すいませんここに来たら

  • 1二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 21:50:22

    ホワイトデーになんやかんやあるトレーナーSSを書かないと出られないんすよ…

  • 2二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 21:50:55

    しまったはめられた

  • 3スレ主23/03/14(火) 21:51:07

     トレセン学園にて。一人の男は頭を抱えていた。そうなったのには訳がある。

     二日前。そろそろホワイトデーがやってくるということで、担当のツインターボの顔を思い浮かべながら近くのデパ地下でいい感じのチョコを探し、いい感じのラッピングをしてもらった。
     ウキウキ気分で迎えた翌日。そのツインターボの口から衝撃の言葉が出た。
    「トレーナー!明日、ホワイトデーだよね!」
    「そうだな」
    「手作りチョコ!楽しみにしてるぞ!」
     一瞬、ことを理解できなかった。トレーナー室からツインターボが出ていく音でやっと正気を取り戻した。
    「……手作りを作れって、俺に?」
     作れないわけではない。大学生の頃、親戚に渡すために作ったことはあるし、レシピも覚えている。急なリクエストに対する不満はない。自分が3年見てきた担当であるし。
     だが、だからこそだ。3年見てきた中でツインターボが自分に手作りの何かを要求したことはなかったのだ。
     椅子に体重を思いっきりかける。上を向いて今までのツインターボとの思い出を頭にめぐらす。初めてあった頃のわがままさ。1年経っても変わらない全力な姿勢。友達とともにフェスを成功させたあの夜。
     変わったんだな、そう思った。子供らしさがそこそこなくなり、大人らしくなったとはこういうことを言うんだろう。

  • 4スレ主23/03/14(火) 21:51:31

     そうと決まれば、だ。隠しておいた昨日のチョコをかじり、早速調理にかかる。業務用のチョコを前にしトレーナーは固まった。
    「何作りゃいいんだ?」
     ツインターボからもらったチョコはカラフルなものだった。黄色いボディにピンクの窓をつけた車型のチョコ。背景は海を模したものであり、ひと目見ただけで海辺を走るスポーツカーを思わせるものであった。
     それに見合うものが作れるのか?彼の頭を埋めているのはその疑問だけであった。

     そして、何も解決できないまま今に至る。手元にはなんのひねりもない、鋳鉄型の甘いチョコ。絶望的なオーラを身にまとい、机に突っ伏しているところにツインターボがやってきた。
    「トレーナー!チョコ、作ってきた?」
    「まぁ…うん」
    「見せて見せて!」
     ラッピングされたそれを渡す。ビリビリと破かれた包装紙の中から鋳鉄型のそれを取り出し───
    「やったー!トレーナーの手作り!トレーナーの手作り!」
     上にかざして喜ぶツインターボの姿があった。
     その笑顔を見ると、心の底から一つの感情が湧いた。
    「……良かった」
    「うん!ありがと、トレーナー!」
     去年の合宿のときにツインターボが言っていたことがわかる気がした。どんな形であれ、かけがえのない存在の喜ぶ姿は何物にもかえがたく素晴らしいものなのだ。半分に分けられ差し出されたチョコを口に入れながらそんなことを思った。

  • 5スレ主23/03/14(火) 21:52:08

    みんなも書いてくれよな、今日ホワイトデーだし
    あばよ

  • 6二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 21:53:09
  • 7二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 21:56:54
  • 8二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 21:59:14

    >>6

    なにも反応がなかったの悲しいのでもし良かったら感想お願いします…(承認欲求モンスター)

  • 9二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 21:59:21
  • 10二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 23:29:36

    このレスは削除されています

  • 11二次元好きの匿名さん23/03/14(火) 23:31:48

    >>4

    ターボのSS貴重だからたすかる

  • 12二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 00:00:10

    >>6

    文学作品って要素を活かしたアプローチが素敵だったのだ

    ロブロイの奥ゆかしさが可愛かったのだ

  • 13二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 00:18:24
  • 14二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 02:49:12
  • 15二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 02:50:10

    SS描けないから四コマ漫画で許してほしい

  • 16二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 03:57:50

    >>7に既にある件。(19からのやつ)


    でもあれはフラッシュ視点だからトレーナーのなんやかんやがいいよね★

  • 17マーベラスホワイトデー23/03/15(水) 03:58:16

    「トレーナー(⤴)お待たせ☆」
    「時間通りだね。じゃあ、行こうか」
    寮の前で待ち合わせ、目的地に向かって出発する。
    隣を歩くマーベラスは上機嫌に鼻歌を歌っている。

    レースを終えた翌週の休養日。
    ホワイトデーを間近に控えたこの日、バレンタインデーのお礼の名目で、マーベラスを外出に誘ったのだ。

    ~先週@トレーナー室~
    「マーベラスは、こういうの興味があるかな?」
    ミーティングを終えて、翌週を休養日としたことを告げた後、「何をしようかな~♪どんなマーベラスに会いに行こうかな~♪」と予定を考える彼女に声をかけた。
    「なになに?マーベラスな予感★」
    彼女は興味津々で俺を見る。
    俺は「珊瑚展」と書いてあるチラシを渡し、PCを操作して展示会のHPを表示した。
    「おぉ~☆とってもマーベラスな催しだね☆☆★」
    彼女はいつもより笑顔を輝かせて喜んだ。
    どうやら時期限定の催しで、内容も美術的な展示だけでなく学術的な内容もあるようで、きっと彼女は楽しめるだろうと思ったのだ。
    「もしよかったら一緒にどうかと思ってね。バレンタインデーでは素敵なものをもらったし」
    「あは☆もちろん行くよ!トレーナーに誘ってもらえてマーベラース☆★☆★☆★」
    くるくると踊るように回るマーベラス。ここまで喜んでもらえるとトレーナー冥利に尽きるというものだ。
    「それじゃあ、来週は10時に寮の前で待ち合わせしようか。迎えに来るから、時間になったら出てきてくれ」
    「おぉ?」
    「どうした?」
    「んふふ。なんだかお姫様みたいだね☆」
    「バレンタインのお礼だからね。エスコートさせてもらうよ」
    「了解だよ!とってもマーベラスな一日になりそう★」

  • 18マーベラスホワイトデー23/03/15(水) 03:58:43

    ~珊瑚展~
    「おぉ~♪とってもマーベラスだね☆」
    「確かに。思ってたよりもずっと見事だね」
    珊瑚展には、色とりどりの珊瑚が展示してあった。
    海に生えているものをそのまま持ってきたような形をしており、それらが海をイメージした内装の中で飾られている様は、まるで自分が深海に飛び込んだかのような不思議な印象を感じる。
    「これもマーベラス☆それもマーベラス★あっちもマーベラス☆どれをとってもマーベラス☆☆★」
    マーベラスもあっちこっちを見て回って楽しそうだ。
    たまに静かになったと思ったら、珊瑚に関する説明文を読んでいる。
    珊瑚には様々な種類があり、色も、形状も、その生息域も様々だ。
    パっと見て綺麗だな、と思うものもあれば、なんだかグロテスクな印象を受けるものもある。
    これらは、人の手の及ばぬ海中で、気を遠くなる年月をかけて、成長していくのだ。

    順路を進むとグレートバリアリーフの展示があった。
    グレートバリアリーフの近くを撮影した映像を大きなスクリーンに投影していた。
    その映像はあまりにも雄大で、こんなにも果てしない世界があるのかと圧倒された。
    映像が終わり、隣のマーベラスに目をやると、
    「海の中にも、たくさんのマーベラスがあるんだねぇ…」
    そう呟くように言ったマーベラスの表情は、はるか遠くを見ているようだった。
    「海は、大きいからなぁ」
    言ってから、少し後悔する。やる気のない小学生の感想でももう少し言いようがあるはずだ。
    でもマーベラスは、遠くを見ていた視線をそんな俺に戻して、「そうだね☆」と笑った。

  • 19マーベラスホワイトデー23/03/15(水) 03:59:06

    半分ほどを過ぎると、そこからは宝石として加工されたものが展示されていた。
    ブローチやネックレス、イヤリング、ブレスレットと、様々なものがある。日本だけじゃなく海外のものもあるようだ。
    このあたりのものは、宝石サンゴと言われ、宝石らしく形が整えられて光沢を放っている。
    いわゆるダイヤモンドなどに代表される宝石の輝きとは異なり、不思議な印象を受けた。
    が、それはこの海を模した展示会の会場には、とてもマッチしていると思えた。

    宝石サンゴのコーナーを見ている途中、マーベラスは呟いた。
    「海で育ったその歴史を受けて、作る人の想いが込められたマーベラスな宝石だね☆」
    その言葉に、なんとなく得心する。
    「なるほど。海と、人がつながっているんだね」
    「そうそう☆世界はつながっている★みんなみーんな、つながっていけるんだよ☆★☆」
    「それは……マーベラスだね」
    「うん♪とってもマーベラス☆」
    今、この隣にいるマーベラスとのつながりも、そんなつながりの一つなのだろうか。
    とりとめのないことを考えながら、展示を回るマーベラスについていった。

  • 20マーベラスホワイトデー23/03/15(水) 03:59:22

    宝石サンゴのコーナーを出ると、もう展示も終わりだ。
    最後はお土産コーナーがあった。
    どうやらここでは、宝石サンゴのアクセサリも買えるらしい。
    「見ていくかい?」
    「もちろん☆」
    言うや否や、お土産売り場に突撃するマーベラス。俺もその後を追う。
    なんとはなしにその辺りを見て回るが、ふと、あるポップが目についた。
    【珊瑚の石言葉は『幸福』『長寿』】
    それを見た俺は、淡い桃色のブローチを一つ、手に取っていた。

    会計を済ませてお土産コーナーを出ると、先にお土産を見終わったマーベラスが待っていた。
    「トレーナー。何か買ったの?」
    「あぁ、お土産をね。マーベラスは買わないのか?」
    「うん。12月から出費が続いてて、今ちょっとお財布事情がマベラくないの★」
    「何か一緒に買おうか?」
    「ううん。こういうのは、アタシが自分で買いたいから★」
    「わかった。……しばらく歩き詰めだったし、喫茶店にでもいこうか。レースも一段落したし、ちょっと甘いもの食べすぎても大丈夫だよ」
    「わぁお!とってもマーベラスな提案だね!行こう行こう☆☆★」
    楽しそうにはしゃぐマーベラスとともに、俺は喫茶店に向かう。

    その後も、珊瑚展のことだけでなく、レースや日々のマーベラス探しのこと、他にもいろいろ話しながら、俺たちは休養日を楽しんだのだった。

  • 21マーベラスホワイトデー23/03/15(水) 04:00:41

    ~寮の前~
    「トレーナー、今日はありがと☆とってもマーベラスな日になったよ☆☆★」
    「楽しんでもらえたならよかったよ。俺も楽しかったし」
    一日が終わり、俺たちも再び学園へと帰ってきた。
    これから俺たちは別れの言葉を交わし、それぞれの日常に戻る。
    その前に、あれも渡さないと…でもどう渡そう…などと考えていたら、マーベラスが帰ろうとして、
    「それじゃあまた──「あ、ちょっと待って」──マベ?」
    と、慌てて遮る羽目になった。
    その疑問符はなんなんだというツッコミを心で押し殺しつつ、珊瑚展のお土産コーナーで買ったものを取り出す。
    「これは?」
    「珊瑚のブローチだよ」
    「私に?あのお土産コーナーで買ったの?」
    「うん。珊瑚の石言葉は『幸福』と『長寿』。だから、マーベラスに送りたいと思って」
    「わぁ…☆ありがとー☆☆★☆☆★」
    いつもより何倍も瞳をキラキラさせて喜ぶマーベラス。
    それを見て俺もほほ笑む。

    彼女のレース人生は、決して平坦なものではなかった。何度も苦難に見舞われてきた。
    それでもこうして、彼女はここにいる。元気に日々を笑顔で過ごしている。
    願わくば、これからもその笑顔が曇ることのないように、より一層の輝きを放てるように。

    ブローチを手にくるくると回るマーベラスを見つめながら、俺はそう願うのだった。

  • 22マーベラスホワイトデー23/03/15(水) 04:02:36

    以上です。

    マーベラスとみんなに、これからも素敵なマーベラスが訪れますように☆彡☆彡★彡

  • 23二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 08:51:28

    おいっすー、いやー、今日は学園中が浮かれてますなー。もう若人たちがこんなに期待でキラキラしちゃって、ネイチャさんにとってはちょっとまぶしすぎますよ…
    で、その…何と言いますか…アタシ、粗末な物だけどトレーナーさんにチョコ…あげたじゃん…?そのお返しは…あったり…なかったり…いや、別にお返し目当てでチョコをあげたわけじゃないですよ!シンプルにトレーナーさんに想いを伝えたかったからチョコレートを渡したわけで…って違うそういう意味じゃなくってですね!!!やっぱ何でもないですと言う訳でミーティング始めましょトレーナーさん!!!

    え?

    これを…アタシに?

    今…開けても…?

    あ………

    マシュマロ………

    そっかぁ。確かに、アタシちょっと重い女だったもんなぁ…さっきも一人で舞い上がってしれっと恥ずかしい事言っちゃったし…

    うん…まずい…ちょっと泣きそうかも…

    いや、トレーナーさん、ハンカチは別にいいって…

    え、この赤と緑の刺繍が入ったハンカチも、アタシへのお返しの一つ…

    …そっか、ありがとうね、トレーナーさん。



    「───って事があってから、ネイチャが最低限の会話しかしてくれなくなったし夜食の差し入れとかしてくれなくなったんだけど…やっぱ手作りのハンカチは流石に教え子に渡すには重かったかな…市販のお菓子だけじゃアレだし、裁縫苦手だからハンカチくらいしか作れなかったんだが…」

    泣き上戸はいる。そう思った。すみませぇん、生もう一丁ぅ!と、呂律も回らぬくせに一丁前にビールをバカスカ空けているのは、ナイスネイチャのトレーナー。
    そう、今日はちょっとした年度末恒例の飲み会であった。だが、その様相は混沌としていた。やらかしてビールを煽る者、予想外のカワイイカウンターを食らって轟沈している者、お返しに絵本をモチーフにしたコラボをやってる遊園地に行った者、照れ隠しにどつかれた際、胸骨に穴が開きかけて虚になりかけた者等々…
    みたいなホワイトデー後の飲み会で真相を知ってリカバリーすべく奔走したらやりすぎてうにゃるネイチャの小説を読みたいのですが誰かお持ちではないですか

  • 24二次元好きの匿名さん23/03/15(水) 10:07:42

    サイレンススズカは困惑していた。目の前には同期のマチカネフクキタル。スズカとは対照的に、笑顔で両手を前に出していた。
    「さあさあスズカさん、忘れたとは言わせませんよ!」
    力強くにじり寄ってさらに手を伸ばしてきたので、反射的にその上に手を重ねた。
    「…………お手?」
    「違いますよ! 先月のことを忘れたのですか!?」
    目線をフクキタルから横に逸らす。そこに貼られているカレンダーを眺めて、あ、と合点がいく。
    「ああ、ホワイトデー……」
    その単語を口にした途端、フクキタルの言う先月の記憶が蘇る。
    バレンタインデー。2人はチョコレートの交換をする予定だった。
    しかし、いざ交換の段階になって『占いによると、来月お返しに貰うが吉!』とのことで、スズカのチョコレートはホワイトデーに渡すことになったのだった。

    「ごめんね、フクキタル。先月のチョコもう食べちゃったの」
    その瞬間、上機嫌な様子だったフクキタルが固まった。
    上目遣いで様子を伺う。その瞬間、耳をつんざく抗議の叫びが響き渡った。
    「酷いですよー! 私は今日この日を楽しみにしてたんですからね!!」
    そうは言っても忘れていたものは仕方ない。聞き流しながら鞄の中に手を差し入れる
    (何かお菓子でもなかったかしら……あら?)
    カサリとした感触が指先に当たる。それを指で弄ぶと、すぐにその正体を特定できた。
    (……うん、フクキタルだからいいわよね)
    それを摘み上げ、鞄から手を引き抜く。
    「フクキタル、手を出してちょうだい」
    先程まで講義の声を挙げていたフクキタルは、興奮冷めやらぬ様子であるが、指示通り手を出す。ポンと手のひらに置かれたのは、包装紙に包まれた球状の物体であった。
    「のど飴よ。大きな声を出してたら喉が痛くなるでしょう?」
    「えー! 私のチョコはどこ行ったんですかー!?」
    「また今度渡すから今日はこれで許してちょうだい。ね?」
    飴玉とスズカを交互に見返し渋々といった様子でそれを受け取る。
    「むむむ……約束ですからね! 今度はちゃんと守ってくださいよ!」
    そんなフクキタルの言葉に、ほうと息を吐くのだった。

    こんな感じでフクキタルに雑なスズカを誰か書いて。ちなみに飴玉はマシュマロの反対の意味となっております

オススメ

このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています