- 1二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:52:30
「というわけでKPのボブで~す!さあ休憩はすんだな、張り切っていこう」
「SKPのトムで~す!返事はハイかイエス・マムだPL共ォ!」
「わーい、わーい、みんなでせいかん、みんなでせいかん~……♪」
「……もしかしてだけど、その挨拶って『グエル』の状態の伏線だった?」
「戦闘は?もうないの?」
「うーん、一応、できれば誰も死なせたくないんだけどなあ……?」
前スレの様子
【ルートにより閲注】CoCシナリオ「アスティカシアの夜明け」をやるぞ|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/1515484/1「というわけでKPのボブで~す、よろしくおねがいしま~~す」https://bbs.animanch.com/img/140…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:53:28
〈データ〉
スレッタ(狂儲) HP13 SAN23
CON10 SIZ15 POW7 備考:不定の狂気「健忘症」
かくれる、変装、言いくるめ、心理学、こぶし、組付き
クトゥルフ神話技能4
ミオリネ(教師) HP10 SAN35
CON9 SIZ11 POW8 備考:実は社長令嬢
精神分析、図書館、説得、信用、回避
クトゥルフ神話技能4
エラン(警察官) HP14 SAN58
CON12 SIZ16 POW12 備考:戦闘がつよい
説得、心理学、目星、聞き耳、ライフル
シャディク(暴力団組員) HP11 SAN46
CON7 SIZ14 POW10 備考:「(絶句)」
かくれる、隠す、図書館、変装、MAキック
ラウダ HP14 備考:女装中
組み付き、斧、写真術
ボブ HP16 備考:イス人
MA、槍
グエル HP8 備考:美少女
応急手当、医学
電撃銃:ノーマルモードだと「達成値70でダメージ2d10」ブーストモードだと「達成値50でダメージ3d10」。使用後達成値50でリロード判定があり、失敗すると次のターンは使用できない
ダリルバルデ:これで刺すと存在が忘れられる。記録も記憶もすべて。消えた瞬間を見ていた人と、消されたものを大切に思っていた人は忘れずに済む。
〈かんたん!前卓の振り返り〉
ラウダが存在しない兄の捜索を頼んできた!?どうやらそれにはアザトース教団『夜明け』が関連しているみたいだ。
プロスペラに協力を仰ごうとしたらプロスペラが死んだ!そしてスレッタが発狂した!このひとでなし!
アザトース召喚を止めるため、イス人のボブと協力することになる。そんな折、ばれていないはずの隠れ場所に敵襲がやってきて……? - 3二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 19:56:18
五号「やあみんな、僕だよ。最初の最初から名前が出ているのに一切本編に登場していないエラン・ケレス五号くんだよ!」
チャラン「俺もいるぞ、……なんだこの表記は!?こんな表記をこの俺につけるなんて……!」
五号「まあまあ~、えっとね!今回僕たちが出てきたのは、いったん注意書きをするためだね。ここまでいろいろあったからね」
チャラン「エラン・シャディクに弄ばれるSKP。存在を消されたグエル。イス人と化したボブ。発狂してるスレッタ・ラウダ。そして、シャンタク鳥に殺されたプロスペラ……。こうしてあげると色々あるな」
五号「それもだけど、ここで特筆するのは『カプ展開について』だよ!最初にも言っていたけれど、分岐によっては色々なカプ展開が来る。そして実は、現状だけでもいくつかフラグが立っている」
チャラン「詳しいこと書くとネタバレになるから省くけどな。ちなみにもう不可能なことではあるけれど、全員生存エンド(プロスペラ生存ルート)にはいくつかのカプのフラグが立つことが不可欠だったりした」
五号「なんならここからでもあの子とかあの子の生存ルート作るためには別のフラグを立てなきゃいけなかったり……そして、僕たちはカプ名は『明記しない』よ」
チャラン「カプ論争は宗教戦争になるって言うしな~。基本は○○・▽▽の形で表記することにする。この順番はこちらで振られているハンドアウトやNPCの番号に従っているだけで特に深い意味はないぞ」
五号「お知らせはこれぐらいかな?以上!結局出番はあるのかな?エラン・シリーズのコーナーでした~!」
チャラン「おい四号!回想でも走馬灯でもなんでもいいから出せよ~~!!」 - 4二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:03:23
グエル「全員集合したな。じゃあ続きをやっていこう」
スレッタ「えっと、前回は……墓地洞窟に襲撃がきて、一人生け捕りにしたところで終了でしたよね?」
ミオリネ「明らかに潜伏用の隠れ蓑だった。なのに来た、ということは……確実に情報が洩れている。どういう形でかはわからないけれど」
エラン「とりあえず自動気絶で捕獲した一人から情報を聞き出そうよ」
シャディク「そうだね。くちを割らないなら拷問すればいいし」
ラウダ「待って。いったん待ってほしい」
ミオリネ「なに?」
ラウダ「そろそろ背景でやってる薔薇で作った百合の造花を止めてほしい」
ミオリネ「なんで?メリットがないわ」
ラウダ「メリット!?メリットって言った今!?」
エラン「……ラウダが内通者である可能性も考えると、気を逸らしておくに越したことはない」
グエル「いやメリットならある。『グエル』はHPを回復させる技能を持っている」
シャディク「KPがPLにリアル言いくるめを利用する稀有な光景が産まれているね」
スレッタ「う、うーん……どうしますか……?」
dice1d3=1 (1)
1:ミオリネ「……はあ。しょうがないわね」ミオリネ精神分析:dice2d100=18 42 (60) (70)
2:スレッタ「とりあえず回復だけやってもらいますか?」
3:エラン「……ねえ、組み付きからできる行動って色々あるよね」シャディク「そうだよね!教えてほしいなあ……?」
- 5二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:11:20
グエル「……はあ、ようやく解放された……」
ラウダ「ほんとに……」
スレッタ「この場合処理ってどうなるんです?NPCにSAN値は設定されていないみたいですけど……」
グエル「ああ、今回は『一時的な精神の安定』とするぞ。短時間だから狂気の回復は不可能だからな、そうだな……『ラウダ』はdice1d6=6 (6) 時間、『グエル』はdice1d6=5 (5) 時間程度正気に戻る。その後はまた狂気が再発してしまうものとする」
ミオリネ「ふうん。……ああそうだ、ついでにスレッタのSAN値も回復させておきたいわね。スレッタに精神分析dice1d100=76 (76) (70)っと」
エラン「それで、グエルはHPを回復させる技能を持っているんだっけ?それを使ったら、生け捕りにした拳銃Bは即座に目覚めるの?」
ラウダ「いや、電撃銃の直撃を喰らった以上、しばらく目覚めないよ。拘束したり、武器を奪ったりする時間はある」
シャディク「そっか。じゃあグエル、お願いね」
グエル「ああ。応急手当dice1d100=92 (92) (70)、医学dice1d100=41 (41) (50)っと……」
- 6二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:13:37
新スレ乙です
ミオリネさんはスレッタを回復できない呪いにかかっているのか…? - 7二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:20:59
ミオリネ「……」
スレッタ「み、みおりねさん……さんかいやって、いっかいもせいこうしない、です……?」
ミオリネ「言わないでちょうだい……」
男の思考は、ばちり、と紫電が弾ける音で止まっている。あの男__電撃銃を持った、背の高い男。あいつに撃たれて、俺は。死んだはず、だった。
ひやりと冷たい。腹のあたりが苦しい。全身が痛い。男はふっと、覚醒する。目を開くと、ぼんやりとかすむ視界の中で、ふっと横を見ると、
「気が付いたか」
天使がいた。
あの男によく似た顔の、しかし麗しい少女の姿をした天使だ。天使は穏やかに微笑みながら、男に包帯を巻き、介抱をしてくれる。あまり動くな、重症だったから、完治するには相当時間がかかるだろう。アザトースよりも美しいものを、男は初めて知った。声まで天使だ。目を見開いて、頬を微かに紅潮させる。
「あ、あなた、は……」
「俺か?俺は、」
「そいつに構う必要はないよ」
後ろから、低い声をした背の高い美女がやってくる。彼女は天使の後ろに控えるように立った。天使は「何故?」と首を傾げる。
「彼に話を聞くのは兄さんではなく、彼等の役目だからだ」
……兄さん?
男は美少女の天使を見た。それから後ろの美女を見た。そうして美女が指さした方を振り返った。
仲間三人を躊躇いなく撃ち抜いた悪魔が、無表情に立っていた。
拳銃B HP回復:dice1d3=2 (2) +1
- 8二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:28:51
エラン「拳銃は奪っておく。拘束もしておいて。……HPは4か、拷問のために削ることができるのは3までだね」
シャディク「流れるように拷問することが決定するんだね」
スレッタ「う、うーん、ごうもん、する場面をみたら、SAN値減っちゃいます……?それなら、待っていた方がいい、です……?」
ミオリネ「他のNPCは?参加する感じ?」
グエル「お前らが決めてくれて構わないぞ。拳銃Bは『BSSだ!俺が先にあの美少女天使のことすきだったんだ!!』と意味不明な発言をしている」
エラン「そのような事実はない」
シャディク「何もかもが違うね」
ミオリネ「ここまで不正解だと哀れになってくるわね」
スレッタ「じゃ、じゃあ……えっと……」
スレッタ:dice1d2=1 (1) ミオリネ:dice1d2=2 (2) エラン:dice1d2=1 (1) シャディク:dice1d2=2 (2) ラウダ:dice1d2=2 (2) ボブ:dice1d2=2 (2) グエル:dice1d2=2 (2)
1:尋問に参加する 2:尋問に参加しない
それとは別に 1:yes 2:no
ミオリネ「じゃあグエルは治療終わったんだし百合(笑)を続行しておいてよ(笑)」dice1d2=2 (2)
エラン「……少し、ボブと話がしたい」:dice1d2=2 (2)
- 9二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:34:26
エラン「僕がやる。何故かはわからないけれど、彼、僕を見て怯えていたみたいだから……僕がやるのが一番効率的だ」
スレッタ「じゃあ私はエランさんの横でよくわからないステップを踏んでおうえんしておきます!」
エラン「……鬱陶しいよ」
スレッタ「えへへ……み、ミオリネさんは、こっちにきちゃ、だめ、です!ミオリネさんはおやすみしていてください!」
ミオリネ「休むべきはあんただと思うけど……そうね。今の状況なら……」dice1d2=2 (2)
1:ボブと作戦会議をしておきましょうかしら 2:シャディクと話をすれば精神分析になったりしない?
グエル「なるほど、許可しよう。ところでラウダとグエルの処遇はどうなるんだ?尋問に参加させるか?」
エラン「男は天使……グエルに気があるような描写があったよね」
グエル「ん?ああ、その場のノリだが」
エラン「見せつけるようにラウダと絡ませておこう。精神攻撃になるかもしれない」
シャディク「あはは、面白いね!それでいこう!!」
ラウダ「??????????」
グエル「人の心とかないのか??」
- 10二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:47:30
スレ立て乙です!
メタ解説役に挟み込んできたってことは5号とオリジナルも存在自体はいるんだな
4号が正気に見せかけたまま実在しない兄弟と住んでる狂人キャラじゃないのは良かった - 11二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 20:50:46
「あ、あ、あ、お前は、……お前は……!」
「遅い目覚めだね」
男はエランを見て、怯えるような顔をする。それから自分の身体が縛られていることに気づいて、声にならない悲鳴を上げた。エランは慣れた手つきで先程まで男が使っていた拳銃をリロードすると、男の手のひらに押し付ける。
「これは、3Dプリンターで作った銃か。よくできているね。弾丸も精緻なつくりだ。至近距離であたれば貫通するだろう」
「ひ、……」
「ま、まってください!」
そこで突然声を上げたのは、横にいた赤髪の少女__スレッタだ。彼女は指を組み合わせ、男を真っ直ぐに見つめる。
「私たち、は。あなたを殺すつもりはありません。質問にこたえてくれれば、解放します」
「そんな、嘘だ!そこの男は俺の仲間を撃った!た、たすけてくれ、たすけてくれ俺の天使!!、……」
男はぱっと顔をあげて『天使』__グエルの方を見た。
……そして、すっと視線を二人の方に戻した。
「な、にが、聞きたい……」
「そうだね」
dice1d4=4 (4)
1:「君たちに命令したのは教団『夜明け』……あるいは、ソフィ・プロネとノレア・デュノク?」
2:「どうやってこの場所を知った?」エラン心理学:dice1d100=45 (45) (70)
3:「君の目的は?」エラン心理学:dice1d100=7 (7) (70)
4:「教団の本拠地の場所を教えて」エラン説得:dice1d100=36 (36) (70-60=10)
「……シャディク、私は……」
ミオリネは泣きそうな顔で膝を抱えている。
「ミオリネ、大丈夫だ。俺がついている。俺がお前を守るよ」
「シャディク、私は人を殺した。……触らないで、あんたは、……」
「お前が汚れているのなら、俺はもっと汚れているよ。安心して、ミオリネは、……きれいだ」
言葉を選ぶように、シャディクはそう言ってミオリネの頭を撫でた。ミオリネの淡い色の瞳から、ぽろり、と。涙が一滴おちた。
シャディク精神分析(特殊):dice1d100=84 (84) (1+49=50)
- 12二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 21:04:57
大丈夫?美女()に寝取られる性癖に目覚めたりしない?
- 13二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 21:09:32
拳銃B HP4→3
エランは無言で男の手のひらを撃った。ダン、と低い音、それから男の悲鳴がする。傷口をぐり、と踏みしめて、無表情に見下ろした。
「答えてくれないの?」
「お、おれは、おれ、は、ああああ、」
「次は左手を撃つ」
エランはまっすぐに見据えた。……とはいえ、さすがに最初から本題に入るのはやりすぎたようだ。スレッタは少し困ったような顔をしてから、男の頬をむにむにと抓った。どうやら拷問のつもりらしい。
「……答えた方が、身のためだと思うけれど」
心底、そう思った。
dice1d4=3 (3)
1:「君たちの黒幕のことを教えてもらおうか」エラン説得:dice1d100=89 (89) (70)
2:「魔術について。知っていることを全部教えて」エラン説得:dice1d100=55 (55) (70-10=60)
3:「どうやってこの場所を知ったのかな」エラン心理学:dice1d100=22 (22) (70)
4:「……もう一度聞く。教団の本拠地は?」エラン説得:dice1d100=51 (51) (70-50=20)
「……ご、めん、なさい。私はあんたに、……あんたに、汚れた、シャディクを汚した……」
ミオリネの手のひらが、シャディクの胸を押し返す。シャディクの指先が、戸惑うように揺れる。
「俺は、……ミオリネを守るためなら、何をしてもかまわないのに」
「どうしてそこまでしてくれるの、シャディク?私があんたの幼馴染だから?それとも私が、」
「違う!」
シャディクの声が震える。荒げられる。
「俺は、お前がデリング総裁の娘だなんてこと、関係……、」
そこで、はっと目を見開いた。息をのんだのは、どちらだったか。ミオリネは顔を上げる。
「……どうして私が、ベネリットの社長令嬢だって、知っているの?」
- 14二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 21:25:02
あっ…
- 15二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 21:28:35
男は痛みをこらえるように歯を食いしばる。それから低く呟いた。
「……教祖様が言っていた。ここに行けばラウダ・ニールがいると」
エランは銃口を突き付けたまま、ラウダの方をちらりと見やる。……やめておくことにする。代わりに、ダリルバルデを背に負って静かに俯いているボブの方に視線をむけた。
「ここは絶対にばれていない?」
「ああ。実際、ここに身を隠してから今までの三か月、一度も襲撃はなかった」
「ふうん」
「じゃ、じゃあ、やっぱり……」
スレッタの言葉をぼんやり聞きながら、少し、思考してみる。以前から知っていたのならば、不自然だ。こちらの情報は流れていると思った方がいい。だがしかし、どうやって? やはり内通者がいる?
dice1d4=1 (1)
1:「教祖とやらのことについて教えて」エラン説得:dice1d100=20 (20) (70)
2:「そういえばボブはシャンタク鳥の中と連絡が取れなくなったと聞いた。何か知っている?」エラン説得:dice1d100=20 (20) (70-20=50)
3:「質問にこたえてほしいな。『何故』ここをしった?」エラン心理学:dice1d100=30 (30) (70-30=40)
4:「まどろっこしい。さっさと君たちの本拠地を吐いてよ」エラン説得:dice1d100=21 (21) (70-50=20)
「……そ、れはっ、……」
シャディクが目に見えて動揺する。ミオリネが実は社長の娘であるということは、機密事項として指定されている。普通に暮らしたいのに、身代金目的の誘拐だとか、無駄に傅かれたりだとか、そういうことがあったら、……嫌だから。だから、誰も、知らない。そのはずだった。
「シャディク……?」
視線が合わない。ただ、震える指先で、ミオリネの肩を撫でる。
「……ミオリネ。俺はお前の味方だ。これだけは変わらない。どうか、信じてくれ」
華奢な体が、抱き留められた。
体温は、柔らかい。あたたかい。それがやけに、安心するのが、嫌で嫌で仕方ない。ミオリネはシャディクにしがみついて、音もなく涙をこぼした。
……背景で拷問と百合(?)さえやっていなければ、いい雰囲気なのになあ、と。全体を俯瞰していたボブは率直に思った。
- 16二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 21:33:55
実際百合でも薔薇でもないはずなのに見た目は百合だし本質は薔薇
- 17二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 21:52:43
エランは一旦落ち着くために、深呼吸をする。それから銃口をぐり、と突き付けたまま、極力悲しそうな顔を作ってみせた。
「そう。なら教祖、について教えてほしい。名は、ソフィ・プロネとノレア・デュノク?」
「……?教祖様の名はソフィ・プロネだ。ノレア・デュノクはいつも教祖様の傍に控えている、一番の護衛」
「ふうん。……率直に聞くと、教祖とやらは人間なの?」
「人間だ。そうだな、……向こうの、俺の天使と同じくらいの」
エランは眉を顰める。教祖は本当に狂人なのか、実際にはイス人だが末端の儲には知らされていないだけなのか。だが、幼い少女なのであれば、撃つことは容易だろう。……いや、本当にそうか?電撃銃などを持っているのではないか?それにしては、こいつの武器は粗末なものだったが。
dice1d4=2 (2)
2:「君たちの保持する武力について教えて」エラン説得:dice1d100=41 (41) (70-30=40)
3:「それで。僕たちの中には内通者がいると思うんだけど、それは誰かな?」エラン心理学:dice1d100=29 (29) (70-30=40)
4:「君たちの本拠地は」エラン説得:dice1d100=75 (75) (70-50=20)
ミオリネ(……大きく状況が動いたわね。シャディクは私の秘匿HOの内容を知っていた?あいつは味方だって言ってたけど、信用していいのかしら……)
シャディク「あ、あ、あー……えっとラウダ?」
ラウダ「何?」
シャディク「さっき描写で出た、百合(?)のことなんだけど」
ミオリネ「あ、そうね。尾行ではない。なら、教祖に情報を流しているやつがいるのは確定。それが誰かはわからない。でも万が一ラウダの場合なら、作戦会議の内容は聞かせたくない」
ラウダ「……何が言いたい」
dice1d3=1 (1)
1:シャディク「ここから会議終了までグエルを傍に置いて気を逸らしておくことにしよう」
2:ミオリネ「ラウダに誘導をかけて狂気を再発させるわ」
3:ミオリネ「あんたがしてるのって『組み付き』よね?」シャディク「だよね~」
- 18二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 21:54:53
エラン、拷問官としても優秀だな…
スレッタはそこで踊っといてもろて - 19二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:12:58
- 20二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:14:44
スレッタ…健忘症じゃなければ心理学とか言いくるめで役に立ったのに……
もうミオリネとエランの癒しマスコットキャラと化している - 21二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:18:39
これ怖いのはスレッタ健忘症だから、ソフィのこと知ってても忘れてる可能性があるってことなんだよね、アニメでお姉ちゃんまで言われてるから関係ありそう
なんならシャディクはアニメでフォルドの夜明け雇った側… - 22二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:20:27
拳銃B HP3→2
「しっ、知らない!俺は何も……、」
エランは目を細める。男は明らかに動揺していた。迷うことなく、引き金を引く。左手が撃ち抜かれる。男は悲鳴を上げる。スレッタは「ほわあ」とわかっているのだかわかっていないのだかよくわからない反応をした。
「嘘をつかないほうがいいよ」
男は意識を保つのがやっとといった様子だった。気絶しないように適度に傷口を抉りながら、エランは無表情で彼を見下ろす。スレッタはエランの真似をしてか、頬をぐにぐにと人差し指で圧していた。
「……だっ、誰か、しっ、しら、しらない、のは、本当だ。だが、教祖様は仰っていた。気づかれずに視覚と聴覚を共有する魔術があると。他にも、精神だけを殺す魔術、火を起こす魔術……」
「なるほど」
それは厄介だ。本人に自覚がないのなら、内通者が誰なのかは知りようがない。なんならエラン自身がそうである可能性すらあるのだ。
「じゃあ、あとは……そうだね。君たちの拠点を教えてもらおう」
エラン説得:dice1d100=24 (24) (70-50=20)
ミオリネ「あとそうね、ついでに向こうがグロというかホラーすぎるから中和しておいて」
シャディク「そうだね。さすがに拷問シーンだけのせるのもアレだし」
ラウダ「??????????」
ミオリネ「ほらラウダ、さっさとグエルに組み付きしなさいよ。早く」
ラウダ「もうやだこの卓……ラウダ組み付き、dice1d100=12 (12) (60)」
シャディク「そういえば一回も対抗ロール行ってなかったよね?判定を省略するのはよくないと思うなあ」
ラウダ「悪乗りやめてよ!……対抗ロールはSIZで判定。NPCの細かいステータス、決めていなかったけど……HP的に、最低値が8、最高値が15。そうだね、グエルのSIZは7+dice1d8=4 (4) としよう。ここから先、これを使うかどうかは知らないけど……」
- 23二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:24:21
プロスペラが退場してもスレッタのHO変更されないのも気になったが、健忘症のせいかもしれんな
- 24二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:24:51
視覚を共有する魔術…
自覚なくエランくんが内通者かもしれない可能性…
たまに出てくる謎ダイス… - 25二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:33:34
拳銃B HP2→1
「だ、誰がお前なんかに……」
エランは悲しそうな顔のまま、次は足を撃ち抜いた。あ、あ、あああ! と、低い叫び声がする。いよいよ死に体だ。もう一発撃ったらさすがに死ぬだろう。少しだけ、目を細める。
「スレッタ・マーキュリー。君はしばらく向こうをむいていて」
「どうしてです?」
「じゃあ、踊っていて」
「わかりました!」
スレッタはまた謎の踊りを踊り始める。エランはそれを横目に、男に向き直った。
「わかった。君に聞くことは諦めてあげる」
「……」
男は目を閉じる。
dice1d2=1 (1)
1:エランはその心臓に、鉛玉を撃ち込んだ。
2:エランはそっと、拘束を解いた。
ミオリネ「いいえ、必要な情報よ」
ラウダ「……え?」
シャディク「ああ。つまり、グエルのCONは4か5か。虚弱だね」
ラウダ「まさかだけど」
ミオリネ「私がいけたんだからグエルも電撃銃持たせれば戦闘参加できるんじゃないかと思ったんだけど。CONが行動順として扱われるこの卓では、やめた方がいいかもしれないわね」
ラウダ「ねえ!グエルは戦闘に参加させるなって言ってるようなものだと!前回の卓では言っていたじゃないか!!」
シャディク「ラウダ何してるの?早く対抗ロールしなよ」
ミオリネ「グエルのSIZが11でラウダのSIZが16だから……達成値は25ね」
ラウダ「もうやだこの卓!!……うう、dice1d100=66 (66) (25)だよ……」
- 26二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 22:43:34
エラン「終わったよ。……なんでラウダはそんなに疲れた顔をしているの」
ラウダ「ミオリネ・レンブランもあなた側の人間だとわかっただけだよ……」
エラン「ふうん……?で、ここまでの情報を整理すると。……精神を殺す魔術、でシャンタク鳥の中のイス人は殺されたのかな」
シャディク「視覚と聴覚を共有するというのも厄介だ。ここにいても……というか、どこにいても、これから先襲撃は来るだろう」
スレッタ「あ!そうだ、『ダリルバルデ』で死体を刺しておきましょう。視覚共有がある以上、「記録が消えて、こちらの戦力に関する情報がなくなった」ということにはできないかもしれませんが、それ以上に……逮捕エンドは勘弁ですぅ……」
ミオリネ「あとは、ソフィとノレア。こいつらがラスボスで間違いないとは思う(……ところでエラン、やけに拷問に慣れていた。殺人の時のSAN値減少も少なかったし、やっぱり何かありそうね)」
グエル「方針は決まったか」
ミオリネ「そうね……」
dice1d2=2 (2)
1:ここで話しましょう。防衛がしやすい
2:なら逆に、人が多いところの方が襲いにくいわね。移動しましょう
dice1d3=3 (3)
1:どうやって本拠地を見つけるかについて作戦会議しましょうか
2:視覚共有されているのが誰か探る方法について考えてみましょう
3:ダリルバルデや電撃銃以外にも武器は作れないかしら?
- 27二次元好きの匿名さん23/02/14(火) 23:02:02
- 28二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 06:52:35
ファミレスの中は適度にざわついて、人が多い。故に、人形を抱きしめた成人女性、華奢で儚げな美少女、無表情の警官に明らかに堅気ではない雰囲気の男、同じ顔をした男女一組、その女の方をやけに気にしている女性__という、割と異質めな雰囲気をもった七人組も、さして浮くことなく溶けこんでいる。
「……ラウダ、ボブ、グエルの三人は、一応、飲み物を取りに行く時、御手洗に行く時みたいな、一人になる時間は……なるべく、つくらないで。どうしても必要なら、僕かシャディクを連れて行って」
エランは表情を変えぬまま、静かにそう言う。ボブは神妙な顔で頷いた。この三人のうち誰かひとりでも捕まったら、それが宇宙の破滅に直結しかねないことを、ボブは理解しているからだ。
スレッタはドリンクバーでつくってきたよくわからない複数種類の飲み物を混ぜた液体__どすぐろい__を一口飲んだあと、宇宙を感じるような顔をして、隣に座っていたミオリネの肩をちょんちょんと叩いた。
「ミオリネさんミオリネさん、これ、名状しがたい味がしますよ!のんでみてください」
「ええ……」
「水星ちゃん、苦手な味なら一回捨てて、作り直してきたらどうかなあ……?」
シャディクが苦笑する。それから真面目な顔を作り、ちらりとボブの方を見やった。
「……これ以上の武器、と言ったが。それは難しい。そもそも地球の素材だと質の悪いものしか作れないんだ。ダリルバルデだって、本来は刺したもの以外全てが忘れるように設計したはzyだった」
「ふうん……」
エランは無表情のままボブを見やる。
dice1d3=3 (3)
1:「それで、どうやって教団の拠点を見つける?」
2:「結局誰が視覚共有されているんだろう」
3:「……ボブ。少し二人で話がしたい」
一方その頃__dice1d3=1 (1)
1:ラウダとグエルも神妙な顔で頷いていた。偉い
2:ラウダは頼んだハンバーグでグエルに餌付けしていた。聞いてない
3:撮 影 会 続 行
- 29二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 07:29:37
二人は一旦店を出て、裏の路地に向かう。掃き溜めの臭い。エランはポケットの中にある煙草に触れて、取り出す。吸う? ボブはゆるりと首を振った。
「この身体の元の持ち主は吸っていなかった」
「そう」
エランは煙草をポケットに戻す。お前は吸わないのか? 吸わない。兄なら吸っていたかもしれないけれど。そんなことを言って、壁に背を預けた。
「いくつか質問がある。『ダリルバルデ』は何度使える?」
「何度でも。一度使うとしばらくエネルギー切れを起こすが、周囲の空気やゴミを燃料にして勝手に充電される」
「すごい技術だね。人間以外にも使える?」
「ああ。ものでもなんでも消せる。実験もした」
「……つまり、これでアザトースについて書かれているという魔導書を消せば、」
「勝ち筋は、そこになる」
「わかった。ありがとう……ところで、精神交換されている場合、例えば今ボブを刺したのなら、消えるのはボブに関する記憶なの、それともグエルに関する記憶なの?」
「その辺りは調べていないが、理論上は前者になる。おそらくその場合、『グエルは元々虚弱な少女だった』というように歴史が改変されるだろう」
エランは頷いた。それからゆっくりと、腕を組む。その様子を見て、ボブは首を傾げた。
「……何故呼び出した?向こうでほかの五人にも一緒に、話せばよかったのでは?」
dice1d100=76 (76)
????:dice1d100=58 (58)
「エランさんたち、何を話しているんでしょうか……?」
「さあね。二人じゃないといけないことでもあるんじゃない?」
スレッタの疑問に、シャディクは紅茶を一口飲みながら答える。ミオリネはちらりとそちらを見て、静かに視線を下ろした。
「それで、どうする?ここで待ってる?」
「待っているべき、だと思う。誰が視界共有されているか分からない以上、下手に様子を見に行って敵に情報を流すことは避けたい」
「俺もシャディクと同じ意見だ。……特に、今の俺は非力だから、戦闘では役に立たない」
「うん。兄さんは戦闘に出さない方がいい」
見た目はかわいい女の子二人がそうやって話すと、違和感がすごい。ミオリネとシャディクはなんともいえない目でそれを見ながら、揃って自分のカップを傾けた。
- 30二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 10:57:47
この展開、ドキドキするなぁ
- 31二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 11:14:54
何で吸いもしないタバコ持ってるんだよぉ…
兄なら吸うってここに来て急に兄ワード出されるの怖え - 32二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 12:31:32
- 33二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 12:47:35
- 34二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 13:17:51
- 35二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 14:12:10
- 36二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 14:18:14
見返してきたらエラン最初の謎ダイスも3分の1から1を引いてたからたぶんね
- 37二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 17:44:39
エランはそこで、すっと目を細める。無言のままにライフルを構えた。ボブは咄嗟に息をのみ、一歩後ろに引く。この身体は借り物なのだ。傷つけるわけにはいかない。ほんの一瞬、じり、と睨みあったあと、ふと__彼の瞳が、ボブをとらえていないことに気づく。
「それを話すのは、安全を確認した後だ」
振り返る。
……路地の入口あたりに、明らかに怪しい武装した六人組を発見した。
幸いにもこちらには気づいていないようだが、遠目に見ても、先程襲ってきた教団員と同じ意匠の黒いローブを羽織っていることは明らかである。今なら不意打ちができるし、こちら側に誘い込めば、人目につかずに戦闘することができるだろう。
「やるか」
「うん。……さっき、やけに怯えていたから、言っておくけれど」
エランは一つ、前置きをする。
「僕は今のところは、君の味方でいるつもりだよ」
グエル「戦闘開始だ。相手は六人、それぞれ1:拳銃A、2:拳銃B、3:斧、4:槍、5:仕込み杖、6:ナイフだ。不意打ち判定だからとりあえずお前とボブの行動だぞ」
エラン「勿論ライフル。……身を隠して、こちらの位置を悟らせないように撃つことは?」
グエル「音で特定されそうな気はするな。一発撃つごとに敵全員で聞き耳、一人でも成功したら特定される」
エラン「十分だ。dice1d100=95 (95) (70)、dice1d6=3 (3) を狙う」
グエル「ボブはどうすればいい?」
エラン「そうだね……」
dice1d2=2 (2)
1:エラン「電撃銃で応戦して」ボブ電撃銃ノーマルモード:dice1d100=8 (8) (70)対象:dice1d6=4 (4)
2:エラン「シェルユニットを使って応援を呼んでほしい。挟撃しよう」
- 38二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 17:52:31
エラン「チ、外したか」
グエル「お前が今まで当てすぎだっただけだ」
「ほんとにこのファミレスに、教祖様のおっしゃられていた人間がいるのか?」
「の、はずだ。……出てきたところをとらえるぞ」
「りょうか」
い、と。
言い終わる前に、斧を持った男のすぐ横を弾丸がかすめていった。
男ははっとして周囲を警戒する。音のした方には、誰もいない。だがとにかく、誰かがいて、こちらを狙っているということは確かだ。
「……そしてそいつが、『ラウダ・ニール』の関係者か」
「だろうな。……さっさとやるぞ」
男たちはそれぞれの武器を手に、注意深く路地裏に入り込む。
教団員ず聞き耳:dice6d100=29 61 99 78 33 50 (350) (一律25)
『おい、聞こえるか?』
ふと、ボブの声が聞こえた気がして、スレッタははっと顔を上げた。
「ど、どうしたんです?一体……」
『細かい話はあとだ。外に教団員がいた。六人。二人じゃさすがに厳しい。応援を頼みたい』
「……教団員、ってことは……」
『十中八九、狙いは先の敵襲と同じだろう。とにかく早く!』
「わかった。俺は行くよ。皆は?」
シャディクが真っ先に立ち上がる。スレッタはぼんやりした表情で、ミオリネは不安そうに、ラウダは神経質に髪を弄りながら、グエルは神妙な面持ちで、それぞれお互いの顔を見合った。
1:参戦する 2:留守番する
スレッタ:dice1d2=1 (1) ミオリネ:dice1d2=1 (1) ラウダ:dice1d2=1 (1) グエル:dice1d2=1 (1)
- 39二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 18:00:49
おお全員気付かずにいく
確率17.8%だぞ強すぎるだろエラン - 40二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 18:00:57
ミオリネ「さっきの戦闘じゃ一回もあてられなくってつまんないんだもの。もちろん行くわよ。ああ、違うわね、『……私は、やるしかないの』と悲壮な覚悟を決めた感じで行く」
スレッタ「み、ミオリネさんが行くなら、私も、『やるしかないの~、です!』と立ち上がって、ぽやぽや笑いながら電撃銃を握りしめます!あ、ラウダさんも来てください!これ見よがしに斧と槍がいるんですから、これは武器を剥ぎ取れというKPからのお告げです!」
シャディク「……それなら本命のグエルを一人残すのも心配だね。ミオリネの前例があるんだ、意外となんとかなるよ。連れて行こう」
ラウダ「全員参戦だね。わかった。それじゃあ、次のターンで合流するよ」
スレッタ「つぎのたーん?」
ラウダ「えっと、ね……」
グエル「嘘だろ__」
エラン「全員失敗、一人ファンブル」
グエル「じゃ、じゃあ、このターンもお前とボブの不意打ちから入っていい。だがさすがに次のターンは気付くぞ。ついでにそこで他の五人と合流することにする」
エラン「ファンブルは?」
グエル「あ、あ、あー……それは……じゃあ、斧持ちは派手にすっころんで斧をおとした。このターンは転倒中、斧を拾うのに次の1ターンを利用するとする」
エラン「ふうん。わかった。ライフル残弾は四発か。一回リロードを挟む必要があるかもしれない。……ボブは電撃銃で攻撃して」
グエル「わかった」
『ボブ』
攻撃対象:dice1d6=1 (1) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=66 (66) (70)
『エラン』
攻撃対象:dice1d6=5 (5) 攻撃方法:愛銃ファラクトdice1d100=28 (28) (70)
- 41二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 18:02:29
みんな殴り込みに行ってて草
お前ら血の気が多いんだよ - 42二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 18:03:31
もう戦闘はエラン1人でいいんじゃないかな
- 43二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 18:51:16
流石に遠距離ひとりだとなんか心許ないと思って近距離用のシャディクとボブも連れていくと今度は若干戦力過多になるという
いや六人相手なら丁度良いのか? - 44二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 19:46:20
「クソッ、どこから攻撃して、」
闇雲に発砲した拳銃持ちの一人に、どこからか青白い電流が放たれる。それは凄まじい勢いで拳銃持ちのを覆っていた透明な装甲を破壊し、ぱりん、と音がした。
「は、おま、」
動揺して叫んだ仕込み杖持ちが聞いたのは、鈍い銃声だ。それは、まっすぐに自分に向かって吸い込まれていく。一拍遅れて、鋭い痛みが走った。「うっ、うわあああああ!?」斧を持っていた男が、逃げ出そうと走り出して、転ぶ。そんな彼がひっと息をのんで視線を上げると、
「素敵なものを持っているね」
恍惚としたように微笑む紺色の髪の美女が立っていた。
(不意打ちのため回避不可)
拳銃Aダメージ:dice2d10=8 1 (9)
ボブリロード判定:dice1d100=64 (64) (50)
仕込み杖ダメージ:dice2d8=1 2 (3) +4
ラウダ「NPCのデータ、できたよ」
ミオリネ「あんたいちいち作ってるの?最初に用意しておきなさいよ」
グエル「こんなに襲撃があるルートになるとは思わなかったんだ!こんなはずじゃ……」
スレッタ「よ、よし、がんばるぞー、です!」
シャディク「さあ、はじめようか。ふふ、今回はサビーナたちの支援もない集団戦。楽しくなってきたね」
エラン「……撃てるならなんでもいい」
- 45二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 19:50:08
生身で斧をぶん回す長身美女が見られるんです?
- 46二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:00:20
グエル狙いもボブ狙いも多分ラウダ本人狙った時より報復が苛烈
アウトの当たり判定がデカすぎるよ弟… - 47二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:01:22
拳銃A気絶判定:dice1d100=9 (9) (50)
『ボブ』
攻撃対象:dice1d6=6 (6) 攻撃方法:MA&こぶし dice2d100=5 98 (103) (共に60)
『拳銃B』
攻撃対象:dice1d7=4 (4) 攻撃方法:拳銃 dice1d100=9 (9) (50)
『エラン』
攻撃対象:dice1d6=3 (3) 攻撃方法:愛銃ファラクト dice1d100=45 (45) (50)
『ラウダ』
斧を拾う(判定無し)
『スレッタ』
攻撃対象:dice1d6=6 (6) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモード dice1d100=27 (27) (70)
『斧』
ラウダから斧を奪う CON対抗:dice1d100=32 (32) (35)
『拳銃A』
攻撃対象:dice1d7=2 (2) 攻撃方法:拳銃 dice1d100=43 (43) (50)
『ミオリネ』
攻撃対象:dice1d6=3 (3) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモード dice1d100=4 (4) (70)
『仕込み杖』
攻撃対象:dice1d7=6 (6) 攻撃方法:仕込み杖 dice1d100=98 (98) (50)
『ナイフ』
攻撃対象:dice1d7=5 (5) 攻撃方法:ナイフ dice1d100=24 (24) (50)
『槍』
攻撃対象:dice1d7=6 (6) 攻撃方法:槍 dice1d100=60 (60) (50)
『シャディク』
攻撃対象:dice1d6=5 (5) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモード dice1d100=79 (79) (70)
『グエル』
攻撃対象:dice1d6=1 (1) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモード dice1d100=99 (99) (70)
- 48二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:02:44
ミオミオここに来て覚醒
なおグエル - 49二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:05:09
ファンブル多すぎて草
- 50二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:10:12
「まずは露払いだ、」
グエルはリロード失敗した電撃銃をよそに、ナイフ持ちに殴りかかろうとする。そうして、
「い、だあああッ!?!?」
膝のあたりを室外機に強かに打ち付けた。
「ふんっ、愚かしい」
拳銃を持っていた男がその様子を見て鼻で笑う。それから真っ直ぐに見抜いたのは__シャディクだ。
「お前から、片づけてやる!」
そうして、撃ち抜く!
シャディク回避:dice1d100=52 (52) (14)
回避失敗の場合ダメージ:dice1d6=5 (5)
「……本当に何をやっているんだ、あのイス人は」
エランは眉を顰める。それから斧持ち__ラウダが斧を取り上げたらしいので今は丸腰だ。何やらラウダは楽しそうに斧を振り回している__を見やった。
「せっかくだから、援助してあげようか」
斧回避:dice1d100=62 (62) (20)
回避失敗の場合ダメージ:dice2d8=1 5 (6) +4
「ぼ、ボブさんのかたき、です?」
スレッタはよくわからないまま、ボブが狙っていた男に銃口を向ける。ひゃんっ、と悲鳴をあげたのは、思った以上に反動が大きかったからだ。しかし、よろめきはしない。むしろしっかりと、立っている。
「わ、わたしは、負けません」
紫電が、貫く。
ナイフ回避:dice1d100=69 (69) (16)
回避失敗の場合ダメージ:dice2d10=9 10 (19)
スレッタリロード判定:dice1d100=30 (30) (50)
- 51二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:11:32
斧気絶判定:dice1d100=52 (52) (50)
- 52二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:20:28
スレッタのダメージがデカすぎる
- 53二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:26:14
「クソッ、それはオレの獲物だ!かえ、」
ラウダから斧を奪い取ろうとしていた男のからだが、ゆっくりと頽れる。
どうやら気絶したようだ。ラウダはすっと顔をあげて、微笑む。
「気が利くね」
エランの持つ銃口からくすぶる煙が、風に煽られてふっと消えた。
「あの女が非力だって?よし!あいつから狙うぞ!」
拳銃持ちの男はミオリネに狙いを定める。ミオリネは目を見開いて、シャディクの方を見ていた。
「シャディク?シャディク!」
彼の肩口には、真っ赤な弾創があった。
これではまともに電撃銃を撃てそうにない。ミオリネの瞳から、一筋、涙がこぼれる。
「ごめ、みおりね、……」
「喋らないで!あんたの仇は、私がうつから!」
ミオリネは叫んで、シャディクを撃った拳銃持ちに銃口を向けかえる。渾身の力で、撃ち込む!
「……なんかいい雰囲気出してんじゃねええええ!」
ミオリネ回避:dice1d100=23 (23) (70)
回避失敗の場合ダメージ:dice1d6=4 (4)
(クリティカルのため拳銃B回避不可)
ダメージ:dice2d10=9 7 (16)
「クソッ、あいつ……!斧を返せ!」
ナイフ持ちはそう言って、ラウダに突進する。
ラウダは咄嗟に、斧の刃の部分でナイフから身を守ろうとする。ぎん、と鈍い金属音がした。(ラウダ「ねえせっかくだからこういう描写したいんだけどいい?」グエル「本家でもやってたしな。許可しよう」ラウダ「やった~!」)
ラウダ防御:dice1d100=53 (53) (60)
失敗の場合ダメージ:dice1d4=3 (3)
~一方その頃~
「ぎゃふん(ボブに突撃しようとして派手にすっころぶ仕込み杖)」
「ひぎゃん(それにつまずいた槍)」
「み゛ゃ゛(慣れない少女の身体で反動を見誤って体勢を崩したグエル)」
- 54二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:32:50
グエル「え~……スレッタとミオリネに攻撃された二人は……蒸発しました……」
ラウダ「斧を回収できたのでよかったと思う(遠い目)」
スレッタ「あいのちからはいだいです~!」
ミオリネ「一瞬で半壊したわね。骨がない」
シャディク「記念すべき初被弾が俺とはね」
エラン「まだ撃ち足りない……」
『ボブ』
攻撃対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:電気銃ノーマルモード dice1d100=45 (45) (70)
『エラン』
攻撃対象:dice1d3=3 (3) 攻撃方法:愛銃ファラクト dice1d100=27 (27) (70)
『ラウダ』
攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:クソデカアックス dice1d100=1 (1) (60)
『スレッタ』
攻撃対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモード dice1d100=65 (65) (70)
『拳銃A』
攻撃対象:dice1d7=7 (7) 攻撃方法:拳銃 dice1d100=45 (45) (50)
『ミオリネ』
攻撃対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモード dice1d100=56 (56) (70)
『仕込み杖』
攻撃対象:dice1d7=攻撃方法:仕込み杖 dice1d100=35 (35) (50)
『槍』
攻撃対象:dice1d7=3 (3) 攻撃方法:槍 dice1d100=78 (78) (50)
『シャディク』
攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:電撃銃ブーストモード dice1d100=21 (21) (50)
『グエル』
攻撃対象:dice1d6=4 (4) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモード dice1d100=51 (51) (70)
- 55二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:35:19
なんかこのスレ入ってからエランが戦闘狂みたいになってない?
- 56二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:36:05
ラウダさんクリティカルすごっ
- 57二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:42:51
すっ転んだグエルを敵にやられたと勘違いした可能性
- 58二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:44:15
「はあっはあ……まさかこの俺がこんな……屈辱だ……」
「それは貴様が全面的に悪いとおもうが」
「それはっ、……そう、だが……」
「だからおとなしくやられろ!」
「はあ!?されて、たまるか、よ!」
ボブは拳銃Aと対峙し、まっすぐに電撃銃を撃ち抜く。今度は室外機などという完璧で幸福でない物体に阻まれることなく、まっすぐに!
拳銃A回避:dice1d100=58 (58) (20)
回避失敗の場合ダメージ:dice2d10=6 5 (11)
ボブリロード判定:dice1d100=24 (24) (50)
「手負いは逃がさない。確実に仕留める」
「え、……」
向けられた、銃口に__仕込み杖持ちは本能で直感する。
これを喰らってしまったら、たとえ当たり所がどうであったとしても、まず間違いなく死ぬ。つ、と冷や汗が伝う。脳がかんかんと警鐘を鳴らす。
「う、うわあああ!!」
必死に逃げようと、からだを捻る。あたるな、そんな切なる祈りを込めて。
仕込み杖回避:dice1d100=29 (29) (18)
回避失敗の場合ダメージ:dice2d8=8 6 (14) +4
「お、おい!お前ら!何やってるんだ!」
唯一無傷な槍持ちが叫ぶ。びっくりするほど死屍累々だ。ざっと視線を巡らす。そうして、ちっと舌打ちをして、顔をあげた、瞬間。
「兄さんは槍を扱うのが得意だった」
ひらり、と。
「ほしいな?」
スカートを翻して、ラウダが微笑んでみせた。
(クリティカルのため回避不可)
ダメージ:dice3d6=4 1 1 (6)
- 59二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:49:15
「くッ……!」
ぱりん、と何かが割れる音がする。切断されてはいない。だが遠心力がもたらす衝撃は無視できない。それでも、耐えた。耐えたのだ。これで、
「は、……」
顔を上げた槍持ちが見たのは、そこで気絶してる斧持ち以外は見事に倒れ果てただいぶ死屍累々な状況だった。そしてついでに言うと。
「……シャディクの仇は、あとあんただけ?」
「み、みおりねさん、の、ためです!がんばります!!」
先程仲間二人を蒸発させた少女たちが、そろってこちらに銃口を向けている様子だった。
槍回避判定:dice2d100=94 18 (112) (共に14)
ダメージ:スレッタ分(dice2d10=2 4 (6) )
ミオリネ分(dice2d10=5 9 (14) )
- 60二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 20:56:23
グエル「斧持ち一名が気絶。残りが蒸発。戦闘終了だな、お疲れ様」
ラウダ「兄さん、目が死んでる」
スレッタ「とりあえず斧はラウダさんに、槍はボブさんに持たせるとして……これからどうします?」
ミオリネ「斧持ちにGPSをつけて解放する。あるいはもう一度『尋問』する。できるのはそのあたりかしら?」
エラン「……そもそも僕たち、食事を中座して出てきているよね。会計をしないと不自然だ。それに、多分これ以上尋問しても情報は出ないと思う。解放するかとどめをさすかだろう」
シャディク「あーえっとグエル?その、治療 して ほしいなあ、なんて……」
グエル「ああ、そうだな。応急手当dice1d100=68 (68) (70)、医学dice1d100=11 (11) (50)」
ラウダ「うーん……慣れがついたということでSANチェックは全員0/1でいいよ」
スレッタ「それで、えっと……」
エラン「僕としては早く教団の拠点を割り出したいから、解放するべきだと思うけど」
シャディク「いや、向こうに情報を渡したくない。とどめを刺しておくべきだ」
スレッタ「ミオリネさん、どうします?」
ミオリネ「そうね……」
dice1d2=2 (2)
1:ミオリネ「GPSつけて解放しましょう。それから作戦会議ね」
2:ミオリネ「とどめさしときましょ。それから作戦会議ね」
- 61二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 21:04:10
「いた、いたいぃ……」
「動くな。傷が悪化する」
グエルはシャディクの肩口の怪我を手当てしながら、少しだけ寂しそうな顔をした。
「……役立たずで、すまない」
「何を言っているんだ。グエルは今、役に立っているじゃないか」
グエルのくちびるがきゅうっと閉じられる。包帯はなかったから、教団が着ていたローブの布などで、清潔そうな部分を千切って手当てに利用した。……少し、不格好だったかもしれないが。
ミオリネはそんな二人の様子を見て、少しだけ瞼を閉じた。それから切り替えるようにかぶりを振ってみせる。
「作戦会議はどこでする?人が多いところにいても襲われるみたいだけど」
「そっ、そう、ですね……?うーん……」
dice1d3=1 (1)
1:「墓地洞窟がいいだろう。防衛しやすい」
2:「あ、『フォルド』の拠点なんてどうかな。俺の仲間がたくさんいるよ」
3:「……僕の家に来る?」
シャディクHP回復:dice1d3=3 (3) +1
SANc(0/1)
スレッタ:dice1d100=24 (24) (23)
ミオリネ:dice1d100=89 (89) (35)
エラン:dice1d100=41 (41) (58)
シャディク:dice1d100=6 (6) (46)
- 62二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 21:22:13
スレッタSAN値:23→22
ミオリネSAN値:35→34
スレッタ「うーん、なんだか、ふりだしにもどった、です?」
ミオリネ「いいえ。情報は増えたわ。……あとわかっていないことは、教団の本拠地……突撃にいかなければならない場所だけ」
エラン「考え付く方法としては……『襲ってきた教団員にGPSなりなんなりをつけて尾行する』『ボブに精神交換してもらって潜入する』『ラウダやグエルを囮にする』かな」
シャディク「……そういえば、今、時間的にはどれぐらいなの?二回戦闘、一回ごうも、……尋問を挟んだわけだけど」
グエル「そういえば考えていなかったな。じゃあもう夜になったということにしよう」
シャディク「ごめん余計なこと言ったかも」
ミオリネ「あら。じゃあ寝ないとデバフ貰いそうね」
スレッタ「で、でも、どうする、んですか……?墓地洞窟で寝ます?それともこの前使ったホテル『ミカエリス』に行きます?」
エラン「……ここでRPすれば精神分析チャンス貰える?」
グエル「やるぞ。その場合墓地洞窟だと非日常が強すぎて無理だ。平和な時間を過ごすためにはミカエリスを利用してくれ。……あ。全員に精神分析ばらまくのは大変だから、七人部屋はないことにするぞ」
シャディク「ほのぼのパートを挟みたいけど処理がめんどうなのはいやだというKPの願望が透けて見えるね」
エラン「……じゃあそうしよう。特にスレッタ・マーキュリーのSAN値は酷い」
スレッタ「ご、ごめんなさいい……」
ミオリネ「じゃあ、そうね……」
dice1d2=1 (1)
1:2・2・3で分けるわ
2:4・3で分けるわ
- 63二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 21:26:11
もはや戦闘は慣れっこなエランシャディク
- 64二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 21:29:36
ミオリネ「精神分析したいから私とスレッタで二人部屋ね。残り五人は適当に2・3に分かれてよ」
シャディク「わあ適当」
スレッタ「う、うーん、じゃあ、昨日と同じようにエランさん・シャディクさんの部屋と、残りのNPCの皆さんで相部屋、でいいです……?」
シャディク「友好NPCは目を離したら死にそうだ。俺たちは分かれたほうがいいかもしれない」
エラン「それもそうだけど、部屋で作戦会議するなら、むしろNPCはいない方がいい」
シャディク「一番の不安要素は、正直ラウダよりグエルだ。こっちは資料を作った本人だから当然解読できる、と考えると、抵抗手段がないグエルの方が危ない」
エラン「でも教団にマークされているのはラウダだよ。ボブも、……一応、友好的だけど。神話生物であることを考えると100%信用することも難しい」
ミオリネ「なんでもいいからさっさと決めて頂戴」
スレッタ「きめてください~!」
エラン「自分に関係ないからって適当だね」
シャディク「ははは。そうだね、……早く決めようか」
二人部屋を使うのはdice2d5=1 5 (6) (被りの場合ひとつ下にずれます)
1:エラン
2:シャディク
3:ラウダ
4:ボブ
5:グエル
- 65二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 21:40:35
「はあ、……疲れた」
「色々ありましたもんね」
スレッタとミオリネは一緒にシャワーを浴びた後、そろってベッドに飛び込んだ。ふかふかの布団が、やわらかに迎え入れてくれる。スレッタはしばらく考えた後、ぬいぐるみにそうするように、ミオリネのからだを抱き寄せる。パジャマの繊維の、柔らかな感触。なに、と尋ねると、スレッタは答えることなく、ただ、えへへ、とはにかんだ。
「だいじょうぶ、だいじょうぶ。ミオリネさんは私が守ります」
「何言ってんだか。あぶなっかしいあんたのこと、ずっと見てないといけないのは私なのに」
「あぶなっかしく、ないです!私はミオリネさんの、えっと……そう、はなむこさん、なので」
「……そうね」
ミオリネはスレッタの胸に顔を埋めた。それから、ぽんぽん、とその背を叩く。
「怖いこと、嫌なこと、あっても、平気よ。私がついてる」
「ミオリネさん?」
「大丈夫。私はずっと、あんたの味方でいるから」
「ミオリネさん!」
二人は身を寄せ合う。心臓の音。生きている温かさだ。奪ってきた命の重さを実感したからこそ、今この時間を、大切にしなければならない。
たとえそれが、薄氷の上に成り立ったような幸福だったとしても。
ミオリネ精神分析:dice1d100=80 (80) (70)
エランは読めない表情でファラクトの手入れをしている。グエルはそれを横目で睨みながら、首を傾げた。
「……何故俺と相部屋を希望した?」
「一番戦闘能力がない君と、一番戦闘能力がある僕。理にかなっている」
グエルはまだ納得していないようだった。そうかよ、といって、ベッドに腰かける。しばらく俯いた後、ふっと顔を上げた。
目の前にエランが立っている。
「お前いつ、」
「まだ」
理由が、必要かな。
エラン組み付き(不意打ちなので自動成功)
グエル対抗ロール:dice1d100=14 (14) (75)
- 66二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 21:42:55
ミオリネさんの精神分析……どうして……
- 67二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 21:49:53
(ウワア達成値逆に見てました!成功値「25」です!どちらにしても「成功」していることには違いないのでゆるして)
「ッ!?」
グエルの身体が、ベッドに倒れこむ。まとめて握られた腕が、ぎりぎりと痛む。
押し倒されている。
気づいた瞬間、グエルは咄嗟に身を捻って振り払い、そのままエランの腹を蹴り上げた。エランは読めない無表情のまま、じっとグエルを見つめる。
「……突然、何のつもりだ。俺はお前と敵対するつもりはない」
「僕もだ。グエルのことは善き隣人だと思っている。例え記憶がなくても、きっとそうだったはずだから」
ただ、確かめたかったんだよ。
エランの緑色の瞳が、ぎらりと、輝く。
「何を」
「さあね」
感情は、読めない。
グエルの蟀谷に冷や汗が流れた。
「ラウダ?どうして斧を持っているの?」
「ニュータイプ的な直感だ。兄さんに危機が迫っている気がする」
「気のせいだろう。それより早く寝るぞ、明日は朝日が昇るとともに墓地洞窟に出発する」
「ボブは早寝だねえ。ここからが大切なところなのに」
「何?それは兄さんより大切なこと?」
「……作戦会議なら、明日するという話になったじゃないか」
「違うよ。コイバナだよ」
「こいばな」
「こいばな」
「さあ__二人は気になっている人がいるのか、洗いざらい吐いてもらおうじゃないか」
「兄さん以外に興味ない……」
「アザトース以外に興味ない……」
「ごめん お前たちに聞いた俺が悪かった」 - 68二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 21:55:58
草
人選が悪かったね… - 69二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 22:00:05
ダイス振るまでもなく恋バナ失敗しとる
- 70二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 22:01:50
エランとグエルと入れ替えたとしても成功してた気がしないの
- 71二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 22:16:47
ミオリネの通算失敗率すごいことになってない?
端から見てる分には面白いけど - 72二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 22:48:37
みんなスルーしてるけどエランがグエル襲ってるよ?!クトゥルフだとよくあることなんですか??
いや男女が同じ部屋に泊まってたら当たり前かもしれないけどこの美少女グエルだぞ? - 73二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 22:54:03
- 74二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:02:35
- 75二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 02:03:09
まあグエルって強要されてたとはいえ召喚する側だしねぇ。
それだけじゃないだろうけど。 - 76二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 06:51:25
エラン「おはよう」
シャディク「おはよう……」
スレッタ「おはようございまひゅ……」
ミオリネ「……」
エラン「どうしてみんなそんな顔しているの?一応こちらとしては収穫はあったけれど」
スレッタ「ミオリネさん、結局精神分析成功してくれないです……」
ミオリネ「NPC二人相手になら成功したのに……」
シャディク「ふ、ふふ、なんでも、なんでもないよ……そういえばエランの収穫って?」
エラン「グエルに組み付きしたら即座にSIZで抵抗ロールしてくることがわかった」
シャディク「うん?つまりどういうこと?」
エラン「えっと、……昨晩グエルを押し倒した?」
シャディク「(絶句)」
スレッタ「かなりの頻度でSIZ16の男の人に押し倒されるグエルさん……」
ミオリネ「最悪の場合取り押さえられるかどうか調べたかったのかなとか色々想像はつくけどその文面だけだとヤバいのよね」
スレッタ「そういえば六時間以上経過しましたよね?ラウダさんとグエルさんは狂気が再発しています。どうします?」
グエル「本来不定の狂気を治せるのは一日だけなんだが、背景でずっと撮影会するのも……ということで、ハウスルールで精神分析に成功すればその分だけ正気に戻る、ということにしておく」
ミオリネ「そうね、じゃあ墓地洞窟で話す内容は教団の拠点の探し方として……」
dice1d3=2 (2)
1:スレッタ「教団員にGPSをつけてみます?」
2:エラン「ボブに潜入させよう」
3:シャディク「ラウダをおとりに使う?」
ミオリネ「じゃあ、ラウダとグエルは……」
dice1d4=2 (2)
1:スレッタ「せ、精神分析、してあげてください!」ミオリネ精神分析:dice2d100=79 73 (152) (70)
2:エラン「ここは重要な話し合いだ。聴覚共有されている人間に聞かれる可能性を少しでも減らしたい」
3:シャディク「……あっ、そういえば昨日ラウダ、ニュータイプ的な直感発揮してたよね(笑)」
4:ミオリネ「逆にグエルからおしてるパターンも見たいわ。KPできるわよね?(笑)」
- 77二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 07:27:20
ミオリネぜったいダイスお祓いしてもらったほうがいいよ!
- 78二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 10:02:20
精神分析70もあるのにこんなに失敗することあるのか…
- 79二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 10:22:26
精神分析選択されても失敗してて草
スレッタ以外にも呪いが… - 80二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 11:04:42
精神を分析できる技能はあっても治せない…ダイス神による原作再現かな?
- 81二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 13:31:42
「これを、こうすると……はい」
ミオリネは手にハンカチを被せる。そうしてぱっと離す。先程までなかったはずの飴玉が現れる。簡単なマジックだ。ミオリネの勤める学校では、子供騙しだと言われてあまり受けなかったが__
「おおお!ミオリネさんは魔法使いです!」
「違う、ぜったい種があるはずなんだ、もういっかいやって」
「ラウダ、無粋なことを言うな」
どうやらこちらではかなり受けたらしい。全員目が輝いている。グエルに関してはちゃっかり飴玉を確保している。ミオリネは少しはにかんで、じゃあもっかいね、と微笑んだ。
見た目はかわいい女の子四人組のどこまでも微笑ましい様子をちらりと横目で見て、シャディクはエランとボブに向き直る。作戦を立てるのは最低限の人数で。……だからこそ、もしこれでばれたら自分たち三人のうちの誰かが感覚共有者だとわかる。
「ボブが精神交換を使って侵入することはできないの?」
切り出したのはエランだ。ボブは腕を組む。
「元となる肉体……教団員のものさえ用意出来れば、難しくはない、が。精神交換には専用の装置を使う。これはかなり大きいから、持ち運びはできない」
「グエルと精神交換した時はどうしたんだ?」
「小型化した装置を作った。これはかなり複雑な造りになってしまったから、多分俺以外使えないし、一度使うと回路が焼ききれてしまう。使い捨てというやつだな」
「……向こうに情報が流れないように教団員と精神交換する。内部を探る。帰り用とバレそうになった時の保険用として、小型装置を持っていく……こんな感じかな?」
「それを作るのには何が必要なの」
「難しいものはいらない。これぐらいだな」
シャディクは材料メモを受け取る。なるほど組のコネを利用すれば、三時間もあれば集めきれそうなものばかりだ。
「あとはどうやって教団員と精神交換するかだけど……」
dice1d3=2 (2)
1:「襲撃してきたのを二人生け捕りにしてみる?」
2:「そういえば教団員は揃いのローブを着ていたよね。あれを使ってみる?」
3:「人質作戦でもする?」
????:dice1d100=24 (24)
- 82二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 19:40:38
「そういえば、教団員たちはそろいのローブを着ていたよね。あれを使えば、上手く紛れ込めないかな」
「昨日の朝襲撃してきた教団員のぶんがある。無事なのは……エランが撃ったぶんのは穴が開いているから使えない。拷問されたやつのぶんと、俺が蹴ったやつのぶんの二枚は使えそうだ」
「……じゃあ、精神交換するまでもない。一応、時間があれば小型装置は持っていきたいが……俺と、念のためもう一人、言いくるめることや説得することが得意なやつが着て、ついてきてくれないか?ローブで変装して侵入しよう」
エランは腕を組む。ラウダとグエルは論外だ。あの二人が捕まったらその時点でおしまいなのだから。シャディクは脅すことや隠密することにかけては右に出る者はいないが、面と向かって交渉するとなるとやや難がある。彼にはここの警備を頼むとして、どうするべきか。スレッタは言いくるめること自体は得意だが、現在の精神状態だとやや不安要素が多い。ミオリネは人を落ち着かせることが得意だから、スレッタの傍に置いておきたい。エランはこれだけ派手に暴れているのだから、いくら今まで記録を消してきたとはいえ、向こうにマークされている可能性が十分にある。
それに、なにより、……。
dice1d5=3 (3)
1~3:「……僕が行くよ」
4:「ミオリネ、お願いできる?」
5:「スレッタ、頼んでもいいかな」
ボブ変装:dice2d100=91 11 (102) (スレッタにしてもらった分とシャディクにしてもらったぶん。どちらか一方のみ成功でOK。成功値70)
もう一方変装:dice2d100=39 96 (135) (同上)
????:dice1d100=13 (13)
- 83二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 19:57:10
なにより…
- 84二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 19:57:55
シャディク「あっ あっあっ」
ミオリネ「シャディクうううう!!」
エラン「……ここでファンブル?」
スレッタ「わ、わたしのぶん、は、成功、してますけど……!?この場合、どうなるんです……?」
グエル「そうだな。変装自体は問題なく完成していい。交渉技能に成功すれば、RP次第だがばれずにすむだろう」
ラウダ「話がそっちだけで完結しているから、女の子()組に情報は伝わっていないことにしてもいいよ。ただ何かしらはつけないと……何がいいかな?」
シャディク「う、うーん、HPやSAN値を減らすにしても、侵入作戦してもらうぶん、あまりエランの数値は削りたくないしな……」
ミオリネ「血のにおいが~とかつけるとこのKPの場合マイナス補正つけてくるわよ」
エラン「……説得、心理学、目星、聞き耳、ライフル。どれも探索に使える技能だ。できるだけ判定にペナルティはもらいたくない」
スレッタ「こうしてみるとエランさんのキャラシート本当にきれいにまとまっていますね」
シャディク「そのうえフィジカルも強くてSAN値も一番多いってどうなってるの?」
ミオリネ「高身長ハイスペック美青年警察官……いえ人を躊躇いなく撃ってくるという欠点はあるけど……」
グエル「決まったか?決まらないならこちらで決めるが」
dice1d3=1 (1)
1:スレッタ「じゃ、じゃあ、ローブを着たことで神話的なあれに触れてしまって、CoC神話技能を手に入れてしまう、なんてどうでしょう?」
2:ミオリネ「(有志制作のファンブル表を見る)……あっ、見てよこれ、『突然恋に落ちる』ですって(笑)」
3:ラウダ「……じゃあエランも女装しよっか」シャディク「いいねそれ、採用」
- 85二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 20:10:32
グエル「わかった。そうしよう」
エラン「なんか他の提案が恐ろしい予感がしたから一番まともなスレッタのが採用されてよかった」
スレッタ「えへへ……♪」
ミオリネ「チ……」
シャディク「チ……」
ラウダ「チ……」
エランはローブを身に纏う。鏡はないから、携帯電話のカメラ機能を使って、自分の姿を確認した。
よくできている。これならきっと、一目見ただけではエランがエランだとはわからないだろう。口許、輪郭、を、じっと見つめる。思い出す。そっくりだけれど、目許は結構違うのね、と。よく言われた。
『四号はしゅっとしてかっこいいよね!僕、羨ましいなあ』
『五号は真ん丸でかわいいよな。末っ子らしくていいと思う』
(……あいつは、吊り上がってていじわるそうなのに、何故か冷たくは見えない顔)
瞼を閉じれば、蘇る。優しい日々。あたたかい笑顔。そっと画面を見直すと、顔の上半分がすっかり隠れているこの状態では、自分が兄にも弟にも見える。は、と息を吐き出す。くちびるが、震える。変装を終えたらしいボブが「エラン?」と言って眉根を下げた。
「泣いているのか」
「え、」
エランは自分の頬に触れる。濡れている。ローブの裾で思い切り目のまわりを擦って、「なんでもない」と言い切った。
「なんでもない、君には関係のないことだ」
「そんなことない」
突き放すような言い方をしたのに、ボブはまっすぐにこちらを見つめてくる。
「……俺は、お前の仲間だ。少なくとも俺はそのつもりだ」
尋ねるような物言いではなく、ただただ断定する口調だ。エランはくちびるを引き結んで、俯く。「ありがとう」? 「そんなことはない」? 「気をつかわなくてもいいよ」? ……何と言葉を返せばよいものか、エランにはもう、わからなかった。
dice1d100=70 (70)
????:dice1d100=96 (96)
- 86二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 20:34:20
謎ダイスさんがファンブった
何か起こるかな - 87二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:33:51
「__はあ!?」
そこでシャディクが、突然叫んだ。
エランは息を整えながら「どうしたの?」と聞く。シャディクは真っ青な顔で言った。
「サビーナたちが突破された。しばらくもしないうちに教団員が来る」
「……数は?」
「六。武器は確認できない。五人のうちdice1d5=1 (1) 人が重傷だ。手当をしないと」
「わかった。準備はできていないし、精神交換の装置もできていないけど……行くしかない」
「シャディク、落ち着いたら材料の準備だけ頼む。帰ってきたら組み立てる」
「わかった。……サビーナ……」
シャディクはくちびるを噛みしめる。それから教団員の扮装をして、武器を握り直したエランとボブを見送った。
洞窟を中ほどまで進んだところで、倒れている二人組を見て、ラウダ誘拐の任を賜った教団員たちは少し顔をしかめた。見たところ、自分たちと同じローブを着ているから、仲間、なのだろうか。リーダー格である拳銃持ちの男が、困惑したように「どうした?」と尋ねる。片方__ライフルを持っている方が、「う」と低く呻いた。
「……昨日、あいつらを襲撃したときに捕まった。なんとか隙を見て逃げてきたけれど、いったん帰還したい」
「え?昨日?……昨日、誰か配置されていたか?」
「奴らは人を消す技術を持っている。アザトースを召喚するための資料が消えたのと同じ原理だ。あれでやられた。……今の、僕は……」
「消された、ということか。……そうか、確かに、教祖様が鳥に指示をされたのは……」
「……そういうことだ」
ライフルを持った男は少し悲しそうに視線を伏せる。もう片方が、持っていた槍を両手に握って、杖にして、立ち上がる。少しだけよろめいていた。
「もし信じられないならこれを見てくれ。教団にいたころ使っていた槍だ。……これすらも、お前らは覚えていないのかもしれないが……」
教団員たちは、顔を見合わせた。
エラン説得:dice1d100=75 (75) (70)
(一応)ボブ説得:dice1d100=18 (18) (15)
- 88二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:45:04
「……いや、やはり信用できない。もしお前らが本当にオレたちの仲間なら、どうやって逃げてきたんだ」
「それは、……」
ボブが言い淀む。それで拳銃持ちの男は、ボブの額に銃口を突き付けてみせた。それに続いて、エランの腕を拘束する。抵抗は、しない。できない。ここで抵抗することはすなわち、自分たちは仲間ではないと告げるのも同義だからだ。
「だが、お前らは連れていくことにしよう。話を聞くのは、教祖様の判断を仰いだ後だ。それまでは、丁重にもてなしてやるよ」
ボブのくちびるが歪む。
エランは無表情のまま、ローブの下から男たちの、それからボブの表情を伺っていた。
「エランさんたち、大丈夫かな……」
スレッタは不安そうに、運び込まれてきた五人を見つめる。そのうちサビーナはかなりひどい怪我を負っていた。グエルが手当てにあたっているが、設備も器具も圧倒的に足りていない。簡単な消毒と止血がせいぜいだ。病院に連れて行かなければならない。そうなると、少なくとも数週間は戦闘に参加することができないだろう。
「大丈夫よ。きっと」
ミオリネの言葉には、そうであってほしい、という願望が込められている。シャディクは二人の様子を見て、眉間に皺を寄せた。それから嫌な考えを振り払うように、端末を取り出して連絡を取る。
「……もしもし養父さん?今から言う材料を用意してほしいんだけど、できそう?」
とにかく今は、信じて待つしかない。
~一方その頃ラウダ・ニール~
dice1d3=3 (3)
1:兄さんと一緒にサビーナの手当て中
2:斧の手入れをしている
3:ここから外に出ることもなさそうだしそろそろ女装を解いてもいいのでは……??
- 89二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:46:22
なんてことを考えるんだラウダ
- 90二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:01:41
それを やめるなんて とんでもない!
- 91二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:09:57
教団の本拠地は、海沿いの倉庫、の近くの、三階建ての重厚な建物だった。窓硝子がかなり少なく威圧感があり、入口は正門だけであるようだ。建物全体は塀と有刺鉄線で囲まれている。すぐ近くに海が広がっていることもあり、まるで刑務所のようにも見えた。男は正門の門番らしき人に軽く会釈をして、二人を中に連れていく。男たちは二人を地下の一室に入れると、鍵をかけた。
沈黙が、おちる。
見張りもつけないということは、余程セキュリティに自信があるのか、杜撰なのか、それとも人手が足りていないのか。そういえばラウダは、このあたりに教団員が固まっていたのを見た、と言っていたっけ……と、エランは今更ながら思い出す。ボブの槍は証拠品として持っていかれてしまったが、エランのライフルはとられていない。惜しいところまでは説得できたからか、それとも槍なら突進すれば扉をこじ開けられるだろうが銃では鍵を壊すことぐらいしかできないからか。弾は今ある五発がすべてだ。撃ち切ってしまったらエランは、何もできなくなる。
「どうしよう」
ボブは途方にくれたような、憔悴しきったような声をあげた。エランはそちらをちらりと見やって、少しだけ声を低くした。
dice1d3=2 (2)
1:「とにかく、脱出できそうなところを探そう」エラン目星:dice1d100=15 (15) (70)
2:「何か手掛かりはないかな……」エラン聞き耳:dice1d100=85 (85) (70)
3:「シェルユニットか電撃銃、持ってきていない?」エラン幸運:dice3d100=99 70 19 (188) (60)
スレッタ「ええ?似合ってるしいいと思いますけど」
ミオリネ「向こうがシリアスだからこっちで女装ラウダをいれて中和しないと疲れちゃうでしょ」
シャディク「それにもう一度変装する手間を考えると絶対そのままの方がいいよ。そのままの方がいいって」
ラウダ「何かRPするたびに『今ラウダはひらひらのスカートを着ているんだな……』と考えるこっちの身にもなってよ!!」
スレッタ「かわいいです!」
ミオリネ「かわいいわね」
シャディク「かわいいと思う」
ラウダ「もうやだこの卓」
dice1d3=2 (2)
1:スレッタ「で、でも、さすがにかわいそうなので、止めてあげます……?」
2:ミオリネ「そもそも今着替えられそうな服がシャディクの仲間たちのぶんくらいしかないのよね」
3:シャディク「じゃあ百合続行ね(笑)」
- 92二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:12:36
目星なら成功していたのに…
それはそうとガールズの服にお着替えタイムですか? - 93二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:27:26
エラン「出目が腐った」
グエル「ボブも巻き込まれてるんだから頑張ってほしい」
エラン「わかった。描写としては「自分は思った以上に動揺していたようで、集中できない」にする。KP、集中できないということはきょろきょろとあたりを見渡しているということ。判定がいらない範囲で情報がほしい」
グエル「こいつめちゃめちゃ口プロしてくるな!……どうやら尋問部屋のようだ。磔台やナイフなど、拷問に使うのであろう器具がいくつかある。見せつけるようにディスプレイされているから、どちらかというとこちらに精神的な威圧感を与えることが目的であるように見えた。あとは地下だから排気口があるくらいだ」
エラン「……成功していたら、他に経路が用意されていたんだろうけど。ここを使うしかなさそうだね」
グエル「ボブは連れていくか?」
dice1d2=2 (2)
1:連れていくよ
2:おいていくよ
ついたのは
dice1d4=4 (4)
1:武器庫(やったあ!武器が増えるよ!)
2:研究室(グエルがつくった資料があるよ!)
3:外へ続く階段(出口だよやったね!!)
4:????
ラウダ「正論やめて!!!!!!」
ミオリネ「着替えたいだなんて。積極的ね、誰のに着替える?」
スレッタ「そもそも五人は服なんて持ってるんです……?」
シャディク「持っていることにしてよ。いいでしょ?SKP」
ラウダ「論理的な理由を説」
シャディク「彼女たちは戦闘要員だ。当然返り血を浴びること、そのまま帰還しなければならないことを考えて、「今着ている服」「防弾チョッキ」「着替え用の綺麗な服」を用意しているはずだ」
ミオリネ「シナリオ的には何ら意味のないリアル説得はじまったわね」
スレッタ「とても面白いので許可してあげてください!」
ラウダ「くっ……さんたいいち……!」
dice1d7=7 (7)
1:着替えない 2:サビーナの大人っぽい洋服に着替える 3:レネの露出多めな洋服に着替える 4:イリーシャの愛らしい洋服に着替える 5:メイジーのポップな洋服に着替える 6:エナオのシンプルな洋服に着替える 7:兄さんはどんな状況でも決闘を拒まなかった!じゃあ一人くらい男装用の衣服を持っているはずだ!!
- 94二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:28:23
dice1d2=2 (2)
1:資料室めいた部屋
2:教会めいた部屋
- 95二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:30:44
うわあ教会か…
- 96二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:50:49
「……探索してくる。仮にやつらが帰ってきたらうまくごまかしておいて」
「大丈夫なのか?」
「ここで待っていてもどうにもならない。やるしかない」
エランは排気口に潜り込む。しばらく匍匐前進すると、どこからか、オルガンのような音が聞こえてきた。
光が見える。
ちらりと伺う。……コンクリートの建物の中で、そこはどこまでも異質だった。まず目についたのは、多くの装飾品だ。教檀があり、長椅子が両サイドに置かれている。巨大なシャンデリアや、冒涜的な形をした神像、キャンドル。
オルガンを弾いているのは、青い髪をした少女だ。桃色の髪をした少女が、シャンタク鳥を従えてそれに耳を傾けている。どちらも黒いコートは来ていない。ただ、淡く輝く赤い鉱石を、首から提げていた。黒いコートの男が跪いている。二人をここに連れてきた教団員だ。彼は恭しく告げる。
「我々の構成員を名乗る男を二人、捕まえました。怪しいので今は拘束しています。いかがしましょうか」
「下手なことしないなら帰していいよ。ね、ノレア」
「それでいいと思う」
その言葉に、エランは少し、拍子抜けする。何故? 疑問に答えるように、桃色の少女__ソフィが続けた。
「あいつら平和ボケして、女装するしないの論争してるみたいだし、なんか結果的に男の格好に戻った?みたいだし。むしろそいつを餌にしたり洗脳したりして誘き寄せるとか、いったん帰して油断させて叩くとかの方がいいよ」
「何よりそれで捕まるようなやつは、捕らえられても痛くない人間だと考えた方がいい」
……何が何だかよくわからないが、向こうでギャグパートをやっているのが、少しだけ功を奏しているらしかった。エランはそれだけ見て、音をたてないように引き返した。
dice1d2=1 (1)
1:まだ探索するdice1d4=2 (2) 2:ボブのところに戻る
????:dice1d100=22 (22)
ラウダ「これで反論はできないよね?女装は終了だ」
ミオリネ「面白くない」
シャディク「つまらない」
スレッタ「うう、ラウダさん、かわいかったのに……?しょんぼりでです……」
dice1d3=2 (2)
1:スレッタ「ところでやけに帰ってくるのが遅いですね。まずいのでは?」
2:ミオリネ「こっちはこっちで作戦会議しましょう。まずはサビーナを病院に運ぶところからよ」
3:シャディク「じゃあ心機一転でNLしよっか(笑)」
- 97二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:53:33
留守番組に聴覚共有者がいるってことかな…
- 98二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:05:07
帰ろうとしたところで、ふと、気になる部屋を見つける。資料が積まれているだけではなく、どうやら__埃が、舞っている。しばらく人が立ち入った形跡がない。つまるところ何やら、鍵のかかった密室、らしい。ここなら外から中に入ってこられることもないだろう。音を立てないようにしてそっと降りてみる。
手近な一枚を手に取ると、どうやら白紙ようだ。が、よく見るといくつか、あのグエルの日記のように、穴抜けの文字がかいてある。ただしどれも、どこか筆跡がおかしい。おそらくは魔導書の解読メモ、なのだろう。これを解読させることが、ラウダを誘拐する目的、か。息を吸って、吐く。たとえこれを燃やしたとしても、魔導書本体を消さない限り意味がない。
それでも少しは時間稼ぎになるかもしれない。どれがなんだかわからないが、いくつか持っていこう。と、手を伸ばしたところで、いくつか、全文がエランにでも読めそうなものがあることを発見した。これはグエルが書いたものではないのだろう。すこし、考えてみる。違和感なく隠し持てる資料はせいぜいが数枚だ。どれを持っていくべきだろうか。
dice1d2=1 (1)
1:グエルが書いたであろう資料 2:エランにも読めそうな資料dice1d3=2 (2)
dice1d2=1 (1)
1:まだ探索するdice1d3=2 (2) 2:ボブのところに戻る
????:dice1d100=72 (72)
サビーナはふっと目を覚ます。
清潔な空気。消毒液の、つんと鼻につくにおい。どうやらここは、戦場ではないらしい。
立ち上がろうとして、腹に鈍い痛みを感じる。そういえば自分は。そういえば覚えがある、組がよく利用する病室はこんな感じだったような、と思ったところで、ふと、隣にシャディクが座っていることに気づいた。彼はどうやら、いくつかの素材やら歯車やらを、指先で弄んでいるようだった。これが例の、小型精神交換装置、とやらの材料なのだろうか。ぼんやりと、考えてみる。
「……、すまない」
「生きているなら、いいんだ」
「他の皆は?」
「無事だよ。だが、サビーナはもうこの任務に参加しない方がいい。しばらく安静にしていろ」
「わかった。シャディク」
「なんだ」
「ミオリネは、……」
シャディクはサビーナの言葉を遮ると、立ち上がってカーテンの向こうに消えていく。サビーナはその後姿を見送って、ゆるゆると息を吐いた。
- 99二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:13:55
グエルの書いた資料をいくつかローブの内側に隠すと、また排気口に戻った。しばらく動くと、ふと。外につながりそうな場所を発見する。ここを通れば最悪一人でも脱出できそうだ。なんて考えたところで、……下からばたばたと音がする。潮時か。エランは急いで、ボブの待つ部屋へと戻った。
ボブは部屋の真ん中で、無表情のまま座り込んでいた。どこまでも無機質で、人形のようにも見える。今まで穏やかに微笑みかけてきたのは、つくりものだったのだ。やはりあれも、本質としては化け物、あちら側の存在なのだ。エランはそれを突き付けられて、勝手に裏切られたような気持ちになる。降り立つと、ボブはそれまでの様子が嘘のように、心配げな表情をみせた。
「どうだった」
「それを話すのは後だよ」
足音がする。
鍵が開く。
どうやら間に合ったみたいだ。エランは何食わぬ顔で、入ってくる教団員たちを見た。彼等は二人に拳銃を突き付けて、「立て」と指示する。
「行くぞ」
エランは頷く。
ボブの方は、見ないことにした。
向かった先はdice1d2=1 (1)
1:出口
2:教会
- 100二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 00:27:25
今日もありがとうございますー。
なんだかこのまま解放されそう。 - 101二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 06:50:07
二人は出口に案内された。
ボブは訝しむような顔をしていたが、だいたいの話の流れを聞いていたエランは平然とした無表情を保つ。門から出たところで、「ここまでだ」と低い声で言われた。
「本当に構成員だろうが、そうでなかろうが。お前らは追放処分とする」
「後者の場合、俺たちが仲間を連れて戻ってくるという可能性は考えないのか」
「連れて来ればいいさ。今度は鉛玉でもてなしてやる」
教団員は嘲るように笑う。エランはボブの腕を引くと、さっさと踵を返した。少しであっても、ここにはいたくない。ボブは「おい、」と言いながら半ば引きずられるように着いてくる。しばらく歩いたところで、ローブを脱いだ。
「奴らは僕たちを呼び水にして他の皆を叩くつもりだ」
「……!」
「相当上手く奇襲しない限り、先頭での勝ち目は薄いと考えるべきだろう」
エランは少し目を伏せ、かち、と奥歯を噛み締める。それから腕を組み、首を傾げた。
dice1d3=1 (1)
1:「真っ直ぐ皆のところに帰ろう」
2:「……とりあえずこの資料、どうしよう」
3:「少し、話せる?」
ミオリネ「なんか向こう相当手こずってない?」
スレッタ「じょ、状況が、悪化し続けてる気が、します……?」
シャディク「ええと、サビーナの扱いはどうなるの?」
ラウダ「シャディクの仲間たちの支援としての判定の補正が-10から-8になるとするよ」
ミオリネ「うーん……でも正直こっちはやることがないのよね。病院で応急手当キットを調達して、グエルにでも持たせておく?」
スレッタ「じゃ、じゃあわたし、は……シャディクさんの仲間に、何かこぶしで扱える武器を貰っておきたい、です!」
シャディク「あ、それと一応防弾チョッキも。ラウダは防御、俺やボブは受け流しができるから、それで対応できない遠距離武器への対策をしたい」
ラウダ「全員許可するよ。あとは?」
dice1d3=3 (3)
1:ミオリネ「そろそろいけるはず。発狂中の三人に精神分析」ミオリネ精神分析:dice3d100=33 9 54 (96)
2:スレッタ「シェルユニットで連絡、できませんか……?」スレッタ幸運:dice1d100=10 (10) (35)
3:シャディク「もうないからなあ、KPの渾身のRP見てみたいなあ……?」
- 102二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 07:22:28
せっかく全部成功した精神分析を引けないとはね…
- 103二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 07:29:46
とにかく早く皆と合流しないと、と思って歩いていると、ふと、ほぼマイクロバスのようなサイズ感の車とすれ違う。車は二人に気づくと、速度を落として路上駐車した。エランは注意深く中を伺う。運転をしているのはエナオだ。扉が開く。中にはサビーナ以外のシャディクの仲間を含めた皆が座っている。
「ちょうど病院から帰るところだったんだ」
「すれ違えて、よかった、です!」
「……どうだった?」
ボブは俯いて、ここまでの状況を話した。エランは黙ってそれを聞いていたが、最後にひとつ、付け加える。
「教団は潜入作戦を把握していなかったし、そちらの様子を知っているようだった。感覚を共有されているのは『スレッタ』『ミオリネ』『ラウダ』『グエル』の誰かで間違いない」
ミオリネとシャディクは神妙な顔で頷く。スレッタは「ほわあ」と気の抜けた声をあげた。エランは三人の顔を順に見て、「ところで」と小さく言う。
「あれにはツッコミを入れた方がいいの?」
「ふふ、ふふふ……」
「……」
「おんなのこになったにいさんも、いきているんだよね……?」
「…………」
エランの視線の先には、ラウダの膝の上に向かい合わせになるように座っているグエルがいた。
澄んだ群青色のひとみは、未だかつてないほど死んでいる。ラウダは今までの話を、いっそ清々しいくらい聞いていないようだ。なんかもう聞く素振りくらいは見せてほしい。シートベルトが意味をなしていないじゃないか。ラウダの見た目が背の高い美女からSIZ16の男に戻ったことで事案感があがっている。いやある意味健全にはなったのか? ボブが腕を組んで遠い目をしながら呟いた。
「気にしない方がいいと思うぞ、エラン……」
作戦会議の場所はdice1d3=2 (2)
1:墓地洞窟
2:ファミレス
3:HOdice1d4=1 (1) の家
- 104二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 08:09:50
スレッタの部屋見たかった…
- 105二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 12:32:03
このスレッタだと闇深な部屋だろうなぁ。
- 106二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 15:14:57
そういえばスレッタってミオリネの家事手伝いのアルバイト?してるっぽいから一緒に住んでるのかな
- 107二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 16:17:32
ミオリネ「……今まで襲撃があったのは、『警察署』『墓地洞窟』『ファミレス』。感覚共有で垂れ流しにされている以上、もうどこにいても安全圏はない」
スレッタ「じゃ、じゃあ、ファミレス……は、どうです?あの時は、エランさんとボブさんが外に出ていたから、かもしれません、けど……少なくとも、中にまでは押し入っては来ませんでした。襲撃タイミングをある程度任意でコントロールできると考えた方がよさそうです」
シャディク「とはいっても、場所は割れたんでしょ?あと話し合うことなんて、……」
エラン「……襲撃タイミングがばれたら備えられて終わり。共有者の可能性がある四人は聞かないようにしておいてもらうべきかもしれない」
ミオリネ「あ、そういえば小型装置はできたの?」
グエル「ああ、そうだな……dice1d4=1 (1) 個作ることができた。指輪型だ。ボブがすべて所持している」
dice1d3=2 (2)
1:スレッタ「おお……潜入作戦再び、です?」
2:シャディク「共有者を陽動に、ほかを実働部隊にして動けないだろうか」
3:エラン「……そうだ、教団で手に入れたグエルの資料をうまく使えないかな」
- 108二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 16:36:04
シャディクがそう切り出すと、ボブは考えるように視線を伏せた。それからマグカップに入った珈琲を、ひとくち、飲む。エランはその様子をちらりと見ながら、「難しいのでは?」と率直に言った。
「イス人は時間を理解しているのだろう。なら陽動と本命の違いくらいわかるはず」
「いや」
ボブは首を横に振る。本来、今この頃には既にアザトースが召喚され、宇宙は滅亡しているはずだった。しかしボブたち含むイス人は何故かそれを察知できず、『平和な日常』というカバーストーリーを見ていた。そして今現在は、アザトースを召喚したい教団とそれを食い止めたいボブたちで争っている。時間を理解した者たちが、それぞれ別の思惑で歴史を改変しようと動いている。あまりに情報が錯綜としていて、正確な未来の予測をすることは難しい。と、いうこと、らしい。エランは腕を組んだ。
「……陽動部隊が正面で暴れているうちに、実働部隊は裏から叩いて挟撃する。ある程度片づけたあとでどこかで合流すれば、七人で教祖と戦える」
「裏、か。裏は海に面していたが、入れそうなところはあるか?」
「なら側面から叩こう。『スレッタ』『ミオリネ』『ラウダ』『グエル』に陽動を任せて、『エラン』『シャディク』『ボブ』は隠密しながら撃破……二手に分かれるのは、心配だが。とにかくやるしかない」
「シャディクの仲間たちはどうする?こっちもわけるか?」
「いや、俺たちは不意打ちが中心になるから、最低限の人数で動いた方がいい。ミオリネたちにつけよう」
「……なら、サイレンサーを調達しておきたい。発砲音で気づかれたくない」
三人は低い声で膝を突き合わせて、神妙な面持ちで会議する。一方その頃、
「み、ミオリネさんん、これ、にがいですう……」
「カフェモカは珈琲が入っているのよ。私のオレンジジュース飲んでなさい」
「兄さん写真撮っていい?」
「もういいだろいい加減!」
同じテーブルの片側では、そんなどこか重苦しい雰囲気をものともせず、ほのぼのとした空気が流れていたのだった。
dice1d2=1 (1)
1:陽動作戦で決定 2:別の作戦も検討するdice1d2=1 (1)
- 109二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 16:57:05
グエル「……さて、いよいよ決戦か」
ミオリネ「忘れないうちに宣言しておくわ。シェルユニットは私とエランが持っておく。ヤバくなったらこれで連絡するわ」
スレッタ「いつでも、いけ、ます!やれます!」
エラン「どんな間取りでどこどうつながっていてどこの警備が手薄そうか、実際に潜入したエランならわかるはずだ。役に立つよ」
シャディク「……もう、後には引けない。いくよ」
「こっち側から侵入、で大丈夫?」
「……うん」
エラン、シャディク、ボブの三人は、有刺鉄線で厳重に覆われた塀を見つめた。侵入するにはここを登って入るしかない。ボブは静かに、棘のひとつに触れた。
「俺は、俺の背負った誇りに__プライドにかけて、何としてでも、完遂するしかないんだ」
「いいね、そういうの。俺好きだよ」
シャディクが軽い調子で言ってみせた。エランはそれを見て、少しだけ、眉間に皺を寄せてみせた。
有刺鉄線を乗り越える(CON×5で判定。失敗するとダメージー1)
エラン:dice1d100=23 (23) (60)
シャディク:dice1d100=16 (16) (35)
ボブ:dice1d100=85 (85) (75)
dice1d100=34 (34)
正面は多少見た目を取り繕っているようで、警備が少し薄い。門の前にはローブを着た男が二人いる。少し離れてはいるが、門から建物までの間には、見える範囲で五人はいることがわかる。
「止まれ。何の用だ」
「何の用?……あら、連絡はまだだったのかしら」
「まだだったのかしら~?」
男は訝しむような顔をする。
それを見たスレッタとミオリネは、ぱっと顔を見合わせて、それから蠱惑的に微笑んだ。
「鉛玉で歓迎してくれるんでしょう?」
二人は迷わず電気銃を向ける。と、同時に。後ろに立っていたラウダとグエルが、それぞれの武器を抜いた。
- 110二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 17:18:20
シャディク「一番成功値高いはずのボブだけ……」
エラン「シャディクでさえ成功してるのに……」
グエル「あ、あ、あー……エラン……えっと、はい……以降……になるから、どうぞ、見てくれ……」
「い゛ッ……」
「何やってるのボブ」
エランは声を潜めて睨みつける。何やってるんだ本当にこのイス人は。
「すまない」
かなしそうな、辛そうな顔でそういったのを見て、エランは少しだけ瞼を閉じる。それから、先に進んでいるシャディクの方に視線をやった。
「はい」
「……なんだ?」
「手、貸してあげる。早くいくよ」
dice1d2=2 (2)
1:スレッタたちに合流する 2:内部の敵の数を減らす
ラウダ「戦闘開始だよ。1ターン目から参加するのは門番二人だけ。残りの五人は2ターン目から」
ミオリネ「って言ってるけど、どうせターンが伸びるほど応援が来るんでしょうね」
スレッタ「と、とにかく、がんばるぞー、おー!です!」
『門番A』
攻撃対象:dice1d4=2 (2) 攻撃方法:槍dice1d100=2 (2) (42)
『ラウダ』
攻撃対象:dice1d2=1 (1) 攻撃方法:斧dice1d100=16 (16) (60)
『門番B』
攻撃対象:dice1d4=2 (2) 攻撃方法:拳銃dice1d100=65 (65) (42)
『スレッタ』
攻撃対象:dice1d2=2 (2) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=84 (84) (70)
『ミオリネ』
攻撃対象:dice1d2=2 (2) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=31 (31) (70)
『グエル』
攻撃対象:dice1d2=2 (2) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=10 (10) (70)
- 111二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 17:46:26
ミオリネ「????」
スレッタ「ら、ラウダさん、とつぜんダイスが好調、です……?」
ラウダ「ふふ……確率は平等だということだ。今まで好き放題やったぶん、やり返される覚悟はできているね?」
「……ッ!おい、総員、正門まで来い!」
リーダー格らしい槍を持っていた男が叫ぶ。もう片方の門番は拳銃を外していたが、そんなことに構いはしない。彼はそのまま真っ直ぐにミオリネに向かって突進してきた。__狙われている。そう思った瞬間、とうに忘れ去ったはずの恐怖が足をすくませた。気づいた瞬間には、肩口に、鈍い衝撃が走る。
「い、あ、う、……!」
ぎゅっと目を閉じる。いたい。いたい。いたい……でも、逃げるわけには、いかない。きっと睨み返し、電撃銃を握り直す。
(クリティカルのため回避不可)
ミオリネダメージ:dice1d6=6 (6) (防弾チョッキ装甲 ダメージー1)
「……あなたたちが兄さんを攫ったんだよね」
ラウダがゆらりと構えをとり、斧を握りしめる。そこには今までの狂気やストレスの蓄積により、怒りの__いや、違う。笑っている。ラウダは笑っていた。
「なら、容赦はしない。墜ちろ、狂儲共ォ!」
手近なところからとでも言わんばかりに、ミオリネを刺した男に斧で殴り掛かった。
門番A回避判定:dice1d100=80 (80) (28)
回避失敗の場合ダメージ:dice3d6=4 6 4 (14)
「あ、ああ、あ、みおりね、さ……」
スレッタの指先が震える。電撃銃を、構える。震える。スレッタの大切なミオリネは。スレッタのミオリネは。血が。赤。
「あ、あう、あ、あ、あ……」
大きく見開かれた青い瞳から、ぼろぼろと涙が溢れだしてくる。電撃銃を、撃つ。撃てない。彼女の心を表すようにガタガタと揺れるレーザーは、門番には届かなかった。
- 112二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 17:57:30
ミオリネ気絶判定:dice1d100=62 (62) (45)
門番A自動気絶
グエル「さて。こちら側の処理だが」
シャディク「どうするの?中には多分相当人がいるだろうし、そいつらを一人一人消して、気づかれるかどうか判定して、……ってしてると、多分相当時間かかるよね?」
エラン「スレッタ達の方に向かう人員を優先的に消したいけれど」
グエル「そうだな。一応教団側で動かせる人数は決まっている。いくら備えていたとはいえ、多少は混乱しているだろうし……初期値を『80』、1ターン経過ごとに10減っていく……として、気づかれるか否かの判定を行う。成功した場合3d3+1人やれるぞ。また、本来なら毎ターン5人ずつ陽動部隊の方に増援向かうが、ここで削った分は向かえない」
シャディク「なんか多くない?」
エラン「……それだけ敵の数が多いということだろう。やるよ」
気づかれるかどうか:dice1d100=14 (14) (80)
何人やったか:dice3d3=1 3 2 (6) +1
- 113二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 18:04:40
「まだ、わた、しは。倒れるわけには……」
ミオリネのからだがゆっくりと頽れる。スレッタのひとみが、大きく、見開かれる。
「ミオリネさん?ミオリネさん!」
悲痛な、絶叫。
スレッタはミオリネのからだを抱いて、叫んだ。あたたかい。心臓の鼓動がある。生きている、ことはわかる。だが動揺しきったスレッタは、それを認識することができるのだろうか。グエルはちらりとそれを見て、一瞬考える。手当を優先するべきか、敵を倒すのを優先するべきか。ラウダの斧で一人は倒れた。ならここでするべきは__
「__ミオリネ、あとで手当てするから、少し待っていろ」
すぐに片づけてやる。
銃口が青白く燃える。
バチン、と弾けるような音がして、全てを焼き焦がすほどの電子の奔流が放たれた。
門番B回避:dice1d100=14 (14) (24)
回避失敗の場合ダメージ:dice2d10=3 6 (9)
グエルリロード判定:dice1d100=87 (87) (50)
「おいさっさと向かうぞおま」
え、ら。
指示をしようとした男が、頽れる。どこからか放たれた弾丸が、雷撃が。次々に教団員たちを射抜いていく。
「うーん、つまんないね?やっぱり派手に暴れたいなあ」
「シャディク、あまり声を出さないで」
「ああ。……早く、終わらせよう」
- 114二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 18:09:08
戦闘班の無双がすごいぜ
- 115二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:01:42
ラウダ「何やってるんだ兄さん!じゃなくてグエル!!」
ミオリネ「あんたどっちの味方なの?」
スレッタ「ぞ、増援は、ない、みたい、です……?エランさんたち、うまくやっている、んでしょうか……」
グエル「お。向こうではミオリネが気絶したみたいだぞ」
シャディク「???????」
エラン「そっか……」
『ラウダ』
攻撃対象:門番B 攻撃方法:斧dice1d100=81 (81) (60)
『門番B』
攻撃対象:dice1d4=4 (4) 攻撃方法:拳銃dice1d100=84 (84) (42)
『スレッタ』
攻撃対象:門番B 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=64 (64) (70)
『ミオリネ』
気絶中
『グエル』
ミオリネに応急手当:dice1d100=75 (75) (70)
気づかれるかどうか:dice1d100=84 (84) (70)
何人やったか:dice3d3=3 3 2 (8) +1
- 116二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:09:42
スレッタ以外全員失敗してんじゃん
スレッタもギリギリだし - 117二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:12:18
ボブとかグエルとか
- 118二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:16:17
「っふふ、なかなか、やるね」
ラウダは前線で暴れて、拳銃もちをいなす。ちらりと視線だけで後ろを確認する。グエルはミオリネの手当てにあたっているようだ。残念ながら状況が状況なせいで、手元が狂ってうまくできていないみたいだが。どちらにせよ、ここを突破されるわけにはいかない。
「アザトース様の素晴らしさもわからない、凡愚のくせに!」
「それで宇宙を滅亡させてもいいの?」
「滅亡するんじゃない、新たな秩序が生み出されるんだ!」
「……理解できない」
どうやら見るからに戦闘員ではなさそうなグエルを狙っているらしいが、その弾はことごとく外れている。斧をかわすのに精いっぱいで、うまく狙いが定められないらしい。ラウダは一瞬腰を落として、薙ぎ払うように地面を叩いた。土埃が舞う。ひるむ。そうして、次に目を開けた瞬間、見えたのは。
「あなたに譲るのは癪だけれど__頼んだよ、スレッタ・マーキュリー」
「ミオリネさんの仇は、わたしがうち、ます!」
こちらに向けられた、青白く発光する銃口、だった。
門番B回避:dice1d100=22 (22) (24)
回避失敗の場合ダメージ:dice2d10=6 3 (9)
「さすがに派手に暴れすぎたか」
「だろうね」
「ああ、だが人数を減らせたのは確かだ」
どうやらこちらの存在を悟られたらしい。シャディクは隠密しながら、ちらりと、生き残りの数を概算する。さっきやったのも含めて、ざっと十人程度。正面切って戦うには少し多い。
dice1d3=1 (1)
1:シャディク「ねえ意外とまだ隠密続けられたりしない?」シャディク隠れる&隠す:dice3d100=67 63 6 (136) (すべて70)
2:エラン「おおよその間取りや位置関係は把握している。うまく各個撃破できないだろうか」
3:ボブ「……いったん、陽動組の方に向かおう。挟み撃ちだ」
- 119二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:18:01
陽動組ー!
- 120二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:21:12
スレッタ「こ、この門番Bさん、つよい……!?」
ミオリネ「どうなってるの。どうなってるの??」
ラウダ「っはははは!墜ちろ水星女とトロフィー女ァ!」
スレッタ「ラウダさんどっちの味方なんです?」
ラウダ「このダブスタクソSKP……」
グエル「なんで全部成功すんだよ。一人でも失敗したら戦闘開始しようと思ったのに」
エラン「しかもひとつはほぼクリティカル。これは完璧な隠密」
シャディク「ねえKPこの場合処理はどうなるの?」
グエル「……(思案中) そうだな、残り人数がちょうど10人だから、先にさっきと同じように3d3+1で判定してくれ。撃ち漏らしとお前らで次のターンから戦闘に参加してもらう」
エラン「意外と残ってた」
シャディク「最大値を出せば全員で門番Bを蹂躙する作業になるんだ。気合い入れて振るよ」
何人やったか:dice3d3=3 3 3 (9) +1
- 121二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:22:19
怖
- 122二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:24:20
ラウダが輝いてるな(変な方向に)
- 123二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:28:39
最大値すごくない?
- 124二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:29:14
グエル「本当に最大値を出すやつがいるか!!!!!」
シャディク「(大爆笑)」
エラン「自分の才能が怖い」
スレッタ「あ、あれ?応援がくるって話だったのに、結局門番さんふたりから増えてない……です?」
ミオリネ「余裕もって探索する時間まで取れそうなレベルじゃないの」
ラウダ「あれ?おかしい……こんなはずでは……え兄さんシナリオ始める前に『襲撃に使える人数d100できめようぜ!』『クリティカルとかファンブルとか出たらどうするの』『32人か……まあ程よい数字だな』『ちょっと苦戦するかもしれないね』みたいな会話……してたよね?」
グエル「いや確かに教祖との対決まで行かなかったら悲しいから道中はちょっと難易度下げるか~みたいな話にはなってたけど それにしてもだぞ?」
スレッタ「やりますか」
ミオリネ「やるわよ」
エラン「やる」
シャディク「やろっか」
ラウダ「怖」
『ボブ』
攻撃対象:門番B 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=7 (7) (70)
『エラン』
攻撃対象:門番B 攻撃方法:愛銃ファラクトdice1d100=45 (45) (70)
『ラウダ』
攻撃対象:門番B 攻撃方法:斧dice1d100=24 (24) (60)
『門番B』
攻撃対象:dice1d7=5 (5) 攻撃方法:拳銃dice1d100=3 (3) (42)
『スレッタ』
攻撃対象:門番B 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=20 (20) (70)
『ミオリネ』
気絶中
『シャディク』
攻撃対象:門番B 攻撃方法:電撃銃ブーストモードdice1d100=94 (94) (70)
『グエル』
応急手当リベンジ:dice1d100=34 (34) (70)
- 125二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:32:24
シャディク以外攻撃成功してて草
殺意高すぎんよー - 126二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:36:58
こうなると生きのこってたのが仇だな。門番B
- 127二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:37:27
スレッタ「こ、ここでクリティカル……」
ミオリネ「この門番Bヒロイックすぎない?」
エラン「どうするの?この場合、処理は」
シャディク「狙いは、……ラウダか」
ラウダ「そうだね。じゃあ、こうしようか」
「エラン、ボブ、合わせて」
「言われなくとも」
「勿論だ、タイミングはお前に任せる」
ラウダが斧を片手に暴れているだけで、男は相当やりづらくなる。そのうえそちらだけに気をとられていると後ろから精密な射撃がぽんぽんとんでくるのだからたまったものではない。なんとかよけながらも、隙を狙う。狙う。狙う。狙って、
「__ここ、だッ!」
男が、撃った弾。
「は、……」
それが、近接で戦っていたラウダのからだを、正確に射抜く。
と、同時に、電撃銃が、狙撃銃が、斧が。一斉に、襲い掛かってきた。
門番B回避:dice3d100=40 85 13 (138) (24。それぞれ ボブ エラン ラウダのぶん)
ダメージ
ボブ分:dice2d10=3 9 (12)
エラン分:dice2d8=4 8 (12) +4
ラウダ分:dice3d6=4 2 2 (8)
(クリティカルのため相打ち&回避不可)
ラウダダメージ:dice1d6=3 (3)
- 128二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:47:03
グエル「戦闘終了だ。お疲れ様」
スレッタ「お、おつかれさま、でした~!」
エラン「門番Bがとてもかっこよかったとおもう」
シャディク「ダメージ28点って、もう原型のこってなさそうだけどね」
ミオリネ「ねえ、そういえばさっきグエルが応急手当成功してたけど、私起きてもいい?」
グエル「勿論だ。dice1d3=3 (3) の回復、ついでに医学dice1d100=82 (82) (50)に成功してたらさらに+1回復だ」
ラウダ「ねえ、一緒にラウダも回復して。最後に銃弾喰らってる。3ダメージだから結構深い傷になってるかもしれない」
グエル「ん?ああ……dice2d100=11 37 (48) (応急手当70 医学50)、処理はミオリネと同じで回復量がdice1d3=1 (1) だ」
噎せ返る血のにおいに、ミオリネは目を覚ます。
引き攣るような痛み、これは、そう、撃たれた傷だ。まさか生きているうちに銃で撃たれるだなんて、思いもしなかった。なんだか笑えてくる。笑えて、笑って、……泣きたくなってくる。
ゆっくりと視界が開ける。最初に目に飛び込んできたのはスレッタだ。「すれった、」と呟いた自分の声は思った以上に枯れていて、次の瞬間、軽い衝撃、柔らかな温かさに包まれた。
「ミオリネさん、よかった、よかったです……」
子どもみたいに泣きじゃくるスレッタの背を、ミオリネはしばらく考えたあと、そうっと撫でた。とくとく、と、心臓の音がするのを、いやにはっきりと認識した。
- 129二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:11:50
「……」
エランはその様子をちらりと見た後、ゆっくりと立ちあがる。それから、二人を気にしているらしいシャディクを連れて、ボブの元に戻った。
「音が、しない。どうやら少なくとも、地上にいる分は全滅したみたいだ。教祖とやらの周りはわからないけど」
「まあ十中八九そこに警備は固めているだろうね。逆に言えば、その分探索できるチャンスが生まれた、ということでもある」
「エランは教祖のいる場所を把握しているんだろう?このまま直行でいいか?」
エランは二人を順にみて、それからスレッタとミオリネの方に視線をやって、静かに呟いた。
dice1d3=3 (3)
1:「まずは一旦、落ち着いてからにしよう」ミオリネ→全員に精神分析:dice6d100=86 58 63 56 97 44 (404) (70)
2:「そうだね。何か役に立つものがあるかもしれない」エラン目星:dice1d100=77 (77) (70)
3:「下手に敵に時間を与えたくない。直行しよっか」
~一方その頃~
「いだだだだいだいよにいさんもっと丁寧にやってよ」
「あれだけ好き勝手やっておいて厚かましいお前なんてこれで十分だ」
「それはダイスの都合っていうかごめん言い訳しないあやまるあやまるから締まってる締まってる締まってる」
「はあ……止血と消毒、患部の圧迫もした。お前なら、これで大丈夫だろう」
- 130二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:35:38
もしかしてスレッタの精神分析ラストチャンスだったか。
(ダイスの数値から目をそらしながら) - 131二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:26:31
七人は廊下を進み、教会の扉の前に来る。鍵穴は、ない。中からは人の気配を感じる。不意に、ラウダが呟いた。
「……兄さんがいなくなったって、相談したの。三日前だっけ」
「ふわあ」
「あれからまだ三日しかたってないのね」
「時間感覚がおかしくなってしまいそうだ」
「そうだね。……長かったような、短かったような」
グエルは無言のまま、電気銃を構えただけだった。きっと色々、思うところがあるのだろう。その様子をちらりと横目で見たボブが、ぼんやりと中空を見た。
「そうか、いよいよ終わるんだな」
その声は、少しだけ震えている。ボブは、三か月前からずっと、この瞬間のために戦い続けてきたのだ。電撃銃を握る手が戦慄いているのを見たスレッタが、ふにゃりと笑いかけた。
「りらっくす~、ですよ、ボブさん。きっと、大丈夫ですから」
「__、ああ。ゼロで開ける」
ボブは一歩前に出て、右手に握った銃を真っ直ぐに前に向ける。そうして左手を扉にかけた。小声で数え下ろす。さん、にい、いち。
ゼロ。
そこは相変わらず、麗しい教会だ。だがそうだと認識するものはいない。ここは、戦場だ。エランは地形と人影を確認する。ミオリネは電撃銃を構える。シャディクは身を隠せそうな場所を目で追う。だが、そのどれもが、たった一言で、うち破られる。
「待ってたよ、『おねえちゃん』」
まず視界に入ったのは、紺色の少女。シャンタク鳥。
それから、桃色の髪の少女__ソフィ・プロネ。
彼女は既に、スレッタを見つめていたようだった。
dice1d3=1 (1)
1:スレッタ「……え?『おねえちゃん』??私がですか????」
2:ミオリネ「奇襲ができないか。とりあえず交渉技能を振るわ」ミオリネ説得:dice1d100=83 (83) (70)
3:エラン「さすがに戦力が三人ということはないはずだ。索敵するよ」エラン目星:dice1d100=1 (1) (70)
- 132二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:28:48
せっかくのクリティカルがちょっと惜しいな
- 133二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:38:02
もしかしてスレッタ周りの情報ほぼスルーして進んできてない?
- 134二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:41:30
大事な情報取りこぼしたまま最終決戦きちゃった?
- 135二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:41:37
資料とか読まなかったのここに来て痛いな…
もしかしたらスレッタのこと書いてたかもしれない - 136二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:42:15
スレッタ周りの情報取り落としてクライマックスはもう本編なんよ…
- 137二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:47:11
(何故かエランが1クリしてるので情報あげちゃうよ!君本当に戦闘関連になると強くなるね)
「ええ?忘れちゃったの、酷いなあ……あんなに仲良しだったのになあ……?」
「あ、あうあ……」
そうは言われても、スレッタは何も思い出せない。そもそもたいせつなミオリネのことすらあやふやなのだ。これがソフィによる揺さぶりなのか、それとも本当のことなのか、それすら判別がつかない。ミオリネが一歩、庇うように立った。
「主人公のつもり?そういうのいらないんだけどなあ。ね、イス人さん」
ソフィはボブに視線を移し、好戦的に笑う。ボブは電撃銃を向けて、ぎり、と歯ぎしりした。
「同胞よ、何故これほどまでに恐ろしいことをする」
「真相を解明するのは至上の幸福。この宇宙はすべてアザトースが見る夢。ならその先に何がある?『その先』では我々の明かした時間すらない。実際そちら側から来た者の影響で、未来は読めなくなった。私はそれが知りたい」
「お前ひとりのために宇宙を犠牲にするのか」
「何が悪いの?模範的なイス人じゃない」
「ただの反逆者だ」
紺色の髪の少女の方が、無表情に銃口を突き付け返す。シャンタク鳥が臨戦態勢をとる。
エランはスレッタたちが気を引いている間に、ざっと周囲を確認する。長椅子の影に隠れているのが二人。位置関係も把握した。いつでもいける。
否。
やるしか、ないのだ。
「よ、よくわからないけど、そんなことしちゃ、だめです!」
「私が、守る。それ以上に理由は必要ない」
「早く帰ってご飯つくってあげないと」
「サビーナを重傷にし、ミオリネを撃ったこと。忘れてないよ」
「兄さんをおかしくした黒幕はあなたなのかな」
「……あれは、いけないものだ。呼び出すわけにはいかない」
武器をとる。
最終決戦が、今、始まる。
グエル「__戦闘開始だ」 - 138二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:52:33
「早く帰ってご飯つくってあげないと」
このセリフ多分4号くんのだと思うんだけど、5号くんに対してだと思うんだけど…
なんか不穏な気持ちになるの私だけ? - 139二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:57:02
- 140二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 00:03:44
ミオリネ…。
- 141二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 00:21:58
- 142二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 01:09:57
- 143二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 01:20:03
- 144二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:00:25
シャディク「シャンタク鳥との戦闘が既定路線とはね。今までランダムで行動してたけど、今回は集中砲火でいった方がよさそうだ」
エラン「……一番目に見えてまずいのは神話生物であるシャンタク鳥だよ。まず全員でシャンタク鳥を狙おう」
スレッタ「そ、ソフィさん、なにしてくるんです……?読めないです、怖いです……」
ミオリネ「行動宣言を見る限り、ノレアは強い教団員、みたいな感じかしら?処理順としては、シャンタク鳥→拳銃とナイフ→ノレア→ソフィが妥当かしら」
『ボブ』
攻撃対象:シャンタク鳥 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=76 (76) (70)
『エラン』
攻撃対象:シャンタク鳥 攻撃方法:愛銃ファラクトdice1d100=4 (4) (70)
『ラウダ』
攻撃対象:シャンタク鳥 攻撃方法:斧dice1d100=51 (51) (70)
『ソフィ』
??????
『ノレア』
攻撃対象:dice1d7=4 (4) 攻撃方法:拳銃dice1d100=24 (24) (47)
『スレッタ』
攻撃対象:シャンタク鳥 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=51 (51) (70)
『拳銃』
攻撃対象:dice1d7=4 (4) 攻撃方法:拳銃dice1d100=99 (99) (32)
『シャンタク鳥』
攻撃対象:dice1d7=7 (7) 攻撃方法:噛み付きdice1d100=33 (33) (42)
『ミオリネ』
攻撃対象:シャンタク鳥 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=41 (41) (70)
『シャディク』
攻撃対象:シャンタク鳥 攻撃方法:電撃銃ブーストモードdice1d100=78 (78) (50)
『ナイフ』
攻撃対象:dice1d7=3 (3) 攻撃方法:ナイフdice1d100=27 (27) (32)
『グエル』
攻撃対象:シャンタク鳥 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=87 (87) (70)
- 145二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:14:54
「01。ボブ。こちらに来る気はない?」
「誰が」
「そっか、残念だよ」
ソフィが何かを唱える。赤い鉱石が、ぶわりと輝く。と、同時に__
ボブの様子が、おかしくなる。
何か強烈な恐怖を感じたかのように、感情が抑制できなくなる。冷や汗が、浮いている。それもほんの一瞬のこと、金切り声じみた悲鳴をあげて発狂する。崩れ落ちる。うずくまって、震えだす。
(ボブ戦闘脱落)
「弱い。その程度でソフィに……あの子に立ち向かおうだなんて」
ノレアは無表情にそれを見ながら、シャディクに狙いを定める。少しのぶれもない、まっすぐな構えだ。そうして、撃ち抜く。
「私たちの邪魔はさせない」
ダン、と。シャディクにむかって、弾丸が放たれた。
シャディク回避:dice1d100=70 (70) (14)
回避失敗の場合ダメージ:dice1d6=3 (3)
「ボブ、……ラウダ、スレッタ、いくよ。あわせて」
「わかってる!あ、あいつ、あいつ兄さんを狙って……あれ、あたったら真面目に兄さん即死する……!?」
「はい~、やります~~!きもちわるいとりさん、たおします!」
「ああ!もちろんだ!!」
四人は呼吸をあわせてシャンタク鳥に攻撃する。ぴったりと息の合ったコンビネーションは、そう、まるで……
……四人?
「あっ」
ノリにあてられた拳銃までもが、何故かシャンタク鳥に発砲していた。
(エラン分はクリティカルのため回避不可)
シャンタク鳥回避:dice3d100=67 68 95 (230) (20)
エラン分ダメージ:dice2d8=7 8 (15) +4
ラウダ分ダメージ:dice3d6=6 6 1 (13)
スレッタ分ダメージ:dice2d10=5 8 (13)
拳銃分ダメージ:dice1d6=3 (3)
- 146二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:19:32
エランくん戦闘ダイス輝きすぎでは…??強…
- 147二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:27:19
ノリにあてられた拳銃www
にしてもスレ主ファンブル処理上手すぎる - 148二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:30:49
グエル「…………(電卓をたたいている)」
ラウダ「に、にいさん……」
グエル「な、何度計算しても間違いない……シャンタク鳥、死んでる……」
ラウダ「え?嘘……嘘だ……装甲は減らしたけどHPはむしろ盛ったよ?ねえ期待値的に四人分の攻撃を耐えられるって話だったんじゃないの!?」
スレッタ「ふ、ふぃー……これでとりあえず神話生物はいなくなりましたね!」
ミオリネ「シャンタク鳥の噛み付きって4d6+dbだっけ?よかったわねグエルが死ななくて」
エラン「たのしい」
シャディク「誰か俺の心配をしてよ!!」
スレッタリロード判定:dice1d100=39 (39) (50)
ノレアの弾丸が、シャディクの肩口を射抜く。先程の傷が開いて、じわり、と痛む。低い、呻き声が漏れた。
「シャディク?大丈夫なの、シャディク!?」
「……みおりね……」
「大丈夫、あんたの仇は、私がうつ!」
ミオリネはそういって、dice1d2=2 (2) (1:拳銃 2:ナイフ)に電撃銃の銃口を向ける。
「みおりね」
シャディクのくちびるが震える。
「ミオリネ、俺は、……お前の、ためなら」
なんだってできるよ。
幼い頃の口約束。かつての記憶。弾ける。意識が、覚醒する。今まで青白くしかかがやかなかった電撃銃が、赤く、赤く、燃え上がる。脳裏で目覚めたバチリとした予感が、シャディクを奮い立たせる!
(シャディク判定補正+30 失敗→成功)
回避判定:dice2d100=33 79 (112) (拳銃の場合もナイフの場合も一律25)
ミオリネ分ダメージ:dice2d10=10 9 (19)
シャディク分ダメージ:dice3d10=3 10 6 (19)
- 149二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:38:54
つよっ
ナイフ狙うのも強い - 150二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:39:20
全員殺意が高すぎて草
ミオリネほぼ最大値やん - 151二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 09:42:56
電撃銃が放たれた銃口から、煙がくすぶっている。
焦げたようなにおいがする。シャディクは呆然としたように立ち尽くす。ミオリネはそちらをちらりと見て、「シャディク?」と尋ねるように言った。
空の色をしたひとみが、ほんの一瞬。ちらりとミオリネに向けられる。シャディクは困ったように、傷を庇いながら微笑んだ。それから、この教会に残った敵__ソフィとノレアに向き直る。
「ミオリネの隣に立つのは、俺だ」
どんな顔をしているのかは、見えなかった。
グエル「………………(電卓をたたいている)」
ラウダ「兄さんそれは計算機使うまでもないよ」
グエル「ああ、シャディク分で拳銃が、ミオリネ分でナイフが蒸発した。おっ、お前ら、好き放題やりやがって~~!!」
ラウダ「あ、グエルはやっぱり少女の身体で反動を見誤ってすっ転んでいる。すごいよほんとに全然あてられていないよこのグエル」
スレッタ「まってください今さらっと何が起きたんです??」
ミオリネ「判定補正+30?ブーストモード以外の技能だったら問答無用で自動成功にできる数値じゃない」
エラン「いいな、僕もほしい」
シャディク「あは あはは……(そっと目を逸らす)」
ミオリネリロード判定:dice1d100=57 (57) (50)
シャディクリロード判定:dice1d100=7 (7) (50)
- 152二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 10:02:00
結局誰もハンドアウト公開しなかったな
- 153二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 10:38:05
ボブ脱落シャディク負傷であとソフィノレか
コメディ入れるの上手いなぁ - 154二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 12:00:35
カップリングフラグ大丈夫だったかな
生存条件に関わるってこのスレ冒頭で触れられてた割にボス撃破まで一直線に来てないか - 155二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 12:06:38
絵になるミオリネとシャディク。
そしてその背景ですっころんだグエルが涙目になってそうでかわいい。
それと前スレでも言われてたがこのエランは勤務初日にゾンビ無双できる警察官だな。
プロスペラ生存に関わってたことは明かされてるけど残りはどの程度なんだろね。
このままだとボブとかどうなっちゃうんだ。
- 156二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 12:10:51
カップリングフラグはシャディクとミオリネの時の過去回想で奮闘、判定に+30みたいな感じで補正つけてもらえるやつかと思ったけど
全然ちがくてなんかありそうで怖いなぁ… - 157二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 12:33:39
個人の目的とかまだ明確になってないし教団関係とは別な個人の裏事情もありそうだからなあ
- 158二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 13:41:17
スレッタ「2ターン目、ですね!」
ミオリネ「流してたけど、さっきのターン、ボブが戦闘脱落か。何の魔術かはわからないけど、1ターンに一人確実に落とされるなら、できるだけ短期決戦の方がいいわね。……というか私、電撃銃がない以上できることがないわ……」
シャディク「ああ。先にノレアから落とすつもりだったけど、先にソフィを処理してもいいかもしれない」
エラン「KP、僕も+30補正ほしいな……」
グエル「お前がそれを手に入れると本格的に全員瞬殺されそうだからだめだ」
ラウダ「……じゃあミオリネは初期値で応急手当したらどうかな。状況的に違和感はないし、許可するよ」
『エラン』
攻撃対象:dice1d2=1 (1) 攻撃方法:愛銃ファラクトdice1d100=27 (27) (70)
『ラウダ』
攻撃対象:dice1d2=2 (2) 攻撃方法:斧dice1d100=77 (77) (60)
『ソフィ』
??????
『ノレア』
攻撃対象:dice1d6=1 (1) 攻撃方法:拳銃dice1d100=19 (19) (47)
『スレッタ』
攻撃対象:dice1d2=1 (1) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=8 (8) (70)
『ミオリネ』
対象:シャディク 応急手当dice1d100=85 (85) (30)
『シャディク』
攻撃対象:dice1d2=1 (1) 攻撃方法:電撃銃ブーストモードdice1d100=43 (43) (50)
『グエル』
攻撃対象:dice1d2=1 (1) 攻撃方法:電撃銃ノーマルモードdice1d100=) (70)
- 159二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 14:08:45
エランの撃った弾丸は、真っ直ぐにソフィに向かう。射抜いた。かの、ように、思われた。
「は、……」
着弾する、直前。その軌道が、不自然に捻じ曲がる。ほとんど九十度回転して、オルガンの鍵盤を破壊する。厭な音がする。
明らかに、何かがおかしい。エランはすぐに違和感に気づく。ちらりと頽れたまま動かなくなったボブ__肩は動いているから、呼吸はしているらしい__を見て、声を荒げた。
「ノレアから狙って!」
当のノレアはその言葉を聞いて、僅かに眉を動かしただけだった。そんなことをしても、何も変わらない、とでも言いたげに。素早く持ち上げられた銃口は、まっすぐにスレッタに向けられている。
「ソフィのことを教えてくれないなら、庇う意味もない」
ダン、と乾いた音がした。
スレッタ回避:dice1d100=53 (53) (20)
回避失敗の場合ダメージ:dice1d6=1 (1)
「グエル・ジェターク。本当にありがとう」
「……何の話だ」
「あんたが魔導書を解読してアザトースを召喚する準備が整えてくれたおかげで、かつての私は他のイス人の目を誤魔化すのに専念できた。今の私にその記憶はないけれど、それでも感謝している」
「黙れ!」
グエルは低く唸りながら、電撃銃を構える。だがそれより先に、ソフィはゆっくりと、腕を上げた。
ノレアに斧を叩きつけようとしていたラウダのからだが、ゆっくりと弛緩する。
何が起きたのかは、嫌でもわかった。怯えるようにその瞳はあちこちを探し、最終的に、はっとしたようにグエルの方に向けられる。見開かれた目から、大粒の涙が溢れた。
「にいさん、にいさん、にいさん、」
「お、おいラウダなにし、」
「こわいたすけてしなないでごめんなさいたすけて」
ラウダは斧を取り落とす、と同時にグエルの身体を抱えたまま屈みこむ。完全に動けなくなったと気づいた瞬間には、グエルの手のひらから電撃銃がこぼれていた。
(ラウダ・グエル戦闘脱落)
- 160二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 14:19:06
スレッタ「なんで二人まとめて戦闘脱落してるんです??」
ミオリネ「戦闘前にしっかり精神分析かけておくべきだったか……」
エラン「……ソフィのあれは十中八九『被害を逸らす』だ。とりあえずノレアからやろう」
シャディク「う、うーん、仮に、ノレアを倒したとして、向こうには被害を逸らす呪文があって、1ターンに一人やられるなら時間の問題だと思うんだけど……なんか、詰みっぽくなってきた……?」
dice1d2=1 (1)
1:スレッタ「……あ、次のターン『組付き』で動きを封じてみます?」
2:ミオリネ「今更感あるけど、説得でも試みてみる?」
「くっ……こ、こんなの、かすり傷です!シャディクさん、そっちからお願いします!」
「もちろんだ、外さないでよスレッタ・マーキュリー!」
スレッタは自分に撃たれた弾丸に、一瞬よろめいた。しかしそれも、彼女を阻むまでには至らない。ただ、前だけを見て。進むだけだ。
「__俺が、ミオリネを守るんだ!」
「私もミオリネさんを守ります!!」
青と赤。二本の閃光が、ノレアめがけて放たれる!
__一方、当のミオリネは。
「何この状況!!何この感じ!?ねえちょっとシャディク動かないでよ手当できないでしょうが!!!!」
割と困惑していた。
ノレア回避:dice2d100=9 39 (48) (60)
スレッタ分のダメージ:dice2d10=7 9 (16)
シャディク分のダメージ:dice3d10=2 9 1 (12)
スレッタリロード判定:dice1d100=50 (50) (50)
シャディクリロード判定:dice1d100=40 (40) (50)
- 161二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 15:50:02
それぞれの内情に踏み込むことなく戦闘で全部ぶっ飛ばす
うーんこれは本編 - 162二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 17:20:56
ノレアは少しの無駄もない、機能だけを追求したような動きで、くるりと電撃を回避してみせる。それはそういった人形や、殺陣かなにかのようにすら見える。……スレッタもシャディクも、本気であてるつもりで撃ったにも関わらず、だ。
「無駄な抵抗を」
その瞳には、どこか倦怠感にも似た狂気がのっていた。
シャディク「強……」
ミオリネ「回避60か。かなり高めね。さすがラスボス格ってところ?」
エラン「NPCは全員落とされたから、次は僕たちがあの魔術を喰らう番だ。……誰になるかはわからないけれど」
スレッタ「う、うーん、うーん……とりあえずソフィさんに組み付きで、動きと呪文を封じられないか、試してみます!」
『エラン』
攻撃対象:ノレア 攻撃方法:愛銃ファラクトdice1d100=87 (87) (70)
『ソフィ』
??????
『ノレア』
攻撃対象:dice1d6=5 (5) 攻撃方法:拳銃dice1d100=78 (78) (47)
『スレッタ』
攻撃対象:ソフィ 攻撃方法:組み付きdice1d100=38 (38) (70)
『ミオリネ』
対象:ノレア 電気銃ノーマルモードdice1d100=54 (54) (30)
『シャディク』
攻撃対象:ノレア 攻撃方法:電撃銃ブーストモードdice1d100=70 (70) (50)
- 163二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 17:34:45
(ミオリネの成功値間違えていました!「70」なので「成功」です!)
「次はあんたかな。私の仲間を一番やったのは、あんただもんね……?」
ソフィの青色のひとみが、エランに向けられる。エランは無表情に弾丸を引く。……見られていて、予想以上に、焦っていたのか。弾丸は空を切る。そうして、
「……あ、」
脳裏に浮かんだのは、忌まわしい記憶。
心をとらえるのは、想像を絶するほどの恐怖。
足が、震える。頭を抱えて、はじめて、自分がライフルを取り落としていたことに気づく。
「あ、あ、ああ、あ、……」
頬を汗が伝う。『このハンバーグ、すげえ美味しいな。今度作り方教えてくれよ』。誰かの言葉がよみがえる。『四号、五号』。あれは、誰だ。これは。『もう、殺してくれ』。
「……、」
エランの身体から、力が抜けた。
エランSAN値:58→53
(エラン戦闘脱落)
「エランさん!……ど、どうして、こんなこと……するんです!?」
「邪魔だから、じゃ理由にならない?私の目的を達成するのに、邪魔だから」
「だ、……だめ、です!」
スレッタは腰を落として、ソフィに突進する。そうして、ほとんど掴みかかるようにして羽交い絞めにしようとする。
宇宙がどうとか、世界がどうとか、スレッタにはよくわからない。それでも、ひとつわかることは。
「わ、私は、ミオリネさんの花婿だから……ミオリネさんを、守ります!」
ソフィ回避:dice1d100=83 (83) (24)
- 164二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 17:47:18
「ソフィ!」
スレッタに拘束されたソフィを見たノレアの声が、少しだけ揺れる。その動揺が動作に出たのか、銃弾が空を切った。その隙を逃さないとばかりに、ミオリネとシャディクはそれぞれの武器を持つ。
「シャディク、いける!?」
「ああ、もちろん。……俺は、」
勝ちたい。
勝たなければいけない。
もしここで負けたら、死んでしまう。きれいなミオリネは天国に行くだろうけれど、暴力団組員なんていう職を選んだ自分は地獄におちるのではなかろうか。もう、一緒にいられない。嫌だ。だから。
「絶対、……当てる!」
シャディクの青い瞳が、ミオリネの電撃銃から放たれた電撃をうつして、じわりと輝いた。
(シャディク判定補正+30 失敗→成功)
回避判定:dice2d100=91 80 (171) (60)
ミオリネ分ダメージ:dice2d10=3 9 (12)
シャディク分ダメージ:dice3d10=5 6 10 (21)
ミオリネリロード判定:dice1d100=76 (76) (50)
シャディクリロード判定:dice1d100=48 (48) (50)
ミオリネ「エランがやられたか」
シャデイク「やつは我々探索者四天王の中では最強」
エラン「やられちゃった……しょんぼり。というか順番として次最初に動くのはソフィだから、『組み付かれただけ』ならもう一人やられるよね」
スレッタ「え、えっとえっと、と、とと、ととと、とりあえず……ここから、どうします?」
エラン「がんばれ」
スレッタ「他人事!!」
dice1d3=2 (2)
1:エラン「……とりあえず、赤い鉱石を取り上げてみたら?」
2:シャディク「あ、詠唱を止めたいなら首を絞めてみればいいんじゃないかな?」
3:ミオリネ「伏線回収よ。押し倒しましょう」
- 165二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 17:52:12
ミオリネさんそんなこと言ってたらまたダイス腐っちゃうよ!
- 166二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:03:32
グエル「……………………(電卓をたたいている)」
ラウダ「兄さんくどいよ」
グエル「ああ、えっと、電撃銃をかわしきれなかったノレアの身体から、硝子の破片のようなものがぱりんと落ちてくる。それに驚いたような顔を見せた次の瞬間、やってくる衝撃に耐えきれず……ノレアは自動気絶です……」
ラウダ「期待値なんて信用した方が悪かったんだ」
エラン「……『自動気絶』?33点もダメージを喰らって?」
シャディク「そういえばなんか教団員もそんな感じの魔術かけてもらってた~みたいな描写あったっけ。ノレアのはかなり強いのかけてもらってたみたいだけど、同じのがソフィにもかけられていると考えた方がいいかもしれないね」
ミオリネ「……もし電撃銃がスレッタにあたったらいけないから、私たちは撃てない。スレッタが生命線よ。やれるわね?」
スレッタ「も、もちろん、です!やります!……私は、負けません!」
『ソフィ』
??????
『スレッタ』
攻撃対象:ソフィ 攻撃方法:首を絞めるdice1d100=56 (56) (ソフィのCON12×5=60で判定。失敗したらソフィは気絶します)
『ミオリネ』
スレッタ・ソフィに近づく
『シャディク』
スレッタ・ソフィに近づく
- 167二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:04:01
シャディク△
ていうか回避高いのに二人ともすごいね… - 168二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:13:58
シャディクSAN値:46→41
「くっ……ふふ、そんな、で。……私を止めたつもりかな?」
ソフィは不敵に笑う。どういうことだろうか。スレッタは指先に力を込めて、それからちらりとミオリネ達の方に目をやる。そして、目を見開いた。
シャディクが、頭を抱えてうずくまっている。
「あ、あ、ああ、あ……」
「シャディク?大丈夫、シャディク!?」
ミオリネの手の平が、せわしなくシャディクの背を撫でている。普段なら精神分析もできるだろうに、今この状況ではそれすらも忘れてしまったようだ。淡い色のひとみがにわかに色を濃くし、やがて大粒の涙をこぼすのを見て、スレッタは目を見開いた。
指先から力が抜ける。ソフィはスレッタの身体を突き飛ばして、戒めから抜け出した。スレッタは動かない。ただ立ち尽くしているだけ。
「ミオリネ、さん……」
「アッハハハ!おねえちゃん、次はそのミオリネって子を壊してあげるね!そうして最後に、スレッタ・マーキュリー、あんたも、アザトース召喚の生贄にしてあげる!!」
「ミオリネさん。ミオリネさん、みおりねさん……」
「どうしたの?諦めたの?もっと抵抗したらどうかなあ……!?」
「……ああ、みおりねさん、」
スレッタの表情が、壊れたように。ぱっと、輝く。
そうして、ぱっと。花が咲いたように笑った。
「大丈夫だよ。私たちは負けないよ」
私が、ミオリネさんを、助けるから。
スレッタ「KP」
グエル「……いいんだな?」
スレッタ「はい」
グエル「わかった、許可しよう」
スレッタ「ありがとうございます、では」
スレッタ「AF『エアリアル』の使用を宣言します」 - 169二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:17:43
AF?
アーティファクト? - 170二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:21:42
ひークライマックス感全開でこわい!!
- 171二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:30:01
スレッタが弾けるような笑い声をあげた瞬間、彼女がいつも抱いていた人形に、ぱきり、ぱきり、とひびが入る。その音がやけに耳について、ミオリネは思わず顔をあげた。そうして、見たものは。
__エアリアルが、壊れる。
同時に、今まで訝しむような顔をしていたソフィのからだに、罅が入る。壊れていく。こわれていく。こわる。ソフィだけじゃない。シャディクも。エランも。ボブもラウダもグエルもノレアもみんな。壊れる。壊れて、いく。ばらばらに。破壊されていく。スレッタはなんてことない様子で近寄ってきて、微笑みかけてきた。
「助けるの、遅くなってごめんね、ミオリネさん。えっと、魔導書、を探すんだよね?」
手を差し伸べてくる。
軽い調子で。今、これが。何によって引き起こされたのか、わからないほどミオリネは馬鹿じゃない。スレッタは。……スレッタ・マーキュリーは?
「あ、あ、あ、あ……あ?」
SANc
ミオリネ:dice1d100=35 (35) (34) 1/dice1d6=6 (6)
エラン:1/1(固定)
シャディク:1/1(固定)
ボブ:1/dice1d6=5 (5)
ラウダ:dice1d2=1 (1) /dice1d6=2 (2)
グエル:dice1d2=2 (2) /dice1d6=1 (1)
ソフィ:1/dice1d6=6 (6) +1
ノレア:dice1d2=2 (2) /dice1d6=1 (1)
- 172二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:31:40
ミオリネINT:dice2d6=3 1 (4) +6
ミオリネアイデア:dice1d100=59 (59) (INT*5)
成功の場合一時的狂気:dice1d10=8 (8)
- 173二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:35:12
もう本編だよこれ!
- 174二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:36:02
エランとシャディクが巻き込まれてるから本編より酷いのでは……
- 175二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:47:33
なんだこれ
いや本当になんだこれ - 176二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:50:40
どうしてこうなった…
- 177二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:50:42
「……、…………、」
「あれ、ミオリネさん、どうしたの?早く探しにいこうよ。あ、私が手を引いてあげるね」
スレッタは絶句したままのミオリネの手を取って、探索する。しばらくもしないうちに、教壇の裏に隠し扉のようなものを見つけた。
中はこじんまりとした書斎のようになっていた。椅子に机、電球や装飾品。そして、本棚。
「ほん、ほん、ほんは、どれかな~……♪これかな?」
スレッタはそのうちのひとつを手に取った。ほとんど勘だが、たぶんこれであっている、気がする。
エアリアルは、いなくなってしまった。もうスレッタには何もない。だけど。……だからこそ、ミオリネの傍にいたい。ミオリネといっしょがいい。スレッタは微笑んで、ミオリネの頬に触れる。
「ねえ、うまくできたので、褒めてください。ミオリネさん、わたし、ミオリネさんがすきです」
エランははっと目を覚ます。なんだか体が痛む、気がする。不思議だ。よくわからないが、まだ戦闘は続いているということだろう。ちらりとシャディクの方を見る。きょろきょろとしている。そういえばミオリネとスレッタがいない。エランはほとんど引きずるようにして、ソフィの元にまで歩いてみた。どうやら気絶しているらしい。一瞬、瞼を伏せる。それから、
ダン ダン ダン
乾いた音が、三発響いた。リロードをしながら、ふっとノレアの方に視線を向ける。彼女はぼんやりと寝転がったまま、それを呆然と見つめていた。
「止めないの」
「……いい。もう、いい」
エランは無表情にそれを見つめた。
そして、銃口を向ける。
「は、俺、は……ラウダ?グエル?」
ボブも目を覚ます。それから、きょろりとあたりを見渡して……明らかに、その二人の様子がおかしいことに気づいた。ラウダは焦ったように、「兄さん?兄さん!」と呼びかけている。ボブはそちらに近寄って、屈んでみる。ラウダは真っ青な顔でボブに視線を向けた。
「に、兄さん、大丈夫?」
「俺は、……大丈夫、だぞ、ラウダ。ふふ、……ふふふ、ははは。そう、だいじょうぶ。理解したんだ」
「何をだ」
「……すべての元凶は俺だ。俺の首を落とせ、ラウダ」
「全然大丈夫じゃない!」
「落ち着けグエル・ジェターク!!」 - 178二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:04:21
グエル「戦闘終了だ、お疲れ様」
ミオリネ「????」
スレッタ「魔導書回収、できました!」
エラン「なにがおこったの?とりあえずソフィとノレアにとどめはさしてきたけど……」
シャディク「ほんとになに?ねえKP!?」
ラウダ「シナリオ終了後に解説タイムをとるから、その時に詳細を話すね」
ミオリネ「なに ねえ ほんとに」
スレッタ「大団円ですね」
エラン「……」
シャディク「怖いよ……シンプルに怖いよ……」
グエル「ではPLが思い思いの行動をとっていると__」
煙のにおいがする。
ふと気づくと、燃え盛る炎や煙が部屋に迫ってきていた。揺らめく炎が広がり、前が見えない。しかも不思議なことに、まとまった量の火の塊がいったいになって、まるで生物であるかのように空中に漂う。物理的な日の広がり方ではない。が、探索者たちを狙う様子はない。
「逃げるよ、ミオリネさん!」
「す、スレッタ……あんた一体、いま、何を……」
「あ、待って、ミオリネ!」
二人が一足先に飛び出したのに気づいて、シャディクもはっとしたように動き出す。エランも駆け出して、振り返った。視線の先には、ラウダ、ボブ、グエルがいる。
「君たちも早く」
「わかった。おい、走るぞ」
「……ここで死にたい」
「だめにきまってるでしょ!ほらおぶってあげるから!行くよ!!」
七人は全速力で火の海を越える。地下から抜け出して、しかし地上もまた、燃えていた。むしろ地上の方が、地獄めいた様相を呈している。言うまでもなく危険だ。少ないながらも窓はある。ここからならきっと、出られそうだ。もちろん生身で硝子を突き破るだなんて、普段は考えられない。だが、
「私とミオリネさんなら、大丈夫、だよね!」
「……スレッタ」
ミオリネは少し考えたあと、頷く。
そうして、窓を蹴破った。 - 179二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:06:53
信仰対象クトゥグアかあ
- 180二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:08:41
うーん全員生存なのにこのノーマルエンド感
- 181二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:13:03
スレッタの目的は魔導書?
あってるならなんかシノビガミみたいだな - 182二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:17:27
建物が燃えている。
……だが、七人とも、無事だ。
「勝ったんですよ、ミオリネさん。私たちの勝ちです!」
スレッタは無邪気に笑いながら、ミオリネの手を握ってふわふわと微笑む。ミオリネはなんともいえない表情で、そっとその手を握り返した。……ミオリネも、人を殺したことにはかわりないのだ。ボブはふっと深呼吸をした後、ゆっくりとスレッタにちかづく。
「あとはそれを消すだけだ。スレッタ・マーキュリー、いいな?」
「もちろんです。おねがいします!」
ボブはスレッタから受け取った本に、ダリルバルデを向ける。真っ赤な柄から、輝く緑色の刃が現れる。ゆるゆると、ボブは息を吐き出す。
「……やっと、終わるんだな」
感極まっているのか、手のぶれが酷い。ほんの一瞬の、間のあと。腕を、振り下ろす。
確かに刺したのを、全員が見ていた。そして、……安堵したのだろう。ボブは膝をついた。
「ありがとう、みんな、ありがとう。今までありがとう。お前たちがいなかったら、ここまでこれなかった」
「大冒険、でしたね!」
「……そうね」
「ああ。お前は英雄だよ。世界を救った英雄だ」
ボブは泣いている。夢中になりすぎたのだろう。巻き上がる炎も最早意識の外だ。ラウダはどうやら泣き疲れて眠ってしまったらしいグエルを背に負ったまま、静かに呟く。
「これ以上ここにいるのも危ない。いったんここを離れようか」 - 183二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:26:53
「わかりました!ミオリネさん、いきましょう」
「ええ」
ミオリネは微笑んで、右の手のひらでスレッタの手を取る。……色々、怖いことも、嫌なことも、忘れてしまいたいこともあったけれど。アスティカ市の平和は護られたし、みんな生きている。なら、それでいい、ということにしよう。手を繋いで二人で歩き出そうとしたところで、シャディクがむくれたようにミオリネの左手をとる。
「ミオリネは俺の」
「ちがいます!私のです!!」
「なに。何この状況。どっちでもないんだけど!?」
ミオリネは真ん中で大岡裁き状態になりながら叫ぶ。でも、……でも。他愛もない会話ができるということが、こんなにも嬉しい。ミオリネはふわりと微笑んで、ふたりの手をとった。
「よくわからないけど。またみんなで一緒にご飯食べましょ」
「私はミオリネさんの花婿です」
「俺はミオリネの幼馴染だ」
「話を聞け」
「……ボブ、立てる?」
「ああ。……すまない」
ボブはエランの手をとって、立ち上がる。そのまま離れようとしたところで__エランの手が、離れない。訝しむような顔をしていると、不意に、エランの顔がずいと近づいてくる。
「ボブ」
「なんだ」
「少し二人で話をしたい。誰にも見られないところで。いい?」
「別に構わないが……急にどうした?」
「いいから」
ボブは少し考えるそぶりを見せる。
「……わかった」
dice1d2=1 (1)
1:このまま向かう
2:精神交換でグエルに体を返す(dice1d100=4 (4) (50)で失敗した場合、装置が壊れているため強制的に1になる)
(※ちょっと用事ができたのでいったんここで切れるよ!帰ってきたらエランのぶんのエンド描写とシナリオの裏話開示用に次スレを立てるよ)
- 184二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:35:07
うわーエランエンドも解説も楽しみすぎる
- 185二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:35:41
なんかお空の彼方で「よくやったわね、スレッタ」とほほ笑んでいるプロスペラが見える…
- 186二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:39:01
個人的に恋愛かどうかわからんけどなんかあるなと思うフラグは
スレ→ミオ
シャディ→ミオ
ミオ→スレ
ミオ→シャディ
エラ→ボブ
すごくわかりやすいのは
ラウ→グエ - 187二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:47:48
ボブってそういや本体美少女なんだよな…
- 188二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:49:54
なんでプロスペラとかオリジナルエランとか謎握ってそうなやつが軒並み死んでるんだ!!!
- 189二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:54:38
全員生存はなによりだが、色々大事な情報取りこぼしてるっぽいのがなー
エンディングも裏話も楽しみ - 190二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:03:48
グエル元の体に戻るタイミング逃してない?大丈夫?
- 191二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:23:38
ボブがなんらかで死んだらグエル戻れなくならない?
- 192二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:29:53
戻れなかったら合法的にラウダが兄さんを囲えるな!ヨシ!(??)
- 193二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:32:04
- 194二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:43:37
スレ立て乙です。
埋め - 195二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:44:18
たておつ
さてさて何が出るのやら… - 196二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:46:10
たておつうめ
- 197二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:47:44
うめうめ
- 198二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:51:11
期待うめ
- 199二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:54:37
おつですうめ
- 200二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 22:02:14
おつおつ
感想戦に急げ!