん…服は…何だあれ、よく見たら歴史の教科書で見るような陸軍の軍服じゃねえか。コスプレイヤーってやつか？…明らかに怪しい…。)
「…優桜、知り合いか？」
「…………………」
「…優桜？…どうした？」





「……"訪問者さん"……」

[177 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 21:04:38]

━━瞬間、優桜は勢いよく駆け出したかと思うと、その勢いのままソイツを抱きしめた。

…俺にはまるでその状況が理解出来なかった。

……理由？

…だって…ただでさえ、どちらかというと人嫌いな優桜がたった今出会った人間に対してそういった行動を起こしたというのも驚きなのに…、




……その優桜に抱きしめられた男が、よりにもよって今まさに優桜と話していたドッペルゲンガーそのものだったんだぞ？しかも顔真っ赤にしてるし…一体どういうことなんだよ。分からねえよ。説明しろ優桜。

[178 何年後かのエピローグ 23/02/10(金) 21:07:13]

…なになに…ソイツは『訪問者』っていって、お前の大切な人？前世の幼馴染？……なるほど、さっぱり分からん。とりあえず後でまたゆっくり説明してくれ。

…え？ソイツを家に連れて帰る？本気で言ってるのか？

…"訪問者さんは腹を空かせてるみたいだから"って…？

……、……まあ、それなら仕方ない、か…。

[179 二次元好きの匿名さん 23/02/10(金) 22:47:20]

シチュエーションは色々違うけど「未来で待ってる」を何だか思い出してしまった
しっかり有言実行（？）した優桜さん、えらいね…
（169の観測記録、もしや勇助さんもずっと探してくれてたのかな？ありがとう…）

[180 二次元好きの匿名さん 23/02/11(土) 10:03:44]

わ…わ…『人の子』が本当に人の子になってる…！優桜さんは百之助との年齢差のことだったり『誰』かの自己紹介とかうっすらとだけ記憶があった感じかな…そして人の子達やっぱ鍋好きなんだな
優桜さんに抱きしめられる訪問者さんが大変にかわいらしく本当に良かったねぇと噛み締めてしまう……一人称ガタガタだけど鈴桜さんと勇助さんがいなかったらもっとやばかったんだろうな

[181 何年後かのエピローグ 23/02/11(土) 10:07:18]

〜翌日〜


「兄様！！先日の『事件です、助けてください』という連絡は一体…！！？」
「…こんにちは、勇作さん…見ての通りです」
「こんにちは〜勇作」
「…あ、貴方は…？」
「オレは『訪問者』。御歳150歳であります〜」
(あ…昨日優桜が言ってたやつだ…。)
「『訪問者』…？150歳…？な、何故兄様達と同じ顔を…？？？」
「あー…とりあえず座れよ、勇作。訪問者さんのことはオレがちゃんと説明するから」
「は、はい…分かりました…」
「…お茶用意しますね」
「…！すみません…ありがとうございます、兄様」



(…やっぱり暖かいなぁ…この兄弟達の暮らす世界…。)
(………幸せだなぁ……。)

[182 何年後かのエピローグ 23/02/11(土) 10:13:42]

「……奴はしばらくあのままにしておくか…」
"……いいのか？"
「構わん…ここ最近はずっとおとなしくしていたおかげで、『訪問者』という存在を認知している奴はだいぶ減ってきたからな」
"…なるほど…"

"…じゃあ、これからは少しばかり寂しくなるな…"
「……、…まあ、無駄に寂しがり屋な奴のことだ…そのうちフラッと帰ってくるだろ」
"……たしかに…それもそうか……"
「………もういいだろう、この話は…仕事に行くぞ」
"…あぁ…"
(…風の音…本当、勇助はいつまで経っても強がりだな…。)

[183 二次元好きの匿名さん 23/02/11(土) 13:16:35]

現代の兄弟だ！？(スレ主の絵大好き…！)もう顔つきだけでどっちがどっちかすぐ分かるし逢坂くんと変わらず縁ができてるのも嬉しすぎる
そして優桜さん、訪問者さんが顔上げる前から確信してるなぁ…流石だよ最高だよ

[184 何年後かのエピローグ 23/02/11(土) 21:47:11]

「優桜、これは何？」
「それはテレビだ。…まあ、この時代の娯楽品の一つだな」
「じゃあこれは？」
「それは電子レンジ。食べ物を温める機械だ」
「このデカい箱は？」
「それは冷蔵庫。食べ物を冷やしておく機械だ」
「あの壁にくっついてるやつは？」
「あれはエアコン。簡単に言えば部屋の温度を調節するためのものだ」
「ふーん…少し見ない間に、人類はここまで進歩してたんだなぁ」
「…そういや、訪問者さんは昨日までずっとあの洞窟にこもっていたんだったか…？」
「…うん……何というか…あの頃はもう、何にもしたくなくなっちゃってね…」
「……そうか……」

「…でも、もう大丈夫だよ。今はこうして目の前に優桜がいるからね」
「ハハ…そうか……そりゃよかった」

[185 何年後かのエピローグ 23/02/11(土) 21:51:37]

……………………。

…昨日からずっと二人の様子を観察しているが、俺はようやくこの『訪問者』という名を持つドッペルゲンガーの性質が分かってきた。
例えば、奴は見た目と年齢に反して言動は随分と幼いということだったり、俺達と同じように鍋が好きということだったり………優桜のことを、いわゆる"そういう意味"？で好きということだったりだ。

……………………。

……優桜も、それくらい『訪問者』のことが好きなんだろうか……あんなに優しい顔をするってことは……。

……そういったことに首を突っ込むのは少々気が引けなくもないが……まあ、兄弟だしいいよな。今度もっと詳しい話を聞いてみよう。

[187 二次元好きの匿名さん 23/02/11(土) 22:16:59]

感極まってシリーズ一作目を読み返してしまったんだけど、Part1が立ったのが6月7日で日記の日付にワァ…！ってなっちゃった

それから>>159のレスをうんうん…って読んでたら人の子百之助くんがこんな前からこんな事を言っていてなんかもう…真理じゃんって……本当に良かったなぁ優桜さんと訪問者さん…！！という気持ち…

(ひとつ上間違って消しました申し訳ない…)

[188 二次元好きの匿名さん 23/02/11(土) 22:42:20]

Oh！訪問者さん、優桜さんへの感情が最上級love　また逢えてﾖｶｯﾀ ﾖｶｯﾀﾈ……（胸を撫で下ろしながら）

愛を知った人の子達と心を取り戻せた訪問者さん、平和な世界でまた幸せな日々を過ごしていけますように
優しい導き手さんとちょっと寂しん坊になった傍観者さんにもどうか星降る音が響き続けますように

[189 何年後かのエピローグ 23/02/12(日) 09:37:42]

「兄上様。本日は泊まっていってもよろしいでしょうか？」
「え…もちろんいいが、どうしてだ？」
「『訪問者』さんとのお話をもっとたくさん聞かせていただきたいのです！ね、兄様！」
「えぇ、そうですね。勇作さん」
「…だとよ…どうする？訪問者さん」
「いいよ！たくさん話そう！オレはお話しするのは大好きだからな！」
「そうか…まあ、お前さんがそう言うなら」
「…！ありがとうございます！では今夜は私が夕食を作らせていただきますね！」
「あ…俺も手伝いますよ、勇作さん。何を作りましょうか」
「そうですね…前回はお鍋を作りましたから、今回は━━、」

「ハハ…今夜は賑やかな夜になりそうだな、訪問者さん」
「フフフ、そうだね。…あっ、優桜、そのお菓子食べてもいい？」
「ん、これか？いいぜ…ほら、あ〜ん」
「ん〜！美味しい！」(顔熱い…。)
「そうか…口に合ったようでよかったぜ」

(…やっぱりオレは、訪問者さんの笑顔を見るのが好きだ…暖かい気持ちになる…。)
(フフ…今世では前世で何回も世話になった分、たくさん甘やかしてやろうかな…。)

[191 『観測記録：その???』 23/02/12(日) 10:17:16]

20××
あれから一ヶ月が経過した。
『訪問者』は順調に回復し、今では二週間に数度の定期で仕事をしに戻ってくるようにまでなった。どうやら『人の子』に出会ったことでだいぶ自分の精神をコントロール出来るようになってきたらしい。…といっても、まだ万全ではないようだが。
…まったく…どうせなら完全な状態に戻るまでゆっくり休めばいいものを…相変わらず妙なところで真面目な奴だな。

……………………。

……だが、何だ……思っていたより我々に会いに来る頻度が高かったのは━━━━、
(ぐちゃぐちゃに塗りつぶされている)

べつに嬉しくなどない。嬉しくなどないからな。

[192 何年後かのエピローグ 23/02/12(日) 10:20:03]

世界は今日も回り続ける。
物語は今日も生まれ続ける。
様々な命が生まれては消えていく。誰かに伝えたかった想いと共に。忘れてしまった愛情と共に。

…『訪問者』とは、それら全てを見守り、渡り歩き…そして、愛する者。
一生老いることのない、人でなくなった何者か。

…でも、今は少しだけ『訪問者』の仕事の時間が嫌になっちゃった。だって優桜と一緒にいられないんだもの。まるでとても素敵な夢を見ていたのに親に無理矢理叩き起こされた気分！
…あ、でも決して他の世界の兄弟達が嫌いってわけじゃないよ！(出来損ないは嫌いだけど)

…それでね、オレは優桜と一緒にいられない間は勇助達に優桜と過ごした時間の話をすることにしたんだ。そうすればずっと夢見心地な気分になれるから仕事が嫌にならないんだよ。
で、それとは逆に、優桜と一緒にいる間は他の世界や兄弟の話をしたり、優桜の話をたくさん聞いたりするの。そうすることでオレの"夢"をたくさんたくさん集められるんだ〜。フフフ、いいでしょ？

……あ、そういえばもうすぐ優桜達が帰ってくる時間なんだった…もう行かなくちゃ。

[193 心音辿る訪問者 23/02/12(日) 10:39:14]

さて…じゃあ最後に挨拶をしないとだね。

今までオレ達のことを見守ってくれてありがとう。愛してくれてありがとう。おかげでオレ達、こんなにもたくさんの思い出を作ることが出来たよ。

…本当に、ありがとう。

…では、さようなら。

…皆がいい夢を見られることを祈っているよ。

[194 支えてくださった皆様に感謝！ 23/02/12(日) 10:41:49]

.

[195 二次元好きの匿名さん 23/02/12(日) 13:27:09]

一番最初のスレが立った少し後くらいからここまで、番外編まで漏らさずずっと追い続けてました
ここに一つの終わりとして見届けられたのが再会のハッピーエンドで本当に良かった…
今までありがとうございます、そしてお疲れ様でしたスレ主さん！

今を生きていく兄弟達のまだ見ぬこれからに
私達が垣間見ることのできた世界、私達も知ることがなかった世界に
3人で少しずつ寄り添いながら世界を見守っていくのだろう観測者達に
寂しくも暖かくて、孤独でも彼らの生きた軌跡を残してくれた夢の中とその住人に
スレ民と一緒に幸せへの鍵となった逢坂さんにも
どうか沢山の祝福がありますように

[196 二次元好きの匿名さん 23/02/12(日) 14:08:47]

ﾜｰｯありがとうみんな大好き本当にお疲れ様でした…！の気持ちとあまりに長く親しみすぎてお別れが寂しく受け止めきれない…の気持ちで情緒ﾔﾊﾞｲ ﾔﾊﾞｲﾈです

たくさん素敵な夢を見せてくれてありがとう～～～！

無題

[197 スレ主より 23/02/12(日) 20:04:39]

スレ主より

[198 二次元好きの匿名さん 23/02/13(月) 07:23:06]

シリーズ完結お疲れ様です！本当に遠くまで来たなぁ……
8ヶ月よりもっとずっと長くこの世界を見守ってきたような気がするくらいこのシリーズが大好きでした！
無限に広がる色んな可能性の世界に何度もすげえ……となっていたし、かと思えばキャラの内面の方向にも深掘りが進んでいったりして
物語が一つ終わる度にこのキャラをこんなに好きになるなんて思わなかった……の繰り返しでした、魅力がすごい
(そして終わってしまうの寂しくてなかなかレス出来なかったけどスレ主さんのコメント読んで拳を突き上げました)
本当に最後の最後まで素敵な夢を見せてくれてありがとう！大好きです！

[199 何年後かのエピローグ 23/02/13(月) 17:53:41]

…ふと、真夜中に目が覚めた。

…暗闇はまだあんまり好きじゃない。何となく、身体が冷えるような感覚がするから。
…でも今は、すぐ横に優桜がいてくれるから大丈夫。宇宙でも勇助と鈴桜が待っていてくれるしね。
だからもう暗闇なんて怖くないよ。一生好きにはなれないけれど。

…あ、そういえば日記帳の残りが無くなったのをすっかり忘れてたや…。
…今度、優桜と一緒に新しいのを買いに行きたいなぁ…頼んだら連れていってくれるかな？

…とりあえず、朝になったら話してみようっと…。

[200 何年後かのエピローグ 23/02/13(月) 17:54:16]

…朝が来た。

目覚めたばかりのぼやけた視界で隣にいる訪問者さんを見てみると、昔と同じどこか幼い表情で静かに寝息をたてていた。
何となくそっと頭を撫でてみると、訪問者さんは穏やかな笑みを浮かべながら何かを呟いたが、あまりにも小さな声だったものだからうまく聞き取れなかった。少し残念だ。

…さて、せっかく気持ちよさそうに眠っている訪問者さんを起こすわけにもいかないし、朝飯と百之助の弁当の用意でもしようかな。

……そういえば、訪問者さんってトーストは食べたことがあるんだろうか？…試しにベーコンエッグでも乗っけて食べさせてみるか。

フフ…反応が楽しみだな…。