- 1二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:04:28
- 2二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:12:47
誤字ったけど無事にぼっち中3ふたり中1で校内放送デスメタルリクエストが直撃する方になりました
姉への態度・対応dice1d3=1 (1)
1 原作に近い、割と雑な扱いだが姉妹仲はかなり良好
2 ふたり側が思春期に突入、「お姉ちゃん」呼びが気恥ずかしくなったりどんな距離感で接するのがいいのかわからなくてつっけんどん。でもお姉ちゃんが嫌いになったわけじゃない。
3 実は恋愛対象、1と近い態度だがスキンシップが多めで日頃から大好きと口にしている
4 実は恋愛対象、自分の感情に戸惑って顔を合わせられない。ちょっと他人行儀な態度を取ってはギクシャクしてしまうのが悩み
- 3二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:19:13
バンドやってるのかな?
- 4二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:20:51
変なコンプレックスなさそうで安心
- 5二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:23:26
- 6二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:23:50
そもそも楽器をやってるのかどうか…ダイスで
父「ふたりも何か楽器、始めてみたらどうだ?」
ふたり「そうだなー、うーん……dice1d4=2 (2) 」
1 私はいいや、弾くよりお姉ちゃんが弾くギター聴いてたいし!
2 もしお姉ちゃんと一緒にギターが弾けたら…楽しいかな?
3 お姉ちゃんと違う楽器で、一緒に演奏できるように練習するのはどうかな?
- 7二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:42
ボーカルやるのか
それともギターか - 8二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:29:17
ふたりのギターについて
エンジョイ度/ガチ度(ギターに熱中する度合い。数値が高いと本気で、低いとエンジョイ勢)
dice1d100=
原作開始時点でのふたりのギター(20で初心者卒業、50でそこそこひける、80でギターヒーロー並み)
dice1d100=83 (83)
- 9二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:30:00
それホントにふたりちゃん?
憂ちゃんだったりしない? - 10二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:30:36
エンジョイ度/ガチ度(ギターに熱中する度合い。数値が高いと本気で、低いとエンジョイ勢)
dice1d100=84 (84)
- 11二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:31:06
コミュ力あるギターヒーローとかぼっちが曇るじゃん
- 12二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:31:40
ぼっちちゃん大丈夫?
- 13二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:11
喜多に対抗心持ってほしい
「お姉ちゃんの演奏をサポート出来るのは私よ!」みたいな - 14二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:28
ぼっち終わったわ
- 15二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:51
どのスレでもふたりはチート能力になるの何なの?
- 16二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:35:56
ふたりがここまで上手くなった理由
dice1d4=1 (1)
1 お姉ちゃんに教わったりセッションしてたらいつの間にか
2 ギターヒーローの動画を見まくった
3 独学、姉のお下がりの教本読んで練習したらたら上達した
4 >>21までダイス
- 17二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:37:52
最近はチート能力貰えずに曇るスレも結構あるぞ
- 18二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:37:58
普通にほのぼの姉妹の話で良いじゃん
- 19二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:38:38
しまいざろっく
- 20二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:40:15
ぼっちの反応dice1d2=1 (1)
1 まあふたりは要領いいし、私がつまづいた所とかもたくさん教えたからね…一緒に弾けるの、嬉しいし、楽しいな
2 わ、私のアイデンティティが…姉としての立場ががががが…
- 21二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:04
普通にコミュ力あって一緒にギターやってる妹が居るならバンド組むハードルだいぶ下がらないか?
- 22二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:28
今日はどした!?ダイス神えらく優しいじゃないか!
- 23二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:45:55
- 24二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:51:52
ライオット時点の喜多ちゃんくらい?
- 25二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:52:57
多分そんな感じかな?
ちょっともう一回別にダイス
ギターボーカルとして弾きながら歌う能力(50以下だとまだ片方ずつと比べてどっちかが疎かになる、80以上だと万全に歌いながら弾ける)
dice1d100=38 (38)
- 26二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:53:28
まぁこのくらいはね
- 27二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:53:40
逆にふたり以外だと呼吸合わせられないかもしれないぞ
- 28二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:55:07
学校ではどういう感じなんだろう
喜多みたいな陽キャかな? - 29二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:04:30
ぼっち「やっぱふたり、歌上手いね……! あれ、どうしたの?」
ふたり「うーん…いや、弾きながら歌うって難しくて…歌に集中するとギターがもたつくし、ギターを弾こうとすると歌が疎かになる……」
ぼっち「あ、たしかにそうだったかも…でもふたりって器用なんだし、練習したらきっともっとスムーズになるんじゃない?」
ふたり「そうかなぁ」
練習を重ねていったふたりの弾き語り力
38+ dice1d62=36 (36)
- 30二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:07:33
ここまで上手くなるのにどのくらいかかったか気になる
- 31二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:07:46
ギターヒーローも姉妹のチャンネルになってそう
- 32二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:09:35
結束バンドが順調な時にシスコン拗らせたふたりが現れて私の方がお姉ちゃんを支えられる!とか言って喜多とバトってほしい
- 33二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:12:59
この実力だともうぼっちがふたりちゃんを支える側なのでは...
- 34二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 23:08:42
ほしゅ
- 35二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 23:13:30
ふたりはギターヒーロー垢に合流する?dice1d3=3 (3)
1 本格的に二人で運用するアカウントにする。名前がguitarherosと複数形に
2 偶にセッションを上げる。でもアカウントはあくまで姉メインで。
3 「顔は映らないけど、やっぱり動画に映ってネット上に公開、ってなるとちょっと抵抗あるかなー…やめとこうかな」
- 36二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 23:39:27
現実世界の学内とか地元で有名なのはふたりちゃん
ネット上で有名なのはぼっちちゃん(ギターヒーロー)って感じか - 37二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 23:41:24
ふたり「お姉ちゃん、最近動画あげてないね。どうしたの?」
ぼっち「へっ?」
ふたり「?」
ぼっち「わっ私のアカウントのこと知ってるの…!?」
ふたり「知ってるも何も、動画投稿始めたのお父さんの勧めでしょ?」
ぼっち「あっ、たっ、確かにそりゃそうか……いや、最近ふたりとセッションするのが楽しすぎて全然撮ってなかったや」
ふたり「んぐっ、そ、そう……」
ぼっち「ふたり?」
ふたり「べ、別に!」(何でもなさそうな顔で小っ恥ずかしいこと言うんだから、この姉…)
ぼっち「あ、そうだ!せっかくだから新しい動画、一緒に撮らない?」
ふたり「へっ?あ、う、うーん…動画に映ってネット上に公開、ってなると、ちょっと抵抗が…」
ぼっち「そっか…」シュン
ふたり(うう、小動物みたいな凹み方…って、なんで姉に庇護欲求抱いてるんだ私は) - 38二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 23:46:44
ふたりのバンド所属云々はどうしようかな…
ぼっちの中学校に軽音部とか最低でもドラム叩ける中学生とかいたんだろうか - 39二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 00:32:14
- 40二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 00:43:05
この世界線のぼっちこのまま結束バンドに合流したらボーカル探しの時に「あ、うちの妹がギターと歌両方とっても上手くて…」とか言い出して喜多ちゃんの居場所消えてしまいそう
- 41二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 00:47:26
家に帰れば入ったバンドに不足してるとこ全部補える妹がいるとか勝ち確だもんなあ
- 42二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 01:03:02
でもふたりはわざわざ2時間かけて下北沢まで来てくれるかな?
「ごめん、まずお姉ちゃんの学校やそのバンドメンバーさん達の学校で探してきてくれない?」と言われそう
お姉ちゃんとの演奏は好きなんだろうけど流石にそれはきつそう - 43二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 01:18:25
困ったらダイスの女神様に全投げすればええねん
- 44二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 03:20:59
結束バンドとふたりのバンド、ライバル同士でもいけると思う
- 45二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 03:38:15
思いつかないのなら安価飛ばしたらええねん
- 46二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 06:13:40
ふたり「本当にこんな遠くの高校受けるの?別に近場でもいいじゃん」
ぼっち「えっと、その……新天地で心機一転!みたいな……?」
ふたり「この前ボソッと『私の黒歴史を誰も知らないところに』なんて言ってたけど?」
ぼっち「うぐぅ……」
ふたり「あのね、お姉ちゃんは、お姉ちゃんが思ってるほど疎まれてたり、誰かに迷惑をかけたりはしてないよ。悪評とかも全然なかったし」
ぼっち「ほっ、本当に……?」
ふたり「ほんとほんと!…………昼食デスメタル事件以外は」
ぼっち「げろげろー!!!!」 - 47二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 06:14:46
ふたり「ねえ、お姉ちゃん」
ぼっち「うぅ…何…?」
ふたり「新しい学校でさ、友達、頑張って作ってね。まあお姉ちゃんは、どんくさくて面倒くさくて、いろいろアレだけど」
ぼっち「ぐふっ」
ふたり「でも、とってもかっこいいところがある、ふたりの自慢のお姉ちゃんなんだからさ。好きになってくれる人、絶対いるから」
ぼっち「………」
ふたり「バンドもさ。組みたいんでしょ?もしチャンスがあったら、無駄にしないように、思い切ってやってみて。誘うのか、誘われるのかわかんないけど」
ぼっち「…………うん」
ふたり「まあ、無理なら無理でも全然オッケー!その時は私と姉妹ユニット組んでデビュー目指す方向で!」 - 48二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 06:15:09
ぼっち(ふたりとの約束。私が高校を卒業する頃になるまでにお互いにバンドを組めてなかったら、姉妹で組む。そういう話)
ぼっち(正直、他の誰かと合わせた事のない私達には、ずっと一緒にやっていくのが最善にも思えてしまう。けど、お父さんから待ったがかかった────)
ぼっち「『姉妹だけで完結するんじゃなくて、他の人との演奏を経験するのも大事』。ふたりもちゃんと、バンドメンバー探すんだよ?」
ふたり「うーん、でも中学生のうちは厳しいかも?中2の間に見つかるならともかく、中3からはもう受験とかあるし。遠出して他所の街でバンドに参加、とかもこの歳じゃまだ難しいし。私も高校からが勝負かな」
ぼっち(一回、それぞれでメンバー集めに挑戦する。唐揚げをつ付き合いながら、私達はぼんやりとそんな方針を決めた)
ふたり「まあ、どっちに転んだっていいんだよ!それぞれのバンドで対バンとか実現したら、めっちゃエモそうだし!」
ぼっち「そうだね……ふたりと演るのも、ふたりと競うのも、きっと楽しい。どうなるかはわからないけど……うん、頑張ろう!」
ちょっと強引かもしれないけど、最初から姉妹では組まない理由をつけつつぼっちを高校生にして原作ルートに乗っけてひと段落。
中学生ふたりと結束バンドの絡みとかちまちまやつつふたりが中学生バンドを組めるかはダイスで、みたいにしようかな。
寝落ち! - 49二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 06:23:34
ええやん!違和感全然無い!
- 50二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 11:41:39
めっちゃいい妹じゃん
- 51二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 11:51:04
お父さんはそういうこと言う
- 52二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 12:17:16
最近、ダイスがひどいスレが多かったから
ほのぼの姉妹は健康に助かる。 - 53二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 12:37:57
〜高校進学1ヶ月後〜
ぼっち「心の拠り所はギターだけ…引きこもり…一歩…手前…です……♪」
ふたり「…………」
ぼっち「押入れより愛をこめて……」
ふたり「こもってるのは愛じゃなくて悲哀だよお姉ちゃん」
ぼっち「うう……誰とも話せないまま……連絡先の交換すらできず……バンドメンバーはおろか友達すらできない……」
ふたり「……ギターだけって……私はお姉ちゃんの心の拠り所じゃないのか……」ボソ
ぼっち「えっ!?
ふたり「えっ、声に出て──」
ぼっち「あっ、いや、そんなわけないよ!私がギターを続けられたのは、ふたりが居たからだし、むしろふたりに寄りかかったままじゃいけないって思っちゃうくらいで──」
ふたり「えっ、あっ、うん。あっ、ありがとう……」
ぼっち「あっ、ちがっ……くは、ないから。とにかくそういう事だから!」
ふたり「あっ、うっ、わかった、わかったから……(あーもうはっず……なんだこの空気……)」 - 54二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 12:45:06
- 55二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 13:01:54
先にダイスの神様に運命を決めてもらおう
軽音部ふたりの行く末は? dice1d3=3 (3)
1 みんな初心者だし、上手くなるより楽しみたいって思ってる子が多い……思い出と経験作り優先!楽しくやってこ!
2 上手くなった方が楽しいよね!私が沢山教えてあげる!→ガチ志向持ちギタリストふたりの熱量と練習量と集中力の違いで噛み合わなくなる。失敗してかなり凹む。
3 >>60 付近までの中からdice
- 56二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 13:08:33
全員その学校の軽音部がコンクールで受賞歴ある部活だった。ふたりの演奏技術をみんなが絶賛。そのままコンクールに向けてみんなで猛練習(中にはふたりクラスの実力者もいる)
- 57二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 13:12:08
あくまで仮入部なので練習には無難に参加しつつバンドメンバーを探す感じで場合によっては退部ルート
(居たかどうかや能力値はダイスに任せます) - 58二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:01:43
練度の差が悪い方向に作用してぎくしゃく。居た堪れなくなって本入部はなし。
- 59二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:12:43
- 60二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:22:35
- 61二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:26:10
- 62二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:38:01
このレスは削除されています
- 63二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:40:33
おおこれは面白い展開。
しかしエンジョイ勢でギターヒーロー並は信じられん。
毎日6時間やってたのか?? - 64二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:43:46
これはもしや……きららの世界なのでは!?
- 65二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:43:53
文脈的に部全体はエンジョイ勢だが仮入部仲間に天才が居たって意味かな?
- 66二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:52:28
ここからふたりの物語が始まったな
- 67二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:55:24
オリキャラ…姉並って事で同じ様にギターにするか、それとも別の楽器にするかも含めてその内ダイスにするかな。ベースヒーローとか、変則的にエレキバイオリンヒーローとかにしても面白いかも?
ふたり「とりあえず軽音部に仮入部してみたよ。本入部するかはおいおい」
ぼっち「おおう……私とは違うコミュ強故の選択肢……」
ふたり「まあ中2で飛び入り参加してもオールオッケーなくらいには緩い部活だし、新入生の子も楽しく楽器弾きたいーとか未経験だけどやってみたいーみたいな感じの子が多かったかなー。ピアノとかならともなく、ギターとかベースとかの経験がある中学生って滅茶苦茶レアケースだろうから当たり前だけど」
ぼっち「そっか……良い人、見つかるといいね」
ふたり「進捗ゼロのお姉ちゃんは、少しは家族以外と話せる様になって下さーい」
ぼっち「ぐふぅ。が、頑張る……」
- 68二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:55:44
エンジョイ勢の先輩の中に実はガチの人が紛れてて、ふたりちゃんが耳聡く気付くとか?
- 69二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:59:01
そうか、ふたりちゃん5歳にしてアレだったから
耳に関しては超絶に鍛えられてるのか。
だから技術=練習量はぼっちちゃんのが上だけど
演奏ではふたりちゃん互角以上になれた、って設定はどうだ。 - 70二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 20:23:06
聴こえるから(人のも自分のも)再現出来るってのは天才の設定としては有りだと思う
- 71二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 20:24:32
あっ、ふたりちゃん2年から入るから同学年や後輩でも良いのか
- 72二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:04:20
きらら時空ってことで女の子固定にしてもよろしい?
ふたりが軽音部の仮入部で出逢ったのは
dice1d2=2 (2) 年の
dice1d5=5 (5)
1ギター
2ベース
3ドラム
4キーボード
5エレキヴァイオリン
- 73二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:16:14
またケッタイな相手引いたなぁ
- 74二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:19:40
バイオリン!?これは以外
- 75二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:21:56
まあバイオリンいるバンドとかたまに見るしOKか
- 76二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:25:19
バ◯ドリのモニカもヴァイオリンいるからね
- 77二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:25:25
- 78二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:34:09
性格は…陽か陰かだけ決めてあとは安価からダイスにしようかな。好きな性癖を書いておくれ。髪色とかメガネあるなしとか一人称とか具体的な属性の付け足しも可
ヴァイオリニストの性格は
dice1d100=95 (95) (1陰キャ寄り 100陽キャ寄り)、
具合的な性格は
>>86くらいまでの案からダイス
- 79二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:53:33
お姉ちゃんそっくり
- 80二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 23:10:36
喜多みたいな性格だが音楽の事になるとシビアになる。苦言もはっきり言う
- 81二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 23:48:17
普段は猫をかぶって普通を装っているが本性は可愛い女の子大好き、抱きついたり胸に顔を埋めようとしたりとスキンシップが激しすぎる少女。
ふたりは見た目的に好み、性格を含めると小動物みたいにおどおどしてる時のぼっちがドストライク。
ふたりといる時大抵はっちゃけているが、その実猫を被らず素の自分を見せても受け入れてはくれるふたりをかけがえのない人だと思っている - 82二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 23:52:29
天然陽キャでとにかく人の話を聞かない
- 83二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 23:56:17
音楽エンジョイ勢でヴァイオリンも趣味の一つでしかない。
明るい優しいギャル - 84二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 23:56:24
普段はバイオリンのこと以外何も考えてないし考える気もないが、性根と運がひたすらいいので結果周りのみんなに好かれている
- 85二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 23:56:35
基本は人懐っこい性格
ただ基本少し練習すれば出来る天才だから飽きが早い
軽音部に仮入部したのもバイオリンでバンド参加するのあんまりいなくて楽しそうだから
軽く付き合う分には楽しい友達だけど、深く関わると大体挫折与えてくるタイプ - 86二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 00:05:45
- 87二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 00:08:25
- 88二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 00:08:54
- 89二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 00:10:12
細かすぎて伝わらないモノマネみたいな注文きたな…
続きはまた明日 - 90二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 11:22:38
ふたり「ぅんぅ〜……」
ぼっち「あ、おはよう、ふたり」
ふたり「おはよお姉ちゃん、相変わらず出るの早……何その格好……?」
ぼっち「ふふふ、よくぞ聴いてくれました!言うなればバンド女子コーデ!これに加えて背中にギター!ただものじゃない感半端なくない!?これなら話しかけてもらえる筈!」
ふたり「いやまず他人からのアプローチ任せで受け身なところを何とかしようよ」
ぼっち「ミ゜」
ふたり「…………でもまあ、きっかけを自分で用意するのは良いと思う。だから後は、自分からは無理でも、話しかけてきてくれた人には何とか応えないとね」
ぼっち「う、うん……あ、電車来そう!もう行くね!」
ふたり「はい、いってらっしゃい。気を付けてね」
ふたり「……制服でギター持ってるだけならともかく、あの重装備に話しかける人、いるのかなぁ……」
ふたり「さて、私もご飯食べて行く準備しよーっと」 - 91二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 11:24:06
虹夏「あ!ギターーーーー!!」
この日、お姉ちゃんは、運命的な出会いを果たした。
そして、私も。
ふたり(あれって……エレキギターのヴァイオリン版……?初めて見る楽器……)
ふたり(っていうか、うま……!ヴァイオリンのテクニックなんて知らないけど、それでもわかる……すごい、あんな速弾きしてるのに、音の安定が全然崩れない…………まるで────)
ふたり(────お姉ちゃんの、ギターみたい)
???「…………うん?」
ちょっとだけ、運命的かも知れない出会いをしていた。
???(────うわっ、すっごい美人さん……良い匂いしそう、抱きついてくんかくんかしたい)
その恐ろしくぶっ飛んだ本性に、だいぶ振り回されることになるのは、もう少し先のお話。 - 92二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 12:06:49
ふたりの存在でぼっち側のあれこれがどう変わったかダイスで決めようかな
ふたりとセッションしてきたぼっち、他人と合わせるとどうなる? dice1d3=3 (3)
1 所詮はぼっち、原作同様のセッション力。妹の演奏とは以心伝心だがそれ以外はからっきし
2 「誰かと合わせる演奏」の経験がある分マシ。リョウ虹との合わせも不慣れながら何とかなった
3 妹のギターに慣れすぎて輪をかけて他人と合わせづらくなっている。偶に妹がいる前提で弾きそうになるのを堪えられる様必死に調整した。
- 93二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 12:08:58
ぼっちちゃんは前途多難だのう
- 94二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 12:49:16
まあ、ぼっちちゃんらしい
ぼっちちゃんは対人が不器用な所も個性だし、その上で演奏の努力は欠かさないのが魅力 - 95二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 19:01:25
ぼっちちゃんの学祭ライブに、この子も来そう
- 96二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 01:21:29
続き期待
- 97二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 02:17:41
ぼっちside
ライブハウスSTARRY。公園で出会った虹夏に頼まれたサポートギターを(半ば強引に)引き受け(させられ)た後。
虹夏「ド下手だ……」
ぼっち「ぐふぅ……!」
初めて家の中以外での演奏、初対面の相手の目の前、初めて目の前にするベースとドラム、初めての合わせ練習……初体験だらけの演奏は、ものの見事に玉砕した。セッション能力ミジンコ以下、ゴミ箱で蹲るプランクトン後藤である。
勿論それは、人見知りの激しさが原因なのは言うまでもない、けど──
ぼっち(ふたり以外と演奏するって、こんな感覚だったんだ……)
和室でふたりと気ままにやるセッションとは、肌感覚や勝手がまるっきり違った。
自分がどう弾きたいか/どんな風に引いて欲しいかを音で伝えて、相手がどう弾きたいか/相手がどう弾いて欲しいかを音から察する。それが自分達姉妹にとっての日常で、当たり前だったもの。
それが、自由気儘かと思えばこちらに寄り添う、そんな妹の演奏が傍らに無い事が、ここまで物足りなさや喪失感に似た何かを抱かせるとは思いもよらなかった。
ぼっち(『姉妹だけで完結する』……お父さんが言ってたのって、こういう事だったんだ……)
完結してしまう、と言った方が正しいのだろう。妹との演奏が当たり前になりすぎてしまった。自身の性格も相まって、まともに他人と合わせる事ができない。それが今の、自分の現状だ
ぼっち(こんな状態でバンドなんてできない、お客さんの目線にも耐えられない……でも……!) - 98二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 02:18:47
山田「大丈夫、ひとりがヤジられたら私がベースでぽむってするから」
虹夏「今日がダメだからってバンド諦めるのは早いって!あたし達がアレなだけかもだし!」
ぼっち(こんな優しい人達が、私なんかに声をかけてくれた…こんな奇跡、多分一生起こらない…それに…)
『私の自慢のお姉ちゃんなんだからさ』
『もしチャンスがあったら、無駄にしないように、思い切ってやってみて』
ぼっち(ここで逃げたら、ふたりに胸を張れない…!)
ずっと思っていた事。妹に寄りかかったままのお姉ちゃんで、良いわけが無い。
かっこいいと、自慢だと言ってくれるのが、何よりも嬉しかったから。それに見合うくらいの姉でありたい。
ぼっち(だから────!)
dice1d2=2 (2)
1 「わっ、私…ライブ…でっ出ます!」→勇気を振り絞って顔出しで初ライブ。
2 (あっ、頭ではわかってるのにぃ……)→所詮はぼっちである。マンゴー仮面。
- 99二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 02:23:02
ふたりと歳が近い時のぼっちちゃんへの影響とかをつらつら書きたいなと思ってこんなスレ立てました。なおダイス神の信託は辛辣な模様。
こんな感じでちまちま進めて行きます、楽しんでくれたら幸い。 - 100二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 02:46:34
いやめっちゃ面白い
続き期待 - 101二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 12:31:10
牛歩だけど着実に進んでいくぼっちちゃん好きよ
格好良い - 102二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:06:39
無事に、とは到底言えないけれど、なんとか終えた結束バンドのライブ。結局段ボールの中に篭ったままの惨めな有様でのライブだったけど、メンバーは当たり前の様に「次」と口にしてくれた。
ぼっち(結束バンドの為に……コミュ障も、セッションの癖も、絶対治すんだ……!)
そう決意を新たにしながら駅のホームで電車を待ちつつ、暇になってスマホを取り出す。
ふたりからの不在着信が2回と、メッセージがいくつか入っていた。
『今日帰り遅いね、なんかあったの?』『おーい』『返事してー』
そう言えば、用事が入った事を連絡するのを忘れてた。心配かけてしまったかも知れない。
ぼっち「遅くなってごめん、今から帰るよ、と」
ついでに、ライブハウスでライブしたからスマホを見れなくて、と書き添えると、既読が付いた瞬間に電話がかかってきた。
ぼっち「もっ、もしも」
ふたり『ライブってどう言う事お姉ちゃん!?』
ぼっち「うるさっ!?そっ、そのまんまだって、成り行きでバンドのサポートに入って、そのままライブを」
ふたり『この1ヶ月家族以外まともに話せなかったコミュ障がいきなりサポートギター!?本当に!?変な見栄張ってないよね!?』
ぼっち「ぐふぁ…ほ、ホントなんだってば──あっ、もう電車乗るから帰ってからで……!」
ふたり『ゔ、むゔぅ〜……わかった……気を付けて最速で帰ってくる様に!』
ぼっち「はっ、はい」
ハイテンションな大声に思わず敬語で返す。マイクから離れた場所から響く『おかーさん!献立変更!唐揚げ作るよ!』『今から!?』という妹と母の声を残しながら電話は切れた。偶に行動力が暴走するのは姉妹そっくりとは両親の言である。 - 103二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:38:20
帰宅して遅めの夕食を取った後(流石にいきなり唐揚げは却下されたらしい)、ふたりに今日あった事を聞かせた。メンバーの写真や連絡先も無かったことからいつもの妄想癖じゃないのと怪しい目を向けられはしたけれど、「まあ妄想だったらもうちょっと美化されてるか…」というやや悲しい理由と共に信じてくれて。段ボール箱に引き篭もったままステージに立った事に呆れられたりしたけれど、何だか嬉しそうに聞いてくれた。
ふたり「そっかー、そんな風になっちゃうんだ……私も併せ練習したらボロボロになりそー……」
ぼっち「うん……まあ、私がコミュ障なのも大きいから、その辺大丈夫なふたりなら……」
ふたり「まあ、やってみなきゃわかんないけど、私は私でお姉ちゃんがいる前提でめっちゃ先走っちゃうと思う。思わぬ課題ができちゃったなー……今の内に覚悟しとこ…」
話題がセッションした時の失敗の話に移ると、ふたりは打って変わって悩ましげな顔になった。恐らく姉妹共通なこの課題は、この先バンドを続けるなら、避けては通れない。メンバーとの併せの数をこなすしか方法はないけど、他に自分達だけでも何かやれる事は……
ぼっち「暫くは家で一緒に弾くのを控える、と、か……」
そんな言葉がぽろっと口からこぼれた途端、妹の顔がみるみる内に暗くなった。
ふたり「一緒に、弾けないの……?」
ぼっち「────今のナシ、忘れて、じゃんじゃんセッションしよう、何なら毎日演ろう、30曲くらい」
ふたり「流石にそれは疲れるから勘弁」
悲しそうな顔をした妹を見て姉は爆速で自分の発言を無かった事にした。勢い余った発言にふたりは呆れた様な顔をしつつ、安心した様に小さく息をついていた。
ぼっち(私と一緒に楽しく弾きたい。それがふたりがギターを始めた理由、だもんね)
軽はずみな事を言った自分に少しだけ自己嫌悪しつつ、ふと妹の頭を撫でる。
こちらの考えている事を察したのか、ちょっと気まずそうな、恥ずかしそうな顔をしたふたりだったけど、黙って姉の手を受け入れたのだった。 - 104二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:44:56
ふたり「凄いレアな人がいたんだよ!仮入部で一緒になった人なんだけど、エレキヴァイオリン持ってきててさ────」
ふたりはふたりで、軽音部でのメンバー探しに進展があったそうで。楽し気に語るふたりに、聞いているこちらも少し楽しくなりながら相槌を打つ。お互いにバンドが完成するのも近いのかも知れない。
いつもの和室で向かい合って、いつもと違ってギターを持たずに、いつもとは違う新しい事を話し込む。姉妹にとってありふれた夜は、ほんのちょっぴりの特別を添えて更けていくのだった。 - 105二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:55:05
これのふたり版をダイスで
ぼっちとセッションしてきたふたり、他人と合わせるとどうなる?dice1d3=2 (2)
1 コミュ力に問題がなく対応力や柔軟さが姉以上の為、姉ほど苦労はしない。
2 姉とのセッションの経験で自分と同等かより上手い人がいる時は併せやすい。自分だけ突出してる時は演奏が走りやすいタイプ。
3 隣にいるのが姉か姉以外かで演奏の振れ幅が大きい。偶に姉がいる前提で弾きそうになるのを堪える為に調整に苦労。姉妹そっくり。
- 106二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 23:04:53
後このスレは定期的にぼっちのお姉ちゃんムーブに照れる妹が手癖で出現するけど許しておくれ、性癖なんだ
- 107二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 23:11:04
いや最高だよ…
姉妹仲良好バンザイ - 108二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 23:26:13
>突出してると走りやすい
マジでヴァイオリンの娘とは運命やな
- 109二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 02:25:34
ヴァイオリン娘の名前どうしようかなー
バイオリンに当て字して読みを変えて梅緒 凛(うめお りん)とかでいいかな
それか提琴からとって堤 琴音(つつみ ことね)とか - 110二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 02:27:03
最終手段っ安価
- 111二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 02:46:02
では安価とダイスの力を借りますか
ヴァイオリン娘の名前 dice1d3=3 (3)
1 梅緒 凛(うめお りん)
2 堤 琴音(つつみ ことね)
3 安価ダイス >>116くらいまで 上記の1か2好きな方でもオリジナル名前でも可
- 112二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 02:59:08
あんまり上手く無いけど、取り敢えず
アニス•ヴィリーノ
(親が外国人(留学生か日本生まれかは1に任せる)、苗字の方はviolinから弄った、名前はとあるキャラから(女の子が好き、猫被り、天才で真っ先に浮かんだ)) - 113二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 03:01:03
提琴ビオラ(さげことびおら)
- 114二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 03:16:11
2を推したい
- 115二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 06:28:02
梅緒 凛ちゃんをあだ名でおりんちゃん呼びとか
- 116二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 08:41:32
- 117二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 12:22:34
- 118二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 13:36:36
良スレ。ここまでの流れなら、今後のぼっちちゃんsideはほとんど原作通りになりそう
- 119二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 20:37:15
ビオラちゃんてスゲー名前だな
- 120二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 20:42:40
ビオラなのかあるいはヴィオラなのか
とりあえずハーフかクォーターという事にしておこう - 121二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 01:09:40
ヴィオラなら某フリーゲームのホラゲーにいたな
- 122二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 01:21:57
ふたりside
軽音部部室にて。
元から所属していた同学年の部員や先輩と共に、初めて本格的に併せ練習をした結果。
ふたり「協調性皆無でごめんなさい……」
小さく縮こまりながら謝るふたりにメンバーは皆気にするなと声をかけてくれる。何なら技術力や表現力を誉めてさえくれる。
ふたり(うう、皆優しいよぉ……お姉ちゃんの話を聞いて、心の準備はして来たつもりだった、けど……)
姉妹以外と合わせようとするとかなり不安定になる悪癖は、妹もまたしっかりと発生していた。全く合わせられなかった、と言う程ではなかった。ただ、勢い余ると言うか、前のめりになってしまうというか。いや、より正確に言うなら。
探してしまうのだろう。この場にいるわけがない、姉の音を。
こちらに合わせてくれたかと思えば、こちらを引っ張っていく様な、お姉ちゃんのギターを。
ふたり(…………姉離れできない妹でほんとすいません……)
自嘲気味な引き攣った笑みを浮かべながら後藤ふたりは萎れていった。基本的に明るい性格な妹だが、こうした所はしっかり姉にそっくりなのだった。 - 123二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 01:23:29
ふたり(どうしよう、かな)
セッション能力の改善には姉以外との演奏を数を重ねて行う他ないが、他のメンバーはそれに付き合わされる形になってしまう。
そもそも2年生の自分が軽音部に入る事になったのは、ギター練習硬くなった特徴的な指先に気付いたメンバーからのスカウトだった。腕を見込んでの誘いだったのに、逆に足を引っ張ってる様じゃ話にならない。
「────ねえ、後藤さん」
思い悩むふたりに話しかけて来たのは、珍しいエレキヴァイオリンを携えた、同学年の女の子。さっき聞いた自己紹介では、提琴ビオラと名乗っていた。
「もう一回、合わせてみよう」
さっきの惨状を見たばかりの今なのに、と少し面食らってしまう。思考が顔に出ていたのか、ビオラはこちらに笑いかけながら、軽い調子で言った。
「大丈夫大丈夫、何とかなるから」 - 124二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 01:25:14
演奏が終わった。
ふたり(今、のは……)
「ん、ぐっじょぶっ!」
演奏の余韻で少しぼんやりとしつつ、ビオラに目線を向けると、弦を持ったままの右手で、満足気に親指を立てて来た。
盛り上がる先輩達を尻目に、演奏中に起こった事を頭の中で整理する。
ふたり(やっぱりまた演奏が走りそうになって……でも、その時に、ヴァイオリンの音が……)
主張を強める様にヴァイオリンの旋律が少しだけ激しくなって。誰かに似ている様な、聞き惚れてしまいそうな一瞬の早引きに思わずついて行って。
ギターとは違った、滑らかに動く音色に導かれる様に、気づいたらバンドの演奏に着地させられていた様な、そんな感覚。
完全にとはいかないけれど、さっきと比べて格段に改竄されていて。
ふたり(今の私じゃまだリズムを乱しちゃう。けど、この人がいたら、もしかしたら──!)
「後藤さん」
たった数回合わせただけで、特別言葉も交わさずに、あっさりと間を取りもたれてしまった。何かとんでもない技術か才能の片鱗を見た様な、そんな胸のざわつきにどこか慄いてすらいるこちらに、何でもなさそうな顔で声を掛けてくる。
「これから、よろしくね!」
ふたり「うっ、うん!」
握手の代わりなのか、弦を握ったままの突き出された拳に、一瞬呆気に取られたあと、同じ様に拳を合わせた。
ちなみに。この時のビオラが何を考えていたかというと。
(はぁー、表情コロコロ変わるの可愛過ぎる……演奏もめちゃくちゃ上手くて合わせ甲斐ある……お持ち帰りしたい……)
後にこの内心を明け透けにぶっちゃけられたふたりは、あの時の私の感動を返せと少々強めに蹴りを入れるのだった。 - 125二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 01:45:50
演奏シーンの描写とか無理……何となくフィーリングしてもろて
ビオラちゃんのパーソナルやらバックボーンやらは特に深掘りはしない予定。
姉以外との演奏だと暴走しがちなふたりの演奏を上手い具合に調整できるスキルと、ふたりが一瞬姉の演奏と重ねて見て聴きそうになる程の演奏も可能なヴァイオリンの天才、ただし性格面は一見真面目そうだがその実美少女への下心満載な残念娘、みたいなイメージ。
我の強いオリキャラになったけど結束バンドの面々とはそこまで絡まずに、メインはあくまで歳の近い仲良し後藤姉妹が原作イベントを消化していく、みたいな方向のスレにする予定。 - 126二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 01:52:46
ひとふたはかなり希少なのでたすかる
- 127二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 02:03:30
『後藤さんが合わせるのが苦手なのは、多分────』
ふたり("自分と同じかそれ以上に上手い人に付いていく弾き方だから"、か)
ふたり(確かに、私はずっとお姉ちゃん……"自分より上手い人"を追いかける形で練習して来て、隣に並んで演奏できる様になった後もずっとお姉ちゃんと弾いてた……)
ふたり(自分より上手い人が隣にいる時は上手く合わせられる…言い換えれば…実力が下の人に合わせることができないって事に……)
ふたり「うわ私めっちゃイキったギタリストになってるじゃん……死にたい……何様目線なの……」
ふたり(いや、弱気になったらダメだ!ビオラも苦手克服に付き合ってくれるって言ってくれた!お姉ちゃんがあんなに前に進んでるのに、私が立ち止まったまんまじゃいけない!)
ふたり「ただいまぁ」
ふたり(……でも今日は色々と精神的にダメージ溜まったから癒してもらお……お姉ちゃんと弾きたい……お姉ちゃんギター不足……ヒトリウムが不足してるよ……)
と、思ってたのに。
ふたり「どうしたのお姉ちゃん」
ぼっち「ば……」
ふたり「ば?」
ぼっち「バイト行きたくない……!」
ふたり「ええ……」
やっと帰ってきたと思えば撃沈した姉の、悲痛な様で情けない愚痴を聞く事になったのだった。 - 128二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 02:14:50
ふたりはその名前の通り「ふたり」になれる絶対的相方を見つけることで真価を発揮するタイプだったか
- 129二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 03:04:35
リードギターに追従するタイプのサポートギター特価になってたんか
- 130二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 12:25:34
閑話。
ふたり「何してるのお姉ちゃん」
ぼっち「え、あっ、その」
ふたり「何してるのお姉ちゃん」
ぼっち「…………ばっバイトを休むために風邪を引こうと氷風呂に……」
ふたり「何してるのお姉ちゃん」
ぼっち「あっ、あの、やっ、やっぱりバイト休むのはダメだよね、うん」
ふたり「は?」
ぼっち「ひっ!?」
ふたり「お姉ちゃんが考えなきゃいけないのはそこじゃないよね?」
ぼっち「えっえっと、あのっ」
ふたり「ねえお姉ちゃん」ガシッ
ぼっち「ヒェッ」
ふたり「冗談でもそんなことやっちゃダメだよ。『自分の体を大切にする』と言いなさい」
ぼっち「まっマキマさん…!?」
ふたり「────お姉ちゃん?言わない、の?」
ぼっち「ヒィッ!?じっ、自分の体を大切にします!」
ふたり「よろしい」
姉が自分から体調を崩す事を許さない妹であった。 - 131二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 14:40:19
私インタールード大好き!
こういう心温まる姉妹の幕間もっとちょうだい - 132二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 16:05:09
ヒトリウム草
甘えたがるふたりちゃんいいね - 133二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 17:46:09
ふたりちゃん成長したら絶対しっかりするよね
ぼっちちゃんのバカを止めるのは解釈一致過ぎる - 134二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 18:07:26
どっちが姉?ってなるくらいしっかり者でお姉ちゃんを諭して背中を押せるくらい大人びてるけど、その実お姉ちゃんに甘えたがる妹とか好きなんですよね
- 135二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 21:55:50
そういえば結局ぼっちちゃんは風邪ひいたのかな?
- 136二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 23:10:22
割と長めの水風呂に扇風機で気化冷却をやってた本編と比べると大丈夫そうな気がする
- 137二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 23:20:53
書き忘れてたけど氷風呂作ろうと大量の氷抱えてたところを止めた想定。
なのでぼっちちゃんは健康です! - 138二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 00:51:33
- 139二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 01:17:24
ぼっちside
ぼっち(お、終わったぁ〜!何とか一日乗り切ったぁ〜!)
一時は欠勤も考えたものの何とか参加したStarryでのバイトを乗り切って、気分を良くしながら帰宅する。
ついでにライブハウスの仕組みやドリンクのあれこれなど、教えて貰った色々な事はきっとふたりも興味を引くだろう。
ぼっち「ただいまー!」
話すことがいっぱいあるぞ、と意気揚々と帰宅した。のだが。
ふたり「…………あぁ、おかえりお姉ちゃん」
和室で出迎えたふたりは、青菜に塩という言葉が似合いそうなくらいくたびれた様子で机に突っ伏していた。
ぼっち「どっ、どうしたのふたり!具合悪い!?」
ふたり「いや、すこぶる健康体……ただちょっと……」
ぼっち「???」
ふたり「いや……この間話した軽音部で一緒になった子いるじゃん」
ぼっち「ああ、ヴァイオリンの。その子がどうかしたの?」
普段の三割り増しくらいテンションの高いふたりが熱烈に語っていた、天才的な腕を持つヴァイオリニスト。ふたりがひたすらに褒めちぎっているのを見て、顔も名前も知らないその少女に、ほんのちょっぴりとジェラシーを感じたのは秘密である。
ふたり「めっちゃ変態だった」
ぼっち「………………何て?」
ふたり「間違えた。めっちゃ煩悩に塗れてた」
ぼっち「あんま変わって無くないそれ?」 - 140二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 01:17:48
詳しい事情を聞いたところ。
セッションの練習に付き合ってくれたから何かお礼したい、と申し出たところ、なぜかハグを要求され。戸惑いながら応じたところ、思いっきり抱きつかれ胸に顔を埋められたり、かと思えば首筋に顔を埋めて今度は匂いを嗅がれたり、両手で顔をむにゅむにゅとされたり。
ふたり「何かこう、生気吸われたみたいに疲れた。妖怪か何かだよあれ……」
ぼっち「えっと、その、よくわかんないけど……嫌だったらちゃんと言うんだよ?」
ふたり「嫌というか、気持ち悪いとかは不思議と思わなかったから、まあ……向こうもその辺考えて線引きしてダメだったらやめてくれるし、そこまで深刻なやつじゃないから……」
ぼっち「そ、そっか」
ほんと演奏の時はあんなに頼りになってかっこいいのに……と遠い目をするふたりにちょっと心配になりつつ、今日の和室での雑談は過ぎていった。 - 141二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 05:54:09
ふたりちゃんの胸がどう成長したのか気になる…
- 142二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 12:06:09
個人的にはぼっちちゃんと逆にぺったんこの方が好みだけど、
ぼっちちゃん以上でもおいしいし、同等で巨乳姉妹というのもいい - 143二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 12:35:25
ふたり「ギターの先生?」
ぼっち「うん……断りきれなくて」
ひとりの初バイトの日から少し経った後。
姉のバンド活動にもまた変化があったらしい。
なんでもギターボーカルを探す過程で出会った『喜多さん』に、ギター演奏の指導をする事になったとか。
ふたり「良いと思うよ?実際、お姉ちゃんギター教えるの上手いし。私がこんなんになるくらいなんだから、向いてる向いてる」
ぼっち「うぇへへ……そうかなぁ……?」
ふたり「はいそこ、気持ち悪い笑い方しない」
ぼっち「ぐへぇ」
辛辣なツッコミを浴びせつつも、ふたりは本心からギターの先生は姉に向いていると思っていた。
もう少しで銀盾が見えてくる登録者を抱えるギターヒーロー、それに匹敵する演奏をふたりができるまでになったのは、間違いなく姉のおかげなのだから。
ふたり「まあ私以外に話しかけるって考えるとちょっとコミュ力が心配だけど、それを差し引いてもお姉ちゃんの教え方すごい分かりやすかったから、私に教えてくれた時みたいにすれば問題ない問題ない」
ぼっち「……………」 - 144二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 12:35:56
ぼっち(ふたりはそう言うけど、さ)
ぼっち(ふたりはふたりで要領の良さというか吸収力がとんでもなかったって事、相変わらず理解してないんだから……ふたりの言う、私なんかの教え方が上手いくらいじゃ、たった1年と少しで、こんな風に弾ける様には、ならないんだよ?)
ふたり「お姉ちゃん?聞いてる?」
ぼっち「聞いてるよ、ふたり」
ぼっち(ほんと、私にばっかり凄い凄いって言う癖に、そう言うところはわかってなさそうなんだから……)
一度、言葉に出して伝えた事はあるけれど。「お姉ちゃんのおかげだよ」と嬉しそうに笑って、それで終わってしまった。謙遜してる訳でもなければ、自分を卑下してる訳でもなく、「お姉ちゃんが教えてくれたから」と、純粋に姉に感謝するだけ。
ひとりの様に自己肯定感が低い訳でもないし、結果として身に付いた演奏に対する自信と自負はしっかりと持っている。
ただ、それを得る過程の自分の才覚にはそこまで頓着していない、そんな風だった。
ぼっち(でもいつか、ちゃんと、ふたり自身が凄い子だからこそ、ふたりがこんなに上手くなったんだよって事、分かってもらいたい。それに────)
ぼっち(そんなふたりがいたから、もっと上手くなって欲しくて、もっと色んなことを教えたくて、その為にももっと上手くなろうって思って、練習して。そうやって、私はここまでやって来た)
不思議そうに首を傾げるふたりの頭をわしゃわしゃしと撫でながら、今はまだ伝えられてない事を思う。
────私がギターをずっと続けられたのは、ふたりがいたからだって事。いつか、伝えられたら良いな。 - 145二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 12:36:33
ふたり「ところでお姉ちゃん」
ぼっち「うん?」
ふたり「その喜多さんってさ、ギター弾けるって嘘ついてバンドに入って、しばらくのらりくらりした後で辞めたんだよね?」
ぼっち「ま、まあ短く纏めるとそうなる、かな?」
ふたり「もしかして私達の周り、ヤバい人しか集まらない……?」
ぼっち「あっ」
片やバンドに嘘をついて加入してバックれるギター初心者少女。片や下心フルスロットルな変態ヴァイオリン少女。
「「……………………」」
姉妹は考えるのをやめた。 - 146二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 12:47:11
- 147二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 14:16:00
本編ではふたりちゃんも喜多ちゃんに懐いてたけどこっちだとどうなるかな~
そこまで進むかわからないけどめっちゃ楽しみ - 148二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 18:11:29
喜多ちゃん自体が親しみやすい性格してるから、同じように仲良くなるんじゃないかな
ふたりちゃんの方が性格は近いし - 149二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 23:39:16
その後。
『喜多さん』が抜けたバンドが結束バンドであり、『喜多さん』が抜けた事そのものが姉が結束バンドに入る発端になった、という運命的というか世間は狭いというか、そんな事実が明らかになった後。
勇気を振り絞って『喜多さん』を引き留め、結束バンドはめでたく4人体制で本格スタートとなった。
その立役者の後藤ひとりは、今。
ぼっち「何も思い付かないぃ…………!」
絶望していた。
いつもの和室にて、机に突っ伏したまま頭を抱える姉に、妹は近寄って声をかける。
ふたり「…………お姉ちゃん、大丈夫?」
ぼっち「だいじょばない……」
ふたり「作詞担当になったんだっけ。どんな曲作るとか決めてるの?」
ぼっち「何も……ただ、歌うのは喜多さんの予定だから……陽キャの喜多さんに合うような青春ソングとか、明るい歌とかが良いかなって……」
ふたり「ああ、さっきの珍妙な踊りはそういう……」
ぼっち「そ、それは忘れてっ!!」
ふたり「…………お姉さんテキールルァ追加ー!」
ぼっち「あ゙ぱばばっ!?まっ真似しないでいい!」
ふたり「あははっ!」
延々と思い悩む姉にチャチャを入れて気を紛らわさせつつ、ふたりはふと思いついた。
ふたり(作詞かー。私もやってみよっかなぁ) - 150二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 23:40:26
楽器の腕はともかく中学2年生で作詞まで化け物だと流石に違和感があるのでちょっと調整。
ふたりの作詞の才能は?(20以上で詞が作れる、40以上で誰かしらに刺さる、50でぼっち並)
dice1d60=44 (44)
- 151二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 23:50:56
この先成長してステータスが伸びていく想定でMAX60にしました。決してダイスでふたりのステータスを決めると毎回チートじみた性能になるのが怖かった訳ではない()
序でにふたりの作曲面での才能(作曲・編曲)
dice2d60=53 22 (75)
- 152二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 23:52:00
>テキールルァ
文字起こしされると草生えるわこんなん
ぼっちちゃんの真似っ子してるふたりちゃん可愛すぎか~?本編の幼女時期とはまた違った良さ…
- 153二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 23:55:13
あたらしいものを作るのはそこそこ出来るけど、今あるものをよくするのは苦手ってところか
- 154二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 05:03:17
1時間後。
「「………………」」
姉妹は机に撃沈していた。
ぼっち「私はパリピ……パリパリピ……」
姉は青春ソングを書こうとした結果脳内シミュレーションがエラーを起こし。
ふたり「………………死にたい……死にたい……一通り書いても読み返すと恥ずかしすぎるなんだこれ……私はどこに向かってるの……」
見切り発車で歌詞を書こうとした結果テーマも定まらず迷走した歌詞を読み返しては自分で恥ずかしくなった妹は、ビリビリに破いたページを頭から被って突っ伏していた。
ぼっち「……まあふたりは焦んなくて良いんじゃない、作詞担当になった訳じゃないし。軽音部もカバー曲主体でしょ」
ふたり「そうだね……ごめんね邪魔しちゃって」
ぼっち「大丈夫……1人でも多分進まないから」
ふたり「ひとりだけにってか」
ぼっち「深夜だったら笑ってた」
ふたり「ひどいや」
その後、何も成果がないまま夜になり、姉のスマホにはバンドから翌日集合する旨の連絡が届いたのだった。
ぼっち「いいいいつまでも歌詞を書いてこない私を吊し上げる為に!?」
ふたり「いや、それだったら元から期限を決めてたり催促の連絡くらいあるはずでしょ」
嫌な想像をして恐怖のあまり身体の輪郭を波打たせながら動揺する姉に妹は冷静にツッコミを入れた。 - 155二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 07:00:14
ふたりちゃん相手だと非常に優しいお姉ちゃんしてる、ぼっちちゃんええな
- 156二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 15:17:29
バンドメンバーと出かけてからさらに日が経って、一つの歌詞を書き上げた。
『ギターと孤独と蒼い惑星』
ふたり「応援、ソング…?」
ぼっち「あ、その路線はやめたの。好きなように書いて良いって言ってくれたから……」
ふたり「ほえー……割と暗めな歌詞なんだね」
ぼっち「う…………」
ふたり「でも、何だか凄くかっこいいよ」
ぼっち「え……そう?」
ふたり「うん。普段言わない事、言えない事とかを、歌詞にもあるけど『ぶちまける』みたいな、そんな荒々しい歌になってて……うん、凄い好き」
ぼっち「そっか……バンドの皆も、気に入ってくれるかな」
ふたり「どうだろ……音楽性の違い、とかよく言われるけど、やっぱりその人その人の好み次第にはなるんじゃないかな。凄く好きになってくれるかもしれないし、あんまり刺さらないかもしれない」
ぼっち「……そこは大丈夫だよって言ってくれるところじゃない?」
ふたり「そんな無責任なこと言えないよ。……ただ……」
ぼっち「ただ?」
ふたり「"私もこんな風にかっこいい歌を書いてみたい"、そう思わせるくらいのものだと思ったよ。妹の贔屓目なしで、ね」
ぼっち「ふたり……」
ふたり「もし仮に気に入って貰えなかったとしても、それで価値が無くなる訳じゃない。そう考えたら、少し自信にならない?」
ぼっち「…………充分すぎるくらいだよ。またふたりに勇気付けられちゃったなぁ」
ふたり「えへへ、お役に立てたようで何よりです!まあ暗い想像ばっかして心配した割に滅茶苦茶気に入ってくれる可能性も全然あるんだし!気楽にやってこ!」 - 157二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 21:50:41
7話のお家訪問回が楽しみ
- 158二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 01:34:05
閑話。
ふたり「えっと、お姉ちゃん、これ何……?」
ぼっち「アー写!結束バンドのみんなで撮ったんだよ!」
ふたり「な、なるほど……でもさ……何でこんな大量に刷って来たの……?」
ぼっち「うぇへへへへへへ……」
ふたり「え、何、怖い怖い怖い」
ぼっち「いっぱい貼っちゃうぞぉ……壁とか天井に……いつでも見られるようにしよ……」
ふたり「怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い。初めての友達というか仲間ができて写真まで撮れたのが嬉しいのはわかるけどちょっと落ち着こう?」
ひとまず壁天井に一面全部張りを回避した後。
ふたり「ほら、これ使って」
ぼっち「……これは?」
ふたり「フォトフレーム。小学校の時の自由研究でやった奴の残り。入れとけば日に焼けにくくなるし、こっちの方が良いよ。あ、ちゃんとした奴の方がよかったら、今度一緒に買いに行く?」
ぼっち「あ、いや、こっちで……ふふ」
ふたり「また笑ってるし。もー、そんなに嬉しかったの?みんなと写真撮れたの」
ぼっち「あ、うん、それもあるんだけど……大切な写真を、妹からの贈り物に入れて置けるって考えたら、なんだかもっと嬉しくて……」
ふたり「ん゙ぅっ」
ぼっち「ありがとうね、ふたり。えへへ……」
ふたり「……喜んでくれたならよかったよ、うん」
姉の屈託のない笑顔に弱い妹であった。 - 159二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 01:38:30
少なくとも壁天井丸ごとは回避できた…よかった
気持ちは分かるけど感情の出力方法がちょっと怖くなっちゃうからな… - 160二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 02:37:28
多分反抗期とか出ないタイプの姉妹仲
- 161二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 06:52:18
- 162二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 16:13:18
ふたり「お姉ちゃん、キリのいいとこで休憩入れなよー」
声をかけるも、姉の返事はジャーンとギターをかき鳴らす音だった。集中している時は、よくギターの音を返答がわりにする事がよくある。姉の癖のひとつだ。
曲が完成した結束バンドが、本格的にバンド活動をしていく第一歩として、初ライブ出演に向けたオーディション合格を目指しているらしい。その一環として、ギリギリまでスタジオ練習に精を出しているとの事。
いつも以上に真剣に、自分のパートを仕上げるべく練習に励む姉をぼんやりと眺める。
念願だったバンドを組んだ姉はステージの上でどんなギターを弾くのか。姉が作った詞は、どんな曲で、どんな声で歌われるのか。それが聞けるかもしれない日を、ふたりも楽しみにしている。
ふたり「………………」
だから。
ここ最近、姉とセッションできてない事への寂しさは、胸の奥底にしまっておくのだ。
邪魔しちゃいけない。自分だって、姉の初ライブを楽しみにしているんだから。その切符がかかっているオーディションのための練習を、妹が妨げていい筈がない。
だから、だから──
dice1d3=3 (3)
1 (でもひと段落したら1日私に付き合ってもらおう、そうしよう)
2 (我慢だ、私……でもやっぱり……)
3 (あ、やっぱ無理)
- 163二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 16:33:05
自分の欲求を抑えきれないふたりちゃんカワよ
この分だと初ライブに行くことになるんだろうけど、チケットは誰のが横滑りするのかな?
廣井のなら良っか!
それとも学校の行事とかで行けないのかな? - 164二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 16:48:47
ふたり「お姉ちゃあ゙あ゙あぁん!!!」」
ぼっち「うわぁっ!?何!?どうしたのふたり!?」
ふたり「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃーん!!」ぐりぐり
ぼっち「本当にどうしたの!?」
ぼっち「……最近一緒に弾いてないな、って思ってたけど。気を遣わせちゃってたんだね」
ふたり「いや、気を遣ってたわけじゃ……むしろこうやってわがまま聞いてもらっちゃったし……」
ぼっち「溜め込む前に言ってくれればよかったのに、って言うのは言い訳だよね……こっちから誘えばよかった。ごめんね、ふたり」
ふたり「そんな、謝らないでよ……こっちこそごめんね、オーディション前なのに。盛大に駄々こねといてあれだけど、その、大丈夫だった……?」
ぼっち「うん。というか、もう譜面は頭に入ってるし、あとは皆と合わせられるように調整するだけだけだったから。その練習は、皆と一緒にいる時しかできないから、家でやれる事って実はもうあんまり無いんだよね」
ふたり「そっか……」
ぼっち「だからほら、そんな申し訳なさそうな顔しない」
ふたり「う……」
ぼっち「確かにバンドは大事だし、結束バンドの皆の事は大切にしたいし、だからオーディションも絶対受かりたい」
ふたり「…………」
ぼっち「けど、ふたりといる時間も、ふたりと弾く時間も、私にとってはとっても大事な物だよ」
ふたり「お姉ちゃん……」
ぼっち「家族とバンドに優劣とか優先順位なんてつ 付けられないし、付けたくない。だから、ふたりが弾きたいなって思ったら、遠慮しないで声かけてね。私も弾きたくなったら誘うから、その時は付き合ってくれると嬉しいな」
ふたり「…………うん、ありがと」
- 165二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 17:32:30
ほんと可愛いなこの姉妹!
- 166二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 17:33:29
姉力高いぼっちちゃん好き
- 167二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:15:48
お姉ちゃんしてるぼっちちゃん尊い
- 168二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:21:45
- 169二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:54:51
- 170二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:56:33
「あ、もうない?じゃあ当日券で行くよ〜」ってなりそう
- 171二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:54:08
甘えモードふたりちゃんかわいい
この姉妹たまに二人で寝てたりしそう - 172二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 01:15:33
ぼっち「ノルマ5枚……ノルマ5枚……」
ふたり「お皿の枚数数える怪談みたいになってる……」
無事にオーディションを合格した後藤ひとり。しかし、次なる試練が待ち構えていた。コミュ障に課せられたチケットノルマ5枚の壁に、ナチュラルに犬を頭数に含めようとする程姉は追い詰められていたのだった。
父「ふたりは行くんだろ?軽音部の友達、誘ってみたらどうだ?」
ふたり「そう思ったんだけどねぇ、1500円+交通費はきついってさ。中学生にはなかなか痛い出費だよねー」
父「あー……」
ふたり「あと、この先バンド活動やってく事考えたら、お姉ちゃんが自分で探せた方がいいと思うし……」
父「まあ、それはそう」
母「でも売れないままは困るだろうし…いざとなったら、お母さんのお友達に声かけようかしら」
ふたり「それがいいかなー?お姉ちゃんがあっさり売りさばけたら解決だけど」
と、思っていた翌日。
ぼっち「うっ、売れた…!」
ふたり「え、ほんと?」 - 173二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 01:16:43
なんでも、行き倒れていたベーシストを助けたついでに路上ライブを行い、その演奏を聴いて興味を持って貰い、なんとかノルマを達成したらしい。
ふたり「え、お姉ちゃんよく初対面の人と路上でライブなんてできたね?」
ぼっち「うぐ……正直緊張しすぎて途中まで目瞑って弾いてました……」
ふたり「あはは、お姉ちゃんらしいや」
ぼっち「…………けどね、お客さんが頑張れって言ってくれて。一緒に弾いていたベーシストの人が、お客さんは敵じゃないって教えてくれて」
ふたり「うんうん」
ぼっち「それで、何とか目を開けて弾き切って…そしたら、みんなが笑って拍手してくれたんだ。目の前にいる人達が、自分の演奏で笑顔になるのって、凄い嬉しい事なんだって、そう思った」
ふたり「……ほぇー……」
穏やかな顔で語る姉は、今までとは少し違うところに進んだ様な、そんな風に見えた。
ぼっち「ふたりもその内、軽音部でライブするかもしれないけど……その時にもし、緊張して硬くなっちゃったら、お客さんは怖くないって、思い出して欲しいな。まあ、ふたりは緊張とか全然しないかもしれないけど」
ふたり「それは、やってみないとわかんないな。ま、覚えとくね!ありがと、お姉ちゃん!」 - 174二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 02:06:13
その後。
ふたり「バンドメンバーが遊びに来る?いいじゃんいいじゃん!楽しそう!」
ぼっち「たたた他人を家に呼んだことがないからどんな風にもてなせばいいのかわからない…!」
ふたり「もてなすって……そんなに気負わなくて大丈夫じゃない?誰かの家に行くって事自体がそもそも楽しいんだし、後はおやつとか、あとジュースとか!そんくらいあれば大じょう────」
ぼっち「友達を呼ぶ…それはもうパーティに等しいのでは…パーティといえばミラーボール…あっ、来てもらった時にわかりやすい様に横断幕を2階のベランダから…!」
ふたり「友達に見られたら私の学校生活が終わるから絶対やらないで」
ぼっち「あっ、はい」
最近ものすごく成長したと思ったら、やっぱりいつも通りな姉だった。 - 175二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 02:35:56
よかった、旅館後藤邸にご招待される結束バンド御一行は居なかったんだ…
- 176二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 05:57:20
- 177二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 12:23:40
このふたりちゃんはぼっちちゃんの奇行を何処まで認識してるんだろう?
爆散まで見てるのかな - 178二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 14:27:41
そういやふたりちゃんまだ中学だから地元密接なのか
- 179二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 18:19:14
普通の子は高校進学しても2時間通学するところは選ばないぞ
- 180二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 19:53:58
ぼっち「どどどどうぞお入り下さい……!」
虹夏「おっ邪魔しまーす!」
喜多「お邪魔します。綺麗なお家ね〜!」
夏のある日。
バンドTシャツのデザインを決めるべく、山田を除く3人でぼっちの自宅に集まることになった結束バンド。
の、飲み物持ってきますね!といつもの如くやや気負いすぎて空回りしているひとりが廊下に消えた後、2人は案内された和室を見回した。
虹夏「ぼっちちゃんの部屋どんなんかと思ったけど、あんまり物がないね」
喜多「アンプとか色々機材が置いてある部屋をイメージしてました……」
ふたり「あ、それはお客さんが来るからってお姉ちゃんが閉まったんですよ。代わりにミラーボールとか色紙で鎖みたいなの作る奴とか飾ろうとしてましたけど」
虹夏「うぉぁっ、びっくりしたぁ…!」
喜多「え、と……もしかして、後藤さんの妹さん?」
ふたり「はい!初めまして、後藤ふたりです。今日はわざわざ遠いとから来てくれてありがとうございます」
虹夏「おお、これはご丁寧に……私は伊地知虹夏!結束バンドのリーダーのドラム担当!よろしくね!こっちはギターボーカル担当の喜多ちゃん!」
喜多「初めまして、よろしくね、ふたりちゃん!」
ふたり「dice1d2=2 (2) 」
1 はい!お姉ちゃんがお世話になってます!
2 ああ、逃げたギターの……
- 181二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 19:58:22
火の玉ストレート…
- 182二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:08:36
喜多「ぐふぅ!?」
虹夏「きっ、喜多ちゃんが突然の言葉のナイフで倒れたー!?」
ふたり「あ、アレ一応本当の事だったんですね……」
虹夏「そうだけど!そうだけども!うちのギターボーカルはとっても良い子なんだよ!あの件はもう皆の中で解決したし、ギターもどんどん上手になってるから!」
ふたり「あ、いえ、上手く回ってるなら良いんです。お姉ちゃんもバンドの事楽しそうに話してたし、良い人なんだろうなとは思ってます」
虹夏「あ、そうなんだ……」
ふたり「ただちょっと、その、うちのお姉ちゃん任せてもいいものか少し心配になっちゃうところもあって。主にベーシストの人の事とか……」
虹夏「くっそ正直反論しづらい!」
ぼっち「お、お待たせしました……ききき喜多さん!?どうしたんですか!?」
この後、姉の必死の説得により妹の不安はひとまず払拭され、陽キャのコミュニケーションにより取り敢えず打ち解ける事はできたのだった。
- 183二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:30:06
ふたりちゃんが心配するのも無理はないので仕方ない本当に仕方ない…
まだ酒カスと(ぼっちちゃん視点で)怖い店長も居るんだよなw - 184二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:45:40
虹夏「くっそ正直反論しづらい!」
↑これ本編虹歌ちゃんも言いそう
お姉ちゃんが心配なあまり辛辣になるふたりちゃん、棘つえーな!
喜多ちゃんどんまい… - 185二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:47:08
喜多「あら、これはこの前撮ったアー写ね!」
虹夏「わ、このフォトフレーム可愛いー!もしかして自作?」
ぼっち「あ、それはふたりが作ってくれたんです。元のフレームだけじゃ寂しいからって、みんなのイメージカラーのピックでデコレーションまでしてくれて……」
喜多「素敵!ふたりちゃん、とってもお姉さん想いなのね〜!」
ぼっち「はい、ふたりからは本当にいろんなものを受け取ってて……他にもいろんな良いところが沢山あって、まだ中学2年生だけどギターも本当に上手くて、歌も歌えて、あとスポーツも出来て、ほんともう他にもいろんなことが出来る凄い子で──」
ふたり「ちょっ、お姉ちゃん、そこまでにし」
ぼっち「本当に優しい子で、自分以外の誰かにも気を使える子で。私がバンド組めるか悩んでる時も、この前私が作詞した時も背中を押してくれたんです」
ふたり「お姉ちゃ、ほんと勘弁して、ねえってば」
ぼっち「でもまだまだ甘えん坊なところがあって、この前のオーディションの練習に集中しててなかなか一緒に過ごす時間が無かった時なんかむぐぅっ」
ふたり「お姉ちゃんほんともうお願いだから喋んないで……!!!」
顔を真っ赤にしながら姉の口を塞ぐ妹。恐る恐る客人二名の方を見ると、微笑ましいものを見たと言わんばかりの顔をしてこちらを見ていた。
虹夏「あはは、こんなに明るくて滑らかに喋ってるぼっちちゃん初めて見たなぁ」
喜多「ふふっ……後藤さん、妹さんのこと本当に大切に思ってるのね」
ふたり「…………ああもう、お姉ちゃんのばかー!!」 - 186二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:57:49
自己肯定感は低いのに妹のことは自信満々なのか
- 187二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 21:07:07
ぼっちちゃんもともと人の事悪く言わないし、自慢の妹なら止まらなくなるわな
- 188二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:35:16
ふたり「今日は、来てくれてありがとうございました……すいません、姉がダウンしちゃって……お二人が帰る前に元に戻せたらよかったんですけど、私も粒子分解を見るのは久しぶりで」
虹夏「(前にもあったんだあれ……)いやあ、私たちも調子に乗ってお洋服着せたり前髪上げさせたりしちゃったせいだから……」
喜多「ふふっ、でもとっても楽しかったわ!ふたりちゃんやご両親とも知り合えたし、いつもと違う後藤さんの姿も見れたし!」
虹夏「ほんと、いつもの4倍くらい饒舌だったよね、姉バカモードに入ってるぼっちちゃん!」
ふたり「アレは忘れて下さい……!!」
虹夏「あははっ!……あ、そういえばふたりちゃんもギター弾くんだっけ?今日聴きそびれちゃったの残念だなー」
ふたり「あー……まあ、次来る時のお楽しみという事で」
最寄り駅まで虹夏と喜多を送ったふたりは、改札の前で挨拶を交わしていた。
ふたり「あの、虹夏さん、喜多さん」
虹夏「うん?なあに、ふたりちゃん」
ふたり「もう知ってるとは思いますが、お姉ちゃんはあの通り陰キャでコミュ障で人見知りで、たまに変な事を考えて変な事をしようとする色々とめんどくさい、暗ーい性格をしているんですが……」
喜多(な、なかなか酷い言いよう…)
虹夏(もしかしてさっきぼっちちゃんに恥ずかしい目に合わされた事根に持ってる?)
ふたり「けど……結束バンドのみなさんと出会ってから、前よりずっと明るくて、楽しそうになったんです。この前あったって言うオーディションの時も、皆のことを大切だって、だから絶対受かりたいって、そう言ってました」
虹夏「ぼっちちゃんが……」
ふたり「今まで、外の世界で誰かと関わりたいのに、関わる事ができなかったお姉ちゃんにとって、結束バンドはかけがえのない物になったんです。だから、というのも変かもしれないけど……」
ふたり「これからも、お姉ちゃんの事……よろしくお願いしますね!」
虹夏「────うん!」
喜多「もちろん!」
姉にとって、家族以外で初めてできた大切な人達は、満面の笑みで頷いてくれた。 - 189二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 02:46:45
「ううー雨やばぁ……」
いよいよ迎えた、結束バンドの初ライブ。生憎、天気は荒れ模様……を通り越して台風が直撃し暴風雨となった。
娘の晴れ舞台!といつも以上にはしゃぐ両親と共に、舞台となるスターリーを訪れたふたり。姉のファンだと言う大学生2人や、姉とセッションしたと言うやや酒の臭いがきつい自称ベーシストと話をし、両親は娘のバイト先ということで店長に挨拶をしていた。
しかし、開演時間が近付いてもぽつぽつとしか客のいないフロアを見て、父の顔が少しだけ険しくなった。
「…………ちょっとまずいかもしれない」
「お父さん?どうしたの?」
「客の入りが少ないと、どうしたって気が滅入る。そんな状態で弾くと、演奏が合わなくなったり、普段はしないようなミスをしたりするんだ。…………今日のライブは、もしかしたら厳しいかもしれない」
「そんな……」
「あんまり気負いすぎないようにひとりには言ったけど……どうしたって、緊張はするから」
*****
父の言っていたことは正しかった。結束バンドの最初の曲は、ところどころ合ってなくて、乱れていて、ボーカルの声も硬くなっていて、あまりこんな事は思いたく無いけど、正直言って、上手くはなかった。
ふたり「お姉ちゃん……」
姉はオーディションに受かった、と言っていた。なら、ライブに出ても良いと判断されるくらいの、それ相応の演奏をした筈。その時の演奏と、今のものが同じとは思わない。それに、噛み合ってなかっただけで、楽器ひとつひとつの演奏も決して簡単なものじゃない。
間違いなく、緊張で普段の演奏ができてない。演る側と聴く側、どちらのライブもまだ体験したことのないふたりでも、それはわかった。
喜多『次も、私たちのオリジナル曲で──』
MCの声もどこか硬い。観客の反応も冷ややかだった。それを聞いて、お母さんは悲しそうな顔をしているし、お父さんの顔もどこか硬い。
ふたり(私は────)
dice1d2=1 (1)
1 ステージの上のお姉ちゃんを見る。
2 口を開く。
- 190二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 02:50:50
ぼっちside
視線を感じた。
当然、自分が今いる場所はステージの上で。あいにくの天気で少ないけれど、観客はいるし、その視線が自分にも向けられるのは当たり前。
けど、何故だかわからないけれど、その眼差しは、はっきりと別の物のように感じた。
顔を上げて気配を辿る。妹の顔があった。少し硬い表情をした、妹の顔。
『こんなもんじゃないでしょ』
こちらをじっと見つめる妹の顔は、そう、言っているような気がした。
喜多さんのMCを遮るようにギターを鳴らす。
妹から視線を外す。他の観客を見る。その隣の観客を見る。後ろの方でスマホに目を落とす観客を見る。あの路上ライブの日に自分のファンになってくれて、目の前まで来てくれ2人の女性を見る。いつだって見守ってくれた、今日も見守ってくれている。両親の顔を見る。
最後にもう一度。ずっとそばに寄り添ってくれていた、妹と目を合わせる。
『こんなもんじゃないよ』
『だから、見てなよ』
「──────────ッ!」
ペダルを思いっきり踏みつけながら、ギターを一気に唸らせた。 - 191二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 03:57:17
ステージの上。眩しく光るライトの中で、猫背みたいに少し俯いて、ゆらゆらと体を揺らしながら、複雑怪奇なギターリフを響かせる。
タガが外れたような、激しく鋭い旋律に、オーディエンスが呆気に取られたように目を奪われる。
引き摺られるように、あるいは導にするように、ベースとドラムとサイドギター、そして歌声が続いていく。先程とは段違いに安定した合奏。
ふたり(お姉ちゃん、バンドだとこんな風に弾くんだ)
家で弾く時とは全然違う様相の音。純粋に技量の話をするなら、言ってしまえば多分、ギターヒーローとして収録している時や、姉妹で一緒に弾いている時の方が、きっと上手い。
けど。
ふたり(これが結束バンド……お姉ちゃんの、バンド)
初めて聴く曲だから、というだけじゃない。このメンバーと合わせる事で初めて奏でられる音。妹と合わせても絶対に生まれない、姉の、ギタリストとしての全く新しい一面。隣で弾くのではなく、観客として観た時に初めて見えた姉の新しい姿。
ふたり(やっぱり……ギターを弾いてるお姉ちゃんは、最高にカッコいい!!)
視界の端に、姉のファンだと言う女性二人が、楽しげに揺れているのが見えた。隣にいる両親もリズムに乗っている。さっきまで冷めた目で見ていたオーディエンスも、程度の差こそあれ、考えていることはきっと一緒だ。皆が皆、この日デビューを飾ったガールズバンドに、目と耳を奪われている。
アウトロの何もかも置いていきそうな速さの連符を弾き切って、ハッと顔を上げた姉と目が合った。感動のあまり涙腺が決壊した父にハンカチを叩き付けてから、満面の笑みで拍手をした。それを見て、姉の顔も綻んでいく。
喜多『2曲目、"あのバンド"でした!じゃあ次、ラストの曲です────!』 - 192二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 03:59:25
ふたり「ライブお疲れ様、打ち上げ楽しんできてね、と」
自分の涙で溺れそうになっている父とそれを宥める母の隣で、姉にメッセージを入れる。流石にバンドの打ち上げに親姉妹同伴はナシだろうと言うことで後藤家は先に帰ることになった。姉の初ライブ祝いは後日、唐揚げをいつもの3倍にして盛大に行う予定と告げてある。
『ライブの感想それだけ?』
『な訳ないじゃん。10000字くらいのレポートにしようか?』
『高校生でもそんな課題出されないよ』『帰ったら聞かせてね』
『今夜は寝かせないぜ?』
『どこで覚えたのそんなの』
姉とくだらないメッセージを交わしながら、今日のライブを思い返す。一曲目は散々だったけれど、二、三曲目は観客が(号泣していた父以外)皆笑顔になっていた。
ふたり(私もいつか、あんな風に……!)
ピロン、と通知音。画面を見ると姉ではなく、当日券で行く、と言っていたが結局来なかったビオラからだった。
『お姉さんのライブどうだった?』
『気になるならおみゃーも見に来るべきだったな』
『ごめんって、でも流石にあの雨は厳しい』
『デスヨネー』
彼女や部員達と弾く自分は、姉の目にはどう映るのだろう。今日の自分のように、姉の事も感動させることが出来たら。そんな事を思いながら、雨の上がった空を見上げた。 - 193二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 04:12:29
キリのいいところとスレの終わりを合わせたくてちょっと駆け足気味になったけどこれで8話のライブ編回収!次のスレ立てて続きをやるかも知れないしやらないかも知れない。
意外に楽しんでくれた人が多いようで、書いてるこっちも楽しかった。付き合ってくれてありがとう!
おまけ。仮に後藤家訪問回で山田が来ていた場合。
ふたり「初めまして山田リョウさん。後藤ひとりの妹の後藤ふたりです」
山田「これはご丁寧に。私はベースの山田リョウ。ぼっち…お姉さんとは作詞と作曲として二人三脚の関係を──」
ふたり「早速ですが山田さんに一つ言いたい事があります」ガシッ
山田「なっ、何……ヒッ!?」
ふたり「借りたお金は。早めに。返して下さいね。お姉ちゃんに」
山田「はっ、はい……」 - 194二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 04:21:26
オッツオッツ
成長して(+年が近くて)軽い口ぶりのロインふたりちゃんがめっちゃ新鮮だ
そして殺意の波動を感じる - 195二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 07:51:36
個人的に続き希望
ふたりちゃん&ビオラちゃんがまだ演奏マトモにしてないしね
ぼっちちゃんの楽祭とふたりちゃん達の初披露が近い時期になりそうだし、お互い意識しながら演奏して悩んで、なんやかんやわちゃわちゃしてアニメのラストあたりまで行ってくれるといーなー
主さんがやりたければだけど! - 196二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 08:26:12
- 197二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 13:27:06
- 198二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 14:51:08
乙です
part2もあったら見てみたいな - 199二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 00:22:17
- 200二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 01:16:41
虹夏ちゃんがふたりちゃんへの理解度高かったのは自分もかつて歩んだ道だったからか
なるほどな