- 1GM◆rXUHEibmO223/02/08(水) 20:37:52
本スレ
ここだけダンジョンがある世界の掲示板 第3129層|あにまん掲示板前スレhttps://bbs.animanch.com/board/1575565/設定スレhttps://bbs.animanch.com/board/1550238/姉妹スレhttps://bbs…bbs.animanch.comここは「ここだけダンジョンがある世界の掲示板」の番外編みたいなスレです。
書き込みの方針は以下を踏襲します。
何もなし→メタ会話
「」→セリフ
()→心情など
【】→状況描写
■あらすじ
並行世界が邪神で大ピンチ!Help the 冒険者!
- 2GM◆rXUHEibmO223/02/08(水) 20:38:05
[依頼名]「邪神討伐」
[依頼主]HN《鋼鉄人》
[難易度]D~SS(依頼を受ける当人によって変動)
[場 所]異世界
[報 酬](何か良い感じに見合った金額)
[内 容]
「ここから幾つか離れた平行世界」に封印中であるという邪神の討伐に力を貸して欲しい、というのが依頼内容です。
本来であれば様々な対策を行った上で実力ある者達に任せるべき依頼ではありますが、討伐対象の性質と依頼主の協力により我こそはと名を上げる覚悟のある冒険者であれば誰であっても参加は可能との事。
本依頼は、冒険者側が任意の人数でパーティを組み、或いはソロで挑むレイドクエストになります。
依頼主が持つインテリジェンス・ウェポンに分割封印中である邪神を少しづつ開放し、冒険者ごとに合わせ幾つもに分けた"場"に分けて流入。担当する場に流れ込んだ1フェーズ分の討伐を終えた後、余力があればそのまま次回分の討伐に参加して貰い、余力が無ければ後退して補給を受け、可能であれば再度討伐に参加して頂きます。参加する冒険者が多い程それぞれが担当する邪神の総量が変化すると予測が為されています。これを最小分割開放数である18フェーズ分行って頂き、邪神を討伐するのが本依頼の概要です。
パーティは、邪神の性質である「相対する相手の情報を読み取って実際に戦った敵の内、その生涯において最も厄介であったと感じる存在を情報にて再現する」という部分を考慮し、基本的には実際に"場"の中で戦闘を行う者は1人であることが望ましいと予測されています。"場"は基本世界に重なるよう形成された極小の異界群ですが、「気持ちが籠った奴なら外からでも補助とか行ける」とのことです。
本依頼は異世界にて行われる依頼であり、ギルドからの支援が行えないわけではありませんが、十分に気を付けて依頼に望まれるよう願います。
皆様の道行きに、蒼き導きの星があらんことを。
-ギルド受付嬢-
(※2/8日の夜21:00からイベント開始。2/9日の夜23:00までの間に個々人が思う「今までに厄介だと思った敵」との戦いを好きなように好きなだけ描写してOKです)
(※敵が何かしらドロップするのか、しないのかは個々人で決めてOK。設定的には「情報を実体化させているので討伐しても実体が残る場合がある」みたいな感じ)
(※イベントの終了は24:00) - 3GM◆rXUHEibmO223/02/08(水) 20:39:10
イベントの開始は本日21:00からを予定しております。
それまではこう……良い感じに移動中とかそう言う感じで! - 4眼鏡の魔法使い&護闘剣の騎士23/02/08(水) 21:00:38
タテオツです
眼鏡「厄介な敵……といえば!」
騎士「無論、アイツに決まっている」 - 5GM◆rXUHEibmO223/02/08(水) 21:04:41
それでは時間ですのでぼちぼち描写を始めていきます
本日はよろしくお願い致しますね
◇
【腕に覚えのある者、あるいはいっちょ邪神をぶっ飛ばしてやるか!と意気込んで来たもの】
【そんな彼等が集められたのはセントラリア商人区の一角、豪華な柄も落ち着いた雰囲気のある屋敷の開けた庭園】
【あるお嬢様の宅邸だという其処である】
【理路整然と整えられた配列で並べられている機械群や、束ねられた極太のケーブル達の中央に座すようにしてその機械は設置されていた】
【円形の台座にも見える機械には、庭の四方に置かれている機械製のトーテムから伸びたケーブル道中様々なケーブルを巻き込みながらも繋がれている】
【最も目を引くのは台座の上にある巨大な宝石だ】
【煌きを秘めるレッドダイヤモンドの鏡は、月光に照らされる事で淡く朱の色を放っていた】
【高さは数字にして十数メートル程、厚みは一メートルもあろう、楕円形の鏡のようにも見える宝石が其処にはあったのである】
「これをまた使う日が来るとは……」
【バニー服の上に羽織っていた上着を脱いでしまいつつ、眼鏡をかけた少女──"ひも女"はそう呟いた】
【知る者は少ないかもしれないが、これこそが以前「鋼鉄人」と呼ばれる冒険者の要請に答えて彼の故郷に行く際使われた《平行世界への扉(ディメンション・ミラー)》】
【幾人かの冒険者と「世界征服を公言する悪の秘密結社の総帥」の協力によって作り上げられた、長時間に渡って平行世界間を繋ぐ事のできる一種の魔道具なのだ】
【今回は依頼としてその「世界征服を(略」に協力を願い、装置を使えるようにして貰っているのである】 - 6甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 21:10:09
- 7雷精竜◆xSpc7yy5XY23/02/08(水) 21:10:36
- 8GM◆rXUHEibmO223/02/08(水) 21:11:27
- 9眼鏡の魔法使い&護闘剣の騎士23/02/08(水) 21:11:29
眼鏡「データの世界に行くマシン……?」
騎士「いや、あそこからアクセスして邪神とたたかうのだろ」 - 10報恩の両手剣使い23/02/08(水) 21:12:08
たて乙です
「集合場所は…ここか、道中色々あったがなんとか間に合ったかな」 - 11黒檀の魔女23/02/08(水) 21:14:08
- 12白髪少年◆LXse3il6fw23/02/08(水) 21:15:23
「ヴェスタ・スノウホワイト……」
「……どうしました、リリーシャさん?」
【《オラトリアム》での一件以降、リリーシャさんは僕を愛称の方では呼んでくれなくなった。
だけどもどんな形であれパーティに加わってくれた大事な仲間のいつになく真剣な呼びかけに、僕はどうしたのかと聞き返す。】
「あなたと考えが合うだなんて一生の不覚と言っても差し支えない事態です」
「そこまで言います……?」
【訂正、やっぱりいつもの調子だった。】
「───が、この場においてはそれを撤回します。最も厄介な敵、そして私たちが見上げる人は一致しているはずです」
【その言葉にハッとする。今回の依頼はパーティ戦ではなくソロ……正しくは一人一殺が好ましいとされている。
だけど、リリーシャさんの言葉からはそれを覆した方が良いという言外の感情が読み取れた。】
「……はい!」
【僕たちは集合場所へ急いだ。】
「これが……」「平行世界、初めて行きます……」
- 13魔法少女Nemesis23/02/08(水) 21:16:25
立て乙です、参加希望です!
【「その生涯で最も厄介だった敵」と戦う為】
【人滅魔法少女討伐依頼の報酬を確保する為】
【そして世界を救う為。復讐の魔法少女はここに来た】 - 14甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 21:17:08
ありがとうございます!
- 15ひりゅー23/02/08(水) 21:18:56
ひりゅー
【きょろきょろ】 - 16ひも女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 21:19:15
- 17白髪少年◆LXse3il6fw23/02/08(水) 21:24:07
- 18水使い23/02/08(水) 21:25:30
己の育成不足を呪いながら水晶蜘蛛総力戦を完了させたので参加予定です
- 19方言お兄さん23/02/08(水) 21:27:05
- 20水使い23/02/08(水) 21:28:16
- 21黒檀の魔女23/02/08(水) 21:30:09
【貴重な機会だし、なにか訊いておきたい……けどなにから訊けばいいんだろう、という顔で考え込んでいる】
- 22報恩の両手剣使い23/02/08(水) 21:31:43
- 23重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/08(水) 21:33:26
- 24モブ23/02/08(水) 21:33:42
- 25二次元好きの匿名"達"23/02/08(水) 21:34:22
「へっへっへっ………鋼鉄人がピンチだって聞いてなァ!助けに来たぜ!!」
【すごい数の弱き者達が集まってきている】 - 26眼鏡の魔法使い23/02/08(水) 21:35:31
- 27魔法少女Nemesis23/02/08(水) 21:35:37
- 28ひも女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 21:37:36
「あぁ……そうですね。その質問は他の方にも無関係ではありませんでしょうから先んじて」
「結論から言いますと可能です。正確には同じ"場"を選んでいただく、という形になると思われますが」
「帰還は容易です。私がここで門を開いているので、少なくとも以来期間中は問題なく行き来が出来ますよ」
「その場合はその中で『最も厄介だった相手』が選ばれますが……同じくらいだった場合はランダムなのではないでしょうか」
「左様で。では少々お待ちを」
「基本原理は力ある宝石に魔力を充填、それによって形成される次元の揺らぎを次元誘導針で揺らぎのまま固定。固定した後に繋ぐ先となる世界との境界面を宝石面に投影し、収束加速した魔力で境界面を破って魔力による未知を形成。門を生成します。必要材料となるのは最低でも縦10m*横5m*厚さ30m以上の宝石と──」
【無駄に丁寧に答えつつ──準備を終えた】
- 29水使い23/02/08(水) 21:39:53
- 30甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 21:44:11
- 31眼鏡の魔法使い23/02/08(水) 21:45:08
- 32報恩の両手剣使い23/02/08(水) 21:45:15
- 33黒檀の魔女23/02/08(水) 21:46:19
- 34魔法少女Nemesis23/02/08(水) 21:47:39
- 35〈疾風〉23/02/08(水) 21:48:37
- 36水使い23/02/08(水) 21:50:07
- 37報恩の両手剣使い23/02/08(水) 21:50:28
- 38黒檀の魔女23/02/08(水) 21:51:48
- 39ひも女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 21:52:51
【冒険者が揃っている事の確認と装置のチェックを終え、バニー服に眼鏡の少女は手元のリストを仕舞った】
【少しだけ背を伸ばしてストレッチをし、その後庭園の中央に設置された機械に備え付けられた椅子に座ると、】
「──顕現変身」
【──その言と共に翡翠の装甲を纏い、背から機械の翼を生やした】
【左右十本ずつ翼から伸びている短剣状のコネクタの半分を装置の接続部に接続し、一本に付き毎秒上級魔術一発分の魔力を装置に注ぎ、残る半分を四方のトーテムに繋がるケーブルに接続した】
【莫大な魔力が装置に供給されると共に、宝石の鏡が月の光の反射ではなく自ら光を放ち始める】
【少しづつ増す輝きと同時、四方のトーテムの間に結ばれたラインにて魔力が加速】
【加速された魔力はトーテムの一つにて収束後、中央の宝石へと照射。宝石がひときわ強い光を放った後に真っ黒に染まり──】
【天に煌めく宇宙のような、そんな不思議な色が鏡面に張り巡らされる】
【──平行世界へ行くための門が完成したのである】
【先に進む者は用心せよ】
【こより先にあるは己が知らぬ異世界。此処にいる者の幾人かがそうであるように、別の世界には別の法則が働いている】
【月が登って昼になり、太陽が昇って夜になる事が起きたとて何らおかしくはないのだ】
【最も、今回に限って言えば致命的な差異はないのだろうが──】
「いってらしゃいませ。──お気をつけて」
- 40方言お兄さん23/02/08(水) 21:53:02
- 41眼鏡の魔法使い&護闘剣の騎士23/02/08(水) 21:53:11
- 42水使い23/02/08(水) 21:54:21
- 43眼鏡の魔法使い&護闘剣の騎士23/02/08(水) 21:55:35
- 44二次元好きの匿名"達"23/02/08(水) 21:55:45
- 45二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 21:55:55
- 46〈疾風〉23/02/08(水) 21:56:53
- 47魔法少女Nemesis23/02/08(水) 21:56:59
【一応の礼儀として頭を下げると、警戒しつつ異界へと踏み込んで行く】
- 48ひりゅー23/02/08(水) 21:57:47
- 49方言お兄さん23/02/08(水) 21:58:14
- 50甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 21:58:17
- 51ひも女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 21:58:19
トコトコひりゅー君かわよ……
- 52報恩の両手剣使い23/02/08(水) 21:59:47
- 53黒檀の魔女23/02/08(水) 22:00:07
- 54二次元好きの匿名"達"23/02/08(水) 22:00:13
- 55魔法少女Nemesis23/02/08(水) 22:00:42
滅茶苦茶偉い
- 56甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 22:01:16
カッコ良い……!
- 57方言お兄さん23/02/08(水) 22:01:17
最後カッコよい……
- 58テンド60(観戦)23/02/08(水) 22:01:27
必ず戻るスピリッツは貴重品
- 59黒檀の魔女23/02/08(水) 22:01:56
- 60眼鏡の魔法使い23/02/08(水) 22:02:22
最後が最高
- 61白髪少年◆LXse3il6fw23/02/08(水) 22:03:24
- 62GM◆rXUHEibmO223/02/08(水) 22:03:35
【手を振るバニー服の眼鏡娘に見送られて、冒険者達は既に鋼鉄少女が先に向かって準備を進めているという場所に移動した】
【一見するとセントラリアの冒険者にも少なくない数が存在している"現代地球出身者"の故郷に似通っているように見えるだろう】
【石油を原料として作られた人工瀝青(アスファルト)で覆われた大地。骨材に合成繊維や鋼繊維などを結合剤と一緒に混ぜ込んだ複合材料(繊維強化コンクリート)に鉄筋を入れて建造された高層建築群の都市。都市開発の一環なのか、制御できる範囲の自然がある程度残されており──空には二つの月が輝くだけの、よくある世界だ】
【今この場に、世界の在り方に──あるいは時間の流れを知覚できるものが居るのならばわかるかもしれないが】
【この世界は"静止"している】
【空も、大地も、住まう命の全てと命もたぬ無機の全ての時間が"止められて"いるのだ】
【邪神の権能ではない。情報汚染の拡大を防ごうと、助けた人たちが再び邪神の眷属に冒されるのを防ごうと鋼鉄少女が「時間の流れを固定した」のだ】
【よくみれば都市はかなりの範囲で破壊痕があり、調べられるだけの範囲を調べても、平和そうな世界に似つかわしくない戦闘痕が見られた】
【人の気配はなく、恐らくは主戦場となるであろう冒険者達が居る都市に至っては鳥や虫の気配すら薄かったのである】
【冒険者達は「こっち!」と書かれた立て看板の横に設置された石英の転移門を潜り抜ける】
【鋼鉄少女が──世界を灰色に染め上げた魔法少女が待つ場所へと行くために】 - 63重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/08(水) 22:03:47
- 64撃剣使い◆gt1ganT7To23/02/08(水) 22:04:13
- 65白髪少年◆LXse3il6fw23/02/08(水) 22:06:25
- 66水使い23/02/08(水) 22:06:42
【新しい景色に知的好奇心を刺激させながらも、今は己の私欲を満たしている場合ではないと思い直して石英の転移門を潜り抜けた】
- 67甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 22:06:58
- 68魔法少女Nemesis23/02/08(水) 22:07:45
- 69報恩の両手剣使い23/02/08(水) 22:07:50
- 70方言お兄さん23/02/08(水) 22:08:38
- 71黒檀の魔女23/02/08(水) 22:09:28
- 72眼鏡の魔法使い&護闘剣の騎士23/02/08(水) 22:09:53
騎士「なんだ?時間が止まってる」
眼鏡「それよりもたたかいの痕よ 早いとこ解決したげないとね」 - 73二次元好きの匿名"達"23/02/08(水) 22:10:05
【装備確認中】
【消耗品数量確認中】
【周囲安全確認中】
【異変存在確認中】
【体調不良確認中】
【点呼中】
「ヨシッ!」【現場冒険者1】
【装備確認中】
【消耗品数量確認中】
【周囲安全確認中】
【異変存在確認中】
【体調不良確認中】
【点呼中】
「ヨシッ!」【現場冒険者2】
【装備確認中】
【消耗品数量確認中】
【周囲安全確認中】
【異変存在確認中】
【体調不良確認中】
【点呼中】
「ヨシッ!」【現場冒険者3】
【次々に転移門の中へと入っていく】
- 74重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/08(水) 22:10:10
「変わった町並みですね…」【その辺に落ちていた瓦礫を一つ拾い格納部にしまって転移門へ】
- 75撃剣使い◆gt1ganT7To23/02/08(水) 22:12:05
- 76雷精竜◆xSpc7yy5XY23/02/08(水) 22:12:41
- 77黒檀の魔女23/02/08(水) 22:13:50
- 78眼鏡の魔法使い&護闘剣の騎士23/02/08(水) 22:16:36
眼鏡「言っとくけど……あんたがピンチになっても私は助けられないからね」
騎士「分かっている おれは倒れないさ」
眼鏡「そう、だと良いんだけれど……」 - 79鋼鉄少女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 22:16:48
【冒険者達は都市の中央部にある一際大きな破壊痕……脇に瓦礫が押し退けられ、大き目の広場となっている場所へと冒険者達は到着した】
【真ん中あたりには人影が三つ並んでいる】
【一つは猫じゃらしみたいな愛嬌がある魔法少女の鋼鉄少女だ。だが残りの二つは──少しばかり異様な姿をしていた】
【片方は皆も知る者は知るだろう記憶を失う前の「鋼鉄人」のものであるが、その前方に立つ少女に剣を突き立てた姿で静止している】
【時間が止められているのではなく、鋼鉄人を形成する肉体以外の全要素が抜け落ちているがゆえに"停止"しているのだ】
【もう片方は……見た目で言えば、可憐な少女のそれであった】
【輝くようなプラチナブロンドの髪に、薄く開かれた宝石のような碧い瞳。人とは思えぬ程に整った容姿をした白いワンピースの少女】
【その胸に倍ほどはある背丈の人物が剣を突き立ててさえいなければ──或いは、到底人とは思えぬ様な無機質さを醸し出していなければ、見惚れてしまう者だっていただろう、そんな少女】
【鋼鉄少女は何処からともなく白と黒の魔剣を、合体機構魔剣S.S.S.を構成する魔剣を取り出しては地面に突き立て、二人の周りに並べている】
【準備の一環であろうか】
【何にせよ、話かける事は出来るだろう】 - 80ひりゅー23/02/08(水) 22:17:28
「ひりゅー ひりゅー」
【きょろきょろ】
【なんだろ】 - 81水使い23/02/08(水) 22:19:12
- 82甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 22:19:59
- 83黒檀の魔女23/02/08(水) 22:20:18
- 84報恩の両手剣使い23/02/08(水) 22:20:32
- 85重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/08(水) 22:21:15
- 86内気な極東以下略改め〈自在剣〉23/02/08(水) 22:21:27
- 87白髪少年◆LXse3il6fw23/02/08(水) 22:21:32
- 88方言お兄さん23/02/08(水) 22:21:49
- 89〈疾風〉23/02/08(水) 22:22:01
「もしかして、邪神の媒体になった者かしら」
【ふっと急にその場に現れたように見える】 - 90眼鏡の魔法使い&護闘剣の騎士23/02/08(水) 22:22:44
- 91魔法少女Nemesis23/02/08(水) 22:23:17
- 92ひりゅー23/02/08(水) 22:23:53
- 93撃剣使い◆gt1ganT7To23/02/08(水) 22:24:53
- 94二次元好きの匿名"達"23/02/08(水) 22:28:41
- 95鋼鉄少女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 22:33:35
>>81 >>82 >>83 >>84 >>85 >>86 >>87 >>88 >>89 >>90 >>91 >>92 >>93 >>94
「……ん?おぉー!皆来たんだー!良かったー!誰も来なかったらどうしようかと思ってたよー!」
【少女は朗らかにクラスで三番目くらいの笑顔を浮かべながらこっちに走り寄る】
「えぇっと……何処から説明しよっか。取り敢えずもう一人の私の方から説明した方が良い……かな?」
「今は見ての通り、中身が全部S.S.S.の中に分割封印されてるの。外側が破裂する前に封印したから残ったまま……命も魂も無い体だけど、それでも邪神を封じる軛として機能しているんだよ。まぁ、もうすぐ限界が来ちゃうから、それが来ると封印の軛の組みこんでる私も死んじゃうんだけどねー」
「もう片方は邪神だよ。邪神の権限体、その一つ。もう一人の方の私が万が一の為に個々の人達に渡していた《平行世界運用機関(パラレル・シフト・マシン)》をその依り代とした邪神。今はああして封じてるけど……邪神の全情報の一割五分か二割くらいはまだ残ってるの。まぁ、今手を出すとS.S.S.に封じてる方に何の影響があるか分からないから、アレも一緒に解体する予定かな!」
「はい!何か質問ある人!」
【と、やけに急いでいる魔法少女はいっぺんに答えた】
- 96甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 22:35:38
- 97白髪少年◆LXse3il6fw23/02/08(水) 22:35:44
- 98眼鏡の魔法使い&護闘剣の騎士23/02/08(水) 22:35:55
- 99〈疾風〉23/02/08(水) 22:36:18
「いえ、必要なことがそれだけならおしゃべりは終わってからでいいわ。時間がないんでしょう」
【足でとんとん地面を叩いている】 - 100魔法少女Nemesis23/02/08(水) 22:37:07
- 101内気な極東以下略改め〈自在剣〉23/02/08(水) 22:37:46
「では、その限界が来る前に疾く始めましょう…。…ここまでで貴女視点で必要な説明はお済みですね?」
- 102報恩の両手剣使い23/02/08(水) 22:37:48
「質問は特に無いな、時間が無いのなら早く終わらせてしまおう」
- 103黒檀の魔女23/02/08(水) 22:38:24
- 104水使い23/02/08(水) 22:38:29
- 105方言お兄さん23/02/08(水) 22:38:52
- 106重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/08(水) 22:39:18
「無いです!邪神を倒すために戦えばいいんですね!」
- 107二次元好きの匿名"達"23/02/08(水) 22:40:44
- 108鋼鉄少女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 22:43:47
- 109黒檀の魔女23/02/08(水) 22:50:48
「ええ、"間に合わせ"ましょう」
- 110鋼鉄少女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 22:53:29
「それじゃあ始めよっか!」
【何時ものように朗らかに、されど僅かな緊張を孕んだ声と共に】
【ぺんぺん草のような魔法少女は合体機構魔剣S.S.S.を構成する内の一本──"束ねる"力を持つ「メルクリウスⅠR」を手に取った】
【背丈よりも随分と長大で幅広の両手剣を、事も無しげに天を指すよう片手で構え──その"名"を呼ぶ】
ト リ ニ ティ
「《三位一体》!」
【魔法を行使するのに適した彼女の"名"を】
オーバードフォーム
「《過 重 形 態:黒騎士よ、別離の歌をうたえ/Le Chevalier noir》」
【──鋼鉄少女/魔法少女が切り替わる】
【朗らかに笑う隣人のような少女から、黒衣を纏う騎士のような雰囲気の少女へと】
【自身を構成する"三つの要素"のバランスを崩すことで能力を特化させる過重形態──その一つ、魔法の行使に秀でた黒騎士形態へと《転身》した】
【剣を振るう。名を叫ぶ。合体機構魔剣S.S.S.の力を行使するべく、邪神の討伐を開始するべく、なるべく行使回数を減らすべく──魔法名を口にした】
「《 穿 天 恍 惚 》」
【──握った一本を軸に周囲の十六本と少女のような何かの胸に突き立てられている一本を合わせた十八の魔剣を合体。現在世界に積み上げるように仮想世界を多重形成する事で戦いの"場"を用意。邪神の眷属による情報汚染への対抗術式を形成、"場"に付与。"場"に入る為の門を形成。"場"に邪神の情報を流し込むためのラインを構築】
【これらの作業をたった一度の魔法を行使する事で終え──十八本が合体して形成された合体機構魔剣S.S.S.の大槍形態を手に、少女は天を見上げる】
【黒い長髪に長命種特有の長い耳の魔法少女は、「準備が出来たら行くと良いよ」と言うように、冒険者達の目の前に一つ一つ形成された半透明の扉へ目を向けた】 - 111内気な極東以下略改め〈自在剣〉23/02/08(水) 22:57:17
- 112内気な極東以下略改め〈自在剣〉23/02/08(水) 22:58:47
「」忘れぇ!
- 113鋼鉄少女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 22:59:27
偶に良くある
何なら私は入れるべき台詞を「」ごと入れ忘れた - 114重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/08(水) 23:00:03
「それでは…失礼します…!」
- 115方言お兄さん23/02/08(水) 23:00:34
- 116報恩の両手剣使い23/02/08(水) 23:00:50
「では行こうか」
- 117二次元好きの匿名さん23/02/08(水) 23:00:54
シナリオのコピペミスで消えるセリフと情景描写……繋がらない場面……
- 118魔法少女Nemesis23/02/08(水) 23:01:24
- 119黒檀の魔女23/02/08(水) 23:02:15
- 120メガキシ23/02/08(水) 23:02:20
【眼鏡は飛び、騎士はダッシュで駆け込む】
- 121水使い23/02/08(水) 23:06:02
- 122ひりゅー23/02/08(水) 23:09:53
- 123白髪少年◆LXse3il6fw23/02/08(水) 23:11:16
- 124二次元好きの匿名"達"23/02/08(水) 23:13:26
「ええ、どういたしまして」
「まー金は生きてりゃ手に入るからな!」
「僕達は謂わば経済を回す歯車さ」
「だから別に無理した訳じゃないから安心してねー!!!」
【唾を飲み込む。緊張を解す為に何人かが最初にストレッチや、型の反復をして気を紛らわせて戦闘に入る為の前準備をする。ポーションを並べたりして補給拠点の整備に務める面々も居た】
「そんじゃあ先行っとくから、頑張れよ!」
「言われなくても!」
「お前の方こそ頑張れよー!」
「怪我しないようになッ!」
【先に心の準備を終えた第一陣が扉の中へと入っていく。装備は頑張って整えたし、一応何人かの鍛冶師や薬剤師やら錬金術師やら更には医者と言った生産職や補助職も居る。そして皆んな、己に出来る精一杯を尽くすべく行動を始めた】
- 125鋼鉄少女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 23:13:32
【冒険者達が"場"に踏み入る】
【入った瞬間に見えたのは、先程と同じ広場だ】
【──ただそこには自分以外には共に入った者以外誰も居ない。中央に見えた黒騎士の魔法少女も、鋼鉄人の躰も、少女のような何かも、仲間でさえ】
【もし常ならざる視界を持つ者が居るのならばわかるかもしれないが、いまこの広場には幾十もの"界"が重なっている】
【一種の神隠しのようなものであるが、一つ違うのは敵性の存在ではなく味方が作ったものであるという事】
【見えないし、其処に居はしないが】
【共に戦っているという事だけは、確かに感じられるのだ】
リリース
『《解放》』
【魔法少女の声と共に──】
【──空に孔が開いた】
【毀れる様に落ちてくるのは、泥のような何かだ。高密度の情報粒子がその情報量故に物質化したもの、邪神の体を形作っていた構成素材にして邪神の本体と言えるもの。小さな無数の粒子全てが邪神そのものなのだ。それは、下で見上げる貴方を認識したのか──或いはただ単に情報記録媒体を見つけただけなのか、目の前に落ちてくる】
【それは、一度だけプラチナブロンドに碧眼の少女のような姿を取る】
【だが目を細めると──貴方が思う「実際に戦った敵の内、その生涯において最も厄介であったと感じる存在」へと姿を変えた!】
【さぁ】
【困難へ勇気をもって挑みし冒険者達よ】
【生をあざ嗤う邪悪を討たんと名を上げし冒険者達よ】
【目の前の敵を打ち倒し続け──魔を断つのだ】
【Raid Quest 「邪神討伐」 開始】
「──世界、救っちゃおっか」 - 126甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/08(水) 23:24:58
- 127鋼鉄少女◆rXUHEibmO223/02/08(水) 23:29:28
- 128重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/08(水) 23:31:15
- 129白髪少年◆LXse3il6fw23/02/08(水) 23:32:27
※導入お疲れ様でした。
ちゃんと頭に入り、かつ情景が頭に浮かんでくる描写です。
参加者たる私も頑張らねば。 - 130メガキシ23/02/08(水) 23:38:45
騎士「おお……結界(?)が幾重にも」
眼鏡「この向こうで、仲間たちがたたかっているのね」
【ぼとり!】
【邪神が落ちた】
【それが変質した姿に……ふたりが顔を顰める】
【因縁の相手だ!】
【かつて自分達の住む世界をメチャクチャにして滅ぼしかけた、邪竜と魔術師の融合体……その怨念の塊!】
【奇跡ありきで漸く倒せた、当時の自分達では敵わなかった敵!】
【そんな相手がもう一度、戦闘フィールド以外寸分違わぬ姿で現れる】
【強敵だ】
【しかし、勝算はある】
【眼鏡も騎士も、数年前とは比べ物にならないほどけいけんを積んでいる】
【顔を見合わせ、互いに頷いた】
【決戦だっ!!】
【information ────をやっつけろ!】
- 131メガキシ23/02/08(水) 23:39:18
導入お疲れ様でした!引き込まれる文ですよね
- 132重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/08(水) 23:41:24
導入お疲れ様です…!
- 133方言お兄さん23/02/08(水) 23:44:22
「おう!いっちょ救ったんで〜!!」【着ている袴の裾をまくりながら、体制を整える】
「ほな……戦いやな。」【方言お兄さんの眼に映るのは、彼の世界で大暴れしていた、途方もなく巨大で屈強な害悪を司る、邪神である。邪神が変質したのは、これまた邪神であった。】
- 134ひりゅー23/02/08(水) 23:49:45
※導入お疲れ様です
「ひりゅ!」
【おへんじ】
「ひりゅー」
【まえ でっかいくも】
【うしろ はち ぶんぶん】
【おっきなねこ にゃーん】
【おじさん ほうちょうもってる】
【おじさんの肌がなんだか青かったり足が根っこじみてる気がするのはご愛嬌だ】
「ひりゅ……」
【いちばんこわかったの】
【いちばんこまったの】
【ひりゅーはぷるりとふるえた】
- 135方言お兄さん23/02/08(水) 23:53:56
- 136内気な極東以下略改め〈自在剣〉23/02/09(木) 00:03:07
「………。まぁ、そうなりますよね」
【プラチナブロンドに碧眼の少女が変化したものは…彼の目の前に現れたものは】
『………。』
【彼自身だった。彼にとって最も厄介な敵とは。彼が最も苦しめられた、いや、現在進行形で苦しめられているのは】
『…何故、届きもしない星に自分は手を伸ばしてるんだろうか』
【弱い自分自身だった。諦めようとする自分だった。そのままもう一人の彼は刀を振り上げ】
「………。」
【ザンッ】
【彼はそれを、「″神斬無視″赤熊の大刀」でその首を落とした】
導入お疲れ様でした!
- 137魔法少女Nemesis23/02/09(木) 00:06:41
- 138黒檀の魔女23/02/09(木) 00:17:47
- 139重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/09(木) 01:18:21
「この場には遮蔽物がない…!つまり…この強大な菓子亜龍と私は…至近距離で殴り合ってブレスを吐かせず仕留めるしか…!」
【ハルバードで腹部のゼリーを切り裂く、ばっくり裂けた腹が第二のアギトのように重鎧を呑み込まんと迫るのを側面発現推進機の自爆で横ステップ回避】
「ここでブレスを吐かれた場合もし中に充満すれば私は一発でただのお菓子に変わりますからね…!」
【叩き潰さんと振り下ろされたスポンジケーキの腕に対しハルバードを仕舞いムルフの金砕棒へ持ち替え、鬼化した蛮力で受け止めて耐えその隙にムルフさんの腕に菓子亜龍の顎を下から撃ち抜いてもらう、菓子亜龍のコーン菓子の牙が砕け散る】
「そして…この場ではグミの尻尾の起動が読みやすいことは嬉しい誤算でした…!」【ぐるりと薙ぎ払うように回される尻尾を潜り、飛び越えて空中で龍鱗ダガーと真珠グラディウスに持ち替え菓子亜龍の真横で真珠閃光、光に怯み一瞬こちらの姿を見失った菓子亜龍の頭部へ組み付きそのまま左目へ深々と龍鱗ダガーを突っ込み頭部を内側から爆破した!】
「まずは一体目…今回は奇跡的にうまく行きましたね…」
【頭部の8割が吹き飛んだ菓子亜龍がぐらりと崩れ落ち斃れた】
- 140撃剣使い◆gt1ganT7To23/02/09(木) 01:25:14
【──その姿は、予想外のものだった】
【『生涯において最も厄介だと感じた相手』。撃剣使いは、それを『上級試験の折に戦った魔物たち』と思い込んでいた。実際、彼自身が戦った『敵』としてならばそれは正しいだろう】
【だがそれは、彼にとって些か都合の良い解釈でもある。何せ彼は、当然の如く「打倒せしめた相手」の中からそれを想像していたのだから】
「──ああ。そうだったな。俺はあんたに一度も勝てなかった。手も足も出なかった。あんたの武勇伝を耳にするたびに心が震え、手が届かぬ高みにいるのだと実感した」
「一度"殺す気でかかってきてみろ"と言われたこともあったな。俺は、そう。本気で戦ったとも。それでも攻撃を当てることすら叶わなかった。そうか、アンタが俺の思う"最も厄介な相手"だったかよ──なあ」
【邪神が姿を変え、鎧を身に纏った人型をとる。腰部からは黒銀のサーコートをたなびかせ、その手には──大振りの"ガンブレード"を握っている】
【兜の奥の顔は見えない。しかし撃剣使いはそれが"誰"なのかを知っている】
【撃剣使いにとって"最も厄介な相手"。それはつまり彼が戦いたくない、戦いになれば勝てないと無意識に思い込んでいる相手】
【若き日の心に刻まれた、"越えられぬ壁"】
【彼の深層心理がイメージする、"勝てない存在"】
【邪神はそれを探り出した。撃剣使いの心より、虚実分け隔てなく纏め上げ"偶像"を現実とした】
「──"師匠"」
【それこそが、撃剣使いが知る限り最も"厄介な敵"となる】
【その名は"フォルティウス・ユーネット"】
【亡国グナエウシアにおいて、かつて"歴代最強の騎士団長"と謳われた英雄である】 - 141撃剣使い◆gt1ganT7To23/02/09(木) 01:26:37
書きこんどいてなんですが、これは設定的に起こり得ることなんだろうか…?
もしアレだったら衝合の闇に葬ります - 142二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 01:27:49
一度も勝ててないからか>ありかなしかわからん
- 143二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 01:28:21
そういや負けた相手は出さないって前置きにあったけど勝てない…とはあったか微妙なような
- 144GM◆rXUHEibmO223/02/09(木) 01:31:31
実はも何もコイツ「相対する相手の情報を読み取って実際に"戦った"敵の内、その生涯において最も厄介であったと感じる存在」になるので、戦った事があるなら問題はないのだ
- 145二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 01:35:19
せんせーレイドで挑んだ勝ったけど一人じゃ無理ゲーな相手とかはどうなりますかー
- 146GM◆rXUHEibmO223/02/09(木) 01:38:17
その敵が「最も厄介」だったと感じていた場合はその相手が出てきますね……
- 147撃剣使い◆gt1ganT7To23/02/09(木) 01:45:19
- 148〈疾風〉23/02/09(木) 01:54:37
きゅうに
きせいが
きたので
おのれIP - 149水使い23/02/09(木) 07:05:56
導入お疲れ様でした!!!
- 150二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 07:40:40
このレスは削除されています
- 151水使い23/02/09(木) 07:43:48
【水使いは自身を上回る上位存在と謁見する事は割と珍しくはないのだが、最も厄介な敵という括りで考えれば候補は少ない】
【理想の自分は確かに強敵であったが、今の己にぶつけるには強すぎる。というか必要リソース量が過剰だろう。ならば敵は一体に絞られる】
「《インビシブル・シャドウ》ねです」
【『龍の食卓』において水使いの腕を切断した隠密超特化のサドンデス/突然の死。姿も見せず、匂いを漂わせず、音も鳴らさない。何時何処から襲ってくるか不明の亜竜級の怪物】
【プラチナブロンドに碧眼の少女のような姿を取り、そして次の瞬間には姿が空間に掻き消えて】
「《海は狂喜し、地は唸り、天は叫ぶ》──簡易発現:〈波浪〉」
【水弾に撃ち抜かれて討伐された】
「奇襲性、隠密性が厄介だったのよねです。ならばスポーン地点が判明した状態なら事前に準備しておけば問題ありませんわです」
【言い捨てると、水使いは次に向かおうとした。先手を取って敵を殺し続けるだけの作業だ。普通の亜竜級能力だけじゃなく、隠密能力も再現するならば効率的にリソースを削れるだろうと思いながら】
- 152二次元好きの匿名"達"23/02/09(木) 08:22:40
「オラァ解は11分の7<α<17分の16!!」
「今日の為に二次関数と指数関数を学んだ俺に死角は───げぇーっ三角関数!?!?」
【ガリ勉オーガと戦闘中】 - 153甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/09(木) 09:02:25
導入お疲れ様でした!!!
- 154甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/09(木) 09:06:02
「さてト、お前が邪神カ……」
【プラチナブロンドの少女の姿をとった邪神を前に、緑ローブの少女は不敵に笑う】
【邪神が「最も厄介な存在」に転じようとする
──が、緑色のローブを着た少女の中では同列に厄介な存在が複数いたことから】
「さぁ何に変化する?『普通ドラゴン』か、『ライジングポスト』カ、それとm……!?」
「まさか…まさかまさかまさカ──!」
【不敵な笑みが凍りつく。急激に膨れ上がる脅威に足が竦む】
【形が歪む。質量が増える。赤色竜の頭部、熱線を放つ三つの目、コンニャクと香辛料が寄り集まった拳──電撃を纏いし郵便ポスト(角柱ver.)を胴体に、かつて相対した「最も厄介な敵」達の断片が次々と飛び出し組み合わさっていく】
【最後に脳を洗い洗脳する洗濯機が竜の頭に装着され──】
〈VAMOooooO!!!〉
【歪で異形な、二足歩行のキメラ巨人が誕生した】
「ッ……!」
〈VOooo...〉
【巨人が突然、地面を叩いた】
【空中と地面を伝わる衝撃波と香辛料の粉塵を生成した翼で飛び上がり回避する緑ローブ】
「ッ…これは……"厄介"だナ!!!」
【vs.『トンチキメラ』戦、開幕──】
書いておいてなんですが、この状況って設定的に起こりうることなのだろうか…何かマズかったら消します。
- 155〈疾風〉23/02/09(木) 11:03:49
【彼女の前に現れたそれは、人の形を取った】
【グレイブを持った、自分よりも一回り背の高い女だ。黒い外套を纏っているせいで、光を放つような金の髪がなおさら輝いて見える。こいつのせいで明るい金髪を持つ人間を見るたびにしばらくは怯えたものだ】
「当然か。理不尽な相手にも、とんでもない魔物にも。文明敵対種だって戦ったけど」
【その時は仲間がいた。《遥けき夜明け》の、あるいは目的をおなじにした初めて会う冒険者達にしても。
目の前にいるのはあらゆる意味でたった一人で、後もなく戦わねばならなかった相手だ】
「それにしても縮んだわね?ああ、私が子供じゃなくなっただけか『金糸髪』」
【勝てた訳では無い。自分は非力で武器もなく身一つで、あのときはのがれるのが精一杯だった。心に刻まれるほどの苦難の記憶。】
【手にしたグレイブが光を帯びて輝き始める。鎧を貫き、竜の鱗すらバターのように切り裂く、その髪と同じように輝く刃。示す異能は『光刃』
再現した邪神であるためか、それは言葉を紡がない。開戦を宣言するのは〈疾風〉自身】
「再戦の予行演習といこうか?加速>>物理速度」
【加速音と共に、その姿が消える――】
- 156重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/09(木) 11:19:09
「しかし…菓子亜龍との連戦は…流石にしんどいですね…」
「しまっ…!?」【3体目を倒したところで振り回された尾が地面で跳ねて重鎧の足を払われ踏み付けられ菓子化ブレスを浴びせられる】 - 157二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 11:19:11
このレスは削除されています
- 158死不能の“銀”23/02/09(木) 11:21:44
いや昨日紅葉葵さんの「ウチだと小学生出てくる」「それどうすりゃ勝ちなんだよ」「討伐すりゃ良いんだろ」
っていう流れ見てて思いついちゃって…… - 159重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/09(木) 11:31:14
「ぐっ…この…!」【自身を踏みつけている足に龍鱗ダガーの一刺しで退かさせ飛び掛かり両足がゼリー腹に取り込まれかけながらも胸を一突きして胸部を吹き飛ばして仕留める】
「……」【斃れて消えゆく菓子亜龍からバックステップで距離を取り次の菓子亜龍戦に備え龍鱗ダガーの熱を溜めている内に右腕に違和感】 - 160撃剣使い◆gt1ganT7To23/02/09(木) 11:33:05
【二重の爆発音に、僅か遅れての金属音】
【両者が"ガンブレード"を用いる決闘において見られる独特の剣戟音である】
「……チッ、やはりガンブレードでは勝てないか……!」
【撃剣使いが知る師の剣。それは彼が普段扱う剣術の基盤となるものであり、純粋な剣技の領域で比べるならば所謂"上位互換"である】
【ましてや、それが"彼の体感した"剣の再現であるのならば。当然撃剣使いの剣筋は悉くが見切られている】
【故に、それを超えるならば──】
「今までに俺が培ってきた力。冒険者になってから得た力を……!」
【撃剣使いがトリガーを引き、相手の背後に障壁を展開する。"師匠"はその意図を解さない。何故ならば、彼と相対していた頃にはそのような手札は持ち得なかったから】
【──『転移』のソイルを起動。障壁の手前──"師匠"の背後に瞬時に移動した撃剣使いが、ガンブレードを振るう】
「まずは一回……!」
【完全な不意打ち。虚を突く一撃により絶命した身体が崩れ落ち──またすぐに"新しい身体"が現れる】
「問題は……手札の組み合わせが果たして保つかどうか、といったところか」
【顔を伝う冷や汗を拭いながら撃剣使いが呟く】
【あれが真に自身の知る"師匠"の再現ならば、きっと──全く同じ手は二度と通用しない】 - 161GM◆rXUHEibmO223/02/09(木) 11:36:59
- 162甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/09(木) 11:43:56
分かりました!許可が出て良かった……本当にありがとうございます!
- 163死不能の“銀”23/02/09(木) 11:44:56
- 164〈疾風〉23/02/09(木) 11:47:27
【――きん、と高い音。手にした『薄羽紫』に衝撃を感じ、即座に衝撃を逸らすため、弾かれるように斜め上方へと跳び上がる】
「光の性質で速度は上がっているとはいえ、ほとんど目視は不可のはずだけど…気配だけで受けに来たわね、流石」
【まともに受けていたらこちらの剣が両断されていたに違いない、『光刃』は強力窮まりない異能だが、それを使いこなすだけの腕を持つのがこの女だ】
「けど、ちょっと卑怯かもしれないけど――私はあのときの異能――変異固有スキルだったわね――に振り回される子供じゃないのよ」
『加速>>>>物理速度』
『加速>>>>反応速度』
『加速>>>>思考速度』
『加速>>>>落下速度』
【魔法も、鍛えられた技も、強靭な肉体もないが、今ここで必要なのはそれではない。相手よりも疾い――それだけで先の先を取るしかない。天より聡明な相手が一つ思考する間に、凡人の思考でも10を考えられるなら】
【それはすでに『終わっている』】
「さようなら」
【触れたことすら感じさせず、斬れ味のみに特化した刃が、女の細首を両断していた】
「次!」
- 165重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/09(木) 11:53:36
「ぐっ…!推進機は孤児院の子達に見せたことがありませんでしたね…!」【ブレスを受けて推進機はサイズそのままにカヌレへと変じポトリと装甲から剥がれ落ちる】
【バイザーが薄い飴へと変じ跳躍の衝撃で砕け散る】
「ですが…射程範囲に収めました!」【ブレスを浴び右腕と両足に喪失感を感じながらも高さと勢いを載せたハルバードのピック振り下ろしで菓子亜龍の脳天を貫く】
「まだだ…まだ…」 - 166GM◆rXUHEibmO223/02/09(木) 11:58:06
- 167死不能の“銀”23/02/09(木) 12:04:57
間違ってたヨシ!
(良くねえ)
消しました - 168水使い23/02/09(木) 12:06:48
【一時撤退して、浴びるように水を飲む。昨夜から《インビシブル・シャドウ》を一撃で殺して殺して殺して殺し続けたが故に下級魔術以下の消費しか必要ない〈波浪〉であっても魔力が枯渇するレベルで連戦を繰り返し、その果てに後一戦したら死ぬというレベルまで到達してから休息の為に一時撤退をしたのだ】
「疲れているとお水美味しいわねです」
【精神的な疲労は一切ないが、肉体的な疲労は積み重なっている。汗を流しすぎた為に息をするだけで肺を空気が通る感覚がして、喉笛が乾いて身体中の水から出切った気さえもする】
「よし、今日中に後もう少し削りたいわねです」
【抜いた朝御飯の分まで回復ポーションと魔力ポーションを飲み込んで、全回復した身体で水使いは再び半透明の扉へと踏み込んだ】
ずっと1ターン周回してる女 - 169〈疾風〉23/02/09(木) 12:07:45
この人が戦ってるのは亡命時の追手です
- 170死不能の“銀”23/02/09(木) 12:22:10
というわけで修正したのを投げますが「このイベントそういうのじゃないんで」ってことだったらGMさんの方で消してくださってかまいませんので
【“銀”の目の前に落ちてきた邪神のかけらは人の形を取った。きちんとしたスーツを身にまとって、高圧的な態度を隠そうともしない老人だ】
『それで、進捗はどうなのですかな?こちらとしても金を出しているのですから“それなり”の成果を見せてもらわねば―――』
「よっしゃその面殴らせろぉおお!!!」
『ごべふっ!?』
【老人の顔面に魔族フィジカル渾身の右ストレートが突き刺さり、綺麗に弧を描いて吹っ飛んでいく。べちゃっと地面に落ちたあと、老人は崩れて消え去った】
【この老人はだいたい100年前くらいに雇われていた研究所のスポンサーで、しょっちゅう視察と銘打っては仕事の邪魔をした挙げ句散々嫌味を垂れたり業務改善と銘打って意味のない配置転換やシステムの改変(改善ではない)をしたりするクソ上役だった。
どんだけムカつこうが殴ったり追い出したら自分の首が締まる。スポンサーとの駆け引きは研究者にとってまさしく戦いであり、厄介な敵だったといえよう】
【だがことこの場に至っては、ただのスポンサーに当然戦闘能力など無いし、今更雇われている身でもないから殴るのに躊躇することもない。
邪神の能力が戦力でなく「厄介さ」を基準にしたが故の落とし穴であった。】
「おら次ぃ!」
【というわけでここに盛大なストレス発散ショーが幕を開けた】 - 171甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/09(木) 13:11:22
「うおぉぉぉぉ蜂の巣にされル…!!!」
【頭部の三つ目からの光線と胴体の角型ポストからの手紙を紙一重で避けながら飛んでいる】
「本当にっ……厄介ダ…だガ!」
【薙ぎ払うような軌道の熱線と地面に突き刺さった手紙からの電撃をデンキウナギの蓄電板で受け流し、敵の間合いへと入り込む】
「確か私が戦った『普通』ドラゴンは水、『一味ゴーレ厶』は高温の水蒸気が弱点……なら!これでも喰らえぇぇ!!!」
【掴もうとする巨大な両手の指の間をなんとかすり抜け巨人の顔の前まで上昇、バッグから水の瓶を取り出し顔面にぶん投げた】
〈V...VOL!?Oooo......!!!〉
【投げられた瓶は赤色竜の顔面にぶつかると割れ、水が弱点の『普通』ドラゴンの頭部は崩れ落ちる】
「からの…『スチーム・フィンガー』!」
【最後の悪あがきなのか三つ目から放たれた極太の光線を避け、嵐のように振り回される大腕にしがみつき高温の水蒸気を流し込み爆散させる】
「ふム…ゴキュゴキュ…最後はやはリ…」
【地面に着地、息を整えポーションを何瓶もすばやく飲み干す少女の前。爆散する手足をふるい落としつつ浮かび上がってきたのは】
【赤色の胴体、纏った電撃、そして──受け取り口から溢れ出る無数の手紙】
【それは、数々の奇妙なモンスターと相対した甘味狩りの中でも一二を争う"厄介な敵"】
「お前カ……ライジングポスト!!!」
"BIOLOGY, STUDY FINISH!!!"
〈オ手紙ヲ……受ケ取レヤゴラァ!!!〉
【ジェットを噴射し一直線に突進してきたポスト?を前に少女は翼を広げて飛び上がり】
「破アアァァァァっっっ!!!」
【"BIOLOGY, STUDY FINISH!!!" という音声とともに、真正面からドロップキックで迎え撃つ】
【衝突・閃光。そして──】
「っト…1回目は終わったカ…少し休もウ…」
【そこには、崩れ消えるポストを後ろにポーションを飲みつつ歩くボロボロの少女がいた】
- 172黒檀の魔女23/02/09(木) 13:12:09
【プラチナブロンドの髪に碧眼の少女の形が崩れ、どろりと大きく広がっていく】
【それは長い首と尾、背中に天幕の如く広い翼を持つ巨大な生き物の姿を取った】
「……ああ。やはりあなたなのね」
【その姿を見て、魔女は納得したように独り言ちる】
【白い巌の如き鱗に、吹雪の中の遠方からでも見紛うことのないであろう、炉心を思わせる燃え盛る瞳】
【ソワスレラの僻地に生息する上級ドラゴン、『冬灯竜ルミエール』だった】
「色々な意味で、あまり思い出したくない思い出ね……」
【魔女はため息をつきながら、"その時"のことを思い起こしていた】
【かつて、学院の実習で訪れた冬のソワスレラ。ひょんなことから吹雪の森で遭難してしまった自分は、このドラゴンに出くわしてしまった】
【本来ならそこに生息するはずのない、強力な竜種。当時の自分ではどうにもできなかった、まさに『絶望そのもの』】
(……しかも……)
【あの時の個体は、縄張り争いに破れでもしたのか、あるいは冒険者との戦いによるものか、全身に深手を負い、ブレスも満足に吹けない様子だった】
【しかし、今目の前にいるこの竜は違う。その巨躯には一片の掠り傷もなく、降り積もった雪のような全身から魔力と生命力を迸らせている】
【その燃え盛る灯火の如き双眸で魔女を見据えた雪の竜は、大気を震わせる咆哮を放った。それに呼応するように、あたりに雪の暴風が吹き荒れる】
「………万全の状態、ということ。
それならあなたはきっと、あの時より強いのね」
【しかし、魔女もそれは想定していた。むしろ、かつての『不可能』を超えてゆく覚悟で、ここにやってきたのだ】
「──けれど、それは私も同じよ。
あれから、たくさんのことを学んだのだから」
【ゆっくりと息を吐き、一歩も退かずに竜の目を見据え返す】
【そうして、吹雪の中の戦いは始まった】 - 173甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/09(木) 16:39:52
「よっしゃア、再戦行くゼ!」
【回復し、先程のキメラと再び相対する緑ローブ】
「《生物模倣》『ジェットエンジン』!」
【変化が完了すると同時に背中に形成したジェットを点火、空気抵抗でミンチにならないギリギリの速度でトンチキメラの頭上までかっ飛んでいく】
「踵落とし!水瓶!からのスチームフィンガー!」
【空中にコードを伸ばし洗脳しようとする洗濯機を体重を乗せた踵落としで粉砕、三つ目からの熱線を避けつつ水の瓶を竜の口に投げ入れ頭部を崩壊させ、前回とは違い的確にこちらを狙ってくる両手をすんでの所で躱して掴まり蒸気を素早く流し込んで爆散させる】
「これで後はあのポストだけ……!?」
【地面に降り立ちキメラのほうを見た瞬間、高速で飛来してきた何かに足元を掬われ吹き飛ばされた】
「ガ…ぁ……『不幸の手紙』カ…マズいナ!」
【長辺2mくらいの巨大な手紙から生えた漆黒のトゲが右半身に突き刺さる】
【激痛に涙が浮かぶがすぐに痛覚を遮断し、ぎこちない歩みで向き直る緑ローブ】
「『植物のツタ』……そして『ゴリラの膂力』!ぐッ……アぁぁぁああ!!!」
【その動作を隙とみたのか死角となる斜め後ろの下側から急襲してきたライジングポストを、上半身に酷い裂傷を負いつつ腕のツタ、強化した膂力で衝撃を別の方向に逸らし、先ほど生えたトゲも突き刺しつつ目の前の地面に両手で叩き落とした】
【致命傷になりうるレベルでの電撃はなんとかツタのアースで地面に逃がしている】
「良シ、なんとか倒せたナ!2回目終了!」
【崩壊するトンチキメラを見届けつつポーションで応急処置、足を引きずりつつ結界を後にした】 - 174二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 17:07:23
このレスは削除されています
- 175〈疾風〉23/02/09(木) 17:08:19
【次に現れたのは小柄な男、一目見ただけならただの人、しかし漆黒に近い瞳はわかりにくいが瞳孔が縦になっている】
「〈獣眼黒目〉…」
【"外"では通じないが、それが示すものは生まれた地なら誰もが震え上がる。
火竜を灰にする炎、海すらも支配する水。風は煉瓦の家どころか城すら吹き飛ばし、大地そのものを動かす地の魔法。
多くの魔術師が羨望する力を。持って生まれただけで恣にする『四元魔法・極』】
【男が〈疾風〉を指差し、何かを唱え――それだけで】
【辺り一帯が『焼失』した】 - 176魔法少女Nemesis23/02/09(木) 17:13:18
「蛇が出たか」
【プラチナブロンドの少女を経由して、邪神粒子が姿を変えた】
【光沢のある白い鱗に全身を覆われた蛇がとぐろを巻き、鎌首を擡げ、魔法少女を睥睨する】
【人滅蛇竜。罪なき同胞を人間に狩られ、人滅の使命に覚醒した存在である】
(ともすれば両親が再現されやしないか、と。そう考えていたが)
(「その生涯において」最も厄介であったと感じる存在……魔法少女として相対した中から選ばれるのは道理か)
【此方を睨めつける人滅蛇竜に向き合い、龍魔杖『Intolerance』──鉄パイプの如きステッキを構える】
【人滅蛇竜の双眸が妖しく光る。「竦みの魔眼」。魔法少女の移動を禁じた上で】
〈Ga〉
【あぎとが開く。その眼と舌のように朱い、極大のブレスが放たれた】
「嘗て我が器を傷付けた」
【目を閉じて、遠き戦いの記憶を想起する】
「嘗て妻の姿を傷付けた」
【眠らせていた怒りの炎に、今一度火をつける】
「今。我が歴を傷付けた」
【目を開く。人滅蛇竜への復讐。そして殺めた存在を再現し、自分を侮辱した邪神への復讐が】
「報いの刃を、今此処に」
【三重の蒼き光の刃となって、ステッキの先端より投影される】
Nemesis to Intolerance.Project "Vengeance".
『魔法少女より龍魔杖へ。投影せよ、復讐の刃』
【朱と蒼、二色の極光が衝突した】 - 177白髪少年◆LXse3il6fw23/02/09(木) 17:20:20
【"場"の扉がパタン、と閉じた。
ベスとリリーシャの目前には先ほどと同じような広場の風景が広がっている。ドアの間隔からして間違いなく同行した冒険者と鉢合わせる筈だが、そこには少年と少女のふたりしかいない。】
「……?」
「多分、別位相や異界……座標は同じくしても全く別の場所にいるんでしょう」
(それほど不思議な事ではないです……が、それを人の手で用意して制御しているのが驚きです)
【困惑する少年を他所に簡単な解説を付け加え「要はダンジョンです!」と続け、ベスは「なるほど、ダンジョンですか!」と返した。】
「《解放 -リリース- 》」
【《学区》の3番目とか、ギルドの受付嬢の中では3番目とか、様々な表現ができそうな平凡な可愛らしさを持つ〈鋼鉄少女〉の声と共に、空に《孔》が開く。
滾れ落ちる泥の如きそれは圧倒的な存在感を放つ《邪神の凝縮体》───泥を構成する粒のひとつひとつが邪神そのものなのだ。
蠢くそれが一度だけ白金髪に碧眼の少女の姿を取るが、それがベスとリリーシャを睥睨し目を細めると、再び『ぐにゃり』と姿を変える。】
「「……」」
【少年少女が沈黙を貫くまま邪神が新たな《態 -すがた- 》を現した。】 - 178魔法少女Nemesis23/02/09(木) 17:20:28
【バチリバチリと火花を散らして、二色の極光が拮抗する】
(俺個人の復讐では、これが限界か。三つの刃を重ねてやっと、龍種の一息と打ち合える)
(──だったら。更に、想いを乗せよう)
【想起するのは、色を失った世界と英雄】
【魔法少女は口数少なく、先を急いでいた。この世界に来てからずっと、いつも以上に】
【それは、怒っていたからだ。その怒りを、「想いの力」として練り上げていたからだ】
【自分自身の「復讐」の刃に、邪神へ向けた「憤怒」の力を注ぎ込む】
「俺は」
「お前の存在を、許さない……!」
【光の刃が巨大化する】
【均衡が崩れ、結界の中で蒼が飽和して──】
【それが晴れた時には、人滅蛇竜の首は落ちていた】
- 179白髪少年◆LXse3il6fw23/02/09(木) 17:21:08
【流れる豊かな砂金の如き長髪、宵の始まりを告げる明星の如き金眼、透き通る白肌を純白の戦闘衣が覆い、スラリと伸びた四肢を蒼色のロンググローブとロングブーツが包む。
少女然とした肢体の繊細なパーツの中で自己主張する形のいい胸を《大鴉 -レイヴン- 》の徽章が刻まれた蒼銀の胸当てが押さえ込み、同じ色の手甲や膝当てが要所を守る。
御伽話に語られる精霊の如き美貌、それに見合わぬ絶剣《エルガー・ブリッツ》。
《少年 -ベス- 》と《少女 -リリーシャ- 》が思い描く最も厄介な敵にして、最も強く焦がれる人……その名は。】
「「〈雷霆姫〉──ティア=アルベルト」」
【ベスは既に抜き放った紅緋の短刀《煌獄》を構え、〈妖精才女〉リリーシャは防護付与の詠唱を紡ぐ。
もう一振り……《"ヴァージンホワイト"ルルの短剣》は《煌獄》に比べて斬れ味こそ勝るが、些か軽すぎる。故に同時運用、双剣使用では一瞬の隙が生まれてしまう。
リリーシャの詠唱が完成するまでベスは孤軍にて《天災 -ティア- 》を押さえ込まねばならない。
つまり、これから始める防戦には《煌獄》のみの方が都合がいいのだ。】
「ぐ、ぅ……!!」
【《エルガー・ブリッツ》が振るわれる───反射的に《煌獄》を縦に構えて盾するが、剣圧だけで持っていかれてしまいそうだ。
短刀の峰に添えていた左手を牽制─《速攻魔法 -ファイアボルト- 》の発射─のために、一時的に放す。が───】
「───────え?」
【左腕を伸ばして砲声を紡ぐより前に《雷霆 -ティア- 》が肉薄し、ズバン……という音と共に少年の左腕を切り離した。】
- 180鋼鉄少女◆rXUHEibmO223/02/09(木) 17:22:44
【黒き騎士風の魔法少女は正面を睨む】
【その手に握るS.S.S.の封印を少しづつ、少しづつ解いて行きながら】
【眼前にて封じられている邪神の権限体──《パラレル・シフト・マシン》を依り代としたソレをジッと見ていた】
【封印の解除を行うごとにその情報リソースを削ぎ、その力を弱らせていく】
【そうして一撃で……一瞬で倒せてしまうほどに弱らせる算段なのだから】
【例え一欠けらたりとも逃がしはしないと、そう言うかのように】
【滅邪の魔法少女は剣を執るのだ】 - 181内気な極東以下略改め〈自在剣〉23/02/09(木) 17:23:00
【気づけば、死体の山が出来ていた】
『自分なんかに辿り着けるのか?』
【首を落とす】
『その星に、剣技の極点に辿り着いて、それで如何するんだ』
【心臓を貫く】
『自在剣?成っちゃいない。口だけじゃないか』
【肝臓を斬り抉る】
『なんだあの一振りは。もっと上手くやれなかったのか』
【上顎を斬り落とす】
『あの日あの時のように自分が引き寄せたものが周りを傷つけないという保障が何処にある?』
【喉を刺突する】
【彼自身の死体の山が積み上がっていた。まさしく屍山血河の様相である。自分の顔で、自分の声で、内心の弱音を吐きながら襲いかかってくるそれらを斬って捨て続けかなりの時間が経過していた。だが、揺れない。ぶれない】
(常に自分が、自分に思っていた事だ。…きっと恐らく、これからも向き合わなければならないものだ。…それが、具体的な形で出ただけだ。それに…届かなくても手を伸ばすと決めた…!)
『招き寄せられる何かが対応可能なもの止まりという保障が何処にある?』
【ギィンッ】
【振るわれた剣撃がぶつかり合い火花を散らす。…現れる彼の似姿は徐々に強くなっていってる。力量、技量だけでなく。更には今しがた武器も今彼自身が振るっている万物切断を持つ大太刀『″神斬無視″赤熊の大刀』に変わった…が】
「…それを待っていた」
【火花を散らした次の刹那の間に自身の現し身をその大太刀ごと両断した】
(写し取るのが此方という時点でこうなる可能性はあったが…上手くハマってくれた。赤熊の大刀は神力を無視する。神力を持つ者では万物切断も神力特効も上手く作用せずナマクラだ。…それでいてリソースは万物切断分削られていく。これで良い)
【そうして彼は自分の死体を積み上げ続ける】 - 182二次元好きの匿名"達"23/02/09(木) 17:24:32
「まだ…………ッ!」
【偉大なりしドラゴン。時に最強種の名すらも冠する種族に属せし超存在。竜種の末席、雑種も雑種。最弱と呼んでも過言ではない小さき竜はしかして凡人にとっては強大極まる絶望である】
「一点………!」
【吹かれた火を盾によって辛うじて耐える。直撃を防ぐ事によって即死は免れても、熱気までは遮断出来ない。人間は時に熱中症だけでも死ぬ脆弱な生命故に】
【それでも歯を食い縛ってフラフラとする頭で熱気に耐える。死ぬ訳には行かない、此処で死んだたまるものか】
「ただ一点ッ!!!」
【鋼鉄大剣を火竜の心臓に突き立てんとする。竜鱗に阻まれ、竜爪によって引き裂かれそうになる。それでも盾によって爪を弾き、剣に力を込めて裂昂の咆哮をする】
「オオオォォォッ!!!!!」
【そして遂に火竜の心臓を穿った】
「次だ…………ッ!」
【ポーションを飲む、水分を補給する。己が削れるリソースは少ないのだから、その分多くやらなければ意味はない。死なないように、然れども全力でその下級冒険者は再び戦場に足を踏み入れた】 - 183〈疾風〉23/02/09(木) 17:29:21
【瞬時に跳び、上昇に加速を作用させて遥か上空へ逃れた〈疾風〉は原型を留めぬ大地に舌を巻く】
「一瞬遅れたら灰も残らないわね、全くたった一言二言でこれは無法も極まるわ。加速>>詠唱車、加速>>落下速度」
【回転させることで魔法を発動させる魔導具により発生させた結界で身を守り、未だ命を焼くに足る熱気の中心でこちらを見据える男へ向けて落星のごとく空を裂く】
【生まれた素質ゆえ魔法は使えずとも、見ることだけは《遥けき夜明け》の仲間が教えてくれた】
『加速>>魔法速度>>部分』
【魔法が形を結ぶより疾く。相手の魔術式に触れ、あらゆるものを加速させる力で"一部だけ"その動きを加速させる。
調和の乱れた魔術式は歪な形を作り、成るべき結果を外れて暴走を始めた】
「身から出た錆かしらね――次!」
【千々に砕ける男を背に、爆風と同じ速度で離脱して。振り返りもせず叫ぶ〈疾風〉の前に第三の姿が現れる】
- 184重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/09(木) 17:34:59
【コーン菓子の爪が振るわれ装甲で受け止めた所にグミの尻尾の打撃を合わせられて重鎧の装甲が吹き飛ぶ】
「自分でも装甲に包まれた部分の生身は確認出来ないの…ここで響きましたか…!」
【吹き飛んだ装甲の中にヒトの腕は残されていなかった】
【重鎧の肩から先はスナック菓子のそれに変質しており吹き飛んだ装甲の中に元々重鎧の腕だったものが収まっている】
「一先ずは…貴方で終わりにします…!」
【反重力跳躍で菓子亜龍の後ろから首に組み付き推進機発現、高熱で脚部装甲の隙間から赤く、甘く粘性のある液体を滲ませながら自爆し5匹目の菓子亜龍の首を吹き飛ばした】
「すみません…一時離脱します!」
【吹き飛んだ腕を回収し溶けかけた足を引きずりながらその場を後にした】 - 185魔法少女Nemesis23/02/09(木) 17:46:26
【ブレスを掻き消し、そのまま接近。突如生えて来た羽と尾の反撃で魔法少女体を欠損しつつも】
【体内宇宙からの蒼白物質の漏出を加速に利用し、復讐の刃で首を落とす】
【それが光の衝突の余波で視界が封鎖されていた中で行われた攻防である】
【憤怒の力を消費しての勝利。2戦目以降は厳しい戦いになるかと思われたが】
【そうはならなかった】
〈G〉【ブレスを放つ為に開かれた顎が魔法少女によって両断される】
【数百回の戦いを経て、幾度も負傷した魔法少女の復讐の刃"Vengeance"は】
【今や、その場で振るうだけで人滅蛇竜に届く程に長く、懐に入って隙間を狙わずとも竜鱗を断てる程になっていた】
【単純な話。「復讐の魔法少女」であるNemesisの刃は、負傷を重ねる程に凶悪になる】
【そして、魔法少女体Nemesisの再生速度は周囲の想いの力によって加速するシステム】
【この大規模な討伐戦においては、魔法少女にピンポイントに向けられた想いでなくとも】
【漠然と「他の皆も頑張れ」程度の想いだけで、連続戦闘が可能な再生速度に達するのだ】
【新鮮な怒りを持続させたまま、リスポーン&キルを繰り返す】
【彼女には普段通りだ。終わりの見えない戦いには慣れている】
- 186二次元好きの匿名"達"23/02/09(木) 17:53:39
「この銃器というのは素晴らしいですね。火力は一律ですが広範囲にばら撒けるのが良い、ナイフよりも簡単に鼠の大群を駆除出来ます」
「その分弾薬やら弾丸やらの消費は大きいがなあ。まあ我らが急ピッチで材料を購入して製作したりしているから暫くは問題ねえがあ」
【手に構えたサブマシンガンとやらを目の前の鍛治師に整備して貰いながら、ポーションやら錠剤やらで栄養補給しながらお互い片手間に会話を交わす】
「武器によって必要時間を大幅に軽減出来るのは素晴らしい事です。ですがアナタ達にとっては過労ですし大赤字なのでは?」
「当たり前だあ。だがそれを知った上でやりたくて来たんだ、問題はねえよお………整備はこれで終わりだ、弾薬も補給した」
「そうですか。それでは私もこの辺りで」
「おう、頑張れよお」 - 187二次元好きの匿名"達"23/02/09(木) 17:58:50
- 188二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 17:59:03
このレスは削除されています
- 189騒々神(分身)◆yWIILKg62E23/02/09(木) 18:01:35
- 190重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/09(木) 18:01:53
- 191GM◆rXUHEibmO223/02/09(木) 18:05:25
- 192魔法少女Nemesis23/02/09(木) 18:05:55
立て乙です!
- 193二次元好きの匿名さん23/02/09(木) 18:06:05
立て乙です!
- 194騒々神(分身)◆yWIILKg62E23/02/09(木) 18:06:28
たて乙です
- 195甘味狩り◆UwIgwzgB6.23/02/09(木) 18:07:12
立て乙です!
- 196〈疾風〉23/02/09(木) 18:07:18
たて乙です
- 197二次元好きの匿名"達"23/02/09(木) 18:07:50
- 198メガキシ23/02/09(木) 18:08:00
眼鏡「ふっ……!」
騎士「喰らえェっ!!」
【模倣された存在とはいえ、因縁は因縁、嫌いは嫌いだ】
【眼鏡は当時使えなかった上級攻撃魔法で竜のような、奇形の人型にも見えるような影を滅多撃ちにし】
【騎士は寸分狂いなく確実に急所を捉えた攻撃をどの体勢からも繰り出しダメージを与える】
【当時はガマンして受けることしか出来なかった、身体が鈍く何度か光った後の全体爆破攻撃も難なくいなす】
【成長と表すのが相応しい、そんなたたかい方だ】
眼鏡「《フレアキャノン》!!」
騎士「《ナイトメアブレイク》!!」
【炎雷光の魔法が複合してできた熱線と、悪しきを断ち切る剣閃が怨念の塊を穿った!】
【ずしゃあ、と竜を大きく凌ぐサイズの塊が崩れ落ちた】
【しかし、警戒は解いていない】
眼鏡「……ここからね」
騎士「ああ………………」
【残された塊の怨念がより一層強くなる】
【周囲の空間が悪意に染まりきり、赤黒く変色していく!!】
【眼鏡たちを囲う空間が、さらに拡張されてゆく……】
【それにつれ、塊も肥大化をし……】
【竜とも人とも言えないような、何か、とにかく巨大な、恐怖を司るかのような存在へ進化した】
【information ────をやっつけろ!】 - 199魔法少女Nemesis23/02/09(木) 18:11:00
無のinformation、迫力がある
- 200重鎧剛蛇◆IRjp04k5N.23/02/09(木) 18:13:12
立て乙です!
「治療ありがとうございます…!そして…すっごい美味しいです…この戦いが終わったら是非ともまた食べたいです…」【スナック菓子の油の匂いと飴の甘い匂いを漂わせながらご馳走を頂いている重鎧】【スナック菓子になった部分が吹き飛んだので痛みはなかったらしい】