私が...ウェディングドレスを...？

1◆ZnBI2EKkq.21/11/20(土) 13:59:31

トレ「モデルの仕事？」

そうパソコンをみながらつぶやいた。映っていたのはマンハッタンカフェのブライダルモデルの依頼をしたい、という文面だ。つまりはウェディングドレスのモデルを頼みたいということらしい。記載されていた会社を調べてみると、ウマ娘専門のドレスを多く作っている企業で、トレセンによく依頼するらしい。さてどうするか...やってみるのもいいな、ファンも増えるかもしれない、でもなあ...新婦だから...新郎...いや何を考えているんだ。

カフェ「何を読んでいるんですか。」
ふいにひょこっとカフェがうしろから覗き込みに来た。
カフェ「...ブライダルモデルというのは...。」
トレ「ウェディングドレスのモデルさんのことだよ。」
カフェ「...！つまり...花嫁さん...ですね...私...やってみたいです...！」
いつになくキラキラしたカフェに少し驚いたがカフェがやるというのならと返事を書いた。

数日後、とある建物内で撮影会が行われた。新郎役がまだ来ていないから先に着替えておいてと言われた...新郎役...。複数人の女性と一緒に更衣室に行き、ドレスを身にまとった。
撮影現場で待機してたトレーナーは花嫁姿のカフェを見て思わず見とれていた。
黒を基調とした、パゴダスリーブは、カフェの細い体を存分に表し、レースの隙間から見える白い肌は世界一美しいコントラストを表し、細い肩から鎖骨にかけての体が可愛さや美しさや麗しさやその他もろもろの最高を引き出しており、世界一美しい人形、絵画、いや、それらを圧倒的に超越したマンハッタンカフェに思わずお友達になりかけた。
顔を赤らめたカフェは手を下にくんで、うつむきながら上目遣いで
カフェ「...どう...ですか...。」
と尋ねた。トレーナーはまともな思考が不可能で、ただ世界一美しいといった。

2◆ZnBI2EKkq.21/11/20(土) 13:59:37

カフェは顔を真っ赤にした。そういえばまだ新郎役が来ていない。いくらなんでも遅いと思っていると、カメラマンの電話が鳴った。
「あらどうしたの？え？事故で電車が遅れた？人身事故？死体がなくて大混乱？あらあ、大変ねえ、今日お仕事むりなのお？そう...じゃあ今日はこの子だけね、え？そこのトレーナーはどうって？」カメラマンはカフェと見つめあって微動だにしないトレーナーを見るとにやりと笑った。

数分後、真っ白なモーニングコートを羽織ったトレーナーが現れた。
カフェ「あ...か...かっこいい...み...見つめないで...。」
トレ「...（声が出ない）」
カメラマンが肩をたたくまで二人は固まったままだった、だが本番はこれらからだ。これから新郎新婦の写真を撮る。本当の結婚式のような気分なのに、もしこれから本当に結婚するのなら、私たちはどれほど心臓をならせばよいのだろう...そう思いながらそっとトレーナーさんの腕に手を絡めた。

3◆ZnBI2EKkq.21/11/20(土) 14:01:03

ちなみにパゴダスリーブ