- 1二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:26:45
- 2二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:27:07
やっぱりクソボケじゃないか!
- 3二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:27:17
お前が光だ
- 4二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:27:26
???「ついてく♡ついてく♡」
- 5二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:27:48
闇とは
- 6二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:28:20
よくやった、それでこそ栄誉ある中央トレセン学園のトレーナーだ
- 7二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:30:07
「クソボケ」を検知しました。
戦闘モードに移行、しばきます。 - 8二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:32:38
ライスシャワーのURA優勝から数年後、俺は地方でトレーナーとして働いていた。今もライスシャワーの活躍はニュースでチェックしている。
ある日、テレビを見ているとニュースでライスシャワー結婚の報道が流れてきた。インタビューを受けるライスシャワーはあの時よりも大人びていて、あの頃の弱々しさは見受けられない。嬉しそうに結婚相手の話をするライスシャワーの表情は幸せに包まれていた。
自分の胸を占める「寂しい」という感情を無理矢理に彼女への祝福で塗り替えながら俺は今日も仕事に出掛ける。
これで良かった、俺は正しい選択をしたんだ。
彼女の幸せこそをあれはあの時から変わらず「お兄さま」として願っていた。 - 9二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:34:43
やっぱ未練あんじゃねーか!!
- 10二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:35:44
今からでも遅くないぞ
- 11二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:38:03
結婚式に呼ばれるからスーツ新調しないとな
- 12二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:46:32
あれから数週間経った。仕事から帰った自宅の郵便受けには可愛らしい招待状が届いていた。
そう、ライスシャワーの結婚式の招待状だ。
「お兄さまへ」と綴られた便箋には俺があの日からいなくなったこと、俺への感謝の気持ち、俺に結婚式でスピーチをしてほしいという内容が綴られていた。
複雑な思いこそあったが、あの頃と変わらないライスシャワーの可愛らしい字を見ていたら無下にする事もできない。
結婚式に行く返事を書いて、送り返した。
スーツを買い替えなければな。 - 13二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 01:52:36
結婚式当日。式場は小さな教会だった。ライスシャワーは有名人だし、あまり招待客を呼びたくなかったんだろう。
それに何より絵本に出てくるような教会は、彼女の趣味が変わっていない事を表現しているようでつい笑ってしまった。
教会に入り、辺りを見回すと先に来ていたのは俺と同期のトレーナー、たづなさん、理事長…あの日から会っていなかった面子だ。ちなみに俺の新しい住所は理事長だけに教えていた。ライスシャワーも理事長から俺の住所を聞き出したんだろう。しばらく雑談を重ねていると耳に入る小さな声。
「お兄さま…?」
その、小さな声を俺は聞き逃さなかった。テレビでは毎日のように聴いていた彼女の声。その声を聞き振り向くと、そこには純白のドレスに身を包んだライスシャワーがいた。
あの頃から背も幾らか伸びて、大人っぽくなったライスシャワー。…隣に立つ青年こそが、彼女の夫になる男のようだった。またも、俺の心が揺さぶられる。
しかし、暫くライスシャワーや彼と話をすれば彼はとても誠実な人だと伝わってきたし、何よりライスシャワーは彼のことを心から愛していると伝わってきた。 - 14二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:03:05
そして始まる結婚式。
彼との馴れ初めなどを含めて俺の知らない色々な話を聞くことができた。式は滞りなく進み、あっという間に自分のスピーチの番になってしまった。
彼女と酷い別れ方をした俺が本当にこのような場で話をしていいのかわからなかったし、迷っていた。
だが、ライスシャワーに会ったことで俺は決断する。
…スピーチではあの日彼女に出会い、彼女の走る姿に惚れ込んだこと。時に彼女を励まし、時に彼女の性根の強さに励まされてきたこと…そして、それに感謝していることを口にした。あの頃を懐かしむような穏やかな表情のライスシャワーに見惚れてしまう。
だがそれも最後だ。
ライスシャワーの夫になる彼に、ライスシャワーを幸せにして欲しいと、伝えた。仕事柄人を見る目は確かな俺が見込んだ男は、それを快く承諾してくれた。
スピーチも終わり、何処か空っぽになったような感覚でいる間に式は終わってしまった。
帰ろうとする俺をライスシャワーが引き止め、喫茶店へと招かれる。彼も積もる話があるだろうと送り出してくれたようだ。
そこから暫くはあの頃の話をした。楽しかったこと、辛かったこと、思い出話を共有した。
…話が終わる頃、ライスシャワーが俺に切り出す。
「お兄さま、どうしてあの時ライスの前からいなくなってしまったの?ライスは、あの頃、…お兄さまが…」
その言葉を途中で遮る。
「俺は君の幸せを願っていた。…今、これが俺の1番に望んでいたことなんだよ」
本当は、違う。俺もライスシャワーが好きだった。絵本が好きな子どもっぽいところも、諦めない性根の強さも。
でも俺には覚悟がなかった、彼女を幸せにできる自信がなかった。 - 15二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:10:16
「……そっか、ごめんね、変なこと言って」
ライスシャワーの耳が垂れる。申し訳なさそうにする彼女の表情は、あの頃と同じだ。そんな顔をしてしまった自分に嫌気が差す。
それからは、お互いに黙り切って店を出た。
そして別れ道、不意にライスシャワーが俺を呼び止める。
「ねえ、お兄さま。大好きだったよ、…さようなら」
背伸びをしたライスシャワーは俺の顔に、自身の顔を寄せてそっと唇同士が触れ合った。
一瞬だけの、柔らかな感触。
それは直ぐに消えてなくなり、そう言ってライスシャワーは駆け足で去っていく。
残された俺は呆然と唇を指先で撫でる。状況を理解した俺はこれで良かったのか、…改めて思う。胸が締め付けられ、涙があふれて止まらない。
…それからはまた、仕事漬けの毎日だった。
時が経ち、俺もベテランと呼ばれるほどになり、中央に戻ってきた。
結婚はしていない、出来ていないとも言えるかもしれない。
だがそれでも良かった。今まで送り出してきたウマ娘が娘のようなものだ。
そして今日は新しく担当になる子に会う日。
その子がいる部屋の扉を開ける。
「よ、よ、よ、よろしくお願いします!」
小さな彼女は慌てて席を立ち、俺に頭を下げる。
そんな彼女の黒髪には「青い薔薇」の髪飾り。 - 16二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:10:46
というわけで>>1が調子に乗って書いたけどこれはBSSになるのか…?
- 17二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:12:42
分からん。けど良かった
- 18二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:13:22
トレーナーが動かなかったわけだし、すれ違いの失恋じゃないかな。どっちも勇気を出せば結ばれてた。BSSでもNTRでもない気がする。とりあえず乙
- 19二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:14:46
ちなみにみんなはこのライスの娘(仮定)と恋人的関係になる方がいい?ならない方がいい?俺はならない方がいい派だよ!
- 20二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:15:40
ライスは基本待ちだから結ばれるにはお兄さまお姉さまがアプローチかけないといけないよ、後ろに手が回る覚悟で
ただあの子人並みに自己主張は強いから結ばれたらやることやるよ - 21二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:16:35
- 22二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:17:22
トレーナーとライスはおよそ10歳ほど歳が離れていると仮定して書いたよ!
- 23二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:17:52
ゼハハハハ!!!!おれァ!!!!闇だ!!!!
- 24二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 02:18:22
タイムリープ物の導入に出来そう
- 25二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 06:36:48
良い
- 26二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 08:21:23
別れのキスはいらんかったかもしれない
- 27二次元好きの匿名さん21/08/24(火) 09:30:52
それは書いてて思った