- 1123/02/16(木) 20:58:37
- 2123/02/16(木) 20:59:06
明るくなる視界、いつも通り全く動かすことのできない手足、微睡みから徐々に意識だけが覚醒する。
(今日も…か)
ぼやけていた視界がはっきりとしてくる。船の寝室だろうか。目の端にはよく知る女性の裸。シャンクスは心の中で嘆息をもらす。視界だけでなく聴覚もだんだんと戻っていく。
『んっ、くっ…は、あァ…!』
聞き間違えるはずの無い女性の声。かつて幾度となく聞いた声ではなく成長しはっきりと大人の声になっているその声が艶めかしく部屋に響く。
衣服を脱ぎ去った男女が一組だけの室内。
シャンクスは今日も心が沈んでいくのを感じる。そしていつものように願うのだった。
(どうか一刻も早く夢なら覚めてくれ…) - 3123/02/16(木) 21:00:17
―――
まだ日の見え始めた早朝。
偉大なる航路、その後半の海。そこに浮かぶ巨大な海賊船。
レッド・フォース号と呼ばれるその船の上で一組の男女が抱き合っていた。
一人はこの船の船長であり四皇と呼ばれる海賊、赤髪のシャンクス。そしてもう一人は…
「ねェ、シャンクス。痛い」
抱きしめられていた女性、この赤髪海賊団の娘であるウタが抗議の声を上げる。
その声を聞き「悪い」とシャンクスは名残惜しそうに体を離す。
拘束から逃れたウタは周りをキョロキョロと見渡すと不思議そうな顔をする。
「あれ?他のみんなは?」
早朝とはいえ、いつも賑やかな船にしては珍しく静まりかえっている甲板にウタは疑問が浮かぶ。 - 4123/02/16(木) 21:01:26
「あァ…。全員、昨日の馬鹿騒ぎのせいで潰れてるだけだ。気にするな」
隣で静かにタバコを燻らせていた副船長のベックマンがウタの疑問に答える。それを聞いたウタはまるで幼子のように頬を膨らませ不機嫌さをアピールした。
「そう怒るな?何も今生の別れってわけじゃねェんだ。すぐに会えるさ」
シャンクスの言葉に微妙に納得していない表情のままウタはそういえば、と言葉を続ける。
「やっぱりシャンクスはルフィに会っていかないの?」
「こればっかりはいくら大切な娘の頼みとはいえ聞けねェな」
横で会話を聞いていたベックマンは更にウタが不機嫌になっていくのを感じた。昔のように感情が表に出てくるようになったのを嬉しく思いながら、向こうの船で会う会わないを巡り幾度となくルフィと口喧嘩をしていたと航海士から情報をもらっていたことを思い出す。ベックマンは仕方ない、とタバコの火を消すと二人の男のフォローに入ることにした。
「ルフィとお頭の大切な約束なんだ。聞いてやってくれねェか?」
右手を頭の上に乗せ優しく撫でると渋々といった様子でウタは「わかった」とつぶやいた。 - 5二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:02:04
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- 6123/02/16(木) 21:02:41
「おいおい!おれとベックで対応に差がねェか!?」
騒ぎ出す39歳児を横目にベックマンは撫でていた手を離しウタを抱きしめる。
「忘れるな。離れていてもお前は一生おれ達の娘だ」
「それおれのセリフだろ!!」
こんな時でもふざける父親二人にウタはお腹を抱えて笑いだす。しばらくして笑いが収まるとすっきりと顔を上げた。
「幸せになってきます!」
「おう!行って来い!」
シャンクスの声に笑顔で答えたウタは船の横についていたサメを模した潜水艇へと乗り込み彼方へと見えるライオンの船首の船へと向かって行った。 - 7123/02/16(木) 21:04:07
「まさかあの二人が恋仲になるとはな…」
ウタが見えなくなるまで見送っていたシャンクスがそう声を漏らした。
電伝虫ではなく直接謝りに行きたいと言った娘を送り出したのが数ヶ月前。そのまま向こうの船にしばらく滞在することになり、こちらに帰ってきたときには恋人になったと報告を受けた。それからは電伝虫で頻繁に連絡を取り合い調整を重ねいよいよ今日、向こうの船へと正式に旅立っていった。
「そうか?おれはあの二人だったら一緒にいればいつかはくっつくと思っていたが?」
同意が返ってくるかと思っていたのかシャンクスはベックマンが発した言葉にギョッとした顔をして振り向き、思わぬ回答をした相棒を見た。
「なんだ?お頭はルフィじゃ不満か?」
続く問いかけにシャンクスは腕を組むとしばらく「不満はねェんだが…」とぶつぶつ声を上げる。 - 8123/02/16(木) 21:05:02
「ウタは遠慮なく本心からぶつかることができる、ルフィはウタをウタとして見てくれる。お互いにこれ以上ない相手だとおれは思うが?」
ベックマンの言に確かにと思う気持ちも当然あるが、それでも二人の小さい頃を知っているとやはり簡単に結びつく事は出来ず、自分だけが置いていかれたような孤独感に似た感情が浮かぶ。
そのまましばらく唸っていると…
「だァー!!寝てる奴ら全員叩き起こせっ!飲み直しだ!!」
その感情を掻き消すようにシャンクスは一際、大きな声で叫んだ後、船員達が潰れている船内へと歩き出した。
その後を「やれやれ」とまるで手のかかる子供でも見るような表情でベックマンが続いた。 - 9123/02/16(木) 21:05:41
夜の私室。
馬鹿騒ぎを続ける船員たちから一足先に抜け出したシャンクスは一人、酒を飲んでいた。
思い出すのは、再び離れることになった娘のこと。
だが今回は一度目とは違い、心の底から娘の門出を祝福することが出来たと、年下の友達に感謝した。
しばらく色々な想いを浮かべながら静かに酒を飲んでいたシャンクスであったが、早朝から起きて騒ぎ続けた疲れもありそろそろ寝ようと立ち上がり灯りを消した。
ベッドへ横になると、幸福を噛み締めながら「良い夢が見れそうだ」と自然と落ちるまぶたを閉じた。 - 10123/02/16(木) 21:06:13
ぼんやりとした明るさが目の前に広がる。
『はじ……だ………さ……し…ね?』
(なんだ?夢か?)
明晰夢というものをシャンクスは思い出した。だがここまではっきりと夢を認識した事は初めてで戸惑いを覚える。体は力が一切はいらないため動けず、音も聞こえづらい。更に視界はいまだぼやけて見えづらくシャンクスには目の前のものの判断もつかない。
『だい…………ここ……あ…ち……で……し…ぱ……な…から』
(この声は…?)
クリアに聞こえるようになっていく聴覚。聞き覚えのある声。それと同時に次第に見えるようになっていく視界。肌の色。
『きて…』 - 11123/02/16(木) 21:06:33
「うォォォあああァァァーーー!!!!」
大きな叫び声を上げシャンクスはベッドから飛び起きた。心臓の音が外へと聞こえるくらいの勢いで鳴り、体中から冷や汗が吹き出し止まらなくなる。
「おれは…おれは…何ていう夢を見てるんだ!!」
右手で額をおさえ、誰もいない部屋で叫ぶシャンクスの脳裏にははっきりと先程見た夢の光景が浮かぶ。
ベッドの上で裸でいたのは間違いなく、今朝別れたばかりの娘の姿だった。 - 12二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:06:56
あっ(元ネタのスレを察した)
とりあえず続きを楽しみにパンツ脱いで君を待つ!! - 13123/02/16(木) 21:07:08
- 14二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:07:57
導入部分にドキリとしましたが、楽しませていただきます。
- 15二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:29:36
出たわね…
待ってた - 16二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:41:41
リアルに描写されると本当にきつそうだな
- 17二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 21:46:53
親バカシャンクスの心に大ダメージ!!!
- 18123/02/16(木) 21:47:41
「ホンゴウ〜!気持ち悪っぷ…」
「うるせェ!!」
コンっと小気味のいい音を立て、足に纏わりついていた狙撃手のアゴをホンゴウは的確に蹴り上げた。しばらく様子を見て、白目は向いているが静かな寝息を聞くとその場を後にする。
朝から一日中飲み続けている仲間の看護に追われていた船医は、ようやく全員が静かになったことを確認すると手に持ち続けていた酒をあおる。自分もそろそろ休もうかと思ったその時…
『うォォォあああァァァーーー!!!!』
明らかに普通では無い叫び声が響きわたった。
ホンゴウはすぐに駆け出し、部屋の主の許可も得ず扉を乱暴に開く。 - 19123/02/16(木) 21:48:48
「どうした、お頭!?」
部屋に入れば、顔色を失い息を荒らげている船長の姿。まるで死闘のあとのような憔悴しきった様子に尋常ではない事態だと察しホンゴウは気を引き締める。
「ホンゴウか…」
「あァ」
どうやら普通に会話は出来るようなのでホンゴウは安堵の息を吐くと、シャンクスが息を整えるのを静かに待った。
軽く脈などを測っても異常に心臓の鼓動が早い以外は特に問題は無さそうだった。
「…おれを殴っちゃくれねェか?」
「……は?」
問題があった。
変な事を急に言い出した自分達のトップの姿を見てホンゴウは一度静かに目を閉じるとはァ…と静かに息を吐いた。そして拳を握りしめ、勢いよく振り抜く。 - 20123/02/16(木) 21:49:52
「ほんぎゃらばっだっ!!!!」
顔を殴られたシャンクスはそのまま綺麗に吹き飛び、大きな音を立てて壁へと衝突した。ガラガラと本棚が倒れシャンクスの体が落ちてきた本に埋まる。
あまり緊急を要する事態では無かったことがわかったホンゴウは椅子に座ると、シャンクスが起き上がるのを静かに待った。
「で?何があったんだ?お頭」
瓦礫から抜け出したシャンクスにホンゴウは質問をした。
「すまねェな…。ウタの…いや、悪夢を見ただけだ。あまりにもたちの悪いやつだったもんでな」
聞いてみれば存外大した事情でもなかった。「ウタの」と言いかけたシャンクスの言葉からウタの夢を見たと察したホンゴウは「悪夢、悪夢ねェ…」と小声でブツブツと呟きながら原因を推測する。 - 21123/02/16(木) 21:51:08
「大方、ウタと離れた事がストレスだったんだろう。例えばもっとこうしとけばよかった、こうしたかったとかの後悔が…」
「おれは断じてそんな邪な想いを抱いた事はねェ!!」
「お、おう…。お頭、落ち着け。例え話だ。ウタと離れる事はおれ達だって寂しいんだから別に恥ずかしがることはねェよ」
何故か再び興奮しだした船長を宥めると、ちょっと待ってろとホンゴウは医務室から睡眠薬を持ってきてシャンクスへと渡す。
「これを飲め。酒も飲んでいるし、そんなに効き目は強くない気休め程度の睡眠薬だ。おれはしばらく起きてるから何かあったら言ってくれ」
シャンクスから感謝を伝えられるとホンゴウは片手を上げて答え、部屋をあとにした。
廊下を歩きながら娘と離れた寂しさから悪夢を見たと思われる船長のことを考え少し微笑む。改めてそれを考えさせられ、自分にも確かにその感情があることに気付いたホンゴウは部屋へと戻る前に海を見に行くのだった。 - 22123/02/16(木) 21:51:55
ホンゴウが出ていった私室でシャンクスはしばらく眠る気にもなれず、椅子に座るとホンゴウからもらった薬の瓶を手持ち無沙汰に指で転がした。
静かな部屋で何もすることがないと自然と先程の悪夢が頭に浮かんでくる。
確かに自分は二人の交際に驚きあれこれ反対や意見をしてきた。しかし最初の方から娘を任せるならルフィがいいとも考えていた。そしてその判断は旅立っていった娘の顔を見て間違っていないと確信した。
自分がウタとそういう関係になりたいと思った事は一度も無いと断言できるし、自分達の子供だと思って育てていた過去が陳腐なものに変わるのがシャンクスは嫌だった。
何より本当の親子だと思ってくれていた彼女への裏切りであった。
こんな夢を見たことすら許せず、シャンクスは遠い海へいる娘と友人に謝罪をした。 - 23二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:00:13
何日も見続けたら自分はまさか性根の腐ったゲス野郎なんじゃないかっていう思いまで湧いてきて眠ることさえ嫌になりそう
まじでキツイ - 24二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:01:36
さてはこれ地獄だな
- 25123/02/16(木) 22:03:31
翌朝、シャンクスは酒と寝不足による頭の痛みを抑えながら甲板へと出てきた。
「おいおい、お頭そこまで酷い二日酔いは珍しいな。顔色がとんでもねェことになってるぞ」
ふらついていたシャンクスが目に入ったのか幹部の一人であるライムジュースが心配そうな顔をして近づいてきた。
「いや、なんでもねェ…。久々に飲み過ぎてな…」
そんな明らかに普段の飲み過ぎとは違う船長の様子を訝しげにライムジュースが見ていると、ホンゴウが近付いてくる。
「お頭は、ちょっとおれが飲み足りなくてな。長いこと付き合ってもらってたんだ。悪ィことしちまったな」
ホンゴウの言葉を聞きライムジュースは得心が行ったのか、なるほどと声を上げる。 - 26123/02/16(木) 22:04:27
「そういやお前ずっとバカどもの看病してたんだったな。おォ!そうだった!お前ェを探してたんだホンゴウ!ヤソップのやつが起きてから顎が砕けたように痛いらしくてな…」
「そいつは大変だな!?この湿布を使え!」
「…?お、おォ…用意がいいな」
ホンゴウから湿布を渡されたライムジュースは微妙に何か引っかかりを感じ首を傾げながらヤソップのいる船内へと入っていった。
そんな様子を眺めていたシャンクスはホンゴウの気遣いに感謝する。 - 27123/02/16(木) 22:05:21
「すまねェなホンゴウ。悪夢で寝れなかったと言うのは少し恥ずかしくてな…」
「気にすんな。それよりあの後も眠れなかったみてェだな。酒が入ってるからと薬を弱めにしたが失敗だったか」
「いや、あの後に眠る気になれなくてな。しばらく薬も飲まずに起きてたせいだ。ありがとうな」
ホンゴウはそれを聞くと一言だけ、そうかと言って騒がしくなり始めた船内の方へ視線を向ける。
「まァ悪夢をまた見るとは限らねェがあの薬はしばらくお頭が持っててくれ。それと早く顔を洗ってこい。一応、他の奴らにはそれとなくさっきと同じことを言っておくが、その顔色だと流石に心配されるぞ?」
そう言って船内へと入っていくホンゴウ。その姿に再び感謝をしシャンクスは顔を洗うため、自分も船内へと入っていった。 - 28123/02/16(木) 22:06:11
その後、悪夢を見た以外は特に問題もなく、なんとか一日を乗り越えたシャンクスも気がつけば悪夢のことはだいぶ薄れていた。
しかし寝ようとすると、見た直後ほどでは無いがやはりどうしても頭の片隅に浮かんでしまい目が冴えてしまうためシャンクスは机に置いてあった薬を飲む。
効果は薄い気休め程度の薬と聞いていたが、薬を飲んだという安心感なのか次第に瞼は重くなっていきそのまま眠りへと落ちた。 - 29123/02/16(木) 22:07:04
(ん…?また、この感覚…まさか!)
夢の中のはずなのにそれをはっきりと自覚する。体の動きは全く取れない昨日と全く同じ感覚にシャンクスは焦りだす。
『うん!今日は昨日とは趣向を変えてみようと思うんだ』
シャンクスの予想を裏付ける様に、今一番シャンクスが聞きたくない声が昨日よりもはっきりと聞こえてきた。じわじわとクリアになっていく視界。そこに映るのは聞こえた声の人物の横顔。
既に上半身の衣服は脱いでおり、大きい胸があらわになっている。
(待て待て待て待て!連日?どうなってんだおれの頭は!?本当に心の奥底でそんな感情を持って…)
『動かなくていいから、今日は私が全部やってあげる…。いくよ』
(すまねェ…ウタ、ルフィ、皆…おれは本当に最低のクソ野郎だ)
『ルフィ』
(ルフィ?) - 30123/02/16(木) 22:08:04
予想外のウタの言葉に少しだけ冷静になるシャンクス。よく見れば何故か視界に映るのはウタの横顔。いや昨日の夢も思い返せばウタの視線が自分に合うことはなく別の場所を見ていたような。まさかウタの相手は…
『ウタ。やっぱり昨日みたいにしねェか?変なことしないで最初は普通の方が』
『大丈夫大丈夫。ベックから色々な本も貰ったからね。任せて任せて。それに昨日はずっとルフィに攻められっぱなしだったのがムカつく!』
ウタの声だけでなくルフィの声も聞こえてきた事により、自分の予想があっていたことを理解したシャンクスは心の底から安堵した。
(よかったァー!おれは娘とヤりたいクズ野郎じゃなかったん…だ……?いやいやいや娘と友人の営みを夢で見るのも十分ダメだろ!?)
シャンクスが頭の中でひたすらツッコみをいれていると、部屋の中に嬌声が響き出す。 - 31123/02/16(木) 22:08:37
(あァァァー!!ああァァァー!!っくそォ何故今日は目が覚めない!?)
シャンクスは1人、そちらを意識しないように必死に目覚めるための悪戦苦闘を繰り広げる。
「ルフィ、ルフィ…ルフィルフィ!」
一際大きな声を上げると仰向けに寝ているルフィへと跨っていたウタは繋がったまま倒れるようにルフィへと密着した。
(あァ…終わった…いろいろ……)
ウタの荒い息遣いが響く部屋をシャンクスは絶望的な心境で眺めていた。次第に部屋が暗くなって行き気が付けばシャンクスは部屋のベッドで目が覚めた。 - 32二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:15:42
安いもんだシャンクスの睡眠時間くらい
ルウタが幸せそうでよかった…で軽く済まないレベルでキツイ - 33二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:20:55
自分がウタとやってる(と思ってる)夢とルフィとウタがやってるのを見る夢ならどっちがきついんだろう…
どっちもきつい?それはそう - 34二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:23:12
これでもかとハッピーエンドで終わったはずなのに地獄の概念笑ういや笑えん
- 35123/02/16(木) 22:35:08
目を覚ましたシャンクスは手を握ったりして体が自由に動くのかを黙々と確かめる。
現実であることを確認すると立ち上がり、ふらふらと歩き出した。
「んん?どうしたお頭?夜遅くに?」
シャンクスが水を飲もうと入ったキッチンで肉を食べていたラッキー・ルウが水を入れたコップを差し出しながら意外そうに尋ねた。 - 36123/02/16(木) 22:35:53
「腹減ったのか?何か作るぞ?」
「…いや、大丈夫だ。それよりも起きていてくれて助かった。おれを殴ってくれねェか?」
は?と疑問を全面に押し出した顔をしたルウは、とりあえず肉を持っていない方の拳を全力で握りしめ…
「ぶぺらがったっ!!」
殴り飛ばされたシャンクスは調理器具の棚へと激突しガラガラと鍋やフライパンが降り注ぐ。
そんなシャンクスの様子を肉を食べながらルウは不思議そうに眺めていた。
しばらくの静寂の後、シャンクスが鍋を頭に乗せたまま立ち上がる。 - 37123/02/16(木) 22:36:59
「寝ぼけてんのか、お頭?」
「そういうわけじゃねェんだが。ちょっと酷すぎる悪夢を見てな…。いいパンチだった。おかげで目が覚めた」
そういうとシャンクスは置いてあった水を一気に飲み干すと、手をひらひらとさせてキッチンから出ていった。
「本当に大丈夫か、お頭?」
見るからにふらふらの船長の様子にルウは心配そうに一人そう呟くと新しい肉を食べだした。 - 38123/02/16(木) 22:38:05
二日続けて悪夢を見たシャンクスは悪い予感が当たらないことを心の底から願った。
しかし願いは虚しく地獄の日々が幕を開けた。 - 39123/02/16(木) 22:38:33
―――
『今日はねー、いつもの部屋じゃなくて私達が最初に出会った港!だ、誰かに見られるわけじゃないけど恥ずかしいね』
(恥ずかしいならやめてくれ…)
…
……
………
「よォ、パンチとモンスター。おれを思いっきりぶん殴ってくれねェか?……ぼきゃばっ!」
――― - 40123/02/16(木) 22:39:01
―――
『ほら、ここ!私達が再会したライブのステージ!今からここでいけない事しちゃおう?』
(おれの夢の中のウタは思い出の場所でヤるのが好きなのか?)
…
……
………
「スネイク頼む…。おれを手加減なしてボコボコにしてくれ。……あぎゃっぼきゃっ!」
――― - 41123/02/16(木) 22:39:28
―――
『落ち着くなァ、マキノさんのお店。いつもみんなが騒がしかったからこんなに静かなの新鮮。カウンターの上に寝ちゃって私達マキノさんがいたら怒られちゃうね?ほらルフィ、来て?』
(マキノさんに謝れおれ)
…
……
………
「ライムジュース!武器を使っておれをボコボコにしてくれ!…ぐしゃばぎゃぼぎゃばごっ!!」
――― - 42123/02/16(木) 22:39:50
―――
『ここの海を見渡せる風車、覚えてる?…ふふ、嬉しい…ちゅっ』
(…風車?憶えてねェな、どこだ?)
…
……
………
「おうガブ、いいところ…に?って何で逃げる!?待てガブ!待ってくれ!!」
――― - 43123/02/16(木) 22:40:16
―――
『昔ここでよくチキンレースしたよね…。今日は、違う勝負…しちゃおっか?』
(フーシャ村多いな…)
…
……
………
「なァベック。おれをなガハっ……!」
――― - 44123/02/16(木) 22:41:47
「…いよいよもってお頭がやべェ」
大幹部達が顔を揃える室内。ベックマンは煙草を一気に吸うと顔を上げ煙を天井へと吐く。天井にぶつかる白煙をしばらくぼんやりと眺めながら精神を落ち着けると、重苦しく口を開いた。
「ただ夢見が悪いだけだと軽く思っていたが、あそこまで衰弱するとは、おれの判断ミスだったな」
ベックマンの言葉に船医であるホンゴウが続く。悪夢を見始めた初日に遭遇していた彼は己の軽く考えていた判断を後悔していた。
「それでお頭はどうなんだ?」
ラッキー・ルウがベックマンへと尋ねる。
「寝不足と精神的にまいっていてだいぶ衰弱してるな。どうやら昼には悪夢は見ねェようで今は部屋で寝ている。なんにせよ本格的に治療するために船ではなく縄張りの島へなり降りて治療をした方がいい。進路はスネイクに任せる」
話を振られたビルディング・スネイクは「おう」とだけ短く返事をする。既に安全な航路と降りるのに最適な島はいくつか候補を考えていた。
それにベックマンは頷くと、問題の根本的な原因についてに議題を移す。 - 45二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:42:28
なんでみんなシャンクスを殴るのに躊躇ないんだ!
- 46123/02/16(木) 22:44:05
ベックマンに目配せをされたホンゴウがあとを引き継ぐ。
「原因はやはり、ウタとの別れだと思われる」
それは悪夢を見始めた日とその日に起きた出来事ことから推測されていた。
しかしそれを聞いていたライムジュースが「ちょっといいか?」と手を上げた。
「どうもおれにはあの前向きなお頭がそれで悪夢を見続けるとは思えねェんだよな。それに今回は昔と違ってしっかりとウタ自身が決めて出ていったことだ。そもそもそれで悪夢を見るなら今回ではなく前回も同じ事になってると思うんだが?」
その発言に集団は静かになる。シャンクスの性格や幸せそうに赤髪海賊団から降りたウタについては全員が引っ掛かっているために単純にストレスが原因とは思えなかった。しかし…
「まァ、ウタが原因なのは間違いねェだろうよ。寝起きにふらふらとしながら「ウタすまねェ」って言ってるのは全員が聞いてるぜ?」
そのヤソップの発言により振り出しに戻った。 - 47123/02/16(木) 22:44:54
「何故かルフィにもよく謝ってるけどな」
ルウが思い出したように補足をする。
その補足によりますます訳がわからなくなるのを全員が感じていた。
「ウタはともかくルフィに謝るのはどういうことだ?おれらの問題として子供のときに引き離してしまったことか?しかしそれこそ昔ではなく今になって悪夢を見るのはわからねェな」
ベックマンの発言を皮切りに再び悩みだした面子を見てヤソップは、ばつが悪そうに後頭部を掻きむしる。
「原因が何にせよ、おれがここにいても出来ることはねェんだよな…。ちょっとお頭の様子でも見てくるわ」
そう言いながら手を振り部屋から出ていった。
「確かにヤソップの言う通り原因が何にせよ…だな。今は、とりあえずより専門的に治療をできる場所を探すのが先決か。若い奴らもなんとなく船の異変に勘づき始めているしな」
ベックマンの発言で会はお開きとなった。
一人残ったベックマンは新しい煙草へと火を付けると一人思案した。
(夢…ウタ…まさかな) - 48二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:50:16
これまさかウタが見せつけてる?
- 49二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:54:46
幾ら何でも自分が男女の営みしてるところを父親に見せる程爛れてはいないだろう
- 50123/02/16(木) 22:58:02
この先のシーンが繋がら…ない!
今日ここまでにします
この先そんな長くないと思うので明日には終わると言いなァ - 51二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 22:59:31
おつおつ待ってる
- 52二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:00:37
このレスは削除されています
- 53二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:03:05
シャンクスが眠るまでは本当に幸せ時空だったのにどうしてこうなった…
- 54二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:04:00
お詫びに幸せなふたりも見せてあげるムジ
とかだったら笑う - 55二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:08:14
せ、船長命令だから…
- 56二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:17:50
相談したら間違いなく変態扱いされるから何も出来ないのつれぇ
- 57二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:30:07
- 58二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:35:38
唯一の救いは二人が高度なプレイはしてない事だろうか
- 59二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:41:18
元ネタスレ見てきたけどマジで(シャンクスに)救い無くてアラマキ
- 60二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:48:41
めっっちゃ保守します
- 61二次元好きの匿名さん23/02/16(木) 23:50:54
地獄なのにお腹痛い
- 62二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 00:42:57
愛ある罰ってそういう·····
- 63二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 01:31:55
トップクラスに現実なこと知る嫌な伏線
- 64二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 02:19:01
毎日ヤってるとか盛んだなコイツら
- 65二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 03:49:44
1人どころかあんたの友達もついでに引きずりおろさらそうなんすがね…
- 66二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 08:41:37
現パロで似たようなのがあったな。サプライズでクローゼットの中に隠れて驚かそとしてたらて奴
- 67二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 11:44:30
シャンクス墓場まで持っていかないとウタとルフィに被弾しそうな爆弾だな
- 68二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 19:15:43
ほ
- 69二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 19:16:17
- 70二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 19:39:11
シャンクスの見聞色は凄いなぁ...()
- 71123/02/17(金) 21:06:17
現状、悪夢を見るということのただ一つの解決方法は、昼に寝るということだった。
何故か夜でなければ悪夢を見ないため、最近のシャンクスは夜は起きていて昼に寝るというサイクルで生活をしていた。
しかしそれでも悪夢のせいでしっかりと眠れることはできず、シャンクスは徐々にやつれていく。
それでも全く寝ないよりはいいと今日も昼間、シャンクスは何か引っ張られるような妙な感覚と共に眠りについた。 - 72123/02/17(金) 21:06:58
意識が次第にはっきりとする。
夢の中だと理解してシャンクスの心に絶望が満ちていく。
(ついに昼も侵食してきたか…)
いつか昼も夢を見るようになるのではと身構えていたシャンクスであったが、いざ昼すらも逃げ場が無くなったことに直面すると微かに残っていた気力すら失われていく。
どうせこの後にウタの声が聞こえ、ルフィとの交わりを見ることになるのだろうとシャンクスは諦観した。
『あれ?君またいるの?』
しかし今回はいつもと違っていた。
シャンクスの視界が急な浮遊感とともに上昇する。
(うォ!何だ何だ!?)
混乱するシャンクス。急上昇が終わり、気がつけば目の前にはウタの顔。 - 73123/02/17(金) 21:07:54
『うーん、やっぱりシャンクスみたい?』
(みたいじゃなくておれなんだが…。どういうことだ?ウタに持ち上げられている?いや、おれが小さいのか?)
夢の中で初めてウタが自身を認識するという初めての状況に遭遇し、更にどうにもそれが普通の状況ではないことにシャンクスは混乱する。
しかしそんなシャンクスの内心にウタは当然気付くことはなく、頭上へもちあげたり背中を向けたりと何やらし始める。
『懐かしいなァ…。昔、もっと大きなくまのぬいぐるみをシャンクスが買ってくれたっけ』
(くまのぬいぐるみ?…あァ!今のおれか!)
ウタの言葉から今の自分がぬいぐるみになっていることをシャンクスは察した。
そう考えると軽々しく自身を持ち上げているウタにも得心が行く。
夢の状況を整理し始めているシャンクスとウタの方へ遠くから別の声が聞こえてくる。
『おーい!ウター!』
その声を聞いたウタは一瞬だけ満面の笑みになったかと思うと表情をすぐに取り繕って声の方に振り返った。 - 74123/02/17(金) 21:08:58
『もうルフィ!遅い!』
『ここで競争はズルだろ!』
『出た!負け惜しみィ!』
思考しているシャンクスを尻目にじゃれ付き始める二人。
『あっ!そうだ、ほらこれ見て見て!』
『なんだそれ?ぬいぐるみか?』
『そう!シャンクスに似てない?』
ウタが両手で抱えたシャンクスをルフィの目の前に掲げる。
ルフィは眉間にしわを寄せると、顎に手を当てて首を90度曲げる。
『そうかァ?』
『そうだよ!ほら、このキリッとしただらしない顔とか!』
反応の悪いルフィに、同じ認識を持ってもらいたいのかウタは必死にシャンクスとぬいぐるみの共通点を上げていく。力説するあまりぬいぐるみは上下に大きく振られた。
(だァァァ勢いよく振るな振るな!うっ、夢なのに気持ち悪くなってきた…)
シャンクスのそんな気持ちを知るはずもなく、ルフィはそんな振り回されるぬいぐるみを凝視する。 - 75123/02/17(金) 21:10:49
『にしてもどっかで見たことある気がすんなァこいつ』
ぬいぐるみとシャンクスがあまり結びつかないルフィは別の事に気を取られる。それを聞いたウタは答えを持っていたため「それはね」と言葉にする。
『この子、私達の周りにいる事が多いんだよね。ほら寝室の棚とかマキノさんの酒場のテーブルの上とか』
『へェー』
あまり真剣に聞いてくれないルフィに半眼になるウタは、ふと何かを思い付いたのか再びルフィの顔の前にぬいぐるみを突きつけると、咳払いをして喉の調子を整えた。
『お前を船に乗せるわけにはいかねェな!』
『あっひゃっひゃっひゃ!似てる似てる!』
(おれのマネか?…いや似てるか?)
ウタの声を低くした低クオリティのシャンクスのモノマネは、予想を遥かに超えたルフィの好感触を得る。その反応に気を良くしたウタは更に両手でぬいぐるみの手を掴み動きをつけ始めた。
『これは愛の鞭ってやつだ!』
『あひゃひゃひゃ!や、やめてくれウタ腹痛ェ…』
ひとしきり笑い続けたルフィは何かを思いついたのか顔をあげた。 - 76123/02/17(金) 21:12:21
『そうだ!おれにも貸してくれっ!』
ルフィの提案を受けたウタは「はいっ!」とルフィへシャンクスを渡す。ぬいぐるみを受け取るとルフィは同じようにウタの顔の近くへぬいぐるみを掲げる。
『だっはっはっは!マキノ!酒をくれ!』
『え?似てない。下手』
『そうか?しししし』
笑いあう二人。その他愛もないやりとりを人知れず振り回され続けながらシャンクスはじっと聞いていた。
(いいな…。こういう夢ならいくらだって……)
しばらく笑い合っていた二人だが、落ち着いたのかルフィが手に持つぬいぐるみをウタへとそっと返しながらウタに問いかける。
『なァウタ?やっぱりシャンクス達と離れて寂しいか?』 - 77123/02/17(金) 21:13:08
先程とは違う真剣なトーンの問いかけに場の雰囲気が変わる。ウタもそんなルフィの様子に茶化すことなくルフィをしっかりと見つめた。
『寂しいけど、今回は私の意志で決めたことだから。それにルフィや皆もいるしね?』
ウタの言葉に嘘偽りがないことを感じ取ったルフィは『そっか!』と一言だけ告げると元の柔らかい表情へと戻る。そんな彼を愛おしそうに見つめたウタは持っていたぬいぐるみを下に優しく置いて、でも、と続け…
『寂しいから、ちょっとだけ…』
そう言いながらルフィへとゆっくりと抱きついた。
(ん?…いやちょっと待てっ!!この雰囲気はまずい!!覚めろ覚めろ、早く覚めろ、おれ!!!!)
場の空気に怪しさを感じたシャンクスは必死の覚醒を試みる。しかし抵抗虚しく一向に目覚めは訪れない。
『ん、っちゅ…。ねェ、今日は、ここで、しちゃおっか?』
(だァァァ!!急に盛ってるんじゃ……)
「ねェェェ!!!!」
「うおわっ!何でェお頭!?また悪夢か」
隣に座っていたと思われるヤソップが驚きの顔とともに声を上げる。はっ、とシャンクスは周りが一変した事に気付き周囲を見渡すと起きれたことに安堵し力を抜いた。
しかしすぐにまたそういう夢を見たことに絶望した。 - 78二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:14:52
盛り過ぎで草
- 79123/02/17(金) 21:16:48
「お、お頭?」
百面相をしている船長にヤソップは恐る恐る声をかけると、シャンクスはヤソップの胸ぐらを乱暴に掴んだ。
「何でだ!いい夢だと思ったのにっ!何で途中からそうなるんだ!?おれの中のウタはどうなってんだっ!?」
「いや、おれに聞かれても…」
元より答えを求めた問いかけでは無いため、シャンクスはヤソップの反応も気にすることなくぶつぶつと言葉を続ける。
「もう…。昼寝にもおれの平穏はないのか…」
幸福だと思われた夢からの落差はシャンクスに大きなダメージを与えた。力なくヤソップから手を離したシャンクスは、その言葉を最後に項垂れたまましばらく動かなくなる。
「お頭?ってまた寝てるのか。いやそりゃほとんど寝てねェもんな…」
眉間に皺がよった苦しそうな顔で眠るシャンクスをヤソップは不安そうに見つめる。 - 80123/02/17(金) 21:17:39
「ウタ…ルフィ……すまねェ……おれは……」
「ん?寝言…か?」
しばらくするとシャンクスがぶつぶつと寝言を呟き始める。
二人に責められている悪夢でも見ているのだろうか。
「ウタとルフィがあんたを責めるわけがねェだろ」
険しい表情で眠るシャンクスの顔に手を当てながらヤソップは言い聞かせるようにそう言った。
「変な悪夢を見てないで早くいつものバカなお頭に戻ってくれ」
寝言で懺悔の言葉を口にするシャンクスを心配そうに見つめた。 - 81二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:24:19
これ今までもずっとぬいぐるみだったのか?
- 82二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:26:18
ウタ見せつけ説は消えたか…
- 83123/02/17(金) 21:29:32
翌日以降、完全に眠ることの出来なくなったシャンクスはふらふらと亡霊のように船の中を歩いていた。
もうすでに3日以上はこの状態である。
それを見かねたベックマンはシャンクスへ近付くと支えるように横に立つ。
「お頭!寝られなくてもいいからベッドにいろと言っただろ!」
心配で怒鳴るベックマンの声にシャンクスは「大丈夫だ」と弱々しく返す。
別の島へ行く事すら最初は反対していたが幹部全員から却下されていた。
「情けねェが、寝るのが怖くてな…。歩いてる方が気が紛れる」
普段なら言わないような弱音を吐く船長にベックマンはますます不安になる。 - 84二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:29:55
せっかく起きたのにまた呼び戻されてるかわいそうなシャンクス
- 85123/02/17(金) 21:30:45
「それに、意識が曖昧になってきてわかったが、夜になると何かに引っ張られる感覚がする…。もしかしたらこれが悪夢の原因かもしれねェ…」
「話は後で聞くから今は休め!何か持ってくるから壁に寄りかかってろ」
せめて水でも持ってこようとベックマンはシャンクスを壁にもたれかけさせた後、キッチンへ向かおうとした。
「…!?」
その時、シャンクスは夜に感じる何かに引っ張られる感覚がした。
離れたベックマンの背後からどさっ、という音がした。
「お頭?お頭!?ホンゴウはやく来い!!」
ベックマンが叫ぶ声がだんだんと遠くなっていきシャンクスは意識を失った。 - 86123/02/17(金) 21:31:53
(あれ?ベックマン?…いや、あのままおれは倒れたのか)
動かない視界に映るのは、昔みんなでよく集まったフーシャ村の酒場。
気絶してすら夢を見るのかとシャンクスは心の中で自嘲した。
『あれ?君また移動してるの?』
聞きたくなかった声も聞こえてきた。
前と似たその発言からこの前同様に、自分がぬいぐるみになっている夢らしいとシャンクスは察する。
『あっ!名前付けてあげる!うーん…』
浮遊感と共にウタの顔が目の前にくる。
どうやらまた持ち上げられたらしかった。
『シャン太郎!うん!いい名前』
(いや全然よくねェが!……悪くもねェか)
昔、同じ船に乗っていた人物に似たような呼ばれ方をされていた事を思い出したシャンクスは懐かしい気持ちになる。
名付けたウタはそっとシャンクスをカウンターテーブルに降ろすと、その前の椅子に座った。 - 87123/02/17(金) 21:32:49
『シャン太郎…。私ね、悩みがあるんだ』
(悩み相談をしてェのは、おれなんだが…。まァ、だからこんな夢を見てるのか)
頬杖をついたウタが悩まし気な表情をしながらシャンクスであるぬいぐるみを指でつつく。
『私達の夢が叶うまでは我慢するつもりだったんだけど。やっぱり赤ちゃんが欲しいんだよね』
(何言ってんだウタ!!)
シャンクスは心の中で叫び声を上げる。
当然、ウタにそれが届くことは無くぽつりぽつりとウタは話し続ける。
『本当は恋人になるのも全部終わってからにしようと思ってたんだ。でも我慢出来なくて…。ルフィも受け付けてくれて。嬉しかった。ウタワールドだけどしっかり愛してくれてるし…。だけどやっぱり現実でも…』
(だから何を聞かされてんだ!…………ん?ウタワール…ド?)
ぬいぐるみに呟くウタの放った1つの単語にシャンクスは引っ掛かりを覚えた。 - 88123/02/17(金) 21:33:40
(ここが…ウタワールド?ウタの作り出してる世界?)
じわじわとシャンクスは悪夢の正体が見え始めて来ていた。
シャンクスが考え込んでいると遠くから扉の開く音と共にもう一つの最近よく聞く声が響いた。
『ウタ!ここにいたのか!強引に連れてくんなよ!』
『いいでしょ!二人きりになりたかったの!』
二人の喧嘩がシャンクスには妙に遠くに聞こえる。ここがウタワールドだとするならば、とシャンクスはかつて見た夢の違和感が紐解けていく。
『だからって急に眠らせることねェだろ!』
『もう!ルフィうるさい!揺らした輪っかを見ただけで寝ちゃうあんたが悪いんでしょ!』
『お前だって自分で揺らしたの見て寝てんじゃねェか!?』
(おれが動けなかったのは今回や前回だけでなくずっとぬいぐるみだったから?それに見たこともない部屋や思い出の風車。おれがそこの記憶を忘れて無意識に作り出したと思っていたが…)
思考していたシャンクスはふと意識を外の二人へ向ける。 - 89123/02/17(金) 21:34:37
(ここがウタの世界なら、この二人はおれが想像で作り出したわけじゃなくて本物の…)
『ほらルフィ!はやくはやく!』
ウタが両手を広げてハグを待つ形になる。
いつもなら抱きついているルフィは今回に限っては、その場から動かない。
『お前が食べたいって言ってたパンダコンナってやつサンジが作ってくれてんだぞ!おれも食いてェ!』
『パンダコンナじゃなくてパンナコッタ!…うーん、ならそれ食べ終わったら一緒にまた来てくれる?』
(なんだパンダコンナって…)
ルフィの言葉が届いたのかウタは広げていた腕を渋々おろす。すると世界がじわじわと暗くなり始める。
それはシャンクスが起きる前に度々見る光景だった。
『おゥ!だからはやく起こしてくれ!』
『約束だからね!』
(世界が閉じると、おれも起きる…やっぱりここは!!)
次第に暗くなる視界。
シャンクスは自分の意識が浮遊するのを感じた。 - 90123/02/17(金) 21:35:42
「……だ寝てるだけだ!だが不味いな!スネイク!島まであと…って目が覚めたのかお頭!」
ホンゴウの慌てている声が聞こえてシャンクスは目を開いた。
周りを確認すると幹部達が揃って心配そうな表情で集まっている。
「悪ィなお前ら。心配かけた。ちょっと急用が出来た」
立ち上がろうとするシャンクスをベックマンが抑える。
「いい加減にしろお頭!倒れたの覚えてねェのか!」
「本当に大丈夫だ!悪夢の原因が恐らくわかった!確認させてくれ!パンダコンナだけでいい!」
「は?」
意味の分からない事を言い出すシャンクスにベックマンが固まる。
しかし最近の心ここにあらずなシャンクスではなくしっかりとした視線を見て手を差し伸べる。 - 91123/02/17(金) 21:36:52
「何をしようとしてるのかわからねェが、それが終わったらしっかり休め」
「すまねェな」
ベックマンの手を掴み弱々しくシャンクスは立ち上がった。周りにいた他の幹部達にシャンクスは頷くとベックマンに支えられながら電伝虫が備えられた部屋に向かう。
一人にさせてくれとベックマンを外へと出したシャンクスは深呼吸をして電伝虫である場所へと繋いだ。
しばらく電伝虫の鳴る音が響いた後に誰かが受話器を取る音がした。
「はい!こちらサニー号!」
「その声は航海士の子か?食事中に悪ィな、こちらシャンクス。すまねェがウタを呼んじゃくれねェか?」
四皇本人から突如かかってきた電話だったが、ウタの父親と知っているナミは怯む事も警戒する事もなく対応する。
「食事中?」と多少引っかかったが時間的にそうおかしくも無いかと軽く流した。
「食事は終わったんだけど、ウタはちょっと用事があって離れてるわ」
「ということはもうルフィと寝たのか?すぐに終わる!ちょっと確認してェことがあるんだ!起こしてきてくれ!頼む!」
何故かルフィと寝ている事を知っているシャンクスにナミは疑問が浮かんだが何かとてつもなく必死なシャンクスの様子が伝わったのか少し待つように言うとウタを呼びに行った。 - 92二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:41:01
大丈夫?ウタちゃん死なないけこれ?
- 93二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:42:51
- 94二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:46:53
ウタワールドになんかいるっぽいから出してって新時代見てること伝えなければセーフ
- 95二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 21:48:43
それを伝えるには新時代やってる時に側にあったぬいぐるみじゃなきゃ知らない情報言われゃならんのだ
- 96123/02/17(金) 21:51:23
―――
時は少し遡りサニー号
「ありがとうサンジ君!すっごい美味しかった!」
自身のリクエストしたデザートを作ってもらったウタがご機嫌でコックであるサンジにお礼を言っていた。
「お安い御用さ。食べたいものがあるならいつでも言ってくれ。材料があるものなら何だって作るよ」
「なら酒に合うものが食いてェ」
優しげな表情で返事をしていたサンジの近くへ寄ってきたゾロが会話に入ってくる。そんなゾロにサンジは表情を豹変させた。
「野郎のリクエストは受け付けてねェんだよクソマリモ!このスルメでも食ってろ!」
大量のスルメが入った袋を投げつけられたゾロは、それを受け取るとそれ以上揉めることもなく上機嫌で部屋の隅へと移動していった。
その近くではルフィとチョッパーが首を傾げながらデザートを食している。 - 97123/02/17(金) 21:52:09
「なァルフィ、このうめェの何で出来てるんだろ?」
「パンダコンナだからパンダの肉じゃねェか?」
「パンナコッタ!昨日からずっとルフィ名前間違えてる!」
その会話を遠くで聞いていたウタが声を上げてルフィにツッコミを入れた。
チョッパーが、何だパンナかと言った後に再び首を傾げる。
「あれ?ウタ、ならパンナコッタって何だ?」
「うっ…それは…。ウソップ君どうぞ!!」
純粋な眼差しで聞いてきたチョッパーに対し、それの解答を持ち合わせていなかったウタは自分の近くに座っていたウソップに丸投げした。
丸投げされたウソップは腰に手をあてて立ち上がると高笑いをする。
「大海獣パンナの血だ!昨日の夜におれが仕留めた!!」
「ウソップすげェ!!!!」
「うえっ、血なの?私もういらないかも…」
高笑いを続けるウソップとそれに興奮するチョッパー、血と聞いてテンションが下がるウタを見ていたサンジがため息をつきながらウソップの頭を叩く。 - 98123/02/17(金) 21:52:50
「血じゃねェ!生クリームだ!パンナは生クリームって意味だ!」
それを聞いた三人がへェー、と同じリアクションをした。
答えを得たウタは得意げな顔をしながらとてとてとルフィへと駆け寄ると座りながらデザートを食べているルフィに後ろから覆いかぶさるように抱きつき頭の上に顎を乗せた。
「生クリームだって!ルフィ知らなかったでしょー?」
「お前だって知らなかったじゃねェか!?」
ウタの煽りから口喧嘩を始める二人。他のメンバーは、そのもはや見慣れた日常を止める様子もない。
「私は皆が何を言うのかなってずっと黙ってただけだよ!ルフィはパンダの肉って、あははは」
「何だと!?」
「何よ?」
次第にヒートアップしていく両者。その間もウタはルフィに体重を預けたまま動かず、ルフィもそれを気にした様子もない。
しかし段々と語彙が貧弱になる喧嘩をぼんやりと見ていたナミはこのままでは終わりそうにないと仕方なく二人に近付いた。 - 99123/02/17(金) 21:53:38
「はいはい痴話喧嘩は、そこまでにしなさい。あんたたちこの後に何かするんじゃなかったの?」
同時に頭にはてなを浮かべる二人。
しばらく考えていたウタがそうだった!と勢いよく立ち上がる。
「ウタワールドで勝負の続き!ルフィ早く寝室行くよ!」
「えっ?でもおれまだ食い足りねェし」
ウタに腕を引っ張られながらルフィは名残惜しそうにテーブルの上のデザートを見つめる。
そんなルフィを見てサンジが煙草の火を消しながら近付いた。
「起きたら腹いっぱいになるくらいの量を作っといてやるよ。あんまりレディーを待たせんな」
「本当か!?なら肉も!あとはなァ…」
まだまだ色々と注文をつけていたルフィだったが強引に引っ張られズルズルと部屋を出ていった。そんな二人をナミとサンジが微笑ましそうに眺めていた。
一際、騒がしい二人がいなくなったことで室内が多少静かになる。 - 100123/02/17(金) 22:15:41
「本当に仲がよろしいことで」
「全くだ。…ナミさん紅茶でも持ってくるよ」
「ありがとサンジ君」
サンジが飲み物を入れにキッチンの方へと向かうとそれと入れ替わるようにフランキーがナミに近付いてきた。
「にしてもウタワールドだァ?ルフィと何かするにもあの世界は10分も保てねェんじゃなかったか?まさかまた変なキノコでも使ってねェよな?」
出ていく二人の話を聞いていたフランキーがぼやく。かつてウタがネズキノコを食べ、起こした騒動はフランキーの脳裏に強く焼き付いていた。
ナミがフランキーに答えようとするのを彼の後ろから一緒に付いてきたロビンが手を軽く上げ止め、代わりに答える。
「あら、それは大丈夫よ。何でも能力が成長して、長い時間をともに過ごした存在、心に強い繫がりのある存在、お互いに絶対の信頼をしてる存在のいずれかならウタワールドに精神の一欠片を置いておくことでウタが眠るとウタワールドに連れてこれるみたい。対象も寝てないといけないみたいだけど睡眠時間分は自由に行動できるみたいよ」
「まあでも繋がりが弱いと連れてきた人がすぐに起きちゃうし、そっちの能力だと歌で眠らせた人はウタが眠ると起きちゃうから連れていけないとか制限はあるみたいだけどね。本人は「私とルフィの愛の奇跡!」とか喜んでたけど」
ロビンの説明にナミが補足する。二人の言葉を聞いたフランキーは「なるほど」と納得したように近くの椅子に座ると、気まずそうに後頭部をかく。
「そいつァすげェな。邪推しちまって悪ィことしたな。詫びに寝室をさらにスーパーに改築してやるか」
「それとその能力のためにルフィを即座に眠らせることのできる催眠術を覚えたらしいわね」
最近、海兵の一人が自費出版で出した催眠術の教本を読んでいるウタの姿を見たロビンが思い出したように付け足した。 - 101123/02/17(金) 22:16:10
「そういえば、さっきは二人して甲板で寝ておったのう」
一人ずっと柔らかいデザートに悪戦苦闘していたジンベエがロビンの話を聞いて思い出したように言った。
「何やってんのよ。あの子は…」
「流石に風邪をひくと思ったんでその時は寝室に運んでおいたがあれは遊んでたんじゃな。まァ次はしっかり寝室に行ったようじゃし大丈夫じゃろ」
そんなフランキー達の所へティーポットとコーラの瓶を持ってきたサンジが戻ってくる。
その後ろには手伝いを申し出たブルックがカップを持ちながら付いてくる。
「今はルフィしか連れていけねェみたいだが、いつかおれ達を連れて行ってウタワールドでのど派手な演出のライブをするってウタちゃん張り切ってたぜ。ルフィと寝てるのはその練習も兼ねてるらしい」
「楽しみですねー!期待に心臓が弾みます!あっ、私、心臓ないんですけど」
話を聞いていたナミはブルックのジョークを無視し、だんだんと元気になっていくウタに微笑むとサンジが入れてくれた紅茶を楽しむ。
ナミ達がしばらくくつろいでいると「プルルルル…」と電伝虫の音が響いた。 - 102二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:19:39
原因ふたりの奇跡(笑)ルートかよ!?
- 103二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:22:41
ルウタとシャンクスの絆が生み出した奇跡のやつか
うん!誰も悪くないな! - 104二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:29:45
営み目撃もだけど赤ちゃん欲しい聞かれたのも致命的すぎる…
ウタちゃん強く生きて… - 105二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:32:20
後はお父シャンを信じやしょうや
- 106二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:37:56
ジャンゴ何出してんねん
- 107123/02/17(金) 22:39:23
―――
しばらくシャンクスが待っていると受話器の向こうから足音が聞こえてきた。
そしてすぐに明らかに不機嫌な声が聞こえてくる。
「ウタだよ!何、シャンクス?私ちょっと用事が」
「よォ、ウタ。『パンダコンナ』は美味かったか?」
「へ?あはははは!シャンクス、ルフィと同じ事言ってる。パンダコンナじゃなくてパンナコッタ…ってあれ?なんで知ってるの?」
疑惑だったものが確信へと変わった。
ふつふつと体の奥底から喜び、安堵などの感情が噴き上がってくるのをシャンクスは感じた。
「ふ、ふふふ…!あははは!だーはっはっは!」
「えっ?何…。シャンクス怖いんだけど」
突如大声で笑い出したシャンクスにウタが不審そうに声をかける。だが全ての悪夢の根本的な原因が判明して内心狂喜乱舞しているシャンクスには当然聞こえていない。
後はウタワールドに自分が何故か連れて行かれている事を説明しウタに開放して貰えばいい。
しかし問題はここからだった。
それを伝える事はつまりウタとルフィだけの世界に自分がいるのを教えるという事。
いくら遠回しに自分の存在を教えようとも、ウタワールドで現れるシャンクスのぬいぐるみをウタは既に見つけており、しかも有ろう事かいつも自分達の近くにいることすら認識していた。 - 108123/02/17(金) 22:40:20
当然、何度もルフィとの交わりを近くで行っており自身の存在を教えるということは、情事を自分が見ていることを教えるに等しかった。
娘が父親に自分達の行為を何度となく目撃されていることを知られるのは今後の親子関係に巨大な亀裂を生み出しかねず、冷静に考えればそんなことをストレートに言えるはずもなく…
「お前な!毎日、毎日ウタワールドでルフィと盛ってるんじゃねェよ!!」
シャンクスは冷静ではなかった。
「ん?へっ?なっ!な、ななな何を急に何を変な事を、なに言ってんだシャンクス!?」
いきなり言われた理解不能な文句にウタは、噛み噛みになりながらなんとか言葉を返した。
「フーシャ村の海が見える丘、マキノさんの酒場、エレジアのステージ、マキノさんの酒場前の広場、よく見る寝室、フーシャ村の港、レッド・フォース号の甲板、知らねェ風車。フーシャ村が多いな!!やっぱり二人の思い出の地は特別ってか!?」
シャンクスは壊れていた。
場所を連ねられるとウタも段々と何を言われているのかを理解し始める。何と言ってもその場所をわざわざ創り出しているのはウタ自身なのだ。
シャンクスからは見えないが次第に顔が青くなりガタガタと震えだした。 - 109123/02/17(金) 22:41:26
「ど、どどどうして知って…?ま、まままさかルフィから聞いた?いやでもあいつが私との約束を破るわけが……」
ウタワールドにはルフィしか連れて行っていないはずだった。そしてそのルフィには固く口止めをしている。
しかし、そこまで言い当てられるとシャンクスが自分達がウタワールドでやってる事について知っていることに疑いの余地はなく、ウタは顔から火が出るほどの恥ずかしさで青かった顔は次第に真っ赤になっていく。ついでに完全に泣いていた。
しかしシャンクスの追撃は止まることはない。
「ウタワールドのクマのぬいぐるみな。あれはおれだ!!」
「…………へ?」
「お前がさっきシャン太郎とか名付けたクマのぬいぐるみな。あれはおれだァ!!」
「え……?」
ウタがウタワールドで空間を再現したとき何故か現実には無かったいくつかのぬいぐるみがあり、ウタはそれに疑問を感じることなくかわいいと並べたりしていた。
そしてそのぬいぐるみ達の近くで幾度となくルフィと愛を確かめあっていたことも思い出す。
フル回転したウタの脳内が全ての事柄を結び付ける。
ウタは全てを悟った。 - 110二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:43:08
お父シャン!?
- 111123/02/17(金) 22:43:29
「キァァァーーー!!!!」
ウタの絶叫がサニー号へ響く。
「ウタちゃんどうした!?」
「どうしたんじゃウタ!?」
「二人共入ってこないで!あと誰もこの部屋に入れないで!!」
絶叫を聞いて即座に駆けつけたサンジとジンベエをウタは追い返し、ついでに人払いも頼む。
ゼェーゼェーととてつもなく長い時間、息を整えたウタは電伝虫と向き合う。目は死んでいた。
「いつから見て…?」
何を?とはシャンクスは聞かなかった。聞くまでもなく何かを理解していた。
「最初の日からだ」
「だよね…」
先程の騒がしさが嘘のように静かに淡々と会話をしだす二人。 - 112123/02/17(金) 22:44:15
「おれはなウタ。毎日、娘と友達がヤッてる夢を見る変態のクソ野郎じゃないかと何週間も悩んだんだ。寝ることが怖くなって寝不足で死にかけていた。まさかウタワールドに連れていかれているとはな」
「それは、ごめんなさい。でもどうしてシャンクスが…」
「何でおれが寝るとウタワールドにいつも連れて行かれるのかは、今はいい…。とりあえず」
そこでシャンクスは言葉を止めると大きく息を吸う。
「お前らの営みをおれに見せつけるのをただちにやめろ!!」
「当たり前でしょっ!!!!!!」
シャンクスの大声に合わせてウタも大声で答える。そもそも父親に情事を見られる趣味など無いウタは言われるまでもなく、シャン太郎を跡形もなく処分しようと固く決意していた。 - 113123/02/17(金) 22:45:06
「それとなウタ…」
一転してシャンクスは静かになり優しげな声音に変わる。
ウタはそんなシャンクスに眉をひそめる。
「そこには女性の仲間がいるだろ?」
「何、突然?」
急に諭すような口調になるシャンクスに再びウタは嫌な予感がした。もうウタの心はボロボロだった。
「赤ちゃんが欲しいならルフィだけじゃなくて彼女達にも相談するといい」
「いやァァァァーーーー!!!!!!」
再びウタの絶叫がサニー号に響き渡った。
その後、ウタの必死の行動により何とかウタワールドから追放されたシャンクスは何週間ぶりに幸せな眠りについた。
後に大海賊"赤髪のシャンクス"はこう語った。
『おれの人生でおれを最も死の淵に追い詰めたのは娘と息子だった』 - 114123/02/17(金) 22:45:28
―――
とある復興の進む島。
島にある城で夜中に絶叫が響く。
「違うんだウタ!私は、私は君をそんな目で見たことは、一度だって無いんだっ!!」
誰にも聞かれることのない謝罪は今日も城の中に虚しく消えていった。
~fin~ - 115二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:46:29
finじゃないが!?
- 116二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:46:52
その欠陥能力さっさと解除しろや!
- 117二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:47:33
finじゃねえよ!?
ゴードンさんしんじゃうが!? - 118二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:47:53
オチww
- 119二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:49:37
四皇だから耐えられたけどゴードンさんはあかん
死ぬ - 120二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:52:37
よかったねゴードンさん…ウタが認めてくれてるよ…
- 121二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:54:53
もうウタワールドでやるのやめなよ…
- 122二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 22:58:50
スレ主おつかれ
ゴードンさんが何したって言うんですか! - 123二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:00:58
息子呼びになってるってことは結婚したんれすね!!
良かったハッピーエンドれすね!! - 124二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:01:31
ウタの歌を鍛えた…
- 125二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:05:42
ほのぼのサニー号と地獄のレッドフォース号とついでにエレジアが全部地獄と化したな
- 126二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:09:00
ゴードンとばっちり…
ゴードンが今度対策されたら次の生贄が生えるのか… - 127二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:10:57
あぁ赤ちゃん作らないためにウタワールドで新時代してるのかこれ
なら赤ちゃん作ろうと現実でやるようになればゴードンさん助かるな
…それまで生きてるかな - 128二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:13:37
何なら始まりがハッピーエンドなんだけどな…
- 129二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:15:56
- 130二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:18:29
- 131二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:18:47
ゴードンさん.....
- 132二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:21:04
- 133二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:25:28
お疲れ様です
めっちゃ面白かったです! - 134二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:27:21
ワン・ツー・ジャンゴ!でルフィと一緒に眠るウタはギャグなんよ
そしてそこに巻き込まれる犠牲者たち - 135二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:37:36
スレ主の一味inウタの雰囲気好き!
お疲れ様でした - 136二次元好きの匿名さん23/02/17(金) 23:45:51
シャンクスが落ち着いて毎日盛ってた二人が本人達だったという現実を知るのはもう少し先…
- 137二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 00:00:28
サンキューいっちおつかれ
元ネタから地獄だったがやっぱり地獄だった - 138二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 00:10:37
いやー笑った
これ他の一味もまさか2人がそんな大人なことしてるとか思ってもないんだろうな - 139二次元好き匿名さん23/02/18(土) 00:22:52
これウタと再会したときにシャンクスがボコボコにされるやつでは…
- 140二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 00:42:23
めっちゃ笑ったよ
良いSSをありがとうスレ主
ゴードンさんは強く生きて…… - 141二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 00:49:38
ウタが連れてきた人把握できてないのとついでにヤらなきゃ時間制限の伸びたウタワールドだから二人の愛の奇跡って言ってもいい能力なんだけどな…
- 142二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 00:53:19
特に特殊なプレイをしてるわけでもないし子供のこととかしっかり考えてる真っ当な純愛のはずなのに愛の奇跡(笑)のせいで地獄になってる
主にシャンクスとゴードンが - 143二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 01:38:23
- 144二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 02:19:39
SSありがとよ!
- 145二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 03:05:35
ウタの持ってる電伝虫に記録や配信とかされてない?
- 146二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 06:43:00
はた迷惑な能力だった....
- 147二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 08:01:29
最初から最後までフルスピードで笑った
可哀想なゴードンさん……!!ひとえにテメェが12年間ウタの育て親だったせいだが……!!
いや本当に可哀想だな…… - 148二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 13:24:36
信頼してる人しか連れてこれない世界って知ったらゴードンさん泣いちゃう
いろんな意味で… - 149二次元好き匿名さん23/02/18(土) 14:11:46
- 150二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 14:16:37
ウタがずっと孤独な環境じゃなければ犠牲者はもっと増えてた…ってコト?!
- 151二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 14:53:58
- 152二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 15:41:51
シャンクス「昨日はすまなかったウタ!」
ウタ「やめて!かけてこないで!忘れて!」
って会話がありそう - 153二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 18:53:41
これシャンクス側は周りに丸聞こえじゃね…?
- 154二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 19:46:37
シャンクス大声で言ってそうだし普通に船員全員に聞こえてそう...
- 155二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:17:55
ゴードンさん原因分かんないまま終わってて草ァ!
それだけ信頼されてるってことなんだけどさあ! - 156123/02/18(土) 20:24:29
眠りについたウタはゆっくりと目を開けた。
目の前には普段のウタワールドとは違う真っ白の何もない空間。
横を見ると眠っているルフィが目を閉じてふわりと浮いている。ついでに何故か三つのぬいぐるみ。
再びウタはゆっくり目を閉じるとサニー号をイメージしながら目を開ける。
すると何もない空間ではなくフランキーにより作ってもらったルフィと自分の寝室が再現されていた。
ベッドの感触や壁の感触、扉を開いて外もしっかり再現されているのかをチェックする。
「よし!完璧だね!」
以前に船に乗っていた時にルフィと何度も練習をした新しい力。離れていてもルフィと二人きりでいたいがために手に入れた奇跡。
しっかりと形になったことに喜び、いつの間にかベッドに移動しているルフィへと近づき、頭をそっと撫でた後、顔を近づけ優しく口づけをする。
「え、えへへ…。お、王子様はキスで起きるっていうけどルフィは起きないか。…あれ?逆だったっけ?」
まだこちらの世界に来て目覚めていないルフィを待っている間、手持ち無沙汰になったウタは、ふと先ほど浮いていたぬいぐるみたちを思い出す。
きょろきょろと周りを探すと床に落ちていることに気付きひとまずベッドの上に乗せた。 - 157123/02/18(土) 20:24:44
「真っ赤なクマのぬいぐるみ、サングラスをしたブタ、優しそうなウシ。こんな子たち現実にいたかな?」
少し疑問に感じたが仲間の誰かが用意したものかもしれないとウタは納得すると、クマのぬいぐるみを手にとる。
「君は、シャンクスに似てるね!ちょっとだらしないけど頼りになりそう!」
赤いクマのぬいぐるみを棚に丁寧に置くと次にサングラスをした縫い目のあるブタのぬいぐるみの手に取る。
「君は…ゴードンかな?ケガしてるのかな?後、そのサングラスは君にはちょっと似合わないかも」
クマのぬいぐるみの隣に並ぶように置く。最後にウシのぬいぐるみを持ち上げる。
「君は…優しそうな瞳…マキノさんみたい…」
懐かしい記憶を思い出しながらウシのぬいぐるみをブタと挟むようにクマの隣に置く。
三匹を綺麗に並べると「うん!」と上機嫌な声を上げた。
ぬいぐるみを仲良く並べられ気分を良くしたウタは、ルフィを再び確認する。
まだ起きていないルフィに少し不安になり近づき頭を平手で叩くと「うぶっ!」と声がしたため連れて来られた事は確かだろうと安堵し、しばらくウタは待つことにした。 - 158123/02/18(土) 20:25:02
特にやることも無いため、これからすることを予習としてベックマンからもらった大人の教本を読み耽る。
「えっ?うそっ?こんなこと!?で、出来るかなちゃんと…」
ベックマンからそちらについての教育を受けたらしいルフィからは夢に入る前に軽めに「任せろ」と頼もしい言葉は貰っていたが、いざ始めようとするとどんどんと不安になっていく。
「ま、まずルフィが起きる前にシャワー浴びてこようかな。うん。ここだと意味あるのかわからないけどむ、ムードは大事って書いてあるし。うん。…ってあれ?」
ルフィが先に起きていたら読んでいてもらおうと枕元に本を置き浴場へ向かおうと歩き出したウタは、ふと視界の隅に映るぬいぐるみがぼんやりと光ったような気がして歩みを止める。
じーっと三つのぬいぐるみを眺め「まっ、気のせいか!」と浴室へ向かって行った。 - 159123/02/18(土) 20:25:19
「ルフィって下着の脱がし方とかわかるの?う~ん…まっ、いっか裸のままで!ルフィしかいないし」
シャワーを浴び、髪を下ろしたまま着換えの前でしばらく悩んでいたウタだったがそう結論付けてルフィの元へと戻る。
部屋を開けてもいまだ眠り続けているルフィにさすがにムッとして教本を手に取り本の角でルフィの顔を思いっきり叩いた。
「いてェェェーーー!!何だ?敵か?」
「おはようルフィ」
愛ある攻撃を受け敵襲と勘違いしたルフィが慌てて飛びあがる。
そのルフィに対して枕元に座っていたウタが本を置くと少し不機嫌そうに目覚めの挨拶をした。
「え?あれ?おはようウタ…?そうだ、ウタの世界か!ししし忘れてた!…って何でお前、服着てねェんだ?」
「はァ!?あんたこれからすること忘れたの!?ベックマンがしっかり教えたって…」
「んん?」とルフィは座ってるウタに向き直ると指をこめかみに当てぐりぐりと回し顔に皺を寄せ考え込むだす。
「嘘でしょっ!夜の勝負するって言ったでしょ!?任せろって言ったでしょ!?」
そんなルフィの様子に対しウタは両手でルフィの頭を掴むとがくがくと揺さぶった。 - 160123/02/18(土) 20:25:34
「あっ!思い出した!」
「もう!いい加減にしてよ!…ほら、早くルフィもまず上の服脱いじゃって」
「服?なんで?って、いってェェェー!!」
まだボケ続けるルフィをウタは出現させた槍の柄で殴った。
殴られたルフィは立ち上がりいそいそとズボンを脱ぎだす。
「キャー!いきなり下から脱ぎださないでよっ!」
「ぶへっ!脱げっていったり脱ぐなっていったりうるせェな!」
再び叩かれ床に転がされたルフィが抗議の声を上げる。
さすがに自分の言っていることが多少わがままなのは理解しているのかウタはルフィに目を合わさず唇を尖らせる。 - 161123/02/18(土) 20:25:54
「こ、こうムードとかあるでしょ!」
「でもお前もう裸じゃねェか」
言われそうと予測していたことを言われたウタは、ルフィを見下ろすように立ち上がり両手を腰に当てた。
「私はいいの!ルフィ下着の脱がし方とかわかる?」
「わからねェ!」
「でしょ!」
もっともなことを言われたルフィだったが、立ち上がることで強調された幼馴染の裸を見て別の疑問が浮かぶ。
「ウタは恥ずかしくねェのか?」
「恥ずかしいわよっ!」
「なら服着ろよ!!」
ウタは羞恥の限界でテンションがだいぶおかしかった。 - 162123/02/18(土) 20:26:06
「もうっ!ルフィ色々うるさい!あんたが寝てて後たぶん6時間もないんだから早く」
そう言うとウタはムードは諦めルフィを立ち上がらせると服を全て脱がせた。
そしてベッドへ仰向けに寝て両腕をルフィに向かって伸ばす。
「初めてだから。優しくしてね?」
「お、おう!…ん?」
艶めかしくなったウタの雰囲気に珍しく緊張していたルフィだったが、棚の方に違和感を感じそちらに目を向ける。
そこには三匹並んでいる動物のぬいぐるみ。
「なァウタ?なんかあいつら光ってなかったか?視線みたいなのも感じるし」
「気のせいでしょ?ここ私の世界なんだから、今は二人っきりだよ?」
「うーん」とルフィは妙な感覚を覚えたが、そんな不安そうなルフィの顔をウタが強制的に掴んで近付けると強引に口づけをする。
「んっ、ちゅっ…。大丈夫、ここなら赤ちゃんできる心配はないから」
不安そうなルフィの口を塞いだウタは蕩けるようなまなざしでルフィを見つめた。
「きて…」
―――
幸福な二人の夢の始まり。
三人の悪夢の始まり。 - 163123/02/18(土) 20:26:48
入れる場所無くて載せようかどうしようか迷ってた初夜(本番描写なし)
本当はシャンクス、ゴードンさんの二人だったけどマキノさんがレスにあったので入れときました - 164二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:29:22
入れんなっ!!
- 165二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:30:54
マキノさんなら他二人みたく自罰的にはならない…ならないよね?
- 166二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:31:05
マキノさん、いきなり2.3年ぶりのルフィと12年ぶりのウタのまぐわい見せられたらマジパニックでしょ
- 167二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:31:15
マキノさんかわいそうに…
- 168二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:31:41
このレスは削除されています
- 169二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:31:52
このレスは削除されています
- 170二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:39:17
本番なし酷い!!
パンツ脱いだ僕はどうするんですか!? - 171二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:47:44
これベックマンだったら教えたことだからすぐに気付けたのかな…
- 172二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:56:34
一応マキノさんもライブは見てたからウタとルフィは確認できてるか
いやどの道わけわからなくて草 - 173二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 20:56:46
マキノさんが何をしたって言うんですか!?
- 174二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:01:38
ライブツアーで名前上げるほど懐いてたっぽいからな〜
南無… - 175二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:06:30
- 176二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:06:33
全員悪意がなくて全員被害者とかREDかな?
- 177二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:16:19
これならシャンクスのぬいぐるみわかった時にほか二人もついでに処分されるかな…
ゴードンさんそれまで生きてるかな… - 178二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:19:08
ゴードン、罪悪感で自分を罰する気がしてならないんだよな
- 179二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:19:50
エレジアにもそのうち連絡するかもしれない
- 180二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 21:28:16
ウタちゃんがウキウキで幸せそうなのが余計に地獄との落差で酷ぇ
まあすぐにウタちゃんも地獄に引きづり込まれるんすがね… - 181コケ23/02/18(土) 21:41:25
- 182二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 22:21:27
被害者枠でちょっとギャグで済むのはシャンクスまでだな…
ゴードンさんとマキノさんはお労しさがすごい… - 183二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 22:27:40
シャンクスは前向きだからな
- 184二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 22:33:29
マジで被害者除けばハッピーエンドなんだけどなぁ
- 185二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 22:36:14
マキノさんは本編でもED見た感じだとなにも知らなそうだから元から心情面で問題なかったのだ
なんかハッピーエンドになった情事見せられた - 186二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 23:00:46
ラブラブだけどケンカップルな主のルウタ好きじゃ〜!!!!
3人は強く生きてもろて… - 187二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 23:04:50
ここから毎日盛るんですよね
余程よかったのか・・・ - 188二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 23:07:08
マキノさんはまあ気まずいだけで男2人とは違って罪悪感とかはないだろうから本当にヤバいのはゴードンさん
- 189二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 23:13:41
旦那に慰めっクスしてもらうから大丈夫よ
- 190二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 23:20:33
- 191二次元好きの匿名さん23/02/18(土) 23:56:28
ちゃんと二人の部屋作ってもらったんなら現実でヤりなさいよ!
- 192二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 00:37:17
子供ができないように夢の中で新時代してるから…
- 193二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 00:47:41
ウタが子供欲しがってるので意を汲んであげればウタもハッピー
シャンクスもハッピー
ゴードンとマキノもハッピー - 194二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 00:51:24
なんか字だけだと子供望んでる保護者組みたいなほのぼのさ
- 195二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 00:56:17
まぁシャンクスついでにほか二人も開放出来てればウタ的にもシャンクスに見られただけなのでダメージは少ない…はず
- 196二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 00:58:45
マキノさんの認識的にはウタ死んでるから夢に見てるとか思っちゃいそう
なんつーもん見てんだとなるわけだが - 197二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 01:04:06
ゴードンさんだけ周りに誰もいないからお労しさがすごい…
- 198二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 01:11:44
ヤバい読んでたら完走間近だ
SSサンキュースレ主 - 199二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 01:11:45
EDの生徒たちがいればもしかしたら死ぬわけにはいかないってなるかな
- 200二次元好きの匿名さん23/02/19(日) 01:12:18
200ならお父シャンがお爺シャンに