- 1◆ZnBI2EKkq.21/11/13(土) 14:16:11
トレーナー「なあ、カフェ。相談があるんだ...」
タキオンさんの研究室兼私の部屋にやつれた顔のトレーナーさんが訪れに来た。何かと思い話を聞くと最近金縛りにあっており、まったく眠れないという。ちょっと前から始まったらしく、困っているらしい。どうしようか思案していると、扉が勢いよく開き、タキオンさんが現れた。
タキオン「面白そうな話をしているねえ、私も混ぜてくれないかい?」
カフェ「...いつからいたんですか?」
タキオン「途中からだよ?」
ため息をついたが、三人寄れば文殊の知恵だ。一応混ぜて話すことにした。
タキオン「金縛りにはいろんな原因がある。まずは睡眠不足やストレスによるレム睡眠中の意識の覚醒だ、金縛りの要因の一つだが。」
トレーナー「いや、睡眠はしっかりととってるし根本的に違う。」
タキオン「ふむ、ならば睡眠の質の低下かな?体は疲れているのに脳が興奮するというちぐはぐなことが起こるらしいが...」
トレーナー「それも違うんだ。」
タキオン「ならば疲労の蓄積ではないのか?」
トレーナー「違うんだ、原因自体は分かってるんだ。」
話を聞くと夜な夜な謎のカフェと同じ姿のウマ娘が仰向けで動けないトレの腰にまたがっているという内容らしい。
タキオン「...カフェくんはトレーナーくんの家を知っているのかい...?」
カフェ「...私が毎晩...添い寝しに行くと...?違います...」
タキオン「...知ってはいるんだな...合鍵は?」
カフェ「持ってますけど...違います...」
タキオン「どれくらいの頻度でかようんだい?」
カフェ「土日はいつも...」
タキオン「これカフェなんじゃないのかい...変な薬とか使ってさあ...」
カフェ「.........違います...」
脈絡があるようなないような会話が飛び交っているが、まずはあれが幻覚なのか幽霊なのかが知りたかった。 - 2◆ZnBI2EKkq.21/11/13(土) 14:16:31
トレーナー「霊障はほとんどはカフェといるときだけだから違うと思う...それにいつも寝るときはお気に入りのアイマスクをして寝てるんだが、その下からでもカフェ(?)が見えるからな...」
タキオンは、状況の矛盾や混沌さに飽きてどこかへ行ってしまった、だがこの場はひとまずタキオンのいう通り睡眠の質の低下とすることにした。理事長のところへ行き、有休をもらって休むことにした。
そして夜、その霊障(?)が現れるか確認するためにカフェを泊めることにした。夕飯を食べ、別の部屋で寝ることにした。深夜を過ぎたころ、何やら物音がし始めた。目を覚ましたカフェがトレーナーのところに向かうと、そこにはトレーナーにまたがるお友達の姿があった。その姿は光っており、アイマスクをしても貫通してしまうようだ。お友達は何かをぼそぼそ言っている。
何を行っているのかよく聞くと、呪詛のようなものだった。次の瞬間、トレーナーの体から黒い大量の影が出ていった。トレーナーは知らず知らずのうちにカフェに近づく悪霊を取り込んでしまい、危ないところで、お友達がそれを助けてくれたのだとカフェは理解した。翌朝、やけに元気なトレーナーさんに事実を伝えると、カフェを守れててよかった、といった。