投稿する前に出だし読んでもらっていい?

  • 1二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:43:20

    人殺しすぎて鬱になった戦場の英雄の女の子が
    片田舎の教会のシスターに拾われて共依存する話

  • 2二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:49:03

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  • 3二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:53:21

    その後1の姿を見たものはいない

  • 4二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:54:45

    出してくれたら読む

  • 5二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:55:42

    出すだけ出してみたらって言おうと思ったけど心折れたか?
    まあ2だけで心折れたってなら投稿すること自体が向いてないんじゃないかな

  • 6二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:56:12

    ゴリラスレでも行ってもろて

  • 7>>123/03/19(日) 21:56:23

    ちょっと待ってー

  • 8二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:56:53

    >>2

    俺が読むからお前が帰れ

  • 9二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 21:57:21

    百合だったら読む

  • 10>>123/03/19(日) 22:02:06

    何人殺したんだろうと思う。何が戦場の戦女神だとも思う。結局やったことは人殺しの延長でしかなく、一人を殺すか百人殺すかの違いしかないというのに。
    敵国だから、戦争を仕掛けてきたのは向こうだから、悪い奴らだから何人殺したっていいだろう。農村に出没したイノシシを業者が駆除するのは正しいことだし、幸せな一家に強盗殺人を入った貧民は断頭台へ送られるべきだ。
    「終戦の英雄! 終戦の英雄!」
    「ありがとう! 戦女神の再来だ!」
    そういう理屈を突き詰めていった果てに、私のような者が叙勲されてしまう現在がある。
    「エリス・スレイヴァー。ダリサス戦役の英雄よ。貴君は我が国に永劫語り継がれるであろう英雄譚を打ち立てた。その誇らしい栄誉を讃え、王御用達の近衛騎士として王室へ迎え入れることとする」
    立派なひげをたくわえた大臣が、銀で縁どられた証書を私に手渡す。拍手喝采があがった。私の名を叫び、英雄として褒め讃える喝采が大広間を埋め尽くしている。
    硬質の刃が筋繊維を引き裂いてめり込んでいく感触が手から離れない。大砲が直撃し臓物をぶちまけた敵兵の悪臭が食事の度に思い出される。槍の先端が薄い鉄板を貫通し、頭蓋を砕くのは、卵の殻をフォークで突くようだった。
    「……どうした、英雄よ。顔色が優れぬようだが」
    「い、いえ」
    証書を受け取る両手の震えが止まらない。動悸がする。瞼の裏が沸騰するようだ。
    典例では証書を授与された者は、微笑みながら感謝の言葉を告げることになっていた。そうして英雄は王室へ迎え入れられ、衰えの知らぬ繁栄と贅の限りを約束される。集まった貴賓の方々も、高い倍率を勝ち抜いて集まった庶民の人々も、エリス・スレイヴァーという英雄が誕生する様を目にしたくて足を運んでくれたのだ。
    だから私は微笑んで、たくさん、いっぱいひとをころした、という栄光を受け入れなければならなかった。
    「わた、わたしは……」
    この身に余る光栄に浴しています。
    言え。
    言えって。
    「わたしぃ……はぁ……」
    ごめんな、エリィ、お父さん、お国を守れなかったよ。
    「……はっ、はっ、は、は、は、は」
    お前さえいなければ。
    お母さん、痛いよ、痛いよぉ。
    「どうしたのだ、エリス・スレイヴァーよ。まさか典例を知らぬわけではあるまい。遠慮することはない。君は賞賛に値するだけの戦果を挙げたのだ」

  • 11>>123/03/19(日) 22:02:52

    ハンマーで殴ると眼球がはじけ飛んだ。切り口から覗く臓物が曇天を弾いててらてらと輝いていた。死体の指を切り取って結婚指輪を売り飛ばしている奴がいた。無くなった片腕から血管を垂らし歩いていた敵兵がばたりと力尽きた。雨上がりの水たまりが赤く染まった静寂の中で、血の滴るロングソードと絶叫に包まれたままどうにかなりそうだ。
    砲弾が命中して左腕だけになって死んだターツ二等兵は、死ぬ前日、気の毒な顔で私を見た。
    『やっぱりエリスさんはご両親もご友人もいないから、人を殺す痛みがわからないんでしょうね。人間の命の重さ。今日何人殺しました? 彼らにも家族がいるんですよ』
    哲学者や文学者は軍に必要ない。場違いな生命倫理を振りかざして士気を下げるだけの害悪に他ならないからだ。
    しかし。
    「──」
    「え、エリス・スレイヴァー?」
    「おぇ」
    結論だけ言うと、式典は台無しになった。
    英雄は戦争の被害者へと格下げになったが、明日からの語り草を欲していただけの人々はつまらなさそうな眼差しを私に向けていた。
    授与式の前に食べていたご馳走のなれの果てを片付けるメイドから、訝しむようなやっかむような目で見られた。
    「英雄殿は心が疲れておられる」
    私に証書を渡せなかった大臣が、後日自宅を訪れた。いかつい顔をした数人の衛兵を引き連れて。
    「王都のような人の猥雑なところは療養に向かないだろう。速やかに離れ、いくさの傷跡を癒してくるといい」
    ベッドから起き上がれない私の前に、袋一杯の金貨が置かれる。一生食うには困らないくらいの金額。
    「わかるな?」
    「──はい」
    敵国を吸収し国力を増大させた王国は、この勢いのまま更なる領土の拡大を画策している。しかしそこで戦争の悲惨さを体現する存在がいてしまっては、国民の支持も得られず志願兵も減っていくばかり。
    手切れ金はくれてやる。だからわかるな? そういうこと。
    手元に武器はない。あっても、私は衛兵を斬り伏せてこの場を脱することはできない。もう柄すら握れなくなったという噂は街中に広がっている。親もなく学もなく、挙げ句英雄として担ぎ上げることすら堪えなくなった戦乙女は、エンターテイメントの材料にすらなりやしない。

  • 12>>123/03/19(日) 22:03:14

    「明日、発ちます」
    「……。そうか」
    自分から言い出した癖に、大臣は妙に感傷的な表情を見せた。彼はソーセージのように太い指を懐へ忍ばせると、
    「最後の王都だ」数枚の銀貨を手渡してくる。「街を見て回るといい。訓練場の景色しか知らぬだろう、君は」
    ありがとうございます。それが声になる前に、男たちは部屋から出て行った。

    ※ ※ ※

    世界がのっぺりとして見えた。
    大通りに大道芸人の一座がいて、人垣が扇状に広がっている。隣で目を輝かせている少年が、寒村から無理やり徴発されて私に切りかかってきた少年兵と似ていた。吐き気を催す前に私はその場を離れた。
    街を歩いているうちに腹の虫が鳴る。手近な食堂へ入店するも、注文の仕方がわからない。頭がぼうっとするくせに気ばかり急いて、読めるはずの文字が頭に入ってこなくて、食べ物を頼むことにすら難渋する。知らない内に涙がボロボロ零れてきた。
    「気味悪いよアンタ。水の代金はいらないからとっとと出て行ってくれ、辛気臭い」
    店を追い出された私は、実はそんなに空腹ではなかった事実に気が付く。ただこのまま歩いて行こうとは思わなかった。私は地面に座り込んだまま、ぼんやりと建物の角を眺め続けた。
    「ねぇあの人」「なんで泣いてるんだ?」「フラれた?」「戦勝だってのに雰囲気壊しやがって」「何か英雄さんと似てない?」「叙勲されただろ。今ごろ王室で美味い飯食ってるはずさ」
    喧騒を耳にすると、何故かお母さんの後ろ姿が脳裏を過ぎった。敵国の放った毒矢を受け、口から黒いヘドロみたいなものを吐き出しながら息絶えたお母さん。お母さんの手は常に温かくて、頭を撫でられる度に安らいだ眠りがさざ波のように押し寄せてきた。
    繕い物をしている最中に後ろから抱き着くと、お母さんは少し迷惑そうにしながらも、抵抗しないでいてくれた。
    そろそろ八月になるが、今日は異様に肌寒い気がしてきた。半袖で出掛けてきてしまったから、手首を狙われる確立が高くなる。得物を突き出すように構えなければならない。槍が必要だったが、生憎持っているものは財布だけだった。

  • 13>>123/03/19(日) 22:03:52

    ここまで

  • 14二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:05:07

    出だしって、こう……数行とかだと思うじゃん?

  • 15二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:09:01

    内容や文体は普通だと思う。ただ相当あらすじやタイトルを工夫しなきゃ読まれないんじゃないかな

  • 16二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:11:20

    好きだから頑張ってほしい

  • 17二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:30:02

    この雰囲気や描写の仕方で数話~10話ぐらいまでのの短編中編なら十分読み進められるけど

    これが20話超えぐらいあるような長編だと相当あらすじでシスターと共依存部分を期待させないときついと思う


    あと誤字っぽいのが>>10の幸せな一家に強盗殺人を入ったは行ったの変換ミスだと思われる

  • 18二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:34:35

    食事注文できなくて泣いちゃう辺り生々しくて好きだよ
    ものすごく人は選ぶと思うけど

  • 19二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:35:19

    いいじゃん、こっからドロドロの共依存になるんやろ?
    ずっと暗いと読者離れていきそうなのが怖いから我慢するか、それとも書き溜めて一気に投稿するかやな

  • 20二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:36:06

    地の文に作者の味が出てて良いと思う。
    重苦しい展開も悪くないけど、人によっては結構くどく感じる人も多いかもね。
    個人的には一話に収めるならところどころ端折った方が読みやすいと感じる。
    あんま長々と鬱描写書くと目が滑るからね。
    あと、実際に載せる時は改行とか意識して読みやすくする方がいいと思う。
    ここは文字数制限あるから仕方ないけど、投稿サイトならもっと広々と使って良いんじゃないかな。

    今後の展開としては一話以内に件のシスターと合流してくれれば良い感じに雰囲気が中和できそう。
    その後は主人公の鬱キャラっていう記号だけじゃなくて、性格面で読者に刺さる尖った部分を見せていけるかどうかが分かれ目かもしれない。

    以上、長々とした感想でした。

  • 21二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:37:21

    読みやすくていい文章でした!
    続きはこれからですか?

  • 22>>123/03/19(日) 22:37:51

    >>17

    読んでくれてありがとう

    この後公衆の面前で吐いちゃってドン引きされてるところに「大丈夫ですか」って声を掛けられて出逢う感じ


    過疎地のシスターが買い出しで王都まで来ていて、教会の修繕費を大臣から渡された生活費で賄ったことで高感度稼ぐプランになってる

  • 23二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:39:10

    文は読めるけど鬱屈してるなぁって感じ

    しいて気になる点をあげるなら、槍だハンマーだロングソードで戦ってると思えば砲弾で腕を失った奴が居て毒矢で死んだ人がいるあたり世界観というか文明の程度がわからないので今後の描写に期待
    叙勲という言葉からは証書というより勲章のイメージのほうが強いので、勲章に言及されないのは違和感
    あと典例は典礼じゃないかな

  • 24二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 22:44:22

    ここに貼るために省いたのかも知れんけど、行頭の一文字空けと台詞前後の空行、あと三点リーダーの後の空白は入れた方が良いと思う
    そこを除けば文体はちゃんとしてるし読みにくい部分も無いから、あらすじとタイトル、タグをちゃんとすればPVは付くんじゃないかな

    序文の「強盗殺人を入った」は文章がおかしいから、そこだけ直した方が良いと思う

  • 25>>123/03/19(日) 22:48:44

    強盗殺人の下りは誤字だ……御指摘いただき感謝します

    1000文字までしか貼れないからオミットした部分はある
    ! や ? は一文字の空白が必要だけど、……も必要だったんですね
    お勉強になります

    世界観については中世から近代への過渡期って感じ
    大砲は開発されたけど火薬を爆発させる機構が小型化できてないから、仕方なく剣とか槍とか使ってる

  • 26二次元好きの匿名さん23/03/19(日) 23:28:26

    一般ウケは難しいだろうね
    ただ特定の層への需要はあるだろうから腐らずに頑張れ

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