SS 見えない11人目 CP・閲覧注意

  • 1123/02/15(水) 23:12:42

    ウタ『…………やっぱり何かいるのかなぁ……』



    サニー号に増築された彼女の部屋で、配信用の電伝虫を切り終えたウタが呟く



    ウタ(サニー号に乗ってから1ヶ月ぐらい、配信中に"物が動いてるよ?"とか"変な音が混ざってない?"って皆から言われてるんだよね………でも私は歌に集中してるせいで全くわからないし……いや、正直お化けは苦手だから分かりたくないんだけど、このまま放っておくのも気が気じゃないし………)

  • 2二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:16:11

    立て乙

  • 3二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:16:44

    たておつ

  • 4二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:16:54

    期待

  • 5二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:16:58

    埋め
    スレ管理とかも頑張ってね

  • 6二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:18:29

    縦乙
    続きが楽しみです

  • 7二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:31:14

    埋め

  • 8二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:32:45

    このレスは削除されています

  • 9二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:33:30

    保守

  • 10二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:33:36

    うめ

  • 11二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:33:44

    このレスは削除されています

  • 12二次元好きの匿名さん23/02/15(水) 23:34:07

    これで落ちんな

  • 13二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 00:31:06

    ホラーじゃない?

  • 14123/02/16(木) 00:37:30

    例の事件の後、生死の境を彷徨ったウタは様々な人の尽力によって生き延びる事ができた。そんなウタは本人の強い希望もあり、ルフィの所に身を置く事になった

    ウタ(シャンクスを説得するのは疲れたけど、納得してくれてよかった………説得出来なかったらここの皆に恩返しも出来なかったし……)

    とは言え、ウタ自身に全くの私情がなかった訳ではなかった

    ウタ(………それに、ボロボロになってまで助けてくれたルフィには……感謝以上の気持ちもあるし……)

    ウタがこれを、ルフィへの恋心である事を認めるのはもう少し後の話だ。そんな何一つ不自由ない、順風満帆の生活をしていたウタだったが、一つだけ不満があった

    ウタ『(…………とは言え、やっぱりお化けは苦手だなぁ……考えただけでもゾッとするよ……このままじゃ配信にも響きそうだし……)よし‼︎明日誰かに聞いてみよう‼︎』

    1ヶ月近く放置していた問題に対して、ようやく重い腰をあげたウタは明日に備えて早々に眠りについた

  • 15二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 07:08:28

    ホシュホシュの実

  • 16123/02/16(木) 13:22:47

    次の日

    ウタ(………今日は確か…)

    ブルック『おはようございますウタさん‼︎今日はよろしくお願いしますね‼︎』

    ウタ『うん‼︎今日はよろしくね、ブルック‼︎』

    シャボンディー諸島から活動しなくなったソウルキングことブルックだったが、その人気は未だに衰えていなかった。当然ウタの配信で、ブルックを知る者がウタとのコラボを提案するのはそう難しい話では無い

    ウタ(正直ライブの時は色々考えながら動いてたから気にならなかったけど、冷静になって見てみると普通に怖くて……今思うとあからさまな話し方してたなぁ………今はブルックの性格で特に怖さを感じないけど……ブルックなら、お化けについて何か知ってるかも)

    ブルック『いやぁこの時をどれだけ待ち望んだ事か……おかげで私、あまり眠れませんでした‼︎』

    ウタ『えぇ?それ大丈夫?しっかり休んでおかないと余計疲れるよ?』

    ブルック『いやぁ〜、あのウタさんと一緒に音楽を奏でられると思うと心臓の鼓動が昂ってしまいまして……あっ…私、心臓無いんですけど。ヨホホホホホ‼︎』

    ウタ『アハハハ……取り敢えず30分後に始まるから、その時に私の部屋に来てね‼︎』

    ブルック『わかりました‼︎』

    ウタ(本当は今すぐにでも聞きたいけど、今日は初めてのコラボ……取り敢えず今は配信の事だけを考えないと………)

  • 17123/02/16(木) 13:33:21

    数時間後

    ウタ『皆‼︎今日も見てくれてありがとう‼︎これからもよろしくね‼︎バイバイ‼︎』カチャ

    配信は無事成功し、配信を終えたウタはブルックに礼を言う

    ウタ『今日は本当にありがとうブルック‼︎皆本当に喜んでたよ‼︎』

    ブルック『感謝するのはこちらですよ‼︎おかげさまで私も楽しかったです‼︎』

    お互いに道具を片付け始め、ウタが今後の事を考え始めた時、不意にブルックがウタに話しかけた

    ブルック『………あの、ウタさん?』

    ウタ『?どうしたのブルック?』

    ブルック『いえ……実は配信中に室内で妙な音が鳴ったのですが……わかりませんでしたか?』

  • 18123/02/16(木) 20:41:05

    ウタ『………聞こえたの?』

    ブルック『はい……はじめは気のせいだと思っていたんですが、何度か似たような音が鳴ったので………』

    ウタ(………ブルックが聞いたってことは、電伝虫の不調じゃない………てことは…)ブルブルブルブル

    ブルックの発言によって、得体の知れない存在がいることが確定してしまい、ウタは顔を青ざめて震えてしまった

    ブルック『大丈夫ですか?ウタさん……』

    ウタ『大丈夫………じゃないかも……』

    ブルック『あの音に心当たりが……?』

    ウタ『私自身には無いんだけど……配信を見てる皆がたまに言ってくるんだ。音が混じってるとか、物が動いてるとか………ブルックは何か知ってる?』

    ブルック『いえ………サニー号でそう言った話は聞いた事がありませんね………』

    ウタ『そっか…………』

    ブルック『あ、もうこんな時間。もうすぐランチの時間ですね。ひとまず美味しいものを食べて休みましょう‼︎』

    ウタ『………そうだね、そうするよ』

    1時間後

    ウタ『はぁー美味しかった‼︎さて、今度は誰に聞いてみようかなぁ』

    ウタは周囲を見渡すと、先に食べ終わっていたナミとロビンが話しながら歩いているのを見つけた。ウタは話を聞く為に2人に話しかけた

  • 19123/02/16(木) 23:07:43

    ウタ『ねぇナミ、ロビンさん?』

    ナミ『あら?どうしたの?』

    ウタ『突然なんだけど………この船にお化けっている?』

    ロビン『お化け?……いいえ、知らないわね』

    ナミ『エロい骸骨ならいるんだけどねぇ………』

    ウタ『ブルックじゃなくて……ここで過ごしてる中で何か変な事なかった?物が勝手に動いたりとか、音が聞こえたりとか』

    ナミ『そうねぇ……物が勝手に動いた事なんてないし、音は…………ねぇ……?』

    ロビン『皆賑やかだから、静かな瞬間なんてそうそう起きないわね』

    ウタ『うーん………』

    ナミ『アンタの気のせいなんじゃ無いの?そういうのって思い込みで感じる事が多いらしいし』

    ウタ『でも配信を見てくれてる皆とブルックが聞いてるんだよ?それだけの人が聞いてて聞き間違いは流石に無理があると思う……』

    ナミ『うーん…………』

    ロビン『……もしかしたら、ウタの歌を聞いて幽霊も聞きに来てるのかもね』

    ウタ『ロビンさ〜ん………』

    結局、有力な話を聞けずに時間だけが過ぎていってしまい、気づけば寝る時間になっていた

  • 20123/02/17(金) 00:46:21

    ウタ『ハァ〜…………』ドサッ

    問題解決の為にようやく重い腰をあげたものの、結局答えに辿り着けずに徒労に終わってしまった為、疲れも相まってベットに飛び込んだ

    ウタ(結局何も分からずじまいだったなぁ………勘違い……は絶対ないはず…何だけど…………)

    ブルック・ナミ・ロビンの3人から何も得られなかったウタは枕に顔を埋めながら考えていた

    ウタ『…………気にしない方が良いのかなぁ………♪〜♪♪〜〜』

    考える事に半ば苛立ちを覚え始めたウタは、気分転換にと鼻歌を歌い始めた

    ウタ『♪♪〜〜♪〜♪♪〜……………あぁ、やっちゃった……』

    案の定、ウタ自身の能力が発動してしまいウタワールドに来てしまっていた。ウタ自身もその事にウタワールドに来てから気づいた

    ウタ『ここに来ちゃったって事は………』

    サニー‼︎

    ウタ『あっ来た来た‼︎おいで‼︎』

    サニー号『サニー‼︎』

    ウタ『はい、太腿の上に座ってねぇ』ポンポン

    そういうとサニーはベットの上に座っているウタの太腿の上に座った。そしてウタは自身の手に木櫛を出すと、それを使ってサニーの毛を梳かし始めた

  • 21123/02/17(金) 01:12:06

    ウタ『初めは思いの外硬い毛に手こずっちゃったけど、今は上手くなって気持ちよく出来てるみたいだねぇ♪』

    サニー号『サニー‼︎……サニー?』

    ガチャ……

    ウタ『え………?』

    ウタが毛を梳かしていると、突然部屋の扉がわずかに開いた。ウタは自分が何もしていないのに突然物が動いた事に唖然とした

    ウタ(……私達以外に…誰かいる…………?)

    スタ……スタ……スタ……スタ……

    自分たち以外に誰かいる。そんな考えを頭の中でしていると、わずかに開いた扉の先にあるであろう廊下から、誰かの足音が聞こえた

    ウタ『っ⁉︎サニー君ごめん‼︎』

    足音の正体が例のお化けだと咄嗟に判断したウタは、太腿の上に乗せていたサニーを抱き抱えながら廊下へ急いだ。しかし、寝ようとしていた状態で能力を使ってしまった為、ウタの体力は普段以上に少ない状態だった。そのため扉を開けた段階で意識がなくなり始めた

    ウタ『せめて………‼︎姿……だけでも……』

    ウタは消えゆく意識を保ちながら扉を開けた。するとその先には、廊下を通っていく何者かの足の先だけが曲がり角から見えた。その足は子供のように小さく、その足には茶色いブーツのような靴を履いていた。しかしそれもすぐに視界から消えてしまい、全容を見る事は叶わなかった。そしてウタ自身の意識も途切れてしまい、ウタワールドは消滅した

    ウタ『…………ハッ‼︎』ガバ‼︎

    ウタはベットから飛び出した。既に朝日が登り始めており、船内からはルフィ達の声で騒がしくなっていた

    ウタ『…………あれが……お化け……?』

  • 22二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 06:48:37

    age

  • 23二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 14:31:19

    >>21

    クラバウターマン?

  • 24二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 19:15:48

    幼少期ウタか...?

  • 25二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:12:17

    ほう…

  • 26二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 06:20:26

    このレスは削除されています

  • 27123/02/18(土) 06:23:03

    ウタ『…………』


    朝食を済ませたウタは、サニー号の船首にもたれ、1人で過ごしながらウタワールドでの景色を思い出していた


    ウタ(あの足………すごく小さかった。チョッパー?でもチョッパーは靴なんて履かないし………ウタワールドにいたってなると、昔のルフィ?………ブーツなんて履かないか………)


    ルフィ『おぉ、ここにいたのかウタ』


    ウタ『あ、ルフィ……ごめん、すぐ退くね?』


    ルフィ『いやいいよ、一緒に座れば良いだろ?』


    ウタ『それは少し狭くない?落ちちゃっても知らないよ?』


    ルフィ『平気だぞそれぐらい?よっと』


    ウタ(………ルフィにも聞いた方が良いのかな……知っててもあんまり気にする性格じゃなさそうだけど………)


    1=聞く

    2=聞かない

    dice1d2=2 (2)

  • 28二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 06:55:43

    一人で抱えるのは良い結果に向かわなさそうだが…

  • 29二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 13:15:43

    おぉ!ダイスだ

  • 30二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 13:24:58

    このレスは削除されています

  • 31二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 13:26:10

    ドキドキするな…楽しみ

  • 32二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:12:28

    期待

  • 33二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:32:27

    ふと思ったんだけどこのスレの麦わらの一味ってウタ入れて11人だよね?

  • 34123/02/18(土) 21:44:11

    ウタ(……やっぱりいいや………ルフィが知ってたら、こっちから聞かなくても勝手に話してるだろうし……)

    頭の中で1人納得したウタは、ルフィと共に会話もなく静かに過ごした。聞こえてくる波音やすぐ近くを飛ぶ海鳥の鳴き声、髪や服を靡く波風、目の前にある全てを2人は特等席で過ごした

    ウタ(………そう言えば……エレジアにあった本にも、こんな状況あったなぁ……確か…本の中だとその人は…………)カチャ

    するとウタは付けていたヘッドホンを外すと、すぐ横にいたルフィの肩に頭をのせた

    ルフィ『うん?どうしたんだウタ?』

    ウタ『……本に書いてあったんだけどね?気を許せる人の肩に頭を乗せると、安心するらしいんだよね』

    ルフィ『そうなのか?』

    ウタ『さぁね、本の中だとそう書いてあったから』

    ルフィ『じゃあ、ウタはどうなんだ?安心してるのか?』

    ウタ『………うんうん、多分違う』

    ルフィ『じゃあ何なんだ?』

    ウタ『……強いて言うなら、幸せ……なのかな?………ねぇルフィ?しばらくこのままでもいい?』

    ルフィ『あぁ、別に良いぞ』

    ウタ『………ありがとう』

    誰も邪魔しない2人だけの時間、いつの間にか眠ってしまった2人が起きたのは、既に日が水平線に隠れ始めた時だった

  • 35123/02/18(土) 22:06:20

    夕食後

    ナミ『夕方まで寝ちゃうなんて………夜眠れなくなっても知らないわよ?』

    ウタ『ごめんなさい……』

    ナミ『全く……』

    ロビン『そう言えば……あなた、いつになったら仲間になるのかしら?』

    ウタ『………』

    ナミ『確かに……もう1ヶ月も過ごしたんだし、逆に仲間じゃないっていうのも不自然よねぇ。で?実際のところどうなの?』

    ウタ『……正直、今すぐにでも仲間になりたい……でも……』

    ナミ『でも?』

    ウタ『…………でも……それは、あの時の恩返しが終わってからって決めてるから。出来れば……その時まで待ってほしい……』

    ナミ『恩返しねぇ……ルフィもそうだけど、みんな気にしてないし、別に良いんじゃないの?』

    ウタ『うんうん、これは私にとってのけじめでもあるから……ごめん』

    ナミ『別に良いわよ、謝らなくても』

    ロビン『そうね。あなたがそこまで言うなら、私達がとやかく言う事じゃないわね』

    ナミ『でもねウタ?これだけは言っておくけど、あんまり1人で考え込んだらダメだからね‼︎頼れる時はちゃんと頼りなさいよ‼︎』

  • 36二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 08:53:32

    あったけえ…

  • 37二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 16:49:25

    ほっしゅ

  • 38二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 22:44:09

    悩みを抱え込むのはアカンよねぇ

  • 39二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 07:51:11

    ワクワク

  • 40123/02/20(月) 14:06:25

    その夜


    ウタ『………寝れない』


    案の定、眠れる訳もなくベッドの上でただ時間が過ぎるのを待ち続けていた


    ウタ(………お化けの事、調べようかな……どのみちウタワールドじゃないと会えないみたいだし……能力を使えば、ちゃんと眠れるし………)


    そんな中、ウタは夕食後にナミから言われた事を思い出していた


    ウタ(………"頼れる時は頼りなさい"…か…………ルフィ、起きてるかな………?)


    ウタは足音を消しながら、ルフィのいる男子部屋に向かった


    男子部屋前


    ウタ『………ホントに起きてるのかな……あれだけ寝てたんだし、起きてると思うんだけど……』ボソ


    独り言を呟きながらウタは男子部屋のドアを開けた


    ギィ〜〜


    ウタ『…………』


    静かに男子部屋に入ったウタは、ルフィが寝ている寝床へ向かった。そこには


    1=寝ているルフィ

    2=起きてるが静かに過ごしているルフィ

    dice1d2=1 (1)

  • 41二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 14:53:09

    ダイス!!!何やってんだお前ェ!!!

  • 42二次元好きの匿名さん23/02/20(月) 15:07:18

    でもまあ、ルフィなら寝るよね

  • 43二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 00:08:43

  • 44二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 02:20:44

    保守

  • 45123/02/21(火) 05:45:11

    ウタ『…………ハァ……』

    ウタはルフィの長すぎる睡眠時間と、頭の何処かでこうなるとわかっていたのにわざわざ確認しに来た自分の行動の双方に対する呆れた感情で思わずため息をついた

    ウタ(………部屋に戻ろう…………お化けについて調べないといけないし、あんまり時間が遅いとそれだけ起きるのも遅くなっちゃう)

    ここまで足音を殺しながら来た事が無駄に終わったウタは、昨日と同じ事をする為に部屋に戻った

    配信用部屋(ウタ専用部屋)

    ウタ『………とりあえず、ウタワールドに行こう……♪♪〜♪〜〜、〜♪♪〜♪〜♪〜〜』

    部屋に戻ったウタは早速鼻歌を歌って能力を使い、ウタワールドへやってきた。するとそこには既にサニーがいた

    ウタ『うわっ‼︎ビックリした………もう来てたんだね?もしかして、協力してくれるの?』

    サニー号『サニー‼︎’』

    サニーはウタの質問に返事をするようにその場で大きくジャンプをしながら叫んだ

    ウタ『ありがとう‼︎よし、一緒にお化けの正体を確かめよう‼︎』

    心強い仲間を得て、やる気が出たその時だった

    ガチャ……

    ウタ『っ‼︎』

    扉が開いたのは………

  • 46二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 15:17:08

    可愛いサニーが今は心強いな

  • 47二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 23:27:22

  • 48123/02/21(火) 23:34:16

    ウタ(………早速来た……‼︎)

    スタ……スタ……スタ……スタ……

    昨日と全く同じ事がウタの目の前で起きた。ウタはサニーを抱き抱えると昨日以上に急いで少し開いた扉を勢い良く開け、廊下を見渡した。しかしそのお化けはまたもや通路の角から突き出た足しか見えず、その足もすぐに引っ込んでしまった

    ウタ『昨日より急いだはずなんだけど………とにかく行こう………‼︎』

    ウタは足が引っ込んだ廊下へ急いだ。しかし、その廊下を見るとお化けはどこにもいなかった

    ウタ『いない……お化けだから消えたって事なのかな……』

    正体を確かめようと意気込んだだけに、お化けが姿を消してしまった事に悲しんでいると、抱き抱えられていたサニーが突然ウタの腕から飛び出した

    サニー号『サニー……?………っ‼︎サニー‼︎』ピョーン

    ウタ『えっ!?どうしたの⁉︎』

    サニー号『……サニー………?』

    サニーの行動に驚いたウタはサニーに聞くが、サニーは何も答えずに、自分の顔の横に両手を置くと目を閉じてその場に立ち尽くしていた。さらに困惑したウタだったが、喋らなくなった為にある事に気づいた

  • 49123/02/21(火) 23:37:11

    トントントン……トントントン……トントントン……


    ウタ『…………何か…叩いてる……?』


    サニー号『サニー……』コクリ


    耳を澄ませると、廊下の先にある通路の右側から何かを軽く叩くような音が聞こえてきていた。サニーはこのわずかに聞こえていた音を聞き逃していなかった


    ウタ『………呼んでる……って事なのかな……』


    サニー号『サニー』コクリ


    ウタ(どこかに連れて行こうとしてるって事?……どうしよう………単にお化けが逃げてるんだと思ってたんだけど……このまま行くのはちょっと怖いなぁ……体力もそんなに残ってないし………行くにしても、一回相談した方が………でも、またここまで来れるか分からないし………)


    お化けが自分達を誘導していると考えたウタは、このまま着いて行くべきかどうかで迷ってしまう。そしてウタは答えを出した


    1=『………やっぱり、一回相談してからにしよう』

    2=『………いや、とにかく行こう』

    dice1d2=2 (2)

  • 50二次元好きの匿名さん23/02/21(火) 23:42:41

    どうしてそういうダイス目がでるんですかね...

  • 51二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 01:19:22

    怖い...サニーガオン砲撃って撃退してくれ...

  • 52二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 06:49:41

  • 53二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 06:57:18

    メリー?

  • 54二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 11:53:18

    期待半分怖さ半分

  • 55二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:07:50

  • 56二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 03:10:23

    ワクワク

  • 57123/02/23(木) 03:43:00

    ウタ『………いや、とにかく行こう』

    ウタはお化けの正体を早く確かめたかった為、再びサニーを抱き抱えると、音が聞こえる右側の通路に駆け出した

    ウタ(もう体力があんまり残ってない……急ごう‼︎)

    サニー号『サニー………っ‼︎サニー‼︎』

    ウタ『うわっ⁉︎危なかった……ありがとう』

    右側の廊下へ向かうと、曲がってすぐの所に下の階段があった。サニーが直前に叫んで危険を知らせた為、ウタは難を逃れた

    ウタ(……あれ…?視界がぼやけてる……どうしよう、思ったより体力が無くなってきてる…………もう辞めとこう……ウタワールドでも痛いものは痛いし、階段から落ちたちゃったら痛いどころじゃないし……)ストン

    ウタは、これ以上お化けを追いかけるのは危険と判断し、その場に座り込んだ。すると、サニーはウタの手から離れると、その場で伏せて階段の先にある通路を覗き込み始めた

    ウタ『?……どうしたの………下に誰かいる…訳ないか………』

    サニー号『…………』

    ウタ『………今日はここまで…かな……また明日、試してみようか…………』

    ウタはそっと目を閉じ、徐々に意識を手放していった。しかしウタは、覗き込み続けていたサニーが、視線の先にある角から、こちらを覗き込んでいる"お化け"と目が合っている事に気付くことはなかった。そうこうしてるうちにウタは完全に眠ってしまい、ウタワールドが解除された

    ウタ『………う〜ん……朝か』

    再び自室のベットで目を覚ましたウタは、少し乱れてしまった髪を整えながらウタワールドでの事を考えていた

  • 58123/02/23(木) 04:09:01

    ウタ(結局体力持たなかったなぁ……あの状態で無理だったら、もう体力を上げるしかないなぁ……………でも、激しい運動なんてあんまりした事ないし………まぁいいや、取り敢えず朝ごはん食べに行こう)

    髪を直し終えたウタは、食堂へ向かった

    食堂

    皆がそれぞれの会話をしながら、楽しく、そして騒がしく朝食を食べていると、1人が皆に声をかけた

    ゾロ『……なぁお前ら、ちょっと聞きてぇ事があんだけどよ』

    ウソップ『うん?珍しいなぁ、お前が聞きたい事なんて』

    ナミ『そうね、で?何が聞きたいの?』

    ゾロ『あぁ……誰か早朝に船内で何か叩いてなかったか?』

    ウタ『え……?』ボソ

    ブルック『どう言う事でしょう……?』

    ゾロ『実はな……』

    早朝 午前4時

    ゴク…ゴク…ゴク…ゴク……プハァ‼︎

    ゾロ(……もうこんな時間か………そろそろアイツらも起き始めるな………ん?)

    コンコンコン…コン……コンコン……コンコンコンコン…コン……コンコン

  • 59二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 07:23:31

  • 60二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 07:34:38

    夢の続きでまた会いましょう

  • 61二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 15:15:03

    ドキドキ

  • 62二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 23:52:38

    こっちも気になって眠れんよ…

  • 63二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 07:04:22

    しゅほ

  • 64123/02/24(金) 15:45:59

    ゾロ(………音?何かを叩いてるのか………?取り敢えず行ってみるか………)

    ゾロは警戒しつつ、音をたどりながら船内へ入っていった

    ゾロ(………妙だ……気配がない。誰もいねぇのか………?)

    違和感を抱きながら、さらに警戒しつつ音の元に向かっていった

    ゾロ(………この階段を降りた先か…確かその先には………)

    トントントン……トントン…トン……トントントントン……………

    ゾロ(ん……?音が消えた………?)
    ____________________

    ゾロ『その後船内を探してみたんだが、誰もいなかった』

    サンジ『全然気づかなかったな……』

    ナミ『料理作ってたんだし、しょうがないわよ』

    ウソップ『何かを叩く音って……朝っぱらからそんな事する奴いるか?』

    ウタ(……………アレ……だよね……ウタワールドの話じゃなかったの……?取り敢えず、朝ごはん食べてから考えよう……)

  • 65123/02/24(金) 16:33:24

    ナミ『そう言えばウタ?アンタ欲しいものとかある?』

    ウタ『欲しいもの?』

    ナミ『前言ったでしょ?近いうちに人のいる島に着くから考えといてって』

    ウタ『あぁ……じゃあ楽譜があったら数曲分欲しいかな、新しい歌の参考にしたいし』

    ナミ『ジャンルは何でもいいの?今回買い出しに行く私とチョッパーだと、楽譜読めないから分からないけど』

    ウタ『大抵のジャンルは問題なくできるから大丈夫、出来れば……直接見て買いたいけど………』

    ナミ『それはダメって言ったでしょ?アンタは私達以上に狙われやすいんだから。何かあってからじゃ遅いの』

    ウタ『はい………』

    ナミ『はいはい拗ねないの。島のスイートとかも買ってくるから』

    配信用部屋(ウタ専用部屋)

    ウタ『………どう言う事なんだろう……』

    これまでの出来事は全てウタワールド内での事と考えていたウタは、ゾロが自分と似た音を聞いていた事に疑問を持たずにはいられなかった

    ウタ(………私があの音を聞いた時間が分からないからなぁ………ゾロが聞いた音と私が聞いた音が同じ音だったかは分からないし……お化けは何が目的なんだろう……………)

    その後、昼食の時間まで考えたウタだったが、結局自分で納得できる理由が浮かぶ事はなかった。そして昼食を食べ終わった頃に、ナミが言っていた島に辿り着いた

  • 66二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 23:53:27

  • 67二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 03:08:34

    留守番組に相談しに行こう...

  • 68二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 13:22:07

    なんだろうマジで

  • 69二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 20:28:26

    危害を加えるつもりは無さそうだけど頑なに姿を見せようとしないのちょっと気になる

  • 70二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 02:17:41

  • 71二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 10:35:49

    今んとこクラバウターマンが最有力候補かな?

  • 72二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 10:49:39

    面白いSSをありがとうスレ主続き楽しみにしてる

  • 73123/02/26(日) 17:36:50

    ウタが自室で考えている中、船内では……

    ナミ『ちょっと待って……アンタ達も行くの?』

    ウソップ『いやそれがよぉ、昔から使ってた金槌がどっか行っちまってよ………結構気に入ってたんだけどなぁ………』

    ナミ『どこかに埋もれてるんじゃないの?しっかり探したんでしょうね?あんまりお金も無いんだから』

    ウソップ『探したっつうの‼︎』

    ナミ『ハァ……で?アンタもなの?』

    フランキー『俺はノミが無くなってたな』

    ナミ『揃いも揃って何してんのよ……ていうか、別に着いてくる必要無いでしょ?言ってくれれば私達で買うし、正直船番として残って欲しいんだけど?ゾロは刀見に行っちゃったし、ルフィとサンジくんはつまみ食いした分の食料買いに行ったのよ?ロビンは本屋に行ったし、ブルックも楽器を見に行きたいって言って行っちゃうし………』

    ウソップ『いや、自分が使う道具は自分で見定めねぇとよ………』

    フランキー『ウソップの言う通りだ。手に馴染むやつじゃねぇと、作業もやり辛えからな』

    ナミ『ハァ………まぁジンベエなら下手な事はしないでしょうし、仕方ないか………行きましょ、チョッパー』

    チョッパー『おぉ‼︎』

  • 74二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:57:19

    なくなったものから察するに…

  • 75二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 07:01:08

    上げ

  • 76二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 13:31:24

    期待!

  • 77123/02/27(月) 18:19:36

    フランキー『と言う訳だ。船番は頼むぜジンベエ』

    ウソップ『出来るだけ早く戻るからよ‼︎』

    ジンベエ『遠慮せんでえぇ、船はわしが守っとるから好きなだけ見て行ったらえぇ』

    ウソップ『ありがとよジンベエ‼︎お土産買ってくるからなぁ‼︎』

    こうして、サニー号にはジンベエとウタだけが残された

    数時間後

    ガチャ

    ウタ『結局何も思い浮かばなかったなぁ……もう誰かに相談した方が早い気がする………あれ?皆どこ行ったんだろう?買い出しはナミとチョッパーだけだったはずなんだけど………』キョロキョロ

    ジンベエ『皆行ってしまったぞ?』

    ウタ『え……そうなの?』

    ジンベエ『あぁ……各々見たいものがあったようじゃからのぉ』

    ウタ(………一旦相談しようかな。これ以上は私だけじゃどうにも出来ないし)

  • 78二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 23:57:09

    上げ

  • 79二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 06:55:23

    待機

  • 80二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 18:18:51

  • 81123/02/28(火) 22:54:14

    ウタ『……ねぇジンベエ』

    ジンベエ『……何か悩んどるようじゃが……聞きたい事でもあるのか?』

    ウタ『うん……サニー号って、お化け憑いてたりする?』

    ジンベエ『お化け……?そんな話は聞いたことがないが……何か心当たりでもあるのか?』

    ウタ『実は………』

    ウタは自身が経験した事や配信の視聴者達の声など、思いつく心当たりを全て話した。聞き終えたジンベエは眉を顰めた

    ジンベエ『……すまんが、わしには分からんのぉ』

    ウタ『何かない………?何でもいいんだけど………』

    ジンベエ『そう言われてものぉ……わしはこの一味に入ってまだ日が浅い、あまり詳しい事は知らないんじゃ………すまんの』

    ウタ『……うんうん、ありがとう。ごめんね……いきなりこんな事聞いて……』

    ジンベエ『いや、別に気にしてはおらんが………わしではなく、皆に聞いた方が良かったんじゃないかのぅ?』

    ウタ『………うん、帰ってきたら聞いてみるよ』

    そう言うとウタは、船首に向かっていった

    ジンベエ『…………お化け……か………うん?』

    トントントン……トン…トントントントン………トントン……トントントントン……

  • 82123/03/01(水) 02:37:56

    ジンベエ(………誰かおるのか………?)


    自分とウタ以外誰もいないはずの船でなり続ける謎の音。ジンベエはその場で立ち上がると、音を辿りながら芝生を歩いき、音がどこから鳴っているかを確かめた。するとその音は芝生のど真ん中、つまり船内、それも船体の中央から発されている事がわかった


    ジンベエ(船内から聞こえとるっちゅう事は、誰かが港から船体を叩いとる訳じゃあなさそうじゃな…………となると………誰かが船内に侵入して音を出しとるとみた方がよさそうじゃのぉ)


    そこでジンベエは朝食時のゾロの発言と、先ほどウタから聞いた話を思い出した

    ____________________


    ゾロ『あぁ……誰か早朝に船内で何か叩いてなかったか?』


    ウタ『ウタワールドの中で、何かを叩く音が……』

    ____________________


    ジンベエ『…………これが2人が言っておった"叩く音"という訳か……』


    ジンベエは頭の中を整理すると、船首へ目をやった。そこには舵輪の前に設置されている椅子に腰を下ろしたウタの背中があった


    ジンベエ(………わしら以外にも船がある中、わざわざ海賊に……ましてや四皇と呼ばれる海賊船に忍び込んだとなると……相手はよほどの命知らずか、世間知らずか…………あるいは、腕に自信があるはず。わしらしか居らん以上、ウタはわしが守らねばならんが………)


    ジンベエは船内にいるであろう"何者"かに会うつもりだった。しかし、ウタを連れて行くべきかどうかで悩んでしまう


    ジンベエ(わししか守る者が居らん以上、危険な目に遭わせるのは避けなければ………だがどうする……?仮に相手が複数いた場合、わしが向かって行く間にウタが襲われる危険があるからのぉ………かと言って、もし相手と戦うことになった場合、ウタを守りながら戦える保証もない………)


    悩みに悩んだ結果、ジンベイは答えを出す


    1=『離れていては守れる物も守れん。連れて行こう』

    2=『相手の実力が分からん以上、2人で行くのは危険じゃ、事情を話してから行くとしよう』

    3=『………何があるか分からん以上、わしらだけで動くのはあまりにも危険……仲間が帰ってくるまで待とうかの』

    dice1d3=3 (3)

  • 83二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 02:47:41

    流石ジンベエ親分、慎重だ だけどこれがプラスになるのかマイナスになるのか分かんないのが怖い…

  • 84二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 10:46:11

    このレスは削除されています

  • 85二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 10:47:57

    大人組はやっぱ冷静だなぁ

  • 86二次元好きの匿名さん23/03/01(水) 19:51:23

    保守

  • 87123/03/02(木) 04:07:09

    ジンベエ(………いや、そもそもわしらだけでどうにかなる相手とも限らん………些か不安はあるが、今は音を出しとるだけのようじゃし……皆が帰ってくるまでは大人しくした方が良さそうじゃのぉ………)

    そう判断したジンベエは、再び手すりにもたれながら腰を下ろすと、手を組みながら音が聞こえる船体中央を眺めた。暫く中央を眺めていたジンベエは、ふとウタの事が気になった

    ジンベエ(そういえば……ウタはこの音が聞こえとるのかのぉ………?音は小さいが、ウタのいる場所にも聞こえとるはずじゃが……あれだけ真剣に話しておったのなら、反応しても不思議はないのじゃが………)

    気になったジンベエはウタのいる船首側に目をやると、ウタはちょうど階段を降りてきていた

    ジンベエ(気づいたか………?)

    ウタ『……ねぇジンベエ』

    ジンベエ『………気づいとったか。ヘッドホンを付けながらでも聞こえるとは流石じゃの』

    ウタ『まぁね……これでも音楽家だからさ』

    ジンベエ『……それで?アレがお前さんの言っておった"音"か?』

    ジンベエは気になっていた事を聞いた。するとウタは、船体中央を見ながら答えた

    ウタ『…………うんうん、違う』

  • 88二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 04:28:04

    えええ違うんですか

  • 89二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 07:06:25

    待機

  • 90二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 18:25:37

  • 91二次元好きの匿名さん23/03/02(木) 22:29:39

    違うんかーい

  • 92123/03/03(金) 04:29:47

    ジンベエ『そうなのか………?わしはてっきりこの音じゃと思うとったんじゃが……』


    ウタ『違うというか……違わないというか………』


    ジンベエ『何じゃ?随分と歯切れが悪いようじゃが』


    ウタ『………私がウタワールドで聞いた音は、木で壁を叩いてるような……少し鈍い音だった。けど………今聞こえてる音は、まるで硬くて重い何か………金属か何かで叩いてるみたいで……少し甲高い音。似てはいるけど………違う』


    ジンベエ『………そこまで分かるのか』


    ウタ『音階を聞き分かるよりは簡単だよ。その道の人なら皆分かると思う』


    ジンベエ『そういう物なのか………(となると、やはり相手は1人では無さそうじゃのぉ……やはり皆を待った方がよさそうじゃな…………)』


    ジンベエはウタからの話を聞きながら、自分の判断が間違っていなかった事に安堵した


    トントントン……トン………トントントントントン……トントン…トントントン…


    ウタ(………音は微妙に違う。でも……音の鳴るテンポは殆ど同じ………どういう事なんだろう…………)


    ウタは自分の頭の中から出てくるこの疑問に頭を悩ませたが、結局答えを導かないまま時間だけが過ぎていった


    ジンベエ『…………ん?アレは……』


    ふとジンベエが陸地に目をやるとそこには………


    1=フランキー・ウソップ

    2=ルフィ・サンジ・ブルック

    3=ナミ・ロビン・チョッパー

    dice1d3=1 (1)

  • 93二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 05:20:53

    トンカチか

  • 94二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 06:52:46

    どうなるか

  • 95二次元好きの匿名さん23/03/03(金) 14:48:06

    船の精霊?

  • 96123/03/03(金) 21:06:56

    ジンベエ『フランキーにウソップか……思いの外早かったのぉ』

    ウタ『……なんか凄く大きな袋を抱えてるけど………』

    ジンベエ『そのみたいじゃな………(これで音の確認が出来そうじゃな)』

    ジンベエが考えていると、ウソップとフランキーが船に戻った

    ウソップ『おぉいジンベエ‼︎今帰ったぞ‼︎』

    フランキー『約束通り土産を買って来たぜ‼︎』ガサガサ

    フランキーは片手に持っていた巨大な袋をジンベエに手渡した。その中には大量のフルーツで溢れていた

    ジンベエ『これは……フルーツか?随分買ってきたのぉ………』

    ウタ『これ全部フルーツなの⁉︎凄い量だね……』

    ウソップ『まぁジンベエの分もあるけどよ。ウタの分もちゃんとあるぞ‼︎これでサンジのパンケーキのバリエーションも増えるぞ‼︎』

    ウタ『ホント⁉︎やったぁぁぁ‼︎』髪ピョコピョコ

    ウソップ『相変わらず分かりやすいな………』

  • 97二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 08:27:47

    ワクワク

  • 98二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 19:13:00

    楽しみ

  • 99二次元好きの匿名さん23/03/04(土) 23:57:51

    ほう…

  • 100二次元好きの匿名さん23/03/05(日) 09:59:45

    保守

  • 101123/03/05(日) 20:16:38

    フランキー『ところで……俺達以外の連中はもう帰ったのか?』

    ジンベエ『いや、お前さん達が最初じゃ』

    フランキー『……なら、確かめねぇとな。音を出してる誰かを……』

    ジンベエ『あぁ……その方がえぇじゃろう』

    トントン……トントントントントン…トン……トントントン…………………

    フランキー『……止まったか?』

    ジンベエ『………どうやら、わしらの話を聞いとったようじゃのぉ………迂闊じゃったか?』

    ウタとウソップが話している間、フランキーとジンベエは例の音の正体を確かめようと話がまとまったその時、なり続けていた音が突如消えた

    フランキー『………まぁとにかく、まだサニーから出ちゃいねぇはずだ。今下に行けば、その音の正体に会えるんじゃねぇか?』

    ジンベエ『そうじゃのぉ。出来る事なら今すぐにでも行くたいが…………』

    フランキー『俺は構わねぇぞ?何処の馬の骨とも知れねぇ野郎がサニーに居続けるのは俺としても許せねぇ』

    ジンベエ『その通りじゃあ……わしら2人で行くかの』

  • 102二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 06:21:17

    ついに正体が?

  • 103二次元好きの匿名さん23/03/06(月) 17:15:11

    期待

  • 104二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 00:03:32

  • 105二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 06:44:10

    保守

  • 106二次元好きの匿名さん23/03/07(火) 15:48:29

    まもなく!?

  • 107123/03/07(火) 19:43:05

    ジンベエとフランキーが船内を探しに行こうと歩を進めようとしたその時、ウソップと話していたウタが2人に話しかけた

    ウタ『ねぇ2人共……‼︎』

    フランキー『ん?どうした?』

    ウタ『その………私も行きたい‼︎』

    ウソップ『えぇぇ⁉︎おいおい待て待て‼︎いきなり何言ってんだよウタ⁉︎』

    ジンベエ『気持ちは分かるがのぉ………お前さんに万が一の事があっては、ルフィ君に顔向け出来んからのぉ………』

    ウソップ『そうだぞウタ‼︎もしかしたらお前目当てに来てるかも知れねぇんだぞ⁉︎そんなお前が自分から出向いてどうするんだよ………⁉︎』

    ウタ『うぅぅ………でも……‼︎』

    フランキー『まぁ落ち着けウソップ、なぁウタ?何で行きてぇんだ?さっきウソップも言っていたが、もしかしたらライブの時に来たクラゲ海賊団みてぇに、お前目当ての可能性もある。何よりこの中じゃあ1番戦えねぇお前を連れて行くのは避けたいんだが?』

    ウタ『………実は』

    ウタは自身の経験を話した

    ウソップ『配信で聞こえてた音って俺たちの生活音じゃないのか?』

    フランキー『それはありえねぇ、配信用部屋は俺が作った完全防音仕様。穴でも空いてなきゃあ外からの音が入る事はないはずだ』

    ジンベエ『となると……やはり何かが船内におるっちゅう訳か』

  • 108123/03/07(火) 22:21:37

    ウソップ『おいおい、確かあの音って1ヶ月ぐらい前から鳴ってなかったか?』

    ウタ『うん………音だけなら100歩譲ってまだ良かったんだけど、みんなが言うには物も動いてるみたいだし……』

    ジンベエ『…………お化け…か……』

    フランキー『……まぁお化けかどうかはともかく、実際に見てみねぇと分かる事も分からねぇままだ。だが……配信を見てる連中が何も見てないとなると、ウタの言うお化けってのはウタワールドじゃなきゃあ姿が見れねぇんだろ?』

    ウタ『多分そうだと思う………』

    ジンベエ『俄には信じられんが……』

    フランキー『なら……こういうのはどうだ?まず、俺とジンベエで一度船内を散策する。その間ウタとウソップの2人は展望台で待っててくれ。そして、船内に誰もいないことを確認した後、ウタワールドで再び船内を散策する。2度手間にはなっちまうが、確実に音の正体を割り出せるはずだ』

    ウタ『何で展望台?』

    ジンベエ『展望台なら、万が一誰かが侵入していたとしても気づきやすいからじゃろう』

    ウソップ『あと、俺は狙撃手だからよ。船内じゃ碌に戦えねぇから、距離を稼げる展望台って事なんだろ』

    フランキー『そういうことだ。じゃあ行くかジンベエ』

    ジンベエ『そうじゃな』

    ウソップ『よぉし、じゃあウタ。展望台まで行くぞ‼︎』

    ウタ『うん‼︎』

    こうして、ウタとウソップは展望台へ。フランキーとジンベエが船内へ行き、音の正体を確かめようと動き始めた

  • 109二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 06:56:01

    支援

  • 110二次元好きの匿名さん23/03/08(水) 18:33:41

  • 111123/03/08(水) 21:03:32

    フランキー『………よし、行くか』ガチャ

    ジンベエ『あぁ』

    展望台

    ウソップ『2人共行ったみたいだな……って、大丈夫か……?』

    ウタ『ハァ……ハァ……よく……平気で…いられるね……ハァ……』

    ウソップ『まぁ俺も色々やってきたからな……でもまぁ、この船で生活してたら嫌でも慣れるから大丈夫だよ』

    ウタ『ハァ……そう…だね………』

    船内

    フランキー『確かに音は船体中央から鳴ってたんだな?』

    ジンベエ『あぁ、わしにはそう聞こえたが……』

    フランキー『船体中央となると………ソルジャードックシステムか……?』

  • 112123/03/09(木) 03:24:11

    ジンベエ『そこには何があるんじゃ?』


    フランキー『サポートパドルが2つと小型船3隻、あとはフランキー将軍用に2ヶ所使ってるな』


    ジンベエ『全部で7個か、手分けして探した方がええかの?』


    フランキー『まぁ俺達なら大抵の相手は1人でどうとでもなるからな。よし、俺は0から2チャンネルを見てくるからジンベエは3から5チャンネルを見てきてくれ』


    ジンベエ『分かった』

    ____________________


    フランキー『さて……まずは』


    ジンベエと別れたフランキーは自分の担当となる場所の中から、どのチャンネルを調べるか決めようとしていた


    1=0チャンネル

    2=1チャンネル

    3=2チャンネル

    dice1d3=1 (1)

  • 113二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 06:51:02

    さて、なにが起きるか・・・

  • 114二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 17:20:22

    保守

  • 115二次元好きの匿名さん23/03/09(木) 23:01:30

  • 116123/03/10(金) 05:54:39

    フランキー『……まずは0チャンネルから調べるか。サポートパドルあたりは隠れるのに最適だからな……』

    展望台

    ウタ『………何というか、もどかしいね』

    ウソップ『まぁ待つだけだからな……こういうのは辛抱強く待つ事が大事だ』

    ウタ『うん………あっ、あれ』指差し

    ウソップ『うん?………ルフィにサンジ‼︎もう帰ってきたのか‼︎』



    サンジ『ホラッ……‼︎ちゃんと持てルフィ‼︎』

    ルフィ『分かってるって‼︎うわっととと‼︎』

    サンジ『あぶねっ⁉︎おいルフィ気をつけろ‼︎お前が食い尽くした保存食なんだからな⁉︎』

    ルフィ『すまねぇ……‼︎』

  • 117123/03/10(金) 06:21:46

    展望台

    ウタ『……………大変そうだね』

    ウソップ『……まぁルフィの場合は自業自得だしな……取り敢えずアイツらがサニーに戻ったら事情話さねぇとなぁ……じゃないと意味わからねぇだろうからな………』

    ウタ『まぁそうするしかないよね……こうなるならもっと早く言っとくんだったなぁ』

    ウソップ『何だ?前に言おうとした事あるのか?』

    ウタ『まぁ何度か………言う前に諦めたり、ルフィ本人が寝てたりして結局言えず仕舞いだったけどね…』

    ウソップ『そっか、でもまぁ確かにルフィに相談するのは何か違ぇよな。アイツ真剣に話せばちゃんと聞いてくれるだろうけど、お化けとか言っても興味津々になるだけだろうしよ』

    ウタ『まぁそうなるだろうね……』

    ウソップ『っと、着いたっぽいな。おーいルフィ‼︎サンジ‼︎』

    サンジ『ん?何だ?何でウソップとウタちゃんが展望台にいるんだ?』

    ルフィ『なんか呼んでるな。取り敢えず行ってみるか』腕伸ばし

    サンジ『そうするか』

    ルフィは展望台の窓の淵を掴むとそのまま体を展望台へ持って行き、サンジは買い物袋を芝生に置くとスカイウォークで展望台へ飛んで行った

    ルフィ『どうしたんだウソップ?』

    ウソップ『いや実はよ?かくかくしかじかでよぉ』

  • 118123/03/10(金) 06:26:27

    サンジ『クソマリモが言ってたのは本当だったんだな……』

    ウタ『あそこで嘘はつかないと思うけど……』

    サンジ『いや、アイツ夜の見回り中は酒飲んでるからよ。割と間違い多いんだよウタちゃん』

    ウソップ『酒飲むのはやめろって言っても聞かねぇからなゾロの奴』

    ルフィ『"1人で見回りなんて暇なんだから別にいいだろ"とか言ってな。まぁ俺も1人は退屈だし別にいいけど』

    ウソップ『いやそこは船長として許しちゃダメだろ』ポカ

    サンジ『まぁ事情はわかった。そう言う事なら俺達も手伝おう。なぁルフィ?』

    ルフィ『あぁ、もしウタに何かあったら俺嫌だからな……』

    ウタ『えっ………ありがとう…////』

    サンジ(こんの天然たらしクソゴム野郎ぉ〜〜〜‼︎』

    ウソップ『声漏れてるぞ』

  • 119二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 16:52:39

    サンジはブレないなあ

  • 120二次元好きの匿名さん23/03/10(金) 23:15:23

    そう!!
    ルフィは女たらしなのだ!!!

  • 121123/03/11(土) 05:07:59

    ソルジャードックシステム

    フランキー『………0チャンネルには誰もいなかったか。隠れるには最適だと思ったんだが………次は1チャンネルだな』

    1チャンネル

    フランキー『来たはいいんだが………まぁ隠れられる場所なんてねぇしな………シロモクバ1号ぐらいしかない以上、ここには居なさそうだな。最後に2チャンネルっと………』

    2チャンネル

    フランキー『とは言ったものの、ここもミニメリー2号があるぐらいだしなぁ……ん?こりゃ………』

    ジンベエ『どうじゃフランキー?何かおったか?』

    フランキー『ジンベエか、そっちはどっだった?』

    ジンベエ『特に問題は無かったのぉ。そっちはどうじゃった?』

    フランキー『………ゾロが聞いたって音の出どころはここらしい。誰かが"これ"を使ってな』

  • 122123/03/11(土) 05:08:20

    ジンベエ『それは……金槌とノミか…確かお前さん達がなくしたと言っておった……』

    フランキー『あぁ、間違いねぇ……だが分からねぇ事もある』

    そう言うとフランキーは足元に散らばっていた木屑に目をやった

    フランキー『散らばった木屑と盗まれた道具を見るに、ゾロが聞いたって言う音は木の板か何かを削っていた音だったんだろう。だが……肝心の削った木材が見当たらねぇのは何か引っかかる』

    ジンベエ『確かにそれは不可解じゃのぉ……そもそも削った木材は何処から持ってきたんじゃ?』

    フランキー『……木屑に塗装があるって事は………』ゴソゴソ

    心当たりがあったフランキーはミニメリー2号の座席部分を見てみると、足を置く手前の板が剥がされていた

    フランキー『………どうもミニメリーから剥がしたみてぇだな……ふざけた事してくれるじゃねぇか』

    ジンベエ『気持ちは分かるが落ち着け。とにかく……やはり誰かがいたのは間違いないようじゃのぉ』

    フランキー『………あぁ、だが当の本人が見当たらねぇとなると……ウタの言い分が間違っていなかったって訳か……』

    ジンベエ『そうじゃな………とにかく甲板へ行くかの』

  • 123二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 15:04:00

    ドキドキ

  • 124二次元好きの匿名さん23/03/11(土) 22:56:54

    👻

  • 125二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 08:33:42

    👼

  • 126二次元好きの匿名さん23/03/12(日) 19:08:11

    待つ

  • 127123/03/12(日) 21:33:33

    展望台

    サンジ『なるほど……つまり事の審議を確かめるにはウタワールドに行くしかねぇって事か』

    ウタ『うん……少なくともウタワールドでしか見れないお化けがいるのは確かだから……』

    ウソップ『でもよぉ、確かウタワールドって10分持てばいい方だっただろ?見れるっつったって確認するまで持つのか?』

    ウタ『その事なんだけど…………考えはあるんだ。一応………』

    ウソップ『その考えってのは?』

    ウタ『……えぇと……………そのぉ………』

    ルフィ『………』

    ウタ『………あの時のライブみたいに……もう一回だけ、眠れなくなれば……出来るかなぁ………なんて』

    サンジ『なっ⁉︎正気なのかウタちゃん⁉︎また同じ事を………‼︎』

    ルフィ『よし、ならチョッパーに頼んでみるか』

    ウソップ『っておい⁉︎いいのかよルフィ⁉︎』

    ルフィ『あぁ、いいんだ』

    サンジ『いいってお前……‼︎』

    ルフィ『あの時とは違ぇんだ。今は俺達がいる………問題ねぇよ』

  • 128123/03/12(日) 23:40:19

    ウタ『ルフィ………』

    ウソップ『……まぁルフィがそう言うならいいけどよ…………』

    サンジ『くれぐれも無理はしないでくれよウタちゃん⁉︎』

    ウタ『うん……私もあんなのはこりごりだし…………』

    ウソップ『じゃあ後はチョッパーとフランキー達待ちって事かぁ……おっ‼︎噂をすればチョッパーが帰ってきたぞ。おーいチョッパー‼︎』



    チョッパー『どうしたんだ?皆展望台に集まって』

    ウソップ『それがかくかくしかじかで………』

    チョッパー『えええええぇぇぇぇ⁉︎それ、本気なのかウタ⁉︎』

    ウタ『うん………』

    ルフィ『俺からも頼む。今回だけは手を貸してやってくれねぇか?』

    チョッパー『でも………』

    ウソップ『なぁチョッパー?そもそも安全に不眠になる薬なんてあるのか?』

    チョッパー『あぁ……一応ネズキノコを調合すれば出来なくはないだろうけど………おれの知る限り、不眠薬はこれまで一度も使われた事はなかったと思う。だから正直、安全かどうかはおれにも分からない』

    サンジ『チョッパーでも分からねぇのか……?』

  • 129二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 07:16:23

    支援

  • 130二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 16:33:35

    10分で限界となるとエレジアの時はほんと異常やったな

  • 131123/03/13(月) 18:27:53

    チョッパー『成分は分かってるからある程度は予想できるけど………確実な事は何も言えないんだ……』

    サンジ『そうか…………』

    チョッパー『……ウタ、俺は医者だから無茶な事はしてほしくない……でも、ウタがどうしてもって言うなら俺も手は抜かない』

    ウタ『……うん、お願い』

    チョッパー『……分かった、ちょっと待っててくれ』

    そう言うとチョッパーは展望台から飛び降りた。そのまま着地すると船内へ飛び込んでいった

    ウタ『…………』

    ルフィ『……大丈夫だ。俺達がついてる』

    ウタ『………ありがとう』
    ____________________

    チョッパー『確かネズキノコはこの辺りに………』ゴソゴソ

    ジンベエ『なんじゃ、帰っとったんかチョッパー』

    チョッパー『ジンベエ、それにフランキーも‼︎悪い、ちょっと手を貸してくれ‼︎』

    フランキー『何だ?薬でも作るのか?』

    チョッパー『あぁ……でも初めて作る薬で手が足りないんだ。だから協力してくれると助かる‼︎』

  • 132二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:18:02

    ドキドキ

  • 133二次元好きの匿名さん23/03/13(月) 23:20:49

    ネズキノコ…なぜお前そこに…

  • 134二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 07:00:13

    期待待機!!

  • 135123/03/14(火) 18:20:17

    フランキー『そういう事なら任せろ‼︎ジンベエはウソップ達に伝えてきてくれ』

    ジンベエ『分かった』
    ____________________

    サンジ『じゃあウタちゃん、せめて誰かをウタワールドに連れて行ってくれないか?仮にそのお化けって奴がウタちゃんに危害を加えない保証なんてないんだから……』

    ウタ『うん……そうするつもり、誰を連れて行くかも決めてるから大丈夫』

    サンジ『そっか……』

    ウソップ『おっ‼︎残りの連中も帰ってきたぞ‼︎』

    ジンベエ『おーいウソップ‼︎聞こえとるかぁ‼︎』

    ウソップ『おぉ‼︎バッチリ聞こえてるぞぉ‼︎』

    ジンベエ『船内は安全じゃあ‼︎もう降りてきても問題ないぞ‼︎』

    ウソップ『分かった‼︎おいお前ら、船内は大丈夫だってよ。さっさと降りてウタの準備始めようぜ‼︎』
    ____________________

    チョッパー『これにこの薬品をかけて……』ジュワァァァ

    フランキー『あんまり言えた口じゃねぇが……薬作りってそんなもんなのか?想像してた物とは色々違ぇが』ガチャガチャ

    チョッパー『薬草にもよる。すり潰した物を乾燥させた薬だってあるからな………後はこれを……フランキー、コレそこの乾燥機に入れてくれ』

    フランキー『よしきた‼︎任せとけ』

  • 136123/03/14(火) 18:45:09

    チョッパー『これで10分乾燥させれば粉末になって薬の完成だ。後は………一応解毒剤を用意しないと』ゴソゴソ

    フランキー『毒素をとらなかったのか?』

    チョッパー『ネズキノコの場合、毒素の効能で眠れなくなるから毒素を削るとそれだけ効果も薄れるんだ。だから船を探索する以上ある程度の毒素は残すしかないんだ』

    フランキー『成る程な。さて、後は薬が出来れば終わりだな』

    ジンベエ『フランキー、チョッパー。皆戻ってきたぞ。ウソップ達も、もう準備出来とるようじゃあ』

    フランキー『こっちももうすぐ終わるぜ‼︎』

    チョッパー『後10分で薬が出来るからそれまで待ってくれって伝えてくれないか?今俺達は目を離せないんだ……』

    ジンベエ『わかった』
    ____________________

    ナミ『ハァ……やっぱりジンベエ以外にも誰か置いとくべきだったかしら………』

    ロビン『まぁいいじゃない。ウタがあぁ言ってたんだから、いつかやる事だったんだから』ガッチリ

    ゾロ『いい加減離しやがれロビン‼︎』

    ロビン『ダメよ♪目を離したら何処かに行っちゃうんだから♡』笑ってない目

    ゾロ『・・・』💧

  • 137二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 18:59:29

    ホシュホシュの実

  • 138二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 23:26:15

    ゾロ…

  • 139二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 07:02:21

    保守!

  • 140二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 18:22:29

    嫌な信頼だな

  • 141二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 00:32:19

    実績がありすぎるし

  • 142123/03/16(木) 05:55:36

    10分後

    チョッパー『おーい皆ぁ‼︎薬が出来たぞぉ‼︎』

    ウソップ『流石チョッパー‼︎仕事が早ぇ‼︎』

    チョッパー『まぁ急いで作ったからな……いつまでもネズキノコを放っておく訳にもいかなかったし』

    サンジ『ていうかチョッパー……何でネズキノコなんて持ってたんだ………?』

    チョッパー『ライブの時に治療したのは良かったんだけど、俺とロー、ホンゴウもネズキノコの治療は初めてで………毒素は取り出せたんだけど副作用が出るかも知れなかったから、念の為に何個か持ってきてたんだ。まぁこんな形で役にたつとは思わなかったけど……』

    ウタ『………ごめんなさい…』

    チョッパー『いやいや‼︎俺は大丈夫だぞ……⁉︎副作用も無かったから処分に困ってたし……‼︎』

    ウタ『……うん、ありがとう』

    ナミ『さぁ皆‼︎ウタワールドはルフィに任せて、私達はこっちでウタを見守るわよ‼︎』

    一味『おおおぉぉぉぉ‼︎』

    そう言いながらルフィ以外の一味は事前に用意されていたフランキー・ウソップ製の耳栓を着けた。そしてウタはチョッパーから不眠薬と念の為用意した解毒剤の双方を受け取った。そしてウタは皆が見守る中、不眠薬を飲み込んだ

    ルフィ『………じゃあ行くか、ウタ』ギュッ

    ウタ『っ……うん////♪♪〜♪〜〜、〜♪♪〜♪〜♪〜〜』

    そう言うとルフィはウタの手を握った。突然の行動に焦りながらも、同時に安心感を感じたウタは歌を歌いウタワールドを作り出した。そしてウタの歌声を聞いたルフィはウタワールドに意識を持っていかれ、その場に崩れ落ちた

  • 143123/03/16(木) 05:56:39

    ナミ『……こうやって寝るのね』カチャ

    ロビン『ライブの時は私達も寝ちゃったから、見るのは初めてね』カチャ

    ウタ『うん、まぁ人によってはゆっくり座ったりする人もいたけど』

    ナミ『色々あるのねぇ……』
    ____________________

    ウタワールド

    ルフィ『………来たんだな』

    ウタ『うん、ルフィがここに来るのはライブの時以来だったね』

    ルフィ『まぁな………うん?』

    ウタ『どうしたの?』

    ルフィ『どうしたって……聞こえねぇのか?』

  • 144二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 06:55:41

    朝の保守

  • 145二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 15:39:26

    2人きりでウタワールド探索か

  • 146二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 17:03:17

    楽しみ

  • 147123/03/16(木) 18:47:42

    ウタ『え………何が……?』

    ルフィ『"こっちに来て"って誰か呼んでるぞ?』

    ウタ『…………』

    そう言われたウタはヘッドホンを外して、ルフィの言う呼ぶ声を聞こうとした。しかし、いつまで経ってもその声が聞こえる事はなかった

    ウタ(今ウタワールドにいるのは私とルフィ、サニー君………後はお化けだけ。あれ?そう言えば私……お化けの"声"って聞いたことあったっけ………)

    ルフィ『なぁウタ、多分お前の言うお化けが呼んでるみてぇだし、取り敢えず行ってみねぇか?』

    ウタ『……あぁうん。そうだね……その声って何処から聞こえるの?』

    ルフィ『えぇと…多分下だ』

    そう言いながらルフィは芝生に向かって指を刺した

    ウタ(やっぱりそこからなんだ………もしかして、前ウタワールドで私を呼んでたのもあそこに何かあるからなのかな……あそこに何があるんだろう)

    ルフィ『おぉいウタ、早く行くぞ』

    ウタ『あっ‼︎ちょっと待ってルフィ……‼︎』

    考え事をしていたウタだったが、ルフィの催促もあり一旦考えるのをやめてルフィについて行った

    ルフィ(………この声どっかで聞いた事ある気がすんだけどなぁ……声が小せぇからよく分からねぇや)

  • 148二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 19:40:16

    hoshu
    イッチに感謝

  • 149123/03/17(金) 05:46:15

    ウタワールド内の船内を2人はルフィにだけ聞こえる謎の声を頼りに進んでいた

    ウタ『ねぇルフィ?その声って何で言ってるの?』

    ルフィ『なんか"そこを右"とか"そのまま進んで"とか道案内ぐらいしか聞こえねぇぞ』

    ウタ『他に何か聞こえる?』

    ルフィ『………いや?特に何も聞こえねぇぞ?』

    ウタ『そっか……』

    ルフィ『次は階段か。やっぱ下なんだなぁ……』

    ウタ(……ここって…………)

    ウタは思わずその場で立ち止まる。考え事をしながらルフィの背中についてきたため、周りを見ていなかったが、いつの間にか以前ウタとサニーで来た階段まで来ていたのにようやく気づいたからだ

    ウタ(………そう言えば……サニー君何処いったんだろう……?いつもならもう来ててもいい頃なんだけど……)

    ルフィ『おーいウタァ。速く来ねぇと置いてくぞ』

    ウタ『あっ……待ってルフィ‼︎』

  • 150123/03/17(金) 05:56:40

    現実世界

    ナミ『どうウタ?見つかった?』

    ウタ『うんうん……でも、前来た所にまた来てるから近づいてはいるんだと思う……』

    チョッパー『ウタ、何か体に違和感があったらすぐに言ってくれよ……‼︎』

    ウタ『うん……ありがとう』

    フランキー『しかし、仮にお化けだったとして目的は何なんだ?』

    ウソップ『そうだよなぁ……今の所音出したり物動かしたりしかしてねぇんだよな?』

    フランキー『いや、さっき分かったがミニメリーの一部が剥がされていた。俺達の無くしてた商売道具も置いてあったな』

    ウソップ『ミニメリーが………⁉︎マジで何がしたいんだ。そのお化けってやつ………』

    ウタ『…………』
    ____________________

    ウタワールド

    ルフィ『……ウタ、近いぞ』

    ウタ『そうなの?』

    ルフィ『あぁ……声がすぐ近くから聞こえてきた。多分……ここだな』

    そう言うとルフィは目の前にある扉を手をかけた

  • 151二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 06:18:15

    このレスは削除されています

  • 152123/03/17(金) 06:27:04

    ウタ(………この先に、お化けが……)

    ルフィ『……行くぞ。ウタ』

    ウタ『……うん‼︎』

    そうしてルフィ達は勢いよく扉を開けた。その先には………

    サニー『サニー‼︎』

    『…………』♪

    ウタ『サニー君と………子供……?』

    そこには小さな木槌を片手に持ち、黄色いレインコートを着た小さな子供がミニメリー号の上でサニーと戯れていた

    ルフィ『うん?何だアイツ………っ⁉︎』

    ウタ(あれが……お化け……口が動いてるって事は喋ってる………て事なんだよね……?でも何も聞こえ)

    ルフィ『ああああぁぁぁぁぁ‼︎』

    ウタ『うわっ⁉︎びっくりした……何ルフィ?』

    ルフィ『そうだ‼︎どっかで聞いた事ある声だと思ったら………お前だったんだなメリー‼︎』

    『……………‼︎』

    ルフィはそれまでの真剣な表情が嘘のように顔を輝かせながら駆け寄っていきその子供に抱きついた。抱きつかれた子供もとてもいい笑顔で抱き返しとても微笑ましい光景が広がっていた。1人を除いて

  • 153二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 16:52:06

    クラバウターマン...

  • 154二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 00:20:52

    ほう…

  • 155二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 11:12:02

    早く説明しないとね

  • 156123/03/18(土) 22:17:55

    ウタ『………え?知り合いなのルフィ…?』

    ルフィ『あぁ‼︎コイツはメリー‼︎メリーの前に乗ってた船だ‼︎』

    ウタ『……船…?』

    ルフィの説明を聞いても状況を飲み込めず顔を顰めるウタをよそに、ルフィはメリー会話し始めた

    ルフィ『でもよぉメリー?何でウタにちょっかい出したんだ?なんか理由でもあんのか?』

    メリー『…………………………………………………』

    ルフィ『そうなのか……』

    メリー『……………………………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『そうだろ‼︎ウタは昔から上手かったからなぁ‼︎』

    メリー『………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『何でだ?俺はお前の声聞こえるぞ?』

    メリー『…………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『そういや、ウタにはメリーの事話してなかったな……』

    メリー『………………………………………………………………』

    ウタ(…………何でルフィには聞こえてるんだろう……?』

  • 157123/03/19(日) 07:23:02

    ルフィ『へぇ〜、それで?』

    メリー『…………………………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『じゃあウタとゾロ、ジンベエが聞いた音もそうなのか?』

    メリー『…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『なんでここに連れてくる必要があったんだ?』

    メリー『…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『なるほどなぁ……お前結構考えてたんだな』

    メリー『……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『手紙?』

    メリー『…………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『なるほどなぁ……』

    メリー『 ………………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『わかった。おぉいウタ‼︎』

    ウタ『どうしたの?』

    ルフィ『なんかお前の部屋に手紙があるらしいから見てやってくれねぇか?感想が聞きてぇんだと』

  • 158二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 18:24:51

  • 159二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 23:08:09

    手紙…!?

  • 160123/03/20(月) 03:53:46

    ウタ『手紙……?分かった。ちょっと待ってて』
    ____________________

    現実世界

    ウタ『……ちょっとルフィ見てて』

    ナミ『どうしたの?何かあったの?』

    ウタ『お化けには会えたんだけど……私の部屋に手紙?を置いたらしくて……感想が聞きたいから見て欲しいんだって』

    ナミ『手紙?本当にお化けの目的がわからないわね……』

    ウタ『うん……今ルフィと喋ってるんだけど、私には聞こえないし………』

    ナミ『ますます意味がわからないわね……まぁいいわ。そういうことなら早く行ってきなさい』

    ウタ『うん』

    ロビン『私も付いて行ってもいいかしら?』

    ウタ『えっ……いいけど、何で?』

    ロビン『お化けからの手紙なんて見たことがないからね、一度見てみたいの』

    ウタ『……わかった。付いてきて』

  • 161二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 07:03:02

  • 162123/03/20(月) 07:06:09

    配信用部屋(ウタ専用部屋)

    ガチャ

    ウタ『手紙は………』

    ロビン『………もしかして、"アレ"のことかしら?』

    ロビンはそう言いながら指を指す。その先にはいつもウタが配信で使っているイスに置かれた木の板があった。そしてその表面には何やら細かく刻まれた文字のようなものが見て取れる

    ウタ『………多分』

    ロビン『……見てみましょう』
    ____________________

    "こんにちは、僕は君の歌を間近で聞けてとても幸せです。でも訳あって皆みたいに直接お礼を言えません、よければ、船内にある2チャンネルと書かれた扉の向こうに来てくれませんか?待っています"
                     メリーより
    ____________________

    ロビン『っ⁉︎メリーって……‼︎』

    ウタ『知ってるの?』

    ロビン『えぇ……サニー号の前の船ね……声を聞いた事はあったけど、サニー号にもいたなんて………』

    ウタ『そうなんだ………』

    ロビン『とにかく、貴方はウタワールドで感想を言ってあげて。私は皆に話さないと……‼︎』

    そう言うとロビンはいつもの冷静さが嘘のように、板を持ちながら船内を駆け出して行った

  • 163二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 13:11:32

    メリー…いつの間にそんな大人びちゃって…

  • 164123/03/20(月) 18:15:12

    ウタワールド

    ウタ『……手紙、読んだよ』

    ルフィ『そうか‼︎で、どうだった?』

    ウタ『うん、すごく嬉しかった。ありがとう‼︎』

    いつの間にかウタはメリーに悪意がないと分かり、表情が笑顔になっていた

    ルフィ『だってよ、良かったなぁメリー‼︎』

    メリー『うん‼︎』♪

    ルフィはメリーの頭を撫でながらメリーと共に喜んだ。そんな微笑ましい光景を同じく笑顔になっていたウタは何も言わずに眺めていた。ルフィとメリーは会話を続ける

    メリー『…………………………』

    ルフィ『何だ?』

    メリー『………………………………………………………………………………』

    ルフィ『……あぁ、ウタはまだ仲間じゃねぇな』

    メリー『………………』

    ルフィ『……何の事だよ』

    メリー『……………………………………………………………………………………………………………………』

  • 165二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 00:04:29

    !?

  • 166二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 06:41:31

  • 167二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 13:18:01

  • 168二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 00:11:25

  • 169123/03/22(水) 00:41:02

    ルフィ『っ⁉︎……ちょっと待て⁉︎お前…何処まで知ってんだ……⁉︎』

    メリー『……………………………………………………………………………………………………………………………』ニヤニヤ

    ルフィ『わあああぁぁぁぁ‼︎それ以上言うのは辞めてくれ‼︎』

    ウタ『いきなり叫んでどうしたの……?』

    ルフィ『いやっ……何でもねぇ‼︎ホントに何でもねぇんだ‼︎』

    ウタ『……?』

    メリー『……………………………………………………………』

    ルフィ『でもよぉ……』

    メリー『………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『えぇ⁉︎何でメリーが言うんだよ⁉︎』

    メリー『……………………………………………………………………………………………………………………………………………………………………』

    ルフィ『頼むから勘弁してくれよぉ……メリー……』

    メリー『…………』ニコッ‼︎

    ルフィ『あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎』

    ウタ(…………ホントに何話してるんだろ…?)

  • 170二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 06:54:52

    保保

  • 171二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 15:56:21

    h

  • 172二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 21:17:25

    見聞色の覇気?

  • 173二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 06:10:34

    このレスは削除されています

  • 174123/03/23(木) 06:12:07

    ルフィ『とにかく……‼︎お前の事は俺からも説明するから、それだけは勘弁してくれ‼︎』

    メリー『………………………………………』

    ルフィ『あぁ、絶対言う‼︎絶対に伝えるから頼む‼︎』

    メリー『…………………』

    ルフィ『ホントか⁉︎ありがとうメリー‼︎』

    メリー『………………………………………』

    ルフィ『大丈夫だ‼︎最初っから言うつもりではあったからな‼︎』

    メリー『………………………』

    ルフィ『よし、ウタ‼︎』

    ウタ『何?』

    ルフィ『こっち来てくれ‼︎今からメリーについて話すからよ‼︎』

    ウタ『メリー君の事?じゃあちょっと待って、皆呼んでくるから』



    その後、現実世界に残っていた一味へ事情を話しウタワールドへ呼び込むと、当の本人も交えた世にも奇妙な思い出話が行われた。そこでは短い期間ながらも麦わらの一味を大きく支えた確かな仲間であるメリーとの冒険談や、メリー本人が何故今回のような行動に出たのかを説明した

  • 175123/03/23(木) 06:44:47

    1週間後 配信用部屋(ウタ専用部屋)

    ウタ『皆ぁ‼︎元気⁉︎ウタだよ‼︎さぁ、今日もいっぱい歌を聞いてね‼︎』

    そこには、普段と変わらず配信をしているウタの姿があった

    ウタ『じゃあ早速歌っていくね?えぇと、最初に歌うのは………』

    ロミィ『あっあの……‼︎』

    ウタ『うん?どうしたの?』

    ロミィ『その……前に言ってたお化けは大丈夫だったの⁉︎』

    ウタ『あぁ……それなんだけどね?私、そのお化けと……仲良くなっちゃった‼︎』

    ウタがそう口にすると、配信越しの皆が茫然としていた。そんな彼らを尻目にウタは続ける

    ウタ『まぁ最初はちょっと怖かったんだけど……話してみると気が合うって言うのかな?全然怖くなくなったんだよね。ねぇ?』ナデナデ

    ウタがそう言いながら横に顔を傾けると、その方角に置かれていたタオルが空中へ浮いた。それはまるで誰かがタオルを頭から被っているように。そしてウタはその浮き上がったタオルを、まるで頭を撫でるように撫でていた

    ウタ『今じゃあ大切な話し相手だよ‼︎さっ‼︎今日も張り切って歌っていくよ‼︎最初の歌は……ウタカタララバイ‼︎じゃあ行くよぉ‼︎』

    この件は瞬く間にファン達に広がった。そしてウタはファン達から"霊すら虜にする歌姫"と称賛され、さらにファンが増えたという

                終わり(おまけ有り)

  • 176二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 06:56:49

    おまけ楽しみにしてます

  • 177二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 18:15:18

    メリーはどこまで知ってるんだろうか
    いや、皆を見守ってるから全てお見通しなんだな

  • 178二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:41:19

    初っ端ウタカタララバイかい!

  • 179123/03/24(金) 02:51:47

    おまけ① ルフィ&メリー会話(ルフィ視点

  • 180123/03/24(金) 02:53:08

    ウタ『………え?知り合いなのルフィ…?』

    ルフィ『あぁ‼︎コイツはメリー‼︎サニーの前に乗ってた船だ‼︎』

    ウタ『……船…?』

    ルフィの説明を聞いても状況を飲み込めず顔を顰めるウタをよそに、ルフィはメリー会話し始めた

    ルフィ『でもよぉメリー?何でウタにちょっかい出したんだ?なんか理由でもあんのか?』

    メリー『僕、色々あってサニー君に居候してたんだ』

    ルフィ『そうなのか……』

    メリー『皆の冒険を見守ったりしてたけど、夜は皆寝ちゃうから寂しかったんだ………でもね?皆が持ってた貝から聞こえた歌を聞いて楽しかったんだ‼︎』

    ルフィ『そうだろ‼︎ウタは昔から上手かったからなぁ‼︎』

    メリー『それでね?僕……お礼がしたかったんだ。でも僕の声はあの子には聞こなかったんだ………』

    ルフィ『何でだ?俺はお前の声聞こえるぞ?』

    メリー『多分だけど、あの子が僕の事を知らなかったからだと思う。確証はないけどね……』

    ルフィ『そういや、ウタにはメリーの事話してなかったな……』

    メリー『だからさ、僕なりにお礼出来ないかなって考えたんだ』

    ウタ(…………何でルフィには聞こえてるんだろう……?』

  • 181123/03/24(金) 02:58:28

    ルフィ『へぇ〜、それで?』

    メリー『それで思いついたのは、僕自身じゃなくて物を使って伝える事。物を動かしたり、音を出したりしたのはそれが理由なんだ』

    ルフィ『じゃあウタとゾロ、ジンベエが聞いた音もそうなのか?』

    メリー『あれは違うんだ。音を出したりして僕の存在を確かめさせるまではよかったんだけど……ここに連れてくる前に寝ちゃって上手くいかなかったんだ……』

    ルフィ『なんでここに連れてくる必要があったんだ?』

    メリー『僕の声が聞こえないのはあの子が僕のことを知らないから。当然僕と同じようにあの子の歌を聴いていた沢山の人達も僕の声は聞こえないし、ブルックさんにも僕の声は聞こえてないんだ。だから形見でもある"小さい僕"が置いてあるここで説明すれば分かりやすく会話できると思ったんだ』

    ルフィ『なるほどなぁ……お前結構考えてたんだな』

    メリー『僕も必死だったからね。連れてくる途中壁を木槌で優しく叩いたりしてみたりもしたんだけど……肝心のあの子がここに来れない以上、直接教えることもできないから……だから僕はあの子に"手紙"を送ったんだ』

    ルフィ『手紙?』

    メリー『まぁ書いたのは紙じゃなくて木の板なんだけどね……ペンより木槌の方が使い慣れてるから。ゾロさんとジンベエさんの聞いた音は、板を削ってた音なんだ』

    ルフィ『なるほどなぁ……』

    メリー『手紙はあの子の部屋に置いておいたから、時間があれば見てみてよ。久しぶりに腕を振るえたから感想も欲しいし』

    ルフィ『わかった。おぉいウタ‼︎』

    ウタ『どうしたの?』

    ルフィ『なんかお前の部屋に手紙があるらしいから見てやってくれねぇか?感想が聞きてぇんだと』

  • 182123/03/24(金) 02:59:06

    ウタワールド

    ウタ『……手紙、読んだよ』

    ルフィ『そうか‼︎で、どうだった?』

    ウタ『うん、すごく嬉しかった。ありがとう‼︎』

    いつの間にかウタはメリーに悪意がないと分かり、表情が笑顔になっていた

    ルフィ『だってよ、良かったなぁメリー‼︎』

    メリー『うん‼︎』♪

    ルフィはメリーの頭を撫でながらメリーと共に喜んだ。そんな微笑ましい光景を同じく笑顔になっていたウタは何も言わずに眺めていた。ルフィとメリーは会話を続ける

    メリー『ところでルフィさん?』

    ルフィ『何だ?』

    メリー『あの子って一味じゃないの?もう1ヶ月ぐらいサニー君にいるけど』

    ルフィ『……あぁ、ウタはまだ仲間じゃねぇな』

    メリー『………ヘタレ』

    ルフィ『……何の事だよ』

    メリー『皆に見えないだけで僕は皆の事、ずっと見てるんだよ?ルフィさんがあの子の事どう思ってるかも』

  • 183123/03/24(金) 02:59:58

    ルフィ『っ⁉︎……ちょっと待て⁉︎お前…何処まで知ってんだ……⁉︎』

    メリー『さぁ……?何処までだろうねぇ。最近1人で個室に篭ったりしてたけど、一体何をしてたんだろう……?』ニヤニヤ

    ルフィ『わあああぁぁぁぁ‼︎それ以上言うのは辞めてくれ‼︎』

    ウタ『いきなり叫んでどうしたの……?』

    ルフィ『いやっ……何でもねぇ‼︎ホントに何でもねぇんだ‼︎』

    ウタ『……?』

    メリー『そこまで思ってるなら思い切って伝えればいいのに』

    ルフィ『でもよぉ……』

    メリー『…………ハァ、別にいいんだよ僕は?ルフィさんがヘタレでいたいなら。その時は僕が勝手にあの子に伝えるけど』

    ルフィ『えぇ⁉︎何でメリーが言うんだよ⁉︎』

    メリー『だって……冒険にしか恋をしなかったルフィさんが、初めて人に恋したんだよ?こんなのくっつけるしかないよ。次なんて無いだろうし』

    ルフィ『頼むから勘弁してくれよぉ……メリー……』

    メリー『駄目です』ニコッ‼︎

    ルフィ『あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ‼︎』

    ウタ(…………ホントに何話してるんだろ…?)

  • 184123/03/24(金) 03:01:22

    ルフィ『とにかく……‼︎お前の事は俺からも説明するから、それだけは勘弁してくれ‼︎』

    

メリー『……ちゃんとお腹を括りますか?』



    ルフィ『あぁ、絶対言う‼︎絶対に伝えるから頼む‼︎』



    メリー『………わかった』



    ルフィ『ホントか⁉︎ありがとうメリー‼︎』

    

メリー『まぁ僕はいつでも皆の事見れるし』

    

ルフィ『大丈夫だ‼︎最初っから言うつもりではあったからな‼︎』



    メリー『うん‼︎待ってるよ‼︎』

    

ルフィ『よし、ウタ‼︎』



    ウタ『何?』



    ルフィ『こっち来てくれ‼︎今からメリーについて話すからよ‼︎』

               おまけ①終わり

  • 185二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 06:47:03

    保保

  • 186二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 18:12:15

    メリーいい立ち位置してるなあ

  • 187二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:29:50

    おまけ🎶

  • 188二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 08:24:16

    期待待機

  • 189123/03/25(土) 08:40:19

    おまけ2 後日談

    "ここじゃない何処かで見てる皆、こんばんわ。僕はメリー、訳あって深夜のマストから録画型の電伝虫を構えてます。視線の先にいるのはサニー君の船長のルフィさんと最近サニー君に来たウタさん、今夜はとてもおいしい時間になりそうです♪"

    電伝虫『ジーーーーーーー』

    ____________________

    ルフィ『………なぁウタ』

    ウタ『何?こんな所に連れてきてどうしたの?』

    ルフィ『いやっ……そのぉ………なんつうか…////』
    ____________________


    "皆わかる?これが見たかったんだ………あのルフィさんが女の人に対してあんなに初心な反応するなんて誰が考えたでしょう?あ、話してる間に色々進んでる"

    ____________________

    ウタ『ふっふ〜ん?そっ…そうだったんだね………////』

    ルフィ『……あぁもうめんどくせぇ‼︎ウタ‼︎////』

    ウタ『はっはい‼︎////』

    ルフィ『恩返しだかなんだか知らねぇけどよ‼︎俺達がそんな事気にする訳ねぇだろ‼︎そんなに恩返しがしてぇなら俺の仲間になってからにしろ‼︎船長命令だ‼︎絶対聞いてもらうからな‼︎』

    ウタ『………はい…////』

  • 190123/03/25(土) 08:50:24

    "うわぁ………////ちゃんと見てみると凄いです……(小並感)。でもあの雰囲気なら告白はして欲しかったなぁ……うん?なんかそれっぽい空気間が"

    ____________________

    ルフィ『ウタ‼︎俺、もうお前と離れたくねぇ‼︎』

    ウタ『アウッ……‼︎////』

    ルフィ『どっ……どんな事があっても、お前の事守るからよ………‼︎そのっ………俺と………‼︎』

    ウタ『………////』ドキドキ
    ____________________


    “行けぇぇぇぇぇ‼︎"

    ____________________

    ルフィ『俺と………俺と……‼︎結婚してくれぇ……‼︎////』

    ウタ『……………よ』

    ルフィ『………////』

    ウタ『……よっ……よろしく、お願いします…////』プシュー
    ____________________

    "………あぁ…今なら僕、天に召されてもいいかもしれません……え?ちょっ……ルフィさん?ウタさん?確かにいい雰囲気だけどこんな場所でそんな事を……⁉︎////あぁダメですルフィさん‼︎これ以上は僕の心が保たないです………////"

  • 191123/03/25(土) 09:32:35

    数時間後

    ウタ『ハァ…ハァ…ハァ…////』

    ルフィ『ハァ…ハァ…ウタ、この事は内緒な……?』

    ウタ『うん……そうする////』
    ____________________


    "………そうは問屋が降ろさないよ"←ゲス顔

    ____________________

    翌日、見えない誰かによって撮影されていた"ルフィ×ウタの新時代"が記録された電伝虫が一味のもとに置かれ、何もかもバレてしまい2人揃って部屋に引き篭もったのだった………

    メリー『………やっちゃった♡』テヘッ

                   本当に終わり

    ※はぁいスレ主でぇす。ここまでご視聴ありがとうございました‼︎さぁて次はどんなSS書こうかな?

  • 192二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:20:00

    >>191

    素晴らしい話をありがとう!

  • 193二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:52:35

    素晴らしいSSでした✨

  • 194二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:55:18

    おまけも含めて良い作品でした!
    ありがとうございます

  • 195二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 09:01:35

    お疲れ様でした!!

  • 196二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:15:03

    最後一気に駆け上がったな
    良い終わり方でしたありがとう

  • 197123/03/26(日) 22:51:43

オススメ

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