- 1123/03/26(日) 22:33:59
深夜のサニー号、普段はとても賑やかなこの船もこの時間だけは静寂に包まれている。そんな中、1人の男が甲板で話していた
ブルック『……それは大変でしたねぇ。ですがあなたには帰るべき場所があります…………そこは安心してください。その時まで、私がそばにいますから………』
そう言うとブルックは昔から愛用していたヴァイオリンを構え、音を抑えながら弾き始めた
ブルック『世間では海賊の歌と言われていますが………私にとってはこれ以上ない思い出の歌です。あなたが寂しくならないよう、私は弾き続けましょう』
それからブルックは一言も発さず、ただ同じ歌を弾き続けた
"………こうやって話すのは久しぶりかな?僕はメリー、まぁ側から見るとよく分からないよね……でも、見てれば分かるよ♪"
※背景は前作から引用
↓
SS 見えない11人目 CP・閲覧注意|あにまん掲示板ウタ『…………やっぱり何かいるのかなぁ……』 サニー号に増築された彼女の部屋で、配信用の電伝虫を切り終えたウタが呟く ウタ(サニー号に乗ってから1ヶ月ぐらい、配信中に"物が動いてるよ?&…bbs.animanch.com - 2二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:39:28
前作見てないから分からんけど期待
- 3二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:42:31
続編あるとはありがたい
- 4二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:43:50
今回は何が起きるのかな
- 5二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:55:19
期待して待機
- 6二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:57:38
前スレから
- 7二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 22:58:52
そういえばウタ以外だとブルックも見えてなかったな
- 8二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:25:23
落ち回避
- 9二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:25:35
回避
- 10二次元好きの匿名さん23/03/26(日) 23:25:53
かいひ
- 11123/03/27(月) 00:36:41
"深夜の見張り役は皆で回しながらやってるんだ。1人で過ごしてるから静かなんだけど、ブルックさんの時は違うんだ。あっ、来たよ‼︎"
メリーが目をやるとオレンジティーの入ったティーセットを持ちながらゆっくりと歩くブルックの姿があった
ブルック『………ヨホホホホ……いやぁ、待たせてしまって申し訳ありません。オレンジティーを作るのに手間取ってしまいました』
そう言いながらブルックは事前に置いておいた机にティーセットを置くと椅子に腰掛ける。しかしブルックの話しかける方角には誰もいない
ブルック『しかし貴方を見るのは久しいですねぇ。ここ最近は多忙でゆっくり過ごす事も少なかったですし、さぁどうぞ』カチャ
誰もいないところに話しかけるブルック。2つ持ってきたティーカップにオレンジティーを注ぐとブルックはテーブルの反対側に1つ置いた。すると反対側に置かれたオレンジティーが何故か減った
ブルック『どうです?今回はかなり自信があるんですが………そうですか。それは良かっt熱っつ……⁉︎』
"…………フフフwwwwww……"
ブルック『フー‼︎フー‼︎フー‼︎そうでした…‼︎貴方温度を感じないんでしたね‼︎つい合わせて飲んじゃいました‼︎ヨホホホホ……』
"……まぁこんな感じ、何してるのか分からないよね?でも大丈夫、すぐ分かるから♪あ、これ美味しい……"サクサク←つまみ食い中 - 12二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 06:59:15
期待待機
- 13123/03/27(月) 11:52:26
キッチンのお菓子を食べながら話し声を聞くメリー、そんな彼を他所にブルックは続ける
『…………』
ブルック『……はい、今も変わらず元気ですよ。まだパンツは見れた事ありませんが………』
『…………』
ブルック『いやぁ、この年まで生きてると目の保養が欲しくてたまらず………あっ、私目無いんですけど』ヨホホホホ……
『…………』
ブルック『………えぇ、分かっていますとも。どうぞ私どもにお任せください……いざとなればこの身に変えてでも………私、身無いんですけど。ヨホホホホ』
"……今日はここまでみたいだね。次は……1週間後かな?次は誰が来るんだろう" - 14二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 20:17:07
支援
- 15二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 22:09:34
熱いのに焦ってフーフーするブルックちょっと可愛げあるな
- 16123/03/28(火) 04:39:32
dice1d3=3 (3)
- 17123/03/28(火) 07:33:48
1週間後 夜
この日、麦わらの一味はある島に停泊していた
ナミ『………で?島で外泊なんて随分珍しいじゃない。お2人さん?』ニヤニヤ
ルフィ『……なっ何でもねぇ‼︎////』
ウタ『………////』シュ〜
ナミ『まっ‼︎晴れて恋仲になったんだし、それもいいんじゃ無い?ほら、早くいってらっしゃい‼︎』
そう言いながらナミは顔を真っ赤に染めた2人を半ば無理やり島へ押し出した
ブルック『……あのぉナミさん』
ナミ『うん?どうしたのブルック?』
ブルック『いえ、実は私も外泊したいんですが……』
ナミ『あらそう?別にいいけど』
ブルック『ありがとうございます。では私はこれで……』
ナミ『………珍しいこともあるもんね』
"………ホントに珍しいなぁ。ルフィさんの所に行こうと思ってたけど…………まぁいいや‼︎今日はブルックさんについて行こう‼︎"
メリーはブルックの後ろをついて行った - 18二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 18:54:11
どこ行くんだろう?
- 19123/03/28(火) 20:48:51
ブルック『…………』
ブルックは島を歩き始めた。メリーはどこに泊まるのかを気にしながらついて行く。しかしブルックは街から出ても尚歩き続け、気がつけば街全体を見渡せる丘の上に来ていた
"もしかして野宿したいのかな?そんなふうには見えないけど………"
メリーが困惑しているとブルックが話し始めた
ブルック『……ここならたっぷり話せますね。いやぁお久しぶりです、ホールケーキ以来ですねぇ……あっこれどうぞ』
そう言うとブルックはポケットから煙草の箱を出すとそのうちの一本を目の前の岩に置いた。しばらくするとその煙草に勝手に火がついた
"今回は喫煙者みたいだね……誰なんだろう?"
正体を気にするメリーを他所にブルックは続ける
ブルック『……先に言いますと、キャロットさんはもう船にはいません。ワノ国で別れましたので』
『…………』
ブルック『確か……モコモ公国の王に指名されたと耳にしました。私、耳ありませんけど。ヨホホホホ‼︎』
『…………』
ブルック『……帰らないのですか?モコモ公国に……』
『…………』
ブルック『……そうですか。なら私達もその期待に応えねばなりませんねぇ。ヨホホホホ……』 - 20123/03/29(水) 04:48:33
"………今日は知り合いなのかな……?なんか覗き見するのも無粋な気がしてきちゃった……もう帰ろう"
翌日 早朝
"結局あのまま帰ってきちゃった………ルフィさんの所に行った方が面白かったかなぁ……あ、ブルックさん。帰ってきた"
ブルック『…………』
ゾロ『帰ったか』
ブルック『いやぁ遅くなってしまってすみません』
ゾロ『しかし、陸で寝泊まりするなんて珍しいな』
ブルック『えぇ……話したい人がいましたから…………』
ゾロ『………そうか、話せて良かったな』
ブルック『……はい。とても良かったです……ヨホホホホ〜』
"……そういえば、モコモ公国?って何処なんだろう?何処かで聞いたような…………まぁいいか‼︎"
1週間後 深夜
再びブルックは用意していた机に向かって歩いていた。その手には以前も使ったティーセットが握られていた。しかしその中身は以前とは違いコーヒーだった
"今日はコーヒーかぁ……誰なんだろうなぁ。聞いて別ればいいんだけど……………これも美味しい、流石サンジさん♪"サクサク←再びつまみ食い中
メリーがお菓子を食べながら思っていると、ブルックは話し始めた - 21二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 12:26:35
今度は誰だろう
- 22二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 18:44:30
ペドロだったか!一時とはいえ相棒だったもんなぁ
いいね - 23123/03/30(木) 02:20:12
ブルック『どうですか?今日教わったばかりのコーヒーのお味は……?そうですか‼︎それは良かった……実は生まれてこの方コーヒーを淹れたことがありませんでしたので……‼︎貴方のような美しい御仁に褒められて嬉しい限りです‼︎
『……………』
ブルック『いえいえ、そう謙遜される事はありませんよ‼︎貴方の美しさはしっかりと御息女にも受け継がれています‼︎……ところでその本は?』
『…………』
ブルック『……それはそれは、とても貴重な資料ですねぇ………しかし懐かしい名前です。あぁいえ、実はその本に記載されている国に行ったことがありましてね?いやぁ懐かしい』ヨホホホホ
『…………』
ブルック『ちょっ‼︎落ち着いてください⁉︎話します‼︎話しますから‼︎』
"うーん……歴史家…なのかな?それにしても、ブルックさんが振り回される珍しい。どんな人なんだろう"
ブルック『………と、こんな感じですかね。どうでしょうか?ご満足いただけましたか?』
『…………』
ブルック『それは良かった‼︎何分私も歳ですから、昔の話をしても首を傾げられるばかりでして……』
『…………』
ブルック『それはとても嬉しいお誘いですねぇ。ですが今回は遠慮しておきます。貴方には多くの同志がおられます。どうか皆で娘さんを見守っていてください……ご安心ください。私達は何があっても"仲間"を置いては逝きませんから………』
“………結局分からなかった…………もう分かんないや()"
ブルックは空になったカップを持つとそのまま船内は戻って行った - 24二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 06:56:59
オルビアさんか
- 25二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 07:51:50
このレスは削除されています
- 26二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 07:52:29
よく見たら最初のはベルメールさんなわけね
- 27二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 08:28:59
流石に50年以上前は当時の話しようとしてもそりゃ通じないよなぁ
- 28二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 12:59:46
仲間に置いて逝かれた寂しさを痛感してる人が言うと重みあるな