【ルートにより閲注】CoCシナリオ「星の魔女SEED」をやりますよ

  • 1二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:03:18

    「とっ、と、いうわけで、KPのスレッタ・マーキュリーです。よろしく、おねがいしまひゅ!」

    「SKPのミオリネ・レンブラン。秘匿HO用意したから他の人に見られないように確認して」


    「いあいあー」

    「初自作オリジナルシナリオテストプレイ『無』?あらゆる面で心配だね」

    「……?……おいお前、これ本気で言ってるのか!?」

    「嫌な予感しかしないよ、このハンドアウト……」

    類似の別卓(話はつながっていないよ。ただの宣伝だよ!)

    【ルートにより閲注】CoCシナリオ「アスティカシアの夜明け」をやるぞ|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/1515484/1「というわけでKPのボブで~す、よろしくおねがいしま~~す」https://bbs.animanch.com/img/140…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:04:56

    スレッタ「えっとですね、いろいろ、つめこんだ、結果。かなり特殊なシナリオになってしまって……カプ展開がキたり、拷問が始まったり、死亡ルートになったりするかもしれないです。もちろん全員生還ルートもありますよ!」

    ミオリネ「クリア難易度はそこまで高くない、むしろかなり低いほぼ一本道のシナリオだけど、分岐次第では『PvP』になる可能性を覚悟しておいて。それじゃあキャラシートを作ってきてちょうだい。推奨技能は戦闘技能と探索技能よ」


    〈キャラシート制作ルール〉

    あにまん用簡易版として、「CON&SIZ(HP)」「POW(MPとSAN値)」「職業」のみを決定します。キャラはその職業でとれる技能をすべて「70」取得しているとします。それとは別に全員なんらかの戦闘技能を「70」取得しているとします。指定されている以外の技能は基本使えません。

    グエル

    CON:dice3d6=4 5 5 (14) SIZ:dice2d6=3 1 (4) +6 POW:dice3d6=4 2 1 (7) 職業:dice1d10=2 (2)

    +「槍」(データ「騎兵槍」。ダメボがある(ありそう)という前提でダメージ1d10+2d6)


    エラン

    CON:dice3d6=2 6 1 (9) SIZ:dice2d6=2 4 (6) +6 POW:dice3d6=4 5 6 (15) 職業:dice1d10=4 (4)

    +「ライフル」(データ「444口径マーリン・ライフル」。ダメージ2d8+4、装弾数5)


    シャディク

    CON:dice3d6=5 1 4 (10) SIZ:dice2d6=2 4 (6) +6 POW:dice3d6=1 2 3 (6) 職業:dice1d10=9 (9)

    +「MA」「キック」(ダメボがある(ありそう)という前提でダメージ3d6)


    ラウダ

    CON:dice3d6=3 2 6 (11) SIZ:dice2d6=4 2 (6) +6 POW:dice3d6=2 5 3 (10) 職業:dice1d10=6 (6)

    +「斧」(データ「手斧」。ダメボがある(ありそう)という前提でダメージ3d6)

  • 3二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:10:11

    おいシャディクまたかよwww

  • 4二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:10:38

    >>1乙です

    プレイヤー1は狂イ言者になるジンクスでもあるのか…?

    シャディクはまた暴力団組員でブレないね…

    エランさん体力はちょっと落ちたけど精神力つよつよですね

  • 5二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:14:06

    グエルだけSIZ違うのどういう偶然だよ
    全体的にちょっとちっちゃいし

  • 6二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:16:16

    学生探索者かな?

  • 7二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:20:10

    スレッタ「きゃ、キャラシート、完成、ですね?じゃあHO1、グエル・ジェタークさんから順に自己紹介してください」


    グエル「ああ。グエル・ジェターク、狂儲だ。前回(1参照)スレッタ・マーキュリーがやってて面白そうだったから選んだだけで細かいことは決めていないが……そうだな。株をやったり不動産経営したりで不労所得を得ながらdice1d4=4 (4) (1:HOdice1d3=3 (3) +1 2:dice1d2=1 (1) (1:スレッタ 2:父さん) 3:ガンダム 4:何らかの宗教)を信仰しているということにしよう」

    ラウダ「根に持ってる?」

    エラン「隠し切れない何かを感じるよね」


    エラン「エラン・ケレスだ。小説家をしている。ネタを探すためにあちらこちらを飛び回っていたらいつのまにかライフルをうまく扱えるようになった。少し虚弱だけど、精神力で補っているよ」

    グエル「強い。SAN値寄越せ」

    シャディク「強いね。SAN値ちょうだい」


    シャディク「シャディク・ゼネリだよ。指定組織『グラスレー』の幹部をしている。精神的にはちょっと弱いけれど、MAキックで何もかもをなぎ倒して頑張るよ!あとはそうだね、人の『弱み』を知るのが得意、かなあ……?」

    エラン「味を占めている」

    ラウダ「うっ……キック……玄関扉……破壊……頭が……」


    ラウダ「ラウダ・ニール。私立探偵で、『グエル』の弟だ。基本的にはピッキングで鍵開けをするけど、どうしても開かなかったときのために『マスターキー』を携帯しているよ。あとは普通だね」

    シャディク「きちんとクトゥルフのPCだ……」

    グエル「すごく感動した……」

  • 8二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:21:40

    たびたび前世の記憶が蘇る

  • 9二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:21:44

    ミオリネ「舞台はアスティカ市。大企業のビルが立ち並ぶ都会的な街並みと、工場がならぶ下町が何故か併合されている、格差が大きそうな町。ようするにオープンのシティシナリオね。あ、それと、PvP用ハウスルールとして、『相手に交渉技能を半分の値で成功される』かつ『POW*3に失敗する』と、自分のハンドアウトの内容をRPで伝えられる範囲で伝えなければならない、というのを付け加えてるから、そのつもりで」
    スレッタ「「こういうことしてほしい!」「ここ気になる!」ということがありましたら、積極的に教えてくださいね!こちらは裏話含め全部知っているから、どうしても不自然になるとおもうので……」
    グエル「何の話だ」
    スレッタ「なんでもないです!」
    ミオリネ「シナリオ名は『星の魔女SEED』。はじめていくわよ」
    グエル「イエス、マム」
    エラン「いあいあ~」
    シャディク「シ……あれこれキラ様やアスラン先輩に任せた方がよかったんじゃ……」
    ラウダ「深いことは気にしない方がいいと思う」

  • 10二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:23:44

    何らかの宗教こわい

  • 11二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:25:26

     陽が沈むのも遅くなってきた。少し暖かくなってきた風が運ぶのは、花の香りだ。ただし、桜の香りでも、梅の香りでもない。
     シン・セー開発公社によって生み出された、新種の植物にして、人体補助器具。『GUND』の発する芳香である。
     からだに特殊な種を植えることで、眼鏡や補聴器などといった補装具と全く同じ役割を、しかも見た目としては小さな花を飾っているようにしか見えない姿でこなすことができる。突如彗星のごとくあらわれたそれを、後追いしようとする企業も、潰そうとする企業も現れたが、結果としてそれは、それなりに社会に根付いていた。

    グエル「神は存在するんだ。イーシュヴァラ、世界の唯一、ダリルバルデ……」
    エラン「るん、るん、る……次のネタ、何にしようかな……?」
    シャディク「あっははは、どうしたのかな、逃げられると思っていたのかなあ?」
    ラウダ「仕事、来ないなあ……」

    ミオリネ「もう嫌この卓」
    スレッタ「み、ミオリネさん、まだ始まってすらいませんから、ね!?」

     そんなこんなでそれぞれが各々の時間を過ごしている時に、電話が鳴る。送り主は四人の共通の友人、『ミオリネ・レンブラン』だった。
    「スレッタが行方不明になった。詳細を話すから、今夜ファミレスに集合してほしい」

  • 12二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:26:41

    グエル「……狂儲ロールプレイ、難しいな」

    エラン「スレッタ・マーキュリーが行方不明……」

    シャディク「とりあえずGUNDが厄ネタっぽいのはわかる」

    ラウダ「花、……植物、ね……」


    スレッタ「あ、ここで皆さん、ハンドアウトの『公開分』を読み上げてください!」

    ミオリネ「まあシノビガミみたいなものよ。形式上ね」

    グエル「わかった。『グエル・ジェターク本人は隠してるつもりだったけれど、割と全員に彼がスレッタに恋をしていることはバレてる。グエルの目的は「スレッタを見つける」ことである』……なんだこの原稿は!?」

    エラン「『エラン・ケレスは些細な事がきっかけで、スレッタに興味を抱いている。行方不明になってしまったのだとしたら、ちょっとかなしい。エランの目的は「スレッタを見つける」ことである』。よろしくね」

    シャディク「『シャディク・ゼネリはスレッタ・マーキュリーの友人で、ミオリネ・レンブランの幼馴染である。彼女の頼みであるのだから、断れるはずもないだろう。シャディクの目的は「スレッタを見つける」ことである』だよ」

    ラウダ「全員公開分の目的は同じか。『ラウダ・ニールは決して……そう、決して認めたわけではない、むしろラウダとしてはスレッタは嫌いだが、彼女を見つければ兄は喜ぶだろう。ラウダの目的は「スレッタを見つける」ことである』」


    ハンドアウトを一つ公開するよ

    dice1d4=2 (2)

    1:HO1(グエル)

    2:HO2(エラン)

    3:HO3(シャディク)

    4:HO4(ラウダ)

  • 13二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:29:55

    エランか ちょっと怖いな

  • 14二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:33:24

    「スレッタが行方不明になったんだって?」
     電話を下ろし、顔を上げる。すっと視線を向けると、そこには自分とよく似た顔の男が頬杖をついて微笑んでいた。エランは__四号は、こくりと頷く。それからすぐに、メッセージ欄を確認した。
    「来てる」
    「なんて?」
    「探してこいって。……『あれ』を使ってもいいと」
    「ふうん、わかった。じゃ僕は適当なとこで待機してるよ」
     彼、四号の双子の弟、五号は、天使のように愛らしい笑みを浮かべた。鏡合わせのようにそっくりな二人の、四号は右の腕に黒い花が、五号は左の腕に白い花が咲いている。顔を見合わせたあと、ゆるゆるとため息をついて、袖を下ろして覆い隠した。

    HO2『エラン・ケレス』
    あなたはGUND開発企業のひとつであるペイル社のスパイである。ペイル社が創り出したGUNDは武器として使うことができるものの、使用すると狂気にむしばまれていくため、未だに認可されていない。あなたとあなたの双子の弟である『五号』は、それぞれ種類の違うGUNDを埋め込まれ、協力してシン・セー開発公社のスレッタ・マーキュリーから情報を手に入れるようにと命令が下されている。あなたの目的は「『GUND』に関する情報を可能な限り集める」ことである。
    備考:あなたは一人の時に宣言すれば、「四号」と「五号」で入れ替わることができる。なお、処理を簡易にするため、四号と五号はあらゆるステータスを共有しているとする。
    四号時:「ファラクト」黒い花。赤いレーザーを飛ばす真っ黒な銃となる。命中70、対象は1d4ターンの間一切の行動がとれなくなる。使用するたびSAN値を2減らす。
    五号時:「シュバルゼッテ」白い花。交渉技能を使用したときに宣言してもよい。該当する技能の成功値を100にし、SAN値を1減らす。

  • 15二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:43:58

    SAN値を消費する技能か…
    POW盛り盛りなのは幸いかな

  • 16二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:48:56

    スレッタ「はい、全員、個別導入は終わりましたね!」

    グエル「dice1d100=61 (61)

    ラウダ「dice1d100=1 (1)

    シャディク「何?そっちの二人……無言でダイス振らないでよ……怖……」


    エラン「……SKP、今の僕はどっちなの?」

    ミオリネ「どっちがいい?」

    エラン「PvPの可能性もあるんでしょう。……じゃあ、四号で」


     よくあるファミレスにて。

     四号がやってくると、そこには既にミオリネが、シャディクが、ラウダがそろっていた。ほどなくしてグエルも入店してくる。五人がそろって、それぞれ簡単な食べ物を注文すると、ミオリネは指を組んで声を潜める。

    「スレッタがここ数か月行方知れずなの。連絡しても繋がらない。……ほら、最近、失踪事件が相次いでいるじゃない?それ関係かもしれないと思って。心配で……」

     グエルが、少しだけ瞼を伏せる。ラウダは奥歯をかちりと噛んだ。エランは二人の様子を見まわして、そういえば、と思い出す。二人の父__ヴィム・ジェタークも、確かこの失踪事件の被害者なのだっけ。

    「あんたたちの力を貸してほしい。もちろん報酬は弾むわ」

    「ミオリネは今をときめく医療用GUNDの開発会社、株式会社ガンダムの若社長だもんね」

    「からかわないでよ、シャディク。スレッタと婚約して、シン・セーと開発提携して、なんとか話題に挙げてもらってるだけ」

     ミオリネは静かに、目を伏せた。

    dice1d4=3 (3)

    1:グエル「スレッタ・マーキュリーについて、他に情報はないのか?」

    2:エラン「医療用GUND……って、何?」

    3:シャディク「それで、場所の目星はついているの?」

    4:ラウダ「うーん……とりあえず今日は遅いし、解散した方がいいんじゃないかな?」

  • 17二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:51:58

    まーたヴィムが初っ端から犠牲になってる…

  • 18二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 20:58:27

     ミオリネは四本、指を立てる。それからひとつひとつ、数え下ろすように言った。
    「まずはシン・セー開発公社。私の会社見学という名目ならいけると思う」
     ぴくりと反応する。そこにいけば、GUNDに関する情報を手に入れられるかもしれない。できればそこに行きたいところだが、と思ったところで、
    「それからシン・セーの廃工場。今は使ってないみたいだけど、何か情報があるかもしれない」
     冷や汗が出てきた。
     そこはペイル社が買い取って居抜きで再利用しているところである。行けば確実にペイル社に関するあれこれがばれる。エランも詳しく見たことがあるわけではないから、どの程度まずいのかまでは想像ができないが、とにかく近寄らせない方が賢明だろう。
    「あとはスレッタの家。場所はわかるからいけると思う」
     次に反応したのはグエルだ。そういえば彼はスレッタに恋をしていたのだっけ。エランは人を好きになったりしない。だから、わからないけれど。彼のそういったところは、少し羨ましく思う。
    「まあそれから警察ね。今回の失踪事件についても話を聞くことができると思う」
     最後の指を下ろしたところで、ミオリネが立ち上がる。それからお札と硬貨を数枚置いて、こちらを振り仰いでから、見るからに余裕がなさそうな表情で言った。
    「……とりあえず、今日は遅いわ。明日改めて集合しましょう」

    ミオリネ「あんたねえ!あんたねえ!!」
    ラウダ「やったあ、1クリティカル」
    ミオリネ「……わかった、それじゃあ、……」
    グエル「これでよかったのか?」
    スレッタ「はい。大丈夫ですよ~」
    グエル「ああ、……ああ?」

    シャディク「ねえエラン向こうが怖いよ。俺たちは仲良しでいようね」
    エラン「何が起きているのかな、うーん……ハンドアウトの内容は探ることができるみたいだけど。とりあえず、明日以降かな?」

  • 19二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:06:09

    いきなり1クリ
    何のダイスだろ…?

  • 20二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:08:20

    スレッタ「おはようございます。朝ですね」

    ミオリネ「さて、ここから自由行動ですよ~!行ける場所としては、昨日ミオリネさんが言っていたように、『シン・セー開発公社』『廃工場』『スレッタの家』『警察署』ね」

    スレッタ「ちなみに、一日に捜索できるのは基本二か所、多くても三か所ですよ!それが終わったらいったんおやすみですね」

    ミオリネ「あ、夜も秘匿で行動を宣言することはできるわよ。ただし探索は無理ね」


    グエル「とりあえず固まって行動するか、二手に分かれるかだけ決めよう」

    エラン「一人で行動するということは?」

    シャディク「わざわざKPが『PvP』だなんていったんだよ?情報の改竄がないように、二人以上で一緒になって行動するべきだ」

    ラウダ「二手に分かれるなら、ミオリネをどちらにつけるかも考えないといけないよね。……とりあえず、警察署で情報収集するのが優先、だとは思うけど……」

    グエル「わざわざ一日に捜索できる場所は!なんて言ったということは、時間制限が設けられているという可能性も考えた方がいい」

    ラウダ「なら兄さんと一緒がいい」

    シャディク「そこ二人さっきのダイスの感じ得体が知れないから一緒にしておきたくないんだけどな……?」

    dice1d2=1 (1)

    1:エラン「……じゃあ、公平に、全員で固まって動こうか」

    2:エラン「わかった、僕とdice1d3=2 (2) (1:グエル 2:シャディク 3:ラウダ)、他二人、で別れよう」

  • 21二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:12:10

    楽しみ!

  • 22二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:18:08

    エラン(関与していないところで勝手に情報を改竄されたら困る。何故かダイス振ってるグエルとラウダが怖いし、PvPの可能性も考慮すると……)


    エラン「もめるくらいなら全員で一緒に動こう。そっちの方が話が早い」

    グエル「反対する意味もない。承知した」

    シャディク「賛成。ラウダ突然の1クリで怖すぎるし」

    ラウダ「やだなあ、なんでもないよ……?」

    スレッタ「方針はきまった、みたい、ですね。じゃあ、持ち物はどうしますか?それとグエルさんはせっかくだから変装振ります?」

    グエル「うん?わかった。dice1d100=10 (10) (70)……効果は、何、えっと……dice1d3=1 (1) (1:身だしなみを整える 2:顔や体を隠す 3:ノリと勢いの女装)?」

    エラン「僕はとりあえずライフルと、ネタになりそうなものを見つけたときのために筆記用具、それからノートパソコンやUSBも持っていこうかな」

    シャディク「俺もそんな感じで。あ、それから、一応仕込みブーツみたいな、キックの威力を底上げできるものを持っていくよ。戦闘になったらミオリネにいいところみせたいからね」

    ラウダ「……スマートフォンとピッキングセット、あと斧かな?探偵らしく虫眼鏡やボイスレコーダーでも持ち込んでみようかな」

    向かう場所はdice1d4=3 (3)

    1:エラン「シン・セー開発公社に行こう」

    2:シャディク「廃工場、とか気になるな……?」

    3:グエル「スレッタの家に、何かないだろうか」

    4:ラウダ「とりあえず警察行こうよ」

  • 23二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:21:02

    グエルさん普段どんな格好してるんです??

  • 24二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:28:24

    グエル「ぴしっと決めたぞ」

    シャディク「気合い入ってるね」

    エラン「髪の毛が普段よりもふもふしてそう」

    ラウダ「何?ほんと……何??」

    スレッタ「おお。それじゃあグエルさんは……ですよ」

    グエル「……?わかった。じゃあ、dice1d2=1 (1) (1:そのままにしておく 2:外しておく)」

    ミオリネ「じゃあ、描写に入るわよ」


     今をときめくベンチャー企業の社長の邸宅らしく、スレッタの家は現代的で大きい。大きな庭には名も知らぬ花が溢れていて、清潔感と愛らしい雰囲気を醸し出している。流石にロックがかかっているが、ミオリネは慣れた様子で合鍵を取り出すと、挿し込んだ。門が開く。煉瓦造りの小道の先に、玄関扉が見える。

    「行きましょうか」

     ためらうことなく、ミオリネは踏み出した。

    dice1d2=1 (1)

    1:四人で固まって探索する

    2:dice2d4=2 3 (5) と残り二人で別れる。被った場合被った人に、被らなかった場合指定された二人にミオリネがついてくるよ

  • 25二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:30:51

    何もそのままにしたんだグエル

  • 26二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:32:33

    グエルくんが身だしなみ整えたのがスレッタの家に行くからみたいに思えてきた…

  • 27二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 21:37:09

    「兄さん、少し二人で話したいことが……」

     ラウダがそう切り出そうとしたところで、エランが「五人で」と声をあげる。

    「五人で固まって捜索しよう。ないとは思うけれど、もしスレッタ・マーキュリーを狙った犯人が近くにいたら、危ない」

     ラウダは少し考えたあと、こくりと頷いた。グエルは腕を組んで、その様子を静かに見つめていた。

     一瞬、沈黙が落ちる。

     若干の気まずさ。ミオリネは俯いている。しばらくの後、シャディクが重苦しい空気を振り払うように、いやに明るい声を出した。

    「ここ、薄くだけど埃が積もっているみたいだし、最近は誰も住んでいないのかな?とにかく探索してみようよ!……女の子のおうちなんだから、あんまり長居しない方がいいかもしれないね?」

    「ああ」

    「グエルはやけに決めてるね」

    「一般的に、好きな人の、じゃなくて、えっと、その……そういうものだろう」

    「……ふうん?」

     シャディクはニイと微笑んで、グエルの頭をがしがしと撫でた。グエルはなされるがまま髪をくしゃくしゃにされている。エランとミオリネはそれをちらりと一瞥して、さっさと進むことにした。

    dice1d3=1 (1)

    1:キッチン

    2:スレッタの部屋

    3:プロスペラの部屋

  • 28二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 22:00:12

     キッチンはよくあるダイニングキッチンだ。いくつもの蛍光灯が設置されている他、大きな窓があって、外の艶やかなみどりや日光が飛び込んでくる。開放的で明るい空間だ。食器棚や調理台、IHのコンロや洗い場など、一般的な調理場にあるものなら大抵はそろっているだろう。

     エランは蛇口をひねってみる。水が出る。……埃がつもっている、ということは、最近は帰ってきていないのかと思ったけれど。少なくともライフラインは通っているようだ。

    「あ」

     そこでふと、ミオリネが声をあげる。

    「……冷蔵庫、何も入ってない」

    「何も?」

     ラウダが近づく。エランも続いて、そちらを見てみる。そして、目を見開いた。

     本当に、何も入っていないのだ。

     本当に、なにひとつ。空っぽだ。生ものがないだとか、空になった箱がはいっているだとか、そういうことでもない。ホテルの部屋に備え付けられた冷蔵庫のように、何もない。生活感が、ない。

     ……とにもかくにも、何か役立ちそうなものを探さないと。五人はそれぞれ、探索を再開するだろう。


    スレッタ「ボーナスポイントですよ。幸運に成功すればなんでもあげます!」

    グエル「冷蔵庫の中はからっぽ、か……最近帰ってきてないなら普通だと思うが。まあいいか、欲しいものは、そうだな……槍の替え刃にできそうなものはないか?dice1d100=90 (90) (35)」

    エラン「じゃあライフルの弾丸を。一応いくつか持ち込んではいるけれど、弾切れになったら何もできなくなってしまうから。dice1d100=89 (89) (75)」

    シャディク「ミオリネに武器を持たせてあげよう。肉切り包丁くらいあるでしょ?dice1d100=15 (15) (30)」

    ラウダ「皆物騒だね!?……うーん、あ、ハンカチや手袋はないかな?dice1d100=45 (45) (50)」

  • 29二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 22:31:56

     シャディクは食器棚から包丁を取り出す。そこそこの刃渡りと、鋭さがある。それから振り仰いで、慎重に刃を下にして。ミオリネに、手渡す。

    「ミオリネ、これ」

    「なに」

    「もし危なくなったら使って。ためらわずに」

    「……そういう状況が来ないことを願ってる」

     ミオリネの手が、黒く滑らかな柄を掴む。それを横目に、ラウダは見つけた真っ白い手袋で手のひらを覆い隠した。

     これで万一にも、証拠は残らない。本当は髪もまとめたかったけれど、それは贅沢というものか。ため息をついて、立ち上がった。

    ~一方その頃~

    「グエル。何してるの」

    「包丁かカトラリーか何かを槍の替え刃にしようと思ったんだが、そもそも食器棚が高いところにあるから手が届かない」

    「SIZ10 推定身長160~165」

    「調子に乗るなよSIZ12 お前も換算レートによっては170ねえんだよ」 


    ミオリネ「前二人はさすがに自重しなさいよ。後ろ二人は……まあ許可するわ」

    グエル「出目がひどい」

    エラン「出目がすごい」

    シャディク「ふふ。……じゃあミオリネに包丁を渡しておくね」

    ラウダ「暴力団組員、物騒だね」

    スレッタ「むしろラウダさんの方がプロっぽさがあってこわいです……?」

    dice1d2=1 (1)

    1:全員でdice1d2=1 (1) を探索

    2:dice2d4=4 3 (7) とミオリネでdice1d2=1 (1) 、残りでもう片方を探索

  • 30二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 22:34:37

    とことん団体行動させようとしてくるダイス

  • 31二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:00:30

     スレッタのへや、というプレートがかけられた部屋を見つけて、ミオリネはこくりと生唾を飲んだ。

    「手がかりがあるとしたらここだと思う。気合い入れて探すわよ」

    「ああ」

     手袋をつけたラウダが先導する用に扉を開けた。エランは慎重に、中に足を踏み入れる。そして、

     __まず気づくのは、その家具の少なさだ。

     まるで牢屋か何かのように、最低限のものしかない。ぱっと見でわかるのは机に椅子、寝具ぐらいだ。フローリングの床は、清潔さよりも先に、空虚な寒々しさをもたらすだろう。エランは少しだけ眉を顰める。

    「……あ、」

     そこでシャディクがかがみこんで、首を傾げた。ここ、すこしだけ埃が薄くなっている。よくみると、確かにそうであった。それはまるで、足跡のようにも見える。

    「スレッタは最近、ここにきていた、……ということ?」

     ミオリネの言葉に、グエルは目を閉じて、それから見開いた。

    dice1d3=2 (2)

    1:エラン「とりあえず部屋全体に目星してみるよ」エラン目星:dice1d100=82 (82) (70)

    2:シャディク「机を探ってみる?」シャディク目星:dice1d100=87 (87) (70)

    3:ラウダ「寝具を調べてみよう」ラウダ目星:dice1d100=20 (20) (70)


    グエル「使えそうな探索技能がないな」

    スレッタ「で、です……ね?」

    グエル「暇だから変装振り直しておこう。dice1d100=26 (26) (70)」

    スレッタ「じゃ、じゃあ、成功していたら効果は、dice1d3=3 (3) (1:さっきのあれを外した、ということで…… 2:シークレットブーツを見つけました。身長を盛れますよ 3:お分かりですね?女装です)」

  • 32二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:12:34

    ミオリネ「何失敗してるのよシャディク」

    シャディク「ごめん ほんとごめん」

    ミオリネ「……わかった、じゃあ、一番高い……エラン、幸運振って」

    エラン「わかった。dice1d100=80 (80) (75)」

    シャディク「ごめん ほんとごめん」


     シャディクが机を探る。……それでも、さすがに躊躇いや焦燥から、時間がかかってしまう。しばらくもだもだとしていると、ふと。小さなメモ書きを見つける。

     子供が書いたような、あるいは急いでいるときに書いたような、そんな文字だ。シャディクはそれを見てみる。エランとラウダが近づいてきて、ちらりと覗き見た。

    「……何と?」

    「ああ、……これは……」


    『拝啓、この部屋に来たあなたへ。

    あなたがこれを見てるということは、私はうまく隠れられているんだとおもいます。あ、大丈夫ですよ、ミオリネさん。私は無事です。協力してくれる人がいたので、そのひとにお願いして、誰にもみつからないところにいます。怖いことも痛いこともないので、安心してくださいね!

    ……そして、本当にごめんなさい。みんなに黙って、突然いなくなってしまって。心配してくれましたか? そうだったなら、少し嬉しいです。でも、ごめんなさい。私のことは忘れてください。私のことは忘れて、ただの日常を過ごしてください。大切なひとを、こんなに恐ろしいことに巻き込みたくはないんです。

    だけど。

    ……もしあなたが、勇気をもって、私に協力してくれるなら。

    それを、示してください。待っています。』


    グエル「待て。待て」

    ミオリネ「何?ほら早く。花がないのよ今この絵面」

    グエル「おかしいだろう完全に!なんでよりにもよってその選択肢なんだよ!というかこの状況スレッタ・マーキュリーの服を借りたとかそういう感じになるんじゃないのか!?」

    ミオリネ「そうなるわね。いやなら自分で持ってきたことにしてもいいけど?」

    グエル「くっ……なんだこの状況……!?PLになれば逃れられるって話じゃなかったのか!?あ、じゃあ、……にしてもいいか?」

    ミオリネ「……まあ、許可しましょう」

    グエル「結果は?」

    ミオリネ「そうね、……よ」

  • 33二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:14:13

    このレスは削除されています

  • 34二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:37:27

    好きな子の部屋に来て女装するグエルくんやばくて草

    そしてスレッタの部屋は元々こうだったのかスレッタが片付けたのか…前者ならやばい匂いがプンプンする

  • 35二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 07:25:02

    「スレッタ、無事なのね……信じるわよ」

     ミオリネが、ほっと安堵したように息をついた。くちびるがほんの少しだけ緩んでいる。エランは最後の文字を見て、首を傾げた。

    「……勇気を示す、って、何をすればいいんだろう?仮に勇気を示したとして、スレッタ・マーキュリーはどうやってそれを知る」

    「できれば協力してあげたいよね。うーん……?まだ情報が少ないから、何とも言えないけれど……」

     三人が神妙な顔で会議している中、ラウダはふと顔をあげる。グエルが壁に備え付けられたクロゼットの前で、立ち尽くしていた。

    「兄さん、何しているの?」

    「……ああ、いや。ただ……」

     グエルは中を指し示す。そこには子ども服や手術着じみた服のほかには、ほとんど何も入っていない。辛うじて新品のまま一度も着ていないであろうワンピースが一枚、残っているだけだ。

    「あ、それ、私がプレゼントしたやつね。……でも、他に服は入っていないの?」

    「そっちの手記を残したときにもっていったのか?」

    「かもしれないね。……そういえば兄さんはどうしてクロゼットなんて探してたの?」

    「え」

     グエルの顔に微かに冷や汗が浮く。焦るように視線を彷徨わせた後、「なんでもない!」と震える声で言いきった。ラウダはその様子をみて、ぱあっと笑みを浮かべた。

    「わかった。兄さん、女装したかったんだね」

    「は?」

    「そういうことなら早く言ってよ」

    「いや違」

    「前世ではラウダ・ニールが玩具になってるの、面白がって止めなかったよね?今度は兄さんの番だよ」

    「御曹司の記憶を持ち出すな馬鹿やめ」

    dice1d2=1 (1)

    1:着替える 2:着替えない


    スレッタ「ふふ。なかよしなのはよいことです」

    ミオリネ「そうね。……じゃあここで、エラン、シャディク、ラウダ。目星を振ってちょうだい」

    エラン目星:dice1d100=65 (65) (70)

    シャディク目星:dice1d100=24 (24) (70)

    ラウダ目星:dice1d100=27 (27) (70)

  • 36二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 07:39:03

     グエルはしばらく考えたあと、「……ラウダ・ニールの、弟の頼みは聞くべきだよな」と言って着替え始める。けしかけたのは自分だけどちょっと心配になる単純さだ。ラウダがなにとはなしにそれを見ていると、ふと。髪をかきあげた際、その項から背筋のあたりに、不自然な線のようなものが見えることに気づく。よく見ないと気づかないし、血管のようにも思えるが、何故だかラウダは、それがやけに気になった。尋ねようと一歩近づいたところで、

    「まって。外に誰かいる」

     シャディクが窓の外を覗きながら言った。

     エランも警戒するようにライフルを構える。ミオリネは「え?」と呆然としたような顔をしていたが、すぐにひっと息をのんだ。

     門扉をあけて中に入ってくる四人組は、それぞれナイフ、鉄パイプ、スタンガン、拳銃で武装していた。


    グエル「襲撃か」

    エラン「目当ては僕たちのうちの誰か?それともスレッタ・マーキュリーに関する情報?」

    シャディク「わからないけど、仮に後者だとしたらまだ調べていないプロスペラ・マーキュリーの部屋の情報を持ち逃げされるかもしれない」

    ラウダ「じゃあ戦うしかないか。兄さんとシャディクは隠れる持ってるけど、これ使って奇襲してみる?それとも正面きって戦う?」

    dice1d2=1 (1)

    1:グエル「そうだな、せっかくあるんだから」dice2d100=83 11 (94)

    2:シャディク「……いや、ミオリネの傍にいてあげたい、かな?」

  • 37二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 08:06:32

    グエル「…………」
    シャディク「出目が腐ってるね」
    スレッタ「え、えーっと……シャディクさんは、うまく隠れることができました、けど。グエルさんは慣れない服でうまく動くことができませんでしたね」
    ミオリネ「女装だものね。仕方がないわよね」
    ラウダ「ごめん兄さん」
    エラン「面白いのでいいと思う」

    「俺は隠れて奇襲する」
    「戦うの?」
    「向こうは武器を持っている。明らかに危ない集団だよ。やるしかない」
    「……でも」
     ミオリネは躊躇うように言う。エランはライフルを構えながら続けた。
    「僕たちは最悪のケースを想定しているだけだ。もちろん、さしていい方には転ばないだろうけど」
     五人は廊下に出る。シャディクが潜伏し、グエルとラウダもそれぞれの武器を取り出したところで、武装した男たちが入ってきた。ラウダとエランは、一応話が通じないものかと思案を巡らすが、それより先にリーダー格らしい拳銃持ちの男が叫んだ。
    「お前ら、何故ここにいる……!?」
    「まさかお前らも、」
    「……僕たちも、かはわからないけれど。敵対するなら容赦しないよ」
    「それにどうやら、交渉する気はないみたいだしね?」
     彼等は躊躇うことなく武器を構えた探索者たちを見ると、はっと驚いたような表情で顔を見合わせる。しかしそれも一瞬のこと。瞳を狂気で爛々と輝かせ、襲い掛かってきた。

    スレッタ「__戦闘開始です!」

  • 38二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 12:37:33

    はいKP!!質問です!!クロゼットの中に下着は…下着はあったんですか!!!

  • 39二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 12:55:51

    >>38

    ミオリネ「ない、というつもりだったけど……ほしいならあるってことにしてもいいわよ?」

    グエル「おい何故俺を見る」


    スレッタ「さて、記念すべき初戦闘ですね!参加するのは行動順に『グエル』『1:ナイフ』『ラウダ』『2:スタンガン』『3:鉄パイプ』『シャディク』『ミオリネ』『エラン』『4:拳銃』です」

    ミオリネ「ちなみにミオリネは基本ナイフで攻撃、誰かがダメージをうけたら応急手当をするわ」


    〈戦闘ルール〉

    あにまん用簡易版として、CONの値をDEXとして扱います。また、「最初に一括で攻撃判定を行い、その後順次RPで回避&ダメージ判定を行う」とします。見ていればわかると思います!大変な処理をやるのはKPだからね がんばるね

    『グエル』

    攻撃対象:dice1d4=4 (4) 攻撃方法:槍dice1d100=90 (90) (70)

    『ナイフ』

    攻撃対象:dice1d5=1 (1) 攻撃方法:ナイフdice1d100=5 (5) (50)

    『ラウダ』

    攻撃対象:dice1d4=1 (1) 攻撃方法:斧dice1d100=22 (22) (70)

    『スタンガン』

    攻撃対象:dice1d5=4 (4) 攻撃方法:スタンガンdice1d100=43 (43) (40)

    『鉄パイプ』

    攻撃対象:dice1d5=1 (1) 攻撃方法:鉄パイプdice1d100=87 (87) (45)

    『シャディク』

    攻撃対象:dice1d4=4 (4) 攻撃方法:MAキックdice2d100=18 81 (99) (共に70)

    『ミオリネ』

    攻撃対象:dice1d4=1 (1) 攻撃方法:ナイフdice1d100=63 (63) (50)

    『エラン』

    攻撃対象:dice1d4=1 (1) 攻撃方法:ライフルdice1d100=12 (12) (70)

    『拳銃』

    攻撃対象:dice1d5=3 (3) 攻撃方法:拳銃dice1d100=84 (84) (45)

  • 40二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 12:57:13

    グエルが

  • 41二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 13:08:38

    「俺は、……俺は、」

     揺らいでいた青い瞳が、きっとまっすぐに見据えられる。そうして真っ直ぐに槍を構え、突撃しようとしたところで__

    「ここで負けるわけにはいかなぎゃふん」

     スカートの裾を踏んずけてすっころんだ。


    「はんっ、他愛もない!」

     ナイフを持った男が、グエルの腹を踏みつける。ぐ、と低い呻き声がした。男はニイと歪に口角をあげ、グエルの肩にナイフを突き刺す。鋭い痛みが走る。

    「ひ、ぎ、ぃい、あ、あ゛……、」

    「お前が何者かは知らないが、ここで死んでもらう!」

    「あ゛……ラ゛ウダ、にーる……!?」

    「え?」

     男は振り返る。

     ゆらり、と。

     一瞬、時が止まったような感覚に陥ったのち。

    「ゆるさない」

     巨大な斧が、男めがけて振り下ろされた。

    (クリティカルのため回避不可)

    グエルダメージ:dice1d4=4 (4)

    ナイフ回避:dice1d100=22 (22) (24)

    回避失敗の場合ダメージ:dice3d6=1 1 5 (7)


    「……(鉄パイプ)?お前いかないのか?」

    「(スタンガン)、お前こそ……」

    「いやだってあの……怖い……」

    「だよな……わかる……」

    「ミオリネ、な、泣かないで……ほら、よしよし……」

    「もうやだああ、たたかうのいや、おうちかえりたいいいい」

    「ごめん!ごめんほらナイフしまって!グエルの手当ていってあげて!!」

    「……ぐすっ、そうする……」

  • 42二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 13:17:06

    「は、はっはっは……あ、し、しぬかとおもった……」

     男は間一髪で斧を回避する。床に刃がめりこんで、めきょ、と嫌な音を立てる。グエルはひゅっと喉を鳴らした。シンプルに怖い。とにもかくにも今のうちだと、身を捩るようにしてナイフを持った男から離れる。刺された肩を庇うように身を低くすると、ずきり、と酷い痛みがした。だいぶ深くえぐられているらしい。

     ラウダはゆっくりと斧を引き上げて、明るい日差しの中で金色に輝いて見えるひとみを、ナイフを持った男の方に向ける。

    「外しちゃった」

    「大丈夫だ」

     エランは狙いを定める。一瞬で。決してぶれないように。真っ直ぐ狙うのは、体勢を崩しているナイフ持ちだ。迷うことはない。使命の邪魔になるものは消すべきだし、なにより、……これは、ファラクトじゃない。だから大丈夫。

    「僕がやるよ」

     引き金を、引く。

    ナイフ回避:dice1d100=5 (5) (24)

    回避失敗の場合ダメージ:dice2d8=4 2 (6) +4

  • 43二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 13:23:31

     男はひらりと弾丸を躱し、体勢を整える。

    「あ、あぶねえ……へへ、俺じゃなきゃ死んでたぜ」

     そうして、ニイ、と笑みを浮かべ、ナイフをぎゅっと握り直した。ぽたり、と。グエルの血が落ちて、床に染みをつくった。


    グエル「ナイフ強すぎだろ」

    エラン「回避クリティカル??うそだ……」

    シャディク「まずいな。今のところグエルが一方的に刺されただけだ」

    ラウダ「ミオリネ!ミオリネ・レンブラン!兄さんを治療しろ早急に!あいつはこのラウダ・ニールが殺す!!」

    ミオリネ「笑いが止まらないわね」

    スレッタ「……クリティカルの処理は、次のナイフさんの判定に+10しますね!」


    『グエル』

    攻撃対象:dice1d4=1 (1) 攻撃方法:槍dice1d100=49 (49) (70)

    『ナイフ』

    攻撃対象:dice1d5=4 (4) 攻撃方法:ナイフdice1d100=39 (39) (60)

    『ラウダ』

    攻撃対象:ナイフ 攻撃方法:斧dice1d100=76 (76) (70)

    『スタンガン』

    攻撃対象:dice1d5=2 (2) 攻撃方法:スタンガンdice1d100=92 (92) (40)

    『鉄パイプ』

    攻撃対象:dice1d5=5 (5) 攻撃方法:鉄パイプdice1d100=1 (1) (45)

    『シャディク』

    攻撃対象:dice1d4=3 (3) 攻撃方法:MAキックdice2d100=50 97 (147) (共に70)

    『ミオリネ』

    対象:グエル 攻撃方法:応急手当dice1d100=35 (35) (70)

    『エラン』

    攻撃対象:dice1d4=1 (1) 攻撃方法:ライフルdice1d100=61 (61) (70)

    『拳銃』

    攻撃対象:dice1d5=2 (2) 攻撃方法:拳銃dice1d100=57 (57) (45)

  • 44二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 13:24:59

    敵さんつっよ…

  • 45二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 13:30:11

    グエル「KPどうした?出目」

    スレッタ「えへへ、1クリです」

    エラン「シャディクどうしたの?出目」

    シャディク「終わり 解散」


     __グエルは肩を庇いながら立ち上がる。

     それから、槍を構え直す。息を吸って、吐いた。

    「お前のことは知らないが」

     痛みはまだある。むしろひどくなってきている気すらする。だけども、……逃げるわけにはいかない。

    「スレッタ・マーキュリーの家でこんな蛮行に及んだこと」

     青い瞳が、めらりと怒りに燃え上がる。開いた傷口からあふれた血が、グエルの右腕を赤く染めた。その穂先がぶれることなくナイフを持った男に向き、そうして、

    「許すわけにはいかない!」

     一歩、踏み込んだ。

    ナイフ回避:dice1d100=80 (80) (24)

    回避失敗の場合ダメージ:dice1d10=2 (2) +dice2d6=2 5 (7)

  • 46二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 13:42:06

    前回の快調の反動かな?出目が悪い

  • 47二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 13:44:36

    スレッタ「あ、ああっ!?私のナイフさんがあ……」

    グエル「短い天下だったな」

    ミオリネ「……言っておくけど、HP2で自動気絶だからね?あっでも位置関係的には、ラウダの近くに倒れたことになる……?」

    スレッタ「じゃあえっと、どうします?ラウダさん、斧、失敗してますけど……自動成功でとどめをさしたことにしてもいいですよ」

    dice1d2=2 (2)

    1:ラウダ「じゃあそうさせてもらうよ。ッハハ、墜ちろナイフぅ!」

    2:ラウダ「……いや、兄さんを刺した男だ。趣味と実益を兼ねた拷問用にとっておこう」


    「はっ……次は、お前だぁ!」

    「ヒッ、」

     グエルに応急手当をしようとしていたミオリネに、鉄パイプが殴りかかってくる。ミオリネは咄嗟に目を閉じた。しかしいつまでたっても痛みはやってこない。代わりに、骨の軋むような、鈍い音が聞こえてくる。

     ゆっくりと、目を開く、そこにいたのは、

    「ぐ、うう、ぃ゛……」

    「……シャディク?」

    「だ、いじょうぶ、かな?ミオリネ」

    「シャディク!?シャディク!!」

     ミオリネに代わって鉄パイプの打撃を受けた、シャディクの背中だった。

    (クリティカルのため回避不可&ファンブルのためダメージがシャディクにずれます)

    シャディクダメージ:dice1d6=2 (2)


    「……グエルの手当てはおわった、かな。じゃあ僕も」

     遠慮なく、やるよ。

     撃鉄を起こしたエランが、dice1d3=3 (3) (1:スタンガン 2:鉄パイプ 3:拳銃)に銃口を向ける。腕の花が、熱をもったように熱い。今はまだ、これを使う時じゃない。エランはきっとくちびるを引き結んで、一発、撃ち込んだ。

    回避:dice1d100=10 (10) (スタンガンと鉄パイプなら22、拳銃なら10)

    回避失敗の場合ダメージ:dice2d8=6 1 (7) +4

  • 48二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 13:52:53

    ミオリネ「さっき判定忘れてたけど、グエルは応急手当でdice1d3=2 (2) 回復しておいてね」

    グエル「ありがとう」

    エラン「ところでKPどうしたの?出目」

    シャディク「成功率そこまで高くないはずなのにクリティカルであてるしすごい勢いで回避する……」

    スレッタ「ふふん、こうちょう、です」

    グエル「だが、ナイフのHPが11だったということは、他の奴らもそんなもんだろう。早く片付けよう」

    ラウダ「こっちのダイスも、これぐらい転がってくれればいいんだけどな……?」


    『グエル』

    攻撃対象:dice1d3=3 (3) 攻撃方法:槍dice1d100=87 (87) (70)

    『ラウダ』

    攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:斧dice1d100=74 (74) (70)

    『スタンガン』

    攻撃対象:dice1d5=4 (4) 攻撃方法:スタンガンdice1d100=31 (31) (40)

    『鉄パイプ』

    攻撃対象:dice1d5=5 (5) 攻撃方法:鉄パイプdice1d100=37 (37) (45)

    『シャディク』

    攻撃対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:MAキックdice2d100=20 20 (40) (共に70)

    『ミオリネ』

    対象:シャディク 応急手当dice1d100=19 (19) (70)

    『エラン』

    攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:ライフルdice1d100=71 (71) (70)

    『拳銃』

    攻撃対象:dice1d5=5 (5) 攻撃方法:拳銃dice1d100=91 (91) (45)

  • 49二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 14:03:24

    PLの出目腐りすぎてて笑うしかない

  • 50二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 14:22:27

     ラウダはちらりと地に倒れ伏した男を一瞥する。

     感情としては殺してしまいたいけれど、そんなことをしても復讐にはならない。できる限り酷い目にあわせようそうしよう。兄さんは痛めつけられたのだから、こいつだって痛めつけないと。そんなことを考えながら、腰を落として、斧を両手に駆けだそうととたところで、

    「あう」

    「み゛ゃ゛」

     全く同時に踏み込もうとしたらしいグエルと衝突し、見事に体勢を崩した。


    「危険なのはコイツだ!お前は向こうの女をやれ!」

    「なにを、」

     スタンガンが肉薄してくる。エランは身を捻る。あれならあたってもたいした威力はないだろうが、……このままだとジリ貧だ。

    (……もし、次も『減らない』ようなら)

     使うしか、ないのかもしれない。

     近づいてくる電撃を見ながら、エランは無意識に自分の右手に触れる。応えるように、黒い花が不吉に揺れた。

    エラン回避:dice1d100=70 (70) (18)

    回避失敗の場合:スタン1ターン


    「……ッ、ミオリネ、避けろ!」

    「え、」

     シャディクの手当てをしたあと、遠ざかっていくシャディクの背を呆然と眺めていたミオリネに、鉄パイプが殴りかかる。

     エランに殴りかかっていたスタンガン持ちに対応していたシャディクは、反応が、遅れる。「く、」と軽く息を吸って、吐いた後、シャディクは真っ直ぐに前を見据える。とにかく今は数を減らすしかない。構えをとって、蹴りつける。

    シャディク回復:dice1d3=1 (1)

    ミオリネ回避:dice1d100=19 (19) (20)

    回避失敗の場合ダメージ:dice1d6=6 (6)

    スタンガン回避:dice1d100=77 (77) (22)

    回避失敗の場合ダメージ:dice3d6=6 5 6 (17)

  • 51二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 14:27:35

    兄弟かわいいかよ

  • 52二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 14:32:21

    スレッタ「じゃあ、えっと……シャディクさんの蹴りの直撃を喰らったスタンガンさんは、凄まじい勢いで壁に飛ばされ、ぶつかり……動かなくなりました……」

    ミオリネ「ミオリネはシャディクの声が功を奏して、間一髪躱せたわ」

    エラン「シャディクの判定、ほしい」

    グエル「その演出を俺たちにも寄越せ」

    ラウダ「そうだよ。このターン兄さんと衝突していたたってしてただけだよ」

    シャディク「ドジっ子二人とトリガーハッピーは黙ってようね。ふふ、ミオリネを守るのは俺だよ」


    エラン(……一人減ったし、他の全員が攻撃外す、みたいなことしないなら、ファラクトは使わなくていいか。SAN値は大切にしたい)


    『グエル』

    攻撃対象:dice1d2=1 (1) 攻撃方法:槍dice1d100=43 (43) (70)

    『ラウダ』

    攻撃対象:dice1d2=1 (1) 攻撃方法:斧dice1d100=33 (33) (70)

    『鉄パイプ』

    攻撃対象:dice1d5=5 (5) 攻撃方法:鉄パイプdice1d100=28 (28) (45)

    『シャディク』

    攻撃対象:dice1d2=2 (2) 攻撃方法:MAキックdice2d100=25 74 (99) (共に70)

    『ミオリネ』

    対象:グエル 応急手当:dice1d100=80 (80) (70)

    『エラン』

    攻撃対象:dice1d2=1 (1) 攻撃方法:ライフル(他三人が外した場合ファラクト)dice1d100=2 (2) (70)

    『拳銃』

    攻撃対象:dice1d5=3 (3) 攻撃方法:拳銃dice1d100=61 (61) (45)

  • 53二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 14:45:47

    「このままいくよ、兄さん、合わせて!」

    「……、わかった!」

     なんとか体勢を整えた後、ラウダが駆け出す。グエルは一瞬反応が遅れたが、すぐにあとを追った。ラウダの切り込みで気を引いて、グエルが側面から刺す。……そして、後ろから、硝煙のにおい。エランもまた、こちらを狙ってくれている。

     打ち合わせも何もなかったからか、ぴたりと息の合った連携、とまではいかないが、作戦は上手く機能したようだ。グエルの槍が男に命中する。刃を引き抜くために蹴りをいれれば、ラウダの斧が振り下ろされるのが見えた。

    「__このグエル・ジェタークが負けるかよ」

    「もちろん。早く、終わらせようか」

    男回避:dice2d100=68 21 (89) (鉄パイプ22、もしグエルの攻撃で男が気絶あるいは死亡した場合、拳銃10にずれます)

    グエル分ダメージ:dice1d10=8 (8) +dice2d6=6 4 (10)

    ラウダ分ダメージ:dice3d6=6 2 5 (13)

  • 54二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 15:04:26

     グエルの槍が鉄パイプを、ラウダの斧が拳銃を抉り取る。

     男たちは血で泥濘み、もはや「清潔で綺麗」とは言えなくなった地面に倒れ伏した。エランはゆっくりと、銃口を下ろす。ファラクトを使わなくてもよかった。……なんだか妙に、安心した。

    「シャディク、少し」

    「エラン?」

    「君には『伝手』があるだろう。隠蔽しておいてよ。僕は尋問の準備をしてくる」

    「……、わかった」

     シャディクは頷いて、端末を取り出す。エランは__四号は、玄関扉を開けて、少し歩く。それから、近くの路地にいたらしい五号と合流した。

    「どうしたの?交代?」

    「うん。見てたでしょう。あとはよろしく」

    「はあい」

     ぱちん、と軽くハイタッチをする。

     『エラン』がかの家に戻っていくのを横目に、四号は少しだけ、うずくまった。


    スレッタ「は、はひ……ではグエルさんの槍で鉄パイプは原型がなくなりましたし、ラウダさんの斧で拳銃は真っ二つになりました。戦闘終了です、お疲れさまでした……い、いえ、ま、まあ、ダメージは与えられましたし!」

    エラン「無駄クリティカルになっちゃった」

    シャディク「じゃあ俺は『グラスレー』に連絡して死体を消しておくよ。ナイフに尋問するなら、そいつも一緒にやるけど」

    グエル「……まさかこんなに早く拷問パートが始まるなんてな」

    ラウダ「あ、ミオリネ、ナイフに応急手当してあげてよ。HP2じゃ削れるHPが少なくてたのしくな……じゃなくて、効率的じゃない」

    ミオリネ「はいはい。dice1d100=25 (25) (70)、成功してたらdice1d3=2 (2) 回復ね。あと人を殺したから、全員SANチェックよ」

    グエル:dice1d100=97 (97) (35) 0/dice1d4=3 (3)

    エラン:dice1d100=76 (76) (75) 0/dice1d4=3 (3)

    シャディク:dice1d100=96 (96) (30) 0/dice1d4=3 (3)

    ラウダ:dice1d100=53 (53) (50) 1/dice1d10=7 (7)

  • 55二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 15:10:20

    グエルSAN値:35→32

    エランSAN値:75→72

    シャディクSAN値:30→27

    ラウダSAN値:50→47

    ラウダINT:dice2d6=6 2 (8) +6

    成功の場合一時的狂気:dice1d10=9 (9)


    シャディク「あはは、どうしよう。まだ何もはじまってないのに既に夢の20代だ」

    グエル「SAN0ロストエンドが見えてきたな」

    エラン「う、……いや、痛いけど、他の三人の有様見てるとましな気がしてきた」

    ラウダ「まって一時間以内にあと3減ったら不定入るの?うわ……」

  • 56二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 15:11:58

    記入ミスです!ラウダSAN値は「43」で、さらにわすれてました!ラウダアイデア:dice1d100=52 (52) (70)

  • 57二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 15:25:46

    ミオリネ「発狂か。おめでとう、クトゥルフの花ね」
    ラウダ「嬉しくない」
    スレッタ「奇妙なものを食べたがる、ですね!なにたべます?泥も粘着物もないけれど、目の前に死体がありますよ」
    ラウダ「それやったら絶対あとでSAN値減らして不定につっこむでしょ!そうだな……あれ?兄さんに目星したときに出てきた情報ってまだ誰も気づいていないんだっけ」
    スレッタ「あ、……そうなりますね。エランさんとシャディクさんは外を警戒していた、という処理にしたので」
    ラウダ「……じゃあ、こういう感じにしてくれるかな?」

     ラウダは血と油の海から斧を引き抜いて、ゆらりと立ち上がる。心臓が、痛い。どくどく、する。ラウダは、ひとを、殺した。……殺してしまった。さっきまでは必死で意識する余裕もなかったが、……ラウダは。
     指先が、震える。
     グエルが「ラウダ?」と尋ねるように近づいてくる。ラウダは半ば無意識のうちに、その身体を引き倒して、うつ伏せに転ばせた。傷口が開いたのか、低い呻き声がする。頭だけで振り仰ぎ、ラウダを伺ったところで__赤い、口腔が。歯が近づいてくるのが見えて、グエルは目を見開いた。
    「い、だあああ゛!?」
     首筋を、喰いちぎられるのではないかという勢いで噛まれる。
     人間は頑丈だ。その程度ではなんともないだろう。だが、それで痛覚がなくなるわけではない。ラウダはしばらく噛み付いて、ゆっくりと口を離し、首を傾げる。グエルの首筋の、……淡く透けて見える、線を示しながら、ぱちりと瞬きをした。
    「これ、なに、なのかな?」
    グエルHP:10→9

  • 58二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 19:33:58

    「……は?」

     グエルは訝しむような表情をして、自分の首に触れる。それから「歯形のあとしか感じないが。なにかあるのか?」と不思議そうな声をあげる。

     エラン、シャディク、ミオリネも、確認するためにやってくるだろう。そうして、見ると。……確かに、何かあとがあった。血管が浮き出ているようにも、皮膚の下に根が張っているようにも見える。触れてみれば、かすかにぽこりと浮き出ていた。

    「心当たりはないの?」

    「わからない。何故……」

     五人がお互いの顔を伺うように見ていると、気絶していた男が身じろぎしはじめる。五人は状況を思い出して、はっとしたように身構えた。


    ミオリネ「まさか始めてのPvPがこんな形になるなんてね。あ応急手当しておいてあげる」dice1d100=83 (83) (70)、成功の場合回復量dice1d3=1 (1)

    グエル「PvPじゃねえよ 一方的な蹂躙だよ ただただ俺がHP減らされただけじゃねえか」

    スレッタ「えっとですね、ラウダさんが指し示したところには、薄らと何かが浮き出たようなあとがあります」

    ラウダ「これで違和感なく全体に情報が共有できたね」

    シャディク「違和感……なかったかなあ……?」

    エラン「……不定秒読みとSAN0まで秒読みがいる以上、尋問は僕が担当する。疑われるのも嫌だから誰かに一応監視で傍についてもらって、残り三人はプロスペラの部屋を探索して」

    シャディク「ああ。……一度来た以上、また襲撃が来ないとも限らないしね」

    ラウダ「それじゃあどうやって分けよう?」

    グエル「うーん、そうだな……」

    エランとdice1d4=2 (2) (1:グエル 2:シャディク 3:ラウダ 4:ミオリネ)が尋問を担当することになったよ


    エラン「……グエルに心理学」

    ミオリネ「シュバルゼッテは使う?」

    エラン「使わない。尋問用に残しておきたいから」

    エラン心理学:dice1d100=4 (4) (70)

  • 59二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 19:48:51

    ミオリネ「有 言 実 行!!」
    エラン「五号は強いね」
    ミオリネ「……そうね、心の底から困惑しているように感じる。それはもちろん、自分の身体によくわからないものが入っているかもしれないこともだけど、それ以上に、ラウダに触れられたことの方に恐怖を感じているように見える」
    エラン「ふうん?……突然噛まれたらそれはまあ、当然だと、思うけど……」

    ミオリネ「……はい。じゃあ先に拷問組から処理するわよ。エランとシャディクが担当するということでいいわね?」
    エラン「実際にやるのは僕だ。シャディクは横で気になることがあったら言って、あとで報告するときに内容を改竄していないことの証明をして」
    シャディク「わかった。……ナイフのHPは4だから、拷問用に減らせるHPは3か」

     脇腹に鋭い痛みが走る。男の意識が、覚醒する。
     すぐに気づく。からだが、うごかない。タオルか何かで、ぐるぐる巻きに拘束されている。思い出す。自分は確か、ピンクと茶色のやたら特徴的な髪形をした男に、突然、刺されて。さっとあたりを見渡すと、頬にびりびりと電流が走る。痛みと痺れに呻くと、
    「気が付いた?」
     天使のような微笑みを浮かべた美少年が、血まみれになったスタンガンを握りしめてこちらを見ていた。
     すぐにわかる。あのスタンガンは、男の仲間が所持していたものだ。天使は愛くるしい笑みを浮かべながら、ぽいと無骨なスタンガンを投げ捨て、「シャディク、起きたよ」と立ち上がる。それから男の方を振り返り、見下ろす。左の裾から、微かに白い花が覗いているのが、やけに目についた。
    「こんにちは、無粋な闖入者さん。今からこのエラン・ケレスが、君の遺言を聞いてあげるね」

  • 60二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 19:56:03

    乗り気だったラウダの減少値が大きい……?

  • 61二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 20:09:54

    >>60

    エラン「そういえばラウダだけSAN値の減少量が多くない?」

    ミオリネ「あんたたちが少ないのよ。調べればわかると思うけど、殺人を犯した場合のSANc目安は1/1d10なの」

    エラン「僕たちが少ないのは……慣れ?」

    ミオリネ「ええ。だからラウダは次のSANcは0/1d4、他三人は問答無用で0になるわ」

    エラン「ふうん」


    ナイフHP4→3

    「ヒッ……な、んだ、お前!」

    「突然怖いこと言わないであげてよ、エラン。可哀想だ」

     壁に寄りかかっていたシャディクが、ゆっくりと近づいてくる。

    「可哀想、だなんて。僕は質問に答えてくれない恐れ知らずに、相応しい身の程を教えてあげてただけだよ」

    「はあ!?まだ何も質問されてな、ああああ゛!?」

     シャディクは困ったように微笑んで、男の傷口を抉る。逃げようとみじろぎする。しかし逃げられなかった。そこで気づく。本格的にここには味方はいないし、いるのは人間を情報タンクとしか思ってないNot堅気Yes裏社会な激ヤバコンビであるということ。

    「知ってること全部吐いてもらうに決まってるじゃないか。気が利かないね」

     シャディクは言いながらも、ふむ、と首を傾げる。でも、何から言えばいいのかくらいは、教えてあげようかな。エランはゆっくりと目を閉じる。力を込める。頭が、割れそうに痛む。誤魔化すように微笑んで、左の手の平で男の顎を掴んだ。

    「おしえてくれるよね?」

     甘い、においがする。

    dice1d3=3 (3)

    1:エラン「君たちは誰に命令されてきた?」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=87 (87) (100-40=60)

    2:エラン「何故ここに来たのかな」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=58 (58) (100-20=80)

    3:エラン「グエルの背に何か埋められていたみたいだけど、君たちに関係はある?」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=9 (9) (100-50=50)

    エランSAN値:72→71

  • 62二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 20:10:29

    ハンドアウト解放がエランじゃなかったらこの辺の入れ替わり不明で口調柔らかいなあ程度の感想だったのかな

  • 63二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 20:24:29

    「そういえば、グエルの背に、何か不思議な……蔦模様? があったんだよね。何かわかる?」

    「い、言えな……」

     黙秘を貫こうとした男に、エランはつうと顔を寄せる。人形めいて整った顔を、しかしどこまでも人間的に、悲しそうに、緩める。その瞳で見つめられたら、なんでも喋ってしまいたくなってしまうのではないか、というほどに。

    「おねがい」

     男のくちびるが、微かに震える。

     触れた指先から、頭の奥がじいんと痺れるような、不思議な香りがする。

    「……あの、お方が……言っていた。特別な種を、植えたと」

    「とくべつなたね」

     シャディクが復唱する。それは、なに? 男は導かれるように、ぽつぽつと答える。

    「発芽していなくても、外からでも見られるようなGUND。は、俺が知る限り、ふたつだ。違法GUNDか、あのお方がつくりたもうた、特別な種か。正確に、誰に、植えたか、までは、知らない。あの槍の男かもしれないし、別の誰かかもしれない。種は宿主を殺したあと、近くにいる別の人間に寄生しなおす」

    「……じゃあグエルは、その特別な種とやらか、違法GUNDってやつを植えられている、ということ?」

    「そもそも特別な種ってなんなの?あのお方って」

     エランとシャディクが矢継ぎ早に尋ねる。男は呆然としたような、恍惚としたような表情をしていた。

    dice1d4=1 (1)

    1:エラン「あのお方っていうのは、例の失踪事件と関係があるの?」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=62 (62) (100-70=30)

    2:エラン「そもそも君たちはどうしてここに?」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=27 (27) (100-20=80)

    3:エラン「違法GUNDって?」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=76 (76) (100)

    4:エラン「特別な種について、もっと詳しく教えてよ」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=49 (49) (100-60=40)

    エランSAN値:71→70

  • 64二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 20:47:07

    ナイフHP3→2


    「そういえば最近失踪事件が相次いでいるんだっけ。もしかして関係あるのかな」

    「し、知らな……」

     鈍い、音がする。

     一拍遅れて、「がああっ!?」と男が叫んだ。肩口に、ナイフが突き刺さっている。エランは心底悲しそうな顔で、「加減してあげたんだよ?」と首を傾げた。

    「グエルはもっと痛かっただろうね。ねーシャディク」

    「ねー」

     二人は無邪気にそう言って、「それで、答えてくれないならもう一回刺すけど?」と首を傾げた。男はひいっと悲鳴をあげて、恐れるようにしばらくぐるぐる視線を彷徨わせた。

    「し、しらない、のは、本当だ。俺たちは探し物があってここに来ただけの、ただの使い走り。俺が知る範囲では、あの失踪事件とは関与していない、と、は、思うが、詳しいことは、知らない。知らないんだ、本当なんだ!」

    「探し物?」

    「それは何?」

     エランはじんじんと熱を持った指先で、男の頬を引っ掴み、微笑みかける。男はかぶりをふって、呼吸を止めているようだった。

     エランのくちびるから表情が抜け落ちる。嘘は、ないように思える。シャディクは角度的に見えないはずだ。小さく、舌打ちをした。

    dice1d3=2 (2)

    1:エラン「いいから探し物とやらが何か教えてよ」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=92 (92) (100-70=30)

    2:エラン「それで、特別な種って何?」dice1d100=60 (60) (100-60=40)

    3:エラン「その、君たちの上司、って誰?」シュバルゼッテ使用心理学dice1d100=40 (40) (100-40=60)

    エランSAN値:70→69


    エラン(……シュバルゼッテの使用はこの辺で止めておこうかな?ファラクト用にもとっておきたいし、以降SANcがないとも言い切れない)

  • 65二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 20:51:13

    TRPGだと心理学の正否はPLに明かされなかった気がするけど5号エランだと安心して使えるの強いね
    SAN値つよつよエランだからこそって感じはするけど

  • 66二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:02:09

    >>65

    スレッタ「あ。せつめい、忘れてました!ここだと秘匿でダイスを振る方法が、ない、ので……全部公開ロールでふってます!別窓でダイスツール開いて、そっちで振ってもいいけど、いちいち結果を残しておくのも、大変なので……ハウスルールということで、よろしくおねがいします!」


    ナイフHP2→1

    「い、言えない!絶対に言えない!」

     男が叫ぶ。エランは首を傾げて、傷口をぐりぐりと抉った。叫び声が、かすかに息の混じったか細いものになる。さすがにそろそろ可哀想か。

    「おしえて」

     緑の瞳が、色濃く輝く。

     男は「あ、……」と小さな声をあげた。天使だ。……これは、××××××様だ。むかえにきて、くれたのだ。

    「……ひとの、狂気を糧にする、地獄の、植物。花、……刃となる、宿り木……」

     エランは静かに微笑む。

     天使のように。

    「きっと地獄で会えるよ」

     そうして、ライフルを向ける。


    エラン「仮にだけど」

    シャディク「うん」

    エラン「グエルにその、違法GUNDじゃなくて、『ひとの狂気を糧にする植物』の方が植えられていたら、まずくない?」

    シャディク「俺で霞んでるけどグエルも十分SAN値低いもんね」

    エラン「大丈夫かな……」

    シャディク「……まあ、信じるしかないよ」

    ミオリネ「そうね。それで、向こうはどんな感じかしら……?」

  • 67二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:17:42

     スレッタの部屋の前には、プレートのかかっていない部屋がある。グエル、ラウダ、ミオリネの三人は__背後から聞こえてくる悲鳴は聞かないふりをしながら__ゆっくりと、その扉を開けた。

     中は、統一感のある家具でまとめられた、お洒落な空間が広がっている。機能を備えた家具としては本棚や机、寝具ぐらいだが、それ以外にも小物類がいくつか置かれている。その様子は、この家の雰囲気にはあっているが、先程のスレッタの部屋を見た後だと、若干の違和感すら感じるだろう。


    スレッタ「と、いうわけで、探索タイムですよ~!ミオリネさんはいますけど、ミオリネさん、探索技能はもっていないので……でも、何か見つけたら、力になってくれる、かも、しれませんね?」

    グエル「わかった。……さて、ここが多分、一番重要なんだろうが……」

    ラウダ「そうだね。どこから手を付けようか」

    dice1d4=2 (2)

    1:グエル「本棚を見てみるぞ」グエル図書館:dice1d100=12 (12) (70)

    2:ラウダ「寝具でも調べてみる?」ラウダ目星:dice1d100=94 (94) (70)

    3:グエル「机に何かないか?」グエル図書館:dice1d100=13 (13) (70)

    4:ラウダ「……そうだ兄さん、その前に少し、聞きたいことがあるんだけどね?」ラウダ言いくるめ:dice1d100=40 (40) (75/2=35) グエル対抗:dice1d100=55 (55) (21)

  • 68二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:26:06

    ラウダ「ファンブル一歩手前!」

    グエル「何やってんだラウダ!?」

    スレッタ「え、えっと、えと……じゃあ、べっどだなあ……とおもいました!あ、でもその、グエルさんの方が成功していますので、本棚の情報はあげますよ。本棚には、色々な本が雑多に置かれています。多くを占めているのは医療器具に関する本ですけど、それ以外にも植物の品種改良に関する本や、宇宙に関する本、怪しげなオカルト雑誌まで」

    ラウダ「……と、いうことは。本命は机か」

    グエル「向こう長引いてるみたいだし、さっさと手がかりを見つけたいが」

    スレッタ「えへへ……あ、でも、次の判定がすんだら、さすがにもうおわり、ですよ!その時は諦めてなんにもなかったよってエランさんとシャディクさんに報告してください」

    dice1d3=2 (2)

    1:ラウダ「ここは重要だ。落としたらまずい」ラウダ目星:dice1d100=49 (49) (70)

    2:グエル「……やるか」グエル図書館:dice1d100=11 (11) (70)

    3:ラウダ「……じゃあいいや、兄さん」ラウダ言いくるめ:dice1d100=33 (33) (70/2=35) グエル「なんだ?」グエル抵抗:dice1d100=24 (24) (21)

  • 69二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:30:32

    ラウダ、ずっとグエルになんか話したがっててめっちゃ気になる…

  • 70二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:33:12

     グエルが机の引き出しをあけると、何やら、よくある手帳、のようなものを発見した。
     デザイン自体は市販のもので間違いないだろうが、触れるとなんだか背筋がざわりとするような、嫌な感覚がある。グエルは首を傾げて、ひっくり返してみた。どうやら持ち主のものらしい名前が書かれている。グエルはその文字をみて、訝しむように少しだけ、顔を顰めた。
    「なあ」
    「……?どうしたの、兄さん」
    「なにかみつけた?」
     ラウダとミオリネが、近寄ってくる。グエルはその裏の文字を見せて、首を傾げた。
    「スレッタ・マーキュリーの母親の名前は、プロスペラ・マーキュリー、だったよな?」
    「ええ、そのはずだけど」
    「突然どうしたの、にいさ、」
     二人は手記の裏に記された名を見て、ぱちぱちと目を瞬かせた。とにもかくにも中身を確認しようと、ぱらりとページを開く。そこにあったのは、

     __『エルノラ・サマヤの手記』

  • 71二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:38:15

    やったークトゥルフ名物手記しゅきー!

  • 72二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:43:57

    「この世界は人間が生きていくのに適している。だけどそれは、文字通り天文学的な確率の偶然が重なってうまれたことだ。私はそれが恐ろしい。ある日突然、全てが壊れてしまうのではないかと思って、怖い。
    どんな状況にあっても、人間が生存できるように。私たちは特殊な器具を開発しようとした。その材料として利用するのは、知り合いが融通してくれた、自我を盛った不思議な植物だ。なんでも火星に咲いていた花らしい。これをなんとか品種改良して、利用できないだろうか。
    カルド博士の実験により、植物の基本的な性質がわかる。人体に寄生する植物で、発芽するまでには特に影響はない。X線によって確認すれば外科手術によって取り除くことも可能だ。発芽すると、宿主の身体を引き裂いて粘液質の塊として噴出する。火に強いようだが、殺せないことはない。また、この粘液は不思議な力を持っているようだ。うまくやれば
    失敗した失敗した失敗した エリクト エリクトごめんなさいエリクト ごめんなさい おかあさんがわるいの 私が ごめんなさいごめんなさいごめんなさい
    私じゃない私の顔した何かが微笑みかけてくる。彼女は聡明で、自分が人間として生きるためには、戸籍や今まで生きてきたポストといったものが必要であると、理解しているようだった。私という立場を明け渡せばエリクトは助けてくれるらしいだけど私はどうしよう私は私じゃないあれは私 私は
    エリクト ごめんなさい そのあしで 地面を蹴り上げ、空を駆けて どうか 自由に生きてね」

     最後の方は、蚯蚓が這ったような文字になっていて、解読することすら困難だ。
    「……なに?これ」
     ミオリネの言葉に、二人はそろって頷く。火星だとか、植物だとか。私じゃない私だとか。エリクトとは誰だ。気でも狂っているのか? グエルは首を傾げて、「とにかく」と言葉を置く。
    「エランたちのところに戻ろう。ここにはこれ以上情報はなさそうだ」
    「わかった。これは……じゃあ、ミオリネが持っていて」
    「そうね。いったん、合流しましょうか」

  • 73二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:53:39

    火星の植物…
    ヤバさしかない単語が…

  • 74二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 21:57:27

    SEEDってそういう…

  • 75二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 22:02:37

    グエル「ただいま」

    エラン「おかえり。こっちはかくかくしかじかというかんじ。ということでグエルはまずいものが植えられていたかもしれない。なるべくSAN値は減らさないようにしてほしい」

    シャディク「あ、それと死体の処理は終わらせたよ。暴力団組員って職業ほんと便利だね」

    ラウダ「なるほど。こっちはかくかくしかじかかな。プロスペラが確実に神話生物、ないしそれに片足つっこんでるということはわかる」

    グエル「なるほど……いやまて、俺何されたんだ?おいスレッタ!スレッタ・マーキュリー!!」

    スレッタ「えへへ」

    ミオリネ「楽しみにしてるわよ」

    グエル「怖すぎる」

    シャディク「エラン。俺も含めて、盾は任せた」

    エラン「ええ……僕だってSAN値は大事なんだけど……」

    ラウダ「とりあえず、これでここで手に入る情報はすべて、かな?時間的には、もう一か所回れる……んだよね」

    スレッタ「そうなります!」

    ミオリネ「ただし、結構時間かかっちゃってるから、相当足早にやらない限り三か所目は無理ね。で、どこに行く?」

    dice1d3=3 (3)

    1:グエル「プロスペラ・マーキュリーが気になる。シン・セー開発公社に向かおう」

    2:シャディク「違法GUNDについて知りたいな。廃工場とかどう?」

    3:ラウダ「失踪事件について何の情報もないんだよね。警察に行ってみようよ」

  • 76二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 22:19:10

    ラウダ「もちろん自首しに行くんじゃないけど」
    グエル「人殺した直後に警察に情報収集に向かう狂人プレイ来たな」
    シャディク「この探偵確実に堅気じゃないよ……」
    エラン「本当に堅気じゃない人が言うと説得力が違うね」
    スレッタ「じゃ、じゃあ、警察署にいく……ということですね、わかりました!」
    ミオリネ「そうね。じゃあ__」

    「あ!来てくれたんッスね!」
     簡単に昼食を済ませた後、五人が警察署にやってくると、すぐに誰かが近寄ってくる。
     茶色い髪を一つにくくった、警官。胸のネームプレートには、「ペトラ・イッタ」の文字がある。ラウダは少しだけ睫毛を伏せて、「遅くなってごめんね」と言った。シャディクはその様子に首を傾げる。
    「知り合い?何か約束でもしていたの?」
    「はい!えっと……色々あって、昨日、ラウダ先輩に相談してたんです」
     ペトラが困ったようにはにかんだ。グエルが、ぴくり、と反応する。それでようやく、ペトラはグエルの存在に気づいたらしい。
    「グエル先輩も来てくれたんッスね!うれしいです。ところでなんで女の子の格好してるんですか?」
    「ああ。……気にするな」
    「似合ってますよ。すごく」
    「面白いよね」
    「でしょ?」
    「わかる」
    「突っ込むな!エランは笑うな、ミオリネは同意するな、あとラウダは何故得意げなんだ!?」
     ペトラはぱしぱしとグエルの背を叩いた。それからゆっくりと息をついて、五人を見据える。
    「……ラウダ先輩に相談した件、ってのは。昨日から、私の同居人__フェルシー・ロロが、家に帰ってこないんですよ」

  • 77二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 22:31:32

    「フェルシーが?」

    「はい。あ、グエル先輩とラウダ先輩は知ってると思いますけど、一応説明すると……フェルシーは私の同居人で、昔お二人にお世話になったことがあって。マジリスペクトッス」

    「そうだったな」

    「世話ってほどのことじゃないけどね」

     グエルとラウダが順に頷く。エランはその様子をちらりと横目で見て、少しだけ目を伏せた。

    「帰ってこない、というのは?」

    「今も。今までこんなことなかったんです。ラウダ先輩のとこかな?と思ったけど……ほら最近、誘拐事件がどうとかで物騒じゃないですか、それで、心配で」

     ペトラは懐から、小さなメモ書きを取り出す。ミオリネが代表でそれを受け取って、四人に見せるように広げると、それはどうやら、何かの住所が書いてあるようだった。

    「これはその、ホントは機密なんですけど……例の失踪事件の犯人の、本拠地だって言われてる場所です。ラウダ先輩、探偵ですよね?グエル先輩も、エラン先輩も、シャディク先輩も……協力して、くれませんか?」

     他の三人が何かを言う前に、ラウダは二つ返事でうなずいた。

    「もちろんだよ。できることならなんでもする」

    「ホントっすか!?ありがとうございます!」

    「いいんだよ。可愛い後輩の頼みだからね」

    「……ああ。もちろん、俺だって異存はない」

     グエルも続いて首肯した。特段、断る理由もない。エランは無言で肯定を示する。シャディクは一瞬考えるそぶりを見せた後、「わかった」と言った。

    dice1d4=3 (3)

    1:グエル「何か他に、情報はないか?」

    2:エラン「ここに乗り込むとして、ペトラはついてくるの?」

    3:シャディク「それなら、いつ行こうか?」

    4:ラウダ「時間が惜しい。このまま向かおう」

  • 78二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 23:07:18

    「えっと。今日は仕事があるんで、今日行くんだとしたら、私はついていけないです……明日以降なら、大丈夫なんですけど」

     そこで、少しだけ顔を伏せる。

    「私も、いきたいので。待ってくれた方がありがたいッス。わがままですけど……」

     ラウダは少しだけ考えてみる。

     ペトラは警察官であるだけあってそこそこ頑丈だし、目も耳もいい。連れて行けば戦力になるだろう。だが、あまり長い間、事体を放置するのも心配だ。グエルに埋められているという種のことも気になる。どうするべきだろうか。


    スレッタ「具体的にはHP12、拳銃と目星と聞き耳がそれぞれ50の味方NPCがついてきますよ」

    ミオリネ「言い忘れてたけどミオリネはHP8、応急手当70で生物学が50ある」

    エラン「なるほど。戦力になりそうだ」

    シャディク「うーん、でも、襲撃に来た男は失踪事件とは関係なさそうだったんだよね……?後回しでもよくない?」

    ラウダ「関係あることは確かでしょう。早く助けてあげたい。あと絶対時間制限がある」

    グエル「……、まあ最後のは確かだろうな。それじゃあ、今から行くか、ペトラを待つためにいったん解散するかだが……」

    スレッタ「今の時間だと、もう一か所!というのはできませんね。ただし、ちょっと長めに夜の行動をとれます」

    ミオリネ「そうね。個別で作戦会議するもよし、PC同士で腹の探り合いをするもよし、何か準備するもよし。どうする?」

    dice1d2=1 (1)

    1:ラウダ「……いや、ペトラを待たずに行こう」エラン「そうだね。あまり悠長はしていられない」

    2:シャディク「ペトラを待ちつつ、体勢を整えようよ」グエル「俺もそれがいいと思う」

  • 79二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 23:17:32

    「……いや、それには及ばない」

     ラウダはゆっくりと顔をあげ、ペトラの目を真っ直ぐに見据える。

    「今日中に、フェルシーを助けてくるから」

    「大丈夫ッスか?」

    「ペトラ、本当は怖いんでしょ?無理しなくても大丈夫だよ」

    「う」

     図星をつかれたらしいペトラの声が、少しだけ震えている。迷うように視線を彷徨わせた後、「お願いします」と泣きそうな声で呟いた。

    「あの子を……フェルシーを、助けてあげてください。きっと怖くて、泣いているだろうから」


    スレッタ「というわけで『失踪事件の犯人の拠点』に行けるようになりましたよ!」

    グエル「なるほどな」

    エラン「直行しよう。特にやることもないし」

    シャディク「そうだね。書いてある場所は、スマホのナビか何かを使えば行けそうかな?」

    ミオリネ「そうね。着くまでの間に、全員一回は行動をとれるわよ。あ、それと、ラウダは、……」

    ラウダ「え?……え、え?うそ、ほんとに?……そんな……これPC『ラウダ』は気付いてるの?」

    ミオリネ「ええ、もちろん」

    ラウダ「そっか……」


    エラン「……僕は隙を見て四号と入れ替わる。技能は必要?」

    ミオリネ「うーん……いけそうな間があったか、幸運で」

    エラン「わかった」エラン幸運:dice1d100=74 (74) (75)

  • 80二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 23:20:03

    ギリギリセーフ

  • 81二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 06:56:38

    「ごめん、すこし」

     ほんの一瞬、隙を見る。隠れている四号に目配せして、すっと入れ替わる。

    「頑張れ」

    「言われなくとも」

     耳打ちすれば嫌そうな顔をされた。そのまま五号は路地に消え、エランは四人に合流する。シャディクはどうやらスマートフォンをいじっているみたいだし、グエルもなにか、思考を巡らせているようで、気づかれなかった。ミオリネに至ってはこちらを気にする余裕もないみたいである。

    「……ペトラ、フェルシー……」

     不意にラウダが、小さくつぶやく。

     それから、意を決したようにふっと顔をあげた。その手には、スマートフォンが握られている。なにかしらのアプリが開かれているようだが、内容まではわからない。

    「兄さん、少し訊きたいことがある」

     大切な事なんだ。

     思い詰めたような、余裕のない表情だった。

    dice1d3=2 (2)

    1:ラウダ「……いや、やっぱりやめておく。斧をハンカチで磨いておくよ」

    2:ラウダ「二人で。他の誰にも聞かれないように」

    3:ラウダ「ここでいっか。皆にも教えておきたいことだ」ラウダ言いくるめ:dice1d100=38 (38) (70/2=35) グエル抵抗:dice1d100=87 (87) (21)

  • 82二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 07:16:44

    ラウダ「というわけでちょっと行ってくるよ」

    グエル「……断る理由もない。ついていくぞ」

    スレッタ「じゃあそこ二人は向こうで処理します、から~、エランさんとシャディクさんはミオリネさんとお話して待っててください!」

    ミオリネ「ええ。……さて、二人ともどうする?紅茶でも用意する?」

    シャディク「ミオリネ、俺は隠れるを使用する」

    ミオリネ「うん?」

    エラン「待ってシャディク。僕はそういった技能がない。もし成功してたら僕にも情報をちょうだい」

    ミオリネ「えっ」

    シャディク「盗み聞きしてくるよ!当然だよね!!」

    エラン「最初から得体の知れない二人が結託でもしたら目も当てられない。1vs1vs2で戦うよりも2vs2でやりあう方が勝ち目は高い」

    ミオリネ「容赦ないわね!?ラウダ『誰にも聞かれないように』って言ってたのに!!」

    シャディク「わかってるって。きちんとエランと共有するから」

    エラン「ありがとう。協力するよ」

    ミオリネ「……くっ、でも隠密技能がある以上、強く否定はできない、か……許可するわ」

    シャディク「やったあ」シャディク隠れる:dice1d100=85 (85) (70)

    エラン「これ失敗した場合どういう処理になるの?」

    ミオリネ「……、向こうは話に夢中だろうから、失敗しても気づかれないとする。ただし距離感を間違えて、内容が上手く聞き取れないでしょうね」

  • 83二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 09:43:38

    この流れで失敗とな

  • 84二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 14:39:55

    「……をやったのは、兄さんだよね?」
     どうやらもう会話は始まっていたらしい。シャディクはすぐに身を隠す。距離があるため正確には聞き取れない。目を凝らせば、グエルが目を見開いて、警戒するように毛を逆立てているのがわかる。
    「何故」
    「昨日……してたんだけど、……だから」
    「本当に何故だ!?」
     怒りにも威嚇にも見えた様子が、今度は一転、どこか怯えるような、恐れるようなものに変わる。ラウダはじわりと口角をあげ、いやにきれいな笑みを見せる。
    「それでね、協力してほしいんだ。……がしたくて」
    「な、……」
    「……ということになってるけど、実は違う。あれは……だったんだ。……の場面を見たから間違いない」
    「俺は、……ラウダ、俺は……」
    「多分だけど、……だと思うんだ。だから、ね。お願い」
     ラウダはグエルの手をとる。グエルはぴくりと肩を跳ねさせて、こくりと喉を鳴らす。何を要求されるのか、と身構えているのだろう。
     だが、あらゆる予想を裏切って、ラウダは少しだけ。困ったような、迷子のこどものような、途方に暮れた顔をした。
    「……いろいろ、言いたいことはあるけれど。とりあえず、家に帰ってきてほしいな。寂しいから」

    HO4『ラウダ・ニール』一部開示
    グエルは最近ずっと家に帰ってこない。シナリオ開始時ようやく久々に顔を見られたというレベルである。どう考えてもおかしい。また、                。あなたの目的は「グエルを元に戻す」ことと、「               」ことである。

  • 85二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 15:07:40

    グエル「た、ただいま」

    エラン「何話してたの?」

    シャディク「ちょっと気になるなあ、おしえてよ」

    ラウダ「たいしたことじゃないよ。ちょっとした作戦会議」

    ミオリネ(白々しい……)

    スレッタ「それでは、五人は再び合流して、指定された場所まで歩きはじめます」


     しばらく歩くと、廃墟じみた建物に辿りつく。それなりに大きいが、今使われているものだとは到底思えない。壁にも塀にも蔦が這っている。直感的に、ここが例の場所であるとわかるだろう。

    「どうする?とりあえず、警戒だけはしておくけど」

    「そうだね。……何が出てくるかわからない。気を付けて」

    「わかった」

     __もしかしたら、ファラクトを使うことになるかもしれない。

     じわりと熱を持った腕を押さえながら、ライフルを構える。そうして慎重に、敷地の中に踏みこんだ。玄関扉らしきものはすぐに見つかる。警戒しつつそこに入ろうとした次の瞬間、

    「あ゛ッ!?」

     ビリ、と電流が流れるような音と、ミオリネの悲鳴が聞こえる。はっとして振り返ると。そこには幼げな少女が二人、立っていた。彼女たちは迷うことなくグエルを、シャディクを、ラウダを感電させていく。「なんだ、君たちは__」エランがくちびるを開いた瞬間、全身に電流が走る。意識が、遠のく。

    「人使いが荒い」

    「いいじゃん、楽しめそう」

     どこからか、そんな声が聞こえた、気がした。

    dice1d3=1 (1) dice3d3=2 2 3 (7)

  • 86二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 20:39:29

     はっと、目を覚ます。

     エランは気付くと、牢屋のような場所に閉じ込められていた。手錠がかけられていて、身動きをとることはできない。どうやら他の四人も同じ状況であるようだ。現状を把握するために視線を巡らせていると、ふいに、少女二人組が近づいてくる。エランたちを気絶させた者と同一人物であるようだ。

    「なーんで、来たのかなあ……?」

     桃色髪の方が、ニイと笑みを浮かべながらエランを見つめる。エランが冷めた目でそれを見ていると、紺色の髪をした方が鍵を使って扉を開け、中に入ってきた。そうして、グエルとシャディクの手枷を外すと、その眉間に銃口を突き付ける。

    「抵抗したら撃つ。ついてきて」

     グエルは一瞬、惑うような目をこちら側に向けた。だがシャディクが「わかった」と言って立ち上がると、グエルもまた、立ち上がる。ミオリネは「待ちなさいよ!」と咆えた。

    「なに」

    「二人をどこへ連れて行く気!?」

    「事情を聴くだけだよ」

    「なんでその二人なの」

    「心弱そうだから」

    「いやそれは、……そうだけど……」

     ミオリネの言葉に、エランは頷いた。心が弱いというか、SAN値がヤバいというか。そうこうしているうちに、二人は連れていかれてしまった。ずっと黙り込んでいたラウダが「どうする?」と首を傾げる。

    「……とりあえず、できる範囲で情報を探そうか」

     去っていく足音をしばらく聞いた後、エランはざっと牢屋の中に視線を巡らせた。

    dice1d3=3 (3)

    1:エラン「何かないかな」エラン目星:dice1d100=91 (91) (70)

    2:ラウダ「……、」ラウダ目星:dice1d100=1 (1) (70)

    3:エラン「そうだ。さっき何を話していたの?」エラン心理学:dice1d100=74 (74) (70/2=35)

  • 87二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:07:14

    「なんでもないよ」

    「なんでもないなら教えてくれてもいいよね」

    「……、あなたがどの立場にあるかわからない以上、言えないよ」

    「ということは、僕にとって都合が悪いかもしれない内容、ということ?」

     エランは熱くなった右腕を、無意識に庇う。。……ファラクトはどちらかというと、鎮圧に特化した力だ。今は『五号』ではないから、無理矢理聞き出すこともできない。

     こんなことなら入れ替わらないでこればよかった、なんて思いながら、ラウダの頬を掴む。瞳に血が巡り、深い焦げ茶色に見える。

    「敵対するつもりなら、容赦はしない」

    「……兄さんを守るのは、このラウダ・ニールだ」

    「そう」

     エランは、ぱっと手を離した。ミオリネの方を向いて、首を傾げる。

    「……グエルたち、帰ってこないね」

    「そうね。尋問ってなら、もう少しかかるんじゃないかしら」

    「大丈夫かな」

    「……大丈夫、だと信じましょう」

     エランは横目でラウダを伺う。

     ラウダは、読めない無表情で二人のことを見やっていた。

    dice1d3=2 (2)

    1:エラン「今度こそ手がかりを探すよ」dice1d100=98 (98) (70)

    2:ラウダ「なにかないかな」dice1d100=64 (64) (70)

    3:エラン「そういえばミオリネ、『違法GUND』や、『特別な種』について、何か知ってる?」ミオリネ植物学:dice1d100=62 (62) (50)

  • 88二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:16:10

    このレスは削除されています

  • 89二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:33:07

    「あ」
     あちこち探していると、不意にラウダがぱちぱちと目を瞬かせる。牢の中にあった机、の引き出しに、何かフォルダのようなものが入っていたのだ。
    「これは……ええと、『周知用』?」
     エランとミオリネもそちらに近寄る。手がしばられていても、指までが動かせなくなったわけではない。なんとかもだもだと動かして、ページを捲る。
     今回の計画。
     依頼元は『プリンス』。依頼内容は違法GUND使用者__魔女の摘発、ないしGUNDに関する研究・情報収集。疑わしき人間は実働部隊を利用し確保すること。掴んだ情報は依頼元に渡したのち、元データを破棄する。また、GUNDに関する情報はできる限り他言無用。
     エランは「ふうん」と低く呟く。何が何だかよくわからないが、とにかくあちらの狙いもGUNDに関する情報らしい。ならばこちらの持っている情報と交換に交渉ができないだろうか。いや、元データを破棄、とあるということは、広まらないように……独占しようとしている?
     しばらく考えを巡らせていると、突然大きな音がした。扉が開いたようだ。はっとしてそちらを見ると、グエルとシャディクが立っている。その後ろには、あの少女たちがいた。
    「エラン、ラウダ、ミオリネ。突然手荒なことをしてごめんね? 私たちは傭兵、『フォルドの夜明け』。ソフィ。でこっちがノレア」
    「大体の状況はわかったから、解放する。お詫びといってはなんだけど、この施設はすきにみてまわっていい」
    「……突然、どういう心境の変化?」
     ミオリネが睨むと、ソフィが「状況わかってんの?」とけらけら笑った。
    「いいよ、見られて困るものはないし。それにグエルとシャディクには、よおおく、言って、聞かせたから」
    「何言われたのよ」
     シャディクは微笑むだけだった。ただ、グエルは腕を組んで、少しだけ瞼を伏せ、考えるようなそぶりを見せていた。

  • 90二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:45:48

    スレッタ「はい、合流、ですね~!えっと、ここから自由行動です!見て回ることができるのは、『部屋』『給湯室』『カメラルーム』の三つですね」

    ミオリネ「ただし、時間が時間だから、十分に見て回れるのは『二か所』だけ。それと、それぞれのところで『技能は二度まで使える』わよ」

    エラン「なるほど。なら手分けした方がいいかもしれない。一度目を二手にわかれて、二度目で集合すれば、効率的」

    ラウダ「そう?……向こうで何話してるかわからないし、全員で固まった方が安心だと思うけど……」

    シャディク「仮に二手に分かれるならどういう分け方をするの?」

    グエル「俺は、なんでもいい」

    エラン「……とりあえずグエルとシャディクを一緒にしておくのは不安だ」

    シャディク「わあ。疑われてる」

    グエル「人聞きが悪い」

    ラウダ「でも実際、どうしよう?というか『部屋』って何、漠然としすぎじゃないかな……」

    dice1d3=1 (1)

    1:エラン「ひとつ情報を落とすのも怖いけれど、ここは全員で動いた方がいい」

    2:エラン「じゃあ僕はグエルのこと見てるから、ラウダはシャディクと探索して」

    3:エラン「じゃあ僕はシャディクのこと見てるから、ラウダはグエルと探索して」

  • 91二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:47:34

    全員行動か
    情報の取りこぼしが怖いな

  • 92二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:52:33

    エラン「どうせはずれが一つぐらい混じってるでしょ」

    ラウダ「それもそっか。それじゃあどこを捨てる?」

    グエル「『部屋』はどうだ。明らかに情報が落ちなさそうだぞ」

    シャディク「『給湯室』もかな」

    ラウダ「『カメラルーム』はいった方がいい、と思う。そもそもフェルシーを探しに来たんだから、……そうだ、フェルシー、フェルシーは大丈夫なのかな……」

    グエル「それで、結局どうしようか」

    シャディク「……俺たち、何故か……そう、何故か疑われてるみたいだからね?エランが決めてよ」

    エラン「……じゃあ……」

    dice1d2=1 (1)

    1:エラン「『部屋』の情報を捨てて、『給湯室』に向かおう。職員の話が拾えるかもしれない」

    2:エラン「『給湯室』の情報を捨てて、『部屋』に向かおう。よくある手記があるかもしれない」

  • 93二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 21:59:15

     五人は固まって、給湯室に向かう。冷蔵庫、鍋、包丁などの調理器具、ポット。失踪事件の犯人だとは思えないほど、ごく普通の部屋だ。

     エランはそっと、冷蔵庫の中を確認する。充実しているとはいえないが、最低限のものは入っている。少なくともスレッタ・マーキュリーの家のもののよう、ではない。ミオリネがきょろきょろとあたりを見渡して、だれもいないことを確認したのか、ほうっとため息をつく。

    「……なんだか、すごいことになっちゃった。スレッタの情報を探そうとしたら襲われて、フェルシーも誘拐されたっていうから一緒に捜索しようと思ったら、今度はこんなところにつかまって……」

    「ミオリネ……」

     シャディクが少しだけ、目を伏せる。ぽん、と肩に手を置いて、慰めるように微笑んだ。

     その様子をちらりと横目で見てから、エランは周囲に視線を巡らせる。何か、ないだろうか?

    dice1d2=1 (1)

    1:エラン「という感じで探すよ」エラン目星:dice1d100=6 (6) (70)

    2:ラウダ「そういえばさっき職員の声がどうとかいっていたよね」ラウダ聞き耳:dice1d100=83 (83)

  • 94二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 22:10:47

     エランがしばらくあちこち見ていると、冷蔵庫になにか、走り書きのメモが張ってあることに気づいた。

     手に取ってみる。字は汚いが、解読できないほどではない。近寄ってきたグエルとラウダに、見せるように読み上げた。

    「……『記憶を曇らせる呪文』?」

     エランは、こくりと頷く。詳しいことは書いていないから、これが本当に存在するのか、それともただのオカルトでしかないのかまでは、判断がつかない。もしかしたら、シュバルゼッテのようなGUNDのことを指しているのかもしれない。とにもかくにも、この団体に何かがある、ということは間違いなさそうだ。


    エラン「魔術だ」

    ラウダ「支配に並ぶクトゥルフ便利魔術シリーズ(個人の意見です)だ」

    グエル「オイなんだよこれ。なんでこんなのあんだよ」

    シャディク「呪文を覚えることはできない、か……まあそれもそっか」

    エラン「KP、グエルとシャディクに心理学」

    ミオリネ「PLに心理学は使えないわよ」

    スレッタ「ふふふ!そうですね、あとはここでは聞き耳しか使えませんけど……聞き耳持ってるの、ラウダさんだけ、ですね……?」

    グエル「そうだな。……俺も目星くらいほしかった……」

    シャディク「まあまあ、グエルは女装で絵面に花を添えるという大事な役割があるから」

    グエル「そういえばそんなのあったな!嬉しくない!今すぐやめたい……!!」

    ラウダ「じゃあ振るよ」ラウダ聞き耳:dice1d100=63 (63) (70)

  • 95二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 22:24:52

    「それは、……」
     ラウダがメモ書きを見ようとしたところで、ふと顔を上げる。
     どこからか、話し声が聞こえてくる。
     すぐに二人に目配せをして、気配を消す。ついでにミオリネとシャディクには、「あとでやれ」と声には出さずに行った。どうやら正確に意図は伝わったらしい。小さな声が、しかし聞こえてくる。
    「__フェルシー・ロロだったか。今回のヤツはどうだった?」
     ラウダはぱちぱちと瞬きをした。同時に、グエルが息をのむ。
    「魔女ではないようだ。だがGUNDを使用していることは確からしい」
    「誘拐ってことにして適当に身代金とって帰すか?」
    「消した方が楽だろう」
    「……いくらドミニコスがどうとか魔女がどうとかなんとかったってなあ、ちょっと精神的にキツい」
    「そうはいっても、……」
     そこで、内扉が開いて、中から今しがた話していたらしい二人組が出てきた。はっとしたように目を見開いて、しかしすぐに、俯いて顔を伏せる。
     そのまま、気まずそうに出ていった後ろ姿を、エランはしばらく見つめていた。

    ラウダ「消すって!消すって!!」
    グエル「何もしなかったらフェルシーが助からないのは確かだろうな」
    エラン「さすがにかわいそう」
    シャディク「……じゃあ、カメラルームに行く?」
    スレッタ「わかりました!じゃあカメラルームの処理にうつりますね」

  • 96二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 22:27:57

    慌ててるラウダ可愛いな(白目)

  • 97二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 00:13:45

     カメラルーム、とある場所に近づくと、ソフィとノレアが近づいてきた。

    「そっち行きたいの?」

    「じゃあ一応、私たちもついていく」

     彼女たちは銃を片手に、五人を中に誘導する。どうやらそこは、監視カメラのモニターというよりは、何かしらの実験を遠くから観察するためのもの、といったような印象を受ける。ラウダはざっとそれを眺めた後、そのうちのひとつに目をやり、小さな悲鳴をあげた。

    「フェルシー!」

     真っ青な顔でうずくまるようにして三角座りをする少女が、そこには映っている。グエルは一瞬たじろぐような顔をして、ミオリネは「ひ……」と恐れるような声をあげた。エランも無言で眉を顰める。シャディクは腕を組んで、「あれは?」と尋ねるようにいった。

    「魔女の疑いがあるやつ。どうやら違ったみたいだけどね」

     言う姿が、あまりに無感動で、若干の恐怖すら覚えるかもしれない。ノレアはうなずいて、「用が済んだなら、さっさと出ていけば?」と言った。

    dice1d2=1 (1)

    1:エラン「とりあえず何かないか探そう」エラン目星:dice1d100=77 (77) (70)

    2:ラウダ「フェルシーを連れて帰りたい」ラウダ言いくるめ:dice1d100=40 (40) (70)

  • 98二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 00:14:51

    あああ選択肢ぃー!

  • 99二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 00:21:44

    エラン「何もない」

    グエル「出目がひどいな」

    スレッタ「ふふ、だいじょうぶ、ですか~……?あとふれるのは、一回ですよ。よく考えてきめてください、ね?」

    ラウダ「まて、スレッタ・マーキュリー。言いくるめは『短時間で効果を発揮する』ことが説得との差別化点だ。エランの目星が終わったあとでも、あるいはしている間でも、うまくやることはできないかな」

    シャディク「リアル言いくるめはじまったね」

    ミオリネ「ええ?……それなら、RP次第で考えてやらないこともないわよ」

    スレッタ「み、ミオリネさん、いいんですか?」

    ミオリネ「ただし相応の成功率になることは考えておいて。どっちにしろ次の判定にも成功しないと何もできないけど」

    ラウダ「……、わかった」

    エラン「悲壮な覚悟を決めた顔だ」

    シャディク「何がラウダをそこまで駆り立てるんだ」

    グエル「それで、結局目星と言いくるめどっちを優先するんだ?」

    dice1d2=2 (2)

    1:エラン「じゃあ、それに賭けようか」エラン目星:dice1d100=22 (22) (70)

    2:ラウダ「……いや、ここは安全策をとろう」ラウダ言いくるめ:dice1d100=9 (9) (70)

    1が選ばれた場合、言いくるめる方法はdice1d3=3 (3)

    1:パッションでなんとかする(-10)

    2:警察の名前を使って脅す(そのままの値)

    3:そこに女装してるグエルがいるじゃん?(面白いので+10)

  • 100二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 00:43:47

    ラウダ「……そもそもここに来た目的はフェルシーを解放してもらうためだ。そっちを優先しよう」
    エラン「かなり情報を取りこぼしている気がするけど、大丈夫?」
    グエル「まあ大丈夫だろう。それでどうやって言いくるめるんだ?ラウダの口先だけでなんとかできればいいが」
    シャディク「そんなの決まってるよ、ね?」

    「……先程、フェルシーは魔女ではない、という話を聞いた」
    「魔女?……なにかな、それは?」
    「あなたたちが違法GUNDを使用している人間を捕まえて、研究しているということはわかっている」
    「……、」
    「敵対するつもりはない。ただ、フェルシーを返してほしいだけなんだ。そのあとは警察にもいかない、あなたたちにも関わらないと誓うよ」
     「ラウ、」と何事かを言おうとしたミオリネを、ラウダは視線だけで黙らせた。エランは閉口して、とにかく話をあわせるべきか、と考える。「僕も」と無表情に言い切った。グエルとシャディクも、少し迷った後、頷く。
    「信用しろって言うの?」
    「できない?」
    「証拠がない」
    「……証拠」
     ラウダは少し考えるように視線を巡らせたあと、腕を組んで黙りこくっているグエルの腕を掴んで引っ張り出してきた。「は?何を……」と抗議するように見てくるグエルを示し、ラウダは言い切った。
    「見て。この戦闘することを一ミリも考えていない、槍を振り回そうとすればかなりの確率でこけそうな恰好をしたグエル・ジェタークを」
    「え?」
    「もし本気で敵対するつもりなら、もっと装備を整えてくるだろう。少なくともスカートは履いてこないよね。そもそも怪我をしている可哀想な兄さんは家に置いてくるよね」
    「待てそれを指示したのはラ」
    「ね!」
     ラウダの圧に、ソフィとノレアは一瞬ひるむ。というか若干引く。二人は顔を見合わせた後、「え、えっと……」と震える声で切り出した。
    「わかった。じゃあ、フェルシー・ロロは解放してあげる、から……」
     ほんとできれば関わり合いになりたくない。
     そんな副音声をつけながら、二人は探索者たちをフェルシーがいる実験室に案内した。

  • 101二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 01:13:35

    (ちょっと現状 処理が 難しくなりそうで……寝ながら考えるので、先にフェルシー救助後どうするかだけ決めておくよ)

    dice1d2=2 (2)

    1:ホテルをとる(2:3に分かれる。あとで部屋の組み分けを決めます)

    2:それぞれの拠点に帰る

  • 102二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 08:40:44

     くらい。こわい。こわい。

     食事は出された。眠るように言われた。だけども何の音もない静かな部屋にほとんど丸一日放置されて、フェルシーの頭を占めたのはそれだけだった。出てきた食事には手をつけられなかったし、結局一睡もできていない。がくがく、震える。自分はこれからどうなるのだろう。殺されてしまうのだろうか。……そもそもどうして、こんな、……。

     見開いた目が乾いて痛む。涙が出てくる。

     しゃくりあげたところで、不意に、きい、と扉が開く音が聞こえてきた。はっと顔をあげる。入ってきたのは、

    「フェルシー、助けに来たよ」

     光を背負い、こちらに向けて手を差し伸べるラウダだった。

    「……う、だ、せんぱい?」

    「大丈夫だよ、フェルシー。怖くない。もう大丈夫だから」

    「ほんとう、ですか? 嘘じゃない? ……絶対?」

    「うん。ペトラがまってる。早く帰ろう」

    「ぺとら!」

     フェルシーが立ち上がり、ほとんど駆けだすように部屋の外に出る。そうして、そこに立っているエランを、シャディクを、ミオリネを順に見て、目を見開いた。

    「あ、りがとう、ございます。ありがとうございます!あ、ああ、たすかった、たすかったんですね、わたし!」

     半ば無意識なのだろう、口許を手で押さえ、ぱあっと花が咲いたように笑った。……それから、壁に寄りかかって気配を消しているグエルに目を向けると、「うん?」と少しだけ訝しむような顔をする。

    「……ねえミオリネ、あれ、何? グエル先輩にそっくりの女の子?」

    「さあね」

    ??SANc:dice1d100=51 (51) (??) 0/1

  • 103二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 08:59:03

     警察署にフェルシーを送り届けると、すぐにペトラが駆け寄ってくる。

    「フェルシー!無事だったの!?」

    「ペトラ!……ぺとら、うあ、うああああん……!」

     ずっと無意識に気を張っていたのだろう。フェルシーはペトラの姿を見ると、声をあげて泣き始めた。ペトラも一瞬耐えるように息を詰まらせたあと、ぼろぼろ涙をこぼし始める。落ち着くまでのしばらくの間は、しばらくそうしているだろう。

    「感動的だね」

    「ね」

     エランとシャディクは無感動に言った。ミオリネは腕を組んで、「まあ、それも当然でしょ」と低く呟く。

     数分は経っただろう。二人は、ようやく状況に気づいたらしい。ペトラはこほんと咳払いして、フェルシーも少しだけ目の周りを赤くしながら俯いた。

    「と、取り乱して、ごめんなさい。助けてくれて、ありがとうございます!」

    「私からも、ありがとうございます。お詫びと言ってはなんですが、何かあったら言ってください。協力しますよ」

    「いいんだ。……よかった」

     ラウダは心の底から、そう思った。


    ミオリネ「というわけで質問タイムよ」

    スレッタ「た、ただし、時間も遅いので、質問できるのは一つだけですよ~!」

    グエル「ここでさっきとりこぼした情報が出てくるのか?」

    シャディク「そんなことはないとおもうけど……」

    ラウダ「どうする?何を聞く?」

    エラン「……慎重に決めた方がいい。貴重な情報元NPCだ」

    dice1d3=1 (1)

    1:エラン「『フォルドの夜明け』について聞いてみる?」エラン心理学:dice1d100=80 (80) (70)

    2:シャディク「違法GUNDについての情報を聞いてみようよ」

    3:ラウダ「失踪事件について聞こう」

  • 104二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 09:06:51

    「……そういえば、フェルシーは実際に誘拐されたんだから、犯人の顔を見たんだよね」
     エランがふと切り出す。フェルシーは、ぴくり、と肩を跳ねさせた。
    「『フォルドの夜明け』について知っていることはある? なんでもいい」
    「わ、……わかんないです、記憶があやふやで。ごめんなさい……」
     声が震えている。怯えているようだ。……あんなことがあった直後だから、当然かもしれない。少し無神経だっただろうか、と反省する。フェルシーの様子を見てか、ペトラが心配するように彼女の背を撫でた。
    「とりあえず、今日は私たち、家に帰るッス。明日以降も、もし力になれることがあったら、呼んでください!」
    「フェルシー」
     ふと、ミオリネが切り出す。
    「あなたを誘拐したのは、小さい女の子だった?」
    「……いいえ」
     彼女は、伺うようにどこかを見た後、ゆっくりと首を横に振った。

    エラン「本当に色々取りこぼしている気がする」
    シャディク「あはは。じゃあ今日はここで解散か。それぞれの拠点に戻るってことでいい?」
    ラウダ「うん。……兄さんは家に帰ってきてね?さもなくば」
    グエル「わかったわかった!ああもう、何故こんな……!?」
    スレッタ「じゃあ、エランさん、シャディクさん、ミオリネさんは、それぞれ個別で。グエルさんとラウダさんは同じところにいる、という認識でよろしいですね?」
    ミオリネ「なるほどね。……じゃあ、エランとシャディクは夜の間にやることを決めて」

  • 105二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 09:32:20

    エラン「……といっても、特にやることもない。とりあえず、『特別な種』に関する情報をペイル社に送っておく」

    スレッタ「わ、わかり、ました。問題なくできましたよ!」

    エラン(少し、整理してみよう)

    エラン(GUNDは火星から来たという地獄の植物、かな? それと、プロスペラが神話生物なのは確か。というか、元はエルノラという人物が存在して、それと入れ替わる形でプロスペラという神話生物がやってきた? ならばスレッタ・マーキュリーは何者なんだろう……エリクト、という子なのかな。あとはグエルに植えられているという種や、『フォルドの夜明け』とグエル・シャディクの関係、ラウダの目的も気になるけど……)

    エラン「……もしかしてかなり情報落としてる?」

    スレッタ「さあ、どうでしょうね?」


    シャディク「ただいま」

    ミオリネ「最後はグエルとラウダの処理ね。ここでやるわよ」

    グエル「俺たちは秘匿じゃなくていいのか?」

    ラウダ「何故?あ、兄さんが隠れるで抜け出すかもしれないってこと?」

    エラン「別にそれぐらい勝手にやっててほしい」

    スレッタ「いえ、そうではなく。ラウダさん、グエルさんをどこで寝かせますか?『グエルさんの部屋』、『鍵のかかる部屋』、『ラウダさんの部屋』で選べますよ」

    ラウダ「……????」

    シャディク「あっはは、何か始まった」

    エラン「選択肢がグエルの部屋以外まともじゃない」

    グエル「おいラウダ。わかってるよな。わかってるよな!?」

    ミオリネ「さあ選んでよ。早く」

    dice1d3=1 (1)

    1:ラウダ「わかってるよ。兄さんがもともと使ってた部屋で」

    2:ラウダ「……じゃあ、鍵のかかる部屋にする。拘束もしておく」

    3:ラウダ「目の届く範囲においておきたいし、自室かな」

  • 106二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 09:41:32

    ラウダ「あるんだから兄さんの部屋で。ラウダは『元に戻す』ことを目的としているんだから、下手にあれこれ変えたくない」

    グエル「よし!よし!偉いぞラウダ!!」

    スレッタ「わかりました。じゃあラウダさんは聞き耳ー20でお願いします」

    ラウダ「あれもしかして今のどう考えてもふざけてる選択肢ってそこにかかってきていたの?」

    シャディク「正解はラウダの部屋だったか」

    エラン「惜しいね」

    ミオリネ「何がどう惜しいのかはわからないけど。……あ、グエル。これ」

    グエル「え?……っすぅー……わかった。なるほどな……」

    ラウダ聞き耳:dice1d100=61 (61) (70-20=50)


    シャディク「エラン。暇だからエランにメッセージを送ってもいい?」

    エラン「何?」

    シャディク「『そういえばエラン、尋問の時に何かしてたよね。あれ、何?』」

    エラン「『なんでもないよ。気のせいじゃないかな』」

    シャディク「『ふうん、そっか。ならいいけど』

  • 107二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 09:57:08

    スレッタ「なんにもわかんないですね」
    ラウダ「自室においておけばよかった」
    スレッタ「そうですね。じゃあ、翌朝、ですね?」

     目を覚ます。
     ヴィムはいない。でも、グエルがいる朝だ。すっきりと目を覚ませば、爽やかな朝の風が吹き込んでくる。とりあえずスレッタ・マーキュリーを探すために、今日も集合しないと。
    「おはよう、兄さん、……?」
     グエルの部屋の扉を開けると、どうやら彼はベッドに座り込んで、呆然としているようだった。彼はラウダの姿を見ると、立ち上がり、歪な笑顔を見せた。
    「痛い。いたいんだ。のうが、いたい、ラウダ、お前は、フェルシーを誘拐したのは俺だってわかってたんだよな」
    「そうだけど」
    「だけど、父さんを殺したのは俺じゃない。だから協力できるとおもっていた」
    「うん」
    「違う」
     グエルはゆるゆると息を吐く。顔を伏せる。右の腕を、恐れるように庇う。
    「思い出したんだ」
    「何を」
    「ずっと、わからなかった。思い出せなかった。スレッタ・マーキュリーのこと。ラウダ・ニールのこと。俺が殺した男のこと」
    「……え、」
     ひとつ、呼吸を置いた。
     グエルは顔を上げる。あまい、甘いにおいがする。花のような、あるいは、人を酔わせる薬のような。
    「ヴィム・ジェタークは、俺が殺した」
     その額に、まるで一本角のような、真っ赤な柄だが生えていた。 

  • 108二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 09:59:31

    HO1「グエル・ジェターク」
    あなたは父を殺した。……否、あなたが殺した男は、父であった、らしい。何もかも、思い出せない。どうやらパニックによって健忘症になってしまったらしかった。呆然としていたあなたを助けてくれたのが、『フォルドの夜明け』という組織である。そこはあなたを拾ってくれただけではなく、事実を隠して匿ってくれた。あなたは恩義を感じているため、普段は狂儲やりながら、『フォルドの夜明け』からメッセージが届いたときには、指定された人間を拉致して引き渡す仕事をしている。あなたの目的は「記憶を取り戻す」ことである。
    目的変更
    心臓が、高鳴る。厭に痛む。どくん。どくん。……どくん。あ。ああ、あ。思い出す。あなたが殺したのは。父。殺した。俺は。殺した。殺した。殺した。俺が殺した。殺したんだ。頭が割れるように痛い。違う。これは。
    __割れる。
    あなたの目的は「     」である。
    備考:あなたの「種」は発芽した。あなたの狂気は「殺人癖」に変更され、以降条件が満たされない限り、狂気に飲まれつづける。これは即座に全員に開示される。

  • 109二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 10:08:40

    スレッタ「というわけでグエルさんはこの後しばらくこっち側でNPCやってもらいますよ!」

    グエル「どうも、SKPのボブで~す」


    ラウダ「!?!?!?!?!?」

    ミオリネ「あ、ラウダは慕っていた兄が突然おかしくなった上に父を殺した犯人だと判明したことでSANチェック、1d6/1d10ね」

    エラン「何かはじまったね」

    シャディク「発芽しちゃったか~」

    スレッタ「そうですね。グエルさんはひとしきりそうやって身を震わせたあと、ぱっと立ち上がり、家を飛び出しますよ。SANc中ですし、追いかけることは難しいでしょうね」

    エラン「これが僕たちをこっちに置いていた理由?」

    シャディク「どうする?これから。条件がどうとか言ってるってことは、多分なんとかする手段があると思うんだけど」

    ミオリネ「あ、シャディクはここで目的変更ね。ラウダもSANcの結果によって目的変更」

    シャディク「うん?……あ、了解」

    ラウダSANc:dice1d100=52 (52) (43) dice1d6=4 (4) /dice1d10=9 (9)

    ????:dice1d100=4 (4)

  • 110二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 10:15:06

    ラウダSAN値:43→34

    ラウダアイデア:dice1d100=29 (29) (70)

    成功の場合一時的狂気:dice1d10=10 (10)

    ラウダ不定の狂気:dice1d10=3 (3)

  • 111二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 10:23:08

    うわこれどうなっちゃうんだ

  • 112二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 10:28:35

    スレッタ「一時的狂気が昏迷あるいは緊張症。不定の狂気が幻覚ですね!どちらにしても、追いかけることはできなさそうです」
    ラウダ「(絶句)」
    エラン「ラウダいつも発狂してるね」
    シャディク「SAN値は俺より高いはずなんだけどなあ」
    ミオリネ「……はい、じゃあラウダはこっちに目的変更ね。二枚あるから両方目を通して」
    ラウダ「(絶句)」
    エラン「これ僕たちには情報が共有されたってことでいいの?」
    シャディク「真っ青になったラウダが話すんじゃない?」
    ミオリネ「そうね。そういうことにしておきましょう」
    エラン「じゃあ幻覚の内容を決めようよ。どうする?兄さんが見えるとか父さんが見えるとかそういう感じにする?」
    シャディク「処理が面倒だしおばけがいる!とかでいいんじゃない?」
    スレッタ「いいえ、その必要はありませんよ」
    エラン「……?そっか」
    シャディク「わかった」
    ラウダ「兄さんは身一つで飛び出したの?」
    グエル「ああ、そうなるな」
    ラウダ「じゃあ、とりあえず集合して……どうするか考えようか」
    ミオリネ「そうね、じゃああなたたちがそんな感じで情報を共有していると、不意に、誰かが話しかけてくる」

    「……いた!」
     探索者たちがグエルのことについて話し合っていると、黒い髪をした美しい少女が話しかけてくる。彼女は安堵したように微笑むと、お辞儀をしてみせた。
    「ニカ・ナナウラです。私の友達が、あなたたちに会いたいって。ついてきてくれますか?」

  • 113二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 11:00:22

    不穏しかねえ!!

  • 114二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 11:41:21

    狂儲
    父親殺し
    同僚誘拐
    惚れた女の服で女装…

  • 115二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 11:43:09

    あ、同僚じゃなかった

  • 116二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 12:05:39

    ラウダのSAN値ゴリゴリ削られてるな…

  • 117二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 14:21:06

    グエルの種はパパから寄生されたのか?

  • 118二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 17:34:35

    ラウダ「怪しい」

    エラン「怪しすぎる」

    シャディク「待って誰も面識ないの?じゃあどうやってここ知ったの?」

    ラウダ「……どうしよう、ついていくべきだろうか」

    エラン「とりあえず話を聞いてみる?その、友達、が誰なのか。場合によっては協力できるかも」

    シャディク「他に行く当てもないよ。とりあえずついていってみたら?」

    グエル「あはは。悩め悩め」

    エラン「KP側になった瞬間に」

    シャディク「楽しそうだなあ。今頃どこで何してるんだろうね」

    ラウダ「兄さんあとで覚えててよ?」

    ミオリネ「ちなみにミオリネは困惑した様子ね。色々ありすぎてキャパシティーオーバーって感じ」

    スレッタ「どう、しますか~?行動を決めてください!」

    dice1d3=3 (3)

    1:エラン「ニカ・ナナウラに、何故、誰の命令で接触したのか、聞いてみよう」

    2:シャディク「とりあえずついていこうよ。情報がほしい」

    3:ラウダ「……二手に分かれてみる?ニカに事情を聴く班と、探索を続ける班で」

  • 119二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 17:48:30

    エラン「二手に分かれる。探索といっても、何をするの?」

    ラウダ「一応本筋としてはスレッタ・マーキュリーの捜索。こちら側をする班と、明らかに種割れ(便宜上の呼称)したタイミングを見計らって話しかけてきたニカに、情報をきく班。前者はついでに、今どこにいるか知れない兄さんを探すのも担当しよう」

    シャディク「なるほど。じゃあ探索組は、情報収集が終わったらニカに話を聞く組に合流、かな? 行けるのはあと廃工場とシン・セー開発公社だけど、どっちに行くの?」

    ラウダ「うーん……dice1d2=1 (1) (1:廃工場 2:シン・セー開発公社)かな」

    シャディク「わかった。ミオリネには、dice1d2=1 (1) (1:探索組 2:事情聴取組)についてもらおう」

    エラン「あとは、僕たちがどっちに行くか、だけど……どっちにする?」

    シャディク「俺は……俺が、事情聴取に向かうよ。グエルの状態については、気になることが多い。戻せるなら元に戻したいしね」

    エラン「わかった。2:2で別れたいから……」

    ミオリネが探索組だった場合、dice1d2=1 (1) (1:エラン 2:ラウダ)が探索組についていくよ

  • 120二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 18:03:01

    シャディク「じゃあ、俺とラウダでニカについていって、情報収集する。エランはそうだな、廃工場に言ってくれる?」

    エラン「え゛……」

    ラウダ「うん。シン・セー開発公社は明らかにボスの本拠地だ。全員で体勢を整えてから行った方が良い」

    エラン「そ、……そうだね」

    シャディク「ミオリネは任せてもいい?危険かもしれない人間のところにつれていくのは、少し怖い」

    ラウダ「うん。彼女は非戦闘要員だから」

    エラン「わかった。……じゃあ、そうする」


    ミオリネ「というわけであんたから処理するけど」

    エラン「……本当に探索しなきゃだめ?」

    ミオリネ「話はミオリネも聞いてたんだから、行かなきゃ不自然よ。やりなさい」

    エラン「わかった……」


     エランとミオリネは、街はずれの廃工場に辿りつく。

     シン・セーの看板は、うちすてられて地に落ちている。それなのに床に埃が落ちていないのは、現在ペイル社が使っているからだ。

    「さて。何か、スレッタにつながる情報があるといいけど」

     帰りたい。

     ……エランは前向きに考えることにする。つまるところ、以降ここにきても、彼等が触れることができるのは、エランが改竄した後の情報だ、ということである。つまるところこれからやるのは探索ではない。証拠の隠滅である。

     大体の間取りは把握している。とにかく自分につながりそうな情報は、全部消さないと。

    dice1d2=2 (2)

    1:エラン「事務室だ。僕のことが書かれたものがあるかもしれない」エラン目星:dice2d100=46 86 (132) (70)

    2:エラン「研究室に行こう。暴かれたらまずい」エラン目星:dice2d100=73 13 (86) (70)

    (特殊ルール:その部屋にある情報の数だけ目星を振り、成功した数だけ握りつぶせます。失敗したらミオリネが気づいて訝しみます)

  • 121二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 18:15:51

     研究室、と書かれたプレートが下がった部屋に入って、まず目についたのは三つの大きなカプセルだ。薄暗い部屋の中で、ほのかに光る不透明な培養液で満たされたそれは、よく目立つ。化学製品特有の、薬品のにおいがする。

     エランはざっとあたりを確認する。すぐに目についたのは、机の上にある研究資料らしきものだ。「シン・セーが残した魔女について」と書かれている。咄嗟に手に取って、後ろ手に隠す。どうやらミオリネには気付かれていないらしい。これはペイル社のものだから、見つかる前に見つけられてよかった。ほっと息をついたところで、「ねえ……」と震える声がかけられる。

    「エラン、何、あれ……」

     つられてそちらを見る。

     ミオリネが指さしているのは、例のカプセルだ。そういえば、これは何の実験なのだろうか? 疑問に思いながら、じっと見る。中身を、徐々に認識していく。そして……認識ていくにつれて、背筋が冷えるような、嫌な感覚に襲われる。

     中に入っているのは、四歳程度の幼い少女の姿をしていた。その目鼻立ちは、どこかスレッタ・マーキュリーに似ていないでもない。だがその足は、まるでひげ根にでもなったかのような、異様な形をしている。その姿はさながら、人間の形をした、醜悪な植物の塊であるかのようだった。

     なんだ、これは。知らない。ペイル社は、何を思ってこんなものを? エランは無意識に、身構えるようにライフルを手に取った。

    エランSANc:dice1d100=100 (100) (69) 0/dice1d3=2 (2)

  • 122二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 18:31:11

    エランSAN値:69→67


    エラン「相当怖がってる」

    ミオリネ「何それ知らん怖……状態なんでしょうね。面白いからいいとするわ」

    エラン「……明らかに異様なものがあるんだ。ミオリネも相当怖がっているよね。このまま引き上げようよ」

    ミオリネ「やる気がなさすぎる。……まあそれもそっか……」

    エラン「だってこれ以上掘っても僕がペイル社に関係してるって情報しか出てこなさそうだし、シャディクとラウダには適当に誤魔化せばいいかなって……」

    ミオリネ「……そうね、じゃあ『相応のRP』をしてくれたら、許してあげちゃおうかなあ……?」

    エラン「KPがニャルラトホテプの顔してる」

    ミオリネ「何よ ニャルラトホテプの顔って」

    dice1d3=3 (3)

    1:エラン「情報を見つけても握りつぶせばいいだけだ。事務室に行く」dice2d100=17 12 (29) (70)

    2:エラン「……がんばって、RP、してみる」

    3:エラン「KP。五号と入れ替わるよ」ミオリネ「え?」

  • 123二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 18:43:41

    ミオリネ「何言ってるの、ミオリネいるから入れ替われないわよ」

    エラン「ここはペイル社の拠点だ。ならいつでも加勢できるように、かなり近くに陣取っていてもおかしくない」

    ミオリネ「そうはいっても」

    エラン「ミオリネはNPCだからいいかなって」

    ミオリネ「エラン!エラン!!……はあ、まあ、内容次第では許す……」


     四号はミオリネが呆然とカプセルを眺めている、その一瞬の隙をついて、さっと五号と入れ替わった。ミオリネは目を伏せる。恐怖で動けない、と言った様子だ。

    「大丈夫?」

     エランは少しだけ屈んで、そんなミオリネに視線を合わせた。ミオリネはゆっくりと顔をあげる。そうして、思った以上に顔が近くにあったことに驚いたのか、「っ!?」と声にならない悲鳴をあげて、一歩下がる。

    「怖いよね。わかるよ、ミオリネ。僕も怖い」

    「エラン」

    「……でも大丈夫。安心して、僕がついてる」

     エランはそっと、ミオリネの頤に触れる。顎の下に人差し指を滑らせて、くい、と持ち上げる。

    「守ってあげるよ」

     囁くように声を潜めて言えば、ミオリネははっとしたように目を見開いて、ほんの少しだけ頬を上気させる。ようするに吊り橋効果だが、功を奏したようだ。エランはそっとミオリネの手をとって、出口へと向かう。

    「ここは危険だ。情報は見つけたんだから、早くシャディクたちと合流しよう」

    「わ、……わかった、わ……」

     ミオリネは俯いて、エランに腕を引かれるまま、工場を後にした。

    ????:dice1d100=80 (80) (70)

  • 124二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 18:55:19

    ミオリネ「それじゃあ特に何事もなく工場を後にしたわよ」
    エラン「何事かはあったけど。ところで最後のダイス何?」
    ミオリネ「さあね。……じゃあ、向こうはもう少し時間かかりそうだし、珈琲でも飲んでまっていましょうか」
    エラン「そうだね。僕淹れてくる」

    スレッタ「はい、では、こっちの処理、ですね!」
    シャディク「さて、何が出るか」
    ラウダ「味方だといいんだけど」
    スレッタ「ニカさんは迷いなく進みます。やがて辿りついたのは、小さな温室です。硝子張りのそこは、そこそこ目立つ建造物のはずなのに、こうして目の前にするまで、何故かその存在に気づけなかった。ニカさんは二人を中に案内します」

    「ここだよ」
     ニカはゆっくりと温室の扉をあける。瞬間、ふわりと甘い香りが漂ってきた。中はあたたかく、たくさんの花で満たされている。このあたりには似つかわしくない光景だと思うだろう。二人は花々を眺めながら、奥へと進む。見たこともない花だ。これが知識不足からくるのか、それとも本当に存在しないから七日までは、わからないが。
     しばらく歩くと、最奥に辿りつく。机とティーセットまで用意された、絵本の中のような場所だ。椅子は六つ。そしてそのうちの一つには、一人、誰かが既に腰かけていた。
    「本当は、もう少し様子をみたかった、けれど。そんなことを言っていられる状況でもなくなった」
     ぽつり、と独り言のようにそうつぶやいて、それから顔を上げ、二人のことを見据えた少女は、
    「単刀直入に言います。私は全てのGUNDを消し去らなくてはならないのです。どうか、協力してください」
     スレッタ・マーキュリーだ。

  • 125二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 21:04:53

    「スレッタ・マーキュリー……!? 何故、え、なに!?」

    「ど、どういう、意味……?」

     シャディクとラウダは目を見開いて驚く。スレッタは目を伏せて、「とりあえず座ってください」と言った。ニカは立ったまま、スレッタの傍にいる。シャディクは少し悩んだあと、すっと腰かけた。ラウダもその様子を伺ったあと、座り込む。二人とも、警戒するように、食べ物には手を付けない。

     スレッタは紅茶を一口飲んでから、二人を順にみる。

    「ミオリネさんはいないんですか?」

    「二人は別のところを探索している。君と、グエルを元に戻す方法を探すために」

    「そうですか」

     スレッタはどこか、無感動に言った。それから、ちらりとニカを見やる。ニカは頷いて、温室の外に歩いていった。

    「彼女はどこに?」

    「ここは特殊な場所で、案内がないと辿りつけないんです」

    「……どういうこと?」

    「言葉通りの意味ですよ。だから私はこうして隠れることができている」

     そこで言葉を切って、焦るようにティーカップをソーサーに置いた。かちゃり、と食器がぶつかる、小さな音がする。

    「ずっと、見ていました。私の家に行ったなら、知っていますよね? エルノラ・サマヤは、プロスペラ・マーキュリーに殺されました。私は味方がほしいんです。あなたたちがそうであるか、本当は確かめたかったけれど……まさか、あんな……」

     スレッタは焦るように、声を震わせる。シャディクは腕を組み、ラウダは睫毛を伏せて、その言葉を聞いていた。

    dice1d4=1 (1)

    1:シャディク「GUNDを消したい、って、どういうこと?」

    2:ラウダ「味方がほしいというのは、どうして?」

    3:シャディク「状況が変わった、というのは、グエルのこと?」

    4:ラウダ「エルノラ・サマヤとプロスペラ・マーキュリーって、何者なの?」

  • 126二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 21:24:07

    「そのままの意味ですよ」

     スレッタはシャディクの方を見て、まっすぐに言い切った。

    「あなたたちはエルノラの手記を読んだから、知っていますよね。エルノラ・サマヤは、地獄の植物を研究している最中、殺されました。その犯人は、今、プロスペラ・マーキュリーと名を変えて、……私の母ということになっている」

     最近までそれを疑ったこともなかったんですけど、と付け加えて、スレッタは指先を組んだ。シャディクは険しい顔をしたまま、首を傾げる。

    「答えになっていないよ。君はどうして、GUNDを消したいんだ」

    「GUNDとは何か知っていますか」

    「……?植物型の増幅器、じゃないの?」

    「はい。その本質は」

     ラウダの言葉に、スレッタは間髪入れずに続ける。

    「エリクト・サマヤに寄生している地獄の植物を、採取して、培養して、加工したものです」

     そもそも地獄の植物には、人体に寄生するという性質があった。本来ならば、エルノラやカルドの研究通り、そのまま死んでしまう。しかしエリクトという苗床に寄生した__否、共生したそれから生み出されるものは、ごく弱い毒を人体に流すだけにとどまることで、逆にその器官が持つ特性を最大限にまで引き出している。スレッタはそこまでよどみなく言い切ってから、声を震わせて、泣きそうな顔をした。

    「……こんな、こと。ゆるせない、です。私は……止めたいんです。だから、GUNDを消したいんです」

    dice1d4=1 (1)

    1:シャディク「それで、どうやればいいの?」

    2:ラウダ「……ニカ・ナナウラは、何者?」

    3:シャディク「グエルはどうなってるんだ?どうやれば治せる?」

    4:ラウダ「味方がほしいというのは、どうして?」

  • 127二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 21:53:57

    「シン・セーが今使っている工場に、エリクト・サマヤがいます。その身体を燃やせば、消すことができる」

    「……どういうこと?」

     シャディクが首を傾げる。スレッタは困ったような顔をして、説明が難しいんですけど、と言って、自身の髪をまとめているヘアバンドに触れる。

    「これもGUNDなんです。特別なもので、外部には流出して、いないんですけど……これを使えば、遠くでやっていることを、まるで目の前にあるみたいに見て、聞くことができるんです」

    「それで俺たちのことを見ていたのか」

    「はい! それで、その。エリクトが、そうするように言って。教えてくれたんです。GUNDを消せって」

     スレッタはそこで、少しだけ困ったような、あるいは悲しそうな顔をした。

    「だから、実際にシン・セーの工場がどこにあるのか、エリクトがどこにいるのかまでは、わからないんですけど」

     紅茶をひとくちのんで、誤魔化すように微笑む。

     シャディクは「ふうん」と低く言って、ラウダは無感動に頬杖をついた。スレッタはそこでぱちぱちと瞬きをして、「あっ」と声を上げる。ぴょこん、とアンテナのように立った髪が揺れた。

    「ミオリネさん!」

     スレッタは立ち上がって、入口に近づく。ミオリネは、半ば突進するように近づいてきたスレッタに、「わあっ!?」と小さな悲鳴をあげた。二カが微笑んで、その様子を見守っている。傍に立っていたエランが、「ここは……」と不思議そうな顔をした。

    「ミオリネさん、よかった。……ごめんなさい。詳しい話は、座ってしましょう!」


    スレッタ「ここで合流です!」

    エラン「ただいま。こっちはあまり情報なかったけど、スレッタを小さくしたのがたくさんいたよ」

    ラウダ「ふうん、そっか」

    シャディク「なるほど。こっちは……dice1d3=3 (3) (1:全部包み隠さず話す 2:シン・セー現工場に向かってエリクトを燃やせばいいというところだけ話す 3:スレッタが珍しいGUNDを使っているというところだけ話す)」

    エラン「じゃあ、次に質問するのは……」

    1:エラン「……スレッタは、何者なの?」

    2:シャディク「グエルはどうなった?どうやれば治せる?」

    3:ラウダ「味方がほしいというのは、何故。そもそもなんで隠れているんだ」


    グエル「さみしい」

    ミオリネ「ドンマイ」

  • 128二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 21:54:23

    質問内容振り忘れ:dice1d3=1 (1)

  • 129二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 22:06:03

    「私はスレッタ・マーキュリーですよ? 皆さんのおともだちです。……違いますか? ミオリネさん」

     スレッタはミオリネを見つめる。ミオリネはしばらく考えた末に、頷いた。

    「ええ。スレッタは私の花婿よ」

    「ですよね!」

     スレッタは口許を押さえて、ニコニコ笑う。エランは首を振って、少しだけ、目を伏せた。じんわりと左の手が熱い。袖の中で白い花が、ゆらり、と甘い香りを出す。

    「廃工場で、君によく似た子どもが、カプセルに浮かべられているのを見た。もう一度聞くよ。君は何者?」

     スレッタはそこで、あ、と呟いた。それからゆっくりと、目を伏せる。

    「……それはたぶん、人型GUND、ですね?今、シン・セーが開発しているらしくて……たいていの場合、失敗してしまうそうです。いえ、詳しいことは、私も知らないんですけど……」

     ミオリネは「人型GUND?」と尋ねるように聞いた。なにせ臓器や義手・義足といったものを開発しようとしている会社の社長だ。そのあたりのことには興味があるのだろう。エランもうなずく。……クローンのようなものか。それから、スレッタが使っているという、珍しいGUND。そのあたりの情報をペイル社に持って帰ることができればよいのだが。

    「とにかく、私はミオリネさんの婚約者で、皆さんのおともだちです! ……それで、いいですね?」

     シャディクはしばらく考える素振りをしたあと、ゆっくりと頷いた。

    dice1d2=2 (2)

    1:シャディク「それで、グエルはどうなったんだ?」

    2:ラウダ「ニカは何者なの?」

  • 130二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 22:10:22

    スレッタがなんか怖いな…

  • 131二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 22:18:02

    質問系がダイスなのが惜しいな、全部気になる情報なのに

  • 132二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 22:29:13

    「私のことなんて、知ってもなんでもないと思うけれど……」

     ニカは困ったような顔をした。スレッタはニカの方をちらりと見やって、「協力してくれる方、です!」と笑った。

    「ニカさんがこの場所を用意してくれたんですよ」

    「個人的に興味があって。……基本的に一度植えたGUNDは取り除くことができない。だけど、あと少し、何かGUNDに関する情報があれば、寄生状態を解除できる器具を開発できそうなんです」

     ニカはそう言って、感情の読めない笑顔を浮かべる。それからスレッタに目を向けて、すこしだけ困ったような顔をした。

    「だけど、スレッタは基本的に、ここから動けないから……私もできる限りここにいたいし、情報を探してきてもらうこともできなくて」

    「それで、協力してくれる人を探していたんです。そうしたらミオリネさんが、あなたたちにたのんでいたから……本当は、見極める時間がほしかったんですけど」

     そんなの、なかった。

     スレッタはぽつりとつぶやいた。

    dice1d3=1 (1)

    1:エラン「どうして探しに行けないの?」

    2:シャディク「とりあえずグエルを元に戻す方法を教えてよ」

    3:ラウダ「時間がない、とは?」

  • 133二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 22:36:46

    「……私は、ねらわれている、んです。シン・セーのひとに」
     スレッタは小さく呟いた。
    「私がここに隠れているのも、それが理由です。先程、GUNDはエリクトに寄生している植物だと言いましたね。厳密には、過去形です。エリクトは死にました。……そして私は、次の……GUNDを生産するための、基盤として、選ばれた。このままだとわたし、……私は……」
     震えるスレッタの背を、ミオリネが撫でる。
    「……何が何だかよくわからないけれど、私があんたを守るから。安心して」
    「うう、みおりねさん……」
     二人の様子をしばらく無言で観察していたラウダが、そこで「そういえば」と付け足した。
    「兄さん……グエル・ジェタークの、あれは。GUNDということでいいの?」
    「……ええと。厳密には違いますが、同じという認識でいいと思います。私も直接見たわけではないので、詳しいことはわかりませんが……あれは、宿主の狂気を使って成長して、宿主をさらに狂気に落として。宿主が死に至ったなら、別の人間に寄生する、という感じ、ですかね?」
    「詳しいんだね」
    「えへへ。……私が接触したのも、ここが理由です。二カさんのナイフがあれば、グエルさんを元に戻すことができますね。そうしないと、予測が正しければ、グエルさんは三日もしないうちに……」
     そこでスレッタは言葉を切る。
    「……時間が、ない、ですね。早く動きましょう」

    エラン「やっぱり時間制限あるじゃん」
    シャディク「GUNDの情報をもって、ニカにもっていく。寄生を解除する器具を手に入れる。グエルの寄生を解除する。これでグエルが元に戻せるのかな?」
    ラウダ「……そうだね。今回は情報の取りこぼしはない、かな?」
    スレッタ「ふふふ、そう、ですね~……!」

    グエル「もしかして俺ロストの危機なのか?」
    ミオリネ「がんばって」

  • 134二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 23:18:28

    負の属性をしこたま盛られた挙げ句
    他PCとの敵対が目に見えており
    はやロストが危ぶまれるとは…

    一体前世で何をしたんだ…

  • 135二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 06:57:26

    エラン「それじゃあ、GUNDの情報を探すために、シン・セー開発公社に行けばいいのかな……?」

    シャディク「そうだね。それと、さっき言い忘れてたけど、なんでもシン・セーが今使ってる工場に行かなきゃいけないみたい。その場所がわかるものの探そうよ」

    ラウダ「うん……とにかく、シン・セー開発公社に行くんだよね?スレッタ・マーキュリーはついてくるの?」

    スレッタ「スレッタは拒否しますよ~!自分が狙われていることはわかっているので、外に出たくない……という感じですね。どうしても仲間をふやしたいなら、言いくるめ成功でニカさんが代理でついてきてくれます」

    ミオリネ「あ、ミオリネは当然ついていくわ。スレッタのためだもの」

    エラン「……それじゃあ……」

    dice1d2=1 (1)

    1:エラン「味方は多い方がいい。ニカに言いくるめ」エラン言いくるめ:dice1d100=49 (49)

    2:シャディク「ニカは得体がしれなくて少し怖い。置いていこうか」


    ラウダ「そういえばミオリネ、……ってどういうこと? ……じゃないの?」

    ミオリネ「まあシナリオ上の都合ね。あんた前のRPで……してたから、そっちの方が自然かと思って。どうしてもそうしたいならエンド後にして」

    ラウダ「わかった。じゃあそれ含めて、どうするかはダイスで決めようかな。ねえ兄さん」

    グエル「なんだ」

    ラウダ「dice1d4=3 (3)

    グエル「なんだそのダイス!?」

  • 136二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 07:17:07

    ミオリネ「うわよりにもよって」

    ラウダ「ネタ選択肢をいれると引いた時困るよね。できれば4引きたかった」

    グエル「何があったんだ」

    ミオリネ「そこは一番平和(当社比)な2を望みなさいよ。じゃあ……ということで……」

    ラウダ「わかった。……まあ、できればそうならない方法を探したい、かな……」

    グエル「本当に何が起こっているんだ!?」


    「スレッタはついていけないんだよね」

    「はい……ごめんなさい……」

    「じゃあ、私が代わりに皆さんについていきますね。……戦闘は、ちょっと苦手だから、できないと思うけど……」

     ニカははにかんで歩いてくる。ミオリネはこくりと頷いて、立ち上がった。それに続いて、エラン、シャディク、ラウダも順に立ち上がるだろう。スレッタは五人を見て、神妙な面持ちをした。

    「……プロスペラ・マーキュリーは、人間を惑わせる力を持っています。どうか、気を付けてください」

     あなたたちのことは、信頼、しています。

     ぱちぱちとせわしなく瞬きをするスレッタを見て、エランは閉口した。


     シン・セー開発公社は、清潔感のある小さなビルにあった。ミオリネが応対をすると、すぐにプロスペラに連絡が取られる。

    「さて。正念場だ」

     シャディクが低く呟いた。

    「どうする?全員でプロスペラ・マーキュリーのところに向かうか、それともGUNDに関する情報集めも並行して行うか。俺としては、後者がいいと思うけど」

    dice1d2=1 (1)

    1:ラウダ「全員でプロスペラのところに向かおう。戦闘になったらまずい」

    2:エラン「何人かは分かれて探索するべきだと思う」

  • 137二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 09:50:21

    ホント全員行動好きやなこのダイス

  • 138二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 13:28:49

    ラウダ「全員で行動しよう。プロスペラは明らかに神話生物だ、戦力は一挙に集中した方がいい」

    シャディク「そうだね、情報を握りつぶされたら怖いもんね」

    スレッタ(情報を握りつぶした人が言うと説得力が違いますね)

    エラン「うん。情報はみんなで共有すべきだ」

    ミオリネ(情報を握りつぶした人が言うと説得力ないわね)

    ラウダ「それじゃあ、ニカも連れて、五人でプロスペラのところに向かうよ」

    スレッタ「分かりました!それでは、社長室に入ると、噎せ返るほどの甘い香りがします。あなたたちは一瞬ぼうっとしたあと、部屋の椅子に腰掛ける、黒い髪をした女性__プロスペラ・マーキュリーの姿を見て、目を見開きました」


    「お待ちしておりました、ミオリネさん」

     そこに居たのは、ヘッドギアをつけてなお、その下の目鼻立ちが整っていることがよくわかる、麗しい女性であった。もちろんそのヘッドギアも不思議な形をしているが、しかし三人の目を引いたのは、むしろその下半身である。

     花、であった。

     彼女は半身を、まるで巨大な花弁に飲み込まれるようにして、部屋の中に咲いている。いくらGUNDというものがあっても、流石に異様さが際立った。ミオリネは当然のように「お久しぶりです」と受け入れている。とりあえずそういうものだと飲みこんでみる、ことにする。

    「それと、そちらは……」

    「友人の、エラン、シャディク、ラウダ。それと」

    「ニカ・ナナウラです。GUNDには興味があるんですよ。よろしくお願いします」

     ニカを見て、プロスペラは一瞬、笑みを深めた。シャディクはちらりと二人の様子を伺ったあと、「グエルが」と低く言う。

    「俺の友達がGUNDに飲み込まれて、おかしくなってしまったんです。どうにかしてあげたくて」

    「とにかく情報がほしい。いいね、プロスペラ・マーキュリー」

     エランに続いて、ラウダも頷いた。プロスペラは目を細めて、「もちろん」と読めない笑みを浮かべた。

    dice1d3=3 (3)

    1:シャディク「とにかくなんでもいい。GUNDに関する情報がほしい」

    2:エラン「人型GUNDって、何?」

    3:ラウダ「兄さんのあれは、あなたが植えたの?」

    dice1d100=93 (93) (聞いたPCのPOW*3)

  • 139二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 15:14:58

    ?????

  • 140二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 18:01:11

    こっちも情報拾えてないエンドになりそうだな

  • 141二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 18:26:03

    POW*3が関係する判定って「人を惑わせる力」と関係あるのかな…

  • 142二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:08:14

    「あら、あなたのお兄さん、GUNDを植えられているんですか。それはよかった、うちの商品かしら。それはそれとして」

     プロスペラはにわかに目を細め、ラウダにずいと顔を近づける。ラウダは一歩引こうとして、ソファの背もたれにぶつかる。ゴクリ、と息をのむ。

    「もしそうだとしたら、どうするのです。怒りの矛先を私に向ければ、満足? 素晴らしい兄弟愛ですね」

    「……しらばっくれないでください」

    「しらばっくれてなんていませんわ。私は余程のことがないかぎり、誰かを特別扱いだなんてしないもの」

     息を吸うたび、奇妙なまでに甘い香りが肺を満たすのを、克明に感じる。

     これはまずいやつだ。わかっているのに、意識すればするほど、呼吸が荒くなる。脳の奥がジワリと痺れていく。プロスペラはしばらくののち、「あなたのお兄さんのことは知りませんよ」と言って、ぱっと顔を離し、微笑んだ。

    「それで、お話はそれでおしまいですか」

    「……はい……」

     茶色い瞳が、どろりと濁っている。


    エラン「うわ」

    シャディク「人を惑わす力だ」

    ラウダ「これどういう扱いになるの??」

    スレッタ「メタ的に言えば『以降プロスペラとの応対不可』ですね。それとついでに、目星や聞き耳などの技能が半分になります」

    エラン「ラウダが人身御供担ってくれて助かった」

    シャディク「ありがとうラウダ」

    ラウダ「怒りが止まらない」

    ミオリネ「それで、どうする?ここで切り上げて情報収集してもいいし、もう少し話を聞いてもいいけど」

    dice1d3=2 (2)

    1:シャディク「そうだね。GUNDに関する情報を集めるよ」

    2:エラン「人型GUNDに関する情報がほしい」

    3:ラウダ「……気になることは多いけれど、明らかにまずいよ。探索に入ろう」

    dice1d100=29 (29) (1、2の場合聞いたPCのPOW*3)

  • 143二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:22:41

    「ああ、人型GUND!」

     プロスペラはぽんと手を叩いて、エランの方を見た。それからこてりと首を傾げ、くすくすと笑う。

    「どうしてそんなこと気になるのかしら。あなたの『それ』と関係あるの?」

    「……」

    「それ? エラン、GUNDをつけているの?」

    「初耳ね。どんな効果があるの?」

    「ちょっと感覚を鋭くさせるくらいだよ。小説家として、ネタには敏感でいたいからね」

     エランは笑みを深める。半ば無意識に、左腕の白い花を庇った。プロスペラはしかし、表情を変えないまま、どこからかすっと書類を取り出す。

    「GUNDを利用したクローンですよ。肉体を作り出すところまではいったのですが、今のところうまく自我を持たせることができなくて、失敗続きです。いずれ実用化に至りますわ」

     そこにはどうやら、人型GUNDの生態や、現状の実験結果が書かれているようであった。シャディクもちらりと覗き込んでくる。中身に関しては……専門用語が多すぎて、エランではすべてを理解することができない。肝心の生産方法は書いていないが、これをペイル社にもっていけば、とりあえずミッション達成である。

     それと、寄生を解除する器具の開発に役立てられないだろうか?

     横目でちらりとニカを伺う。二カは微笑んだまま、静かに立っていた。

    dice1d3=3 (3)

    1:シャディク「GUNDに関する情報を、もっといただけませんか」

    2:エラン「これを作っているところが見たいんだけど、工場はどこにあるの?」

    3:ラウダ「二人までやられないうちに探索に移ろう」

    dice1d100=5 (5) (1,2の場合聞いたPCのPOW*3)

  • 144二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:26:55

    うーんこういう時に限って…

  • 145二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:33:28

    シャディク「……そうだね。そもそも、目星で探索した方が成功値は高いんだし」

    エラン「そうだ、KP。僕は人型GUNDの書類を写真で撮って、書類はニカに渡す。これで寄生解除の器具は作れない?」

    スレッタ「ニカは「これだけでもいける、とは思いますけれど。不完全なものになってしまうかもしれません。もう少し色々見たいです」と言っていますね」

    ラウダ「なるほど。……まだある、ということか。探索可能場所は?」

    ミオリネ「『会議室』と『資料室』。まあ、そこそこのところで切り上げたし、両方とも行く時間があった、ということにしてもかまわないわよ」

    エラン「なるほど」

    シャディク「ふふ、どっちも重要そうだね。……あ、SKP、俺は……するよ」

    ミオリネ「……それなら、ダイス振って」

    シャディク「わかった。dice1d100=53 (53)

    dice1d2=1 (1)

    1:エラン「じゃあ、会議室から行こう」

    エラン目星:dice1d100=53 (53) (70) シャディク目星:dice1d100=80 (80) (70) ラウダ聞き耳:dice1d100=84 (84) (35)

    2:シャディク「資料室から行こうか」

    エラン目星:dice1d100=2 (2) (70) シャディク目星:dice1d100=53 (53) (70) ラウダ目星:dice1d100=37 (37) (35)


    グエル「暇だ」

    スレッタ「お菓子食べます?」

    グエル「食べる」

    スレッタ「危機感ないですね」

    グエル「現実逃避してんだよ」

  • 146二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:50:17

     五人は会議室の方を伺いみる。どうやら何人かが集まって話し込んでいるようだ。立派なスーツを着ているから、幹部か何かなのかもしれない。何を話しているのかまでは聞き取れないが、その様子はどこか異様である。

     エランはなにとはなしに目を凝らして、じっとその様子を見てみた。ぱち、ぱち。数度瞬きをする。そうして、ひ、と思わず悲鳴をあげそうになった。そこにいたのは、

     __2mをゆうにこえる巨体。がさがさとした土壁のような皮膚。ひょろ長く、関節の多い四肢。高く広がって張り出した耳に、スポンジのような胸。ひしゃげた鼻。落ち窪んだ眼窩から、ぎらぎらと赤い光が溢れている。そんな、おおよそ人とは思えない、悍ましい生物が、ひしめきあっていたのだから。

     彼等はあくまで理性的に、何やら会議をしているようだった。その様子が、逆にその恐ろしさを際立てている。エランは無意識に一歩後ずさり、目を見開いく。冷や汗が背筋を伝うのを、鮮明に感じた。


    エランSANc:dice1d100=71 (71) (67) 0/dice1d8=8 (8)

  • 147二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:51:38

    エランSAN値:67→59

    エランINT:dice2d6=2 5 (7) +6

    エランアイデア:dice1d100=6 (6) (INT*5)

    失敗の場合一時的狂気:dice1d10=5 (5)

  • 148二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:54:25

    ひいSAN値ごっそり逝った…

  • 149二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 21:59:42

    エラン「発狂二番乗り」

    ラウダ「ようこそ。歓迎するよ」

    シャディク「なんでSAN値低めのグエルと俺が正気のままで、SAN値高めのエランとラウダが発狂してるのかなあ……?」

    グエル「俺たちは既に発狂してるようなものだからだろう」

    スレッタ「えっと、極度の恐怖症、ですね……?戦闘中でもないし、正直この状況だと特に意味はなさそうです……」

    ミオリネ「そうね。まあ、衝撃を受けて次の判定にー10でいいでしょ」


    「どうしたの?エラン」

    「……」

    「エラン?」

     シャディクとラウダは、幸いにもそれに気づいていないらしい。情報を、共有しなければ。言えない。何といえばいい? 怖い。あれは。……怖い。心臓がバクバクと嫌な音を立てる。目を逸らしたいのに、釘付けになってしまう。逃げることすらできない。

     ミオリネはしばらく困ったような顔をした後、困ったような顔をして、エランの背を撫でた。

    「ここにはGUNDに関する情報はなさそうよ?先に行きましょう」

    「ミオリネ」

    「なにがなんだかわかんないけど、怖がる必要はないわ。大丈夫よ」

    「……、そう、だね」

     エランはなんとか頷いた。その様子を見たシャディクが、微かに口角をあげて、それからすっと視線を戻した。

    「行こう。ラウダ、ニカ」

    資料室探索

    探索する場所 1:棚 2:パソコン

    エラン目星:dice1d100=99 (99) (70-10=60) dice1d2=1 (1)

    シャディク目星:dice1d100=3 (3) (70) dice1d2=1 (1)

    ラウダ目星:dice1d100=29 (29) (35) dice1d2=1 (1)

  • 150二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:03:35

    ファンブルとクリティカルのはざま

  • 151二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:07:25

    エランファンブル処理はdice1d3=3 (3)

    1:フラッシュバック。午後の行動中ずっと化け物の様子が頭をよぎり、判定ー10

    2:シンプルに頭をぶつける。HPー1

    3:なんかこう奇跡的な偶然が重なってうっかりミオリネを押し倒してしまう

    シャディククリティカル処理はdice1d3=3 (3)

    1:『パソコン』の方にあった情報も手に入る

    2:ラウダより先に発見する。情報を皆に見せるか否かを選択できる

    3:なんかこう奇跡的な偶然が重なってうっかりニカに壁ドンしてしまう

  • 152二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:08:35

    >>151

    ダイス神!?

  • 153二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:09:43

    クリティカルとファンブルが似たような結果なの草

  • 154二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:15:41

    全員行動とラッキースケベが好きなダイス神

  • 155二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:24:12

    エラン「ファンブル」
    シャディク「クリティカル」
    ミオリネ「……なんかもう処理考えるのめんどくさいし積極的に色ボケしましょう」
    エラン「え?」
    スレッタ「そうですね!既に色ボケさんはいるので誤差です」
    シャディク「は?」

     エランは棚の資料を探そうと手を伸ばした__ところで、書類が雪崩のように落ちてくる。しかしながら、落下地点にいるのはエランではない。
    「__ミオリネ!」
    「え、」
     探し物に集中していたらしいミオリネは、おちてくるそれを見て、目を見開いた。エランは咄嗟に踏み出して、ミオリネを庇う。幸いにも量はなかったが、勢い余って体勢を崩してしまった、らしい。
    「いた、……ミオリネ、大丈夫?」
    「エランこ、そ……」
     そこでようやく、今の状況に気づく。
     エランはミオリネを、押し倒している。
     はっと気づいて、エランはすぐにどいた。頬が紅潮するのを、隠せそうにない。心臓が、痛い。早鐘をうっている。ミオリネもそっぽを向く。耳が微かに赤くなっていた。
    「あ、これかな」
     シャディクはそれを横目に、首尾よく書類を発見して、くるりと振り返る__と、そこには、ニカがいた。
     二カはシャディクの身体で自身を覆うように、首根っこを引っ掴む。足元がふらついて、壁に手を突いた。目を開けると、ニカは微笑んで、シャディクの頬を撫でる。
    「シャディクさん。あなたはとても面白い」
    「……、」
    「とりあえずこれは借りますね。あとで返します。もちろん、誰にも気づかれないように」
     ニカはシャディクの手から書類を抜き取ると、何事もなかったかのように人畜無害な笑みを見せた。シャディクは数度、瞬きをして、深呼吸をする。
    「へえ。じゃあ、協力してもらおうかな」
     二カの髪に触れ、低く囁いて、笑った。

    ラウダ「蚊帳の外」
    グエル「仲間」
    ラウダ「わ~い」
    グエル「わ~い」

  • 156二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:37:06

    スレッタ「それでは、ぱぱぱぱっと色々調整をして、寄生を解除する器具を作ってくれましたよ!ナイフの形をしたそれを、彼女は『アンチドート』と呼びます。効果としては、GUNDを使用している人に使うと、そのGUNDだけを切除できる、という感じです!」

    ミオリネ「そうね、ニカはそれを……dice1d3=3 (3) (1:エラン 2:シャディク 3:ラウダ)に渡すわよ」

    グエル「あとは俺をどうやっておびき寄せるかだが」

    エラン「すごい文面だね」

    シャディク「『俺をどうやっておびき寄せるか』……」

    ラウダ「それと、その、シン・セー現工場?とやらの場所を突き止める方法も探さないと。ところで、今は時間的にはもう夜になるの?」

    スレッタ「はい。時刻は夕間暮れ、空は西日と夜の狭間で、茜色と星空を色紙細工にしたみたいに染まっています」

    ミオリネ「今から探索をするのは難しいけれど、グエルがすぐに来てくれたら、あるいは見つけることさえできれば、戦闘するくらいはできるでしょう。ただし2回以上行動するなら、夜の時間にまでもつれこむことを覚悟して」

    グエル「はやくたすけにきて」

    エラン「切実」

    シャディク「一人ロストの危機にある男」

    ラウダ「……そうだね……」

    dice1d3=3 (3)

    1:エラン「総当たりだ。とりあえず全員で目星をしよう」目星:dice3d100=72 72 98 (242) (すべて70‐20=50)

    2:シャディク「グエルって目立つ容姿してるし、目撃情報がないか聞き込みをしてみようよ」目星:dice3d100=26 43 82 (151) (すべて70)

    3:ラウダ「……おとりになるよ。誘き寄せよう」

  • 157二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:50:52

    わ~い、じゃねぇのよという気持ちと
    この兄弟かわいいな、と思う気持ちで心が二つ。

  • 158二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:54:29

    ラウダ「囮作戦だ。一人でいて、おびき寄せるよ」

    エラン「わかった」

    シャディク「これでグエルって来るの?」

    スレッタ「はい!グエルさんは……ですね」

    グエル「わかった。じゃあ行くぞ」

    エラン「チョロい……」

    シャディク「ちょっと心配になる……」

    ラウダ「これ、扱いとしては戦闘になるの?」

    ミオリネ「ええ。ただしPvP用特別ルールで、あらゆるダメージはノックアウト攻撃になるとするわ。さすがにこれで誰か死んだらちょっと寝覚めが悪いから」

    エラン「わかった。じゃあ僕は……」dice1d2=2 (2) (1:ライフルでダメージを与える 2:ファラクトで動きを止める)

    シャディク「俺は、dice1d2=2 (2) (1:MAキックでダメージを与えるよ 2:一応話が通じないか言いくるめしてみるよ)」

    ラウダ「……少し迷うけど、dice1d2=1 (1) (1:無力化してからアンチドートを刺す 2:最初からアンチドートで狙いに行く)」


     夕暮れの中、ラウダは一人で立っている。

     手には小さなナイフが握られている。夕暮れの中で、それは神秘的な青色を放っていた。

    「……」

     すた、と。

     どこからか、グエルが降ってきた。額には相変わらず植物の角がある。変わっているとすれば、その右腕だ。まるで植物と身体が一体化してしまったように、真っ赤に捻れた枝と__同じ素材であろう、巨大な槍に置き換わってしまっている。その様子は醜悪な怪物にも、神聖な精霊か何かにも見えるだろう。

    「どうして逃げたの、とは聞かない」

     ラウダはぽつりと、低く呟いた。

    「俺は、」

    「言い訳は聞きたくないよ」

    「……ごめんなさい……」

    「そう。わかっているじゃないか。……逃げるなら、容赦はしない」

     向けられた刃先に、グエルは目を見開く。それから「死にたくない」と叫び、槍を手に突進してきた。


    スレッタ「__戦闘開始です」

  • 159二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 02:13:24

    ほしゅ

  • 160二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 07:07:29

    スレッタ「ふふ!おまたせしました、PvP、ですよ~!せっかくだからNPC『グエル』の操作はあなたにお願いします。溜まってたでしょう?」

    グエル「いいのか?じゃあ遠慮なくやらせてもらうぞ。……状況的には5vs1と割と絶望的だが」

    ミオリネ「あ、ミオリネは包丁片手に参戦するけど、ニカは戦闘に参加しないわよ。遠くで見守ってる」

    エラン「せっかく言いくるめたのに……」

    シャディク「……まあまあ、やることは変わらないよ。グエルを倒す。アンチドートを刺す。これだけだ」

    ラウダ「そうだね。ちょっとHPが減ってしまうかもしれないけれど、ごめんね?」

    エラン「殺意高」

    シャディク「平和的解決を目指してよ」

    グエル「ッハハ、いい、いいぞ、面白い!それでこそPvPだ!」

    ミオリネ「殺意高」

    スレッタ「この兄にしてこの弟ありですね」


    『グエル』

    攻撃対象:dice1d4=4 (4) 攻撃方法:ダリルバルデdice1d100=98 (98) (80)

    『ラウダ』

    攻撃対象:グエル 攻撃方法:斧dice1d100=36 (36) (70)

    『シャディク』

    対象:グエル 言いくるめdice1d100=72 (72) (70-20=50)

    『ミオリネ』

    対象:グエル 攻撃方法:ナイフdice1d100=42 (42) (50)

    『エラン』

    攻撃対象:グエル 攻撃方法:ファラクトdice1d100=25 (25) (70)

  • 161二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 07:31:25

    グエル「??????????」

    ラウダ「遠慮なく……なんだっけ?」

    シャディク「ダイスの女神に理解らせられてる」

    エラン「ちょっと成功値高くなってるのに」

    グエル「見るな!そんな目で俺を見るな!!」

    ラウダ「可哀想……大丈夫、次のターン来るまでに終わらせてあげるね……」

    シャディク「この卓もしかして堅気の人間が一人もいなかった?」

    エラン「今更だよ反社筆頭」


    「し、にたくない。しにたくない、俺は、おれはおれは、」

     早口でぶつぶつと言いながらも、踏み込みはどこまでも力強い。そうして歪な植物の槍を構え、真っ直ぐ突き出そうとしたところで。

    「あっ、ぅ」

     グエルは勢い余って、体勢を崩して倒れ込む。転ぶ。咄嗟に目を閉じる。あまり痛みはなかったが、うつ伏せになったところで、背に衝撃があった。

     ラウダの靴だ。気づいて、はっと顔をあげる。振り返る。血の色をした夕暮れに浮かぶ、こちらを見下ろしているのは、何もかもを堪えた結果無感動に見える表情。そのひとみは、金色に爛々と輝いている。

    「無様だね」

    「……あ」

    「大丈夫だよ。すぐに済むから」

    「いやだ! ひ、いやだ、やめ、しにたくない、ごめんなさい、殺さないでくれラウダ!」

    「父さんもそんなふうに命乞いしたの?」

    「ちが、」

     ひゅ、と風切音が鳴る。

     ラウダが斧を振り上げる。刃はこちらを向いていないから、あたっても死にはしないだろう。だが、今のグエルにそんなことを考える余裕はなかった。暴れて抜け出そうとするものの、上手く力が入らない。ぎゅっと閉じた瞳から、ぼろぼろと涙が溢れてきた。そして、

     __墜ちる。

    (ファンブルのため回避不可)

    ダメージ:dice3d6=5 6 6 (17)

    ノックアウト判定:dice1d100=99 (99) (ダメージの値とグエルの現在のHPの値で対抗ロール)

  • 162二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 07:38:38

    挽き肉になりそうなダメージで草

  • 163二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 07:42:15

    全てが限りなく最大値

  • 164二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 08:14:38

    グエル「???????????(キャラシをガン見している)」

    ミオリネ「……………………(電卓を叩いている)」

    ラウダ「ごめん手加減できなかったみたい」

    スレッタ「えっと……この場合……グエルさんはHP1で自動気絶、ですね……」

    シャディク「殺意高」

    エラン「僕たち一行も登場していないね」

    グエル「まてKP、俺のHPって『発芽時点の二倍』だよな?」

    ミオリネ「よかったわね。あと1多かったら死んでたわよ。一応ここ見せ場ポイントのひとつだったんだけどなあ……?」

    ラウダ「あ、よかった。じゃあ他のみんなは手当してあげてよ。死んじゃったら困る」

    シャディク「無感動すぎるこの弟」

    エラン「兄を殺しかけた直後の発言とは到底思えない」

    スレッタ「えと……そうですね。じゃあ応急手当にはミオリネさんとニカさんも参加しますよ。その、グエルさん……どんまいです?」

    ラウダ「あ、みんなの手当が終わったタイミングを見計らって兄さんにアンチドートを刺すよ。「起きて」みたいなこと言いながら」

    グエル「これ気絶した理由に恐怖も入ってるだろ」

    エラン「躊躇いがない」

    シャディク「そっちは一歩踏み出しちゃいけない方向だよラウダ」

    エラン応急手当:dice1d100=14 (14) (30)

    シャディク応急手当:dice1d100=2 (2) (30)

    ミオリネ応急手当:dice1d100=52 (52) (70)

    ニカ応急手当:dice1d100=68 (68) (70)

  • 165二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 08:16:44

    みんな成功って珍しい
    しかもこの数値で

  • 166二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 08:19:10

    両手あわせかけたけど特別ルールだったね。
    ミオリネGJ。

  • 167二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 08:20:57

    あまりの殺意の高さに応急手当が全力

  • 168二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 08:30:26

    (動揺しすぎて応急手当は一度に二回までというルール忘れてますね!全員成功してるので上からエラン(成功)とシャディク(クリティカル)の結果をとって回復します)

    グエルHP回復量:dice1d3=1 (1) +3


     焦るシャディクとドン引きするエランの応急手当のおかげで、なんとかグエルは一命を取り留めたらしい。

     額にある枝が、呼吸に合わせてかすかに揺れている。容態は安定している。だが、目覚めない。死んだように眠り続けている。ニカはその様子を見て、静かにかがみこんだ。

    「このGUNDのせいかもしれません」

    「わかった」

     ラウダは頷いて、真っ赤な一本角を左手で握り、アンチドートを右手に持って、ゆっくりと刃を滑らせた。

     切り口から、青い光が溢れる。

     角が切除されると同時に、グエルの右腕も、元の健康的な皮膚を取り戻す。その様子は、おぞましいというよりは、まるで奇跡かなにかのような、神聖なものに見えた。だが、それを『神秘的』と認識するものはいない。グエルはゆっくりと、瞼が開く。ぱちぱち、数度瞬きをして__

    「お寝坊さんだね?」

    「わあああああ!?」

     ラウダを見て、悲鳴をあげた。


    ラウダ「ひどい」

    グエル「当然だろ」

    エラン「これはグエルの反応が正しい」

    シャディク「挽肉にされかけてたもんね」

    ミオリネ「はい、これシャディクとラウダに。目的変更よ」

    シャディク「わかった。まあそれもそうか」

    ラウダ「……ねえ前の目的保持したままでもいい?そっちの方が面白そう」

    スレッタ「……えっと、ここで三日目の行動終了、です!夜に移りますよ~。どこで休みますか?」

    dice1d3=1 (1)

    1:ホテルをとる(2:3にわかれます)

    2:それぞれの拠点に帰る

    3:植物園に向かう

  • 169二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 13:14:36

    このレスは削除されています

  • 170二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 13:14:55

    グエルHP:1→5


    スレッタ「わかりました!それなら、ニカさんは温室に帰りますよ~!ミオリネさんはあなたたちについて一緒にホテルに行きますね」

    ミオリネ「部屋は二人部屋と三人部屋を取れたわよ。分け方はどうする?」

    グエル「なんでもいい。あラウダとは部屋を分けてくれ」

    ラウダ「ひどいよ……なんで……?」

    エラン「本気でわかってない顔してるの怖い」

    シャディク「むしろ部屋同じだったらSANc入りそう」

    スレッタ「それならダイスで決めましょう!……あっ、グエルさんは目的変更ですよ、忘れないうちに~、どうぞ!」

    グエル「あ?……わかった。それなら……うーん……どうするべきか」

    シャディク「うーん、ニカの得体の知れなさはかなり強いから、できれば情報を集めたかったけどな……?まあいいか」

    ラウダ「兄さんは明日の朝もう一度応急手当を受けてよ。まだ戦闘する場面はありそうなのに、HPがそれでは心許ない」

    エラン「そうだね。ここから、シン・セー現工場を探さなければいけないわけだけど……どうやって、探そうかな……?」

    二人部屋を使うのはdice2d5=2 5 (7)

    (1:グエル 2:エラン 3:シャディク 4:ラウダ 5:ミオリネ)

    ※被った場合はひとつ大きい数字にずれます

  • 171二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 13:42:07

    お、セッション中フラグ立ってる2人か

  • 172二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 13:46:25

    今回のダイス神の推しペアかな…?
    ほんのちょっぴりKPの趣味入ってそう

  • 173二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 14:01:04

    好きな人と好きな人が仲良くしてるのは微笑ましいみたいな…?

  • 174二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 14:47:05

    「色々あったね」

     エランがベッドに腰かけて、ぽつりと言った。ミオリネは備え付けのドライヤーの電源を、かちり、と切る。それからちらりとエランの方を見やって、何かを言おうとくちびるを開き、閉じた。数度そんなことを繰り返したあと、「ああ」と低く言った。

    「……そうね。でも、まだ終わってない。スレッタはシン・セーに狙われてるんでしょう?保護するためには、とりあえず情報を集めないと。……一体、どうすればいいか、まではわからないけど」

    「うん。シン・セー現工場に行けば、何かわかるかな」

     彼女は寝転がったらしい。スプリングの軋む音が聞こえる。エランも寝転がる。濡れたままの髪が、頬や首筋に張り付いた。

     しばらく、沈黙がおちる。

     このまま夜が明けるのだろうか。そう思ってころりと寝返りをうつと、ミオリネがこちらを見ていることに気づいた。

    「エランは」

    「何?」

    「好きな食べ物、ある? そういえば知らなかったと思って」

    「どうしてそんなことを聞くの」

    「こんなことに巻き込んじゃって、悪いから。一段落したらご馳走してあげる」

    「……焼きとうもろこし?」

    「あはは。似合わないわね」

     ミオリネは頬をかすかに紅潮させて、はにかんだ。

    「わかった。約束」


    スレッタ「ふふ、かんぺきです」

    シャディク「なにが????」

    グエル「シャディク……明日俺が無惨な姿で発見されたら証人になってくれ……」

    ラウダ「殺したりなんてしないよ」

    シャディク「ミオリネ、大丈夫かな……うう、俺は、おれは……」

    グエル「お前まで狂うなよ!誰か俺を守ってくれ!!」

    ラウダ「はい」

    スレッタ「信用度が限りなく低いですね。……あ、グエルさん」

    グエル「……わかってる。だが、どうしようか……?」

    dice1d3=3 (3)

    1:ラウダが寝た後、シャディクに話しかける

    2:シャディクが寝た後、ラウダに話しかける

    3:二人に話しかける

  • 175二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 15:01:54

    「……シャディク、ラウダ。少し、いいか」

     ベッドの上に座り込んで、グエルが不意に切り出した。シャディクは端末を鞄にしまい、ラウダは斧を壁にかけグエルの方を見やる。

     彼は微かに睫毛を揺らして、「すまなかった」とぽつりと言った。

    「許されないことをした。……せめて、役に立ちたいんだ。俺は何をすればいい」

    「罪滅ぼしのつもり?」

     ラウダがぴしゃりと告げる。グエルは一瞬ひるんだあと、「まあ、そういうことだ」と困ったように笑った。

    「誰かの役に立たないと、俺は、……生きていられない」

    「そうか。……そこでそういう手段を選ぶところが、グエルらしいね」

     シャディクが励ますように、グエルの背をぱしぱしと叩く。それから、考えるように、一瞬目を伏せた。

    グエルHO開示

    『あなたの腕を侵食していた植物は、もはやいない。だけども記憶は戻ってこないし、あなたが父を殺したことにはかわりない。罪悪感。俺は。……俺は、とにかく、誰かの役に立ちたい。そうでないと、生きていられる気がしない。あなたの目的は「任意の他のPCの目的を達成させること」である。』


    グエル「ということでお前らの目的を吐け。楽そうな方をやる」

    シャディク「なるほどねえ……協力してもらう、べきかなあ……?」

    ラウダ「聞かない方がいいとおもうけど」

    グエル「ああ。この場でPvPが始まる可能性すらある以上、強制はしない。どうする?」

    シャディク「……そっか、じゃあ……」

    ラウダ「うーん……」

    シャディク:dice1d3=1 (1) ラウダ:dice1d3=1 (1)

    1:お互いにもわかるように言う

    2:グエルにだけわかるように言う

    3:言わない

  • 176二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 15:26:08

    シャディク「……っていうのが俺の目的」
    グエル「それ、かなり重要じゃないか?分岐にモロ関わってくるだろ」
    ラウダ「ああ、あのときのあれは、そういう……」
    シャディク「それで、ラウダのは?」
    グエル「おう。シャディクの目的は割と難しそうだから選択肢がほしい」
    ラウダ「……『誰かの目的を達成させる』でしょ?だったら本当に、聞かない方が良いと思うんだけど……シャディクのほど重要じゃないし……まあ、いいか……」

    「なるほど。……わかった、できる限り尽力する」
    「ありがとう。嬉しいよ」
     グエルが大きく頷けば、シャディクはほっとしたように息をついて、笑った。穏やかな表情に、グエルの身体からも力が抜ける。和やかな時間に、心がようやく休まる気がする。
    「……ならこっちも助けてよ、グエル・ジェターク」
     そこで立ち上がったのは、ラウダだった。
     震える声は、微かに上擦っている。グエルがそちらを見やると、ラウダは目を見開き、引き攣った歪な笑みを浮かべていた。
     ラウダはグエルのベッドに乗り上げると、呆然としたままの彼の胸倉をつかむ。シャディクが「ラウダ?」と困惑したように言って、制止しようとするためか近寄ってくる。それに少しも構わずに、弾けるように笑った。
    「いいよ。役割を与えてあげるよ親殺し。今日からあなたは人間じゃなくて、壊れても構わない玩具だ」
    ラウダHO公開
    『許せない、絶対に。許してはいけない。あなたの狂気は即座に「フェティッシュ:父さんの仇」に変更される。あなたの目的は「グエルに復讐する」ことである。
    ……ついでに、今のコレを野放しにするのは危険だ。かといって司法に委ねるのも我慢ならない。あなたの目的は「グエルを『保護』する」ことである。』

  • 177二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 15:38:08

    これ監禁ルートでは??

  • 178二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 15:44:13

    グエル「詰んだ」

    シャディク「お疲れ。骨は拾ってあげるよ」

    ラウダ「殺さないってば」

    グエル「説得力が本格的にゼロだよ!なんだよそれ!なんだよこれ!?今すぐここで自害しろと!?」

    シャディク「あっじゃあ俺目と耳塞いでるから」

    ラウダ「だからほんとに殺さないって。>>135 でダイス振ってるでしょ」

    シャディク「そういえば……あ、どうするかダイス振って決めたってこと?」

    ラウダ「復讐なんて基準が曖昧過ぎる、殺害とかじゃないの? って疑問に思ってSKPに聞いたら、『シナリオ上の都合。それと、以前グエルを刺した男に対して、酷い目にあわせようとか痛めつけようとか言ってて、そっちの方が自然だと思ったから』って」

    グエル「あ~、あの謎ダイスはそれか。で、何になったんだ?俺は何をすればいい」

    ラウダ「選択肢がね。1なら肉体的に、2なら精神的に拷問する。そして4なら殺害する予定だった」

    グエル「4じゃなくてよかった……いや全部ろくでもないが……それでえっとラウダが引いてたのは、3? 3は何なんだ」

    ラウダ「……」

    グエル「ラウダ?」

    ラウダ「ノリで入れた色ボケネタ選択肢。まさか引くとは思ってなかったんだ」

    グエル「ラウダ!?!?」

    シャディク「あっじゃあ俺目と耳塞いでるから……」

    スレッタ「……えっとじゃあ、そんなこんなで次の日になりました。ミオリネさんやエランさんと合流して、四日目の行動を決めましょう」

    ラウダ「ここで翌朝に飛ばすな水星女ァ!」

    シャディク「俺は何も見ていないからSANcはいらないよね?」

    グエル「露骨に俺たち<自分のSAN値であることを露呈させるなシャディク!何も起きてないんだよ描写もロールもないんだから!!」

  • 179二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 15:44:42

    ブラコンかと思いきやファザコンかよ?!
    まあ薄々そんな気はしてたが……

  • 180二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 15:49:31

    シャディクの反応草

  • 181二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 16:15:21

    これでHO全くわからんのシャディクだけか

  • 182二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 16:52:00

    ほんのりミオエラ描写で満足げなKPスレッタとそれを死んだ目で見てるシャディクを想像したら吹いてしまった。
    (そっから先の地獄から目をそらしつつ)

  • 183二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 19:11:58

    三人部屋だったのがせめてもの救いだなグエル

  • 184二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 20:24:46

    スレッタ「はい、おはようございます~!皆さん揃いましたね!」

    ミオリネ「ええ、適当にほのぼのRPしておいたわよ。やっぱり日常パートは必要ね」

    エラン「うん。そっちは……えっと……なにがおきたらそんな表情になるの……?」

    グエル「もうやだ」

    ラウダ「だれかとめて」

    シャディク「SANチェックは入らなかったからよかったと思う」

    スレッタ「えへ。……じゃあ、皆さんが集合すると、またどこからともなくニカさんが現れて、温室に案内してくれますよ!」

    グエル「俺はここ来るの初めてだからな。ずっと抜け殻みたいだった表情が、一瞬にわかに揺らぐんじゃないか」

    エラン「……そうだね。それで、どうする?次に行く場所はシン・セー現工場だけれど、どうやって探すか……」

    シャディク「考えられる方法としては、『もう一度シン・セー開発公社に侵入する』『襲撃に来た人から聞き出す』『警察なんかの力を使って総当たり』かな?」

    ラウダ「あれ?今兄さんの記憶ってどうなってるの?」

    ミオリネ「まだぼんやりとしたまま。スレッタを見ても何の反応も示さないわよ。どちらかというと罪悪感でそれどころじゃないって感じかもしれないけど」

    スレッタ「はい!……あっ、ミオリネさんとニカさんが、もう一度応急手当してくれますよ~!」

    グエル「ありがとう。それで、工場を探す方法だが……」

    dice1d3=2 (2)

    1:エラン「シン・セー開発公社に行く?」

    2:シャディク「スレッタを囮にシン・セーの人を釣ろうよ」

    3:ラウダ「ペトラに協力を仰いでみる?」

    ミオリネ応急手当:dice1d100=89 (89) (70) 成功の場合:dice1d3=2 (2)

    ニカ応急手当:dice1d100=53 (53) (70) 成功の場合:dice1d3=3 (3)

  • 185二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 20:35:35

    グエルHP:5→8


    「私を、囮に?」

     スレッタはシャディクの言葉に、目を見開いた。

    「ああ。一昨日きみの家を襲撃に来た人たちは、十中八九きみ目当てだろう。なら、きみを使えば、また来るかもしれない。そいつをとらえて、聞き出そう」

     ニカが「わあ、いいですね」と言って微笑んだ。スレッタはあちこち視線を惑わせて、恐れるような顔をする。

    「……こわ、い。です」

    「大丈夫だよ、僕たちがいる。絶対に負けない。襲撃のタイミングもある程度こちらでコントロールできるから、奇襲できる」

    「ほんとうですか?私……つかまらない、ですか?」

    「もちろんだよ」

     シャディクは安心させるように微笑んだ。それからエランとラウダを順にみて、「お前たちもそれでいいね?」と首を傾げる。尋ねる、というよりは、確認するような言い方だ。エランはしばらく考えた後頷き、ラウダも「まあいいんじゃない?」と腕を組んだ。グエルに関しては俯いたままだが、否定することはないだろう。シャディクはぽんと手を叩き、ニコリと笑った。

    「じゃあ、決まりだね。誘き寄せるための場所は__」

    dice1d3=1 (1)

    1:スレッタの家(狭いし隠れやすいよ)

    2:廃工場(ちょっと探索の時間がとれるよ)

    3:昨日グエルと戦った路地(挟撃できるよ)


    スレッタ「人の心ないですね!?私デコイですか!?」

    ラウダ「仲間だね」

    ミオリネ「……まあ、ここでいったん休憩をはさみましょうか。少し早いけど『次スレ』ね」

    グエル「だが、終盤には近づいてきていそうだな」

    シャディク「問題はラウダの目的からしてまずハピエンフラグを回収できていなさそうなことだけど」

    エラン「とにかく、やることはひとつ。……撃つ、それだけだよ」

  • 186二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 21:02:54
  • 187二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 21:29:33

    電卓を叩くミオリネさん>>164が見れてよかった

    次スレも楽しみ

  • 188二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 21:39:18

    おもしろかった!次スレも楽しみです!
    前卓と別方向でまた拗らせてる兄弟笑ってしまう、色ボケ系の拷問ってさあ…

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