タバコを吸うぺーたん

  • 1二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 18:37:17

    いつからだろうな....

    こんなヘビースモーカーになっちまったのは...

    最初に吸ったのは...なんでかは忘れたが...嫌なことがあった日だ...
    どれだけ酒を飲んで...酔っても...忘れられなかった...
    姉貴にも...カイドウさんにも「それ以上はやめとけ」って言われた。
    カイドウさんに言われるくらいだ。相当飲んでたらしい。とりあえず外に出て頭を冷やすことにした

    外に出て風に当たる。
    でもその嫌なことは忘れられる気配はない

    しばらくすると誰かが外に出てくる

    フーだ

    いつもタバコを吸っていて俺をクソガキ呼ばわりする奴だ
    タバコは嫌いだ
    臭い上に煙を吸うとむせる
    いかにも健康に悪そうな物をなぜわざわざ体内に取り込むのか意味がわからなかった

  • 2二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 18:38:41

    期待

  • 3二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 18:40:09

    ぺーたんが不良になっちまったでありんす!!

  • 4二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 18:48:41

    そんなフーが俺に話しかけてくる

    「おいクソガキ」

    初めの言葉がこれかよ
    感じの悪い奴だ

    「あ?」

    と、こっちも感じ悪く返す

    「そんな酒飲んでどうしたんだよ?らしくねぇな」

    気持ち悪っ
    なんでこいつが俺の心配を?
    気持ち悪ぃ...
    そんな事を思っているとフーがタバコを渡してくる

    「ほらよ」

    「は?俺タバコなんて吸わねぇぞ?」

    「いいから吸ってみろ。嫌なことは忘れるのが1番だぞ」

    こんな物で忘れられる訳が無い
    そんなことを思っていたが
    嫌な事を忘れたいという気持ちの方が強かった

  • 5二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 18:54:47

    俺はフーのタバコを受け取った
    不健康だろうがなんだろうが
    とりあえず嫌な事を忘れたかった

    タバコを口に咥える
    フーが火をくれた

    とりあえず吸ってみる

    「ゲホッ...ゴホッ...」

    むせた

    慣れない物を体内に取り込もうとして体が拒絶反応を起こした
    そんな俺を見てフーは笑いながら言う

    「やっぱガキだな。もっとゆっくり吸うんだよ」

    何がガキだ
    初めてなんだからガキもクソもないだろうが

    言われた通りにゆっくりと吸ってみる

    さっきよりかは吸えてる気がする

    そして体内に取り込んだ煙を吐き出す

  • 6二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:02:55

    「ふぅ...」

    口から白い煙がでる

    なんとなくだが心が落ち着いて来た気がする
    でもまだ体がこの煙に慣れない
    少しだけむせる

    「ケホッ...」

    「上手いじゃねぇか...初めてにしては」

    でももうお腹いっぱいな気がした
    これ以上は吸いきれないと思ってフーにどうすればいいから聞く

    「は?もう要らねぇのかよ。勿体ねぇな...まぁいい..その辺に捨てとけ。ちゃんと火は消せよ」

    言われた通り捨てた
    そして踏んで火を消した
    でもポイ捨ては良くないと思い、捨てられたタバコを拾ってちゃんと捨てにいった

    これが人生で最初のタバコだった

  • 7二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:06:38

    このシケた空気好き いいな

  • 8二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:07:36

    フーから煙草教わるぺーたん概念好き

  • 9二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:14:51

    もう2度と吸わねぇ
    なんて思ってた
    健康に悪い上にむせる
    ちょっと気持ちが楽になるだけでそれ以外はなんのメリットがない
    と思って吸わないようにしていた


    でも2回目のタバコを吸うのは早かった


    仕事の時だ
    部下が1人死んだ
    そいつは俺の事をよく慕ってくれていた
    部下の顔なんざいちいち覚えちゃいないがそいつだけは良く覚えていた
    一緒に飲みに行ったりした

    だが死んだ

    事故だった
    ただただ運が悪かったとしか言いようがなかった

    しばらくそいつの死を受け止められなかった

    ずっとずっと引きずってしまった

  • 10二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:22:12

    仕事に支障が出るくらいまでそいつの事を引きずっていた

    忘れたかった

    これ以上引きずっていたら精神的にも良くない

    だからそれを忘れる方法を街を歩きながら考えていた

    タバコが売っている店の前で止まる


    .....吸うか....


    もう吸わないと決めたのに
    俺はタバコを買う
    色んな種類があったがとりあえずフーと同じやつを買った

    ついでにライターを買った
    安っぽいやつだ
    この2つのを携えてタバコが吸える場所を探す

  • 11二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:30:07

    吸える場所を探していたら海に来ていた

    ここなら誰も居ないし...吸っても迷惑じゃないよな...

    そう思いながらタバコを咥え、火をつける

    自分の体が腐っていくのがわかる

    そんなことを思いつつも俺はタバコの煙を取り込む

    むせない

    どうやら吸い方を2回目にしてマスターしたようだ

    もっと

    もっとタバコの成分が欲しい

    忘れたい

    忘れるためにタバコを吸う

    あっという間にタバコが短くなった

    海を汚す訳にはいかない
    だから1回火を消してちゃんと捨てに行く

  • 12二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:37:33

    喫煙所を見つけた
    こんなところにあったのか、と思いそこに吸殻を捨てに行く

    ついでにさっき買ったタバコ全部を捨てようかと考えた
    こんなものに頼っていたらダメだ
    依存してしまいそうだ

    でも捨てられなかった


    1本だけない新品同様のタバコと安っぽいライター

    どうやらもう俺はこいつなしじゃ生きて行けないらしい

    ついでにもう1本口に咥える

    こんな短時間で2本、俺は吸っている

    クソが....

    こんな自分が嫌になる
    そんな嫌悪感を抱えるが、タバコのおかげでどうでも良くなっていく

    姉貴...怒るだろうな...消臭剤買っていこ...

    そんなことを呟いて、吸殻を捨て、喫煙所を後にする

  • 13二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:42:26

    ずるずる煙草始めちゃうぺーたんいいな
    吸殻ちゃんと捨てるのえらい

  • 14二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:53:13

    とりあえず俺は「吸ってもいいが何か忘れたい事があった時だけ吸う」と自分の中で決めた

    「吸わない」という選択肢はなかった

    しばらくして部下がヘマを犯した
    とりあえず上司として俺が責任を取って頭を下げに行った
    こういうことはよくある
    だからなんとも思わない

    だが今回は怒りを感じてしまった
    ずっとイライラしている
    なんで俺が頭を下げなきゃいけないんだ、と

    俺は無意識にポケットにしまってあったタバコを手に取る

    タバコ咥える

    火をつけようとすると部下が俺に言う

    「ページワン様...その...ここは禁煙でして...」

    「あ?...あぁ...悪い...」

    どうやら場所構わずに吸おうとしてたらしい
    俺は腐ってる
    部下の注意に少しだけムカついた
    だがこれに関しては俺が悪い
    なのにムカついた
    そんな自分が許せなかった
    だが俺はタバコが吸える場所へ足を運んでいた

  • 15二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:46:37

    喫煙所にて吸う

    こいつだけが俺の怒りを鎮めてくれる

    はは...

    こんな自分が情けなくなってつい笑ってしまう

    でもタバコを吸うのをやめない

    吸って
    吐いて
    吸って
    吐いて
    を繰り返す

    吸い終わったらすぐに消臭剤を使う
    姉貴にバレたらブチ切れるだろうなぁ...
    姉貴はタバコ大嫌いだからな...
    そうしてタバコの匂いが消えた事を確認して俺は喫煙所を出る

  • 16二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:55:01

    しばらくして会議があった

    フーはいつも通りタバコを吸いながらの参加

    それに対し姉貴は

    「おい!!タバコ吸いながら来んなって言ってんだろ!!あちきもだけどぺーたんに何かあったらどうすんだよ!!」

    「あ?うるせぇな...こいつの味が分からねぇクソガキ共は黙っとけ」

    何も言えない
    俺はただ黙ってるだけ

    「タバコとか信じられないでありんす!!消えろ!!迷惑!!ぺーたんもそう思うでしょ?」

    「そう...だな...」

    ごめん姉貴

  • 17二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:00:40

    ぺーたん…罪悪感湧いてる…
    罪悪感湧くのは最初だけだよ大丈夫大丈夫

  • 18二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:02:40

    順調にヤニカスになってんな

  • 19二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:23:59

    姉貴がこういうことを言うのはよくある事だ
    なんならフーと対面したらすぐこう言う

    でもタバコを吸い始めてから姉貴の言葉が俺の胸に突き刺さる

    今日は吸う気になれなかった

    なんならタバコを捨ててやろうかと思った

    でもそんなことは出来なかった

  • 20二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:32:21

    朝起きたら体がタバコを求めていた

    妙にイライラする

    誰も何もやらかしていないのに
    ただイライラしている

    1日吸わなかっただけでこれか

    自分が腐り、終わっていくのがよく分かる
    自分の部屋じゃ吸えないので喫煙所へ行く

    朝の一服をする

    美味い

    今まで気持ちを落ち着かせるために吸っていたが
    今吸っているタバコはとてつもなく美味い

    タバコの成分が体に染み渡る

    「うんまっ....」

    つい独り言がこぼれる

    そしてもう吸い終わってしまった

    名残惜しいがギリギリまで吸われた吸殻を捨てて部屋へ戻る

  • 21二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:41:48

    「あ、ぺーたん!」

    くそっ...タイミングが悪すぎる...消臭剤持って来てねぇよ...どうしよ...バレる...

    「?...ぺーたん...タバコ臭い...もしかして...」

    終わった...もう吸えなくなるのかな...

    「もしかしてフーが隣で吸ってたの!?」

    あれ?

    「うわっ...あいつ最低でありんす...ぺーたんが隣にいるのに吸うなんて...」

    なんか勘違いしてるな...とりあえず適当に流しとこう...

    「あぁ...気にすんな...別に平気だから...」

    「そう...?体調悪くなったりしたらすぐに言ってね...」

    悪い姉貴...
    もう吸ってるから...体の全部悪いよ...

    とりあえず部屋で吸えるように灰皿買っとくか...

  • 22二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:03:52

    朝の一服が美味い事に気付いてからは
    タバコを吸う頻度が高まった

    仕事終わりのタバコが凄く美味い
    頑張った自分へのご褒美として吸う

    落ち着くためだけじゃなくて
    娯楽の1部としてタバコを吸うようになった

    でも常にタバコを咥えながら生活が出来ないのが残念だ
    ずっとタバコを吸っていたい
    でも姉貴の前では吸えない
    こんな悩みを抱えて1人でタバコを吸う

    部屋に置いてある灰皿に吸殻が積み上がっていく

    でも限られた場所でしか吸えないのはちょっとばかしストレスだ

  • 23二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:22:11

    タバコが...無くなっちまった...
    しくじった...ちゃんと残りを確認しとけば良かった...
    しかも今日は会議...街へ買いに行けねぇ...
    いや...大丈夫だ...少しくらいは我慢出来る...
    俺はそこまで重症じゃない...はず...


    だが俺は重症だったらしい


    まず話が頭に入ってこない
    ずっとタバコを求めている
    禁断症状はまだ出ないが落ち着かない

    早く吸いたい
    早く買いに行きたい
    なんなら捨てられた吸殻でもいいから吸いたい

    こんなことを考えていたらフーが俺に言う

    「おいガキ、ちょっと来い」

    とりあえずフーに着いて行く

    ここは...喫煙所...もしかして...

    「ほらよ...吸えよ...」

  • 24二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:34:09

    「え...え...いいのか!?」

    新しいおもちゃを与えられた子供の様にはしゃいでフーのタバコを受け取る

    「クソガキがタバコに目覚めちまったか...」

    フーが何か言っているが気にせずにタバコの成分を全て体に流し込む勢いで吸う

    「はぁ〜...ありがとう...助かったよ...」

    助かったよって言っている自分が馬鹿みたいだ
    でも助かってるのは事実。ちゃんと感謝はしたい

    「こんな姿をお前の姉貴が見たらどうなるかな...」

    フーがこんな事言ってるの初めて見た
    でもフーがそんなこと言うくらい俺は重症だったんだと思う

    とりあえず会議が終わったらすぐに街に言ってタバコを買いに行った

    買ったらすぐに1本取り出して吸う

  • 25二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:42:16

    もう場所も気にせずその場で吸う

    迷惑だろうが消えて欲しかろうが

    俺には関係ない

    ただこいつを吸ってるだけで俺は幸せだ

    もうちゃんと吸殻を捨てることもめんどくさい

    その場に吸殻を捨て踏みつける

    そしてもう1本取り出してタバコを吸いながら帰る

    姉貴悪い

    俺は不良になっちまったよ

    〜END〜

  • 26二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:48:46

    フー優しいな…

  • 27二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:50:24

    ヤニカスぺーたんとは...

    いいね...

    お姉ちゃんの罪悪感振り切って腐ることを選んだのいいね

  • 28二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:56:32

    閲覧注意がないから詳しく感想を言えなくて逆に良かったのかもしれないけどとにかくありがとうと伝えたい
    助かりました

  • 29二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:02:30

    タバコ吸いたくなってきた

    禁煙してんのに何見してくれんだ

    ありがとう

  • 30二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:14:49

    >>29

    俺も吸いたくなってきた

    今からコンビニいって買ってこようかな…

    折角半年禁煙成功してたのに…

    スレ主のせいだぞありがとう

  • 31二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:28:00

    ぺーたんみたいな煙草に忌諱感抱いてた若者がフーみたいなやさぐれた年上に勧められて煙草にハマっちゃう構図がピンポイントで好みだから凄く良かった

  • 32二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:45:12

    ちょっと個人的に描きたい構図が思い浮かんだので
    書きます

    なのでちょっと続きます

  • 33二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:49:47

    フーの絶妙な優しさからうるぺーをクソガキ呼ばわりしつつも気にかけてる感じが伝わってきていいね…
    ヤニカスだけど…

  • 34二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:52:54

    最近ぺーたんの悪い噂を聞く...

    タバコを吸っている姿を見たという噂...

    誰だよそんな嘘を流した馬鹿は

    そんなのお姉ちゃんが許すわけないし気付かないわけないでありんす

    しかもぺーたんに至ってそんな...不良みたいなこと...して...ないよね...

    でもそんなのぺーたんに直接聞ける訳無いしな...
    大好きな弟を疑うなんて...お姉ちゃん失格でありんす...
    でも...もし本当だったら...って考えると...

    ......

    ぺーたんの部屋今度こっそり入ってみよう...
    何も無いだろうけど...一応...お姉ちゃんとして...調べなきゃ...

  • 35二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:54:06

    続き!読まずにはいられないッ!

  • 36二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:59:32

    タバコが無くなったので街まで買いに来た

    買ってすぐに咥えて火をつける
    そしてタバコを吸いながら歩く
    周りからしたらすごい迷惑な奴だ
    でもそんなのどうでもいい
    俺の自由だ

    と、考えながらブラブラ歩いていたらある事に気づいた

    部屋の吸殻捨ててねぇな...
    たしかめちゃくちゃ溜まってて灰皿から溢れてた気がする...

    とりあえず今はタバコをじっくり堪能しながら帰ろう...

    どうせ俺の部屋なんて誰も入らねぇし...

  • 37二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 00:08:03

    ぺーたん...いない...よね...

    先程ぺーたんが部屋を出て行ったのを確認したので部屋に入る

    でも一応居ないことを確認してしまう

    部屋を散策する

    ぺーたんの部屋...まぁ...特になんの変哲もない部屋...
    ほらぁ...やっぱりぺーたんはタバコなんて吸ってな...

    机の方に目を向ける

    そこには大量に積み上がった吸殻達
    しかも溢れて灰皿をはみ出してる程の量

    え?これ...ぺーたんが...?
    いやいや...そんな...え?...え?
    何故...ぺーたんの部屋にこんな大量の吸殻が?
    なんで?なんで?
    いや...そんな...違う...フーだよね...フーがぺーたんの部屋で吸ってたんだよね...

    ガチャッ

    あまりのショックに私は誰かが部屋に入ってくるのに気付かなかった

  • 38二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 00:15:07

    やっぱタバコ吸い始めてから体力が無くなってきた気がするな...

    それでもやめねぇんだけどなぁ〜

    そう考えながら白い煙を吐く

    タバコを咥えながら歩くその姿はフーズフーと同じだった
    しかも目つきが悪いのでさらに柄が悪く見える

    自分の部屋の前まで来た

    タバコは咥えたまま

    ガチャッ

    あぁ...灰皿捨てねぇとなぁ...今週吸いすぎたなぁ...
    と独り言を呟きながら部屋に入る

  • 39二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 00:24:04

    帰って来た...?ぺーたん...?
    教えて...この吸殻の山は...何...?

    「ねぇぺーたん!!これってどういう...」

    「今週吸いすぎたなぁ...」

    その独り言とぺーたんの姿で私は言葉を失った

    「え...え...なんで...ぺーたん...」

    「姉貴...?なんで入ってんの?」

    タバコを咥えた姿を見られても動揺もしない
    どうして...?ぺーたん...?なんで...

    「え?姉貴?何その顔...って...あぁ...吸殻か...言ってなかったなそういえば」

    なんで...なんで...
    私は涙が出そうになる
    私のぺーたん...なんで...どうして...私のせい...?
    泣きたくなった
    でもぺーたんの前では泣きたくなかった
    認めたくなかった
    だからぺーたんを押しのけて急いで部屋を出る
    私は部屋を出た瞬間に泣いた

  • 40二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 00:33:24

    やっべ...

    姉貴に見つかった...

    まぁ見つかってもいい覚悟で今まで吸ってたからな...別になんとも...

    でもまさか泣くなんてな...

    どうしよ...

    とりあえず吸うか

    あ〜あ
    姉貴に見つかったかぁ...
    嫌いになっただろうな〜俺の事

    多分フーを責めるだろうな...姉貴...
    それはフーに悪いな...
    俺が好奇心で吸ったって言っておこう...
    フーは別に悪くねぇし...
    いや最初に渡してきたのはあいつか
    まぁタバコのおかげで助かってきたこともあるし

  • 41二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 00:44:51

    泣いちゃううるティかわいい
    ガラ悪ヤニカスぺーたん概念とても良い…

  • 42二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 00:59:32

    「姉貴...」

    床に座り込んで泣いてる姉貴を見つけて話しかける

    「その...これは...俺が好奇心で吸い始めちゃったんだよ...別に誰も悪くねぇ...ただ俺が悪いだけだから...」

    「ごめん...ごめんねぇ...ぺーたん...私のせいで...私のせいでぇ...ぺーたんがグレたぁぁぁぁあ!!!」

    「ちょっとまて、グレてねぇし姉貴は悪くねぇよ。だから落ち着け。不良にはなってねぇから」

    なるほど
    姉貴はタバコ=不良 のイメージなのか
    まぁ吸ってるのだいたいフーだけだし
    そりゃそんなイメージも着くか

    「ぺーたん...なら私も吸う...」

    「あぁ!?やめとけって!!体に悪い上に肌とか荒れるぞ!?吸うな吸うなこんなもの!!」

    「じゃあなんで吸ってんだよ!!ぺーたんは!?」

    何も言い返せない

  • 43二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 01:15:26

    「とりあえず姉貴は吸うな!!やめとけ!!」

    姉貴には健康でいて欲しい
    俺みたいに腐って欲しくない

    「姉貴...俺は不良になってねぇから...安心しろ」

    「ほんと?」

    「あぁ...」

    こんなやり取りをして姉貴は部屋へ戻って行った

    とりあえず姉貴の前で吸うのはやめておこう...
    吸う度に何か言われそうだ...


    とりあえず一服する

    不良になってない...か...
    さっき姉貴に吐いた嘘を思い返す

    はは...嘘をついた後のタバコも美味いな...

    腐った自分を嘲笑い、軽蔑するかのように吸い終わったタバコを踏みつける
    〜END〜

  • 44二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 01:17:48

    いいな…この空気感…

  • 45二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 01:36:35

    多感なうるティとヤニカスになってる自分へのやわらかな罪悪感を感じるページワンかわいいな…最高だった

  • 46二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 01:50:24

    空気感がとても素敵なSSだ…
    あとぺーたんとフーズフーペアの良さに気付けた気がするスレ主ありがとう

  • 47二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 11:00:54

    あ〜良い〜

    もう一日一箱は余裕で吸ってんだろうな〜

  • 48二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 11:06:14

    何というか妙に妙な気分になるというかいけないものを見てしまった感があってめちゃくちゃ好き
    フー38歳ペーたん20歳うるティ22歳か…へぇ……
    扉開きかけたありがとう

  • 49二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 13:34:07

    タバコぺーたん...まじで...良き...

  • 50二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 15:31:11

    また書きたい構図が浮かんだので

    書きます

    続きます

  • 51二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 15:38:52

    飲み会はあまり好きじゃない
    俺は酒に弱い
    しかもつまらない上に悪ノリが発生する

    だからタバコを理由に何回も席を外して飲み会という空間にいる時間を少しでも減らそうとしてる

    喫煙所に移動して今日もタバコを吸う

    ここ最近はその場で吸っているが姉貴がいるからそれは出来ない
    俺は姉貴の前では吸わない
    姉貴を嫌な気持ちにはしたくない

    だから喫煙所に移動する

    はぁ〜

    たまんねぇ

    姉貴がいるから数分は吸わない時間ができる
    でもこの数分の吸わない時間がタバコの美味さを引き立てる

  • 52二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 15:45:23

    じっくり堪能する

    至福の時間だ

    「おい、クソガキ」

    相変わらずだな。フーは

    「もうタバコが馴染んじまったな」

    どうやらこいつも吸いに来たらしい
    いやこいつはいつも吸ってるよな...
    なんでいちいち喫煙所に来た?

    「なんの用だよ?」

    「お前の姉貴がうるせぇんだよ。お前がタバコ吸ってんのは俺のせいだとか何とか言ってよ...」

    「あぁ...それは...悪い...」

    それに関しては申し訳ないと思う

  • 53二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:01:12

    フーが俺に言う
    「てかお前...俺と同じタバコ吸ってんのかよ」

    そういえばそうだった...
    初めてこれを買ってからずっとこれだ...

    「悪いかよ」

    「...なんか俺とお前が仲良いみたいだ。やめろ、そのタバコを吸うな」

    「お前が最初にこいつを吸わせたんだろうが。俺が何を吸おうが俺の勝手だろ」

    「へっ...クソガキが荒ぶってやがる...立派な喫煙者だな...」

    クソガキクソガキと...こいつは...やっぱり嫌な奴だ...
    とりあえず俺はその喫煙所からさっさと出るために
    タバコを吸う

    「お前のせいで俺の至福の時間が台無しだよ」

    という言葉をフーに吐き捨てて喫煙所を後にする

    「タバコ変えろよ!」

    フーがなんか言ってるが聞こえてないフリをする
    俺はこれしか吸わない
    これしか吸いたくない
    別にフーを意識してるわけじゃない
    何となくこれしか吸いたくないってだけだ
    〜END〜

  • 54二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:02:27

    これともうひとつ構図が浮かんでるので

    まだ続きます

    書かせてくれ!!

  • 55二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:07:01

    38歳と20歳のこの絡みすっげぇ...良いな...

  • 56二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:14:13

    「ケホッ....」


    タバコを吸う頻度が異常と言っていいほど増えてきた
    どれだけ吸っても落ち着かない
    体がむせて拒絶を起こしても
    俺は構わずに吸う

    タバコを吸ってないと手が震える

    何故こうなったのか


    数日前の事だ

    俺と姉貴が一緒に仕事をした時...
    うちの海賊団のナワバリで調子こいてる海賊共の始末の仕事だった

    その海賊共は強くは無かった
    だからすぐに終わるだろうと思ってた
    仕事終わりのタバコを楽しみにしながら俺は仕事をこなそうとしてた

    だが油断してた

  • 57二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:20:13

    姉貴が敵の攻撃を受けて気絶した
    しかもかなり重症に見えた

    俺はブチ切れた

    許せねぇ
    俺の姉貴を傷つけやがって

    だから1人で感情的になって敵の海賊共を
    全員亡き者にしてやった
    俺は無傷じゃなかった
    でも姉貴ほど酷くは無い

    姉貴の応急手当をした

    医療班が来て俺の事も手当てしようとしていたが、そんなことより姉貴を運べと俺は言い放った

    姉貴は手術が必要な程の重症だった

  • 58二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:22:46

    初めてだった
    姉貴がこんな重症を負うのは

    俺は焦った
    姉貴が死ぬんじゃないかなんて思って気が気でならなかった
    医療班は死亡率は極めて低い
    と言っていたが俺はそれでも焦りを抑えきれなかった

    俺はただ姉貴の無事を祈ることしか出来なかった

  • 59二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:25:53

    気を紛らわすために外に出る

    大丈夫だ...落ち着け...

    服のポケットからタバコを取り出す

    それを口に咥える

    でも俺は情けなくなって火をつけれなかった

    こんなものにしか頼れなくなっている自分が嫌になった

    こんなものでしか自分自身を保てないということに俺は泣きたくなった

    それでも俺は火をつけた

    いつもなら「美味い」や「落ち着く」などの感想が出てくるはず

    でも何も感じない

  • 60二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:29:35

    姉貴...姉貴...

    いくら吸っても落ち着かない

    姉貴...死んじゃ嫌だ...

    そんなことを考えながらタバコを吸っている

    1人で涙を零す

    この涙はなんだろうか

    姉貴への心配の涙なのか

    タバコにしか頼れない自分への哀れみの涙なのか

    それすらも分からない程に
    俺は腐ってしまったらしい

  • 61二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:37:04

    1本吸い終わった

    でも心は満足してない

    もう1本取り出す

    まだだ

    全然足りない

    俺の心の穴を埋めてくれ

    埋まらない

    どれだけ吸っても埋まる気配がない

    「ケホッ...」

    体が拒絶している
    でも俺は吸い続ける
    もう1本...もう1本と

    地面には大量の吸殻

    これだけ吸っても俺は満たされない

    「ははっ...クズだな...」

    こんな自分が無様で笑える

  • 62二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:37:30

    同時にまた涙が零れる

    今度は自分への哀れみの涙だ

    そんな涙を確信しても

    俺は新しいタバコに火をつける

  • 63二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:42:33

    その後姉貴の手術は無事成功したらしい

    心の底から安心した

    でも何故かまだ心に穴が空いてる気がする
    姉貴の時とは違う感じの穴

    俺はタバコを吸いに行く

    吸う

    心の穴が埋められて行く気がする

    どうやら俺はタバコを吸わないだけで
    心に穴が空くくらいの重症になったらしい

    この穴はタバコでしか埋められない事に俺は気付いた

    吸い終わった吸殻をその場に捨て
    新しいものを口に咥えて火をつける

    「ケホッ...」

    俺の体がこれ以上はやめろと言っている


    でも俺は常にこいつを吸わないといけない

    常に吸ってないとすぐに穴が空いちまうから
    〜END〜

  • 64二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 17:04:26

    ほんとに大好き

    この空気

  • 65二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 17:58:50

    めっちゃ良いもん読んだ…
    うるぺーの家族愛の強さも最高だし
    ぺーたんが色んな経験を煙草と共に味わいながら若者らしい感情に揉まれて大人になってく感じ…大好きだ……

  • 66二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 18:31:53

    海賊の割には真面目で苦労人なイメージを抱かれやすそうなページワンが不良おじさんのフーと同じ匂いの煙を燻らせてるのか…いいな…

  • 67二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 18:50:52

    ぺーたんさぁちょっと依存体質じゃない?
    すごく良いと思う
    お酒の飲みすぎも怖いけどフーは悪いこと教えちまったな…のめり込む切っ掛けがモブ部下くん死んだからなの好き

  • 68二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 19:37:22

    うるティの前では吸わないの良いな

    ポイ捨ては普通にするけど姉貴の時だけはしっかりしなきゃっていう謎のメリハリがなんとも...良い...

    完全な不良にはなれてない感じがとてもいいですね
    ぺーたんと凄い良くマッチしてる

  • 69二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 22:10:34

    この雰囲気のぺーたん大好きだなぁ

    自暴自棄というかなんというか
    そんな感じの雰囲気が凄く好き

  • 70二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 22:28:50

    >>6で初めて吸った時すぐお腹いっぱいになって吸いきれなくてどうすればいいか聞いてるぺーたん見てなんかとても…いけない気持ちになりましたね…

    最初に覚えた銘柄をずっと吸ってるのも雛鳥の刷り込みみたいでまっさらなものがどっぷり何かに堕ちてしまったのを眺めてる背徳感がある…

  • 71二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 22:31:18

    (あれだったらスルーするか消してほしいんだけどスレ主他にもぺーたんのSS書いてたりした?淡々とねっとりした情感の文章がめちゃくちゃ好き)

  • 72二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 22:41:06

    >>71


    ぺーたんのSSはたまに書いてますね


    でもねっとりした感じの文を書いたのはこれが初です

  • 73二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 22:50:58

    >>72

    そうかありがとう気が向いたらまたぺーたんSS書いてくれ!

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