すみませんここに来れば

  • 1二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 19:49:30

    誕生日を2人きりで過ごすフラッシュとトレーナーのイチャラブSSが見れると聞いたのですが

  • 2二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:14:31

    そこになければないですね

  • 3二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:15:09

    当店セルフサービスとなっております

  • 4123/03/26(日) 20:17:19

    「わざわざ来てくれてありがとう、フラッシュ」
    「いえ、他ならぬトレーナーさんのお願いですから」
    「改めて…誕生日おめでとう、フラッシュ」
    「ありがとうございます」
    「…ですがもう誕生日のお祝いは先程のパーティーで充分にやっていただけましたよ?」
    「君と2人きりになりたかったんだ」
    「それと…君に渡したいものがあるんだ」
    「渡したいもの…ですか?」
    「…!」
    「これは…ネックレスですか?」
    「フラッシュに似合うと思って」
    「ありがとうございます…とても嬉しいです…」
    「…ところでトレーナーさん」
    「ネックレスには『独り占めしたい』という意味もあるそうです」
    「えっ!?」
    「そんなつもりは……ないとは言い切れないか」
    「実際今2人きりな訳だしね」
    「トレーナーさん……あなたにだったら独り占めされても良いですよ」
    「あなたは私にとっての……Lieblingですから」

  • 5123/03/26(日) 20:17:38

    フラッシュが主催の誕生日パーティーを終えた後…みたいな感じです
    ドイツだと誕生日を迎える人がパーティーの主催をするらしいです

  • 6二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 20:55:21

    (どなたかSS書きの方はいらっしゃいませんか?)

  • 7二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:16:44

    「それじゃフラッシュさん!またねー!」
    「はい!今日は皆さんありがとうございました!」
    同級生達の皆さんが開いてくれた誕生日パーティーもお終いになり、私とトレーナーさんは後片付けをしていました。…もっとも他の皆さんが片付けを大体してくれたので予定より早く終わりましたが。
    「改めて誕生日おめでとうフラッシュ」
    「ありがとうございますトレーナーさん」
    そして片付けを終わってトレーナーさんと二人きりになりパート2とでもいうのでしょうか。二人でソファに腰掛けて、机の前にあるケーキを食べました。
    「これ、俺の手作りなんだけどどうだった?」
    「本当ですか!?とても美味しいですよトレーナーさん!」
    「ありがと。でもフラッシュにはまだまだ敵わないからな…今度色々教えて欲しいな」
    「………っ!」
    この様にいつもトレーナーさんは言われて嬉しい事を話してくれます。
    「分かりました!今度スケジュールに入れておきますね。それとトレーナーさん…いつもありがとうございます。いつも私のスケジュールに付き合ってくれて…」
    「大丈夫だよ、君の今とこれからの為だからね。君は気にせず自分のやりたい事をやれば良いんだ。それがまだ若い君の特権だからね」
    (トレーナーさんだってまだ若いのに…)
    でも彼の優しさが時折私に罪悪感を感じさせます…でもそんな私の顔を見ていたのでしょう。或いはお見通しだったのでしょう。トレーナーさんはふと立ち上がると机の中から大事にしまっていた袋を取り出してきました。

  • 8二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:17:13

    「俺からももう一つプレゼント。開けてみて」
    「これ…は…?」
    袋を開けるとそこにはスケジュール帳が一冊、それもトレーナーさんの名前が記されていました。

    「それは俺からのプレゼントの一部…かな?」
    どうやらもう一つある様です。トレーナーさんは顔を赤くして深呼吸したかと思えば私に真剣な顔持ちで向き直りました。
    「フラッシュ…その…今日だけじゃない、俺のこれからの時間…全部だ」
    「え………?」
    理解…出来ません…トレーナーさんの時間…?それってまるで…
    「君がこれからも俺を必要としてくれるなら…俺の時間、全部自由に使っても構わない。でもこの贈り物を受け取るのはキミの自由だ。拒否してくれても構わない」
    「トレーナーさん…」
    嬉しいです…嬉しい!私の中の感情が爆発してどうすればいいか分からないです…でも私の答えは初めから決まっています。
    「理解…出来ません…そんな素晴らしい贈り物…断る訳ないじゃ無いですか…!だからこのプレゼント…一生大事にします!」
    「ありがとうフラッシュ…受け取ってくれて」
    「はいっ…!こちらこそありがとうございます!」
    涙を拭う事も忘れて私はスケジュール帳の名前に自分の名前を書き加えました。
    「これで…私"達"の時間を書き留められますね…」
    「そうだな俺"達"のこれからの時間だな…ってフラッシュ?んんっ!?」
    しんみりしているトレーナーさんに私は自分の想いを…言葉ではなく唇で伝えます。
    「ふふっ、プレゼントのお返しです。」
    「ははっ、やっぱり君には敵わないな」
    「ありがとうございます。それとトレーナーさん…早速このスケジュール帳に"今日の夜"と"明日以降"の予定を書き込みたいんですが…どうします?」

    せっかく貰った大切な贈り物なんです…だから後悔しない様に…自分のやりたい事をしなきゃですよね?
    トレーナーさん…
    ———Du bist mein Ein und Alles. (貴方は私の全てですから…)

  • 9二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 21:17:36

    お客様当店の在庫はこちらになりますが
    よろしいでしょうか?

  • 10123/03/26(日) 21:17:51

    >>9

    ありがとうございます!

  • 11二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:17:13
  • 12二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:20:58

     学園を離れて数年、エイシンフラッシュはかつてのレースにおけるパートナー、トレーナーだった人と共に過ごしていた。
     かけがえのない絆を結び、深めた二人は彼女の卒業後も交流を続けている。今は、二人共日本にいる。しかし、ドイツへ渡る日はそう遠くはない。
     具体的な日程は決まっていないが、その為にお互いに準備をしてはいた。それくらいは言葉を交わさずとも、伝わる仲になっていた。

     ただ、それに意識を向けすぎてフラッシュもトレーナーも彼女の誕生日のことを忘れていた。慌ててトレーナーはレストランの予約をしようとしていたが、当の本人が止めた。

    「トレーナーさん。私の誕生日ですから、私にさせてください。ドイツでは誕生日の過ごし方を自分で決めるものなんです」

     文化の違いに驚くトレーナーだったが、フラッシュはそつなくパーティーの準備をこなした。といっても、参加者が二人だけの小さなものだった。
     トレーナーが他に呼ばなくていいのかと問えば、彼女は静かに首を横に振った。

    「いいんです。両親やファルコンさんたちからメッセージは貰っていますし、今日は、その……」

     彼女にしては珍しく歯切れの悪い返答。しかし、それに込められたものを解さないトレーナーではなかった。
     こじんまりとしたお祝いは、あちこちにまとめかけている荷物が積まれた部屋で行われた。きらびやかな明かりも装いもない、素朴な賑わい。

  • 13二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:21:25

     誕生日、おめでとう。トレーナーのお祝いの言葉を、フラッシュは顔をほころばせて受け取った。
     プレゼントもなくて、申し訳ない。そう加える相手の唇に、彼女はテーブルから身を乗り出して人差し指を添えた。

    「ありがとう、ございます」

     少し笑みを強調する形で、改めて彼女はお礼を言った。塞がれていたトレーナーはそれでも何か言おうとしていたが、やがて両手をあげて降参した。
     それを見て満足そうに指を離すと、フラッシュはその触れていた部分をじっと見つめた。

     無意識だったのだろう、ゆっくりと自分の口元に持ち上げていた動きをトレーナーに見られていたことに気付くと、ばっと勢い良く下げた。
     二人の間に、何とも言えない沈黙が広がった。そのままぎこちなくパーティーは続けられ、そして終わりの時間を迎えた。

     片付けもそこそこに、二人はコーヒーを飲みながら並んで座っていた。どうにもあの空気を払拭できなかったのか、漂う甘さを誤魔化そうと手にしていた苦みだった。
     何度か口をつけて、フラッシュはちらと隣のトレーナーを見上げた。その視線にすぐ気が付き、二人の目が交わされる。

  • 14二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:21:51

     トレーナーと担当ウマ娘として契約してから何年も経ち、誕生日の直前までは言葉もなしに一緒にドイツに行くとまで気持ちは通じ合っていた筈だった。
     それなのに、たった一日で分からなくなってしまった。いや、余裕がないせいで分かろうとする冷静な部分が冷静でいられないのか。

     今までだって、相手に心を乱されたことなどいくらでもあった。それにもうお互いにいい歳だ。少なくとも、子供ではない。
     子供ではないことを確かめる為に、フラッシュは口を開いた。

    「……トレーナーさん。ドイツでの誕生日の過ごし方には、まだ続きがあるんですよ?」

     トレーナーは続きを促した。彼女の口からさらに言葉が零れていく。

    「二十歳、三十歳、四十歳といった節目には盛大に祝うんです。トレーナーさんは……」

     フラッシュは口ごもってしまう。今日はいつにもまして、彼女らしくない。しかし、ほとんどの人が知らないフラッシュがただひとりにだけその姿を見せている。

  • 15二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:22:22

    「おいわい、してくれますか?」

     さっと目も耳も伏せられた彼女を待たせることなく、トレーナーは応じた。もちろん。

    「……っ!」

     すぐさまフラッシュは顔を上げ、相手を見つめた。その視線に返す言葉の前に、彼女よりも厚みのある指が呆けたように少しだけ隙間を作っている唇をなぞった。
     ゆっくりと形を覚えるように動かされたそれはやがて離れ、もう一方の手がフラッシュの手を摑まえた。

     それは、トレーナーを覚えている人差し指。そこに自分のものを這わせて重ねた。その光景を何も言えずにフラッシュは見届け、言葉も重ねられた。

    「喜んで」

     たった一言なのに、彼女を満たす程の量だった。胸がいっぱいのフラッシュから飛び出たものは、抱擁だった。

    「mein……mein……!」

     私の、に続く言葉は音にならない。しかし、トレーナーはそれを聞き取り彼女に応えた。
     中途半端に残ったカップの苦さは、もう二人が味わうことはなかった。

  • 16二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:22:55

    以上です。違っていたらすみません。

  • 17123/03/26(日) 22:23:34

    >>16

    ありがとうございます!

  • 18二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 07:48:51

    誕生日おめでとう
    (本当はご両親の話とか出すべきなんだろうけど難しくない?)

  • 19二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 12:10:24

    尊く良いスレだ…

  • 20二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 21:10:02

    「フラッシュ、この日程って何か予定ある?」
    「いえ…まだ入っていませんが…」
    「ありがとう。もし良かったらこの日程、確保してくれないか?」
    「分かりました。けどどの様な理由でしょう?」
    「それは秘密!」
    何やら嬉しそうな顔をするエイシンフラッシュのトレーナー。その予定の日は何か特別な日でもレース等重要なものが控えている訳でもなかった。強いて言うならば彼女の誕生日…そして春休みの期間だった。
    (気になりますがトレーナーさんの事です。敢えては聞かないでおきましょう…)
    そう心に思ったフラッシュはそれ以降は特に問いただす事もせずに毎日を過ごしていた。
    そして彼女の誕生日———

    「誕生日おめでとうフラッシュ」
    「ありがとうございます。…自分で用意するのも楽しいですけどこうして誰かが用意をしてくれる…それはとても素晴らしい事ですね…」
    静かな夜、二人はケーキや料理を食べながら今迄の自分達を振り返り話題に花を咲かせていた。
    「フラッシュの両親はとても君のことを大切にしてくれるんだね」
    「はい、二人の為にも常に悔いのない走りをしていきたいです」
    「やっぱり…寂しいとか思う?」
    「そうですね…確かに否定は出来ません…」
    「なら、今話してみないか?」
    「———え?」
    そう言うと時計を見て時間通りと呟いたトレーナーはタブレットを取り出し、ビデオ通話に切り替えた。そこに映っていたのは…
    「「誕生日おめでとうフラッシュ!」」
    紛れもない彼女の両親であった。

  • 21二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 21:10:23

    「え?お父さん、お母さん…?どうして…?」
    「貴女のトレーナーさんからどうしても彼女の誕生日を直接祝って欲しいと頼まれてね」
    「トレーナーさんが…」
    フラッシュが振り向くと恥ずかしそうに頭を掻くトレーナーの姿がそこにあった。
    「フラッシュ…お誕生日おめでとう。私達二人はいつも貴女のことを応援しているわ。だから貴女も一日一日を悔いの無いように頑張ってね」
    「はい!ありがとうございます!」
    「でも、もし良ければまた二人で遊びにきて欲しいな。いつでも待ってるからね」
    「お父さん…」
    改めて両親の優しさに心震えるフラッシュ。しかし次の瞬間トレーナーがとんでも無いことを口にした。
    「大丈夫ですよ。直ぐに会いに行けますから!」
    「おっとそうだったね。ではまたドイツで会おう」
    「「フラッシュ、改めておめでとう!これからも元気でね!」」
    そうして会話は途切れた。しかしフラッシュはさっきのやり取りに動揺していた。そんな彼女を見てトレーナーは袋から二枚の紙を取り出した。
    「トレーナーさん…これって…」
    彼女が驚くのも無理はない。その紙はドイツ行きの飛行機のチケットだったのだ。それに日程はあの時、トレーナーが彼女に聞いてきた日程と合致していた。
    「黙っててごめんね。ちょっと驚かせようと思っちゃった。あの時は君からドイツの両親に会いに行こうと誘われたからね。だから今度はこっちから…」
    そうしてトレーナーは深呼吸を何度も繰り返し…
    「フラッシュ…一緒に行こう。君の生まれ育ったあの国へ…君の両親が住むあの国へ…僕達のことを…あの時の誓いを直接話すために…!」
    「———ッ!!!…トレーナーさん!トレーナーさぁん!」
    正しく閃光の如く抱きついたフラッシュ。
    トレーナーが用意したプレゼント…それは二人のこれからの"未来"への一歩だった…

  • 22二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 21:11:12

    >>18の両親の話を取り入れてみた

    …大丈夫かな?

  • 23123/03/27(月) 21:11:57

    >>22

    ありがとうございます!

  • 24二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 21:12:14

    サプライズドイツ返し、良いと思うよ
    帰りのチケットは不要かな?

  • 25二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 09:03:39

    1年ごとに日本とドイツを行ったり来たりするフラッシュとトレーナーもアリだと思うんですよ

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