- 1編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:07:35
- 2二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:08:10
待ってた
- 3編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:09:05
とりあえず最初に作品全体としてのキーワードを下10レスまで3つダイスで採用しマスク
- 4二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:10:28
武術
- 5二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:10:56
契約
- 6二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:11:15
殺戮
- 7二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:11:22
このレスは削除されています
- 8二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:11:38
約束された破滅
- 9二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:11:38
バイク
- 10二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:11:46
このレスは削除されています
- 11二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:12:08
アイドル
- 12二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:12:21
このレスは削除されています
- 13二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:12:30
無常な現実
- 14二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:12:31
魔法少女
- 15編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:12:48
ここまで。
- 16編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:13:19
>>14が11
dice3d11=3 8 7 (18)
- 17二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:13:23
このレスは削除されています
- 18二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:13:48
さ……殺戮
- 19二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:14:07
- 20二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:15:15
いや、6と11と10だな
- 21二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:15:21
ク ト ゥ ル フ 系 殺 戮 ア イ ド ル
- 22二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:16:05
????????
- 23二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:16:25
上から順なのね
- 24二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:16:32
なんで安価カテの魔法少女すぐ厄くなってしまうん?
- 25二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:16:40
このレスは削除されています
- 26編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:16:44
キーワード:殺戮 クトゥルフ神話 アイドル
わぁ、ニチアサに流せる内容じゃなくなったぞぉ。
続けて作品全体におけるヴィランについて
認知度dice1d100=80 (80) 100ほど認知されてる
危険度dice1d100=81 (81) 1ほど認識されてないけどヤバい 100だと世界滅びる的な感じでヤバい
- 27二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:17:00
神話生物と契約してるのかな?
- 28二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:17:06
高 水 準
- 29二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:17:47
このレスは削除されています
- 30二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:17:51
ははーんこれ既に神格級が顕現してんな?
- 31編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:17:52
クソほど認知されてるしクソほど危険。
シンフォギアのノイズか?
とりあえずヴィランについて特徴を簡単に下10レスまで。
ダイスで3つ採用します - 32二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:17:58
クトゥルフ神話が安全なわけないよね
(神話生物が周知されてるのは)いかんでしょ - 33二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:18:34
異世界文明からの違法旅行者
- 34二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:18:39
全員美形
- 35二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:18:39
金属生命体
- 36二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:18:49
殺戮の限りを尽くす神話生物
- 37二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:18:56
このレスは削除されています
- 38二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:18:56
錬金術師的なのを使う
- 39二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:18:58
外世界の邪神
- 40二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:19:03
歪な偶像崇拝の産物
- 41二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:19:08
- 42二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:19:13
殺した人間に成り代わっている
- 43二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:19:14
- 44編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:19:37
ここまで
- 45編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:20:02
>>43が11
dice3d11=2 6 6 (14)
- 46二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:20:09
このレスは削除されています
- 47編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:20:29
被り
dice1d9=9 (9)
- 48二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:21:39
- 49二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:21:56
錬金術ってどんなんやろハガレン読んだことないからイメージが湧かない
- 50二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:22:26
多分人間からなんか錬成してんじゃね
- 51二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:22:31
- 52二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:22:35
- 53二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:23:06
史実的には卑金属とかを高価な貴金属に変えたり永遠の命を求めたり
けどファンタジーなら何でもありや - 54二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:23:27
等価交換で何かを生み出す
- 55編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:23:30
特徴:全員美形 錬金術師的なのを使う 人語を解す
ニャル様か?
錬金術師的なのって
dice1d3=3 (3)
1.そら眷属よ
2.人間に力を与えて……
3.安価
- 56二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:23:59
当たったのを除いて振ってるっぽいから、43で合ってると思うよ
- 57編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:24:17
安価。多分今週の怪人枠になりそうな感じの錬金術師って一体何なのか下8レスまで
- 58二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:24:51
主人公たち、変身ヒロイン
- 59二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:00
このレスは削除されています
- 60二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:06
少女を言葉巧みにだましては錬金術の材料にしている
- 61二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:14
洗脳された人間
等価交換で物質を操る - 62二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:14
人間の体から武器とか道具とか作って資源にする
手下の戦闘員も元一般人 - 63二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:15
人体を溶かして魂レベルまで弄りまくって怪物に変える
- 64二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:22
人間に憑依して肉体を創らせる役割
- 65二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:23
ヴィランの信徒たち
- 66二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:24
邪神が人間の女を孕ませて産ませた子
- 67二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:40
ホムンクルス
- 68二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:25:45
主人公たちに対抗するための技術
- 69編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:25:48
>>66が9
dice1d9=8 (8)
- 70二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:26:01
2つのものを無理やり合体させられる異世界人
概念とかもOK - 71二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:26:10
>>65だな
うーんいあいあ
- 72二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:26:46
このレスは削除されています
- 73編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:27:20
サーキックカルトとかインスマスとかそういう信徒に権能を貸し与える系かな?
ではこの邪神達の目的を下10レスまで - 74二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:27:52
人間を美味しく食べる
- 75二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:28:00
自分達が住みやすいようにテラフォーミング
- 76二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:28:10
人間社会の支配
- 77二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:28:13
地球における最強生物の完成
- 78二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:28:14
人類で蟲毒して新しい邪神を生み出す
- 79二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:28:21
ラグナロクのやり直し
- 80二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:28:22
教祖が支配する世界
- 81二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:28:36
人類の強制的な進化
- 82二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:29:15
錬金術により新たな霊長を生み出すこと
- 83二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:29:18
このレスは削除されています
- 84二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:29:43
なし
ただ存在してるだけ - 85編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:29:48
>>83が10
dice1d10=7 (7)
- 86二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:30:56
邪神たち(仮)の目的じゃないのか?
- 87編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:31:27
目的:教祖が支配する世界を作る
教祖って誰……?
dice1d5=1 (1)
1-4そら邪神たちよ
5.邪神達(仮)の元締め
- 88二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:31:57
このレスは削除されています
- 89二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:32:11
ダークな世界になってきたな
- 90二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:32:24
思ったよりも人類に寄り添う邪神だった
- 91編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:32:33
ではヴィラン達の組織の名前を下10レスまで。
- 92二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:32:42
このレスは削除されています
- 93二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:09
明日の僕ら
- 94二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:16
エイゴン
- 95二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:29
失楽園
- 96二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:47
三枚目の舌
- 97二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:58
繝�Α繧エ繝�ラ
- 98二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:33:58
エリクシルの園
- 99二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:34:00
妖寓双頭主(よぐそとす)
- 100二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:34:08
協会
- 101二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:34:09
はちみつ大好き倶楽部
- 102二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:34:12
神の名の下に
- 103二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:34:22
オリュンポス
- 104二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:34:27
ブラックバベッジ
- 105二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:34:31
カルコサの夜風
- 106編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:34:49
ここまでー
- 107二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:34:52
銀の鍵
- 108編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:35:25
>>105が13
dice1d13=11 (11)
- 109二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:36:06
クトゥルフでギリシャとかもうわからん
- 110二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:36:24
オリュンポス
ギリシャ神話か - 111二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:36:54
既存の神もグレードオールドワンと言えるかもだしな
- 112二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:37:00
クトゥルフは主人公側だしいいのか?
- 113編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:37:32
組織名:オリュンポス。
幹部十二人は流石に無理っす。
オリュンポスが世界に残した傷跡
dice1d100=96 (96) +20(危険度補正)
幹部の人数
dice1d5=4 (4) 人
- 114二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:37:59
世界壊れちゃった……
- 115二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:38:09
世界滅んでね?
- 116二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:38:30
4人でカンストしてて草
- 117二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:39:20
世紀末世界を邪神の力で救う的な?
- 118二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:39:33
終わりましたー
- 119編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:39:38
あの…さっきから被害とか悪方向でダイス目高いんスけど いいんスか これ……
流石に世界壊しはしないけど大陸くらいは吹っ飛んでそう
では主人公側行きまーす
力の方向性
dice1d100=1 (1)
1ほどプリキュア、100ほどシンフォギア
- 120二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:39:47
工事完了です……
- 121二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:40:07
プリキュア全降り!
- 122二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:40:14
人類を救って信仰を集めるか
- 123二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:40:18
ぷいきゅあーがんばえー
- 124二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:40:35
キュアキュアしろ
- 125二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:40:52
温度差で風邪引きそう
- 126編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:41:02
アイドルだからね、プリティじゃないとね
世界観が既にプリティじゃないのは言うな
主人公の変身ヒロインとしての力の源は?
下10レスまで。 - 127二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:03
このレスは削除されています
- 128二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:27
愛
- 129二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:27
屈服させた邪神
- 130二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:28
マナ
- 131二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:40
心の傷 トラウマ
- 132二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:42
人々の信仰度が大切
- 133二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:45
一般人から得られた感謝と信仰の力
- 134二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:41:55
オリュンポス
- 135二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:42:08
自らの怒り
- 136二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:42:20
人間からの恐れ敬い
- 137二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:42:21
罪の重さ 業の深さ
- 138二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:42:25
善き神様
- 139二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:42:40
恐怖
- 140二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:42:43
地球の海の清純度
- 141編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:42:47
>>138が11
dice1d11=6 (6)
- 142二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:43:00
自身の存在(消費型)
- 143二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:43:31
このレスは削除されています
- 144二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:43:47
すごくポピュラー
- 145二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:44:27
明るいのに世界が終わりすぎてる
- 146二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:44:51
まず信仰してくれる人類が残っているんですかね
- 147編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:45:10
力の源:一般人から得られた感謝と信仰の力
アイドル(偶像)としてこれ以上ない力の源だぁ。
方向性プリキュアだけどマスコットとか
dice1d2=2 (2)
1.いるよ
2.いないよ むさいおっさんしかいないよ
- 148二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:45:32
オリュンポスが地球由来だとすればどうして人類に被害を出すようになったんだろうか
- 149二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:45:46
そこはこう……マネージャーとか……
- 150二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:45:54
むさいおっさんか……OTONAであってくれ
- 151二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:46:01
ライブの撮影とか頑張ってくれる妖精(おじ)さん……
- 152二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:46:04
むさいおっさんはいるのか
- 153編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:49:40
マスコットはいないけどおっさんはいるよ!
主人公側の主要(戦闘出来る人物)メンバー
dice1d6=5 (5) (最低3)人
- 154二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:51:02
なんとかファイブ!
- 155二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:51:49
二人くらい減ったり裏切ったりできるな……
- 156編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:52:09
5人だからプリキュアやな、ヨシ!!
では主人公達のチーム名を(戦隊とかで言う○○ジャー的な)下10レスまで。 - 157二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:52:35
アルゴノーツ
- 158二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:52:37
イアイア娘
- 159二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:52:58
いろはにほへと
- 160二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:53:04
サニティーンズ
- 161◆mZw8vR3X0623/03/16(木) 21:53:16
邪神戦隊サツリクファイブ
- 162二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:53:45
エルダーサインズ
- 163二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:54:17
フォーリナーファイブ
- 164二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:54:23
桜花姫
- 165二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:55:16
銀河劇団
- 166二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:55:58
死免蘇火
- 167二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:56:20
ドリームスターズ
- 168編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:56:24
>>166が10
dice1d10=4 (4)
- 169二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:57:12
>>160?アイドルの名前っぽいな
- 170二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 21:57:25
何が元ネタだろう
- 171編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 21:59:11
チーム名:サニティーンズ
味方陣営を決めるのはこのぐらいでいいかな……?
とりあえず目標というか想定話数
dice1d50=32 (32) (最低13話)
- 172二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:00:34
サニティ+ティーン
- 173二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:00:34
2クールちょい
- 174二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:00:59
このレスは削除されています
- 175二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:01:49
ちょっと劇場版入ってる?
- 176二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:03:38
目的どうしようか 敵の殲滅?
- 177編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:03:56
あとは……主人公側の5人の詳細を決める、でいいのかな?
今日は物語の主人公を決める辺りで終わりそう。
では主人公の名前を下10レスまで。 - 178二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:04:44
久遠熱子
- 179二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:05:22
青空 春香(ティーンって事で青春イメージしつつその文字を名字と名前に反映)
- 180二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:05:36
星姫 宇宙(ホシキ ソラ)
- 181二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:06:17
一ノ瀬 命(いちのせ みこと)
- 182二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:06:22
内海津 うつつ
- 183二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:06:45
美嘉星 計都(みかぼし けいと)
- 184二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:07:13
赤瀬 瞳子
- 185二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:07:23
摩周 ルル
- 186二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:07:24
土留 香多里(どどめ かたり)
- 187二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:07:35
不破 詩歩
- 188編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:07:49
>>187が10
- 189二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:07:56
苺島 紅
- 190編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:08:15
ミス
dice1d10=4 (4)
- 191二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:08:58
みこっちゃん!
- 192編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:09:15
名前:一ノ瀬 命(いちのせ みこと)
続けて性格とか身体的な特徴を下10レスまで3つ採用。 - 193二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:09:38
つるぺた合法ロリ
- 194二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:09:49
長い紺色の髪が
銀河のように輝いて見える - 195二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:09:56
ちょっとひねくれ者
スタイルはかなり良い - 196二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:10:00
傍若無人
- 197二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:10:08
冒涜的に赤い体毛
- 198二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:10:11
車椅子
- 199二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:10:17
戦闘狂
- 200二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:10:17
真っ黒の死んだジト目で、キレると金色の印が浮かぶ
- 201二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:10:33
勉強は少し苦手だが機転が利く
- 202二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:10:48
人形のような白い肌で高身長
かわいい物好き - 203二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:11:13
- 204編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:11:35
>>203が11
dice3d11=11 1 8 (20)
- 205二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:12:41
…矛盾はないな!
- 206二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:14:49
- 207編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:14:57
特徴:つるぺた合法ロリ
真っ黒の死んだジト目で、キレると金色の印が浮かぶ
食べ物の好き嫌いはないが人の好き嫌いは激しい
あの……なんか厄ネタの匂いがするんですけど いいんスか コレ…
では変身したときの名前を(プリキュアで言うキュアブラック的なの)下10レスまで、 - 208二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:15:54
サニティダーク
- 209二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:15:57
マグナスホワイト
- 210二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:16:05
このレスは削除されています
- 211二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:16:10
サニティサイン
- 212二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:16:16
被検体No.01
- 213二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:16:27
ティーンノワール
- 214二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:16:54
サニーノワール
- 215二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:16:57
特になし
本名で活動している - 216二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:18:20
サニティヴォイド
- 217二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:18:34
ダークワン
- 218二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:19:19
ニャルシュタン
- 219二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:19:26
イービルアイン
- 220二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:19:39
レッドクロス
- 221編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:20:10
>>220が12
dice1d12=11 (11)
- 222二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:20:54
邪悪…1…?
- 223編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:21:35
主人公まとめ
名前:一ノ瀬 命(いちのせ みこと)
特徴:つるぺた合法ロリ
真っ黒の死んだジト目で、キレると金色の印が浮かぶ
食べ物の好き嫌いはないが人の好き嫌いは激しい
変身後の名前:イービルアイン
正義の味方……み、かた……? - 224二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:22:43
作中で成長して行くんやろなぁ…
- 225編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/16(木) 22:22:53
とりあえず少し早いけれども今日はここまで。
ちょくちょく鯖落ちして怖いわ……
明日も今日と同じ時間帯より開始します。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 226二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:23:11
おつー
邪神が世界征服しかけるところからの逆襲だったら相手にとっての悪だから…… - 227二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:23:12
お疲れ様でした
- 228二次元好きの匿名さん23/03/16(木) 22:26:15
おつでした
闇のプリキュアが始まろうとしている - 229二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 03:02:52
保守ティーンズ
- 230二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 06:54:51
保守る
- 231編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 12:23:43
保守ついでのダイス
オリュンポス幹部
性別
一人目dice1d5=1 (1)
二人目dice1d5=1 (1)
三人目dice1d5=5 (5)
四人目dice1d5=4 (4)
1.男 2.女 3.男の娘 4.オカマ 5.王子様系女子
性格
一人目dice1d100=67 (67)
二人目dice1d100=13 (13)
三人目dice1d100=20 (20)
四人目dice1d100=76 (76)
性格参考サイト
https://www.kogarashi.jp/0-material/fantasy/chara.html
過激度(100ほど過激派)
一人目dice1d100=68 (68)
二人目dice1d100=68 (68)
三人目dice1d100=70 (70)
四人目dice1d100=2 (2)
- 232編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 12:29:03
オリュンポス幹部
一人目:男、好奇心旺盛、過激度68
二人目:男、勇敢、過激度68
三人目:王子様系女子、革新的、過激度70
四人目:オカマ、信仰心篤い、過激度2
四人目ェ…… - 233二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 12:31:02
好奇心旺盛な男、勇敢な男、革新的な王子様系女子がそこそこ過激派、気が強いオカマが穏健派か。多分過激派3人は穏健派オカマの素が気が強いせいで自分たちと同類ってみてるんだろうなぁ
ところで悪の組織オリュンポスはこの4人で運営?それともその上にトップが君臨?後一ノ瀬以外のヒロインは安価で選ばれなかった子とヒロインネームから再抽選?それてもまた新たに4人分新規安価取ります? - 234編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 13:04:18
- 235二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 14:07:41
時間指定助かる
いあいあ系の名前考えとくかー - 236二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 16:31:38
嘘あらすじ: 外なる神の化身"サニティーンズ"によって幹部の2/3を失ったオリュンポスは、壊滅の危機に瀕していた…
- 237二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 17:10:05
錬金術師(ヘパイストス)
王子様系(アルテミス)
オネエ系(ウラノス) - 238二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 17:38:52
サニティーンズ以前の戦いで幹部8/12討ち取ってるのはあるかもしれない
- 239二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 18:40:16
信仰寄りのオネエが過激度4ってことは元々そんな邪教でもない……?
それとも内部の保守派革新派的なアレか - 240編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:03:00
始めマスク
- 241二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:03:21
yeah
- 242編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:03:49
サニティーンズ二人目
まずは名前を下10レスまで。 - 243二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:04:11
黒峰のんこ
- 244二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:05:10
椰子本 奈琴
- 245二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:05:28
針谷 茉莉
- 246◆9kHWqq87ig23/03/17(金) 21:06:04
餅愛ずんだ
- 247二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:06:20
八洞 識
- 248二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:10:40
九頭竜 縷々癒
くずりゅう るるいえ - 249二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:11:24
地獄堂 壱与
- 250二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:11:46
双葉 伊織
- 251二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:12:11
二条 櫻
- 252二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:12:16
このレスは削除されています
- 253二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:12:26
キング・庚
- 254二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:12:31
二津之 剣
- 255編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:12:33
ここまで
- 256二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:12:46
二死宮 桐子
- 257編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:12:58
>>254が12
dice1d12=8 (8)
- 258編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:14:12
二人目
名前:双葉 伊織
普通of普通。
では性格とか身体的な特徴を下10レスまで3つ採用。 - 259二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:14:52
タンクトップ
- 260二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:15:12
なんか良い匂いがする
- 261二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:15:21
ケツとタッパがデカい
- 262二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:15:40
犬をつれている
- 263二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:15:57
かわいいもの好き
- 264二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:16:05
スタンダードなツインテール
- 265二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:16:12
盲目
- 266二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:16:26
錬金術で作られたという噂がある
- 267二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:16:29
剣聖(剣がうまい)
- 268二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:16:35
血を見ることが大好き
- 269二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:16:58
- 270編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:17:53
ここまで〜
- 271編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:18:22
>>269が11
dice3d11=2 11 7 (20)
- 272二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:19:00
- 273二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:19:19
綺麗な瞳だろ?見えてないんだぜ、これ……
- 274二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:19:50
汚いものを見ないからこそね
- 275編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:20:44
- 276二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:21:47
ブラッドツヴァイ
- 277二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:21:54
被検体No.02
- 278二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:01
ツヴァイ
- 279二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:02
クローズドアイ
- 280二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:09
デッドツヴァイ
- 281二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:23
ドロップスアイン
- 282二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:26
ザ・グレート・フタバ
- 283二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:31
クリスタルアイ
- 284二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:43
ブラインドツヴァイ
- 285二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:49
フタバオー
- 286二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:50
ディープ・スカーレット
- 287二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:22:57
グラスアイ
- 288二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:23:17
フタバキング
- 289二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:23:27
ツヴァイエンヴィー
- 290編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:23:35
ストップ
- 291編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:24:04
>>289が14
dice1d14=9 (9)
- 292編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:26:06
ヒロイン二人目まとめ
名前:双葉 伊織
特徴:なんか良い匂いがする、盲目、瞳が澄んでいる
変身後の名前:ブラインドツヴァイ
ちなみに盲目の理由
dice1d3=2 (2)
1.先天的
2.怪我で
3.精神的理由
- 293二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:26:36
ドイツ語数字系で5人作ると避けようのないダサさのフュンフが来てしまうのよなぁ…
- 294編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:26:57
じゃんじゃか次行きましょう三人目
まず名前から、下10レスまで。 - 295二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:27:55
このレスは削除されています
- 296二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:27:56
黒峯木の実
くろみね このみ - 297二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:27:58
尾形 千景
- 298二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:28:19
三ツ矢 霧
- 299二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:28:36
ハラム・スリーピース
- 300二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:28:38
巴 彼方
- 301二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:28:43
九頭竜縷々家
(くとうりゅう るるいえ) - 302二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:28:47
このレスは削除されています
- 303二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:28:59
リース・キュービック
- 304二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:29:25
このレスは削除されています
- 305編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:29:42
そこまで
- 306編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:30:12
>>304が10
dice1d10=10 (10)
- 307二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:30:55
ダイナソー!!!
- 308二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:31:03
ウマ荒らし、連投、恐竜荒らしの三人が安価を埋める
ある意味"最悪"だ - 309編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:31:17
名前:大那聡子 (だいなそうこ)
ジュラシック〜
続いて性格とか身体的な特徴を下10レスまでお願いします。 - 310二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:31:30
恐竜大好き
- 311二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:31:48
エジプト人とのハーフで、褐色肌
- 312二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:31:50
左手が義手(魔法製)
- 313二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:31:53
古生物好きな人
- 314二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:32:04
惨忍な性格
- 315二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:32:05
恐竜柄パーカー
巨乳 - 316二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:32:19
化石発掘が趣味
- 317二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:32:25
ギャンブル狂
- 318二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:32:31
金持ち&超大富豪
- 319二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:32:34
悪逆無道
- 320二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:32:57
恐竜を復活させたいと思ってる
- 321二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:32:57
野生児
- 322編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:32:58
ここまで。
- 323編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:33:24
>>321が12
dice3d12=7 5 10 (22)
- 324二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:34:05
超残忍
- 325二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:34:26
ねえこいつヴィラン……
- 326二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:34:28
プリキュア要素どこ……ここ……?
- 327編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:35:06
特徴:惨忍な性格、化石発掘が趣味、悪逆無道
正義の味方の姿か……これが……?
で、では変身後の名前をお願いしますゥ… - 328編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:35:17
下10レスまでです
- 329二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:35:39
ドライドライ
- 330二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:35:58
ティラニードライ
- 331二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:36:13
グリードドライ
- 332二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:36:22
タスク
- 333二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:36:23
このレスは削除されています
- 334二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:36:46
このレスは削除されています
- 335二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:36:59
このレスは削除されています
- 336二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:37:27
エルダーエンプレス
- 337二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:37:37
このレスは削除されています
- 338二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:38:09
このレスは削除されています
- 339編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:38:35
ここまでェ
- 340編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:39:00
>>338が10
dice1d10=7 (7)
- 341二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:39:39
うーん……
- 342二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:40:32
人を荒らし荒らしとか言ってるけど明らかに合わない安価投げる奴も荒らしと変わらんわな
- 343二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:41:02
このレスは削除されています
- 344編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:42:53
名前:大那聡子 (だいなそうこ)
特徴:惨忍な性格、化石発掘が趣味、悪逆無道
変身後の名前:血濡れ八咫烏
そこは恐竜じゃないんかい!
変身後の名前かなーり異質だけども
dice1d2=2 (2)
1.自称(ホントの変身名はdice1d10=4 (4) )
2.変身者が凶暴だからね、変身もかなり異質になるの
- 345編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:44:37
まあ納得出来ない安価もあるかとは思うけれども、寛大な心で許してくれるとありがたいです。
続いていきましょう、四人目の名前を下10レスまでお願いします。 - 346二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:45:01
矢状 旋(しじょう せん)
- 347二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:45:09
まあ鳥は恐竜の子孫だからいいのか……?
- 348二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:45:42
闇影みや
- 349二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:45:48
九頭竜子(くとうりゅうこ)
- 350二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:46:09
三星 聖歌
- 351二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:46:19
このレスは削除されています
- 352二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:46:28
フォース・マリア
- 353二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:46:35
アリシア・ハッピーランド
- 354二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:46:44
アイ
- 355二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:46:58
このレスは削除されています
- 356二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:47:08
三田寺 響三
- 357二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:47:35
このレスは削除されています
- 358二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:47:37
如月 刹那
- 359編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:47:42
そこまでー
- 360二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:48:03
このレスは削除されています
- 361編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:48:14
>>358が12
dice1d12=7 (7)
- 362編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:49:16
名前:アリシア・ハッピーランド
ではでは性格、身体的な特徴を下10レスまでお願いします - 363二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:49:30
痛みを感じない体質
- 364二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:50:08
光を掴んで具現化出来る
- 365二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:50:26
思考能力ゼロ(はくち)
- 366二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:50:49
巨乳 露出度高
- 367二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:50:54
神を信仰する信仰深き者、背中に神の姿を彫っている
- 368二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:51:35
長身のモデル体型
- 369二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:52:24
誰もが見とれるような美貌
- 370二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:54:06
元オリンポスの尖兵
- 371二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:55:16
炭酸飲料大好き
- 372二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:55:25
長髪でおとなしめ
- 373編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:55:54
ここまぇ
- 374編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:56:21
>>372が10
dice3d10=9 6 6 (21)
- 375編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:56:58
残り一つ再ダイス
dice1d8=6 (6)
- 376二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:57:43
6推し
- 377編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 21:58:23
特徴:長身のモデル体型、炭酸飲料大好き、誰もが見とれるような美貌
すごく……まともです……
では、変身後の名前を下10レスまでお願いします。 - 378二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:59:12
ドライドライン
- 379二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:59:30
スパークリングドライ
- 380二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:59:37
ハッピーユートピア
- 381二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 21:59:55
パラダイスロスト
- 382二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:00:30
トラウムドライ
- 383二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:02:30
トーテスヌル
- 384二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:04:06
ナイトメアドライ
- 385二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:05:45
ALI-514 (アリシア)
- 386二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:06:23
ハングドドライ
- 387二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:06:31
- 388編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:06:50
ここまでぃ
- 389二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:06:59
- 390編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:07:17
>>387が10
dice1d10=6 (6)
- 391二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:08:12
ヌルってのは…0か
トーテスが死のはずだったから
"死せる0番"? - 392二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:09:30
八咫烏が確か三足だったから3
こいつがトーテス▶︎死 ▶︎ペイルライダー▶︎4
…? - 393編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:09:57
- 394編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:10:57
では行きましょう、ラスト五人目。
これまで通り名前を下10レスまでお願いします。します - 395二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:10:58
0、四/死……これは過去になんかありそうな
- 396二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:11:35
フィフス・ビット・デイ
- 397二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:11:50
ひとつズレるか
周防 カオリ - 398二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:12:04
ラスト・ゼロ
- 399二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:12:41
内或等刀 エイリアス
- 400二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:12:53
何時倉 雪希
(いつくら ゆき) - 401二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:13:11
ナナシ
- 402二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:13:58
五識 蓮
- 403二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:14:03
賢瀞 ジュナ
- 404二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:14:07
ああうい
- 405二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:14:38
屍谷 アキ
- 406編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:15:06
そこまで。
- 407二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:15:16
榎本明那
- 408編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:15:54
>>405が10
dice1d10=9 (9)
- 409編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:16:55
- 410二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:17:34
- 411二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:17:51
ああああ
って名付けられた人に続いての実験対的な意味でつけたのですが、
そう思われたのなら仕方ありません、弾いてもよいです - 412二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:17:53
下か上にズレるか
- 413二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:17:54
そこはスレ主の判断でいいぞ!
- 414編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:18:39
すまぬ……すまぬ……
上か下か
dice1d2=1 (1)
1.上にずらす
2.下にずらす
- 415二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:18:57
なんて読むんだ
- 416二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:19:04
ジュナチャン!
- 417二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:19:20
名字なんて読むんだこれ
けんせい? - 418二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:19:32
上だから…賢瀞ジュナ か
苗字は…けんとろ? こいつも恐竜っぽいぞ! - 419二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:20:15
賢者の件に長瀞の瀞だからけんとろじゃない?
- 420編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:20:18
名前:賢瀞 ジュナ
ケントロサウルスっていましたねそういや。
では性格や身体的な特徴などを下10レスまで。 - 421二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:22:06
ケントロサウルス調べたら凄いトゲトゲで笑った
安価は胸が絶壁 - 422二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:22:10
八重歯
- 423二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:22:28
一日の脳の記憶容量が55分しかない
- 424二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:22:40
ダイナちゃんとは従姉妹 ガチレズ
- 425二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:22:41
おばか
- 426二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:22:58
八咫烏の暴挙を止めるブレーキ
- 427二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:23:09
ガタイがめっちゃいい
- 428二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:23:13
ドマゾで血に性的興奮を覚える
- 429二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:24:15
5年前に事故で友を
数年前に放火で家族を
去年祖父母を失った - 430二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:25:37
骨が異常発達して拳が尖ってる
- 431編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:26:07
ここまでー。
- 432編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:26:31
>>430が10
dice3d10=3 7 6 (16)
- 433編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:28:12
特徴:一日の脳の記憶容量が55分しかない(おバカ)、八咫烏の暴挙を止めるブレーキ、ガタイがめっちゃいい
ブレーキ役になりますか……?(小声)
では、変身後の名前を下10レスまでお願いします。 - 434二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:29:26
五刀刃(ウーダオレン)
- 435二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:29:39
クラーゲンフィーア
- 436二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:30:20
レイヴンフュンフ
- 437二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:30:38
メイデンヴェルク
- 438二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:31:26
肉断ち大蜈蚣
- 439二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:33:04
ファイブズ・ネイル
- 440二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:33:20
ヴィー(V)エッジ
- 441二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:35:17
メモリアジーベン
- 442二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:36:58
無銘(覚えてないため)
- 443二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:37:37
廃棄被検体442731号
- 444編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:38:12
ストッパ
- 445編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:38:32
>>443が10
dice1d10=4 (4)
- 446二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:39:45
メイデンは多分アイアンメイデンからとってのやつだろうし
ヴェルクは…フレズヴェルクだかから?
5の要素はヴェルクのVかな - 447編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:39:55
5人目まとめ
名前:賢瀞 ジュナ
特徴:一日の脳の記憶容量が55分しかない(おバカ)、八咫烏の暴挙を止めるブレーキ、ガタイがめっちゃいい
変身後の名前:メイデンヴェルク - 448編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:42:41
サニティーンズ メンバーまとめ
主人公
名前:一ノ瀬 命(いちのせ みこと)
特徴:つるぺた合法ロリ
真っ黒の死んだジト目で、キレると金色の印が浮かぶ
食べ物の好き嫌いはないが人の好き嫌いは激しい
変身後の名前:イービルアイン
二人目
名前:双葉 伊織
特徴:なんか良い匂いがする、盲目、瞳が澄んでいる
変身後の名前:ブラインドツヴァイ
三人目
名前:大那聡子 (だいなそうこ)
特徴:惨忍な性格、化石発掘が趣味、悪逆無道
変身後の名前:血濡れ八咫烏
四人目
名前:アリシア・ハッピーランド
特徴:長身のモデル体型、炭酸飲料大好き、誰もが見とれるような美貌
変身後の名前:トーテスヌル
五人目
名前:賢瀞 ジュナ
特徴:一日の脳の記憶容量が55分しかない(おバカ)、八咫烏の暴挙を止めるブレーキ、ガタイがめっちゃいい
変身後の名前:メイデンヴェルク - 449編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:44:53
癖が……癖が強い……!!
とりあえずラストにちょろっと
協調度
命 dice1d100=89 (89)
伊織 dice1d100=2 (2)
聡子 dice1d100=16 (16) -20(凶暴補正)
アリシア dice1d100=73 (73)
ジュナ dice1d100=59 (59)
- 450二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:45:00
なぁにこれぇ
- 451編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/17(金) 22:45:55
……ヨシ!!(現場猫)
とりあえず今日はここまでとします。
明日辺りからやっていければいいなぁ。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 452二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:46:50
ツヴァイとヤタ お前船降りろ
- 453二次元好きの匿名さん23/03/17(金) 22:46:51
おつ
伊織は目が見えないからしゃーない、他の子でフォローしていけ
烏は……まあ、放っておこう…… - 454二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 06:36:20
助けてプリキュア……!!
- 455二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 06:40:07
好き嫌い激しい一ノ瀬が協調性一番高いって事は他メンバーのこと好きなんだろうな感はある。それをもってしても1桁やらマイナスなツヴァイと烏はどうすりゃいいの?
- 456編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 12:02:54
いけたら21時から。
- 457二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 13:06:43
加入順どうなんだろう
- 458二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 16:05:30
恐竜は旧支配者のメタファー
ヨシ! - 459編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 21:00:30
始めます。
さーてどう書くっぺか
オープニングからどす - 460二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 21:03:07
お疲れ様です
烏にPC5を感じる - 461二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 21:11:09
ストーリー?幹部?その他?
- 462二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 21:13:19
オープニングって言ってるしストーリーでしょう多分
- 463編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 21:18:00
世界は、侵略されていた。
人智を超えた圧倒的な力を持つ、正体も目的も分からぬ侵略者達は人類の居住地域を一年で日本本島を除いて消し飛ばし、人類の総数を100分の1以下にまで鏖殺し尽くした。
浅ましくも、あるいは傲慢故か「オリュンポス」と己を自称する侵略者達は、残り少なくなった人類に対し恭順と族滅の二択を突きつける。
『もはや降伏以外ありえない』とオリュンポスを信仰する者が続々と出る中、人類は最後の切札を手に入れる。
それは神への信仰と同様に─────奇しくも神を僭称するオリュンポスへの当てつけのように─────人々の感謝と信仰の力を依代たる少女一人に集約し、侵略者達に対抗しうる戦力を得られたのである。
斯くして信仰と人類の希望を背負い戦う少女達を、人々はこう呼ぶ。
神の偶像、「イデア」と。 - 464二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 21:22:16
素人質問で恐縮ですが(哲学エアプ)、偶像はイドラじゃなかったっけ
- 465編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 21:24:46
- 466二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 21:25:19
そこはフィーリングで……
理想も偶像も大して変わらん変わらん - 467二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 21:32:29
イドラ→アイドルやで
- 468編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 21:38:12
「さて、諸君。現状をまとめよう」
どこまでも闇のわだかまる、鬱屈とした空間で四人の男女が言葉を酌み交わす。
彼らの誰もが見目麗しい、古代ローマ美術を想わせるような美貌であるが……それはまるで、人ではないようにも見える。
否、実際に彼らは人間ではない。
僅か一年で69億の人類をこの世から抹殺した、「オリュンポス」を名乗る侵略者達である。
その中で、エメラルドのような瞳を持つ青年が悠々と口を開いた。
「人類の最後の足掻き、人類の盾を名乗る『サニティーンズ』なる集団だが、我々の計画進行の妨げになるためこの世界から退場してもらった」
「厳島恋、双葉伊織、多摩池咲希、九条氷空、雪代鞠の五人」
「だが双葉伊織は逃しただろう、直ぐにでも再度抹殺に向かうべきではないのか、ツァル」
「問題ないんじゃな〜い?たかだか一人、アタシ達の攻勢をどうにか出来るわけでもなし、さしたる障害にもならないワ」
ズシリ、と空間が歪む。
軽薄な言葉を返した女口調の男に対し、男性的な姿をした少女が放った重圧でその場の空気が軋んでいる。 - 469二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 21:41:50
安価のない所でこのレベルのオープニングを!?
- 470編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 21:47:30
「……物事は完遂させるべきだ。この星の侵略も、我々の目的も、それを妨害する存在の駆逐も!!」
「落ち着け、イタクァ。個体名双葉伊織はオレの担当であった……逃したことは事実、こちらの手落ちであると認めるべきことだ」
「ならば!!」
「だがその両目はオレの威光で焼き払った。もはやアレは何の役にも立たん木偶の坊。それにだ、同時に担当した個体名厳島恋は光に還し、残る三名は貴様らが殺しただろう。ロイ、バイアクヘー、イタクァ」
「もはや僕らの敵は存在しないというわけだねぇ」
なればこそ、とイタクァは反論に動じず堂々と声を上げる。
「好機を逃すわけにはいかない。ここで速攻を仕掛けるべきだ!!」
乗り気度
??? dice1d100=78 (78)
ロイdice1d100=7 (7)
バイアクヘーdice1d100=96 (96)
イタクァ dice1d100=29 (29) +20
- 471編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 21:53:16
「なら、アタシがいくワ」
「バイアクヘー」
「アタシの失言がきっかけで始まっちゃった口論だしィ、責任の一端は取らないとネェ。『信徒』一人借りるわヨ」
くねくねと腰を振りながら歩き去っていくバイアクヘーを見送りながら、男は溜息を吐きながら呟いた。
「……ともあれ、人類側がまだ何か手を残していることもあり得るだろう。バイアクヘーにはババを引かせた形になるな」
人類側の混乱度
dice1d100=88 (88) +40(サニティーンズ4名死亡)
- 472二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 21:55:43
この組織ヴィランとして優秀すぎるよ~怖いよ~
- 473編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:11:40
護国組織『社』。
元は日本のみを護る組織であったそれは、日本以外が焼き払われたことによりもはや世界を護る組織として機能していた。
そして現在、組織は未曾有の大混乱に包まれていた。
「適合者は!?イデアはまだ見つからないのか!!」
「マスコミに嗅ぎつかれるな、各方面関係者には緘口令を敷いておいてくれ!!」
「もはや……打つ手はないのか……!!」
ただただ混乱する者。
この状況でも自らが出来ることを成す者。
世界の命運が尽きたと諦めかける者。
三者三様、誰も彼もが様々な反応をする中、たった一人。
護国組織『社』巫女統括官、中島達徳はまんじりと動かず椅子に腰掛けていた。
(いつかはこうなるとは思っていた。最悪の事態、イデアの死亡……それが、こうも重ねられるとは)
日本に存在する全人口六千万人、その中からイデアとなり得る少女を見つけ出すのは、一昼夜に出来ることではない。
(間違いなくヤツらはこの混乱に乗じて仕掛けてくる)
致命的な瓦解を生む前に、最低限の防御は構築しなければならない。
そう思いながら中島は受話器を取り、然るべき部署に伝達する。
「イデアの補充には時間を要する、自衛隊を動かしてくれ。無論、嗅ぎつかれない範囲で秘密裏に頼む」
彼の判断は、少女達の死からまだ間もなく迅速な決断であった。
惜しむらくは、
「ん~~。この辺りで良いかしらネェ〜?」
侵略者達の動きが、一手早かったことだろう。 - 474編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:19:08
「バイアクヘー猊下、私にこのような重要な使命を与えてくださり、恐悦至極であります」
バイアクヘーの背後で痩せこけた小男が跪く。
その両目はまるで野生の獣のように見開かれ、爛々と輝いている様からは狂気すら感じる。
「やぁネェ、アタシ猊下なんて付けられるような立場じゃないわヨ。ロイ様やツァル様より低いしィ」
「私からすれば、雲上人にも等しいかと」
「マ、今日はその信仰のままに振る舞いなさァい。アタシがそれに見合うだけの力を、授けてあげるワ」
そう言うとバイアクヘーの右手の人差し指、それが鋭い鉤爪に変じたかと思うと──────。 - 475編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:20:33
突然ですが安価です。
下10レスまで今週の怪人のモチーフや要素など。
ダイスで二つ採用です。 - 476二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:20:36
最初から幹部自らが来るわけではないのか…(安堵)
- 477二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:21:47
このレスは削除されています
- 478二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:22:28
このレスは削除されています
- 479二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:23:19
このレスは削除されています
- 480二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:24:25
ゴーレム
- 481二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:24:35
このレスは削除されています
- 482二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:25:31
このレスは削除されています
- 483二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:26:17
このレスは削除されています
- 484二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:26:34
スキュラ
- 485二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:26:58
このレスは削除されています
- 486二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:27:06
単眼無毛の巨人
- 487編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:27:23
ここまで
- 488編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:27:56
>>486が10
dice2d10=6 2 (8)
- 489編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:28:40
黄色い外套を身につけた異形の神格・欠損少女
完成度
dice1d100=34 (34)
- 490二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:30:23
敵勢力がクトゥルフなん!?今更だけど
- 491二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:35:13
- 492二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:35:49
いや主人公勢力かなーって…
- 493二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:39:15
このレスは削除されています
- 494編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:40:05
「ぐうっ!?」
鉤爪を胸に突き立てられた男の身体が内側から大きく変形する。
みち、ぎし、と骨が軋み肉が殖える音を立てながら男の身体がゆっくりと異形に成っていく。
「ぐゔ、ゔお"お"お"」
ごぎごぎごき、と喉仏が引っ込み、腰がくびれ胸に二つの膨らみが生まれる。
獣のような唸り声と異音が止むと、そこにはかつて人間だった異形の怪物が存在していた。
背中の皮膚が変化した黄色い皮膜をまるで外套のように羽織っており、下半身からは蜘蛛か蟹に似た鋭く尖った何本もの足が生えている。
上半身こそ少女のそれであるが、両腕はなく口からは常にだらだらと涎が垂れており鋭い乱杭歯が見え隠れしていた。
「及第点ってトコかしらネェ」
「ゔぁあ"?」
「なんでもないわァ。さぁ行きなさい、我が信徒『ゼラト』!!信仰は貴方に力を与え、翼を授けた。心の赴くままに飛びなさァい!!」
「ヴ、あ"ゔあ"あ"ぁあ"!!」
バイアクヘーの言葉に頷くと、怪物……ゼラトは黄色の外套を広げ、青く広がる大空へと飛び立った。 - 495二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:42:50
双葉ちゃん最初から暗いマックス
- 496二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 22:43:27
オリュンポスによって生み出された少女型強化ヒューマノイド…言わばインサニティーンズだ!
- 497編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:53:18
──────少女は、孤独であった。
彼女は親を知らず。友を知らず。仲間を知らず。
泥に塗れ、雨に濡れ、ゴミを漁り今日まで生き延びてきた。
『一ノ瀬 命』と名前はあるが、誰も呼ばない。
知っている者さえいない。
文字通りの塵芥。死んだとしても悲しむ者も哀れむ者もいない存在だ。
今日もまた、命はジャンクフード店のゴミ箱を漁り、廃棄処分のハンバーガーを頬張っていた。
咎める者はいても気にする者は誰もいない。
ゴキブリの方がよほど注目されるというものだ。
そんな変わりない毎日────。
「……?」
それは、脆くも崩れ去った。
『ば、化け物だァァァ!!』
『サニティーンズは!!サニティーンズはまだ来ないのかよ』
『待って、嫌だ嫌だ嫌嫌死にだぐぇ』
一目散に逃げ出していく人々。その反対方向に『それ』はいた。
『がむっ、がちゅ、ぐぅ』
不揃いな牙を剥き出しにし、スーツの切れっ端のついた生肉に齧り付く黄色い外套を身につけた異形。
歯の間からぼたぼたと涎と血と肉の欠片が零れ落ちる様はお世辞にも気持ちのいいものではない。
常人ならば回れ右で逃げ出す光景。
だが……命は、あえて異形に近づいた。 - 498編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 22:59:35
何故近づこうと思ったのかは命自身にすら分からない。
その食いっぷりからお腹が空いているのかと勘違いしたのか。
ゴミを漁る日常からは触れることのできない非日常に興味を持ったのか。
あるいは、無味乾燥に続く日常に飽いての自殺行為か。
いずれにせよ─────。
『あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!』
命の思惑がどうであろうと、異形の返答がその尖った脚による槍のような刺突であったであろうことは変わりない事実であった。
命のダメージ
dice1d100=4 (4)
- 499二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:01:25
鋼鉄だな|
- 500編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 23:08:33
その頃、バイアクヘーは事の顛末を見届けることなく帰ろうとしていた。
サニティーンズは一人を残し死亡、その一人も再起不能であろうことは想像に難くない。
故に、事がどう転ぼうとも放ったゼラトが大きな傷跡を残す事は確実だと思っていた。……思っていたのである。
「何よ、この力……あのサニティーンズ?いえ違う、何か……何かが違う!!」
同刻、『社』本部。
本来ゼラトやイデアの存在を観測する部署において、職員が声を上げた。
「ターゲットパターン、A2地区に二体確認!!一体はゼータ標的、ゼラト!!もう一体は……あ、アンノウン、正体不明!!」
「正体不明だと!!アンノウンのパターン強度を表示しろ!!」
「アンノウン詳細、画面に出ます!!」
ゼラト 強さ
dice4d100=62 60 65 79 (266)
命 強さ
dice10d80=19 36 30 60 36 42 40 23 24 45 (355)
- 501二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:10:49
しょっぱい!
- 502二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:17:26
伸びしろってことで…
- 503編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 23:17:48
『ゔ、あ"ゔ……!?』
異形は、間違いなく突き殺す気で蹴りを繰り出していた。
人が喰らえば間違いなく上半身と下半身が泣き別れになる威力。
その蹴りを。
「……痛い」
目の前の少女は、両手で掴み取って止めていた。
ありえない、ありえない、ありうるはずがない。
異形の脳内が混乱と警戒で埋め尽くされる。
自分は神に力を与えられた選ばれた存在、こんな餓鬼に安々と止められるはずがない。
みしり、と音がした。
少女の身体を、闇が包み込む。
闇が濃くなる度に、異形の足を掴む力が強くなっていく。
「──────お前……」
闇が晴れる。
否──────闇が形を成す。
全身に巻き付く鎖として、全身を守る漆黒の鎧として、風にたなびく影の外套として。
「お前なんか──────『大嫌い』だ」
次の瞬間、ゼラトの脚がぶぢんと音を立ててもぎ取られた。
まるで、幼子が蟻の脚を毟るかのように。 - 504編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 23:19:00
発覚判定
命dice1d100=92 (92)
社dice1d100=98 (98)
バイアクヘーdice1d100=23 (23)
- 505二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:19:39
ゼラトくんちゃんの方は出目良かったんだけどね
1話の敵となった不運を恨め
そしてポンコツ上司のバイの者 - 506編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 23:30:08
中島達徳は必死に車を走らせていた。
サニティーンズ無き今、間違いなく日本、世界の窮地を救った者。
せめてその姿を一目見るために、報告を聞いた瞬間から彼は現場に急行していた。
「……っ」
そして戦場に到着した時、彼は見た。
スクラップとなった車や瓦礫が散らばる中、全身に鋭い脚を突き刺されて沈黙する、脚のないゼラトの骸。
そしてそれを足蹴に傾いていく夕日を見上げる、闇と黒の色彩を纏った少女を。
やがて、変身が解けてボロボロの服を纏った少女がぐるりと中島の姿を認める。
その時になって漸く、中島は自分が気圧されて日が落ちるまで呆けていたことを自覚した。
吸い込まれるような影を湛えた、少女の瞳がこちらを見据える。
ひゅう、と掠れた息を吐いてから男は、自分が薄ら暗い感情を抱えていることを悟られぬよう、明るい声で口を開いた。
「君の、名前は?」
「命」
少女は無機質な声で呟いた。
まるで、再確認するかのように。
「一ノ瀬……命」 - 507編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 23:34:27
一話完結!!
いやあ時間かかっちゃうなぁ、初回だから戦闘シーンパーッと端折てしまったが次からはなんとかしていきたい
それでは今日はここまで。
皆様、お疲れさまでした。
アバウトだけど明日朝ぐらいまで二話のタイトル安価募集します。
タイトル見て話作りますので。
ではでは。 - 508二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:37:00
超常-invincible-
- 509二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:39:59
おつ
"葬送の水晶" - 510二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:40:53
乙 ダイナソーサプライズ理論で大那聡子が怪人・オリュンポス・日本・シリアスな空気を破壊するのかと思ったらそんなことはなかったぜ
安価とダイスで設定とあらすじだけ並べてく感じだと思ってたからびっくりした
第二話: 地球の旧支配種!暴君竜の再臨
(一話タイトル教えてほしい) - 511編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/18(土) 23:42:57
(一話タイトル考えてないなんて言えない顔)
- 512二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:45:58
1話タイトル案 神政の黒点 とか
翳りと言うほど大きくはないけれど、オリュンポスにある瑕疵、的な。 - 513二次元好きの匿名さん23/03/18(土) 23:57:23
SECOND ROLL: 一命と二人
- 514二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 00:25:24
盲目の映し出す希望
- 515二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 00:50:02
一話… 夜を厭う少女/ichinose mikoto
二話… 傍らに視た星/futaba iori
伊織が二話で出なかったら没になります - 516二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 07:56:07
盲目-シャドウダンサー-
- 517二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 10:44:05
朝から昼になりそう
- 518編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 11:56:35
ここらで一旦締め切り
- 519二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 11:57:04
このレスは削除されています
- 520編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 11:58:12
数え間違え
dice1d7=6 (6)
- 521編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 11:59:53
タイトルは
一話… 夜を厭う少女/ichinose mikoto
二話… 傍らに視た星/futaba iori
に決定です
安価してくださった方々はありがとうございます。
さーてどう書いてこうかねぇ……21時に開始予定です。 - 522二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 12:01:51
我巨大重力百合観測!
- 523編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 21:00:24
始め申す
- 524編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 21:10:17
私は星が好きだ。
人は六等、一等と星を区別するが、私からすれば星は皆等しく、その輝く様は美しいと思う。
そして、人もまた星と同じだと思う。
誰にだってその人にしかない輝きがあって、多くの人はそれに気付いてないだけで。その輝きが、世界を彩っているんだと。
私もそんな輝きを持っていた。
「呆気ない。これが今まで我々の計画を邪魔してきた存在だと言うのだから……本当に、脆いな」
だけど、それは彼らに壊された。
翠玉みたいな瞳の、男の人が眉間に皺を寄せて呟く。
「これで残すは貴様だけだ、個体名双葉伊織」
行き場のない激情がぎりり、と歯を食い縛らせる。
『お前は生きろ、伊織』
光の粒になって消えた彼女の最期の声が脳裏に過る。
生きる。私は、散っていった四人のためにも生きなければならない。
その決意が、ボロボロの私を突き動かす。
頭を踏みつけていた男の足を弾き、一心不乱に駆ける。
間違いなく、敵の追撃が来るだろう。
それを警戒しながら、私は男のいる方向を振り返り─────。
「……執念は認めよう、だがその目だけは貰っていくぞ」
刹那、私の視界の全てを白色が埋め尽くし。
私は、輝きを見る目を失った。
輝きを持っていた仲間達も、もういない。
星はもう、輝くことはない。
二話
傍らに視た星/futaba iori - 525編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 21:28:22
『12日、馬喰場市に出現したゼラトによる被害は死者24名、負傷者は240名以上を確認。今回の出現に対し護国機関、社は自衛隊との協同により撃破に成功したとの表明を出しており─────』
レポーターの嘘塗れのニュースを聞き流しながら、中島達徳は早めの昼食を摂っていた。
「サニティーンズの不在の穴、いつまで隠し通せますかね」
情報部の同僚が陰険な声で話しかける。
「いつまでも隠し通すさ。彼女達の想いは、我々が引き継いでいかなければならない」
「護国以外に、アイドルじみた活動をさせたのがいけなかったのでは?」
蕎麦を啜ってから、中島は忌々しげに頭を振った。
「アレは相手が上手だ。ゼラトを4箇所同時に出現させ、戦力が分散されたところに『偽神』本体の襲撃ときた。それにアイドル活動も『信仰を集める』関係上、必要な活動だった」
事実、アイドル活動を始めてから適合者の信仰係数が上昇していることは確認済だ。
「適合者……イデアの補充はどうです?」
進捗
dice1d100=59 (59) 100ほど進んでいる
- 526二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:31:13
半分は超えてるのか…
- 527編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 21:41:18
「可もなく不可もなく、だな。適合係数の高い少女を集め、その中から上澄みを更に見つけ出している途中だ」
そこから、新たなイデアとして戦場に出すまではまだまだ時間がかかるであろうことは、中島も理解していた。
「なら、それまで件の少女を戦場に出しても良いとは思いませんか。先日のゼラトは彼女一人で討伐したんでしょう?」
「耳が早いな」
「伊達に情報部ではありませんから」
とはいえ、中島は少女……一ノ瀬 命を戦力として数えることに不安を感じていた。
ゼラトは、強大である。
イデアの力を持ってさえすれば討伐こそ可能であるが個体によっては歴戦の彼女たちですら苦戦するほどの相手。
それを、初めて変身したであろう少女が息を切らすこともなく悠々と討伐せしめたことは偉業……いや、異常と言わざるを得ない。
「勿論、不安要素はありますがね。一ノ瀬命、推定15歳。出生地不明、両親不明、血縁関係不明。おまけに変身時のエネルギー反応も不明となれば二の足も踏むでしょうし」
ああ、と空返事をしながら中島は違和感を感じた。
彼女に対して感じた不安は、そこから来るものではなくどこか別の場所にあるのではないか……という感覚を。 - 528編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 22:01:58
ずぞぞ、と命は病院食の味噌汁を啜った。
いささか味気ない、と感じるが、暖かい寝床で無料で飯を食えるのだから万々歳だとも彼女は感じていた。
右手で握りしめた箸で白い飯を持ち上げた時、病室の扉からコン、コン、コンと規則正しくノックが三回。
「あー……食事中、失礼」
そこからのっそりと姿を見せたのは痩身の髭面をした、どこか疲れたような雰囲気を纏う中年であった。
「昨日ぶり、とは言っても覚えてなさそうだから改めて自己紹介だ。俺は中島 達徳。護国機関『社』の……まあ正義の味方位に考えてくれればいいさ」
中島の言葉に対して命は言葉を返すことなく、ただもしゃもしゃと白米を頬張っている。
顔は彼の方に向けている以上、話を聞く気はあるのだろうが食い気が先行している様子である。
「まあ、それでだな?突然で申し訳ないとは思うんだが……君の力を、その正義の味方として使ってみないか?このまま君を以前の生活に戻す訳にもいかないし。あ、返事の方は数日待つつもりだから」
「ん」
中島の前に、空っぽの茶碗が差し出された。
「え、なにこれは?」
「やる。……正義の味方、やる」
だから、と命は頬に米粒をつけたまま無愛想に中島に告げた。
「おかわり」 - 529編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 22:29:02
闇のわだかまる空間にヒステリックな声が響き渡った。
「だから私は言ったのだ!!早々に芽は摘んでおくべきだとな!!」
「うるさいよイタクァ。にしてもおかしいねぇ、連中そんな予備戦力なんか抱えてたか」
「……バイアクヘー。貴様はその場にいただろう。何か感じたか」
「ホント恥ずかしいことに、アタシ現場から離れちゃってたのヨ……だけど、力は感じたワァ。サニティーンズの誰とも違う力をネ」
その言葉に、男はエメラルドの瞳を細めて呟く。
「つまり……我々の認識外にあった伏兵というわけか」
「であればやることは今まで通りだねぇ」
「ゼラトで潰せそうなら潰しちゃって」
「それが叶わぬなら、我々が直接殺すのみ」
乗り気度
??? dice1d100=49 (49)
ロイdice1d100=67 (67)
バイアクヘーdice1d100=55 (55)
イタクァ dice1d100=57 (57)
- 530編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 22:38:01
「んじゃ今回はボクが。連中の伏兵とやらをこの目で見てみたいしねぇ」
「ロイ……普段滅多に動かんお前が出るか」
「好奇心だよ好奇心。そんじゃまあやってみるかぁ」
ロイが片手を軽く上げると内部が白く曇った、人一人ほどが入れそうなガラスの棺が出現する。
「いい加減そろそろ『消費』しないとイタクァにどやされちゃうからねぇ。どーれーにしようかなぁ」
コン、コンと並べられた棺達の表面を指で叩きながらロイが足を止めたのは─────。 - 531編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 22:38:25
では安価です。
下10レスまで今週の怪人のモチーフや要素など。
ダイスで二つ採用です。 - 532二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:41:05
ティーセット
- 533二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:41:21
にゃんこ
- 534二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:41:43
ロイ
- 535二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:44:11
バンカー
- 536二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:48:45
てんびん座
- 537二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:48:58
水晶
- 538二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:56:12
わんこ
- 539二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:57:20
銃
- 540二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 23:02:37
手
- 541二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 23:07:47
幸せ
- 542編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 23:08:21
>>541が10
dice2d10=9 3 (12)
- 543編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 23:09:34
モチーフ、要素:ロイ、手
完成度dice1d100=31 (31)
- 544編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 23:22:12
「これでいいかぁ。いざ御開帳ぉ〜」
ロイが棺の蓋に手をかけて勢いよく開くと、白い煙がもうもうと棺から出る中びちゃびちゃびちゃ、と汚らしい水音を立てて粘液に塗れた無数の緑色の触手が噴き出してきた。
それを見て、イタクァが顔を顰める。
「……ロイ、自らの血肉を与えたな?」
「いやさぁ、ゼラトにするときに僕らの血肉入れたら多少は強くなるんじゃないかなぁって試しに入れたらものの見事に大失敗でねぇ、人間の姿で入れたのに真体の要素が出ちゃった。まあこんなのでも威力偵察くらいにはなるって」
『W4,dユッ惲クキカI#ツ1$遐ヌラ? アTラZコ唖$イ砧⑨ュ 4 % 』
形容のつかない声を上げながら、ゼラトの触手がうねりくねる。
それをニコニコと眺めながら、ロイは化け物と共に、闇の奥にへと姿を消したのだった。 - 545編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/19(日) 23:23:01
今日はもう遅いのでここまでにしたく思います。
明日には終わらせたいなぁ。
それでは皆様、ありがとうございました。 - 546二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 09:55:46
お保守
- 547編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 14:14:45
出来たら21時に開始。
- 548編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 21:00:30
定刻通り始めます
- 549編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 21:17:09
「どこに行くの」
病院内。
命に袖を掴まれながら中島はとある場所を目指していた。
「……君の先達、いうなれば先輩の所にね」
エレベーターで最上階に上がり、奥まった場所にある『双葉伊織』とネームプレートがかけられた部屋の扉を規則正しく三回ノックする。
「どうぞ」
「俺だ」
「……中島のおじさんですか」
ああ、と中島が中に入りながら返事をして……荒れに荒れた部屋の様相に口を思わず噤んだ。
双葉伊織の趣味は、天体観測である。
出動のない日の夜には、望遠鏡を担いではどこかに星を見に遊びに行くような活発な少女であった。
その望遠鏡が、レンズを叩き割られてリノリウムの床に転がっていた。
望遠鏡だけではない。星座早見盤、天体に関して書かれた本が伊織の座るベッドの周りに散乱している様は、彼女の内心がまざまざと映し出されているかのようであった。 - 550編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 21:39:03
「伊織」
「私の両眼、二度と見えないってお医者様が言ってました」
淡々とした調子で伊織が呟く。
「強い光で視神経がダメになったって。この目じゃもう天体観測も出来なくなっちゃいましたね」
言葉こそ無感情でこそあるが、伊織の心情は爆発寸前だ。
行き場のない激情を抑えようとしているが、それは容易に暴発しかねないものであり。
「……医療も進歩を続けてる。今は無理でも、そのうち」
「今すぐ治してくださいよッ!!私の目を、恋ちゃん達を返してよッ!!」
その引き金を、中島は引き抜いてしまった。
「皆死んじゃった!!恋ちゃんなんか、身体でさえおばさん達の所に帰れなかった!!私一人が生き残っても、こんな眼じゃ誰も守れないし救えない……!!」
伊織が中島にへと顔を向ける。
かつては青く澄んでいた彼女の瞳は、灰水晶のような色となり、その縁からは涙が溢れていた。 - 551編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 22:05:37
こんな空気では命のことなど言い出せる訳がない。
ましてや親友達を失った伊織に対しては。
「帰って!!帰ってよ!!」
「すまない。……帰ろうか、みこ……」
べちゃべちゃべちゃ、とねばつく何かが滴り落ちる音が静まり返った部屋に響き渡る。
『Sーウ猛ヘシノ」,﨟セホ9』
窓の外は、緑色に染まっていた。
スライムのような粘液に塗れた、タコのような触手がぬち、ぬちと音を立ててうねって窓を粘液で穢していく。
「……ゼラトか……!!」
狂気的とも思える光景に中島はたじろぐが、背後からぱたぱたぱたと遠のいていく足音にはたと気づく。
「─────一ノ瀬!!」
中島が命を追いかけて廊下に出る。
命は廊下の突き当りにある、人ほどの大きさはあるガラス窓に減速せずそのまま突っ込み。
「─────変、身」
ドス黒い闇に包まれながらガラスをぶち破り、地上に落ちていった。
「今の、音は?」
ガラスが割れたけたたましい音に驚いたのか、伊織も杖を付き、よろめきながらではあるが廊下に出てきていた。
「……新たな適合者、一ノ瀬 命。君の後輩にあたる少女だ」
そこまで言ってから、一つ深呼吸して中島は更に言葉を続けた。
「伊織……君はこのままあの子に全てを押し付けて、世界に絶望し続けるつもりなのか?恋達と同じ末路に至るとしても、自暴自棄を続けるつもりなのか?」
それに対し、伊織は─────。
「……わたし、私は──────」 - 552編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 22:23:00
「さぁてどこまで大きくなるかねぇ〜」
伊織と命がいる病院から少し離れた電波塔から、ロイは少しずつ巨大化していく触手ゼラトの様子を観察していた。
ロイ自身の血肉を分け与えたゼラト。その能力は無軌道な再生と肥大化。
十全な時間こそあれば、この怪物は自らの身体で地球そのものを埋め尽くせるだろう。
尤も、今回ロイが観察したいのはゼラトではなく。
『xュムノ$Uラb腥ネャテ 1ニkヒ|M屹isチア\=ウ:椹#』
ジャララララッ、と鎖が擦れるような音が響き渡ると共に無数にあるゼラトの触手の一本が断ち切られた。
同時に、中空に舞う影が一つ。
闇を具現化したような鎧と影そのもののようなマフラーを纏う少女……一ノ瀬命である。
その手には、先端が刃のようになった鎖が握られていた。
「さて、どうなるかねぇ。アレで殺せれば万々歳だったが」
ロイは激しく攻防を繰り広げている命とゼラトを観察しながら、ニヤニヤと笑みを浮かべた。
ゼラト 強さ
dice3d100=40 13 50 (103)
命 強さ
dice10d80=73 44 59 58 61 73 15 21 19 80 (503)
- 553二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 22:28:43
ゼラトは本調子じゃなかったか
- 554編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 22:43:53
『繝。繝シ繝ォ縺ッ 繝シ縺ョ逧ァ倥∈縺ョ繝』
ゼラトが、無数に粘つく触手を一斉に命にへと奔らせる。
「──────シッ!!」
命は攻防の内に周囲に張り巡らせた鎖を足場にそれらを器用に避けながら、腕に巻き付いている鎖の一本を引きちぎる。
その鎖は命の手の中で瞬く間に蛇腹剣に変じ、斬撃の結界で以て緑の触手達を一本たりとも通すことなく斬り刻んでいく。
だがゼラトの側も斬られた触手を再生させ、何度でも襲いかかる。
「無駄無駄。伊達に僕の血肉入ってるんだ、そう簡単に殺れるわけないよ」
そんなロイの思惑は……ぎしぃ、とゼラトの触手が止められる音で瓦解した。
「……おっとぉ」
命が足場としていた鎖。それがいつの間にか数を増やしゼラトを物理的に行動を縛る結界として包んでいたのだ。
「だけど、動きを制限した程度で勝てるとでも─────!?」
「─────変ッ、身ッ!!」
更なる掛け声と共に、少女が、双葉 伊織が己が武器たる弓矢を携えて空から降り立った。 - 555編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 23:01:03
「っ、っと……!?」
慣れてない盲目故に歩き出そうとして蹌踉めいた伊織の身体を命が支える。
「大丈夫?」
「あ、ありがとう……えっと、命ちゃん……で良いんだよね」
お願い、と灰色の瞳で伊織は命を見据えて頼み込む。
「私は目が見えないし、足元も覚束ない。だから……私を支えて」
「了解」
命が背後から伊織を支えながら、弓矢の方向をゼラトの方向にへと補正する。
(─────やッぱり、見えない。せめて目が見えれば、一撃で『核』を射貫けるのに)
ぎりり、と歯を食いしばりながら伊織は心の中で祈る。
(さっちゃん、氷空ちゃん、鞠ちゃん、……恋ちゃん。どうか私に!!力を貸してッ!!)
刹那─────伊織の視界に、光が灯る。
(これ、は────見える。見える、私に、光が帰ってきた!!)
直感で彼女は理解した。
アレこそが、彼女が討つべき標的だと。
そしてその感覚に身を任せ、
「穿て─────『ミスティルテイン』!!」
伊織が撃ち放った一射は、過たずゼラトの生命活動を担う心核、その中心を過たず撃ち抜いた。 - 556編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 23:16:29
「……やるねぇ。あの巨躯にある核を一撃で射抜くかぁ。こりゃ流石に、偶然で処理出来ないなぁ」
核を射抜かれ、巨体を維持できず解けて蒸発していくゼラトを遠目から眺めつつ、ロイは肩をすくめた。
「今回のあのイレギュラー然り、どうにも僕らの予想していないナニカがいそうだが……一先ずこの場は、退散退散っと」
☆☆☆
「ねえ命ちゃん。命ちゃんのこと、これからみこっちゃんって読んでもいい?」
「ん」
「オーケーってことで良いのかな、みこっちゃん?ねえみこっちゃんったらさ」
「んー」
「二人共、無事か!?」
変身を解いた命達の元に、中島が駆け寄る。
「平気」
「私も、大丈夫です」
「……焚き付けるような真似をしてすまない、伊織。ああしなければいつまでも囚われていそうでね……」
「……良いんです。早く戻らないと、ね、みこっちゃん」
「ん」
無愛想ながら返事をする命に支えられながら歩き始めた伊織は、ゆっくりと目を閉じる。
(ありがとう、皆。まだ諦める訳にはいかない。皆の分まで、私は戦って……必ず仇は取ってあげるから!!)
静かに決意を胸に秘め、ここにサニティーンズ、ブラインドツヴァイこと双葉伊織は復活を果たしたのであった。 - 557編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/20(月) 23:19:10
第二話終わり!!
時間かかってしまったなぁ、申し訳ない……
とりあえず今日はここまでとして、明日の朝ぐらいまで第三話のサブタイトルを募集したく思います。
あと忌憚ない意見があればレスとかお願いします。
それでは皆様、お疲れさまでしたー。 - 558二次元好きの匿名さん23/03/20(月) 23:43:58
払暁を告げる咆哮/daina souko
- 559二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 00:12:39
烏ノ彷徨/daina souko
- 560二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 00:50:46
ふたりのイデア/saniteens
- 561二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 09:37:57
あの設定群からしっかりしたSSが出てきて驚いたよ
とりあえず保守 - 562二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 10:46:26
ジュラシック・オペラ/daina souko
- 563編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 12:04:01
ここらで一旦締め切り
dice1d4=2 (2)
- 564編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 12:22:51
開始は21時から。
- 565編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 21:00:34
時間になったので始めます
- 566編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 21:04:10
鳥類は、恐竜が進化したものらしい。
毛が生えて、羽を成し、翼となって、生きる場所を地面から空に移したものが今の鳥類の祖先だと、誰かが言っていた。
────俺からすれば、奴らは臆病者だ。
弱肉強食の世界に恐れをなし、空に逃げた敗北者。
人間だってそう。誰かの顔色を常に伺ってビクビクして、まるでネズミのような奴らがこの世界には溢れてる。
俺はそうはならない。太古に地上に君臨した偉大な恐竜達のように、誰に干渉されることもなく、指図されることもなく生きていく。
そのために─────俺は、最強になってやる。
第三話
烏ノ彷徨/daina souko - 567二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 21:05:57
俺っ娘かぁ!
- 568編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 21:17:48
護国機関『社』本部。
「あうっ」
ガタン、と音を立てて伊織がデスクに躓き、上にあった文房具を盛大に床にぶちまけた。
「ぁ、やっちゃった……」
慌てて拾おうと手を伸ばしかける伊織だが、盲目である故にどこにものが落ちているのかも分からずにまごつく。
「伊織、わたしがやっておく」
と、横合いから命が顔を出し、伊織が落とした文房具をひょいひょいと拾っては元の場所に戻していった。
先日のゼラトとの戦闘で伊織は視覚を取り戻すことが出来た。
とはいえそれは、『生物など、誰かがそこにいる』のが分かるというだけ。周囲にどんなものがあるかや地面の起伏までは見えない。
よって退院した今でも、伊織は杖を手放せずにいたのであった。
「二人とも、これから時間は空いてるか?」
命が文房具を戻し終えた所で、中島が二人に声をかける。
「ん」
「? はい、全然大丈夫ですけど……何しに行くんですか?」
伊織の問いかけに中島はポケットからチャリ、と自動車のキーを取り出して応える。
「金鵄町だ。新しい適合者を迎えに行く」 - 569編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 21:41:24
金鵄町。
四方を山に囲まれた土地でジュラ紀から白亜紀前期にかけての陸成層が地中に存在することから、化石発掘の名所として有名な町。
町内には琥珀や歯の化石など、出土した化石を展示している博物館なども存在している。
その博物館の前で車を止め、三人は町に降り立った。
「さて、と。アニマギアはちゃんと持って来てるよな……」
中島が車の後部から取り出したのは少しばかりゴテゴテとした装飾のついた、スマホのような機器。
「……それは?」
「ああ、命は知らないか。これはアニマギアと言ってだな……適合者が変身出来るようにする機器だと思ってくれればいい」
「慣れれば機器なしでも変身は出来るんですけどね。それで中島さん。私達は何をすれば良いんです?」
「いやな。二人とも長く病室生活だったし息抜きをと思ってだな……丁度博物館前に停めたのもそういう訳だ」
そこまで言って、中島はアニマギアを一機懐に戻してからドアを閉める。
「何かあるとは思えないが……一応予備は車内にあるし、キーも渡しておくからな」
そうして命と伊織を博物館に行かせた中島は、一枚の写真を取り出した。
(……本来なら、車内に残したギアは予備ではなかったんだが)
『社』の調査では、この町には二人の適合者がいた。
だがしかし、その内の一人はとある理由によりサニティーンズのような集団行動には不向きとして、正式な採用には至らなかったのだ。
(『著しい凶暴性につき護国活動に支障をきたす可能性有』……だったか)
そう思いつつ、中島は写真に写る件の少女の顔を眺めながらその名をぽつりと諳んじた。
「────大那、聡子か」 - 570編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 21:50:03
「いやぁ、参った参ったぁ。まさか双葉伊織が復活を果たすとは思いもしなかったよぉ」
息の詰まりそうな黒一色で埋め尽くされた空間の中、場違いなほど明るげな声でロイはからからと笑った。
「何を、ヘラヘラ笑っている……!!これでまた我々に抗し得る存在が増えたのだぞ!!」
「そうカッカしないのイタクァちゃん。人数的にはまだ二人、サニティーンズがいたときは五人もいたじゃないのヨ。たかだか二人くらい些末事ヨォ」
「たかだか二人────されど二人だ」
男の重苦しい声が、空間に響く。
「人類の側も、そう馬鹿ではない。また新たな戦士を補充するのも遠くないだろう。そうなる前に、手を打っておくべきだとは思わないか」
乗り気度
??? dice1d100=59 (59)
ロイdice1d100=64 (64)
バイアクヘーdice1d100=12 (12)
イタクァ dice1d100=46 (46)
- 571編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 22:00:51
「じゃぁ、もう一度僕がぁ」
「またかロイ、お前の遊び癖が悪い事態を産むかもしれんのだぞ!!」
「五月蝿い」
冷え切ったロイの声がイタクァの舌鋒を黙らせた。
「お前、理解していないのな。人類を滅ぼすことは『アレ』との共通目的でこそあれ、それが済めば僕らは邪魔者にしかならない。お前が過度にやりすぎて人類が想定以上のペースで消費されたことは忘れてないからな?」
「─────ちっ!!」
というわけで、とロイは普段通りのあっけらかんとした声で笑う。
「ちょっくらチョーシこいてる霊長、しばいてきまぁす」 - 572編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 22:01:32
ちょっと早めだけど安価です。
下10レスまで今週の怪人のモチーフや要素など。
ダイスで二つ採用。 - 573二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:02:07
今週の怪人タイムだ~
真珠貝 - 574二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:02:52
ロイ
- 575二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:03:32
蝿
- 576二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:03:45
イタクァ
- 577二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:04:00
竜巻
- 578二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:05:28
智天使
- 579二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:07:11
コウモリ
- 580二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:08:36
タカ
- 581二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:13:02
剣
- 582二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:13:49
わんこ
- 583編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 22:14:24
>>582が10
dice1d10=1 (1)
- 584編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 22:14:54
真珠貝ともう一つ
dice1d9=2 (2)
完成度dice1d100=47 (47)
- 585二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:23:40
このレスは削除されています
- 586二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:24:45
真珠貝と蝿かな?
- 587二次元好きの匿名さん23/03/21(火) 22:25:08
1d9だから蝿か…どうなる…?
- 588編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 22:35:08
博物館の中は、平日の昼ということもあってか閑散とした様子であった。
『この金鵄町化石資料館では、付近の地層より出土した化石等を展示しております。中でも、当資料館の目玉として─────』
「今の資料館とか博物館だと、音声機器の貸出とかやってくれるんだね。私知らなかった」
「……つまらなくないの。みえないのに」
「楽しいよ」
にっこりと笑って、伊織は杖を突く。
「見えない人でも楽しんでくれるようにって、話してる人も工夫してくれてるのが凄い分かるんだ」
そうこうしている内に、二人は一際大きな四脚の恐竜の化石が展示されているスペースに到着した。
「大きい」
「音声ガイドさんの話だとケントロサウルスって名前みたい。日本で見つかったのはこれが初めて、金鵄町役所の人達が苦労して掘り出したって」
「……違う」
「え?」
「名前が、違う」
そう言いながら、命はケントロサウルスの標本の近くに置かれたプレートの文字をなぞる。
そこには発掘者の名前として金鵄町役所ではなく────『金鵄小学校5年 大那 聡子」の文字が彫られていた。 - 589編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 23:05:29
「大那聡子……どういうことだろう?発見した人と発掘した人が違うってことなのかな」
「さあ」
それにしても、と伊織は杖を地面にコツコツとぶつけながら呟く。
「ケントロサウルスってどんな姿なのかな。ステゴサウルスそっくりなんだろうね」
「少し違う。ケントロサウルスとステゴサウルスを見分ける最大の特徴は身体の側面に歪曲した棘状の部位があるかどうか、それと体格の違いだ」
「へぇ〜……ん?」
赤く所々が跳ねた長髪をたなびかせ、その少女は訥々と語り始める。
「ステゴサウルスが凡そ7m前後であるのに対しケントロサウルスは2.5から5m。背中の骨板はステゴサウルスでは菱形の骨板だがケントロサウルスは腰の辺りからは細く伸びた棘状になってる。骨板の機能もステゴサウルスは体温調節、ケントロサウルスは防衛用との説が一般的だ。そもそもこうした説が出ているのも足の他の部分に対して大腿骨の長さの比が大きいことから、ケントロサウルスが遅くて不活発な恐竜であり肉食恐竜に襲われやすかったからだと……」
「ち、ちょっとストップー!?」
念仏じみてきた解説を遮り、伊織がツッコミを入れる。
一方の赤髪の少女は解説を邪魔されたことでご立腹の様子であった。
「そんな一度に言われたってわからないよ!!」
「理解しろカス。情報処理力や記憶力は10代でピークを迎えるって聞いたぞゴミ。俺の労力と知識を無駄にするなグズ」
「酷い!?」
「……誰?」
命の問いかけに対して、はぁーあ、と呆れたような溜息を吐いてから少女は不満げに言い放つ。
「テメェらが今見てたプレートに書かれてるだろーが」
「ケントロサウルス?」
「くたばってアノマロカリスからやり直せポンコツ」
「……大那 聡子」
正解、と少女……聡子は泥だらけのスカジャンを払いつつ大胆不敵に、牙剥くような笑みを浮かべた。 - 590編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/21(火) 23:06:28
申し訳ない、今日はここまでです。
合いの手や安価に参加してくださった方はありがとうございます。
では皆様、お疲れさまでした。 - 591二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 08:56:13
age
- 592二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 11:22:14
めっちゃ早口で言ってそう 言ってる
- 593二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 11:58:07
相変わらず筆がお早い……
どうしてそんなに安価内容をクォリティを崩さずにシナリオへ直ぐ反映できるのか気になる - 594編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/22(水) 12:18:27
- 595編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/22(水) 15:56:01
すいません、今日は更新無理そうです……
お茶濁し代わりに設定周りをちょこちょこ開示していこうかなとは思います。
明日は必ず更新しますのでよろしくお願いします。
重ね重ね、申し訳ありません。 - 596二次元好きの匿名さん23/03/22(水) 20:57:04
設定来た!これで勝つる!
- 597編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/22(水) 21:24:22
・世界観等について
基本的には現代とそんな変わらない。
『オリュンポス』の進攻により、人類は約4億人前後にまで減少、北海道及び沖縄を除く日本列島本島に居住している状況である。
日本本島より外は非常に強い電磁波を帯びた濃い霧に包まれ、外界の確認は取れない。
・ゼラト
『オリュンポス』側が尖兵として使用する生物兵器。
『オリュンポス』に捕獲された人間、信仰する人間を素体として複数の生物、概念などを混ぜ合わせ製作される。
生命活動を停止した場合、身体の変形、硬化などの諸機能を統括する特殊な酵素の活動を抑制できなくなり数十秒〜数分で身体が溶解し消滅する。
また『オリュンポス』側は長期的な生命活動を想定しておらず寿命は長くて数日、短ければ数時間と非常に短命。 - 598編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/22(水) 22:39:39
これまで登場したゼラト
・ハスターゼラト
全長2.5m 体重160kg
甲殻類に似た下半身と少女の上半身、背中には黄色の翼を持つゼラト。地上では翼を外套のように身体に巻き付け行動する。
攻撃手段は鋭い足による刺突、もしくは鋭い牙による噛みつき。
・テンタクルゼラト
全長5〜40m 体重 300kg〜35t
粘液に塗れた緑色の肉塊じみたゼラト。全身からは無数の触手が伸びている。
細胞の増殖力、生命力が桁外れており体内に存在する小指ほどの核が破壊されない限りは斬られようと焼かれようと何をされようが再生、巨大化を繰り返していく。 - 599編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 05:53:52
今日こそは必ず開始します
- 600二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 11:32:19
ソーコちゃんが一周回って一番常識人になる(予想)
- 601編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 19:49:47
新生サニティーンズ
・イービルアイン/一ノ瀬 命
所持兵装
量子変換式攻防一体型軽量防御外装『ファントムクローク』
量子変換式複合型兵装『ディヴァインチェイン』
一ノ瀬 命が変身した姿。
黒い鎧に外套とマフラー、漆黒の鎖が巻き付いた黒尽くめの戦士。
巻き付いている鎖『ディヴァインチェイン』と外套とマフラーから成る『ファントムクローク』は自在に形を変えることが可能であり、幅広い戦法を取ることが出来る。
・双葉 伊織/ブラインドツヴァイ
所持兵装
一点突破特化型超遠距離狙撃弓『ミスティルテイン』
双葉 伊織が変身した姿。
見た目は軽装の狩人のような服装。
変身者が盲目であるため移動能力に乏しく近接戦闘は非常に不得手ではあるものの遠距離、こと狙撃に関しては他の追随を許さない。
弾道も伊織の意識により自在に操作可能。 - 602編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 21:00:34
定刻通り始めます。
- 603編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 21:00:48
これまでのあらすじ
護国機関『社』旧サニティーンズの壊滅、相次ぐ『オリュンポス』からの襲撃という状況の中、新生サニティーンズの編成を急ピッチで進めていた。
新生サニティーンズとして選ばれた一ノ瀬命、双葉伊織は新たな適合者……『イデア』と呼ばれる少女を迎える中島と共に金鵄町へ。
そして金鵄町を訪れた命と伊織はケントロサウルスの化石を発見したという少女、大那 聡子と出会う。
しかし発掘者の名前がどうやら違っているようで……? - 604編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 21:12:14
「このケントロサウルスの化石を掘り出したのが、その……あなた?」
「俺だ。テメェが持ってるそのクソ音声だと掘り出したのは市役所のゴミ共になってるけどな」
「どうして?」
命の純粋な疑問に、聡子の顔が忌々しげに歪む。
それは恨みと苛立ち、そして怒りが入り混じった表情であった。
「……簡単なこった。発掘したのが俺みたいなガキだと恥ずかしくて大々的に発表できねぇんだとよ」
「そんなこと……!!」
「大人がそんなことする訳ねえってか、甘チャンだなオイ。大人ってーのはサ、狡くて姑息で、臆病なんだよ」
─────大那 聡子は、生まれついて天性の才能を持つ子であった。
一度見聞きしたことは必ず覚え、運動神経も桁外れ。『神童』と呼ばれてもなんらおかしくない少女。
だが天は二物を与えず。その言葉が表すかのように、大那 聡子はあるものを与えられなかった。
家族からの愛だ。
父親は酒癖と女癖が悪く毎日母に対して暴力を振るい、母はそれに対して何もすることなくやがて精神を病んで病院に。
そんな母を一度も気にかけることもなかった父が聡子の世話を見るわけもなく、聡子は自分で自分の身の回りの全てを毎日こなしていた。
そのような生活環境が良い影響を与える訳もなく、聡子に『大人は図体ばかりデカくて弱くて使えない』という悟りを抱かせるには充分なものであった。
そして聡子が小学三年生の時……父親が死んだ。 - 605編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 21:21:34
聡子の父親はかねてより酒によって肝臓を悪くしていた。
それに加えて生来の気質の荒さにより定職にも就けず、度々問題を起こしていた。
死んだ原因は、他愛のない喧嘩である。
父親から喧嘩を売り、勝手に暴れて勝手に転び、コンクリートの角に後頭部を思い切り打ち付けて即死。
完全なひとり相撲かつ自業自得な死に方に、死因を聞かされた聡子は乾いた笑みを思わず浮かべてしまったほどだ。
─────問題は、その喧嘩の相手がこの街でも有数の資産家であることと、この事件が町中に広まってしまったことである。
『あそこの家の子とは遊んではいけない。あの子は鬼子だ』
『誰彼構わず当たり散らす男の血が流れている、いずれ必ず事件を起こす』
生活環境に関わらず、聡子が元より激情的で手が出やすい性格であったのも災いし、聡子は村八分のような扱いにへと変わっていった。
そんな聡子の心の支えが、化石発掘であった。 - 606編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 21:31:04
金鵄町は化石発掘の盛んな町だ。
その化石資料館では、小学生であれば無料で入館し化石の発掘体験が行える。
元より頭の良い聡子は学校の授業内容に飽き飽きしており、盛んに足を運んで化石を掘り出しては資料館に提出したり持って帰ったりしていた。
初めこそ単なる暇つぶしであったそれは趣味へと高じ、やがて半ば生きがいのようになり始めていた。
そんな折に彼女が発掘したのが……ケントロサウルスの化石だ。
かつてドイツの博物館で完全なものが展示されていたものの、戦争で大部分が消失して以来発見されることのなかった完全な骨格。正しく世紀の大発見であると言えよう。
これで誰かが、自分を見直してくれる。
彼女はそんな希望を抱いていた─────ある日、隣の席の子から市役所が勝手にケントロサウルスの化石の発掘に乗り出したという話を聞くまでは。 - 607編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 21:40:56
その隣の席の少女は、類まれなる馬鹿であった。
聡子も教えを請われて授業内容を教えることも度々あったがその阿呆ぶりに何度も頭を抱えさせられるほど。
とはいえ、馬鹿故に他者の飛語流言に惑わされず聡子に接し、純真故に嘘をつくこともない。
そんな彼女からもたらされたこの情報は、正しく寝耳に水。
そして『発掘者としては市役所の名前になる』ということも、また聡子には驚愕の情報であった。
聡子は居ても立っても居られずあの化石資料館に向かい、発掘の準備をしている職員たちに怒鳴り込んだ。
職員達は異口同音に、聡子の反発に対してこう答えた。
『子供一人にこんな歴史的価値の高い化石の発掘は任せられない』と。
─────それだけならば。
それだけならば、聡明な聡子は正論であると認めて退いたであろう。
だが一人の職員がその次に口走った言葉は、彼女には看過できない言葉であった。
『大体お前みたいな暴力好きな鬼子が掘り出したとなったらこの化石の価値が下がるだろ。それにお前がこんなもの発見できるわけないじゃないか、子供の癖に』
ブチ切れ度
dice1d100=24 (24)
- 608編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 21:53:13
プッツリと、頭の中で糸が切れたような音がした。
それと共に─────加熱していた思考が一気に冷えついていくのが聡子にも理解できた。
大人はやれ立場だの見てくれだのに固執し、事実も直視しない、取るに足らないくだらない存在であると、聡子に深く深く悟らせるには充分過ぎた。
そして彼女は決意したのだ。
立場や見てくれ、外聞、あらゆる評価に左右されない、誰にも認められるような『強さ』をいつか、手に入れてみせると。
「……それで、化石の発掘は」
「辞めた。なーんか冷めちまったよ」
「で、でもこのプレートには大那ちゃんの名前が……」
「市役所連中が示談代わりに書いといたんだろ。ちーさく書いといてやるから黙っとけってな」
はぁーあ、と溜息を吐いてから、聡子はケントロサウルスの化石を見上げる。
「いつか絶対、俺はあいつらを見返して、この化石の発掘者だって─────」
彼女の言葉は、最後まで続かなかった。
天井をぶち破って現れた、体中に目玉のついた蝿のような怪物が、ケントロサウルスの化石を粉々に砕きながら命達の前に降り立ったからである。 - 609二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 21:55:50
ソンケイを信じるんだ!ダイナソーコ=チャン!
- 610編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 22:07:44
蝿のような怪物は、まるで貝のように硬質な羽を震わせて威嚇するように首をもたげる。
これに対して、命達の行動は迅速であった。
『変身!!』
闇と光に包まれ、命と伊織は変身を遂げ返す刀で鎖と矢で蝿のゼラトに対して攻撃を仕掛けた。
ブ、ヴ、ヴ、ヴ、ヴ、と脳内を掻き乱すような羽音を立ててゼラトの姿がかき消え、同時に資料館の入口へと凄まじい破壊が起きていく。
「音が、遠のいてく……当たった音もしない、避けた上でより動きやすい外に出たみたい!!」
ゼラトを追いかけて音を頼りに入口に走っていく伊織。
命はそれを追いかけようとして────砕け散ったケントロサウルスの化石を前に座り込んでいる聡子に気付く。
「……ぁーあ……ブッ壊れたよ、完ッ全に粉々……目標定めた瞬間にコレとか。俺の人生、なーにが楽しいんだか」
自嘲じみた乾いた笑いを浮かべ、へたり込む聡子。
命は彼女の元まで近づくと……奇跡的に無事であった、ケントロサウルスの頭骨を聡子に差し出す。
「ん」
「……こ、れ……」
「……ちからが、ほしいなら」
「?」
「力が欲しいなら、覚悟を決めて立ち向かえ。何かが、誰かが必ずきっと……その想いに応えてくれる」
それだけを言うと、命はぱたぱたと伊織を追って駆け出していった。
あとに残された聡子は、たった一つ残された頭骨を眺めて呟く。
「……覚悟を決めて、立ち向かえ……」
ゼラト
dice4d100=91 35 69 16 (211)
伊織
dice2d100=40 67 (107)
命
dice3d80=8 3 23 (34)
- 611二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:11:53
このレスは削除されています
- 612編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 22:26:25
蝿というのは実際、機敏な生物だ。
今や殺虫剤で容易く殺せるその昆虫は、こと『回避』の一点においては生物界でも随一。
そしてその回避力と機動力に優れた生物に、貝類の硬い防御力と複数の目玉による幅広い視野を与えた場合どうなるか。
「……!!」
「速い!?それに硬い、私の矢じゃ急所に刺さらない!!」
命の鎖を容易く潜り抜け、伊織の矢を悠々と躱す。
二人が共同して鎖で包囲網を作り、狙撃しやすい環境を作っても硬い羽で狙撃を弾き飛ばす。
そして隙さえあれば、その飛行能力を活かした突撃で命を奪わんと襲ってくる。
常に空にいるせいで中々攻撃の機会がないのも、苦戦の一因となっていた。
ゼラトの突撃が、中島が乗ってきた車を押し潰しスクラップに変える。
「どうしよう……このままじゃジリ貧だよ!!」
攻撃が当たらないことに不安を感じつつ、伊織が叫ぶ。
「……おい、そこの仏頂面のクソガキィィィィィィッ!!」
そんな二人に、背後から声がかけられる。
声の主は……大那 聡子。
「ちょっ、一般人がここに来たら巻き込まれ────」
慌てたように声を上げる伊織を命は制し、先ほどスクラップと化した車から何かを拾い上げて聡子にむけて勢いよく投げ渡した。
聡子が受け取ったそれは─────適合者が変身するのに必要な、アニマギア。
「ん」
「そ、それって……確か適性ない人だと凄い痛いだけの拷問器具って聞いた気が」
聡子は感慨深げにギアを眺めてから……決意を胸に呟いた。
「──────変身……!!」
変身時の激痛
dice1d100=57 (57)
- 613編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 22:37:41
「ガッ……カ──────!!」
鮮血のような光が聡子にまとわりつくと共に、彼女の顔が苦痛に歪んでいく。
光が形を成し、イデアとしての装備を形成していく。
それに伴って増していく苦痛に脂汗を流しながら……聡子は咆えた。
「こ、の、程、度……オオオオオオォォッッッ!!」
そして─────紅の光を引き裂いて、聡子がその姿を表す。
上半身がはだけた、着物を着崩したような装い。
背中から生えた、雄々しく巨大な翼。
両手には鋭い爪を持つ、身体につり合わないほど巨大な紅い義腕。
そしてその義腕には……聡子の体躯の三倍は優に超すであろう、銀色の金砕棒が握られていた。
「……あー、クッソ痛えなこれ。作った奴何考えてんだ?」
ゼラト
dice4d100=88 64 98 55 (305)
伊織
dice2d100=28 60 (88)
命
dice3d80=11 43 65 (119)
聡子
dice2d100=57 80 (137)
- 614編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 22:56:41
「……で、変身したのはいいが。テメェら、あのゴミムシ潰す算段は付いてんのかよ」
「そ、それはまだ……だって速いし硬いし跳んでるし……」
「はーぁ、つっかえ……じゃあさっきの鎖で周り取り囲むやつで動き制限してから、限界まで包囲網小さくしてくれ」
「ん」
「く、鎖で締め付けても効果ないし、そもそも身体自体が硬くて……」
「ちょっとだーってろ」
再度命が鎖でゼラトの逃げ場を狭めていく中、聡子は背中の翼を大きく羽撃かせると、天高く飛んだ。
そして、天空で金砕棒を大上段に構える。
「砕動、開始」
掲げていた金砕棒が、ドリルのように旋回し、大気を掻き乱す。
そして、段々と逃げ場を失っていくゼラトに向けて聡子は回転する金砕棒を掲げたまま急降下を開始した。
「虫は虫らしく……地べた這いつくばってりゃ良いんだよ!!」
回転はもはや大気を掻き乱すに留まらず、摩擦熱で焼き焦がし始めていた。
そして完全に逃げ場を失ったゼラトの頭部目掛け、聡子は全身全霊の一撃を振り下ろした。
「こんだらぁぁぁああぁあああぁあッッッッッッ!!!!」
金砕棒が触れた瞬間────命の鎖や伊織の矢を安々と弾いていたゼラトの身体が、あっけなく、ぐじゅぐじゅぐじゅっと砕け、潰されていく。
それどころか、命の鎖まで断ち切り……凄まじい炸裂音を響かせながら、資料館のコンクリート舗装の駐車場ごとゼラトを粉砕したのであった。 - 615編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 23:15:10
土煙が晴れた後、ゼラトの体液塗れになりながらも無事な姿で聡子が姿を見せた。
「クッッッソベタベタするわ……でも超絶スカッとした!!」
コンクリートの剥げた地面に金砕棒を深々と突き刺したまま、満足げに大きく伸びをする聡子。
「あ、あの……大那ちゃん……」
そこで漸く、伊織達は自分達の名前、そしてここに来た目的を告げたのだった。
「サニティーンズ、ねえ……あんまキョーミなかったけど。まあ入れってんなら拒否はしない」
「ホント!?」
「但し俺をリーダーにしろ。俺は誰の命令も聞く気はねェからな。さもないとさっきのでミンチにする」
「えぇ!?」
「聡子」
と、ここまで沈黙していた命の一言で、いきり立っていた聡子がムッとしながらもすごすごと引き下がった。
「……テメェには、発破かけてもらった恩があるからな。俺が嫌ならコイツリーダーでもいいぞ」
「それこそ嫌。面倒」
『面倒!?』
ともあれ、これにて三人目。新生サニティーンズの完成に命達はまた一歩近づいたのである。 - 616編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 23:19:15
金鵄町付近の山中。
その奥まった場所にて、ロイは己が放ったゼラトが死んだことを悟った。
「……やれやれ。想定より凄い早いなぁ。持ってきた『コイツ』の孵化が時間かかるからそれまでの囮になってもらうつもりだったんだけどなぁ」
ロイが見下ろす先には……どく、どくと脈動する、ピンクと赤色の巨大な肉塊。
まるでそれは内部でゆっくりと成長している蛹のようであり─────。
「ま、楽しかったからヨシとしよっかぁ」
ソレの誕生を目前にしたロイは、怖気の走るような笑みを浮かべたのであった。 - 617編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 23:20:59
第三話、終了。
皆様合いの手、ハートなどありがとうございます。
ではでは、続く第四話のサブタイトルを明日の朝ぐらいまで募集です。
何か質問があればレスお願いします。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 618編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/23(木) 23:37:06
今回(第三話)で書いた文字数、調べてみたら8000字弱でした。
流石に次は長くしすぎないようにしよう…… - 619二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 00:43:20
死の舞踏/Alisia happyland
- 620二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 08:13:16
デッドマンクルセイダー/Alisia happyland
- 621二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 10:43:08
死遭わせの国のアリシア/in happyland…
- 622編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 12:58:40
さて振ろうか
dice1d3=1 (1)
- 623編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 12:59:13
第四話
死の舞踏/Alisia happyland
21時より開始します。 - 624二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 14:06:45
死の舞踏…ダンスマカブルとかトーテンタンツって呼ばれてるやつか
- 625二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 16:15:22
適当に言うと死の前には身分なんかは関係なくただ皆死を恐れて踊るばかり…みたいなやつだった気がする
- 626編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 21:00:29
それでは、始めます。
- 627編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 21:02:39
「─────To ten ta to ten ten ta ten to……」
ワタシは歌うのが好きだ。
だけど誰かに歌わされるのはイヤ。心の赴くままに気楽に歌いたい。
「〜♪〜〜〜♪」
ワタシは踊るのも好きだ。
だからって踊らされるのはイヤ。感情に任せて自由に踊っていたい。
でも皆何故か、ワタシに歌わせたりダンスをさせようとしてくる。ワタシだっていつもそんな気分で生きてる訳じゃない。
ワタシは籠の中の鳥じゃない。自由に空を舞って囀る鳥でありたい。
歌いたい時に歌って、踊りたい時に踊るのだ。
第四話
死の舞踏/Alisia happyland - 628編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 21:20:57
「で。この惨状はなんなんだ?」
護国機関『社』。その中に存在する大部屋一室を改装して設けられた、新生サニティーンズの待機室。
その待機室の1/3ほどが、今や積み上がった段ボール箱に侵略され始めていた。
その積み上がった段ボール箱も、半分ほどが中身が開けられて床にぶちまけられたり無造作に放置されたりしている。
「何って、 荷ほどき?」
段ボール箱が積み上がる前から待機室にあったワークデスクにアンモナイトの化石標本を飾りながら大那 聡子は中島の問いに答える。
「いや、何故待機室に私物を大量に持ち込んでるんだ……それに住居ならこちらで用意したはずだが」
この度、大那 聡子は晴れて新生サニティーンズの三人目として編入されることが決定された。
彼女のために専用の住居も用意され、手続もされたのであるが……。
「いやわざわざ家からここ来るの面倒くせーし。それにゼラトへの対抗するならずっとここにいりゃいいだろ」
気付けば、伊織や命も荷ほどきを手伝っている始末である。
「ねえこの布みたいなの何?」
「寝袋」
「あー。いーなー私も持ってこようかな、お泊りみたいでワクワクする」
「ん。見て、ダンボー」
「案外似てんな……」
あーだこーだと言い合っている彼女達の姿を眺めながら、中島はサニティーンズの再編が進んでいることを喜ばしくおもいながらも、果たしてどうなるかと一抹の不安を感じざるを得なかったのであった。 - 629二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:22:51
命以外は協調性皆無だからな…
- 630二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:34:51
そういえば狂言回しとはいえ中島さんの設定とかあるんかな?
- 631編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 21:37:13
「ところでだけど、俺は本来迎えるはずの適合者じゃなかったんだって?」
「そうだな。君は選考時点で凶暴性が問題視されて弾かれたんだが」
「けっ!!」
「先日の戦闘でその評価は誤りだと認められてな。本来の適合者に加えて新生サニティーンズに編入することが叶ったわけだ」
「ということは、今ここにいない子を含めると四人?」
伊織の言葉に、中島は頭を振ってニヤリと笑う。
「いや、五人だ。最後の適合者となる子が見つかった」
そう言って彼が見せたのは、アイドル特集を組んだ冊子。
冊子を渡された命の両側から、伊織と聡子が首を突っ込んで開かれた写真を見る。
「この人が新しい適合者か……えーと名前が」
「ゴロー井之頭」
「隣ページのプロレス記事じゃねーよ」
そのページに載っていたのは長身で均整の取れたモデル体型、腰にまで届く長い金髪をポニーテールでまとめた碧眼の見目麗しい少女である。
「今じゃタレント活動なんかもやってるモデル、アリシア・ハッピーランド。彼女が最後のサニティーンズとしてのピースだ」 - 632編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 21:45:55
命達が新たな仲間を見つけていた頃。
「ロイはまだ戻ってこないのか!!」
「しょうがないじゃないのヨォ。もう一体のゼラトの育成に手間取ってて時間が割けないって言ってるしィ」
「その分有用であると良いのだがな。イタクァは生き急きすぎているがあいつは遊びすぎる」
「遊んでいる場合ではないのだがな……!!奴らは既に再編を済ませかけている。わざわざ分散させて奴らを倒した手間が無駄になるではないか!!」
闇が渦巻く空間を、女の怒号が震わせる。
「ロイだけに任せてはいられない……新たなゼラトを出すべきだ!!」
乗り気度
??? dice1d100=51 (51)
バイアクヘーdice1d100=73 (73)
イタクァ dice1d100=13 (13)
- 633編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 21:50:28
「まぁそんなカッカしないのイタクァちゃん。猊下、ここは一度アタシに任せてくださらない?」
「任せたぞ、バイアクヘー」
「任されましたワ♡」
筋骨逞しい身体をくねくねと艶めかしく左右に振りながら闇の中に消えていくバイアクヘー。
その後ろ姿を、エメラルドに輝く双眸がいつまでも見送っていたのだった。 - 634編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 21:51:41
ではちょっと安価。
下10レスまで今回のゼラトのモチーフや要素など。
概念などもオッケーです。 - 635二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:12:16
スポットライト
- 636二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:13:51
このレスは削除されています
- 637二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:23:26
このレスは削除されています
- 638二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:24:03
オペラ座の怪人
- 639二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:28:58
このレスは削除されています
- 640二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:29:21
このレスは削除されています
- 641二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:29:44
このレスは削除されています
- 642二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:30:11
このレスは削除されています
- 643二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:30:43
このレスは削除されています
- 644二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:31:13
このレスは削除されています
- 645編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 22:31:40
>>644が10
dice2d10=7 2 (9)
- 646編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 22:32:39
モチーフ:オウギワシ、アロサウルス
完成度dice1d100=75 (75)
- 647二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:41:11
飛べるし獰猛だし隙がない
- 648編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 22:52:39
「ここがテレビ局か。ここで毎日ニュース番組とかやってんだろーな」
中島の運転してきたバンから命や伊織を押しのけて真っ先に降りた聡子は、今日アリシアがいるというテレビ局の建物を見上げて呟く。
「なんかワクワクするよね大那ちゃん」
「あァ。放送ジャックしてみてェよな」
「物騒!?」
「こら、他の人の邪魔にならないように頼むぞ。命のいつもの様子とかを見習ってくれ」
「命いねぇぞ」
「は!?」
見ると、バンに乗っていた命の姿がない。
命は普段から口数が少なく、影が薄いせいでどうにも気づくのが遅れてしまったようである。
「参ったな、自分勝手にいなくなる子じゃないはずなんたが……」
「ウ●コか?」
「大那ちゃんそこはトイレって言おうよ」
「……あ、あの!!もしかして先程連絡をくださった『社』の方ですか!?」
更にそこへ駆け込んできたのは、ビジネススーツを纏った妙齢の女性。
中島は命がどこに行ったのかと思いながらも、女性に応対する。
「私、護国組織『社』巫女統括官の中島達徳と申します。アリシア・ハッピーランドさんの件で確かに連絡差し上げましたが……何か」
女性はどうにも混乱している様子でやや過呼吸気味にこそなっていたが、ゆっくりと深呼吸してから衝撃の内容を口にした。
「あ、アリシア……アリシアがテレビ局からいなくなってしまったんです!!」 - 649編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/24(金) 22:53:33
申し訳ないですが今日はここまで。
合いの手、安価に参加してくださった方々はありがとうございます。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 650二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 09:32:55
保守
- 651編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 11:49:36
土日はもう少し早く始めた方がいいのだろうか
とりあえず今日は21時より開始で - 652二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:58:21
age
- 653編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 21:00:28
では時間になったので始めます。
- 654編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 21:02:46
命は歩いていた。
その耳に微かに届く小鳥が囀るような歌声を頼りに。
中島に連れられてテレビ局の前に降り立った時から、誰にも聞き取れ無いような小さな歌声は命の耳には確かに届いていた。
テレビ局から離れ、付近の繁華街を抜けて次第に人の気配の少ない廃ビルの立ち並ぶ裏路へ。
「─────To ten ta to ten ten ta ten to……」
歩を進めるにつれ歌は大きくなり、声の主が近くにいることを命に確信させる。
廃ビル群の中でも一際高く古びたビルの中に入り、階段を登って屋上へと辿り着く。
「Ten ta to to ta ten to ta ta……」
そこには、絹糸のような長い金髪を日光で煌めかせながらのびのびと身体を躍らせて気ままに歌い続ける少女─────アリシア・ハッピーランドの姿があった。
「To ten ten ta ta to……」
声に合わせてタップダンスのように小気味よく足を踏み鳴らしながら笑顔で踊るアリシア。
命はそれに対して遮ることもせず、彼女が歌い終わるまでただただじっと聞き入っていたのだった。 - 655編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 21:24:30
「……あぁ〜っ、久しぶりに楽しく歌えた〜……っ!!」
満足げに伸びをしながらアリシアは一息付くと、背後からぱちぱちと手を叩いて喝采を送っているたった一人の小さなオーディエンスにへと振り向いた。
「マネージャーに言われてワタシを探しに来たの?」
その言葉に命は首を振りつつ、アリシアにあるものを投げ渡す。
スマートフォンにも似たそれは……適合者にのみ渡されるアニマギア。
「あーそっちか。ワタシ、アリシア・ハッピーランド。アナタは?」
「一ノ瀬 命」
「オーケー、ミコトね。…あのさ、少しお願いがあるんだけど。ワタシがココにいるコト、もう少しだけ黙っててくれない?」
命が言葉の内容を飲み込めきれずに首を傾げる。
それを皮切りに、アリシアは堰を切ったように捲し立て始めた。
「最近、皆ワタシに歌わせようとしたり踊らせようとしてくるの。でもネでもネ、歌とかダンスは最高の気分じゃないと最高のモノにならないの。ワタシだって歌ったりダンスするなら最高のモノを見せたいから普段はしないんだけど……あ、勿論気分がハッピーなら皆に見せたいわよ?でも皆ダンスしろーとか歌ってくれーとかそんなのばかりだから飽き飽きしちゃって。そのせいでこの頃気分はアンハッピーでネ……」
よほど鬱憤が溜まっていたのか機銃のようなトークを命にぶちまけていく。
人付き合いが少ない命ではあるが、こういう時の対処法は相手が満足するまで聞き相手になってあげると知っている。
そのために、聞く姿勢になろうと彼女が腰を降ろした時─────遠く離れた場所から、爆煙と轟音が響いてきた。
方向は命の背後。……テレビ局のある方角である。 - 656編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 21:42:23
同時刻、テレビ局にて。
『■■■■■■■■■ッッッ!!』
「デッ……けぇ……!!」
大気を震わせる咆哮に伊織が思わず耳を塞ぎ、聡子がその巨体を見上げる。
背中から巨大な鳥の翼が生えた、鋭い爪を備えた4足の肉食恐竜。
既に変身こそ済ませているが、明らかに通常の敵とは異なるプレッシャーに二人は身をすくめる。
「耳がガンガンしやがるんだよ、クソトカゲがよォ!!」
だがここで萎縮せず、猛然と金砕棒で攻撃を仕掛けた聡子は見事の一言に尽きるだろう。
尤もその言葉は─────その一撃を猛禽の脚にも似た前脚で安々と止めたゼラト側にも言えるが。
「ん……のォッ!!」
聡子が金砕棒をドリルのように回転させ、ゼラトの前脚から火花が飛び散るが全く怯まない。
それどころか、その巨躯と体重を活かして聡子を押し潰しにかかり始める。
「や、べ………!!」
「大那ちゃん!!」
ここで萎縮から立ち直った伊織がミスティルテインによる一射で急所を射抜きにかかった。
光の矢は吸い込まれるようにゼラトの鱗で覆われた皮膚に突き刺さ……らず、軽い音を立てて弾かれる。
「硬……っ!?」
みしり、と音が響く。
ただ受け止めているだけであったゼラトの前脚がしっかと聡子の金砕棒を握りしめる。
「って……あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーッ!?」
「だ、大那ちゃーん!?」
ゼラトがしっかりと掴んで回転を無理矢理止めた影響で、金砕棒を持っていた聡子側が激しく回転し始める。
そんなことなど知ったことかとばかりに、ゼラトは咆哮を上げながら金砕棒を振り上げたのだった。 - 657二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 21:48:46
強い生物×強い生物=超強いゼラト
納得の完成度 - 658編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 21:55:24
「ハリー!!もっと急いでミコト!!」
「努力する」
アリシアを抱えながら、ビルや建物の壁に鎖を突き刺して足場代わりに空中を飛ぶかのように爆煙の現場へ急行する命。
「こんな時じゃなかったら、楽しんでたんでしょうけど……!!」
「アリシア」
「何!?」
「さっき渡したの、使って」
さっきの?と言いかけてアリシアは上着のポケットに入れていたアニマギアの存在を思い出す。
「おぶってると時間かかる」
「わ、ワタシ重くないよ!?■■kgだし!!」
知りたくもない個人情報を聞き流しながら、「それに」と命が続ける。
「最高の歌とダンスを見せるために、皆を助けないと」
「──────っ!!……そうネ、すっかり忘れてた」
アリシアがダンスを始めたきっかけ。歌を歌い始めたきっかけ。そして、タレントとしてテレビの業界に入ったきっかけ。
「ワタシは、皆の楽しそうな顔が見たいから始めたんだっけ。なら……皆を悲しませる奴らには、やっつけないとッ!!」
アリシアがアニマギアを握りしめ、叫ぶ。
「変身───────ッ!!」 - 659二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:03:29
久々にヒロイックな娘見た気がする
- 660編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 22:08:08
「オイ、杖は見つかったかよ……!!そろそろヤバいんだが……?」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい……!!どこ、杖はどこにあるの!?」
テレビ局前の戦闘。
聡子と伊織は、絶対絶命のピンチに追い込まれていた。
今回のゼラトは、身体能力のみならず頭も良かった。
聡子がそれなりに近接戦闘が巧みとみるや、盲目で近接戦闘に不慣れな伊織を優先的に狙い始めたのだ。
翼の風圧で伊織の杖を吹き飛ばし、圧倒的優位な空から聡子から奪った金砕棒や噛みつき、後ろ脚の蹴りで一方的に、そして着実に二人の体力を削っていく。
奪われた金砕棒を両手の篭手で必死に抑え、背後の伊織へ届かないように踏ん張る聡子。
「っ、大那ちゃん、上ッ……!」
ゼラトがその大きな顎門を開き、そぞろに生えた牙を剥き出しにする。
金砕棒で動きの取れない聡子にはどうすることも出来ず────。
「ち、く、しょ───────!!」
「───────ライジングレッグラリアートッ!!」
次の瞬間、横合いから飛んできた雷撃の如き蹴りの一閃が空にいた恐竜ゼラトの横腹を直撃。
大きくバランスを崩したゼラトの身体に黒い鎖が絡みつき、地面に引きずり落とした。 - 661編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 22:26:07
「無事?」
ひょっこりと顔を覗かせた命の姿に、踏ん張っていた聡子はどこか呆れたような溜息を吐く。
「ギリッギリ無事だよコンチクショウ。で、アッチの金髪が件の五人目か?」
聡子が指差す先にいたのは────水着のような、あるいはレオタードのような服、その各部には剣のように鋭い金属パーツが装備されたアリシア・ハッピーランドの姿。
特に顕著な変化があるのはその足で、巨大なブレードが付いたスケート靴のような装備が備わっていた。
アリシアは聡子達の存在に気づくと、地面に一条の斬痕を残しながら滑走して近づいてくる。
「ハロー、ワタシアリシア。もしかしてこれあなたの?」
そう言ってアリシアが見せたのは、伊織が普段遣いしている杖であった。
「伊織の杖だな、そりゃ。助かった」
「あ、ありがとう……ついでにサインとか貰えたりする?」
「意外と余裕あんなオメー」
バツン、バキン、と金属が捩じ切れる音が響く。
ゼラトが、身体を拘束していた鎖を引き千切って立ち直ったのである。
「悪いけど、サインはアイツを片付けた後にしない?」
「それもそうね。皆で終わらせて、サイン貰おう!!」
「戦闘の目的変わってんぞ……」
ゼラト
dice8d100=33 4 59 63 30 89 65 70 (413)
伊織
dice2d100=37 99 (136)
聡子
dice2d100=88 26 (114)
アリシア
dice3d100=11 10 29 (50)
命
dice3d80=34 37 67 (138)
- 662二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:35:40
結構ギリギリ
アリシアちゃんの出目が初登場補正無しで草 - 663編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 22:40:47
『■■■■■■ッ!!』
ゼラトが、一番近くにいたアリシアに噛みつきを仕掛ける。
「よっ」
アリシアはそれをひらりと滑りながら躱し、ゼラトの顎がコンクリートの舗装を豆腐のように噛み砕く。
「ほらほらこっちだよ〜っと」
ゼラトの横をすり抜けるように走り抜けざま、アリシアは足に付いたブレードでゼラトに一文字の斬撃を刻み込む。
『!!!!!!』
傷口から黒い瘴気を噴き出しながらもゼラトは後ろに回り込んだアリシアへ尻尾を振り下ろして押し潰しを試みる。
「鬼さんこーちらっ」
アリシアはそれを軽々とスピンターンで躱し、胴の真下に潜り込む。
ゼラトはちょこまかと動くアリシアを捉えんと前足を伸ばすが─────。
「大・円・断!!」
地面から足を離し、手を着いたアリシアがブレイクダンスのように回転しながら両足のブレードで四肢を斬り刻んだ。 - 664編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 22:48:18
流石にこのままでは不味いと判断したか、ゼラトが翼を広げて空へ逃げる。
が、その空への道は幾重にも重なった鎖の包囲網に阻まれる。
「ナイス、ミコト!!」
ブレイクダンスからアリシアが勢いよくゼラトに向けて足を振り上げた瞬間、がしゅんっ!!と足のブレードが分離。空中でチャクラム状の刃に変形しながら、ゼラトの両翼を斬り飛ばした。
翼を奪われ、地面に落ちていくゼラト。
その急所たる胸に向けて、伊織が限界まで引き絞った矢を撃ち放った。
だが、伊織の矢はゼラトには通じなかった。
ならばどうするか。
「押して駄目なら、力押しだァァァァァァッ!!」
伊織の放った矢尻に、聡子が篭手をロケットパンチのように撃ち出してさらなる加速を付ける。
質量と速度。両方を補った一撃は閃光の如くゼラトに突き刺さり─────地面に落ちるよりも早くその巨体を爆散させた。 - 665編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 23:06:40
「やったー!!勝った勝った、大勝利ー!!」
「イェーイ!!」
「いえーい」
「はいはいイエーイイエーイ」
即席の共闘に心を通わせ、勝利の高揚に喜び合う四人。
パチ、パチ、パチと、彼女らに拍手を送る音がその空気に水を差す。
「見事ネェ。あの子はアタシ謹製のモノだと最高傑作だったんだケド」
どこか優しく、そしてざらつくような神経を撫で回されるような声。
いつの間にか四人の前に立っていたのは、筋骨隆々のくねくねとした挙動の男であった。
その姿を見て、伊織が身体を強張らせる。
「どうした、伊織」
「あ……あいつ、あいつ、は……!!」
男はそんな伊織の様子など意に介さず、軽く手を挙げながら口を開く。
「ハァイ、新サニティーンズの皆♡アタシの名前はバイアクヘー。この世界を破壊した『オリュンポス』の一人ヨ♪」
『!?』
「とはいえ、ボロボロのアナタ達を倒しに来たわけじゃないノ。やろうと思えば出来るケド。アナタ達の頑張りに免じて今回は顔見せだけで帰ってア・ゲ・ル♡」
「な、何を……!!」
「あ、そうそうもう一つ。アタシは顔見せで済ますけど……他の奴らだったら、今頃アナタ達みーんな天国行きヨ」
それじゃ、バァイ♪とまるで友人のように気安く手を振り、バイアクヘーは一瞬で姿を消す。
その後には、底冷えした空気とうす暗い気持ちが渦巻く四人が残されていたのだった。 - 666編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/25(土) 23:09:01
第四話、これにて終了。
サニティーンズ再編篇は多分あと一話で終われるかな……?
合いの手、ハートなどありがとうございます。
明日の昼くらいまで第五話のサブタイトル募集しますので、是非ふるってご参加ください。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 667二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:13:28
お疲れ様です
ミッシングメモリー/kentoro juna - 668二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:20:57
55分の追想/kentoro juna
- 669二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 00:36:05
1/55 /Kentoro Juna
- 670二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 07:54:37
一時間未満の愛を君に/Kentoro Juna
- 671二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 12:05:50
1385のワタシ、55の私/Kentoro Juna
- 672編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 13:35:06
ここらで振るかね
dice1d5=2 (2)
- 673編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 13:35:38
第五話
55分の追想/kentoro juna
21時より開始です。 - 674編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 21:00:30
では時間となりましたので、書いていきます。
- 675編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 21:12:00
ぼくは55分しか記憶が持たないらしい。
とはいっても短期的な記憶だけで、他の人より物忘れがひどいという話のようなんだけどね。
でも学校だとすっごい大変。授業はいっぱい覚えることがあるから、忘れっぽいぼくは置いていかれそうになる。
『テメェはバカなんだから他人の倍努力しろ。それでようやっと一人前なんだからよ』
そんな時たよりになるのが隣の席のそうちゃん。
ぼくが分からなかったところを、学校の先生より分かりやすく教えてくれる。
だけどどういうわけか、学校のみんなはそうちゃんに近づこうとしない。そうちゃんに一度聞いてみたけど、けっきょく聞けずじまい。
そんなある日。家におとこのひとがやってきた。
『てきごーしゃ』がどうとか、よく分からなかったけどぼくの力が必要だって。
ぼくの力が役に立つなら、頑張りたいなというわけで『やしろ』に行くことにした。
初めての一人旅、すごくワクワクしてたまらない。
「『やしろ』っていうんだから神社のあるところだよね!!つまり田舎の方向だ、行くぞー!!」
第五話
55分の追想/kentoro juna - 676編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 21:31:41
都会の真ん中に屹立する高層ビル。その一際高いビルに護国機関『社』は存在した。
そしてその中にある新生サニティーンズの待機室にて。
「オーライ、オーラーイ」
新たにサニティーンズに加入したアリシア・ハッピーランドは、ピアノを運び込んでいた。
聡子や伊織の私物でゴチャゴチャと混沌の様相を呈し始めている待機室が、また一層カオスになる。
「楽器、弾けるの?」
「もちろん。ワタシ、ピアノ以外にも色々出来るんだぁ」
「中島ァ、待機室もっと大きくしてくれよ。あと一人来るんだろ?これ以上は無理だって」
足元に転がっていたカエルのぬいぐるみを放り投げながら聡子が愚痴る。
「元からあった机を失くしてもか?」
「その机をアリシアのピアノのスペース確保するために取っ払っちまったんだよ。つーか伊織、ぬいぐるみ持ち込みすぎだ」
「いいじゃない好きなんだし!!それに最初私物を持ち込んだのは大那ちゃんじゃん!!」
大小のぬいぐるみの山からもこもこと顔を出して反論する伊織や知らぬ存ぜぬとばかりにクマのぬいぐるみを枕にして寝ている命の姿を見つつ、中島は頭を抱える。
「まあ、この階は空き部屋も多いし、申請すれば通るかもしれないが────それにしても、遅いな」
「遅いって?」
「五人目の適合者だ。時期的には大那と同日だったんだが」
「その五人目の勧誘で町へ行ったら大那ちゃんと会えたんだよね」
「名前とか番号分かってんだろ?電話なりしたらどうだよ」
「……連絡を取ってみるか……」
頭を掻きながらスマートフォンを取り出した中島は何桁かの電話番号を入力し、電話口の相手にこう告げる。
「もしもし、賢瀞様のご自宅で相違ないでしょうか」
「……待て、賢瀞だと?つーことは……」 - 677二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:33:38
恐竜コンビ知り合いだったのか
- 678編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 21:45:54
その名前に聞き覚えがあるのか、眉をひそめる聡子。
「知ってるのソーコ?」
「あーうん。あそこの家一人っ子だったからまず間違いねーわ。賢瀞ジュナ、俺が学校にいた頃隣の席だったやつ」
「へぇ〜、どんな子だったの?」
「ワタシも知りたいナ〜」
伊織とアリシアの質問に対し、聡子はぴしゃりと一言。
「一言で言やぁ、馬鹿」
『馬鹿』
「いや馬鹿はちげーな。大馬鹿か」
「余計酷くなった!?」
「だってな?クソほど物忘れひでーから俺の隣の席に回されてよ、教えても数十分で殆ど忘れやがんの。アレがちゃんと覚えられるような教え方みつけんのどんだけ苦労したか」
当時のことを思い出したのか、肩をすくめてやれやれといった身振りで話し出す聡子。
その様子から、相当苦労していたであろうことは伊織達にも察することが容易だった。
「ほ、他にも特徴とかあったかな……その、馬鹿以外で」
「あーと、そうだな……まず身体がデッカい。頭の養分が身体にいってんだなありゃ。あとはそう……あ、アイツ確か」
その時、中島の素っ頓狂な声が休憩室に響き渡った。
「えっ!?もうとっくに家を出て『社』に向かった!?」
「─────とんでもねぇ方向オンチだったわ……」
時間 dice1d100=31 (31) 100ほど時間経ってる
距離 dice1d100=23 (23) 100ほど社と逆方向
- 679二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:50:25
3年くらいか
現在地は多分県内にはいるだろ…… - 680編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 22:08:17
電話を切った中島は一筋の冷や汗を額から垂らしながらも、冷静に努めながら他の部署に電話をしようとする。
「待った」
それを聡子が手を上げて制した。
「ジュナの大体の居場所はなんとなくだが分かるぞ」
「分かるの?」
「あの馬鹿にずっと勉強教えてたんだ、思考だの行動ルーチンぐらい分かるわ」
そう言いながら中島達を伴って待機室の外に出た聡子は、アリシアのピアノを入れるために部屋から出したデスクの中から地図を取り出して広げる。
「まず県外は除外だ。流石にあの馬鹿でも何県までは間違えねえ。んで中島、テメェどう伝えたんだっけ?」
「あ、あぁ。簡単には護国機関『社』といえば分かると」
「分かった、アイツ神社にいるわ」
「……『社』だから神社……」
命の呟きにああ〜……という、納得したような呆れたような三人の感嘆の声が漏れた。
「神社なのは分かったけど、流石にどこの神社までは分からないんじゃないの?」
「それがそうでもないんだわ」
伊織の問いかけに聡子が否定を返しつつスマートフォンで検索をかける。
「県内で一番デカい神社をググれば……出た、『阿仁萬神宮』、通称は阿仁萬神社か。ジュナは十中八九ここだな」
さて行くか、と聡子が腰を挙げようとして、アリシアに制される。
「Wait!?なんでビッグな神社にいるって分かるの?」
「そりゃ簡単だ。あいつの思考回路……『偉い=デカい』で直結してるからなぁ……一番デカいトコに行きたがるんだよ……」
煤けたような面で荷物を纏め始める聡子の顔に、皆はジュナの思考を読み切っている聡子に舌を巻く一方で、『よっぽど、ジュナという子に苦労させられたんだなあ……』という思いを隠せずにいられなかったのであった。 - 681編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 22:18:17
ぐちゅ、ぐちゅ、と脈動する肉塊。
かつて聡子が住んでいた金鵄町の山奥にて、ゆっくりと成熟を続けるのは、ロイが持ち込んだハエのゼラトとは異なるもう一体のゼラト。
ロイにとっては、『本命』たる怪物である。
「……漸く日の目を見るか。随分と時間がかかったな、ロイ」
ゼラトの羽化を待つロイの元に、翠玉の瞳の男が現れ錆びついた声でロイに話しかける。
「いやぁ、本当に申し訳ない。地脈に根付いてエネルギーを吸収して羽化するコンセプトだったんだけど、どうにもここらの地脈が貧弱なようでねぇ。想定よりずっと時間がかかってしまったんだなぁこれが」
まあ尤も、とロイは肉塊に目をやって呟く。
「そろそろ羽化だ。今まで時間をかけた分の完成度は保証出来るよ」
その瞬間、肉塊が大きく裂けて肉と腐汁が辺り一帯に飛び散り─────。 - 682編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 22:18:57
では、第五話のゼラトのモチーフ安価。
下10レスまで二つ採用です。 - 683二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:19:44
ロイ
- 684二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:20:05
サニティーンズ
- 685二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:21:37
先代サニティーンズ
- 686二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:21:41
ムカデ
- 687二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:22:52
オリュンポス
- 688二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:22:54
愛くるしい天使
- 689二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:24:07
拷問器具
- 690二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:26:24
バイアクヘー
- 691二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:29:45
ドラゴンゾンビ
- 692二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:33:27
ケツァルコアトルス
- 693編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 22:34:23
- 694二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:40:27
先代サニティーンズはおいしいネタなのはわかるけど新メンバーの初陣にはちょっと厳しくない?インパクト持ってかれちゃいそう せめて中盤に……
あと恐竜や鳥ネタも正直食傷気味
当たってから文句言うのは本当に情けないんだけどさ - 695二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:41:37
ケツァルコアトルは恐竜じゃなくて翼竜だぞ
- 696二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:42:37
このレスは削除されています
- 697編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 22:43:33
肉塊を突き破り姿を表したのは、10mは優にあろう巨躯と一度羽ばたけば辺りを薙ぎ倒しそうなほどの巨大な翼を携えた翼竜。
そしてその胸部には、少女の上半身が埋め込まれるように空虚な目でぼたぼたと口から腐汁を垂れ流していた。
「いやはや苦労したよぉ。バイアクヘーやイタクァに頭下げて、殺したサニティーンズ……『旧サニティーンズ』の遺伝情報を使用したゼラトの調整にはねぇ」
「ただ、それに見合うだけの完成度はあるというわけだ」
「今回使わせてもらったのはdice1d3=3 (3) のものだ」
1.多摩池咲希
2.九条氷空
3.雪代鞠
意識覚醒度
dice1d100=74 (74)
- 698二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:47:18
このレスは削除されています
- 699編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 22:53:24
『コ……コ……ど、こ……?』
「おぉ~、早速意識も芽生え始めてる」
「クローンなのだから、意識の搭載の有無は調節出来ただろう。何故意識を排除しなかった?」
「分かってないなぁ。意識と欲望なき生物なんてカスだよカス。意識があるからこそスペックを引き出せる。欲望があるからこそ本能を発揮する。だからこそ生物は不合理で面白いんだなぁ」
では行けぇ、とロイが芝居じみた動きで手を振りかざす。
翼竜の胸で未だ混濁した意識のままの少女は、それに答えるように翼を動かし、空へ飛び立つ。
『コロ、ず……誰。を?ふ、た……バ?だ、ㇾ……?』
蒙昧な記憶と、倒すべき標的としてインプットされた標的の名を呟きながら。 - 700編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/26(日) 22:54:42
今日はここまでといたします。
安価に納得がいかない方もいらっしゃるとは思うけど、そこはダイス、運任せで決めることなので……ご理解いただけると幸いです。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 701二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:56:23
このレスは削除されています
- 702二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:32:17
すまない。当たるとは思わなんだ
- 703二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 00:44:31
???? 安価なんだからレスすれば当たることもあるでしょ
- 704二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 07:01:03
このレスは削除されています
- 705編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 12:44:25
いつも通り21時から。
- 706編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 21:00:21
それでは定刻通り、開始です。
- 707編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 21:14:02
「……なんだァ、この石段はよ……」
阿仁萬神社の入口に辿り着いた聡子が、眼の前に広がる延々と続く石段を見上げて呟く。
「阿仁萬神社の名所、『百八石段』だな。一つ上がるごとに百八個ある煩悩が一つずつ払われて行くらしい。……実際は二百段以上あるらしいが」
「これ、ジュナは登れるの?」
「アイツ体力馬鹿だから、まあ登れるわな。馬鹿だから登り切ったら喜びの声を上げてそう」
『登りきったぞーーーーーーーーー!!!!!!』
「……今のみたいに?」
「みたいっつーか今の完全にジュナの声だわ!!」
ジュナがここにいるという確信を得られたのは良いが、追いかけるにはまず目の前の急勾配の石段二百段以上を登って行かなければならない事実に、思わず皆二の足を踏んでしまう。
ただ一人、
「変、身ッ!!」
アニマギアで変身して空を飛んだ聡子以外は。
「大那ちゃん!?」
「わざわざ石段登ってられっかよ!!俺は飛んで先行ってるからテメェらはチマチマ登ってろ!!」
烏のような翼をはためかせ、空高く山の方へと飛んでいく聡子。
「……登ろ」
「二百段かぁ……気が滅入りそう」
それを見送ってから、命たちも後を追って石段を登り始めたのだった。 - 708編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 21:32:19
翼をはためかせながら、聡子はジュナの居場所を探し始める。
名所とはいえ山奥の神社、それも平日となると参拝客など一人っ子いない。
そんな中ではジュナの姿も否応なしに目立つものであり────。
「いた……!!」
神社の境内、そこにそびえ立つ杉の木の側に立っている背の高い緑髪の少女、賢瀞 ジュナの姿を認めた聡子は地面に降り立って彼女の元に駆け寄る。
「ジュナ!!こんなとこで何やってんだ!!」
「あ、そーこちゃん。なんでそんなカッコしてるの?」
まるで自分の置かれている状況が全く分かっていないような様子に気が抜けたような溜息を吐く聡子。
そんなジュナは聡子の姿に臆した様子もなく、背中の翼をモフモフしたり、両手の篭手をぺたぺたと触っている。
「『社』ってここでしょ?」
「ここは田舎の神社、『社』は都会のビルにあるの!!」
「えー!?」
「えーじゃねェんだわ、抱っこして飛んでやるからとっとと帰るぞ!!」
「待って待ってそーこちゃん。あれあれ、あの山見てよ。絶対富士山だよアレ」
「富士山がこんな所にあるかァァァッ!?」 - 709二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 21:41:27
やはり聡子はツッコミ役……
- 710編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 21:52:11
一方その頃、命達はひいこら言いながら二百段の石段を登り続けていた。
「あ"〜……ギブ!!ギブアップ!!ワタシ限界!!」
「アリシアちゃんあと半分、あと半分だから……」
「それでも百段はあるじゃないのー!!というか中島サンは!?」
「五十段でギブアップ。帰った」
「大人なのにふがいないなーもー!!」
この『百八石段』、実は古い時代には修行の一環として僧たちに利用されていたほどの代物。更に盲目の伊織が足を踏み外さないようペースを落とし、他の二人もそれに合わせているためより時間がかかっているのである。
「もおおおおおおやだああああああワタシかえるううううううおうちかえるううううう!!」
ここで聡子のように変身して石段を駆け上がるという手段が思いつかないあたり、まだまだ子供なのであった。
「そ、そんなこと言っても戻るのにも百段降りないといけないよ……?」
「行くも地獄。戻るも地獄」
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"!!」
ぎゃあぎゃあと喚きながらえっちらおっちらと登っていく三人。
と、ざああっ!!と木々を揺らすほど暴風が吹き抜ける。
同時に、黒い影が三人の上を通り過ぎた。
伊織は盲目、アリシアは騒いでいたために気づくことはなかったが────ただ一人、命だけは影の向かった方角……阿仁萬神社のある山頂の方を見上げたのだった。 - 711編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 22:15:39
「さて、飛ぶぞ……これ邪魔だな、ジュナこれ持ってろ」
「あいあいまむ」
首にかけていたアニマギアを抱き抱えていたジュナに手渡し、黒い翼を広げる聡子。
ぶぁさ、と一羽ばたきしたその時には二人の体は空に舞っていた。
「ねえそーこちゃん」
「んだよ?」
空から崖下の光景を眺めつつ、ジュナが口を開く。
「そーこちゃんってぼくが迷子になった時、いつもすぐ見つけてくれるよね」
「いっつも隣の席で勉強教えてたの誰だと思ってんだ。テメェのやることなんて手に取るよーに分かるっての」
「あとぼくが虐められてる時とか代わりに怒ってくれたり、分かんないこと教えてくれたり一緒に遊んでくれたり」
「……」
「そーこちゃんいなくなった時すっごいかなしかった。もう遊べないんだなって」
だからさ、とジュナは聡子の顔をじっと見つめた。
「今度はぼくがそーこちゃんを助けられたら、守れたらいいなーって思っちゃったりして」
「……けっ、ばーか。テメェが俺を守るなんざ百年……?」
そこまで言って、聡子はジュナの表情と視線に気付く。
何か見てはならない物を見てしまったような、ぎょっとしたような硬直した表情。
その視線は─────聡子の後ろ、上空。
「───────ッ!?」
彼女は振り向いて、『それ』と対面する。
飛行機程はありそうな巨大な翼竜、その胸部に融合している少女の顔と。 - 712編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 22:26:43
「ッ、ガッ……!!」
翼竜の片翼が閃き、ジュナを守ろうと身を捩らせた聡子は背中に激痛を感じ身体のバランスが大きく崩れる。
同時に視界の片隅に黒い何かが落ちていくのを捉え、彼女は直感する。
(っくしょう……片羽根ブッた斬られた……!!)
残る羽では飛ぶことも出来ず、錐揉みしながら堕ちていく聡子とジュナ。墜落先は急勾配の石段。聡子は無事でも、ジュナが耐えられないだろう。
地面までは、後わずかしかない。
「クッ……ソ……!!」
「そーこちゃん」
ジュナが、アニマギアを握りしめていた。
「ジュナ」
「だいじょーぶ、今度はぼくが守る」
迫る。地面が近づく。死がそこまで来ている。
ジュナが聡子を抱きしめ、アニマギアを起動する。
「─────へんしんっ」
次の瞬間、激しく土煙を上げながら、ジュナと聡子は石段に激突した。 - 713編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 22:39:39
偶然か否か、聡子達が落ちたのは丁度石段を登っていた命達の目の前であった。
「何、何があったの─────?」
伊織が爆音に耳を欝ぎながら心配の声を上げる中、もうもうと立ち上る土煙が晴れる。
そこには石段を破壊して大きな長方形のシールドが鎮座しており、その上に重装の鎧を纏ったジュナと聡子の姿があった。
「あ~、ヒヤッとした〜……」
「ギリッギリじゃねえかよ、片方の翼でなんとか浮かせてなかったら今頃お陀仏だったぞテメェ!!」
「ソーコ!!それに……ジュナで合ってる!?」
アリシアの言葉にニコニコ顔で大きく頷くジュナ。
ここに、五人の適合者……新生サニティーンズが集った。
けたたましい咆哮を上げて、翼竜のゼラトが石段に降り立つ。
ゼラト胸部の少女は、害意が満ちた瞳でサニティーンズを睥睨していた。
『……ゴ、ㇿス……!!』
「皆、行くよ!!」
「ええ!!」
「ん」
伊織の号令で命とアリシアがアニマギアを掲げ、叫んだ。
『変身っ!!』
ゼラト
dice10d100=10 12 46 68 9 24 34 5 75 15 (298)
サニティーンズ
dice10d100=94 100 26 59 87 29 90 86 61 18 (650)
- 714二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 22:40:58
勢ぞろい強い
- 715二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 22:42:41
完成度ほぼMAX相手にこれほどまでとは
やはり数か - 716編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 22:53:15
『■■■■■■ッ!!』
ゼラトが咆哮を上げ、その両翼が氷に包まれて鋭利な刃を形成していく。
「その刀ヤベーぞ、モロに食らったら真っ二つになるかんなッ!!」
「オーケー!!」
聡子の警告を聞きながら、アリシアが吶喊。両足のブレードで激しくゼラトと切り結ぶ。
と、ゼラトの嘴が開きそこから氷柱のような物体が伸びる。
「やば─────!!」
丁度アリシアは両足を振り上げたタイミング、格好の瞬間に氷がミサイルのように撃ち放たれ─────。
「よいしょーっ!!」
両者に強引に割って入ったジュナの盾に阻まれた。
そしてジュナは割って入った勢いのまま盾にタックルをかまし、ゼラトの巨体を突き飛ばす。
「名前なんだっけ!?」
「アリシア!!守ってくれてありがとう!!」
「どってことぐえー!?」
アリシアに気を取られたジュナがお返しとばかりにゼラトの嘴の鋭い突きでシールドごと跳ね飛ばされる。
そのまま追撃を仕掛けようと試みるゼラトの両眼に、ほぼ同一の一瞬で何かが深々と突き刺さった。
伊織のミスティルテインによる矢の狙撃、そして命の外装のマフラーを変化させたブーメランによる一撃だ。 - 717編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 23:02:44
『■■■■■!?!?』
もだえ苦しむような声を上げながら、ゼラトが空へ舞い上がる。
「逃げる気!?大那ちゃん、飛んで追いかけて……」
「無理。片方の翼たたっ斬られてっから」
半ばで断ち切られた左の翼を広げながら聡子が告げる。
「じゃあどーするの!?」
「ここはシンプルに考えれば良いのよジュナ。ただ同じ高さまで行ければいいんだから……」
「……『フライ』じゃなくて『ジャンプ』しろ」
次の瞬間、命が石段の脇にある木々に鎖を絡みつけて即席の『足場』を作っていく。
「─────そういうことかよっ!!ジュナ、来い!!」
それを見て察した聡子が、巨大な篭手でジュナを掴み、鎖を足場にして素早く駆け上がっていく。
「どーするのそーこちゃん?」
「これから野球の真似事だ。ボールはテメェ、バッターは俺。あの鳥公に一発浴びせてこい!!」
「おっけー!!……ん?ぼくがボール?」
最後の鎖を足場に聡子が力の限り跳躍し、掴んでいたジュナを開放する。
「シールドで受けろ、ジュナ!!」
「待ってそーこちゃん、ぼく心の準備が出来てない!?」
そして、巨大な金砕棒をジュナに向かって振りかぶり─────言われた通りに盾で受けたジュナを、力まかせにゼラトの元までホームランした。 - 718編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 23:10:44
「ぁぁぁぁぁぁぁああああああ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"ーーーーーッッッ!?!?」
ドップラー効果を伴った悲鳴を上げながらゼラトの元まで一直線にカッ飛んでいくジュナ。
『!?』
ゼラトもこれには予想外であったようで、ジュナへの対応が一歩出遅れる。
(う、うううう!!一発っていってもどんな攻撃すればいいんだろ!?)
がしゅん、とジュナの右腕の小型シールドが変形して太く長い鉄杭のようなパーツが出現する。
「これ!?これでえいって突けばいいのかな!!」
狙いをゼラトの頭部に定め、ジュナが右拳を引き絞る。
「せーーーーーーのっ、ええーーーーーいッ!!」
そして右拳を力の限り振り抜いた瞬間。
ボ、という音と共に、ゼラトの頭が粉微塵になって消し飛んだ。 - 719編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 23:21:05
「……今の聞こえた?」
「ボ、って聞こえたけど何あの音初めて聞いたよ」
「ジュナの野郎馬鹿力だからなぁ……変身したあとのスペックも合わさりゃ粉微塵にもなるだろ」
ゼラトの頭が木っ端微塵となり、堕ちていく姿を見ながら軽くドン引くサニティーンズ。
とそこに、一仕事を終えたジュナが華麗に着地し、皆の元まで駆け寄ってきた。
「みんなー!!そーこちゃん酷いんだよ〜!!」
「知ってる」
「緊急的措置だ。テメェならいけると思ったからやっただけだっての」
「だからって金砕棒でホームランは酷いと思うよ……?」
「じゃ、早く帰りましょー!!ワタシもー疲れたヨー!!」
和気藹々と会話を繰り広げながら、新たなる世界の守護者達は帰路に着くのであった。 - 720編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 23:25:46
『これで終わりと思ったかい?いやぁそれは心外だなぁ。言ったろ?「苦労した」って。手間をかけて作った存在をさぁ、一回こっきりで終わるような作りにするわけないじゃないか」
ばきき、という音が山道に響く。
先程ジュナが頭を粉砕したゼラトの死体。
『翼竜の頭』を粉砕したゼラトの骸だ。
その胴体を引き裂きながら、少女の体が生まれ出る。
『ぁ、ヴ、ェ』
人間にしてはやけにひょろ長い手にはコウモリのような翼。足は鳥のように逆関節となっている。
少女はごき、めき、と首を傾げながら、ぶつぶつと呟く。
『コ、ロㇲ……イォㇼ……双葉、伊織……殺す……』
その言葉は誰にも聞き取られることはなく、山の静けさの中に消えていくのだった。 - 721編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/27(月) 23:27:54
第五話、これにて終了。
四話に続いて後味の悪いオチになってしまったけれど許して……許して……
合いの手、ハートなどいつもありがとうございます。
それでは明日の昼まで第六話のサブタイトルを募集させて今日は終了とさせていただきます。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 722二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 23:32:33
残雪から芽吹くモノは/a nameless insanity
- 723二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 06:30:29
新生サニティーンズ/Sister in arms
- 724二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 06:51:04
あなたの遺志、わたしの意思/saniteens
- 725二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 06:57:20
舞踏訓練Ⅰ/hutaba iori
- 726二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 08:51:01
春来りて/yukishiro mari
- 727編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 12:42:24
では行ってみよう
dice1d5=5 (5)
- 728編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 12:43:20
第六話
春来りて/yukishiro mari
21時より開始です。 - 729二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 20:19:24
このレスは削除されています
- 730二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 20:20:28
このレスは削除されています
- 731二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 20:28:36
このレスは削除されています
- 732編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 21:00:24
ではそろそろ開始します。
……口論とかはなるべく控えめにね - 733編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 21:11:48
第六話
春来りて/yukishiro mari
賢瀞ジュナの加入を以て、遂に新生サニティーンズが完成して数日。
「……んー」
前よりも広くなったサニティーンズの待機室の椅子に腰掛け、テーブルに頬杖を付きながらジュナは思案していた。
「なんだよ、テメェが物を考えるなんて珍しいこともあったもんだ。明日の天気予報は槍でも降んのか?」
そんな彼女の様子をからかいながら向かいの席に聡子が座り、ニヤニヤと意地悪げに口端を歪ませる。
「あ、そーこちゃん。ぼくらってさ、サニティーンズとして活動し始めたじゃない?」
「そうだな」
「やっぱりさ、皆の一体感とゆーのが欲しくならない?」
「いらねえ」
「そーこちゃんはいらなくてもぼくがいるのー!!折角五人いるんだし戦隊の名乗りみたいなのやりたいんだよーなんちゃらレッドー、とか。そーこちゃんはどんな名乗りならいいの?」
はあん、と気の抜けた返事をしてから聡子は暫しの間思案に耽り……やがて口を開いた。
「……血濡れ八咫烏?」
「一気に暴走族みたいになった!?」 - 734編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 21:24:05
つーかよ、とテーブルにあるお茶請けを摘みながら聡子が話を続ける。
「テメェが良くても他の奴らが嫌って可能性もあるだろーがよ。ここは多数決で決めてこうぜ」
「て言っても今日僕ら以外いないよ〜」
「聞きに行きゃ良いじゃねえか」
聡子にとっては面倒かつ馬鹿らしい問答だったので、適当に返事をしていた。
ジュナが飽きて忘れてくれればなおさら万々歳だったのだが……彼女が脊髄反射で行動する人間であることを聡子はすっかり失念していた。
「そっか!!じゃあ今から聞きに行こっかそーこちゃん!!」
「は!?」
がっしりと手を掴まれ、否応なしに引きずられていく聡子。
「待て待て待て待て!!他の奴らがどこにいるか分かんねーだろーが!!」
「中島さんにどこにいるか聞いて、メモに書いてもらえばのーぷろぶれむ!!」
「畜生こんな時だけ知恵が回りやがるなコイツ!!」
ジュナ・聡子の現在位置から
命 dice1d100=87 (87)
伊織 dice1d100=44 (44)
アリシア dice1d100=67 (67)
100ほど遠い 近い順から回る
- 735編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 21:41:38
同刻─────闇の渦巻く空間にて。
「時間をかけた割にずいぶんな結果だったなロイ」
「皮肉を込めた賛辞をありがとうイタクァ。だがしかしボクが造ったゼラトはまだ死んではいない、というよりかは漸く『成体』になった頃合いだ」
言って、ロイが片腕を翳して空間に映像を映し出す。
そこに映し出されたのは翼竜のような両手で空を飛び、脚にはナイフのような鋭い爪を備えた少女の姿をしたゼラトの姿。
「素体はボクらが殺した雪代鞠の細胞。それにゼラトとして改造の上に一定以上の独自判断能力……自我を持つよう細工した、上級のゼラトさ」
「死人を蘇らせるようなものネェ。折角だし五人揃えたい所だケド」
「いやいや、それは無理だねぇ。なんせ双葉伊織は死んでいないし、何より……肝心の旧サニティーンズのリーダー、厳島恋の細胞はないからねぇ」
「ないって……ああ」
バイアクヘーが言葉を紡ぎかけるものの、途中でエメラルドの瞳を持つ男を見て思い出したように口を閉じる。
「しかし、わざわざそんなものを造って何になる?完成度の高さは褒めてやるが」
「まあスペックは本命ではないさ。殺せたらいいなぐらいの『次善策』。ボクが狙ってる本命は─────」 - 736二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 21:44:12
すっげぇワルの敵が使ってくるヤツじゃーん!
- 737編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 21:54:00
「ここかー……」
中島にメモされた通り場所に辿り着いたジュナが、辺りを見回して複雑そうな表情をする。
ジュナと聡子がいるのは、御影石の墓標が並ぶ平原……霊園である。
「なあ、帰ろうぜ。ここは気楽に来ていい場所じゃねぇだろ」
「うーん、だよねー……」
いかに暴れん坊と馬鹿の二人でも弁える空気と場所というものは知っている。
流石に帰ろうか、と踵を返して駅へと戻ろうとしたとき。
「あれ、その声……もしかして大那ちゃんとジュナちゃん?」
運悪くというべきか否か、手桶と柄杓を両手に持った伊織が耳聡く二人の存在に気づき、声をかけたのだった。 - 738編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 22:07:51
「いやゴメンね、二人共。私一人でもお墓参り出来るかなとは思ったんだけどやっぱり盲目だと一旦離れるとお墓の場所分からなくなっちゃって……」
「こういう時は助け合いだよ」
そこまで意味のない、ある意味ではくだらない内容のためにここまで来てしまった罪悪感もあり、ジュナと聡子は伊織の墓参りを手伝っていた。
「……あった。これだな伊織。『雪代』って彫ってある墓だったよな」
「うん。大那ちゃんはお線香の方お願い。ジュナちゃんはお墓の掃除出来るかな?」
「りょーかい!!」
ジュナが手桶からお墓に水をかけ、掃除をしている間に聡子が線香に火を点け墓に供える。
そして、墓の前で暫し三人は手を合わせ瞑目した。
「誰の墓だ?」
「雪代 鞠ちゃん、私の友達。サニティーンズの仲間でもあったんだ」
「……悪ぃ、嫌なこと思い出させたな」
「ううん、全然。むしろ良かったよ。鞠ちゃんに『新しい友達も出来たよ』って報告出来たからね」
既に光を失い白濁した伊織の瞳が、友の眠る墓を眺める。
「……出来ることなら、生きている内に言いたかったけど」
鞠ゼラト襲撃
dice1d5=5 (5)
5で来る
- 739二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 22:24:07
フラグ回収がお早いっ!
- 740編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 22:28:28
それは、何の気無しに伊織が口にした呟きであった。
誰かに聞いてもらうでもなく、無為に響くだけの言葉。
だが────その言葉を聞き届け、それは現れた。
「────ッ、何か来る、上!!」
「へんしんッ!」
半ば脊髄反射的にジュナが変身したのは、ファインプレーだった。
彼女が変身してその巨大な盾を上空に掲げた瞬間、砂利をぶちまけるような音と共に鋭い氷柱が雨のように降り注いだからである。
『変身!!』
ジュナの盾に守られながら聡子と伊織も変身を果たし臨戦態勢を整え、奇襲してきたであろうゼラトの姿を探す。
再び、上空より奇襲。
今度は先程の細く鋭い針のような氷柱ではなく、まるで柱のような塊がミサイルのように地面に突き刺さった。
間一髪で散開しながら躱した伊織達は、羽ばたき音を立てて『雪代』と彫られた墓の上に着陸したゼラトに気付く。
『ウ、あ、ぅ』
それは、今までのゼラトと比べ非常に人間に似通っていた。
とはいえ『今までのゼラトと比べ』とある通り、両腕は翼竜のような翼で両足は鳥類のような逆関節に鋭い爪、そして身体の各部には霜が張っているという異形ではあるのだが。
そしてそのゼラトの顔に、ジュナは見覚えがあった。
「そーこちゃんっ、あれ見たことあるっ!!こないだの、あにまん神社の奴だ!!」
「何ィ!?」
『ころ、ず』
「し、喋っ……!?」
ジュナの言葉に驚愕する聡子、長らく戦ってきてゼラトが初めて喋ったことに驚愕する伊織。
だが伊織は更に驚愕していた。
そのゼラトの声は、苦しげでこそあるが、間違いなく─────。
「り、ちゃ……まり、ちゃん……」
『い、お……いお、り、伊織』
間違えようもなくはっきりと自分の名を呼んだ、死んだ友が唸り声を上げて襲いかかってきた。 - 741編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 22:28:44
鞠ゼラト
dice6d100=55 48 69 92 36 19 (319)
伊織、聡子、ジュナ
dice6d100=74 74 56 86 7 35 (332)
- 742編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 22:43:24
真っ先に動いたのは、聡子であった。
「ボサッとしてんじゃねェ!!」
あり得ざる友の出現に竦んでいた伊織に飛びかかるゼラトを邪魔するように大上段から金砕棒を叩きつけたのだ。
ひらりと素早い身のこなしでそれを躱したゼラトは、その威力を恐れたか急上昇。高空から氷柱を作り出し機銃のように掃射し始める。
「ジュナ、盾ェ!!」
「あいあーい!!」
伊織の襟首を引っ掴んで聡子が叫ぶと同時に、ジュナが盾を巨大化させて高密度の弾幕から皆を守る。
「そーこちゃん飛んでがつーんとやっちゃいなよ!!」
「上から撃たれっぱなしじゃ無理だっての!!おい伊織、伊織ッ!!」
篭手を外し、呆けている伊織の頬を二三発張って正気に戻す聡子。気を取り戻した伊織は、未だ動揺しているのがその顔から伺えた。
「わ、わた、わた……しっ」
「とりあえず落ち着け。俺らじゃあの飛んでるのにゃ攻撃が届かねぇ。陽動に徹するからテメェがトドメを刺せ。……たとえアレが何だとしても、だ」
「っ!!」
伊織が口を開き何言かを言う前に素早く聡子とジュナは走り出して、彼女を置き去りにした。
まるで、伊織の心情さえも置いていくかのように。 - 743二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 22:56:42
このレスは削除されています
- 744編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 22:57:03
「どーするの、攻撃出来ないよぼくたち!?」
「心配すんなジュナ、球はたっぷりある!!」
そう言い放ちながら、ジュナは近くにあった墓石の一つを無理矢理引っこ抜き、ゼラトに向けて槍投げの如く投擲した。
「罰当たりィ!!」
「言うな、俺だって分かってるっての!!」
ゼラトの側も面食らいながら回避するが、墓石という球がふんだんにある聡子は容赦なくガンガン投擲していく。
「面倒くせェなぁ!!」
聡子の側もいちいち引っこ抜く手間が面倒になったか、一列に並ぶ墓石を金砕棒で薙ぎ払い、上空に向けて一斉射した。
墓石の破片が散弾銃のようにゼラトに襲いかかり、その一発が偶然にもゼラトの額を激しく打ち叩きその体を蹌踉めかせる。
「今だ伊織ィ、撃ち抜けェ!!」
待ちに待った大きな隙、聡子の掛け声と共に鋭い矢が─────
─────一向に、来ない。
「……おい、どうした双葉伊織。撃てよ」
来ない。聞こえるのは、泣きじゃくり、激しく呼吸する音だけ。
「撃てよ、オイ、逃げちまうだろうが」
撃たない。
「ここで逃げたら、多くの死人が出るかもしれねェんだ!!撃ちやがれッ!!」
ゼラトが体勢を立て直し、更に高く飛んでいく。
「撃てェェェェェェェェェェェェッッ!!」
堪えるような声が、慟哭じみた泣き声に変わっていく。
「双葉伊織ィィィィィィィィィィィィィィィッッ!!」
ゼラトはもう、姿を消していた。 - 745編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/28(火) 22:58:47
キリの良いとこでここまで。
協調度で伊織と聡子が低い理由出来ましたね。
どこでどうやろうか迷いはしましたがこうしかないよなーと。
合いの手、ハートなどいつもありがとうございます。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 746二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 23:22:21
おつした
- 747二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 08:05:13
保守
乙 - 748編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 12:00:36
いつもの通り21時より開始です
- 749編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 18:37:05
tips 新生サニティーンズ その2
・血濡れ八咫烏/大那聡子
所持兵装
有線式巨腕型手甲機「ゴンドワナ」
回転駆動式破砕重機「バールバラ」
大那聡子が変身した姿。
上半身がはだけた和装、更に背中からは烏のような黒い翼が生えている。(上半身はサラシを巻いている)
新生サニティーンズでは随一の破壊力とリーチを誇り、飛行能力もあるため見た目より幅広い戦場に対応出来る。
一方で力任せな攻撃が多く、隙が出来やすいことが欠点。
・トーテスヌル/アリシア・ハッピーランド
所持兵装
脚部装備型駆動変形戦輪刃「メメントモリ」
アリシア・ハッピーランドが変身した姿。
レオタードに身体の各部に金属製の鎧パーツ、両足は巨大なブレードが付いた具足が特徴的。
ブレードで地面を滑る、あるいは斬り刻みながらの高速機動がウリであり、蹴り技を主体とする。
脚部のブレードは分離可能であり、チャクラムに変形させて射出可能。
・メイデンヴェルク/賢瀞 ジュナ
所持兵装
展開式大型防御盾「ホーンレット」
爆打徹杭内蔵式小型防御壁「ケラトプス」
賢瀞 ジュナが変身した姿。
重装歩兵のような鎧に大小二つの盾を持っている。
大型防御盾「ホーンレット」は自在にサイズを変え仲間を守り、小型防御壁「ケラトプス」は内蔵されたパイルバンカーで奇襲を仕掛けることが出来る。
如何せん動きが遅く攻め手に欠けるものの、それは彼女の友達が補えるだろう。 - 750編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 21:00:14
それでは時間になりましたので開始します。
- 751編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 21:23:21
「……で、ゼラトは未だ見つからずと。そういう訳?」
「うん、アリーちゃん。あれからそーこちゃんもいおりちゃんも口を聞かないし……ぼくどうしたらいいのかなって」
数時間後。ゼラトの戦闘を終え、念のため病院で検査を受けている聡子達の元にアリシアはいた。
「中島のおじちゃんは?」
「今回のゼラトの出現に関わる会議中だから来れないって。大人っていっつも顔突き合わせて話し合うの好きよね」
「じゃあ、みことちゃんは?」
「ミコトは……どこにいるのかしら?いつもふらっといなくなったらふらっと戻ってくるから……まあそこまで気にしなくてもイイのかな?」
と、ふと辺りを見回してアリシアが怪訝そうな顔をする。
「そう言えば、ジュナは検査終わったの?」
「ううん、ぼく最後の順番なんだ」
「……イオリとソーコ、どこ?」
「いおりちゃんはさっき診察で部屋の方に入って、そーこちゃんは……あれ?」
そこまで言ってから、ジュナは初めて気付いたかのように首を傾げながらあることに気付く。
「おかしーな、そーこちゃんいないや。さっきまでいたんだけど……」
「ええ!?」
ジュナの話。伊織と聡子の決裂。そして伊織の亡き友人に酷似しているというゼラト。
そして今開示された聡子の失踪という情報が、アリシアにとある一つの仮説を抱かせるに至る。
「まさか……ソーコ、今回のゼラトを一人で倒しに行ったんじゃ……」
「ええ、なんでぇ!?」
「またあのゼラトと戦うってなった時またイオリの戦意が挫けるような事態を防ぐために先走ったんだと思う!!このままじゃマズいわ、ナカジマに連絡しないと─────」
聡子
dice1d5=4 (4) 5だと……
- 752編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 21:39:18
『……』
辛くも聡子達の攻撃から逃げおおせたゼラトは、電波塔の頂点、アンテナに掴まって下界を見下ろして休息しつつ様子を伺っていた。
既に一度交戦した以上、こちらが奇襲を仕掛けたように人間側、サニティーンズの側が奇襲を仕掛けてくることに対して備えていたのだ。
そう、例えば──────
「っおおおおおおらぁああぁあぁああああッッ!!」
地上から一気にこちらへ向けて飛び上がり、金砕棒を一気に振り下ろしてきた聡子のような。
怪物は素早くその場から飛び退き、ゼラトの頭蓋を砕き損ねた金砕棒はけたたましい破砕音を立ててアンテナと周りの鉄板をひしゃげさせる。
「よォ。リベンジマッチだぜ」
堂々と電波塔の足場に降り立ち、上空のゼラトを睨み据える聡子。
「テメェがいるとあの馬鹿女がいつまでもしょげ返ってウザったらしいんでな。死人はとっとと墓場に帰って、おネンネしてなァ!!」
金砕棒をゼラトに向けて掲げ、彼女は烏のような翼を広げると日も落ちて昏くなりつつある空へと飛び立ったのだった。
聡子 dice2d100=89 95 (184)
ゼラト dice2d100=6 67 (73)
- 753編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 22:02:01
聡子の金砕棒が、ゼラトを捉え損ね空を切る。
空中戦での機動力はゼラト側が大きく勝っていた。
背後に回ったゼラトが氷柱を機銃の如く撃ち放ち、聡子はそれを巨大な篭手でなんとか防ぎ切る。
「っちぃ!!」
正直言って、聡子は一方的に翻弄されていた。
攻撃が大振り過ぎて隙が出来やすく、その隙を突かれ続けているのだ。
だが、聡子の側にもゼラトに勝っている部分はある。
ゼラトの掃射を防ぎながら、強引に距離を詰める聡子。
と、怪物がいきなり掃射を止めて一気に詰め寄り、その鋭い爪を備えた足で聡子の金砕棒を持つ腕を跳ね上げ、大きく蹌踉めいた彼女に対して巨大な氷柱を作り出して串刺しにせんと迫る。
「そう、来ると……思ってたぜッ!!」
瞬間、聡子の金砕棒を持っていない側の篭手が爆音と共にロケットパンチの如く射出。
氷柱を打ち砕くに留まらず、ゼラトの身体を捉え更にその奥にある電波塔全体をも破壊しかねない勢いで叩きつけた。
『ガ、ぐ』
血反吐を吐きながらももがくゼラト。その耐久性は流石と呼ぶべきものではあるが──────。
「こ、ん、だ、ら、あああああああああッッッ!!!」
続く第二撃……射出した篭手と繋がるワイヤーに引き寄せられながら聡子が全霊の力で振り下ろした、大気を焼き焦がす程の回転を以て放たれた金砕棒の一撃が、ゼラトを地上にへと叩き落した。 - 754編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 22:23:55
「大那ちゃんが……!?」
既に精神的ショックから青かった伊織の顔は、アリシアの話と中島からもたらされた情報を聞いた瞬間、蒼白になった。
「もう戦闘が起こってるって!!早くワタシ達も行かないと!!」
「う……うん……!!」
「いおりちゃん、急ごう!!」
言われるがまま伊織は車に載せられ、聡子が戦闘を行った現場にへと急行する。
戦闘はよほどの激戦であったらしく、聡子とゼラトの戦闘の中心点に近づくにつれ、破壊の跡が激しくなっていくのが分かった。
「そーこちゃん……!!」
ジュナが苦しげな声を漏らす。
そして、戦闘の中心点。噴水のある広場へと駆けつけた伊織は、『視た』。
「……よォ。遅かったな、伊織」
斬りつけられたのか、傷だらけの身体で変身も解けて座り込んでいる聡子。
そしてその背後、噴水に作られた騎士のブロンズ像。
その騎士が掲げる剣に深々と突き刺さったままのゼラトを。
「そーこちゃん!!」
「ソーコ、無事なの!?」
「予想外にゼラトの奴がタフでな、おかけでこんなに手間取っちまったよ。ゼラトの野郎はまだ息があるが……もうすぐ息絶えるだろうな」 - 755二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 22:32:33
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- 756編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 22:33:04
「……」
緊張で掠れる息を吐きながら、伊織はか細い光────雪代鞠と同じ声をしたゼラトの元まで、ゆっくり歩み寄る。
『ぁ、ぅ』
まだ息はあれど、もはや助かりようがなく動く気力もないことは伊織にも分かっていた。
だけど、せめて。紛い物であろうとも。
「まり、ちゃん……その声を、もう一度聞かせて」
『……ぃ、い、お、り……』
伊織の本心からの願い。
それが通じたか、あるいは最後の気力を振り絞ってか、ゼラトは伊織の顔を見て口を開き──────。
『絶対に赦さない』
最悪の言葉を遺し、息絶えた。
「ぁ……ぇっ……?」
伊織が聞き返すも、既に骸と化したゼラトから返事はなく。
暫くして、心が引き裂かれるような少女の慟哭が響き渡った。
春来りて─────未だ何許に。 - 757二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 22:34:12
うげえ
これが彼女の本心か - 758編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/29(水) 22:34:47
おかしいな、毎度暗いオチになるぞ???
ともあれこれにて第六話終了。
合いの手、ハートなどいつもありがとうございます。
それでは明日の昼まで第七話のサブタイトルを募集させて今日は終了とさせていただきます。
それでは皆様、お疲れさまでした。
……命出てねえや今回!! - 759二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 22:54:08
スレ主はさぁ…露悪趣味?
走れ宮司/nakazima tatsunori - 760二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 23:42:03
ヤドリギの刃引き/Wailing in the Darkness
- 761二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 00:10:31
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- 762二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 06:25:04
舞踏訓練Ⅰ/hutaba iori
- 763二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 06:44:23
偶像にアンコールを/Olympus
- 764二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 07:42:49
遺言の行方/Last message
- 765編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 12:58:20
ではサブタイトル安価
dice1d5=3 (3)
- 766編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 12:58:58
第七話
舞踏訓練Ⅰ/hutaba iori
開始は21時より。 - 767二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 15:50:05
アイドルだからね!ダンスの練習もしなくちゃね!
- 768二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 16:07:43
そういやアイドルものだっけ……
いや、この状態から!?
メンツ的にも盲目、55分しか記憶できないバカ
振り付けとか歌詞覚えなきゃいけないのに余りにもメンツが厳しい - 769二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 16:19:24
- 770編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 21:00:10
では時間通り開始です。
- 771編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 21:13:53
聡子とゼラトの激闘から数日。
傷だらけではあったものの大半が軽症であった聡子は退院し、『社』へ戻ってきていた。
「そーこちゃんおかえり!!」
「キズはもう平気なの?」
「ああ、医者からは『治りが恐ろしく速い』って驚かれてたよ。……ところで、伊織はどうした?」
聡子の問いに対してばつが悪そうに目をそらすジュナとアリシア。
「来てない。聡子が入院してから」
二人の代わりに答えたのは命であった。
「ずっとか?」
「ずっと。精神的に不安定」
「……そうか」
そこまで聞くと、聡子はそれ以上深掘りするのを止めて話を終わらせた。
彼女は分かっているのだ。
伊織の亡き友人に酷似していたというゼラト。それを殺すことはある意味では正しかったが、ある意味では間違っていたことに。
そして、自分が伊織を追い詰めた結果の一因にもなっていることに。
それを全て分からずとも聡子の雰囲気からいくらか察しているのか命もアリシアも、ジュナでさえもそのことには触れようとせず皆のいる空間を沈黙が支配する。
「皆、ちょっと時間いいか?」
そんな雰囲気をかき消してくれたのは、書類を抱えて入ってきた中島の一声であった。
「これからアイドルとしての訓練をやるぞ!!」
第七話
舞踏訓練Ⅰ/hutaba iori - 772二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:23:06
できるわけねぇだろうがこんな状態でぇ!
- 773編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 21:25:37
『社』の本拠ビル内、命達が常駐している待機室の階層からエレベーターで二階程下った所にあるスタジオルーム。
その中に動きやすい服装に着替えた命達は立っていた。
中島は彼女達の前にラジオを置き、それから説明を始める。
「あー、知っている子もいるだろうけど、君たちの先代……旧サニティーンズはアイドルとしても活動をいくらか行っていた。適合者は神々の力を扱う『巫女』としての役割を持っているが、『偶像』として人々から『信仰を集める』ことでより力を高められることが分かっていたからだ」
「はい!!」
「どうした、ジュナちゃん」
「さっぱりわかりません!!分かりやすく説明してください!!」
「歌って踊って強くなろう」
「わかりました!!!!!!」
というわけで、と言いながら中島がラジオの電源を入れて音楽を流し始める。
「早速だがどのくらい出来るか見せてもらうぞ」
命
歌唱力:dice1d100=90 (90)
ダンス力:dice1d100=15 (15)
聡子
歌唱力:dice1d100=22 (22)
ダンス力:dice1d100=81 (81)
ジュナ
歌唱力:dice1d100=74 (74)
ダンス力:dice1d100=42 (42)
アリシア
歌唱力:dice1d30=18 (18) +70
ダンス力:dice1d30=7 (7) +70
- 774二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 21:34:55
命はリズム感に乏しく
聡子が中居くん
って感じか
ジュナは……まず歌詞と振り付け覚えようか - 775編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 21:43:27
全員の歌唱力とダンスを見届けた後、中島が眉間を指で揉みながら一人一人に対して評価を述べ始める。
「まずアリシアから。言うことは特にないな、素人の俺からしたら完璧と言ってもいい。後でコーチの方々も来るだろうから詳しいアドバイスとかはそこで聞いてくれ」
アリシアはその言葉に満足げに頷きながら、にっこりと快活な笑みを浮かべる。
「続いてジュナちゃん。歌唱については問題なさそうだけどダンスはまだ課題がありそうだな、頑張ってくれ」
「はーい!!」
「後は……問題児二名」
問題児と揶揄された二人の内、聡子は露骨に目を逸らして口笛を吹き、命はどこかぼーっとした様子で中島の顔を眺めている。
「いやな、全然出来てない訳じゃないんだぞ。命は歌唱力が抜群だし、聡子はダンスについては文句なしだ」
手放しに褒めた後、ただな、と中島は前置きした。
「命はよさこい踊りに固執するのを止めてくれ……聡子、歌は只叫べばいいってものじゃないんだぞ……」
「それしか知らない」
「しょーがねェじゃんかよ歌ったことねェし」
と、ふと気になったようにジュナが手を上げて口を開いた。
「ねー、いおりちゃんはどんな感じだったの?サニティーンズだったし歌って踊ってだったの?」
伊織
歌唱力:dice1d100=65 (65)
ダンス力:dice1d100=16 (16)
- 776編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 21:57:57
やや空気が重くなる。
やはり数日前の出来事が未だ尾を引いていることは、誰の目にも明白であった。
それを肌で感じた中島は、少しだけ声音を明るくしてジュナの質問に答え始めた。
「伊織がサニティーンズに入った時は、歌唱力こそ問題なかったが……ダンスに関してはそれはもう命並みに酷かったな。俺としても気を使ってダンスを覚える用のDVDや本を取り寄せたり……」
そこまで言ってから中島は顎に手を当てて暫し考える用な素振りをした後、覚悟を決めたように命達にある提案をした。
「そうだ、伊織の自宅にダンスや歌を覚える用のDVDや本がいくらか貸し出してたんだが、皆で取りに行かないか?」 - 777編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 21:58:45
dice1d4=3 (3)
1.???
2.イタクァ
3.ロイ
4.バイアクヘー
- 778編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 22:10:03
「あーぁ、やだねやだねぇ。『実際にあのゼラトの効果があったのか直に見てこい』だなんて、イタクァも酷なこと言うよねぇ。仮にも対等な立場であるボクにさぁ。キミもそう思わない?」
「いえ、私が猊下の方々に口を出そうなど……」
「はは、固っ苦しいねぇ」
『社』本拠地にほど近いビル街。
そのビルの一つの屋上に腰掛けながら話すのは『オリュンポス』の幹部、ロイ。彼の背後には黄色いローブを纏った信徒が片膝をついて待機している。
「で、双葉伊織の住んでる所ってこの辺りで合ってるんだっけかなぁ?」
「は、私共の調べではほぼ間違いないかと」
「ま、間違っててもあっちから飛んでくるから良いんだけどさぁ。じゃ、始めるよ信徒クン」
ロイが立ち上がって大きく伸びをし、その身体の一部が緑色の触手に変化したかと思うと信徒の身体に突き刺さり──────。 - 779編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 22:10:42
それでは安価タイム。
今回のゼラトのモチーフ、要素などを下10レスまでお願いします。 - 780二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:13:26
鎧武者
- 781二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:15:52
ハナカマキリ
- 782二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:22:17
カナリア
- 783二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:22:56
このレスは削除されています
- 784二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:23:21
このレスは削除されています
- 785二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:23:48
伊織
- 786二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:23:52
このレスは削除されています
- 787二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:24:25
このレスは削除されています
- 788二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:24:58
このレスは削除されています
- 789二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:25:35
このレスは削除されています
- 790二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:25:45
鏡
- 791編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 22:26:08
- 792二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:27:24
エンドレス精神攻撃
- 793編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 22:38:32
『がっ、グげ』
みし、べき、と異音を立てながら信徒の身体が異形に変わっていく。
より大きく、肋骨が皮膚を突き破り棘のようになり、反対にその顔は少女のように丸く幼いものへと。
ぶぢゅ、ぶぢゅぢゅぢゅ、と嫌な音を立てて発達して巨大に歪に尖っていく肋骨に内臓が押し出され、体から飛び出る。
両手は腕の尺骨が長く、そして鋭くなり二股の刀のように。
その変容の様子を観察しながら、飄々とした様子でロイはメモを書いていく。
「うーん、個人遺伝情報は二人以上だと相互に邪魔をして上手く変容出来ない、と。これは要改善だね」
やがてそこには、歪に捻じくれた骨に覆われた鎧武者めいた装甲に両腕の白骨の刃、そして雪代鞠に似た顔が取って付けられたように生えていた。
「さーて、様子見がてら突っ込んで肥やしになってくれ給えよぉ、ゼラトクン」
『あ"、ぉぇ』
ぶち、ぼた、とゼラトの頭から、下顎が腐り落ちた。 - 794編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 22:51:43
一方その頃。
「ここかぁ、いおりちゃんのおうち」
首が痛くなりそうなほど高いマンションを見上げ、ジュナが感嘆の声を上げる。
「何階建てだ、このマンション?」
「25階建てだったかな。伊織は20階住みだな」
「ワーォ、リッチガール」
マンションに入り、中島が手慣れた様子で玄関口の機器に部屋番号を入力して伊織が出るのを待つが────。
「来ない」
「今は居ないのか?ちょっと聞いてみるか」
何度やっても出て来ないことを訝しみ、中島はマンションの管理室まで向かい、管理人を呼び出す。
「ああ、伊織ちゃんところの……」
「ご無沙汰してます。伊織は今いますかね?」
「あら、一歩遅かったなアンタ。伊織ちゃんならさっき出て行っちまったわ」
えっ、と中島のみならず着いてきていた聡子達からも声が漏れる。
「じゃあどこに居るかは……」
「分からねぇなぁ、俺っち管理人だけど人様のぷらいばしーって奴まで首突っ込まねぇからよ。ま、子供だし近くにいるかもなぁ」
「……探すしかない、か」
斯くして……皆は手分けして伊織の捜索活動を急遽始めることと相成ったのである。 - 795編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/30(木) 22:52:45
今日はここまでです。
伊織はまだまだ追い詰められる(至言)
合いの手、ハートなどありがとうございます。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 796二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 23:07:04
こり殺し直す荒療治かね
- 797二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 07:42:25
age
- 798二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 10:54:24
このレスは削除されています
- 799編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 11:25:06
21時より開始。
- 800二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 20:44:51
楽しみ!
- 801編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 21:00:24
では時間になりましたので開始します。
- 802編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 21:07:02
「じゃあ、俺とジュナは東の方探しに行くから」
「オーケー。ワタシは南側に行くわ」
「じゃあ俺は北に……」
とそこまで言ってから、中島は辺りを見回して命がいなくなっていることに気づいた。
「命は?また一人でいなくなったぞ!?」
「ミコトなら心配ないと思うワ。だって皆がワタシを探してた時もいち早く見つけてたし」
「そういえばそうだったな……とりあえず、伊織を見つけたらすぐに連絡してくれ、頼んだ!!」
中島の言葉を合図に、皆が一斉に散らばって伊織の捜索を始める。
果たして、伊織は──────。
誰が一番近いか
聡子とジュナ dice1d100=22 (22)
アリシア dice1d100=79 (79)
中島 dice1d100=39 (39)
命 dice1d100=6 (6)
100ほど近い 一番近い人が……
- 803二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 21:09:19
命どこ行くねーん!
- 804編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 21:23:41
彼女は、自宅マンションから南に進んだ所……人気の少ない公園広場のベンチに座り、ぼおっとしていた。
思い出されるのは、数日前のゼラトから発せられた断末魔の一声。
『絶対に赦さない』
亡き親友のそれと全く同じだったあの声は、ゼラトとしての本能による声なのか、はたまた『オリュンポス』と名乗る偽神達の悪意の戯れによる仕込みなのか。
あるいは、本当の雪代鞠としての意志の代言なのか─────。
それを想う度に胸が苦しくなり、吐き気さえ憶えるようになってしまった。
知りたいとは思う。
だがしかし、真実を知りたくないという思いもまた伊織の中にある。
相反する思いと晴れない疑念、それらがぐちゃぐちゃに混ぜ合わさって、彼女の心を軋ませる。
「なるほどなるほどぉ。その心、随分と迷ってるねえ」
背後から突然、神経が逆撫でされるような調子の明るい声がかけられる。
「……誰なの?」
「真実を知りたくないかい?甘い嘘の夢想に浸るよりも、苦い真実を知りたがるのが君のサガだと思ったんだがねぇ」
「誰なの!!」
鋭い誰何の声に、へらへらとした調子で男の声は心をざわつかせるような言葉を紡いだ。
「ロイ。旧い友人はロイガーとも呼ぶがねぇ、今は『オリュンポス』のロイといったほうがキミには通りがいいか」 - 805編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 21:37:57
刹那、盲目でありながら伊織が大きく距離を取り変身。
ロイに向けて素早く矢をつがえる。
「おーっとぉ、怖いなぁ野蛮だなぁ。キミ暴力的だって他の人に言われないかい?」
「五月蝿い……!!今度口を開いたら、容赦なく射つ!!」
ぎりりり、と弦を引き絞る音を立てて、矢がロイの頭にへと向けられた。
「いやぁしかしねぇ、キミ聞きたくない?わざわざボクが姿を現した理由知りたくないかい?聞いてから射殺してもまぁ損はないと思うよぉ」
「……」
一瞬、弦を引き絞る力が緩む。
「……話して」
「寛大な心遣いありがとうレディ。いやまあキミも分かってると思うけど、この間キミたちサニティーンズを襲撃したゼラト、あれにはキミのご友人のDNAが使われているんだねぇ。ボクがその気になれば、その死んだ友人を意識も記憶もそのままに再生出来る」
「!!」
「いやねぇ、ボクらも少々やりすぎた部分はなきしにも非ずなんだなぁこれが。命は尊いし傷つけないことに越したことはない。キミも死んだ友人に帰ってきて欲しいと思ったことはないかい?」
確かに、死んだ仲間達に帰って来て欲しいという思いは数えきれないほど湧いたことがある。
そんな伊織の思いを見透かしたように、ロイは饒舌に話を続ける。
「だが再生出来ると言っても少々問題があってねぇ。検体となってくれるDNA、君たちのいう適合者『イデア』のDNAをボクらはあまり持ち合わせていないんだなぁ。こうなると記憶や意識の再生までは中々ねぇ」
そこで提案だ。そう告げながら、ロイは真っ直ぐ伊織を指差した。
「キミはちょっと協力するだけでいい。他のサニティーンズの子たちのDNAを採取する機会、作ってくれないかな?」 - 806編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 21:38:35
伊織の拒否 dice1d100=4 (4)
死んだ親友達への想い dice1d100=91 (91)
- 807編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 21:50:23
「─────必ず、必ず鞠ちゃんを、皆を元に戻してくれるのね?」
「─────可能な限り力を尽くすことを。『不尽』のロイガーの御名において誓おう」
ロイの言葉に、伊織が弓を下げる。
「……イオリッ!!いたら返事してーっ!!」
アリシアの声が響いてきたのは、正にそのタイミングであった。
「ふむ、では早速契約履行と行こうかぁ」
ロイがぱちん、と指を鳴らしたかと思うと、骸骨武者のようなゼラトが上空からずしゃりと着地し、声にならない咆哮を上げる。
「ではでは、よろしく頼むよぉ。双葉伊織クン」
ロイがかき消えるようにして姿を晦ますと共に、アリシアがゼラトと伊織が相対している場面に出くわす。
「イオリ!?これは……!!」
「……変身して、アリシア」
伊織はアリシアに目を向けず告げる。
アリシアにきっと複雑な表情になっているであろう、己の顔を見られないようにしながら。
ゼラト dice2d100=14 73 (87) +100
伊織、アリシア dice2d100=89 74 (163)
- 808編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 22:05:51
「ハァッ!!」
アリシアの華麗な蹴撃を、両腕の無骨な骨の刃で受け止めて切り払いで反撃するゼラト。
更に全身は骨に覆われ、生半可な斬撃を受け止めてしまう。
よしんば相手が聡子なら力でゴリ押しし、ジュナであれば消耗戦に持ち込めただろうが、突出した攻撃力と防御力を持ち合わせないアリシアでは如何せん攻め手に欠けた。
次第に、防ぐに値しないと判断したかアリシアの攻撃を受けながらも無理矢理攻撃を押し通し始める。
伊織の側も攻撃こそするが、やはり通りが悪い。
────実際の所は『死んだ友人を元に戻す』という密約の元、伊織が悟られぬよう力をセーブしているだけなのだが。
(DNAの採取って言っても、軽く傷を付けるだけのはず……!!)
以前観ていた医療番組で、ほんのちょっぴりの皮膚片をだけでDNAは採取出来ると伊織は知っていた。
かの『オリュンポス』がどうであれ、同様に皮膚片の採取か……最悪でもちょっとかすり傷を与えて血液を採取すると思っていたのだ。
──────肉を引き裂くような音と、アリシアの聞くに堪えない悲鳴が聞こえるまでは。 - 809編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 22:23:17
「い"い"い"ぃぃぁあ"あ"あ"あ"あ"ッッッ!!!!」
「──────ぁ、えっ?」
アリシアの脇腹を骨刃で切り裂き、蹌踉めいた彼女を丸太のような脚で蹴り飛ばすゼラト。
背後の木々をへし折りながらアリシアが叩きつけられた音で、漸く伊織は正気に戻り、叫ぶ。
「な、何で……DNAを採取するって言ったじゃない?」
「だからこうして採取したじゃないかぁ」
まるで嘲笑いに来たかのように、するりとロイが現れ、ゼラトの骨刃にへばりついた肉片と血をピンセットでつまんで回収していく。
「こんな、こんなやり方なら、私は協力なんて……!!」
「えぇ〜?ボクはてっきり織り込み済みだと思ったんだけどなぁ」
わざとらしい声でロイはよく回る舌で弁説を並べ立てていく。
「親友の皆を完璧な記憶と意識を保持したまま再生したいなら、相応の研究と大量のDNA試料が必要なことぐらい君にだって分かるだろう?それに『イデア』のDNAサンプルなんていつ回収出来るかも不明だしねぇ。折角の機会だから大量に確保させてもらったよぉ」
それから、ロイは大木に叩きつけられて脇腹を抱えて呻いているアリシアを睥睨して笑った。
「彼女は可哀想だねぇ〜。脇腹ちょっと抉られたくらいだから死にはしないだろうけどさぁ、キミの浅慮で大怪我しちゃって。あ、別に良いのか。キミにとっては死んだ親友達の方が大事みたいだしぃ!!」
「ち、違………わ、たし、……そんなつもりじゃ……」
ロイの狂気的な笑い声が、辺りを包み込んだ。
「違わないねぇえ!!キミはキミの都合に他人を巻き込んで傷つけたんだよぉオ!!ははははははははは、馬鹿だよねぇエエエ!!」
??? dice10d100=100 8 65 93 100 67 21 95 13 83 (645)
ロイdice10d100=54 54 2 84 35 33 89 89 86 24 (550)
- 810二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 22:30:40
これが、全員揃った次の回なのぉ……?
なんか阿鼻叫喚だよぉ! - 811二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 22:30:54
ロイが期待値そのままなの逆にすごいな
- 812編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 22:38:07
高笑いする声を、一陣の闇が切り裂いた。
「……ぉ、あ……れ」
視界が斜めにズレていく段になって漸くロイは自分の身体が両断されていることに気づき、それをなした少女の存在に気付く。
「一ノ瀬、命かぁ……!!」
闇から形成された鎌の一閃。
ロイは斬られた身体をぼこぼこと異音を立てて元に直しながら、その場にいたゼラトに応戦させる。
ゼラトが刃を振り上げる。
命はそれに対して、ゆっくりと手のひらをゼラトへと向け──────ぱん、と軽い音がした。
その時にはもう、ゼラトの上半身は消し飛び残された下半身がぶちゃちゃ、とドス黒い血液をまき散らしながら溶解していく。
「……っ、とぉ」
今まで見たことのない能力に、わずかながら警戒しつつロイは再生を終え、命の顔を見る。
「─────退け。これ以上人を弄ぶなら、潰す」
「おぉ……怖い怖い。ならお言葉に甘えさせてもらって退かせてもらいますかねぇ。最低限目的は達成したし」
慇懃無礼に会釈をしてから、ロイは命の顔を見る。
額から首にかけて金色の印が浮かぶ、命の憤怒の表情を。
それから、影が薄れるようにロイは消え去り、命の印もまた同様に消え去る。
「……アリシア、伊織」
全てを片付けた命は、二人の元に駆け寄る。
アリシアはぐったりとしていたが、血は止まっており息も荒くはあるが安定していた。
重症なのは……伊織である。
「ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい………私のせいで、わたしのせいでぇ……!!」
伊織の目は焦点が定まらず、誰にともなく震えながら謝罪を続けていた。
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい───────どうか私を、赦さないで」 - 813編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/03/31(金) 22:40:04
思わず筆が滑ってしまった……
ともあれ第七話、これにて終了です。
ここからどう回復するのかは明日の自分に任せよう。
合いの手、ハートなどありがとうございます。
明日の昼くらいまで第八話のサブタイトルを募集させていただきます。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 814二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 22:47:21
エピソードは約半年分残ってるってのに…
スレ主はどうしても伊織を虐めたいらしいな 「傍らに視た星」を双葉視点と解釈するし
宮司の戦い/nakazima tatsunori - 815二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 22:48:46
乙です
プリキュア寄りだというのにこの展開の容赦のなさ
もしかしてマミさんみたいにダイスの目によってはメンバーの死亡もありえるか
そういや命って主人公なのに一番謎のキャラだな
断たれし弦、繋げしたるは/ShootIng heart - 816二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 22:49:19
真(本当)に伝えたかった遺言(言葉)/yukishiro mari
- 817二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 22:53:44
先代唯一の生き残りっていうおいしいポジだからしゃーない
墓碑銘に矢を番えて/New determination New mate - 818二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 23:00:23
- 819二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 08:32:03
アリシアの些末な受難/unhappyland
- 820編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 13:14:25
そろそろ降ろうか
dice1d6=1 (1)
- 821編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 13:15:21
第八話
宮司の戦い/nakazima tatsunori
いつもの通り21時より開始。 - 822二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 19:24:31
やはりOTONA……OTONAカウンセリングで何とかするんや
- 823編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 21:00:22
では時間になりましたので開始します。
- 824編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 21:06:21
護国組織『社』巫女統括官、中島達徳の朝は早い。
いつ来るかも分からないゼラトの襲撃に備え、本部ビルに泊まり込むことなど日常茶飯事。
それに加えてサニティーンズ一人一人の日常の調査、身体的、精神的不安を取り除くセラピストのようなことまで、多岐にわたる事務をこなさなければならない。
そして今日もまた、彼はドアをノックして戦場に踏み入る。
「巫女統括官、中島です」
「入れ。─────ではこれより、査問会議を開始する」
第八話
宮司の戦い/nakazima tatsunori - 825編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 21:25:21
会議室に並べられた長机。
その中でも中島の前にある長机、真ん中に座る禿頭の中年が重々しく口を開く。
「数日前『巫女』の一人、双葉伊織が戦闘中故意に手を抜き、同『巫女』であるアリシア・ハッピーランドに重傷を負わせた件について。本件について何か情報、申し開きはあるかね」
「はい」
中島は軽く返事をして、無表情のままであるように努めながら口を開く。
「戦闘に居合わせた一ノ瀬命の証言によると、偽神……『オリュンポス』の一人に死亡した旧サニティーンズの面々の蘇生と引き換えに戦闘で手を抜くことを要求したものであると分かっております」
「それで、双葉伊織は?」
「現在、著しく憔悴しており自宅で待機中です」
中島を囲んでいた『社』の職員数名から、ため息が漏れる声がする。
「次から次へと……いくらゼラトに対して抗し得る『巫女』といえど、こう立て続けに問題を起こされてはねえ」
「最悪、現体制の解体も考えなくてはな」
サニティーンズ……『社』では『巫女』と呼ぶ適合者達。まだ年若い少女達に、日本の平穏を守る最後の砦の役目を担わせるには重すぎるのではないかと考える者も組織内には少なくない。
「とはいえ、我々が彼女らに頼らなければならない現状なのは変わりない。中島くん」
一つ咳払いをして、中年が中島に告げた。
「巫女統括官は3ヶ月の減俸。及び双葉伊織に関しては要経過観察とする。それではこれにて査問会議を終了とする」
『社』の取り組み
dice1d100=26 (26) 100ほど頑張ってる 90以上だと
- 826二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 21:29:51
ヤル気スイッチどこにあるー
- 827編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 21:43:23
「中島のオッサン。伊織は?」
「……暫くは、そっとしておいてやった方がいい。聡子達はアリシアの見舞いに行っていたんだったな、様子はどうだった」
「うーんとね、元気だったよ!!『いおりちゃんはわるくない』って言ってた!!」
「────そうか」
アリシアは、聡い子だ。
恐らくはこの前の戦闘の裏にあるものを、分かっている。
分かっていてもなお、伊織を責めようとはしない寛大な精神……それが却って、伊織を更に追い詰めることになっているのは皮肉としか言いようがない。
「俺らはやることねェから帰っけど、オッサンはどうすんだ?」
「伊織の家にな。一人にさせてやりたいのも山々だが、伊織は思い詰める部類だしな」
「ぼくたちも行こうよ、そーこちゃん」
「……ダメだ。今のアイツにゃ俺たちは邪魔だ、ほら行くぞ行くぞ」
「あー」
ずるずると聡子に引っ張られていくジュナを見送った後、中島は本部ビルの1階へと降りて本部ビルの備え付けの立体駐車場まで来たところで、目前に立っている人影に気付く。
「命」
「……ん」
一ノ瀬命である。
「お前はいつも、急に現れるな……」
その淀んだ瞳はしかし、強い決意を秘めており頑として意志を曲げることなどあり得なさそうである。
その瞳を見て、中島は深々とため息を吐いたあと疲れたような声で口を開く。
「……一緒に行くか?伊織の所まで」
「うん」 - 828編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 21:44:10
dice1d4=1 (1)
1.???
2.イタクァ
3.ロイ
4.バイアクヘー
- 829二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 21:45:40
お、誰ぞ?
- 830二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 21:49:05
ツァールの奴だ
- 831編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 21:54:33
青い空、天にそびえる摩天楼、そこに暮らす人々。
一人一人に人生があり、営みを送り、街を作り世界を動かす。
──────なんともくだらない寄生虫の巣窟だ、反吐が出る。
塵芥に等しいとばかりに傲慢に男は外界を睥睨する。
「なんとも、珍しいねぇ。大気すら吸うことも嫌うキミが来るなんて」
「些末事だ、ロイ。貴様の報告を聞いて興味が湧いただけに過ぎん」
「まあそう言うなよ────『潜み伏すツァール』」
エメラルドの瞳が、ロイの顔を見据える。
「そのついでだ。貴様が弱らせた巫女……刈り取るぞ」 - 832編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 21:55:16
それでは安価のお時間です。
下10レスまでゼラトのモチーフ、要素などをレスしてください。 - 833二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:01:41
銃
- 834二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:02:00
オオヒキガエル
- 835二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:02:25
天使の像
- 836二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:02:50
断頭斧
- 837二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:02:58
錆びた釘
- 838二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:03:08
オニヤンマ
- 839二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:03:13
縄
- 840二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:04:25
蜘蛛
- 841二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:05:40
眼球
- 842二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:08:08
マグマ
- 843編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 22:10:42
- 844二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:14:44
なんだろうか…ドロドロの溶岩から頭のように銃口が出てるところが見える
- 845二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 22:14:48
男の子が大好きな組み合わせ
- 846編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 22:21:34
ツァールが手を軽く掲げると共に、赤熱した鋼の外套を纏う怪物が舞い降りる。
見た目こそまるで西部劇のガンマンのようではあるが、その片腕は長く歪に捻じくれた狙撃銃のようになっており、髑髏のような顔にぽっかりと空いた眼窩からは常に涙のように溶岩が垂れ流されている。
「いいの?そいつ正面戦闘は苦手だよ」
「刈り取るのに正面切って戦う必要もあるまい。人間は脆い、一撃与えればそれで終わりだ」
ツァールとロイが闇に包まれるように姿を消す。
それを見届けたガンマンのゼラトは膝立ちになると狙撃銃を構え、マガジンに熔岩の弾丸を装填した。 - 847編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 22:36:55
腹の奥から込み上げる痛みと苦しさに耐えきれず、双葉伊織は口を開いてトイレに胃の中身をぶちまけた。
「はァ、ッ……ぅ、っぐ……!!」
涙で視界が滲む中トイレを流し、胃酸の苦味に支配される口の中をキッチンの水道水で洗い流す。
『絶対に赦さない』
『キミはキミの都合に他人を巻き込んで傷つけたんだよぉオ!!ははははははははは、馬鹿だよねぇエエエ!!』
怨嗟の声と嘲笑する声が、伊織の脳内に何度も何度もリフレインする。
その度に空っぽになった胃がシクシクと痛み、心が軋む音が聞こえてくる。
(────私が、悪いんだ)
寝不足気味で回らない頭の中で、彼女は呟く。
思えば目を失った時から、戦いを辞めるべきであったのだろう。
いや、そもそもサニティーンズに入らなければ。
この目を失うことも、親友を亡くすことも、新たに出来た友達すら、傷つけることはなかったかもしれない。
「っ、〜〜〜〜〜〜〜ッ!!」
それを想う度に胸が締め付けられ、耐え難い自らへの嫌悪感がとめどなく溢れてくるのだ。
その時、チャイムが来訪者の存在を伝える。
伊織は手探りで通話ボタンを押し、来訪者の声を聞く。
「中島だ。命もいるが……開けてくれるか?」
「……は、い」
ぐちゃぐちゃの思考で考えることもままならないまま、言われるがままに伊織はドアの解錠ボタンを押した。 - 848編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 22:49:39
数日ぶりに見る伊織の顔は、中島と命の目から見ても明らかに血色が悪く、窶れていた。
目の下にも濃いクマが出来ている辺り、ろくに睡眠も取れていないのだろう。
「……」
いつもの快活な様子は何処へやら、すっかり口数も少なくなり、元より口数の少ない命と合わせて口を開き難い空気が出来てしまっていた。
「……最近、食べてるか?」
そんな重苦しい空気の中、第一声を放ったのは中島であった。
「……あまり、食欲が出ないので」
当たり障りのない問いに対して、心ここにあらずと言った様子で伊織が答える。
中島としても、憔悴して弱りきった様子の伊織にいきなり本題を切り出す訳にはいかなかった。
下手に言葉を誤れば最後、伊織は永遠にサニティーンズに戻ってこれなくなるのは明白だったからだ。
だが、中島の心配は杞憂であった。
「……中島さん。私、サニティーンズ辞めます」
伊織の側から、最悪の形で本題を切り出してきたからである。 - 849編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/01(土) 22:50:26
ちょっと早めではありますが今日はここまで。
合いの手、ハートなどありがとうございます。
それでは皆様、お疲れさまでした。 - 850二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 09:35:28
保守
- 851編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 10:41:47
21時より開始です
- 852編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 21:00:14
それでは開始いたします。
- 853編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 21:11:32
サニティーンズを辞める。
予想だにしなかった伊織の発言に、中島の額から一筋の冷や汗が流れた。
「……伊織。本気なのか?」
「本気です。私は……私がいなければ今回のことでアリシアちゃんが傷つくこともなかったし、私がもっとしっかりしてれば他の皆にも戦わせる責務を負わせることもなかった。恋ちゃん達を死なせることもなかった……!!」
きゅっ、と膝の上に置かれていた伊織の手がズボンの布を強く握りしめる。
「全部全部、私が悪いんです。だから──────私みたいなのが、サニティーンズなんかにいたら駄目なんです」
???
dice1d100=67 (67)
- 854編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 21:28:29
ぱん!!と乾いた音が室内に響き渡った。
頬を張られた衝撃に、伊織は思わず見えない灰色の目を見開いて張られた頬を抑える。
「……誰?」
「私」
伊織の面を張ったのは、中島ではなくそれまで沈黙を貫いていた命であった。
その闇のわだかまる瞳が、じっと伊織の顔を見据える。
「さっきから、聞いてたけど……背負い込みすぎ」
「背負い込みすぎ、って……」
「騙されてアリシアを傷つけたのは、勿論良くないこと。だけど、騙した相手がもっと良くない」
そっと伊織の顔に両手を沿え、目と目を合わせて命は今まで溜め込んでいた分を吐き出すかのように話を続ける。
「それに、皆は望んで戦いに出たし、キツイことを言うけど……伊織がどれだけ努力したとしても彼女達は死んでいた。一人で何もかもうまく出来るなんて、ただの傲慢」
神さまでもあるまいし、と命は呟き、自分の額を伊織の額と合わせる。 - 855編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 21:45:51
「だから────一人で抱え込まないで。私を、私たちを頼って。全力で支える、助けてあげる。だって……私達は友達なんだから」
「……ぁ、っ、う──────!!」
ぼろ、ぼろぼろと枯れていたはずの伊織の目から涙が溢れ出る。
「今はまだ、休んでいて欲しい……だけど落ち着いたら、また戻って来て。待ってる」
泣き出した伊織をそっと抱きしめながら、命が宥めつつ口を開く。
一時は危うい精神状態であったが、時間さえ置けば伊織はもう大丈夫だろう。
二人の様子を見守っていた中島は、安心したような表情をしてふと窓の外を見やり───────。
ビルや建物の居並ぶ遠景の一隅、ともすれば見逃してしまいそうな小さなシルエット。
ガンマンのような風貌をしたゼラトが狙撃銃のような片腕を構え、伊織と命に狙いを定めていることに。
「危ないッ!!」
中島の叫び声と共に灼熱の弾丸が伊織達のいる部屋に叩き込まれ、爆炎が辺りを包み込んだ。 - 856編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 22:01:38
衝撃の余波で割れた窓から炎が噴き出してくる伊織達がいた部屋。
その様子を暫し狙撃手のゼラトは伺った後、何者も出てくる様子がないと判断したか、その場をゆっくり後にする。
一方、狙撃された伊織達がいた室内では、燃え盛る炎と瓦礫が散乱する中、黒く大きな繭が真ん中に鎮座していた。
「……危ない所だった……命が間に合ってくれなかったらどうなっていたことやら」
その中には、伊織と中島、そして変身した命の姿があった。
命が中島の叫び声に即応して変身。皆を守るように鎖を何重にも結界のように包み込み、爆炎と衝撃から防いだのだ。
「命ちゃん……早いところここを出ないと」
続いて変身した伊織の言葉に、命は首を横に振る。
「出るなら一人ずつ。相手は狙撃手みたい、倒すには囮と倒す役が必要」
「命ちゃんが囮で……私が倒す役?」
「ん。それに、中島を安全に避難させる必要もあるし」
「……かたじけない」
伊織と命は、決意を秘めた瞳を交わし合う。
「それじゃあ、始めよう」
「ん」
ゼラト dice4d100=13 36 21 77 (147)
命、伊織 dice4d100=19 70 88 58 (235)
- 857編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 22:13:04
最初にマンションから飛び出した命は、黒い鎖を周りの建物に打ち込み、それを足場にして上空から索敵を始める。
ゼラトは遠くに逃げたか、それとも巧妙に隠れているか──────。
「ッ!!」
側頭部にピリリと感じた感覚に任せ、鎖で周りを厳重にガード。瞬間、熔岩の弾丸が叩きつけられ、爆炎により命の身体が吹き飛ばされた。
体勢を立て直しつつ、弾丸が飛んできた方向を睨むが既にゼラトの姿はない。
間髪入れず背後から飛んできた弾丸を、命は身を捩らせて辛うじて躱す。
(あと5分……保たないか)
狙撃に晒され続けるのは、戦闘を重ねてきた命であっても中々厳しいものであり……徐々に徐々に、防ぐのも避けるのも苦しくなってくる。 - 858編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 22:27:25
切迫していく戦況に終わりが訪れたのは、最初の狙撃から丁度3分が経過しようという頃であった。
足に飛んできた狙撃を避けようとした命がバランスを崩し、鎖の足場から落ちたのだ。
なんとか指が引っ掛かり地上に叩きつけられる事態は避けたものの、ゼラトにとって恰好のチャンスを与えることとなる。
「──────!!」
そこでようやく、命はゼラトの姿を初めて見た。
ビルの上、貯水槽のタンクに隠れるようにしながら狙撃銃を真っ直ぐに向けるゼラトの姿に。
狙撃銃のスコープを眺めるゼラトの顔、表情など伺えないはずの髑髏に喜色の顔が浮かび、無防備な命の脳天に向けて狙撃銃の引き金が引かれ──────。
「残念、チェックメイト」
同時に命の背後から伊織が撃ち放った一射が、貯水槽タンクごとゼラトの頭を粉砕した。
頭部を失い、崩れ落ちながら溶けていくゼラトを確認しながら命は懐からスマホを取り出し、伊織に繋げると一言。
「遅い」
「ごめん、中島さん足挫いてたから運ばないといけなくって……でも30秒で見つけて倒したから、許してください!!」 - 859二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:28:50
このレスは削除されています
- 860編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 22:36:08
数日後─────。
「アリシアちゃん、ごめんなさい」
休養を終えて復帰した伊織がまずやったことは、アリシアへの謝罪だった。
「イイって別に。ワタシも伊織の境遇だったら同じコトしてたかもしれないし、それにキズも残ってないから、ネ!!」
「アリシアちゃん……ほんとにありがと、うっ、うぅ……」
「あー、アリシアちゃんがいおりちゃん泣かしたー」
「エッ!?」
「馬鹿、ありゃ勝手に泣き出したんだろーが」
「いおりちゃん、どこか行きたい所ない?復帰パーティやろーよー」
「あ、ワタシもそれ賛成!!ケーキバイキングとかどう?」
「パス。俺甘いの苦手なんだよ」
ぎゃいぎゃいと騒がしく、そして楽しげに話し合う皆。
それを嬉しそうな顔で眺める伊織の元に命が歩み寄り、微笑を浮かべて、呟いた。
「─────おかえり、伊織」
「─────ただいま、命ちゃん」 - 861編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/02(日) 22:37:48
これにて第八話終了。
中島さんあんま出せてなくて申し訳ない……
それでは今日はここまで。
明日の昼頃まで第九話のサブタイトルを募集させていただきます。
皆様、お疲れさまでした!! - 862二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:45:48
舞踏訓練Ⅱ/ichinose mikoto
- 863二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 22:45:54
忘却の彼方に /Juna's longest day
- 864二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:28:22
饗宴/1st live
- 865二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 06:37:07
サニティーンズ 奏宴/Symphonic party
- 866編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 12:07:21
ダイスー。
dice1d4=4 (4)
- 867編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 12:07:57
第九話
サニティーンズ 奏宴/Symphonic party
21時より開始。 - 868編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 21:00:24
では時間になりましたので始めます。
- 869編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 21:10:51
第九話
サニティーンズ 奏宴/Symphonic party
「はい、1・2・3・4、1・2・3……ジュナちゃんワンテンポ遅れてる!!」
「ごめーん!!」
伊織の復帰から数日。
新生サニティーンズの公式の御披露目となるライブまで残り一週間を切り、いつも呑気なジュナでさえそわそわとし始めた時期。
事情が事情であったため中々練習に参加出来ていなかった伊織を含め、サニティーンズの皆は自主練に努めていた。
「よーし、一旦皆休憩〜。10分後また通しで練習ー」
自主練では歌もダンスも両方高水準のため、皆を統率しているアリシアの一声で、皆がへたり込むように座ったり水分補給を始める。
「ちかれだ〜……!!」
「体力馬鹿が真っ先にへばるな。つかテメェ一挙手一投足に力入れすぎなんだよ、もっと力を抜け」
「だって一杯の人の前でやるって思ったら、ついつい力が入っちゃって……」
「まだライブまでdice1d7=1 (1) 日あんだろ。気楽にやれ」
- 870二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 21:25:10
明日やん!
- 871編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 21:25:45
「明日じゃん!!」
「だから今からジタバタしたって始まらねェってことだ。諦めろ」
「やだー!!」
床でへばりながらもじたばたもがいているジュナを尻目に、伊織は水分補給を挟みつつも振り付けを必死に頭に叩き込んでいた。
盲目である伊織がダンスを踊るには、振り付けからステージに立つ位置、タイミング、あらゆることを全て頭に叩き込んで置かなければならない。
練習にかける時間も少ない伊織にとっては、何よりも優先的に覚える事柄であった。
そんな伊織の様子を見て、アリシアと命が顔を付き合わせてヒソヒソ話を始める。
「イオリ、凄い集中力ネ」
「ん……皆、どのくらい出来てる?アリシアから見て」
「ンー、そうネー……ワタシの主観で言えばだけど」
命
歌唱力dice1d10=4 (4) +90
ダンス力:dice1d85=63 (63) +15
聡子
歌唱力:dice1d76=73 (73) +22
ダンス力:dice1d19=14 (14) +81
ジュナ
歌唱力:dice1d26=4 (4) +74
ダンス力:dice1d58=21 (21) +42
アリシア
歌唱力:dice1d12=7 (7) +88
ダンス力:dice1d23=18 (18) +77
伊織
歌唱力:dice1d35=20 (20) +65
ダンス力:dice1d50=31 (31) +50
- 872二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 21:30:56
ジュナ以外大体完全体
- 873編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 21:37:37
「もっと時間があればパーフェクトに出来ると思うけど、今の状態でも充分イケると思うワ」
「誰が、一番努力した?」
「皆努力してるから一番とかは決めたくないんだけど……やっぱりソーコね。皆知らないだろうけど、アノ子毎日カラオケに通って必死に練習してたのヨ?お陰で今じゃワタシ並みに歌が上手くなってる」
「ふーん」
「……オイ、何俺を見て話してんだ」
『別に?』
「ハモるなテメェら。なんか腹立つわ」
命とアリシアが何を話しているのか気になる聡子が立ち上がるが、その前にアリシアが素早く立ち上がり手を軽く叩く。
「ハーイ、10分経過したから練習再開するヨー」
『はーい』
「おいコラ、はぐらかすんじゃねェ!!」
そして─────新生サニティーンズ、ライブ当日。
緊張度 100ほどやばい
命 dice1d100=90 (90)
伊織 dice1d100=55 (55)
聡子 dice1d100=24 (24)
アリシア dice1d100=29 (29)
ジュナ dice1d100=26 (26)
- 874二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 21:40:02
あれ、命さんっ!?
- 875編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 21:52:28
収容人数2000人超え。大規模なコンサートや音楽フェスに使われる、日本でも有数の巨大スタジアム。
「わぁ〜……!!」
舞台裏から続々と集まり、人で賑わっていくスタジアムの観客席を眺めながらジュナが目を輝かせる。
「ねぇそーこちゃん!!人がいっぱい!!みんなぼくたちの歌を聞きに来てるんだって!!」
「見りゃ分かるっつーの!!なんだよ、キンチョーしてる〜とか言いながら全然ピンピンしてるじゃねェか」
「というか凄いわネ、ワタシもライブしたことあるけどこの人数はちょっとキンチョーしちゃう」
とはいえこの三人はいつもの通り、自然体である。
「皆いつも通りって感じだね……私心臓がバクバクしてるよ」
「ライブしたことあんだろ?」
「目が見えてた時はね。目が見えなくなってからはこれが初めてのライブだから、ミスしたらとか考えちゃうと……」
そんな弱気な伊織を、聡子はいつもの通りに意地悪げに笑い飛ばしながら話を続ける。
「ばーか、今更あーだこーだ言っても遅ェっての。こういう時はな、いつもの命みてェにすまし顔─────」
とそこまで言ってから、ふと聡子は伊織の背後にいる命を見て首を傾げた。
「おいジュナ、ちょっと命の様子見てこい。なんか変だぞ」
「わかったー」
てこてこと命の所まで走り寄ったジュナは、命の肩を擦ったり顔の前で手を振ったりしたあと────大きな声を上げた。
「気絶してるっ!!」
『は!?』 - 876編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 21:53:17
dice1d4=3 (3)
1.ツァール
2.イタクァ
3.ロイ
4.バイアクヘー
- 877編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 22:02:29
「あーあ、折角心をへし折ったのに御健在と。いや全く人間はタフだねぇ、手間がかかってしょうがないよぉ」
スタジアムにほど近い鉄橋の上、そこからスタジアムを眺めながらロイは面倒そうに呟く。
「『巫女に信仰を集めさせる機会は与えてはいけない』というツァールの言葉に従って来たけど、いつ始まるんだかねぇ……潰すにしたって最高のタイミングがあるし」
『諸事情により、ライブ開演時間が10分ほど遅れる見込みです。今しばらくお待ち下さい』
スタジアムから漏れ出てきたアナウンスに、ロイの表情が面倒くさげなものから辟易としたものに変わる。
「……おいおいおい、人間様はぼくを苛立たせるのが好きなようだね?」
「でさー、彼氏がそう言ったもんだからアタシもーホントにウケちゃって」
「えーマジー?それヤバくない?」
そんなロイの背後を、騒がしく女子高生二人組が通り過ぎ……。
「ちょっとお嬢さん」
その片割れの肩を、ロイが掴む。
「悪いがぼくの八つ当たりに付き合ってくれ」 - 878編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 22:03:05
それではいつもの通り。
今回のゼラトのモチーフ、要素などを下10レスまで募集します。 - 879二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:04:46
スフィンクス
- 880二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:05:22
鎖
- 881二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:06:06
重油
- 882二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:06:24
バイアクヘー
- 883二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:06:40
ロイ
- 884二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:06:55
マタドール
- 885二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:07:47
ゴキブリ
- 886二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:07:47
棺
- 887二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:07:49
アリシア・ハッピーランド
- 888二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:08:05
帆船
- 889編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 22:08:41
- 890二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:15:45
YOWAI
- 891編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 22:21:28
ロイの指が触手に変じ、女子高生の身体を貫いて浸潤していく。
「あっ、ぐぇ、ぉ……!!」
それと共に、ぐちぐち、ミシミシと少女の身体が作り変えられていく。
肌は緑色に、タコやイカのような滑りと柔軟さを備えたものに。
背中からはマントのように皮膜が生え、その体躯はメキメキと音を立てて大きく、異形のものへと姿を変えていく。
そしてその顔が元の人間らしさをわずかばかり残した、口から無数の触手が生えたものになったところで、変異は終了する。
『ヮ、ダジ……なニガ……?』
「後ろを向き給え」
ロイに言われるがままに、怪物は後ろを振り向き、腰を抜かして動けなくなった友人を見下ろす。
「『餌』だ、残さず食べろ」
ぐじゅ、とイソギンチャクのような口から涎が垂れ、怪物は少女に覆い被さり、彼女の悲鳴を物ともせず容赦なく頭から食い千切り、貪り食い始める。
『りざ、リサぁぉぁあぁぉぁ、ぉィしイィイィィイィのおおおお……!!』
「食べ残しは駄目だぞ、しっかり完食してくれ」
涙と涎を流しながら友人を食い尽くした後、地面に染み付いた血まで舐め取るゼラトを見下ろしながら、ロイはスタジアムに再び視線を移し、嗤ったのだった。 - 892編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 22:30:36
スタジアム内部にある医療室。
そこのベッドに寝かされていた命がゆっくりと目を覚まし、心配そうにベッドの周りに立っていた皆の顔を見回した後、申し訳なさげに縮こまる。
「……ライブは?」
「中島さんが方方に頭下げて遅らせてもらってる」
「緊張、まだしてる?」
「……ん」
じゃあまず緊張を解こうか、ということで真っ先にジュナが手を上げた。
「はいはーい、ぼくやり方知ってる!!まず大きく息を吸ってー」
「……」
「吸ってー」
「……」
「大きく吸ってー」
「……ッ」
「もっと吸ってー」
「……ッ!!……〜ッ!!」
「吸わせるだけじゃなくて息を吐かせろバカッ!!」 - 893編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 22:43:13
聡子の折檻が入り、頭を抱えるジュナの次は伊織だ。
「さっきのでちょっと緊張は解れた?」
「……あまり」
「それじゃ私が緊張を解す時のやり方、教えてあげるね」
そう言いながら、伊織は命のベッドに座って彼女の両手を持つ。
「まずね、少しだけ深呼吸してから心の中で念じるの。『出来る、やれる、自分ならいける』って何度も何度も」
「……」
伊織の言葉に耳を傾け、命は目を閉じて念じ始める。
「そして最後は」
パンッ!!と伊織が大きな音を立てて手を叩く。
「こうすると私は緊張解せるんだ。命ちゃん、どう?」
「……ちょっぴり、解れた」
「良かった!!後ね、命ちゃん。ライブで別に失敗しても良いんだよ。失敗したときには、私やアリシアちゃん、聡子ちゃんやジュナちゃんが支えてあげるから」
命ちゃんが前に言ってくれたみたいにね。
伊織は笑いながら、命の手を握る。
「緊張解れたってんなら早く行こうぜ。中島のオッサンがヒィヒィ言ってるぞ」
「ライブライブ〜」
「いよいよ本番ネ。腕が鳴るワ!!」
「行こう、命ちゃん」
「─────うん」
新生サニティーンズのライブが、いよいよ幕を開く。 - 894編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/03(月) 22:44:04
今日は一旦ここまで。
9回やってるがイタクァは一度も戦闘に出てきてないという……
合いの手、ハートなどありがとうございます。
それでは皆様、お疲れさまでしたー。 - 895二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 22:45:09
ほぼほぼロイしか当たってないの草
- 896二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 23:02:58
ロイは・・・ちょっと休め
- 897二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 09:49:37
- 898編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 15:11:26
オリュンポスブラック企業説やめろ
- 899二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 20:44:15
ロイがイライラしてたのって……
それはそれとして今日はやるのかな? - 900編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 21:00:28
時間になったのでやるよ
- 901編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 21:09:53
ライブ開演────三分前。
「人……すごいね」
空いている席など一つもないくらい、集まった観客達。
その人々全てが自分達のライブを見に来ていることに命の足は軽く震える。
「新生サニティーンズの御披露目だからね。皆期待してるんだろうな」
「ぼくこんなに多くの人の前で歌うなんてはじめて」
「俺も」
「ワタシも」
「気楽にやろうよ。失敗するとか考えず、皆を楽しませることを第一に!!」
伊織が手を差し出す。
その手の甲にジュナ、アリシア、命、そして聡子が手を合わせ────。
「行くぞー!!」
『おー!!』
2万人近い観衆の歓声に歓迎されながら、5人はステージに駆け上がった。 - 902編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 21:25:57
二万人近い人々の歓声。
それはもはや音の枠ではなく、『波』として5人の身体を打ち叩く。
その衝撃に命はおろかジュナや聡子、何度かライブをしたこともあるアリシアでさえも思わずたじろいでしまう。
「みんなー、ありがとう!!」
そんな中一人、伊織だけはいつもと変わらない調子で観客に笑顔を振り撒き、自己紹介を始める。
「今日は私達のライブに来てくれてありがとう!!まずメンバー紹介から。知ってる人もいると思うけど、私の名前は双葉伊織」
「ワタシがアリシア!!アリシア・ハッピーランドっていうの!!」
「で、ぼくが賢瀞 ジュナだよ!!それでこれがそーこちゃん!!」
「コレ言うな、俺はモノか。……あー、大那聡子だ、ヨロシク」
そして一息の間を置いて、命が口を開いた。
「命。……私の名は、一ノ瀬命」
「私達、5人揃って─────」
『SUNNY-TEENsです!!』
けたたましい拍手が観客から湧き上がる。
それだけで命は何かを成し遂げたような安堵感に包まれるが、まだ始まってすらいない。
これから、二万人の観客の前で歌を歌い切り、ダンスをしなければならないのである。 - 903二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 21:27:22
シンフォギアだったらライブは大惨事フラグ……
- 904編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 21:51:57
「それじゃ待たせた分皆に聞かせないとね。早速だけどSUNNY-TEENsのニューシングルから……『STIGMATA』!!」
観客の歓声と共に、スタジアム中に設置されているスピーカーから何度も聞いてきたイントロが流れ始める。
曲調が激しくなる。
同時にゆっくりと聡子が息を吸い、歌を紡ぎ始める。
『胸を貫くこの痛み たとえ何を失おうとも』
二の句をアリシアが継ぐ。
『私は けして敗けやしない』
ごく短いの間奏の後、今度はジュナと伊織が歌い始めた。
『湧き上がるこの想い 血潮熱く燃え上がり』
『猛る 力が駆け巡る』
そして満を持し、命は想いを込め人生で初めて、全力で歌を歌う。
『神を騙る悪魔 正義の名を穢すもの』
『全てを賭けて討ち果たしてみせよう!!』
5人が声を揃え、サビに突入する。
『命果てるまで奔れ 天を穿いて 世界の全てが敵になったとしても』
『この信念は絶対だ 誰にも曲げられやしない』
『STIGMATA─────────ッ!!』
サビを終えて間奏へ。
(いける!!)
この瞬間、ステージ上の五人の想いは一致していた。
(このライブ、絶対に成功させる!!)
そう、思った時だった。
『■□▽■◇+◇≡●◇!!』
スタジアムの上空から、ゼラトがステージに乱入してきたのは。 - 905編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 21:53:25
ブチ切れ度
命 dice1d100=98 (98)
伊織 dice1d100=6 (6)
聡子 dice1d100=30 (30)
アリシア dice1d100=17 (17)
ジュナ dice1d100=6 (6)
- 906二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 21:54:20
命以外、全然キレてない!?
- 907二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 21:55:11
一番緊張していた命が一番キレてるのなんかいい……
- 908編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 22:02:14
突然の事態。
ゼラトの乱入に、観客もサニティーンズの皆も一瞬思考が止まる。
「─────変身!!」
ただ一人、ライブをぶち壊しにされたと直感で理解しブチ切れた命を除いては。
(伊織……観客の誘導お願い)
伊織に耳打ちしながら闇に包まれ変身を終えると同時に、命が全霊の蹴りで以て現れたゼラトをスタジアムの外まで蹴り飛ばし、それを追ってスタジアムの外へ。
あまりに一瞬のこと、おまけに変身のタイミングも掛け声も曲のタイミングとマッチしていたために観客も一種の仕込みなのかと思ってしまいざわめきさえ起こらない。
「あ……あー、皆、ごめんけどライブ中止!!スタッフさんの指示に従って避難してー!!」
それが仕込みではないと彼らが理解したのは、曲がいきなり止まりサニティーンズの皆が避難誘導を始めた頃であった。
ゼラト dice4d100=77 1 91 49 (218)
命 dice10d100=80 10 97 18 55 21 21 84 70 83 (539)
- 909編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 22:14:55
『✕✤✓◁◇✧✛▽○✜!?』
蹴りで大きく吹き飛ばされ、スタジアム近くの建築現場に叩きつけられるゼラト。
作業員がいないのを幸いに、追いかけてきた命がゼラトの腹を両足でストンピングし追い討ちを仕掛ける。
『❖•♡◀◐◁◇……!!』
とはいえゼラト側もただでやられる訳ではなく、片手から手銛を出現させ振り回し、命に距離を取らせたあと背中の皮膜をまるでマタドールのように命に向けて突きだす。
命は知ったことではないとばかりに闇から錬成した鎖を打ち出すが、ゼラトの皮膜の前まで来たところでまるで空間でも歪められたかのように明後日の方向へ飛んでいってしまった。
そのままじりじりと距離を詰めていくゼラトに対し、命は愚直に頑なに鎖やマフラーを変形させたブーメランを射出する。
『❖✛•▽✓◁◁○✛•』
その尽くを逸らしながらゼラトが手銛の届く距離にまで到達し、銛による鋭い突きを見舞おうとした刹那─────弾いたはずのブーメランが、上空からゼラトが皮膜を持つ片腕をスパン、と切り落としつつ地面に深々と突き刺さる。
それと同時に、命の鉄拳がゼラトの顔にも突き刺さった。 - 910編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 22:27:48
最大の防御手段を失い、大きく地面に投げ出されるゼラト。
命は切り落とした皮膜を踏みつけ、ブーメランと鎖を合体させた漆黒の鎌でズタズタに切り裂く。
『♧◀◁○●□…!!?』
それを見たゼラトは勝ち目がないと悟ったか後ずさりしたあと、脱兎の如く上空に飛んで逃げ出した。
「……」
それを眺めていた命は、額に青筋を立てながら金色の印を浮かべて手を掲げて握りしめる。
瞬間……ゼラトの身体がまるで見えない手に握られたかのようにぐしゃっ、と歪に潰された。
『!?!!?』
続いて命が掲げて握りしめた手を振り落とすと、ゼラトもまた地面に叩きつけられる。
「……!!」
握りしめた手を手前に引き寄せると、ゼラトが地面に指をかけながら、命のもとまで引き寄せられていく。
鎌を地面に突き立てた後、命がもう片方の手を拳に握りしめるとその拳に一寸先の光も届かぬほどの闇が渦巻いていく。
「────!!」
そして……至近距離まで迫ったゼラトに、闇が凝縮された拳が叩きつけられた。
同時に、闇が渦巻きながらゼラトの肉体をがりがり、ごりごりと削り取っていく。
怪物がもがき苦しむ間もなく、闇はその肉体を一片残らずバラバラにして闇の中へ葬り去った。
まるで、最初から何もいなかったかのように。 - 911編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 22:39:02
「……ふぅ」
暫し怒りで肩で呼吸をしたあと、命は額に浮かんでいた金の印を解いて深呼吸する。
それから、あまりの怒りで伊織達をコンサート会場に残してきてしまったことに気付く。
ライブが中止であれ再開であれ、早いところ彼女たちの所へ戻らなければならない。
スタジアムへ向かおうとする伊織の足は────突如聞こえてきた拍手によって止められる。
「────初めてだよ。即席とはいえぼくの作品をここまで蹂躙されたのは。『輝星体』として数万年生きてきたが……これほど屈辱感を味わったのも初めてだ」
拍手の主は、ロイガー。
その顔からはいつもの飄々とした様子はなく、明らかに苛立ちと怒りの色が伺えた。
「認めよう、一ノ瀬命。矮小で貧弱な、取るに足らない人類で唯一君を対等の敵として。そして一つ問おう」
「──────貴様は、何者だ?」 - 912編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/04(火) 22:40:54
第九話、これにて終了。
命のキャラを今まで掴みそこねてた感があるが今回でなんとなく掴めた気がする。
合いの手、ハートなどありがとうございます。
それでは明日の昼まで、第十話のサブタイトルを募集させていただきます。
皆様、お付き合いいただきありがとうございました。 - 913二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 22:46:20
黄金の刻印/Paranormal Glow
- 914二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 22:47:02
舞踏訓練Ⅱ/kentoro juna
- 915二次元好きの匿名さん23/04/04(火) 23:14:17
オリュンポスの意思/Save the world
- 916二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 00:44:28
もしも神様がいるなら/protagonist
- 917二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 11:38:52
保守
- 918編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 12:24:05
そろそろ振るべぇ
dice1d4=1 (1)
- 919編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 12:24:40
第十話
黄金の刻印/Paranormal Glow
いつもの通り21時より開始します。 - 920編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 21:00:36
時間になりましたので始めます。
ロイ dice10d100=38 4 83 83 18 51 55 37 84 54 (507)
命 dice10d100=26 54 28 67 16 35 7 8 60 25 (326)
- 921二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:09:52
おや?
- 922編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 21:17:52
「──────貴様は、何者だ?」
ゼラトの討伐を終えた命の前に突如として現れたロイ。
彼の問いかけに、一瞬だけ命は戸惑ったような表情を見せる。
その一瞬の隙を、ロイは見逃さなかった。
彼の左腕が緑色の触手に変じて素早く伸びて命の身体を拘束する。
「─────シィイッ!!」
そして桁外れの膂力で以てロイは彼女の身体を吊り上げ、空中に弧を描きながら頭から地面に叩きつけた。
「……ッ!!」
続けてまるでハンマー投げのように命を振り回しながら建築現場の周囲にある重機や建築物をスクラップと瓦礫の山に変えていく。
と、その中途でバツンッ!!という音が響きロイと命を繋ぐ触手が断ち切られて命の身体が開放される。
縛られていた身体から片腕を引き抜き、マフラーを変化させたブーメランで触手を斬ったのである。
反撃と言わんばかりに命は鎖やブーメランを投擲。ロイへ猛攻を仕掛ける。
「ちぃ」
軽く舌打ちしながらロイは、あろうことが無防備に真っ直ぐ突貫。
当然、鎖の先端のアンカーやブーメランが突き刺さり身体を断ち切られるものの……それらの傷を瞬時に再生。
強引に命の猛攻を突破し、ショルダータックルで少女の身体を大きく吹き飛ばした。
「がっ……!!」
「弱い。弱いぞ一ノ瀬命ォ!!先程の力はどうした!!」 - 923編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 21:28:12
鞭のように無数の触手を撓らせて連撃を打ち込むロイ。
これに対して命はかつて伊織と中島を守った時のように鎖を繭のように展開。打撃の驟雨から身を守る。
「……埒が明かないねぇ……ぼくは時間稼ぎとかそーいうの、大っ嫌いでねぇぇぇぇええええええっっ!!」
叫びながら、ロイが背後の空間を裏拳で『打ち砕く』。
ぴしりと何もない空間にヒビが走ったかと思うとガラスが砕けるような音を立てて、ぽっかりと闇の蠢く『孔』が出現する。
ロイは片腕で攻撃を続けつつ、無造作に孔に手を突っ込んで中身が白い気体で包まれた棺を引っ張り出す。
しかも一つのみならず、二つもである。
「一体では話にならないが……二体がかりならどうかな!?」
そう言い放ち、ロイは背中から二本の触手を生やして引っ張り出した二つの棺の蓋を破壊する。
もうもうとあがる白煙から、棺に手をかけて現れたのは─────。 - 924編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 21:28:53
今回イレギュラーですが、四つ採用です。
下10レスまで、ゼラトのモチーフや要素などをお願いします。 - 925二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:34:31
錆びたノコギリ
- 926二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:34:39
バイアクヘー
- 927二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:34:54
ロイ
- 928二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:36:00
ツァール
- 929二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:36:17
イタクァ
- 930二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:37:22
ヒョウモンダコ
- 931二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:40:18
マスタードガス
- 932二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:44:44
ドブネズミ
- 933二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:46:08
ガブリアス(なしなら下で)
- 934二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:48:26
赤ん坊
- 935二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:49:35
カエンタケ
- 936二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:50:25
- 937二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:54:23
あんま強くない
よかった ロイが酷使されなくて……
本人いるけど - 938二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:55:45
ガブリアスありえたんかい!
この世界○ケモンあるんだ…… - 939二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 21:58:42
版権キャラ容認したらメチャクチャになると思うけど
- 940編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 22:05:39
『◇♧◁□◀……!!』
『繝ォ縺ッ 繝シ』
棺の中から現れたのは、片や鮫のような背鰭と尻尾と鼠のような鋭く尖った歯を持つゼラト。
そしてもう片方は、深紅色の捻じくれたキノコが人のような形を形成し、身体のあちこちから黒い瘴気を噴き出しているゼラトだ。
鮫鼠のゼラトが俊敏に命の入っている鎖の繭に襲いかかりその鎖の一本に噛みつくや否やバツンッ!!と音を立てて次々と噛み切り、繭の守りを食い破っていく。
そして繭がある程度まで薄くなったところで茸のゼラトが黒い瘴気を繭に向けて放出した。
鎖は瘴気に触れると同時に瞬く間にぐずぐずと火をかけた蝋燭のように溶けていく。
これほどの毒性。もし中の命が少しでも吸えば最後、体内からドロドロに溶かされて地面のシミになるだろう。
二体の連携を遠巻きに眺めていたロイも、それを期待して繭が溶けて瘴気が晴れるのを待っていた。
「……?」
だが、瘴気が晴れたあとには何も残っていなかった。
それこそ、何かが溶けたような汁の痕跡でさえも。
ロイは訝しむような表情をした後……地面が掘り返され、また元に戻されたように盛り上がっている部分があることに気づき、舌打ちした。
「繭に籠もっている間に地面を掘って逃げた、かぁ……お前らは後を追え。ぼくは、もう付き合ってられないよ」
やってられないとばかりに肩をすくめてロイは空間に溶け込むように姿を消す。
後に残された鼠のゼラトと茸のゼラトの二体は、ロイに命じられた任務……一ノ瀬命の抹殺のためにうごきだすのだった。 - 941編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 22:06:06
版権安価の容認はこれっきりやで
- 942編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 22:21:30
その頃スタジアムでは、観客の避難を終えたサニティーンズの皆がゼラトの攻撃に備えつつ周りを警戒していた。
「ミコト、大丈夫かナ……一人で先走っちゃったし」
「案外ああいうのはひょっこり戻ってくる手合だろ」
「決めつけはダメだよそーこちゃん!!」
四人でスタジアムの周りを巡りながら、単独でゼラトの対処に向かった命の身を心配するアリシアやジュナ、そして伊織。
三人の一歩後ろをついていくように歩きながら伊織はゼラトを蹴り飛ばした時の命の表情を思い出していた。
普段はぼおっとしているような、何を考えているか分かりにくい彼女。
そのポーカーフェイスが、あの時は見たこともないような憤怒の色に染まっていた。そして──────
(あのおでこの模様は、なんだったんだろう)
ほんの一瞬だけ垣間見えた、額に浮かぶ光る紋様。
メイクなどではない、明らかに違うナニカ。
その正体について伊織が深く考えようとしたその時……ガコ、と重い何かをずらすような音を彼女の耳朶が捉えた。
「皆、こっちから音が!!」
「敵か!?」
伊織の指差す方向を元に、音の源まで急ぐ四人。
果たして、そこにいたのは──────。
「ん、皆……」
「命ちゃん!?」
マンホールの蓋を外し下水道から出てくる途中の、ボロボロの姿の命であった。 - 943二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 22:32:18
そういやホホジロザメの分類ってネズミザメ科だっけ
- 944編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 22:36:04
10分後。
スタジアム内のシャワールームで身体に染み付いた下水道の匂いを落とした命は、服を着替えつつ皆と話を交えていた。
「……ん、胸が……」
「俺のブラか?仕方ねえだろ、丁度代え持ってたの俺だけだしよ。緩いのは我慢しろって」
「きつい」
「殺す……」
「わー!?待って待ってーっ!!」
青筋を立てて殴りかかろうとする聡子とそれを羽交い締めにして抑えるジュナを尻目に、アリシアは話を続ける。
「それにしても凄いわね、ゼラトを一人で倒しちゃうなんて……」
「私が復帰する前にも一度一人で倒してるって中島さんも言ってたしね。もしかしたら私達の中で一番強いの命ちゃんじゃないかなぁ」
「……まぐれ。私には、そんな力はない」
ゆっくりと首を振る命。
そして、少しだけ口ごもった後彼女は重々しく口を開いた。
「皆に、聞いてほしいことがある。私には……この数ヶ月間のことしか、記憶がない」 - 945編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 22:50:43
『え!?』
突然の告白に、皆が一様に驚く声を上げる。
「……そう言えば、前に中島さんに命のことについて聞いたけど口を濁されたんだ。もしかして……」
伊織の言葉に、コクンと命が頷く。
「……ん。記憶がないから、話せなかった」
「じゃあ、一番古い記憶はなんなんだよ」
「ファストフード店の、ゴミを漁ってた記憶。それと、自分の名前だけ」
あまりに壮絶な命の言葉に対し、誰も何も言えなくなってしまう。
「……だから、私は、時々怖くなる。自分が『何』なのか、全く分からないから」
実の親も、生まれも、何処の誰なのかも分からないことは今の命にとってはとてつもなく不安で、重荷にも感じていた。
「私は、愛されていたのか。望まれて産まれてきたのか。知りたいけど、知りたくない気持ちもある。……ひょっとしたら、その逆も……」
ほんのりと表情を曇らせ、どんどんと声が小さくなっていく命。
「それでも、みことちゃんはみことちゃんじゃん!!」
そんな重い空気と命の言葉を蹴り飛ばすかのように堂々と大声で言い放ったのは──────ジュナであった。 - 946編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/05(水) 22:51:37
尻切れトンボではあるけれど今日はここまでです。
合いの手、ハートなどありがとうございました。
それでは皆様、お疲れ様でした。 - 947二次元好きの匿名さん23/04/05(水) 23:08:32
お、一番謎だった命の謎に迫るか
定番としてはまぁ、敵組織由来だよね……
一ノ瀬命ゥ! - 948二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 07:25:46
保守
- 949二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 08:27:42
忘れがちになるけどまだ1スレ目なんだよな
スレ主さんの良いところはダラダラとキャラメイクに何スレも消費したりせずにちゃっちゃとストーリーに移行してテンポよく進行していく手腕よね - 950編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 12:28:58
- 951編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 21:00:23
時間になりましたので始め申す
- 952編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 21:18:20
「ぼくの知ってるみことちゃんは、口数は少ないけどいっつも皆のことを気にかけてくれる優しい子なんだよ!!この間だってぼくが楽しみに取っておいたプリンをそーこちゃんに食べられた時だって……」
「ありゃテメェが先に俺の取っておいたゼリー食ったせいだろうが!!」
「あれ?そうだったっけ?ともかく、デザートを取られたぼくにみことちゃんは自分のプリン分けてくれたんだ……あとねあとね、気遣いが出来たりとか」
「それさっき言ってたヨ」
「あれー?」
首を傾げるジュナに溜息を吐きながら、聡子がジュナの話そうとしていた二の句を継いで続ける。
「アレだ、テメェが何処の誰だろーが俺らは気にしねェってこったろ?」
「それ!!」
「だからまあそんな気に病む必要ねェとは思うぜ?」
「記憶喪失だってなりたくてなった訳じゃないだろうしネ。無理に思い出さなくてもイイって」
皆の言葉を聞いて、暗くなっていた命の顔がゆっくりと元に戻っていく。
「……皆、ありがとう」
「どういたしまして!!」 - 953二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 21:38:07
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- 954編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 21:41:54
命の調子が元に戻ったことに少し安堵しつつ、伊織が口を開いた。
「それにしてもあの空気でジュナちゃんよく口を開けたよね。私には空気が重すぎて……」
「思ったことはすぐ口にすんのがコイツの美点であり欠点だからな。隠し事出来ねェんだわ」
「ひどーい!!ぼくだって一つや二つみんなに隠しごととかあるもんね!!」
「突くとこんな感じでボロを出しまくるし、図星だと露骨に目を逸らす」
その言葉を聞いた瞬間、ジュナがそっと視線を逸らして口笛を吹き始めたのを見て皆が聡子の言うことが本当であると確信し、思わず噴き出した。
「ひーどーいー!!」
皆の反応にジュナがむくれながら聡子をポカポカと叩き始める。
それを見てまた一通り笑った後、ひいひいと腹を抱えたアリシアが息を整えてから立ち上がるとドアの方まで歩き出す。
「アリシア。何処へ?」
「ンー、笑いすぎてちょっと喉乾いちゃったから自販機で飲み物でも買おうかなって……」
そう言いながらアリシアがドアを開けると、
『ュ怜喧縺代ヱ繧ソ繝シ……』
『鐔縁讐鐔鰹輯鐔』
茸の化け物と鮫鼠の化け物が出待ちしている光景に出くわし……そっとドアを閉じた。
「お、どうしたよ。行かねえのか?」
「いや、ちょっと……」
瞬間、アリシアが握っていたドアノブがガチャガチャガチャガチャガチャッッ!!と凄まじい勢いで回され始め、鉄製のドア、アリシアの頭のちょっと真上の位置から鼠のような歯が勢いよく突き破り、ガリガリガリガリとドアを喰い破り始めた。
「イィィヤァァァァァァァァッッッ!?!?!?」
茸ゼラト dice5d100=86 65 63 81 26 (321)
鼠ゼラト dice3d100=17 97 87 (201)
サニティーンズ dice10d100=72 66 29 90 2 36 66 21 19 44 (445)
- 955編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 21:59:49
鼠ゼラトの前歯がどんどんドアを食い破り、ドアをこじ開けようとした刹那。
「ロケットパンチッッッ!!」
内側からドアごとぶち抜く勢いで巨大な篭手が射出され、背後にいた茸のゼラトまで巻き込んで壁を次々破壊しながら吹き飛ばされる。
「そーこちゃんスタジアムがグチャグチャになっちゃうよ〜」
「うるせェ、加減難しいんだよ!!」
「とりあえず人と場所に被害が出ないように頑張ろう、ね?」
この隙に聡子以外も変身を終え、ゼラトへの戦闘態勢を整える。
「アリシアちゃん、敵はどんな感じ?」
「一瞬見ただけだケド二体!!ネズミみたいなのとキノコみたいなの!!」
『竺軸宍雫七而耳自蒔!!』
手短にアリシアが敵の姿を説明した直後、鼠ゼラトが獣のようにサニティーンズに飛びかかり手足の鰭で切り刻もうと襲い来る。
その素早い攻撃をアリシアが弾き、返す刀で鋭い蹴撃を繰り出してゼラトごと蹴り飛ばすものの、ゼラトごと壁を傷つけてしまったことに顔を顰める。
「大振りの攻撃だとスタジアムを傷つけちゃう……一旦広い場所に出ないと!!」
アリシアの声に皆は近場の広い場所……先程彼女達がライブを行った舞台を目指して移動を開始した。 - 956編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 22:16:44
ステージの上に移動し、奇襲を警戒しつつもゼラトが仕掛けて来るのを待つ。
「……来ねェな」
警戒を崩さず聡子が呟く。
このまま姿を消してしまったのだろうか。
否である。彼女達は見落としていた。いや、見落としておらずとも予想することは難しかっただろう。
アリシアが鼠と称したゼラト。そのゼラトには鼠の要素のみならず『鮫』の要素も取り込まれていたことを。
「──────痛ッ!?」
「ジュナ!?」
突如、ジュナが足首をぱっくりと裂かれて出血する。
そしてその足元には、まるで何かで斬ったかのように線が走っていた。
「……!!足元!!地面に潜ってるんだ!!」
「そりゃどういう……ガッ!?」
伊織の言葉に聡子が思わず振り向き、それを待っていたと言わんばかりに鼠のゼラトがステージ下から飛び出してその背中を深々と切り裂く。
「ソーコ!?この……!!」
アリシアがゼラトに斬りかかるものの、ゼラトはのらりくらりとそれらを躱して再びステージ下に潜り込んだ。
「イオリ!!ステージから撃ち抜けない!?」
「駄目、動きが速すぎて狙いが定まら……ゔっ!?」
弓をつがえようとした伊織にそんなことはさせまいと、突如背後から弾丸のように茸のゼラトがタックルを仕掛けて伊織の身体を吹き飛ばす。
そして動けない伊織に対し茸のゼラトは漆黒の瘴気を集約させ、その肉体を一片残らず溶かさんと瘴気の塊を撃ち放ち───────。 - 957二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:18:03
ほんわかした空気の直後にこれだよ!
- 958編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 22:36:18
その死の瘴気は─────消し去られる。
光の紋章を額に浮かばせた命の手によって。
「ぁ、う……みこと、ちゃん?」
「……待ってて、伊織」
両手に光すら見えない闇を纏い、命は茸のゼラトの元までゆっくりと歩みだす。
『U旦 vV・{・コ辻{「ハxヒU!!』
茸のゼラトは瘴気を噴き出しながら、先程撃ち放った瘴気の弾丸を雨霰と命に向けて叩き込む。
だが─────届かない。
ただの一発も、命の魂を砕くには至らない。
尽くの弾丸を、掌の中の闇に吸い込んで無力化しながら命は歩を緩めることなく茸のゼラトの眼の前まで迫り……。
「去ね」
その両手の闇をゼラトに叩き込み、その巨体を凄まじい力で捩じ切りながら一瞬にして霧散させた。
続けて怒りに染まった双眸があまりに一方的な惨殺劇に動きを止めていた鼠のゼラトを捉える。
『……!!』
これに対し、ゼラトの反応は迅速であった。
動けないジュナや聡子の元に素早く駆け寄り、人質とする。
実際有効な作戦である──────それが可能であるなら、だが。
『t諤i匁悶縺弱k蜉ゥ縺蜷梧悄逕溘!?』
ゼラトが人質を捕らえんと伸ばした腕に命の元から何本もの鎖が撃ち込まれる。
そればかりか全身を無数の鎖が串刺し、勢いよく命の元まで引き寄せられていく。
『悶縺弱k蜉!!縺代※縺上l蜷梧悄逕溘!?』
叫びながらゼラトは命の眼の前まで引き摺り出されるや否や、彼女の闇を纏った拳で頭を砕かれる形で永遠に口を閉ざされた。
「……はっ、はーっ……!!はぁっ……!!」
二体のゼラトを葬った直後、額の光の紋様が消えて、命は荒い呼吸を吐きながらゆっくりと力尽きるように後ろに倒れ込んだのだった。
「ミ……ミコト───────!?」 - 959編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 22:49:33
「────そう、か。すまないアリシア。俺がいなかった時に無理をさせたな」
数時間後、折悪しく人々の避難のためスタジアムを離れていた中島にアリシアから電話が入る。
内容はゼラトの襲撃と伊織達の負傷。そして命に発露した謎の力。
「皆はどうだ?……そうか。命に別状はないか。とりあえず今日のところはゆっくりと休養を取ってくれ、身体が第一だからな。色々と考えてしまうこともあるだろうが……それは俺の仕事だ」
おやすみ、と言葉を残して中島はサニティーンズのメンバーの戦闘データを眺める。
人々の通り名を『イデア』、『社』では適合者と呼ばれる少女達は神の依代としてその力を発露する。
そして、一人一人降ろす神もまた違うのだ。
伊織は北欧神話のヘズ。聡子は八咫烏。アリシアはフォルトゥーナ、そしてジュナはアテナ。
画面に表示される四人の力の源たる神の名を眺めた後、中島は最後に命の力の源たる名前を、まじまじと見つめた。
Unknown
『正体不明』
何処の神でもない、世界の誰も知らない神ならざる『ナニカ』を称する名を。 - 960編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/06(木) 22:51:35
第十話、これにて終了です。
謎が深まった?まだ20話以上あるから……
合いの手、ハートなどいつもありがとうございます。
それでは明日の昼まで11話のサブタイトルを募集させていただきます。
新スレは何事もなければ明日の21時に立てる予定です。
それでは皆様、お疲れ様でした。 - 961二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:55:13
一ノ瀬命という少女/Memory of origin
- 962二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 22:56:52
この世で一番強いヒト/Over gods
- 963二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:18:55
二つ葉の庵/cotyledon convent
- 964二次元好きの匿名さん23/04/06(木) 23:44:31
このレスは削除されています
- 965二次元好きの匿名さん23/04/07(金) 06:09:10
舞踏訓練Ⅱ/kentoro juna
- 966編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/07(金) 13:29:49
振りまーす
dice1d5=3 (3)
- 967編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/07(金) 13:30:19
第11話
二つ葉の庵/cotyledon convent
21時より開始予定。 - 968編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/07(金) 21:00:40
時間になったので始める……前に次スレ建ててきます
続きはそっちでやります - 969編集初心者マン◆bvw/mWLSaA23/04/07(金) 21:02:17