- 1二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:23:56
- 2二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:30:35
知らぬはエアグルーヴだけで、結構な数のウマ娘がやることはやっているんだけど
堅物のエアグルーヴに知られるとどんなことになるか分からないから耳に入れないようにしている
ある日アヤベさんトプロあたりと話してるところに、
ドトトレと「そういうこと」になって舞い上がったドトウが喜びの報告をしにやってきたとかなんとかで
エアグルーヴに真相がバレてしまい、「今までの自分の我慢はなんだったのか」となるのいいよね - 3二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:33:45
後押ししてくれた友人たちにまずお礼と報告をしたかったから
手をブンブン振りながら駆け寄ってくるドトウ(エアグルーヴは目に入っていない)
直感的に「ヤバい」と理解してドトウを押し留めたり必死に誤魔化そうとするアヤベさんとトプロだが、
あまりの必死さにエアグルーヴの追及を招いてしまうのいいよね - 4二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:41:38
どえらい厳重処分か大問題になるか、と戦々恐々としていたら
「今までの自分の我慢は一体なんだったのか」でエアグルーヴがフリーズしてしまい
それを好機に退散しようとするアヤベさんとトプロとドトウなんだけど、
ドトウだけ逃げ遅れるのいいよね - 5二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:54:22
その後ひそかに理事会での議題となり、
「ことが明るみになればどんなに繕ってもドトウだけは守りきれない、ドトウひとりに泣いてもらいましょう」
とひとりの理事が発言したことから紛糾する理事会 - 6二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 01:58:13
空き教室にドトウを連行してひととおり難詰するんだけど、
すっかり小さくなって涙目になっている目の前のドトウは宿願を遂げているのに、
ひとり勝手に「節度を守らなければ」と思い込んで他のウマ娘がやることやって充実している中
無意味に我慢していた自分はまるっきり道化じゃないか、という想いを拭い去ることができず
どんどん悄然としていってついに「もう行っていい」と力無くドトウを解放するのが精一杯のエアグルーヴいいよね - 7二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 02:04:42
実質ドトウスレ
- 8二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 02:17:41
エアグルーヴの魅力は自分に厳しく身持ちの固いところと、「メス」としても「女」としても強烈なところだよ
- 9二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 02:28:36
- 10二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 02:31:19
- 11二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 02:32:28
トレセン学園というまがりなりにも教育機関においてそんなことは絶対にあってはならないことなんだけど、
エアグルーヴが「そうしたい」という欲望を抱いてしまった時、エアグルーヴを知るみんなはきっと後押ししてくれると思うよ - 12二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:42:54
トレセン学園は婚活会場…
- 13二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:49:59
(おかしい…何だこの違和感は…それにあいつが他の生徒や異性と話しているのを見るとより強くなる…)
最近私の中で燃え盛る炎のような何かが渦巻いている。それは彼を見る時話す時により強くなるように感じ、私以外とのやり取りを見る度に胸を締め付けるようにしてくる。
「成程…ある程度の答えは分かる。しかしそれを君に伝える事は出来ないね」
「えっ…」
自分ではどうにもならない、しかしトレーナーにも相談し難いため会長に違和感について話した所、そんな答えが帰ってきた。
「多分君も答えには気づいていると思う。だけどその答えは他人からではなくて自分で知る事が大切だよ」
「君は生徒会副会長として生徒達の模範として活躍してくれている。でももう少し自分の気持ちに素直になっても良いんじゃないかな?」
「た…確かにこの答えには心当たりがあります。しかしそれでは私が自ら節度というものを…」 - 14二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:50:28
答えは薄々気付いている。しかしそれを口にしてしまえば、自覚してしまえば止められなくなる。そしてそれは生徒会副会長として周りに示しが付かなくなってしまう。だからこそこの感情に対して私は答えであるべきものとは別の理由で納得しなければならない。
そう思った矢先。
「ここにいらっしゃいましたかエアグルーヴさん」
「たずなさん、何か急用でも?」
「今はもう大丈夫ですが…貴女のトレーナーさんが倒れまして…今日のトレーニングは自主練にすると話されまして、これを預かってきたんです」
「えっ…トレーナーが…」 - 15二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:50:55
あいつが?嘘だ…昨日まで何ともなかったのに?
嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ
「まぁ寝不足と疲労とのことですので今後無いように釘は刺しましたけどね。はい、こちらです」
「あっ…」
たづなさんから渡されたもの…それは今日の私のトレーニングのメニューと前回の練習結果についてのポイントが細かく記されているノートだった。そしてそこには
【力になれるか分からないけど、もし悩みとかあれば相談に乗るよ。君の為にできる事なら何でもするからね!】
と書かれていた。
「トレーナーさん、貴女の事が大好きなんですね。愛されてるのをみると何だか嫉妬しちゃいますよ」
「あ…あぁ…」
「どうしました?」
(やっと答えに辿り着けたようだねグルーヴ)
大好き…愛している…嫉妬…その言葉を聞いて自分の中の違和感にパズルのピースのように答えがはめ込まれていく。 - 16二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:51:38
「私…好きなんだ…トレーナーのことが大好きなんだ…」気付けば涙が止まらない。
「成程…ではここからは一人の女性として助言です。大丈夫、その気持ちは大切な人に必ず届きます。だから全力でぶつかってみて下さい!」
自分が答えに至る間に会長から話を聞いたのだろう。たずなさんはそう話す。
「答えに気付いたんだ後はレースの最終直線。どうするかは君次第だよ」会長も続ける。
「……ッ!…はい!皆さんありがとうございます!」
そう言って私は意を決して生徒会室を出た。
「外泊届けはこっちで出しておくよ」
振り返ると会長、たずなさん、さっきまで寝ていたブライアンが応援するかのように暖かい眼差しを向け手を振っていた。 - 17二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:52:09
たずなさんの話によると私のトレーナーは既に自分の部屋に戻っていると言っていた。私はトレーナー室のドアを勢い良く開け…
「たわけっ!」と自分の気を引き締めるように声を上げた。
「グ…グルーヴ!?」部屋のベッドで横になっていたトレーナーは驚いていたがそんな事は知った事ではない。ドアを閉め鍵をかけ歩み寄りながら
「あれほど睡眠は取れと言っただろ!全く…どうして貴様は…どうして…」
「どうして無理をするんだ…」
そう言いながら私はトレーナーに抱きついた。 - 18二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:52:31
「理由がどうあれそれを聞いて私がどう思ったか!大切な人が倒れて…愛する人がいなくなるかもしれないと思ったんだぞ!」
トレーナーは無言で聞いている。それがどの様な意味を持っていたとしてももう止まらない、止められない。
「私は貴様が…貴方の事が大好きだ!他の誰よりも愛している!誰にも渡さない!その声も笑顔も!私だけが独り占めしたい!だからぁ…ずっとそばに居てよ…とれーなぁ…」
彼からの答えなど関係ない。今私は自分の胸の内にしまっていた想いの全てを出し切った。 - 19二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:52:56
「グルーヴ、目を瞑って。今から自分も答えを出すから」
「………んっ!?」言われた通りに目を瞑った瞬間、唇同士が触れ合った。少しして唇が離れた後、トレーナーは私を強く抱きしめた。
「俺も同じ気持ちだよグルーヴ。君の事を愛してる。その笑顔も全て独り占めしたい!」
「あ…あぁ…トレーナー!とれーなぁ!すき!すきぃ!だいすき!だいすきぃ!」
その言葉を聞いて私はもう感情を堪えきれず彼を強く抱きしめ何度も何度も唇を熱く深く重ね合った。 - 20二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:53:15
「わ…私はなんて事を…」
時間が経ち落ち着きを取り戻した所で私は今までの言動を思い返して羞恥に染まっていた。
「まぁ君から大胆に来たのは驚いたけど…嬉しいよ俺の事そう思ってくれて」
「うぅ…しかしこれでは他の生徒に示しが付かなく…」
「確かに君は多くの生徒の模範として尊敬されている。でも良いじゃないか、自分に素直になっても。女帝、副会長と謳われても君も一人の女の子なんだから。」
「とれーなぁ…」
「それにもし良ければ二人きりの時はお互いを曝け出そう。俺はどんな君の姿も愛してる。」
嗚呼、どうして貴方は私の全てを肯定してくれるのか。どうして貴方は私の求める事を与えてくれるのか。
『愛している』…それがこの問いへの答えなのだろう。
「分かった。そこまで言うなら2人きりの時はそうしよう」ならば私もそれに応えよう。 - 21二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:53:43
「よし!それで良いね!……ところでグルーヴ、明日休日なんだが空いてるか?」
「空いているが何故だ?」
「ちょっと家の掃除手伝って貰いたいんだ。頼めるか?」…このムードで何とも素っ頓狂な話をするものだ。
「全く…本当に貴様は私がいないとだな」
「サンキュ、助かるよ。それに…」
「んっ…」再び唇が重なる。
「『ここ』じゃ『これ』しか出来ないだろ?」
「………ッ!!!」
その言葉の意味を理解した瞬間、私の中の何かが激しく燃え盛った。まるで物足りない何かを見つけたかのように。
「し、しょうがにゃいな…た…たわけぇ…」力無く答える私。
全く…本当に貴様は…いや、私は貴方がいなければ駄目なのかもしれない。 - 22二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:54:52
このレスは削除されています
- 23二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 05:59:12
- 24二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 07:02:09
朝からこんな尊いSSが見られるとは。早起きはするもんだな
それで、重箱の隅をつつくような真似をするようでなんだけども「たずな」さんではなく「たづな」さんにするとより完成度が上がるから覚えておいておくんなまし - 25二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 07:36:44
- 26二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 08:25:46
拙ちゃん…
- 27二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 09:32:17
ある程度グルトレのほうから押していかないと、
エアグルーヴみたいなタイプは「箍が外れ」たら大変なことになるから
嘘、大変なことになってほしい - 28二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 20:38:12
実はみんなやることやっていた、ということを知ってアイデンティティと節度がガラガラと崩れていくエアグルーヴに
敬愛するシンボリルドルフ会長やファインモーションの教唆がスーッと効いて…… - 29二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 20:39:29
普段が厳格な分、夢は欲望が強すぎてたりしてそう
夢の中でトレーナーと濃厚な絡み合いをしてて寝る時の息遣いや声が色っぽくて艶やかに身体をくねらせてたりする概念
次第に普段でもトレーナーへの欲望も堪えきれなくなる - 30二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 20:47:12
- 31二次元好きの匿名さん23/02/01(水) 23:32:30
- 32二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 00:26:52
- 33二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 00:28:52
- 34二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 00:59:34
生徒会のメンツで
「そんなに気に病むくらいならサッサと喰ってしまえば良いだろ」
「誰かに見られないように注意は払うようにな。もし君さえ良ければ、多少はアドバイスもするが……」
みたいなの想像できるね
- 35二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:03:26
…ニシノフラワーぐらいかなぁ
- 36二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:09:03
案外ファインが遠回しに気をつけた方がいいよ?みたいなこと言うかもね
- 37二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:09:52
エアグルーヴとよく絡んでるのってルドルフ・ブライアン・テイオー・ファイン・スズカ・ニシノフラワー
意外だと誰がいるだろ - 38二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:09:54
少しお堅い古手川唯みたいなもんでしょ
- 39二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:12:28
- 40二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:13:19
- 41二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:16:26
- 42二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:32:43
実馬のアレがあるから箍が外れたらどうなるか容易に想像つくのがね…
- 43二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:35:13
スレ序盤の流れだとあまりにもドトウがかわいそうだから、
注意したモブウマ娘の「このぐらい、みんなやってる!!!」という逆ギレから発覚する流れでもいいかな - 44二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 01:38:34
- 45二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 05:41:08
でもそんな彼女をトレーナーならしっかりと受け止めてくれるしそれに対して想いが止められなくなる女帝って良いよね
- 46二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 10:48:08
素晴らしいSSを見た…
ついでに辻SS斬りはセイちゃんってこともわかった - 47二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 11:17:26
- 48二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 19:23:57
- 49二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 22:30:40
あとはダスカもかな?
- 50二次元好きの匿名さん23/02/02(木) 23:01:42
レース終わった直後の勝負服姿でトレーナーを誘惑して押し倒してからベロちゃんになる女帝が見れると聞いて
- 51二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 07:18:06
自分とトレーナーの関係が第三者から言われて初めて自覚するけど、周囲からはそこまでの信頼関係を無自覚で築けるなんて素晴らしいな〜と逆に尊みを持って尊敬されそうでもある
そんな中顔を赤らめるエアグルーヴとそのトレーナー - 52二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 15:34:37
少し考えればわかることなんだけど、
それ以降の人生で「それなりの社会的地位(中央のトレーナー)のある適齢期の男性と二人三脚でレースに臨む」
みたいな信頼関係を育くむ機会が一体何回あるか、を考えれば
「学生と指導者として節度ある関係を」なんて建前で足踏みしているのが
ウマ娘の人生にとっていかに空虚な建前か、って話なんだよね。重賞制覇なんかしちゃったらなおさら - 53二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 15:47:44
フラッシュとはテントウムシ管理の会繋がりでよかったっけ
- 54二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 22:39:19
「成程…周りもイチャついてるし何なら自分もやっていると言われた…と」
「そうだ。だから模範として立ち返るために貴様とは適切な…距…離を……嫌だ…私だけ我慢するのは嫌だ…皆が出来るのに…ずるい…」
「そうか…分かった。今後は適切な距離をだな。」
「え…そ…そんな…や…やだ…」
「早まるな早まるな、これからも普段通りにすれば良いんだ。自分が言ってるのは学生と指導者の枠組を逸脱している奴の話。何もイチャつく事だけが絆を証明する方法じゃないだろ?それに抑える分、一緒にいることの幸せも実感できる。それを俺たちが模範になって行くんだ」
「そ…そう言う事か…脅かせるな全く…」
「グルーヴ、その…本当に俺とでいいのか?」
「たわけ、当たり前だ。この先の未来もずっとだ」
「なら、自分も覚悟を決めないとな」
「貴様何を言って…んっ!?」
「…はっ、未来の幸せの先取り。続きは学生と指導者の枠から外れたら…な。じゃぁ会議行ってくるからまた後でな。」
「あ…あぁ。またトレーニングで待っているぞ」
(たわけ…ずるい。こんな事されたら未来まで我慢出来ないの互いに分かっているのに…たわけ…)
って話がこのスレで見つかると聞いたが - 55二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 22:50:07
- 56二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 22:58:49
- 57二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 23:01:00
まあタガが外れたら外れたで、エアグルーヴは前にも増して
「起立と風紀と節度の保たれたトレセン学園」を守る
生徒会副会長として励んでくれるでしょうし
(本当に保たれているとは言っていない) - 58二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 23:01:59
「いやだ!私は「今」ほしい!!!」と珍しく駄々をこねるエアグルーヴ!?
- 59二次元好きの匿名さん23/02/03(金) 23:05:41
- 60二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 00:49:05
グルトレは成熟した理性も分別もある大人の男性だし絶対にそういうことは起こらないと思うんだけど、
エアグルーヴぐらいの魅力のある「女」がそういう態度できたら、
押し隠していた獣性や「オス」の欲望が出てきてしまうかもしれないと思う - 61二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 06:45:41
- 62二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 06:52:32
真面目で厳格な娘が年相応にわがまま言ったりする姿でしか得られない栄養素ってあると思うのよね
- 63二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:32:04
何故だ…?トレーナーの首筋が何故か気になる…
こんなに…色っぽく見えていたのか?流れる汗から目が離せない…鼓動が早まる…
「ん〜?どうしたんだグルーヴ。熱心にこっちを見つめて…。なんか顔に付いてる?」
「…ああ、いや…何でもない…。気にしないでくれ。」
くっ……認めてから、自分がどれほどトレーナーに傾倒していたかを身をもって知ることになるとは。
こんな…「疼き」は初めてだ。トレーナーの横顔が堪らなく愛おしい。肌が艶っぽく見える。こうして見ると…案外切れ長な目つきだな。普段は何処か頼りないさ、だらしなさが行動、言動や表情に現れるがこうして仕事に励む姿は様になっている。横顔からでも集中しているのは伝わる。この瞳に私は…
「…グルーヴ。」「ッ!な、なんだトレーナー?!」
「あんまりそんな顔で見つめないでくれ…。こっちも結構平静を装うのに苦労しているんだ。」
「なっ!私がどんな顔をしているというんだ!」
「じゃあ、ほら。手鏡で見てご覧。」
「全く、私はつねに…っ……ぁ」
鏡に映る私の顔は…頬が赤く染まり、瞳も何処か潤んでいる、緩んだ表情をしていた。
「今は近くに誰もいないはず。少し一緒に自分の気持ちに素直になろうよ、エアグルーヴ。」
「……//分かった。しかし貴様も…?」
「僕は、君の杖だ。それ相応の態度や姿勢は見せなきゃいけない。女帝に使える者として。」
「それでも、君の事を。主君に対して、従者が抱くべきではない感情を持っているんだ。己の手で、君を堕としたい。俺以外に目もくれないように。」
だから今は自分に正直にいくよ。エアグルーヴ。 - 64二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:33:00
エアグルーヴほどのマジメで厳格な子が恋愛を経て角が取れていくのは良いものだ
- 65二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 17:35:53
- 66二次元好きの匿名さん23/02/04(土) 23:56:34
- 67二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 01:52:45
- 68二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 01:56:10
グルトレのような実力も良識もある大人の男が自分の担当に「俺の女」宣言するやつが見たいっ
- 69二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 02:10:04
- 70二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 09:42:59
「たわけ!もう少し節度を守った行動をだな…」
「全く…周りからも見られている自覚を…」
(どうしたのだ私は…最近こんな事を言うと胸が締め付けられる…)
そう思い私は周囲を見回す。そこには他の生徒が自身のトレーナーと仲慎ましくしている光景があった。
「はぁ…私は生徒会として模範であらねばならない。それは貴様も同じだぞ。そうでなければ示しが付かないからな」
「分かった。確かに君の信頼を貶めることは絶対にあってはならないからね」
私のトレーナーは真面目で優しい。私の忠告も不満一つなく受け入れてくれる。
「分かったならそれでいい。さぁそろそろ行くぞ……ッ!」
私が今後の予定の為にトレーナー室へ行こうとしたその時、眼前には会長…シンボリルドルフがトレーナーと手を繋いで歩いている姿があった。
(なっ…会長⁉︎会長ともあろうお方が…いや待て、ブライアンも先程トレーナーと食事をしていた…ファインもベンチで一緒に座っていた…これでは私だけが……ッ!)
「どうしたのグルーヴ?」
「な…何でもない!たわけっ!さっさとトレーナー室へ行くぞ!」
自分の胸の内の何かを抑えながら私は周囲には目もくれずトレーナー室へ向かう。いや、周囲を見たくなかった。これ以上周りを見ていたら自分が惨めになる…そう無自覚に思っていた。 - 71二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 09:43:23
「着いたか。はぁ…今後の予定についてだが…」
「いや、今日はトレーニングよりカウンセリングをしよう」
「何だと?」
私は先程の感情と光景を消す様にミーティングを始めようとした矢先、トレーナーの口からカウンセリングという言葉が放たれた。
「はっきりとは言えないけど、今の君は何か動揺してるように見えるからね。そうなるとトレーニングにも支障が出るし」
「そ…そうか。しかし私には特に何も…」
「見回りの時から、特にルドルフ会長の姿を見た時から様子がおかしかった。君が動揺するなんて滅多にないからね。」
「!?」
「会長のあの姿に何か思う所が…」
「たわけ!」
私は否定するように叫ぶ。いや否定しなければならない。これ以上私の何かを自覚してしまったら…それを口に出してしまったら…もう後戻りは出来ない。
「会長はウマ娘の未来を見据えるお方だ!ならばトレーナーとの信頼関係を築く模範でもあるのだ!」
(……い)
「それに私が生徒会として示しを付けなければ生徒会の…会長にも泥を塗る事になる!」
(…るい)
「だからこそ私が生徒会副会長として責務を果たさなければならないのだ!」
(ずるい)
「まさか貴様は私があの光景が羨ましいと…」
(ずるい…ずるいずるいずるい!私だって…私だって!)
「じゃあグルーヴ、君は何故泣いているの?」
「えっ…」 - 72二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 09:43:50
そう言われて私は顔を触ると気付かぬ内に私の目からは涙が流れ頬を伝っていた。
「ここには2人しかいない…だから聞かせて欲しい。君の心の内を…生徒会副会長としてはなくてエアグルーヴ…君としての本心を!」
「う…うぅ…みんな…みんなずるい…わたしだって…わたしだって!」
そう言われて私は泣きながら口を開く。駄目なのに、あってはならないのにもう…涙も想いも止められない!
「だけど模範としていなければならないのに…トレーナーにも厳しく言っているのに!みんなを見てると私が惨めになってくる!私だけが我慢しているなんて耐えられない!」
「私は…わたしはどうすればいいの…?たすけてぇ…とれーなぁ…」
もう駄目だ、自分のトレーナーにここまで情け無い事を話してしまった。さぞ幻滅しただろう…そう思った瞬間…彼が抱きしめてきたのだ。 - 73二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 09:44:10
「ごめんねグルーヴ。君の事を分からずここまで追い詰めてしまって」
「なっ…貴様、節度ある行動をと先程…」
「ごめんね、模範として許されない事は分かっている。でもね…」
「担当として、女帝の杖として、一番の愛バ…いや、俺の愛する女性が苦しんでる時に!俺は!節度を優先するような男じゃない!」
「あ…あぁ…あぁぁ…」
そう言ってトレーナーは私を…今にも壊れそうな私の心を壊さないように優しく、それでいて強く抱きしめる。
「君は自分に素直になれば良い!その気持ちを堂々と出していれば良い!もし君を否定するならば…お前と俺の気持ちを認めないならば!その時は上等だ!会長だろうが国だろうが世界だろうが神だろうが相手になってやる!」
「トレーナー…とれーなぁ!!!」
「だからもう自分に嘘を付くのはやめよう…大丈夫。俺がずっと側にいるから」
「嬉しいよぉ…うれしいよぉ…とれーなぁ…うぅ…うわあぁぁぁぁぁん!」
もう周りから見られてようと構わない。私は今まで押さえていた分、女帝…副会長という肩書を投げ捨ててトレーナーの胸の中で泣き続けた。 - 74二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 09:44:47
「落ち着いた…?」
「あぁ…すまない取り乱して」
「それならよかった」
あれから1時間以上は経ったであろう。ようやく私は普段通りの落ち着きを取り戻しつつあった。
「貴様…その…さっき言った事は本当か?」
「私は執念深いぞ、貴様が嫌がろうと逃げようとも関係無くずっと追いかけて逃さない、そんな女だぞ?」
「本当だよ。それに俺もしつこいぞ、君が嫌おうとも拒もうとも構わずずっと側に居ようとするそんな男だぞ?君こそ良いのか?」
「あぁ構わない。ふっ…しつこい男と執念深い女か…そんな奴の相手をできる者など互いにしかできないな…」
そういって私は呆れたように話す。嗚呼、自分の気持ちに正直になるのはここまで清々しいのかと改めて実感する。
「まぁそうでなくても俺は君の側にずっと居るよ」
「たわけ、それは私も同じ…いやそれ以上だ」
「これからもよろしくなグルーヴ。いや、俺の世界で1番大好きな愛バ…」
「こちらこそよろしく頼むぞトレーナー。いや、私の世界で1番大好きなあなた…」
その瞬間夕陽に照らされた私達二つの影は一つに重なった。 - 75二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 09:46:26
後日、この話を聞かれたのか周囲で話題になった。だがもう迷わない、自分の正直な気持ちをトレーナーと共に周囲に叫んだ。そんな私達を周りは祝福し、否定するものは誰一人いなかった。
そして卒業式…本来は別れを惜しみ門出を祝う式…その式が終わった後、皆の計らいで私はあの時着た純白の花嫁衣装に身を包み、二人きりの時ではなく人々の前で改めて彼とあの時の約束を誓ったのだ。 - 76二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 09:49:24
- 77二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 12:50:05
おっとこれはスゴイのが出て来たぞ
- 78二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 13:15:37
では私はコトが広まった理事会において「しかしね...これが明るみに出たら大変なことになります。ここはひとつ...無かったことにしましょう」と徹底して揉み消しを図るお偉い爺さんをやりましょう。事実が表に出ないようトレーナー諸君は絶対に破局しないように努めて下さい。
- 79二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 15:22:11
同じく風紀を盾に抵抗しそうなヒシアマゾンの説得はフジキセキに任せたから、
エアグルーヴの説得はルドルフ会長とファインモーションに任せる - 80二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 16:00:09
たわけ「いやー!!酷いことする気でしょ!?薄くて厚い本のように!薄くて厚い本のように!!」
- 81二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 16:02:38
フジ→ヒシアマの弱い所を突いて囁く
ルドルフ→諦めるのか?と最もらしい事を言いつつ実は襲え!誰にも渡すな!と発破かける
ファイン→耳元でトレーナー取られちゃうよ?と不安を煽って思考を誘導させて掛からせる
…説得だな!
- 82二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 16:04:11
- 83二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 16:15:06
- 84二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 16:16:24
- 85二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 19:21:02
(何かサラッとどストレートな爆弾発言してないかこの皇帝……?)
- 86二次元好きの匿名さん23/02/05(日) 21:12:11
- 87二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 01:09:29
時系列的には
・ドトウがドトトレと「そういう関係」になる
・アヤベさんトプロがエアグルーヴと話してる時に舞い上がったドトウが駆け寄ってきた結果↑がバレる
・エアグルーヴが「やることやってたなんてみんなずるい」と思いながらドトウに説教する
・モヤモヤを誤魔化すように「会長こんなけしからんことが」とエアグルーヴが生徒会室に駆け込んでくる
・(しばらくした後)ことの次第を聞いたルドルフ、一計を案じエアグルーヴの目の前でルドトレ(呼んできた)と(不適切な行為)に及び「君もこういうことをしていいんだよ」と揺さぶりをかける
・ルドルフ、さらに一計を案じグルトレ(節度ある関係を保たねばならないと思っている)にエアグルーヴの慕情と「他の男に取られてもいいのか?」と揺さぶりをかける
・グルーヴとグルトレが顔を合わせる
こんな流れで行こうと思う
- 88二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 06:38:54
いいよね…厳格で自分の気持ちを押し込みがちな子が自分の想いを伝えるのっていいよね…
- 89二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 17:14:40
これグルトレがオス堕ちする方向で考えてる人と理性をもって踏みとどまる方向で考えてる人の二種類いない?
- 90二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 21:22:16
- 91二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 23:40:37
- 92二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 10:19:28
- 93二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 21:48:06
- 94二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 07:05:27
一見普通の温和なトレーナーが突然壁ドンしてその事に対して感情がオーバーヒートする女帝概念
- 95二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 07:56:55
(言い返されて赤くなるでもなくフリーズしたブルボンのように固まるエアグルーヴ)
モブウマ娘「……えっ。あれ……?でもその、あの……先輩?エアグルーヴ先輩って週3ペースで部屋の掃除って名目でトレーナーさんの自宅にお邪魔して……えっえっえっ??でもネイチャちゃんは2日おきに晩御飯作りに行ったあとそういう匂いするしでも先輩綺麗好きだから消臭完璧だと思って……その、なんていうか、えっと……ごめんなさい?」
(セイウンスカイのように横になって丸まるエアグルーヴ)
こういう光景思いついた