【ルートにより閲注】CoCシナリオ「オメガバース魔女裁判」をやるよ part2

  • 1二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 21:51:15

    「KPのエラン・ケレスだよ。盛り上がってきたね」

    「SKPのスレッタ・マーキュリーです。返事はハイかイエス・サーですよ!」


    「全員生還させてみせる、目指すはハッピーエンドよ!」

    「もしかしてシナリオ名の本命って『オメガバース』じゃなくて『魔女裁判』の方なのか?」

    「切実にたすけてほしい」

    「気合いでなんとかなるよ」

    前スレの様子

    【ルートにより閲注】CoCシナリオ「オメガバース魔女裁判」をやるよ|あにまん掲示板https://bbs.animanch.com/img/1686803/1「というわけでKPのエラン・ケレスです。よろしくお願いします」https://bbs.animanch.com/img/17…bbs.animanch.com
  • 2二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 21:53:01

    ミオリネ(メイド)
    性:α ヒートトークン:0 備考:ワインを飲んでヒートを起こす
    HP:13 SAN値:37 アイデア:60
    CON:10 SIZ:16 POW:8 INT:12
    目星、聞き耳、応急手当、言いくるめ、回避

    グエル(侠客)
    性:Ω ヒートトークン:2 備考:抑制剤をつくることができる
    HP:14 SAN値:41 アイデア:80
    CON:12 SIZ:16 POW:9 INT:16 
    目星、言いくるめ、隠す、心理学、MA、槍
    持ち物:抑制剤×7、時計の針

    シャディク(吟遊詩人)
    性:α→Ω ヒートトークン:6 備考:ど う し ろ と????
    HP:12 SAN値:45 アイデア:80
    CON:12 SIZ:11 POW:11 INT:16 
    目星、芸術(音楽)、図書館、心理学、MA、こぶし
    持ち物:スレッタのペンダント、『夜明けの刻』、リリス印の赤ワイン

    ラウダ(公証人)
    性:β ヒートトークン:0 備考:ラウダがんばる
    HP:8 SAN値:73 アイデア:65
    CON:4 SIZ:11 POW:16 INT:13
    応急手当、目星、信用、心理学、組み付き、斧
    所持呪文:??????、??????

  • 3二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 21:55:34

    〈アイテム類〉
    抑制剤:ヒートトークンを5減らす。森の薬草を回収し、薬学に成功すれば作ることができる。
    反抑制剤:Ωが飲むとヒートトークンが10増える。ラズベリーの香りがする。
    おいしい!リリス印の赤ワイン:SAN値が回復できるがヒートトークンが増える。
    エイボンの書:子どもに奪われた

    〈それぞれの特徴〉
    α種→戦闘特化。常に装甲+1、気絶判定自動成功、ダメージ増加。つよい。Ω種にヒートが誘発される可能性が高い。
    β種→ふつうのひと。大きなメリットもデメリットもない。
    Ω種→生存特化。精神分析、応急手当、薬学などを高い数値で持つ。かわりに何もしなくてもヒートトークンがたまっていく。でもシャディクは後天的にΩになったので、上のどの技能ももっていない。かわいそう……

    〈かんたん!前卓の振り返り〉
    グエル「何故かΩが『魔女』として殺されている。死にたくないから隠してたがきれいに噛み合って秒でバレたぞ」
    ミオリネ「スレッタ(王宮)はショゴスを操っている。それ以外にもエイボンの書を持っていたりと、明らかに怪しい。かといってエラン(教会)も見るからにヤバいし……とにかく色々と探るべきね」
    シャディク「魔女狩りを遂行しようとしただけなのにΩにされた」
    ラウダ「孤児院の子どもと戯れたら持ち物全部没収された」

  • 4二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:06:16

    信じられるのはミオリネだけか
    シャディクもΩになった以上、グエルの最大のデバフもなくなったが、グエルはダイス女神に愛されて信じられない

  • 5二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:09:27

     懺悔室。

     と、言う割にはそこは、晩餐会でもできそうなほどきれいに整えられた空間だった。大きなテーブルや椅子があり、燭台には火がともされている。そして、一番奥には、あの__『魔女裁判』で、火を噴く杖を扱っていた青年。エランが、天使のようにきれいな笑顔をしてこちらに視線を向けてきた。

    「迷える子羊。ようこそ来てくれた」

     彼は表情を笑顔に保ったまま、ぱちりと指を鳴らす。とたんに、ミオリネとラウダの傍にあった椅子が、ひとりでに引かれた。二人が戸惑ったまま立ち尽くしていると、エランがどこからか簡単な食事を持ってくる。

    「心ばかりのもてなしだよ、どうぞ。さて君は、何を贖いに来た?」

    「……懺悔に来たんじゃないわ、聞きに来たの」

    「何を」

    「魔女狩りのことよ」

     ミオリネはまっすぐに、エランを見つめる。

     エランは微笑みを保ったまま、ミオリネを見つめ返した。

    「Ωは魔女だ。殺さなければならない。それ以上に、理由が必要?」

    「そもそも前提がおかしい。何故そう断じられるの?それに仮にそうだとして、あんなやり方をする必要はあるのかしら」

    「魔を裁くのは浄化の炎だけだ。理にかなっている」

    「……馬鹿馬鹿しい」

     ミオリネは吐き捨てるように言って、席についた。それを確認したラウダも、戸惑いながら座り込む。

    「でもまだ色々、聞かなければいけないことがある。答えてもらうわよ」

    「ここは懺悔を受け取る場であって、神託が授けられる場ではないよ」

    「あら。教会は逃げるつもり?」

     ミオリネはどこからか、小さな指輪を取り出した。シグネットリングだ。レンブランの家紋が入っている。エランは一瞬表情を消した後、「名家のご令嬢かあ」と頬杖をついた。

    「……何が聞きたいの?」

     そうして、読めない笑みを浮かべる。

    dice1d4=2 (2)

    1:ミオリネ「とりあえず出された食事を調べる」ミオリネ聞き耳:dice1d100=85 (85) (70)

    2:ラウダ「部屋全体に目星って振れるかな?」ラウダ目星:dice1d100=1 (1) (70)

    3:ミオリネ「その杖は何?」

    4:ラウダ「エランの性は何なの?」ラウダ心理学:dice1d100=30 (30) (70)

  • 6二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:10:27

    ラウダさんダイス荒ぶりすぎィ!

  • 7二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:11:31

    振り幅草

  • 8二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:19:00

    ダイスの女神様は絶好調でいらっしゃる

  • 9二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:19:20

    エラン「???????????」

    ラウダ「『気合い』……かな……」

    ミオリネ「あんたついさっき幸運で99出してたくせにさあ……」

    エラン「君のダイスクリティカルかファンブルしか出せないの?」

    ラウダ「みんな普段からがんばるパワーが足りてないよね」

    ミオリネ「何よその頭悪そうな単語」

    エラン「……そうだね、ならラウダは、ふと周囲を見回して、奇妙なことに気づく」


     この部屋には窓がない。

     それどころか、換気ができそうな場所がひとつもない。

     それでこれだけたくさんの蝋燭を置いてるのに、少しの息苦しさも感じない。

     奇妙に思って、ラウダは手近な燭台のひとつを見る。しばらく睨んで、……ふと、気づく。炎が全く揺れていないのだ。微動だにしていない。よく見れば、それは蝋燭ではなく、それを精巧に模した硝子細工のようなものであった。それが内側から発光しているのだ。

    「これ、何?」

    「何って、照明だけど」

    「ただの蝋燭じゃないよね。一体どういう技術?」

    「魔法の道具」

    「Ωの使う魔法は、薬や病に関する技術だ。もう一度聞くよ、これは何?」

    「……神具だよ」

     エランはちらりと、ラウダの持っていた純銀の剣を見る。これだけは死守してきた。訝しむような顔をすれば、エランは微笑んだ。

    「それと、あるいはこの杖と、シャディクの十字架と、同じものだ」

    dice1d4=2 (2)

    1:ミオリネ「食事ってラズベリーの香りする?」ミオリネ聞き耳:dice1d100=44 (44) (70)

    2:ラウダ「その杖って結局何?」

    3:ラウダ「エランの性は何なの?」ラウダ心理学:dice1d100=33 (33) (70)

    4:ミオリネ「……あのね、」

  • 10二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:25:52

    1と99
    確率は収束する…説得力出てきたがそれにしても極端

  • 11二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:34:57

    「これ? これはね、便宜上『ファラクト』って呼ばれてるんだけど……」

     エランはずいとそれを持ちあげた。黒く光るそれは、鉄でできているようにも、何か別の金属でできているようにも見える。そこそこ重いのか、それとも自分の身の丈ほどの長さがあるからなのか、両手で、抱えるようにしていた。

    「神の裁きを下すもの。信心と『火の水』……魔法薬さえあれば、いくらでも火を吐き出してくれる。教会にはもっとたくさんの神具があるよ」

     エランは指を折り、数える。その蝋燭も、この杖も。遠見の宝玉、知らせの石板、ミカエリス。名前を聞いただけで効果がわかるものは少ないが、おそらくどれも有用なものなのだろう。最後に「シュバルゼッテ」と言って、ラウダの剣を指さした。

    「それ、気に入ってくれたかな?拷問するのであれば、それより有用なものもないよ」

    「……」

    「それとも使いたくない、かなあ?アッハハハ!お優しいことだね!」

     エランは笑う。そうして杖を下ろし、頬杖をついた。

    「残念だよ。あの日、教えてあげたのに。魔女は殺すべきじゃなかったのかな?」

    「……たくさんの人を救いたいだけだ」

    「そっか。高尚な決意だね。おこちゃまみたい」

     どこか無邪気に、楽しげにすら聞こえる響きだ。ラウダはきっとくちびるを噛んで、エランを睨んだ。エランは飄々と微笑んだまま、「それで?」と微笑みかける。

    「本当にたくさんの人を救いたいと思って、それでその刃を受け取ったのであれば、君のやることはただ一つだよね。何故君は、そちら側に座っている?」

    「それは、」

    「君は本当に、『たくさんの人を救いたい』と思っているのかな」

     エランの微笑みは、まるで天使のようであった。

    dice1d4=4 (4)

    1:ミオリネ「そろそろ食事を調べたいんだけど」ミオリネ聞き耳:dice1d100=42 (42) (70)

    2:ラウダ「……エランの性は?」ラウダ心理学:dice1d100=3 (3) (70)

    3:ラウダ「教会がΩを魔女と迫害するのと、王宮がひとをΩにする薬を開発していたのには、何か関係があるの?」ラウダ心理学:dice1d100=91 (91) (70)

    4:ミオリネ「……、」

  • 12二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:37:46

    ラウダのダイス凄いですねぇ

  • 13二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:42:49

    ラウダ 91または3www
    やはり爆発的な激情を鋼鉄のような理性で統制する男

  • 14二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:43:14

    がんばるパワーが足りすぎている…って思ったけど行動ダイスで引けてないしやっぱ足りてないな

  • 15二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:44:49

    火の水もたぶんガソリンとか灯油とかの科学で説明できるカラクリありそうなんだけど
    シュバルゼッテはよくわかんないな

  • 16二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:45:48

    「エラン、教会はα種について何か知っている。違う?」
    「何故そう思ったのかな」
    「教会と深いつながりのあるシャディク・ゼネリがα種だった。教会と敵対する王宮がΩ種を守っている。あとはまあ、ラウダが言ってたラズベリージャム。あれって『教会印の』なのよね。Ω種をあぶりだすためだけの薬まで開発して」
    「……仮にそうだとして、ミオリネ・レンブラン。君はどうするのかな」
    「聞きたいことがある」
     ミオリネは低く呟き、目を閉じる。昨日、あの瞬間。ぺたぺたと困ったように自分の首に触れて、手首に触れて、口許に触れて、剥がれ落ちていた鱗を見て、愕然としていたシャディクを見て、ミオリネは__

    (呼吸が荒い。飢えた獣でももう少しましなのではないかと思うほどだ。瞳孔が、割れたように縦に開く。肩が震える。
    「だ、……大丈夫?」
    「触らないで!」
     シャディクの手を振り払った。それから数度、肩で息をして、呼吸を整える。ぐるりと、踵を返す。
    「触らない、で。今のあんたと一緒にいたら、きっと酷いことをしてしまう」
    「……」
    「あたま、ひやしてくる。またあした」
     だって、そうしなければ。ミオリネは、)

    「シャディク・ゼネリを、【殺さなければならない】と思った」
     ラウダが、息をのむ。
     それは、「したい」という漠然とした願望ではなく、明らかな義務感であった。シャディクのことをそこそこ好意的に思ってこそいても、憎しみすら湧かないまま、ただただ突き動かされるようにそう思うだなんて、あり得ない。
    「……ねえ、αって、何?」
     エランは微かに瞼を伏せる。しかしそれも一瞬のことだ。すぐに顔を上げる。その瞳孔は、
    「ついてきて」
     あの時のミオリネと同じように、縦に割れていた。

  • 17二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:48:39

    オメガバで言う酷いことが本当に酷いことなことある?

  • 18二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 22:49:18

    ああ、あの伏せ字やっぱりそっちでしたか…
    毒とか瞳孔とかは蛇っぽいんだけどなあ

  • 19二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:03:58

    「……僕たちも、こんな回りくどい手段を取りたくはなかった」

     エランはかちり、と何かを操作する。と同時に、懺悔室の壁が一部開いて、隠し扉が現れた。どうやら中庭を通って、向かい側、隠れるように建てられた建物に行けるようになっている、らしい。渡り廊下を歩きながら、半ば独白するように、彼はぽつり、ぽつりとつぶやいた。

    「本来なら国ごと焼き払ってしまえばよかった。だけどそれをしてしまえば、この国に住む信徒や、同胞。そうなるかもしれなかった存在も、殺してしまうことになる」

     光が差し込む。太陽は天頂に近い位置にあった。穏やかな昼の日差しを浴びて、エランの、頬が__きらきらと、輝く。まるでそう、鱗のように。

    「僕はそれでもいいと言ったんだけどね。きっと和解できるはず、なんておめでたいことを言ったやつがいたんだ。そうしているうちに、あいつらは人をΩ種に変える薬なんてものを開発した。今はまだ実用化にまでこぎつけていないみたいだけど、それだって時間の問題。だから、やるしかないんだ」

     奥の建物に辿りつく。

     エランはこんこん、こんこん、と四度ノックした。中から「入れ」と返事が返ってくる。恭しく両手で扉を開け、一礼をしてから、中に入る。

    「連れて参りました、我が父」

    「お疲れ様、五号。外で見張りをしていてくれ」

    「御意に」

     二人は、ゆっくりと中に向かって歩き出す。否、歩き出さずにはいられなかった。

     そこは礼拝堂だった。

     血のように赤いレッドカーペットの両側に、長椅子がいくつも並んでいる。ステンドグラスが投げかけるのは、色とりどりの光だ。他にも煌びやかな装飾品がいくつも並んでいる。しかしそのどれにも、視線は向かない。

     教壇。

     そこに立っていたのは。

    「やあ、俺はエラン・ケレス。向こうのは五号で、俺の代行者だ。あるいはあちらの同胞をエランと呼ぶのであれば、俺のことはこう呼んでくれ」

     『エラン』と同じ顔、同じ姿をした。しかし全身を鱗に包まれた、どこか邪悪な、蛇、人型の怪物。

    「__『イグ』と」

    ミオリネSANc:dice1d100=40 (40) (37) 0/dice1d8=4 (4)

    ラウダSANc:dice1d100=1 (1) (73) 0/dice1d8=2 (2)

  • 20二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:07:07

    ラウダのダイスまじで草

  • 21二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:12:11

    「王様」は4号の方か?

  • 22二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:14:49

    あっモロ蛇神様でしたね…
    ラウダまたファンブル出すなよ

  • 23二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:16:19

    じゃあαとΩの敵対構図って宗教的対立ってことかな?

  • 24二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:18:41

    ミオリネSAN値:37→33

    エラン「??????????」
    ミオリネ「まあ私にも鱗あるんだしこれぐらい大きい蛇がいてもおかしくないわよね」
    ラウダ「なにあの容姿。所謂『特定の性癖に刺しに来た』ってヤツ?」
    エラン「確かにイグ様はSAN値減少控えめだけどそれにしてもなんで?なんでなの??」
    ミオリネ「あら。多少はびっくりしたわよ?」
    ラウダ「らうだがんばった。むしろSAN値回復してとられたアイテム返すくらいしてほしい」
    エラン「おかしい 絶対確率がおかしい ……こほん。それじゃあ、エラン__イグ様だけど、便宜上エランと呼ぶよ__は、表情を硬くして二人を見やった」

    「率直に言う。ここは人を喰らう神の餌を供給するために生まれた人間牧場。お前らはその数世代目だ」
    「……どういうこと?」
     エランはひらりと教壇から降り立つと、ゆっくりと二人に歩み寄ってくる。その様子にはどこか威厳があり、二人は動くことができない。いやラウダは動けるかもしれないが、空気を読んで動かないでほしい。
    「同胞が、見つけてくれた。あいつは俺達を裏切ってこんな国を作ったんだ。だから壊さなければならない。報復しなければならない! Ω種は人間を効率的に生み出すため作られた、いわば苗床。この国で出生してきた人間のうち一部がそうなる。それが遺伝によるものなのか、何らかの改造によるものなのか、あるいは別の要因があるのかまでは、わからないが」
     エランは少しだけ視線を伏せて、続ける。
    「α種がなんだったか、だったな。あれはΩ種に対する特攻兵器だ。俺の加護を安全に受け継いでくれるように、遺伝子を『混ぜ』た。最初は穏便に、Ω種の生殖能力を制限する程度にとどめていた。だが、王宮もそれに気づいて、焦ったんだろう。人をΩ種にする薬なんて作りやがった。こちらもすべての原理を解明できているわけじゃない。幸いにもα種の数は増えた。子の力さえあれば、国内のΩ種を一掃することができるだろう。だからこそ俺達は、Ω種を、魔女を__」
     エランはどこからか、あの『ミカエリス』とよく似た杖を取り出し、二人に向ける。そうして、ニコリと。蛇めいた微笑みを見せた。
    「根絶やしにする」
     __お前たちも、協力してくれるだろう?

  • 25二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:27:22

    自分は図書館の最上階にいたのが口調的に4号だと思ってた
    なので王宮がオリジナル、図書館4号、教会5号と予想してたんだけどオリジナルと5号が教会派ですかー

  • 26二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:34:17

    ラウダまじでSAN値かったいな…

  • 27二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:35:22

    ラウダ「まあイグ様ならそうなるよね……」

    ミオリネ「スレッタ何やってんのよほんとに!!」

    エラン「さて。ここでミオリネとラウダは目的変更ね。それぞれこんな感じ」

    ミオリネ「……なるほど。これどうすればいいの?」

    エラン「今はまだ決めなくてもいい。ここから色々と知りたいこと、情報を共有したいこと、あるいはまだ調べ足りないところ、たくさんあるだろう。後悔のないように決めるといい」

    ラウダ「ねえこれどうすればいいの!?」

    エラン「らうだがんばって」

    ミオリネ「私とラウダで扱いの差が顕著ね」

    ラウダ「クリティカル出したんだしボーナス、ほしいなあ……?」

    エラン「だめ」


    「申し訳ないけれど、お断りするわ」

    「何故?」

    「スレッタが私の花婿だから。……あるいは、まだ。どうにかできないか、道を模索したいのかもしれない」

    「……そうか。お前はあいつみたいなことを言うんだな」

     激怒するかと思われたエランはしかし、どこか困ったように笑った。「あいつ?」とミオリネが尋ねれば、彼はどこか、遠い目をする。

    「みんなが和解して、誰もが幸せになる結末を望んだ同胞がいた。例の薬が開発されても、まだそんなことをいうものだから、怒った五号がどこかに閉じ込めてしまったみたいだが」

    「それって、『賢者様』?」

    「……?わからないが、そうかもしれないな。俺は基本ここから出ないから、断言はできない。正確な場所を知っていて鍵を持ってるのは本人と五号だけだし、五号もあれで頑なだから相当うまくやらないと会えないだろうな」

     エランが言う。それに対してラウダは、静かに目を伏せた。

    dice1d2=2 (2)

    1:ラウダ「あれ?じゃあイグ様に頼めば人を後天的にα種にできるの?」

    2:ラウダ「賢者様が言ってた『キャリア』って?」

  • 28二次元好きの匿名さん23/03/23(木) 23:55:50

    「……『キャリア』?それは、なんだ?」

     エランは首を傾げる。嘘をついている様子はない。というか神が人に対して嘘をつく理由もないだろう。彼はくちびるに手を当て、静かに呟く。

    「四号に、実際に聞くことができれば」

    「よんごう?」

    「ああ。五号に閉じ込められた同胞の名だ。五号とはそこそこ仲が良かったし、他の人間や同胞とも良好な関係を築いていたんだがな……」

     エランが懐かしむような顔をする。しかしすぐに目を細め、ミオリネとラウダを交互に見た。

    「そっちの白い方は俺の加護を受け継いでいるな。青い方はそうでもないか。……多少の痛みさえ覚悟してくれれば、俺の力を与えよう。ただし、あまり何度もやることはできない。ほしいか?」


    ラウダ「まあ十中八九、賢者様が四号ってことだよね。……それでこれ、何のイベント?」

    エラン「SAN値が減る代わりにα種になれるよ。効果は半永久だけど、変えられるのはPCの中の一人だけ。ばらまいたらバランス崩壊しちゃうから……」

    ミオリネ「……Ω種の『魔法』、知識とはちがって、α種のそれは純粋なフィジカルの強化だから、どこかの薬みたいにデメリットだけもらうということはない。だから制限されているのかしら」

    ラウダ「これ兄さんに使ったらΩ種の知識とα種の戦闘能力を受け継いだ最強の存在が産まれるのでは?……いや、現状抑制剤を作れるのは兄さんだけな以上、安易に手を出すのも危険、か」

    ミオリネ「シャディクに使うのは論外ね。あいつα種に戻ったら嬉々として魔女狩り推進派に戻るわよ。ラウダに使うのは……どうする?」

    エラン「そうだね。今ラウダがα種になるために使うかだけ決めてほしいな」

    ラウダ「……わかった、それじゃあ……」

    dice1d2=1 (1)

    1:ラウダ「お願い、できるかな?」

    2:ラウダ「……やめておくよ」

  • 29二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 00:04:05

    この選択がどう出るかだなあ

  • 30二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 00:06:17

    王宮……というかスレッタの立ち位置はまた別なのか?

  • 31二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 00:10:21

    裏切って国作ったあいつって誰だろ?それが人を喰う神?

  • 32二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 00:15:48

    ミオリネ「……あんたそれ下手したらグエルを殺すことになるけど大丈夫?わかる?あーオメガバース的なRPしなきゃな~って思ってたら『シャディクを殺せ!』ってメモが回ってきた時の私の気持ち」

    ラウダ「抑制剤を樽で飲む覚悟はした。シャディクが夜ターン秘匿で行動してバース変更、目的変更でピタゴラスイッチ的に魔女狩り完遂、なんてことになるくらいなら今ここで消費しておいた方がいい。今回出目がいいし、がんばればなんとかなるよ。何よりほら、ほしいじゃん?『力』……」

    エラン「もしかして初期HOでβ種推奨してたこと根に持ってる??」

    ラウダ「それに、‪α‬へのバース変更とΩへのバース変更の手段があってβへのバース変更がないとも考えづらい。最悪何とかする手段はあるはず」

    ミオリネ「ああ、四号が……『賢者様』が、もしかしたらその辺、知ってるかもしれないわね。確証はないし、問題はどうやって会うかなんだけど」

    エラン「……そうだね。じゃあラウダが頷いた瞬間、その血が、肉が、からだが、ぼうっと熱を持つ」


     焼けるように熱い。

     所謂『拒絶反応』なのだろう。息を吸って吐けば、喉の奥から、シュル、とか細い息が漏れた。皮膚が、泡立つ。体の根本的な部分が、作りかわっていく。

    「……よし」

     しかしそれは、存外すぐに終わった。

     エランは人好きのする笑みを浮かべながら、「変わったところはないか?」と尋ねてくる。ラウダはおそるおそる、近くの鏡を見やる。そうして、目を見開いた。

     濃い焦げ茶色だったはずの瞳が、淡く艶やかな金色になっている。

     それだけではない。首筋に鱗のようなものが見える。手首にもだ。そうして体の中で生み出された『なにか』を、歯から流し込む手段が、何故かわかった。先程から熱く感じるのは、その『なにか』らしい。

     ラウダは、‪α‬種になった。

     ……否。

     人ならざる存在の力の一端を、受け入れたのだ。

    ラウダバース変更SAN値減少:dice1d5=3 (3)

  • 33二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 00:19:41

    3減ってもSAN値70?カッチカチやんね

  • 34二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 00:26:29

    樽で飲む()さすがだけど副作用すごそう

  • 35二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 01:04:14

    裏切った同胞がいる王宮がΩ化薬を作ったのなら
    薬が出来ても和解を希望してたと言われた4号は王宮側とはまた別勢力になる上監禁中になるので
    王宮とスレッタのバックにはまた別の神がいるってことか

  • 36二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 07:32:48

    ラウダSAN値:73→70


    エラン「はい、ラウダはβだったから、そのまんまαHOに変更だね」

    ラウダ「ありがとう……おおっ、戦闘能力があがったよ!やったあ。CON4だから気絶ロール自動成功は嬉しい」

    ミオリネ「あらためてひっどい身体能力……」

    エラン「一応言っておくけど、五号を言いくるめて鍵を奪うのは不可能だ。なにか別の手段を考えてね」

    ラウダ「……じゃあ今日はこれで終了かな。どうする?どちらかが代表して情報共有しに行く?それとも二人で揃っていく?」

    ミオリネ「あー……そうね、あんた今ヒートトークンいくつ?」

    ラウダ「計算が正しいならゼロのはず」

    ミオリネ「……私もよ。それなら……」

    dice1d2=1 (1)

    1:ミオリネ「二人で行くわよ」

    2:ミオリネ「dice1d2=2 (2) (1:私 2:ラウダ)だけにするか」


    スレッタ「……?あっ、わかりました!」

    グエル「どうした、スレッタ・マーキュリー」

    シャディク「向こうで何かあったの?」

    スレッタ「いえ……はい、では地下水路を抜けたお二人はどこで他二人と合流するか決めてくださいね!選択肢は『広場』『探索者の家の近く』『路地裏』です」

    グエル「どうしたスレッタ・マーキュリー!?」

    シャディク「何が始まるの??」

    スレッタ「あとシャディクさんは抑制剤を飲むか決めてください。飲むとヒートトークンが1になりますが、過剰摂取なのでくるしくなりますね。飲まないとヒートトークンは6のままです」

    グエル「名指し来たな」

    シャディク「どうして???うーん……dice1d2=1 (1) (1:飲むよ 2:やめておくよ)」

    スレッタ「わかりました!集合場所はどうしますか?」

    dice1d3=3 (3)

    1:グエル「まあ無難に広場でいいんじゃないか?」

    2:シャディク「dice1d4=3 (3) の家の近くにしようか」

    3:グエル「路地裏にしよう」

  • 37二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 12:10:57

    「グエル。シャディク。……どうだった?」

     ミオリネが腕を組んで、煉瓦造りの壁にもたれかかる。グエルはこくりと頷いて、「地下水路を見つけた」と言った。

    「森から入れる。多少時間こそかかるが、安全な通路として使えそうだ。国の色々なところにつながっているだろう」

    「時計塔に行ってきたよ。予備の時計の針を見つけた。純鉄製みたいだ。あとは……dice1d2=1 (1) (1:国の外に亡命できそうな機械を見つけたよ 2:それくらいかな?)」

    「……こっちは、色々あった」

     ラウダは疲れたように、じぶんの腕を撫でた。二人は一瞬の後、そのひとみの色が普段のラウダのそれとは違うことに気づくだろう。

    「Ω種は人を喰う神の餌を供給するための存在。α種はそれを殺すために生まれた兵器。それを推進しているのは……イグ、という蛇神だ」

     あとは図書館にいた『賢者様』はその関係者みたいだけど、会う方法は分からない、と。続く言葉は、二人の耳には入らない。

     Ωは『魔女』じゃなかった。それどころか『魔法使い』でもなかった。子を孕むための腹でしかなかったのだ。一度ヒートを経験したグエルであれば、それを実感を持って理解することができるだろう。『産みたい』ではない。『産まなければならない』。それは義務感で、使命感であった。そして目の前にいるのは。

    「あとついでにラウダがα種になったわよ」

    「えへ。つよくなった」

     __貴方たちを、殺すために生まれた存在だ。

    グエルSANc:dice1d100=10 (10) (41) dice1d3=3 (3) / dice1d8=4 (4)

    シャディクSANc:dice1d100=10 (10) (45) 0/dice1d8=3 (3)


    グエル「おまなにサラッとバース種変更してんだ!?」

    ラウダ「先着一名だったから……」

    シャディク「それなら俺が使いたかったよおおお!!」

    ミオリネ「そうなるからラウダが消費したんでしょうが」

    グエル「……というか、そうか。イグか……α種はヘビ人間、あるいはそれに類似する存在か?」

    シャディク「そういえば水星ちゃん、手足が上手く動かせなくなってたんだっけ。退化させられたってことかな」

    ミオリネ「まあそうなるんじゃない?あっなんかサラッと流してたけどラウダが幸運ファンブって持ち物全部なくなったわよ。エイボンの書も取られた」

    ラウダ「本当に許せない。」

  • 38二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 12:43:09

    グエルSAN値:41→38


    スレッタ「今回皆さんSAN値硬いですね?いままでで一番クトゥルフらしさはあるはずなんですけど……あっ、二人とも、目的変更ですよ」

    シャディク「え?あ、……うん、わかった。なるほどね、頑張るよ。……だけど、どうやって聞こうかな……?」

    『……俺が、決めていいことではない。貴方は処刑人にして占い師であって、判事ではない。決めるのは、貴方じゃない。貴方の目的は『ミオリネの決断を遂行させる』ことである』

    グエル「待て。待てKP、この目的を遂行するにはどうすればいいんだ?明らかにかなり無理じゃないか??」

    エラン「がんばるパワーが足りてないね」

    グエル「なんだよその単語!!」

    ラウダ「発案者です」

    シャディク「ラウダもう少し冷静で理性的なキャラじゃなかった?」

    ミオリネ「明日以降の行動としては、……もう一度スレッタに話を聞きに行く。『賢者様』に会うための手段を探す。あるいはまだ探索できていないところを探索する、かしら」

    ラウダ「どっちにしてもミオリネ・ラウダとグエル・シャディクでやった方がよさそうだね。下手に全員で固まって動いたら一瞬で起爆、……」

    シャディク「どうしたの?」

    ミオリネ「……ねえ二人とも今ヒートトークンいくつ?」

    グエル「2だな」

    シャディク「1だね」

    エラン「+ミオリネとラウダ、二人のα種と行動を共にしたから5、だよ。二人ともヒート判定してね」

    グエル「あ゛!?」

    シャディク「待 っ て」

    スレッタ「ついでにミオリネさんとラウダさんも+2ですね、D100お願いします」

    ミオリネ「そういえばそんなのあったわね」

    ラウダ「まあこの程度甘んじて受けようよ」

    ミオリネヒート判定:dice1d100=73 (73) (20)

    ヒート表:dice1d5=2 (2)

    グエルヒート判定:dice1d100=76 (76) (40)

    ヒート表:dice1d5=5 (5)

    シャディクヒート判定:dice1d100=7 (7) (20)

    ヒート表:dice1d5=3 (3)

    ラウダヒート判定:dice1d100=8 (8) (20)

    ヒート表:dice1d5=2 (2)

  • 39二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 12:50:48

    シャディク「?????????」

    ラウダ「おかしいおかしいおかしい」

    グエル「お前ら何やってんだ」

    ミオリネ「これこの場合どうなるの?」

    スレッタ「シャディクさんは強制的に寝床、あるいは拠点が相手と一緒になる。ラウダさんもそうしましょうか、被った場合はD100で数字が小さい方が優先ですよ」

    エラン「そのまま即起爆は流石に可哀想だから選ぶ対象は三人からのランダムにしてあげる。二人とも自分と同じバース種のPCが出るように神に祈ってね?」

    シャディク「うわああああ出て!出てくれグエル!!」

    ラウダ「ミオリネ、ミオリネを出すしかない!!」

    グエル「高みの見物ってやつだな」

    ミオリネ「面白い」

    スレッタ「最近足りてませんでしたもんね……」

    エラン「必要不可欠な色ボケ要素」


    シャディクヒート判定成功『誰かに傍にいてほしくなる』

    対象:dice1d3=3 (3)

    1:ミオリネ 2:グエル 3:ラウダ

    ラウダヒート判定成功『相手が気になる』

    対象:dice1d3=3 (3)

    1:ミオリネ 2:グエル 3:シャディク

  • 40二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 12:52:16

    両想いじゃん!

  • 41二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 12:58:16

    あらー

  • 42二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 13:03:17

    シャディク「???????????」

    ラウダ「おかしいおかしいおかしいおかしいおかしい」

    グエル「両想いじゃないか、おめでとう。じゃあ俺は一人で帰るから……おやすみ、ミオリネ」

    ミオリネ「無残な姿(言葉通りの意味)で発見されないといいわね、まあ骨は拾ってあげるわよ。また明日ね、グエル」

    ラウダ「そんなあああっ、HOの協力関係の伏線回収なんていらないんだよおおお!!」

    シャディク「待って!待ってグエル、帰る前に抑制剤ちょうだい!!俺用とラウダ用の二つ!!!!」

    グエル「別に構わないが、飲むなら明日の朝にしろよ。お前今日二個飲んでるんだから、体に悪い」

    ミオリネ「なんかデメリットあるの?」

    グエル「いや?二個目以降はないぞ。ただほら、今ここで抑制剤飲ませたら、せっかくお導きのあった色ボケイベントがなくなってしまうじゃないか」

    シャディク「愉快犯!!!!」

    ラウダ「こンのグエル・ジェタークぅ!!!!!」

    スレッタ「そうですね。じゃあそれでお願いします」

    エラン「面白くなってきたね」

    シャディク「切実に助けてほしい。」

    ラウダ「今回の玩具枠やめて」

    ミオリネ「……ん、あれ?シャディク、あんたワインなんて持ってるの?ラウダもSAN値減ってるみたいだから、一緒に飲んできたら?」

    ラウダ「うわあああ露骨な誘導!!」

    シャディク「できればミオリネに踏み出して目的聞き出したかったのにいいい!?!?」

    ワインをdice1d3=2 (2)

    1:dice1d2=1 (1) (1:シャディク 2:ラウダ)一人で飲む

    2:二人で飲む

    3:シャディク「飲むわけないでしょ」ラウダ「だよね」

  • 43二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 13:07:16

    >こンのグエル・ジェタークぅ!!!!!

    もはや罵倒でもなんでもなくて草

  • 44二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 13:07:18

    仲良く乾杯しよう(白目)

  • 45二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 13:48:21

    神はこう申しておられる

  • 46二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 14:17:29

    爆笑した

  • 47二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 18:42:50

    清々しいまでのダイス神の御膳立て

  • 48二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:02:34

    「ま、まって」

     別れ際。ふと、ラウダが切り出した。

    「まって、ほしい。シャディク」

    「……」

    「話したいことがある。いいかな」

     シャディクが振り返る。ラウダの金色のひとみが、一瞬輝いた、気がした。

    「いいよ。俺も同じことを思っていた」

     小さく、頷いた。

     ミオリネやグエルが去って行くのを見届けてから、二人は家路をたどる。殊更、ゆっくりと。少しでもこの時間を引き延ばしたいとばかりに。

     家々から微かに漏れる明かりが、頬の輪郭をぼんやりと浮かび上がらせる。先に口火を切ったのは、シャディクだった。

    「おかしいよね。最初は俺達魔女狩りのために結託してたのに、今となっては俺が魔女で、平凡だったはずのお前が異端審問官の顔をしている」

     ラウダはちらりと、視線だけでシャディクの方を見やった。それから、小さく「先に、謝っておく」と呟く。

    「それは、何に対する謝罪?」

    「もしあなたと敵対するならば、ラウダ・ニールは躊躇いなく、貴方の首を噛み千切る」

    「わあ、怖い。それが言いたかったの? それともそういう確信があるのかな」

    「……いや」

     俯いた顔は、どこか迷子の子どものように、困り果てていた。ぎゅっと自分の身体を抱いて、ゆるゆると息を吐き出す。呼吸がおかしくないことに、自分はまだきちんと人間なのだと実感するのが、なんだかおかしかった。

    「わからない。何も、わからないんだ。どうするべきなの?少し、怖い。間違った道を進んでいたらどうしよう。そうだとしてわかるのだろうか。誰が教えてくれるの? ……もう何も、考えたくない」

     ラウダの声は、微かに震えていた。

     シャディクは見下ろして、暫く考えたのち、ぽんぽんとその背を軽く叩く。ラウダは「わあ!?」と小さな悲鳴を上げて、顔を上げた。

    「いいワインを持っていてね。かつては目的を共にしていた誼だ」

    「……いいの?」

    「もちろん。怖いことも、考えたくないことも、忘れさせてあげるよ」

     ぱちり、とウインクをすれば、ラウダは一瞬戸惑ったように視線を彷徨わせたあと、ふにゃりと笑った。

    シャディクSAN値回復:dice1d6=2 (2)

    ラウダSAN値回復:dice1d6=5 (5)

    シャディクヒート判定:dice1d100=100 (100) (40) dice1d5=5 (5)

    ラウダヒート判定:dice1d100=45 (45) (30) dice1d5=1 (1)

  • 49二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:09:45

    そこで100出すんか

  • 50二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:11:12

    ラウダほんと全然SAN値減らない

  • 51二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:16:05

    シャディクSAN値:45→47

    ラウダSAN値:70→75


    シャディク「100ファン!!」

    ラウダ「ダイスの情緒どうしたの????」

    エラン「ヒート判定ファンブルのときの処理考えてなかったから困るんだけど」

    スレッタ「女神様が『色ボケタイムはおしまいだ』とおっしゃられてますね」

    シャディク「え、えっととりあえず……抑制剤を飲むよ」

    ラウダ「こっちも……この場合どうなるの?」

    エラン「ラウダがファンブルだったら迷わず『殺せ!』ってメモを渡してたんだけどな……シャディクか。じゃあまあ、ラウダと話したことで逆に吹っ切れて今の目的に全ベットできる精神状態になったってことで」

    スレッタ「ミオリネ・シャディクとシャディク・ラウダは色ボケしましたね。そして今日の行動はたぶんミオリネ・ラウダと__グエル・シャディクの組み合わせ。そしてシャディクさんはここまですべての色ボケ要素を空振りしている。次はどうするかお分かりですね?」

    シャディク「わっかんないよ!わかんないよおおお!!」

    ラウダ「あ、そのことだけど、……ってだめかな?」

    エラン「してもいいけどその場合……だよ」

    ラウダ「だよね……」

    スレッタ「じゃあ三度の色ボケ、楽しみにしてますね(笑)」

    シャディク「このSKPニャルが憑依してる!!」

    ミオリネ・ラウダ行動:dice1d4=4 (4)

    グエル・シャディク行動:dice1d5=3 (3)

    1:スレッタに話を聞きに行く

    2:図書館に向かう

    3:中央広場に向かう

    4:犠牲者の家に向かう

    5:魔法学校に向かう

  • 52二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:33:01

    「おはよ、グエル……あれ?顔赤いよ。薬飲んでないの?」

    「ん?ああ、まだ少し余裕があるからな。お前と行動するならヒートになろうがさして影響がない」

    「のんでおいた方が良いと思うけどな……?」

    「あと女神から『シャディクと色ボケしろ』って天啓が降りてきた」

    「それは邪神だよ。飲め、グエル」

    「……わかった」

     グエルはふてくされたような顔をしながら、懐から瓶を取り出し、飲み干した。

     中央広場。

     あの魔女裁判が起きたあとだからか、人もまばらであるようだ。ふとあたりを見渡せば、複数人の死体がそのまま放置されている。生きている人間もそれを遠巻きに、死んだ目でそれを見ているようだ。

     調べものをするなら、少し目立ってしまうかもしれない。しかしフェルシーとペトラは、ここで化け物を見た、と言っていた。それについての手がかりが、何かあるかもしれない。

    「やるぞ、シャディク」

    「ああ。……さて、何が出るんだか……?」


    スレッタ「というわけで、調べられるのは『魔女の死体』『民衆の死体』『道路』『通行人』ですね。ちなみになんでとは言いませんが、どこか調べるたびに……そうですね、シャディクさんが幸運を振ってくださいね」

    グエル「隠れるで代用させろ」

    スレッタ「開けた広場のどこに隠れるんです?」

    シャディク「俺達両方説得も言いくるめももってないよ。気合い入れて振るよ」

    スレッタ「それで、どこを調べますか?」

    1:グエル「魔女の死体を調べてみるぞ」グエルアイデア:dice1d100=74 (74) (80) シャディクアイデア:dice1d100=40 (40) (80)

    2:シャディク「民衆の死体を調べてみるか」グエルアイデア:dice1d100=3 (3) (80) シャディクアイデア:dice1d100=72 (72) (80)

    3:グエル「道路を調べる」グエル目星:dice1d100=5 (5) (70) シャディクアイデア:dice1d100=60 (60) (80)

    4:シャディク「通行人に話を聞こうか」グエル心理学:dice1d100=68 (68) (70) シャディク心理学:dice1d100=24 (24) (70)

    シャディク幸運:dice1d100=66 (66) (55)

  • 53二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:34:38

    スレッタ「あ。行動ダイス忘れてますね」

    グエル「おいシャディク!お前幸運!!」

    シャディク「あは あはは……」

    スレッタ「どうやって華々しく散るか考えててくださいね」

    グエル「ああああああ!!幸運高いラウダがαになったからあああ!!!!」

    シャディク「だよね、俺がなるべきだった」

    グエル「いや俺だが?」

    スレッタ「なかまわれ」

    行動ダイス忘れ:dice1d4=1 (1)

  • 54二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:41:35

    行動ダイスで選択されなかったとはいえグエルの出目半分はクリティカルなの凄いね

  • 55二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:46:48

    ラウダでもファンブって持ち物全ロストしたんだから油断してはならない

  • 56二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:53:12

     犠牲者の死体は、損傷が特に激しい。

     彼女が焼ける瞬間を思い出す。一瞬にして炎が彼女の体を包み、燃え上がった。普通、服に炎が移ったとしても一瞬で包み込むことなどないはずなのに。

     ふと、気づく。彼女の周囲から、特に強く『火の水』という魔法薬のにおいがする。

     __燃える、液体。

     つまるところ、ここで完全に殺すつもりだったのだ。そして、その明確な殺意は、同じ『魔女』。グエルとシャディクにも、同様に向けられている。

    「な、なあ、これ……」

    「……ああ、つまり……俺達は、」

     ころされる、と。

     続けようとしたところで、ふと。こちらを驚いたように見つめる少女と目が合った。黒い髪に、淡い青色のひとみをした少女だ。その瞳孔は縦に割れており、首筋には薄い鱗がある。

     シャディクならば、見覚えがあるかもしれない。

     教会の孤児院で、ひとつ年下だった少女。ニカ・ナナウラだ。

    「魔女がいる!!」

     ニカが叫んだ。咄嗟に逃げだそうとしたグエルの手が、誰かによって強い力で掴まれる。シャディクが後ずさる。その身体も、取り押さえられる。怖い。逃げられない。逃げ出さないと。とにかく逃げないと、

    「魔女がいる!魔女がいる!魔女がいる!!」

    「グエル・ジェタークとシャディク・ゼネリだ!」

    「教会に連れていけ!十字架に磔にしろ!!」

    「悪魔だ、悪魔だ、殺せ!!」

    「「「「殺せ!殺せ!殺せ!!」」」」

     __殺される!!


    スレッタ「逃げる場合は二人のCONの合計とCON30との対抗ロールですよ。手伝ってくれる人がいたらその人も足していいですけど、いないですからねえ……」

    グエル「うわああああああシャディク!!!!」

    シャディク「ごめんグエル!!!!!!」

    グエルSANc:dice1d100=70 (70) (38) dice1d3=2 (2) /dice1d6=4 (4)

    シャディクSANc:dice1d100=43 (43) (47) dice1d3=2 (2) /dice1d6=4 (4)

    CON対抗:dice1d100=83 (83) (20)

  • 57二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 20:58:56

    うわああああああ

  • 58二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:08:48

    グエルSAN値:38→33
    シャディクSAN値:47→45
     何人もの男が二人を力任せに引き倒す。煉瓦に全身叩きつけられて、酷く、痛む。目の前がちかちかする。
    「捕まえろ!」
    「グエル・ジェタークはパンと称して怪しげな薬をばらまいていたらしいぞ」
    「シャディク・ゼネリは異端審問官のふりをして教会に侵入していたらしい」
    「悪の親玉だ、全国民の前で殺せ!!」
     半ば引きずられるようにして、二人は教会の地下牢にまで連れてこられた。硬い床に、何の気づかいもなく放り投げられる。強く、全身を打ち付ける。
    「ど、どうし、」
    「は、は、は、ひゅ……」
    「グエル!?グエル、落ち着いて、過呼吸になってる!」
     シャディクが宥めるようにその背を撫でていると、どこからか、こつん、こつん、と足音が響いてきた。それはゆっくりと、こちらに近づいてくる。厭な予感がして、牢屋の入り口を見やる。
     そこに立っていたのは、あの青年だ。
     金色の髪に、緑色の瞳。天使のような笑顔に、頬の鱗。エラン、あるいは五号、である。
    「君たちが『魔女』?」
    「違う。俺は教会の関係者だ、これを見ればわかるだろう」
     シャディクは懐から『ミカエリス』を取り出して、見せる。五号は「わあ」と言って手を叩いて、微笑んだ。
    「じゃあ、これを飲んでくれるかな。……そうしたら、わかるはずだ」
     五号はゆっくりと、二人の前に小瓶を差し出す。
     開けられた口からは、ラズベリーのような香りがする。
     目を、見開く。二人は硬直して、それを見つめる。
    「……無理だよね。じゃあ、次に会うのは明日の昼だ」
     中央広場でね。
     五号は立ち上がり、くるりと踵を返した。その場には、ラズベリーの香りがする瓶と、二人きりだけが取り残されていた。

  • 59二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:11:59

    えらいこっちゃ

  • 60二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:19:53

    エラン「スレッタ?……わかった。なるほど、じゃあこっちに任せて……ラウダはいるね?」

    ラウダ「何?その確認」

    エラン「いや、なんでもない。そうだね、犠牲者の家は扉が壊されていて、室内もかなり荒らされているらしい」

    ラウダ「人の気配はある?」

    エラン「ないよ。ただし、長くとどまっていたらわからない」

    ミオリネ「さっさとガサ入れするわよ。行ける場所は?」

    エラン「『1:キッチン』『2:調合室』『3:私室』。どこに行くにしても君たちの持っている技能なら目星しか振れない」

    ミオリネ「へえ。じゃあ、そうね……dice1d2=2 (2) (1:手分けして探しましょう。私はdice1d3=1 (1) に向かう 2:一緒に探索しましょうか)」

    ラウダ「わかった。dice1d3=2 (2) を探索するよ」

    エラン「了解。……それと、ラウダは幸運を振って」

    ラウダ「やだ!!」

    ミオリネ「駄々をこねない」

    ラウダ「やだまたファンブルするもん!!!!」

    ミオリネ「あんたが失敗する方が珍しいのよ本来 期待値的には」

    エラン「おとなしく振ってね」

    ミオリネ目星:dice1d100=15 (15) (70)

    ラウダ目星:dice1d100=46 (46) (70)

    ラウダ幸運:dice1d100=76 (76) (80)

  • 61二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:23:29

    ぎりぎりだった

  • 62二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:37:50

    ラウダーッ!ミオリネーッ!早く来てくれーッ!!

  • 63二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:41:15

    ラウダ「せ、セーフ……」
    ミオリネ「なんでこんなギリギリなの??」
    ラウダ「あたればなんでもいいよ」
    エラン「……わかった。それなら……」

     ミオリネが入ったそこは、どうやらごく一般的なキッチンであるようだ。かまどがあり、調理器具がある。ふと見てみると、見慣れた瓶があることに気づいた。
     手に取って、光に透かして見る。『抑制剤』だ。ここの犠牲者もグエルと同じように、魔法学校に通って、こういったものの作り方を……『魔法』を、習ったのだろうか? ぱちぱちと重たげに瞬きをして、ちらりと窓の外を見やった。
     一方ラウダは調合室に向かっていた。ぱっと目に付くのは大きな釜だ。覗き込めば、何か薬が入っているのが見える。少し瓶で掬い取ってみる。ラズベリーの香りはしないし、抑制剤の、あの青臭いにおいもしない。
     ならばこれは何に使うのだろう? グエルに見せればわかるかもしれないが。と、思って、ふと窓の外を見やった。
     __そして、目を見開く。
     紺色の鳥が、こちらに向かって猛スピードで飛翔してきていた。
    「ああああ!?!?」
    「っわああああ!?」
     それは窓を突き破って、こちらに飛び込んでくる。二人は辛うじて回避に成功した。だがそれでも、あまりの衝撃に、しばらく硬直するだろう。鳥はしばらくじっと二人を見つめた後、ざ、ざざ、ざ、と奇妙な音を立てる。
    『聞こえる?』
     __それは、明らかな人語であった。
    「と、りが、喋った……?」
    『君は、以前僕を尋ねてくれた人だよね。そして君は、真実に近づかんとしている』
     鳥はラウダを、そしてミオリネを順に見やって、ざざざ、と擦れた音混じりの声を発し続ける。
    『君の兄と友人が、教会につかまった』
     二人は大きく、目を見開いた。鳥はお構いなしに続ける。
    『五号は僕が引き付けておく。今日の夜、教会の地下牢に向かって。地下水路を使うんだ、あそこなら安全に侵入できる』
    「ま、待って、一体……!?」
     それだけ言うと、およそ生命には不可思議な動きで垂直に飛び上がり、そのまま飛び去って行った。半ば無意識に手を伸ばす。届かない。唖然として、二人は目を合わせる。
    「……どういう、こと?」
     ミオリネが呟いた言葉に、ラウダは真っ青な顔で、こくこくと頷いた。

  • 64二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:49:50

    よかったー成功して…

  • 65二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 21:50:36

    4号はほぼ味方とみて良さそうか

  • 66二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:05:22

    ミオリネ「?????????」

    エラン「というわけでグエルとシャディクが教会に捕まったよ。明日の昼まで救助できなかったら容赦なく火あぶりロストだから」

    ラウダ「待って!待って!どうして!?!?」

    エラン「だってシャディクが幸運失敗したみたいだし……ラウダより出目はよかったけど……」

    ラウダ「一言余計!!」

    ミオリネ「出目どうなってんのよこいつらぁ!?」

    ラウダ「……えっと、地下水路って、森から入れるっていう、あの……?」

    ミオリネ「でしょうね。……さて、このままさっさと向かうか、もう少し探索してから向かうか……」

    ラウダ「このままむかう!!」

    ミオリネ「でも今いったところで、ようするに……まあ多分四号よね、四号が引き付けていないんだから、救出は難しいんじゃないの?」

    ラウダ「ぶっつけ本番で地下水路を辿って教会まで辿りつける保証もないんだ。あと今日の運なら失敗する気がする」

    ミオリネ「だから水路で待機しておくべき……ってこと?うーん、一理あるけど……若干時間がもったいない気もする」

    エラン「それで、どうする?」

    dice1d4=2 (2)

    1:ミオリネ「とりあえず私室だけ探索していく?」

    2:ミオリネ「おそらく中途半端に探索が終わってる中央広場にいきましょう」

    3:ミオリネ「図書館いって本人に聞く?」

    4:ラウダ「とにかく地下水路に向かうよ」

  • 67二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:28:13

     広場に出た二人は、その様子がどこか異質であることにすぐ気づくだろう。浮足立つような、そんな雰囲気だ。

     視界の端にステージのようなものをとらえる。うまくやらなければ、あそこに魔女役として立つのは、グエルとシャディクになるのだろう。

    「ミオリネ、ラウダ!」

     と、そんな二人に、見知らぬ人が話しかけてきた。

     人、じゃない。人々だ。衛兵、神父、商人、記者、探偵。様々な人が駆け寄ってきて、彼等と、『魔女』とおよそいつも一緒にいた二人に__罵倒、ではない。気づかうような声をかけてくる。

    「あの悪魔と一緒にいてよく無事だったな」

    「もう大丈夫だ。魔女は明日火刑に処すから」

    「ミオリネは薄汚い孤児の傍にいて嫌だっただろう」

    「ラウダだってあんなやつの世話をして大変だったはずだ」

    「可哀想に。可哀想に。可哀想に!」

     誰も二人を加害者として扱わない。

     誰もが、被害者として扱ってくる。

     そこには奇妙なまでの熱狂があり、それを肌で浴びた二人は、ぞっとするものが背筋を走っていくことに気づくだろう。


    ラウダ「ねえ四番目のモブ殺していい?」

    ミオリネ「奇遇ね。三番目のモブは私が頂くわ」

    エラン「ここで戦闘しちゃだめだよ……」

    ラウダ「何故?……ああ、救出に行けなくなるからか」

    ミオリネ「あとで覚えておけっての」

    エラン「……こほん。君たちは町人に取り囲まれているから、死体を調べることはできないだろう。『目星』か『アイデア』のどちらかを振ってね」

    ラウダ「こんなならむしろ魔女狩り要素抜いて普通のオメガバースシナリオもってきてよ」

    ミオリネ「そうね、なんかそっちの方がましな気がしてきた。今からでも積極的に色ボケましょうエラン」

    エラン「これ一応クトゥルフなんだよね」

    ラウダSANc:dice1d100=7 (7) (75) 0/1

    ミオリネSANc:dice1d100=25 (25) (33) 0/1

    1:目星(共に70) 2:アイデア(ミオリネなら60、ラウダなら70)

    ミオリネ技能:dice1d100=60 (60) (dice1d2=1 (1) )

    ラウダ技能:dice1d100=69 (69) (dice1d2=1 (1) )

  • 68二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:33:19

    こわいこわいまあ無理もないけども

  • 69二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:40:10

     ラウダはふと地面に視線を向ける。

     __煤や炭と混じって、何やら黒っぽい、ねばねばしたものが見える。

     よく見るとそれは、光を浴びて、何やら玉虫色に輝いていた。ミオリネは「『ショゴス』?」と小さく呟く。ラウダは頷く。話に聞いただけだが、特徴は合致する。そしてこのようなものを、今まで見たことがない。さすがにただの空似ではないはずだ。

     ……しかしなぜ、こんなところに?

     そしてきっとこれが、フェルシーやペトラが言っていた「黒い化け物」の形跡であるのだろう。彼女たちに聞けば、もう少し詳しいことがわかるだろうか。あるいは、

    「……スレッタ……」

     信じられないものを見るような顔で、ミオリネが立ち尽くしていた。

     否、まだ、心のどこかで、あれはただの幻だと、信じたがっていたのかもしれない。しかし、もう。繋がってしまった。あれは夢でもなんでもない。スレッタは化け物を使役している。それを、嫌が応にも理解してしまう。ミオリネは一瞬うなだれたように俯いて、それからふっと顔を上げる。

    「行きましょう、ラウダ」

    「……うん」

     行先は、言わなくても通じ合った。


    エラン「なんていうか……SANチェックだけ出目が異様に良いね」

    ミオリネ「あの程度恐るるに足らずよ」

    ラウダ「恐怖<怒りってことだね」

    エラン「さて。じゃあ二人はこのまま、地下水路に向かう。で、いいかな?」

    ミオリネ「ええ。……これで、辿りつけるといいけど……」

    ラウダ「試行回数は稼げる?」

    エラン「二人とも幸運を振って、どちらかだけでも成功したら辿りつける。どちらも失敗したら……ね?」

    ミオリネ「ラウダ、信じがたいことに貴方は幸運が私の二倍ある……気合い入れなさい」

    ラウダ「らうだがんばる」

    エラン「がんばって。さて、じゃあ君たちはじめじめとした地下水路を進む。漠然とした焦燥感を、堪えながら」

    ミオリネ幸運:dice1d100=4 (4) (40)

    ラウダ幸運:dice1d100=60 (60) (80)

  • 70二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:41:59

    らうだもみおりねもがんばった!!!!えらい!!!

  • 71二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:42:23

    さすミオラウ

  • 72二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:43:26

    がんばるパワーつおい

  • 73二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:55:12

    シャディク「市民グエル、その情報はお前のセキュリティクリアランスには開示されていないね?」

    グエル「くっ……クソッ、UV様、俺はシャディクに思いっきり顔近づけてメンタルブラストだ!20!!俺の頭が爆発した」

    スレッタ「やけになってぱらのいあはじめちゃいました……あ、そういえば二人ともはこれでヒートトークン6ですけど、抑制剤飲みます?」

    グエル「没収されてなかったのか?……dice1d2=1 (1) (1:おいシャディク、一緒に飲むぞ 2:どうせ死ぬんだからもういいだろ)」

    シャディク「ええ?じゃあ……dice1d2=1 (1) (1:誰かが助けてくれると信じて飲むよ 2:なんかもういいや……)」

    では、牢屋の中で鬱屈としていると、ぱたぱたとどこからか音が聞こえてきます。貴方たちがそちらをみやると、」


     そこには一匹の鳥がいた。

     紺色の鳥は、じっと二人を見下ろしてくる。それは何やら、薄い手のひらサイズの、板、のようなものを嘴にくわえていた。そうして、こちらに近づいてくると、シャディクにそれを押し付ける。そうして、ざ、ざざざざ。ウィン。音を立てて、何かが起動した。

    『グエル・ジェターク、久しぶりだね。そしてシャディク・ゼネリは初めまして。僕は君たちの言う「賢者」だ』

     突然人語がきこえてきて、グエルは面食らう。教会で過ごして不思議なことには慣れたつもりのシャディクも、さすがに一瞬、口を半開きにさせた。

    『君たちを助けに来た。そしてそれと引き換えに、君たちに協力を願いに来た。この鳥が持っているのがカードキーだ。グエルは知っているね、図書館の最上階で待っている』

     鳥はそこまで言い終わると、ひらりと鉄格子を抜けて飛び去って行く。

    「……た、たすけにって、どうやって……」

    「さあ……?」

     二人は呆然と、その後を見つめていた。

    グエルヒート判定:dice1d100=99 (99) (10)

    ヒート表:dice1d5=5 (5)

    シャディクヒート判定:dice1d100=62 (62) (10)

    ヒート表:dice1d5=3 (3)

  • 74二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 22:58:54

    飲んでなかったら合流したそばから暴発してましたね…
    しかしヒート判定でやたらファンブるな

  • 75二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:06:59

     鳥がどこかに飛んでいくのを見送って、幾何か経った。

     恐怖は時間感覚を麻痺させ、一秒を一分に、一分を一時間に感じさせる。冷たい石の壁にもたれて、半ば現実逃避のように抑制剤を飲んで、口の中が乾ききっていて。話すこともなく、ぼうっとしていると。

     ふと、グエルが寄りかかっていたタイルが、動いた。

    「どわっ!?」

     小さな悲鳴があがる。しかしそれはすぐに、誰かの手によって押さえつけられた。シャディクは警戒姿勢をとって、無意識に構える。しかしすぐに、目を、見開いた。

    「……ミオリネ?」

     タイルの向こうにいたのは、ミオリネだった。

     すぐ後ろにラウダも続いている。色素の薄い二人の瞳は、夜の闇の中できらきらと輝いて見えた。ミオリネは「しっ」とくちびるに人差し指をあてると、二人をタイルの向こう側に案内する。音もなく、地下牢の壁が開かれる。薄暗い道を、導かれるようにして四人は歩き出した。

     しばらく進んで、ここまでくればまあ安心だろう、というところで、不意にミオリネが振り返る。そうして「馬鹿!」と叫んだ。

    「なんでこんなことになってるの、どれだけ心配したかわかるの!?」

    「ミオリネ、……」

    「ああ、違う、違うわ、シャディクもグエルも悪くない。これは八つ当たりなの、だからそんな悲しそうな顔しないで!」

    「す、すまない」

    「謝らないで!」

     ラウダはこくりと頷いて、ほっとしたように顔を綻ばせた。「無事でよかった」。しかしすぐに、表情を引き締める。

    「……これから先、移動するときは地下水路を使おう。特に兄さんとシャディクは、魔女として連れていかれたところを目撃されてしまっている」

    「ええ、そうね。……とにかく、よかった、よかった、ふたりとも、生きてた……」

     ミオリネの声は、酷く震えていた。

    ミオリネヒート判定:dice1d100=20 (20) (30)

    ヒート表:dice1d5=2 (2)

    ラウダヒート判定:dice1d100=91 (91) (10)

    ヒート表:dice1d5=1 (1)

  • 76二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:11:25

    ミオリネさん動揺してヒート判定のハードルが低くなっとる

  • 77二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:15:51

    ミオリネ「うそでしょ」

    グエル「ほら色ボケろよ」

    シャディク「み、ミオリネ……」

    ラウダ「因果は巡る。あれだけ玩具にされたんだ、貴方だってするべきだよね?」

    エラン「うーん、うーーん……じゃあ前と同じように、この場にいるPCからランダムで選択、あたった相手と拠点を一緒にする、ということで」

    スレッタ「そうですね。グエルさんかシャディクさんかの二択でもいい気がしますけど、ここは公平にラウダさんも選択肢にいれましょう」

    ミオリネ「ラウダ引くわよ。今かなりヒートトークンが溜まってるからシャレにならない」

    グエル「悲壮な決意だな。シャディク引けよ」

    ラウダ「兄さんもこう言ってる。シャディク引いてよシャディク」

    シャディク「ああああ!色ボケリベンジしたい気持ちと真面目に生命の危機があることを天秤にのせざるを得ない状況!?」

    ミオリネヒート判定成功『相手が気になる』

    対象:dice1d3=2 (2)

    1:グエル 2:シャディク 3:ラウダ

  • 78二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:17:22

    見事なフラグ回収

  • 79二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:18:35

    素晴らしい
    これは必要な色ボケ要素

  • 80二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:44:09

    ミオリネ「??????」

    シャディク「不正ダイス!!」

    グエル「女神って存在するんだな……じゃあまた明日。おやすみラウダ」

    ラウダ「おやすみ兄さ……あれ兄さんってどこで寝るの?多分確実に家は荒らされてるよね。というか普通に見つかるよね」

    グエル「えっあっああ……dice1d2=1 (1) (1:こんな時のための隠れるだろうが! 2:ラウダのとこに転がり込むかあ……)」1の場合技能判定:dice1d100=6 (6) (70) 2の場合何かこう処理を考えます


    「……」

    「ミ、ミオリネ……?あの、なんで、手、繋いだまま、なのかな……」

    「だめなの?……一緒にいたい」

     ミオリネはじっと、シャディクを見つめる。シャディクは思いきり目を逸らして、「それは、危なっかしいから、かな?」と半ば裏返った声で言った。

    「……そう、かもしれない。今日一緒に寝るわよ」

    「え!?」

    「だめなの?」

    「だめ、……じゃない……」

     シャディクの頬は、のぼせあがったように熱い。

     これが‪α‬種を、自分を殺すための存在を前にしたことによる生存本能に起因するのか、それとも別の何かがあるのか、シャディクにはわからなかった。ただわかるのは、異様なまでに、ドクドク、心臓が跳ねている。それだけだ。

     ミオリネの家までたどり着く。部屋までたどり着く。客間はあるはずなのに、ミオリネはシャディクを自室まで案内した。そうしてシャディクをベッドに座らせると、自分はカウチに寝転ぶ。

    「み、おりね……」

    「シャディク。歌って」

    「へ?」

    「リュートは、いらない。……歌って、おねがい……いつもみたいに。私を、安心させて……」

     声が、泣きそうに震えてる。

     シャディクは一瞬言葉を詰まらせたあと、たどたどしく歌い始めた。子守唄だ。お姫様を、悪夢から守る歌だ。大切な人が、どうかゆっくりと、眠りについてほしいと。そう、願う歌だ。

     暫くもしないうちに、静かな寝息が聞こえてくる。これだけ色々あったのだ、疲れたに違いない。そうしてシャディクもまた、疲労を色濃く感じてた。

     窓の外を見る。

     あの、シャディクを助けに来てくれた時の、ミオリネの目の色と同じ。淡い色の月が浮かんでいた。

    シャディク芸術(音楽):dice1d100=25 (25) (70) 成功の場合ミオリネのSAN値が1回復するよ

  • 81二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:47:32

    やったねリベンジ成功だよ!

  • 82二次元好きの匿名さん23/03/24(金) 23:48:52

    良い…

  • 83二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 08:04:57

    グエル「おはよう。今日は昨日もらったカードキーで『賢者様』に会いにいくが……ラウダ以外の三人は抑制剤を飲んだな?」

    ミオリネ「ええ。これで私たち二人ともヒートトークンが0ね」

    シャディク「正確にはこれから四人で行動するならミオリネは1、俺は5になるけどね~……?」

    ラウダ「……あれ?つまり兄さんとシャディクは四人行動するとヒートトークンが一気に5たまるの?まずくない??」

    グエル「ああ、二回行動すればあのラズベリージャムと同等の効果になるとかいう状況だ。そして悲報、ここで抑制剤が切れた。あとひとつ余ってはいるが焼け石に水だ」

    ミオリネ「うわあ うわあ うわあ……」

    シャディク「どうする?『賢者様』は確実に重要な情報だから、できれば四人行動がいいけど……」

    ラウダ「抑制剤班と聞き込み班で二手にわかれるか、一緒に行動するか、だよね……うーん、どうする?」

    グエル「俺は二手にわかれるのがいい。効率的に行きたい」

    シャディク「うーん、俺は四人派かな?」

    ラウダ「ミオリネと行動できるから?」

    シャディク「ちがうよ!ちがうってば!!」

    エラン「さて、どうする?これ以上悩むようなら朝顔を合わせたってことでヒートトークンを加算するよ」

    ミオリネ「鬼畜KP!!」

    dice1d2=2 (2)

    1:ミオリネ「……じゃあ、四人行動で。まずは全員で抑制剤作るわよ」

    2:ミオリネ「私・ラウダとグエル・シャディクに別れましょうか」

  • 84二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 08:36:38

    エラン「わかった。昨日の情報共有の時にカードキーをミオリネに渡したってことにしてあげていいよ」

    ミオリネ「ありがとう。行くわよラウダ」

    ラウダ「2PL×2状態再び、か……」


    スレッタ「はい、おふたりの処理、ですね~!」

    シャディク「KP、ちなみに薬作って速攻で追いかけるとしたらどんな感じになる?」

    スレッタ「その場合薬を作るチャンスは一回だけですが、向こうが三回行動したあとくらいに合流できますよ。逆に一日かけて作るなら、二回薬学を振ることができます」

    シャディク「なるほどね。それもいいかもしれない」

    グエル「そうか?ここから先抑制剤の消費量は増えるだろうし、ここらで量産しておくのもアリだとおもうが」

    シャディク「それって他PCが味方である前提だよね?情報を秘匿されたらどうするの、特にラウダ。あれ絶対敵対目的だよ。具体的にどう敵対するかは知らないけど」

    グエル「俺の目的は余程のことじゃない限り誰かと敵対しないからな……どうやってクリアするのかも分からないが。いや、それなら俺も合流した方がいいのか?」

    シャディク「……グエルの目的って何?」

    グエル「別に話してもいいが、先にシャディクのを教えてもらうぞ」

    シャディク「『ミオリネの目的を達成させる』。ミオリネの目的が何かは知らない」

    グエル「色ボケ」

    シャディク「悪い!?!?」

    グエル「……『魔女を産むシステムを破壊する』だ。ようするにバース種自体をブチ壊せってことだな。ただしどうやるかはしらない」

    シャディク「無理じゃない?」

    グエル「俺もそう思う。PL的には切実にあの脱出ポッドで亡命したい。一人で」

    シャディク「ねえSKPこいつ逃亡するつもりだよ!逃げて一つを得るつもりだよ!!」

    スレッタ「その場合後遺症つきますけど大丈夫です?」

    グエル「……だろうな。じゃあやめおておく。それで行動だが……」

    シャディク「dice1d2=2 (2) (1:薬作りを優先しよう 2:適当なとこで切り上げて合流しよっか)」

    スレッタ「わかりました!じゃあシャディクさんは目星、グエルさんは薬学を振ってくださいね~!」

    グエル薬学:dice1d100=64 (64) (70) 見つけられた個数:dice1d10=7 (7)

    シャディク目星:dice1d100=91 (91) (70-10=60) 見つけられた個数:dice1d5=2 (2)

    グエル薬学:dice1d100=33 (33) (70)

  • 85二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 08:56:03

    薬草の見た目が似ているようだね。 グエル以外は見分けがつかない

  • 86二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 08:59:58

    >>ねえSKPこいつ逃亡するつもりだよ!逃げて一つを得るつもりだよ!!

  • 87二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 09:08:27

    90台をよく見るなあ……(白目)

  • 88二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 12:24:04

     つんとした薬のにおいがする。

     持ち前の身体能力を叩きつけ、ごりごりと草をすり潰すグエルは、何かに焦っているようにも見えた。

    「グエル、お前の言ってた薬草ってこれ?」

    「それは見た目の似てる……ラウダもおなじ種類の持ってきてたな。根を刻んで茹でると豆みたいな味がしておいしいぞ」

    「サバイバルだね」

    「キャンプ飯の基本だぞ」

     できあがった抑制剤は、今までにつくったぶんを合わせて八つだ。すこしこころもとないが、贅沢は言っていられない。瓶にすくうと、まだほのかの温かい。

     シャディクは一瞬心配げな顔をして、瓶を受け取る。そのまま立ち上がり、例の地下水路の入口に向かって歩きだした。グエルは座り込んだまま、それを見上げる。

    「どこへ行く」

    「ミオリネとラウダに合流しよう」

    「……」

    「お前が何をしたいのか、何故そんな顔をしているのか。ゆっくり、聞かせてもらう」

     シャディクは振り返り、ちらりとグエルの方を見下ろした。グエルはこくりと頷き、瓶を全て袋に入れて、立ち上がる。

     それからふっと、空を見上げた。青い、あおい空だ。眩しげに目を細める。あまりに突き抜ける快晴に、__自分の体が『魔女』という爆弾を抱えていることを自覚して、泣きたくなる。

    「俺はただ、絶望しか産まない連鎖を止めたいだけだ」

    グエル幸運:dice1d100=18 (18) (45)

    シャディク幸運:dice1d100=98 (98) (55)


    エラン「図書館だね」

    ラウダ「直で行く……つもり、だったけど。どうしよう、まだ地下を探索できていないんだよね……」

    ミオリネ「気になるのであれば、先にちらっとそっちだけ見てから向かう?」

    ラウダ「時間がもったいないからさっさと向かいたいけど。いやあでも、情報逃すのも怖いなあ……」

    ミオリネ「どうする?私はラウダに従うけど」

    エラン「二人とも図書館持ってないから、技能振るなら目星で代用してね」

    dice1d2=2 (2)

    1:ラウダ「……わかった。地下に向かう」ミオリネ目星:dice1d100=64 (64) (70) ラウダ目星:dice1d100=57 (57) (70)

    2:ラウダ「いや。やっぱりこのまま向かうよ」

  • 89二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 12:33:23

    どうしてこう出目がさぁ……

  • 90二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 12:43:40

    シャディク何もファンブらなくてもお前…

  • 91二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 12:51:12

    シャディク「????????????」

    グエル「KP!KP俺は成功している!!いいだろうスレッタ・マーキュリー!!!!」

    スレッタ「え~こまっちゃいます~♡」

    シャディク「楽しそうだねぇ水星ちゃん!!」

    グエル「教会は嫌だ教会は嫌だ教会は嫌だ」

    スレッタ「ふふふ、じゃあ、そうですね……どうなるかは1d3で決めましょう!1なら普通に図書館に辿り着けますよ、2ならそうですね、ヒートトークンをひとつ加算しておいてくださいね。3なら……♪」

    グエル「うわあああやるぞシャディク!!」

    シャディク「あてるよ1!!!!」

    dice1d3=3 (3)


     ミオリネが薄い板を最上階へ続く扉にかざすと、ふわり、と。音もなく、壁の一部がスライドして、浮き上がる。

     少し躊躇いながらも踏み出せば、ぷしゅ、と音がして、扉が閉まった。中には螺旋階段がある。意を決して、二人はそれを登った。

     進む。進む。進む。息が切れそうになる。ラウダがそろそろ倒れてしまうのではないかというところで、唐突に。視界が、開けた。

     硝子張りの天井から日差しが差し込んでいる。

     中は温室のように、土が敷かれて、花が咲き乱れている。ティーセットを片手に本を読んでいるのは、『エラン』とよく似た金髪緑目の少年だ。身の丈ほどある杖を持ち、真っ黒いローブを身に纏って、まさに魔法使いといったいでたちをしている。少年はこちらを見ると、無表情に言った。

    「待っていたよ。ミオリネ・レンブラン。ラウダ・ニール」

     彼が杖を振るうと、どこからか青い鳥がふわりと飛んでくる。二人に危機を伝えに来た鳥だ。鳥は机の上に留まると、ザザ、と汚れた音を立てた。

    「僕は四号。どうか協力してほしい」

    dice1d4=3 (3)

    1:ラウダ「……とりあえず目星」ミオリネ目星:dice1d100=99 (99) (70) ラウダ目星:dice1d100=5 (5) (70)

    2:ミオリネ「協力って、何?」

    3:ラウダ「その鳥は?」

    4:ミオリネ「五号やエランとの関係は?」

  • 92二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 12:51:57

    シャディク……

  • 93二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 12:57:26

    ファンブルとクリティカルが同時に出てるのもひどいぞ

  • 94二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 13:08:13

    グエル、どうして低い幸運の中でも善戦しているかというと同行人が···

  • 95二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 13:09:32

    そっちのフラグ回収はやめろとあれほど

  • 96二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 13:14:39

    グエル「うああああああシャディク!!!!」

    シャディク「あはっ あはっ こんなになっちゃった……」

    スレッタ「笑いが止まりません」

    グエル「死にたくない死にたくない死にたくない!!」

    シャディク「たはは なっちゃったからにはもう……ね……」

    スレッタ「……ふふ。そうですね、じゃあ、おふたりは……」


    「鳥じゃない。姿は似せているけれど、遠隔操作ができるドローンだ。ここにいても国の様子を観察できるように、あちこちに飛ばしている」

     気になるならばらしてみる?

     エランは鳥を指先に載せると、二人に向けて差し出してきた。ふわふわとした羽毛に包まれているが、既存のどの鳥と似ても似つかない。また、よく見れば、それが呼吸をしていないことにも気づくことができるだろう。

    「どろーん? って、何?」

    「君たちの言葉に直せば、空飛ぶ目や耳、みたいな感じかな」

    「へえ……その鳥、飛ばして兄さんたちにつけることってできる?」

    「大抵の位置さえわかれば」

    「今は森にいると思う」

    「わかった」

     四号が杖を振るうと、鳥が飛んでいく。きき、ジジジ、ブオン。低く唸るような、およそ鳥からは出ない音を立てながら。

    「さて。本題に入ろう、僕は君たちに協力を願いたい」

    「……何をしろと?」

    「僕は魔女狩りを止めたいんだ。でも王宮に与する訳にはいかない。ならば、根本から断つ必要がある」

    「答えが抽象的すぎる。つまりどういうことなの」

    「ごめんね。人と話すのは慣れていないんだ」

     最近はたまに来る五号に『改心』を促されるだけで、ほとんど意味のある会話なんてしていなかったから。

     四号は目を伏せ、少しだけ悲しそうな顔をした。上手く質問して、答えを引き出す必要がありそうだ。

    dice1d4=4 (4)

    1:ラウダ「なぜ王宮に行かないの?」

    2:ミオリネ「根本から断つって、どうやるのよ」

    3:ラウダ「五号やエランとの関係は?」

    4:ミオリネ「あの技術は何なのよ」

    エランの鳥が無事に辿り着けたかラウダ幸運:dice1d100=75 (75) (80)

  • 97二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 13:19:28

    ギリギリでも成功は成功えらい

  • 98二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 13:25:52

    首の皮一枚つながったかな

  • 99二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 13:32:58

    グエル、シャディク、生きてくれ…!

  • 100二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 13:44:32

    「……国民に余計な知識をつけさせないように、この国は『中世ヨーロッパ程度の文明』という設定で運営されている」

     あるいはそうした結果、この文明になった、とでも言った方が正しいかな。そう言いながら、四号は杖を振るう。ブオンと低い音がして、半透明のスクリーンにグエルとシャディクが映し出された。

     どうやら何か話したあと、地下水路に向かったらしい。ここに来るのだろうか。そう思いながら、二人は再び四号に視線を戻す。

    「ただしあくまで目的は『人口の増産』、もう少し言えば『生贄、餌の安定供給』だ。衛生面を保つために、子を産み、殖やし、地に満ちさせるための存在__Ω種は、特別に外の世界と遜色ない医学・薬学の教育が施されている。これが『魔法』だ。それとは別に、この国で暮らす同胞が生きやすくするために、いくつかの技術が取り入れられている」

     青い鳥はドローン。四号の杖はリモコン。五号のファラクトは火炎放射器で、火の水は灯油。自動照明のLED電球に、電子ロックの隠しドア。ミカエリスとかいうのはアサルトライフルで、遠見の宝玉はGPS、知らせの石板は機能を制限したスマートフォン。

    「君のそれは、アーティファクトみたいだけれど。見たところ、僕たちの技術で魔術……おそらく『ニョグタのわしづかみ』を再現したもの、かな」

     いかにも五号が考えそうなことだ、と四号が腕を組む。

     ラウダはしばらくぽかんとしたあと、ふっと自身の手に握られた純銀の大剣、『シュバルゼッテ』を見つめる。使う度狂気に近づく、不思議な武器。四号は頬杖を着いた。

     ミオリネがふと、スクリーンに目を向ける。グエルとシャディクが歩いている。それを見て、ぱちぱちと目を瞬かせた。

    「……ねえ、道を間違えてない?」

    「仮にこっちに来れなくても、教会にでも出ない限り大丈夫でしょ」

     ラウダの言葉に、四号がこくりと頷いた。

    dice1d4=3 (3)

    1:ラウダ「なぜ王宮に行かないの?」

    2:ミオリネ「根本から断つって、どうやるのよ」

    3:ラウダ「五号やエランとの関係は?」

    4:ミオリネ「その武器は私たちは扱えないの?」

  • 101二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 14:11:38

    だからそっちのフラグは立てるなと

  • 102二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 14:12:02

    「その五号と貴方は、どういう関係なの?」

     ラウダが問えば、四号は少しだけ目を伏せた。

    「……同胞だよ。同じヘビ人間の。イグ様、エラン・ケレスは、我が父だ。決して裏切ってはいけない。そんなことはできない」

     そうして、ふるふると首を振る。頬にある鱗が、そのたびに光を反射してきらきらと輝いた。ミオリネはちらりとそれを見たあと、またスクリーンに視線を戻した。

     これはどういう原理なのだろう? 実用化できれば、屋敷の防犯に役立ちそうだ。あるいはもう、『そう』なっているのかもしれない。外の世界では。……きっと、魔法のようなことが、当たり前に存在しているのだろう。

    「できるのは、産まれた時から裏切り者に育てられていた同胞くらいだ。でも僕は、きっと分かり合えると思っていた。今でもそう、信じている」

     そう言って、こくりと頷いた。

     ミオリネが「その裏切り者って……」と訪ねようとした、瞬間。

    『っああああああああ!?!?』

     スクリーンから、悲鳴が聞こえてきた。

     ハッとしてそちらを見やる。何も、写っていない。四号は「カメラが潰されている……!?」と顔を青くする。どうやら集音機能は生きているらしい、断続的に聞こえてくる、悲鳴、絶叫、何かを引きずるような音。足音。ざざ、と耳障りな、人工の羽が抜け落ちる音がする。

    『よ……も、ば…………する……ね』

     声はほとんど聞き取れない。ぐしゃり。ぐしゃり。鳥が、壊されていく音がする。完全に映像が途切れる。しばらくの後に、音すら聞こえなくなった。

     目を、見開く。何があったのかはわからない。だが脳裏には、最悪の可能性が過っていた。

    「兄さん!シャディク!!」

    「どうなったの、四号。どこにいるの!?」

    「今情報を辿ってる。う、さすがに生きてないか。でも、……あの声、位置、方向…………」

     血の気が引く。

    「すぐに向かった方が、いい」

    dice1d2=2 (2)

    1:ミオリネ「……場所は!?」

    2:ラウダ「案内してよ、四号!!」

  • 103二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 14:48:11

    「なあシャディク、本当にこっちであってるのか?」

    「あってるあってる」

     二人は地下水路を進む。図書館までの道程であれば既に歩ききっている気もするが、本当に大丈夫なのだろうか? グエルは思いながらも、口にするのはやめた。

     そうしてしばらく、進むと。地下水路から出られそうな鉄扉を見つけた。幸いにも鍵はかかっていないらしい。早くミオリネに合流しないと。はやる気持ちを抑えて、シャディクは扉を押しあける。

     当然、図書館の地下、書庫が広がっている。はずだった。

     しかし、違う。そこは巨大な空洞だった。つん、と鼻をつく鉄錆じみたにおいが、血のにおいであると。気づくのに、一瞬の時間を要する。死体だ。山のような死体が、そこはあった。べとりと粘ついた臭気が、あたりを満たしているのだ。しかしそれすら、ほんの一瞬、二人の目を留めるに過ぎない。そこに『あった』のは。

     __それは、このうえもなく怠惰に、眠りについているようだった。

     一定の形はない。可塑性の存在だ。しかしそれが巨大な腹部とヒキガエルに似た頭を持っていること、黒く短く柔らかな体毛で覆われていることは、理解出来た。蝙蝠の羽のような形をした耳が、微かに動いている。それは生きている。生きているのかは分からない。だが、動く。半ば瞼を閉じ、巨大な__二人など簡単に呑み込めてしまいそうなほど巨大に裂けたくちからは、舌を垂れ下げ、突き出していた。

     逆に言えば、それ以上は脳が理解を拒んでいる。現実を越えた存在だ。信じてはいけない存在だ。直視してはいけない存在だ。それなのにグエルは、シャディクは、目をそらすことができない。逃げ出せない。喉の奥が、引きつったように動かない。

    「見てしまいましたか」

     二人は振り返る。そこにはスレッタが、右の手に青い鳥を握りつぶし、ショゴスの「リリ」を連れて、立っていた。彼女はすうと視線を上げ、「彼らを食べてはいけませんよ」と静かに微笑む。

     おぞましきもの。地の底の哄笑。

     あるいはその名は、

    「我が主__ツァトゥグァ様」

    SANc(死体の山+旧支配者との接触+ショゴスの目撃)

    グエル:dice1d100=36 (36) (33) dice1d6=3 (3) /dice1d20=16 (16)

    シャディク:dice1d100=39 (39) (45) dice1d6=3 (3) /dice1d20=4 (4)

  • 104二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 14:53:21

    スレッタ「シャディクさんSAN値硬いですねえ」

    シャディク「ト〇ロかあ」

    グエル「ああああ!うあ、あああああっ!!!」

    スレッタ「削れましたねえ」

    シャディク「可哀想に」

    グエル「ハーーーーっ たはっ は ひっふっは」

    スレッタ「人語を失ってる」

    シャディク「がんばるパワーが足りてないからだよ」

    グエルSAN値:33→17

    グエルアイデア:dice1d100=15 (15) (80)

    成功の場合グエル一時的狂気:dice1d10=4 (4)

    グエル不定の狂気:dice1d10=4 (4)

    シャディクSAN値:45→42

  • 105二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:10:24

    グエルー!!!

  • 106二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:12:31

    夢のSAN値10代、再来

  • 107二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:14:01

    見慣れたグエルで草

  • 108二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:15:02

    こ れ は ひ ど い

  • 109二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:17:21

    グエルのSAN値はなぜ削れるのか

  • 110二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:20:54

     自身の中に流れ込んで来る狂気の激流に、言葉を失う。だが、それは一瞬のことだった。刹那、グエルは音を以てその瞳の内を映し出す。

     きっと正しくこの状況を言葉に紡げるはずだ、言葉に、論理に、人間の理解の枠組みの中に収まってゆくに違いない。そう信じ、人間の英知の枠に狂気を押し込めるべく、くちを動かす。思考が四散していく。シャッターを切るように、それは意味を持たない音の奔流に成り下がっていく。

    「グエル? グエル!」

     シャディクは目を見開く。しかしそれも一瞬のことで、ごくりと息を飲み、グエルとスレッタの間に立ち塞がった。スレッタは手を組みあわせ、「麗しい友情ですね!」と微笑む。いつものように。だが、

    「ちょうど『足りなかった』のです。貴方たち二人はΩ種ですね。ああ、グエルさんは答えられませんね、知ってますよ。ねえシャディクさん」

    「……だとしたら、どうする?」

    「着いてきてください」

    「断る」

    「断れる立場ですか?」

     その瞳には、狂気が滲んでいた。


     グエルは手を引かれて連れられている間も、ブツブツと何かを呟き続けていた。シャディクにはどうすることもできない。何も、思いつかない。ただ視線だけ、睨むようにスレッタを見つめていた。

     やってきたのは、王宮の奥。小さな寝室だ。いくつかの調度が置かれている。二人で使うには少し手狭に感じるかもしれない。

     ただし普通の寝室ではない。壁には手錠が備え付けられている。スレッタは無抵抗のグエルをそこに縛り付けると、シャディクも同様に拘束した。

    「ご飯は用意します。この部屋の中であれば好きに動いてもいいですよ。ああ、なんて好待遇」

    「俺たちをどうするつもり?」

    「いえ?ただ」

     スレッタはどこからか小さな瓶を取り出した。それをグエルとシャディクのくちびるに、近づける。ラズベリーの香りがする。嫌がるように首を振れば、スレッタは無理矢理くちを割開き、中身を流し込んだ。そうして、微笑む。

    「__神への生贄を、つくってもらおうかと」

     内臓が。

     燃え上がるように熱くなりはじめた。

    グエルヒート判定:dice1d100=33 (33) (80)

    ヒート表:dice1d5=4 (4)

    グエルPOW判定:dice1d100=58 (58) (27)

    シャディクヒート判定:dice1d100=5 (5) (80)

    ヒート表:dice1d5=1 (1)

    シャディクPOW判定:dice1d100=84 (84) (33)

  • 111二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:21:57

    エイボンの書…食いしん坊…あっなるほどそういう

  • 112二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:25:03

    大惨事すぎる

  • 113二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 15:55:55

    グエル「……」

    シャディク「…………」

    スレッタ「ちなみに抑制剤は没収されますよ。グエルさんは抵抗できませんね」

    グエル「…………」

    シャディク「………………」

    スレッタ「奇妙な性的嗜好の内容はどうしますか? あっ決められないですね! じゃあ適当に、ルルブ眺めつつ……dice1d5=4 (4) で!」

    1:病的な優しさ(親切) 2:快い幻想(現実とは関係ない)に囚われやすい異様な傾向 3:正義を完遂することへの執着 4:PCdice1d3=1 (1) への病的な溺愛 5:裸になりたいという強迫的衝動


    ミオリネ「ねえなんで向こうのグエルとシャディクは死んだ顔でダイス転がしまくってるの?」

    ラウダ「さあ……」

    エラン「1D10/1D100級出してないだけ温情だと思ってほしい」

    ミオリネ「何の話?」

    ラウダ「さあ……」

    エラン「えっとそれで、君たちが頼むなら四号は力になってくれるよ」

    ミオリネ「戦闘を覚悟しておきたい。ステータスは?」

    エラン「決めてなかった。HP13、CON12、装甲1。武器は『魔法の杖』、VSSとする。ダメージは2d6だ」

    ラウダ「斧で使えそうな武器はある?できるだけダメージが大きいもの」

    エラン「その辺で木こり斧を手に入れられた事にする。1d8+2で」

    ミオリネ「私は……そうね、一応拘束用の紐だけ持っていっておく」

    エラン「了解。ならばそうだね、四号はフードを被り直し、ゆっくりと顔を上げる」


    「……取り返しのつかないことになる前に、早く動いた方がいい」

    「取り返しのつかないこと、って?」

    「おそらく二人は王宮に__スレッタ・マーキュリーに囚われた。彼女の目的はツァトゥグァへの生贄を安定して供給することだ。ならば、ただ人間を産み落とすだけの腹として、彼らを完全に狂気に落とす__ということも、考えられる」

    「なにそれ。なによそれ! そんなの、信じられるわけ……!」

    「だがほかに想像の余地がないのも事実だ。……急ぐよ」

     四号が杖を捨て、別の、大きな十字架のようなものを取り出す。頬の鱗が、微かに汗で濡れていた。

    dice1d2=2 (2)

    1:ミオリネ「正面から行きましょう」

    2:ラウダ「地下水路を通っていこうか」

  • 114二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 16:01:44

    精神分析持ちの兄さんが一番精神分析必要というバグ
    弟のSAN値の硬さと数値どっちかだけでも分けてもらえたらよかったのにね…

  • 115二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 16:42:30

    グエル「これ俺もしかして死んだか?」

    シャディク「やだよミオリネを巡った三角関係の再来」

    グエル「この状況だとどっちかと言うと『この前も助けに来てくれた。今度もきっと助けてくれるはず。ミオリネは俺の救世主だ』とかそういう方面の病的な溺愛じゃないか?あとついでにミオリネの子を産みたい的な」

    シャディク「ついでのせいで何もかもおしまいじゃん」

    スレッタ「うわ、うわ、うーん……そうですね、ミオリネさんとグエルさんが両方一緒にいるととても爆発の危険があぶなく 可哀想なので、とりあえずミオリネさんと再会したその日だけべったりしておけばいいですよ。それ以降は潜在狂気状態です。ただし七版のそれとは違って、SAN値が減っても再発はしません。ただし、『二度とミオリネと会うことが出来ない』と理解した瞬間問答無用でSAN0発狂ですよ」

    グエル「うわああああ早く助けに来てくれミオリネ!!」

    シャディク「なんでお前は毎回SAN値が削れてるんだ?」


     三人は焦る気持ちを抑えて地下水路を進む。四号は低く、唸るような声で言った。

    「城の中には、たくさん水路の出口がある。どこから出るかは考えるべきだ」

    「なぜ?」

    「……ここは元々、ヘビ人間が使っていた隠し通路だからね」

     四号は警戒するように、視線をあちこちに向ける。スクリーンは相変わらずエラーを吐いていた。このままでは、正確な位置はわかりそうにない。

     このあたりからだ、と四号が立ち止まる。目に見えるだけでもたくさん出入口があった。どうやら四号は、それら全ての位置関係を正確に把握している、らしい。

    「どこに出たい?」

    「……できるだけ、グエルとシャディクに近づけるところ」

    「わからない。彼らがどこにいるか、知る手段がないから」

    「じゃあどうすれば!」

    「運に任せる。考えてみる。あるいは」

     __本人に聞く、か。

     それが何を指すのか理解して、ミオリネとラウダは揃って沈黙した。

    dice1d4=4 (4)

    1:地下に出る

    2:客間に出る

    3:考えてみる ミオリネアイデア:dice1d100=69 (69) (60) ラウダアイデア:dice1d100=93 (93) (65)

    4:スレッタを探す

  • 116二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 16:52:04

    メンタルが弱い人ほどメンタルが削れやすいという嫌なリアリティ

  • 117二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 19:59:48

     近場の鉄扉を押し開けて、中に入る。王宮、というよりは、今こうしてみれば、まるで堅牢な砦であるようにも見えた。それが外部から何かを守るためなのか、それとも内部の何かを逃がさないようにするためなのかまでは、わからない。

     四号がさっと周囲の確認をし、頷く。ミオリネとラウダはそれぞれの武器を持って、中に侵入した。転がりこめば、ひやりとどこか、冷たい空気がある。警戒をしながら進んでいると、ふと。背後から、声がかけられる。

    「あ、エランさん!」

     スレッタだ。振り返ってみれば、彼女は普段通りの笑顔でこちらを見ていた。背後にはdice1d4=2 (2) 人の男が立っている。

     四号は一瞬顔を顰めたあと、「グエルとシャディクをどこにやった」と低い声で唸った。スレッタは首を傾げて「お知り合いだったんです? そもそもどうして?」と不思議そうな顔をした。しかしすぐに、くちびるを押さえてニコニコ笑う。

    「会いたいなら会わせてあげますよ。丁度向かうところだったんです。人数が足りなかったら困るから」

    「どういうこと、スレッタ」

     問うのは、ミオリネだ。「ミオリネさん!」スレッタが目を輝かせる。そうして元の笑顔のまま、おそらく腕が上手く動かせないからだろう。視線だけで上を見やる。

    「彼らなら今、農園にいますよ」

     畑は彼らですけれど。

     その言葉の意味を、察せないほど愚かではない。ミオリネの、ラウダの顔が、真っ青になる。足が震える。それが愕然から来るものなのか、それとも憤怒から溢れるものなのかは、わからなかった。四号は杖を突きつけ、問う。

    「……何故、こんなことを」

    「神への供物です。エランさんもこちらに来てくださいな」

    「僕は!」

    「私と教会を和解させたい、でしたっけ」

     スレッタが微笑む。

     どうやって、ですか?


    ミオリネ「うわ うわ うわあ……」

    ラウダ「これ向こうファンブル出したでしょ」

    ミオリネ「とりあえずグエルとシャディクを救出しないと」

    ラウダ「ああ。それもできるだけ早く」

    エラン「そうだね。でもどうする?」

    dice1d4=4 (4)

    1:ミオリネ「スレッタについていくわ」

    2:ラウダ「スレッタと戦闘する!」

    3:ミオリネ「スレッタを言いくるめるわよ」ミオリネ言いくるめ:dice1d100=14 (14) (70)

    4:ラウダ「スレッタにシュバルゼッテを刺す」ラウダ組み付き:dice1d100=70 (70) (70)

  • 118二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:06:17

    わぁ物理!

  • 119二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:07:56

    躊躇いがない

  • 120二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:08:16

    ラウダさん覚悟きまってますねぇ

  • 121二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 20:36:09

    ラウダの選択肢戦闘しかねえ

  • 122二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 21:21:36

    「……せ」

    「ラウダさん?」

    「返せぇえええッ!!」

     ラウダは躊躇いなくシュバルゼッテを引き抜くと、スレッタの身体にぐさりと刺した。あまりに突然のことで、反応が遅れる。痛みはない。ただ、まるで心臓麻痺が起きたかのような息苦しさ、全身に酷い倦怠感と脱力感が襲い掛かる。

     ラウダの瞳は狂気に輝いている。ギリギリと歯ぎしりをしながら、一歩距離を詰め、スレッタの身体を拘束した。右手は純銀の大剣を握りしめたままだ。

    「返せ! お前が全部悪いんだろう! お前のせいで全部おかしくなったんだ! 返せ、兄さんを返せ、シャディクを返せ、平和だった日常を返せ! ……『魔女狩り』なんて、そんなことを考えるまでもない、平和な、日々を。返せ!!」

     弾けるように叫ぶ。スレッタは顔を顰め、横にいた二人の男に目線だけで指示をする。すぐにスレッタからラウダを引き剥がすために動く。立ちふさがったのはミオリネとエランだ。エランは片方の男の後頭部に銃を突きつけ、ミオリネはそのまま半ば割り込むようにして抵抗する。

    「悪いけど、グエルとシャディクの居場所を吐いてもらうまで、スレッタを解放するわけにはいかないの」

    「動いたら、撃つ」

     二人の言葉に、男たちは露骨に動揺したような様子を見せる。だが止まらない。どちらにしても、あまり時間をかけるわけにはいかない。

     シュバルゼッテは『拷問用』の『アーティファクト』だ。使用すればするほどラウダの精神は削れていくし、グエルとシャディクの状況も悪化するだろう。ラウダはきっとくちびるを噛んで、睨み下ろす。

    「……教えてもらうよ、スレッタ・マーキュリー」

    スレッタ抵抗判定(ラウダのPOW15とスレッタのPOW13で対抗ロール):dice1d100=70 (70) (40)

    男が割って入れるか(ミオリネのSIZ16と男のSIZ16で対抗ロール):dice1d100=95 (95) (50)

    どちらも失敗した場合dice1d3=3 (3)

    1:ラウダ「兄さんとシャディクはどこにいる?」ラウダ心理学:dice1d100=74 (74) (70)

    2:ラウダ「魔女とは__Ωとはなんだ?」ラウダ心理学:dice1d100=52 (52) (70)

    3:ラウダ「お前と四号はどういう関係なんだ?」ラウダ心理学:dice1d100=23 (23) (70)

    ラウダSAN値減少量累計:1

  • 123二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 21:28:37

    幸運ファンブルの汚名を返上してますよ!!

  • 124二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 21:42:48

    「おともだちですよ。ねえ、エランさん?」

     あの時とは違うことを、スレッタは存外、はっきりと言い切る。

     四号はスレッタと目を合わせない。スレッタは浅い呼吸を繰り返しながら、笑う。「だから、どうして突然あんなことをしたのか疑問だったんですけど」と続けながら。

    「貴方にもかのお方を分かってもらいたかった。貴方の子を捧げればきっと、理解してくれると思った。だから薬を開発したんですよ」

    「……」

    「人間じゃなくてもなんでも、無理矢理固定して、発症させる薬。頑張って開発したんです、黒い蓮。手に入れるのは大変なんですよ?もう残りはあと少ししかない」

    「僕は、……僕は……」

    「飲んでほしいっていっても、きっと分かり合えるはずなんて言うだけ。いつの間にかかくれんぼしちゃって、わけわかんないです。産めよ殖やせよ地に満ちよ。貴方もその営みの中にあってほしいと、至極当然の願いではないのですか?」

     スレッタはニコニコ笑ったまま続ける。四号がくちびるを噛んだ。ラウダは小さく舌打ちをして、スレッタの身体を地面に押し付ける。ぐ、と深く突き刺せば、スレッタは今度こそ、ラウダの方を向いた。

    「……貴方だって。喜ばしいことではないですか?子を産み、殖やし、やがてそれが地を満たす。国を満たす。神を満たす。それこそが幸福なのですよ」

    「お前の幸福を押し付けるな」

    「なら貴方の幸福はなんだというのです?」

    「……」

     ラウダは一瞬、言葉に詰まった。

    「平和に生きること。……救うことだ」


    ミオリネ「なんで一番SAN値高いあんたが狂人RPしてるの?」

    ラウダ「たのしい」

    スレッタ抵抗判定(ラウダのPOW15とスレッタのPOW13で対抗ロール):dice1d100=53 (53) (40)

    男が割って入れるか(ミオリネのSIZ16と男のSIZ16で対抗ロール):dice1d100=73 (73) (50)

    どちらも失敗した場合dice1d3=2 (2)

    1:ラウダ「兄さんとシャディクはどこにいる?」ラウダ心理学:dice1d100=81 (81) (70)

    2:ラウダ「魔女とはなんだ?」ラウダ心理学:dice1d100=68 (68) (70)

    3:ラウダ「黒い蓮の薬とは?」ラウダ心理学:dice1d100=2 (2) (70)

    ラウダSAN値減少量累計:1

  • 125二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 21:43:30

    こういう時は高SAN値助かるな

  • 126二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 21:56:43

    (記載ミスです!上の累計SAN値減少量は「2」です)


    「さあ?なんでしょう」

    「嘘は吐かない方が良い」

     ラウダがスレッタにずいと顔を近づけ、脅すようにそう言う。

     スレッタは一瞬、微かに目を伏せたあと。小さく呟いた。

    「おかあさんがつくってくれたんです」

     四号がちらりとそちらを見た。スレッタは熱に浮かされたような表情をして、ゆるゆると息を吐き出し、続ける。

    「おかあさんがつくったんです、エアリアル! エリクトおねえちゃんを使って、つくってくれたんです。あの子がいる限り、この国の人間はすべて、『キャリア』になる。違うのは発症しているか否かの違いだけ」

     微笑みがどこか悍ましい。ラウダはそれを反芻してみる。『キャリア』。四号もくちにしていた言葉だ。

     意味こそわからないが、言葉の響きからして、何かを運んでいるもの、なのだろうか? そんな疑問は、続く四号の言葉で解消される。

    「……病の罹患者。君たちは程度の差はあれ、生殖能力を異常発達させる病__便宜上、オメガバースウイルスと呼ぶけれど。それに、罹患している。それを発症したものが『Ω種』、魔女と呼ばれ。無症状のものが『β種』と呼ばれる。『α種』は……君たちの知っての通りだ。Ω種に対する特攻兵器」

    「はい! 私たちはそもそも罹患していないので、どれにも該当しませんが……エランさん、薬を飲んでください。ひとりぶんはずっと死守しているんです」

     四号はそれに答えることなく、視線を外す。

     スレッタは「やっぱり、エランさん、へん、です」と言った。

    スレッタ抵抗判定(ラウダのPOW15とスレッタのPOW13で対抗ロール):dice1d100=27 (27) (40)

    男が割って入れるか(ミオリネのSIZ16と男のSIZ16で対抗ロール):dice1d100=32 (32) (50)

    どちらも失敗した場合dice1d3=2 (2)

    1:ラウダ「兄さんとシャディクはどこにいる?」ラウダ心理学:dice1d100=51 (51) (70)

    2:ラウダ「エアリアルについて教えろ」ラウダ心理学:dice1d100=18 (18) (70)

    3:ラウダ「黒い蓮の薬とはなんだ?」ラウダ心理学:dice1d100=53 (53) (70)

    ラウダSAN値減少量累計:3

  • 127二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:12:20

    ラウダSAN値:75→72


    「その、エアリアルとは、……」

    「いい加減、離してくださいッ!」

     スレッタは躊躇いなく銀の刃を左の手で掴み、引き抜く。と、同時に、ミオリネが押さえていた男が抜け出し、ラウダを引き剥がした。スレッタが数度咳き込む。ラウダは俯いた。鼻の頭から汗が垂れる。ラウダはじっと、スレッタを睨み上げる。

     スレッタはしばらく肩で息をした後、ラウダを見て、それからミオリネに視線を移し、微笑んだ。

    「貴方の目的が、あの二人を救うことならば。あまりうかうかしてもいられないのでは?」

    「……それはっ、」

    「今なら連れて行ってあげますよ。私は交渉しているつもりなのですよ? 会いたいんでしょう、会いたくてたまらないんでしょう? ……本当は、α種をΩ種に近づけるなんて、愚行も愚行ですが」

     スレッタは微笑みながら、今度はミオリネに視線を向ける。

    「ミオリネさんは私の花嫁ですからね、とくべつ、です」


    ミオリネ「何この状況」

    ラウダ「こんなならさっさときいとけばよかった!!」

    エラン「どうする?……ふふ、どうしてもいいけど?」

    ミオリネ「でも今このままついていったら嫌な予感がする、のよね……」

    ラウダ「そうだね。……でも、これ以上二人を放置するのも、さすがに怖い」

    エラン「何にもないよ。なんにもないって」

    ミオリネ「あらかじめ準備してるイベントが?」

    エラン「あらかじめ準備してるイベントが」

    ラウダ「今回も突貫キーパリング」

    エラン「ツァトゥグアとの接触あたりから全部即興で考えてる 誰かたすけてほしい」

    ミオリネ「最初にきちんと詰めておかなかったあんたが悪いのよ」

    dice1d3=2 (2)

    1:ミオリネ「……ついていく」

    2:ラウダ「スレッタと戦闘すれば関係ないよねえ!?」

    3:ミオリネ「まずは状況を把握しましょう」ミオリネ言いくるめ:dice1d100=23 (23) (70)

  • 128二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:15:38

    フィジカル最弱のくせに戦闘狂すぎる…

  • 129二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:26:09

    「……スレッタ・マーキュリー。貴方を、殺せば。全部関係ないよね」

     ラウダは少しだけ、俯く。

     スレッタは「へえ?」と首を傾げた。男たちが臨戦態勢を取る。ミオリネが「ば、ラウダッ!」と叫んだ。

    「死に際になったら兄さんの居場所を吐いてくれるかな?どちらにしても、立ちふさがるのであれば、……やるよ。躊躇いなく」

    「交渉決裂、ですか?」

    「ラウダ、そんな、私は……」

    「……僕……」

    「ミオリネ、四号。あれは君の婚約者でも、友人でもない」

     ラウダは斧を取り出す。照明を浴びて、ぎらりと光る。スレッタが微笑みながら、どこからか十字架を取り出した。それはどこか、シャディクや四号のそれとも似ている。ただしそれよりは、少し小柄だ。

     ミオリネも顔を青くして、構えをとった。四号もはっとしたように引き金に手をかける。そうしてラウダとスレッタが。対峙する。

    「__『魔女』だ」


    〈戦闘ルール〉

    あにまん用簡易版として、CONの値をDEXとして扱います。また、「最初に一括で攻撃判定を行い、その後順次RPで回避&ダメージ判定を行う」とします。見ていればわかると思います!大変な処理をやるのはKPだからね がんばるね

    『四号』

    攻撃対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:魔法の杖(ライフル)dice1d100=32 (32) (70)

    『スレッタ』

    攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:魔法の杖(拳銃)dice1d100=54 (54) (50)

    『ミオリネ』

    攻撃対象:dice1d3=1 (1) 攻撃方法:こぶしdice1d100=36 (36) (50)

    『槍』

    攻撃対象:dice1d3=2 (2) 攻撃方法:槍dice1d100=29 (29) (40)

    『剣』

    攻撃対象:dice1d3=3 (3) 攻撃方法:剣dice1d100=22 (22) (50)

    『ラウダ』

    攻撃対象:dice1d3=3 (3) 攻撃方法:斧dice1d100=68 (68) (70)

  • 130二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:37:33

    エラン「ど う し て こ う な っ た」

    ミオリネ「ピンポイントでスレッタを狙撃してる……」

    ラウダ「ほら撃ってよ」

    エラン「……こほん。それなら四号はラウダの声を皮切りに、はっとしたようにスレッタの方を向く」


    「……スレッタ・マーキュリー。君は何故」

    「何故?私は蛇神を信じない。そしてあなたたちは私の手足を奪った。それで十分ではないですか?」

    「何故、わかりあえないの。理解しあいたいよ、そうして和解する道を……」

    「馬鹿馬鹿しい」

     スレッタは短い杖を取り出して、真っ先に自分を狙ってくるであろう、存在__ラウダを狙う。ラウダも、自分が狙われていることを自覚しているのだろう。はっとしたように、目を見開く。

    「貴方たちがツァトゥグア様を信仰してくれればよかった。あるいは何もかもが終わった後なら、諦めてあげたでしょう。でもあなたたちは何も成していない。くちだけで、進もうとしない!」

    「黙って!」

     四号はしびれを切らしたように引き金を引く。撃鉄が、落ちる。鈍い音がする。同時にスレッタも拳銃を撃った。

     ラウダは回避しようする。しかし、何せ初めて見る武器だ。どうやって回避したらいいのかわからないらしい。やがてぎゅっと、痛みに備えるように目を閉じた。

    スレッタ回避:dice1d100=91 (91) (22)

    回避失敗の場合ダメージ:dice2d6=5 4 (9)

    (拳銃初見のため回避不可)

    ラウダダメージ:dice1d6=2 (2)

  • 131二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:43:17

    ラウダがんばってる!

  • 132二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:50:33

    ラウダ「よし、この程度のダメージなら……」

    エラン「え」

    ラウダ「うん?」

    ミオリネ「あ?」

    エラン「……えっと、ラウダはダメージを受けなくてもいいよ」

    ラウダ「うん?」

    エラン「よ、四号の弾丸が、スレッタの脇腹を正確に射抜く。いくらヘビ人間であっても耐え切れなかった、らしい。と同時に、男たちも悲鳴を上げて逃げて行った。スレッタHP2、自動気絶。戦闘終了です……」

    ミオリネ「面白すぎる」

    ラウダ「そんなことってある??」

    エラン「こ こんな つもりじゃ……」

    ミオリネ「KPのSAN値が減ってる」

    ラウダ「なんでKP一人で完結してるの?」

    ミオリネ「……じゃあ、一応。スレッタを拘束してから、起こす」


    「……スレッタ……」

     ミオリネはスレッタの傍にかがみこむ。スレッタは弾丸の直撃を喰らって、いくら鱗があっても、守り切れなかったらしい。ひゅうひゅうと浅い呼吸を繰り返している。

     スレッタはゆっくりと、見上げた。動いている。生きている。それが、なんだか妙に、安心する。どろりとてのひらが血に濡れて、ミオリネは、悲鳴をあげそうになる。

    「あ、ちが、ちがう、ぼくは、……僕は……」

     四号は目を見開きながら、首を振る。取り落とした魔法の杖__ライフルから、硝煙が上がっている。手で顔を覆う。その隙間から、濡れたものが零れてきた。

     ラウダがゆっくりと、そこに近づく。それからスレッタの頬を撫でて、引っ掴んだ。

    「兄さんとシャディクはどこだ」

    「……最上階」

     早く行った方がいいんじゃないですか?

     スレッタの笑みは、いつも通り。魔女めいて無邪気だ。

    ミオリネSANc:dice1d100=24 (24) (34) 1/dice1d6=2 (2)

    ラウダSANc:dice1d100=53 (53) (72) 1/dice1d6=6 (6)

    dice1d2=1 (1)

    1:ラウダ「このまま最上階に向かうよ」

    2:ミオリネ「……スレッタの応急手当だけしていく」ミオリネ応急手当:dice1d100=30 (30) (70)

  • 133二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:56:35

    初めてCoCスレ拝見したのですが、面白すぎて過去スレ遡ってます!
    素敵な作品をありがとうございます!!

  • 134二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 22:59:32

    スレッタにこぶし食らわせるミオリネさんもちょっと見てみたかったな

  • 135二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:05:49

    戦いが幕を開けた途端に閉じた!

  • 136二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:13:30

    4号のライフルは強いなあ

  • 137二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:28:40

    ミオリネSAN値:34→33

    ラウダSAN値:72→71


     シャディク・ゼネリは神を信じない。

     もし祈りで戦が終わるのであれば、こんなことは起こらなかったはずだ。ミオリネに手を振り払われることも、悍ましい願望に取りつかれることも、全身の虚脱感に絶望することも。それとも、そもそも。魔女狩りという話すらあがらなかったに違いない。

     吐瀉物と体液が混ざった、酷いにおいがする。その時のシャディクのからだは、たぶん、シャディクのものではなくなっていた。呻き、もがくのも、早々に諦めた。下手に抵抗するだけ体力の無駄だと、気づいてしまった。あるいはシャディクの中に強制的に植え付けられ、強制的に目覚めさせられた本能が、それを不可能にしているのかもしれない。

    「……ぇる……」

     ほんの僅かに残された力で、グエルに手を伸ばす。……グエルも、同じ状況だった。ただ、ぶつぶつと。まるで祈るように、手を組み合わせて。半ば強迫観念的に、シャディクもよく知る名前を呟き続けている。

    「きてくれる。きてくれる。ミオリネはきてくれる。たすけてくれる。ミオリネ、ミオリネ、ああ! きれいだなあミオリネ、空気は焼き立てのパンのように無味だ、花は飛び、鳥は咲き、木は流れ、風はそよいでいる! 素晴らしい、素晴らしい、なんてきれいな世界なんだ!」

     グエルが弾けるように笑った。彼が最早、狂気に陥っているらしい。と、いうことは、シャディクの目にも明らかだった。シャディクは目を見開く。くちびるをわななかせる。……きてくれる。ほんとうに? しんじても、いいのだろうか。狂気は伝播する。あるいは、都合のいい妄想に取りつかれる。来てくれるはずない、と脳は警鐘を鳴らす。しかし本能は、その甘い幻想に身を委ねたがっていた。

     ああ、ああ、ああ。

     空が丸いから人は死ぬ。雷が昇るから本は歌う。雨が爆ぜるから馬車が飛ぶ。瞳が淀むから世界が滅びる。認識も感覚も間違っていない。全部間違っている。シャディクのくちびるが、奇妙に吊り上がった。


    スレッタ「ここでなんでとは言いませんが1d100振ってください」

    グエル「終わり」

    シャディク「完全に終わり」

    スレッタ「がんばってくださいね~」

    グエル??:dice1d100=44 (44) (??)

    シャディク??:dice1d100=41 (41) (??)

  • 138二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:34:56

    前回卓で調剤係だったから忘れてたけどそういえばライフル持ったエラン激強だったわ

    この世界の知識レベルのせいだけど、中世風の広場や教会で火炎放射器持ち歩いてた5号とそれをスルーする住人達異様でいいな

  • 139二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:40:19

    スレッタ「わあ、残念」

    グエル「それはどっちだ」

    シャディク「判断に困る反応やめてほしい」


     扉が開いた。

     次いで、バン、と大きな音がする。

     シャディクははっとして顔を上げた。顔に、ぴしゃりと何かがかかる。それが何なのか、シャディクには一瞬理解ができなかった。はっとして音の方角を見ると、光が。差し込んできている。

     どさり。先程まで覆いかぶさってきていた身体が、落ちてくる。すぐに気づく。呼吸を、していない。悲鳴が上がった。グエルの声だ。そちらを見れば、ようやく知る。今まで二人を蹂躙していた人間は、頭を何かで撃ち抜かれて死んでいるようだった。

     つまり、これは、血だ。

     幸いにも__不幸にも__正気を保っていたシャディクは、それを完全に理解してしまう。グエルに続いて悲鳴をあげようとしたところで、誰かが部屋に入ってきたことに気づいた。金色の髪に緑色の瞳。『五号』とよく似た顔だが、どこかが違う。彼はしばらく二人の様子を観察したあと、じゃらりと鎖を引っ張り、撃ち抜く。鎖が壊れて、ばらばらと落ちていく。

    「……君は……」

    「グエル! シャディク!!」

     引き攣ったシャディクの声は、飛び込んできた声によって遮られた。そこに立っていたのは、ミオリネだ。目を、見開く。状況が理解できない。あ、とシャディクが何事かを言おうとする前に、先に立ち上がっていたグエルが、わなわなと全身を震わせて、ミオリネに飛びついた。ミオリネは、わっ、と小さな悲鳴をあげる。

    「ミオリネ、ミオリネ、ミオリネ! やっぱりお前は助けに来てくれた! ミオリネ、お前は俺の救世主だ! ミオリネ、ミオリネ、ミオリネ!!」

    「……あのね、僕もいる」

    「兄さん、いったん離れて」

     次々入ってくるのは、見知った面々だ。その、姿に__シャディクはようやく、自分の身体が、自分のものとして、戻ってきたような。そんな錯覚を覚えるだろう。

     しかし、それは同時に。

     ……この惨状を、向き合わざるを得ないという事実を、示していた。

    ミオリネSANc:dice1d100=15 (15) (33) 0/1

    グエルSANc:dice1d100=6 (6) (17) 0/dice1d4=4 (4)

    シャディクSANc:dice1d100=42 (42) (42) 1/dice1d6=1 (1)

    ラウダSANc:dice1d100=67 (67) (71) 0/1

  • 140二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:42:48

    ひっどい状況なのにSAN値強いの草

  • 141二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:47:47

    いや全員SANチェックつっっっよwwwww

  • 142二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:50:49

    シャディクSAN値:42→41


    エラン「人殺しに対する免疫が強すぎる」

    スレッタ「目の前で人が死んでるのにシャディクさんしか削れてない……」

    ミオリネ「当然よね」

    グエル「ミオリネがたすけにきてくれてうれしかった」

    シャディク「助かった安堵感が強い」

    ラウダ「人はひとりも殺してないよ。邪魔なゴミを掃除しただけだ」

    エラン「……じゃあ、そうだね」

    スレッタ「まだ、ひとつ、たりないしょり、のこってます、ね……?」

    ミオリネ「え」

    ラウダ「う?」

    グエル「あっ」

    シャディク「あ……」

    エラン「全員ヒートトークン+5。ヒート判定だ。グエルとシャディクは自動成功になるから判定省略」

    スレッタ「ふふっ、あんしんしてくださいね? ヒート表で5を出したうえでヒート判定成功とPOW判定失敗両方あてないとこの場で即PvPにはならないので」

    ミオリネ「うあああああ全然助かってなかった!!!!」

    グエル「抑制剤!抑制剤!!」

    シャディク「ぜんぶ水星ちゃんにとられてるよグエル!!」

    ラウダ「……っすーーーー……いけるいけるいけるいけるいける……よしお祈り完了、振るよ」

    ミオリネヒート判定:dice1d100=81 (81) (80)

    ミオリネヒート表:dice1d5=3 (3)

    ミオリネPOW判定:dice1d100=24 (24) (40)

    グエルヒート表:dice1d5=3 (3)

    グエルPOW判定:dice1d100=61 (61) (27)

    シャディクヒート表:dice1d5=4 (4)

    シャディクPOW判定:dice1d100=6 (6) (33)

    ラウダヒート判定:dice1d100=37 (37) (60)

    ラウダヒート表:dice1d5=4 (4)

    ラウダPOW判定:dice1d100=8 (8) (80)

  • 143二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:53:37

    またグエルだけPOW判定失敗しとる…

  • 144二次元好きの匿名さん23/03/25(土) 23:57:24

    グエル「俺のヒート表の扱いってどうなるんだ?」

    スレッタ「問答無用で対象ミオリネさんでもいいですけど……そっちの方が面白いのでダイスで決めますね」

    グエル「愉快犯!」

    ラウダ「なんでミオリネが失敗してるのに!こっちは成功してるの!?!?」

    エラン「お導きだよ。よかったね、5じゃないしPOW判定は成功してるからまだ人殺しにはならない」

    ラウダ「『まだ』!!!!」

    ミオリネ「……KPがたまに言ってた『起爆』って、こういう意味か……」

    シャディク「あは あはは あは……」


    グエルヒート判定成功『相手を誘惑する』

    対象:dice1d3=1 (1)

    1:ミオリネ 2:シャディク 3:ラウダ

    シャディクヒート判定成功『強硬手段に出る』(耐えることはできる)

    対象:dice1d3=2 (2)

    1:ミオリネ 2:グエル 3:ラウダ

    ラウダヒート判定成功『相手の自由を奪いたくなる』(耐えることはできる)

    対象:dice1d3=3 (3)

    1:ミオリネ 2:グエル 3:シャディク

  • 145二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 00:01:24

    わあぐっちゃぐちゃ

  • 146二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 00:14:28

    グエル「不正ダイス!!!!!!」
    ミオリネ「かごめかごめでもしてるの?」
    シャディク「俺これで色ボケコンプリートしたんだけど!?」
    ラウダ「……まって、この場合どうなるの?まさか……」
    エラン「お察しの通り。全員拠点が同じになるよ、がんばれ。あったぶん他が全力で止めるだろうから振り払えるかの判定は自動成功にしてあげる」
    スレッタ「がんばるパワーを胸に秘めるんです、よ!」
    グエル「何、この……何だ?」
    ミオリネ「『シャディク・ゼネリは神を信じない』」
    シャディク「モノローグ引用やめて」
    ラウダ「なんかこうたすけてほしい。」

    「ミオリネ、みおりね、みおりね……」
     ずっとミオリネに頬ずりしていたグエルが、不意に震えて、涙を流し始める。それから震える息を吐きだして、泣きそうな顔で笑った。
    「どうしたの、グエル」
    「どうしたんだろうな。これが『本能』だってわかってる。俺は決してこの衝動を、認めては、いけない」
     お前の子を産みたい。
     ぼろぼろになったグエルが、涙で潤んだ瞳でそういうものだから。ミオリネが目を見開くのと、シャディクがグエルをミオリネから引き剥がすのは同時だった。
    「グエル。何してるの?」
    「……シャディク?」
    「あの地獄からは解放された、みたいなんだから。俺達はもう、家に帰るべきだ」
    「そうだよ、帰ろう。万が一見られたら大変だ」
     ラウダが片腕で半ば引っ張るようにして自分の髪を触り、もう片手を慎重に後ろ手において、こくこくと頷く。そうしなければ自分がどうするか、理解していたからだ。
     四号がくるりと部屋を見渡して、黒い鉄扉を見つける。押し開けて、中に入る。地下水路は相変わらずじめじめと湿っていた。五人が入ったのをしっかりと確認してから、四号は瞼を伏せて、呆れるような顔をして言った。
    「……帰りに、抑制剤を作っていこうか。僕も、手伝うから」

  • 147二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 00:43:50

    呆れるような顔()
    グダグダすぎるからねしょうがないね…

  • 148二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 08:29:15

    「グエル、くっついてないで薬草探して。私たちじゃうまく見分けつかないんだから」

    「やらあ……みおりねといっしょがいい……みおりねのこどもをうまなきゃいけないんだぁ……」

    「……う、あう。なにこの、なにこのきもち? よしラウダ、せーので引き剥がすよ?」

    「了解。せーの」

     夜の森は、異質な空気に包まれていた。

     泣きじゃくりながらミオリネに抱きつくグエル。あらゆる方面に脳破壊された顔をしているシャディク。冷静な顔を保ちながら片眉だけ跳ね上げさせているラウダ。そして真ん中で潰されかけているミオリネ。四号はその様子を見ながら、慣れた手つきで薬草を集める。潰れていた__唯一正気を保っていた__ミオリネが、その様子を見て「手際いいのね」と言った。

    「……エアリアルは。君たちにバース種をもたらすのは、『病』だ。だからなんとかしたいと、模索していた時期もあった」

    「治せるの?」

    「治療薬のレシピは、組み立てた。理論上抗体もできる。だけど材料が手に入らない。何よりこれを全国民に飲ませるだなんて、現実的じゃない」

    「材料? とは、なんだ?」

    「支配血清。薬草をいくつか。それと、黒い蓮の粉」

    「「「「……『黒い蓮の粉』?」」」」


    ミオリネ「もしかして詰んだ?」

    グエル「黒い粉……シャディクに飲ませちゃったな……?」

    シャディク「待って予備があるんだよね?それ使えば良くない??」

    ラウダ「どこにあるかわからないじゃないか!」

    ミオリネ「本人に聞こうにもスレッタ見殺しにしてきたし……」

    グエル「何をやっている!?!?」

    シャディク「『シャディク・ゼネリは神を信じない』」

    ラウダ「便利なモノローグ引用やめて」

    dice1d2=2 (2)

    1:ミオリネ「……どこにあるか、心あたりはないの?」

    2:グエル「その、エアリアル、とはなんだ?」

    ミオリネ目星:dice1d100=86 (86) (70-10=60) 見つけられた個数:dice1d5=3 (3)

    グエル薬学:dice1d100=54 (54) (70) 見つけられた個数:dice1d10=8 (8)

    ラウダ目星:dice1d100=94 (94) (70) 見つけられた個数:dice1d5=4 (4)

    シャディク目星:dice1d100=91 (91) (70) 見つけられた個数:dice1d5=1 (1)

    四号薬学:dice1d100=74 (74) (99) 見つけられた個数:dice1d10=10 (10)

    四号薬学:dice1d100=74 (74) (99)

  • 149二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 08:45:13

    ミオリネ、シャディク、ラウダは反省してください!

  • 150二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 08:56:40

    ミオリネ「ほんとにみわけつかない」
    シャディク「根を刻んで茹でるとおいしいんだっけ?」
    ラウダ「全部草に見える」
    グエル「なんで一番精神状態が酷い俺以外成功してないんだぽんこつ共! おかしいだろこのヒット率!!」
    エラン「四号です。今回も調剤係やります」
    スレッタ「言っておきますけどエランさんも大概酷い出目ですからね」
    ミオリネ「……みんな、ヒートトークンの数はいくつ?私は8」
    グエル「俺とシャディクは両方23だ」
    シャディク「いやなに?この数値」
    ラウダ「6。……今から全員を正気に戻すなら、必要個数は10個か。足りてよかったね」
    エラン「あまりの8個はとりあえずグエルに渡しておくよ」
    ラウダ「あっ、そうだ!今の今まで忘れてたけど犠牲者の家で薬拾ってきたんだよね。これ何かわからない?」
    エラン「かなり強い睡眠薬だ。一晩は絶対に起きない。牢屋イベントで救出に使う用だったけどクリティカル出たから省略した」
    スレッタ「……そうですね。では、『エアリアル』という言葉を聞いた四号さんは、ふっと顔をあげます」

     頬を、青白い月明かりが照らす。
     四号は瓶をひとつ翳しながら、それを眩しそうに見やった。
    「ウイルスを撒くシステムだ。魔法学校の地下にある。ヘビ人間の__エリクト・サマヤという人物の肉体を使うことで、魔術的な防護措置が取られている。そういったものを破る術がない以上、どうにかすることは不可能だろう」
     その話を聞いていたラウダが、ふっと顔を上げる。
    「……それって、祝福された刃ならいいの?」
    「祝福、とは?」
    「知ってる。あの本に書いてあった……使えるよ」
     ラウダは一瞬目を閉じて、それからふっと、開ける。
    「『刀身を清める』の呪文」

    ラウダ習得呪文開示
    【刀身を清める】
    SIZ10以上の動物の血を生贄にし、1のPOW、1d4のSAN値を消費することで、普通の武器でダメージを与えられない生き物にもダメージを与える刀身を創造する。刀身は純粋な金属である必要がある。

  • 151二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 11:29:48

    シャディクの脳絶対破壊するダイス

  • 152二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 11:38:51

    これなら治療薬を飲ませなくてもシュバルゼッテをエアリアルに突き刺せば完治できる…?

  • 153二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 12:16:39

    新しくウイルスばら撒くのは止められるだろうがすでに感染してる分はどうなるか…

  • 154二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 13:43:48

    ミオリネ「エイボンの書か。本体があれば四号あたりに覚えさせて使ってもらってたんだけど……」

    グエル「壊せば、少なくともここから先に新たな罹患者が増えることはなくなる。おいラウダ、シュバルゼッテを保持しておきたいなら時計の針を使え。やれ」

    シャディク「そういえばグエルはエアリアル破壊が目的達成条件なんだっけ……?とりあえず選択肢として作るのはあり、だと思う。ただ問題は、『SIZ10以上の血』をどうやって集めるかなんだけど……」

    ラウダ「広場に死体がおちてたよね。今なら夜だから人も少ないだろうし、いけると思う。……ただし、タダでSAN値とPOWを供出するわけにはいかない。交換条件がある」

    ミオリネ「何?」

    ラウダ「明日、魔法学校に『エアリアル』を刺しに行く、んだよね。事故防止のために兄さんとシャディクが行くのが既定路線だ。でも、ミオリネ。兄さんの代理で、行ってきてほしい」

    グエル「何故?俺が行きたい。俺の手でやりたい」

    ラウダ「兄さん今の自分のSAN値見なよ」

    シャディク「……そんな重要なところなら、もしかしたら『門番』がいるかもしれない。俺達の時は手加減されてたけど、本来は1d6/1d20級だもんね……?仮に手加減ありでも、今のグエルのSAN値だと吹けば飛びかねない。そういうこと?」

    ミオリネ「あ~……じゃあ、……dice1d3=3 (3) (1:抑制剤を持たせてくれれば許可する 2:四号の鳥をつけるなら許可する 3:とりあえず審議よ)。私も……ええ、そうね。決めた」

    シャディク「ミオリネ?」

    ミオリネ「……私の、目的は__」


     夜の広場は静まり返っていた。

     片づけられることなく放置されている死体も相まって、どこか現実の境目が曖昧に感じる。ミオリネにくっついていたグエルが、訝しむようにあたりを見渡し続ける。四号は死体をいくつか集めてくると、ラウダの前に積み上げた。

    「……これで、いいの?」

    「うん。できるかどうかはわからないけれど、……できるはず」

     ラウダはすうと、息を吐いた。

     dice1d2=2 (2) (1:シュバルゼッテ 2:時計の針)を置き、祈るように、手を組む。そうして低く、祈るように、呟いた。

    「『運命を越えて進め』」

     __刀身が、ぎらりと輝いた。

    ラウダ呪文減少SAN値消費:dice1d4=1 (1)

    ラウダ呪文使用POW消費:16→15

  • 155二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 14:01:38

    ラウダSAN値:71→70


     純鉄でできた真っ黒なそれが、黄金か何かのように、月の光を浴びて輝く。と、同時に、ラウダの身体が崩れ落ちた。呼吸は荒い。ミオリネが「大丈夫?」と駆けよれば、彼は思たげに瞼をもちあげる。

    「……ふわふわ、する……あしもと。へんなかんじ」

    「これで、……これで、この刃を刺せば、その、エアリアル……とかいうやつを、破壊できるようになったの?」

    「魔術的な力を感じる。まずできるようになったとみて間違いない」

     四号がぺたぺたと時計の針を触ってから、こくりと頷いた。それから、ふっと。森の方を見やる。シャディクがつられてそちらを見た。

     遠くに、ぼんやりと。巨大な建物が見えた、気がした。

    「本当ならこのままいきたいけれど、今日はもう遅い。明日、集合しよう」

    「魔法学校に行くのは、グエルとシャディクでいい?」

    「兄さんはだめだ。ミオリネが行ってきて」

    「俺はむしろ、行きたいくらいだが」

     グエルがぱちぱちと目を瞬かせる。ミオリネも、「それなら、納得できるわけを聞かせてほしい」と腕を組んだ。

     ラウダは半ば無理矢理、四号から時計の針を奪い返す。そうしてゆっくりと立ち上がった。ぼんやりと闇に沈んでいたラウダの瞳が、清められた刀身のように、金色に輝く。

    「貴方たちは、こちらに意見できる立場なのかな?」

     ただでさえ体力がないのだ。ゼエゼエと、呼吸は荒い。持ち逃げしないのは、単にそれができないからなのだろう。

    「……ラウダ。あんたの目的は、何?」

     確かに近づいてくる朝焼けの気配が、ぼんやりと夜を照らし出す。悍ましかった夜を、終わらせる。


    ラウダ「出し損!!」

    ミオリネ「KP、ラウダは呪文使用直後でPOWが減ってる。今つつけばいけるわよね? さあ吐け」

    グエル「そもそも、何故秘匿する? 呪文使ったってことはエアリアルを守る~とかじゃないんだろ?」

    シャディク「さ、おとなしくその針をこちらに渡して、教えてほしいな……?」

    スレッタ「うーん、うーん……じゃあ、ミオリネさんが言いくるめ成功したうえで、ラウダさんがPOW判定に失敗したら、ラウダさんは自分の目的を開示してくださいね」

    ラウダ「どうしてこうなるのおおお!?!?」

    エラン「がんばるパワーだよ」

    ミオリネ言いくるめ:dice1d100=66 (66) (70)

    ラウダPOW判定:dice1d100=30 (30) (75)

  • 156二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 14:10:37

    ラウダの目的2回くらい変わってたっけ?気になるよね
    しかし相変わらずカッチカチである

  • 157二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 14:48:01

    スレッタ「うーん、両方成功、ですか……」
    ラウダ「七版!七版ルール採用して!!ハード成功だからこっちの勝ち!!!」
    ミオリネ「いいじゃない皆気になってるでしょ?多数決で私の勝ちよ」
    エラン「じゃあ、間をとって変更前の目的だけ開示して。そうだね、じゃあ、ハンドアウトの……このへんで」
    ラウダ「……、わかった」

     ラウダはぎゅっと時計の針を抱きしめながら、少しだけ瞼を伏せる。それから静かに、独白するように、呟いた。
    「守るために戦い続ける。何故なら『騎士』だから」
    「何を」
    「__願いを」
     そこでふっと、グエルの方を見る。どこか力の抜けたような、笑顔だ。そうして「兄さんはいつも、『たくさんの人を救いたい』と言ってくれたよね」と呟いた。
     たすけたかった。その願いの、力になりたかった。そのためにシャディクと接触して、力を__シュバルゼッテを、手に入れた。魔女は怪しげな技術を持つ、残虐な悪魔だ。シャディクは武器と情報の対価として、魔女狩りへの協力を要請してきた。ラウダはふたつ返事で了承した。魔女を殺せば、グエルの願いを守れると。……役に立てると、信じて。
     ラウダの目的は、『グエルの役に立つ』こと。そのために__『魔女を殺す』ことだ。
     しかし、グエルがその魔女だと知って、わからなくなってしまった。たとえ彼が『何』であっても、……兄さん。貴方が教えてくれたあの言葉は、願いは。ずっとこの胸の中で、忘れない。だから。
    「……どんな状況でも、どんな手段を使っても、どんな状態であっても、『グエル・ジェタークを生還させる』。そう言ったら?」
     ぼんやりした熱に浮かされたままだったグエルの視線が、ふっと、上げられる。
     月が輝く。ミオリネが、息をのんだ。

  • 158二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 16:16:10

    ミオリネ「今回はなんで発狂していないのにこじらせてるの?」

    エラン「発狂してたらそこそこ問答無用で『グエルを殺す』目的になってた。よりこじらせてたよ」

    グエル「てかおまそれならなんでα種になってんだよおお!?」

    ラウダ「ほしかったから ちから……」

    ミオリネ「どうしようすごくこの状態で暴発して殺し合いしてほしい」

    シャディク「わかる。……とはいっても、それなら敵対目的ではないね?それに二人を放置したとて、少なくとも目的上の理由でのPvPもない、と」

    ラウダ「うん。ヒートトークンでは、わからないけど……むしろ兄さんの生存がクリア条件、といっても過言じゃない。SAN0でもとりあえず生きてさえいれば許してくれるみたいだけど、さすがにショゴスの前で発狂して身投げされたらたまらない」

    グエル「うあ…… あ あー……(SAN値17を見ながら)」

    ミオリネ「……なるほどね。それなら私に代理で行ってほしい、と思うのも必然か……」

    シャディク「でもだからって、それでミオリネ・シャディクで行動したら俺もミオリネも危ないよ。なんならグエル・ラウダで行動するのも危ないよ。慎重に決めた方がいい」

    ラウダ「それなら四号をそっちにつければ?最悪の場合は薬学とライフルで止めてくれると思う。それにこっちはPOWが硬いし、……言っちゃうと、刀身を清めると一緒に『被害を逸らす』を手に入れたから、最悪の場合は自衛できるよ」

    ミオリネ「エイボンの書!」

    シャディク「今からでも回収できないかな?無理かな……」

    スレッタ「それで、どうしますか?」

    エラン「『どの組み合わせで探索するか』と『四号をどちらにつけるか』を決めてね」

    ラウダ「ミオリネ・シャディク組とグエル・ラウダ組」

    グエル「ミオリネ・ラウダ組とグエル・シャディク組でいいだろ」

    シャディク「四号はまあ、俺についてほしい、かな。どちらにしても、俺が含まれている方が魔法学校、ラウダが含まれてる方がワンチャンにかけて黒い蓮の粉捜索だ。……ミオリネが決めてほしい、な……」

    ミオリネ「……そうね、じゃあ……」

    組み合わせはdice1d2=2 (2)

    1:ミオリネ・シャディク組とグエル・ラウダ組

    2:ミオリネ・ラウダ組とグエル・シャディク組

  • 159二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 16:27:22

    ラウダ「????????」

    ミオリネ「顔怖」

    シャディク「どうしたの??」

    グエル「よし、それじゃあ今日の行動はこれでおしまいだな。今日は全員拠点固定だから、みんなで仲良く眠ろうか」

    ラウダ「……!!」

    ミオリネ「ひらめいた!って顔やめて」

    シャディク「何する気なの?」

    グエル「時計の針盾に脅すとかはやめろよ」

    ラウダ「KP、秘匿。……するよ」

    スレッタ「わかりました。でもそれをしたら確実に……ですが、いいですか?」

    ラウダ「……本当ならもう少し別の方法をとりたかったけど」

    エラン「まあ、今の状況ならそうするのも、理解できなくはない、か。……なら、これとこれとこれをロールして、全部成功したらよしとするよ。ひとつでも失敗したら、そうだね……dice1d4=2 (2) (1:ミオリネ 2:グエル 3:シャディク 4:全員)にバレる」

    ラウダ「厳しくない?」

    スレッタ「妥当なラインだとおもいますけどね」


     一番部屋が余っている、場所__ミオリネの家にやってきた五人は、その中でも一番大きな部屋をとって、ブランケットを被り、身を寄せ合った。

     寄り添えば、温かい。生きているのだから当然だ。それがどうしようもなく、安心する。血のにおいを洗い流して、お互いのにおいに満たされていることが、安心する。四号は躊躇うようにくっついてきた。皮膚に浮かんだ鱗がぶつかる。今この瞬間は、呼び覚まされるはずの本能すら思い出せないほどに、穏やかだった。

    「おやすみ、みんな」

    「ミオリネ、明日も頑張ろう」

    「グエル、怖い夢見て飛び起きないでね」

    「あんなことがあったんだ、眠って忘れた方が良い」

    「……なんだか、同胞が増えたみたいだ」

     四号は静かな声で、しかし、確かに微笑んだ。

    ラウダ行動A:dice1d100=14 (14) (??)

    ラウダ行動B:dice1d100=81 (81) (??)

    ラウダ行動C:dice1d100=17 (17) (??)

  • 160二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 16:41:07

    エラン「おはよう」

    ミオリネ「おはよ。さ、じゃあ私はラウダと一緒に……そうね、王宮にでも向かってみようかしら?もしかしたらスレッタの部屋に予備があるかも」

    シャディク「そうだね、じゃあ俺もグエルと四号をつれて魔法学校に向かうよ。あ、時計の針は、万が一戦闘が起きた際グエルが間違えて振り回して壊れたら困るから、俺が所持しておこうかな」

    ミオリネ「……」

    シャディク「……」

    ミオリネ「あれ?PLグエルとPLラウダは?」

    シャディク「水星ちゃんもいない、ね?」

    エラン「よりにもよってばれた相手が彼で、よりにもよってそれだけ失敗しているの、笑っちゃうよね。というわけで」


     朝、目が覚めて。ミオリネとシャディクは、それぞれ行動する相手と作戦会議しなければならないと、あたりを見渡すだろう。むくりと四号も起き上がる。その前に朝食でも準備した方がいいかもしれない、なんて暢気なことを考えながら。

     しかし、すぐに気づく。

     __グエルとラウダが、いないのだ。

     ブランケットだけ残して、いなくなっていた。


    ラウダSIZ対抗:dice1d100=14 (20) 成功

    ラウダはグエルを持ち上げることに成功した。

    ラウダ幸運:dice1d100=17 (75) 成功

    ラウダは気付かれることなく家を出るのに成功した。


    ラウダPOW判定:dice1d100=81 (75) 失敗

    ラウダはグエルを殺さなければならないと思った。


    dice1d3=3 (3)

    1:ミオリネ「さ、探すわよ!あいつらどこにいるの!?」ミオリネ幸運:dice1d100=100 (100) (40) シャディク幸運:dice1d100=51 (51) (55)

    2:シャディク「抑制剤全部持ち逃げされてるんだよね!?四号を連れて森に向かうよ」

    3:ミオリネ「魔法学校に行くのを優先する?」シャディク「そうだね」

  • 161二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 16:42:58

    このレスは削除されています

  • 162二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 16:48:20

    100ファン選ばれなくてよかったね
    いやよくはないが(展開が)

  • 163二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 16:48:22

    殴りあい宇宙がきてしまう

  • 164二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 16:53:46

    あかん肝心なところで失敗しとる

  • 165二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 16:55:05

    よりによってSIZ対抗で成功してPOW判定で失敗してるのさあ…

  • 166二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:16:54

    グエル……いい奴だったよ……

  • 167二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:25:34

    クトゥルフの2割は8割だし8割は2割

  • 168二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:28:34

    毎回セッションでグエルが面白い羽目になるの本当持ってるよ

  • 169二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:47:31

    ミオリネ「……(暗算) よし。最短経路で行けばギリギリヒート起きる前にエアリアルを壊せる。いくわよ」

    シャディク「そうだね。まあまさか殺し合いになるなんてことはないでしょ」

    ミオリネ「ラウダPOW硬いし、ここで外すわけがないし、最悪私はエアリアル壊せればそのまま目的達成だし」

    シャディク「そういえば、結局ミオリネの目的って何なの?」

    ミオリネ「私の目的?それは、ね……」


     魔法学校は、こぢんまりとはしているものの、赤煉瓦で建てられたきれいな建物だった。おそらくそこそこ手入れがなされているのだろう。ミオリネはゆっくりと息を吸って、吐く。「助けを求めに来たΩ」だと言えば、存外簡単に通された。四号がフードを持ち上げ、警戒するように杖を構える。

    「……あまり時間をかけるわけにはいかない。早く向かおう」

     しばらく歩いて、突然立ち止まる。ぺたぺたとなにかを探ると、壁の一部が開いて、ナンバーキーを入力するための操作盤が出てきた。四号は躊躇いなく数字を入力する。電子ロックが解除され、扉が、開かれる。

     地下への階段を、進む。進む。降りて、降りて、降りて。ようやく、辿りついた。護衛のショゴスが、ずるずると大きな体を引きずってやってくる。しかし二人は一度、それと対峙したことがある。生理的な嫌悪こそあれど、恐れるには足りない。シャディクがスレッタのペンダントを掲げれば、かの化け物はすぐに逃げて行った。

     __そこにあったのは、青や赤で着彩された石像、である。

     ミオリネは、シャディクは、本能的に。これが『エアリアル』。魔女を生み出すための装置であると、理解することができるだろう。

    「ミオリネ……」

     シャディクはしばらく考えたあとに、そっと、ミオリネに清められた刃を手渡した。ミオリネは頷く。そうして、すっと、視線をあげた。

     これを壊して、それをエランに報告すれば、魔女狩りは止められるはず。

     ……もう、この戦いを止められるはず、なのだ。

    ミオリネSANc:dice1d100=23 (23) (33) 1/dice1d4=1 (1)

    シャディクSANc:dice1d100=16 (16) (41) 1/dice1d4=2 (2)

    ミオリネヒート判定:dice1d100=1 (1) (40)

    ミオリネヒート表:dice1d5=5 (5)

    シャディクヒート判定:dice1d100=9 (9) (20)

    シャディクヒート表:dice1d5=4 (4)

  • 170二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:51:05

    1クリ来ちゃった

  • 171二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:58:23

    ミオリネSAN値:33→32

    シャディクSAN値:41→40

    ミオリネ「?????????」

    シャディク「この場面で盛大に(1クリ)色ボケろと!?!?」

    エラン「持ってるね」

    ミオリネ「何!何!!何!?!?」

    シャディク「うっうっ、うあ、うああああ!?!?」


     シャディクは針を渡すと同時に、ミオリネの服の裾を掴んだ。はっと、気づいたときにはもう、ミオリネの指先のシグネットリングを握っている。ほとんど無意識の行動だった。「あ、ご、ごめん!」焦るようにそう告げれば、ミオリネは薄い暗がりの中、淡い色の瞳を輝かせてこちらを見ていた。

    「さすがにこれはあげられない」

    「そ、そうだよね。ごめん」

    「でもまあ、これぐらいはあげる」

    「……へ?」

     ミオリネはばさりと上着を脱ぐと、シャディクの肩にかけた。それから微笑んで、シャディクの頬を撫でる。ふわり、と。包まれるように、柔らかな空気が、心の奥底に広がった。それで妙に安心して、シャディクの頬が真っ赤に染まる。

    「だって、シャディクは私のもので、私はシャディクのものでしょ?」

    「そ、それって、どういう、」

    「さて。早く終わらせないと」

    「ミオリネ!!」

     四号はその様子をちらりと見て、それから「任せるよ」と小さく言い、一歩、下がった。ミオリネが構えれば、装飾的なだけの時計の針も、御伽噺の聖剣になる。

    「この絶望の連鎖を」

     ああ、と。

     シャディクは理解する。ひとつ、勘違いをしていた。彼女の姿を描き歌うなら、きれいでか弱いお姫様、守られるべき存在として組み立てなければならないと思っていた。けれど。

    「__『魔女狩り』を」

     シャディクの前に立つその少女は、正義を決める判事にも、全てを鼓舞する戦女神にも、或いは勇敢な、勇者にも見えた。

    dice1d1=1 (1)

    1:エアリアルを破壊する

  • 172二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:15:28

     思ったよりも余程あっけなく、ばらばらと音がして、石像が崩れていく。色を失う。稼働を、止める。

     それと同時に、ミオリネががくりと膝をついた。シャディクは慌てて彼女に駆け寄る。ミオリネははっとしたようにシャディクを見上げて、「最後までかっこよく決めたかったんだけど」とはにかんだ。

    「まだ、仕事は残ってる。これから教会に向かうよ。エラン__イグ様に、もう『魔女』は産まれないのだと教えないと」

    「そうね、四号。行くわよシャディク」

     ミオリネは立ちあがり、シャディクの背をぱしんと叩いた。まだ半ば夢の中のように呆然としていたシャディクは、それで一気に現実に引き戻される。はっとして、それからぎゅっと、肩にかけられた上着を両腕で抱き、こくりと頷いた。

    「惚れ直した?」

    「……最初から、俺はお前に進みたかったよ。ミオリネ」


     あ……ありのまま、今起こったことを話すぜ!

    『グエルはミオリネの家で寝ていたと思っていたらいつの間にかラウダに押し倒されていた』

     な……何を言っているのかわからねーと思うが、グエルも何なのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった……ファンブルだとかクリティカルだとかそういう次元じゃ断じてねえ。もっと恐ろしい『絶対失敗しちゃダメな場面での絶対しちゃダメな失敗』の片鱗を味わったぜ……。

     現在進行形で。

     嘘だろオイ! グエルは内心叫んだ。グエルは知っている。ラウダの(というかクトゥルフ的な意味の)組み付きは、虚弱さを補うための自衛も兼ねているため、体重をかけて押さえつける方向になっている。兄弟だから知っている。この状況だとおそらくラウダの次の行動が『首を絞める』であるということもなんとなく理解している。

    「あああああああああ死にたぐな゛い゛゛!!」

    「うっるさいなあ……人が来たらどうするの?」

    「呼んでるんだよ人を!誰か来んぐぐぐぐ」

    「……兄さん。あなたを、殺すよ」

     それは、明確な殺意であった。

     グエルのこめかみから、冷や汗が流れた。


    『グエル』

    対象:ラウダ 振り払う:dice1d100=91 (91) (70)

    『ラウダ』

    対象:グエル 対抗ロールに成功していた場合→シュバルゼッテ:dice1d100=81 (81) (70)

    対抗ロールに失敗していた場合→首を絞める:dice1d100=52 (52) (グエルのCON12*5=60で判定。失敗で気絶)

  • 173二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:19:00

    乙女はお前の方じゃねえかシャディク…

  • 174二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:23:21

    ラウダー!
    お前そこでやっちまったら確実に共倒れルートじゃねえか正気に戻れ

  • 175二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:29:44

    グエル「ああああああなんで失敗してんだよおおおお!?!?」

    スレッタ「実はラウダさんがフィジカル最強説でてきましたねえ」

    ラウダ「……ねえこれこのまま兄さんが死ぬまで続けるの?」

    スレッタ「いえ!今回のターンは前回のPOW対抗失敗の結果起きたこと、という扱いで続けましたが、以降は1ターン経過ごとにPOWで判定して、成功したら おれは しょうきに もどった! していいですよ」

    グエル「いいか!?死ぬ気でダイスを振れラウダ!!てかなんで俺はさらっと誘拐されてんだよ!?!?」

    ラウダ「いけるとおもったんだけどな……」

    スレッタ「この状況だとそうするかなと思ったので……」

    グエル「うあああああ死にたくねえええええ!!」


    「っかひゅ、は、あ、あ……!?」

     グエルは目を見開く。じゅうぶん息を吸いこんでいたから、ただちに気絶することはない。だからどちらかというと、ずっと仲間だと思っていた、血を分けたきょうだいに。殺意を持って、首を絞められた衝撃の方が、余程大きい。指先が痙攣する。

     しかしここで死ぬわけにはいかない。というか死にたくない。何? 何も……わからない……知らん……怖……殺される? ラウダ人殺しになるのか? そんなことはできない。必死にもがきながら、しかしなんとか、説得するために。言葉を、紡ぐ。

    「おいラウダっ、らうだ、聞こえるか!?」

    「聞いてるよ兄さん。よく喋る」

    「聞いてるけど聞いてないな! よし、聞く耳を持てラウダ! 俺は死にたくない、お前も人殺しになるのは嫌だろう、つまりそういうことだ」

    「……?」

    「通じてねええええ! くっ、殺すなああああ!!」


    『グエル』

    対象:ラウダ 振り払う:dice1d100=98 (98) (70)

    『ラウダ』

    対象:グエル 対抗ロールに成功していた場合→シュバルゼッテ:dice1d100=35 (35) (70)

    対抗ロールに失敗していた場合→首を絞める:dice1d100=11 (11) (グエルのCON12*4=48で判定。失敗で気絶)

    ラウダPOW判定:dice1d100=51 (51) (75)

  • 176二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:31:48

    出目よ

  • 177二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:32:33

    ラウダが強いけどグエルが弱すぎない?

  • 178二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:33:47

    この卓ファンブル多くない?クリティカルも多いけど…女神が爆笑してる…

  • 179二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:36:42

    唐突なガリで草

  • 180二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:39:05

    弟がせっかくPOW判定リベンジしたのになんでファンブってるんですかね…

  • 181二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:51:08

    スレッタ「CoCスレPvP史上最速三連敗!ですね、じゃあもうこのまま気絶しましょうか!ラウダさんはしょうきにもどってもいいですよ」

    ラウダ「感謝するよ、SKP。じゃあその後の行動は……で」

    グエル「おかしいおかしいおかしい! 絶対何かがおかしい! 何故毎回ファンブル出して負けてんだ!?」


    「……みお、りね。たすけ……」

     見知った名前を聞いて、ラウダははっと正気を取り戻す。見下ろせば、グエルが気を失って倒れていた。そうしてその首に、何故か、両手をかけている。何が起きたか、理解するのはすぐだった。

     それでも、止まることはできない。

     もう、こうするしかないのだ。

     ラウダはしばらく考え、グエルの持っていた抑制剤をひとつ飲み干したあと、グエルを担ぎ上げ、再び歩き出した。空気は爽やかに澄み切っている。花は咲き、鳥は飛び、風はそよぎ、小川には清水が流れている。素晴らしい、素晴らしい、なんてきれいな世界なんだろう。

    「……できれば、助けてラウダ、って言ってほしかったな」

     そんなぼやきすら、きっと影すら残さず洗い流してくれる。


    「というわけで、以降この国にΩ種は生まれない」

     ミオリネの報告を聞いて、エランは「ふうん」と頷いた。そうして腕を組む。五号がその横で、ひたすら四号の頬の鱗をむにむにといじくっていた。四号は無言でむにむにされていた。

    「スレッタ・マーキュリーが死んだ。裏切者のあとを継ぐ人間もいないのだから、今のこの国の実質的なトップは俺になる」

    「どうします、我が父?」

    「同胞のいくつかに近代的な思想を芽生えさせよう。それと、α種の『Ω種を殺す』に関するあたりを機能停止させる。そうすれば、しばらくもしないうちに魔女狩りは沈静化するはずだ」

    「いえこいつの扱いを。燃やします?」

    「燃やさねえよ。……お前は、俺の元に帰ってきてくれた。俺は同胞を守る」

     五号がニイと口角をあげる。そこでふと、ミオリネ達の方を見やった。

    「……お前らは、これからどうする?」

    「どうするって?」

    「俺達と一緒に国を立て直してくれるか?」

     エランの声は、微かに震えている。

     シャディクはぎゅっとミオリネの上着を握りしめ、ちらりとミオリネの方を伺った。

    dice1d4=2 (2)

    1、2:うなずく

    3:断って普通に暮らす

    4:断って国を出る

  • 182二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:03:33

    「もちろんよ。……ね、シャディク?」

    「ああ。俺達は仲間だ。何より、俺を育ててくれた教会を、裏切るわけにはいかない」

    「……ありがとう。お前たちがついていてくれるなら、心強いよ」

    「ねえ我が父、僕は!僕はどうなんですか!?」

    「僕もいる……」

    「もちろんお前たちも。……忙しくなるぞ、さて、どこからはじめるか」

     五人は顔を合わせて、笑いあった。そこで、ふっと。あるいは、カチリ、と。何かが弾けるような、音がする。

     ガンと、頭が熱くなりはじめる。

     その感覚には、覚えがあった。『ヒート』だ。何故。何故だ!? エランの話では、α種はΩ種を殺さねばならなくなるという強迫観念に取りつかれなくてもよくなったはずでは!? 焦りと共にエランを見ると、彼はのんびりと呟いた。

    「もともとα種の役目はΩ種の生殖能力を奪うことだった。既存のΩ種の動きを制限するため、そちらに戻そう」

    「……つまり?」

    「あ? ……そうだな、うまく、説明できないが……」


    エラン「所謂『一般オメガバース』になったよ」

    ミオリネ「ばかああああああ!!」

    シャディク「まってまってまって 抑制剤 抑制剤!」

    ミオリネ「全部グエルに持ち逃げされたけど!?」

    シャディク「なにあいつらどこにいるの!?!?」

    エラン「まあこれでエンディングなんだから」

    ミオリネ「いやよそのタイプのエンディング!!」

    シャディク「気合い入れて振るよミオリネ!!!!」

    ミオリネヒート判定:dice1d100=23 (23) (50)

    ヒート表:dice1d5=1 (1)

    ミオリネPOW判定:dice1d100=79 (79) (40)

    シャディクヒート判定:dice1d100=93 (93) (80)

    ヒート判定:dice1d5=5 (5)

    シャディクPOW判定:dice1d100=14 (14) (33)


    睡眠薬:dice1d3=2 (2)

    1:グエルが飲む 2:ラウダが飲む 3:はんぶんこする

  • 183二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:03:37

    うわあ天国と地獄かな

  • 184二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:06:18

    えっ…えっ…睡眠薬飲んで何するの…?
    ヒートに弱いはずのシャディクの方が抵抗成功してるの草

  • 185二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:20:32

    「っは、は、は……!」
     シャディクは素数を数える。素数ってなんだ。わからないので頭の中で知り得る限りすべての数をかぞえた。落ち着いた気がする。すくなくとも、今は『落ち着いた』と認識できている。よし、大丈夫だ。ゆるゆると息を吐き出した。
    「……しゃでぃく……」
     顔を上げる。
     ミオリネと目が合う。
     目を見開く。
     ミオリネのひとみは、淡い色に、爛々と輝いていた。彼女の手がシャディクに触れるのを、シャディクは拒めない。ミオリネはゆっくりとシャディクの項に触れた。そうして、くちを開ける。拒め、ない。身体が熱い。逃げられない。小さな、しかし確かに獰猛で鋭利な牙が、近づいてくる。シャディクはぎゅっと目を閉じる。
    「あれがもともとの姿なのですか?我が父」
    「ああ、そうなる」
    「……僕、『あれ』にされかけてたんだ……」
     エランたちの声が、どこか、遠い。
     そして、
     皮膚に、歯が沈み込む感覚があった。

     __数か月の、のち。
     化学、とよばれる魔法のような知識が、出版物によって爆発的に広まる。知識階級の人間の価値観が変化し、急速に近代化が進んだ。また、『魔女』として告発されても、肝心の裁判をする人間の考え方が変化したらしく、無罪放免というケースが増え、魔女裁判そのものが機能しなくなる。しばらくもちないうちに、魔女狩りはゆるやかに衰退していった。あの狂乱は、終わったのだ。
     その立役者として、教会の力を除くのであれば。『ミオリネ・レンブラン』と『シャディク・ゼネリ』という二人の人物が挙げられる。
     二人の名は、やがてアスティカシア王国が滅びてしまうその日まで。永久に、語り継がれるだろう__

    エラン「ミオリネ、シャディク。ハッピーエンド、別名『俺達の戦いはこれからだ』エンドだ。二人とも目的達成だね。シナリオクリア、おめでとう」
    ミオリネ「ほんとにハッピーなのこれ!?……ところで、グエルとラウダはどこにいったの?」
    シャディク「さあ……?」

  • 186二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:39:31

    「……?」
     グエルの意識が、ゆっくりと浮上する。
     全身が熱い。たぶんヒート、あるいはそれに近づいている証拠だ。懐にしまったままの抑制剤を取り出し、飲もうとした、ところで__ふと、全身が揺れていることに気づく。
     馬車に乗っているときに、少し似ている。周囲を見回せば、それは灰色の、小さな部屋であった。ブロンズか、真鍮か、材質までは判断できない。まるい開閉用ハンドルのついた厚い扉、ロックがかかっているらしい操作盤、食料が入っているらしい戸棚、液晶には、世界地図なのであろう何かが表示されている。そうして眼前の大きな窓は、夜のように真っ暗だった。どうやら二段ベッドになっていたらしい。ラウダが、安らかな寝息をたてている。傍にあるメモには、『兄さんを殺すわけにはいかないからつくまで寝ているね』と走り書きのようにかかれていた。それにちらりと視線を向けた後、窓に。近づく。
     ライトをつけることは、存外すぐにできた。
     夜、ではなかった。違った。ここは、海の中だ。暗い、暗い、海の底だったのだ。船からの光で、うっすらと見たこともない魚や海底が見える。どうやらそれは、『目的地』に向かって、進んでいるようだった。
     どこへ?
     グエルはふらふらとラウダの方に近づいて、からだを揺さぶった。ラウダは起きない。眠っている。息はしている、らしい。しかしこのぶんだと、しばらくは目を覚まさないだろう。どういうことなのか説明してほしかった。否、説明されなくても、理解することができた。できてしまった。
     ここは、あの時計塔の地下。脱出ポッドの中だ。
     では、これはどこに向かっている?
     アスティカシア王国ではないどこかへ。
     __ミオリネには、二度と会えない、どこかへ。
    「あ、あ、あ、あ、あ……はは、あ、」
     グエルのくちびるから途切れ途切れの悲鳴が溢れる。しかしそれはすぐに、弾けるような笑いに変わった。抑制剤の瓶をすべて叩き割る。エアロックの中に、つんとした薬のにおいが漂いはじめる。
     眠りにつくラウダの頬に触れる。グエルは微笑んで、そう。考えるのは、やめることにした。
    グエルSAN値:17→0

    スレッタ「グエルさん、ラウダさん、トゥルーエンドB2、現へ帰るがいい(後遺症)エンドですね!」
    グエル「ラウダあああああ!!!!」
    ラウダ「ほんとに絶対失敗しちゃだめなところで失敗するよね……?」

  • 187二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:45:29

    スレッタ「おつかれさま、でした~!」
    ミオリネ「ハッピーエンドね」
    シャディク「大団円」
    グエル「これ!ほんとに!トゥルーエンドなのか!?」
    ラウダ「かなりおしまい」
    エラン「……ほんとうは脱出ポッドを巡ってのPvPや、魔女狩りを巡ってのPvPを想定していたんだけど。どっちも起きなかったね……?」
    スレッタ「えっと、裏話の開示をするには、ここだと少し時間が足りないので、感想戦に移りましょうか!」
    エラン「そうだね。……その前に、頭がお花畑だった頃につくったエンド分岐表を開示するよ」

    どこかでPvPのガチ殺し合いが発生した場合、「グエル」「シャディク」の生死でエンドを決定する。
    「シャディク」死亡=アスティカシア王国が存続→ノーマルエンドA/スレッタ勝利エンド
    「グエル」死亡=アスティカシア王国が滅亡→ノーマルエンドB/エラン勝利エンド

    『エアリアル』を破壊する→トゥルーエンドA/俺達がやりましたエンド
    脱出ポッドでアスティカシア王国から脱出して、
    治療薬を作っている→トゥルーエンドB1/俺達は何も知らなかったエンド
    治療薬を作っていない→トゥルーエンドB2/現へ帰るがいい(後遺症)エンド※グエル・ラウダがこちらのルート

    エアリアルを破壊したうえでスレッタとエラン両方に話しかけて和解させ、
    国を出る→トゥルーエンドBと同様の扱い
    国を出ない→ハッピーエンド/俺達の戦いはこれからだ!エンド※ミオリネ・シャディクがこちらのルート

  • 188二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:49:21

    今回もダイス女神の愛をたっぷりもらったグエル
    いや、本当に次からグエルはsan80くらいあげて始めないといけないんじゃない?!

  • 189二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:49:44

    まーたグエルが永久発狂してるよ

  • 190二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:50:47

    4作目にしてついにSAN値ゼロまで逝った

  • 191二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:50:48

    地道に田園生存endが出た方がいい

  • 192二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:51:08

    発狂してよりによってミオリネに執着しちゃったばかりに…

  • 193二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:51:18

    お疲れ様でした!まともなSAN値と状況ででエンディングを迎えるグエルが一回くらい見たいよダイス神!!

  • 194二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:51:20
  • 195二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:52:04

    お疲れ様でした
    グエルのダイスが荒ぶりすぎる

  • 196二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:52:57

    お疲れ様でした!ラウダの目的気になるぞぉ!

  • 197二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:53:19

    おつかれさまです
    グエルの発狂エンドに実家のような安心感をおぼえてきた

  • 198二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:01:40

    面白かったです!みんなの目的気になる!!

  • 199二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:21:39

    お疲れ様でした!
    いつもにもましてダイスの振り幅が酷かった。

  • 200二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:33:57

    お疲れ様です
    グエルのダイスの荒ぶりがすごい!

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