辻斬り侍殿に頼みたい

  • 1二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:00:40

    お出かけの約束をやむを得ない事情で先送りする事にトレーナーなり埋め合わせでできることなら何でもするよと言うの聞いて耳がピンと立ち無言でハグをするよう手を広げるシチュエーションで一太刀頼みたい...
    キャラは問わないので頼みたい...

  • 2二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:36:07

    お願いします...

  • 3二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:37:04

    了解 アルダンで書く
    しばし待たれよ

  • 4二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:43:00

    >>3

    かたじけない...

  • 5二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:52:57

    むぅ….
    (ぷいっ)
    知りません。お出かけよりお仕事を選んだトレーナーさんなんて知りません。
    ….なんて、ごめんなさい。困るあなたの顔が見たくて、ついいじわるをしてしまいました。
    「この埋め合わせはなんでもする」?
    ほ、本当ですね?二言はありませんね?
    じゃあ…
    (すっ)
    ハグ、してください。そうしたら、許してあげます。
    んっ…
    (ぎゅっ)
    ….もう少し、強く抱きしめてくれますか?
    そう、それくらいで…ふふっ♪
    (ぴとっ)
    トレーナーさんの心臓、すごくドキドキしてますよ?
    ええ、私もです。
    どうか、このままもう少しだけ…
    Fin.

  • 6二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:58:05

    拙者、退廃的概念好き侍。タマモクロスで一太刀失礼いたす。思ったよりギスったかも。合わねば介錯のほど。

    「やっぱり、研修会……人手が、朝から、どうしてもいるらしくて」

    「その日、阪神レース場から帰る前の、観光はナシ?……ホンマに、楽しみにしてたんやで?」

    「埋め合わせは、今度必ずするから」

    「今度?『この日以降は、春のG1も近いし暫く厳しいかな』って、アンタが言うたんやん。宝塚終わるまで延期なん?利子エグいことなるで?」

    「………」

    「……ごめん、言い過ぎた。……文字通りぐうの音も出ぇへんの、初めて見たわ」

    「……ぐう」

    「無理に出さんでええねん」

  • 7二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:58:06

    >>5

    助かる

  • 8二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 00:58:17

    >>6

    「代わりにさ、できる限りのことはなんでもするから……どうにか、今回は納得してくれないか?」


    「……へぇ?……なんでも。…そこまで言われたら、まぁ、しゃーないか」


    「助かる。ありがとう!」


    「ほな早速。……ん」


    「ん?……いや、それは、ええと」


    「……ええか、不機嫌マックスな愛バが、かるーいスキンシップ一回で手打ち、言うてんねんで?破格や思うけどな。それともアレなん、なんでもするって、また嘘なん?」


    「………」


    「……文字通りぐうの音も出せへんの、今日で二度目やな?」


    「ぐぅ」


    「出さんでええねん、さては結構余裕やな」




    「……ふふん、それでええねん」


  • 9二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 01:02:58

    侍じゃなくても辻斬っていいなら何か書くけど
    スレ主の好みのタイプのウマ娘が知りたい
    誰でもいいとあるが好みじゃない子を書いてがっかりさせるのもなんだし

  • 10二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 01:29:15

    御二方の見事な太刀筋感謝致す...

    >>9

    私の好みの子はこの子達です

  • 11知らねえ、ゼファーだ23/02/06(月) 01:46:19

    「ゼファー、本当にすまない!」
    「……いえ、トレーナーさんのせいではありません。どんな風だって急に荒れることはあります」

     俺は担当ウマ娘のヤマニンゼファーに対して平謝りをしていた。
     彼女は少し残念そうな表情を浮かべながらも、俺を気遣ってくれている。
     明日、俺達は少し遠出のお出かけをする予定だった。
     雑誌で見かけた景色を実際に見てみたい、とゼファーが提案したことが発端。
     珍しく興奮気味に言ってくれたものだったので、是非とも連れて行ってあげたかったのだが……。

    「急に理事長直々の出張指示が来て、断り切れなくて……!」
    「景色は逃げません、たまたま今は時つ風が吹いていなかっただけですから」
    「でも、あんな楽しみにしてて、色んなところも調べてくれていたのに」
    「それは……その、トレーナーさんと一緒に行けること、風待ちしていたのは事実なので……」
    「笑顔でカレンダーを眺めてたり、事あるごとにお出かけの話を振ってきたり、その都度尻尾をブンブン振り回してて」
    「…………わっ、私そんなに煽風みたくなっていましたか?」

     ゼファーは驚いたように目を見開いて、顔を赤らめる。
     トレーナー室で大量に吊るされているてるてる坊主が何よりの証拠だろう。
     ……というか本人も気づいてなかったのか。
     珍しくハシャいでて、とても可愛らしかったので、俺としてはとても印象に残っていた。
     それだけに、今回の件は残念でならない。
     距離が距離なので一人で行かせるのは問題なので……いや待てよ。

    「知り合いのトレーナーに一緒に行けるか頼んでみようか? 誰かしらなら……」
    「……それは黒南風ですよ、トレーナーさん」

     ゼファーは、少しだけ怒った表情を浮かべて、小さく告げた。
     いつもよりもちょっと低く、それでいて感情のこもった声。
     思わず俺も背筋を正してしまう。

  • 12知らねえ、ゼファーだ23/02/06(月) 01:46:36

    「私は、貴方と、この景色が見たいんです」
    「……俺と?」
    「私が強く惹かれた景色を共に見て、その風を共に浴びて、共に楽しみたいんです」
    「…………」
    「一緒にまことの風になってくれた貴方こそ、だからこそ……他の人じゃ、凪なんです」

     拗ねたように視線を背けて、頬を膨らませるゼファー。
     これは、彼女に失礼なことをしてしまった。
     せっかく彼女が向けてくれた信頼を、十分に汲んであげることができていなかった。
     これは埋め合わせだけでは足らなそうである。
     俺は、改めてゼファーに謝罪して、一つの提案をする。

    「ごめんゼファー、無粋なことを言ってしまった」
    「いえ、わかってくだされば……私も、少し悪風でしたね」
    「そんなことはないよ。とりあえず、お出かけは延期して、近いうちに必ず一緒に行こう」
    「……はいっ!」
    「それと、なんか他にしたいことがあったら、何でも言ってくれ。俺に出来る限りは何でもするよ」

     その瞬間、ゼファーの耳と尻尾がピンと立った。
     確認するかようにこちらの目を見て、次いで迷うように視線と尻尾がゆらゆら揺れる。
     やがて彼女は、顔を真っ赤に染め上げて、両手を大きく開いたのだった。

    「……んっ」
    「えっと、ゼファー?」
    「……んっ!」
    「すまない、意図が読めないんだけど」
    「……ハグです」
    「えっ」

  • 13知らねえ、ゼファーだ23/02/06(月) 01:46:49

    「私からトレーナーさんへ突風となったことはありました」
    「それは、以前の天皇賞の時かな?」
    「ですが、トレーナーさんから息吹を頂いたことはありません」
    「……まあそれは当然といえば当然だけど」
    「なので、その、あの、一度くらいはトレーナーさんから抱き締めてもらいたいと……ダメ、ですか?」

     ゼファーは震えた小さな声で、そう言った。
     紅葉のような顔色のまま、眉をハの字に曲げて、どこか自信なさげな上目遣いでこちらを見る。
     本来ならば、断わるべきだ。
     だが、約束を違えた埋め合わせを拒否するのが正しい行いなのか。
     何より、ゼファーが勇気を出して口にした願いを無下にするのが、トレーナーの仕事なのか。

    「……あっ」

     俺はゼファーに近づいて、そっと、その小さな身体を抱きしめた。
     あまり接触し過ぎないより、少しだけ、身体を離して。
     しかしその配慮は、彼女自身が俺の背中に手を回し、ぎゅっとくっ付いて来たことにより無意味となった。
     彼女の高めの体温、直に感じる柔らかな肉感、草原のような爽やかな香り、早鐘を鳴らす鼓動。
     全てが、伝わってくるようだった。

    「ふふっ、暖かくて、安心できて、心地良くて、ひよりひよりです」
    「それは良かったよ」
    「……本当は行けなくなって、心に陰風が吹き荒れて、泣きそうなくらいに悲風で」
    「うん」
    「……でもこうして頂いて、仇の風ばかりじゃないって、思えました」
    「そっか」

     俺は気づいたらゼファーの頭を撫でていた。
     彼女はそれを目を細めて、気持ち良さそうに受け止めている。
     次こそは彼女の期待を裏切らない、俺はそう心に誓ったのだった。

  • 14二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 01:46:51

     誰しも事情があることは、サイレンススズカにもよくわかっている。
     だからトレーナーを責めるはずなどない。急用でせっかくの外出がご破算となったわけだが、それは誰が悪いわけでもないのだ。
     しかしながら、納得できるかと言えばまったくそうではない。しばしば感情は理屈を越えて逸走する。掛かり、突っ走る。もしこの感情を合理的に受け入れ解消することができるのなら、それはおそらくサイレンススズカではなく、今ごろセオリーに則った競走生活を送っている。
     もっとも、トレーナーを困らせることもまた本意ではないので、「ものわかりのいい」態度を演じてみせようと試みるのだが──さて、心をよぎるのは級友、タイキシャトルの姿である。
     笑みを浮かべようとしたはずの口は、固く引き結ばれている。
     自然と両腕を広げ、肘を反り、指先までぴんと伸ばしてスズカは沈黙する。眉はきりりと吊り上がり、自分でも意外なほどに、険しい表情をしていることが察せられた。
    「……ん」と、言葉にならない二つのあいまいな声が重なる。
     はっきりと心のうちを伝えるならば、スズカは寂しかった。しかし無理を言うわけにもいかず、そもそも話すことは得意ではない。とはいえ何もしないままではいられず──だからこそ行動で示す必要があり、期待に満ちた心に空いた、予期しないすき間の埋め合わせとして、隣よりもはるかに近く歩み寄ってもらわなければならない。
     正確には前に立ち、一歩、また一歩と近づいて、互いの景色を互いという存在で塗り替える。
     つまりそういうことである。

    好みの子じゃなくてすまぬ

  • 15二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 01:47:32

    おわり
    画像が出た段階でもう殆ど出来てたから仕方ないね

  • 16二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 01:57:13

    助太刀侍がこんなにも…!

  • 17二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 02:15:04

    練習が終わった後のトレーナー室…
    やむ終えない事情とはいえ、セイウンスカイとの約束を反故にしてしまうことを伝えて謝っていた

    「…ふーん」

    Ω本当にゴメン!

    「ベッツに~セイちゃんは大人ですからね、気にしてませんよ~」

    Ω(ものすごい気にしてる…)

    こちらを見つめるセイウンスカイの目は完全に据わっている
    彼女にこんなに思いをさせてしまっているのは自分のせいだ
    せめて少しでも償うにはどうすれば良いのだろう…

    Ω埋め合わせになるかはわからないけど、して欲しいことがあるのなら何でも言ってほしい必ず叶える

    こんなことしか言えない自分が情けない。下げた頭を上げて彼女の顔も見れない

    「…!!…グ…して…」

    Ω?すまない、聞き逃してしまった何て言ったんだ?

    よく聞こえなかったので今度はしっかりと聞くために顔を上げたほうが良いだろう

    「あ、ダメっ」

    上げようとした頭はセイウンスカイに押さえられてしまった

    Ωスカイ?

  • 18二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 02:16:16

    >>17

    「あ、えっとハ…ハグしてくださいよハグ!」


    Ωハグ!?


    ハグとはあのハグのことだろうか


    「あ、あれれ~出来ないんですか~何でもするって言いましたよね~」


    Ωスカイそれは…


    何でもするとは言ったが自分の立場でそんなことは許されないそれを伝えるために口を開こうとしたが彼女の手の震えが伝わってきた


    「ウソ、つくんですか」


    声は震えていて緊張しているようにも泣きそうなようにも聞こえた


    Ω………


    逡巡する。いや、そんなものは必要ない。自分は何でも叶えると言って彼女がお願いをしてきたのだ

    何よりも震えた声を聞いてしまった瞬間、トレーナーとしてでなく一人の人間としてしっかりと彼女のお願いを聞かなければならないと感じた

  • 19二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 02:18:45

    >>18

    Ω(迷う必要はない)


    いつの間にか頭を押さえる手は離れていた、覚悟を決めて顔を上げた


    Ωスカイ!


    シーン


    Ωスカイ?


    セイウンスカイの姿は影も形も無くなっていた

    どうも自分はおちょくられてしまったようだ


    Ω(まあいっか)


    なぜかホっとした自分を不思議に思いながらも結局彼女への埋め合わせが出来ていないことに気付いた


    Ω(ニシノフラワーや同期の娘達に相談しよう…)


    そう思いながらトレーナー室を後にした

    ……

    ………






    「にゃははは、慣れないことはするもんじゃないねぇ……うーっ」

  • 20二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 07:38:14

    >>10

    夜まで残ってたら辻斬りさせて頂く

  • 21二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 11:28:33

    >>20

    残させて頂く

  • 22二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 13:21:35

    侍が集うスレはここですか?

  • 23二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 13:25:35

     ―そしてヤエノムテキは手を広げると、目を瞑って無言で何かを訴える。
     耳はピンと上を向いて、何かを待っているようだった。俺の考えが間違っていなければだが。
     こんなことで良いのかわからないが、埋め合わせできることならなんでもすると言ったのは俺の方だ。

    「じゃあ、失礼して」
     ハグ待ち体勢の彼女を、ゆっくり優しく抱きしめる……が。

    「ぴゃっ!」「え」
    「あっ、その、とれっ、トレーナー殿……はっ、離れてください!」
     凄い声を出して、遠ざけられてしまった。顔を真っ赤にしてオドオドとしている。

    「ごめん。違ったかな」「いえ、その……私にも、心の準備というか……」
    「え、ハグ待ちの姿勢に見えたけど」「それは! ……そう、なのですが……」
     ……うーん、難しい。女心ってこういうものなのかな。
     そういえば、メジロライアンちゃんに借りた少女漫画を読んで鼻血が出たとかそういう話も聞いたことがあったっけ。
     ヤエノは他の子と比べても、特にこういうことに免疫がないのかな。

    「えっと、じゃあやめとく……?」「少々、お待ちください」
     と言うと、ヤエノは後ろを向いて大きく深呼吸をした。そして。

    「――破ッ!!」「うわっ」
     ハグというか、友好的な行為の前にする気合の入れ方ではないと思うが。レース前のような覇気を纏って、ヤエノは再びハグ待ちの体勢を取った。

    「どうぞ。お願いします」「う、うん。じゃあ」
     その気合に押されそうになりつつ、改めてゆっくり彼女の体を抱き寄せる。
     今度こそと思ったが、抱きしめて体は強張っていて。
     どんどん彼女の体温が上がって、顔が赤くなるのがわかってしまう。

    「あの、ヤエノ?」「あっ、あのっ、やっぱりこれ、む、無理っ」
     どうやら、まだまだ修行が足りないらしい。

  • 24二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 13:26:49

    せっかくなのでお好みの子で書きましたなの
    ヤエノちゃんはこういう事に耐性ないと可愛いと思いますも

  • 25二次元好きの匿名さん23/02/06(月) 17:24:40

    あげほ

  • 26二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 00:55:06

  • 27二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:26:26

    >>10

    無理くりな解釈してる上に文章纏ってないので合わなかったらすまん


    俺が信じる、一番強いウマ娘。

    共に獲った、無敗の二冠。

    「トレーナーなんかもう知らないよーだ!」

    その中身は、子どもだった。


    「いいもんその日マックイーンと遊んでくるから!」

    口ではそう言っているが、中々納得している様には見えない。


    「む〜…」

    剥れながら、手を広げてくる。

    所謂、ハグを求める形。

    以前、機嫌を直そうと思わず何でもする、と口走ってしまったのが運の尽きだった。

    それからと言う物、これがお決まりになってしまっていた。

    …こんな光景が周りに見られたら、どうするつもりなのか。


    だが、俺は彼女には逆らえない。

    その理由が、確かにあるのだから。

  • 28二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:28:50

    >>27

    力強く抱きしめながら、彼女は言葉を続ける。

    「トレーナーが悪いよ。ボクのこと、人生のすべてなんて言うんだから」


    「なら、もっと高いところまで連れて行ってあげるよ。トレーナーは凄い人なんだから」


    「だから、ボクが居なくなっても表舞台から居なくなるなんて言わないでね」


    「ずっと勝ち続けるからね。あのトウカイテイオーのトレーナーだったんだって、誇れるくらいになるからさ」

    俺は断れないし、逆らえない。

    この時間が掛け替えのない物だと、身体と心が言っているから。

    彼女を知って、彼女を愛して、俺の世界は変わったのだから。

  • 29二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 02:32:08

    >>28

    終わりです

    この帝王様は私含め、色んな人の脳を焼きすぎだと思います

    お好みでしたら幸いです

  • 30二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 12:26:31

    ちょっとまだ夜まで待ってくれ

  • 31二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 13:52:47

    令和の侍の武器はSSなのか…良き哉

  • 32二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 20:50:51

    >>10

    またスレ画の子達で書かれてない子を…と言うことで

    解釈違いとかだったらすまん


    「急な出張なら仕方ねーよ!お出かけならいつでも出来るしな!」

    その日は本当は、担当ウマ娘のウオッカと過ごす筈だった。

    しかしどうしても人手が必要と言うことで、自分が向かうことになった。

    約束をしていたのに申し訳ないと謝ると、彼女は笑ってそう言ってくれた。


    「ホラ、時間ねーんだから荷物纏めろよ!…出張、3日くらいだろ?結構な荷物になるよな?」

    手際よく荷物を纏めるのを手伝ってくれる。

    口調や格好から乱雑な印象を受けることもあるが、その実はとても気が利く、頭の良い子だ。


    だからこそ、そんな子の期待を裏切る形になってしまったことを申し訳なく思った。

    …帰ってきたら、埋め合わせはちゃんとするから。

    何をするか、何と言う言葉が返ってくるか等も考えなしに、反射的にそう言った。

    ただ、彼女のことだから余程無茶なことはないだろう、と言う信頼もあった。

  • 33二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 20:52:03

    >>32


    「埋め合わせ、かあ…うーん…」

    その言葉を聞いて、彼女は考え込む。


    「イヤ、いいよ」

    しばらく沈黙が続いた後に返ってきた答えは、予想通りが半分。

    そして…予想外が、半分だった。


    「その…今…今じゃダメ…か?」

    顔を紅くさせて、恥ずかしそうに目を逸らしながらチラチラとこちらを見てくる。

    そして、こちらを受け入れるかのように、手を広げている。


    「…アンタなら、俺がどうしたいか…分かってくれるだろ?」

    答えるまでもなかった。

    大切な、相棒だから。


    「…わりーな。相棒が3日も居ないって考えると…なんだ、その…」

    それは、こっちも同じだからと。

    会えない時間の隙間を埋める様に、彼女とギュっと抱きしめあった。

  • 34二次元好きの匿名さん23/02/07(火) 20:53:15

    >>33

    終わりダモンニ

    解釈違いとかあったら重ね重ね謝るモンニ


    好みに合えば嬉しいモンニ

  • 351/323/02/08(水) 01:01:10

    「……その、デジタル。凄く言いにくい報告があるんだけど」
    「おや? どうしたんですかトレーナーさん。急に改まったような声音ですが」

    いつも通りのある日、特別ではない時間。スケジュールを何度も確認しながら、声をかける。
    するとトレーナー室でのんびり雑誌を読んでいた彼女──アグネスデジタルはキョトンとした顔でこちらを見た。

    「その……来週のお休み、一緒にお出かけするって話なんだけど」
    「……なるほど、次のセリフを当ててみましょう。ずばり、"どうしても外せない用事が出来ちゃって……"です」
    「どうしても外せない用事が出来ちゃって……って、よく分かったね」
    「いやあ、同士とも長い付き合いですので」

    そう言って自慢げな表情を見せるデジタルだが、よく見れば心なしか耳が伏せ気味である。
    ……無理もない。この予定は随分前から決めていたもので、お互いに楽しみにしていたものだったからだ。
    そして、そんな楽しみをこちらの予定で延期してしまうのだから、当然埋め合わせをして然るべきだろう。

    「一応その次の週なら大丈夫だから、そっちにしようか」
    「了解です! 中止も延期も物販やイベントには付き物ですので、お気遣いなくー」
    「……本当にごめん。その、代わりと言っては何だけど……埋め合わせに、出来ることならなんでもするよ」
    「……はい? トレーナーさん、いまなんと?」

    とても楽しみにしていたお出かけを延期にするのだから、埋め合わせは出来る限りのことをしてあげたい。
    そう思っての発言だったのだが、当のデジタルは固まってしまっている。何かマズかっただろうか……?

  • 362/323/02/08(水) 01:01:33

    >>35

    「……トレーナーさん。聞き間違いでなければ、今、"なんでも"と仰いました?」

    「え、ああ、うん。可能な限り尽力するよ。勿論、出来る範囲でではあるけれど」

    「そうですか……」

    「……デジタル?」


    改めて問われたので、その通りだと返す。すると、デジタルは何やら考え込むような素振りを見せた。

    より多くのウマ娘の姿をより近くで見んとして、芝もダートも問わずに走る彼女のことだ。

    きっとやりたいこと、したいことが多くて絞り切れないのだろう……と思ったのだが、実際のところはどうも違うようで。


    「……トレーナーさん」

    「うん?」


    何やら真剣な表情をした彼女が、ゆっくりと両手を広げる。

    倒れ気味な耳は、何かを待ち望むようにピンと立っている。


    「……んっ」

    「……えっ」


    そしてそのまま目を閉じ、無言のままじっと待っている……この意味が分からないほど、鈍感ではないつもりだ。

  • 373/323/02/08(水) 01:01:53

    >>36

    逡巡する。レース後に高ぶった気持ちのまま抱き合うトレーナーとウマ娘、という場面ならその行為も不思議ではない。

    だが、今はレース後でも何でもないし、ここはトレーナー室だ。そして、自分と彼女とは、あくまでトレーナーとウマ娘。

    そういった行為は軽々に行うべきではないし、流石に無理だと断ろうとして──


    ──目が、合った。


    「……」

    「──」


    分かっている。

    彼女は──アグネスデジタルは、トレセン学園の生徒で。トレーナーである自分との間には、越えるべきでない一線があって。

    ここはトレセン学園の一角で、いつ誰がどこから見ていてもおかしくない場所で。

    分かっている、けれど。


    「……ッ」

    「──っ」


    あの目を──"勇者"の二つ名に似つかわしくない、不安げに揺れる一人の少女の目を見て、断れる訳はなかった。



    「…………♪」

  • 38二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 01:04:30

    >>37

    以上、デジたんで一筆

    最後にデジたん育成したのかなり前なので解釈とか色々不安ですけれど

    そこはどうか大目に見てくださいまし!

  • 39二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 03:02:36

    その太刀筋、勇者と呼ぶに相応しいッ!!

  • 40マーベラスウェンズデー23/02/08(水) 04:13:08

    「そっかー。お仕事頑張ってね★」

    急な仕事が舞い込み、次の休日に予定していた『マーベラス探し』とかぶってしまった。
    それをマーベラスサンデーに謝罪をしていたのだが、彼女の反応は思いのほか普通のものだった。
    「本当にすまない」
    「ううん。トレーナーはいっつもアタシのために頑張ってくれてるよね。今回のこともアタシのためでしょ?」
    「それは…そうなんだが…」
    罪悪感はあるものの、理解が早くてありがたいことは確かだ。
    しかし、少しも気にされずに引き下がられるのは、それはそれで腑に落ちない気分になる。
    「マベラくない表情だね?でも、そんな顔してたらマーベラスなお仕事はできないよ?そんなに不安?」
    「あ、いや、そういうわけじゃなくて…」
    「それとも、トレーナーも私と一緒にお出かけしたいと思ってくれてた?」
    「え!?」
    自分の気持ちを見透かされて、思わず焦ってしまう。
    「そう思ってくれてたなら、アタシもとってもマーベラスな気持ちだよ☆」
    「いや、まぁ、その…違わないんだけど…」
    「んふふ♪アタシたちってマーベラスだね☆」
    照れて上手く受け答えできない自分とは対照的に、マーベラスはとても楽しそうにしている。
    「じゃあじゃあ、今度のマーベラス探しは絶対に一緒に行こうね☆きっといつも以上に素敵なマーベラスが見つかるよ♪」
    「わかった。月末には落ち着くから、次は何が何でも予定を空けて見せるよ」
    「ん~~~…でも無理はしないでね☆」
    「わかってるさ。大丈夫」
    そう言って、頭の中で仕事の段取りを組み始める。
    今回みたいなことはそうそうないだろうし、よほどのことがない限り大丈夫だと思う。

  • 41マーベラスウェンズデー23/02/08(水) 04:14:39

    仕事のことを考えていたら、マーベラスがこちらをうかがっていることに気付くのが遅れた。
    そしてマーベラスは──

    「じゃあじゃあ、約束の~~~…はい☆」
    そう言って、俺に向かって腕を広げた。

    「え?」
    「え?じゃなくて、はい☆」
    正直、意図は掴みかねるが、恐らくこれは…
    「なんでハグ?」
    「次の約束の証と~、お休みが潰れたことへの労いと~、頑張ってるトレーナーへの応援だよ☆」
    「しなきゃダメ?」
    「約束の証だからね!それに、ハグにはストレスを軽減するマーベラスな効果もあるんだよ★」
    「いや、それにしても…」
    「(じーーーーーーっ)」
    「でも、これは…」
    「(じーーーーーーーーーーーーーっ)」
    「その、さすがに……」
    「(じーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ)」
    「…………わかった」
    「マーベラス☆」

    俺は圧力に屈するしかなかった。
    なんと意志薄弱なのだろう。
    しかし、伝わってくる温もりには非常に癒された。
    これからも一層頑張ろうと、誓いを新たにしたのだった。

  • 42マーベラスウェンズデー23/02/08(水) 04:16:48

    「何でもする」が入れられなかった上に一太刀ですらないのだけど、侍じゃなくてマーベラスだからいいよね☆
    今日もあなたにマーベラス★

  • 43二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 13:31:41

    マーベラス☆

  • 44二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 16:25:04

    うんうん★
    とってもマーベラスだね★

  • 45二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 02:00:08

    久々なんでまだもうちょっと

  • 46二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 12:42:51

    他に助太刀は御座らぬか

  • 47二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 12:58:54

    居合のごとく一気に抜刀のために力をためている御仁もいるかもしれんで御座候

  • 48二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 19:12:50

    >>10

    この中で書かれてないのは…ってことでダモンニ

    カイチョーエミュムズカシイヨー


    トレーナー君、君と私は同志だ。

    全てのウマ娘が幸福に生きられる世界を作る…夢物語と誰もが笑うであろうこの理想を君は受け止めてくれたね。


    いや、その理想に共感し、対等な友人として歩む仲間がいたことに気づかせてくれた…その両方だね。


    シンボリルドルフに絶対はあると言うが、私も至らない所は多い。

    …自分を卑下しすぎるとまたエアグルーヴに叱られるな、ふふっ。


    だが、至らない所があると言うのは成長の余地があると言うこと。

    そうだろう、トレーナー君。


    君も私も、成長していかなくてはならないね。

    …いつまでもあの頃と同じ様に過ごせる訳ではないのだから。


    いってらっしゃい、トレーナー君。

    次会う時が楽しみだよ。



    だが、忘れないでくれ。

    …君を手放すつもりは毛頭ないのでね。

    これからも、宜しく頼むよ。

  • 49二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 19:15:09

    >>48

    どうなってるかシチュエーションは察して…みたいな感じになっちゃったモンニ

    一レスで無理やり纏めようとするもんじゃないモンニ

  • 50二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 06:04:17

    まだ見たい……まだ見たいぞ!

  • 51二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 06:57:07

    SSとは…良いものだ

  • 52二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 07:44:33

    こう言っちゃなんだけど>>10の既に書かれてたキャラは〜…と見ているとストラックアウトみたいだ

  • 53二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 15:25:37

    >>52

    そう言われたらアマさんブチ抜きたいけど解像度低いモンニ

    難しいストラックアウトダモンニ

  • 54二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 19:38:23

    ヒシアマ姐さん書きます
    まだ何も考えてないので週末中ぐらいで…

  • 55二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 20:02:22

    スレ民で協力して的ブチ抜きに行ってるの良いゾ〜コレ

  • 56マーチャンしか浮かびませんでし23/02/10(金) 21:09:40

    「本当にごめん!悪気があったわけじゃ……」
    「マーちゃん、うそをつくトレーナーさんはきらいです」
     つーん。トレーナーさんはマーちゃんとのおでかけよりお仕事の方がすきみたいです。なのでしばらくつんつんマーちゃんになります。しょうがないです。

    「……ぷいっ」
    「本…っ当にごめん!その代わりといっちゃアレだけど……できることならなんでもするから!」
     …………ん? いま、なんでもする、と?
     確かに聞こえました。マーちゃんの耳は良いので、聞き逃したりはしないのです。なんでも、なんでもですか。

    「いま、なんでもすると。そう言いましたよね?」
    「えっ!?」
     明らかにトレーナーさんはあたふたしていました。でも、それをなかった事にするほど、マーちゃんは優しくありませんので。
    「それとも、それもウソなのです?」

    「…………。……いや、2度も3度も嘘をつく様じゃ、トレーナー失格だよな」
    「おーし、いいぞ! ……と言っても出来る範囲だけど。流石にお金とかは……俺貧乏だから」
     ……べつにお金がほしいとかではないのですが、トレーナーさんにはそう捉えられてしまったようです。

    「む……。トレーナーさんは、マーちゃんがお金をねだるような、アクトウマーチャンに見えるのですか?」
    「……そのお金は、トレーナーさんが大切に使ってくださいな」
     マーちゃんはただ、今日の埋め合わせに、ちゃんとお休みをとって欲しいだけなのです。
     でも、少しいじわるになってしまいました。

    「マーちゃんがほしいのは」
    「………………え?」
     両手を広げ、ほんのすこし首を傾げました。……ほんのちょっとの、冗談だったのです。
     でも、
    「……ふふっ、冗談…………えっ?」

  • 57マーチャンしか浮かびませんでし23/02/10(金) 21:10:08

    その言葉は、最後まで言えませんでした。

     一瞬、何が起こったのか、わかりませんでした。トレーナーさんが、マーちゃんを、わたしを。
    「あ……え……?」
     返事は、ありませんでした。
     優しく、それでもしっかりと、離さないように。

     気づけば、広げていた手を、同じようにしていました。
    「……マーチャン……ちょっと、キツイかな」
     返事はしません。わたしも、離れたくないのです。

     あなたは気づいていないのかもしれません。わたしの耳の高さに、背が高いあなたの心臓が一番近くにあるのです。
     トクン、トクン、トクン、トクン。いつもより早いはずの鼓動が、聴こえてくるのです。やっぱり、恥ずかしかったのですか?

     それとも、この鼓動は────。

    「もうすこし、このままでも、いいですか」

     あなたの熱を。
     あなたの香りを。
     あなたの音を。

     わたしの体に、記憶に、心に。
     深く、深く残したいのです。

  • 58二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 21:51:51

    >>10

    まだ撃ち抜かれてない的を撃ち抜いてみるモンニ

    お題を回収しきれてないかもしれないモンニ


    トレーナー、バレンタインが楽しみだな。

    沢山の美味しいお菓子が貰える日だからな。

    …そして…何より君と一緒に居られる。


    私はあまりこう言った記念日を意識することはなかったんだが、君やタマ達に出会えて、その意味を知った。

    君たちが、私の過ごす日々を特別な物にしてくれた。


    だからこそ、今年の君の提案にもピンと来たんだ。

    以前予定が潰れてしまった、そのお返しだと…わざわざその日を選んでくれたんだと。


    ふふっ、君はいつも謝ってくるな。

    本音を言えば、私は君とならいつでも特別な毎日なんだ。

    だけどこうした些細な理由を探して、嬉しくなりたい気持ちもあるんだ。

    君が私を選んでくれたことに。

    意外と私も、嫉妬深い…のだろうか。

    そんなつもりはないんだが。


    何をしようか、今からわくわくしているんだ。

    どんな日になるのか楽しみだな、トレーナー。


    …そうだ。

    どうせなら一緒にこれからを考えないか、二人きりで。

  • 59二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 21:53:59

    >>56

    マーチャンが刻み込まれていくモンニ

    レンズの枚数が増えるモンニ…

  • 60二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 21:56:46

    >>10

    の子達を書いてくれるのもそうじゃない子を書いてくれるのもありがたい…

  • 61二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 21:58:53

    >>58

    やっぱりどうなってるかは察して…みたいになっちゃうモンニね

    纏めるの難しいヨー

  • 62マーチャンしか浮かびませんでし23/02/10(金) 22:02:20

    >>59

    ストラックアウト対象の方は全く書いたことないので出力のしようもありませんでしたわ…(ボキャ貧)

    じゃあマーチャンは上手く出てきたのかよと問われればンマァソ…よく分かんかなったです

  • 63二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 22:03:39

    姐さん書いてくれる人もいるしなんだかんだでストラックアウトパーフェクト狙えそうなのは芝

  • 6452,5423/02/10(金) 22:33:05

    ハードルが上がっていく…

  • 65二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 22:38:36

    適当に○つけてみたけどストラックアウトと言うよりビンゴみたいになった



    >>64

    ノリで言ってるだけだから無理しなくて大丈夫よ

  • 6652,5423/02/10(金) 23:08:42

    >>65

    ああいえ、他の人もバンバンいい話を書かれていくので…って感じです

    頑張りますわ

  • 67二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:52:51

    「それで、トレ公は急な仕事が出来てしまった…ということかい?」
    「ごめんヒシ!掛け合ってみたけどどうしても参加してくれって…」
    「分かってるよ。確かにトレ公は色んな所で引っ張りだこだからねぇ、アタシも鼻が高いよ」
    「でもそんな仕事よりヒシの方が何よりも…」
    「それはそれ、これはこれ!アタシだって美浦寮長として私情を極力抜きにしてやってるんだ。アンタもそれは同じだろ?」
    「そう言ってくれると助かるよ。でも本当にごめん!絶対に埋め合わせは何でもするから!」
    「へぇ〜何でもねぇ…じゃあ…ん!」
    「へ?どうしたのヒシ?」
    「何言ってるんだい!こうして腕広げて待ってるんだ、後は分かるだろ?」
    「こ、こうか?」
    「そう、それで良いよ。……トレ公がアタシの事大事にしてくれるのはホントに嬉しい…」
    「ヒシ…」
    「でもちょっと寂しいのも本当だね…だから仕事を終わらせて会いに来てくれないかい?お出かけなんていつでも出来るしさ」
    「分かった、約束する」
    「よし!そうと決まれば行ってきな!ヒシアマ姐さんのエールもあるんだ!タイマン勝負で仕事なんて終わらせてきな!アンタはアタシの自慢のトレ公何だからさ!」

  • 68二次元好きの匿名さん23/02/10(金) 23:59:37

    >>67

    理解あるアマさん素敵!

    ありがとう!

  • 69二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:01:43

    ヒシアマ姐さんカッコ可愛いモンニ!
    あとはマックちゃんか
    勿論他の子でもみたいから沢山投げて欲しいモンニ

  • 70二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:10:44

    「本当に申し訳ない!」
    「そんな…」
    「どうにも調整が効かなくてな…。誰か他の人でも誘っていってきてくれ」

    次の日の休みはマックイーンが前から楽しみにしていた期間限定スイーツを食べに行く約束をしていたのだが、そこにどうしても避けられない仕事が舞い込んできた。
    しかし、スイーツは期間限定だ。この機会を逃せば、次はいつ食べられるか、むしろ次があるのかすらわからない状況。
    代案として友人を誘うように提案したが、マックイーンは納得しきれない表情だった。

    「わかりましたわ…。ですが、私はトレーナーさんと一緒に行くことも楽しみでしたのよ?せっかくのデートの機会でしたから…」
    「ぐっ…。本当にすまないと思っている」

    ストレートな物言いに、何も言い返せない。
    卒業も近くなり、年齢的にも成人が近くなった頃からか、マックイーンはこういう直接的な物言いが多くなった。
    メジロ家に招待され、おばあ様を始めとしていろんな方にご挨拶もさせてもらった。
    恐らく、割と近い将来、逃げられなくなる予感はある。
    それに、マックイーンのような美少女──というか美人といって差し支えない女性からの好意は嬉しい。
    しかし、だからといってトレーナーと担当ウマ娘という立場的な問題もある。今はあえてお互いに立場を守るため、お茶を濁してごまかす日々だ。
    今回の話も、マックイーンから『自分と行きたかった』と言ってもらえるのは正直嬉しくはある。
    しかし、日々の後ろめたさもあってか、その約束を反故にしてしまった罪悪感はひと際大きくなっていた。

    「はぁ。いいんですのよ。大事なお仕事だということはわかっております。私とてメジロ家の使命のためであれば、涙を呑んで諦めていたことでしょうし」
    「わかってくれて助かる」
    「ですが、恨み言の一つや二ついうことくらい許してくださいませ。…私、本当に楽しみにしていたんですのよ?トレーナーさんとのデートですから」
    「うっ…」

    からかうような物言いと表情で楽しむように言うマックイーン。
    とはいえ、取り繕ってはいるもののやはり悲しさは隠し切れていないのがわかってしまう。
    だから、何かしらフォローをしようとしたのは自然なことだった。

  • 71二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:10:57

    「本当にすまない。俺も楽しみだったんだよ。…埋め合わせはさせてもらうから」
    「埋め合わせと言われましても…何をしてくださるんですの?」
    「なんでも…俺にできることならなんでもするよ。マックイーンのためなんだから」
    「…っ!」

    そう言うと、マックイーンの耳がピンと立ち上がった。少しは機嫌が上向きになってくれただろうか。
    何を要求されるかは正直怖いところがあるが、他ならぬマックイーンならば無体な要求はしないだろう、という信頼と打算もある。
    多少苦労するくらいのことなんて、マックイーンを悲しませたままにすることに比べたら些末事だ。

    「トレーナーさんったら…。『なんでも』だなんて、簡単に言うものではありませんわ」
    「簡単にじゃないよ。マックイーンのためなら、俺にできることはなんだってしたいと思ってるから」
    「…っ!!…もう、そういうところですのよ!……私の気持ちは理解しておられるのでしょうに…」
    「それは…まぁ…」

    なんだかお互い自分の物言いに照れてしまい、次の言葉が出てこなくなる。
    トレーナー室内が、甘酸っぱい空気に満たされる。
    しばらくそうしていて、気を取り直して先に口を開いたのはマックイーンだった。

    「では、なんでも、ということであれば、私との関係も…」
    「いや、さすがに『今すぐ恋人に』とかは無理だよ?」
    「あら?『なんでも』してくださるのではなくて?」
    「それとこれとは話が別。…さすがに、今はお互い立場があるからね」
    「わかりました。もとより、私もメジロ家のウマ娘として身を引き締めるべき立場。そのような『お願い』は望んでおりませんし、今日のところは『今は』と言っていただけたのでよしとしましょう」
    「あ」
    「ふふ。…子供の戯言として流してもよい立場ですのに、しっかりと考えていただいていたようで嬉しいですわ」
    「敵わないなぁ…」
    「それと、次のお休みにはしっかり埋め合わせをしていただきますからね」
    「もちろん。考えておくよ」
    「期待していますわ」

  • 72二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:11:11

    どうやらいつもの感じに戻ったようで、俺は心の底から安堵していた。
    だから、更なる要求があるとは思っていなかった。

    「それから」
    「まだあるの!?」
    「当然です。デートの埋め合わせは別の日にしていただくことになりました。ですが、私とのデートを『友達と言っておいで』などと言われたのは許しておりません」
    「いや、でも、期間限定スイーツはそうでもしないと間に合わないし…」
    「そいうことじゃありません!…私とのデートは、トレーナーさんにとってはただスイーツを食べに行く程度の意味でしかないと、そうおっしゃるのですか?」
    「そういうわけじゃないけど…」
    「では、どういうわけなのです?私はトレーナーさんと共に幸せを共有できることが何よりうれしかったのですわ。トレーナーさんは、そう思ってくださってはおりませんの?」

    マックイーンの言葉に頭を殴られたような衝撃を受ける。
    日々の節制と、それを乗り越えてスイーツを食べているときの幸せな様子から、どうやらマックイーンの中の価値基準を勘違いしていたようだ。
    自分の失言を反省し、彼女に許しを乞うことにする。

    「酷いことを言ってすまなかった。…俺もだよ、マックイーン。マックイーンと一緒にいられる時間がなくなったのはとても残念だと思っている」
    「でしたら、それを証明してくださいまし」
    「え?」

    そう言って顔を上げた俺の正面には、頬を赤く染めながら、こちらに向かって両腕を広げるマックイーンがいた。

    先ほどのやり取りはどうやら意趣返しの意味もあったようだ。
    マックイーンの手玉に取られていたことを悟り、思わず天を仰ぐ。
    俺はマックイーンとの距離を詰めながら、『きっとこの先も彼女に敵うことなんてないのだろう』と、せめて思考だけでも逃避するのだった。

  • 7352,5423/02/11(土) 00:11:53

    >>67

    おおうお疲れ様です。カラッとヒシアマ姐さんらしいですね。

    自分も筆遅いですが後に続けさせてもらいます

  • 74二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:13:40

    すごいすごい
    良SSがたくさん投下されてる

  • 75二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:14:51

    適当にストラックアウトとか言ったけどコンプリートはなんか嬉しいな
    みんなありがとう

  • 76二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:15:13

    初めてマックちゃん書いてみたがなんか普通になった気がする。

    ストレートなマックイーンは強すぎるので禁止カードになってるってのはこういうことか、って感じだわ。

  • 77二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:15:40

    >>67

    やってることが夫婦なんよ。披露宴はまだですか?

  • 78二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:16:08

    これは強すぎて退屈と言われるマックイーンダモンニ…
    拍手喝采ダモンニ

  • 79二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:19:12

    お題の子をコンプリートするのは目的じゃなかったけどこうして達成出来ると達成感あるな

  • 80二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:21:18

    腕に覚えのある侍が集うスレはここであったか

  • 81二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:23:18

    と言うか素直にお題に応えられる民が集うのが凄いわ

  • 82二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:29:10

    スレ主が好きな子を出してくれたお陰で普段書かない子とか色々書けたモンニ
    ありがとうモンニ

  • 83二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 00:48:19

    明日緊急で仕事が入っただと?…ならば貴様との明日の予定は次の機会だな…
    待て、まさか貴様今日も明日も遅くまで残るつもりか?
    たわけ!あれほど遅くまで仕事をするなと言っておいただろ!それに生徒会の仕事まで行うつもりとは…全く…貴様ときたら…
    何?埋め合わせは出来る事ならする?そうか…ならば今すぐこっちへ来い。

    ……何をしているのか?無論ハグをしているに決まっているだろう………たわけ…
    明らかに貴様は無理をしている。それも色んなことを一人で抱え込んで…私はそこまで頼りないか?
    そんな事ない?ならば私を頼れ、もっと相談しろ。
    別に貴様の能力の話をしているのでは無い。むしろ感謝している。だからこそ倒れないか不安なのだ。
    私の為ならどんな事でもか…たわけ、一人でに動いて勝手に壊れる杖などどこにいるものか。それに自分の杖のそんな姿を見て見ぬふりをしている女帝など後世の物笑いの種そのものだ。

    そうだな、その仕事生徒会の物もあるなら私も手伝おう。何、これは私が望んだ事だ。それに生徒会の仕事もあるなら私がやるのも理にかなっているだろう。
    それに…無茶をして倒れられても困るからな。
    そうか、納得してくれたならそれで良い。
    ……まだ埋め合わせは終わっていないぞたわけ。
    私の…私だけの杖(たわけ)なんだ、だからもう少しこのままで居させて——————

  • 84二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 01:01:38

    侍多い…多くない?
    戦国時代かなにか?

  • 85二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 01:02:59

    世はまさに大辻SS時代

  • 86二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 01:12:29

    >>83

    愛情深い女帝様素晴らしい…

  • 87二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 01:56:56

    「本当にごめん!!」
    事は単純で、週末に控えたお出かけの約束があり、トレーナーさんはその日に外せない仕事が発生し、その経緯とともに私に謝意を表している、ということ。
    「顔を上げてくださいまし、トレーナーさん。理事長からの急な出張ということであれば仕方がない事ですわ。」
    などと聞き分けの良い事を言ってみているが少々残念ではある。トレーナーさんは日々のトレーナーとしての業務に加えトレセン学園の教師としての立場もある。その中での貴重な共通のお休み、恨めしからずとも惜しく感じているのも事実。
    「それにスイーツバイキングは私からは逃げませんわ。トレーナーさんの事情の方が急務ですもの。」
    限定、スイーツバイキングの下調べを共にしたトレーナーさんが気づかないはずもなく自らの台詞で罪悪感を刺激してしまっている事もわかってしまっている、そんな物言いをしてしまう自分を少し責めたくなる。
    「埋め合わせもするし、何か、なんでもいいから今、自分からできる事は無いかな…」
    ぴーんと耳が伸びた感覚がした。なんでも、と、言った、
    先ほどの自らの物言いに戒めを強いた自分だが嗜虐染みた謝意の表現を思いついてしまった。
    「……ん、」両手を大きく広げまるで誘い込むようにサインを送る
    「トレーナーさんの事ですもの、やって見せてくれるでしょう?」
    まるで少女漫画のような、甘く狡猾な罠を仕掛けて見せた。トレーナーさんは面を食らってしまっている。もちろん突拍子のない事をしてる事は自覚しているし、先ほどのまでの聞き分けの良い態度とは真逆な、わがままなお姫様のような事をしてしまっている。それでもやりたかった。トレーナーさんは、だって、私とは、一心同体の、
    「——っ、」大きな身体に包まれ優しく後ろに手を組み抱き寄せられる、あたたかで、心がときめいて、
    「ふふっ、大正解ですわ。」そう呟いた。

  • 88二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 05:12:44

    「本当にごめんな……」
    「謝らないでくださいトレーナーさん!『にんじんはいつ食べても美味しい』ですから!」
    いつものわかるようなわからないような格言で、俺のことを慰めてくれているが、尻尾と耳はシュン……っとしていて、チヨノオーの心の中を映しているのが分かる。
    何があったかは単純で、明日お出かけの予定だったのに、急な予定が入ってしまい延期にしてしまったのだ。
    明日のことを今かと今かと待ちわびていて、いつも以上に尻尾を振り回していたチヨノオーのことを思うと、本当にいくら謝っても謝り足りない。
    「出来ることなら何でもする、遠慮なく言ってほしい」
    「はえ!?な、何でも……ですか……?」
    つい出てしまった言葉は思ったよりもチヨノオーを驚かせたみたいで、さっきまでの力を無くしていた尻尾がピン!っと立ち上がっている。
    「そ……それなら……えっと……私を……だ……だき……」
    「え?ごめん、よく聞こえなかった。何だ?」
    もじもじしていて顔も下を向いているし、何より聞こえにくい声で何かを言っていたから思わず聞き返してしまった。その瞬間顔を勢いよく上げてこちらを見て
    「だから!私を抱きしめてください!!!」
    「だ、抱きしめる!?」
    大きな声で叫んでいるチヨノオーの顔は真っ赤になっていた。俺も相当動揺してしまいつい変な声が出てしまう。その声はチヨノオーの心を悲しませたみたいで
    「え……だめ……ですか……?」
    さっきまでとは一転してウルウルした目でこちらを見てそう言うチヨノオー。……その目に俺は弱いんだよな……。心のなかで深呼吸して覚悟を決める。
    「わかった。いいよ」
    「あ、ありがとうございます!」
    ――こっちに飛び込んできたチヨノオー。衝撃で思わず倒れそうになるけど、なんとか持ち堪えた。痛みを堪えて抱きしめると彼女も弱々しく抱きしめ返してくれた。
    「えへへ……暖かいです……」
    「それならよかったよ」
    胸に頭を擦り付ける姿はまるで犬のようで、嬉しさがこちらにも伝わってくる。つい頭を撫でると、尻尾を勢いよく振っていてもっと嬉しそうだった。
    とりあえず喜んでもらえてよかった。でも今以上に今度のお出かけを楽しませてあげないとな……。改めて決意を固めるのだった。

  • 89二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 12:56:56

    >>85

    いやぁ乱世乱世

  • 90二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 18:04:44

    そういやトレーナーの性別は自由なのかな
    オネエさまとかでも良いんだろうか

  • 91二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 18:04:58

    ええ〜!仕事でお出かけ出来ない!?
    もうっ!お兄ちゃんったらカレンと仕事どっちが大切なの!?
    友達と行っておいで?やだっ!お兄ちゃんとじゃないとダメだもん!
    ……どうしても外せないの?うう…そうだよね…我儘なんてそんなのカワイクないよ…
    え?埋め合わせは何でも?……じゃあ〜ハグして?
    カレンお兄ちゃんにハグして貰えれば次まで我慢できるんだけどなぁ〜……本当!?やったー!
    じゃあ、こうしてハグして?…うん、これでいいよ!
    じゃあお兄ちゃん…あっち向いて?…そう、そんな感じでいいよ〜
    (パシャッ)
    えへへ〜お兄ちゃんとカレンのツーショット頂き〜
    もう少しハグしててね…よしっ!ハグタイム終了〜
    それじゃお兄ちゃんお仕事頑張ってね!カレンはいつでもいいから!
    え?写真はどうするかって?大丈夫、カワイクない事には使わないって!それじゃあね!

    ………こんなお兄ちゃんとカレンの幸せな写真…カレンが独り占めしたいから誰にも見せたくないよ…
    急な仕事もカレンの為の打ち合わせの仕事でしょ?机の上にあった書類で全部分かってるよ…だからね…
    ———大好き、お兄ちゃん

  • 92二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 21:01:22

    >>89

    この大量辻斬りで尊殺されたデジタルは数知れず…

  • 93二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 22:38:27

    オネエさま…そう言うのもあるのかってことで

    「ライスちゃん、随分ご機嫌ね?」
    「うん!オネエさまと一緒だから…」
    「そうね〜、この間は本当にゴメンなさいね?せっかくのアタシとライスちゃんが出会った記念日だったのに、一緒に過ごせなくて」
    「ううん、だってオネエさま忙しいし…こうしてまた時間を作ってくれたの嬉しいよ?それに、オネエさまがライスとの日々を大切にしてくれてたのがわかっただけで、ライス幸せだから」
    「んも〜!!ライスちゃんったら!また泣かせるようなこと言って!担当との毎日が大切なのは当たり前のことじゃない!ううう…ぐすっ」
    「わあ…オネエさま、ティッシュ居る?」
    「ああもう、ライスちゃんのせいで涙の大洪水よ!…今日はトクベツ!何でも言うこと聞いてあげる!」
    「…本当?」
    「アタシがウソついたこと、ある?なんでもいいわよ!…流石にスカイダイビングとか手間のかかることはダメだけど」
    「そ、そんなことしないよ!でも…う〜ん…」
    「でも、いきなりじゃ難しいかしら」
    「うん…だってライス、オネエさまと出会って沢山お願い叶えて貰ってるから…いきなり何かって言われても…難しいよ」
    「…ライスちゃん!!…ここで泣いたらさっきの繰り返しよ、アタシ…耐えるのよ」

    「う〜ん、じゃあ…」
    「ライスちゃん?」
    「…ダメ、かな」
    「そんなので良いの?」
    「…最近、オネエさまにこうして貰えること、減っちゃったから。ライスがダメだった時…オネエさまいつもギュってしてくれたよね」
    「…わかったわ。それが貴方の望みなら…全力でかなえるのがトレーナーよね」
    「うん!」
    「可愛いアタシのライスちゃん。きっと貴方は、これからもっと強く、可愛く美しくなるわ。アタシが保証する」
    「うん…ライスもオネエさまと一緒なら…咲けるって信じてる」

    「「大好き」」

  • 94二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 22:40:12

    変な改行入っちゃったモンニ…
    許して欲しいモンニ

  • 95二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 22:44:00

    後オネエさま概念自体が結構特別だから問題あれば消すモンニ

  • 96二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 22:45:23

    どこにも問題があるようには見えないが?

    お兄さまorお姉さまがいいなら自分で書けばええねん。

  • 97二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 22:52:07

    オネエさまで自分は書ける気がしないからすごいわ、ベネ!

  • 98二次元好きの匿名さん23/02/11(土) 22:57:51

    釜飯すき

  • 99二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 01:01:17

    オネエさまとライスには幸せになって欲しい

  • 100二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 10:12:44

    あーん?このゴルシ様とのギョーテン!巨大マグロ漁より大事な用事だあ?
    あ?怒ってねーよ?
    ただトレピッピはゴルシちゃんとのデートと急な用事、どっちが大事なのよ!って脳内寸劇してただけだぜ?
    怒ってる様に見えるならそれは半分正しいかもな!
    残り半分は愛しさと切なさと…なんかそんなアレだな!

    つまりは寂しいのかって?
    寂しい様に見えたか?
    そりゃあ…そうだろ。
    この日の為にゴルシちゃん船舶免許だって取ったしダイバー資格まで取ったぜ?
    トレピッピと優雅な巨大マグロ漁だーっ!ってテンション爆上がりよ?
    こーなっちゃ代わりのサカナを用意してくれなきゃゴルシちゃんはおこってもんだぜ。

    代わりに今度何でもする?
    ゴルシちゃんは今日が良かったんだよ!
    思い立ったが吉日だ!
    困った顔すんなよ、カンタンな漁だぜ?
    …ピンときてねーな。
    ほら、きな。
    ゴルシちゃん網に飛び込んできな!マグロさんよ!
    仕掛け抜群で離さねーぜ!

  • 101二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 10:17:02

    >>100

    寂しがりだけど実は聞き分けは良い(?)

    ゴルシちゃんダモンニ

    上手くエミュ出来てたら嬉しいモンニ

  • 102二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 12:28:10

    今誰が書かれてるのか分からなくなってきたもん

  • 103二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 12:31:03

    >>10

    にあるスレ主の好みの子は全員一回以上書かれてるもん

    でも書く子は自由だし、書く子が重複しても書き手によって世界は違うから遠慮なく見せて欲しいもん

  • 104二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 12:37:41

    このレスは削除されています

  • 105二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 12:39:46

    ざっと書かれた子を順不同で見てみると

    アルダン
    ゼファー
    スズカ
    マベサン
    マーチャン
    カレンチャン
    ライス
    ゴルシ
    女帝
    チヨちゃん

    ↓はスレ主の好みの子達だもん
    セイちゃん
    ヤエノ
    テイオー
    ウオッカ
    デジたん
    オグリ
    カイチョー 
    ヒシアマ姐さん
    マックちゃん
    になるのかもん?
    抜けがありそうだけど参考になれば嬉しいもん

  • 106二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 12:49:33

    >>100

    ハグをゴルシちゃん網という例え方好き

  • 107アイルランドニンジャ23/02/12(日) 20:35:00

    「ごめん、ファイン」
    「……いいえ。私を走らせるために必要なことだもの」

    そう言ってはくれるが、ほんの一瞬だけ耳が垂れたのは見逃せなかった。
    競技者と王女としての務めで多忙なファインにとって自由にできる時間は貴重。それを当日いきなり潰されて残念に思わない筈はない。
    「なにか、俺にできることはある?」
    「え?予定を組み直して来週にまた時間をとってくれるのでしょう?」
    「スケジュールを組み直すのと、約束を破ったことは別の話だよ」
    「むむ、カタブツ……よーし、じゃあ、はい!」

    両腕を広げ、少し背伸びしてファインが待ち構える。
    こんなところを人に見られる訳にはいかない。辺りを見回そうとしたが……ピンと立った耳が余所見をしないで、と言っている気がした。
    「ノーヒント、だよ」
    「殿下の仰せのままに」

    傍に歩み寄って、彼女を腕の中に収めてしまう。
    「……大正解」

    上機嫌な耳でぺちぺちとお仕置きされて首筋がくすぐったい。
    肩をよじ登るように顔を寄せてきたファインが耳元で囁いてきた。
    「罰として次のお休みはエスコートさせてあげなーい。思いっきり振り回してしんぜよう〜」
    「……シメのラーメンは替え玉一回までで」
    「貴様〜っ。」

    「素敵ない思い出にさせちゃうからね。いってらっしゃい、トレーナー」

  • 108二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 20:51:43

    >>107

    殿下のラーメン美味しいモンニ…

    甘いスープが染み渡るモンニ…

  • 10952,5423/02/12(日) 21:19:58

    出来ましたが長くなっちゃいました
    数え間違いが無ければ9レスになります。どうかご勘弁

  • 11052,5423/02/12(日) 21:20:23

    「それで、本当は何があったのかな?」「……んえ?」
    カフェテリアのテーブルで、正面の相手へ頃合いを見て問いかけた。彼女は平時ならビシっとした活気にあふれているが、さすがにお腹がいっぱいでは油断もするらしい
    「なな、何言ってんだい!何もありゃしないよっ」
    彼女は慌てて姿勢を正した。しかし生憎、若干裏返った声では取り繕っているのがバレバレである
    「あれ、そう?」
    私はとぼけた声を出してコーヒーを一口すすり、目を伏せながらそっと相手の様子を窺った。彼女の名前はヒシアマゾン、明朗快活な美浦寮のリーダー。昼時に偶然見かけたためランチに誘ったのである。思えばその時も元気が無いような気がした
    体調不良?いや違うだろう。今しがたチーズの乗ったにんじんハンバーグに山盛りのフライドポテト、締めのデザートには大きなパフェまで平らげたところだ。むしろ先の質問は、彼女の豪快な食べっぷりにストレスの片鱗を感じたのが決め手である
    レース関係の悩みというのもあるか――だが彼女は至って明け透けな性格だ。”何か”があることそのものを隠そうとしている態度に違和感を覚える
    となれば…本人だけの問題ではなく他人絡みだろう。湯気の向こうに見えるヒシアマゾンは、私からの追撃が無いと思ったのか再び緩んだ顔に戻っている。何やら遠くを眺めるような目をして、小さくため息までついた

    全くもって隙だらけ。困っているなら力になりたいが心配すべきは踏み込んでよいものなのかどうか…例えば、ヒシアマが誰かから内緒の相談を受けて頭を悩ませている可能性もある。その場合は彼女の言葉を待つしかない
    だがどうにも勘が告げる。今のヒシアマはどこか…こう、いつもより放っておけない感じがするのだ。憂いを帯びている。

    同じ寮長の立場にある者として普段から何かと気を揉むことも知っている。自発的に頼ってもらう方がいいのは確かだが、もう一度カマをかけてみようか
    カップをテーブルに置く丁度その時、携帯が鳴動した。ヒシアマに軽く詫びてから液晶を確認すると、LANEのメッセージが届いていた

  • 11152,5423/02/12(日) 21:20:56

    >>110

    「寮で何かあったかい?」「いや、トレーナーさんからだったよ。大したことじゃないけど…」

    本当に何てことのない、お昼ご飯の話題だった。本日トレーナーさんは研修会の為に少々遠出している。一緒に過ごせないのは残念だが、向こうもこちらを気にかけてくれているらしい。『もうお昼食べた?美味しいお店があったから、遠征のときに機会があったらフジとも一緒に来たいなと思って』お店の看板と料理の写真がいくつか送られてきた

    口角が上がりそうになる。何ならすぐにでも電話を掛けたいくらいなのだが、流石に今は自重すべきだろう。簡潔に返事をしなくては―― 『私もさっき済ませたところだよ。でも素敵なお誘いだね。是非ご一緒したいな』すぐに既読がついた。続けてメッセージを送る。『午後も頑張ってね』 『ありがとう、行ってくるよ』

    夜にお話しする時間はあるかな…?でも疲れているかもしれないし約束はできないか。行ってらっしゃいのスタンプを送って画面を切った。顔を上げると、ヒシアマゾンのジトッとしたような視線が待ち構えていた


    「"大したことじゃない"ねぇ」「ははは…」

    もう一度コーヒーに頼って間をとる。そ、そんなに分かりやすい顔をしていただろうか?幸いヒシアマは一度鼻を鳴らすとそれ以上は勘弁してくれたが、代わりにまた元の表情に戻ってしまった

    「アンタのとこは仲がいいね…」

    ポツリと零れるような、微かな呟きが聞こえる。なるほど―――"ここ"か


    ~~~


    数分間の駆け引きののち、ヒシアマは観念した。少々ズルい手は使ったかもしれないが誓って無理やりではない。彼女が陰口を好まないのは知っているので、罪悪感を抱かないように慎重に愚痴を聞く形を作ったのだ

    さて集中しなければならない。先ほどの言葉から察するに、ヒシアマはトレーナーとの人間関係に何か悩みを抱えているのだろうか。思えば彼女が自身のトレーナーについて話しているところはあまり見覚えがない気がする。最近の走りを鑑みるに決して相性が悪いわけではないだろうが…

    万が一彼女のトレーナーが彼女の信頼を損なうような行為をしていたとすれば、然るべき対応をとることも考えなければならないだろう。悲しいことだが寮長をしていると寮生から"そういう"相談を持ち掛けられることも時折ある。私はこっそり気を引き締めた

  • 11252,5423/02/12(日) 21:21:30

    >>111

    「…………ごめんヒシアマ。もう一度お願いできるかな?」「えぇっまたかい?」

    説明が下手な所為かねぇ…そんなふうにぼやきながら彼女は腕を組んで首を捻っていた

    「だからさ、今日は元々トレ公と一緒に買い物に行くはずだったんだ」「うん…」「前から約束しててさ。トレ公だって昨日までは助かるな~って言ってたんだよ」「ただ、今日は」


    そうである。私のところと同様、トレーナーならば研修会に参加しているはずだ

    何も週末に重ねなくてもと思わなくもないが、平日にごっそり人がいなくなる方がトレセンとしては困るのだろう。トレセン学園は数多の献身によって支えられている


    「そうなんだよ!トレ公ったら研修のことすっかり忘れてたみたいでさ。夕べいきなり謝ってきたんだ。どうしても欠席できない、本当にゴメンって情けない声出してさ」「忘れてたのは"研修の方"なんだよね」「え?ああ、お仕事だってのにおっちょこちょいな話だよ」「…………」

    言いながら、また遠くを見るような目になった。しかしその表情は先ほどよりもどこか柔らかい

    「それなら弁当でも作ってやろうと思ったのにさ、"朝は早いからいいよ"だって。朝食もコンビニで済ませて、晩も遅くなるから気にしないでって言うんだよ?」「本当なら一緒に食べるはずだったのにね…」

    やはり聞き間違いではなかった。あれ?今日は週末のはず…いや、平日ならいいのかというとそんなことはないのだけど――


    (お出かけで一日一緒に過ごす前提だったからだよね?)

    そうだということにしておこう。目の前の彼女は何も疑問に思っていないようで、こちらの言葉に無言で頷いている


    「えーっと…今日は何を買う予定だったのかな?買い出しかい?もし一人では大変なら手伝おうか?」

    話を広げてみよう。このままでは着地点が分からない。愚痴を聞くなら最後は共感で締めたいところだ


    「あ~、ありがとうフジ、でもダメなんだ。トレ公の家具とか家電だからね」「……はっ、え??」

  • 11352,5423/02/12(日) 21:22:03

    >>112

    聞いてみれば彼女のトレーナーさんが引っ越しを考えているらしく、ついでに冷蔵庫やらも新調しようかという話らしい。「二人とも料理好きだし、本人にとっても使いやすいのがいいからね」苦笑するようにはにかむ彼女は、だからゴメンよと続けた

    「…それなら仕方ないなあ」

    表情を崩さないようにしながらもう一度コーヒーを口に運んだ。これは愚痴…愚痴か?何か違う気がするな?もう少し聞いていたい気もするが、先にやるべきことができたようだ

    「お代わりを貰ってくるよ」

    席を立ち、彼女から見えないように手早くLANEを開く。時間はまだギリギリ昼休憩中と言えそうだ。自分のトレーナーに短くメッセージを送ると、やや間があって『OK!』と書かれたスタンプが返ってきた。私は2人分のコーヒーを淹れて席に戻る


    ~~~


    「悪かったねフジ。随分付き合ってもらっちゃって」「いやいや。ヒシアマの新しい一面が見られて光栄だよ」

    ひと段落ついたところで彼女が詫びの言葉を述べる。結局そのままティータイムのようになり、私もビスケットなどを摘まみながら長居してしまった

    「新しい?」

    彼女はきょとんとした顔をする。そうだ、この子は自覚が足りないのだった

    「いや、君からトレーナーさんの話を聞く機会はあまり無かったからね」

    指導熱心で、料理も上手で、付き合いのいい人らしい。でもすぐに無理をするし、ちょっと早食いだし、出会った最初の頃はお腹がだらしなかったので指導してあげたという。それでせっかく引き締まってきたのに沢山食べるから最近はまた…とか


    あとは意外と子供っぽく、昨年はチョコレートを渡すと後輩たちの様に喜んでいたらしい。ちなみにそれを見たヒシアマは"なぜだか"とてもホッとしたんだとか

    ……大変にもどかしいながらも。教えてあげるなんてひどい野暮だ、どうにか自分で気づいてほしい。指先を交差させながら彼女に幸運が訪れることを祈った


    さてさて、渦中の人物は今頃何を考えていることだろう。こんなに可愛い担当を放っておくなどきっと本意でないに違いない。もし私の思った通りの行動をとる人なら――努力は報われて欲しいと思う

    最後に一つだけ、彼女の方にも仕掛けを残してみようか。どう使うかは彼女次第だけど

  • 11452,5423/02/12(日) 21:22:23

    >>113

    「しかしフジのところは本当に…仲がいいんだね」「そうかな。まあコミュニケーションを大事にしているよ」

    話を聞いていたら妙に対抗心が湧いて自分のトレーナーさんのことも話してしまった

    「こう言っちゃなんだけど、アンタはキザなところがあると思ってたよ。でもその、トレーナーの方も…」「とっても可愛い人なんだよ」

    だからつい、ね。そう言って目くばせすると、ヒシアマゾンは苦笑した

    (他人のこと言えないと思うけどなぁ~)まあ仕方がない。そのうち自覚するだろう


    「ヒシアマもやってみたら?」「!?」

    そんな顔をしなくてもいいだろうに。私たちを何だと思っているのか

    「いやあアタシたちはそ、そういうんじゃないし」「そう?でもアメリカならハグぐらいまでは普通じゃない?スキンシップだよ」

    私の言葉を聞いたヒシアマはの頬がうっすらと染まる。――よし、"想像した"な


    「ここは日本だよ」「トレーナーさんは家族みたいなものとも言ってたじゃない。お父さんは国によってスキンシップを変えるの?」

    ああ言われればこう言う。ヒシアマは眉間に皺を寄せてしまった。やり過ぎはよくない

    「ごめんごめん。でも信頼できる相手とのハグにはリラックス効果があるらしいよ。ヒシアマも君のトレーナーさんも頑張り屋だから、お互い嫌じゃないならいいんじゃない?」「お互いって……どうやって確認すんのさ…」


    おやおや?

    私は軽く耳打ちをして、アワアワとしている彼女を尻目に食器を片付けることにした。一旦1人の時間を過ごすのがいいと思う。――お節介かな?でもみんなヒシアマにだけは言われたくないって思うよね


    ~~~


    共用スペースを掃除したり、洗濯物を取り込んだり、食べ盛りどものおやつ代わりにおからクッキーを焼いたり……何かと作業をしていたら段々落ち着いてきた。全くもう、フジのヤツは人を振り回すのが上手だよ

    なんだい私の方も。思い返せば今朝から確かに落ち着かなかったけど、そんなに今日の買い物が楽しみだったってのかい?最近こんなことが多い。自分の感情の正体が、理由が分からない…

    (本当に…………?)

    アタシはただ分からない"フリ"をしているだけなんじゃ――「ヒシアマー!」「うわぁあ!!?」「えぇっ!?」

  • 11552,5423/02/12(日) 21:22:55

    >>114

    ――びっくりした。ぼーっとしていたら話しかけられるまでツインターボの存在に気づかなかった。アタシのリアクションが大きいからターボの方も驚いたようだ。咳払いをして用件を聞く

    「それ食べていーい?」

    タッパーに入ったクッキーを指さしている。小腹が空いた時用だからちょっとだけだよ、水分も取るようにと言い含めて1つ丸ごと渡すと、リビングに抱えて行った。姿が見えなくなってから、ありがとーという声だけが聞こえた


    溜息をつく。あのターボに気づかないなんて…軽く走ってこよう。着替えるため部屋に向かう


    ~~~


    気が済むまで走った。シャワーも浴びて晩御飯だって済んだ。さっさと寝てしまおうか…それともフジみたいにトレ公にメッセージを送ってみる?いやいや、研修会のしおりをよく読んだら夜には懇親会もあると書いてあった。なんなら宿泊するだろう

    お酒も飲んでるかもしれない、邪魔しちゃ悪いね。そう思って携帯を放ると、空中で通知を受け取った。回転する液晶にLANEのアイコンが見えて、慌てて携帯を追いかけベッドにダイブする。送り主はトレ公だった


    『こんばんは。今大丈夫?』 『どうかしたかい?』 『もう少しで美浦寮に着くところなんだ』

    目を疑う。何を言っているんだ?思考がフリーズしている間に画面は電話の着信を告げた

  • 11652,5423/02/12(日) 21:23:24

    >>115

    内緒でこっそり寮長室に上げてもらった。まだ外は寒いので助かる。こんな時でもヒシアマが真っ先に気にするのはご飯のことで、そういえば昼以降何も食べていないことを話すと呆れながらチャーハンとコンソメスープを用意してくれた。

    お腹がいっぱいになり人心地つく。ヒシアマは食後のお茶も淹れてくれた。身体の隅々まで温まる感覚があった

    「アンタ、懇親会は?」

    ヒシアマは片肘をついて顎を掌に載せ、半分閉じた流し目でこちらを見ながら質問した。後頭部を掻きながら、名刺だけ置いてきたことを白状する。参加費は少々もったいなかったかな、なんて言ってみたが彼女にはウケなかったようだ

    「わざわざ新幹線に乗ったのかい?」

    ああ、フジキセキのトレーナーが予約してくれたんだ

    「フジの…?なんでまた」

    あの…えっと…あれ、これ言ってもいいのかな?言い淀んでいるとヒシアマが怪訝な顔をしたので5秒と経たずに喋ってしまう。フジキセキ、すまない

    「なっ!ア、アタシがかい!?」

    はい。寂しそうにしていると聞きました

    だから休日とか気にせずなるべく早く会った方がいい、と。明日の朝イチでもよかったかもしれないけど、善は急げ…それにフジキセキのトレーナーに"一緒に席取ろうか?"と誘われたので反射的にお言葉に甘えることにした


    こちらの言葉を聞いたヒシアマは顔を背けた。呆れを通り越してしまっただのだろうか?というか事前に連絡した方がよかったし、やっぱり夜分にお邪魔するのも迷惑だったかもしれない。しかも結局晩御飯までご馳走になってしまった

    ――大体あれだ、"君が寂しそうだから急いで戻りました"ってどういうことだ。アホじゃなかろうか。ナルシストか???

    まだ冷める前のお茶を一気に飲み下す。いやあ熱いな、すっかり温まった。ヒシアマも見た感じ大丈夫そうだし、そろそろお暇するとしようか

    あ…あとそうだ、家電とかの買い物も、折角予定を空けてくれたのに申し訳なかったと詫びる。ヒシアマは明日でも大丈夫だと言ってくれた。でも寮のことで朝夕少しやることがあるから時間が十分に取れない。終わらなかった分はまた別の日に回そうと提案を受けた。願ってもない、ありがとうと伝える

    彼女が顔を半分手で覆ったまま頷くのを見て立ち上がり、丸めたコートとマフラーに手を伸ばす。しかし身体の向きを変えたその直後、袖を引っ張られるのを感じた

  • 11752,5423/02/12(日) 21:24:16

    >>116

    全部フジの所為だ。アタシはこんなこと考える性質じゃなかったのに。思い付きだってしなかったのに!

    "じゃあ…"と言って立ち上がり、部屋を去る準備を始めたトレ公の背中を見たらつい身体が動いてしまった。袖を引かれたコイツは半身のような中途半端な姿勢でこちらに顔を向けている…が、俯いたままのアタシに何も聞かない


    「お疲れだろう…?気を遣わせちまったね…」

    違うんだ、ありがとうって言いたいんだ、本当は

    トレ公はこちらに向き直り、少し考えるように頬を掻きながら、自分もヒシアマとの予定が潰れて残念だったから…と言った。もういいってのにまた謝るんだ、この人は

    「謝るくらいなら――ひとつ頼んでもいいかい?」

    あーズルい。ズルいね、こういうのはヒシアマ姐さんのやり方じゃないよっ。でもそれを聞いたトレ公は雰囲気を変えて…"勿論だ、何でも言ってくれ"とたいへんに…頼もしいことをおっしゃってくださった。――……なんでも??


    そんな風に言われたらアタシは益々ズルくなってしまう。両耳が根本からピーンと立って、尻尾が縦に振れたのが分かった。トレ公の顔はまだ直視できない

    「じゃあ。えーっと。りょっ…両手を広げておくれ……」

    トレ公は不思議そうにしながら、腕を横に上げた。ゴールキーパーじゃないんだから…。ええいここまで来たらとことんズルくなってやる。アタシはトレ公の胸元に左肩と頭を預けてから、漸く顔を上げた。トレ公の顔を見上げるように窺って服の裾を摘まむと、トレ公の顔がみるみる赤くなった。照れている。トレ公が、アタシに



    「…………とれこぉ…」「……ヒシアマ…?」


    ……言わせないでおくれよと小さく呟くと、トレ公の全身は数秒ピタっと固まって…頬に当たる胸板が上下するのと同時、長く息を吐く音がした。

    やがて右肩に手が置かれて、背中にも腕が回った。あとつむじのあたりがちょっとだけ窮屈に感じたが――――なるほどこれは、リラックス効果があるというのは本当らしい。

  • 11852,5423/02/12(日) 21:24:42

    >>117

    「ん…?ヒシアマだ。ははっ『ありがとね』だってさ」

    私はトレーナーさんと待ち合わせた公園で、ベンチに座りながら笑った。それなりに寒いのでコンビニのおでんがとても美味しい

    「でもびっくりしたよ。明日のつもりで伝えてもらったのに。大変だったでしょ?」

    昼間のこと、私はトレーナーさんにLANEで伝言をお願いした。『ヒシアマゾンのトレーナーさんはいるかい?』『君の愛バが寂しそうにしてるから、こちらに戻ったらなるべく早く顔を見せたほうが良さそうだよって伝えてもらえるかな?』といった内容だ

    そうしたら了解の返事の後、逆に質問が飛んできた。『ちなみにうちの愛バは何か言っていなかったかな?』

    時間が無いと思い咄嗟に送った返事はどうやら、相手の胸を打ったらしい。帰路についたトレーナーさんから連絡を受けたときは大変驚いたが、正直言って嬉しかった


    「そうだなあ…これは何か、お礼をしないといけないね。トレーナーさんが私の為に、頑張ってくれたお礼」

    トレーナーさんは困惑している様子だったが、目を見つめてススっと身体を近づけると静かになった


    「遠慮は要らないよ。私にできることだったら"何でも"するからね」

    例えばこの寒さを和らげて欲しい、とか…。私がそう言うとトレーナーさんがとても可愛い顔になる

    ああ、今が冬でよかった。ヒシアマも上手くいったかな?頭の片隅で友人の健闘を祈りながら、私はトレーナーさんの肩に頭を預けて目を閉じ、"お礼"の中身が決まるのを待つことにした

  • 119二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:28:43

    おお…なんと素晴らしい。もはやSS(ショートショート)では無く本格的な剣の舞と言ったところか…ありがたや

  • 120二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:30:08

    すげえ大ボリューム
    これが九頭龍閃か

  • 12152,5423/02/12(日) 21:30:35

    以上でございます。
    最初はもっとフレッシュでスカッと甘酸っぱいお話のつもりだったんですけどすんませんなんか結婚しそうですねこいつら

    ヒシアマ姐さんがいじらしくなるシーンを一生懸命考えて育成ストーリーとかも何度も読み返したんですが基本的に滅茶苦茶あっさりしていてどうにも湿度が足りなかったのでフジキセキの力を借りました。お楽しみいただけたら幸いです

  • 122二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 21:33:44

    「それで…結局今度の予定は持ち越しってこと?」
    と不満そうにするのはアドマイヤベガ。
    「ごめんアヤベ…どうしても夜までかかるって…」
    「まぁ、しょうがないわね。忘れてたとかじゃなくて本当に昨日今日の話だもの」
    と彼女は言っているが明らかに機嫌が悪い。それもそのはず、自分のトレーナーを仕事に攫われることが確定しているのだから。
    「今度は事前にこの日は無理と断っておくよ。それよりホントごめん…この埋め合わせは必ずするから」
    「そうね…なら今から言う事をやってもらうわ」
    「それって何かな…?」
    「私を抱きしめなさい」
    「へ?」
    アドマイヤベガから提案された事…それは私を抱きしめてと平日の彼女からは想定が付かない事であった。
    「ほら、何してるの?まさか数分で約束をまた破るつもり?」
    「そんな事ない!」
    「なら、抱きしめて頂戴」
    「わ…分かった…」
    トレーナーはアドマイヤベガを抱きしめる。彼女も負けじと抱きしめ返す。
    「そう…これでいいの、天体観測は冷えるから…これはその時の温もりの先取り。言っておくけど先取りしたからって天体観測の時に求めないなんて事はないこら」
    そう言ってアドマイヤベガは痛くならない様に優しくトレーナーを抱きしめる力を強める。
    「だから仕事頑張ってきなさい。無事に私の所へ戻ってきて抱きしめて…天体観測の時だけじゃない…帰ってきて私に温もりを頂戴。いつまでも…ずっと…」

  • 123二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 22:00:28

    見直したらちょっと誤字あるねぇ…

    何だか>>121さんの素晴らしい文の後に申し訳ないねぇ…

  • 12452,5423/02/12(日) 22:20:04

    >>114誤字ありました。真ん中ぐらいの「ヒシアマはの頬がうっすら~」→「ヒシアマの頬がうっすら~」

  • 125二次元好きの匿名さん23/02/12(日) 22:47:40

    素晴らしいSSがいっばい投下されてるモンニ!
    ありがたいモンニ

  • 126二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 08:27:05

    保守

  • 127二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 08:44:29

    このスレ主、辻斬りされすぎて全身刀傷まみれになってそう
    20回ぐらい斬られてないか?

  • 128二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 10:34:56

    辻斬りどころかもはや狙い撃ちされてない?

  • 129二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 11:43:22

    試し斬りの藁みたいになってそう

  • 130二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 20:09:22

    …理解できません。突然の全体会議でトレーナーさんとの明日の予定が全てキャンセルしてしまうなんて…こんな事前代未聞です。スケジュールの修正どころか作り直しです…
    怒っている?別に怒っていません。怒るとするなら私達の予定を狂わせた仕事についてです!
    え?やっぱり怒っている?そんな事ありません!絶対にないんですから!

    …仕方ありません。トレーナーさんの仕事も変更する事が出来ない大切な用事です。また別の日に予定を立てましょう。
    え?埋め合わせは必ずする?何でも?
    …なら明日一緒に居られない分、今ここで私を抱きしめて下さい。
    そう…そんな感じで暫くこのままでいて下さい。
    …こうしていると落ち着きますね…明日はこれを感じる事が出来なくてちょっと残念ですけど。
    え…叶う事なら仕事なんて放り出してでも私と?
    ………ッ、でも…仕事は仕事です。トレーナーさんが私と一緒に居られるための大切な義務です。
    ……ってトレーナーさん!?ちょっと抱きしめる力が強く…このままずっと側に居たい?
    ………ッ!!!
    もう…そう言われる事なんてこの予定にありませんでしたよ…でも嬉しいです。
    トレーナーさん…もしよろしければ明後日は空いていますか?…え?スケジュールですか?いいえ、明後日が空いている確認ができればそれだけで十分です。
    だから…明日我慢する分、明後日のこの日だけはスケジュールなんて投げ捨てて…貴方と二人きり、邪魔も入らない場所で…楽しみましょう?

  • 131二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 20:15:59

    >>127

    寧ろ滅多斬りにされて分裂してそう

  • 132二次元好きの匿名さん23/02/13(月) 23:44:47

    ウインディちゃん滅茶苦茶良かったのだ!
    気力があれば書きたいのだ!

  • 133二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 07:34:02

    スレが終わるまでに書けるかな……

  • 134二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 07:38:34

    最早原型を留めない試し斬り用の巻藁…
    最初の的が全部抜かれた後も続くストラックアウト…
    世はまさに大無言ハグ催促時代!

  • 135二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 09:39:05

    >>133

    頑張れ…

    200までに書き終わらなかったら言ってくれ

  • 136二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 11:12:02

    >>135

    これスレ立てなりなんなり協力するよって意味ね言葉足らずだった


    話変わるけどキャラが続々書かれてて汎用性の高いシチュだと思う

    逆にこのシチュで書くのが難しそうだと個人的に思うキャラ

    ①シャカール。ハグ要求とかしなさそうだしお出かけ約束も破っても何もなさそう

    ②タイキ。ハグを待つぐらいなら自分から行きそう

    ③フジ。トレーナーに「何でもするよ」と言われてからが予想つかない

  • 137二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:28:05

    書きたいので保守します

  • 138二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:29:22

    「お邪魔しま〜す」そう言って玄関の中へ入るのはフジキセキとそのトレーナー。以前ある記念日にお出かけをしようとした際、急用でキャンセルしなくてはならなくなった。その埋め合わせは何でもすると言った所、また日を改めてとフジが言ったので今日がその日、街でのお出かけを済ませて彼女の実家にやってきたのだ。
    「あの時からだいぶ日が経っちゃったな」
    「そうだね、でもレースも落ち着いてるこの時期ならお互い余裕があるからね」
    今は有馬記念も過ぎた年末。レースも来年まで開催されず、多くの生徒も帰省したりするのでトレーナーも寮長もゆっくり出来る時期なのだ。
    「それじゃあの時の埋め合わせを…と言いたい所だけどちょっとやる事があってね。少し待っててね」
    そう言って自分の部屋は入っていくフジ。少し待っていると待たせたねという事と同時に勝負服姿のフジが戻ってきた。
    「フジ…その姿は?」
    「来年春の学園祭でトレーナーとウマ娘との催しがあるでしょ?他の人はバンドとかだけど私達は一緒にダンスを踊るって言ったの覚えてる?今日はその練習もあるの。」
    「あの話か…確かにダンス用の部屋があるけどここで練習?」
    「他だと周りに見られるし、何より周りがバンドとかの中でポニーちゃん達にサプライズで驚かせたいからね」
    成程生粋のエンターテイナーである。こうして勝負服姿のフジとトレーナーはポニーちゃん達を驚かせるための練習を夕方まで続けたのであった。
    「ふぅ…今日はここまでだね」
    「結構動いたな…」
    「それじゃあ、あの時の埋め合わせをお願いしようかなぁ」
    もう夕暮れどきである、今からまた街へ出たとしても楽しめる時間は少ないだろう。
    「大丈夫、外に出たりはしないから」
    そう思っているトレーナーの考えを読んでいたようにフジはそう言って立ち上がる。
    「ほらトレーナーさんも立ち上がって……ん」
    そう言われて立ち上がったトレーナーの目の前には少し離れた先に無言で両手を広げて伸ばしこちらを見つめているフジの姿があった。

  • 139二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:29:48

    「フジ………?」
    トレーナーは一瞬困惑したが彼女のポーズを見て何かを理解した様に
    「抱きしめて…欲しいのか…?」
    と問いかけた。フジは何も答えず無言のままその問いに肯定するかのようにそのポーズを維持する。
    その姿を肯定とみなしたトレーナーは一歩、また一歩とフジへ歩み寄って行く。最初は学生を抱きしめる事に躊躇いがあった。
    だが先程の激しい練習のせいかぴっちりと着こなされた勝負服が汗によってフジの艶やかな身体に張り付き、彼女の美しきボディーラインをはっきりとさせ、服の一部からは張り付いた影響か肌色が見え隠れしており、開かれた胸は夕日に照らされて汗とともに艶やかな光沢を放つ。そして何より誘うかの様に彼女の蕩けた瞳。それらはトレーナーの躊躇いを容易く掻き消していった。

  • 140二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:30:09

    「正解だよ、トレーナーさん」
    抱きしめられたフジはそう言ってトレーナーを抱きしめ返す。
    「仕事が忙しいのは理解してたけど…やっぱりあの時は寂しかった…こうやって抱きしめないとその分を埋める事が出来ないくらい…」
    「ゴメンなフジ…あの時断っていれば…君の事を…」
    「いいのトレーナーさん。私の事を大切にしてくれている気持ちは十分伝わってるよ。それに仕事が忙しいのは皆んなに信頼されているって証拠だから
    「……でも嫉妬しちゃうな。私のトレーナーさんなんだから独り占めしたい…そう思ってしまうくらい」
    「大丈夫だよフジ。ずっとすっと君のそばに居る。ずっと君のステージを…ずっと君のことをスポットライトで照らし続けるから」
    「…嬉しい。だから絶対に離さないでね、トレーナーさん」
    夕陽に映された二つのシルエット。その姿はまるで大団円のフィナーレを飾る様であった。
    「もうこんな時間だな……ってうわっ!」
    日没である事を確かめていると急に前に倒れ込み、トレーナーがフジを部屋にあるソファへ押し倒している格好になった。
    「ご…ごめんフジ……ッ!?」
    トレーナーは退こうとするが動けない。当然である。フジが抱きしめたままでいるのだから。さらにフジはその細く美しい腕を脚をトレーナーに絡みつかせてきた。
    「トレーナーさん…私の家族は旅行で暫く家に居ないの…だからこの休みの間…私達以外の役者が居ないミュージカルを………ね?」
    そう耳元で言われてドキッとするトレーナー。心も身体もフジに絡め取られている今の彼には無言で頷くしか出来なかった。
    「それとね…これは埋め合わせなんかじゃない、私からのお願いがあるんだ…」
    「お願い?」
    「私達はレースで、それ以外で多くの人々やポニーちゃん達を楽しませ、笑顔にする事が出来た。それはこれからも続くし、その事はとっても幸せだと思う」
    「でもね…私は、貴方と私…二人で育んでいく幸せ…二人にだけにしか作る事の出来ない幸せが欲しいの…」
    「フジ…それって…」
    フジは抱きしめている腕を更にトレーナーの後ろに回し耳元で甘い声で囁く
    「だからね…トレーナーさん、私に幸せを…頂戴?」

  • 141二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:36:07

    >>136のように何でもすると言われたら確かにフジは結構ギリギリを責めてきそう

    そんなこと思って書いてみたら非常にアレな文ができた…

    解釈違いが激しかったり内容がマズければ消しますのでご安心を

  • 142二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 01:47:39

    保守

  • 143攻めっ気強いンディちゃんなのだ23/02/15(水) 02:42:26

    「いーやーなーのーだー!」
    想定通りの声がトレーナー室に響き渡る。
    しかし、急な出張ばかりは仕方ない。

    「ウインディちゃんの為になるのは、子分がずーっとウインディちゃんの側にいることなのだー!」
    ウインディの今後の為にも大事なことなのだと、と言って聞かせようとしてもこの始末。

    「……わかってるのだ。ウインディちゃんが騒いでも仕方ないって。でも足掻くのがウインディちゃんなのだ!」
    それは、痛い程によく知っている。
    笑い者になっても、不当な評価を受けても折れずに突き進んで周りを見返し、自身の存在を証明したのがシンコウウインディなのだから。

    「だから…こっちに来るのだ!」
    小さい身体でこちらをハグするような体勢。 
    …何をするつもり、なのか。
    そう思った矢先に、グイッと引き寄せられた。
    「トレーナーに刻み込んでやるのだ。お前は…ウインディちゃんのものだって。そいつらに見せつけてやるのだ!」
    …まさか、とは思った。
    しかし、力で抱きしめられ、歯を突き立てられる。
    痛くて、でも気持ちよさも感じてしまう絶妙な甘噛み。
    首筋、腕、脚…あらゆる箇所に噛み跡がついた。
    …服で隠そうとしても、首筋の噛み跡を隠すのは難しい。

    そして密着して、改めて分かる。
    彼女の努力の跡が。
    小さな体に秘められた、その猛々しさと逞しさが。
    自分が惚れ込んだ才能の塊に、もはや完全に支配されていた。
    彼女はニヤリと笑う。
    「…身も心も支配されるのだ。お前は、ウインディちゃんの子分なんだからな」
    もはやそれは、トドメに等しい言葉だった。
    この埋め合わせは、ちゃんとしてくれるって期待してるのだ。なあ、大幹部様?

  • 144二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 11:58:55

    保守保守

  • 145今まで書かれた子更新版だもん23/02/15(水) 17:04:11

    アルダン
    ゼファー
    スズカ
    マベサン
    マーチャン
    カレンチャン
    ライス
    ゴルシ
    女帝
    チヨちゃん
    ----ここから追加で新しく書かれた子達----
    殿下
    アヤベさん
    フラッシュ
    フジ先輩
    ウインディちゃん

    そしてこっちはスレ主の好みの子達だもん
    セイちゃん
    ヤエノ
    テイオー
    ウオッカ
    デジたん
    オグリ
    カイチョー 
    ヒシアマ姐さん
    マックちゃん

    順不同で今まで書かれた子を並べてみたもん
    抜けがありそうだけど参考になれば嬉しいもん

  • 146二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 01:29:35

    保守しておこう

  • 147二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 12:36:01

    某も保守するで候

  • 148二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:32:03

    NOooooo!!!ありえまセン!
    約束の日にトレーナーさんが急な出張で一緒に居られなくなりマシタ!
    ワタシとトレーナーさんを離れ離れにするニックキ奴はどこデスか!?こうなったら、アメリカからショットガン…イヤそれよりアンチマテリアルライフルを…
    What?日帰りだから夜には戻ってくる?…ホッ…それを聞いて安心…何てできまセン!
    一日中離れ離れなんて耐えられまセーン!トレーナーさんと一緒が良いデス…
    …この日の埋め合わせはなんでもするデスか…
    Hmm…!これデース!トレーナーさん!今して欲しい事がありマス!それはコレデース!ん〜…………
    …………
    ……………
    ………………?
    何してるんデスかトレーナーさん?私のやって欲しい事は何デスカって?
    ハグですよ!ハグ!……いつもしてるって?ノー、今回はトレーナーさんからハグして欲しいのデース!
    何故かって?今日はトレーナーさんにはワタシの寂しさを体験してもらいたいからデス!
    ワタシはトレーナーさんが大好きデス。他の人と話しているのを見ると泣いちゃうくらい大好きデス。
    トレーナーさんもワタシが他の人にハグするなんて嫌デショウ?だからいつもトレーナさんはワタシがする様にワタシを求めて欲しい……ひゃあっ!?
    …もう、トレーナーさんもヤキモチさんデス。これでワタシの寂しさも理解できマシタか?分かってくれたなら嬉しいデース。だからお仕事も………やっぱり嫌デス…離れ離れなんて…
    ………?これはトレーナーさんのネックレス?これをワタシに?ずっと側にいるよって?………ううううぅ…トレーナーさぁぁぁん…
    ……分かりマシタ、ワタシは待ちマス。トレーナーさんが戻ってくる夜までこの部屋でずっと待っていマス。
    だからトレーナーさんも帰ってきたら真っ先に…ワタシを…ワタシだけを求めて欲しいデス…
    Give me your word. My dear trainer.

  • 149二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:38:05

    これは犬
    タイキわしゃわしゃしたいのだ…

  • 150二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:59:29

    タイキなら包み隠さず察してもらうのにも頼らず構って構ってするよな

  • 151二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 01:34:53

    保守なのだ

  • 152二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 07:27:27

    そんなに気にしないでください!急な出張なんだから仕方ないですよ!あたしはこの通り平気ですから!え?こんな時に強がらなくてもいいって?
    ……そうですね。本当は少し……辛い気持ちもあります……。
    前からあそこのお祭りに行こうって決めてて、そのための準備もしていましたから……。ふたりで盛り上がれたら、どれほど幸せなのかなって……。
    でもでも、本当に少しだけですよ!ほんの少しだけ!そんなに深くは落ち込んでませんから!
    え?何でもする……ですか?そ、そうですか……それなら……。

    えっと……抱きしめていただいてもよろしいでしょうか……?
    あ、あはは……自分からやるのは結構抵抗ないんですけど、やってもらうのってどんな感じなのか前から気になってて……。
    だ、だめならいいですよ!?そもそもあたしは本当に気にしてないし、あわよくば望みを叶えたいなぁ〜、なんて、そんなこと全然思ってもいないですからね!

    あっ……。ふふ、抱きしめられるのって、こんな感じなんですね……。凄く暖かくて、優しくて、本当に気持ちよくて……。
    自分からやるのもいいですけど、こんな風に抱きしめられるのも、凄くいいですね……。離れるのが惜しいくらい……。
    わわ、頭まで撫でるのは、少し照れちゃいますよぉ。うん、トレーナーさんの手のひらやっぱりあったかいな。

    ……もう大丈夫ですよ。いえ、遠慮とかではないです。沢山貰いすぎて、あたしの中から溢れそうなんです……。
    うん、これなら大丈夫です!一週間……いえ、一ヶ月は持ちますね!
    大袈裟なんかじゃないですよ!だってあたしのことを考えて、あたしのためだけにやってくれたことですもん……。大袈裟なわけない……。
    出張頑張ってくださいね!あなたの無事をここから祈っていますから!
    だから帰ってきたら……またあたしのことをよろしくお願いしますね♪

  • 153二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 08:14:44

    む…キタちゃんか?

  • 154二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 08:18:49

    >>153

    特徴わかりにくいけどそうですね

    名前くらいは書けばよかったですね

  • 155二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 17:38:48

    保守

  • 156二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:14:08

    「貴様〜私との約束を反故にするとは何事か〜」
    「ごめんファイン!どうしても君のためにやらなきゃいけない打ち合わせが出来てしまったんだ!」
    ある日の昼下がり、ファインモーションとトレーナーはラーメンを啜りながらそんなやり取りをしていた。
    「どうしても外せないの?それならSPの隊長さんに…」
    「多分それも難しいと思うよ」
    「えー!?」
    「ほんとにゴメンな、この埋め合わせとして出来ることは何でもするから!」
    「貴様〜何でもと言えば済むと思っているのか〜……でもしょうがないよね、トレーナーにも大事な仕事があるもの。分かった、だけど埋め合わせは絶対だよ!」
    「分かってる。けど埋め合わせの日はこの日以降にして貰えると嬉しいな。この日の後ならこっちも余裕できるから」
    そう言って何度も謝りながらファインと改めて約束するトレーナー。
    (ごめんなファイン…けど君の喜ぶ姿のためなんだ…)
    そう言ってトレーナーは彼女のSP隊長と目配せをした。

  • 157二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:14:30

    埋め合わせの約束をした翌日———
    「トレーナー!見て見て!お父様とお母様が会いに来てくれるんだって!」
    「本当か!いやいや凄いなぁ、じゃあ色々ファインの好きな事紹介しないとな!」
    「うん!友達やトレーナー、皆の事ももっともっと教えたいもの!」
    そう幼い子供の様にはしゃぐファイン。
    (凄い喜んでるな…まぁ久しぶりに会えるんだからそれもそうか)
    とトレーナーは思うのであった。

    そして当日———
    「お父様!お母様!」
    「元気だったかい?ファイン」
    「貴方の姿を見れて嬉しいわ」
    と久々の再会を喜ぶ親と子。
    「紹介するね!こちらが私のトレーナー、私に色々楽しい事を教えてくれたの!それとね…」
    そう言って普段の日常や友人、レースの事を絶え間なく話し続けるファイン。その後は厳戒態勢の中トレーニング風景や行きつけのラーメン屋などを回り、あっという間に時間は過ぎていった。
    「今日は楽しかった!ありがとうお父様お母様!」
    「いや、お礼を言うのは私達でなくてファインのトレーナーさんに言うべきだよ」
    「貴方のトレーナーさんがね、貴方が私達に会いたいって言ってるのを聞いて、何とか会えないかって必死に考えてくれたのよ」
    「トレーナーが?」
    「隠しててゴメンな。でも喜んでくれるファインの姿が見たくてね。まぁ一人じゃ無理だからSPの皆さんにも協力してもらったよ」
    「凄い、凄いよトレーナー!ありがとう!」
    「そう言ってくれると嬉しいよ。じゃ俺は失礼するよ。後は家族水入らず積もる話を楽しんでくれ」
    「え…?」
    そう、トレーナーはファインの為に王族である彼女の両親に何とか会いにきてもらえないか、今のファインの全力で楽しんでる姿をこの目で見てもらいたいと入念に打ち合わせをしていたのだ。あの時ファインとの約束を反故にしてしまったのもこのためである。
    サプライズは成功。後は「余所者」である自分が退場して久々の家族の団欒を楽しんでもらう、全て予定通りに進む
    ——————筈だった。

  • 158二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:14:54

    「トレーナー君待ちたまえ」
    「え?」
    予想外の事である。ここまでの流れは両親ともしっかり打ち合わせをしているだけに呼び止められたトレーナーは素っ頓狂な声を出してしまった。
    「君の事はファインから聞かされてるよ。私達の娘を支えてくれてありがとう。それで伝えたい事が一つあるんだ」
    息を呑むトレーナー、一体何も言われるのかと戦々恐々としていると、
    「これは王族としてではなく、一人の父親として君にファインの事をずっと任せたいと思っているんだ」
    「「え?」」
    「そうね、貴方と一緒ならあの子がいつまでも幸せに暮らしていける…そう言い切れるわ」
    「トレーナー君、この際王族という事は無視して構わない。君の気持ちを教えてくれないか?君のどの答えも私達は受け入れよう」
    究極の質問———自分だけではない、ファインの未来にも関わる「YES」か「NO」の究極の質問に対しての究極の二択の回答。
    しかしトレーナーは迷わなかった。
    「ありがとうございます。一生、ファインの事を幸せにするとこの命の限り尽くす事を誓います!」
    間髪入れずの回答。それは彼の決意を表していた。

    「!!!!!」
    「ありがとうトレーナー君、君みたいな人に会えて私達も幸せだよ」
    「ト…トレーナー…わた、私…わたしぃ…」
    「嬉しいよぉ…私…嬉しいよぉ…」
    「こんなに私を泣かせようと内緒にしていたんだよ…あの時の埋め合わせは今果たしてもらうよ貴様ぁ…だからお願い…」
    そう言ってファインは無言で手を広げて立っていた。
    トレーナーは何も言わずにファインへ近づき抱きしめた。
    「こんな事…埋め合わせになんかしたくないよぉ…私嬉しいの…嬉しすぎて何処かへ飛んでいってしまいそうなくらい抑えきれないの…だからお願い…私がどこかへ飛んでいってしまわないようにずっとずっと抱きしめてよぉ…」
    トレーナーは優しくそしてファインの温もりを全身に感じる様に抱きしめた。そんなファインもずっとずっと抱きしめ続けていた。
    そんな光景を見ていたファインの両親はこれからの二人の未来を祝福するかの様に暖かい目で見守っていた。

  • 159二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:42:50

    お題から結構脱線してしまったよ…
    すんません…

  • 160二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:24:32

    保守

  • 161二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:48:37

    >>159

    お題はあくまでお題で、そこから発展させても構わないと思うのだ


    文句なしのハッピーエンド、思わず拍手してしまいましたのだ…

  • 162二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 13:46:51

    あァン!?どうしても外せない予定が出来た!?
    …ったく明日のデータ収集やその為のトレーニング備品の購入も考えてたんだぞ!?
    しょうがねェな、そいつは延期にしといてやる。こっちはこっちで一人でも出来る別の検証やデータ収集でもやるか…
    …埋め合わせは何でもやる?そう言われても特に何も…いや、あったな、んじゃあこうして貰おうか。
    …何だよその目は、なんでこうしてるかって?
    あァ、この前ファインの奴が『悩みとか落ち着かない時にこのポーズをするとトレーナーがそれを和らげてくれる』とか言ってたからな。ロジカルじゃない感じがしてんだが、『シャカールもやって見なよ』ってニヤついた目で見るからよ、やってみねぇと何か負けた感じがして釈然としねぇんだ。
    それで?トレーナーはどうやって和らげ……!?
    馬鹿!なんで急に抱きつくんだ!
    は?抱きしめてってポーズかと思った?
    ——————ッ!ファインの奴…覚えてろよ…!
    ……まぁ、何だその約束延期したと言われた時に比べればイラつきはなんでかしらんが和らいだな。
    ロジカルじゃねぇがまぁ、ファインの言ってた事は証明完了だな。…おい、いつまでそうしてんだ。暑苦しいから離れろバァカ。
    ………なんでオレの腕が抱きしめて放さねぇんだ?
    それに何だこの感情は…クソッ、全く分からねぇからもどかしい!
    考えても答えが何も浮かんできやしねぇ…ったく、これを証明するにはまだデータが全然足りねぇって事か…
    おい!トレーナー!こいつを証明するにはデータが足りな過ぎる。それにファインの言ってた奴もロジカルな答えが出せてねぇ、だから定期的にデータを収集するのも今後の予定に追加だ!
    は?自分で良いのかって?
    何顔赤らめて変なこと言ってんだバァカ。

  • 163二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:31:07

    同じお題でもキャラごとに色々話が出来るな…
    やっぱ凄い個性あるキャラの宝庫だよねウマ娘って

  • 164二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 06:05:13

    保守するでござる

  • 165二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 07:28:11

    辻斬り侍殿が多く集うスレ…ここは幕末の江戸か京都でござるか
    ここまで辻斬りに出くわすとは…スレ主殿は無事でござるだろうか…

  • 166更新版だもん23/02/19(日) 18:45:58

    アルダン ゼファー スズカ
    マベサン マーチャン カレンチャン
    ライス ゴルシ 女帝
    チヨちゃん 殿下 アヤベさん
    フラッシュ フジ先輩 ウインディちゃん
    キタちゃん タイキ シャカール

    そしてこっちはスレ主の好みの子達だもん
    セイちゃん ヤエノ テイオー
    ウオッカ デジたん オグリ
    カイチョー ヒシアマ姐さん マックちゃん

    順不同で今まで書かれた子を並べてみたもん
    抜けがありそうだけど参考になれば嬉しいもん
    ターボもまた書くもん

  • 167二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 20:25:59

    明日は急用になってしまった…ですか…
    いえ…大丈夫です。トレーナーさんにも仕事というものがありますし、それを私の我儘で困らせるのはしたくありませんので…その事については「お友達」も腕を組んで頷いていますし…
    え……?埋め合わせ…ですか?
    そうですね…そう言われるとタキオンさんのようにすぐに浮かんで来ませんね…ッ!お友達さん!それはちょっと大胆……いえ何でも無いです、はい。
    ならトレーナーさん、一つお願いしたいことがあります………
    ……これでは少々分かりにくい…きゃっ!?
    すみませんトレーナーさん、「お友達」が私達を引っ張ってしまって…そうですね…こうして暫く抱きしめて下さい…
    ……トレーナーさんとこうしていると何だか落ち着きます。それに良い香りですし…え?私も良い香りですか?あ、ありがとうございます…
    ふふっ、このまま抱き締めていればトレーナーさんと私の香りがコーヒーのようにブレンドして私達だけしか知らない特別な香りになるかもしれないですね…
    どうしました?「お友達」もいるなら抱きしめたい?
    優しいのですね…でも大丈夫です。私のすぐ横にいて貴方に寄り添ってますから…
    トレーナーさん、お仕事頑張って下さいね。帰ってきたらコーヒーを一緒に飲みましょう。
    …コーヒーは飲んでも良い?…いいえ、トレーナーさんが居ないときに淹れるコーヒーは凄く苦いんです。
    もしかしたら何処を探しても見つからない特別な甘さがあるのかもしれないですね。

    え?さっき「お友達」が言ってた大胆な事?
    …それは秘密です。でも…ん…
    …ぷはっ…これがヒントですよトレーナーさん。
    ————戻ってきたら答え合わせをしましょうね。

  • 168二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 00:26:06

    保守

  • 169二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 01:33:11

    「やだやだやだ〜〜〜!!!!!!使い魔なんだから言うこと聞きなさいよ〜〜!!」
    「急な出張が入っちゃって…どうしても外せないんだ」
    「やだやだやだやだ〜〜〜!!!!!」
    「本当にごめん!埋め合わせならなんでもするから」
    そう言った瞬間、彼女の耳と尻尾がピンとはねる。
    「むぅぅぅ…本当に?本当に何でもするのね?」
    「あぁ、俺に出来ることなら」
    すると彼女は、ゆっくりと両手を広げる。
    「スイープ…?」
    「これで許してあげるわ」
    これ?これとはハグのことだろうか?
    彼女は耳とピンと立て、何かを待っているかのようにこちらをじーっと見つめている。
    「早くしなさいよ!!」
    「わ、わかった」
    彼女をゆっくり抱きしめる。すると彼女もぎゅっと抱きしめ返してきた。
    小さな体から彼女の温もりが伝わってくる。
    少しすると「もういい」と言って彼女が離れる。

    「全く、使い魔のくせに生意気よ!」

  • 170二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 09:58:26

    いろんな子がどんどん書かれてるモンニ!

  • 171二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 12:34:49

    何?明日は出張になっただと?
    おい、明日の焼肉屋は…そうか…仕方がないな…
    ん?埋め合わせは何でもだと?焼肉は当然としてどうしたものか…
    そうだな、この前姉貴も姉貴のトレーナーにやっていた奴とやらをして貰おうか。
    ?何をしているんだ…自分で良いのかだと?埋め合わせをすると言ったのはお前の方だろ…!?だ…抱きっ………姉貴がやっていたのはこの事だったのか。
    まあいい、暫くそうしていろ。急に延期になった分の渇きと飢えはそう簡単に満たされないぞ。分かってるな?
    ……出張は担当が同伴でも良いのか?
    !?それに向こうにも評判の焼肉屋があるのか!
    は…早くそれを言え!…自分が言う前に私が早合点しただけ?
    う、うるさい!いいから行くぞ!私は沢山食べるからな!
    ……ただもう少しだけ、このまま抱きしめてくれ…

  • 172二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 23:18:04

    もう200まで続け

  • 173二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 00:31:21

    集計した後すぐに違う子で書かれるのは凄いな

  • 174二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 09:13:31

    色んなキャラの各個人それぞれの解釈があるから
    数多くの物語が生まれるんだよね

  • 175二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 12:43:00

    書きたいので保守

  • 176二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:01:42

    「ケ!?トレーナーさん出張デスか⁉︎」
    「すまないエル…急に地方のトレーナーとの意見交換会を開くって話になってね…断ったんだけど多くの功績を残してるエルのトレーナーも是非来てくれって流れに…」
    そういって悲痛な面持ちでいるのはエルコンドルパサーとそのトレーナー。どうやら急な出張という名の乱入者に二人の予定が邪魔されたようだ。
    「今度の予定はどうなるのデース…?」
    「ちょうど重なってるから延期だな…本当ゴメン…お詫びと言ってもなんだが埋め合わせは何でも———」
    「ケ!?な…何でもデスか⁉︎」
    「お…おう。まぁ、できる範囲でだけど」
    「そうデスね〜じゃあこれで埋め合わせデース!」
    そう言って腕を力強く広げて、所謂ハグの体勢を取るエル。
    自信満々でトレーナーを見据えるそれは翼を広げた猛禽類のようにその時を今か今かと待ち構えている。
    (まさかハグと見せかけて技をかけるんじゃ…?)
    恐る恐る抱きしめるトレーナー、どうやら技のセットアップの動作ではなかった様で、エルが強く抱きしめてくる。
    「Bueno! これでお互いおあいこ……いえ、違うデース…」
    そう言ってトレーナーから離れるエル。何事かと
    トレーナーが尋ねると…
    「確かに嬉しいデスけど…心のどこかが空いたままデース…でも…うう…」
    「大丈夫、エルが望む事なら僕は何でも受け止めるよ」
    「本当デース…? ならトレーナーさん…もう一度ハグして欲しいデース。でも少し待って下さい」
    そう言って深呼吸をして自身のマスクを外すエル。そしてトレーナーの方へ向き直り——

  • 177二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 21:01:52

    「トレーナーさん…エル怖いの…トレーナーさんと少しでも離れ離れになるのが耐えられない…例えマスクを付けててもこの気持ちがもう抑えきれないの…だから…来て…」
    力無く腕を上げ、震えた手を広げるエル。
    涙を堪えきれなくなった顔で見つめるそれは怯えた雛の様にその時を必死に求めていた。
    「エル……!」
    駆け寄って先程より強く抱きしめるトレーナー。エルも先程以上に抱き返すがその弾みで持っていたマスクが地面に落ちてしまった。それを見たトレーナーが拾おうとするとエルにその腕を掴まれる。
    「だめ………今はエルを…あなたのエルだけを見て…そして抱きしめて…この怖さを埋め尽くすまで臆病なエルをあなたの温もりで包み込んで…お願い…」
    涙を流しながらトレーナーに訴えるエル。そこには「怪鳥」として恐れられた姿はなく、弱気で臆病で…それでも前を向き歩もうとする「エルコンドルパサー」という一人のウマ娘の姿があった。
    「心配無用。絶対にエルの所へ戻ってくる。絶対エルを離さない。絶対傍にいる。」
    「ありがとう…例えこのマスクが無くても…トレーナーさんと一緒なら…エルはどこにだって飛んでいける…!」
    涙を流しながら自分の想いを伝えるエル。気付けば怯えた雛の姿は既に消え、気高き「怪鳥」の姿がそこにはあった。
    「なら僕はどこへでも自由に飛んで翔ける…エルコンドルパサーという名の「怪鳥」の唯一の止まり木になろう。いつまでもずっと」
    「トレーナーさん…Te amo…ううん…」


    「大好き」

  • 178二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 22:10:18

    あまぁ~~~い!

  • 179二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 23:36:03

    これは世界最強

  • 180二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 11:12:51

    ああ…(恍惚)

  • 181二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 19:37:29

    良きかな…

  • 182二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:53:24

    トレーナーさん、なぜ私がこんなに怒っているのか分かりますか?
    急に仕事が出来た事…違います。
    私との約束を反故にしてしまった事…違います。
    和菓子をこっそり買って食べた事…それは少し問い詰めたいですが違います。

    私が怒っているのはトレーナーさんが自身の事を顧みずに仕事を無理している事です。
    私の為…ですか。でも例え私が全て1着だったとしても、そんな私をトレーナーさんが迎えてくれないなんてこれ程虚しい事はありません。トレーナーさんが無理して倒れる事を考えるだけでも辛くなります、悲しみます。それも私の為ですか?…意地悪言ってすみません。トレーナーさんがそんなこと思っていない事は私も分かっています。
    仕事をするなとは言いません。ただ無理をし過ぎないで下さい、そこだけは何があっても不退転です。
    今回の埋め合わせですか?………ならばこれを…
    ………遠慮はいりません、そこも不退転ですから。
    どうですか?私の温もりと鼓動を感じますか?…そうですか、それは嬉しいです。
    私も今、トレーナーさんの温もりと鼓動を感じています。この温もりが冷め、鼓動が止まってしまう…そんなのは絶対に嫌です。トレーナーさんもこの温もりと鼓動を感じられなくなるのを想像できますか?
    …ずっと感じていたい…ふふっ、私も同じ気持ちです。
    そうですね…もう少し抱きしめてください…
    ………まだですよトレーナーさん。私、皆が思っているよりずっと欲張りですから。

    ………そんな事もありましたね、実はあの時お出かけできない事怒ってたんですよ。…でも嬉しかったです。無理をしてまで私の為を思ってくれるさんな貴方が私のトレーナーさんだという事が。
    だからまた抱きしめて下さい。…やっぱり温もりと鼓動を感じます。今も感じられるこの時が幸せ…
    ……二人ともこちらへいらっしゃい。今日は皆で暖かいドキドキの音を聞いてみましょう?

    ねぇ貴方…これからもう一つ温もりと鼓動を感じる事が出来る様になると今私が言ったら…どうします?

  • 183二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:04:47

    >>182

    卑しいデース…

    幸せになりやがるデース…

  • 184二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:23:52

    >>183

    エル。貴女も籍を入れなさい

  • 185二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 11:04:28

    (グラスに籍を入れろと言われましたが、書き手のエルはあんまり踏み込んだシチュエーションを書いたことは無いんデース…)

    お疲れ様。
    貴方との毎日も…これで一区切り、ね。
    貴方と私は、これからは別々の道。
    悪くなかったわよ?
    …色々あったと言うにはあり過ぎるくらいに、ね。

    …貴方はどうだったかしら?
    この一流のキングと駆け抜けた日々は。
    おばか。へっぽこ。…私たちにピッタリかもね。
    結果だけ見たら、私たちは上手くいかなかった二人だわ。

    ……でもね。この悔しさや…貴方と過ごした日々を、無駄にはしたくないの。
    貴方だってそうでしょう?
    ね、こっちに来て。
    …例え貴方が喜んでいる日に泣いているのが私でも、私が喜んでいる日に泣くのが貴方でも。
    私はずっと、貴方のことを忘れないし貴方から目を逸らさないわ。
    このキングのたった一人の…初めての人。

    貴方の幸せをずっと願ってる。
    貴方の呪いになんて、なりたくない。 
    いつか貴方が私のことを思い出す日が来たら…それは祝福の中でだと信じたいのよ。
    愛しているから、貴方のことを。
    ありがとう、私と出会ってくれて。
    私と過ごす筈だった今後の埋め合わせをしたいと言うなら…貴方は、誰もが認める一流のトレーナーになりなさいな。
    …いえ、貴方ならなれるわ。

    …泣いてないわよ、おばか。
    (…貴方をこの腕の中に留めておきたい、なんて…誰にも言えない。これは…私だけの罪で…秘密)

  • 186集計ターボもん23/02/23(木) 13:26:11

    アルダン ゼファー スズカ
    マベサン マーチャン カレンチャン
    ライス ゴルシ 女帝
    チヨちゃん 殿下 アヤベさん
    フラッシュ フジ先輩 ウインディちゃん
    キタちゃん タイキ シャカール
    カフェ スイープ ブライアン
    エル グラス キング

    そしてこっちはスレ主の好みの子達だもん
    セイちゃん ヤエノ テイオー
    ウオッカ デジたん オグリ
    カイチョー ヒシアマ姐さん マックちゃん

    定期的に、且つ色んな子でのSSが見られるの本当に凄いもん
    集計が邪魔なら控えるもん

  • 187二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 15:48:51

    うぅぅ…トレーナーさぁん…なして今週出張なんですかぁ…
    街でもお出かけと…その…食べ放…一緒のお夕飯とか楽しみにしてたんですよぉ…
    それにトレーナーさんがいないなんて、北海道でも無いのにしゃっこい日が続くのと同じです…
    埋め合わせは何でも…本当ですか?
    じゃ、じゃあ…わ、私によしかかって、ぎゅっと抱きしめてく、下しゃい!
    えへへ…なんて…ね
    って!?わ、わわわわわっ!?ト、トレーナーさん!?ま、まだ心の準備が!?ううぅ…色々空回りです…もう!笑わないでくださいよ!そんな事言うトレーナーさんは罰としてこのまま1時間です!
    へ?罰になってない?
    ………むぅ、トレーナーさん…へなまずるいだべさ…

    えっ来週の土日ですか?空いてますけど何か?
    !その日なら一緒にお出かけ出来るんですか!?
    それにその日は食べ放題はやっていないけど晩御飯はトレーナーさんが作ってくれるんですか!?
    わぁぁあ…!嬉しいです!それなら今週も私頑張れます!だからトレーナーさんもお仕事けっぱれです!


    ……友達のみんなとそのトレーナーさん達は呼ぶかですか?
    いえ!その日はみんなは呼びません!何故なら…
    トレーナーさんの作るご飯もトレーナーさんの事も誰にもあげません!
    それだけは譲れませんから!

  • 188二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 17:28:30

    スーペッペッペッ!やっぱりスペはなまらめんこいべさ!

  • 189二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 18:00:03

    黄金世代が連続投下されるのバケツリレーでもやってんのかレベルで連携取れてるな
    ツヨシはエアプツヨシになるから中々…

  • 190二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 18:52:15

    ト、トレーナーさん!?明日急用なんですか!?…ゲホッ!ゴホッ!…すみません、咽せちゃいました。
    む〜私明日の予定楽しみにしてたんですよ!それをお預けなんてあんまりですよ!…ゴホッ!ゴフッ!
    え?トレーナーさんからの埋め合わせですか?何でも?
    …なら…ん!私に近づいて下さい!後は分かりますね?
    そうですよトレーナーさん!このままでいて下さい!
    ……私分かってるんですよ。病弱な私が走れる様に他のトレーナーさんに色々聞きにいったり、そのための合同トレーニングの為に頭を下げに行ったり…今回の件も私の為に色々な専門家やトレーナーさんの所へ向かうんでしょ?私なんかの為に本当にありがとうございます…
    でもね?こうやってトレーナーさんと一緒にいて、こうして抱きしめてもらって元気を勇気を貰える事で私は頑張れますし走る事が出来るんです。
    今回の埋め合わせなんてさっきは言いましたけど本当はずっとトレーナーさんとこうして居たいです…
    ……私、決めました。明日トレーナーさんに同行します!…トレーナーさんは私が頑張れる様に専門家の皆さんから病弱な私への厳しい意見を隠していたと思います。
    今までも病弱な私について厳しい事を言われた筈ですし明日も言われるでしょう。でも大丈夫です!その事を自分も知って受け止めた上でレースを走り抜く…そう決めたのですから!
    だからトレーナーさん…私に明日は大丈夫だからなんて言わないで下さい。
    このツルマルツヨシ、レースにも自分にも負けるだなんて一度も考えた事なんてありませんから!!!!!……ゴホッ!………うう…また咽せちゃいました…
    それでは気を取り直して、トレーナーさん!明日はよろしくお願いします!!!

  • 191二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 19:14:57

    >>190

    お前何なんだよ!!(感謝…ツヨシ本当に健気でかわいい)

  • 192二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 19:32:58

    侍たちのお陰で完走見えそうだけどどうするモンニ?

  • 193二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 22:28:10

    上の方でスレが残ってるうちに完成するか不安…と言っていた御仁が無事に書き上げられたか否かだけ心残りでござる

  • 194二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 22:42:21

    Partスレにするのもちょっと大袈裟な気はするし完走記念スレくらいか?立てるなら

  • 195二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 00:39:37

    次スレの方針が決まらないまま完走間近での書き込みはマナー違反と言われています
    ですので

    完走記念スレと言う程で次スレ兼雑談スレを立てておいてもいいのかな?とは思います
    書き込みたい方が書き込めているかは分かりませんし…

  • 196二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 09:39:09

    取り敢えず完走記念スレくらいの感じでこんなん書いてましたとかあれが好きでしたとか言い合ったりお題投下したりする感じかしら

  • 197二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 09:50:50

    ここも残り少ないからそっち立ったら間に合わんかったのを供養しに行こう

  • 198二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 09:55:13

    取り敢えず完走記念スレ立ててきます

  • 199二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 09:59:23

    >>183


    >>卑しいデース


    本日の「お前が言うな会場」はここですか?

  • 200二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 10:00:06

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