【百合注意】ミカと女先生のイチャ付きが見たい

  • 1二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:12:37

    けど好きな塩梅のがどこにもないから書いた

  • 2二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:14:14

    ちょっと待ってくれよ30行しか投稿できないのか!

  • 3二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:15:02

    ざざざ……。
    耳に障るのは、風に揺れる草木の音。

    「ぅうっ……?」

    気怠さを感じつつ瞼を開く。
    夜、月明かり、正面には開いた窓。
    先程の音はその先にある木の枝葉から生じていた。
    古びた小部屋、かなり上の階……。
    何故こんなところに。確か昼間は……思い出せない。

    「…………♡」

    背後に気配。
    後頭部に柔らかな感触、程なく首に回される細い腕。
    見上げようとして気付く、手足を包む硬質な感触。
    椅子に座らされ、手は背中側に回され拘束されていた。

    「あれ……」

    視界の端、左頬に添えられたぬくもり。
    眼前に垂れた長髪の甘い香りが鼻腔をくすぐる。
    この香りは、肌触り、髪質は……。

    「……みかぁ?」
    「せーかい。おはよっ先生」

  • 4二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:15:56

    頬に添えられた指が顎を持ち上げた。
    掠れた視界の中で、端正な顔立ちが影を笑み落とす。

    「やめへぇ……みきゃあ……?」
    「あはっ、呂律回ってない。かわいい〜☆」

    あれ……呑んだっけ……?
    まだ意識が酩酊しているらしい。

    「もう……隙多すぎ。誘ってるの?」

    紅潮した頬。潤んだ瞳。目が離せない。何故、何故?

    「ぅ…あぅう……っ?」

    尋ねようとして……頭を抱えられた、だけでは終わらず。
    ぴくり、と、見下ろす目尻が釣り上がるのを見た。
    その目が捕食者のそれだと分かったのは。

    「……ん」
    「〜っ!?」

    上下逆さま、顎を引き無理矢理舌を捩じ込まれたから。

    「──ぷはっ」
    「──はっ……えぁうっ」

    時間にして20秒ほど。
    まさぐることもなく、動き合うこともない、黙らせる為のキス。
    身体中が脱力してしまう。

  • 5二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:16:38

    「はっ、はぁっ、はぅ」

    異常な火照り、動悸異常、必要以上の興奮への困惑。
    全身の痙攣と体内の疼きは、確かに達してしまった事を意味している。
    ただの口付けで?、そんなことがあるのか?

    「トリニティの裏の顔、知ってる?」

    しゃっ、しゃっ。
    左手で意味深に振られているのは、袋に入った白い粉。

    「ヘイローのない女の子が、1人で夜中に歩いちゃ危ないんだぞっ」

    じっとりとした微笑みが月を背にしていた。
    積み重ねていた信頼が、音を立てて崩れてゆく。
    何をされた?この体はどうなったのか。
    元に戻れるのだろうか。
    過ぎるのはそんな不安と……。

    「……っ!」

    生唾を飲み下す。
    崩れたものと同じだけ……背徳感に裏打ちされた、好奇心が積み上がってゆく。
    「キスであれなら」、と。
    この時から……聴き慣れたはずの明るくて溌剌とした声に、どうしてか……妖艶な、溢れ出すような「魔」を感じるようになってしまった。
    それを知ってか知らずか。

  • 6二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:17:14

    がたたん。
    そのけものはわたしを喰らおうと、椅子を倒して覆い被さる。

    「あむ……ふっ、ふぅっ。ふぅーっ」
    「ぁ、……ふわっ、あっ、はぅぁっ」

    鼻息、甘噛みの隙間から溢れる吐息。
    ……ミカの、体に入った空気が。たまらなく、耳をくすぐってくる。

    「ぅぁぁぁあっ!、あぅ」

    思わず仰け反って叫ぶと、口に細く綺麗な指が添えられる。

    「しーっ……」

    悪戯っぽく歪められたその瞳を見るほどに、ああ。

    「──はぁぃ……」

    ──曰く、その女というのは、森に住んでいて。
    森というのは、人が迷い込む堕落への道。
    寝転べる草むら、啜り放題の樹液、熟れた甘い果実……。
    そんな道に現れる女は、人を堕落させる手練手管を知り尽くしていて──。

    「女の子の良さ、たっぷり教えてあげるから……」

    ──故に、魔性の女と呼ばれるのだ。
    いつか読んだ本の、そんな一節を思い出す。

  • 7二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:18:31

    「……ん──っ」

    思ったよりも力強い腕に抱かれると、視界がくらくら、明滅する。
    その抱擁で、一体何人堕としてきたのだろう?

    「んっ♡せんせっ」
    「はぅあ」

    甘い甘い、桃の匂い。
    罠だと解っていても、それが充満する森に迷い込んだ。
    そしてわざと見つかった、魔女に捕らわれてしまった。あとは「鍋」の中に入り、支度をするのみ。

    「みかぁ……」

    何の支度か?決まっている。
    「美味しく召し上がっていただく」のだ。
    反抗する意思も、倫理も、常識も。
    頭の中でとろとろにかき混ぜられて。
    大鍋の中、微笑みと温もりの前にすべて蕩けて消えてゆく。

    「あぅうぅ……」
    「先生ったらふにふに。かぁわいいっ♡」

    焦らされていたこれまでと違って、真正面から、その豊かな双丘に顔をうずめられる。
    涙目になって縋ってしまう。
    離れないでくれと、その目で、口で、指で体で。
    余すことなく私を愛してくれと。
    顔を上げ、私を映した瞳を見つめて。
    はやく、たべてと。
    つい、こぼしてしまう。

  • 8二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:19:18

    「すきぃ……」
    「え゛っ!!!!!!!!????????」

    私を振り解いて飛び上がり、天井にめり込む魔女。

    「えっ?」

    はい?

    「いや、……あの、あれ?」
    「あっ、えっ、とあのっ、あっあっ」

    コンクリの壁にクレーターを生み出し突然コミュ障となったミカと対照的に、舌の痺れが消えていく。

    「えっ!今なん、なんっ!?えっ!?」
    「……へ?」

    パラパラと瓦礫と共に降り注ぐ元・魔女。

    「えっなに?」

    四つん這いで覆い被さりすごく目を見開いて私を見る姿はやっぱり魔女。

    「すっすすっ、すっ!?!?!?」

    顔面がずい、ずずい、ずい。

  • 9二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:19:47

    「す?」

    す……す?
    す……あー。
    あった、あったけど……。

    「すき?」
    「いやあぁああぁあぁぁあ────!!!!!」

    私に跨った魔女が頬を抓りながらうねうねぐりんぐりんと頭を振り回し始める。
    なんだか童貞みたいだ……ではなく。

    「きゃぁあああぁあぁぁ♡♡♡」
    「いや、あの」

    ここにあったムードは?
    完璧にヤる気だった私の気持ちは?
    あの薬は?まさかプラシーボってやつ?
    というかそろそろ、錠を解いて起こしていただきたく……。

  • 10二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:20:11

    「あの……ミカさん?」
    「いやいやいやぁぁあぁ好きなのすきすきすきっ♡」

    ぶんぶんぶんぶんぶんぶん。
    半ば凶器と化した髪の毛が暴れる頭部に追随しヌンチャクめいて振り回される。実際アブナイ。ダメだこりゃ。
    そこへ。

    「おっほん」
    「あっ」
    「先生すきゅぅぅぅうっ?♡」

    タコの如く伸ばされた唇を避けて上を向けば、大柄な女性があべこべに我々を睨み下ろしており。

    「シャーレの先生ですね」
    「アッハイ」
    「聖園ミカさんも」
    「はいう!」
    「30分で7件の苦情です。ご同行願います」
    「はい……」
    「ごめんなさいう!」

    お後がよろしいようで。

  • 11二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:22:08

    以上です 書けないので本番からは逃げました

  • 12二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 05:26:01

    ここにあった濃厚トロトロ百合っクスは!?!?⁉︎‼︎⁈

  • 13二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 08:55:59

    逃げるなー!

  • 14二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 09:03:12
  • 15二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 09:15:07

    ちゃんとキスまでしておいて現実時空に帰ってきたな……面白ろかったです。お疲れ様

  • 16二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 11:31:41

    えっ続きは? あの続きは?

  • 17二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 11:38:55

    キスまでしといて「すき」で童貞になるの草 ミカそういうところある

  • 18二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 12:54:02

    なあ!!!なあスレ主上手いんだから自信もって書けよなあ!!!!!ドキドキしてた俺の気持ちどうしてくれんだおい!!!!!!

  • 19二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 13:20:56

    最後「う!」が語尾についてるのキスの形のままだからか 草

  • 20二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 13:37:03

    ふうんミカは悪い子ということか
    ふうんミカはエッチな子ということか
    ふうん えっ
    な なんだあっこの童貞は

  • 21二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 13:51:55

    これのもっと赤い感じで取り乱しているのが見える見える

  • 22二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 14:36:09

    「イチャ付きが見たい」から「書く」ってタイトルでよォ〜〜

    「見たい」ってのは わかる スゲーよくわかる 俺もトロトロになった先生をブチ〇すミカが見たいからな……

    だが「書く」と言いながら「ギャグ落ち」ってのはどういうことだあああ〜〜〜〜〜〜ッ!?
    矢鱈上手い文章で昂らせておいてよ────ッ!!
    ナメやがってこの作者 文の上手さに超嫉妬するぜぇ〜〜〜〜〜ッ
    ギャグ落ちにしちまったらせっかくの「シチュエーション」も「イイ感じにアッタまった空気」も行き場がねえじゃあねーか!!
    続き書けるもんなら書いてくださいお願いしますってんだチクショ────ッ

  • 23二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 15:30:03

    な、生殺しだ……続き、続きは……!?

  • 24二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 16:04:56

    なるほどつまり俺たちが書けば良いということか

    それができたら苦労しねえーーーッ


    >>1頼むから>>7から分岐した身体中弄られて恥ずかしがりながらも全て委ねてベッタベタに甘えてしまう先生とそれを受け入れて「いいこ、いいこ」してしまうミカ書いてくれ黒髪セミロングだとすごく嬉しい

  • 25二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 17:43:29

    おお…感想が来ている うれしい

    >>24ちょっと待っててね 本番は女じゃねえから書けねえけど甘えるとかならなんとかしてみる

  • 26二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 20:12:36

    >>1最高!>>1最高!

    お前も>>1最高と言いなさい

  • 27二次元好きの匿名さん23/03/27(月) 23:18:18

    >>7があまねく奇跡の始発点になってしまうのか?

  • 28二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 09:04:40

    期待

  • 29二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 15:51:04

    ほしゆ

  • 30二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 23:02:19

    続きが気になるわね…

  • 31二次元好きの匿名さん23/03/28(火) 23:08:40

    ごめんー忙しくてちょっと覗けてなかった 今から書きます

  • 32二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 02:34:54

    ほしゅ

  • 33二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 10:14:49

    楽しみ

  • 34二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 10:24:37

    遅筆でごめーん 展開に悩んじゃってて
    ミカのコンプレックスからどう先生を甘えさせるかへの転換点がなかなか思いつかんでな…

  • 35二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 11:24:31

    わかるよ…

  • 36二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 11:26:31

    死ぬ気で保守するからゆっくり書いてな

  • 37二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 11:27:21

    見事な文才やな...

  • 38二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:08:07

    良いものを見せていただいた・・・

  • 39二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:30:36

    すまん書きたいこと並べたら思ったより長くなった上にまだ続くけどとりあえず7の続き

  • 40二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:31:22

    >>7

    私を救けてくれたひと。

    私を見つけてくれたひと。

    私を生かしてくれたひと。

    大切な先生。

    大好きなあなた。

    幸せなの。

    嬉しくて、たまらないの。

    気にかけてもらえて心が跳ねた。

    そばに居られるのはこの上ない僥倖だった。

    それだけなら、これまで通りだったのに。

    気まぐれ、トモダチ、はしゃいだ姿。

    手を繋いで、笑ってくれて。

    もっと好きになっちゃった。

    ずっと欲しくなっちゃった。

    だから……。


    「みかぁ……」

    「……っ」

  • 41二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:31:56

    ぞくりと快感が駆け上り、握っていた粉袋を落としてしまう。
    手足を縛られぐったりとしながらも、私の胸の中で目を瞑るヒト。
    赤面して熱を持った、幼さを残す顔。
    普段レンズ越しに隠れている長いまつ毛は、羞恥からだろうか?涙で湿っていた。
    肩までを隠す艶やかな黒……そこから覗くやわらかな耳たぶを認識すると先程の「食み心地」を味わった舌が「待てない」と欲を溢れさせる。

    「うんん……うん……」

    使ったのはごく少量の「痺れ薬」。
    依存性は無く、ただ末端神経の反応が鈍くなるだけのもの。
    なので……。

    「じゃ、じゃあ横になろっか?」
    「……うん……ん♡」

  • 42二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:32:41

    がちゃり。
    手錠を外すとすぐさま手を巻きつけてくる。
    ……なので、このような……酩酊させるような作用はないのだが。

    (オッケー、ってこと……だよね?)

    お姫様抱っこで、ベッドへ運ぶ。
    ──受け入れてもらえた。
    待ち望んだ事実に、心臓が喜び暴れ出す。
    大好きな人が、猫撫で声で、無防備にこちらを見ている。
    とろんとした目で……。
    視線と態度に好意と期待を乗せて……。

    (────ッ)

    切れて、弾けた、何かが。
    押し倒して、キスして、シャツを剥いで、それから、それから──。

    「──、あ、っ」
    「……みか?」

  • 43二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:33:22

    投げ出し、覆い被さり、すんでの所で留める。
    そこにいたのは、生徒に寄り添う「いつもの先生」。
    案じるような、潤んだ瞳が食いしばった歯を映してしまっていた。
    ──なんて、不甲斐ない。

    (……わ、たしっ)

    その肩に添えた両手が震えた。
    薬ひとつで満足に動かなくなる、細く柔いからだ。
    力加減を間違えてしまえば、きっと簡単にひしゃげてしまうだろうに。
    本能のままに襲おうとした。
    挙句。

    「ご、ごめんね?驚かせちゃったね」
    「ううん……へいき、だけど」

    "違う生き物"という確かな断絶を、互いに刻んでしまった。
    「殺されてしまう」
    そう感じさせ、かつ……その事実に萎縮したことを、気取らせてしまった。

    「ゆっくりとやるね。楽にしてて」
    「……うん」

  • 44二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:33:55

    それでも、あなたは微笑んでくれる。
    ものにしたと思ったのに。
    私の、子供そのままの弱さを見せたから……。
    きっともう、「みんな」のあなたに戻ってしまった。

    「……あの薬は、危ないもの?」
    「……ううん。ちょっと手足とかが痺れるだけだよ」

    シャツのボタンを一つ、また一つと外す。
    小ぶりな胸を支えるブラが顕になる。
    薄ら浮かんだあばら骨を見て、昂っていく肉体とは逆に、頭が急速に冷えてゆく。

    「……今更だけど恥ずかしいかも」

    身をよじり恥じらう姿は愛らしい。
    でも、抑えないと。

    「……痺れ、取れたんだ?」
    「うん」

  • 45二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:34:54

    怒り?嘆き?それとも自罰?
    きっと今、とても醜い顔してるから。

    「……どうしたの?具合、悪い?」

    お願いだから、覗き込まないで。
    卑しい私を、これ以上、知らないでいて。

    「…………ごめん、ちょっ、と、待ってね」

    俯いたまま、シャツを脱がす手を止める。
    ──好きになっちゃった。
    欲しくなっちゃった。
    だから──。

    「?、うん……」

    ──だから、何だというのだろう。
    「あれが良い」「こうしたい」、そんな思い付きのままに動いては、失敗を繰り返して。
    そして今また、「支えてもらった」。

    「ふぅっ、かっ、ぅ……」

    度重なる失敗から学んで、立ち直る方法は知っていた。
    自分の意志で動こうとすると、まるで前に進めないだけで。

    「ふぅ……はぁ……」

  • 46二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:35:30

    とにかく……心を落ち着けないと。
    ……「私の思う通りに」してしまうと、何故かトラブルが起きてしまうだけ。
    幼い頃からずっとそう。
    可愛い!綺麗だね、素敵ですね。
    華やかで、美しく、優雅に。

    「…………」

    求められたから愛想を撒いた。
    迷惑をかけて、失望されて、次こそはと意気込んで、何度やっても、与えられるばかりで。

    「……私ね」
    「うん?」

    項垂れた視線の先、腿で押さえ付けた跡が残る柔らかな腹。
    緩やかに上下する肉体への「欲」を、静かに鎮めていく。

    「何かを『してあげた』ことが全然ないの」

    とつとつと。
    罪を告解するように。

    「本当はみんなに……先生に、あげたいの」

    最後のボタンを外そうとしたまま、目の前の「主」へ向けて懺悔する。

  • 47二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:36:09

    「でも、わかんなくてっ。いつも貰ってばかりで、正しい『あげ方』がわからなくて。『しちゃいたい』と『してあげたい』が混ざってっ!……いつも、あんなことになって」

    いつかの時のように、静かに話を聞いてくれているあなた。
    思えば、かみさまのような人だった。
    いつも私を見守っていて、そばにいると約束してくれて、特別な力で守ってくれて……。
    "私はミカに十分貰っているよ。"
    きっとそう言って……。

    「真面目だなぁ」

    浮遊感。
    視界が開けて、背中に弾力を感じ、また暗くなった。
    きめ細やかな黒のカーテンで覆い隠された中、細められた目は獣のようで……。

    「え?」
    「大人のキス……ってね?」

    ぴとっ。
    (え?)
    にゅるり。
    (えっ、えーっ!?)
    ぼんっ。
    そんな音がした気がする、瞬時に思考が沸点へ到達する。

  • 48二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:36:47

    「んっ……!」
    「ぁむ……」

    にちっ、くちゃっ。
    埃まみれの部屋に艶かしい愛撫の音。

    「……!んんぅっ」

    力の張った脚を絡ませ、乱暴な抱擁を受け入れようとした途端。

    「……ふぅ」
    「ぁ……」

    名残惜しさを感じたが、その手の力強さには逆らえなかった。
    縁へ退(の)こうとする先生を支え、古びたベッドがぎい、と鳴く。

    「……でも、ここまで。ごめんね」

    そう告げる儚い笑顔に、何かを問うことは躊躇われた。

  • 49二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:37:52

    キャラが勝手に動くんだよぉ〜なんだこれは
    続きはなんとかしまあす…不意に始めたGTA5が楽しくて可処分時間がヤバい!

  • 50二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 19:46:17

    ああ~いい
    いい
    好き

  • 51二次元好きの匿名さん23/03/29(水) 20:03:38

    ありがとう…ありがとう

  • 52二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 01:17:06

  • 53二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 01:43:04

    保守どうもです
    寝る前に書けた分だけ投げます

  • 54二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 01:47:30

    しばらくして。
    部屋の主人を膝の上で寝かしつけた後、窓から月夜を眺めていた。
    (月が綺麗ですね、か……)
    最初こそ動揺し、薬による弛緩が思ったより効いたのか、情けない姿を見せてしまったが……どうにか主導権を握りひと段落。

    「はぁ……」

    安堵よりも、そこまで思い詰めさせてしまった事実への後悔が滲む溜め息。
    聖園ミカ。
    エデン条約にまつわる事例よりもずっと前。
    キヴォトスへと赴任した時に履歴書を閲覧した記憶がある。
    トリニティの顔、他校との調整役は専ら桐藤ナギサであったために、性格や生い立ちについては周辺人物として特に強く記憶していなかったのだが……。
    記憶を呼び起こしてみると、容姿端麗で思慮深く、確かな実力も兼ね備えた影の先導者……そんな書かれ方だったように思う。
    (頑張りすぎだよ)
    絹糸のような桃色の髪を梳いてあげると、くすぐったいのか、唸るような声をあげて向こうに寝返ってしまった。
    愛らしくて、思わず微笑んでしまう。

  • 55二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 01:58:45

    どれだけ周りに期待されてきたのだろうか。
    聖園ミカであり続けることが「できてしまった」のだと、今では思う。
    しちゃいたい、と、してあげたい。
    今にも泣き叫びそうな、そんな言葉を聞いて、すとん、と胸に落ちるものがあったのだ。
    前者は大抵叶うだろう。
    それを成すだけのモノを、この子は小柄なその身に秘めている。
    しかし後者はどうだろうか?
    聖園ミカとはつまり、アイドルだ。
    トリニティ、その過激派の元締め。
    望んでそうなったのではないだろうことは、近辺調査で伺えた。
    祭り上げられてしまったから、そう振る舞った。
    地位を手にした後は、何事もできてしまう実力が、彼女に「トリニティの聖園ミカ」であることを強要する。
    権力と、欲と、距離感と。
    なまじ愛らしく生まれてしまったことも不幸だった。
    きっと大変に可愛がられただろう、常に「ミカちゃんは特別」であったことだろう。
    幼少期に友達付き合いで培うべきモノを、彼女は歪な形でしか得られていない。
    派閥争いという闘争の中で、陰謀を巡らし合うことでしか。
    残酷だ、と思う。
    ──見た目よりずっと幼いこの子は、思ったことの何割を口に出来ているのだろう?

  • 56二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 01:59:45

    近辺調査→身辺調査!ねむい

  • 57二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 02:00:19

    よき…

  • 58二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 02:02:04

    私は、ミカの存在に救われてるんだよ。
    生きていてくれて、ありがとう。
    生まれてきてくれて、ありがとう。
    日々の中で、どれだけそう思ってるかを、伝えられたら良いのに。
    (先延ばしなんだ、結局)
    記憶が巡る。
    ──仮面の奥にあったのは、確かな意志の籠った瞳。
    "生徒たちを……。"
    肌身離さず身に付けている崩れかけのカードには、そう言い残した「彼」の強い悔恨が焼き付いている。
    ……言われずとも、否、託されたからこそ、これまで以上に。
    差をつけてはいけないとは思っても、私も人間。
    普段触れ合うことが多い子達ほど、可愛がってやりたくなるもので。
    元々性差に頓着のない性格であることが災いした。
    入れ込み過ぎれば、親愛を超えて、情愛さえ芽生えてしまうこともある。
    故に、ここまで、なのだ。
    恋人の、ではなく大人のキス。
    それ以上を望めない関係への手向け、妥協による線引き。
    可能性は可能性のまま、留め置かなければならない。
    どっち付かずな私の態度によって起こる不祥事は数多くあっても、致命的なひとつが生まれなければそれで良い。
    私は天秤であるのだから。
    トリニティに始まり、ゲヘナ、百鬼夜行、アビドス……莫大な量の火薬を抱えたキヴォトス。
    八方美人、それとも八方塞がり?
    (なんだっていいけどね)
    パワーバランスを崩してはならない。
    「特別な1人」を作ってはいけない。

  • 59二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 02:04:36

    スヤァ オチは考えてて早ければ明日夜だけど場合によったゃ明後日以降になります…

  • 60二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 02:06:50

    地の文多くてごめんね!
    一人称でくどくど語る作風が大好きなのでスレの形式には合わないかもしれない

  • 61二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 02:07:21

    めっちゃ好き
    スレは死ぬ気で保守するからゆっくり書いてくれ

  • 62二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 02:15:15

    童貞で逃げるなー!をいただいてからめちゃくちゃシリアスにするよう頑張ってみてはいるが聖園ミカの境遇理解難しすぎて吐く
    幼稚園児のミカとか友達おらんかったのではないかとすら
    親がそもそもいる気配がないから人として生まれたのにナチュラルボーンエンジェルとして扱われ続けた可能性があってウゥ…ってなる

  • 63二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 11:20:59

    とてもいい

  • 64二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 14:58:32

    保守!

  • 65二次元好きの匿名さん23/03/30(木) 22:39:38

    保守

  • 66二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 00:06:14

    すみませーん今日は無理だった

  • 67二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 09:13:50

  • 68二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 09:21:06

    保守ー

  • 69二次元好きの匿名さん23/03/31(金) 19:04:52

  • 70二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 01:35:53

    ほうしゅ

  • 71二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 02:48:55

    保守ありがとう……夜勤入って暇で書き溜めたやつ投下っ

  • 72二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 02:54:20

    いいぞー!

  • 73二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:05:05

    >>58

    「私ね。男の子も女の子も好きになれるんだ」


    聞いている、という体で話し出す。

    綺麗なまつ毛は優しく閉じられたままで、その頭上には何もない。

    構わず呟く。


    「だからミカのことも大好きだよ。でも、それは生徒として……って割合が大きいんだ。恋愛って意味だとわからない」


    ほどかれた髪が形作る右巻きのつむじをなぞってみる。

    少しくすぐったいのか、呼吸が浅くなった。

    その様が微笑ましくて、目を細める。


    「本当のミカを見せてくれたのに。情けない先生でごめん」


    起こさぬようベッドへ寝かし直し、窓とカーテンを閉めた後。

    "今日のことは2人だけの秘密。明日からは生徒と先生でいようね"

    そう書き残した紙を部屋に残し、部屋を後にした。


    扉を閉める直前。

    月明かりが無くなったため、その顔は見えなかったが。

    あの美しいヘイローが頭頂にゆったりと回っていたように思う。

  • 74二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:19:11

    子供の頃からみんなの笑顔が好きだった。
    誰かが泣いているのが嫌で、仲間はずれの子に手を差し伸べていた。
    幼稚園、小学校まではそれでみんなが笑っていられた。
    中学生になって、好きだから付き合ってと言われた。
    私もみんなが好きだから「良いよ」と言ったら、それが原因で喧嘩が起きた。
    不思議だね?
    ここにある気持ちは「好き」ばかりなのに、どうして争ってしまうんだろう?
    そんな疑問が解消されたのは、大人になってから。
    浅く広い好意は、大人の世界では薄汚い人間に利用されるだけ。
    社会の汚れ具合へ絶望し、幼い己の理想を憎悪すらしたが……運命とは数奇なもので。
    生憎と今は、未来ある生徒に無償の愛を振り撒く立場に居座っている。
    きっと私は──「彼」とは違うかもしれないが──、このまま一生、命を落とすその瞬間まで、全人類みんなが等しく好きなのだ。
    ……私はミカの一番になれる人間、であるとは思う。
    彼女の人生に介在してしまった大人として、それくらいの責任感……自負はある。
    でも、そうなって良いかは別だ。
    私の一番をミカにして良いかは別問題なのだ。
    強引に「もの」にされてしまったら、意志の力で抗わないといけない。
    そういう意味で、今回は非常に危なかった。
    だから────。

  • 75二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:22:12

    「だからって赤ちゃんプレイってのはどうかと思うなぁ!?」

    聖園ミカがわからない。
    聖園ミカが本当にわからない理解できない。
    私にはそのぶっ飛んできゅるきゅるした思考がおそらく今後2000年くらいかけないと理解できないことが現状理解できている。
    やっぱりミソノ星から来たミカチャン的な何かなんだろうかヘイローも実は髪の毛が変化したもので人間へ擬態していて珍奇なプレイでしか欲求を満たせないから昨日今日とこうやって……!?
    胸中を混乱と混乱と混乱で満たしながら、昨晩と同じ部屋で、ジリジリと壁際へと追い詰められてゆく。

    「…………」
    「無言はやめてマジでやめて怖い!」

    ミソノ星のエイリアンは獲物を見据える目つきを隠そうともせず、逃げ出そうとする私の前に立ちはだかり圧倒的な反射神経で1人包囲網を敷く。
    にじり寄るその両手にはトリニティ印のガラガラとおしゃぶりが添えられていた。
    (なんで高校にそんなものが!?)
    事の始まりは2時間ほど前に遡る。

  • 76二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:24:22

    「先生、おはよっ⭐︎」

    昨晩の空気もどこへやら、「生徒と先生」の距離感でシャーレへ顔を出したミカ。
    かなり強引に事を納めてしまったために、尾を引かないかが心配だったのだが……。

    「あ……おはよう。眠れた?」
    「うん……気持ちよく眠れた」

    笑顔に嘘はないと感じる。
    立ち直るきっかけを見つけられたのだろうか。

    「そっか。書類運び手伝ってもらっていいかな?」
    「オッケー⭐︎」

    与えられた、とは思っていない。
    昨夜の行為で私はボーダーを引いてやることしかできていないからだ。

    「私のこれと……その書類もかな、よし。これは機密扱いだからデータ送信できないんだよね。てわけでトリニティ行こっか」
    「はぁい。ナギちゃん今日は百鬼夜行の人とお話して視察だったかな?17時から5分だけ空いてたと思うー」
    「おっけ〜車持ってくる」

  • 77二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:26:01

    (……あの時何を考えてたんだろ?)
    痺れ薬の効果が切れ、段々と意識がはっきりしてきた頃合い。
    凄まじい力で押し倒され、「あ、これ犯られる」と思った矢先、突然雰囲気が変じた時のことだ。
    情事どころではなくなるような、根が深く、重い本音をこぼした姿。
    それがあったからこそ、年齢よりも精神が幼いのだな……と印象を改め、向き合い方を変えるよう意識し始めたのだが。
    (本人の中で……トラウマのように、狼狽するに足る理由がないとね。ああも収まりはしないもの)
    薬を使ってまで意中の人間を陥れようとした思春期の少女が、思い至るだけで興奮を一気に冷やされてしまうもの。
    そのような存在が感じ取れた。
    シャーレからトリニティへ向かう車内、世間話をしつつ、そんな事を考えていると。

    「あの……昨日、怖がらせちゃったよね……?」
    「ん?いつのこと?」
    「……押し倒しちゃった時」
    「……!あぁ、あれね」

    (心が読めるの?)
    小声で、申し訳なさそうに呟くのを横目に、サイドミラーを見て焦りを誤魔化す。
    口を一の字に結び、ベルトを握りしめている姿からして、相当に思い詰めていたらしい。
    昨夜の「急変」の要因はこれで間違いないだろう。
    (しちゃいたい、か。難儀なもんだね)

  • 78二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:28:02

    「まあびっくりはしたけど。力強いなあってドキッとしたよ」
    「そっか……そっかぁ……えへへへ」

    (そこで照れるのはよくわかんないなぁ)
    既に忘れ去って久しい、女子高生の生態に少しばかり顔が引き攣る。
    何やら安堵した様子で、血色の良い頬に手を添えて身を捩る姿は、大変可愛らしくはあるのだが……。

    「あれ。じゃあ、その前は?」

    きゃいきゃいと、独り言で妄想と格闘していた口が不意に疑問を呈する。

    「前?」

    その前、押し倒される……前?
    ──みかぁ。

    ギュルルルル!
    猛スピードで車体が右に回転する。

    「きゃああ」
    「っぶな」

    肉体に刻み込まれた咄嗟の反射というやつは存外優秀だ。
    運転中不慮の事故で精神が吹き飛んでも、華麗なハンドルさばきでトリニティの校門へ美しいスピンターンをキメたことにしてしまったのだから。
    目を丸くしている守衛所からスタンディングオベーション。

  • 79二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:31:22

    (ヤバい)
    思い出しただけで幽体離脱しかけたそれもだいぶヤバいのだが、ミカの胸に飛び込んだ後自分は何を言おうとしたか、「事後」の自分の言葉を反芻し……。

    「み、ミカ!」
    「はいっ!?」

    思い出したように時計を見て書類を抱えて飛び出す。
    とにかくここは勢いしかないと判断しての行動であり、質問に対する不自然な誤魔化しであることは自覚していた。

    「とりあえず書類届けよう時間ないから!」

    残り3分。
    半ば口から出まかせだったが、確かにのんびりしていられる時間でもない。

    「本当だ。先生抱えようか?」
    「いっ、いいから走ろう!」

    こちらの誘いに乗ってくれたようにも思う、そのまま忘れてくれると嬉しいのだが。
    (どっちも無理だろうなぁどうしよう……)
    書類提出も、誤魔化しも、上手くいかないだろうなぁ、と半ば諦めつつ駆け出した。

  • 80二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:32:16

    このレスは削除されています

  • 81二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:40:31

    このレスは削除されています

  • 82二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:43:50

    あっ昨日はごめんのとこ文抜けてる…

    相当に思い詰めていたらしい。
    「普通の人間」と「神秘に守られた子供」の断絶。
    昨夜の「急変」の要因はこれで間違いないだろう。

    です……

  • 83二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:47:46

    このレスは削除されています

  • 84二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 03:49:40

    ミカはなんかめちゃくちゃに思い詰めてるけど実は先生側は痺れが取れてきて意識がはっきりしてただけで別にそんな気にしてないよーという行き違いを表現したかったけどむずかったのでここで懺悔します

  • 85二次元好きの匿名さん23/04/01(土) 15:37:55

    続き来てた、ありがとう

  • 86二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 00:12:31

    続きがいつの間にか来てたわ
    好き

  • 87二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 05:34:41

    元々最初のやつで終わりの一発屋のつもりだったから整合性考えずゴーしたのが響いてきており…
    悩んだ割に大したもの作れなさそうで出すに出せなくなって雲隠れしたらすみません

  • 88二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 16:00:04

    スレ主の文の雰囲気好きだ

  • 89二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:57:38

    すみません、力及ばず断念しました
    雰囲気はできてるのでプロットだけ投げときます
    文頭に読点(、)がついてるところはメモです 何もついてないところは思いついたシーンでそこから広げる感じでやってます

    ────

    、トリニティの規則でダメでした、を考える

    途方に暮れながら夕陽を背に歩く。

    「伝統の長さと融通の効かなさって比例するのかな……ミカ……何とかできない?」
    「うーん……今はただのトリニティ生徒だから……」
    「だよねぇ……うう」
    「ところで」

    来たか、と身構える。
    、矛盾の指摘への接続、転換

    「私の部屋……泊まってく?」
    「へ?」
    「明日朝イチで出せるし……嫌、かな?」

    、肩透かし、昨日の今日でこんな申し出があるとは
    (泊まってほしい……ってことかな?)
    、何かある?と推察、先生としてのクセ、困っている生徒を優先してしまう その状況に自身を置いたらどうなるかを考えていない

    「ううん!嫌じゃないよ。お願いしようかな?」

  • 90二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:58:26

    、部屋へ向かう、シッテムの箱についての反応?遠隔で仕事送ってもらうとかで学校に泊まっても業務に問題ないように 世界観に違和感ないようにする

    「…………」

    ──覚えているかと言うと、微妙である。
    「体の自由を奪う薬が効いている」、その事実を良いことにとても情けない姿を見せてしまったような気はするのだが、時系列を遡ろうとするほどに記憶は曖昧になってゆく。
    しかしそれを認めてしまうと……意識を取り戻した際、大人ぶった姿を見せて関係を断った事実との矛盾が生じてしまう。
    、ミカの顔を盗み見る

    「……」
    「?」

    純真な瞳の向こうから、問いかけが突き刺さるような錯覚。
    "自分からは求めたのに断ったの?"
    聞こえるのは幻聴……と、言い切ることができない、無知な子供でも抱ける疑問。
    それを支えるのは「道理」だ。
    この際薬を盛られたことはあまり関係がなくなり、欲そのものな言葉を吐いた(と、思われる)口で彼女との関係を恋人未満に留めさせた……大人の責任を説いたつもりでいる、内心でのダブルスタンダードが問題となる。
    つまり……昨晩は虚をついてのキスとそれっぽい雰囲気で誤魔化しただけで、今の私には自分の言葉が刃を向けており、理論武装が全くできていない。
    これを指摘されて戦場をベッドへ持ち込まれると非常にまずい。
    断る術が物理的にも精神的にも無くなってしまう。
    、だんだん先生側の欲が抑えきれなくなる感じ 長いので削る

  • 91二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:58:59

    、部屋に行く、矛盾の指摘…というよりミカの感情吐露

    「相手の気持ちになってみる、相手の立場を考えてみる、ってことをしたの」
    「生命保険入ってたかなあ」
    「なんで!?」

    、主観の転換挟む?
    私はケダモノです。
    、ミカの気持ちを勝手に推察して1人で盛り上がったことへの自己嫌悪、もう少し面白い表現を考える

    「だから……恋人はダメでもお母さん……なんて」
    「なんで!!!??!??!?!??!?」

    、冒頭に繋がる

    「仮に関係の了承はしても」
    「してくれるんだ⭐︎」
    「だあぁーっ」

    盾として持っていたシャーレの書類をつい窓から放り投げる。
    はぁはぁと息を切らす、日頃の運動不足が恨めしい。

    「仮に!仮にその関係になっても、私がお母さんでしょうに」

    私は大人で、あなたは子供なのだから。
    言外にそんな意味を滲ませる。
    、大人は甘えてはいけないという先入観

  • 92二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:59:23

    「……しなきゃいけない、ってことと。してあげたいってことがやっと同じになったの」

    、シリアスにして断り辛い空気

    「実は今日1日で改築してもらって防音対策もしてあるから」
    「え゛」

    、なんか色々される、途中でナギサが共犯であることがバレる

    謀ったな桐藤────!
    敷地の隅から聞こえたようなそうでもないような怨嗟の声をしれっと聞き流す。

    「御自身が蒔いた種でしょうに」

    カップ越しに憐れむような目を向ける。
    (まあ、これでミカさんのガス抜きになれば良いのですが)

    聖園ミカは、その時自分を天才だと感じていただろう。
    何をやっても前に進めないのなら、最初から正道を通らなければ良い。
    これは発明だろうと自負しているはずだ。
    もしかしたらミレニアムに心理学部門で編入できる頭があるかもしれないと思ってるであろうことが、ひくつく鼻と頬から読み取れた。
    倫理に反することをして先生という立場の人間(わたし)が悲しまないという発想はないのだろうか?
    恐らくないのだろう。
    、屈する先生

  • 93二次元好きの匿名さん23/04/02(日) 23:59:49

    「じゃ、じゃあ先生……これはあくまで健全な関係だから……」

    、上気した頬を必死に裏から噛んでにやけを抑えている
    そんな姿を晒してでも目前の獲物をとって食おうというのだから、これは私自身が舐めてかかっていたと自省するほかないだろう。
    (女子高生って、無敵だ)

    、恥じらいを少しずつ捨てる
    、普段の重圧を逃がすことがうまく出来ていなかった?先生へ感情面での後押し
    、ミカ主観
    、同類判定、先生は何も言ってくれないけど立場を演じている、自分と似ている、わかってあげたい
    、終わった未来の可能性から来たプレ先、そこから託されたものはあまりにも重い、誰にも言えない、でも吐き出したい、縋って泣いて温もりに包まれたい、ストレスから来るそんな欲求を解消することで「よしよし」にする

    「……いい子だね」
    「……うん……」

    日々抱いていた感情の正体を、ようやく知る。
    無知から情愛へと結びつけたが、それは適切ではなかったようで。

    「頑張ったんだね……」

    恋……かは、わからない。
    しかし愛ではあった。

    「私が、見てるからね」

    私がこの人を。
    支えて、受け入れてあげなければ。

  • 94二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:00:50

    「よしよし……」

    、全身を触るのは難しいから擬似的な案を考える、幸福感に包まれることで錯覚?

    「いいんだよ。ここでは、甘えても……」
    「いい子、いい子……」
    「大丈夫だよ……。私がいるからね……」

    、はじめて頼ってもらえた、肩を叩き、お願いね、と言うでも無く、喜び?微笑んでしまうけど悲しいのかもしれない 詰める

    「娘のため」の、柔らかな抱擁。
    、魔女のおまじない、呪いとまじないは同じ字 サバトは祝祭がルーツ 平穏でありますように あなたが笑顔でいられますように

    並び立つわけじゃないけれど。
    あなたが安らかに目を閉じられる場所を与えられるなら。
    なりたい私に、今度こそ。
    あなたに相応しいひとに、なりたいの。

    「先生」
    「……落ち着いた?」

    人が変わるきっかけなんて、案外そこらに転がっているもの。

    「何か食べに行こっか?」

    、手を組んで振り返る、その笑顔はこれまで見た中で一番自然体だった
    2人で食べたら、きっともっと美味しいよね。


    アイデアもらった曲 THE BINARY「おしまいの未来より」

  • 95二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:03:14

    色々やってみようとして表現の手段、技術不足に悩んで自爆しました申し訳ねえ…
    これらはせめてもの供養ということで
    読んでくれた方々 本当にありがとうございました
     

  • 96二次元好きの匿名さん23/04/03(月) 00:35:10

    あんまり関係ないけどTHE BINARYの「身勝手な夜空たち」がブルアカそのもの(夜空たち、が生徒)みたいに思えて好きなので気が向いたらぜひ聴いてほしいです イントロが非常に心地好い

    THE BINARY - 身勝手な夜空たち Music Video


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