【CP&閲覧注意】ウタ(どうしよう・・・・・・)

  • 1123/02/22(水) 22:16:36

    こんな事になるんなら初めから隠れなければよかった

    そんな無意味すぎる後悔をしている中、外からは耳を澄まさずとも聞こえてくる男子たちの雑談が、嫌にリアルな形で頭の中へと入ってくる

    私はその状況で、ただただ彼らに対し一刻も早く部屋から出て行ってくれと願うことしか出来ない

    そう・・・・・・・・・なぜなら私は今・・・・・・

    クローゼットの中に居るのだから・・・・・・

    ルフィ『鳩の奴らが使ってた技はどれもカッコよかったなぁ!ほら!あれとか!!"六王銃!!!!"』

    ゾロ『へぇ!確かにそのポーズはいいな!』

    ウソップ『カッケェーー!!!!あー・・・ゴホン・・・・・・"六王銃!!!!"』

    サンジ『そう言やアイツらはみんな中々にイカす技ばっか使ってたなァ!』

    ロー『当然だ!奴らの戦闘技術は全て政府側のもの・・・腐っても世界をしょってるなんて奴らの使う必殺技がダセぇ訳がねェ!』

    ウタ(だから技名のカッコよさとかどうでもいいから!!!サッサと出てってよ!!!!?私トイレ行きたいんだってば!!!!??)

    何故ウタがこの様な事態に陥っているのか、それを知るには時を少し遡らなければならない

  • 2二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 22:22:30

    厨二ウタの前日譚か!?

  • 3123/02/22(水) 22:28:52

    ウタ『ルフィ!来たよー!!』

    その日ウタはいつもの如くサニー号へと遊びに来ていた。いつもと違う黒色のジャケットを着ている辺り、センスがないなりに考えお洒落を装っているのだろう。

    ウタ『あれ?ルフィー?』

    いつもならば船首で待っているルフィ。ウタが一度声を掛ければすぐさま飛びついて来るのだが、今日はその姿を見せない。

    何やら船の右側の方でジンベエを必死に呼ぶウソップとチョッパーの姿が見えるが、恐らく関係ない事なのだろう。

    ウタ『ねぇ〜ルフィ〜?』

    船内を軽く回り声を掛けるとやはりルフィは姿を現さない。もしやかくれんぼでもしているのか?ウタがそんな事を考え始めた瞬間その部屋が目に入る。

    ウタ『ん?此処は・・・男子部屋だっけ?』

    サニー号に造築されている男子部屋。普段からナミやロビンと共に女子部屋を使っているウタにとっては未知の領域だ。

    ウタ『も、もしかしたらこの中に居るかも知れないしね!うんうん!探すついでに!!』

    当然ウタがそんな魅惑的な空間に惹かれない筈もなく、面白半分で、顔をニヤつかせ女子禁制?の男子部屋へと入っていく。

  • 4123/02/22(水) 22:57:50

    ウタ『へぇ〜案外綺麗じゃん!!』

    部屋の中に入ると至ってシンプルな内装と綺麗に清掃された空間が広がっていた。もっとダンベルやら遊び道具やらで散らかっていると思っていたウタは良い意味で関心を示す。

    ウタ『る、ルフィ〜?居る〜?』

    ルフィが1人で誰も居ないであろう部屋に入り浸る事は基本的に無く、ウタはそれを重々理解していたのだが、一応建前と言わんが如くルフィの名前を呼ぶ。

    しかし当然ながらルフィが姿を現す事はなく、部屋の中に探し人が居ないのならばもはやこの空間に様などはない。

    ウタ『る、ルフィ〜?此処かなァ〜?』

    だがしかし、まだまだ詮索したりないウタは綺麗に纏められた新聞紙の下や、部屋に備えられて居るちゃぶ台のしたなど、全くもってルフィが居る筈のない場所を探し周っている。

    こうなってはウタ本人の探究心が収まるまでこの部屋から出る事はないだろう。

    ウタ『ルフィ〜?む、むむむっ!コレなんだろう?』

    そうして詮索をしていると四つ程置かれている椅子、その上に1冊だけ置かれた、大人の女性が表紙の雑誌をウタは見つける。

    ウタ『え〜と何々〜・・・・・・ん?あっ!?ヤバっ!!?』

    がしかしそれとほぼ同タイミングで、部屋の外から男たちの声が聞こえて来て、ウタは何を思ったか咄嗟に目の前のクローゼットの中へと隠れてしまった。

  • 5二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:03:25

    サンジィ…

  • 6123/02/22(水) 23:14:07

    ウタ『・・・・・・・・・・』

    咄嗟にクローゼットへと隠れたからか、はたまた人の部屋の物を勝手に物色したからか、どちらとも取れる状況の中ウタは妙な背徳感を感じドクンドクン!!と鼓動の音を早めていく。

    そして部屋に中々入って来ない男子たちに対し、もしや気のせいだったか?と、フラグ全開な思考がよぎった瞬間、扉の開く音がした。

    ルフィ『いやァーー!!死ぬかと思った!!!』

    ウソップ『お前もう少し気をつけろよ!?いつもジンベエが助けてくれるからって落ちすぎだぞ!?』

    ルフィ『大丈夫!!ジンベエが居ねェ時はゾロが助けてくれっからな!!!』

    ゾロ『そう言う問題じゃねェ!!!』

    ロー『麦わら屋には今更なに言っても無駄だ』

    サンジ『同感』

    ぞろぞろと部屋へ入ってくる男子たち。ルフィ、ゾロ、ウソップ、サンジ、ローのイツメンの為いま出ていけば軽いノリでその場を切り抜けられたかも知れない。

    だがしかし、どう言う訳かウタはその場待機の道を選び、コレを機に普段男たちがどの様な会話をしているのかを盗み聞きする事にした。

    ウタ(ふふふ・・・面白くなって来た・・・・・・)

  • 7二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:16:06

    ローが本当にイツメンになってる

  • 8二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:41:06

    ロー草

  • 9二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:48:01

    この状況をちょっと面白がってる辺りどうなっても自己責任ですねこれは…

  • 10二次元好きの匿名さん23/02/22(水) 23:51:18

    あぁ、分かったよ…、これてぇてぇだ

  • 11二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 02:27:50

    大丈夫?

    見聞色でバレない?

  • 12二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 11:18:20

  • 13123/02/23(木) 15:28:17

    ウソップ『ん?おいサンジ〜お前コレぇ』

    サンジ『ぬぉーーっ!!しまった片し忘れてたか!!やい!お前ェら!!勝手に読んでねェだろうな!!!??』

    部屋に入るなりウソップが先程ウタがクローゼットに入る際忘れていった雑誌を指摘する。どうやらあの雑誌はサンジの私物だった様で、その焦り方一つでウタですら一体どう言った内容の物なのかを察してしまう。

    ゾロ『読むかんなもん!』

    ロー『くだらねェ・・・』

    ルフィ『ん〜てかおれそう言うの興味ねェし・・・』

    は?とウタは内心思った。それはルフィの言ったセリフに納得がいっていないからだ。

    ウタとルフィはその距離感と幼馴染と言う関係性から、入浴の際は共に入る事が多い。実際周囲の人間もこの2人ならば間違いは起きないだろうと思いソレを許している。

    がしかし、どうやらそれは間違いだった様で、初めにウタがルフィと入浴した際は軽いボディタッチを、最近では通常で胸に顔を埋め、荒々しく空気を吸い上げる始末。ハッキリ言ってセクハラである。

    ウタ(そ、そりゃあ私は別に嫌じゃないけどさ・・・なんか如何にもおれは興味ないですよ的な事言ってるとムカつく!)

    クローゼットの隙間から男たちの会話を盗み聞きするウタは、今すぐ風呂場での出来事を全てバラしてやろうか?と内心思った。

  • 14123/02/23(木) 15:47:21

    サンジ『たくっ!お前らには男のロマンってもんがねェのか!?』

    エロ本に対しウソップ以外があまりにも興味を示さない為、サンジは決まり文句を言う。

    ルフィ『んだと!?おれらにも男のロマンくらいある!!』

    サンジ『ほう?言うねェ!女のおの字すら知らねェ野郎が!!!だったら答えやがれ!!!それはなんだ!!!』

    ウタ(ん〜・・・なんか思ってたのと違うなァ〜・・・・・・ッ・・・それよりトイレ行きたい・・・・・・)

    サンジの挑発的な言葉に対しルフィは反論を返す。正直思っていた以上にいつも通りのやり取りだった為か、ウタは早々に飽はじめて折そればかしか多少なりな尿意にも襲われていた。

    がしかし、ウタはどうせすぐルフィ達なら部屋を出ていくだろうと思い至り少しばかりの我慢をする事にした。

    そんな時である。ルフィの発した一言で男たちに火が付いてしまったのは。

    ルフィ『いいか!!サンジ!!男のロマンっつうのは!!カッコよさだっ!!!!!』

    ウタ『ふわぁ〜・・・ん?(カッコよさ?)』

    この時無理矢理にでも外へ出ていればと、後にウタは後悔する事となる。

  • 15二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 16:20:22

    このルフィはサンジに蹴られていいんじゃねェか……

  • 16123/02/23(木) 19:41:42

    ルフィ『なぁ!ゾロ!男のロマンつったらカッコよさだろ!!』

    ルフィはゾロに共感を求めゾロもそれに対して首を縦に振る。
    ルフィ『ほら見ろ!!そう言う女の裸しか描いてねェ本なんかよりカッコいい事が書いてある本買えよっ!!!サンジっ!!!』

    サンジ『なっ!?テンメェ!!確かに男にはカッコよさも重要だが、こう言ったエロスも大事なんだよ!!!』

    ルフィ『なんだと!!!』

    サンジ『やんのかッ!!!』

    ルフィとサンジはカッコよさとエロさ、どちらが重要かで唐突に取っ組み合いを始めてしまった。

    ウタはそんな2人を見て、この調子ならすぐにでも部屋の外へ出られるだろうと踏み、暫く様子を見る事にした。

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜
    そしてアレから2時間後・・・

    ルフィ『そう言やトラ男の""アレ""カッコいいよな!!』

    サンジ『あぁ〜アレか!えっと、なんだっけ?あっ!そうだ!"ROOM"!!!って奴だ!!』

    ルフィ『そうそうそうそう!!それだよそれ!!トラ男!今やってみてくれよ!!その、るーむって奴!』

    ロー『チッ・・・しょうがねェな!"ROOM"!!!!!』

    ローが手首をクイッと上げ、まるで魔法の呪文を唱えるかの様にして叫ぶと、辺りに青色のサークルが展開される。それを見たルフィとサンジは大層喜びの感情を露わとしおり、使用者であるローもまた、満更でもない顔を浮かべていた。

    ウタ(いやそんなのどうでもいいから早く部屋から出てけェーーーー!!!!!!!)
    そんな中、クローゼットに隠れているウタは尿意がピークまで達してしまい1人項垂れていた。

  • 17二次元好きの匿名さん23/02/23(木) 19:44:30

    ムッツリ王

  • 18123/02/23(木) 20:02:58

    ウタ(く、クソォッ!!!こんな事になるんならすぐにでも出ればよかった!!!!!)

    足をもじもじさせ、少しでも水分の巡りを抑える為か男たちには気づかれないくらいの小さな深呼吸を繰り返して、迫り来る尿意を耐え凌ぐウタ。

    今の彼女からは世界の歌姫と称される程のオーラは微塵も感じられず、なんとも滑稽かつ哀れな姿だ。

    ウソップ『やっぱ必殺技は独自性がねェとダメだよなァ!』

    ゾロ『そうだなァ!尚且つカッコよくねェとダメだ!』

    ロー『ふん・・・当然だ!技名がダサいと全力を出せねェからな!』

    そしてそんなウタに対し、立て続けに不運が押し寄せる。先程までは大して乗り気ではなかった筈のゾロとウソップ、そしてローまでもがカッコよさ議論に参加して来るではないか。

    こうなってしまうと暫くはこの部屋から男たちが出る事はない。ウタもそれは重々承知している事だが、だからと言って今クローゼットから出ていけば確実に拗れる。その為ウタには我慢する以外の選択肢は無かった。

    ウタ『ッ・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・(は、早く出てけェ・・・・・・)』

  • 19123/02/23(木) 20:17:29

    ウソップ『あっ!じゃあアレだ!!』

    必殺技とはこうあるべきだ!と語り合うルフィ達に対して、ウソップは人差し指を立てて提案する。

    ウソップ『今から自分が戦って来た相手のカッコいい必殺技を言い合うってのはどうだ!』

    ルフィ『おっ!いいなァ!それ!やろうやろう!!』

    ウソップの提案にルフィは一つ返事で了承を返し、ゾロやサンジ、ローなども首を縦に振る。どうやらそれぞれ思い当たる節がある様だ。

    ウタ(いや何始めてんのォーーー!!!??)

    そしてコレから始まるであろうロングスパンな語り合いに対し、ウタの表情は青ざめていく。なんとも何処ぞの海賊王好みの顔に育ったものだ。

    ルフィ『うし!じゃあおれからだな!』

    ウソップ『よっしゃあ!言ったれェ!!!』

    ルフィ『敵の中だったらアレだな!黄猿のビーム!!』

    ルフィがカッコいいと思った必殺技は大将黄猿が放つ"ビーム"だ。ルフィのその意見を聞くと、他の男たちも確かにアレは良いな!と共感の声をあげる。

    ウタ(いや・・・黄猿のビームって・・・・・・何ィ・・・・・・)

  • 20123/02/23(木) 20:33:34

    サンジ『でもアレだな、確かにビームはカッコいいんだが・・・・・・技名はどうした?技名は?』

    ルフィ『あ?』

    黄猿のビームというあまりにも曖昧な答えにサンジは言う。必殺技なのだから技名はしっかり答えろと。そしてその意見にはルフィ含め皆が賛同しており、正式名称を答える事にした。

    ルフィ『ほら!アレだよ!えぇ〜となんだっけェ・・・あっ!""ピカピカの蟹玉""!!!!!』

    一同『ちょっと待てェ!!!!!』

    ルフィ『ん?なんだ?お前ら?』

    技名を叫び、ポーズまで取ったルフィに対し男たちは抗議する。

    ゾロ『それはテメェが考えた技名だろうがッ!!!』

    ウソップ『勝手に改変すんじゃねェーーー!!!』

    ルフィ『んだよ!!!確かこんな感じの名前だったろ!!?』

    サンジ『いや確かに語呂はあってるかも知らねェが!!!どう考えてもそれは違ェだろ!!?』

    ロー『何処の世界に"ピカピカの蟹玉"とか言いながら空中でビーム連射する異常者が居んだよっ!!?』

    ルフィ『ここ』

    一同『居るかッ!!!!!』
    黄猿の技名を改変した事により部屋はブーイングの嵐。ルフィは渋々別のカッコいい必殺技を思い浮かべる事に。

    ウタ(いやいいから早く終わってェ・・・・・・)

  • 21二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 02:13:55

    ここまできたら決壊する前に大人しく出た方がいいと思うんすがね…

  • 22二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 02:26:45

    ローのツッコミに声出して笑ったわ

  • 23二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 07:16:12

    ほっしゅ

  • 24二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 14:26:38

    ゾロとサンジもネーミングセンスないし、変な名前付けそう

  • 25123/02/24(金) 15:45:36

    ルフィ『ん〜じゃあそうだな〜・・・・・・あっ!アレだよ!アレ!ほら!ハトのやつ達が使ってた技!!えっと〜・・・確か名前は・・・・・・』

    ウソップ『頼むから改名すんなよォ?お前!』

    ウソップは口をスッぱくして言う。それに便乗し周りの男たちも首を縦に振る。

    ルフィ『こうだ!!!"六王銃"!!!!!』

    ルフィが繰り出したのは、CP0切手の曲者"ロブ・ルッチ"が使用する必殺技、その名も"六王銃"だ。

    ご丁寧にポーズまで取っている辺り余程苦戦した技の一つなのだろう。

    ゾロ『へェ!確かにそのポーズは良いなァ!』

    ウソップ『カッケェーーーーーーーー!!!!??あぁ〜・・・ゴホン・・・・・・"六王銃"!!!!!』

    サンジ『そう言や確かにアイツらはみんな、中々にイカす技ばっか使ってたなァ!』

    ロー『当然だ!この戦闘技術は全てが政府側のもの・・・・・・腐っても世界を背負ってますなんて奴等の使う必殺技がダサい訳がねェ!』

    ウタ(いやそんなのどうでも良いから!!?てか、なにトラ男君は熱弁してんの!!?別に要らないからそんな情報!!)

    男たちはルフィが見せた必殺技に大層ご満悦な様子。

    そしてそれとは別に、今にもダムが決壊し洪水を起こしそうになっているウタ。もう此処まで来たらさっさと出るか漏らしちまえよとも思うのだが、それは彼女のプライドが許さない。

    そして早く出てけと懇願する彼女とは裏腹に男たちは議論を続けていく。

  • 26二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 20:35:24

    このまま失禁するより今出てちょっと気不味くなる方がまだマシだろォ!

  • 27二次元好きの匿名さん23/02/24(金) 20:38:41

    男子学生だこれ

  • 28二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 02:54:06

    クローゼット飛び出して「剃ッ!!!」って言いながらトイレまでダッシュするんだ

  • 29二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 13:30:36

    おそらくクローゼットから出たインパクトで男子たちは固まる
    その瞬間に走り抜けるんや

  • 30123/02/25(土) 18:54:51

    30分後・・・
    ルフィ『確かになァ!アレはカッコよかった!シシシ!!ゾロ出来んじゃねェか?刀あるし?』

    ゾロ『に"っ"!?カイドウのは金棒だろうが!?刀じゃねェ!!!』

    ルフィ『なんだ?出来ねェのか?』
    ゾロ『アホ抜かせッ!!!??出来るわッ!!!』

    ゾロはルフィからの挑発を受け息を整える。こう見えてゾロはそこそこ役にハマるタイプなのだ。

    ゾロ『あーあー・・・よし!ふぅ・・・"雷鳴八卦"!!!!!』

    ビシッ!!と刀を後方から突き出し、そのまま前方へ猪突する。カイドウが使用していた技に瓜二つだ。

    ルフィ『うほほォーーー!!!カッチョィーーー!!!』

    ウソップ『決まってるぜェーー!!!よっ!!流石はうちの戦闘員!!!』

    ロー『やるじゃねェかゾロ屋・・・今日から金棒で戦ったらどうだ?』

    サンジ『流石は緑カイドウ!瓜二つだぜ』

    ゾロ『頭かち割るぞまゆヒュム』

    ゾロの技真似はとても好評で、皆が彼を褒めちぎっている。そしてそんな中ウタは・・・・・・

    ウタ『ふっ・・・フゥ・・・・・・ッ・・・・・・あ・・・・・・フゥッ・・・』

    頭は正常に回らず、ただただ吸った空気を小さく吐くだけ。それは愚か、目は焦点が定まっておらず口からは唾液が垂れている。
    ハッキリ言って赤信号である。

  • 31二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 19:07:41

    まゆフィムは草

  • 32二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 19:15:28

    これ、尿意我慢してるんですよね?

  • 33123/02/25(土) 19:17:54

    ウタ『あ・・・・・・あぁ?あ・・・・・・・・・・ハァ・・・ハァ・・・(もう・・・無理ィ・・・・・・限界・・・・・・)』

    ウタはあまりの絶望的状況に涙を流す始末。だがしかし此処で出て行っても、漏らしても、どのみち寒い目で見られるのは必至。それ故彼女は耐えるしかない。ただひたすらに!

    そして時は訪れた・・・・・・・・・

    ぐぅー!と言う音が男子部屋に響き渡る。

    ルフィ『はぁ〜・・・腹減ったァ〜』

    サンジ『おっと!いけねェ!そろそろ昼飯だな!今から準備すっから釣りでもして待ってろ!』

    ルフィ『わかった!行くぞウソップ!!』

    ウソップ『おう!!』

    ルフィの腹の音が鳴るや穴や、急展開とも言える速度で男たちは部屋から出ていく。

    ウタ『ハァ・・・ハァ・・・あ?』

    そしてウタはそれにすぐさま気づき、なるべく早く、そして慎重に部屋からトイレへと駆け込んだ。

  • 34二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 19:19:04

    チッ・・・間に合ったか

  • 35123/02/25(土) 19:29:37

    ウタ(よ、よし!!間に合った!!!勝ったんだ!!!私の覚悟がッ!!!)

    すっかり安心しきったウタは、トイレのレバーハンドルを掴み勢いよく引いた。その瞬間・・・・・・ガチャン!!!と言う音だけが鳴り響き扉は開かなかった。

    ウタ『え?』

    ルフィ『ん?今入ってます!』

    どうやら先程部屋を出て行ったルフィが先にトイレを使用していたようだ。

    ウタ『あ・・・・・・ふ・・・うぅ・・・ルフの・・・・・・ばかぁ・・・』

    ルフィ『え?ウタ?』

    この日ウタは・・・目から流れる涙とは別に・・・・・・足と足の間から哀れなる滝を流した。

    唯一の救いはそれをルフィ以外に見られなかったと言う事だ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



    そして次の日、ウタは自室のベッドに横たわっていた。

  • 36二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 19:52:12

    ホッ・・・間に合わなかったか

  • 37二次元好きの匿名さん23/02/25(土) 19:54:52

    >>36

    人の心

  • 38二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 00:36:47

    泣くわこりゃ…

  • 39二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 01:54:22

    そりゃ中二病にもなるわ...



    そうか?

  • 40二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 04:09:28

    ただの恥ずかしいお漏らし譚なのに…
    何故だろう、妙にえぐちぃ……

  • 41二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 06:35:42

    >>40

    急に呼ばれる江口さんに悲しい過去・・・

  • 42二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 06:36:24

    >>41

    江口ってエロに見えるよな

  • 43二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 12:55:38

  • 44二次元好きの匿名さん23/02/26(日) 22:44:41

    ドンマイウタちゃん

  • 45二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 07:06:01

    朝の保守

  • 46二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 07:49:17

    >>34

    >>36

    完璧すぎる対比

  • 47123/02/27(月) 08:20:11

    ウタ『はぁ・・・・・・・・・(昨日は散々な目にあった・・・・・・まさかこの歳で漏らしちゃうなんて・・・・・・ルフィには見られちゃうし・・・・・・その上アイツ!あの後地味に私の事フォローしてくれたし!なんか腹立つ!)』

    天井を見上げ仰向けになっいるウタは昨日の出来事を振り返っていた。

    ウタ『(結局面白そうな事は何も聞き出せなかったし・・・コレ取り越し苦労って奴だよね?)・・・・・・・・・・はぁ』

    主に自分が犯した失態と、男たちが議論していたカッコよさとは何かと言う話ばかりが頭の中にポツポツと浮かび上がって来る。ウタはあまりにも自分が無駄な事をしていたと自覚し、重いため息を溢す。

    ウタ『そもそもさ・・・・・・カッコよさってなに・・・・・・そんなもん必要ないじゃん・・・・・・日常生活では役に立たないし戦闘中だってそれで負けたらダサさ倍増されるだけで…………』

    自分の失態を認めたくない気持ちから、ウタはぶつぶつと愚痴を溢していく。その姿は到底21歳の大人には見えない。

    ウタ『あんなんだからいつまで経ってもルフィは・・・・・・はぁ・・・辞めよ・・・なんか惨めだ・・・・・・・・・ん?』

    己の惨めさを痛感していたその時である。以前シャンクスからもらった雑誌が視界に入ったのは。

  • 48123/02/27(月) 08:49:50

    ウタ『この本・・・「カッコよさを引き出す方法・5選!」ってコレ私のじゃない!シャンクス達に返してこよ』

    ベッドから身を起こし、ウタは軽い伸びをすると扉に向かい歩き始めた。そんな時である。彼女の中に興味本位と言う名の探究心が芽生えてしまったのは・・・・・・

    ウタ『・・・・・・ちょ、ちょっとくらい読んじゃっても・・・誰も怒らないよね?』

    つい先日犯した失敗を全くもって身に付けられていない。恐らくホイップ増し増しのパンケーキを食べすぎた事により、学習能力と言うものが限りなく0まで低下した稀有な存在なのだろう。

    ウタ『まぁ・・・コレが可愛さの本だったらドツボにハマる事もあるんだろうけど・・・・・・カッコよさじゃなぁ〜!』

    ウタはページを捲る。

    ウタ『そもそも音楽家にカッコよさって必要ないし〜!!』

    ウタは更にページを捲っていく。

    ウタ『え〜と何々?あなたは邪竜をその目に宿しています!それはどちらの目?じゃあ・・・左目かな!』

    そして数時間後・・・・・・彼女は全てのページを巡り終え新た存在へと昇華したのだが・・・・・・それはまた別のお話し・・・・・・

    お・し・ま・い!!!

  • 49二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 08:51:33

    シャンクス、なんて雑誌を渡してるんだ

  • 50二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 10:12:41

    >>48

    今回のナレーターは比較的普通だと思ったら

    いつもどうり辛辣だったw

  • 51二次元好きの匿名さん23/02/27(月) 20:27:24

    その雑誌今すぐ燃やせ

  • 52二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 00:17:59

    終わったん?!

  • 53二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 11:00:51

    こうやって堕天()したわけですね

  • 54二次元好きの匿名さん23/02/28(火) 22:47:33

    保守

オススメ

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